JP2001244712A - 特にマイクロ波フィルタのための共振器、および該共振器を含むフィルタ - Google Patents
特にマイクロ波フィルタのための共振器、および該共振器を含むフィルタInfo
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- JP2001244712A JP2001244712A JP2001002058A JP2001002058A JP2001244712A JP 2001244712 A JP2001244712 A JP 2001244712A JP 2001002058 A JP2001002058 A JP 2001002058A JP 2001002058 A JP2001002058 A JP 2001002058A JP 2001244712 A JP2001244712 A JP 2001244712A
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- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P1/00—Auxiliary devices
- H01P1/20—Frequency-selective devices, e.g. filters
- H01P1/207—Hollow waveguide filters
- H01P1/208—Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure
- H01P1/2084—Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure with dielectric resonators
- H01P1/2086—Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure with dielectric resonators multimode
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- H01P7/00—Resonators of the waveguide type
- H01P7/10—Dielectric resonators
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 共振器に供給されているエネルギーを十分に
回復し、比較的調節が容易なマイクロ波共振器を提供す
る。 【解決手段】 共振要素は、形状が少なくともほぼ平行
四辺形である誘電材料で作成されており、平行四辺形の
頂点が、空洞の導電内壁によって互いに短絡されるよう
な形で、空洞内を横断する方向に配置されている。共振
器は、形状が少なくともほぼ平行四辺形である誘電材料
で作成された少なくとも１つの他の平面共振器要素を有
する。共振器要素は、互いに近接し、相互に平行であ
り、空洞の中心軸に対して横断方向に延びるように配置
されている。周波数同調手段およびモード間結合手段
は、平行共振器要素の間に配置されている。
回復し、比較的調節が容易なマイクロ波共振器を提供す
る。 【解決手段】 共振要素は、形状が少なくともほぼ平行
四辺形である誘電材料で作成されており、平行四辺形の
頂点が、空洞の導電内壁によって互いに短絡されるよう
な形で、空洞内を横断する方向に配置されている。共振
器は、形状が少なくともほぼ平行四辺形である誘電材料
で作成された少なくとも１つの他の平面共振器要素を有
する。共振器要素は、互いに近接し、相互に平行であ
り、空洞の中心軸に対して横断方向に延びるように配置
されている。周波数同調手段およびモード間結合手段
は、平行共振器要素の間に配置されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電材料の共振要
素が配置されている導電壁を有する、共振空洞タイプの
