JPH04167607A - 帯域通過ろ波器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、極超短波（ＵＨＦ）帯における無線通信装置
または放送装置における雑音除去用帯域通過ろ波器ある
いは分波器を構成する帯域通過ろ波器等に好適なＨＥ■
δモード誘電体共振器より成る帯域通過ろ波器に関する
ものである。

従来の技術 第８図は、従来の帯域通過ろ波器を示す断面図（第９図
のＤ−Ｄ断面図）、第９図は正面図、第１０図は、第８
図のＡ−Ａ端面図、第１１図は、第８図のＢ−Ｂ端面図
、第１２図は、第８図のＣ−Ｃ端面図、第１３図は背面
図で、各図において、ｌＩはシールドケースの側壁、１
□および１３は端壁、１４は仕切壁、２ＩはＨＥ■δモ
ード誘電体共振素子、１３、は共振素子２．の支持体で
、リング状の固体誘電体より成り、その内周面に設けた
円周方向の凹陥部に共振素子２Ｉの外周面を嵌入ゼしぬ
、支持体１３、の外周面をシールドケースの側壁１□の
内周面に固定して共振素子２１を所要位置に保持せしめ
る。

７□は入力（または出力）端子、８１は入力（または出
力）結合素子、９、は共振周波数微調整用金属螺子で、
シールドケースの側壁１、から支持体１３□の一部に穿
った半径方向の空隙部１４１内へ挿入しである。

１０、はモード結合調整用金属螺子で、その軸方向を共
振周波数微調整用金属螺子９１の軸方向と４５°異なら
しめて、シールドケースの側壁ＩＩから支持体１３、の
一部に穿った半径方向の空隙部１５、。

内へ挿入しである。

１１、は共振周波数微調整用金属螺子で、その軸方向を
共振周波数微調整用金属螺子９１の軸方向と９０°異な
らしめて、シールドケースの側壁１１から支持体１３＋
の一部に穿った半径方向の空隙部１６１内へ挿入しであ
る。

２□はＨＥ■δモード誘電体共振素子、１３□は共振素
子２□の支持体、７□は出力（または入力）端子、８□
は出力（または入力）結合素子、９□は共振周波数微調
整用金属螺子、ｌＯ□はモード結合調整用金属螺子、１
１２は共振周波数微調整用金属螺子、１４□ないし１６
□は半径方向の空隙部で、これらは第８図に向って仕切
壁１４の左側に設けた回路素子と同様の構成である。１
２は仕切壁１４に穿った結合孔隙である。

共振周波数微調整用金属螺子９１の管内挿入長を調整す
ることによって、端子７１および結合素子８、を介して
加えられる入力波に共振せしめ、モード結合調整用金属
螺子１０１の管内挿入長を調整することにより入力波の
偏波面を９０°回転せしめ、共振周波数微調整用金属螺
子１１．の管内挿入長を調整することによって、偏波面
の９０°回転波に共振せしめると、偏波面の９０°回転
波は仕切壁１４に穿った結合孔隙１２の垂直方向の孔隙
を介して、第８図に向って仕切壁１４の右側の共振器に
結合される。

共振周波数微調整用金属螺子１１□の管内挿入長を調整
することによって、結合孔隙１２の垂直方向の孔隙を介
して加えられた結合波に共振せしめ、モード結合調整用
金属螺子１０２の管内挿入長を調整することにより結合
波の偏波面を９０°回転せしめ、共振周波数微調整用金
属螺子９□の管内挿入長を調整することによって偏波面
の９０°回転波に共振せしめ、結合素子８□および端子
７２を介して出力せしめることができる。

また、仕切壁１４に穿たれた結合孔隙１２の水平方向の
孔隙な介して入力波が剛結合され、減衰域に減衰極を生
ずる。

発明が解決しようとする課題 上記従来の帯域通過ろ波器においては、共振周波数微調
整用金属螺子９１．１１□、９□および１１２の各管内
挿入長の変化範囲が狭く、したがって、共振周波数の調
整範囲も狭いため、広い周波数範囲に亙って指定周波数
の分布する雑音除去用帯域通過ろ波器または分波器の構
成素子として用いる場合には、指定周波数の全域に亙る
使用が不可能であるから、指定周波数に応じて寸法の異
なるＨＥ■δモード誘電体共振素子を適宜数用意し、指
定周波数に対応するＩ（Ｅｕδモード誘電体共振素子と
交換する必要がある。

