JP5123142B2 - プレスフィット端子の挿入装置およびその方法と,プレスフィット端子と基板との結合品の製造方法 - Google Patents

プレスフィット端子の挿入装置およびその方法と,プレスフィット端子と基板との結合品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は,コネクタ等に設けられたプレスフィット端子を基板等の挿入穴に挿入するためのプレスフィット端子の挿入装置およびその方法と,プレスフィット端子を挿入することによって製造するプレスフィット端子と基板との結合品の製造方法に関する。さらに詳細には,プレスフィット端子を挿入穴に挿入する際に,その挿入状態を確認することのできるプレスフィット端子の挿入装置およびその方法と,プレスフィット端子と基板との結合品の製造方法に関するものである。
従来より,基板等に取り付けて使用されるコネクタとして,プレスフィット端子を有するものが知られている。このようなコネクタは,スルーホール径よりやや広幅に形成されたプレスフィット端子を,基板に設けられたスルーホールに圧入することにより接続される。そして,例えば圧入時の圧入荷重等により,プレスフィット端子の挿入状態を検出できることが知られている。
この挿入状態の検出のための技術として,従来より,圧力センサ等を用いて圧入時の荷重を計測し,それにより挿入状態の良否を判断することが行われている(例えば,特許文献1参照。)。しかし,1つの本体部に複数個の端子が設けられたコネクタを,複数個の挿入穴を有する基板にまとめて圧入する場合もある。このようなものに対して,上記の検出方法では,複数個のプレスフィット端子の個々について正常に圧入されたかどうかを正確に把握することはできない。
これに対し,特許文献2には,各挿入穴にそれぞれ案内部材を挿入しておく技術が開示されている。本文献では,各端子の先端部とこの案内部材とを接触させて挿入することにより,各端子をそれぞれの挿入穴の中心に案内できるとされている。さらには,各案内部材に加わる挿入荷重を測定することにより,各端子の挿入状態を管理できるとされている。
特開平8−330792号公報 特開2005−197173号公報
しかしながら,上記の特許文献2の技術においては,挿入穴の壁面や各端子の先端部に案内部材が接触して移動される。そのため,挿入穴と端子との接触面の状態が変化するおそれがある。例えば,案内部材と挿入穴の壁面との接触により,挿入穴の変形や金属カスの発生等のおそれがある。また,端子との接触により,端子の先端部の変形が起きるおそれがある。これらの場合には,挿入後の初期性能や耐久性能が低下して,量産時における安定した品質確保が困難となるという問題点があった。
また従来の検査方法では,挿入穴の径に比較して端子径がやや小さすぎるものが混じっていても,これを検出することができなかった。しかし,このようなものでは,たとえ一部の接触により初期には導通が確保されたとしても,端子と挿入穴の壁面との間の十分な接触圧が得られていないおそれがある。すなわち,耐久品質が不十分であるおそれが大きい。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,プレスフィット端子を基板の挿入穴に容易に挿入できるとともに,その挿入状態を確実に把握できるプレスフィット端子の挿入装置およびその方法と,プレスフィット端子と基板との結合品の製造方法を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明のプレスフィット端子の挿入装置は,基板の複数の挿入穴にそれぞれ,被挿入部と脚部とそれらの間にあり被挿入部および脚部より幅広の中央部とを有するプレスフィット端子の被挿入部を挿入するプレスフィット端子の挿入装置であって,基板を挟んで挿入前のプレスフィット端子と反対側に位置し,プレスフィット端子に接触することなく基板をプレスフィット端子へ向けて押圧する第1押圧部材と,基板を挟んで第1押圧部材と反対側に位置し,プレスフィット端子ごとにその配置に合わせて設けられ,各プレスフィット端子の中央部を基板へ向けて押圧する複数の第2押圧部材と,複数の第2押圧部材の基部を保持する押圧基部と,第1押圧部材と第2押圧部材とにより基板の挿入穴にプレスフィット端子を挿入するときにおける前記第2押圧部材に掛かる荷重を,第2押圧部材ごとに検出する荷重検出部と,荷重検出部により検出される荷重があらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かを判定する判定部とを有し,第2押圧部材が,可撓性の首部と,その先に位置し,先端が二股に形成され,プレスフィット端子の脚部を挟み込みつつプレスフィット端子の中央部を押圧する保持部とにより片持ち梁状に構成されたものであり,荷重検出部は,首部にそれぞれ配置された歪みセンサである。
本発明のプレスフィット端子の挿入装置によれば,第1押圧部材と第2押圧部材とにより基板の挿入穴にプレスフィット端子が挿入される。その際に,プレスフィット端子の先端部に接触する案内部材のようなものはない。さらに,荷重検出部によって,第2押圧部材に掛かる荷重が検出される。この検出される荷重が良好範囲内にあるか否かが,判定部によって判定されるので,良好な荷重で挿入されたかどうかを判定することができる。従って,プレスフィット端子を基板の挿入穴に容易に挿入できるとともに,その挿入状態を確実に把握できるものとなっている。
さらに,片持ち梁形状であれば,可撓性の部分に配置された歪みセンサによって,第2押圧部材に掛かる荷重を正確に検出することができる。従って,端子の挿入状態を確実に把握できる。
