JP2009290943A - 電気接続箱 - Google Patents

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竜治 中西
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Abstract

【課題】本発明は、ケース内に浸入した水が回路基板に付着することを抑制した電気接続箱を提供する。
【解決手段】電気接続箱10であって、ケース11と、ケース11の上壁に開口して設けられた上側コネクタハウジング14及びヒューズ装着部16と、ケース11内に収容される回路基板12と、ケース11内のうち上側コネクタハウジング14及びヒューズ装着部16の下方の位置に配されると共に回路基板12の上方を覆う上枠部21と、上枠部21の側縁から下方に延びると共に回路基板12の側方に位置して配される側枠部22と、上枠部21の上面のうち側枠部22に連なる部分とは異なる部分に上方へ突出して形成された上側止水壁30と、ケース11の上壁の下面のうち、上側止水壁30に対応する位置に陥没して形成されて上側止水壁30を収容する止水溝31と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、ケース内に回路基板を収容する電気接続箱に関する。
従来より、車両に搭載されて、ランプ、ホーン等の車載電装品の通電、及び断電を実行する電気接続箱として、特許文献1に記載のものが知られている。この電気接続箱は、ケース内に、電子部品が実装された回路基板を収容してなる。ケースの上部には、上方に開口して、コネクタ等の相手側部材を装着可能な装着部が形成されている。
例えば、電気接続箱が車両のエンジンルーム内に収容された場合、降雨時や洗車時等、電気接続箱に水が降りかかると、ケースの上部に形成された装着部からケース内に水が浸入することが懸念される。
上記の電気接続箱においては、装着部の下方に、装着部内に収容される接続端子が取り付けられるコネクタ本体が設けられている。このコネクタ本体は箱状に形成されている。これにより、コネクタ本体の上面に流下した水が飛散することが抑制される。
特開2003−348732公報
しかしながら上記の構成によると、例えば車両が縁石に乗り上げた状態で停車するなど、車両が傾くことで電気接続箱が傾いた姿勢になった場合に、水が、箱状をなすコネクタ本体の側壁を乗り越えて、回路基板側に回り込むことが懸念される。すると、水が回路基板に付着し、回路基板に形成された回路が短絡することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ケース内に浸入した水が回路基板に付着することを抑制した電気接続箱を提供することを目的とする。
本発明は、電気接続箱であって、ケースと、前記ケースの上壁に開口して設けられて相手側部材が装着される装着部と、前記ケース内に収容される回路基板と、ケース内のうち前記装着部の下方の位置に配されると共に前記回路基板の上方を覆う上枠部と、前記上枠部の側縁から下方に延びると共に前記回路基板の側方に位置して配される側枠部と、前記上枠部のうち前記側枠部に連なる部分とは異なる部分から上方へ突出して形成された止水壁と、前記ケースの上壁の下面のうち、前記止水壁に対応する位置に陥没して形成されて前記止水壁を収容する止水溝と、を備える。
本発明によれば、ケースの上壁に開口して設けられた装着部からケース内に浸入した水は、装着部の下方に配されると共に回路基板の上方を覆う上枠部の上面に落下する。この上枠部の上面に形成された止水壁により、上枠部の上面に落下した水は、側枠部とは異なる領域に流れることが抑制される。
さらに、ケースの上壁の下面には、止水壁と対応する位置に、止水壁を収容する止水溝が形成されている。このように、止水溝内に止水壁が収容されて入り組んだ構造が形成されることにより、上枠部の上面に落下した水が、止水壁を乗り越えて回路基板側に回り込み、回路基板に付着することを抑制できる。