課題を解決するための手段 本発明は、有底筒状の導体より成る第１のシールドケー
ス内に同軸状に設けた筒状の第１のＨＥｕ、ｓモード誘
電体共振素子と、 前記第１のＨＥ■δモード誘電体共振素子内に同軸状に
設けた可動固体誘電体より成る第１の共振周波数粗調整
素子と、 前記第１のシールドケースに取付けた入力結合素子と、 前記第１のシールドケースの側壁に取付けられ、軸方向
が、前記入力結合素子により形成される電界方向にほぼ
一致する第１の共振周波数微調整用金属螺子と、 前記第１のシールドケースの側壁に取付けられ、軸方向
が、前記第１の共振周波数微調整用金属螺子の軸方向と
ほぼ４５°またはほぼ１３５°の角度差を有する第１の
モード結合調整用金属螺子と、 前記第１のシールドケースの側壁に取付けられ、軸方向
が、前記第１の共振周波数微調整用金属螺子の軸方向と
ほぼ９０°の角度差を有する第２の共振周波数微調整用
金属螺子と、 前記第１のシールドケースと結合孔隙を介して結合され
る有底筒状の導体より成る第２のシールドケース内に同
軸状に設けた筒状の第２のＨＥ□６モード誘電体共振素
子と、 前記第２のＨＥＬＩ６モード誘電体共振素子内に同軸状
に設けた可動誘電体より成る第２の共振周波数粗調整素
子と、 前記第２のシールドケースの側壁に取付けられ、軸方向
が、前記第２の共振周波数微調整用金属螺子の軸方向に
ほぼ一致する第３の共振周波数微調整用金属螺子と、 前記第２のシールドケースの側壁に取付けられ、軸方向
が、前記第１のモード結合調整用金属螺子の軸方向にほ
ぼ一致する第２のモード結合調整用金属螺子と、 前記第２のシールドケースの側壁に取付けられ、軸方向
が、前記第１の共振周波数微調整用金属螺子の軸方向に
ほぼ一致する第４の共振周波数微調整用金属螺子と、 前記第２のシールドケースに取付けられ、結合電界方向
が、前記第４の共振周波数微調整用金属螺子の軸方向に
ほぼ一致する出力結合素子とを備えた帯域通過ろ波器を
実現することによって、従来の欠点を除こうとするもの
である。

作用 仕切壁の一方の側の共振器内に、入力波の共振回路およ
び第１のモード結合調整用金属螺子の管内挿入長の調整
によって入力波の偏波面を９０°回転せしめた波の共振
回路が形成され、仕切壁に設けた結合孔隙を介して結合
される仕切壁の他方の側の共振器内に、結合波の共振回
路および第２のモード結合調整用金属螺子の管内挿入長
の調整によって結合波の偏波面を９０°回転せしめた波
、すなわち、出力波の共振回路が形成されて４段の共振
回路が縦続接続された帯域通過ろ波器が構成され、第１
の共振素子の中空内部への第１の共振周波数粗調整素子
の挿入長を調整することにより、この共振周波数粗調整
素子に関連する２個の共振回路の共振周波数を比較的大
幅に変化せしめ、第２の共振素子の中空内部への第２の
共振周波数粗調整素子の挿入長を調整することにより、
この共振周波数粗調整素子に関連する２個の共振回路の
共振周波数を比較的大幅に変化せしめ、第１ないし第４
の共振周波数微調整用金属螺子の各管内挿入長を調整す
ることにより、４個の共振回路の各共振周波数を各独立
に微細に変化せしめ得る。

実施例 第１図は、本発明の一実施例を示す断面図（第２図のＤ
−Ｄ断面図）、第２図は正面図、第３図は、第１図のＡ
−Ａ端面図、第４図は、第１図のＢ−Ｂ端面図、第５図
は、第１図のＣ−Ｃ端面図、第６図は背面図で、各図に
おいて、１１は有底筒状の導体より成るシールドケース
の側壁、１２および１３は端壁で、図には側壁１１の横
断面の輪郭形状を円形に形成した場合を例示しであるが
、例えばへ角形に形成しても本発明を実施することがて
きる。

