JP5125763B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、ケース内に回路基板が収容される電気接続箱に関する。
従来より、車両に搭載されて、ランプ、ホーン等の車載電装品の通電、及び断電を実行する電気接続箱として、特許文献1に記載のものが知られている。この電気接続箱は、ケース内に、電子部品が実装された回路基板を収容してなる。ケースの上部には、上方に開口して、コネクタ等の相手側部材を装着可能な装着部が形成されている。ケースは、下側に位置するロアケースと、上側に位置してロアケースに装着されるアッパーケースとからなる。
例えば、電気接続箱が車両のエンジンルーム内に収容された場合、降雨時や洗車時等、電気接続箱に水が降りかかると、ケースの上部に形成された装着部からケース内に水が浸入することが懸念される。
上記の電気接続箱においては、装着部の下方に、装着部内に収容される接続端子が取り付けられるコネクタ本体が設けられており、このコネクタ本体の上面には、ケース内に浸入した水をコネクタ本体の端部から排水するための傾斜面が形成されている。傾斜面の端部は排水口とされる。この排水口の下方には下方に開口するダクトが形成されており、排水口から流出した水がケースの外部に排出されるようになっている。
上記したロアケースと、アッパーケースとは、例えば特許文献2に示されるように、アッパーケースに設けられた係止部と、ロアケースに設けられた被係止部とをロック係止することにより一体に組み付けることができる。
特開2003−348732公報 特開2003−87938公報
しかしながら、上記の構成によると、電気接続箱に水が降りかかった場合に、アッパーケースに設けられた係止部からケース内に水が浸入することが懸念される。ケースの装着部と異なる部分からケース内に水が浸入すると、ケース内に浸入した水が、上述した経路(装着部からケース内に浸入した水がコネクタ本体の上面を経由してダクトを通ってケースの外部に排出される経路)を通らずにケース内を移動し、回路基板に付着することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ケース内へ浸入した水が回路基板へ付着することが抑制された電気接続箱を提供することを目的とする。
本発明は、電気接続箱であって、合成樹脂製のケースと、前記ケースの上壁に開口して設けられて相手側部材が装着される装着部と、前記ケース内に収容される回路基板と、前記ケース内のうち装着部の下方の位置に配されると共に前記回路基板の上方を覆う上枠部と、前記上枠部の側縁から下方に延びると共に前記回路基板の側方に位置して配される側枠部と、前記上枠部及び前記側枠部に形成されて、前記上枠部の上面に落下した水を前記側枠部に案内した後に前記側枠部の下端部にまで案内する排水経路と、前記ケースの上壁から下方に垂下して形成されて弾性変形可能な弾性撓み片と、前記弾性撓み片の下端部に前記弾性撓み片の延びる方向と交差する方向に突出して設けられたロック突部と、前記上枠部又は前記側枠部に設けられて前記ロック突部に係合するロック受け部と、を備え、前記ケースには前記排水経路の下端縁に対応する位置に排水部が開口して設けられており、前記ケースの上壁のうち前記装着部と異なる位置には、前記弾性撓み片及び前記ロック突部を成形するための型抜き孔が、前記排水経路に連通すると共に前記排水部の鉛直上方の位置に設けられている。
まず、ケースの上壁に開口して設けられた装着部からケース内に水が浸入すると、ケース内に浸入した水は装着部内を下方に流下し、装着部の下方の位置に配された上枠部の上面に落下する。上枠部は回路基板の上方を覆っているので、回路基板に水が付着することを抑制できる。
上枠部の上面に落下した水は、排水経路に案内されて側枠部に移動する。側枠部に移動した水は、排水経路に案内されて下方に移動する。側枠部は回路基板の側方の位置に配されており、溝部は側枠部の外側面に形成されているので、排水経路を流下する水が回路基板に付着することを抑制できる。
側枠部の下端部にまで達した水は、ケースのうち排水経路の下端縁に対応する位置に開口して設けられた排出部からケース外に排出される。これにより、ケース内に浸入した水が回路基板に付着することを抑制できる。
また、本発明によれば、ケースの型抜き孔からケース内に浸入した水は、型抜き孔と連通する排水経路内に流下する。すると、水は、排水経路に案内されて排出部からケースの外部に排出される。これにより、ケース内に浸入した水が回路基板に付着することを抑制できる。
本発明の実施態様としては以下の構成が好ましい。
