JP2008543192A - 同軸共振器に接続可能な端壁を備えたマイクロ波フィルタ - Google Patents

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Abstract

本発明は、複数の結合共振器(2a〜2e、22a〜22g)を備えるマイクロ波フィルタであって、複数の結合共振器(2a〜2e、22a〜22g)が、下端壁(4、24)と、下端壁(4、24)から上方へと延びる側壁(5、25)と、上端壁(3、23)とを有するハウジング、およびハウジングの内部に配置され、ハウジングの長手軸に沿って下端壁(4、24)から上方へと延びている内側導体(6、26)を有する少なくとも1つの同軸共振器(2a〜2e、22a、22b、22g)を含んでいるマイクロ波フィルタに関する。同軸共振器(2a〜2e、22a、22b、22g)のうちの少なくとも1つが、下端壁(4、24)および/または上端壁(3、23)に、当該同軸共振器(2a〜2d、22b、22g)の隣接する共振器との電磁的結合を達成するための結合手段(7d、8、32)を備えている。

Description

本発明は、少なくとも1つの同軸共振器を含む複数の結合共振器を備えているマイクロ波フィルタに関する。
電磁スペクトルのうちのマイクロ波領域は、種々の技術分野において幅広く使用されている。典型的な用途として、移動体通信システムおよび衛星通信システムなどの無線通信システム、ならびにナビゲーションおよびレーダー技術が挙げられる。マイクロ波の用途の数が多くなるにつれて、システム内または異なるシステム間での干渉の可能性が増している。このため、マイクロ波領域が、複数の別個の周波数帯に分割される。特定の装置が当該装置に割り当てられた周波数帯の範囲内でのみ通信を行うように保証するため、送信および/または受信の際に、帯域通過および帯域阻止の機能を実行するために、マイクロ波フィルタが利用される。したがって、フィルタが、種々の周波数帯を分離し、望まれる信号周波数と望まれない信号周波数との間の区別を行うために使用され、結果として受信される信号および送信される信号の質は、フィルタの特性に大きく左右される。一般に、フィルタは、狭い帯域幅および高いフィルタ品質を提供していなければならない。
例えば、広く使用されているGSMシステムなど、セル方式の技術にもとづく通信ネットワークにおいては、そのカバー範囲が複数の別個のセルへと分割される。各セルが、基地局へと割り当てられており、基地局が備える送受信器は、そのセルの範囲内に位置する複数の移動装置と同時に通信しなければならない。この通信は、最小の干渉にて処理されなければならない。それゆえに、セルに関する通信信号に使用される周波数範囲が、マイクロ波フィルタを使用することによって複数の別個の周波数帯へと分割される。通常は、セルのサイズが小さく、多数の移動装置が同時に1つのセルの範囲内に位置する可能性があるため、個々の帯域の幅は、可能な限り狭くなるように選択されなければならない。さらに、フィルタは、効率の要件を満足するとともに、システムの感度を維持するために、通過帯の挿入損失が小さくなければならず、通過帯の外側においては大きな減衰を有していなければならない。このように、このような通信システムは、基地局および移動装置の両者にきわめて高い周波数選択性を必要とし、そのような周波数選択性が、しばしば理論的な限界に近付く。
一般に、マイクロ波フィルタは、種々の構成にて電磁気的に一体に結合される複数の共振部を備えている。それぞれの共振部が、別個の共振器を構成しており、通常は閉じた導電面または実質的に閉じた導電面に収容された空間を有している。適切な外部の励振によって、振動する電磁場をこの空間内に維持できる。共振部が、顕著な共振効果を呈し、それぞれの共振周波数および帯域幅によって特徴付けられる。フィルタが所望のフィルタ特性を得るために、フィルタを形成すべく一体に結合される個々の共振器が、所定の共振周波数、ならびに帯域幅もしくは通過帯を有することが不可欠である。
隣接の共振部間の結合は、例えば、2つの共振部の隣り合う壁部に開口または結合窓を設けることによって達成され、この開口または結合窓が、2つの共振部の閉じた導電面、または実質的に閉じた導電面に収容された2つの空間を互いに接続する。この場合、結合されるエネルギーの、保存されるエネルギーに対する比を表す結合係数kは、結合窓によって定められる結合平面における電界ベクトルの相対的な向きおよび磁界ベクトルの相対的な向きに依存して決まる。教科書「Microstrip Filters for RF/Microwave Applications」、Jia‐Sheng HongおよびM.J. Lancaster、Wiley & Sons、2001年、244頁によれば、結合係数を式:
Figure 2008543192
に従って計算でき、
ここで、EおよびHは電界および磁界ベクトルであり、vは容積であり、εは誘電率であり、μは透磁率である。この式を見ても分かるように、最も強力な電気または磁気結合が、それぞれ2つの共振器から発する電気力線または磁力線が、電界または磁界の重なり合いの領域において互いに対して(反)平行に延びる場合に達成される一方で、電気力線または磁力線が互いに対して直角に延びる場合には、結合が達成されない。
このような複数の結合共振部を備える形式のマイクロ波フィルタの一例が、「General TE011‐Mode Waveguide Bandpass Filters」、Ali E. AtiaおよびAlbert E. Williams、IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques、Vol.MTT‐24、No.10、1976年10月、640頁に記載されている。このマイクロ波フィルタは、TE011モードで共振する複数の結合した円筒形の導波管空洞で構成されている。隣接する空洞が、円筒形の側壁の整列させた軸方向の溝を通過する軸方向の磁界によって結合し、あるいは隣接する空洞の端壁の整列させた半径方向の溝を通過する半径方向の磁界によって結合する。端壁の半径方向の溝を利用する結合において、2つの空洞の間における正の結合は、2つの空洞をそれらの軸が一致するように整列させることによって達成でき、負の結合は、空洞をそれらの軸が平行であるが互いに対して直径の2分の1だけずれているように配置することによって達成できる。このフィルタは、TE011モードという特定の電磁界の構成に合わせて設計されている。
