JP2003309406A - 共振器、フィルタ、複合フィルタ装置、送受信装置、および通信装置 - Google Patents

共振器、フィルタ、複合フィルタ装置、送受信装置、および通信装置

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JP2003309406A
JP2003309406A JP2002113963A JP2002113963A JP2003309406A JP 2003309406 A JP2003309406 A JP 2003309406A JP 2002113963 A JP2002113963 A JP 2002113963A JP 2002113963 A JP2002113963 A JP 2002113963A JP 2003309406 A JP2003309406 A JP 2003309406A
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electrode
resonator
superconductor
film
dielectric
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Noribumi Matsui
則文 松井
Sukehito Kanetaka
祐仁 金高
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/203Strip line filters
    • H01P1/20327Electromagnetic interstage coupling
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    • H01P1/205Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
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    • H01P3/02Waveguides; Transmission lines of the waveguide type with two longitudinal conductors
    • H01P3/08Microstrips; Strip lines
    • H01P3/081Microstriplines
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    • H01P7/04Coaxial resonators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 臨界温度に関係なく、一定の共振周波数を有
する低損失の共振器を構成する。 【解決手段】 誘電体基板1の一方の主面に、超伝導体
膜21と金属膜22とを順に積層形成した共振電極2を
形成する。誘電体基板1の他方の主面には、超伝導体膜
31と金属膜32とを積層形成した接地電極3を全面に
形成する。これにより、共振電極2と誘電体基板1と接
地電極3とでマイクロストリップ共振器を構成する。臨
界温度より低い低温動作時に超伝導膜が電極の機能を果
たし、臨界温度以上の高温動作時に金属膜が電極の機能
を果たすので、超伝導体膜21の長さを金属膜22の長
さよりも長くすることにより、低温動作時と高温動作時
とで共振周波数を略一致させ、広い温度範囲で一定の共
振周波数特性を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信機器のRF
回路などに用いられる共振器、フィルタ、デュプレク
サ、複合フィルタ装置、送受信装置およびこれらを用い
た通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波通信に使用する共振器として
は、誘電体に電極を形成した誘電体共振器が一般に用い
られており、その例として、マイクロストリップ共振
器、誘電体同軸共振器等がある。
【0003】通信装置の高性能化にともない、これらの
共振器においては、低損失化が重要な課題となってい
る。導体損失の少ない誘電体共振器としては、電極に超
伝導体を用いたものがあるが、このような共振器で低損
