JP5471793B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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本発明は、ケース内に回路基板が収容される電気接続箱に関する。
従来、例えば車両に搭載されて、ランプ、オーディオ機器等の車載電装品の通電又は断電を実行する電気接続箱の一例として、特許文献1に記載の電気接続箱が知られている。この電気接続箱は、電子部品を回路基板上に実装してなる回路構成体を内部に収容するケースを備えている。ケースには、車載電装品等と回路基板とを接続するコネクタが形成されている。
特開2005−80370号公報
上記の電気接続箱において、ケース内に収容された回路基板および/または該回路基板に実装された電子部品の自己診断を実行するためには、コネクタから導出された検査用の電線を、所定の位置まで配索し、電線の端部に検査端子を設けることが考えられる。しかしながら、この構成によると、検査用の電線が必要となるので部品点数が増大する。
そこで、回路構成体が内部に収容された状態でその上方に上面が設けられているケースに対し、このケースの上面に、その一部がケースから突出し、ケース内に収容された回路基板の導通検査を行うための検査端子を設けることが考えられる。このような検査端子は、通常、ケースに対してインサート成形されており、ケースに付着した水がケースの外壁を伝って検査端子まで流れてきたとしても、検査端子とケースとの界面から水が浸入することはほとんどない。
しかしながら、車両の傾きによっては、ケースを伝って流れてきた水が検査端子の近傍に滞留することがある。検査端子の近傍に水が滞留した場合、検査端子とケースとの界面から水が浸入する虞がある。
本発明は、上記の課題に鑑みて創作されたものである。本発明は、簡易な構成で防水性を向上させた電気接続箱を提供することを目的とする。
本明細書で開示される技術は、回路基板と、該回路基板を収容すると共に、該回路基板が収容された状態で上面を有するケースと、該ケースの前記上面に溝状に設けられた排水溝と、該排水溝の底面の一部に、該底面から突出すると共に、その先端が前記排水溝内に位置するようにインサート成形された検査端子と、を備え、前記排水溝は、その少なくとも一方の端部に前記ケースの前記上面の側方に開放された開放部を有し、前記排水溝の前記底面は、前記回路基板が前記ケース内に収容された状態で、前記検査端子側から前記開放部側に向かって下方に傾斜する傾斜面を有する電気接続箱に関する。
上記の電気接続箱によると、排水溝が傾斜していることによって、排水溝に流れ込んだ水や排水溝内に付着した水は排水溝に沿って開放部まで流れ、開放部からケース外へと流れ落ちる。このため、検査端子側に水が滞留して検査端子とケースとの界面から水が浸入することを防止ないし抑制することができ、電気接続箱の防水性を向上させることができる。
前記排水溝の前記底面は、角錐台状の台座部を有し、前記検査端子は、該台座部の台座上から突出していてもよい。
この構成によると、台座部が角錐台状であるため、検査端子の近傍に付着した水は、台座部の側壁の傾斜によって流れ落ちる。このため、検査端子の近傍に水が滞留することを防止ないし抑制することができる。
前記傾斜面は、傾斜角度が異なる複数の傾斜面から構成され、該複数の傾斜面は、前記検査端子側から前記開放部側に向かうにつれて、その傾斜角度が段階的に小さくなっていてもよい。
この構成によると、排水溝の底面の傾斜角度が検査端子側において最も急峻となるため、検査端子の近傍に水が滞留することを効果的に防止ないし抑制することができる。また、排水溝の底面の傾斜角度が大きくなると排水溝の深さが深くなるため、長い排水溝を設けることができない。上記の構成によると、傾斜角度が段階的に小さくなっているため、ケースの上面に長い排水溝を設けることができ、電気接続箱の防水性を効果的に向上させることができる。
前記排水溝の底面は、前記開放部から延びると共に、前記上面と平行な平面部を有し、該平面部は、前記回路基板が前記ケース内に収容された状態で、前記複数の傾斜面のうち傾斜角度が最も小さい傾斜面の前記開放部側の端部より下方に設けられ、前記複数の傾斜面のうち傾斜角度が最も小さい傾斜面と前記平面部との間に段差が設けられていてもよい。
この構成によると、段差が設けられていることによって、平面部の上流から平面部まで流れた水が検査端子側へ逆流することを抑制することができる。