マイクロ波フィルタのさらなる例が、「Full‐Wave Design of Canonical Ridge Waveguide Filters」、Jorge A. Ruiz‐Cruzら、2004 IEEE MTT‐S Digest、603頁に提示されている。このフィルタは、共通の側壁を共有する2つの単一リッジ矩形導波路部で構成され、リッジが共通の側壁とは反対の側壁から延びている。共通の側壁には、いくつかの結合窓が設けられている。
マイクロ波フィルタの製作に通常使用されるある特定の形式の共振器が、同軸共振器として知られている。基本的には、この共振器構造は、一端を短絡させ、他端に容量を持たせた(開放した)同軸伝送線の一セクションと見なすことができる。したがって、この共振器構造は、長手軸を有して空洞を定めているハウジングと、一端においてのみハウジングへと電気的に接続された同軸の内側導体とを備えている。内側導体の開放端を超えた一定の距離において、ハウジングがカバーによって閉じられており、したがって内側導体の一端とカバーの内表面との間にすき間が存在している。内側導体の先端とカバーとの間の自由空間が、容量ギャップと称される。
同軸共振器は、上述した導波路フィルタとは極めて異なっている。導波路フィルタのさらなる例は、誘電体共振器である。例えば、空洞共振器は、両側において閉じられた導波路部(通常は、矩形、円形、または楕円形の断面を有している)を備える導波路共振器である。導体が1つだけしか存在しないため、導波路共振器は、横電磁界(TEM)モードを持たず、横電界(TE)モードおよび横磁界(TM)モードのみを持つ。さらに、導波路共振器は、明確なカットオフ周波数を有し、カットオフ周波数よりも上では電磁エネルギーが伝搬し、カットオフ周波数よりも下では減衰を受ける。カットオフ周波数は、断面の寸法によって決定される。例えば、矩形の断面を有する導波路は、特定の周波数において伝搬が生じるためには、少なくとも自由空間の波長の2分の1よりも大きい幅を有していなければならない。導波路は、それぞれが固有のカットオフ周波数を有している無数のモードを持つことができる。
対照的に、同軸共振器は、ゼロのカットオフ周波数を有するTEMモードを持つTEM伝送線共振器の分類に属する。同軸共振器は、まったく異なる電磁界の分布を呈する。同軸共振器は、λ/4よりも小さい高さ(典型的には、λ/8)を有し、ここでλは、通過帯の中心に対応する波長である。共振器の底部における短絡(内側導体と基部との間の電気的接続)が、共振器の上部においてインダクタンスへと変換され、これが共振器の上部の容量ギャップと協働して基本共振を生成する。共振器のTEおよびTMモードは、共振器の直径に強い依存性を示すため、TEおよびTMモードをTEMモードよりも高い周波数に保とうとするならば、共振器の外径を小さく(典型的には、基本の通過帯周波数のλ/2よりもはるかに小さく)保たなければならない。共振器の外径の、内側導体の外径に対する比は、共振器について高いQファクター(quality factor)を保証するために、3.6のあたりになければならない。なぜならば、この比において、該当の同軸線の減衰定数が最小であるためである。
結合同軸共振器を備えるマイクロ波フィルタの従来例では、同軸共振器が、隣り合う同軸共振器の側壁に配置された結合手段によって、横並びにて電磁気的に結合していた。例えば、DE 196 23 144に示されるフィルタにおいては、主経路の結合が、結合窓による磁気的結合および電気プローブによる電気的結合によって実現されており、結合窓およびプローブがすべて、隣り合う同軸共振器の側壁に位置している。さらに、磁気クロスカップリングが、隣り合う同軸共振器の側壁の結合窓によってもたらされている。
さらなる例として、「High‐Q TE01 Mode DR Filters for PCS Wireless Base Stations」、Ji‐Fuh LiangおよびWilliam D. Blair、IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques、Vol.46、No.12、1998年12月の図8に示されているマイクロ波フィルタは、TE01モードで共振する誘電体共振器に同軸共振器を組み合わせた構成になっている。したがって、このフィルタにおいては、同軸共振器と別の種類の共振器との間の結合が実現されている。この結合は、同軸共振器の側壁を誘電体共振器の側壁に対して配置し、これらの側壁に適切な結合窓を設けることによってもたらされている。しかしながら、同軸共振器が、磁界の向きに適合するよう、誘電体共振器に対して90°回転させられて配置されている。したがって、この場合にも、同軸共振器の結合は、同軸共振器の側壁に配置された結合手段によって達成されている。
「Microstrip Filters for RF/Microwave Applications」、Jia‐Sheng HongおよびM.J. Lancaster、Wiley & Sons、2001年、244頁 「General TE011‐Mode Waveguide Bandpass Filters」、Ali E. AtiaおよびAlbert E. Williams、IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques、Vol.MTT‐24、No.10、1976年10月、640頁 「Full‐Wave Design of Canonical Ridge Waveguide Filters」、Jorge A. Ruiz‐Cruzら、2004 IEEE MTT‐S Digest、603頁 「High‐Q TE01 Mode DR Filters for PCS Wireless Base Stations」、Ji‐Fuh LiangおよびWilliam D. Blair、IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques、Vol.46、No.12、1998年12月、図8
同軸共振器を備えるフィルタの一般的な問題は、同軸共振器の結合が、特定の用途に適したフィルタの全体設計における選択の柔軟性に、制限をもたらしている点にある。したがって、これらのフィルタは、多くの場合、比較的高いコストを伴い、かつ/または大きな空間を必要とする。さらに、同軸共振器を誘電体共振器などの、他の種類の共振器に結合させる場合、同軸共振器を誘電体共振器に対して回転させてなる構成配置が、製造の困難さという欠点を有している。この欠点は、種々の種類の共振器における種々の電磁界の構成配置に適合するように曲げられた結合ループまたは結合プローブを使用することによって回避できるが、このような構成は、より多くの部品を必要とし、挿入損失を大きくしてしまう。