また本発明は,基板の複数の挿入穴にそれぞれ,被挿入部と脚部とそれらの間にあり被挿入部および脚部より幅広の中央部とを有するプレスフィット端子の被挿入部を挿入するプレスフィット端子の挿入装置であって,基板を挟んで挿入前のプレスフィット端子と反対側に位置し,プレスフィット端子に接触することなく基板をプレスフィット端子へ向けて押圧する第1押圧部材と,基板を挟んで前記第1押圧部材と反対側に位置し,プレスフィット端子ごとにその配置に合わせて設けられ,各プレスフィット端子の中央部を基板へ向けて押圧する複数の第2押圧部材と,複数の第2押圧部材の基部を保持する押圧基部と,第1押圧部材と第2押圧部材とにより基板の挿入穴にプレスフィット端子を挿入するときにおける第2押圧部材に掛かる荷重を,第2押圧部材ごとに検出する荷重検出部と,荷重検出部により検出される荷重があらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かを判定する判定部とを有し,第2押圧部材が,可撓性の首部と,その先に位置し,先端が二股に形成され,プレスフィット端子の脚部を挟み込みつつプレスフィット端子の中央部を押圧する保持部とにより片持ち梁状に構成されたものであり,荷重検出部は,保持部にそれぞれ配置された荷重センサであるプレスフィット端子の挿入装置であってもよい。
また本発明は,基板の複数の挿入穴にそれぞれプレスフィット端子を挿入するプレスフィット端子の挿入方法であって,プレスフィット端子として,被挿入部と脚部とそれらの間にあり被挿入部および脚部より幅広の中央部とを有し,被挿入部の挿入前における幅が,挿入穴の直径より大きいものを用い,基板を挟んで挿入前のプレスフィット端子と反対側に,プレスフィット端子に接触することなく基板をプレスフィット端子へ向けて押圧する第1押圧部材を配置し,基板を挟んで第1押圧部材と反対側に,プレスフィット端子ごとにその配置に合わせて設けられ,各プレスフィット端子の中央部を基板へ向けて押圧するように,複数の第2押圧部材の基部を保持する押圧基部を配置し,第2押圧部材として,可撓性の首部と,その先に位置し,先端が二股に形成され,プレスフィット端子の脚部を挟み込みつつプレスフィット端子の中央部を押圧する保持部とにより片持ち梁状に構成されたものを用い,第1押圧部材と押圧基部とで基板とプレスフィット端子を押圧することにより,基板の挿入穴にプレスフィット端子を挿入する際に,首部の歪み量を検出し,検出される歪み量があらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かをプレスフィット端子ごとに判定するプレスフィット端子の挿入方法にも及ぶ。
また本発明は,基板の複数の挿入穴にそれぞれプレスフィット端子を挿入するプレスフィット端子の挿入方法であって,プレスフィット端子として,被挿入部と脚部とそれらの間にあり被挿入部および脚部より幅広の中央部とを有し,被挿入部の挿入前における幅が,挿入穴の直径より大きいものを用い,基板を挟んで挿入前のプレスフィット端子と反対側に,プレスフィット端子に接触することなく基板をプレスフィット端子へ向けて押圧する第1押圧部材を配置し,基板を挟んで前記第1押圧部材と反対側に,プレスフィット端子ごとにその配置に合わせて設けられ,各プレスフィット端子の中央部を基板へ向けて押圧するように,複数の第2押圧部材の基部を保持する押圧基部を配置し,第2押圧部材として,可撓性の首部と,その先に位置し,先端が二股に形成され,プレスフィット端子の脚部を挟み込みつつプレスフィット端子の中央部を押圧する保持部とにより片持ち梁状に構成されたものを用い,第1押圧部材と押圧基部とで基板とプレスフィット端子を押圧することにより,基板の挿入穴にプレスフィット端子を挿入する際に,保持部に掛かる荷重を検出し,検出される荷重があらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かをプレスフィット端子ごとに判定するプレスフィット端子の挿入方法にも及ぶ。
また,本発明は,基板の複数の挿入穴にそれぞれプレスフィット端子を挿入することによるプレスフィット端子と基板との結合品の製造方法であって,
プレスフィット端子として,被挿入部と脚部とそれらの間にあり被挿入部および脚部より幅広の中央部とを有し,被挿入部の挿入前における幅が,挿入穴の直径より大きいものを用い,基板を挟んで挿入前のプレスフィット端子と反対側に,プレスフィット端子に接触することなく基板をプレスフィット端子へ向けて押圧する第1押圧部材を配置し,基板を挟んで第1押圧部材と反対側に,プレスフィット端子ごとにその配置に合わせて設けられ,各プレスフィット端子の中央部を基板へ向けて押圧するように,複数の第2押圧部材の基部を保持する押圧基部を配置し,第2押圧部材として,可撓性の首部と,その先に位置し,先端が二股に形成され,プレスフィット端子の脚部を挟み込みつつプレスフィット端子の中央部を押圧する保持部とにより片持ち梁状に構成されたものを用い,第1押圧部材と押圧基部とで基板とプレスフィット端子を押圧することにより,基板の挿入穴にプレスフィット端子を挿入する際に,首部の歪み量を検出し,検出される歪み量があらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かをプレスフィット端子ごとに判定するプレスフィット端子と基板との結合品の製造方法にも及ぶ。
また本発明は,基板の複数の挿入穴にそれぞれプレスフィット端子を挿入するプレスフィット端子と基板との結合品の製造方法であって,プレスフィット端子として,被挿入部と脚部とそれらの間にあり被挿入部および脚部より幅広の中央部とを有し,被挿入部の挿入前における幅が,挿入穴の直径より大きいものを用い,基板を挟んで挿入前のプレスフィット端子と反対側に,プレスフィット端子に接触することなく基板をプレスフィット端子へ向けて押圧する第1押圧部材を配置し,基板を挟んで前記第1押圧部材と反対側に,プレスフィット端子ごとにその配置に合わせて設けられ,各プレスフィット端子の中央部を基板へ向けて押圧するように,複数の第2押圧部材の基部を保持する押圧基部を配置し,第2押圧部材として,可撓性の首部と,その先に位置し,先端が二股に形成され,プレスフィット端子の脚部を挟み込みつつプレスフィット端子の中央部を押圧する保持部とにより片持ち梁状に構成されたものを用い,第1押圧部材と押圧基部とで基板とプレスフィット端子を押圧することにより,基板の挿入穴にプレスフィット端子を挿入する際に,保持部に掛かる荷重を検出し,検出される荷重があらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かをプレスフィット端子ごとに判定するプレスフィット端子と基板との結合品の製造方法にも及ぶ。
