JP5115314B2 - 立体フィルタ及びチューナブルフィルタ装置 - Google Patents

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    • H01P1/208Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure
    • H01P1/2084Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure with dielectric resonators

Description

本発明は、立体フィルタとこれを用いたチューナブルフィルタ装置に関し、特に高周波信号の伝送に適した立体フィルタ及びチューナブルフィルタ装置の構成に関する。
従来の電力レベル用に構成されたバンドパスフィルタを、コグニティブ無線の基地局のマイクロ波帯の高周波(RF)送信系に応用するには、大電力に耐え、高Q値を有し、かつ通過域の中心周波数が広範囲にわたって可変であることが望まれる。これらのすべての条件を同時に向上させることは容易ではない。
数GHz以下の基地局用RFフィルタのうち、数ワット(W)以下の小さい信号電力を扱う受信用には、同軸共振器型、誘電体共振器型、超伝導共振器型などの種類が用いられている。これらの受信側フィルタには、小型化よりは、むしろ高い周波数選択性が望まれる。高い周波数選択性の点で、酸化物高温超伝導体膜を用いた共振回路を備える受信フィルタは、高い無負荷Q値が得られ、有利である。
一方、大電力を扱う送信用のフィルタでは、超伝導型の場合、小型化と電力特性(耐電力等)の両立が容易ではなく、大きな課題となっている。
超伝導フィルタのうち、平面回路型の構造では、誘電体基板上に超伝導材料で共振器パターンが形成されている。このような平面回路型の超伝導フィルタにおいて、小型化と電力向上を図る試みとして、
(a)共振器回路の超伝導膜のパターンを円形、多角形などのパッチ形状にして、TMモードなどで電流密度集中を緩和する、或いは、
(b)粒界、不純物などの制御を試み、より良質な酸化物高温超伝導体膜を開発して用いる、という手法が提案されている。
平面回路型共振器上に、共振器パターンが形成された誘電体基板以外の誘電体ブロックを配置することによって、超伝導体への電流密度の集中をある程度緩和できることも知られている。
一方、超伝導フィルタの立体構造においては、その基本構造として、共振器を中心とした検討や、加速空洞への応用検討が行われてきた。酸化物高温超伝導体を用いた共振器では、誘電体ブロックの上下に超伝導膜を配置する構造で数十万〜百万以上の高い無負荷Qの報告が見られる(たとえば、非特許文献1及び2参照)。
酸化物超伝導体を用いた共振器フィルタでチューナブル化を検討した報告も見られる。たとえば、酸化物超伝導体膜で形成された平面共振器パターンの上方に誘電体板を配置し、上方の誘電体板の上下位置を調整する構成が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この構成では、圧電素子に電圧を印加して変位させることによって、誘電体板の上下位置を調整している。
特開2002−204102号公報 T.Hashimoto andY.Kobayashi, "Frequency dependence measurements of surfaceresistance of superconductors using four modes in a sapphire rodresonator," IEICE Trans. Electron., VOL. E86-C, No. 8, pp.1721 -1728, Aug. 2003. T. Hashimoto andY. Kobayashi, "Two-Sapphire-Rod-Resonator Method to Measure theSurface Resistance of High-Tc Superconductor Films," IEICE Trans. Electron.,Vol. E87-C, No. 5, pp.681-688, May. 2004