本発明の目的は、少なくとも1つの同軸共振器を含む複数の共振器を備えており、費用対効果に優れかつ柔軟な方法で構成することができるマイクロ波フィルタを提供すること、および同軸共振器と他の種類の共振器との間の接続を容易にすることにある。
この目的は、請求項1に定めるマイクロ波フィルタによって達成される。マイクロ波フィルタの好ましい実施形態が、従属請求項に記載される。
本発明のマイクロ波フィルタは、電磁気的に結合された複数の共振器を備えている。それら複数の結合共振器のうちの少なくとも1つは、同軸共振器であり、底壁または下端壁と、下端壁から上方へと延びる側壁と、上端壁とを有するハウジング、およびハウジングの内部に配置され、ハウジングの長手軸に沿って下端壁から上方へと延びている内側導体を有している。本発明によれば、これらの同軸共振器のうちの1つ以上またはすべての上端壁および/または下端壁に、結合手段が設けられ、これら端壁の結合手段のそれぞれが、同軸共振器を隣接の共振器に結合させるために使用されている。すなわち、複数の結合共振器が、隣接する共振器との電磁気的結合(すなわち、電気的結合、磁気的結合、または電気的結合と磁気的結合との組み合わせ)を与えるように構成された結合手段を、上端壁および/または下端壁に備えている少なくとも1つの同軸共振器を含んでいる。そのような同軸共振器は、端壁の結合手段を上端壁のみに有してもよい。しかしながら、そのような同軸共振器の1つ以上またはすべてが、端壁の結合手段を上端壁および下端壁に備えることが好ましく、そのような同軸共振器の1つ以上またはすべてが、端壁の結合手段を下端壁のみに備えることがより好ましい。フィルタは、この種の同軸共振器の結合のみを含んでもよい。しかしながら、同軸共振器の結合が、側壁の結合に加えて、端壁の結合手段を利用するように、フィルタが備えることが好ましい。すなわち、いくつかの同軸共振器を、側壁の結合のみを利用して結合させ、いくつかの同軸共振器を、端壁の結合のみを利用して結合させ、あるいは側壁の結合を端壁の結合に加えて利用して結合させることが好ましい。
本発明は、同軸共振器を必ずしも従来技術に見られるように側壁の結合を利用して結合させる必要はなく、下端壁または上端壁の結合手段を使用して同様に好都合に結合させることができるという予期せぬ発見に基づいている。本発明は、同軸共振器を含んでいて特定のフィルタ特性を有しているマイクロ波フィルタを、きわめて柔軟かつ費用対効果に優れた方法で製造できるという利点を提供する。それぞれが特定の仕様を密に満足する複数の共振器を、所望のフィルタ性能を損なうことなく、いくつかの幾何学的構成に結合することができる。したがって、空間をあまり必要としないフィルタを容易に生み出すことができる。さらに、同軸共振器と他の種類の共振器との混合を含んでいるフィルタを、従来からのこの種のフィルタにつきものの追加のコストおよび製造の複雑さを伴うことなく、製造することができる。全体として、高度な柔軟性が与えられる。
好ましい実施形態においては、同軸共振器のうちの1つの端壁に位置する結合手段の少なくとも1つ、すなわち端壁の結合手段の少なくとも1つが、隣接する共振器との磁気的結合を与えるように構成されている。すなわち、下端壁および/または上端壁に結合手段を有している同軸共振器のうちの少なくとも1つにおいて、端壁の結合手段の少なくとも1つが、隣接する共振器との磁気的結合を与えるように構成されている。これは、当業者による用語「磁気的結合」の通常の理解に従えば、そのような結合手段によって与えられる電磁エネルギーの結合が、主として磁界によって達成されることを意味し、すなわち磁気的結合が支配的な結合モードであることを意味する。磁気的結合を与えるように構成される結合手段を、純粋な磁気的結合を与えるように構成することが可能であるが、一般的には、ある程度の電気的結合が存在する(式1も参照のこと)。そのような端壁の結合手段は、好都合には、結合窓、結合アイリス(coupling iris)、または結合ループを備えることができる。結合窓の場合には、結合の強さの調節を、調節可能な距離にわたって結合窓へと延びるねじを設けることによって、可能にすることができる。そのような調整ねじは、磁力線に対して直角に延びるように配置された場合に、結合の強さに最大の影響を有する。同軸共振器の下端壁または上端壁に位置して磁気的結合を与える結合手段を、正または負の結合符号を有する磁気的結合を与えるように構成することができる。同軸共振器のうちの1つの端壁に位置して磁気的結合を与えるように構成されているそのような結合手段の1つ以上またはすべて、すなわち磁気的結合を与えるように構成された端壁の結合手段の少なくとも1つが、下端壁に位置しているのが好ましい。
さらなる好ましい実施形態においては、同軸共振器のうちの1つの端壁に位置する結合手段の少なくとも1つ、すなわち端壁の結合手段の少なくとも1つが、隣接する共振器との電気的結合を与えるように構成されている。すなわち、下端壁および/または上端壁に結合手段を有している同軸共振器のうちの少なくとも1つにおいて、端壁の結合手段の少なくとも1つが、隣接する共振器との電気的結合を与えるように構成されている。これは、当業者による用語「電気的結合」の通常の理解に従えば、そのような結合手段によって与えられる電磁エネルギーの結合が、主として電界によって達成されることを意味し、すなわち電気的結合が支配的な結合モードであることを意味する。電気的結合を与えるように構成される結合手段を、純粋な電気的結合を与えるように構成することが可能であるが、一般的には、ある程度の磁気的結合が存在する。そのような端壁の結合手段は、好都合には、電気プローブを備えることができる。同軸共振器のうちの1つの端壁に位置して電気的結合を与えるように構成されているそのような結合手段の1つ以上またはすべて、すなわち電気的結合を与えるように構成された端壁の結合手段の少なくとも1つが、下端壁に位置しているのが好ましい。
さらなる好ましい実施形態においては、同軸共振器のうちの1つの端壁に位置する結合手段の少なくとも1つ、すなわち端壁の結合手段の少なくとも1つが、隣接する共振器との磁気的および電気的結合を与えるように構成されている。すなわち、下端壁および/または上端壁に結合手段を有している同軸共振器のうちの少なくとも1つにおいて、端壁の結合手段の少なくとも1つが、隣接する共振器との磁気的および電気的結合を与えるように構成されている。そのような結合手段は、電気的結合および磁気的結合のどちらも支配的ではない電磁エネルギーの結合を提供する。同軸共振器のうちの1つの端壁に位置して磁気的および電気的結合を与えるように構成されているそのような結合手段の1つ以上またはすべて、すなわち磁気的および電気的結合を与えるように構成された端壁の結合手段の少なくとも1つが、下端壁に位置しているのが好ましい。