マイクロ波フィルタに関する。また本発明は、より詳細
には、共振器を含むマイクロ波フィルタに関する。
素が配置されている導電壁を有する、共振空洞タイプの
マイクロ波フィルタに関する。また本発明は、より詳細
には、共振器を含むマイクロ波フィルタに関する。
【０００２】
【従来の技術】すでに知られており、特にフランス特許
第２７３４０８４号のプリアンブルに記述されているよ
うに、そのようなマイクロ波共振器には、ほぼ共振周波
数にわたる狭い周波数帯でのみ励起可能であるという特
徴がある。従来、マイクロ波共振器は、直列に接続され
た１つまたは複数のそのような共振器の周囲に構成され
たマイクロ波フィルタを作るように実現されている。上
記の特許第２７３４０８４号に記述されているように、
以前のマイクロ波フィルタの構成は、製作を困難にする
ものである。さらに、特に所定位置に共振器の要素を保
持するために断熱材料で作成された部材の存在のため
に、共振器の要素と前記要素が配置されている空洞との
間の熱交換が、十分でないことが判明している。したが
って、上記の課題を解決するために、様々な共振器の要
素が上記特許で提案されている。記載されている変形形
態の１つは、導電壁を有する共振空洞内に配置されてい
る、薄い平らな共振器要素の実現を提供する。該共振器
要素は、形状が少なくともほぼ平行四辺形である誘電材
料で作成されており、平行四辺形の頂点が、導電壁によ
って互いに短絡されるような形で、導電的にまたはマイ
クロ波に対してのみ、寸法が決められ、取り付けられて
いる。
第２７３４０８４号のプリアンブルに記述されているよ
うに、そのようなマイクロ波共振器には、ほぼ共振周波
数にわたる狭い周波数帯でのみ励起可能であるという特
徴がある。従来、マイクロ波共振器は、直列に接続され
た１つまたは複数のそのような共振器の周囲に構成され
たマイクロ波フィルタを作るように実現されている。上
記の特許第２７３４０８４号に記述されているように、
以前のマイクロ波フィルタの構成は、製作を困難にする
ものである。さらに、特に所定位置に共振器の要素を保
持するために断熱材料で作成された部材の存在のため
に、共振器の要素と前記要素が配置されている空洞との
間の熱交換が、十分でないことが判明している。したが
って、上記の課題を解決するために、様々な共振器の要
素が上記特許で提案されている。記載されている変形形
態の１つは、導電壁を有する共振空洞内に配置されてい
る、薄い平らな共振器要素の実現を提供する。該共振器
要素は、形状が少なくともほぼ平行四辺形である誘電材
料で作成されており、平行四辺形の頂点が、導電壁によ
って互いに短絡されるような形で、導電的にまたはマイ
クロ波に対してのみ、寸法が決められ、取り付けられて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】それにもかかわらず、
その変形形態で得らる共振器には、共振器に供給されて
いるエネルギーを十分に回復せず、比較的調節が難しい
という欠点がある。
その変形形態で得らる共振器には、共振器に供給されて
いるエネルギーを十分に回復せず、比較的調節が難しい
という欠点がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
特にフィルタのためのマイクロ共振器を提供する。共振
器は、導電性の壁を有する共振空洞を備えており、該共
振空洞の中に、平面共振器要素と、周波数同調手段と、
モード間結合手段とが配置されており、平面共振器要素
は、形状が少なくともほぼ平行四辺形である誘電材料で
作成されており、少なくともマイクロ波周波数で、平面
共振器要素によって形成される平行四辺形の頂点が、導
電性の壁によって互いに短絡されるような形で、空洞内
を横断して配置されている。
特にフィルタのためのマイクロ共振器を提供する。共振
器は、導電性の壁を有する共振空洞を備えており、該共
振空洞の中に、平面共振器要素と、周波数同調手段と、
モード間結合手段とが配置されており、平面共振器要素