本発明のプレスフィット端子の挿入装置およびその方法と,プレスフィット端子と基板との結合品の製造方法によれば,プレスフィット端子を基板の挿入穴に容易に挿入できるとともに,その挿入状態を確実に把握できる。
<第1の形態>
以下,本発明を具体化した第1の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,複数個のプレスフィット端子が配設されたコネクタを,複数個のスルーホールが形成された基板に取り付けるための挿入装置およびその方法に,本発明を適用したものである。
本形態の挿入装置1は,図1に示す基板21とコネクタ22とを接続するためのものである。そこでまず,本形態において互いに接続される基板21とコネクタ22とについて説明する。基板21は,複数のスルーホール31が形成された配線基板である。スルーホール31の壁面および周囲には,金属めっき等による導通部32が形成されている。スルーホール31は,接続されるコネクタ22のピン配置に合わせて,1列または複数列に配列されている。ここでは,5個のスルーホール31が等間隔に直線上に配置されているものを示している。
コネクタ22は,1つの本体部33に複数のピン34が配設されたものである。各ピン34は,いわゆるプレスフィット端子である。ここでは図1に示すように,板状の部材を折り曲げた形状のものであり,先端部34a,中央部34b,脚部34cを有している。先端部34aは,その中央に貫通穴34dがあり,貫通穴34dの周囲を囲む枠形状の部分である。中央部34bは,先端部34aや脚部34cより幅広に形成されている部分である。脚部34cは,本体部33を貫通して,本体部33の図中下部側に露出され,他部材と接続されるためのコネクタ端子となっている。
本形態では,基板21のスルーホール31にコネクタ22のピン34の先端部34aが圧入されることにより導通がとられる。すなわち,各ピン34は,その先端部34aの幅(最も幅広の部分の外形幅)がスルーホール31の径よりやや大きく形成されている。そして,圧入によって,各ピン34の先端部34aは,貫通穴34dを幅方向に圧縮して変形しつつ,スルーホール31に挿入される。そして,弾性力により先端部34aがスルーホール31の内部から導通部32に圧接されることにより,ピン34とスルーホール31とが導通される。
本形態の挿入装置1は,図1に示すように,基板押圧部材41,端子位置補正部材42,端子圧入部材43を有している。さらに,基板押圧部材41を押圧する押圧部材44,端子圧入部材43による圧入状態を判定する判定部45を有している。押圧部材44は,予め決められた位置まで基板21を押し下げるように,基板押圧部材41を図中下向きに押圧するものである。判定部45は,ピン34がスルーホール31に圧入される際の荷重の値が良好な範囲内であるか否かを判定する。
基板押圧部材41は,押圧部材44の押圧力を基板21に伝達するためのものである。基板押圧部材41は,図1に二点鎖線で示す位置まで移動され,このコネクタ22に対応するすべてのスルーホール31を囲む領域の外側において,基板21の図中上面(コネクタ22の配置される反対側の面)に当接される。この基板押圧部材41はアーチ状に形成されており,基板21の面に対して垂直に押圧される。そして,アーチ部分の幅やその高さは,圧入後のピン34の頂点34eやスルーホール31の導通部32に接触しない程度に大きく形成されている。
また,端子位置補正部材42は,コネクタ22の本体部33の位置を,基板21に対して適切な位置となるように補正するものである。すなわち本形態では,この端子位置補正部材42を用いて,各ピン34と各スルーホール31とが同心位置で,基板21と本体部33の上面とがほぼ平行となるように位置合わせされる。
また,端子圧入部材43は,図1に示すように,その基部51に,各ピン34の配置に合わせた端子保持部52がピン34ごとに突出して形成されているものである。その端子保持部52は,それぞれ首部52aと保持部52bとを有している。保持部52bは,ピン34の脚部34cを挟み込めるように先端部が二股に形成されているものである。基部51は高剛性を有する材質であり,端子保持部52,特に首部52aはそれより剛性の低い材質で形成されている。端子保持部52は,少なくとも首部52aにおいては,可撓性を有する材質で形成されている。従って,本形態の端子圧入部材43は片持ち梁形状となっている。
本形態の端子圧入部材43では,各端子保持部52の首部52aの上面(基板21の側の面)にそれぞれ,図2と図3に示すように,歪みゲージ方式の荷重センサ61が設けられている。端子圧入部材43が片持ち梁形状となっているので,先端部である端子保持部52の保持部52bに加えられる荷重に応じて,首部52aが歪む。そして,荷重センサ61により,首部52aの歪み量を把握できる。従って,各端子保持部52に加えられた荷重の値が個別に取得される。
次に,本形態の各部材を用いて,コネクタ22の各ピン34を基板21の各スルーホール31へ挿入する際の挿入動作について説明する。まず,端子圧入部材43またはコネクタ22を移動させ,各端子保持部52の保持部52bの上面52cをピン34の中央部34bの下端34fに当接させるとともに,各ピン34の脚部34cを二股の箇所で挟むようにする(図2参照)。さらに,端子圧入部材43とピン34を挟んで反対側から,端子位置補正部材42をピン34に当接させる。これにより,各ピン34を端子位置補正部材42と端子圧入部材43とで挟み,その姿勢を安定させることができる。
一方,基板21は,各スルーホール31が押圧に適した配置となるように,ほぼ水平に保持されている。そして,各スルーホール31と各ピン34が同軸上に配置されるように,端子位置補正部材42と端子圧入部材43とによって,コネクタ22の配置を調整する。さらに,図1に矢印で示すように,挿入しようとしているコネクタ22に対応するすべてのスルーホール31を覆うように,基板押圧部材41を基板21の上面に当接させる。このとき,基板押圧部材41とスルーホール31とが接触しないようにする。この段階ではまだ,挿入荷重は加えられていない。