さらなる好ましい実施形態においては、前記複数の結合共振器が、それぞれ下端壁および/または上端壁に結合手段を備えている隣接する結合同軸共振器で構成される少なくとも1つの1対を含んでおり、それらの同軸共振器が、それら2つの共振器の端壁に位置する結合手段を利用して結合され、下端壁または上端壁を互いに隣接かつ直面させて配置され(これは、共振器が共通の上端壁または下端壁を共有する場合、またはそれらの端壁の少なくとも一部分が共通の部品で形成されている場合を含む)、あるいは一方の同軸共振器の下端壁を他方の同軸共振器の上端壁に隣接かつ直面させて配置されている(これは、第1の共振器の下端壁が第2の共振器の上端壁の少なくとも一部分を形成している場合を含む)。したがって、上記2つの場合の第1においては、上述の1対を形成している2つの同軸共振器が、それらの下端壁または上端壁に結合手段を備える一方で、上記2つの場合の第2においては、一方の同軸共振器が下端壁に結合手段を備え、他方の同軸共振器が上端壁に結合手段を備えている。いずれの場合も、結合手段は、協働して2つの共振器の結合を与える共通の結合手段を形成するように配置される。隣接する端壁の少なくとも一部が共通の部品によって形成されている場合には、結合窓などの2つの結合手段を、共通の結合窓などのただ1つの共通の結合手段によって形成できる。この方法で、複数の結合同軸共振器を備えるマイクロ波フィルタについて、新規な幾何学的配置を実現することができる。端壁の1つが互いに隣接した状態で結合されてなるこのような同軸共振器対の少なくとも1つ(すなわち、そのような対の1つ以上またはすべて)は、下端壁が他方の同軸共振器の端壁に隣接した状態で配置されている同軸共振器を含んでいるのが好ましく、好ましくは、下端壁が互いに隣接した状態で、両方の同軸共振器が配置される。
隣接する同軸共振器に接続した端壁の1対の場合には、隣り合う端壁に位置して協働する結合手段が、磁気的結合のために設けられる結合窓によって形成されており、このような1対を形成している2つの同軸共振器の長手軸が、互いに対してずらされているとさらに好都合である。本発明は、隣接する2つの同軸共振器を負の結合符号にて結合させなければならない場合に、格別の利点を有している。従来技術においては、負の結合は、同軸共振器の間に電気プローブを使用することによってのみ達成可能であった。しかしながら、結合窓(磁気的結合を達成する)に比べて、電気プローブの使用には、より多くの部品が必要となるがゆえの追加のコストならびに抵抗損ゆえの挿入損失の増加が常につきまとう。一方、側壁の窓による磁気的結合は、正の結合しか与えることができない。これは、これらの共振器が、磁力線が常に同軸共振器の内側導体の周囲を同じ方向に回転するように1つの平面に配置されるためであることが分かっている。しかしながら、端壁にて結合している隣接同軸共振器の1対であって、隣り合う端壁に位置して協働する結合手段が、磁気的結合のために設けられた結合窓によって形成され、このような1対を形成している2つの同軸共振器の長手軸が、互いに対してずらされている上述の1対によれば、結合窓を使用した2つの隣接する同軸共振器間の負の結合を、実現することが可能である。結合窓は、いずれの場合も、共通の結合窓を形成するように互いに対して整列させられる。結合の符号が、磁気的または電気的結合によって定められるだけでなく、同軸共振器の内側の電磁界の相対的な向きによっても定められるという事実のため、負の磁気的結合を、2つの同軸共振器の長手軸を互いに対して適切にずらすことによって達成できる。上記の式(1)を見ても分かるように、最も強い負の磁気的結合は、2つの共振器から与えられた磁力線が磁界の重なり合いの領域において互いに対して反平行に延びるように、2つの共振器をずらすことによって得られる。このような負の磁気的結合を、主たる結合またはクロスカップリングを与えるために好都合に利用することができる。
さらなる好ましい実施形態においては、前記複数の結合共振器が、隣接する結合同軸共振器で構成される少なくとも1つの1対を含んでおり、そのような1対を形成している同軸共振器の一方は、自身の下端壁または上端壁が、そのような1対を形成している他方の同軸共振器の側壁に隣接した状態で配置されており、これら2つの同軸共振器は、隣接している壁に結合手段を備えており、それら結合手段が互いに対して整列し、2つの同軸共振器の間の結合を与えるために協働する。したがって、前記複数の結合共振器が、結合手段を下端壁および/または上端壁に備えている少なくとも1つの同軸共振器を含んでおり、そのような同軸共振器は、結合手段が位置する一方の端壁(好ましくは、下端壁)が隣接の同軸共振器の側壁に隣接した状態で配置されている。後者の同軸共振器は、他方の同軸共振器の端壁に隣接して配置された自身の側壁の一部に、結合手段を有している。これは、第1の共振器の端壁の少なくとも一部分が、他方の共振器の側壁の一部によって形成される場合を含んでいる。隣接の壁部の結合手段は、協働して2つの共振器の結合を与える共通の結合手段を形成するように配置される。この方法で、複数の結合同軸共振器を備えるマイクロ波フィルタについて、新規な幾何学的配置を実現することができる。
本発明は、前記複数の共振器が、少なくとも1つのTE(横電界)モード共振器および/または少なくとも1つのTM(横磁界)モード共振器を含んでおり、すなわち異なる種類の共振器の混合を含んでいる場合に、さらなる特段の利点を提供する。この場合、下端壁および/または上端壁に結合手段を有している同軸共振器のうちの少なくとも1つが、この同軸共振器の上端壁または好ましくは下端壁に設けられた結合手段によってTEモード共振器またはTMモード共振器に結合していることが好ましい。このような配置構成は、共振器が互いに対して90°回転させられている従来技術の横並びの配置構成に比べ、より容易に製造することが可能であり、いずれの場合もフィルタ設計にさらなる柔軟度を与える。結合は、上端壁に結合手段を有している同軸共振器、または好ましくは下端壁に結合手段を有している同軸共振器を、上端壁または下端壁がTEモード共振器あるいは、場合によりTMモード共振器(これは、端壁および隣接する側壁の少なくとも一部が共通要素によって形成される場合を含む)の側壁に面するように配置し、TEモード共振器あるいは、場合によりTMモード共振器の側壁に、隣接の同軸共振器の端壁の結合手段と協働する結合手段を設けることによって、好都合に達成することができる。TEモード共振器および/またはTMモード共振器は、少なくとも1つの誘電体共振器および/または少なくとも1つの空洞共振器を含むことができる。
好ましい実施形態においては、共振器は、二次元または三次元のアレイに結合される。この方法で、特定のフィルタ特性を与えるために、適切な幾何学的構成を有する複雑なフィルタを製作することができる。