１４は導体より成る仕切壁で、シールドケースの側壁１
、の中心軸の坏またはほぼ坏の個所において中心軸と直
交またはほぼ直交してシールドケース内を２分するよう
に設けである。

２□は筒状の固体誘電体より成るＩ（Ｅ、δモード誘電
体共振素子て、シールドケースの側壁１．と同軸状に設
けである。

３１は共振素子２、の支持部で、共振素子２１と一体に
、かつ、共振素子２１と同一材料で形成された筒状の固
体誘電体より成り、その端部に突設した鍔状の突起部を
止め螺子４により仕切壁１４に固定して、共振素子２１
を所要位置に保持せしめる。

５、は共振周波数粗調整素子で、筒状または棒状の固体
誘電体より成り、共振素子２．の中空内部に同軸状に、
かつ、軸方向に移動自在に設けである。６、は粗調整素
子５□の駆動用送り螺子である。

７、は入力（または出力）端子で、例えば同軸接栓より
成る。

８１は入力（または出力）結合素子で、第１図に示した
ように結合素子８１をループで形成した場合には、ルー
プ面がシールドケースの側壁１１の半径方向に一致また
はほぼ一致するように設けである。

結合素子８、をループで形成する代りに容量結合用プロ
ーブで形成し、その軸方向がシールドケースの側壁１１
の半径方向に一致またはほぼ一致するように設けても本
発明を実施することができる。

９、は入力（または出力）波の共振回路の共振周波数微
調整用金属螺子で、その軸方向が、入力（または出力）
結合素子８１のループ面（結合素子８、を容量結合用プ
ローブで形成した場合には、その軸方向）に一致または
ほぼ一致するようにシールドケースの側壁１．に取付け
である。

１０工はモード結合調整用金属螺子で、その軸方向が、
共振周波数微調整用金属螺子９、の軸方向と４５°また
はほぼ４５°の角度差を有するようにシールドケースの
側壁１．に取付けである。

ＩＬは偏波面回転波の共振回路の共振周波数微調整用金
属螺子で、その軸方向が、共振周波数微調整用金属螺子
９□の軸方向と９０°またはほぼ９０゜の角度差を有す
るようにシールドケースの側壁１１に取付けである。

モード結合調整用金属螺子１０１を図示の個所に取付け
る代りに、図示の取付は個所に対してシールドケースの
側壁１１の中心軸に対称的な個所に取付け、金に螺子１
（１＋の軸方向が、共振周波数微調整用金属螺子９、お
よび１１１の各軸方向と１３５°またはほぼ１３５°の
角度差をなすように形成してもよく、金属螺子９、（ま
たは１１、）を図示の取付は個所に対してシールドケー
スの側壁１．の中心軸に対称的な個所に取付け、金属螺
子９、（または１１１）の軸方向が、金属螺子１１１（
または９□）の軸方向と９０°、またはほぼ９０°の角
度差を有するとともに、金属螺子１０．の軸方向と１３
５°またはほぼ１３５°の角度差をなすように形成して
もよい。

図には金属螺子９１．１０、オよび１１１を各１個ずつ
取付けた場合を例示しであるが、図示した金属螺子のほ
かに、それぞれシールドケースの側壁１１の中心軸に対
称的なシールドケースの側壁個所にも設けるようにして
もよく、任意の一部の金属螺子は１個、他の金属螺子は
シールドケースの側壁１、の中心軸に対称的に２個を設
けるようにしてもよい。

また図には金属螺子９３．１０１および１１．をシール
ドケースの端壁１゜と仕切壁１４間におけるシールドケ
ースの側壁１１の中心軸の長さの騒の個所に対応する側
壁１１の周面に取付けた場合を例示したが、端壁１□と
仕切壁１４間における中心軸の長さの騒の個所から左右
いずれかに適宜偏った個所に対応する側壁１、の周面に
取付けるようにしてもよい。

なお、結合素子８１をループで形成した場合におけるル
ープの面積は、シールドケースの側壁１３、端壁１□、
仕切壁１４および上記各構成素子によって形成される共
振器の負荷Ｑに応じて適宜定め、金属螺子９０．１０□
および１１１の各最大管内挿入長は、シールドケースの
側壁ｔ＋：Ｐ３よび共振素子２１の各楕円度に応じて適
宜定める。