次に,押圧部材44によって,基板押圧部材41を図1中上方からコネクタ22に向かって押圧し,基板21を押し下げる。このとき,ピン34は,中央部34bの下端34fが端子保持部52の上面52cによって保持されている。これにより,ピン34の先端部34aがスルーホール31に圧入される。すなわち,ピン34の貫通穴34dはその幅方向にやや圧縮され,先端部34aの幅がやや狭められた状態でスルーホール31内に入る。さらに,先端部34aの弾性力によって,内側からスルーホール31の壁面に押し付けられて固定される。そして,先端部34aとスルーホール31の壁面の導通部32とが接触して導通される。
この圧入のために基板押圧部材41を押圧したときには,各ピン34には基板21を介して圧入荷重がそれぞれ加わる。すなわち,ピン34の中央部34bの下端34fによって端子保持部52の保持部52bが押圧され,それにより,端子保持部52の首部52aが撓む。この撓みが荷重センサ61によって検出される。すなわち,首部52aの歪みの大きさによって加えられた荷重の値を得ることができる。なお,この押圧荷重は,通常,図4のグラフに示すように変化する。すなわち,押圧開始からしばらくの間は押圧荷重はあまり上昇せず,あるときから急激に増大する。そして,その後再びなだらかな上昇となる。
そこで,判定部45は,取得された押圧荷重の変化が,適正なものであるかどうかを判断する。そのために,例えば図4中に破線で示すように,押圧開始後の予め定めた時期における押圧荷重について,良品と判断できる範囲をあらかじめ設定しておく。すなわち,押圧開始からの経過時間が図中の時刻t1〜t2の間,押圧荷重が荷重P1〜P2の範囲内にあれば,適切に押圧されたと判断する。そして,その対応するピン34は正常に変形されたと判断することができる。本形態によれば,各ピン34ごとに押圧荷重の変化を個別に取得できる。従って,複数のピン34を有するコネクタ22の接続であっても,各ピン34ごとにその挿入状態を判断できる。
次に,本形態のように,コネクタ22の各ピン34を基板21のスルーホール31に挿入する方法の手順について,図5のフローチャートを参照して説明する。まず,基板21を適切な位置に保持する(S101)。続いて,コネクタ22を端子位置補正部材42と端子圧入部材43とで保持して位置合わせする。また,基板21に基板押圧部材41を当接させる(S102)。
さらに,基板押圧部材41を押圧部材44によって押圧する(S103)。このとき,荷重センサ61によって,個々のピン34について押圧荷重の変化を取得する。その取得結果から,押圧荷重が許容範囲内であったかどうかを判断する(S104)。そのワークのすべてのピン34について,許容範囲内であった場合は(S104:Yes),良品であると判断できるので,完了メッセージを表示する(S105)。そして,S101へ戻り,次のワークについて同様に製造する。
一方,いずれかのピン34について,押圧荷重が許容範囲内でないものがあった場合は(S104:No),不良品である可能性がある。そこで,エラーメッセージを表示する(S106)。どのピン34が不良と判断されたかについても表示するとよい。さらに,そのワークを不良品処理工程に送る(S107)。そして,次のワークの製造を行う。これで,本形態の製造方法の説明を終了する。
本形態の挿入方法によれば,圧入動作中にも,圧入後にも,各ピン34の先端部34aが接触するのは基板21の導通部32のみである。基板押圧部材41や端子圧入部材43など何らの部材にも接触することはない。また,頂点34eは,基板21も含め,何も接触しない。すなわち,接触させようとしている相手以外には,各ピン34に接触するものはない。従って,基板21の導通部32の変形,ピン34の先端部34aの不要な変形や金属カスの発生等は防止されている。
なお,荷重センサ61を各端子保持部52の首部52aに設ける代わりに,図6に示すように,保持部52bに設けても良い。例えば,ピン34の中央部34bの下部34fによって押される箇所に荷重センサ61を設けておいても,各ピン34が受ける荷重をピンごとに正確に把握できる。この場合には,歪みセンサではなく,厚み方向の圧縮を見るセンサを用いる。また,この場合には,端子保持部52の首部52aは,片持ち梁形状でなくてよい。可撓性を有する材質である必要もない。
以上詳細に説明したように本形態の挿入装置1によれば,各ピン34ごとに挿入荷重を取得できるので,各ピン34ごとに挿入状態を検出することができる。従って,複数のプレスフィット端子を有するコネクタであっても,基板の挿入穴にそれぞれ容易に挿入でき,個々の端子の挿入状態を確実に把握できるものとなっている。
<第1の参照形態>
本形態は,第1の形態における荷重センサによる挿入荷重の取得に代えて,ピンの挿入時の端子保持部52の変位を検出することにより挿入状態を検出できるようにしたものである。第1の形態と共通の部分には,同一の符号を付し,説明を省略する。
本形態では,端子圧入部材43に荷重センサは設けられていない。その代わりに,例えば図7に示すように,レーザ光L1とL2によって,端子保持部52の先端部の変位量Sを検出する。本形態でも,端子圧入部材43はそれぞれ,片持ち梁形状とみなすことができるものである。片持ち梁における変位量Sと荷重との関係は,図8に示すように,一対一の関係である。従って,端子保持部52の先端部の変位量を検出することによっても,加えられた荷重の大きさを取得することができる。
本形態の端子圧入部材43の基部51より下方には,図7に示すように,ピン34ごとにそれぞれ,レーザ発光装置63と受光装置64が設けられている。レーザ発光装置63と受光装置64とは,基部51の図中下方において,端子保持部52の軸心よりやや図中手前側,または奥側に設けられている。さらに,受光装置64は,ピン34をはさんで,レーザ発光装置63の反対側に配置されている。これにより,レーザ発光装置63の発するレーザ光は,ピン34には当たらず,ピン34の脚部34cの横を通って,受光装置64に到達する。また,撓んでいない端子保持部52には当たらないが,撓み具合によって端子保持部52には当たる。