さらに、共振器を、共振器のうちの少なくとも2つの間にクロスカップリングが存在するように結合することが好ましい。この可能性は、クロスカップリングによって様々な方法でフィルタ性能を向上させることができるため、およびクロスカップリングを利用しなければ得ることができないフィルタ特性が多数存在するため、きわめて好都合である。さらには、共振器を、下端壁および/または上端壁に結合手段を有している同軸共振器のうちの少なくとも1つと隣接の共振器との間にクロスカップリングが存在するように結合し、クロスカップリングを、同軸共振器の上端壁または好ましくは下端壁の結合手段を使用して与えることが好ましい。この場合、クロスカップリングを与える同軸共振器の1つの上端壁または下端壁の結合手段の少なくとも1つ、すなわち端壁の結合手段の少なくとも1つが、負のクロスカップリングを与えるように構成されていると好都合であると考えられる。特には、クロスカップリングを与える同軸共振器の1つの下端壁または上端壁の結合手段の少なくとも1つが、負のクロスカップリング符号を有する磁気的クロスカップリングを与えるように構成されていると、好都合であると考えられる。
好ましい実施形態においては、前記複数の結合共振器が、同軸共振器のみを含んでいる。そのようなフィルタは、従来からのくし形フィルタまたはインターデジタル・フィルタを構成する部位を含むことができる。
前記複数の結合共振器は、隣接の共振器との結合のための結合手段を上端壁に有している少なくとも1つの同軸共振器を含んでいてもよいが、前記複数の結合共振器が、結合手段を下端壁に備える少なくとも1つの同軸共振器を含んでいるのが好ましい。結合手段を下端壁に備えるこれらの同軸共振器の少なくとも1つが、上端壁に結合手段を備えていないならば、特に好ましい。前記複数の結合共振器が、結合手段を上端壁に備える同軸共振器を含んでいない場合が都合がよい。下端壁の結合手段は、より強い結合を与えるため(磁界が底部においてより強力であるため)、および上部においては電界を考慮する必要があるために好ましい。
さらなる好ましい実施形態においては、下端壁および/または上端壁に結合手段を有している同軸共振器のうちの1つ以上またはすべてが、円筒形のハウジングおよび/または円筒形の内側導体を有している。
このマイクロ波フィルタ21は、きわめて小型かつ空間を節約する構成を有し、結合窓を利用して同軸共振器と誘電体共振器との間の結合を好都合にもたらしている。
以下では、図面を参照して好ましい実施形態について、本発明をさらに詳しく説明する。
図1a〜1cに、マイクロ波フィルタ1が示されている。フィルタ1は、矩形の断面を有する5つの別個の同軸共振器2a、2b、2c、2d、および2eを有しており、これらが二次元アレイに結合されている。同軸共振器2a〜2eのそれぞれは、最上壁または上端壁3(共振器2aおよび2bの上端壁が、単一の板状部によって形成され、共振器2c〜2eの上端壁が、同様に単一の板状部によって形成されている)と、底壁または下端壁4(すべての共振器の下端壁が、単一の板状部材によって形成されている)と、それぞれの下端壁4から上方へと延びる側壁5(側壁の一部は同じ板状部材によって形成されている)とによって構成された中空のハウジングを有している。図1bおよび1cから理解できるように、側壁5は、4つの壁部を互いに接続して備える矩形の構成を有しており、4つの壁部が、それぞれの矩形の下端壁4における4つの辺に配置され、下端壁を側方から囲んでいる。5つの共振器2a〜2eは一体構造に配置され、その一体構造において隣り合う共振器2aおよび2bの側壁5の一部が共通の部材5aによって形成されている。同じことが、隣り合う共振器2cおよび2dならびに隣り合う共振器2dおよび2eについても当てはまり、側壁5の一部が共通の部材5bおよび5cをそれぞれ共有している。さらに、共振器2aの下端壁4が、共振器2eの下端壁4および共振器2dの下端壁4の一部を構成しており、共振器2bの下端壁4が、共振器2cの下端壁4および共振器2dの下端壁4の一部を構成している。
重量およびコストの理由のため、共振器2a〜2eのハウジングは、好ましくはアルミニウムで構成される。しかしながら、鉄、銅、真ちゅう、またはインバールで好都合に構成することも可能であり、あるいはこれらの材料または他の材料の2つ以上を含む複合材料部品であってもよい。さらなる好都合な材料の選択として、ポリマー材料またはセラミック材料が挙げられる。共振器2a〜2eを所望の特性に従って製造できること、ならびに材料が良好な導体であり、あるいは銀などの良好な導電材料によってメッキされていることだけが重要である。
さらに、それぞれの共振器2a〜2eは円筒形の内側導体6を有しており、内側導体6は、下端にてハウジングにおけるそれぞれの下端壁4の中央へと取り付けられている。内側導体6は、それぞれのハウジングの長手軸に沿って下端壁4から上方へと延びている。内側導体6の長さは、ハウジングの長さよりも短く、したがって内側導体6の上端とそれぞれの上端壁3との間に、容量ギャップが形成されている。内側導体6は、好ましくは、接続相手であるハウジングと同じ材料で構成されており、共振器2a〜2eを、例えば適切な材料ブロックからの削り出し、または成型によって、少なくとも下端壁4などのハウジングの一部と一緒に1つの部品として好都合に一体に製造することが可能である。しかしながら、内側導体6を別個の部材として設けることも可能である。この場合、内側導体6は、好ましくはアルミニウム、鉄、銅、真ちゅう、インバール、ポリマー材料、またはセラミック材料で構成され、あるいはこれらの材料の2つ以上を含む複合材料部品であってよい。やはり、共振器2a〜2eを所望の特性に従って製造できること、ならびに材料が良好な導体であり、あるいは銀などの良好な導電材料によってメッキされていることだけが重要である。内側導体6がハウジングの少なくとも一部と一体に形成されない場合には、内側導体6を、ねじまたはボルトによって、はんだまたはろう付けによって、適切な接着剤を使用することによって、または下端壁4および内側導体6に設けられる対をなすねじ山によって、下端壁4へと取り付けることが可能である。
同軸共振器2aおよび2bは、共振器2aおよび2bを隔てている側壁5の共通部5aに設けられた結合窓7aによって結合されている。同様に、同軸共振器2cおよび2dは、共振器2cおよび2dを隔てている側壁5の共通部5bに設けられた結合窓7bによって結合されており、同軸共振器2dおよび2eは、共振器2dおよび2eを隔てている側壁5の共通部5cに設けられた結合窓7cによって結合されている。したがって、これらの共振器は、よく知られた側壁結合によって結合されている。対照的に、隣り合う同軸共振器2bおよび2cの間の結合は、共振器2bおよび2cを隔てている下端壁4の共通部3aに設けられた結合窓7dによって、すなわちこれらの共振器の下端壁に設けられた結合手段によって、達成されている。共振器2a、2b、2c、2d、および2eの並びが、マイクロ波フィルタ1の主経路を構成している。