次に、２□は共振素子、３□は共振素子２゜の支持部、
５□は共振周波数粗調整素子、６□は粗調整素子５□の
駆動用送り螺子、７□は出力（または入力）端子、８□
は出力（または入力）結合素子、９□は共振周波数微調
整用金属螺子、１０２はモード結合調整用金属螺子、１
１□は共振周波数微調整用金属螺子で、これらは共振素
子２１、共振素子２．の支持部３３、共振周波数粗調整
素子５８、粗調整素子５□の駆動用送り螺子６８、入力
（または出力）端子７１、入力（または出力）結合素子
８０、共振周波数微調整用金属螺子９□、モード結合調
整用金属螺子１０１、共振周波数微調整用金属螺子１１
１と同一またはほぼ同一形状寸法に形成し、第１図に向
って仕切壁１４の左側の各構成素子と右側の各構成素子
とが仕切壁１４に対して対称的となるように配設しであ
る。

仕切壁１４の左側における結合素子８１を容量結合用プ
ローブで形成し得ること、結合素子８１をループで形成
した場合はループ面積を共振器の負荷Ｑに応じて適宜定
めること、金属螺子９８．１０、および１１．の各最大
管内挿入長をシールドケースの側壁１１および共振素子
２、の各楕円度に応じて適宜定めること、金属螺子９１
、ｌＯ□および１１１の各軸方向、軸方向相互の角度差
、各金属螺子の、シールドケースの中心軸方向の取付は
個所、各金属螺子の、シールドケースの側壁１．の円周
方向の取付は個所および取付は個数等についての上記説
明は、仕切壁１４の右側の各構成素子についても同様に
適用される。

また、仕切壁１４の左側（または右側）における各金属
螺子の軸方向の角度差、取付は個数および取付は個所等
を図面に例示したように構成し、仕切壁１４の右側（ま
たは左側）における各金属螺子の軸方向の角度差、取付
は個数および取付は個所等を図示していない上述した実
施態様のように構成してもよく、仕切壁１４の両側にお
ける各金属螺子の軸方向の角度差、取付は個数および取
付は個所等を、ともに図示していない上述した実施態様
のように構成してもよい。

１２はほぼ十字形の結合孔隙で、第１図および第４図に
は仕切壁１４の中心部、すなわち、共振素子２、および
２□の支持部３□および３□の内側における仕切壁１４
の部分に結合孔隙１２を穿った場合を例示しであるか、
支持部３．８よび３□の各基部の外側における適宜個所
に設けるようにしてもよい。

以上は、共通のシールドケースの中間部に仕切壁１４を
設け、この仕切壁１４の左右に共振器を構成した場合を
例示したが、両共振器のシールドケースを各独立に形成
し、各共振器における共振素子の支持部を固定したシー
ルドケースの各端壁を互いに密着固定するとともに、こ
の密着固定された両端壁を貫いて結合孔隙を設けるよう
にしてもよい。

本発明帯域通過ろ波器においては、送り螺子６１および
６□を各正方向に回転させて共振周波数粗調整素子５．
および５□を前進せしめ、共振素子２．８よび２□の各
中空内部への挿入長を大ならしめることによって共振周
波数を低い方へ比較的大幅に変化せしめ、送り螺子６□
および６□を各逆方向に回転させて粗調整素子５．およ
び５２を後退せしめ、共振素子２１および２□の各中空
内部への挿入長を小ならしめることによって共振周波数
を高い方へ比較的大幅に変化せしめることができる。

共振周波数微調整用金属螺子９１の管内挿入長を微細に
変化せしめることにより、端子７□および結合素子８１
を介して加えられる人力波（以下、入力Ｖモード波と称
する）に共振せしめ、モード結合調整用金属螺子１０１
の管内挿入長を変化せしめることによって入力Ｖモート
波の偏波面を回転せしめて、入力Ｖモード波の偏波面と
９０°またはほぼ９０°異なる偏波面を有する波（以下
、回転Ｈモード波と称する）を生ゼしぬ、共振周波数微
調整用金属螺子１１．の管内挿入長を微細に変化せしめ
ることにより、回転Ｈモード波に正確に共振せしめるこ
とができる。