しかし、公知例の超伝導チューナブルフィルタの構成では、Q特性の劣化を招きやすい。また、実用性の高い急峻な周波数遮断特性を実現にするのに必要な多段動作で、数十W以上の大電力動作させることは、課題として残されている。
そこで、本発明は、高周波フィルタにおいて、上述した問題を改善できるチューナブルなフィルタ構造を実現することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の側面では、立体フィルタを提供する。立体フィルタは、
互いに対向する一対の超伝導膜と、
誘電体からなり、前記一対の超伝導膜の間に位置する立体共振器と、
を含み、前記一対の超伝導膜の一方は、前記立体共振器に対して可動に構成される。
第2の側面では、立体フィルタを採用したチューナブルフィルタ装置を提供する。チューナブルフィルタ装置は、
導体容器と、
前記導体容器内に配置され、互いに対向する一対の超伝導膜と前記一対の超伝導膜の間に位置する立体共振器とを含む立体フィルタであって、前記一対の超伝導膜の一方は、前記導体容器内で可動に保持される立体フィルタと、
前記一方の超伝導膜の可動方向と直交する方向で、前記導体容器に接続される第1及び第2の導波管と、
を含む。
第3の側面では、立体フィルタを多段にしたチューナブルフィルタ装置を提供する。この多段チューナブルフィルタ装置は、
隣接して配置される第1及び第2の導体容器と、
前記第1及び第2の導体容器の隣接面に形成された開口部と、
前記第1及び第2の導体容器内にそれぞれ配置される第1及び第2の立体フィルタと、
前記第1の導体容器と前記第2の導体容器の間に挿入されて、前記開口部の面積を可変にするシャッターと、
を備える。
上述した構成により、マイクロ波電力に適し、かつ周波数特性をチューナブルにできる立体フィルタと、チューナブルフィルタ装置が実現する。
添付図面を参照して、本発明の良好な実施形態を説明する前に、本発明の基本構成について説明する。実施例において、立体共振器として誘電体ブロックを用いて、立体フィルタを構成する。誘電体ブロック(又は立体共振器)の信号伝搬方向に垂直な方向の両側、たとえば上方と下方に、それぞれ超伝導膜を配置し、一方の超伝導膜の誘電体ブロックに対する相対位置を変化させて、共振周波数を可変にする。
図1は、本発明の実施例1によるチューナブルフィルタ装置1の概略構成図である。チューナブルフィルタ装置1は、立体共振器としての誘電体ブロック11と、誘電体ブロック11の下方に配置される超伝導膜12と、誘電体ブロック11の上方に移動可能に配置される超伝導膜13bとを含む。図1の例では、誘電体ブロック11に対する超伝導膜13bの位置は、駆動メカニズム29を用いて可変にする。
可動の超伝導膜13bは、誘電体基板13aの誘電体ブロック11に対向する側の面(対向面)に形成されている。誘電体基板13aと超伝導膜13bとで、超伝導膜付きの誘電体基板13とする。誘電体ブロック11の下方に位置する超伝導膜12は、誘電体基板10の裏面に形成され、固定されている。一対の超伝導膜12、13bと、誘電体ブロック11とで、立体フィルタ5を構成する。立体フィルタ5は、銅、アルミニウム、これらの合金等で形成された導体容器22内に配置されている。導体容器22の内側の側壁も、超伝導膜付き基板で覆われていることが望ましい。なお、図1の例では、信号(電磁波)の伝搬方向は、矢印で示すように紙面の水平方向、左側から右側方向である。
超伝導膜付き誘電体基板13は、駆動メカニズム29に接続されている。駆動メカニズム29は、たとえば、導体容器22を貫通して超伝導膜付き誘電体基板13に連結する可動軸24と、バネ25と、アクチュエータ27と、アクチュエータ可動部(変位部)26と、ボールジョイント23を含む。アクチュエータ27は、PZT等の材料を用いたオイルレスの圧電アクチュエータ(回転式、リニア式)を構成する。ボールジョイント23は、アクチュエータ27と可動軸24との相互の軸向きのずれによる動きを補償する。アクチュエータ27と可動軸の24を直結する方式を用いる場合は、ボールジョイント23とバネ25を省くことができる。