は、形状が少なくともほぼ平行四辺形である誘電材料で
作成されており、少なくともマイクロ波周波数で、平面
共振器要素によって形成される平行四辺形の頂点が、導
電性の壁によって互いに短絡されるような形で、空洞内
を横断して配置されている。
【０００５】本発明の特徴によれば、前記共振器は、形
状が少なくともほぼ平行四辺形である誘電材料で作成さ
れた少なくとも１つの他の平面共振器要素を有してい
る。複数の共振器要素は互いに近接し、相互に平行であ
り、平行な共振器要素の間に配置されている周波数同調
手段およびモード間結合手段と共に、空洞の中心軸に対
して横断方向に延びている。これにより、共振器はより
広範な作動帯域を有するようになる。
状が少なくともほぼ平行四辺形である誘電材料で作成さ
れた少なくとも１つの他の平面共振器要素を有してい
る。複数の共振器要素は互いに近接し、相互に平行であ
り、平行な共振器要素の間に配置されている周波数同調
手段およびモード間結合手段と共に、空洞の中心軸に対
して横断方向に延びている。これにより、共振器はより
広範な作動帯域を有するようになる。
【０００６】また本発明は、フィルタの入口にマイクロ
波のエネルギーを注入し、共振器を励起する手段と、フ
ィルタの出口から共振エネルギーを抽出する手段と、フ
ィルタが複数の共振器を有する場合に、直列な共振器の
間に結合を与える手段とに結合されている、上記で規定
された少なくとも１つのマイクロ波共振器を備えるマイ
クロ波フィルタを提供する。
波のエネルギーを注入し、共振器を励起する手段と、フ
ィルタの出口から共振エネルギーを抽出する手段と、フ
ィルタが複数の共振器を有する場合に、直列な共振器の
間に結合を与える手段とに結合されている、上記で規定
された少なくとも１つのマイクロ波共振器を備えるマイ
クロ波フィルタを提供する。
【０００７】本発明の特徴および利点について、以下の
図を参照して、下記でさらに詳細に説明する。
図を参照して、下記でさらに詳細に説明する。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１に示すマイクロ波共振器は、
壁２が電気的に導電性である共振空洞１を有する。従来
の方式では、空洞の断面を四角形とすることができる。
図に示す好ましい実施形態では、空洞の断面は円であ
り、端が閉じている円筒チューブ要素３の長さに沿っ
て、内側に延びている。例として、チューブ要素は、伝
導性のよい金属で作成されている。
壁２が電気的に導電性である共振空洞１を有する。従来
の方式では、空洞の断面を四角形とすることができる。
図に示す好ましい実施形態では、空洞の断面は円であ
り、端が閉じている円筒チューブ要素３の長さに沿っ
て、内側に延びている。例として、チューブ要素は、伝
導性のよい金属で作成されている。
【０００９】４および４’のような平面共振器要素は、
空洞の中央ゾーンに取り付けられており、空洞の中央縦
軸ＹＹ’に対して横切る方向に平行に、互いに近接して
配置されている。これらの共振器要素は、大きな誘電定
数Ｅと、大きなＱ値と、温度の関数として共振周波数の
変化が小さい係数とを有することが好ましい、誘電材料
で作成されている。
空洞の中央ゾーンに取り付けられており、空洞の中央縦
軸ＹＹ’に対して横切る方向に平行に、互いに近接して
配置されている。これらの共振器要素は、大きな誘電定
数Ｅと、大きなＱ値と、温度の関数として共振周波数の
変化が小さい係数とを有することが好ましい、誘電材料
で作成されている。
【００１０】好ましい実施形態では、共振器は、ＴＥ１
０１基本モードで励起され、それにより、所与の寸法の
共振器に対し、最低の可能な作動周波数を得ることを可
能とする。
０１基本モードで励起され、それにより、所与の寸法の
共振器に対し、最低の可能な作動周波数を得ることを可
能とする。
【００１１】結合のためにアイリスタイプの開口を含ん
でおり、局所的に厚さが変化し、特に熱結合ゾーンで極
度に厚い場合でも、共振器要素は、本質的に平面であ