さらなる結合窓8が、隣り合っているが主経路に沿って隣接しているわけではない共振器2aおよび2dの間に設けられ、クロスカップリング(飛び越し結合)をもたらしている。結合窓8は、共振器2aおよび2dを隔てている下端壁4の共通部3bに設けられている。すなわち、結合窓7dと同様、結合窓8は、2つの結合共振器の下端壁に設けられた結合手段である。
フィルタ1内の電磁界は、例えば開口または結合ループを有することができる適切な結合手段9aおよび9bによってそれぞれ励起および抽出される。共振器2a〜2eにおける磁界の分布が、特徴的な磁力線10によって示されている。2つの共振器2bおよび2cの長手軸が、互いに対してずらされている一方で、結合窓7dは、これらの共振器における内側導体6の同じ側に位置するように配置されている。したがって、結合窓7dは、正の結合符号を有する磁気結合をもたらしている。対照的に、結合窓8は、やはり長手軸が互いに対してずらされている同軸共振器2aおよび2dの内側導体6の反対側に位置するように配置されている。この結合窓8の配置は、結合窓8の両側に位置する2つの共振器における磁界ベクトルの向きを反対にすることによって、負の結合符号を有する磁気クロスカップリングを達成するように選択されている。
このマイクロ波フィルタ1は、きわめて小型かつ空間を節約する構成を有し、結合窓を利用して負のクロスカップリングを好都合にもたらしている。
図2に、本発明によるマイクロ波フィルタのさらなる実施形態を示している。フィルタ21が、3つの同軸共振器22a、22b、および22g、ならびに4つの誘電体共振器22c、22d、22e、および22f(TEモードで共振する)を含み、これら7つの共振器22a〜22gが、二次元アレイに結合されている。同軸共振器22a、22b、および22gは、第1の実施形態の同軸共振器2a〜2eと同一である。すなわち、最上壁または上端壁23と、底壁または下端壁24と、側壁25とを有するハウジング、ならびに内側導体26を有している。やはり、同軸共振器の上端壁23、下端壁24、および側壁25の一部は、単一の板状部材によって形成されている。誘電体共振器22c〜22fはそれぞれ、最上壁または上端壁(不図示)と、底壁または下端壁24と、側壁25とを有するハウジングを備えている。さらに、誘電体共振器22c〜22fはそれぞれ、誘電体パック30を適切な支持部31に配置して有している。
図2から、同軸共振器22a、22b、および22gに面する誘電体共振器22c〜22fの側壁25が、同軸共振器22a、22b、および22gの下端壁24をも形成する単一の板状部材によって形成されていることが理解できる。したがって、それぞれの同軸共振器22a、22b、および22gが、下端壁24を少なくとも1つの誘電体共振器22c〜22fにおける1つの側壁25に当接させて配置されている。
同軸共振器22a、22b、および22gのそれぞれは、それぞれの内側導体26の上方において上端壁23に設けられた穴を貫いて延びる調整ねじ33を有している。調整ねじ33を同軸共振器22a、22b、および22gへと出し入れし、内側導体26の先端と上端壁23との間の容量ギャップを変化させ、共振周波数を調節することができる。
同軸共振器22aおよび22bは、共振器22aおよび22bを隔てている側壁25の共通部25aに設けられた結合窓27によって結合している。同様に、誘電体共振器22cおよび22d、誘電体共振器22dおよび22e、ならびに誘電体共振器22eおよび22fは、これらの共振器対を隔てている側壁25の共通部25bに設けられた結合窓28によって結合している。同軸共振器22bと誘電体共振器22cとの間の結合、すなわち異なる種類の共振器間の結合は、誘電体共振器22cの側壁をも構成している同軸共振器22bの下端壁24に設けられた結合窓32によって達成されている。結合窓32が、同軸共振器22bの下端壁に設けられた結合手段である(同時に、誘電体共振器22cの側壁25に設けられた結合手段でもある)。同様に、同軸共振器22gと誘電体共振器22fとの間の結合は、誘電体共振器22fの側壁25をも構成している同軸共振器22gの下端壁24に設けられた結合窓32によって達成されている。フィルタ21内の電磁界は、例えば開口または結合ループを有することができる適切な結合手段29aおよび29bによって、それぞれ励起および抽出される。この実施形態においては、入力の結合手段29aから出力の結合手段29bまで、電磁界にとって可能な経路はただ1つであり、すなわちクロスカップリングが存在していない。
結合窓27、28、32のそれぞれに、調整ねじ34が、それぞれの窓へと延びるように配置されて設けられている。調整ねじ34を窓へと出し入れすることによって、結合の強さを調節することが可能である。
フィルタ21にはクロスカップリングが存在していないが、同軸共振器22aなどの同軸共振器と誘電体共振器22dなどの誘電体共振器との間に適切な結合手段を設けることによって、クロスカップリングを導入することが容易に可能である。そのような結合手段を、それぞれの同軸共振器の下端壁およびそれぞれの誘電体共振器の側壁に配置することができる。図1に示したフィルタ1の結合窓8の場合と同様、そのような結合窓を、負の磁気クロスカップリングを与えるように構成することができる。例えば、負の結合符号を有する磁気クロスカップリングを、同軸共振器22aの下端壁24および誘電体共振器22dの側壁25に位置する結合窓を設けることによって、達成することができる。これは、そのような結合窓の両側に位置する2つの共振器において、磁界ベクトルの向きが反対であるためである。
このマイクロ波フィルタ21は、きわめて小型かつ空間を節約する構成を有し、結合窓を利用して同軸共振器と誘電体共振器との間の結合を好都合にもたらしている。
本発明は、同軸共振器に接続可能な端壁を備えたマイクロ波フィルタに利用できる。
複数の結合同軸共振器を備えているマイクロ波フィルタの概略上面図である。 図1aに示したフィルタ左側の概略側面図である。 図1aに示したフィルタ右側の概略側面図である。 同軸共振器およびTEモード共振器を含む複数の結合共振器を備えているマイクロ波フィルタの概略図である。

Claims (33)

  1. 少なくとも1つの同軸共振器(2a〜2e、22a、22b、22g)を含む複数の結合共振器(2a〜2e、22a〜22g)を有するマイクロ波フィルタであって、