本発明の実施態様としては以下の構成が好ましい。
前記止水溝は、前記止水壁を、隙間を隔てて収容する構成としてもよい。
止水壁と、止水溝との間の領域に水が浸入すると、毛細管現象により水が止水壁と止水溝との間の領域を通って回路基板側に回り込むことが懸念される。上記の構成によれば、止水壁と止水溝との間に形成された隙間により、毛細管現象による水の浸入が抑制される。
前記止水壁の上端縁と前記止水溝の底部との間の対向間隔は、前記止水壁の側面と前記止水溝の側面との間の対向間隔よりも大きく設定されていてもよい。
上記の構成によれば、止水壁の上端縁と、止水溝の底部との間の隙間により、毛細管現象による水の浸入を抑制できる。
また、止水壁の側面と止水溝の側面との間の対向間隔を、止水壁の先端縁と止水溝の底部との間の対向間隔よりも大きく設定する場合に比べて、電気接続箱について止水壁の厚さ方向における長さ寸法を小さくすることができる。
前記上枠部及び前記側枠部には、前記上枠部に付着した水を前記側枠部に案内した後に前記側枠部に下端縁に案内する排水経路が形成されており、前記ケースには、前記排水経路の下端縁に対応する位置に開口する排水部が形成されていてもよい。
まず、ケースの上壁に開口して設けられた装着部からケース内に水が浸入すると、ケース内に浸入した水は装着部内を下方に流下し、装着部の下方の位置に配された上枠部の上面に落下する。上枠部は回路基板の上方を覆っているので、回路基板に水が付着することを抑制できる。
上枠部の上面に落下した水は、排水経路に案内されて側枠部に移動する。側枠部に移動した水は、排水経路に案内されて下方に移動する。側枠部は回路基板の側方の位置に配されており、溝部は側枠部の外側面に形成されているので、排水経路を流下する水が回路基板に付着することを抑制できる。
側枠部の下端部にまで達した水は、ケースのうち排水経路の下端縁に対応する位置に開口して設けられた排出部からケース外に排出される。これにより、ケース内に浸入した水が回路基板に付着することを抑制できる。
本発明によれば、ケース内に浸入した水が回路基板に付着することを抑制できる。
本発明を、車両(図示せず)に搭載される電気接続箱10に適用した一実施形態について、図1ないし図5を参照しつつ説明する。本実施形態に係る電気接続箱10は、ケース11内に回路基板12を収容してなる。この電気接続箱10は、電源(図示せず)と、ランプ、ホーン等の車載電装品(図示せず)との間に配されて、車載電装品に対して通電、及び断電を実行する。なお、以下の説明においては、図1における上方を上方とし、下方を下方とする。また、図5における左側を表側とし、右側を裏側とする。
(ケース11)
図1ないし図5に示すように、ケース11は合成樹脂製であって、下方に開口している。ケース11は、図1における右手前側から左奥側へ向かう方向の幅寸法よりも、左手前側から右奥側へ向かう方向(表裏方向)の厚さ寸法が小さく設定された、扁平な形状をなしている。図4に示すように、ケース11の上壁には、相手側コネクタ13(本発明の相手側部材に相当)を装着するための上側コネクタハウジング14(本発明の装着部に相当)と、ヒューズ15(本発明の相手側部材に相当)が装着される複数(本実施形態では3つ)のヒューズ装着部16(本発明の装着部に相当)と、上方に開口してが形成されている。
図5に示すように、上側コネクタハウジング14の内部には、上側コネクタハウジング14の奥壁を貫通して端子金具17Aが配されている。端子金具17Aの下端部は裏側(図5における右側)に曲げ形成されて、回路基板12に形成された挿通孔18内に挿通されて、回路基板12に形成された導電路(図示せず)と、例えば半田付けにより接続されている。
また、ヒューズ装着部16の内部には、ヒューズ装着部16の奥壁を貫通して端子金具17Bが配されている。端子金具17Bの下端部は裏側に曲げ形成されて、回路基板12に形成された挿通孔18に挿通されて、回路基板12に形成された導電路と、例えば半田付け等公知の手法により接続されている。
(回路基板12)
