JP6123903B2 - コイル部品 - Google Patents

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    • H01F27/325Coil bobbins

Description

本発明は、コイル部品に関し、より特定的には、導線により構成されたコイルを備えるコイル部品に関する。
従来のコイル部品に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載のコイルアンテナが知られている。該コイルアンテナは、ボビン、モールド成形部及びメインコイルを備えている。メインコイルは、ボビンの周囲に巻き付けられている。モールド成形部は、メインコイルが外部に露出しないように、メインコイルを覆っている。
ところで、特許文献1に記載のコイルアンテナでは、モールド成形部とボビンとの間には僅かな隙間が存在する。そのため、このような隙間を伝って水分がコイルアンテナ内に浸入し、メインコイルに到達するおそれがある。その結果、メインコイルに錆びや腐食が発生するおそれがある。
特開平9−27708号公報
そこで、本発明の目的は、水分の浸入を抑制できるコイル部品を提供することである。
本発明の一形態に係るコイル部品は、環状の外周面を有する巻回部を含むボビンと、前記外周面に巻き付けられてアンテナコイルを構成している導線と、前記アンテナコイルの巻回軸が延在する軸方向の一方側から前記巻回部の外周側に取り付けられることにより、前記アンテナコイルを覆うカバー部を少なくとも一部として含むケースと、を備えており、前記ケースと前記カバー部とは一体に構成され、前記ボビンと前記カバー部とは、前記アンテナコイルを収容する収容空間を形成しており、前記収容空間と前記軸方向の他方側における前記カバー部の端部との間には前記ボビンと前記カバー部との接合部が存在し、前記軸方向の他方側における前記カバー部の端部よりも前記軸方向の一方側であって前記収容空間よりも前記軸方向の他方側において、前記外周面の少なくとも一部に沿っている第1の空間であって、前記ボビンと前記カバー部とに挟まれることによって形成された第1の空間が設けられており前記軸方向が水平面と平行となるようにコイル部品を配置したときに、前記第1の空間は、前記軸方向から見たときに、前記外周面に囲まれた領域の上半分を形成する該外周面に沿っていること、を特徴とする。
本発明によれば、水分の浸入を抑制できる。
コイル部品10の外観斜視図である。 コイル部品10の外観斜視図である。 コイル部品10のボビン12及び巻線15の外観斜視図である。 コイル部品10のケース14の外観斜視図である。 コイル部品10の断面を示した斜視図である。 コイル部品10からボビン12を取り除いた外観斜視図である。 コイル部品10を平面視した図である。 図6のコイル部品10のA−Aにおける断面構造図である。 図6のコイル部品10のB−Bにおける断面構造図である。 図6のコイル部品10のC−Cにおける断面構造図である。 図6のコイル部品10のD−Dにおける断面構造図である。 図6のコイル部品10のE−Eにおける断面構造図である。 コイル部品10を後ろ側から平面視した図である。 コイル部品10が傾いた状態における断面構造図である。
以下に、本発明の一実施形態に係るコイル部品について図面を参照しながら説明する。図1及び図2は、コイル部品10の外観斜視図である。図3は、コイル部品10のボビン12及び巻線15の外観斜視図である。図4は、コイル部品10のケース14の外観斜視図である。図5Aは、コイル部品10の断面を示した斜視図である。図5Bは、コイル部品10からボビン12を取り除いた外観斜視図である。図6は、コイル部品10を平面視した図である。図7は、図6のコイル部品10のA−Aにおける断面構造図である。図8は、図6のコイル部品10のB−Bにおける断面構造図である。図9は、図6のコイル部品10のC−Cにおける断面構造図である。図10は、図6のコイル部品10のD−Dにおける断面構造図である。図11は、図6のコイル部品10のE−Eにおける断面構造図である。図12は、コイル部品10を後ろ側から平面視した図である。図13は、コイル部品10が傾いた状態における断面構造図である。以下では、図1の環状のボビン12の軸方向と直交する所定の方向である上下方向を単に上下方向と定義する。また、上側から平面視したときに、アンテナコイルAntの軸方向であるコイル部品10の長手方向を前後方向と定義し、上下方向と前後方向とに直交する方向であるコイル部品10の短手方向を左右方向と定義する。
コイル部品10は、例えば、車両のキーレスエントリシステムやイモビライザシステムで使用されるアンテナ装置であり、図1ないし図5Aに示すように、ボビン12、ケース14、巻線15、基板24及びピン26,28を備えている。コイル部品10は、図1に示すように、上下方向が鉛直方向一致した状態で自動車に取り付けられてもよいし、上下方向が鉛直方向に対して傾いた状態で自動車に取り付けられてもよい。