    下端壁(4、24)と、下端壁(4、24)から上方へと延びる側壁(5、25)と、上端壁(3、23)とを含むハウジング、および
    該ハウジングの内部に配置され、該ハウジングの長手軸に沿って下端壁(4、24)から上方へと延びている内側導体(6、26)、を有し、
    前記同軸共振器(2a〜2e、22a、22b、22g)のうちの少なくとも1つは、下端壁(4、24)および/または上端壁(3、23)に、隣接する共振器との電磁的結合を達成する結合手段(7d、8、32)を含む、マイクロ波フィルタ。
  2. 前記同軸共振器(2a〜2e、22a、22b、22g)のうちの少なくとも1つは、下端壁(4、24)および/または上端壁(3、23)に、隣接する共振器との磁気的結合を与える結合手段(7d、8、32)を含む、請求項1に記載のマイクロ波フィルタ。
  3. 前記同軸共振器(2a〜2d、22b、22g)のうちの少なくとも1つは、下端壁(4、24)および/または上端壁(3、23)に、隣接する共振器との磁気的結合を与える結合手段(7d、8、32)を含み、
    前記結合手段(7d、8、32)のうちの少なくとも1つは、結合窓である、請求項2に記載のマイクロ波フィルタ。
  4. 前記結合窓(7d、8、32)のうちの少なくとも1つにおいて、調節可能な距離に従って結合窓(32)へと進入し、結合の強さを調節するねじが設けられた、請求項3に記載のマイクロ波フィルタ。
  5. 前記同軸共振器(2a〜2d、22b、22g)のうちの少なくとも1つは、下端壁(4、24)および/または上端壁(3、23)に、隣接する共振器との磁気的結合を与える結合手段(7d、8、32)を含み、
    前記結合手段(7d、8、32)のうちの少なくとも1つは、結合ループである、請求項2から4のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  6. 前記同軸共振器(2a〜2d、22b、22g)のうちの少なくとも1つは、下端壁(4、24)および/または上端壁(3、23)に、隣接する共振器との磁気的結合を与える結合手段(7d、8、32)を含み、
    前記結合手段(7d、8、32)のうちの少なくとも1つは、正の結合を与える、請求項2から5のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  7. 前記同軸共振器(2a〜2d、22b、22g)のうちの少なくとも1つは、下端壁(4、24)および/または上端壁(3、23)に、隣接する共振器との磁気的結合を与える結合手段(7d、8、32)を含み、
    前記結合手段(7d、8、32)のうちの少なくとも1つは、負の結合を与える、請求項2から5のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  8. 前記同軸共振器(2a〜2e、22a、22b、22g)のうちの少なくとも1つは、下端壁(4、24)および/または上端壁(3、23)に、隣接する共振器との電気的結合を与える結合手段を含む、請求項1から7のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  9. 前記同軸共振器のうちの少なくとも1つは、下端壁(4、24)および/または上端壁(3、23)に、隣接する共振器との電気的結合を与える結合手段を含み、
    前記結合手段のうちの少なくとも1つは、電気プローブである、請求項8に記載のマイクロ波フィルタ。
  10. 前記同軸共振器(2a〜2e、22a、22b、22g)のうちの少なくとも1つは、下端壁(4、24)および/または上端壁(3、23)に、隣接する共振器との磁気的および電気的結合を与える結合手段を含む、請求項1から9のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  11. 前記複数の結合共振器(2a〜2e、22a〜22g)は、隣接する結合同軸共振器(2a、2d;2b、2c)で構成される対を少なくとも1つ含み、
    該1対は、下端壁(4)および/または上端壁(3)に結合手段(8;7d)を含み、
    該1対を形成する前記同軸共振器の一方(2a;2b)は、下端壁(4)または上端壁(3)が、該1対を形成する他方の同軸共振器(2d;2c)の下端壁(4)または上端壁(3)に、隣接した状態で配置され、
    前記2つの同軸共振器(2a、2d;2b、2c)は、隣接する端壁に結合手段(8;7d)を含み、
    前記結合手段(8;7d)は、互いに対して整列し、前記2つの同軸共振器(2a、2d;2b、2c)の間に結合を与えるように協働する、請求項1から10のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  12. 端壁の一方が互いに隣接した状態で結合された同軸共振器対(2a、2d;2b、2c)の少なくとも1つにおいて、前記2つの同軸共振器(2a、2d;2b、2c)のうちの一方は、下端壁(4)が他方の同軸共振器の端壁(3、4)に隣接した状態で配置される、請求項11に記載のマイクロ波フィルタ。
  13. 端壁の一方が互いに隣接した状態で結合された同軸共振器対(2a、2d;2b、2c)の少なくとも1つにおいて、前記2つの同軸共振器(2a、2d;2b、2c)は、下端壁(4)が互いに隣接した状態で配置される、請求項11に記載のマイクロ波フィルタ。
  14. 端壁の一方が互いに隣接した状態で結合された同軸共振器対(2a、2d;2b、2c)の少なくとも1つにおいて、隣接する端壁(3、4)に位置する前記協働する結合手段(8;7d)は、磁気的結合のために設けられる結合窓によって形成され、
    該1対を形成する前記2つの同軸共振器(2a、2d;2b、2c)の長手軸が、互いに対してずらされている、請求項11から13のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  15. 端壁(3、4)の一方が互いに隣接した状態で結合され、長手軸を互いに対してずらして配置される同軸共振器対(2a、2d;2b、2c)の少なくとも1つにおいて、前記結合窓(8;7d)によって与えられる磁気的結合が負の結合符号を有するように、前記ずれが選択される、請求項14に記載のマイクロ波フィルタ。
  16. 端壁(3、4)の一方が互いに隣接した状態で結合され、前記結合窓(8;7d)によって与えられる磁気的結合が負の結合符号を有するように、長手軸を互いに対してずらして配置される同軸共振器対(2a、2d;2b、2c)の少なくとも1つにおいて、負の結合符号を有する磁気的結合は、クロスカップリングを与える、請求項15に記載のマイクロ波フィルタ。
