JP4397725B2 - 基板アッセンブリ製造方法及び基板アッセンブリ製造装置 - Google Patents

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本発明は基板アッセンブリ製造方法及び基板アッセンブリ製造装置に関する。
従来より、半田付けを必要としない、いわゆるプレスフィットコネクタが広く使用されている。プレスフィットコネクタは、多極コネクタとプリント基板とを圧入のみによって結合されたものである。多極コネクタは、プリント基板に結合される多数の端子を備えている。各端子は、当該プリント基板に形成された端子挿入孔に圧入される。上記プリント基板の端子挿入孔は、一定間隔を隔てて同一開口径に設定されているものである。他方、各端子は、端子挿入孔に対応して多極コネクタに固定されている。その自由端は、プリント基板に形成された端子挿入孔に圧入固定される様、弾性当接部が円弧状に膨出形成されている(特許文献1、2)。この自由端を予め設定された量で圧入することにより、上記結合が達成される。
プリント基板と多極コネクタとを結合するために、種々の装置が開発されている。例えば、不良座標を検出して、補正するもの(特許文献3)、加圧時の圧力を計測して、フィードバック制御をかけるもの(特許文献4)、予め圧入実験(チューニング動作)を行ってから、圧入加工を行うもの(特許文献5)等が知られている。
特開2004−22169号公報 特開2004−31006号公報 特開平7−201448号公報 特開平8−330792号公報 特開2003−19628号公報
ところで、多極コネクタの端子とプリント基板とを結合する際、そのプレス設定要因は、多数存在するので、単にワークの受圧荷重を計測してフィードバック制御をかけるだけでは、その精度を高めることができない。しかし、従来は、プレス設定要因について、充分な分析がなされていなかったので、歩留まりの悪いフィードバック制御または時間のかかるチューニング動作を行わざるを得なかった。
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、ワークに作用する力以外の要因によって決定されるプレス設定要因に基づいて、高精度で加工効率の高い基板アッセンブリ製造方法及び基板アッセンブリ製造装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために本発明は、多極コネクタに設けられた多数の端子を、当該多極コネクタに対応するプリント基板の端子挿入孔に対してプレスユニットで圧入することにより、多極コネクタとプリント基板との結合品を製造する基板アッセンブリ製造方法において、プリント基板の品番毎に上記プレスユニットの稼働する荷重を設定する荷重設定ステップと、加工対象となるプリント基板の端子挿入孔を一つずつ撮像する撮像ステップと、撮像された各端子挿入孔の直径を演算する直径演算ステップと、演算された直径に基づいて、プリント基板の良否を判別する良否判別ステップと、良品と判別されたプリント基板の各端子挿入孔の平均値を求める孔径平均値演算ステップと、演算された孔径平均値に基づいてプレスユニットに設定される圧入荷重を修正する孔径平均方式圧入荷重補正ステップと、孔径平均方式圧入荷重補正ステップで設定された荷重でプレスユニットを稼働して良否判別ステップにて良品と判別されたワークに対しプレス加工を実行するプレスステップとを備えていることを特徴とする基板アッセンブリ製造方法である。
好ましい態様においては、プレスステップ後の端子のプリント基板からの突出量を求める突出量検査ステップと、突出量に基づいて、プリント基板とコネクタとの結合品の良否を判別する結合品良否判別ステップと、良品と判別された上記結合品における端子の突出量の平均値を求める突出量平均値演算ステップと、演算された突出量平均値に基づいてプレスユニットに設定される圧入荷重を修正する孔径平均方式圧入荷重補正ステップとをさらに備えている。
本発明の別の態様は、多数の端子を有する多極コネクタと、この多極コネクタの端子に対応して形成された端子挿入孔を有するプリント基板とを結合するための基板アッセンブリ製造装置であって、多極コネクタを受けるコネクタ受け台と、コネクタ受け台上にある多極コネクタの各端子を端子挿入孔に仮結合させたプリント基板を受ける載置台と、載置台に載置されるプリント基板の孔径を測定する孔径測定手段と、プリント基板と端子とを挟圧して両者を結合するプレスユニットと、プレスユニットを制御するプレス制御手段とを備え、上記プレス制御手段は、加工対象となるプリント基板の製品仕様データとして、少なくとも各端子挿入孔の個数と基準孔径とを記憶する製品仕様データ記憶手段と、各製品仕様データに基づいて、プレスユニットの加圧条件を設定するためのプレス設定データを記憶するプレス設定データ記憶手段と、計測された孔径と基準孔径とを比較して良否を判別する孔径良否判別手段と、全ての孔径が良品と判別された場合にのみ、各孔径の平均値を求める平均値演算手段と、演算された平均値に基づいてプレス設定データを補正する設定データ補正手段とを備えていることを特徴とする基板アッセンブリ製造装置である。
この装置の別の態様においては、プレス後のプリント基板から突出する端子の突出量を計測する突出量計測手段を設け、上記プレス制御手段の製品仕様データ記憶手段は、加工対象となるプリント基板から突出する端子の基準突出量を製品仕様データとして記憶しているものであり、上記基準突出量と突出量計測手段が計測した端子の突出量とを比較して良否を判別する突出量良否判別手段を設け、全ての突出量が良品と判別された場合にのみ、各突出量の平均値を求める平均値演算手段を設け、設定データ補正手段は、演算された突出量の平均値に基づいて上記プレス設定データを補正するものであることが好ましい。