失特性を維持するには、常に電極が超伝導体となる臨界
温度より低くしなければならない。このため、常時冷却
器等で冷却し続けなければならないが、冷却器の故障等
で冷却できなくなった場合には、共振器の電極が臨界温
度より高くなる。これにより、超伝導体は通常の電極材
料である金属よりも導電率が極端に低くなり抵抗値が増
加してしまうため、共振器の導体損失を増加してしま
う。
【0004】このような課題を解決する誘電体共振器
が、特開平6−37513号公報および特開平6−37
514号公報に開示されている。
【0005】これらの発明は、図17に示すように、誘
電体基板1の一方の主面に、超伝導体膜21と金属膜2
2とを順に積層してなる共振電極2を所定の幅および長
さで形成し、他方の主面には、超伝導体膜31と金属膜
32とを順に積層してなる接地電極3を全面に形成して
いる。これにより、マイクロストリップ共振器を構成し
ている。このような誘電体共振器は、臨界温度より低い
低温動作時では超伝導体膜21が主たる共振電極とな
り、臨界温度よりも高い温度では金属膜22が主たる共
振電極となる。これにより、常温帯での導体損失の低下
を抑制している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の低損失誘電体共振器には、次に示す解決すべき課題
が存在した。
【0007】超伝導体は、臨界温度より低い低温動作時
の超伝導体状態と、臨界温度よりも高い非超伝導状態と
では、高周波信号に対する表面リアクタンスが大きく異
なる。このため、超伝導状態と非超伝導状態とでは、共
振器の共振周波数が、図18に示すように大きく変化し
てしまう。
【0008】図18は超伝導体・金属積層電極を用いた
誘電体共振器の共振周波数の温度特性を示した図であ
る。図18に示すように、超伝導状態や非超伝導状態で
も温度が上昇するにつれて、徐々に共振周波数が低くな
るが、超伝導状態から非超伝導状態に移行すると共振周
波数が著しく低くなる。このように臨界温度を閾値とし
て、共振周波数が全く異なってしまう。このような共振
器を用いて、例えば、帯域通過フィルタを形成した場
合、通過帯域が温度により変化してしまい、伝送特性が
温度に依存する不安定な状態となってしまう。
【0009】この発明の目的は、臨界温度に関係なく、
一定の共振周波数を有する低損失の共振器を構成するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、誘電体と該
誘電体に形成した電極とからなり、該電極の形成位置、
形状、寸法によって共振周波数が定まる共振器におい
て、前記電極を超伝導体膜と金属膜とを積層した積層電
極で構成し、前記超伝導体膜が主たる導体部として作用
する、臨界温度より低い低温動作時での共振周波数と、
前記金属膜が主たる導体部として作用する、臨界温度以
上の高温動作時での共振周波数とが略等しくなるよう
に、前記超伝導体膜と前記金属膜のそれぞれの形成位
置、形状または寸法を定めたことを特徴としている。
【0011】前記の「略等しく」とは、超伝導体膜と金
属膜とを同じ部分に同じ面積で形成した、同一構造の共
振器における低温動作時と高温動作時の共振周波数の変
動量に比べて変動量が小さくなっている状態のことであ
る。
【0012】これにより、超伝導体膜が超伝導状態から
非超伝導状態へ遷移する際に、超伝導体膜の高周波信号
に対する表面リアクタンスの変化による共振周波数の変
化を、金属膜を導体部として作用させることによって補
償する。しかも、臨界温度より低い低温動作時と臨界温
度以上の高温動作時とで、共振周波数を略一致させるこ
とによって、広い温度範囲に亘って使用可能な共振器と
する。
【0013】また、この発明は、超伝導体膜よりも金属
膜を狭い面積で形成する。このことにより、超伝導体膜
が超伝導状態から非超伝導状態へ遷移して、超伝導体膜
の高周波信号に対する表面リアクタンスの変化により共
振周波数が低下する温度範囲で、金属膜を主たる導体部
として作用させることにより、共振周波数の低下を補償
する。
【0014】また、この発明は、誘電体と該誘電体に形
成した電極とからなり、該電極の形成位置、形状、寸法
によって共振周波数が定まる共振器において、前記電極
を、超伝導体と金属との混合による複合電極と、超伝導