  17. 前記複数の結合共振器(2a〜2e、22a〜22g)は、隣接する結合同軸共振器で構成される対を少なくとも1つ含み、
    該1対を形成する前記同軸共振器の一方は、下端壁(4、24)または上端壁(3、23)が、該1対を形成する他方の同軸共振器の側壁(5、25)に隣接した状態で配置され、
    前記同軸共振器は、隣接する壁に結合手段を含み、
    前記結合手段は、互いに対して整列し、前記2つの同軸共振器の間に結合を与えるように協働する、請求項1から16のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  18. 一方の同軸共振器の端壁の一方が、他方の同軸共振器の側壁に隣接した状態で結合されている同軸共振器対の少なくとも1つにおいて、前記2つの同軸共振器のうちの一方は、下端壁が他方の同軸共振器の側壁に隣接した状態で配置される、請求項17に記載のマイクロ波フィルタ。
  19. 前記複数の共振器は、少なくとも1つの横電界モード共振器(22c〜22f)および/または少なくとも1つの横磁界モード共振器(22c〜22f)を含む、請求項1から18のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  20. 下端壁(24)および/または上端壁(23)に結合手段(32)を有する同軸共振器(22b、22g)のうちの少なくとも1つは、前記結合手段(32)によって横電界モード共振器(22c、22f)または横磁界モード共振器(22c、22f)と結合する、請求項19に記載のマイクロ波フィルタ。
  21. 前記複数の結合共振器(2a〜2e、22a〜22g)は、隣接する結合共振器で構成される対を少なくとも1つ含み、
    該1対を形成する前記共振器の一方は、下端壁(24)および/または上端壁(23)に結合手段(32)を含む同軸共振器(22b;22g)であり、他方は、横電界モード共振器(22c;22f)または横磁界モード共振器(22c、22f)であり、
    前記同軸共振器(22b;22g)は、下端壁(24)または上端壁(23)が、前記横電界モード共振器(22c;22f)または前記横磁界モード共振器(22c;22f)のそれぞれの側壁(25)に隣接した状態で配置され、
    前記2つの共振器(22b、22c;22g、22f)は、隣接する壁(24、25)に結合手段(32)を含み、
    前記結合手段(32)は、互いに対して整列し、前記2つの同軸共振器(22b、22c;22g、22f)の間に結合を与えるように協働する、請求項20に記載のマイクロ波フィルタ。
  22. 端壁の一方(24)が、横電界モード共振器(22c;22f)または横磁界モード共振器(22c;22f)の側壁(25)に隣接した状態で配置される同軸共振器(22b;22g)によって形成される結合共振器対(22b、22c;22g、22f)の1つにおいて、前記同軸共振器(22b;22g)は、下端壁(24)が横電界モード共振器(22c;22f)または横磁界モード共振器(22c;22f)のそれぞれの側壁(25)に隣接した状態で配置される、請求項21に記載のマイクロ波フィルタ。
  23. 前記横電界モード共振器(22c;22f)および/または前記横磁界モード共振器(22c;22f)は、少なくとも1つの誘電体共振器(22c;22f)および/または少なくとも1つの空洞共振器を含む、請求項19から22のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  24. 前記共振器(2a〜2e、22a〜22g)は、二次元または三次元のアレイに結合される、請求項1から23のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  25. 前記共振器(2a〜2e、22a〜22g)は、該共振器のうちの少なくとも2つの間にクロスカップリングが存在するように結合される、請求項1から24のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  26. 前記共振器(2a〜2e、22a〜22g)は、下端壁(4)および/または上端壁(3)に結合手段(7d、8)を有する同軸共振器(2a、2d)のうちの少なくとも1つと隣接の共振器との間にクロスカップリングが存在するように結合され、
    前記クロスカップリングは、前記結合手段(7d、8)を使用して与えられる、請求項25に記載のマイクロ波フィルタ。
  27. クロスカップリングを与える同軸共振器(2a、2d)の一方の下端壁(4)または上端壁(3)の結合手段(7d、8)の少なくとも1つが、負のクロスカップリングを与える、請求項26に記載のマイクロ波フィルタ。
  28. クロスカップリングを与える同軸共振器(2a、2d)の一方の下端壁(4)または上端壁(3)の結合手段(7d、8)の少なくとも1つが、負のクロスカップリング符号を有する磁気的クロスカップリングを与える、請求項26または27に記載のマイクロ波フィルタ。
  29. 前記複数の結合共振器(2a〜2e)は、同軸共振器(2a〜2e)のみを含む、請求項1から18および24から28のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  30. 下端壁および/または上端壁に結合手段を有する同軸共振器のうちの少なくとも1つは、円筒形のハウジングを有する、請求項1から29のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  31. 下端壁および/または上端壁に結合手段を有する同軸共振器のうちの少なくとも1つは、円筒形の内側導体を有する、請求項1から30のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  32. 前記複数の結合共振器(2a〜2e、22a〜22g)は、少なくとも1つの同軸共振器(2a〜2e、22a、22b、22g)を含み、
    前記同軸共振器は、隣接する共振器と結合する結合手段(7d、8、32)を下端壁(4、24)に含む、請求項1から31のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
  33. 前記複数の結合共振器(2a〜2e、22a〜22g)は、上端壁(3、23)に結合手段を含む同軸共振器を含まない、請求項1から32のいずれかに記載のマイクロ波フィルタ。
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