本発明によれば、プリント基板の孔径をもプレス設定要因として利用しているので、これまでのワーク(プリント基板と多極コネクタ)の受圧荷重でのフィードバック制御では得られない精緻さと加工効率とを得ることができる。
特に、孔径をプレス設定要因として利用するに当たり、各孔径を検査してその良否を判別し、良品の孔径の平均値を求めてパラメータとしているので、圧入力と圧入ストロークで定まる公差の範囲を狭め、可及的に高精度の圧入精度を得ることができる。
さらに、プレス後の端子の突出量をプレス設定要因としてフィードバックする構成では、2つ目以降のワークのプレス時に前回のワークの加工情報が反映されるので、この点からもより精度が高くなる。
図1は本発明の実施の一形態に係る基板アッセンブリ製造装置10の概略構成を示す側面略図であり、図2は図1の実施形態に係る受圧部材の要部を示す分解斜視図であって、(A)は端子の挿入前の状態、(B)は端子の挿入後の状態をそれぞれ示すものである。
これらの図を参照して、基板アッセンブリ製造装置10は、プレスユニット100と、プレスユニット100の駆動を制御する制御手段としての制御ユニット200とを備えている。
上記プレスユニット100は、作業者が加工前後のワークの着脱作業を行う作業ステーションSTの作業者と対向する位置に設けられている。なお、以下の説明では、作業者が作業する作業ステーションSTのある側を仮に前方とする。
プレスユニット100のベース101には、前後に延びるレール102が設けられている。レール102上には、図略のアクチュエータで駆動されるスライドテーブル103が前後にスライド自在に設けられている。スライドテーブル103は、図1の実線で示すプレスポジションと図1の仮想線で示す着脱ポジションとの間で前後に相対変位可能に設けられている。
上記着脱ポジションには、図略の基板測定台が設けられている。基板測定台は、プレス加工に先立ち、プリント基板PBを画像検査するためのものである。また、この基板測定台に載置されたプリント基板PBが合格品である場合、当該プリント基板をピックアップして、上記載置台106に載置された多極コネクタに仮組みするピックアップ機構が設けられている。なお、ピックアップ機構に代えて、作業者にプリント基板PBが合格品であることを報知し、手作業で作業者に仮組みさせる構成を採用してもよい。
スライドテーブル103の前部には、左右に延びるLMガイド104を介して、フローティングテーブル105が設けられている。他方、スライドテーブル103の後部には、多極コネクタCを載置するための載置台106が固定されている。載置台106の上部には、多極コネクタCのハウジングC1を受けるハウジングホルダ107と、ハウジングC1から等間隔を隔てて突出する多数の端子C2を受ける端子ホルダ108が設けられている。具体的には図示していないが、多極コネクタCのハウジングC1は、左右に長く延びる直方体の樹脂成型品であり、端子C2は、その前端部から水平に突出し、自由端をL字形に上方に屈曲させたものである(図2には、その一部のみ図示)。
図2を参照して、各端子C2は、その上部に左右に張り出す膨出部C3と、膨出部C3の上部に設けられた弾性部C4とを一体に有している。
端子ホルダ108は、多極コネクタCのハウジングC1の長手方向に並設された金属製のブロック体である(図2(A)に1個のみ実線で図示)。各端子ホルダ108は、端子C2の対向間隔に対応する溝109を有するブロック体であり、その上面108aに端子C2の膨出部C3の底面を載置させた状態で各端子C2に作用するプレス荷重を受けるようになっている。
各端子ホルダ108の下部には、ロードセル110が配置されており、後述するプレス時において、端子ホルダ108がプレス荷重を受けた際、その荷重を計測できるようになっている。
図1に戻って、上記フローティングテーブル105には、一対の位置決めピン111が立設されている。位置決めピン111は、載置台106上に載置された多極コネクタCの端子C2に結合されるプリント基板PBを位置決めするためのものである。プリント基板PBは、詳しくは後述するように、端子C2に対応して形成されている端子挿入孔PB1(図3参照)を備えている。
そして、着脱ポジションにスライドテーブル103があるときに、多極コネクタCを載置台106に対して、端子C2が上向き且つ前方に向く姿勢に載置するとともに、プリント基板PBの一方の端部を上記位置決めピン111上に載置し、他方の端部に形成された端子挿入孔PB1を対応する端子C2の上に臨ませた状態で図略のスイッチを操作することにより、プレス加工を行うことができるようになっている。
プレスユニット100は、スライドテーブル103が上記プレスポジションにあるときに、当該載置台106に載置された多極コネクタCの端子C2の真上に配置されるパンチ112と、このパンチ112を昇降駆動する駆動部114とを有している。
パンチ112は、各端子C2がプリント基板PBの端子挿入孔PB1を貫通することを許容した状態で、プリント基板PBの他端部を均等に加圧可能な形状に形成されている。
駆動部114は、例えば、サーボモータで具体化されるものであり、後述する制御ユニット200によって、パンチ112のプレス荷重を調整可能に構成されている。
そして、上記スライドテーブル103のアクチュエータや駆動部114は、制御ユニット200の制御によって所定のシーケンスで連動するようになっている。
駆動部114によるパンチ112のプレス荷重を設定するために、制御ユニット200には、上記ロードセル110の他、一対の撮像ユニット120、121が接続されている。