図5に示すように、ケース11内には、ケース11の上壁に対して略垂直な姿勢で(いわゆる縦置き配置で)、回路基板12が収容されている。回路基板12の表面には、プリント配線技術により図示しない導電路が形成されている。回路基板12の表面には、リレー等の電子部品19が実装されており、上述した導電路に、例えば半田付け等公知の手法により接続されている。
(枠体20)
図3に示すように、ケース11内には、回路基板12の外周を取り囲むように合成樹脂製の枠体20が収容されている。なお、図3は、図4とは異なる断面についての断面図なので、図4とは左右方向が反転している。
図4及び図5に示すように、枠体20は、ケース11の上壁に形成された上側コネクタハウジング14及びヒューズ装着部16の下方に位置して、回路基板12の上方を覆う上枠部21と、この上枠部21の図4における左右両端縁から下方に延びて、回路基板12の側縁の側方に位置して配される2つの側枠部22と、この側枠部22の下端縁を掛け渡すように形成されて、回路基板12の下方に位置する下枠部23と、を備える。
図5に示すように、枠体20の裏面(図5における右側の面)には、回路基板12を収容するための基板収容部24が、表側(図5における左側)に陥没して形成されている。回路基板12と枠体20とは、基板収容部24に形成されたねじ孔25にボルト26が螺合されることによりネジ止めされている。基板収容部24の陥没深さ寸法は、回路基板12の厚さ寸法と、ボルト26の頭部の高さ寸法との和に対して、同じか、やや小さく設定されている。
図4に示すように、枠体20の下枠部23の下面には、下方に開口して相手側コネクタ27と嵌合可能な複数(本実施形態では3つ)の下側コネクタハウジング28が形成されている。
図5に示すように、下側コネクタハウジング28の内側には、下側コネクタハウジング28の奥壁を貫通して端子金具17Cが配されている。端子金具17Cの上端部は裏側(図5における右側)に曲げ形成されて、回路基板12に形成された挿通孔18内に挿通された状態で、回路基板12に形成された導電路(図示せず)と、例えば半田付けにより接続されている。
図4に示すように、枠体20には、上側コネクタハウジング14内に配される端子金具17と、ヒューズ装着部16内に配される端子金具17と、下側コネクタハウジング28内に配される端子金具17と、がモールド成形されている。これにより、各端子金具17は、枠体20に対して液密的に貫通している。
図4に示すように、上枠部21には、上側コネクタハウジング14内に配される端子金具17Aと、ヒューズ装着部16内に配される端子金具17Bと、が貫通している。各端子金具17A,17Bは、各端子金具17A,17Bのうち曲げ形成された領域が上枠部21内に配された状態でモールド成形されている。
また、図4に示すように、下枠部23には、下側コネクタハウジング28内に配される端子金具17Cが貫通している。この端子金具17Cは、端子金具17Cのうち、曲げ形成された領域が下枠部23内に配された状態でモールド成形されている。
(排水構造)
図4に示すように、上枠部21の上面には、図4における左右両端部に位置する一対の側枠部22からの距離が略等しい位置(図4における左右方向の中央付近)を頂点として、図4における左右方向両端部に位置する側枠部22に向かって下降傾斜する傾斜面29が形成されている。図4に示すように、傾斜面29は、表裏方向(図4において紙面を貫通する方向)から見て、山形をなしている。この傾斜面29は、ケース11の上壁に形成された上側コネクタハウジング14及びヒューズ装着部16の下方の位置に配されている。
図3に示すように、一対の側枠部22の外側面(図3における左右両側方に位置する側面)には、それぞれ、上下方向に延びる溝部33が形成されている。図2に示すように、溝部33は、側枠部22のうち表側(図2における上側)に位置する端縁と、裏側(図2における下側)に位置する端縁と、にそれぞれ、外方に突出して形成された一対の側壁32に囲まれて形成されている。