ボビン12は、図3に示すように、前側からボビン12を平面視したときに、長方形と半円とが組み合わされた形状をなしている。ボビン12は、上部16及び下部18を含んでおり、例えば、樹脂により作製されている。ボビン12は、左側から平面視したときに、略長方形の上部16と略長方形の下部18とが組み合わされてL字型の形状をなしている。
ボビン12の上部16は、ベース16a、側面16b及び巻回部16cを有している。ベース16aは、前側から平面視したときに、長方形と半円とが組み合わされた形状をなしている。具体的には、ベース16aは、長方形の上側の辺に対して上側に突出する半円が取り付けられた形状をなしている。
側面16bは、ベース16aの外縁に沿って設けられている。より詳細には、側面16bは、ベース16aの上半分を占める半円の外縁から後方に向かって折り返されていると共に、ベース16aの下半分を占める長方形の左右の各辺から後方に向かって折り返されている。
巻回部16cは、ベース16aの前側の面から前側に向かって突出する短い円筒状をなしている。巻回部16cの中心は、ベース16aの上半分を占める半円の中心と一致している。ただし、巻回部16cの半径は、ベース16aの上半分を占める半円の半径よりも小さい。更に、ベース16a及び巻回部16cを前後方向に貫通するように、円形の孔が設けられている。
また、巻回部16cは、前記の通り、円筒状をなしているので、図5Aに示すように、円環状をなす外周面30を有している。巻回部16cの外周面30には、図3に示すように、後述する巻線15が巻き付けられる。また、巻回部16cの前側の先端は、図3に示すように、巻線15が脱落することを防止するために、外周側に向かって広がっている。
ボビン12の下部18は、ボビン12の上部16の下端から後方に向けて延在しており、後述する排水空間Spを形成する。より詳細には、下部18は、図2及び図3に示すように、上面18a、側面18b,18c、背面18d及びコネクタ部18eを有している。上面18aは、上側から平面視したときに、長方形状をなしている。側面18bは、上面18aの左側の辺から下方に向かって折り返されている。側面18cは、上面18aの右側の辺から下方に向かって折り返されている。背面18dは、上面18aの後ろ側の辺から下方に向かって折り返されている。コネクタ部18eは、側面18bから左側に向かって伸びる筒状部材である。コネクタ部18eには、外部からコネクタが挿入される。
巻線15は、銅線の周囲にポリウレタンが被覆された導線により構成されており、巻回部16cの外周面30に巻き付けられている。このように、巻線15が巻回部16cの外周面30に巻きつけられることにより、アンテナコイルAntが構成されている。以下では、巻線15において、巻回部16cに巻き付けられている部分をアンテナコイルAntと呼ぶ。アンテナコイルAntの巻回軸は、前後方向に延在している。すなわち、巻回軸は、水平面と平行である。また、巻線15の両端は、巻回部16cの下方に引き出されている。
ケース14は、図4に示すように、前側から平面視したときに、長方形と半円とが組み合わされた形状をなし、左側から平面視したときにL字型の形状をなしている。ケース14は、上部20及び下部22を含んでおり、例えば、樹脂により作製されている。
ケース14の上部20は、ベース20a、側面20b及び円筒部20cを有している。ベース20aは、前側から平面視したときに、長方形と半円とが組み合わされた形状をなしており、ベース16aと略同じ形状を有している。具体的には、ベース20aは、長方形の上側の辺に対して上側に突出する半円が取り付けられた形状をなしている。
側面20bは、ベース20aの外縁に沿って設けられている。より詳細には、側面20bは、ベース20aの上半分を占める半円の外縁から後方に向かって折り返されていると共に、ベース20aの下半分を占める長方形の左右の各辺から後方に向かって折り返されている。
円筒部20cは、ベース20aの前側の面から前側に向かって突出する短い円筒状をなしている。ただし、円筒部20cの前側の先端は、内周側に向かって折り曲げられている。円筒部20cの中心は、ベース20aの上半分を占める半円の中心と一致している。ただし、円筒部20cの半径は、ベース20aの上半分を占める半円の半径よりも小さい。更に、ベース20a及び円筒部20cを前後方向に貫通するように、円形の孔が設けられている。