一方の撮像ユニット120は、プレス前に着脱ポジションにおいて、基板測定台に載置されたプリント基板PBの各端子挿入孔PB1の孔径Dを検査するためのCCDカメラである。この撮像ユニット120が撮像した画像は、制御ユニット200の内部にある画像処理部に入力されることによって、後述するように制御に供される。
他方の撮像ユニット121は、プレスポジションにおいてプレスされることにより、プリント基板PBに結合された多極コネクタCの端子C2の突出量Hを検査するためのCCDカメラである。この撮像ユニット121が撮像した画像も、撮像ユニット120の出力と同様に、制御ユニット200の内部にある画像処理部に入力されることによって、後述するように制御に供される。
図1において、140は、報知ランプである。報知ランプ140は、後述する制御ユニット200の合否判断に基づいて駆動され、作業者に、作業手順を指示するためものである。また、150は、作業者が作業ステーションにて基板アッセンブリ製造装置10を操作するためのスイッチである。
次に制御ユニット200の内部構成について説明する。
制御ユニット200は、FAコンピュータで具体化されたものであり、CPU、ROM、RAMが搭載されたマザーボードに、記憶手段を構成するハードディスク210が接続されたものである。
このハードディスク210には、プレスユニット100を制御するためのデータベースマネージメントシステム(DBMS)220(図8参照)が構築されている。このDBMS220に登録されるテーブルの属性について、次に、図3〜図7を参照しながら説明する。
図3を参照して、本実施形態では、プリント基板PBの製品データの一部をプレスユニット100によるプレス設定要因として採用している。具体的には、端子挿入孔PB1の基準孔径をDsと設定し、その公差の範囲(最小許容値Dmin、最大許容値Dmax)を基準孔径Ds毎に設定している。その理由としては、端子挿入孔PB1の孔径によって、端子C2が挿通するときの摩擦抵抗が変化するので、プレス後の仕上がりも孔径によって影響されるからである。他方、プリント基板PBの端子挿入孔PB1は、ドリル等で形成されるため、その径は、工具の状態でばらつきが生じやすくなっている。そのため、プレスユニット100のプレス設定要因として、端子挿入孔PB1の基準孔径をDsを設定し、その値に基づいて、プレスユニット100を制御することとしているのである。
次に、図4を参照して、本件発明者が解明した孔径と荷重との関係について、説明する。
図4(A)(B)は、圧入ストロークと圧入力との関係をグラフにしたものであり、(A)は基準孔径Dsに対する最小許容値Dminの場合、(B)は最大許容値Dmaxの場合をそれぞれ示している。
これらの図を参照して、プリント基板PBの製造時に許容される最小孔径Dminを基準にしたプレス設定の特性と、最大孔径Dmaxを基準にしたプレス設定の特性とは、比較的大きく異なっている。そのため、これらを単純に合成し、孔径の公差範囲でプレスの押込み荷重を設定すると、図5の斜線で示す許容範囲R1が広くなりすぎて、良品と不良品の判別ができなくなる場合があった。
そこで、本実施形態では、後述するデータベース及びフローで示すように、各孔径Dを実測し、公差内にあるものの平均値を求め、この平均値に基づいて、図6に示すようなプレス特性を決定することとしている。
次に、図7を参照して、本実施形態では、撮像ユニット121で撮像された端子C2の量に基づいて、プレスユニット100の押込み荷重を変更できる仕様になっている。具体的には、プリント基板PBの表面から端子C2の弾性部C4の量を基準として、基準量HS、最小許容値Hmin、最大許容値Hmaxが設定され、DBMS220に登録されている。
図8は本実施形態のDBMSの一部を示す概念モデル図(ER図)である。
同図を参照して、DBMS220は、製品情報を管理する製品マスタテーブルテーブル群230と、各製品を製造するための製品管理テーブル群240とを有している。
製品マスタテーブル群230は、製品の仕様を特定する製品構成マスタテーブル231を有している。製品構成マスタテーブル231は、製品となる基板アッセンブリの要素部品に関するデータを製品データの一部として持つ基板仕様マスタテーブル232、端子仕様マスタテーブル233、及びコネクタハウジング仕様マスタテーブル234とに対し、いわゆるpart−ofの関係で関連づけられたスーパタイプのエンティティである。製品構成マスタテーブル231は、製品(プリント基板PBと多極コネクタCとが結合された基板アッセンブリ)の品番が記憶される属性「Assy品番」を主キーとし、{基板品番、端子品番、コネクタハウジング品番}を各テーブル232〜234の外部キーとして有し、仕様特性の属性として{基準突出量、突出量の最小許容値Hmin、突出量の最大許容値Hmax}を有するエンティティである。
基板仕様マスタテーブル232、端子仕様マスタテーブル233、及びコネクタハウジング仕様マスタテーブル234は、何れも製品構成マスタテーブル231の排他的サブタイプのエンティティであり、それぞれ1:Nのカーディナリティで製品構成マスタテーブル231に関連づけられている。
基板仕様マスタテーブル232は、属性「基板品番」を主キーとし、プリント基板PBの仕様を特定する属性{孔個数N、基準孔径Ds、孔径の最小許容値Dmin、孔径の最大許容値Dmax}を有するエンティティである。
端子仕様マスタテーブル233は、属性「端子品番」を主キーとし、端子C2の仕様を特定する属性「基準寸法」を有するエンティティである。
コネクタハウジング仕様マスタテーブル234は、属性「コネクタハウジング品番」を主キーとし、多極コネクタCのハウジングの仕様を特定する属性「個数N」を有するエンティティである。