る。すでにフランス特許第２７３４０８４号で提案され
ているように、共振器要素は、形状が少なくともほぼ平
行四辺形であることが好ましい。図示した実施形態で
は、共振器要素の形状は正方形である。平行四辺形（ま
たは正方形）の頂点は丸められており、共振器が配置さ
れ、共振器が一部を形成している共振器要素による動作
で必要なほぼ全ての熱交換を提供している、空洞の内壁
の形状に適合する。したがって、図示した例では、共振
器要素４および４’により構成されている正方形の頂点
は、丸くなっており、空洞１を画定する円筒の内壁２に
対し、形状が相補的になっている。図２に示すように、
共振器要素が前記壁に対して押し付けられるように、直
接固定されている場合、頂点と壁２の間の結合は、直接
伝導によって行うことができる。また、従来の方式で、
各頂点が、薄い中間固定要素を介して壁に押し付けられ
る場合は、単にマイクロ波周波数で行うことができる
が、この方式については本明細書では説明しない。例と
して、各中間要素は、温度の変化による寸法の変化に対
応する一方、所定位置に各共振器要素を保持するよう
に、弾性的にすることができる。そのような取付けは、
従来の方式では、マイクロ波の結合を、動作周波数で、
共振器要素と共振器空洞の内壁との間で行うように構成
することができる。
でおり、局所的に厚さが変化し、特に熱結合ゾーンで極
度に厚い場合でも、共振器要素は、本質的に平面であ
る。すでにフランス特許第２７３４０８４号で提案され
ているように、共振器要素は、形状が少なくともほぼ平
行四辺形であることが好ましい。図示した実施形態で
は、共振器要素の形状は正方形である。平行四辺形（ま
たは正方形）の頂点は丸められており、共振器が配置さ
れ、共振器が一部を形成している共振器要素による動作
で必要なほぼ全ての熱交換を提供している、空洞の内壁
の形状に適合する。したがって、図示した例では、共振
器要素４および４’により構成されている正方形の頂点
は、丸くなっており、空洞１を画定する円筒の内壁２に
対し、形状が相補的になっている。図２に示すように、
共振器要素が前記壁に対して押し付けられるように、直
接固定されている場合、頂点と壁２の間の結合は、直接
伝導によって行うことができる。また、従来の方式で、
各頂点が、薄い中間固定要素を介して壁に押し付けられ
る場合は、単にマイクロ波周波数で行うことができる
が、この方式については本明細書では説明しない。例と
して、各中間要素は、温度の変化による寸法の変化に対
応する一方、所定位置に各共振器要素を保持するよう
に、弾性的にすることができる。そのような取付けは、
従来の方式では、マイクロ波の結合を、動作周波数で、
共振器要素と共振器空洞の内壁との間で行うように構成
することができる。
【００１２】空洞の内側で受容される共振器要素は、空
洞の中間ゾーンで互いに近接して配置されることが好ま
しい。周波数同調手段は、図１からわかるように、結合
手段と共に、平行な共振器の間で、共振器要素を受ける
ようにギャップ内に提供されている。
洞の中間ゾーンで互いに近接して配置されることが好ま
しい。周波数同調手段は、図１からわかるように、結合
手段と共に、平行な共振器の間で、共振器要素を受ける
ようにギャップ内に提供されている。
【００１３】これらの様々な手段は、従来のものであ
り、本明細書では、第１のモードに対する第１の同調調
整ねじ５により示されている。この第１のねじは、空洞
の軸ＹＹ’に対し垂直に延び、空洞の壁を通過し、空洞
内に大いにまたは多少突き出ている。第２のモードに対
する第２の同調調整ねじ６は、同様の方式で、ねじ５の
軸に垂直である軸と同一平面になるように取り付けられ
ている。第３の同調ねじ７は、共振器の励起モードの間
で、エネルギーの結合を変更するために使用され、他の
２つのねじと同じ平面内で取り付けられているが、それ
らの軸に対して４５°にある。
り、本明細書では、第１のモードに対する第１の同調調
整ねじ５により示されている。この第１のねじは、空洞