前記排水経路は、前記上枠部の上面に形成されて前記側枠部に向かうに従って下降傾斜する傾斜面と、前記側枠部の外側面に上下方向に延びて形成された溝部と、を含む構成としてもよい。
上記の構成によれば、上枠部の上面に滴下した水は、上枠部の上面に形成された傾斜面を流下し、側枠部に移動する。側枠部に移動した水は、側枠部の外側面に上下方向に延びて形成された溝部に案内されて、下方へと流下する。溝部の下端縁にまで達した水は、下方に流下し、ケースのうち溝部の下端縁に対応する位置に開口して設けられた排水部から、ケースの外部へと排出される。
前記弾性撓み片の下端部は前記溝部内に位置して配されていてもよい。
型抜き孔からケース内に浸入した水は、弾性撓み片の外面に付着して流下し、弾性撓み片の下端部に達する。上記の構成によれば、弾性撓み片の下端部に達した水は、溝部内に位置する弾性撓み片の下端部から、確実に溝部内に流下する。これにより、ケース内に浸入した水が回路基板に付着することを確実に抑制できる。
前記弾性撓み片は、前記側枠部の外面に接近する方向に撓み変形可能に配されており、前記側枠部の外面には前記弾性撓み片から逃げる逃げ凹部が形成されていてもよい。
弾性撓み片を側枠部の外面から離間する方向に撓み変形可能に配する構成の場合、弾性撓み片の撓み空間を確保するために、ケースの側壁を、側枠部の外面から離間する方向に大型化する必要がある。これは、電気接続箱が大型化するので好ましくない。
上記の構成によれば、弾性撓み片の撓み空間を確保するために、ケースを大型化する必要がない。これにより、弾性撓み片を側枠部の外面から離間する方向に撓み変形可能に配する場合に比べて電気接続箱を小型化できる。
本発明によれば、ケース内へ浸入した水が回路基板へ付着することを抑制できる。
本発明を、車両(図示せず)に搭載される電気接続箱10に適用した一実施形態について、図1ないし図5を参照しつつ説明する。本実施形態に係る電気接続箱10は、ケース11内に回路基板12を収容してなる。この電気接続箱10は、電源(図示せず)と、ランプ、ホーン等の車載電装品(図示せず)との間に配されて、車載電装品に対して通電、及び断電を実行する。なお、以下の説明においては、図1における上方を上方とし、下方を下方とする。また、図5における左側を表側とし、右側を裏側とする。
(ケース11)
図1ないし図5に示すように、ケース11は合成樹脂製であって、下方に開口している。ケース11は、図1における右手前側から左奥側へ向かう方向の幅寸法よりも、左手前側から右奥側へ向かう方向(表裏方向)の厚さ寸法が小さく設定された、扁平な形状をなしている。図4に示すように、ケース11の上壁には、相手側コネクタ13(本発明の相手側部材に相当)を装着するための上側コネクタハウジング14(本発明の装着部に相当)と、ヒューズ15(本発明の相手側部材に相当)が装着される複数(本実施形態では3つ)のヒューズ装着部16(本発明の装着部に相当)と、上方に開口してが形成されている。
図5に示すように、上側コネクタハウジング14の内部には、上側コネクタハウジング14の奥壁を貫通して端子金具17Aが配されている。端子金具17Aの下端部は裏側(図5における右側)に曲げ形成されて、回路基板12に形成された挿通孔18内に挿通されて、回路基板12に形成された導電路(図示せず)と、例えば半田付けにより接続されている。
また、ヒューズ装着部16の内部には、ヒューズ装着部16の奥壁を貫通して端子金具17Bが配されている。端子金具17Bの下端部は裏側に曲げ形成されて、回路基板12に形成された挿通孔18に挿通されて、回路基板12に形成された導電路と、例えば半田付け等公知の手法により接続されている。
(回路基板12)
図5に示すように、ケース11内には、ケース11の上壁に対して略垂直な姿勢で(いわゆる縦置き配置で)、回路基板12が収容されている。回路基板12の表面には、プリント配線技術により図示しない導電路が形成されている。回路基板12の表面には、リレー等の電子部品19が実装されており、上述した導電路に、例えば半田付け等公知の手法により接続されている。
(枠体20)
図3に示すように、ケース11内には、回路基板12の外周を取り囲むように合成樹脂製の枠体20が収容されている。なお、図3は、図4とは異なる断面についての断面図なので、図4とは左右方向が反転している。
図4及び図5に示すように、枠体20は、ケース11の上壁に形成された上側コネクタハウジング14及びヒューズ装着部16の下方に位置して、回路基板12の上方を覆う上枠部21と、この上枠部21の図4における左右両端縁から下方に延びて、回路基板12の側縁の側方に位置して配される2つの側枠部22と、この側枠部22の下端縁を掛け渡すように形成されて、回路基板12の下方に位置する下枠部23と、を備える。