ケース14の下部22は、ケース14の上部20の下端から後方に向けて延在しており、後述する排水空間Spを下部18と共に形成する。より詳細には、下部22は、図2及び図4に示すように、底面22a及び側面22b,22cを有している。底面22aは、上側から平面視したときに、長方形状をなしており、後ろ側にいくにしたがって下がるように1度程度傾斜している。側面22bは、底面22aの左側の辺から上方に向かって折り返されている。側面22cは、底面22aの右側の辺から下方に向かって折り返されている。
以上のように構成されたケース14の上部20は、図1に示すように、アンテナコイルAntの巻回軸が延在する軸方向の一方側(すなわち、前側)から巻回部16cの外周側に取り付けられることにより、アンテナコイルAntを覆うケース部として機能している。
より詳細には、円筒部20cは、図5Aに示すように、巻回部16cを前側から覆っている。これにより、円筒部20cは、前側から平面視したときに、アンテナコイルAntと重なっている。更に、側面20b及び円筒部20cは、巻回部16cの外周面30に巻き付けられたアンテナコイルAntを外周側から覆っている。また、側面20bは、側面16bを外周側から覆っている。これにより、側面20bの内周面が、図5Aに示すように、側面16bの外周面と接触している。また、側面16bは、側面20bに対して後ろ側にはみ出している。
また、ケース14がボビン12に取り付けられると、図5Aに示すように、ボビン12の下部18,ケース14の22により直方体状の排水空間Spが形成される。より詳細には、ボビン12の下部18がケース14の下部22の上側に重なる。この際、ケース14の側面22bに対してボビン12の側面18bが左側から重なり、ケース14の側面22cに対してボビン12の側面18cが右側から重なる。これにより、上面18a、側面18b,18c,22b,22c、背面18d、底面22a及びベース16a,20aにより囲まれた直方体状の排水空間Spが、ボビン12の上部16,ケース14の上部20の下方に形成されるようになる。
基板24は、図5Aに示すように、長方形状をなしており、排水空間Sp内に設けられている。より詳細には、基板24は、上面18aの下側の主面に取り付けられている。基板24は、アンテナコイルAntが受信した高周波信号を処理する信号処理回路を備えている。
ピン26,28は、図5Bに示すように、基板24に取り付けられており、コ字型をなす端子である。より詳細には、ピン26,28は、基板24の上面から上側に向かって延在し、更に、前側に向かって折り曲げられ、更に、下側に向かって折り曲げられている。ピン26,28の先端は、基板24よりも下側に位置している。また、ピン26,28にはそれぞれ、巻線15の両端が巻き付けられている。巻線15の両端は、はんだによりピン26,28に対して固定されている。
ところで、コイル部品10は、水分の浸入によりアンテナコイルAntに腐食又は錆が発生することを抑制するための構成を有している。コイル部品10では、前記の通り、側面16bの内周面と側面20bの外周面とは接触している。しかしながら、図5Aに示すように、これらの間には僅かな隙間Gが存在する。そのため、コイル部品10に対して後ろ側から水がかかった場合には、隙間Gを伝って、アンテナコイルAntに水分が浸入するおそれがある。
そこで、コイル部品10では、アンテナコイルAntの巻回軸が延在している軸方向の他方側(すなわち、後ろ側)における側面20bの端部t(以下、後端t)と巻回部16cの外周面30との間において、外周面30の少なくとも一部に沿っている排水路R1であって、ボビン12の側面16bとケース14の側面20bとに挟まれることによって形成された空間からなる排水路R1が設けられている。より詳細には、図5Aないし図9に示すように、排水路R1は、上側に突出する半円状をなしており、巻回部16cの外周面30に囲まれた領域R(図9参照)の重心よりも上側に位置している。本実施形態では、排水路R1は、円形状をなす領域Rの中心よりも上側において、外周面30に沿って設けられている。重心は領域Rが均一な物体として求められる、あるいは重心は図9の領域Rの面の図心として求めることができる。
排水路R1は、図5A及び図7に示すように、ボビン12の側面16bの外周面が内周側に向かって窪むことによって形成された溝32aがケース14の側面20bの内周面に覆われることにより形成された空間である。
更に、排水路R1の両端には、排水路R2,R3が接続されている。より詳細には、排水路R2は、排水路R1の左端から下方に向かって延在しており、排水路R1と排水空間Spとを接続している。排水路R3は、排水路R1の右端から下方に向かって延在しており、排水路R1と排水空間Spとを接続している。
排水路R2,R3はそれぞれ、図3、図8及び図9に示すように、ボビン12の側面16bの外周面が窪むことによって形成された溝32b,32cがケース14の側面20bの内周面に覆われることにより形成された空間である。