図3に示すように、側枠部22には、溝部33を構成する一対の側壁32の先端縁に掛け渡されて溝部33を覆う蓋部38が形成されている。蓋部38は、溝部33の上端部から下端部に至るまでを覆っている。
上述した、傾斜面29と、溝部33と、を含んで、上枠部21の上面に落下した水を側枠部22に案内した後に側枠部22の下端部にまで案内する経路は、排水経路42とされる。
図4に示すように、ケース11のうち排水経路42の下端縁(溝部33の下端縁)に対応する位置には、排水部34が開口して形成されている。本実施形態においては、ケース11は下方に開口して形成されているので、ケース11の開口のうち溝部33の下端縁に対応する位置が排水部31に対応する。
図4に示すように、下枠部23の下面には、下側コネクタハウジング28と、溝部33の下端縁との間の位置に、下方に垂下する一対の下側止水壁35が形成されている。
図4における左側に位置する下側止水壁35は、下側コネクタハウジング28を構成する壁部を兼ねる。また、図4における右側に位置する下側止水壁35は、図4における右端側に位置する溝部33を構成する壁部を兼ねる。
図5に示すように、下側止水壁35の下端縁は、下側コネクタハウジング28に嵌合した相手側コネクタ27の下端縁よりも下方に位置して形成されている。
また、図5に示すように、ケース11の側壁の下端縁は、下側コネクタハウジング28に嵌合した状態における相手側コネクタ27の下端縁よりも下方に位置して形成されている。
(ロック構造)
図4に示すように、ケース11の上壁には、図4における左右両端部寄りの位置に、下方に垂下する一対の弾性撓み片36が形成されている。この弾性撓み片36は、略板状をなしており、図4における左右方向に弾性変形可能に形成されている。各弾性撓み片36の下端部には、図4における左右方向外側に向かって突出して、ロック突部37が形成されている。
図4に示すように、側枠部22に設けられた蓋部38の上端部寄りの位置には、図4における左右方向内方に向かって突出する一対のロック受け部39が形成されている。
このロック受け部39と、上述したロック突部37とが係合することにより、ケース11と枠体20とが一体に組み付けられるようになっている。詳細には、図4に示すように、ロック突部37に対してロック受け部39が上方から当接することにより、枠体20が下方に移動することが規制されている。この状態において、蓋部38の上端部は、ケース11の上壁の内面に下方から当接するようになっている。
弾性撓み片36の下端部は、側枠部22の溝部33内に位置して配されている。詳細には、弾性撓み片36の下端部は、溝部33の底面と、蓋部38との間に挟まれた空間内に位置している。
溝部33の底面のうち、弾性撓み片36と対向する領域は、図4における左右方向内方に陥没して形成されており、弾性撓み片36が弾性変形する際に弾性撓み片36から逃げる逃げ凹部40とされる。この逃げ凹部40により、弾性撓み片36が弾性変形する際の撓み空間が形成される。
ケース11の上壁には、図4における左右両端部寄りの位置に、上下方向に開口して、弾性撓み片36を形成するための一対の型抜き孔41が形成されている。この型抜き孔41は、排水経路42に連通して形成されている。詳細には、上枠部21の上面に形成された傾斜面29及び側枠部22に形成された溝部33と、ケース11との間の空間に連通して形成されている。
(止水構造)
図5に示すように、上枠部21の上面のうち表側(図5における左側)に位置する端縁と、裏側(図5における右側)に位置する端縁と、には、それぞれ、上方に突出する上側止水壁(本発明に係る止水壁に相当)30が形成されている。図3に示すように、上側止水壁30は、上枠部21の表側に位置する端縁及び裏側に位置する端縁に、図3における左右方向の全幅に亘って形成されている。
一方、図4に示すように、上枠部21のうち図4の左右方向両端部には、上側止水壁30は形成されていない。上述したように、上枠部21のうち図4の左右方向両端部には、一対の側枠部22が形成されている。すなわち、上側止水壁30は、上枠部21の上面のうち側枠部22が連なる部分とは異なる部分に形成されている。
