JP5125125B2 - 格納式シート - Google Patents
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Description
第1の発明は、所定位置に固定支持されて着座可能な使用状態にあるシートのシートバックをシートクッションに重ねるように倒して折り畳み状態とし、かつ、所定位置に対する固定支持を解除することで取り外したシートを格納することが可能な格納式シートであって、シートクッションのリヤフレームとシートバックのロアフレームとを回転可能に連結している支持軸の周辺箇所おいて、シートバックを折り畳み状態に保持するロック機構が設けられている。このロック機構は、リヤフレームおよびロアフレームのうちの一方に設けられたロックピンと、他方に設けられた弾性を有するフックと、フックに固定された弾性を有する補助爪とを備えている。
フックは、その一端部にリヤフレームもしくはロアフレームに固定されるベース部が設けられ、他端部にロックピンを受け入れるための開放部が設けられ、補助爪は、その先端部がフックの開放部の内方へ向けて折り返されている。
シートバックを折り畳み状態に倒すことで、ロックピンがフックの開放部において該フックの端部と補助爪の折り返し部とを弾性変形させながらこれら相互の間に進入してロックピンとフックとが係合し、折り畳み状態にあるシートバックを起こすことで、ロックピンとフックとの係合が外れるように構成されている。そして、ロック機構のフックと補助爪との弾性によってロックピンとフックとの係合が保持されるように構成されている。
また、ロック機構がロックピンとフックとからなるシンプルな構造になっているとともに、シートバックを倒したり起こしたりする操作だけでロックピンとフックとを係合させたり外したりでき、フックが弾性を有することから、ロックピンとの係合作業はもちろんのこと、相互の係合を外す作業も容易となる。
図1は、車両用のシートを表した外観斜視図である。この図面で示すシートは、車両の進行方向(前後方向)に沿って三列に配設されたシートのうち、中間に配置された二列目のシートである。この二列目シートは、前後方向と直交する横方向(左右方向)に三分割されており、左右に配置された二つのサイドシート10,20の間においてセンタシート30が脱着可能に設けられている。つまり、両サイドシート10,20の間にセンタシート30を配置した状態での二列目シートは3人掛け用として利用することが可能であり、センタシート30を取り外した状態での二列目シートは2人掛け用となる。
センタシート30は、そのシートバック32をシートクッション36に重ねるように前方へ倒して折り畳み状態とし、かつ、支持台26に対する固定支持を解除することによって支持台26から取り外すことができる(図1の実線状態)。そして、支持台26から取り外されたセンタシート30は、シートバック32の折り畳み状態のままで所定の格納スペース(図示省略)に格納することができる。つまり、このセンタシート30が本発明の「格納式シート」に相当する。
バックフレーム33の両ロアフレーム33bと、クッションフレーム37の両リヤフレーム37bとは、同一軸線上に位置する個々の支持軸40,41によって回転可能に連結されている。したがって、バックフレーム33を図2〜図4で示す状態から両支持軸40,41の軸線回りに前方へ回転させて図4の仮想線あるいは図5の状態にすることで、シートバック32が既に説明した折り畳み状態となる。
センタシート30が図1の仮想線で示す使用状態にあるとき、バックフレーム33のストライカー34は一方のサイドシート10におけるシートバック12に組み込まれているロック機構(図示省略)にロックされる。また、クッションフレーム37における係合部材38の両端部は支持台26の係合部(図示省略)に係合し、ストライカー39は支持台26に組み込まれているロック機構(図示省略)にロックされる。これにより、支持台26に対してセンタシート30が着座可能な使用状態に固定支持される。
ロックピン56は、クッションフレーム37におけるリヤフレーム37bの側面から支持軸40と並行に突出させた状態で、このリヤフレーム37bに固定されている。また、このロックピン56は、バックフレーム33を両支持軸40,41の軸線回りに前方へ回転させたときのフック52における開放部52cの回転軌跡上に配置されている。
この係合状態の詳細については、フック52の開放部52cにおいて該フック52の端部と補助爪52bの折り返し部とを弾性変形させながら、これら相互の間にロックピン56が進入して弾性によって挟みつけられた状態に保持される。この結果、ロック機構50によってシートバック32が折り畳み状態に保持される。
つづいて、クッションフレーム37の係合部材38およびストライカー39による支持台26側との固定支持を解除し、シートバック32が折り畳み状態に保持されているセンタシート30を支持台26から取り外す。支持台26から取り外されたセンタシート30は、シートバック32が折り畳み状態に保持されたままで持ち運ばれ、かつ、所定の格納スペースに格納することができる。
例えば、本発明が対象とする「格納式シート」は、二つのサイドシート10,20の間に配置されたセンタシート30に限るものでなく、シートバックを折り畳み状態で格納する形式のシートであれば、全て対象となる。
また、ロック機構50を構成するフック52とロックピン56との配置は相対的な関係にあるため、フック52をクッションフレーム37側に設け、ロックピン56をバックフレーム33側に設けてもよい。
32 シートバック
36 シートクッション
50 ロック機構
52 フック
56 ロックピン
Claims (1)
- 所定位置に固定支持されて着座可能な使用状態にあるシートのシートバックをシートクッションに重ねるように倒して折り畳み状態とし、かつ、所定位置に対する固定支持を解除することで取り外したシートを格納することが可能な格納式シートであって、
シートクッションのリヤフレームとシートバックのロアフレームとを回転可能に連結している支持軸の周辺箇所おいて、シートバックを折り畳み状態に保持するロック機構が設けられ、このロック機構は、リヤフレームおよびロアフレームのうちの一方に設けられたロックピンと、他方に設けられた弾性を有するフックと、フックに固定された弾性を有する補助爪とを備え、
フックは、その一端部にリヤフレームもしくはロアフレームに固定されるベース部が設けられ、他端部にロックピンを受け入れるための開放部が設けられ、補助爪は、その先端部がフックの開放部の内方へ向けて折り返され、
シートバックを折り畳み状態に倒すことで、ロックピンがフックの開放部において該フックの端部と補助爪の折り返し部とを弾性変形させながらこれら相互の間に進入してロックピンとフックとが係合し、折り畳み状態にあるシートバックを起こすことで、ロックピンとフックとの係合が外れるように構成され、ロック機構のフックと補助爪との弾性によってロックピンとフックとの係合が保持されるように構成された格納式シート。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007020734A JP5125125B2 (ja) | 2007-01-31 | 2007-01-31 | 格納式シート |
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