他方、製品構成マスタテーブル231は、各テーブル232〜234の主キーが関連づけられる外部キー{基板品番、端子品番、コネクタハウジング品番}を有するエンティティである。従って、製品構成マスタテーブル231を参照することによって、製品となる基板アッセンブリの品番に基づき、各部品(多極コネクタC、端子C2、プリント基板PB)の仕様を参照することが可能になる。
次に、製品マスタテーブル群230は、製造設定マスタテーブル235を有している。製造設定マスタテーブル235は、(プレス設定コード、パラメータコード)を属性とし、全ての属性を主キーとする連関エンティティである。この製造設定マスタテーブル235には、プレスマスタテーブル236とパラメータテーブル237とが関連づけられている。
プレスマスタテーブル236は、連番となる属性「プレス設定番号」を主キーとし、このプレス設定番号毎に、{基準荷重Ls、荷重の最小許容値Lmin、荷重の最大許容値Lmax}が設定されているマスタテーブルである。図示の例では、プレスマスタテーブル236の主キーが製造設定マスタテーブル235の属性「プレス設定コード」に関連づけられることにより、プレスマスタテーブル236は、1:Nのカーディナリティで製造マスタテーブル235に関連づけられている。
さらに、ロードセル110毎の受圧荷重を検査するために、プレスマスタテーブル236には、受圧荷重マスタテーブル(図示せず)が関連づけられている。この受圧荷重マスタテーブルは、属性{基準荷重Ls,ロードセル番号Nc}を主キーとし、これらの属性毎に決定される{基準受圧荷重Rs、受圧荷重の最小許容値Rmin、受圧荷重の最大許容値Rmax}を属性として有している。これによって、基準荷重Lsに対するロードセル110毎の基準受圧荷重Rsとその公差が特定できるようになっている。
パラメータテーブル237は、「パラメータ番号」を主キーとして、プレス設定要因となる複数の属性{基準孔径Ds、基準突出量Hs}を有するエンティティである。このパラメータテーブル237の主キーは、製造設定マスタテーブル235の「パラメータコード」に関連づけられている。従って、制御ユニット200は、製造設定マスタテーブル235からプレスマスタテーブル236の値を参照する際、パラメータテーブル237で特定された基準孔径Dsと基準突出量Hsとに基づいて、基準荷重を参照することになる。
例えば、基準孔径Dsが1mm、基準突出量Hsが2mmの製品を製造するときの基準荷重Lsを求める場合、制御ユニット200は、Assy品番に基づいて、製品構成マスタテーブル231から基準突出量Hsを、基板仕様マスタテーブル232から基準孔径Dsをそれぞれ読取る。次いで、パラメータテーブル237を参照して、該当するパラメータコードを求め、このパラメータコードと組み合わされたプレス設定番号を製造設定マスタテーブル235のプレス設定コードから参照することにより、Assy品番に対応する基準荷重Lsを特定することができる。このように、制御ユニット200は、製造設定マスタテーブル235からプレスマスタテーブル236のプレス設定番号を参照して、複数のプレス設定要因(基準孔径Ds、基準突出量Hs)に基づく基準荷重Lsを得ることができるようになっている。
初期状態において、各マスタテーブル231〜237には、予め各属性に対応する値が記憶されている。なお、ハードディスク210内の製品構成マスタテーブル231、基板仕様マスタテーブル232は、後述する生産過程で更新されるので、そのオリジナルデータは、別途適当な記録媒体に記録されている。
次に、製品管理テーブル群240は、生産計画管理テーブル241を有している。生産計画管理テーブル241は、属性「ロット管理番号」を主キーとし、ロット管理を行うために必要な属性{ロット数Ln、Assyコード、製造予定日、良品実績数NLD}を有するエンティティである。
生産計画管理テーブル241の属性「Assyコード」は、製品構成マスタテーブル231の外部キーになっており、製品構成マスタテーブル231のAssy品番は、生産計画管理テーブル241のAssyコードに対し、1:Nのカーディナリティで関連づけられている。
従って、制御ユニット200は、生産計画管理テーブル241から製品構成マスタテーブル231のAssy番号を参照して、製品マスタテーブル群の各マスタテーブル232〜234に登録されている各部品の仕様データ(製品仕様データ)を参照することができるようになっている。
この生産計画管理テーブル241には、バーコードリーダからの入力またはオンラインシステムによる入力により、各属性に対応する値が入力される。
次に、製品管理テーブル群240は、製品管理テーブル242を有している。製品管理テーブル242は、製品毎に一意に付与される製造番号を主キーとし、属性{ロット管理番号、良否}を有するエンティティである。属性「ロット管理番号」は、生産計画管理テーブル241に対する外部キーであり、この属性に生産計画管理テーブル241の主キーが1:Nのカーディナリティで関連づけられている。従って、制御ユニット200は、ロット毎に各製品の良否を記憶し、ロット数だけ良品を生産することが可能になる。
次に、製品管理テーブル群240は、光学検査テーブル243を有している。光学検査テーブル243は、各製品の極毎に良否判別を行うための作業テーブルである。光学検査テーブル243は、{製造番号、極番号Nd}を主キーとし、{孔径、突出量、孔径良否、突出量良否}を属性として有するエンティティである。そして、外部キーとしての属性「製造番号」に対し、製品管理テーブル242の主キーが1:Nのカーディナリティで関連づけられている。このテーブル243により、制御ユニット200は、各製品の極毎に、孔径、突出量の良否判別をするための値を記憶することができる。