また、図5に示すように、ケース11の上壁の下面には、上側止水壁30を収容する一対の止水溝31が上方に陥没して形成されている。これにより、上側止水壁30と、止水溝31との間には、入り組んだ構造が形成される。
図5に示すように、上側止水壁30のうち表側(図5における左側)に位置する表側止水壁30Aの高さ寸法は、裏側(図5における右側に位置する)裏側止水壁30Bの高さ寸法よりも低く設定されている。このため、表側止水壁30Aの上端縁と、止水溝31のうち表側(図5における左側)に位置する表側止水溝31Aの底部との間には、隙間が形成されている。詳細には、表側止水壁30Aの上端縁と、表側止水溝31Aの底部との間の対向間隔は、表側止水壁30Aと表側止水溝31Bとの間の対向間隔よりも大きく設定されている。
一方、裏側(図5における右側)に位置する裏側止水壁30Bの上端縁は、裏側(図5における右側)に位置する裏側止水溝31Bの底部に下方から当接している。また、裏側止水溝30Bのうち、表側(図5における右側)の面と、裏側止水壁30Bの内側面との間には隙間が形成されている。詳細には、裏側止水壁30Bの表側の側面と、裏側止水溝31Bの内側面との間の対向間隔は、裏側止水壁30Bの上端縁と裏側止水溝31Bの底部との間の対向間隔よりも大きく設定されている。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。図4に示すように、降雨時、洗車時等、電気接続箱10に水が降りかかると、ケース11の上壁に開口して設けられた上側コネクタハウジング14、及びヒューズ装着部16からケース11内に水が浸入する(矢線A参照)。すると、ケース11内に浸入した水は下方に流下し、上側コネクタハウジング14、及びヒューズ装着部16の下方の位置に配された上枠部21の上面に落下する。この上枠部21は回路基板12の上方を覆っているので、回路基板12に水が付着することを抑制できる。
上枠部21の上面に滴下した水は、表側止水壁30Aにより、上枠部21の表側に流れることが抑制される。さらに、表側止水壁30Aが表側止水溝31Aに収容されることで、表側止水壁30Aと表側止水溝31Aとの間には入り組んだ構造が形成される。これにより、水が、表側止水壁30Aを乗り越えて回路基板12側に回りこむことが規制される。
一方、裏側止水壁30Bにより、上枠部21の上面に滴下した水は、上枠部21の裏側に流れることが抑制される。さらに、裏側止水壁30Bが裏側止水溝31Bに収容されることで、裏側止水壁30Bと裏側止水溝31Bとの間には入り組んだ構造が形成される。これにより、水が、裏側止水壁30Bを乗り越えて回路基板12側に回りこむことが規制される。
なお、上側止水壁30と、止水溝31との間の領域に水が浸入すると、毛細管現象により水が上側止水壁30と止水溝31との間の領域を通って回路基板12側に回り込むことが懸念される。上記の点に鑑み本実施形態によれば、各上側止水壁30A、30Bと、各止水溝31A,31Bとの間には、隙間が形成されている。この隙間により、毛細管現象による水の浸入が抑制される。
表側止水壁30Aと、表側止水溝31Aとの間においては、表側止水壁30Aの上端縁と、表側止水溝31Aのうち表側(図5における左側)に位置する表側止水溝31Aの底部との間には、隙間が形成されている。これにより、表側止水壁30Aの上端縁と、表側止水溝31Aの底部との間の隙間により、毛細管現象による水の浸入を抑制できる。
また、電気接続箱10について、上側止水壁30の厚さ方向における長さ寸法を小さくすることができる。
一方、裏側止水壁30Bと、裏側止水溝31Bとの間においては、裏側止水溝30Bのうち表側(図5における右側)の側面と、裏側止水壁30Bの内側面との間には隙間が形成されている。この隙間により、毛細管現象による水の浸入を抑制できる。
また、裏側止水壁30Bの側面と、裏側止水壁30Bの内側面との間に形成された隙間により、枠体20の表裏方向(図5における左右方向)の公差を吸収することができる。