図1の立体フィルタ5は、送信用フィルタへの適用が可能であり、立体フィルタ5への信号の入出力に導波管30A、30Bを用いる。導波管30Aを伝搬してきた信号(電磁波)は、導体容器22の開口31Aを通って、誘電体ブロック11に入射し、誘電体ブロック11の固有共振周波数に対応する成分が取り出される。誘電体ブロック11を通過した信号は、反対側の開口31Bから導波管30Bへと出力される。
導波管30A、30Bは、たとえば方形導波管であり、信号はTEモードで進行する。開口31Aから導体容器33内に侵入した電磁場は、誘電体ブロック11においてTMモードになり、共振電界は誘電体ブロック11に集中する。これにより、超伝導膜13bへの局所的な電界集中を抑制することができるので、平面回路型の超伝導共振器に比べて、耐電力の点で有利である。
なお、導波管30Aを伝搬してきた信号を共振させて導体容器22内に通すために、導体容器22の開口31Aは、導波管30Aの断面(伝搬方向に垂直な断面)よりも狭められている。すなわち、開口31Aを通して、共振条件を満たす特定の周波数をもったマイクロ波のみが金属容器22内に入射する。同様のことが、出力側の開口31Bと導波管30Bに当てはまる。
チューナブルフィルタ装置1の全体は、冷却容器内に配置される。超伝導の臨界温度Tcよりも十分低い温度では、高い無負荷Q値を有した電磁界共振器として動作する。
図2は、立体フィルタ5構成例を示す。図2(a)の例では、固定側の超伝導膜12は、MgO(100)結晶、LaAlO3(100)結晶などの誘電体基板10の裏面に、YBCO(YBa2Cu3OX, x=6.90〜6.99)等の超伝導材料を用いて形成されている。誘電体基板10は、立体フィルタ5の基部として機能する。誘電体ブロック11は、誘電体基板10から突出する円柱状のブロックであり、アルミナ、サファイア、チタニアなどを用いる。なお、誘電体ブロック11に用いられる「ブロック」という用語は、「立体的なかたまり」という程度の意味である。誘電体ブロック11上には、上述のように、超伝導膜13bが形成された誘電体基板13aが配置され、駆動メカニズム29に接続されている。
図2(b)に立体フィルタ5の組み立て例を示す。MgO、LaAlO3等の単結晶誘電体基板10の超伝導膜12と反対側の面に、超音波ミリング等で、窪み15を形成する。窪み15の直径は、円柱形の誘電体ブロック11の直径と同程度である。窪み15に誘電体ブロック11をはめ込むことで、基部と突出部を有する立体フィルタ5の本体形状が出来上がる。
或いは、図2(c)に示すように、アルミナ焼結した誘電体ブロック41をMgO(100)基板42に貼り付ける構成としてもよい。MgO基板42の裏面は、超伝導膜39で覆われている。誘電体ブロック41は、フランジ41bを有し、MgO基板42と、フランジ41bとで、立体フィルタの基部を構成する。なお、MgO(100)基板42に代えて、LaAlO3(100)基板を用いてもよい。また、YBCO/CeO2/Al2O3の積層構造からAL2O3を加工して、超伝導膜付きの立体フィルタ構成を作製してもよい。この場合、CeO2膜の膜厚は50nm程度である。
図3は、図1の構成を有するチューナブルフィルタ装置1の周波数特性測定用のシミュレーションサンプル(モデル)の概略図である。図3(a)〜図3(c)に示すように、導体容器22内に、直径8mm、高さ8mmの円柱状の誘電体ブロック11が配置され、誘電体ブロック上に、直径8mmの超伝導膜13bが可動に配置される。誘電体ブロック11の底面には超伝導膜12が形成されている。導体容器22のサイズは20×11mm×10mm(h=10)である。導体容器22の両側に、導波管30A、30Bが位置する。各導波管30は、40×19.5mm×20mm(h=20)である。