前記検査端子が前記排水溝の前記底面に二重にインサート成形されていてもよい。
この構成によると、検査端子とケースとの界面から水が浸入することを一層防止ないし抑制することができる。
前記検査端子が前記ケース内に収容された回路基板および/または該回路基板に実装された電子部品の自己診断用の端子であってもよい。
この構成によると、自己診断用の端子を備える電気接続箱の防水性を向上させることができる。
前記回路基板は、その板面が重力の方向に沿うように前記ケース内に収容され、前記ケースは、該ケース内に収容された前記回路基板の表裏を覆う扁平状を成していてもよい。
この構成によると、扁平状に形成されたケースによって構成される電気接続箱において、その防水性を向上させることができる。
前記排水溝は、前記回路基板が前記ケース内に収容された状態で、前記回路基板の前記板面と直交する方向に延びる直交溝部と、前記回路基板の前記板面と平行な方向に延びる平行溝部と、から構成され、前記直交溝部は、その一方の端部の前記底面に前記検査端子が設けられていると共に、他方の端部が前記平行溝部と連続しており、前記平行溝部は、その少なくとも一方の端部に前記開放部が設けられていてもよい。
この構成によると、排水溝が直交溝部と水平溝部とから構成されることにより、ケースの上面の一層広い範囲に排水溝を設けることができ、電気接続箱の防水性を一層向上させることができる。また、直交溝部と平行溝部との接続部分を多く設けることにより、開放部の近傍で滞留している水が検査端子側へ逆流することを抑制することができる。
本明細書で開示される技術によると、簡易な構成で防水性を向上させることができる電気接続箱を提供することができる。
実施形態に係る電気接続箱10の分解斜視図を示す。 電気接続箱10の上面図を示す。 電気接続箱10の右側側方の側面図を示す。 図2におけるD−D断面の断面図を示す。 図2における検査端子80近傍の拡大図を示す。 図4における検査端子80近傍の拡大図を示す。 図4における開放部70近傍の拡大図を示す。 図2におけるE−E断面の断面図を示す。 図8における検査端子80近傍の拡大図を示す。 図2におけるF−F断面の断面図を示す。
図面を参照して実施形態を説明する。なお、各図面の一部には矢印A、矢印B及び矢印Cを示しており、各矢印の方向が各図面で共通した方向となるように描かれている。そして以下の説明では、矢印A方向を表側とし、その反対側の方向を裏側とする。また、矢印B方向を左方とし、その反対側の方向を右方とする。また、矢印C方向側を下方とし、その反対側を上方とする。
図1は、実施形態に係る電気接続箱10の分解斜視図を示している。電気接続箱10は、図1に示すように、回路基板60と、ケース40とを備えている。この電気接続箱10は、図示しない電源と、ランプ、ホーン等の車載電装品(図示しない)との間に配されて、車載電装品の通電、及び断電を実行する。
回路基板60は、プリント配線技術により図示しない導電路を形成して成る長方形型のプリント基板上に、半導体リレー等の電子製品Zを実装したものである。また、この回路基板60は、電子部品実装後に、防湿性の絶縁コーティング(液状の樹脂をスプレー等により塗布して薄膜を形成)を施してあり、結露等により回路基板60に水が付着しても、電気的性能に影響を与えることがないようになっている。回路基板60の左右側方には、一対のビス孔62,62が設けられている。また、回路基板60の上方には、回路基板60を貫通する複数のスルーホールSHが設けられている。なお、以下では、回路基板60の表側の面(電子部品Zの実装面)を表面60aと称し、裏側の面を裏面60bと称することとする。
ケース40は、第1カバー30と第2カバー50とから構成され、左右方向の幅寸法が上下方向の幅寸法よりも大きな扁平状を成しており、その内部に回路基板60の全体を収容させるものである。回路基板60は、その表面60a側が第1カバー30に覆われ、その裏面60b側が第2カバー50に覆われた状態でケース40内に収容される。
第2カバー50は、合成樹脂によって形成され、板状の板状部54と、この板状部54の周縁から表側に浅く立ち上がる周壁52とによって構成されている。板状部54は、回路基板60より一回り大きな形状となっていると共に、その下端中央が下方に突き出ており、全体として略五角形状を成している。なお、板状部54の下端中央には図示しない水抜き孔が設けられている。このように、第2カバー50に水抜き孔を設けることで、ケース40内に侵入した水を外部へ排水させることが可能となっている。周壁52は、板状部54の周縁の全周に亘って切れ目なく連続している。この周壁52は、ケース40内に収容された回路基板60の外周の四方を覆う側壁として機能するものである。