さらに、製品管理テーブル群240は、荷重検査テーブル244を有している。この荷重検査テーブル244は、属性{製造番号、ロードセル番号Nc}を主キーとして、属性{荷重、荷重良否}を有するエンティティである。この荷重検査テーブル244も、光学検査テーブル243と同様に、製品管理テーブル242の主キーが属性「製造番号」に対し、1:Nのカーディナリティで関連づけられている。従って、制御ユニット200は、ロードセル110毎にプレス荷重の良否を判別することができるようになっている。
生産計画管理テーブル241、製品管理テーブル242、光学検査テーブル243、及び荷重検査テーブル244は、それぞれ、参照先のテーブルの行が削除されると、参照元の行も削除されるように参照制約定義が設定されている。従って、例えば、一のロット管理番号の行が削除されると、この行を参照している製品管理テーブル242の各行が全て削除されるとともに、削除された製品管理テーブル242の各行を参照している光学検査テーブル243並びに荷重検査テーブル244の各行が全て削除される。
次に上述した実施形態の作用について、説明する。
まず、作業者は、制御ユニット200に生産管理データを入力する。生産管理データは、具体的には、公知の手法と同様に、バーコードリーダによる読取りまたはイントラネットによるサーバからのダウンロードによりオンラインで実行される。
次に、プレス作業を開始するに当たり、作業者は、載置台106の上に、製造対象となる基板アッセンブリの品番に対応する多極コネクタCを載置するとともに、この多極コネクタCと組み付けられるプリント基板PBを載置台の側部に設けられた基板測定台にプリント基板を載置し、スイッチ150を操作する。
その後は、自動的にプリント基板PBの孔径が検査され、良品であれば、図略のピックアップ機構によって、プリント基板PBと多極コネクタCが組み合わされた状態で、プレスユニット100が駆動され、プリント基板PBと多極コネクタCとが結合される。プレス加工後は、撮像ユニット121によって、組み付けられた多極コネクタCの端子C2の突出量が検査された後、スライドテーブル103がプレスポジションから着脱ポジションに戻されるとともに、合否判定が報知ランプ140によって報知される。作業者は、着脱ポジションに戻ったスライドテーブル103からワークを取り外し、良品と不良品とに仕分けて収容器(図示せず)に収容する。そして、作業者は、制御ユニット200がカウントする良品の製品数が生産計画のロット数LNに達するまで、上記作業を繰り返す。
次に、制御ユニット200の内部の動作を図1〜図8並びに図9以下のフローチャートに基づき、説明する。
まず、制御ユニット200のRDMS220には、オンラインまたはバーコードリーダ(図示せず)による読取り作業により、生産されるべき基板アッセンブリの生産計画データが入力される(ステップS1)。制御ユニット200は、この生産計画データを生産計画管理テーブル241に保存する。
次に、制御ユニット200は、生産計画管理テーブル241のロット管理番号に対応する製品管理テーブル242のデータを削除し、製造番号を初期化する(ステップS2)。この初期化作業により、光学検査テーブル243や荷重検査テーブル244も初期化される。
次に、制御ユニット200は、孔径検査サブルーチンに移行する(ステップS3)。この孔径検査サブルーチンでは、撮像ユニット120によって、プリント基板PBの各端子挿入孔PB1毎に検査が行われ、その結果が光学検査テーブル243に記録される。
次いで、その結果に基づいて、合否が判定される(ステップS4)。仮にこのルーチンS4で不良品が発見された場合には、不合格処理(ステップS5)を実行し、全てが良品であった場合には、孔径平均方式による圧入荷重補正サブルーチンに移行する(ステップS6)。このサブルーチンS6によって、制御ユニット200は、孔径に基づいて圧入荷重を変更する。
サブルーチンS6が完了すると、制御ユニット200は、プレス加工に移行する(ステップS7)。
図8を参照して、プレス加工では、制御ユニット200は、生産計画管理テーブル241のAssyコードに基づいて、基準孔径Dsと基準突出量Hsとを参照し、参照した値に基づき、製造設定マスタテーブル235からプレスマスタテーブル236の基準荷重Lsを得る。そして、この基準荷重Lsに基づき、プレスユニット100の駆動部114を駆動する。このときの基準荷重Lsは、上記サブルーチンS7での補正が反映された値になっている。
プレス加工が終了すると、制御ユニット200は、圧入荷重検査サブルーチンを実行する(ステップS8)。
圧入荷重検査サブルーチンが終了すると、制御ユニット200は、製造された基板アッセンブリの良否判別を行う(ステップS9)。この良否判別において、仮に製品が不良であると判別された場合には、不合格処理S5に移行し、合格品であった場合には、突出量平均方式による圧入荷重補正サブルーチンが実行される(ステップS10)。この結果、本実施形態においては、N個目のプレス加工を行った後、N+1個目のプレス加工の際に、圧入荷重を事前に修正しておくことが可能になる。
上記サブルーチンS10が終了すると、制御ユニット200は、合否判定を行う(ステップS11)。合否判定により、不合格と判定された場合、制御は不合格処理S5に移行する。また、合格と判定された場合、制御は突出量平均方式による圧入荷重補正サブルーチンに移行する(ステップS12)。このサブルーチンS12が終了した後、制御は合格処理S13を行う。
この合格処理S13並びに不合格処理S5では、各判定結果が製品管理テーブル242の良否列に記録されるとともに、上記報知ランプ140を駆動し、それぞれの判定結果を作業者に報知する処理が実行される。また、合格処理S13においては、生産計画管理テーブル241の「良品実績数NLD」列が更新される。なお、不合格処理S5としては、当該不合格品となった製品に係る製造番号の行を削除して、良品のみの番号を残す方法を採用してもよい。但し、製造番号を残して、不良判定を記録しておけば、不良分析等を行うために、不良品の管理を行うことが可能になる。
