JP5209851B2 - スタンディングパウチ - Google Patents
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Description
1.パウチの胴部を構成する表面材及び裏面材、ならびにパウチのガセット状底部を構成する底部材の周縁部をヒートシールして形成されたスタンディングパウチにおいて、パウチの頂部側に注出口を設けるとともに、前記ガセット状底部を構成する底部材を外方へ伸長させて先端がスタンディングパウチの底部端縁から外方に突出しないように補給口を形成し、前記補給口に補給口を横断する線状ファスナーを設置するとともに、前記線状ファスナーの補給口先端側に易開封加工部を形成し、さらに前記ガセット状底部の側壁にパウチを倒立させて吊り下げる吊り下げ手段を設け、パウチを吊り下げたときにパウチの自重により前記補給口の先端がパウチの底部端縁から外方に突出するように構成したことを特徴とするスタンディングパウチ。
2.パウチの胴部を構成する表面材及び裏面材、ならびにパウチのガセット状底部を構成する底部材の周縁部をヒートシールして形成されたスタンディングパウチにおいて、前記スタンディングパウチをパウチ本体からなる主室、及び前記主室の頂部の下方に分岐状に形成した副室により構成し、副室の端縁部に注出口を設けるとともに、前記ガセット状底部を構成する底部材を外方へ伸長させて先端がスタンディングパウチの底部端縁から外方に突出しないように補給口を形成し、前記補給口に補給口を横断する線状ファスナーを設置するとともに、前記線状ファスナーの補給口先端側に易開封加工部を形成し、さらに前記ガセット状底部の側壁にパウチを倒立させて吊り下げる吊り下げ手段を設け、パウチを吊り下げたときにパウチの自重により前記補給口の先端がパウチの底部端縁から外方に突出するように構成したことを特徴とするスタンディングパウチ。
3.前記副室を前記主室と連通させるとともに、前記副室に易剥離性の仕切り部を設けたことを特徴とする2に記載のスタンディングパウチ。
4.前記主室の頂部をヒートシール可能な主室充填口とし、前記副室の易剥離性の仕切り部の下方にヒートシール可能な副室充填口を設けたことを特徴とする3に記載のスタンディングパウチ。
5.前記副室充填口を副室の外側に分岐状に設けたことを特徴とする4に記載のスタンディングパウチ。
図1〜図4は、本発明のスタンディングパウチの1例を説明する図である。図1は内容物を充填したパウチの斜視図であり、図2は図1のパウチを倒立させて使用する際に補給口を開口する前のパウチの自重がかかった状態を示す正面図である。そして、図3は図2のXX線におけるパウチの自重がかかる前の状態を示す断面模式図であり、図4はパウチの底部に補給口を形成する手順を示す模式図である。
以下、このスタンディングパウチ1を製造する手順について、図4により説明する。
(1)はじめに底部材13を二つ折りにする。
(2)底部材13の間に線状ファスナー8を挟み込んでヒートシールする。
(3)底部材13及び線状ファスナー8を補給口7の形状に打抜くとともに、線状ファスナーの外方にミシン目やレーザー加工等により、補給口7を開封するための易開封加工部9を形成する。
(4)パウチ1に内容物を充填した際に、補給口7の先端がパウチ1の底部端縁から外方に突出しない寸法となるように、底部材13をW字状に折り返す。
(5)底部材13の両側に表面材11及び裏面材12を載置し、底部材13側からガイドプレート(図示せず)を挿入して、表面材11及び裏面材12の外側からヒートシールバーで加熱することにより側部周縁部4、底部周縁部4’及び補給口7の両側部をヒートシールしてスタンディングパウチ1の胴部2及び補給口7を形成する。
内容物の注出中にその濃度を調整する必要がある場合には、補給口7の線状ファスナー8を開いて希釈剤或いは内容物を補給口7から補給した後に、線状ファスナー8を閉じてパウチを密封する。
このスタンディングパウチ21は、パウチ本体の胴部からなる主室2、及び該主室2の頂部22の下方に分岐状に形成した副室23により構成され、副室23の下方端部にはスクリューキャップ、スパウト等からなる注出口5が設けられている。
パウチ本体胴部(主室)2のガセット状底部3に設ける補給口7等、パウチ21の他の構成は図1〜図4のスタンディングパウチ1と同様である。
主室2内への液体27の充填は、未シール状の頂部22を充填口として充填を行った後に、ヒートシールすることによって密封する。また、副室23内への粉体26の充填は、仕切り部24のシール前に未シール状の頂部22から、或いは注出口5から行うことができる。
ついで図6にみられるように、パウチ21を倒立させてガセット状底部3の裏側(分岐状の副室23と反対側)の側壁に設けた吊下げ孔10にフック15を通してパウチ21を吊下げる。その後の注出手順は、図1〜図4のスタンディングパウチ1と同様である。
このスタンディングパウチ31においては、図5に示したスタンディングパウチ21の分岐状に形成した副室23内に設けた易剥離性の仕切り部24の下方に、副室23内に内容物を充填した後にヒートシール可能な副室充填口28が、副室23の外側に突出するように分岐状に設けられている。パウチ31の他の構成は、図5のスタンディングパウチ21と同様である。
また、前記易剥離性の仕切り部24のシール層は、シール層をサポート層に貼り合わせた合成樹脂フイルムを介在させてヒートシールすることにより形成することもでき、この場合、パウチの最内面層と仕切り部24を構成するシール層、或いはシール層とサポート層において層間剥離が容易に生じる。