ここで、排水路R1の断面積は、コイル部品10を後ろ側から平面視したときに、側面16bと側面20bとの接合部において排水路R1に沿っている部分D1(図2参照)に形成されている隙間Gの面積の半分よりも大きい。側面16bと側面20bとの接合部とは、側面20bの後端tと側面16bとの接触部分である。具体的には、部分D1には、0.05mm程度の隙間Gが存在している。すなわち、部分D1の長さと隙間Gの大きさとを掛けて得られる面積の領域から水が排水路R1に対して浸入し得る。排水路R1の左半分に浸入した水は、排水路R2に流れていき、排水路R1の右半分に浸入した水は、排水路R3に流れていく。そこで、排水路R1の延在方向に直交する断面の面積(以下、排水路R1の断面積)は、部分D1に形成されている隙間Gの面積の半分よりも大きい。これにより、排水路R1の右半分に浸入した水が、スムーズに排水路R1から排水路R2に流れ、かつ、排水路R1の左半分に浸入した水が、スムーズに排水路R1から排水路R3に流れるようになる。
また、排水路R2の断面積は、コイル部品10を後ろ側から平面視したときに、側面16bと側面20bとの接合部において排水路R2に沿っている部分D2(図2参照)に形成されている隙間Gの面積よりも大きい。具体的には、部分D2(図2参照)には、0.1mm程度の隙間Gが存在している。すなわち、部分D2の長さと隙間Gの大きさとを掛けて得られる面積の領域から水が排水路R2に対して浸入し得る。そこで、排水路R2の延在方向に直交する断面の面積(以下、排水路R2の断面積)は、部分D2に形成されている隙間Gの面積よりも大きい。これにより、排水路R2に浸入した水が、スムーズに排水路R2から排水空間Spに流れるようになる。
また、排水路R3の断面積は、コイル部品10を後ろ側から平面視したときに、側面16bと側面20bとの接合部において排水路R3に沿っている部分D3(図示せず)に形成されている隙間Gの面積よりも大きい。具体的には、部分D3には、0.1mm程度の隙間Gが存在している。すなわち、部分D3の長さと隙間Gの大きさとを掛けて得られる面積の領域から水が排水路R3に対して浸入し得る。そこで、排水路R3の延在方向に直交する断面の面積(以下、排水路R3の断面積)は、部分D3に形成されている隙間Gの面積よりも大きい。これにより、排水路R3に浸入した水が、スムーズに排水路R3から排水空間Spに流れるようになる。
また、排水空間Spに流入した水は、ボビン12の下部18,ケース14の下部22に設けられた排水口Op1〜Op6を介して、コイル部品10外に排出される。具体的には、排水口Op1,Op2は、図10に示すように、底面22aの前後方向の中央よりも前側に設けられた孔であり、コイル部品10の内部に設けられる排水空間Spとコイル部品10の外部とを連通している。排水口Op1と排水口Op2とは、左右方向に並んでいる。
ここで、コイル部品10は、上下方向が鉛直方向に対して傾いた状態で使用される場合がある。具体的には、図13に示すように、ケース14がボビン12よりも下側に位置するようにアンテナコイルAntの巻回軸が延在する軸方向が水平面に対して所定角度(本実施形態では、30度)だけ傾くようにコイル部品10が配置される場合がある。この場合に、ピン26,28が排水空間Sp内に溜まった水Wに接触しないようにすることが望ましい。
そこで、コイル部品10では、図13のようにコイル部品10が傾いて配置された場合に、ピン26,28の下端は、排水口Op1,Op2よりも上側に位置している。これにより、ピン26,28が水Wに触れることが抑制される。
排水口Op3,Op4は、図11に示すように、底面22aの前後方向の中央よりも後ろ側に設けられた孔であり、排水空間Spとコイル部品10の外部とを連通している。排水口Op3と排水口Op4とは、左右方向に並んでいる。
排水口Op5,Op6は、図12に示すように、背面18dの下端と底面22aとの間に設けられた孔であり、排水空間Spとコイル部品10の外部とを連通している。排水口Op5と排水口Op6とは、左右方向に並んでいる。
以上のようなコイル部品10では、図5Bの矢印に示すように、排水路R2,R3から流出する水の大半は、排水空間Spへと流入する。そして、水は、排水口Op1〜Op6から排水空間Sp外に流出する。ただし、排水路R2から流出する水の一部は、側面22bの左側の主面を伝ってコイル部品10の外部へと流出する。また、排水路R3から流出する水の一部は、側面22cの右側の主面を伝ってコイル部品10の外部へと流出する。
以上のように構成されたコイル部品10は、ボビン12の上部16,ケース14の上部20に設けられた孔に自動車のキーが挿入される。キーには、高周波信号発生器が設けられており、高周波信号が放射される。アンテナコイルAntは、高周波信号を受信する。これにより、基板24は、アンテナコイルAntを介して高周波信号を取得する。