さらに本実施形態においては、枠体20の裏側(図5における右側)には、回路基板12を収容する基板収容部24が形成されている。このため、回路基板12に近い位置に配されている裏側止水壁30Bの上方への突出高さ寸法を、表側止水壁30Aの突出高さ寸法よりも高く設定することにより、回路基板12へ水が回り込むことを確実に抑制できる。
上記したように、本実施形態によれば、上枠部21の上面に滴下した水は、上枠部21の表裏両面から回路基板12側に流れることが規制される。これにより、水は、上枠部21の上面に形成された傾斜面29を流下し、図4における左右両側に配された側枠部22に移動する(矢線B,C参照)。側枠部22に移動した水は、側枠部22の外側面に上下方向に延びて形成された溝部33によって案内されて、溝部33内を下方へと流下する(矢線D,E参照)。側枠部22は回路基板12の側方の位置に配されており、溝部33は側枠部22の外側面に形成されているので、溝部33を流下する水が回路基板12に付着することを抑制できる。
溝部33の下端縁にまで達した水は、溝部33の下端縁に設けられた排水部34から、ケース11の外部へと排出される(矢線F,G参照)。これにより、ケース11内に浸入した水が回路基板12に付着することを抑制できる。
また、ケース11の上壁に開口された型抜き孔41からケース11内に水が浸入すると(矢線H参照)、この水は、型抜き孔41が連通する排水経路42内に流下する。詳細には、水は、上枠部21の傾斜面29の上面又は側枠部22の溝部33内に流下する。その後、水は、傾斜面29又は溝部33を流下して、排水部34からケース11の外部に排出される。これにより、ケース11内に浸入した水が回路基板12に付着することを抑制できる。
さらに、本実施形態においては、弾性撓み片36の下端部は溝部33内に位置して配されている。このため、型抜き孔41からケース11内に浸入した水は、弾性撓み片36の外面に付着して流下し、弾性撓み片36の下端部に達した後、溝部33内に位置する弾性撓み片36の下端部から、確実に溝部33内に流下する。これにより、ケース11内に浸入した水が回路基板12に付着することを確実に抑制できる。
また、例えば、車両が縁石に乗り上げた状態で停車するなど、電気接続箱10が傾いた姿勢となった場合に、溝部33を経由して排水部34に達した水が、下枠部23の下面を流下して、下側コネクタハウジング28に達し、下側コネクタハウジング28内に浸入することが懸念される。
上記の点に鑑み、本実施形態においては、下枠部23の下面には、下側コネクタハウジング28と排水部34との間の位置に、下方に垂下する一対の下側止水壁35が形成されている。この下側止水壁35により、排水部34に達した水が、下枠部23の下面を流下して下側コネクタハウジング28内に流入することを抑制できる。
また、本実施形態においては、下側止水壁35の下端縁は、下側コネクタハウジング28に嵌合した相手側コネクタ27の下端縁よりも下方に位置して形成されている。これにより、下側止水壁35の表面に付着して流下した水が、下側止水壁35の下端縁に達した場合に、この水が下側コネクタハウジング28と嵌合した状態における相手側コネクタ27の下端縁に付着することを抑制できる。この結果、相手側コネクタ27の下端縁に水が付着して、下側コネクタハウジング28と相手側コネクタ27との隙間から毛細管現象によって水が下側コネクタハウジング28内に浸入することを確実に抑制できる。
また、本実施形態においては、下側止水壁35は、下側コネクタハウジング28を構成する壁部を兼ねている。これにより、下側コネクタハウジング28の直近の位置において水の浸入を規制できるので、下側コネクタハウジング28への水の浸入を効果的に抑制できる。
また、本実施形態においては、下側止水壁35は、溝部33を構成する壁部を兼ねている。これにより、下側止水壁35を別途設ける場合に比べて構造を簡素化できる。