第1カバー30は、合成樹脂によって形成され、外形形状が第2カバー50とほぼ等しい形状となっている。従って、第1カバー30は、第2カバー50と同様に、板状部2と、この板状部2の周縁から裏側に浅く立ち上がる周壁22とを備えている。板状部2は、回路基板60より一回り大きな形状となっていると共に、その下端中央が下方に突き出ており、全体として五角形状を成している。第1カバー30の裏側には、回路基板60がケース40内に収容された際に回路基板60のビス孔62と対向するボス(図示しない)が設けられている。回路基板60は、回路基板60のビス孔62を介してこのボスにビス58でビス留めされ、第1カバー30の裏側に取り付けられる。
第1カバー30の板状部2の表側には、一対の座部4、20と、3つのフード部側壁6、16、18と、ハウジング部側壁14とが設けられている。一対の座部4、20は、板状部2の表側下方の左右側方において表側に突出するように設けられている。フード部側壁6は、座部4の上方に設けられ、下方に開口する開口6aを有している。フード部側壁16、18は、それぞれ座部20の上方に設けられ、下方に開口するフード部開口16a、18a、18bを有している。ハウジング側壁14は、フード部側壁6とフード部側壁16の間に設けられ、下方に開口するハウジング部開口14aを有している。
ハウジング部開口14a内には、コネクタハウジング8が配されている。コネクタハウジング8は、左右方向に複数(本実施形態では2つ)並んで配されており、各コネクタハウジング8は隔壁により隔てられている。各コネクタハウジング8は、その下方から図示しない相手側コネクタを嵌合可能になっている。
第1カバー30と第2カバー50とを整合させると、第1カバー30の周壁22の先端が、第2カバー50の周壁52の先端面に突き当たった状態となり、そこを振動溶着することにより、第1カバー30と第2カバー50とが相互に固定される構成となっている。また、周壁22、52の先端部は、溶接時に溶け易いように、テーパ状に形成されている。そして、第1カバー30と第2カバー50には、いずれも板状部2、54等に水抜き孔以外の開口が一切設けられておらず、上記の振動溶着を行うと、水抜き孔の形成箇所を除き、ケース40全体がシールされるようになっている。
図2は、電気接続箱10の上面図を示している。図3は、電気接続箱10の右側側方の側面図を示している。図4は、ケース40の表裏方向の断面図であり、図2におけるD−D断面の断面構成を示している。
電気接続箱10は、ケース40内に収容された回路基板60の板面60a、60bが重力の方向(下方)に沿うように、上方を上側として、電源と車載電装品との間に配される。以下では、電気接続箱10がこの状態にあることを前提として説明する。
電気接続箱10には、図2に示すように、ケース40の上側に、ケース40内に収容されている回路基板60の板面60a、60bと直交する方向に沿って上面90が設けられている。上面90は、第1カバー30の板状部2の表面と、フード部側壁6、16、18とハウジング部側壁14と、の間に設けられている。
ケース40の上面90の一部には、溝状の排水溝72が設けられている。排水溝72は、直交溝部72aと、平行溝部72bとにより構成されている。直交溝部72aは、ケース40内に収容されている回路基板60の板面60a、60bと直交する方向(表裏方向)に延びている。平行溝部72bは、ケース40内に収容されている回路基板60の板面60a、60bと平行な方向(左右方向)に延びている。
直交溝部72aは、その一方の端部がケース40の上面90の略中央に位置しており、そこからケース40の表側方向に向かって延びており、他方の端部において平行溝部72bと連続している。平行溝部72bは、その一方の端部が直交溝部72aと連続しており、そこからケース40の右側側方まで延びている。そして、平行溝部72bの他方の端部には、図2及び図3に示すように、ケース40の右側側方に開放された開放部70が設けられている。排水溝72は、直交溝部72aと平行溝部72bとによって、平面視略L字状を成している。