図5に示すように、枠体20の裏面(図5における右側の面)には、回路基板12を収容するための基板収容部24が、表側(図5における左側)に陥没して形成されている。回路基板12と枠体20とは、基板収容部24に形成されたねじ孔25にボルト26が螺合されることによりネジ止めされている。基板収容部24の陥没深さ寸法は、回路基板12の厚さ寸法と、ボルト26の頭部の高さ寸法との和に対して、同じか、やや小さく設定されている。
図4に示すように、枠体20の下枠部23の下面には、下方に開口して相手側コネクタ27と嵌合可能な複数(本実施形態では3つ)の下側コネクタハウジング28が形成されている。
図5に示すように、下側コネクタハウジング28の内側には、下側コネクタハウジング28の奥壁を貫通して端子金具17Cが配されている。端子金具17Cの上端部は裏側(図5における右側)に曲げ形成されて、回路基板12に形成された挿通孔18内に挿通された状態で、回路基板12に形成された導電路(図示せず)と、例えば半田付けにより接続されている。
図4に示すように、枠体20には、上側コネクタハウジング14内に配される端子金具17と、ヒューズ装着部16内に配される端子金具17と、下側コネクタハウジング28内に配される端子金具17と、がモールド成形されている。これにより、各端子金具17は、枠体20に対して液密的に貫通している。
図4に示すように、上枠部21には、上側コネクタハウジング14内に配される端子金具17Aと、ヒューズ装着部16内に配される端子金具17Bと、が貫通している。各端子金具17A,17Bは、各端子金具17A,17Bのうち曲げ形成された領域が上枠部21内に配された状態でモールド成形されている。
また、図4に示すように、下枠部23には、下側コネクタハウジング28内に配される端子金具17Cが貫通している。この端子金具17Cは、端子金具17Cのうち、曲げ形成された領域が下枠部23内に配された状態でモールド成形されている。
(排水構造)
図4に示すように、上枠部21の上面には、図4における左右両端部に位置する一対の側枠部22からの距離が略等しい位置(図4における左右方向の中央付近)を頂点として、図4における左右方向両端部に位置する側枠部22に向かって下降傾斜する傾斜面29が形成されている。図4に示すように、傾斜面29は、表裏方向(図4において紙面を貫通する方向)から見て、山形をなしている。この傾斜面29は、ケース11の上壁に形成された上側コネクタハウジング14及びヒューズ装着部16の下方の位置に配されている。
図5に示すように、上枠部21のうち表側(図5における左側)に位置する端縁と、裏側(図5における右側)に位置する端縁と、には、それぞれ、上方に突出する第1止水壁30が形成されている。
また、図5に示すように、ケース11の上壁の下面には、第1止水壁30を収容する止水溝31が上方に陥没して形成されている。これにより、第1止水壁30と、止水溝31との間には、入り組んだ構造が形成される。これにより、上枠部26の上面に落下した水が第1止水壁30を回り込んで回路基板12に移動することが抑制される。
図3に示すように、一対の側枠部22の外側面(図3における左右両側方に位置する側面)には、それぞれ、上下方向に延びる溝部33が形成されている。図2に示すように、溝部33は、側枠部22のうち表側(図2における上側)に位置する端縁と、裏側(図2における下側)に位置する端縁と、にそれぞれ、外方に突出して形成された一対の側壁32に囲まれて形成されている。
図3に示すように、側枠部22には、溝部33を構成する一対の側壁32の先端縁に掛け渡されて溝部33を覆う蓋部38が形成されている。蓋部38は、溝部33の上端部から下端部に至るまでを覆っている。
上述した、傾斜面29と、溝部33と、を含んで、上枠部21の上面に落下した水を側枠部22に案内した後に側枠部22の下端部にまで案内する経路は、排水経路42とされる。
図4に示すように、ケース11のうち排水経路42の下端縁(溝部33の下端縁)に対応する位置には、排水部34が開口して形成されている。本実施形態においては、ケース11は下方に開口して形成されているので、ケース11の開口のうち溝部33の下端縁に対応する位置が排水部31に対応する。
図4に示すように、下枠部23の下面には、下側コネクタハウジング28と、溝部33の下端縁との間の位置に、下方に垂下する一対の第2止水壁35が形成されている。