また、ケース11と、枠体20とは以下のようにして組み付けられる。まず、下方に開口するケース11の開口内に、枠体20を下方から挿入する。すると、ケース11の弾性撓み片36の下端部に形成されたロック突部37に、枠体20のロック受け部39が下方から当接する。すると、ロック突部37は、ロック受け部39の左右方向内側の面に乗り上がり、ロック突部37は、図4における左右方向内方に弾性撓み変形する。このとき、枠体20の外面に形成された溝部33には、ロック突部37と対向する面に、図4における左右方向内側に陥没して形成された逃げ凹部40が形成されているので、弾性撓み片36が溝部33と干渉することが抑制される。
さらに枠体20をケース11内に挿入すると、ロック突部37がロック受け部39を乗り越えて、弾性撓み片36が復帰変形する。すると、ロック突部37の上端部に、ロック受け部39の下端部が上方から当接し、枠体20が下方に変位することが規制される。このとき、枠体20の蓋部38の上端部は、ケース11の上壁の内面に下方から当接し、枠体20が上方に移動することが規制される。これにより、ケース11と枠体20とが一体に組み付けられる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)図6に示すように、表側止水壁30Aの上端縁は、表側止水溝31Aの底部に下方から当接する構成としてもよい。
(2)本実施形態においては、回路基板12は、ケース11の上壁に対して略垂直な姿勢でケース11内に収容される構成としたが、これに限られず、ケース11の上壁に対して略水平な姿勢で(いわゆる横置き配置)、ケース11内に収容してもよいし、必要に応じて、ケース11内において任意の姿勢で収容することができる。
(3)本実施形態においては、ケース11は下方に開口する構成としたが、これに限られず、ケース11は下壁を有し、この下壁に排水部34が開口して設けられてもよい。
本発明の一実施形態に係る電気接続箱を示す斜視図 枠体を示す斜視図 枠体を示す断面図 図1におけるIV−IV線断面図 図1におけるV−V線断面図 他の実施形態(1)に係る電気接続箱を示す要部拡大断面図
符号の説明
10…電気接続箱
11…ケース
13…相手側コネクタ(相手側部材)
14…上側コネクタハウジング(装着部)
15…ヒューズ(相手側部材)
16…ヒューズ装着部(装着部)
21…上枠部
22…側枠部
30…上側止水壁
30A…表側止水壁
30B…裏側止水壁
31…止水溝
31A…表側止水溝
31B…裏側止水溝
42…排水経路

Claims (4)

  1. ケースと、前記ケースの上壁に開口して設けられて相手側部材が装着される装着部と、前記ケース内に収容される回路基板と、前記ケース内のうち前記装着部の下方の位置に配されると共に前記回路基板の上方を覆う上枠部と、前記上枠部の側縁から下方に延びると共に前記回路基板の側方に位置して配される側枠部と、前記上枠部のうち前記側枠部に連なる部分とは異なる部分から上方へ突出して形成された止水壁と、前記ケースの上壁の下面のうち、前記止水壁に対応する位置に陥没して形成されて前記止水壁を収容する止水溝と、を備えた電気接続箱。
  2. 前記止水溝は、前記止水壁を、隙間を隔てて収容する請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記止水壁の上端縁と前記止水溝の底部との間の対向間隔は、前記止水壁の側面と前記止水溝の側面との間の対向間隔よりも大きく設定されている請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記上枠部及び前記側枠部には、前記上枠部に付着した水を前記側枠部に案内した後に前記側枠部に下端縁に案内する排水経路が形成されており、前記ケースには、前記排水経路の下端縁に対応する位置に開口する排水部が形成されている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電気接続箱。
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