また、図2に示すように、ケース40の略中央に位置する直交溝部72aの一方の端部には、排水溝72の底面76から上方に突出する検査端子80が設けられている。なお、検査端子80の構成については、後で詳しく説明する。
図5は、図2における検査端子80近傍の拡大図を示している。図6は、図4における検査端子80近傍の拡大図を示している。図7は、図4における開放部70近傍の拡大図を示している。
続いて排水溝72の構成について説明する。排水溝72の底面76は、図4に示すように、検査端子80側から開放部70側に向かって下方に傾斜する傾斜面76sと、ケース40の上面90に平行な平面部76tとを有している。傾斜面76sは、図5及び図6に示すように、検査端子80側から順に第1傾斜面76aと第2傾斜面76bと第3傾斜面76cとにより構成されている。第1傾斜面76aと第2傾斜面76bと第3傾斜面76cは、それぞれ傾斜角度が異なっており、検査端子80側から開放部70側に向かうにつれて傾斜角度が小さくなっている。従って、第3傾斜面76cの傾斜角度が最も小さい構成となっている。
第1傾斜面76aは、図5及び図6に示すように、直交溝部72a内であって、検査端子80の近傍に形成されている。検査端子80は、四角錐台状に形成された台座部82の台座上から突出しており、この台座部82の側面が第1傾斜面76aに相当する構成となっている。また、第1傾斜面76aは、ケース40の上面90に対して45°の傾斜角度で形成されている。なお、台座部82は、第2傾斜面76b上に形成されている。
第2傾斜面76bは、第1傾斜面76aより緩やかな傾斜角度で、その大部分が直交溝部72a内に形成され、その一部が平行溝部72b内まで延びている。第3傾斜面76cは、第2傾斜面76bより緩やかな傾斜角度で、直交溝部72aの端部と水平溝部72bの端部とが重なる位置から開放部70の近傍(平面部76tとの境界)までに亘って形成されている。
平面部76tは、開放部70の近傍であって、第3傾斜面76cと開放部70との間に形成されており、開放部70から連続して延びている。また、平面部76tは、第3傾斜面76cの開放部70側の端部より下方に形成されている。そして、図7に示すように、第3傾斜面76cと平面部76tとの間には微小な段差78が設けられている。
排水溝72の左右側及び裏側に位置する側壁74は、図6に示すように、その上端縁部74aがケース40の上面90と略等しい高さに設けられている。一方、排水溝72の表側に位置する側壁74bは、図3に示すように、その上端縁部がケース40の上面90よりも高い位置(上方に)設けられている。そして、排水溝72の表側に位置する側壁74bは、第1カバー30のフード部側壁6、16、18及びハウジング部側壁14(図1参照)に連続している。
続いて各フード部開口6a、16a、18a、18b内と各コネクタハウジング8内の構成について説明する。図4に示すように、各フード部開口6a、16a、18a、18b内と各コネクタハウジング8内には、上方から下方に向かって(開口の奥側から手前側に向かって)突出するバスバーB1〜B6がインサート成形されている。各バスバーB1〜B6は、金属板をL字状に屈曲させたものであり、その一端は対応する各フード部開口6a、16a、18a、18b内又は各コネクタハウジング8内に突出している。そして各バスバーB1〜B5の他端はいずれも回路基板60側に引き出されており、回路基板60のスルーホールSHに挿通される構成となっている。
図8は、ケース40の一部の表裏方向の断面図であり、図2におけるE−E断面の断面構成を示している。図9は、図8における検査端子80近傍の拡大図を示している。図10は、ケース40の左右方向の断面図であり、図2におけるF−F断面の断面構成を示している。
続いて検査端子80について説明する。検査端子80は、回路基板60および/または該回路基板60に実装された電子製品Zの自己診断等を行うための端子である。検査端子80は、図8に示すように、L字状に屈曲しており、一方の端部が排水溝72の底面から突出すると共に、他方の端部が回路基板60側に引き出されて回路基板60のスルーホールSHに挿通され、回路基板60と導通している。なお、検査端子80の一方の端部は、排水溝72の底面76に二重にインサート成形されており、検査端子80と排水溝72の底面76との界面から水が浸入し難い構成となっている。