各挿入治具(基板押圧部材41,端子位置補正部材42,端子圧入部材43)のセットの仕方は第1の形態と同様である。そして,押圧部材44によって基板押圧部材41に押圧荷重を加えられたときに,基板21のスルーホール31を介してピン34が押圧される。そのため,押圧の初期には各端子保持部52は,図7に示すように,ピン34側が下がる向きに撓む。そして,端子保持部52の先端位置がレーザ発光装置63から受光装置64へ到達するレーザ光を遮ることにより,撓み量があらかじめ定めた量以上となったことが分かる。
さらに,図7に示すように,レーザ発光装置63は,図中上下に予め決めた位置に2本のレーザ光(L1,L2)を発するようにされている。すなわち,押圧荷重が,図4中に示した荷重P1の大きさに相当する変位量の位置に,レーザ光L1の位置を設定しておく。また,荷重P2の大きさに相当する変位量の位置に,レーザ光L2の位置を設定しておく。これら2本のレーザ光が,端子保持部52によって遮られるか否かを取得することにより,端子保持部52の先端部の変位量が,予め決めた範囲内(荷重P1〜P2の間)であるか否かを判断できる。従って,ピンごとの荷重値が,図4のグラフ中における良品範囲に入っているかどうかを判断することができる。なお,これらのレーザ発光装置63と受光装置64の基部51に対する配置は固定である。
以上詳細に説明したように本形態の挿入装置によっても,各ピン34ごとに挿入状態を検出することができる。従って,複数のプレスフィット端子を有するコネクタであっても,基板の挿入穴にそれぞれ容易に挿入でき,個々の端子の挿入状態を確実に把握できるものとなっている。
<第2の参照形態>
本形態は,第1の形態における荷重センサによる挿入荷重の取得に代えて,電流を利用して,ピンの挿入時の端子保持部52の変位量Sを検出することにより,挿入状態を検出できるようにしたものである。第1の形態第1の参照形態と共通の部分には,同一の符号を付し,説明を省略する。
本形態では,図9に示すように,端子圧入部材43にピン34ごとに電極65を設けている。さらに,各端子保持部52の先端部52dの裏面(図中下面)にも電極66が設けられている。端子圧入部材43の基部51には,その下部から電極保持部材67が延長して設けられ,その電極保持部材67の先端部の図中上面に電極65が取り付けられている。そして,各電極65は,端子保持部52の電極66にそれぞれ対向している。すなわち,電極65と66との間の距離を距離dとすると,本形態の判定部45は,図10に示す回路を内蔵している。
電極保持部材67は,各ピン34の脚部34cの側部で,他の部材に接触しない位置に設けられている。また,図中上下方向には,端子保持部52が最大に撓んだ状態でも,電極65と66とが互いに接触しない位置となっている。基部51は高剛性であり,電極保持部材67は荷重を受けない位置にあるので,圧入荷重によって端子保持部52が撓んでも,電極65の位置はほとんど変化しない。なお,端子保持部52が自然な状態での電極66と電極65との距離d1は,予め測定しておく。
本形態では,図10に示すように,電極66と電極65との間に交流電圧V1を印加して電流値Iを測定する。端子保持部52の変位量S(図7参照)と,この電流値Iとの関係を説明する。圧入荷重が大きいほど,端子保持部52が撓む量が大きく,変位量Sが大きい。変位量Sが大きいほど,電極66と電極65との間の距離dはより小さくなる。従って,電極65,66間の静電容量はより大きくなる。従って,図10に示す回路のインピーダンスはより小さくなり,電流値Iはより大きくなる。
すなわち,交流電源とコンデンサとを含む回路における電流値Iは,距離dに対して一意に決定される係数Z1を使用して以下の式1で表すことができる。
I = V1/Z1 …(式1)
これより,電極66と電極65との距離d(>0)と電流値Iとの関係は,図11に示すようなものとなることがわかる。すなわち,距離dが小さくなるほど電流値Iは大きくなる。取得された電流値Iから距離dを求めることができる。さらに,予め記憶している距離d1から,距離dを減算することにより,端子保持部52の変位量Sを得ることができる。そして,得られた変位量Sがあらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かを判定する。この方法は,例えば構造による制約等によって,レーザ発光装置63,受光装置64を設置できない場合に特に有効である。
以上詳細に説明したように本形態の挿入装置によっても,各ピン34ごとに挿入状態を検出することができる。従って,複数のプレスフィット端子を有するコネクタであっても,基板の挿入穴にそれぞれ容易に挿入でき,個々の端子の挿入状態を確実に把握できるものとなっている。
<第3の参照形態>
本形態は,第1の形態における荷重センサによる挿入荷重の取得に代えて,電圧を利用して,ピンの挿入時の端子保持部52の変位量Sを検出することにより,挿入状態を検出できるようにしたものである。第1の形態第1〜第2の参照形態と共通の部分には,同一の符号を付し,説明を省略する。本形態は,第2の参照形態(図9参照)の電極65,66を,それぞれコイルで置き換えたものである。以下,コイル65,66という。
本形態の判定部45は,図12に示す回路を内蔵している。すなわち,本形態では,コイル66に交流電源を接続して交流電圧V3を印加し,コイル65に発生する電圧値V2を測定する。そこで,端子保持部52の変位量S(図7参照)と,電圧値V2との関係を説明する。圧入荷重が大きいほど,端子保持部52が撓む量が大きく,変位量Sが大きい。変位量Sが大きいほど,コイル66とコイル65との間の距離dはより小さくなる。従って,図12に示す回路のコイル65とコイル66との相互インダクタンスはより大きくなるので,電圧値V2はより大きくなる。
すなわち,交流電源と2つのコイルとを含む回路における電圧値V2は,距離dに対して一意に決定される係数Z2を使用して以下の式2で表すことができる。
2 = V3/Z2 …(式2)