体膜とから構成し、前記複合電極の超伝導体および前記
超伝導体膜が主たる導体部として作用する、臨界温度よ
り低い低温動作時での共振周波数と、前記複合電極の金
属が主たる導体部として作用する、臨界温度以上の高温
動作時での共振周波数とが略等しくなるように、前記複
合電極と前記超伝導体膜のそれぞれの形成位置、形状ま
たは寸法を定めたことを特徴としている。
【0015】これにより、複合電極の超伝導体および超
伝導体膜が超伝導状態から非超伝導状態へ遷移する際
に、超伝導体の表面リアクタンスの変化による共振周波
数の変化を、複合電極の金属を導体部として作用させる
ことによって補償する。しかも、臨界温度より低い低温
動作時と臨界温度以上の高温動作時とで、共振周波数を
略一致させることによって、広い温度範囲に亘って使用
可能な共振器とする。
【0016】また、この発明は、超伝導体膜で共振器の
開放端近傍に付加容量を与える電極を形成する。このこ
とにより、超伝導体膜の臨界温度より低い低温動作時に
おける共振周波数を、金属膜が主たる導体部として作用
する高温動作時での共振周波数に合わせる。
【0017】また、この発明は、前記付加容量を与える
電極を、前記金属膜、前記超伝導体膜、または超伝導体
と金属とを混合した複合電極膜により形成し、該付加容
量を与える電極と前記開放端近傍とを接続する接続電極
を超伝導体膜で形成する。このことにより、超伝導体膜
の臨界温度より低い低温動作時における共振周波数を、
金属膜が主たる導体部として作用する高温動作時での共
振周波数に合わせる。
【0018】また、この発明は、前記誘電体として、誘
電率が負の温度係数を有するものを用いる。このことに
より、超伝導体膜の表面リアクタンスの温度特性を、誘
電体の誘電率の温度特性により打ち消し、共振器の共振
周波数の温度依存性を更に抑える。
【0019】また、この発明は、前記共振器を複数組配
置するとともに、所定の共振器に結合する入出力手段を
設けることによりフィルタを構成し、このフィルタの減
衰特性を略一定とすることを特徴としている。
【0020】また、この発明は、前記共振器を複数組配
置するとともに、所定の共振器に結合する入出力手段を
設けることによりデュプレクサを構成し、このデュプレ
クサの減衰特性を略一定にすることを特徴としている。
【0021】また、この発明は、前記フィルタまたはデ
ュプレクサを複数組備えて複合フィルタ装置を構成し、
減衰特性を略一定にすることを特徴としている。
【0022】また、この発明は、前記フィルタ、デュプ
レクサ、または複合フィルタ装置と、前記フィルタ、デ
ュプレクサ、複合フィルタ装置の入力部または出力部に
接続する増幅器と、冷凍機とを備えることで、安定した
伝送特性を有する送受信装置を構成することを特徴とし
ている。ここで、「送受信装置」とは、送受両方の機能
を備えたものに限らず、送信だけを行う送信装置や、受
信だけを行う受信装置をも含む。
【0023】また、この発明は、前記フィルタ、デュプ
レクサ、複合フィルタ装置、または送受信装置を備える
ことで、安定した通信特性を有する通信装置を構成する
ことを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】第1の実施形態に係るマイクロス
トリップ共振器の構成について、図1、図2を参照して
説明する。図1の(a)はマイクロストリップ共振器の
上面図であり、(b)は長辺方向に切った断面図であ
り、(c)は短辺方向に切った断面図である。図1にお
いて、1は誘電体基板、2は共振電極、3は接地電極、
21,31は超伝導体からなる電極膜(以下「超伝導体
膜」という。)、22,32は金属からなる電極膜(以
下「金属膜」という。)であり、L1は超伝導体膜21
の長辺の長さ、L2は金属膜22の長辺の長さである。
【0025】誘電体基板1の一方の主面には、長辺がL
1の長さの超伝導体膜21と、L2の長さの金属膜22
とを、誘電体基板1の表面から順に積層形成した共振電
極2が形成されている。超伝導体膜21の長さL1は金
属膜22の長さL2よりも長く、金属膜22の長辺方向
の両端から超伝導体膜21が露出する形状となってい
る。
【0026】誘電体基板1の他方の主面には、超伝導体
膜31と金属膜32とを積層形成した接地電極3が全面
に形成されている。