合格処理S13を行った後、制御ユニット200は、生産計画管理テーブル241に登録されたロット数NLの値と、良品実績数NLDの値とを比較し、ロット数まで生産されたか否かを判別する(ステップS14)。ロット数に至った場合には、処理を終了し、ロット数に至らなかった場合には、生産本数を積算し(ステップS15)、次の製品の孔径検査ルーチン(ステップS3)に戻って、ロット数に達するまで上記処理を繰り返す。
次に、図8、図10を参照して、孔径検査サブルーチンS3について説明する。
まず、制御ユニット200は、作業者がスイッチ150を操作するのを待機する(ステップS31)。この変形例としては、基板測定台にプリント基板PBを検出する検出スイッチを設け、検出スイッチがプリント基板PBを検出したことをトリガーとして、次のステップに移行するようにしてもよい。
プリント基板PBが基板測定台に載置され、プリント基板の検査が可能になると、制御ユニット200は、生産計画管理テーブル241のAssyコードに基づき、製品マスタテーブル群230の製品構成マスタテーブル231及び基板仕様マスタ232を参照して、孔個数N、基準孔径Ds、孔径の最小許容値Dmin、孔径の最大許容値Dmaxをメモリに展開する(ステップS32)。
次いで、極番号Ndを1に初期化し(ステップS33)、この極番号Nd毎に孔径を撮像ユニット120で計測して、その値を光学検査テーブル243に記録していく(ステップS34)。このステップS34では、撮像ユニット120によって得られた画像データより、端子挿入孔PB1の直径を求める直径演算ステップが実行される。尤も、かかる画像処理自体は、公知の方法であるので、その詳細については、説明を省略する。
記録された孔径は、極毎にメモリに展開された孔径の最小許容値Dmin、孔径の最大許容値Dmaxと比較され、図示の通り、実測された値が公差内であるか否かが判別される(ステップS35)。判定結果が良品である場合には、合格処理(ステップS36)が実行され、不良品である場合には不合格処理(ステップS37)が実行される。各ステップS36、S37では、上記光学検査テーブル243の孔径良否列に結果が記録される。従って、本実施形態では、何れの極番号の端子挿入孔PB1に不良が生じたのか、特定することができ、緻密な不良分析を行うことができる。
次いで、全ての極について処理が終了したか否かが判断され(ステップS38)、未処理の極がある場合には、極番号Ndを更新して(ステップS39)、ステップS34のルーチンに戻り、未処理の極がなくなった場合には、合格判定を行ってメインルーチンに戻す。
次に、図8及び図11を参照して、孔径平均方式による圧入荷重補正サブルーチン(ステップS6)について説明する。
サブルーチンS6が実行されると、制御ユニット200は、光学検査テーブル243から平均孔径Davを演算する(ステップS61)。この演算処理は、例えば静的SQL(Static Structured Query Language)で一度に演算することが可能である。この演算処理の後、制御ユニット200は、基板仕様マスタテーブル232の基準孔径Dsを演算結果である平均孔径Davで更新する(ステップS62)。この更新処理により、制御ユニット200がステップS7のプレス加工(図9参照)で基準荷重を参照する際、パラメータテーブル237によって参照される製造設定マスタテーブル235の計測値コードが変化するので、製造設定マスタテーブル235によって参照されるプレス設定コードも変化し、プレスマスタテーブル236から参照される基準荷重Lsが変化する。この結果、孔径の実測値に基づいて、きめの細かい荷重修正を施すことが可能になる。
次に、図8、図9、及び図12を参照して、圧入荷重検査サブルーチン(ステップS8)について説明する。
このサブルーチンが実行されると、制御ユニット200は、生産計画管理テーブル241のAssyコードに基づき、プレスマスタテーブル236及び図略の受圧荷重マスタテーブルを参照して、ロードセルの個数Ncl、基準受圧荷重Rs、受圧荷重の最小許容値Rmin、受圧荷重の最大許容値Rmaxをメモリに展開する(ステップS81)。
次いで、ロードセル110を一意に特定可能なロードセル番号Ncを1に初期化し(ステップS82)、このロードセル番号Ncに対応するロードセル110毎に計測値を光学検査テーブル243に記録していく(ステップS83)。
記録された受圧荷重の値は、ロードセル110毎にメモリに展開された受圧荷重の最小許容値Rmin、受圧荷重の最大許容値Rmaxと比較され、図示の通り、実測された値が公差内であるか否かが判別される(ステップS84)。判定結果が良品である場合には、合格処理(ステップS85)が実行され、不良品である場合には不合格処理(ステップS86)が実行される。各ステップS85、S86では、上記荷重検査テーブル244の受圧荷重良否列に結果が記録される。従って、本実施形態では、何れの端子ホルダ108で端子C2に不良が生じたのか、特定することができ、緻密な不良分析を行うことができる。
次いで、全てのロードセル110について処理が終了したか否かが判断され(ステップS87)、未処理のロードセル110がある場合には、ロードセル番号Ncを更新して(ステップS88)、ステップS84のルーチンに戻り、未処理のロードセル110がなくなった場合には、合格判定を行ってメインルーチンに戻す。
次に、図8、図9、及び図13を参照して、突出量検査サブルーチン(ステップS10)について説明する。