また、図8乃至図10に示すように、排水溝72の底面76から突出する検査端子80の先端80aは、その先端80aの左右及び表裏を囲む排水溝72の側壁74の上端縁部74aより下方に設けられている。従って、検査端子80の先端80aは排水溝76内に位置している。
さて、電気接続箱10は、ケース40内に収容された回路基板60の板面60a、60bが重力の方向(下方)に沿うように、上方を上側として、電源と車載電装品との間に配される。この状態でケースの上面に付着した水が検査端子80の近傍まで流れてくると、その水は排水溝72内へと流れ込む。排水溝72内に流れ込んだ水は、排水溝72の底面76の傾斜によって排水溝72に沿って開放部70側へ流れる。そして開放部70に到達した水は、ケース40の右側側壁を伝ってケース40外へと流れ落ちる。
以上のように実施形態に係る電気接続箱10では、排水溝72が下方に傾斜する傾斜面76sを有していることによって、排水溝72に流れ込んだ水や排水溝72内に付着した水が排水溝72に沿って開放部70まで流れ、開放部70からケース40外へと流れ落ちる。このため、検査端子80側に水が滞留して検査端子80とケース40との界面から水が浸入することを防止ないし抑制することができ、電気接続箱10の防水性が向上されている。
また、実施形態に係る電気接続箱10では、排水溝72の底面76が、四角錐台状の台座部82を有し、検査端子80は、台座部82の台座上から突出している。このため、検査端子80の近傍に付着した水は、台座部82の側壁の傾斜(第1傾斜面76a)によって流れ落ち、検査端子80の近傍に水が滞留することを防止ないし抑制することができる。
また、実施形態に係る電気接続箱10では、傾斜面76sが、傾斜角度が異なる3つの傾斜面76a、76b、76cから構成されている。そして、各傾斜面76a、76b、76cは、検査端子80側から開放部70側に向かうにつれて、その傾斜角度が段階的に小さくなっている。このため、排水溝72の底面76は検査端子80側に設けられた第1傾斜面76aにおいて、ケース40の上面90に対する傾斜角度が45°となっており、最も急峻になっている。これにより、検査端子80の近傍に水が滞留することを効果的に防止ないし抑制することができる。また、ケース40の上面90の略中央から右側側面に亘って長い排水溝72が設けられており、電気接続箱10の防水性が効果的に向上されている。
また、実施形態に係る電気接続箱10では、排水溝72の底面76が、開放部70から延びると共に、ケース40の上面90と平行な平面部76tを有している。また、平面部76tは、3つの傾斜面76a、76b、76cのうち傾斜角度が最も小さい第3傾斜面76cの開放部70側の端部より下方に設けられている。そして、第3傾斜面76cと平面部76tとの間に段差78が設けられている。この段差78によって、平面部76tの上流から平面部76tまで流れた水が第3傾斜面76cへ逆流し難くなっており、検査端子80側へ水が逆流することを抑制することができる。
また、実施形態に係る電気接続箱10では、検査端子80が排水溝72の底面76に二重にインサート成形されている。このため、検査端子80とケース40との界面から水が浸入することを一層防止ないし抑制することができる。
また、実施形態に係る電気接続箱10では、排水溝72が、回路基板の前記板面と直交する方向に延びる直交溝部と、前記回路基板の前記板面と平行な方向に延びる平行溝部と、から構成されている。このため、開放部70の近傍に滞留している水が排水溝72内を左側方向に逆流したとしても、直交溝部72aと平行溝部72bとの接続部分で流れが止まる構成となっており、検査端子80の近傍へ水が逆流することを抑制することができる。
上記の実施形態の変形例を以下に列挙する。
(1)上記の実施形態では、排水溝の底面が、傾斜角度が異なる複数の傾斜面を有する構成を採用したが、排水溝の底面が、傾斜角度が均一な一つの傾斜面を有する構成を採用してもよいし、傾斜角度が滑らかに変化する一つの傾斜面を有する構成を採用してもよい。
(2)平行溝部がケースの左側側方から右側側方に亘って設けられている構成を採用してもよい。この場合、平行溝部の一端にケースの左側側方に開放された第1の開放部が設けられ、他端にケースの右側側方に開放された第2の開放部が設けられている構成を採用してもよい。
(3)排水溝が複数の平行溝部と複数の直交溝部とから構成され、ケースの上面の広い範囲に排水溝が設けられている構成を採用してもよい。
(4)上記の実施形態以外にも、排水溝の配置、形態は適宜に変更可能である。