図4における左側に位置する第2止水壁35は、下側コネクタハウジング28を構成する壁部を兼ねる。また、図4における右側に位置する第2止水壁35は、図4における右端側に位置する溝部33を構成する壁部を兼ねる。
図5に示すように、第2止水壁35の下端縁は、下側コネクタハウジング28に嵌合した相手側コネクタ27の下端縁よりも下方に位置して形成されている。
また、図5に示すように、ケース11の側壁の下端縁は、下側コネクタハウジング28に嵌合した状態における相手側コネクタ27の下端縁よりも下方に位置して形成されている。
(ロック構造)
図4に示すように、ケース11の上壁には、図4における左右両端部寄りの位置に、下方に垂下する一対の弾性撓み片36が形成されている。この弾性撓み片36は、略板状をなしており、図4における左右方向に弾性変形可能に形成されている。各弾性撓み片36の下端部には、図4における左右方向外側に向かって突出して、ロック突部37が形成されている。
ロック突部37の下端部のうち、図4における左右方向外側の面は、上方に向かうに従って左右方向外側に広がるように傾斜して形成されている。ロック突部37の下端部のうち、図4における左右方向内側の面は、左右方向外側にやや切り欠いて形成されている。
ロック突部37の上端部は、弾性撓み片36の板面に対して切り立って形成されている。
図4に示すように、側枠部22に設けられた蓋部38の上端部寄りの位置には、図4における左右方向内方に向かって突出する一対のロック受け部39が形成されている。ロック受け部39の上端部のうち、図4における左右方向内側の角部は切り欠かれている。
ロック受け部39の下端部は、蓋部38の壁面に対して切り立って形成されている。
このロック受け部39と、上述したロック突部37とが係合することにより、ケース11と枠体20とが一体に組み付けられるようになっている。詳細には、図4に示すように、ロック突部37に対してロック受け部39が上方から当接することにより、枠体20が下方に移動することが規制されている。この状態において、蓋部38の上端部は、ケース11の上壁の内面に下方から当接するようになっている。
弾性撓み片36の下端部は、側枠部22の溝部33内に位置して配されている。詳細には、弾性撓み片36の下端部は、溝部33の底面と、蓋部38との間に挟まれた空間内に位置している。
溝部33の底面のうち、弾性撓み片36と対向する領域は、図4における左右方向内方に陥没して形成されており、弾性撓み片36が弾性変形する際に弾性撓み片36から逃げる逃げ凹部40とされる。この逃げ凹部40により、弾性撓み片36が弾性変形する際の撓み空間が形成される。
ケース11の上壁には、図4における左右両端部寄りの位置に、上下方向に開口して、弾性撓み片36を形成するための一対の型抜き孔41が形成されている。この型抜き孔41は、排水経路42に連通して形成されている。詳細には、上枠部21の上面に形成された傾斜面29及び側枠部22に形成された溝部33と、ケース11との間の空間に連通して形成されている。
図1に示すように、型抜き孔41は、ケース11の上面と側面とを滑らかに連結する曲面部分に位置して形成されている。型抜き孔41の開口縁の形状は、略矩形状をなしている。
図4に示すように、弾性撓み片36は、型抜き孔41の内側面のうち、図4における左右方向内側の側面から左右方向外方に突出した後、下方に曲がって形成されている。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。図4に示すように、降雨時、洗車時等、電気接続箱10に水が降りかかると、ケース11の上壁に開口して設けられた上側コネクタハウジング14、及びヒューズ装着部16からケース11内に水が浸入する(矢線A参照)。すると、ケース11内に浸入した水は下方に流下し、上側コネクタハウジング14、及びヒューズ装着部16の下方の位置に配された上枠部21の上面に落下する。この上枠部21は回路基板12の上方を覆っているので、回路基板12に水が付着することを抑制できる。
上枠部21の上面に滴下した水は、上枠部21の上面に形成された傾斜面29を流下し、図4における左右両側に配された側枠部22に移動する(矢線B,C参照)。側枠部22に移動した水は、側枠部22の外側面に上下方向に延びて形成された溝部33によって案内されて、溝部33内を下方へと流下する(矢線D,E参照)。側枠部22は回路基板12の側方の位置に配されており、溝部33は側枠部22の外側面に形成されているので、溝部33を流下する水が回路基板12に付着することを抑制できる。