回転Ｈモード波は、仕切壁１４に穿たれた結合孔隙１２
の垂直方向の孔隙を介して仕切壁１４の右側の共振器に
主結合される（以下、この結合波を結合Ｈモード波と称
する）。

共振周波数微調整用金属螺子１１□の管内挿入長を微細
に変化せしめることにより、結合Ｈモード波に正確に共
振せしめ、モード結合調整用金属螺子１０□の管内挿入
長を変化せしめることによって結合Ｈモード波の偏波面
を回転せしめて、結合Ｈモード波の偏波面と９０°また
はほぼ９０°異なる偏波面を有する波（以下、出力Ｖモ
ード波と称する）を生ゼしぬ、共振周波数微調整用金属
螺子９□の管内挿入長を微細に変化せしめることにより
、出力■モード波に正確に共振せしめることができ、出
力■モード波は、結合素子８□および端子７２を介して
出力される。

一方、入力Ｖモード波は仕切壁１４に穿った結合孔隙１
２の水平方向の孔隙な介して仕切壁１４の右側の共振器
に副結合されるから、結合孔隙１２の垂直および水平方
向の孔隙の幅および垂直方向の孔隙の長さと水平方向の
孔隙の長さとの比を適当ならしめることにより、減衰域
に減衰極を生せしめることができる。

第７図は、本発明帯域通過ろ波器の等価回路図で、ＣＶ
Ｉは初段の共振回路（入力Ｖモード波の共振回路）　Ｒ
Ｖ、における容量分、Ｌｖ＋は共振回路Ｒｖ＋における
インダクタンス分、ＣＨＩは第２段の共振回路（回転Ｈ
モード波の共振回路）Ｒ，、における容量分、ＬＨＩは
共振回路ＲＨＩにおけるインダクタンス分、０．４２は
第３段の共振回路（結合Ｈモード波の共振回路）　ＲＨ
２における容量分、ＬＨ２は共振回路ＲＨ２におけるイ
ンダクタンス分、ＣＶ２は終段の共振回路（出力■モー
ド波の共振回路）Ｒｖ□における容量分、Ｌｖ□は共振
回路ＲＶ２におけるインダクタンス分、Ｂｔ、ｖ　ｒは
初段の共振回路ＲＶＩの回路素子と結合素子８０間の距
離および結合素子８１をループで形成した場合にはその
ループ面積等で定まる回路定数（サセプタンス）、Ｂｏ
ｖ、４はモード結合調整用金属螺子１０．の管内挿入長
に応じて定まる回路定数（サセプタンス）　、ＢＣＭは
結合孔隙１２の垂直方向の孔隙の長さおよび幅の寸法に
応じて定まる回路定数（サセプタンス）　、ＢＣＨＶは
モード結合調整用金属螺子１０□の管内挿入長に応じて
定まる回路定数（サセプタンス）、ＢＬｖ□は終段の共
振回路Ｒｖ□の回路素子と結合素子８□間の距離力よび
結合素子８□をループで形成した場合にはそのループ面
積等で定まる回路定数（サセプタンス）　、　Ｍ、４は
副結合係数で、結合孔隙１２の水平方向の孔隙の長さお
よび幅の寸法に応じて定まり、これらの寸法を犬ならし
めると減衰極が通過域に近づき、誘導ｍ形帯域通過ろ波
器のｍの値が大となる。

以上は、仕切壁１４に穿った結合孔隙１２をほぼ十字形
に形成して有極形帯域通過ろ波器を構成した場合につい
て説明したが、結合孔隙１２を長方形、すなわち、第４
図に向って垂直方向に長手方向を有する長方形に形成し
、その長さと幅の比および幅の寸法を適当ならしめるこ
とによっても有極形帯域通過ろ波器を構成することがで
き、結合孔隙１２を円形またはほぼ円形に形成すること
によって無極形帯域通過ろ波器を構成することができる
。