これより,コイル65とコイル66との距離d(>0)と電圧値V2との関係は,第2の参照形態のものとほぼ同様に,図13に示すようなものとなることがわかる。すなわち,距離dが小さくなるほど電圧値V2は大きくなる。取得された電圧値V2から距離dを求めることができる。さらに,予め記憶している距離d1から,距離dを減算することにより,端子保持部52の変位量Sを得ることができる。そして,得られた変位量Sがあらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かを判定する。
以上詳細に説明したように本形態の挿入装置によっても,各ピン34ごとに挿入状態を検出することができる。従って,複数のプレスフィット端子を有するコネクタであっても,基板の挿入穴にそれぞれ容易に挿入でき,個々の端子の挿入状態を確実に把握できるものとなっている。
なお,第2の参照形態および第3の参照形態においてはいずれも,コネクタ22のピン34同士の間隔が小さい場合には,その測定値(電流値Iまたは電圧値V2)が隣接するピン34による影響を受けるおそれがある。それを避けるためには,隣接する端子保持部52に印加する交流電圧(V1またはV3)を,例えば,図14〜図16に示すように,時刻,周波数,波形等の異なるものとするとよい。
印加する時刻の互いに異なる電圧波形の例を図14に示す。すなわち,この図で上下に示す2つのパターンでは,交流電圧を印加する時刻を互いにずらしたものとなっている。隣接する端子保持部52には,このように互いにパターンの異なる電圧を印加するとよい。このようにすれば,互いに干渉をうけることがなく,ノイズを低減した測定が可能となる。
また,互いに周波数を変えた波形パターンの例を図15に,波形形状を変えたパターンの例を図16に示す。これらの波形パターンを隣接する端子保持部52に使用するようにしても,ノイズを低減し高精度な測定が可能となる。なお,これらの図では,ピン34の数が2として,一方にパターン1を,他方にパターン2を印加することを意味している。ピン数が2より多い場合には,パターン1とパターン2とを交互に用いてもよい。または,より多くのパターンを用意して使い分けてもよい。
第4の参照形態>
本形態は,ピン34の先端部34aの成形形状が不良で,スルーホール31の径に対して小さすぎるものであった場合にも,その挿入状態を検出できるためのものである。第1の形態と共通の部分には,同一の符号を付し,説明を省略する。
本形態では,接続対象のコネクタ71として,図17に示すように,予め与える屈曲角度θが大きい(あまり曲げられていない)ピン72を有するものを使用する。本形態のピン72の2箇所の屈曲部72aの角度θは,図17に示すように,いずれも90°より大きいほぼ同じ角度となっている。ただし,適切に挿入が完了すれば,図1のものと同様に,ほぼ直角に屈曲された状態となる。本形態のコネクタ71は,挿入前の屈曲角度θが大きい点以外は,第1の形態のコネクタ22と同様のものである。
本形態では,第1の形態と同様に,基板押圧部材41,端子位置補正部材42,端子圧入部材43を用いる。これらに加えて,図18に示すように,コネクタ71の本体部33を保持する本体保持部材73をも有している。なお,この図では,基板押圧部材41と端子位置補正部材42,および他のピンやスルーホールについては省略して示している。また,図ではわかりやすさのために厚さを大きく示しているが,本形態のピン72は金属製の薄板で形成されており,この屈曲部72aをさらに曲げるのに要する押圧力はさほど大きくない。
次に,本形態による挿入方法を説明する。まず,基板押圧部材41,端子位置補正部材42,端子圧入部材43を,第1の形態と同様に,基板21およびコネクタ71の周囲に配置する。このとき,図18に示すように,端子圧入部材43は,各ピン72の中央部72bに接触しない位置において,脚部72cを挟んで配置される。さらに,コネクタ71の本体部33を本体保持部材73によって保持する。本体保持部材73は,図中上方からの押圧に抗して固定されている。すなわち,本体部33は,基板21が基板押圧部材41によって押圧され,それによってピン72が上から押圧されても,押し下げられることはない。
そして,第1の形態と同様に,基板押圧部材41に押圧部材44による押圧力を加える。すると,基板21のスルーホール31に,まずピン72の先端部分72dが入る。ここでの先端部分72dとは,先端部72eのうち,スルーホール31に自然に入る範囲までを指す。すなわち,図18に示すように,先端から最も幅広な箇所よりやや上側の箇所までの範囲である。正常に形成されているピン72では,第1の形態のピン34と同様に,その先端部72eの幅(最も幅広の部分の外形幅)がスルーホール31の径よりやや大きく形成されているからである。
そして基板押圧部材41によってさらに押圧すると,ピン72は,基板21と本体保持部材73とに挟まれて圧縮されるので,屈曲部72aが屈曲される。このとき,コネクタ71の本体部33を,図17中の左横方向へ,多少動かすようにしてもよい。そして,屈曲部72aの角度θがそれぞれ90°程度となるまで屈曲すると,ピン72の中央部72bの下端72fと端子圧入部材43とが当接する。このようになるような位置に,端子圧入部材43を予め配置しておく。これにより,ピン72が必要以上に屈曲することが防止されている。
そして,以後は第1の形態と同様に,ピン72は,端子圧入部材43と基板21とに挟まれて押圧される。従って,その先端部72eを幅方向にやや狭めつつ,スルーホール31に挿入される。これにより,ピン72とスルーホール31の導通部32とが確実に固定されるとともに接続される。
次に,先端部72eの形状が不良であり,最も大径の箇所においてもスルーホール31の径と同等以下の大きさしかないピン72の場合について説明する。この場合には,押圧部材44の押圧により,ピン72の先端部分72dだけでなく,先端部72eの全体がスルーホール31に自然に入ってしまう。そして例えば,中央部72bの上端72gが基板21に当接する等によって停止されるまで,スルーホール31を貫通して挿入される。そのため,挿入後において,そのピン72の先端位置は通常の良好な挿入状態のものと比較して大きく突出した配置となる。