誘電体ブロック11を、誘電率9.8の高純度のAl2O3とし、超伝導膜13bを良質なc軸配向YBCOエピタキシャル膜とし、損失は無いものと仮定する。導体容器22の開口31A、31Bは、1×1×10mmのスリット25により伝搬幅が両側から1mmずつ、狭められている。実際のデバイスでは、スリット25に代えて、伝搬路内に挿入されるスライド板(不図示)を用いて、開口31A、31Bの幅を可変にしてもよい。
このような条件で、超伝導膜13bの高さ位置を変えて、誘電体ブロック11と超伝導膜13bとの間の距離Lup(uptune)を可変にする。超伝導膜13bが、導体容器22の天井にある場合、Lup=2mmである。この位置から、超伝導膜13bを徐々に誘電体ブロック11に近づけて、その周波数特性を測定する。
図4A及び図4Bは、測定結果を示すグラフであり、それぞれS21(透過)特性と、S11(反射)特性を示す。図中、3.75GHz辺りで特性プロファイル)が著しく落ち込んでいるのは、サンプルの超伝導チューナブルフィルタ装置が、5GHz帯の高周波用に設計されており、断面が40×19.5mmの導波管30の特性として、3.75GHz以下の周波数の電磁波を伝搬させないからである。
グラフにおいて、超伝導膜13bと誘電体ブロック11との間の間隔Lupを2mmから、1.5mm、1.0mm、0.5mm、0.4mm、0.3mmと変化させて、超伝導膜13bを誘電体ブロック11に近づけていくと、中心周波数f0は、低い側へシフトし、バンドパスの中心周波数を広範囲に可変(チューナブル)にできることがわかる。特に、4.2〜4.5GHzあたりでは、特性を維持したまま、中心周波数を微調整することができる。
図3、図4A及び図4Bに示すサンプルの条件で、共振周波数を5GHz帯とした設計では、無負荷Q値(Qu)が数万以上の高い値を達成できる。さらに材料を高品質化し、構造寸法や条件を最適化すれば、100万以上のQuを得ることができる。
次に、図5を参照して、実施例1の立体共振フィルタを多段に構成した、実施例2のチューナブルフィルタ装置50について説明する。図5の例では、二段バンドパスフィルタとする。チューナブルフィルタ装置50は、導体容器52A、52Bを有し、それぞれの導体容器52A、52B内に立体フィルタ55A、55Bが配置されている。
各立体フィルタ55A(又は55B)は、実施例1と同様に、誘電体ブロック61A(又は61B)と、底面側の誘電体板60A(又は60B)の裏面に形成される超伝導膜62A(又は62B)と、上方で上下移動可能に保持される誘電体基板53a(又は53a’)に形成された超伝導膜53b(又は53b’)を含む。誘電体基板53aと超伝導膜53bを合わせて、超伝導膜付き誘電体基板53A(又は53B)とする。誘電体ブロック61の素材や構成、超伝導膜の素材については、実施例1と同様なので、説明を省略する。
2つの導体容器52Aと52Bの隣接面には、それぞれオリフィス(開口)114A、114Bが設けられている。導体容器52Aと52Bの間はスリット115が設けられ、スリット115内にシャッター113が挿入されて、オリフィス114A,114Bの面積を調整する。シャッター113はこの例では両面が超伝導膜で覆われた誘電体基板である。
シャッター113の駆動機構として、たとえば、PZT等のオイルレス圧電アクチュエータ102と、可動軸126と、可動軸126の上下運動を案内するガイド114と、バネ125とを用いることができる。シャッター113を上下動することで、左右の立体フィルタ(具体的には、共振器としての誘電体ブロック61A、61B)の電磁界の結合量を調整することができる。なお、調整機構としては、シャッター113や駆動機構の使用に限定されず、オリフィス114A,114Bでの電磁界結合を変化させることができる任意の調整機構を用いることができる。また、図5の例では、シャッター113は上下方向に移動してオリフィス114A、114Bでの結合を調整するように構成されているが、シャッターを水平方向に移動可能にしてオリフィス114A、114Bの面積を変化させる構成にしてもよい。