の軸ＹＹ’に対し垂直に延び、空洞の壁を通過し、空洞
内に大いにまたは多少突き出ている。第２のモードに対
する第２の同調調整ねじ６は、同様の方式で、ねじ５の
軸に垂直である軸と同一平面になるように取り付けられ
ている。第３の同調ねじ７は、共振器の励起モードの間
で、エネルギーの結合を変更するために使用され、他の
２つのねじと同じ平面内で取り付けられているが、それ
らの軸に対して４５°にある。
【００１４】説明したように、４および４’のような共
振器要素を平行に配置することにより、よりよいモード
励起ができるようにすることで、共振器要素を含んでい
るマイクロ波共振器の作動帯域を広げることが可能とな
る。形状が正方形であり、頂点が、空洞の内壁により短
絡されている２つの平面共振器要素を含んでいる、円筒
空洞を有するマイクロ波共振器により、約３．４の利得
を獲得することができる。
振器要素を平行に配置することにより、よりよいモード
励起ができるようにすることで、共振器要素を含んでい
るマイクロ波共振器の作動帯域を広げることが可能とな
る。形状が正方形であり、頂点が、空洞の内壁により短
絡されている２つの平面共振器要素を含んでいる、円筒
空洞を有するマイクロ波共振器により、約３．４の利得
を獲得することができる。
【００１５】このタイプの共振器により、ＴＥ１０１基
本モードで、高いＱ値Ｑ０、および優れた分離を獲得す
ることができる。
本モードで、高いＱ値Ｑ０、および優れた分離を獲得す
ることができる。
【００１６】平行の２つの共振器要素を用いることに特
有の利点は、これらの２つの要素を含んでいる共振器
は、これを使用せず、より厚い単一の共振器要素を用い
て得られる対応する結果を、提供することができること
である。そのような厚い要素が利用可能でないとき、こ
れは特に有利である。また、平行に配置されており、異
なる厚さの共振器要素を使用することにより、異なるそ
れぞれの厚さを有し、それゆえ異なる共振周波数を有す
る共振器要素の組み合わせによるマイクロ波共振器の範
囲を得ることが可能となる。そのような範囲は、特に、
所与の厚さの共振器要素と、増加する厚さなどそれぞれ
異なる厚さを有する複数の共振器要素との組み合せによ
り、それぞれが２つの共振器要素を備える組合せで、得
ることができる。また、必要であれば、３つ以上の共振
器要素を組み合わせるようにすることも提供できる。
有の利点は、これらの２つの要素を含んでいる共振器
は、これを使用せず、より厚い単一の共振器要素を用い
て得られる対応する結果を、提供することができること
である。そのような厚い要素が利用可能でないとき、こ
れは特に有利である。また、平行に配置されており、異
なる厚さの共振器要素を使用することにより、異なるそ
れぞれの厚さを有し、それゆえ異なる共振周波数を有す
る共振器要素の組み合わせによるマイクロ波共振器の範
囲を得ることが可能となる。そのような範囲は、特に、
所与の厚さの共振器要素と、増加する厚さなどそれぞれ
異なる厚さを有する複数の共振器要素との組み合せによ
り、それぞれが２つの共振器要素を備える組合せで、得
ることができる。また、必要であれば、３つ以上の共振
器要素を組み合わせるようにすることも提供できる。
【００１７】図３は、１Ａおよび１Ｎなど本発明の複数
のマイクロ波共振器を有する、マイクロ波フィルタ８の
断面図である。これらの共振器は、フィルタの中央長手
方向軸を構成する共通軸上で整列されている。９Ａおよ
び９Ｎなどの横断壁は、マイクロ波共振器の集合を含ん
でいる管状要素内に配置されており、対の状態で共振器
により形成されている空洞を分割している。これらの仕
切りは、仕切りにより分離される共振器の空洞の間で、
結合ができるような方式で構成されている。この結合
は、アイリスまたはスロットタイプの１０Ａまたは１０
Ｎのような開口などの、任意の適切な手段で得ることが
でき、この場合には、任意の適切な手段は、仕切りの中
央と仮定されている。この仕切りおよび管状要素は、こ
の分野で一般に使用する種類の材料で作成される。