【0027】このように、共振電極2の長辺の長さを使
用周波数での1/2波長の整数倍とすることで、共振電
極2の長辺方向の両端を開放端とするマイクロストリッ
プ共振器を構成している。
【0028】超伝導体膜21,31は、Y1 Ba2 Cu
3 x 、(Bi,Pb)2 Sr2 Ca2 Cu3 x 、B
2 Sr2 Ca1 Cu2 x 等のCuを含む酸化物超伝
導体で形成されている。このようなCuを含む酸化物超
伝導体は超伝導体材料の中でも臨界温度が比較的高い、
約100Kであるため、例えばスターリング冷凍機、G
M冷凍機、パルス管冷凍機、ペルチェ素子等の所定の性
能を有する冷凍機を用いることにより、比較的容易に超
伝導状態にすることができる。
【0029】また、金属膜22,32には、Ag,A
u,Pt,Cu,Al等を用いている。
【0030】また、誘電体基板1には、MgO,Al2
3 ,LaAlO3 ,Ba(Mg,Ta)O3 ,Ba
(Sn,Mg,Ta)O3 ,Ba(Mg,Nb)O3
Ba(Zn,Nb)O3 等を用いている。
【0031】このような構成で共振周波数2GHzの共
振器を形成する場合、超伝導体膜21,31の膜厚は
0.2〜10μm、金属膜22,32の膜厚は1μm以
上であることが望ましく、更には、超伝導体膜21,3
1の膜厚は、超伝導体の電磁界侵入長(ロンドン長)の
1〜2倍程度にすることが好ましい。
【0032】また、超伝導膜21の長さL1を金属膜2
2の長さL2と同じにした場合に、臨界温度を閾値にし
て、共振周波数がdf変化したとする。このとき、超伝
導体膜21の長さL1を金属膜22の長さL2よりも、
df/fo(foは超伝導状態での共振周波数)だけ共
振周波数が変化する分だけ長くする。このことにより、
超伝導体膜21,31が超伝導状態から非超伝導状態へ
遷移する際に、超伝導体膜21,31の表面リアクタン
スの変化による共振周波数の変化を、金属膜22を主た
る導体部として作用させることによって補償する。しか
も、臨界温度より低い低温動作時と臨界温度以上の高温
動作時とで、共振周波数を略一致させる。
【0033】例えば、超伝導状態で2GHzの共振周波
数を有する共振器であって、臨界温度を境界に、非超伝
導体状態で4MHzだけ共振周波数が低くなったとする
と、超伝導体膜21の長さL1を金属膜22の長さL2
よりも0.2%長くすればよい。
【0034】上記のような構造を有することで、超伝導
状態での共振周波数がシフトした共振器の共振周波数の
温度特性を図2に示す。図2に示すように、超伝導状態
での共振周波数が低下し、臨界温度を境に共振周波数は
略一定となっている。
【0035】このようにして、共振周波数に温度依存性
がないマイクロストリップ共振器を構成することができ
る。
【0036】次に、第2の実施形態に係るマイクロスト
リップ共振器の構成について、図3、図4を参照して説
明する。図3は本実施形態に用いる誘電体の誘電率の温
度特性を示した図であり、図4は共振器の共振周波数の
温度特性を示した図である。
【0037】本実施形態に係るマイクロストリップ共振
器の構造は、第1の実施形態に示したマイクロストリッ
プ共振器と同じであり、誘電体基板1の材料のみが異な
る。具体的には、誘電体基板1を構成する誘電体の誘電
率の温度特性のみが異なる。本実施形態に用いる誘電体
の誘電率は負の温度係数を有する。例えば、図3に示す
ように−8ppm/Kの傾斜を有する。
【0038】このような負の温度係数を有する誘電体と
しては、Ba(Mg,Ta)O3 ,Ba(Sn,Mg,
Ta)O3 ,Ba(Mg,Nb)O3 ,Ba(Zn,N
b)O3 、およびこれらの混合体を用いる。これらの誘
電体材料は類似した材料系であるが、温度係数が異なる
ため、これらを混合することにより、所望の温度係数を
有する誘電体を形成することができる。
【0039】第1の実施形態に示した共振器は、誘電体
の誘電率が温度係数を有しないため、図2に示すように
臨界温度で共振周波数が大きく変化することなく、略一
定の共振周波数を有するものの、全体として、温度が高
くなるにつれて共振周波数が低くなっている。
【0040】しかし、本実施形態に示す共振器は、誘電
体の誘電率が負の温度係数を有するため、温度が高くな
ると誘電率は低くなり、共振器の共振周波数を高くする
方向に働く。ここで、誘電率の温度依存性に関係なく変