実施例1と同様に、各導体容器52A、52B内に保持される超伝導膜付き誘電体基板53A、53Bは、対応する駆動メカニズム69A、69Bに接続され、それぞれ誘電体ブロック61A、61Bに対する垂直位置が可変に制御される。これにより、各立体フィルタの共振周波数を調整して揃えることができる。駆動メカニズム69A、69Bの構成は、実施例1と同様であり、詳細は省略するが、主要素として、それぞれ可動軸64A、64B、バネ65A、65B、ボールジョイント63A、63B、圧電アクチュエータ67A、67Bとその可動部(変位部)66A、66Bを含む。
各導体容器52A、52Bのオリフィス114側と反対側に、開口51A、52Bが設けられ、それぞれ導波管30A、30Bに接続されている。なお、実施例1と同様に、導体容器52A、52Bの内側の側壁は、超伝導膜付き誘電体基板112で覆われている。
実施例2の多段フィルタでの信号の流れは以下の通りである。導波管30Aにより導入された信号は、第1の立体共振器としての誘電体ブロック61Aに入射する。誘電体ブロック61Aの固有共振周波数に対応する信号が誘電体ブロック61Aを通過する。通過信号の一部は、シャッター113により面積が調整されたオリフィス114A、114Bを通過し、残りは反射される。オリフィス114A、114Bを通過した信号は、第2の立体共振器としての誘電体ブロック61Bに入射する。誘電体ブロック61Bの固有共振周波数に対応する信号は、開口51Bから導波管30Bに取り出される。
上述のように、第1及び第2の立体共振器(誘電体ブロック)61A、61Bの共振周波数は、超伝導膜53b、53b’の位置を調整することによって、互いに一致するように調整されている。また、シャッター113の位置を調整してオリフィス114A、114Bの面積を調整することで、誘電体ブロック61Aと61Bの間の共振電磁界の結合を変化させ、帯域幅を可変にする。すなわち、実施例2では、中心周波数と帯域幅の双方がチューナブルな二段バンドパスフィルタとして動作させることができる。
このような二段バンドパスフィルタの全体は、真空冷却室(不図示)に入れられる。超伝導の臨界温度Tcより十分低い温度では、誘電体ブロック61A、61Bの各々が、高い無負荷Q値を有する電磁界共振器として動作する。また、誘電体ブロック61A、61Bを円柱形にした場合は、伝搬してきた電磁波の電界を集中させることができ、超伝導膜への局所的な電界集中を防止することができる。
図6は、実施例2のチューナブルフィルタ装置50のチューニング効果を示す模式図である。オリフィス114A、114Bの結合調整をしないで、第1及び第2の立体共振器(誘電体ブロック)61A、61Bの上方で、超伝導膜付き基板53A、53Bを上限位置から同じ量だけ下げていくと、ピークが分かれて破線のような双峰のカーブとなる。しかし、この場合、オリフィス114A、114Bの結合開口部を広げるように調整し(実施例2ではシャッター113を上げることによって)、誘電体ブロック61A、61B間の結合を強くしていくと、破線の双峰カーブから、実線のように、単峰に近いカーブを得ることができる。
図7A、図7B、及び図7Cは、実施例2の立体型の2段フィルタのシミュレーションサンプル(モデル)を示す図である。導体容器52Aの入力側と、導体容器52Bの出力側に、40×19.5×20(mm)の導波管70A、70Bがそれぞれ接続される。導波管70Aの開口71Aは、入力ポートとなり、導波管70Bの開口71Bは、出力ポートとなる。
導体容器52A、52Bの中に、直径8mm、高さ8mmの円柱形の誘電体ブロック61A、61Bがそれぞれ配置されている。導体容器52A、52Bの高さは15mmであり、誘電体ブロック61A、61Bの上方に、超伝導膜付きの誘電体基板53A、53Bがそれぞれ配置されている。誘電体ブロック61A、61Bの底面には超伝導膜62A、62Bが形成されている。
超伝導膜付き誘電体基板53A,53Bの厚さ、すなわち誘電体基板53a、53a’の上面から超伝導膜53b、53b’の下面(誘電体ブロック61A、61Bに対する対向面)までの距離をDupとし、Dupを変化させることによって、超伝導膜53b、53b’と、誘電体ブロック61A、61Bとの間の距離を調整する。