そこで,本形態では,挿入工程の終了後に,基板21から突出しているピン72の高さ位置を検出する。そして,この検出された高さが,あらかじめ定めた良好範囲を超えていないかどうかを判定する。そのために,例えば,図19や図20に示すように,レーザ発光装置75と受光装置76とを使用する。そして,正常に挿入されたときに到達する高さ位置と,正常に挿入されていれば到達しない高さ位置において,基板21の上面に平行に2本のレーザ光を発光させる。
図19や図20に示すように,ピン72の形状が不良で先端部72eの幅がもともと小さいもの(「NG」)では,良好な状態のもの(「OK」)と比較して,挿入後のピン72の先端が基板21の表面から大きく突出した状態となる。従って,不良なピン72があれば,図中上側のレーザ光がピン72の先端部72eによって遮られるので,容易に判別できる。正常の挿入されたピン72は,両図中左側に「OK」として示しているように,下側のレーザ光は遮るとともに,上側のレーザ光は遮らない。従って,これら2本のレーザ光によって,ピン72の先端の突出量が不足のものまたは過剰のもののいずれもが検出できる。
以上詳細に説明したように本形態の挿入装置によれば,先端部の形状が不良で幅が小さすぎるピン72の有無を容易に検出することができる。従って,複数のプレスフィット端子を有するコネクタであっても,基板の挿入穴にそれぞれ容易に挿入でき,個々の端子の挿入状態を確実に把握できる。
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,接続されるコネクタのピン数やピン配置およびピン形状の細部等はいずれも変更可能である。また,基板押圧部材41の上部がアーチ状であるとしたが,必ずしもこの形状でなくてもよい。また,端子保持部52としては,首部52aのみでなく,その全体が可撓性のものとしてもよい。
第1の形態の挿入工程を示す説明図である。 第1の形態の端子圧入部材を示す斜視図である。 第1の形態の端子圧入部材を示す側面図である。 時間と荷重との関係を示すグラフ図である。 挿入手順を示すフローチャート図である。 第1の形態の端子圧入部材の別の例を示す説明図である。 第1の参照形態の変位量の測定装置を示す説明図である。 第1の参照形態の変位量と荷重との関係を示すグラフ図である。 第2の参照形態の変位量の測定装置を示す説明図である。 第2の参照形態の検査装置に内蔵されている回路図である。 電流値と距離の逆数との関係を示すグラフ図である。 第3の参照形態の検査装置に内蔵されている回路図である。 電圧値と距離の逆数との関係を示すグラフ図である。 印加時刻を変えた電圧波形の例を示す説明図である。 周波数を変えた電圧波形の例を示す説明図である。 波形を変えた電圧波形の例を示す説明図である。 第4の参照形態に係るコネクタのピン形状を示す説明図である。 第4の参照形態の挿入工程を示す説明図である。 第4の参照形態の挿入状態を示す説明図である。 第4の参照形態の挿入状態を示す説明図である。
符号の説明
1 挿入装置
41 基板押圧部材
43 端子圧入部材
45 判定部
51 基部
52 端子保持部
52a 首部
61 荷重センサ
63,75 レーザ発光装置
64,76 受光装置
65,66 電極,コイル

Claims (6)

  1. 基板の複数の挿入穴にそれぞれ,被挿入部と脚部とそれらの間にあり被挿入部および脚部より幅広の中央部とを有するプレスフィット端子の被挿入部を挿入するプレスフィット端子の挿入装置において,
    基板を挟んで挿入前のプレスフィット端子と反対側に位置し,プレスフィット端子に接触することなく基板をプレスフィット端子へ向けて押圧する第1押圧部材と,
    基板を挟んで前記第1押圧部材と反対側に位置し,プレスフィット端子ごとにその配置に合わせて設けられ,各プレスフィット端子の中央部を基板へ向けて押圧する複数の第2押圧部材と,
    前記複数の第2押圧部材の基部を保持する押圧基部と,
    前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより基板の挿入穴にプレスフィット端子を挿入するときにおける前記第2押圧部材に掛かる荷重を,前記第2押圧部材ごとに検出する荷重検出部と,
    前記荷重検出部により検出される荷重があらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かを判定する判定部とを有し,
    前記第2押圧部材が,
    可撓性の首部と,
    その先に位置し,先端が二股に形成され,プレスフィット端子の脚部を挟み込みつつプレスフィット端子の中央部を押圧する保持部とにより片持ち梁状に構成されたものであり,
    前記荷重検出部は,前記首部にそれぞれ配置された歪みセンサであることを特徴とするプレスフィット端子の挿入装置。
  2. 基板の複数の挿入穴にそれぞれ,被挿入部と脚部とそれらの間にあり被挿入部および脚部より幅広の中央部とを有するプレスフィット端子の被挿入部を挿入するプレスフィット端子の挿入装置において,
    基板を挟んで挿入前のプレスフィット端子と反対側に位置し,プレスフィット端子に接触することなく基板をプレスフィット端子へ向けて押圧する第1押圧部材と,
    基板を挟んで前記第1押圧部材と反対側に位置し,プレスフィット端子ごとにその配置に合わせて設けられ,各プレスフィット端子の中央部を基板へ向けて押圧する複数の第2押圧部材と,
    前記複数の第2押圧部材の基部を保持する押圧基部と,
    前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより基板の挿入穴にプレスフィット端子を挿入するときにおける前記第2押圧部材に掛かる荷重を,前記第2押圧部材ごとに検出する荷重検出部と,
    前記荷重検出部により検出される荷重があらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かを判定する判定部とを有し,
    前記第2押圧部材が,
    可撓性の首部と,