化する共振周波数の温度係数に合わせて、誘電体の誘電
率の温度係数を設定することにより、図4に示すような
温度依存性のない共振周波数を得ることができる。
【0041】次に、第3の実施形態に係るマイクロスト
リップ共振器の構成について、図5を参照して説明す
る。図5の(a)はマイクロストリップ共振器の上面図
であり、(b)は長辺方向に切った断面図であり、
(c)は短辺方向に切った断面図である。図5におい
て、1は誘電体基板、2は共振電極、3は接地電極、2
1は超伝導体膜、23,33は超伝導体と金属とからな
る複合電極膜である。本実施形態に用いる誘電体、超伝
導体、金属は第1の実施形態に示したものと同じであ
る。
【0042】誘電体基板1の一方の主面には、所定の長
さの長辺を有する複合電極膜23が形成され、その両端
部に所定の長さで超伝導体膜21が接続して形成された
共振電極2が設けられている。また、誘電体基板1の他
方の主面には、複合電極膜33からなる接地電極3が全
面に形成されている。
【0043】このように、共振電極2の長辺の長さを使
用周波数での1/2波長の整数倍とすることで、共振電
極2の長辺方向の両端を開放端とするマイクロストリッ
プ共振器を構成している。
【0044】誘電体基板1および超伝導体膜21には、
第1の実施形態に示した材料が用いられており、複合電
極膜23,33は第1の実施形態に示した超伝導体材料
と金属とを混合して形成されている。
【0045】このような構造とすることにより、臨界温
度より低い低温動作時には、複合電極膜23の超伝導体
および超伝導体膜21が主たる導体部として働き、臨界
温度以上の高温動作時には、複合電極膜23の金属が主
たる導体部として働き、共振器として機能する。ここ
で、前者の共振周波数と後者の共振周波数とが略等しく
なるように、複合電極膜23の寸法と、その両端部の超
伝導体膜21の寸法を定める。
【0046】このことにより、温度依存性のない共振周
波数を有する共振器を構成することができる。また、複
数層に積層する電極を用いないため、構造が簡素とな
り、容易に形成することができる。
【0047】次に、第4の実施形態に係る開放円形TM
モード共振器の構成について、図6を参照して説明す
る。図6の(a)は開放円形TMモード共振器の上面図
であり、(b)はその側面断面図である。図6におい
て、1は誘電体ブロック、4は上面電極、5は下面電
極、41,51は超伝導体膜、42,52は金属膜であ
る。本実施形態に用いる誘電体、超伝導体、金属は第1
の実施形態に示したものと同じである。
【0048】誘電体ブロック1の一方の主面である上面
には、超伝導体膜41と金属膜42とを積層形成した上
面電極4が設けられており、他方の主面である下面に
は、超伝導体膜51と金属膜52とを積層形成した下面
電極5が設けられている。
【0049】誘電体ブロック1、超伝導体膜41,5
1、および金属膜42,52は、第1の実施形態に示し
た材料と同じ材料で形成されている。
【0050】臨界温度より低い低温動作時に超伝導体膜
41,51が主たる導体部として働き、臨界温度以上の
高温動作時に金属膜42,52が主たる導体部として働
くので、ここで、前者の共振周波数と後者の共振周波数
とが略等しくなるように、上面電極4の超伝導体膜41
を金属膜42よりも広い面積で形成する。このことによ
り、温度依存性のない共振周波数を有する開放円形TM
モード共振器を構成することができる。
【0051】なお、本実施形態では円形の共振器を示し
たが、矩形や多角形の共振器についても、超伝導体膜の
面積を金属膜の面積より大きくすることにより、同様の
効果を得ることができる。
【0052】次に、第5の実施形態に係る誘電体同軸共
振器の構成について、図7を参照して説明する。図7の
(a)は誘電体同軸共振器の貫通孔の軸方向に垂直な平
面で切った断面図であり、(b)は貫通孔の軸に平行な
平面で切った断面図である。図7において、1は誘電体
ブロック、7は外導体、8は内導体、11は貫通孔、7
1,81は超伝導体膜、72,82は金属膜である。本
実施形態に用いる誘電体、超伝導体、金属は第1の実施
形態に示したものと同じである。
【0053】誘電体ブロック1の或一面からこれに対向
する面にかけて貫通孔11が形成されており、貫通孔1