また、2つの導体容器52A、52Bの間に、結合調整板(シャッター113、図5参照)が両側から水平に挿入して、オリフィス114の幅(又は面積)を調整する。このときの結合調整板の片側の突出量を、結合調整板長さLsとする。
図8A〜図8Cは、図7のシミュレーションモデルで、結合調整板長さLsを6mmに固定し、超伝導膜付き誘電体基板53A、53Bの厚さDupを、4mm、5mm、6mmと変化させた、すなわち、超伝導膜53b、53b’を誘電体ブロック61A、61Bに近づけていったときの特性の変化を示すグラフである。超伝導膜53b、53b’を近づけることによって、フィルタとしての特性が発現し、中心周波数は低い方へシフトし、所望帯域(この例では5GHz帯)での反射を小さくすることができる。
一方、図9A〜図9Cは、図7のシミュレーションモデルで、超伝導膜付き誘電体基板53A、53Bの厚さDupを6mmに固定し、結合調整板長さLsを、6.5mm、9.7mm、7.0mmと変化させた、すなわち、オリフィス114の幅を狭くしていったときの特性の変化を示すグラフである。結合調整板長さLsを6.5mmから6.7mmに増やしてオリフィス114の幅を狭めると、信号帯域幅が小さくなるが、狭めすぎると、図9Cのようにフィルタとしての特性が得られなくなる。
なお、図9BのグラフのS21特性の低周波部分が落ち込んでいるのは、シミュレーションサンプルが5GHz帯の高周波用に設計されており、断面が40×19.5mmの導波管70A、70Bの特性として、3.75GHz以下の周波数の電磁波を伝搬させないからである。
このように、立体フィルタを2段に構成した場合でも、誘電体ブロック61A、61Bに対する超伝導膜53b、53b’の位置と、立体フィルタ間のオリフィスの幅の少なくとも一方を調整することによって、チューナブルフィルタ装置50の実際の使用中に、中心周波数と帯域幅の少なくとも一方を調整することができる。 以上、特定の構成例に基づいて実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されない。たとえば、誘電体ブロック11、61A、61Bは、円柱形に限定されず直方体であってもよい。超伝導膜としては、YBCOに限定されず、Nb、Nb-Ti、NbSn3、Pb、Pb合金などの金属系超伝導体や、RBCO(R:Nd、Sm、Ho、Gd)、BSCCOなどの酸化物高温超伝導体を用いることができる。また、共振器として用いられる誘電体ブロックも、Mg、Al、Ti、Srの1種類以上の酸化物を含有した結晶や、セラミックス材料を用いることができる。
上述した実施例の構成では、以下の効果が得られる。
・導体損失が小さい超伝導膜と、誘電損失の小さい誘電体ブロック共振器で構成される立体フィルタを用いるので、高い無負荷Q(Qu)を得ることができる。
・誘電体ブロックに共振電界が集中する構造なので、超伝導膜への電磁界集中を抑制することができ、平面回路型の超伝導共振器に比べ、耐電力の点で有利である。
・通過域の中心周波数と帯域を調整できるチューナブルバンドパス特性を得ることができる。
このような立体フィルタとチューナブルフィルタ装置は、無線通信システムにおいて実現化されつつある電波の共同利用、すなわち空いている周波数を積極的に利用する無線リソースの効率利用に適する。
以上の説明に対して以下の付記を提示する。
(付記1)互いに対向する一対の超伝導膜と、
誘電体からなり、前記一対の超伝導膜の間に位置する立体共振器と、
を含み、
前記一対の超伝導膜の一方は、前記立体共振器に対して可動であることを特徴とする立体フィルタ。
(付記2)前記一対の超伝導膜は、前記立体共振器に対する信号伝搬経路を挟んで両側に配置されることを特徴とする付記1に記載の立体フィルタ。
(付記3)前記立体共振器の上方に位置する第1の誘電体基板と、
前記立体共振器の下方に位置する第2の誘電体基板と、