のマイクロ波共振器を有する、マイクロ波フィルタ８の
断面図である。これらの共振器は、フィルタの中央長手
方向軸を構成する共通軸上で整列されている。９Ａおよ
び９Ｎなどの横断壁は、マイクロ波共振器の集合を含ん
でいる管状要素内に配置されており、対の状態で共振器
により形成されている空洞を分割している。これらの仕
切りは、仕切りにより分離される共振器の空洞の間で、
結合ができるような方式で構成されている。この結合
は、アイリスまたはスロットタイプの１０Ａまたは１０
Ｎのような開口などの、任意の適切な手段で得ることが
でき、この場合には、任意の適切な手段は、仕切りの中
央と仮定されている。この仕切りおよび管状要素は、こ
の分野で一般に使用する種類の材料で作成される。
【００１８】従来の方式では、マイクロ波フィルタ８
は、この場合は、本発明の共振器の共振空洞によって構
成されている入口空洞を有し、本明細書では空洞１Ａで
ある。これは、処理する信号を供給するマイクロ波エネ
ルギー源にマイクロ波フィルタ８を接続すること可能と
する外部結合手段を有する。これらの結合手段は、空洞
に含まれている共振器要素４Ａ、４Ａ’の上流側に配置
されており、例えばプローブ１１で構成されている。好
ましい実施形態では、入口空洞はＴＥ１０１などのＴＥ
モードで励起され、したがって所与の寸法に対して比較
的低い共振周波数と、すでに上記で述べたように、単一
の共振器要素を有する対応する共振器の作動帯幅に比較
して改良されている作動帯幅をも得ることを可能とす
る。
は、この場合は、本発明の共振器の共振空洞によって構
成されている入口空洞を有し、本明細書では空洞１Ａで
ある。これは、処理する信号を供給するマイクロ波エネ
ルギー源にマイクロ波フィルタ８を接続すること可能と
する外部結合手段を有する。これらの結合手段は、空洞
に含まれている共振器要素４Ａ、４Ａ’の上流側に配置
されており、例えばプローブ１１で構成されている。好
ましい実施形態では、入口空洞はＴＥ１０１などのＴＥ
モードで励起され、したがって所与の寸法に対して比較
的低い共振周波数と、すでに上記で述べたように、単一
の共振器要素を有する対応する共振器の作動帯幅に比較
して改良されている作動帯幅をも得ることを可能とす
る。
【００１９】１つまたは複数のマイクロ波共振器は、入
口共振器に続いて、図示したように同じ管状要素に、ま
たは任意に整列され互いに隣接して配置されている管状
要素の集合に、直列に接続することができる。本発明の
各共振器は、空洞内に２つの共振器要素を備えており、
例えば、空洞が１Ａである共振器の要素４Ａおよび４
Ａ’である。また、空洞が１Ａおよび１Ｎである共振器
に対し、５Ａ、６Ａ、７Ａ、または５Ｎ、６Ｎ、７Ｎと
番号をつけた要素のような同調および結合手段がある。
口共振器に続いて、図示したように同じ管状要素に、ま
たは任意に整列され互いに隣接して配置されている管状
要素の集合に、直列に接続することができる。本発明の
各共振器は、空洞内に２つの共振器要素を備えており、
例えば、空洞が１Ａである共振器の要素４Ａおよび４
Ａ’である。また、空洞が１Ａおよび１Ｎである共振器
に対し、５Ａ、６Ａ、７Ａ、または５Ｎ、６Ｎ、７Ｎと
番号をつけた要素のような同調および結合手段がある。
【００２０】空洞の番号が１Ｎであり、フィルタ８内の
共振器のシーケンスで最後である共振器は、共振マイク
ロ波エネルギーをフィルタリングした後、それをフィル
タから抽出することを可能とする手段を含んでいる。こ
の場合は、これらの抽出手段は、プローブ１２により構
成されている。
共振器のシーケンスで最後である共振器は、共振マイク
ロ波エネルギーをフィルタリングした後、それをフィル
タから抽出することを可能とする手段を含んでいる。こ
の場合は、これらの抽出手段は、プローブ１２により構
成されている。
【００２１】本発明のフィルタの有効性を示すために、
図４において限定のない例によるプロットを示す。この
プロットの縦座標に対する単位は、透過曲線に対する１