(効果)
以上のように構成されたコイル部品10によれば、水分の浸入を抑制できる。より詳細には、ケース14の上部20は、前側から巻回部16cの外周側に取り付けられることにより、アンテナコイルAntを覆っている。この場合、側面20bの後端tと側面16bとの隙間Gから水が浸入するおそれがある。
そこで、コイル部品10では、ケース14の側面20bの後端tと巻回部16cの外周面30との間において、外周面30の少なくとも一部に沿っている排水路R1であって、ボビン12とケース14とに挟まれることによって形成された空間からなる排水路R1(第1の空間の一例)が設けられている。これにより、側面20bの後端tと側面16bとの隙間Gから浸入した水は、アンテナコイルAntに到達する前に、排水路R1によって進行が遮られる。その結果、アンテナコイルAntまで水が到達することが抑制される。
また、排水路R1は、上側に突出する半円形状をなし、排水路R2(第2の空間の一例)及び排水路R3(第3の空間の一例)はそれぞれ、排水路R1の両端から下方に向かって延在している。そして、排水路R2,R3は、排水空間Sp(第4の空間の一例)に接続されている。これにより、水は、重力によって、排水路R1から排水路R2,R3を経由して、排水空間Spに到達するようになる。排水空間Spは、ボビン12に形成された第1の空間形成部と、ケース14に形成された第2の空間形成部とを共有する空間により形成されている。
また、コイル部品10では、水が排水路R1からアンテナコイルAntへ流れることが抑制される。より詳細には、排水路R1の断面積は、コイル部品10を後ろ側から平面視したときに、側面16bと側面20bとの接合部において排水路R1に沿っている部分D1(図2参照)に形成されている隙間Gの面積の半分よりも大きい。これにより、排水路R1から単位時間当たりに排出される水の量の方が、隙間Gから排水路R1に単位時間当たりに流れ込む水の量よりも多くなる。そのため、排水路R1から水があふれることが抑制され、アンテナコイルAntに水が浸入することが抑制される。
また、コイル部品10では、水が排水路R2,R3から排水路R1へと水が逆流することが抑制される。より詳細には、排水路R2,R3の断面積はそれぞれ、コイル部品10を後ろ側から平面視したときに、側面16bと側面20bとの接合部において排水路R2,R3に沿っている部分D2,D3(図2参照)に形成されている隙間Gの面積よりも大きい。これにより、排水路R2,R3から単位時間当たりに排出される水の量の方が、隙間Gから排水路R2,R3に単位時間当たりに流れ込む水の量よりも多くなる。そのため、排水路R2,R3から水があふれることが抑制され、水が排水路R1に逆流することが抑制される。
また、コイル部品10では、円筒部20cの前側の先端は、前側から平面視したときに、アンテナコイルAntと重なるように、内周側に折り返されている。これにより、巻回部16cの前側が円筒部20cにより覆われている。その結果、コイル部品10の前側から水がかかったとしても、アンテナコイルAntまで水が到達することが抑制される。
また、コイル部品10では、底面22aは、長方形状をなしており、後ろ側に行くにしたがって下がるように1度程度傾斜している。これにより、排水空間Sp内の水が、底面22a上を後方に向かって流れて、排水口Op5,Op6から排出されるようになる。
また、コイル部品10では、基板24は、上面18aの下側の主面に取り付けられている。これにより、基板24に水がかかることが抑制される。
(その他の実施形態)
本発明に係るコイル部品は、前記実施形態に係るコイル部品10に限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
なお、巻回部16cは、円筒形状ではなく、角柱状をなしていていもよい。
なお、排水路R2,R3は、ボビン12及びケース14に挟まれて形成されているが、ボビン12にのみ設けられていてもよいし、ケース14にのみ設けられていてもよい。
なお、下部18が下部22の上側に設けられているが、下部22が下部18の上側に設けられていてもよい。この場合には、下部18に排水口Op1〜Op4が設けられる。
以上のように、本発明は、コイル部品に有用であり、特に、水が浸入することを抑制できる点において優れている。
Ant アンテナコイル
Op1〜Op6 排水口
R1〜R3 排水路
Sp 排水空間
t 端部
10 コイル部品
12 ボビン
14 ケース
15 巻線
16,20 上部
16a,20a ベース
16b,20b 側面
16c 巻回部
18,22 下部
20c 円筒部
24 基板
26,28 ピン
30 外周面
32a〜32c 溝
D1〜D3 部分

Claims (10)

  1. 環状の外周面を有する巻回部を含むボビンと、