このサブルーチンが実行されると、制御ユニット200は、生産計画管理テーブル241のAssyコードに基づき、製品マスタテーブル群230の製品構成マスタテーブル231及び基板仕様マスタ232を参照して、孔個数N、基準突出量Hs、突出量の最小許容値Hmin、突出量の最大許容値Hmaxをメモリに展開する(ステップS101)。
次いで、極番号Ndを1に初期化し(ステップS102)、この極番号Nd毎に突出量を撮像ユニット120で計測して、その値を光学検査テーブル243に記録していく(ステップS103)。このステップS103では、撮像ユニット121によって得られた画像データより、端子C2の突出量Hを求める突出量検査ステップが実行される。かかる画像処理自体も、公知の方法であるので、その詳細については、説明を省略する。
記録された突出量は、極毎にメモリに展開された突出量の最小許容値Hmin、突出量の最大許容値Hmaxと比較され、図示の通り、実測された値が公差内であるか否かが判別される(ステップS104)。判定結果が良品である場合には、合格処理(ステップS105)が実行され、不良品である場合には不合格処理(ステップS106)が実行される。各ステップS105、S106では、上記光学検査テーブル243の結果が「突出量良否」列に記録される。従って、本実施形態では、何れの極番号の端子C2に不良が生じたのか、特定することができ、緻密な不良分析を行うことができる。
次いで、全ての極について処理が終了したか否かが判断され(ステップS107)、未処理の極がある場合には、極番号Ndを更新して(ステップS108)、ステップS104のルーチンに戻り、未処理の極がなくなった場合には、合格判定を行ってメインルーチンに戻す。
次に、図8、図9、図14を参照して、突出量平均方式による圧入荷重補正サブルーチン(ステップS12)について説明する。
サブルーチンS12が実行されると、制御ユニット200は、光学検査テーブル243から平均突出量Havを演算する(ステップS121)。この演算処理も、例えば静的SQLで一度に演算することが可能である。この演算処理の後、制御ユニット200は、製品構成マスタテーブル231の基準突出量Hsを演算結果である平均突出量Havで更新する(ステップS122)。この更新処理により、制御ユニット200がステップS7のプレス加工(図9参照)で基準荷重を参照する際、パラメータテーブル237によって参照される製造設定マスタテーブル235の計測値コードが変化するので、製造設定マスタテーブル235によって参照されるプレス設定コードも変化し、プレスマスタテーブル236から参照される基準荷重Lsが変化する。この結果、突出量の実測値に基づいて、きめの細かい荷重修正を施すことが可能になる。
以上説明したように、本実施形態においては、プレスマスタテーブル236に記録された基準荷重Lsを参照するに当たり、連関エンティティである製造設定マスタテーブル235を介し、パラメータテーブル237に登録されている基準孔径Ds、基準突出量Hsの組み合わせで値を特定するようになっているので、プリント基板PBの基準孔径Dsをもプレス設定要因として利用しているので、これまでのワーク(プリント基板PBと多極コネクタC)の受圧荷重でのフィードバック制御では得られない精緻さと加工効率とを得ることができる。
特に、基準孔径Dsをプレス設定要因として利用するに当たり、各孔径を検査してその良否を判別し、良品の基準孔径Dsの平均値を求めて基板仕様マスタテーブル232を更新しているので、その基準孔径Ds列に基づいて、基準荷重Lsが変更されることになる。このように、良品の基準孔径Dsの平均値をパラメータとしているので、圧入力と圧入ストロークで定まる公差の範囲を狭め、可及的に高精度の圧入精度を得ることができる。
次に、本発明の別の実施形態について、図15〜図17を参照しながら説明する。
図15は、図8に対応する別の実施形態におけるDBMSの一部を示す概念モデル図(ER図)である。
まず、図15を参照して、図示の実施形態では、パラメータテーブル237の非キー属性として、{基準孔径Ds、基準受圧荷重Rs}を採用している。従って、制御ユニット200は、製造設定マスタテーブル235からプレスマスタテーブル236の値を参照する際、パラメータテーブル237で特定された基準孔径Dsと基準受圧荷重sとに基づいて、基準荷重を参照することになる。
図16は、図9に対応する図15の実施形態におけるフローチャートである。
同図を参照して、図15の実施形態では、圧入平均方式による圧入荷重補正サブルーチン(ステップS20)を採用し、図9における突出量平均方式による圧入荷重補正サブルーチン(ステップS12)を省略している。
図17を参照して、ステップS20のサブルーチンが実行されると、制御ユニットは、制御ユニット200は、荷重検査テーブル244から平均受圧荷重Ravを演算する(ステップS201)。この演算処理も、例えば静的SQLで一度に演算することが可能である。この演算処理の後、制御ユニット200は、受圧マスタテーブル(図示せず)の基準受圧荷重Rsを演算結果である平均受圧荷重Ravで更新する(ステップS202)。この更新処理により、制御ユニット200が次の製品を生産する際におけるステップS7のプレス加工(図16参照)で基準荷重を参照する際、パラメータテーブル237によって参照される製造設定マスタテーブル235の計測値コードが変化するので、製造設定マスタテーブル235によって参照されるプレス設定コードも変化し、プレスマスタテーブル236から参照される基準荷重Lsが変化する。この結果、受圧荷重の実測値に基づいて、きめの細かい荷重修正を施すことが可能になる。
なお、残余の部分については、図1〜図14で説明した実施形態と同等であるので、重複する説明を省略する。