(5)上記の実施形態以外でも、ケースの上面から突出する検査端子の近傍に排水溝を設ける構成は、様々な電気接続箱に適用可能である。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、54…板状部
4、20…座部
6、16、18…フード部側壁
6a、16a、18a、18b…フード部開口
8…コネクタハウジング
10…電気接続箱
14…ハウジング部側壁
14a…ハウジング部開口
30…第1カバー
40…ケース
50…第2カバー
58…ビス
60…回路基板
60a…(回路基板の)表面
60b…(回路基板の)裏面
62…ビス孔
70…開放部
72…排水溝
72a…直交溝部
72b…平行溝部
74…(排水溝の左右及び裏側に位置する)側壁
74a…(排水溝の)側壁の上端縁部
74b…(排水溝の表側に位置する)側壁
76…(排水溝の)底面
76a…第1傾斜面(台座部の側面)
76b…第2傾斜面
76c…第3傾斜面
76s…傾斜面
76t…平面部
78…段差
80…検査端子
82…台座部
90…上面

Claims (8)

  1. 回路基板と、
    該回路基板を収容すると共に、該回路基板が収容された状態で上面を有するケースと、
    該ケースの前記上面に溝状に設けられた排水溝と、
    該排水溝の底面の一部に、該底面から突出すると共に、その先端が前記排水溝内に位置するようにインサート成形された検査端子と、を備え、
    前記排水溝は、その少なくとも一方の端部に前記ケースの前記上面の側方に開放された開放部を有し、
    前記排水溝の前記底面は、前記回路基板が前記ケース内に収容された状態で、前記検査端子側から前記開放部側に向かって下方に傾斜する傾斜面を有することを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記排水溝の前記底面は、角錐台状の台座部を有し、
    前記検査端子は、該台座部の台座上から突出していることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記傾斜面は、傾斜角度が異なる複数の傾斜面から構成され、
    該複数の傾斜面は、前記検査端子側から前記開放部側に向かうにつれて、その傾斜角度が段階的に小さくなっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記排水溝の底面は、前記開放部から延びると共に、前記上面と平行な平面部を有し、
    該平面部は、前記回路基板が前記ケース内に収容された状態で、前記複数の傾斜面のうち傾斜角度が最も小さい傾斜面の前記開放部側の端部より下方に設けられ、
    前記複数の傾斜面のうち傾斜角度が最も小さい傾斜面と前記平面部との間に段差が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電気接続箱。
  5. 前記検査端子が前記排水溝の前記底面に二重にインサート成形されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気接続箱。
  6. 前記検査端子が前記ケース内に収容された回路基板および/または該回路基板に実装された電子部品の自己診断用の端子であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電気接続箱。
  7. 前記回路基板は、その板面が重力の方向に沿うように前記ケース内に収容され、
    前記ケースは、該ケース内に収容された前記回路基板の表裏を覆う扁平状を成していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電気接続箱。
  8. 前記排水溝は、前記回路基板が前記ケース内に収容された状態で、前記回路基板の前記板面と直交する方向に延びる直交溝部と、前記回路基板の前記板面と平行な方向に延びる平行溝部と、から構成され、
    前記直交溝部は、その一方の端部の前記底面に前記検査端子が設けられていると共に、他方の端部が前記平行溝部と連続しており、
    前記平行溝部は、その少なくとも一方の端部に前記開放部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の電気接続箱。
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