さらに、前記易剥離性の仕切り部24のシール層は、非相溶性の樹脂をブレンドしたブレンド物をフイルム、或いは塗膜として介在させてヒートシールしてもよく、この場合、仕切り部24のシール層において凝集破壊が容易に生じる。
プラスチックフイルムを構成するのに適したプラスチック材料としては、例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体、結晶性ポリブテン−1、結晶性ポリ4−メチルペンテン−1、低−、中−、或いは高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、EVAケン化物、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)等のポリオレフィン類;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体;ポリアクリル系樹脂;アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体の如きニトリル重合体;ナイロン6、ナイロン66、パラまたはメタキシリレンアジパミドの如きポリアミド類;ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート等のポリエステル類;各種ポリカーボネート;フッ素系樹脂;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
これらのプラスチック材料からなるフイルムは未延伸の、或いは一軸又は二軸延伸したフイルムとして用いられる。
特に、ガスバリヤー性を必要とする内容物の場合には、ポリ塩化ビニリデン樹脂、EVAケン化物、ナイロン又は環状オレフィンコポリマー等の樹脂層、アルミニウムや酸化珪素などの金属酸化物の蒸着膜を有する樹脂層、アルミニウム等の金属箔を含む積層フイルムを使用することが好ましい。これらの積層フイルムを製造する際には、各層間に必要に応じてエポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエチレンイミン系樹脂等からなるアンカー剤を介在させることもできる。
プラスチックフイルムの製造は、キャスト法、Tダイ法、カレンダー法又はインフレーション法等の通常の方法により行うことができる。また、積層フイルムの製造は、あらかじめ形成したフイルムのドライラミネーション、基体フイルムへのコーティング、溶融共押し出し等通常の方法により行うことができる。
また透明性を有するフイルムに代えて、透明性を有するフイルムとアルミニウム等の金属箔のようなガスバリヤー性を有する材料を剥離可能に積層した積層フイルムを使用し、パウチの保管時にはパウチにガスバリヤー性を付与し、内容物を混合する際に金属箔等を剥離して透明化し、混合状態を確認することができるようにすることも好ましい。
2 パウチ胴部
3 ガセット状底部
4 側部周縁シール部
4’ 底部周縁シール部
5 注出口
6,22 パウチ頂部
7 補給口
8 線状ファスナー
9 易開封加工部
10 吊り下げ孔
11 表面材
12 裏面材
13 底部材
14 折り返し部
15 フック
16 副室表面材
23 副室
24 仕切り部
25 分岐部
26 粉体
27 溶解液
28 副室充填口
Claims (5)
- パウチの胴部を構成する表面材及び裏面材、ならびにパウチのガセット状底部を構成する底部材の周縁部をヒートシールして形成されたスタンディングパウチにおいて、パウチの頂部側に注出口を設けるとともに、前記ガセット状底部を構成する底部材を外方へ伸長させて先端がスタンディングパウチの底部端縁から外方に突出しないように補給口を形成し、前記補給口に補給口を横断する線状ファスナーを設置するとともに、前記線状ファスナーの補給口先端側に易開封加工部を形成し、さらに前記ガセット状底部の側壁にパウチを倒立させて吊り下げる吊り下げ手段を設け、パウチを吊り下げたときにパウチの自重により前記補給口の先端がパウチの底部端縁から外方に突出するように構成したことを特徴とするスタンディングパウチ。
- パウチの胴部を構成する表面材及び裏面材、ならびにパウチのガセット状底部を構成する底部材の周縁部をヒートシールして形成されたスタンディングパウチにおいて、前記スタンディングパウチをパウチ本体からなる主室、及び前記主室の頂部の下方に分岐状に形成した副室により構成し、副室の端縁部に注出口を設けるとともに、前記ガセット状底部を構成する底部材を外方へ伸長させて先端がスタンディングパウチの底部端縁から外方に突出しないように補給口を形成し、前記補給口に補給口を横断する線状ファスナーを設置するとともに、前記線状ファスナーの補給口先端側に易開封加工部を形成し、さらに前記ガセット状底部の側壁にパウチを倒立させて吊り下げる吊り下げ手段を設け、パウチを吊り下げたときにパウチの自重により前記補給口の先端がパウチの底部端縁から外方に突出するように構成したことを特徴とするスタンディングパウチ。
- 前記副室を前記主室と連通させるとともに、前記副室に易剥離性の仕切り部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のスタンディングパウチ。
- 前記主室の頂部をヒートシール可能な主室充填口とし、前記副室の易剥離性の仕切り部の下方にヒートシール可能な副室充填口を設けたことを特徴とする請求項3に記載のスタンディングパウチ。
- 前記副室充填口を副室の外側に分岐状に設けたことを特徴とする請求項4に記載のスタンディングパウチ。
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