をさらに含み、
前記一方の超伝導膜は、前記第1の誘電体基板の、前記立体共振器との対向面に形成され、
他方の超伝導膜は、前記第2の誘電体基板の前記立体共振器と反対側の面に形成されていることを特徴とする付記1又は2に記載の立体フィルタ。
(付記4)前記第2の誘電体基板は窪みを有し、前記立体共振器は、前記窪みに嵌合されることを特徴とする請求項3に記載の立体フィルタ。
(付記5)前記第1の誘電体基板に連結される駆動メカニズム、
をさらに含むことを特徴とする付記3又は4に記載の立体フィルタ。
(付記6)前記立体共振器は、円柱形又は直方体の誘電体ブロックであることを特徴とする付記1〜5のいずれかに記載の立体フィルタ。
(付記7)導体容器と、
前記導体容器内に配置され、互いに対向する一対の超伝導膜と前記一対の超伝導膜の間に位置する立体共振器とを含む立体フィルタであって、前記一対の超伝導膜の一方は、前記立体共振器に対して可動に保持される立体フィルタと、
前記一方の超伝導膜の可動方向と直交する方向で、前記導体容器に接続される第1及び第2の導波管と、
を含むチューナブルフィルタ装置。
(付記8)前記導体容器は、前記第1及び第2の導波管との接続面に開口部を有し、
前記開口部に対して水平方向に挿入可能なスライド板をさらに有することを特徴とする付記7に記載のチューナブルフィルタ装置。
(付記9)前記立体共振器に対する前記一方の超伝導膜の位置を変化させる駆動メカニズム、
をさらに有することを特徴とする付記7又は8に記載のチューナブルフィルタ装置。
(付記尾10)隣接して配置される第1及び第2の導体容器と、
前記第1及び第2の導体容器の隣接面に形成された開口部と、
前記第1及び第2の導体容器内にそれぞれ配置される第1及び第2の立体フィルタと、
前記第1及び第2の導体容器の間に挿入されて、前記開口部の面積を可変にするシャッターと、
を備えるチューナブルフィルタ装置。
(付記11)前記第1及び第2の立体フィルタの各々は、一対の超伝導膜と、前記一対の超伝導膜の間に位置する立体共振器とを含み、
前記一対の超伝導膜の一方は、前記立体共振器に対して可動に保持されることを特徴とする付記10に記載のチューナブルフィルタ装置。
(付記12)前記開口部と反対側で前記第1の導体容器に接続される第1の導波管と、
前記隣接側と反対側で前記第2の導体容器に接続される第2の導波管と、
をさらに含み、
前記各立体フィルタの前記一方の超伝導膜の可動範囲は、前記第1及び第2の導波管の延びる方向と垂直であることを特徴とする付記10又は11に記載のチューナブルフィルタ装置。
本発明の実施例1のチューナブルフィルタ装置の概略構成図である。 図1のチューナブルフィルタ装置で用いられる立体フィルタの構成例である。 実施例1のチューナブルフィルタの周波数特性を測定するシミュレーションサンプルの概略図である。 実施例1のチューナブルフィルタの特性(S21)のグラフである。 実施例1のチューナブルフィルタの特性(S11)のグラフである。 本発明の実施例2の二段チューナブルフィルタ装置の概略構成図である。 図5の二段チューナブルフィルタ装置のチューニング効果を説明するための模式図である。 実施例2の二段チューナブルフィルタ装置のシミュレーションモデルサンプルの図である。 実施例2の二段チューナブルフィルタ装置のシミュレーションサンプルの図である。 実施例2の二段チューナブルフィルタ装置のシミュレーションサンプルの図である。 結合調整板長さLsを一定にし、超伝導膜付き誘電体基板の厚さDupを変化させたときの特性グラフである。 結合調整板長さLsを一定にし、超伝導膜付き誘電体基板の厚さDupを変化させたときの特性グラフである。 結合調整板長さLsを一定にし、超伝導膜付き誘電体基板の厚さDupを変化させたときの特性グラフである。 超伝導膜付き誘電体基板の厚さDupを一定にし、結合調整板長さLsを変化させたときの特性グラフである。 超伝導膜付き誘電体基板の厚さDupを一定にし、結合調整板長さLsを変化させたときの特性グラフである。 超伝導膜付き誘電体基板の厚さDupを一定にし、結合調整板長さLsを変化させたときの特性グラフである。