目盛あたり１０ｄＢと、損失曲線に対する１目盛あたり
５ｄＢと、横座標に対する１目盛あたり２０ＭＨｚであ
る。このフィルタは、作動帯幅が４７ＭＨｚである４つ
のポールを有し、１６５５ＭＨｚの周波数を中心とする
ことを仮定している。周波数の関数としてフィルタの透
過を示す曲線Ｔは、その透過ウィンドウが、最大透過で
約４７ＭＨｚであり、−２５ｄＢで約９４ＭＨｚである
ことを示す。曲線Ｒは、周波数の関数として、反射損失
の対応する様相を示す。
図４において限定のない例によるプロットを示す。この
プロットの縦座標に対する単位は、透過曲線に対する１
目盛あたり１０ｄＢと、損失曲線に対する１目盛あたり
５ｄＢと、横座標に対する１目盛あたり２０ＭＨｚであ
る。このフィルタは、作動帯幅が４７ＭＨｚである４つ
のポールを有し、１６５５ＭＨｚの周波数を中心とする
ことを仮定している。周波数の関数としてフィルタの透
過を示す曲線Ｔは、その透過ウィンドウが、最大透過で
約４７ＭＨｚであり、−２５ｄＢで約９４ＭＨｚである
ことを示す。曲線Ｒは、周波数の関数として、反射損失
の対応する様相を示す。
【００２２】共振器要素に対し厚さを選択することと、
共振器要素を特に対の形態で関連付けることで得られる
組み合せの融通性により、過去に知られていた範囲より
も広範な周波数の範囲にわたって、本発明のフィルタを
提供し、動作させることが可能となる。
共振器要素を特に対の形態で関連付けることで得られる
組み合せの融通性により、過去に知られていた範囲より
も広範な周波数の範囲にわたって、本発明のフィルタを
提供し、動作させることが可能となる。
【図１】本発明のマイクロ波共振器の図である。
【図２】図１の共振器の断面図である。
【図３】本発明の複数の共振器を有するマイクロ波フィ
ルタの断面図である。
ルタの断面図である。
【図４】本発明のフィルタの実施形態の透過応答および
反射損失を示すプロットである。
反射損失を示すプロットである。
１、１Ａ、１Ｎ 空洞 ２ 壁 ３ 円筒チューブ要素 ４、４’ 平面共振器要素 ５ 第１の同調調整ねじ ６ 第２の同調調整ねじ ７ 第３の同調調整ねじ Ｙ、Ｙ’ 軸 ８ マイクロ波フィルタ １１、１２ プローブ ４Ａ、４Ａ’ 共振器要素 ５Ａ、６Ａ、７Ａ 同調手段 ９Ａ、９Ｎ 横断壁 ５Ｎ、６Ｎ、７Ｎ 結合手段 Ｒ、Ｔ 曲線
Claims (4)
- 【請求項１】 特にフィルタのためのマイクロ波共振器
であって、 導電性の壁を有する共振空洞を備えており、該共振空洞
の中に、平面共振器要素と、周波数同調手段と、モード
間結合手段とが配置されており、平面共振器要素は、形
状が少なくともほぼ平行四辺形である誘電材料で作成さ
れており、少なくともマイクロ波周波数で、平行四辺形
の頂点が、導電性の壁によって互いに短絡されるような
形で空洞内を横断して配置されており、 前記マイクロ波共振器は、形状が少なくともほぼ平行四
辺形である誘電材料で作成された少なくとも１つの他の
平面共振器要素を有しており、複数の平面共振器要素
は、互いに近接し、相互に平行であり、空洞の中心軸に
対して横断方向に延びており、周波数同調手段およびモ
ード間結合手段が、平行な複数の平面共振器要素の間に
配置されている、マイクロ波共振器。 - 【請求項２】 厚さの異なる少なくとも２つの平行な平
面共振器を有する、請求項１に記載のマイクロ波共振
器。 - 【請求項３】 共振空洞が円筒の形態をしており、それ
ぞれ形状が少なくともほぼ正方形である誘電材料で作成
された薄い複数の平面共振器要素を含んでいる、請求項
１に記載のマイクロ波共振器。 - 【請求項４】 共振器の上流側に置かれたマイクロ波エ
ネルギー注入手段と、共振器の下流側に置かれた共振エ
ネルギー抽出手段と、フィルタが複数の共振器を有する
場合に、直列の複数の共振器の間の結合手段とに結合さ
れた、請求項１に記載の少なくとも１つのマイクロ波共
振器を有するマイクロ波フィルタ。
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