溝部33の下端縁にまで達した水は、ケース11のうち溝部33の下端縁に対応する位置に設けられた排水部34から、ケース11の外部へと排出される(矢線F,G参照)。これにより、ケース11内に浸入した水が回路基板12に付着することを抑制できる。
また、ケース11の上壁に開口された型抜き孔41からケース11内に水が浸入すると(矢線H参照)、この水は、型抜き孔41が連通する排水経路42内に流下する。詳細には、水は、上枠部21の傾斜面29の上面又は側枠部22の溝部33内に流下する。その後、水は、傾斜面29又は溝部33を流下して、排水部34からケース11の外部に排出される。これにより、ケース11内に浸入した水が回路基板12に付着することを抑制できる。
さらに、本実施形態においては、弾性撓み片36の下端部は溝部33内に位置して配されている。このため、型抜き孔41からケース11内に浸入した水は、弾性撓み片36の外面に付着して流下し、弾性撓み片36の下端部に達した後、溝部33内に位置する弾性撓み片36の下端部から、確実に溝部33内に流下する。これにより、ケース11内に浸入した水が回路基板12に付着することを確実に抑制できる。
また、例えば、車両が縁石に乗り上げた状態で停車するなど、電気接続箱10が傾いた姿勢となった場合に、溝部33の下端縁に達した水が、下枠部23の下面を流下して、下側コネクタハウジング28に達し、下側コネクタハウジング28内に浸入することが懸念される。
上記の点に鑑み、本実施形態においては、下枠部23の下面には、下側コネクタハウジング28と溝部33の下端縁との間の位置に、下方に垂下する一対の第2止水壁35が形成されている。この第2止水壁35により、溝部33の下端縁に達した水が、下枠部23の下面を流下して下側コネクタハウジング28内に流入することを抑制できる。
また、本実施形態においては、第2止水壁35の下端縁は、下側コネクタハウジング28に嵌合した相手側コネクタ27の下端縁よりも下方に位置して形成されている。これにより、第2止水壁35の表面に付着して流下した水が、第2止水壁35の下端縁に達した場合に、この水が下側コネクタハウジング28と嵌合した状態における相手側コネクタ27の下端縁に付着することを抑制できる。この結果、相手側コネクタ27の下端縁に水が付着して、下側コネクタハウジング28と相手側コネクタ27との隙間から毛細管現象によって水が下側コネクタハウジング28内に浸入することを確実に抑制できる。
また、本実施形態においては、第2止水壁35は、下側コネクタハウジング28を構成する壁部を兼ねている。これにより、下側コネクタハウジング28の直近の位置において水の浸入を規制できるので、下側コネクタハウジング28への水の浸入を効果的に抑制できる。
また、本実施形態においては、第2止水壁35は、溝部33を構成する壁部を兼ねている。これにより、第2止水壁35を別途設ける場合に比べて構造を簡素化できる。
また、ケース11と、枠体20とは以下のようにして組み付けられる。まず、下方に開口するケース11の開口内に、枠体20を下方から挿入する。すると、ケース11の弾性撓み片36の下端部に形成されたロック突部37に、枠体20のロック受け部39が下方から当接する。このとき、ロック突部37のうち図4における左右方向外側の面は傾斜して形成されており、また、ロック受け部39の左右方向内側の角部は切り欠いて形成されているので、ロック突部37は、ロック受け部39の左右方向内側の面に乗り上がる。
すると、ロック突部37は、図4における左右方向内方に弾性撓み変形する。このとき、枠体20の外面に形成された溝部33には、ロック突部37と対向する面に、図4における左右方向内側に陥没して形成された逃げ凹部40が形成されているので、弾性撓み片36が溝部33と干渉することが抑制される。さらに、ロック突部37の下端部のうち図4における左右方向内側は切り欠かれているので、弾性撓み片36と溝部33とが干渉することを一層確実に抑制できる。
さらに枠体20をケース11内に挿入すると、ロック突部37がロック受け部39を乗り越えて、弾性撓み片36が復帰変形する。すると、ロック突部37の上端部に、ロック受け部39の下端部が上方から当接し、枠体20が下方に変位することが規制される。このとき、枠体20の蓋部38の上端部は、ケース11の上壁の内面に下方から当接し、枠体20が上方に移動することが規制される。これにより、ケース11と枠体20とが一体に組み付けられる。
本実施形態によれば、溝部33には逃げ凹部40が形成されているので、弾性撓み片36が弾性変形した場合に、弾性撓み片36が溝部33と干渉することが抑制される。