符号の説明
1、50 チューナブルフィルタ装置
10、60A、60B 誘電体基板(第2の誘電体基板)
11、61A、61B 誘電体ブロック(立体共振器)
12、62A、62B 超伝導膜
13、53A、53B 超伝導膜付き誘電体基板
13a、53a、53a’ 誘電体基板(第1の誘電体基板)
13b、53b、53b’ 超伝導膜
29、69A、69B 駆動メカニズム
22、52A、52B 導体容器
30A、30B、70A、70B 導波管
31A、31B、51A、51B 開口
113 シャッター
114、114A、114B オリフィス(開口部)

Claims (8)

  1. 互いに対向する一対の超伝導膜と、
    前記一対の超伝導膜の間に位置する誘電体ブロックと、
    を含み、
    前記誘電体ブロックはフランジを有し、前記フランジと同じ大きさの第1の誘電体基板上に支持され、前記一対の超伝導膜の一方は、前記第1の誘電体基板の裏面に形成され、前記一対の超伝導膜の他方は、前記誘電体ブロックの上方に可動に位置する第2の誘電体基板の前記誘電体ブロックとの対向面に形成されていることを特徴とする立体フィルタ。
  2. 前記一対の超伝導膜は、前記誘電体ブロックに対する信号伝搬経路を挟んで両側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の立体フィルタ。
  3. 前記第の誘電体基板に連結される駆動メカニズム、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の立体フィルタ。
  4. 導体容器と、
    前記導体容器内に配置され、互いに対向する一対の超伝導膜と前記一対の超伝導膜の間に位置する誘電体ブロックとを含立体フィルタと、
    前記一方の超伝導膜の可動方向と直交する方向で、前記導体容器に接続される第1及び第2の導波管と、
    を含み、前記誘電体ブロックはフランジを有し、前記フランジと同じ大きさの第1の誘電体基板上に支持され、前記一対の超伝導膜の一方は、前記第1の誘電体基板の裏面に形成され、前記一対の超伝導膜の他方は、前記誘電体ブロックの上方に可動に位置する第2の誘電体基板の前記誘電体ブロックとの対向面に形成されていることを特徴とするチューナブルフィルタ装置。
  5. 前記導体容器は、前記第1及び第2の導波管との接続面に開口部を有し、
    前記開口部に対して水平方向に挿入可能なスライド板をさらに有することを特徴とする請求項に記載のチューナブルフィルタ装置。
  6. 前記誘電体ブロックに対する前記一方の超伝導膜の位置を変化させる駆動メカニズム、
    をさらに有することを特徴とする請求項4又は5に記載のチューナブルフィルタ装置。
  7. 隣接して配置される第1及び第2の導体容器と、
    前記第1及び第2の導体容器の隣接面に形成された開口部と、
    前記第1及び第2の導体容器内にそれぞれ配置される第1及び第2の立体フィルタと、
    前記第1及び第2の導体容器の間に挿入されて、前記開口部の面積を可変にするシャッターと、
    を備え、
    前記第1及び第2の立体フィルタの各々は、一対の超伝導膜と、前記一対の超伝導膜の間に位置する誘電体ブロックとを含み、
    前記誘電体ブロックはフランジを有し、前記フランジと同じ大きさの第1の誘電体基板上に支持され、前記一対の超伝導膜の一方は、前記第1の誘電体基板の裏面に形成され、前記一対の超伝導膜の他方は、前記誘電体ブロックの上方に可動に位置する第2の誘電体基板の前記誘電体ブロックとの対向面に形成されていることを特徴とするチューナブルフィルタ装置。
  8. 前記シャッターの両面に超伝導膜が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のチューナブルフィルタ装置。
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