本発明の実施の一形態に係る基板アッセンブリ製造装置の概略構成を示す側面略図である。 図1の実施形態に係る受圧部材の要部を示す分解斜視図であって、(A)は端子の挿入前の状態、(B)は端子の挿入後の状態をそれぞれ示すものである。 孔径の説明図である。 孔径毎の圧入力と圧入ストロークとの関係を示すグラフであり、(A)は孔径が最小許容値の場合、(B)は、孔径が最大許容値の場合を示す。 公差の範囲許容される圧入力と圧入ストロークとの関係を示すグラフである。 基準値に基づいて許容される圧入力と圧入ストロークとの関係を示すグラフである。 端子突出量の説明図である。 図1の実施形態のDBMSの一部を示す概念モデル図(ER図)である。 図1の実施形態に係る全体フローを示すフローチャートである。 図9のサブルーチンを示すフローチャートである。 図9のサブルーチンを示すフローチャートである。 図9のサブルーチンを示すフローチャートである。 図9のサブルーチンを示すフローチャートである。 図9のサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の別の実施形態のDBMSの一部を示す概念モデル図(ER図)である。 図15の実施形態に係る全体フローを示すフローチャートである。 図16のサブルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
10 基板アッセンブリ製造装置
100 プレスユニット
106 載置台
107 ハウジングホルダ
108 端子ホルダ
110 ロードセル
120 撮像ユニット(孔径測定手段の一例)
121 撮像ユニット(突出量測定手段の一例)
200 制御ユニット
210 ハードディスク
230 製品マスタテーブル群
240 製品管理テーブル群
C 多極コネクタ
C2 端子
PB プリント基板
PB1 端子挿入孔

Claims (4)

  1. 多極コネクタに設けられた多数の端子を、当該多極コネクタに対応するプリント基板の端子挿入孔に対してプレスユニットで圧入することにより、多極コネクタとプリント基板との結合品を製造する基板アッセンブリ製造方法において、
    プリント基板の品番毎に上記プレスユニットの稼働する荷重を設定する荷重設定ステップと、
    加工対象となるプリント基板の端子挿入孔を一つずつ撮像する撮像ステップと、
    撮像された各端子挿入孔の直径を演算する直径演算ステップと、
    演算された直径に基づいて、プリント基板の良否を判別する良否判別ステップと、
    良品と判別されたプリント基板の各端子挿入孔の平均値を求める孔径平均値演算ステップと、
    演算された孔径平均値に基づいてプレスユニットに設定される圧入荷重を修正する孔径平均方式圧入荷重補正ステップと、
    孔径平均方式圧入荷重補正ステップで設定された荷重でプレスユニットを稼働して良否判別ステップにて良品と判別されたワークに対しプレス加工を実行するプレスステップと
    を備えていることを特徴とする基板アッセンブリ製造方法。
  2. 請求項1記載の基板アッセンブリ製造方法において、
    プレスステップ後の端子のプリント基板からの突出量を求める突出量検査ステップと、
    突出量に基づいて、プリント基板とコネクタとの結合品の良否を判別する結合品良否判別ステップと、
    良品と判別された上記結合品における端子の突出量の平均値を求める突出量平均値演算ステップと、
    演算された突出量平均値に基づいてプレスユニットに設定される圧入荷重を修正する孔径平均方式圧入荷重補正ステップと
    をさらに備えていることを特徴とする基板アッセンブリ製造方法。
  3. 多数の端子を有する多極コネクタと、この多極コネクタの端子に対応して形成された端子挿入孔を有するプリント基板とを結合するための基板アッセンブリ製造装置であって、
    多極コネクタを受けるコネクタ受け台と、
    コネクタ受け台上にある多極コネクタの各端子を端子挿入孔に仮結合させたプリント基板を受ける載置台と、
    載置台に載置されるプリント基板の孔径を測定する孔径測定手段と、
    プリント基板と端子とを挟圧して両者を結合するプレスユニットと、
    プレスユニットを制御するプレス制御手段と
    を備え、上記プレス制御手段は、
    加工対象となるプリント基板の製品仕様データとして、少なくとも各端子挿入孔の個数と基準孔径とを記憶する製品仕様データ記憶手段と、
    各製品仕様データに基づいて、プレスユニットの加圧条件を設定するためのプレス設定データを記憶するプレス設定データ記憶手段と、
    計測された孔径と基準孔径とを比較して良否を判別する孔径良否判別手段と、
    全ての孔径が良品と判別された場合にのみ、各孔径の平均値を求める平均値演算手段と、
    演算された平均値に基づいてプレス設定データを補正する設定データ補正手段と
    を備えていることを特徴とする基板アッセンブリ製造装置。
  4. 請求項3記載の基板アッセンブリ製造装置において、
    プレス後のプリント基板から突出する端子の突出量を計測する突出量計測手段を設け、
    上記プレス制御手段の製品仕様データ記憶手段は、加工対象となるプリント基板から突出する端子の基準突出量を製品仕様データとして記憶しているものであり、
    上記基準突出量と突出量計測手段が計測した端子の突出量とを比較して良否を判別する突出量良否判別手段を設け、
    全ての突出量が良品と判別された場合にのみ、各突出量の平均値を求める平均値演算手段を設け、
    設定データ補正手段は、演算された突出量の平均値に基づいて上記プレス設定データを補正するものであることを特徴とする基板アッセンブリ製造装置。
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