また、弾性撓み片36は側枠部22の外面に接近する方向に撓み変形可能に配されているので、弾性撓み片36の撓み空間を、側枠部22の外面から離間する方向に確保しなくてもよい。これにより、弾性撓み片36を側枠部22の外面から離間する方向に撓み変形可能に配する場合に比べて電気接続箱10を小型化できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態においては、排水経路42として、上枠部21には、傾斜面29を形成する構成としたが、これに限られず、上枠部21の上面に、側枠部22に向かって階段状に下降する複数の段差を形成してもよい。
(2)本実施形態においては、回路基板12は、ケース11の上壁に対して略垂直な姿勢でケース11内に収容される構成としたが、これに限られず、ケース11の上壁に対して略水平な姿勢で(いわゆる横置き配置)、ケース11内に収容してもよいし、必要に応じて、ケース11内において任意の姿勢で収容することができる。
(3)本実施形態においては、弾性撓み片36の下端部は溝部33内に位置する構成としたが、これに限られず、弾性撓み片36の下端部は、溝部33の外部に位置して配される構成としてもよい。
(4)本実施形態においては、側枠部22の上端部には逃げ凹部40が形成される構成としたが弾性撓み片36の撓み空間をケース11側に設ける場合には、逃げ凹部40は省略できる。
(5)弾性撓み片36は、下方に延びる弾性撓み片36と交差する方向であれば、必要に応じて任意の方向に弾性撓み変形可能とすることができる。また、弾性撓み片36の撓み方向に応じて、ロック突部37の突出方向も、必要に応じて任意の方向に突出させることができる。
(6)本実施形態においては、ロック受け部39は、側枠部22の蓋部38に形成したが、上枠部21に形成してもよい。
(7)本実施形態においては、ケース11は下方に開口する構成としたが、これに限られず、ケース11は、下壁を有し、この下壁のうち溝部33に対応する位置に開口して排水部34を形成する構成としてもよい。
本発明の一実施形態に係る電気接続箱を示す斜視図 枠体を示す斜視図 枠体を示す断面図 図1におけるIV−IV線断面図 図1におけるV−V線断面図
符号の説明
10…電気接続箱
11…ケース
12…回路基板
14…上側コネクタハウジング(装着部)
16…ヒューズ装着部(装着部)
21…上枠部
22…側枠部
29…傾斜面
33…溝部
34…排水部
36…弾性撓み片
37…ロック突部
39…ロック受け部
40…逃げ凹部
41…型抜き孔
42…排水経路

Claims (4)

  1. 合成樹脂製のケースと、前記ケースの上壁に開口して設けられて相手側部材が装着される装着部と、前記ケース内に収容される回路基板と、前記ケース内のうち装着部の下方の位置に配されると共に前記回路基板の上方を覆う上枠部と、前記上枠部の側縁から下方に延びると共に前記回路基板の側方に位置して配される側枠部と、前記上枠部及び前記側枠部に形成されて、前記上枠部の上面に落下した水を前記側枠部に案内した後に前記側枠部の下端部にまで案内する排水経路と、前記ケースの上壁から下方に垂下して形成されて弾性変形可能な弾性撓み片と、前記弾性撓み片の下端部に前記弾性撓み片の延びる方向と交差する方向に突出して設けられたロック突部と、前記上枠部又は前記側枠部に設けられて前記ロック突部に係合するロック受け部と、を備え、
    前記ケースには前記排水経路の下端縁に対応する位置に排水部が開口して設けられており、前記ケースの上壁のうち前記装着部と異なる位置には、前記弾性撓み片及び前記ロック突部を成形するための型抜き孔が、前記排水経路に連通すると共に前記排水部の鉛直上方の位置に設けられている電気接続箱。
  2. 前記排水経路は、前記上枠部の上面に形成されて前記側枠部に向かうに従って下降傾斜する傾斜面と、前記側枠部の外側面に上下方向に延びて形成された溝部と、を含む請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記弾性撓み片の下端部は前記溝部内に位置して配されている請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記弾性撓み片は、前記側枠部の外面に接近する方向に撓み変形可能に配されており、前記側枠部の外面には前記弾性撓み片から逃げる逃げ凹部が形成されている請求項3に記載の電気接続箱。
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