発明の効果 本発明ＨＥｕδＥｕ上誘電体共振器より成る帯域通過ろ
波器においては、共振周波数調整素子を、共振素子の中
空内部への挿入長を可変ならしめて共振周波数を比較的
大幅に変化せしめ得る粗調整素子と、金属螺子より成る
共振周波数の微調整素子とで形成しであるので、共振周
波数の調整範囲が広く、雑音除去用帯域通過ろ波器また
は分波器の構成素子として用いた場合、指定周波数が広
い周波数範囲に亙って分布しているような場合において
も、従来のように、寸法の異なる共振素子との交換を行
うことなく、指定周波数の全域に亙る使用が可能である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す断面図、第２図は正
面図、第３図ないし第５図は端面図、第６図は背面図、
第７図は等価回路図、第８図は、従来の帯域通過ろ波器
を示す断面図、第９図は正面図、第１０図ないし第１２
図は端面図、第１３図は背面図で、１１：シールドケー
スの側壁、１□および１３：端壁、１４：仕切壁、２Ｉ
および２□：ＨＥ□６モード誘電体共振素子、３□およ
び３□：支持部、４：止め螺子、５１および５□：共振
周波数粗調整素子、６．オよび６゜：送り螺子、７、二
人力（または出力）端子、７□：出力（または入力）端
子、８Ｉ：入力（または出力）結合素子、８□：出力（
または入力）結合素子、９１，９□、１１、および１１
□：共振周波数微調整用金属螺子、１０１８よび１０□
　：モード結合調整用金に螺子、Ｉ２：結合孔隙、Ｉ３
□および１３□：支持体、１４１ないし１６、および１
４□ないし１６□：空隙部である。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）有底筒状の導体より成る第１のシールドケース内
   に同軸状に設けた筒状の第１のＨＥ＿■＿δモード誘電
   体共振素子と、 前記第１のＨＥ＿■＿δモード誘電体共振素子内に同軸
   状に設けた可動固体誘電体より成る第１の共振周波数粗
   調整素子と、 前記第１のシールドケースに取付けた入力結合素子と、 前記第１のシールドケースの側壁に取付けられ、軸方向
   が、前記入力結合素子により形成される電界方向にほぼ
   一致する第１の共振周波数微調整用金属螺子と、 前記第１のシールドケースの側壁に取付けられ、軸方向
   が、前記第１の共振周波数微調整用金属螺子の軸方向と
   ほぼ４５゜またはほぼ１３５゜の角度差を有する第１の
   モード結合調整用金属螺子と、 前記第１のシールドケースの側壁に取付けられ、軸方向
   が、前記第１の共振周波数微調整用金属螺子の軸方向と
   ほぼ９０゜の角度差を有する第２の共振周波数微調整用
   金属螺子と、 前記第１のシールドケースと結合孔隙を介して結合され
   る有底筒状の導体より成る第２のシールドケース内に同
   軸状に設けた筒状の第２のＨＥ＿■＿δモード誘電体共
   振素子と、前記第２のＨＥ＿■＿δモード誘電体共振素
   子内に同軸状に設けた可動固体誘電体より成る第２の共
   振周波数粗調整素子と、 前記第２のシールドケースの側壁に取付けられ、軸方向
   が、前記第２の共振周波数微調整用金属螺子の軸方向に
   ほぼ一致する第３の共振周波数微調整用金属螺子と、 前記第２のシールドケースの側壁に取付けられ、軸方向
   が、前記第１のモード結合調整用金属螺子の軸方向にほ
   ぼ一致する第２のモード結合調整用金属螺子と、 前記第２のシールドケースの側壁に取付けられ、軸方向
   が、前記第１の共振周波数微調整用金属螺子の軸方向に
   ほぼ一致する第４の共振周波数微調整用金属螺子と、 前記第２のシールドケースに取付けられ、結合電界方向
   が、前記第４の共振周波数微調整用金属螺子の軸方向に
   ほぼ一致する出力結合素子とを備えたことを特徴とする
   帯域通過ろ波器。
2. （２）シールドケースの側壁の横断面の輪郭形状が円形
   である請求項１に記載の帯域通過ろ波器。
3. （３）入力結合素子および出力結合素子がループより成
   る請求項１に記載の帯域通過ろ波器。
4. （４）入力結合素子および出力結合素子が容量結合用プ
   ローブより成る請求項１に記載の帯域通過ろ波器。
5. （５）結合孔隙がほぼ十字形である請求項１に記載の帯
   域通過ろ波器。
6. （６）結合孔隙が長方形である請求項１に記載の帯域通
   過ろ波器。
7. （７）結合孔隙がほぼ円形である請求項１に記載の帯域
   通過ろ波器。