    前記外周面に巻き付けられてアンテナコイルを構成している導線と、
    前記アンテナコイルの巻回軸が延在する軸方向の一方側から前記巻回部の外周側に取り付けられることにより、前記アンテナコイルを覆うカバー部を少なくとも一部として含むケースと、
    を備えており、
    前記ケースと前記カバー部とは一体に構成され、
    前記ボビンと前記カバー部とは、前記アンテナコイルを収容する収容空間を形成しており、
    前記収容空間と前記軸方向の他方側における前記カバー部の端部との間には前記ボビンと前記カバー部との接合部が存在し、
    前記軸方向の他方側における前記カバー部の端部よりも前記軸方向の一方側であって前記収容空間よりも前記軸方向の他方側において、前記外周面の少なくとも一部に沿っている第1の空間であって、前記ボビンと前記カバー部とに挟まれることによって形成された第1の空間が設けられており
    前記軸方向が水平面と平行となるようにコイル部品を配置したときに、前記第1の空間は、前記軸方向から見たときに、前記外周面に囲まれた領域の上半分を形成する該外周面に沿っていること、
    を特徴とするコイル部品。
  2. 前記外周面に囲まれた領域は、前記軸方向から見たときに、円形状をなしており、
    前記軸方向が水平面と平行となるように前記コイル部品を配置したときに、前記第1の空間は、前記軸方向から見たときに、前記外周面に囲まれた領域の中心よりも上側に位置する該外周面に沿っていること、
    を特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記ボビンは、前記ボビンと一体に構成される第1の空間形成部を少なくとも一部として含み、
    前記ケースは、前記ケースと一体に構成される第2の空間形成部を少なくとも一部として含み、
    前記軸方向が水平面と平行となるように前記コイル部品を配置したときに、前記巻回部よりも下方において、前記第1の空間形成部及び前記第2の空間形成部により囲まれた第4の空間が形成されており、
    前記第1の空間の一端から下方に向かって延在して前記第4の空間接続される第2の空間、及び、該第1の空間の他端から下方に向かって延在して該第4の空間接続される第3の空間が前記ボビン及び/又は前記ケースにより形成されていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のコイル部品。
  4. 前記第1の空間形成部及び/又は前記第2の空間形成部には、前記第4の空間と外部とを連通する排水口が設けられていること、
    を特徴とする請求項3に記載のコイル部品。
  5. 前記第4の空間内に設けられ、前記導線の端部が巻きつけられる端子を、
    更に備えており、
    前記ケースが前記ボビンよりも下側に位置するように前記軸方向が水平面に対して所定角度だけ傾くように前記コイル部品が配置されたときに、前記端子は、前記排水口よりも上側に位置していること、
    を特徴とする請求項4に記載のコイル部品。
  6. 前記第1の空間は、半円状をなしており、
    前記第2の空間及び前記第3の空間はそれぞれ、前記軸方向が水平面と平行となるように前記コイル部品が配置されたときに、前記第1の空間の一端及び他端から下方に向かって延在していること、
    を特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のコイル部品。
  7. 前記第1の空間の断面積は、前記軸方向の他方側から平面視したときに、前記ボビンと前記ケースとの接合部において該第1の空間に沿っている部分に形成されている隙間の面積の半分よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項6に記載のコイル部品。
  8. 前記第2の空間の断面積は、前記軸方向の他方側から平面視したときに、前記ボビンと前記ケースとの接合部において該第2の空間に沿っている部分に形成されている隙間の面積よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載のコイル部品。
  9. 前記第1の空間は、前記ボビンに形成された溝が前記ケースに覆われることにより形成された空間であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のコイル部品。
  10. 前記カバー部は、前記軸方向の一方側から平面視したときに、前記アンテナコイルと重なっていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のコイル部品。
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