    その先に位置し,先端が二股に形成され,プレスフィット端子の脚部を挟み込みつつプレスフィット端子の中央部を押圧する保持部とにより片持ち梁状に構成されたものであり,
    前記荷重検出部は,前記保持部にそれぞれ配置された荷重センサであることを特徴とするプレスフィット端子の挿入装置。
  3. 基板の複数の挿入穴にそれぞれプレスフィット端子を挿入するプレスフィット端子の挿入方法において,
    プレスフィット端子として,被挿入部と脚部とそれらの間にあり被挿入部および脚部より幅広の中央部とを有し,前記被挿入部の挿入前における幅が,挿入穴の直径より大きいものを用い,
    基板を挟んで挿入前のプレスフィット端子と反対側に,プレスフィット端子に接触することなく基板をプレスフィット端子へ向けて押圧する第1押圧部材を配置し,
    基板を挟んで前記第1押圧部材と反対側に,プレスフィット端子ごとにその配置に合わせて設けられ,各プレスフィット端子の中央部を基板へ向けて押圧するように,複数の第2押圧部材の基部を保持する押圧基部を配置し,
    前記第2押圧部材として,可撓性の首部と,その先に位置し,先端が二股に形成され,プレスフィット端子の脚部を挟み込みつつプレスフィット端子の中央部を押圧する保持部とにより片持ち梁状に構成されたものを用い,
    前記第1押圧部材と前記押圧基部とで基板とプレスフィット端子を押圧することにより,基板の挿入穴にプレスフィット端子を挿入する際に,前記首部の歪み量を検出し,
    検出される歪み量があらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かをプレスフィット端子ごとに判定することを特徴とするプレスフィット端子の挿入方法。
  4. 基板の複数の挿入穴にそれぞれプレスフィット端子を挿入するプレスフィット端子の挿入方法において,
    プレスフィット端子として,被挿入部と脚部とそれらの間にあり被挿入部および脚部より幅広の中央部とを有し,前記被挿入部の挿入前における幅が,挿入穴の直径より大きいものを用い,
    基板を挟んで挿入前のプレスフィット端子と反対側に,プレスフィット端子に接触することなく基板をプレスフィット端子へ向けて押圧する第1押圧部材を配置し,
    基板を挟んで前記第1押圧部材と反対側に,プレスフィット端子ごとにその配置に合わせて設けられ,各プレスフィット端子の中央部を基板へ向けて押圧するように,複数の第2押圧部材の基部を保持する押圧基部を配置し,
    前記第2押圧部材として,可撓性の首部と,その先に位置し,先端が二股に形成され,プレスフィット端子の脚部を挟み込みつつプレスフィット端子の中央部を押圧する保持部とにより片持ち梁状に構成されたものを用い,
    前記第1押圧部材と前記押圧基部とで基板とプレスフィット端子を押圧することにより,基板の挿入穴にプレスフィット端子を挿入する際に,前記保持部に掛かる荷重を検出し,
    検出される荷重があらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かをプレスフィット端子ごとに判定することを特徴とするプレスフィット端子の挿入方法。
  5. 基板の複数の挿入穴にそれぞれプレスフィット端子を挿入することによるプレスフィット端子と基板との結合品の製造方法において,
    プレスフィット端子として,被挿入部と脚部とそれらの間にあり被挿入部および脚部より幅広の中央部とを有し,前記被挿入部の挿入前における幅が,挿入穴の直径より大きいものを用い,
    基板を挟んで挿入前のプレスフィット端子と反対側に,プレスフィット端子に接触することなく基板をプレスフィット端子へ向けて押圧する第1押圧部材を配置し,
    基板を挟んで前記第1押圧部材と反対側に,プレスフィット端子ごとにその配置に合わせて設けられ,各プレスフィット端子の中央部を基板へ向けて押圧するように,複数の第2押圧部材の基部を保持する押圧基部を配置し,
    前記第2押圧部材として,可撓性の首部と,その先に位置し,先端が二股に形成され,プレスフィット端子の脚部を挟み込みつつプレスフィット端子の中央部を押圧する保持部とにより片持ち梁状に構成されたものを用い,
    前記第1押圧部材と前記押圧基部とで基板とプレスフィット端子を押圧することにより,基板の挿入穴にプレスフィット端子を挿入する際に,前記首部の歪み量を検出し,
    検出される歪み量があらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かをプレスフィット端子ごとに判定することを特徴とするプレスフィット端子と基板との結合品の製造方法。
  6. 基板の複数の挿入穴にそれぞれプレスフィット端子を挿入することによるプレスフィット端子と基板との結合品の製造方法において,
    プレスフィット端子として,被挿入部と脚部とそれらの間にあり被挿入部および脚部より幅広の中央部とを有し,前記被挿入部の挿入前における幅が,挿入穴の直径より大きいものを用い,
    基板を挟んで挿入前のプレスフィット端子と反対側に,プレスフィット端子に接触することなく基板をプレスフィット端子へ向けて押圧する第1押圧部材を配置し,
    基板を挟んで前記第1押圧部材と反対側に,プレスフィット端子ごとにその配置に合わせて設けられ,各プレスフィット端子の中央部を基板へ向けて押圧するように,複数の第2押圧部材の基部を保持する押圧基部を配置し,
    前記第2押圧部材として,可撓性の首部と,その先に位置し,先端が二股に形成され,プレスフィット端子の脚部を挟み込みつつプレスフィット端子の中央部を押圧する保持部とにより片持ち梁状に構成されたものを用い,
    前記第1押圧部材と前記押圧基部とで基板とプレスフィット端子を押圧することにより,基板の挿入穴にプレスフィット端子を挿入する際に,前記保持部に掛かる荷重を検出し,
    検出される荷重があらかじめ定めた良好範囲内にあるか否かをプレスフィット端子ごとに判定することを特徴とするプレスフィット端子と基板との結合品の製造方法。
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