1の内面には超伝導体膜81と金属膜82とを積層形成
してなる内導体8が形成されている。ここで、貫通孔1
1の長さ、すなわち誘電体ブロックの貫通孔11の軸方
向の長さを使用周波数における波長の1/2とする。ま
た、誘電体ブロック1の外面には、貫通孔1の両開口面
を除く四面に、超伝導体膜71と金属膜72とを積層形
成した外導体7が形成されている。このような構成とす
ることにより、貫通孔11の両開口面を開放面とする使
用周波数における1/2波長の長さを有する誘電体同軸
共振器を構成している。
【0054】ここで、内導体8の超伝導体膜81は貫通
孔11の内面全面に形成されているが、金属膜82は貫
通孔11の両開口面から所定の深さだけ内側の位置まで
の間の内面にしか形成されていない。このような構造と
することで、超伝導体膜81の面積を金属膜82の面積
よりも広くして、前述の実施形態の場合と同様に、低温
動作時と高温動作時での共振周波数が略等しくなるよう
にする。これにより、温度依存性のない共振周波数を有
する誘電体同軸共振器を構成することができる。
【0055】次に、第6の実施形態に係る誘電体同軸共
振器の構成について、図8を参照して説明する。
【0056】図8の(a)は誘電体同軸共振器の貫通孔
の軸方向に垂直な平面で切った断面図であり、(b)は
貫通孔の軸に平行な平面で切った断面図である。図8に
おいて、1は誘電体ブロック、7は外導体、8は内導
体、11は貫通孔、71,81は超伝導体膜、72,8
2は金属膜である。本実施形態に用いる誘電体、超伝導
体、金属は第1の実施形態に示したものと同じである。
【0057】誘電体ブロック1の或一面からこれに対向
する面にかけて貫通孔11が形成されており、貫通孔1
1の内面には超伝導体膜81と金属膜82とを積層形成
してなる内導体8が形成されている。ここで、貫通孔1
1の長さ、すなわち誘電体ブロックの貫通孔11の軸方
向の長さを使用周波数における波長の1/4とする。ま
た、誘電体ブロック1の外面には、貫通孔11の一方の
開口面を除く五面に超伝導体膜71と金属体膜72とを
積層形成した外導体7が形成されている。このような構
成とすることにより、貫通孔11の一方の開口面を開放
面とし、他方の開口面を短絡面とする使用周波数におけ
る1/4波長の長さを有する誘電体同軸共振器を構成し
ている。
【0058】ここで、内導体8の超伝導体膜81は貫通
孔11の内面全面に形成されているが、金属膜82は貫
通孔11の開放面から所定の深さだけ内側から短絡面ま
での内面にしか形成されていない。このような構造とす
ることで、超伝導体膜81の面積を金属膜82の面積よ
りも広くして、第5の実施形態の場合と同様に、共振周
波数を調整して、温度依存性のない共振周波数を有する
誘電体同軸共振器を構成することができる。
【0059】次に、第7の実施形態に係る誘電体同軸共
振器の構成について、図9を参照して説明する。図9の
(a)は誘電体同軸共振器の貫通孔の一方の開口面を示
した正面図であり、(b)は貫通孔の軸に平行な平面で
切った断面図である。図9において、1は誘電体ブロッ
ク、7は外導体、8は内導体、9は付加電極、11は貫
通孔、71,81は超伝導体膜、72,82は金属膜で
ある。本実施形態に用いる誘電体、超伝導体、金属は第
1の実施形態に示したものと同じである。
【0060】図9に示す誘電体同軸共振器は、貫通孔1
1の両開口面(開放面)に内導体8に導通する付加電極
9が形成されており、超伝導体膜81と金属膜82は貫
通孔11の内面全面に形成されている。他の構成は図7
に示した誘電体同軸共振器と同じである。ここで、付加
電極9は超伝導体で形成されている。このように付加電
極9を形成することにより、付加容量が発生するため、
超伝導体膜の臨界温度より低い低温動作時における共振
周波数を、金属膜が主たる導体部として作用する高温動
作時での共振周波数に合わせる。
【0061】付加電極9の面積は開放面上で任意に設定
することができるので、低温動作時での共振周波数を容
易に定めることができる。これにより、共振周波数の調
整が容易に行え、温度依存性のない共振周波数を有する
誘電体同軸共振器を容易に構成することができる。
【0062】なお、本実施形態では、貫通孔の両開口面
に付加電極を形成したが、一方の開口面のみに形成して
も、付加電極を所定の面積に形成することにより同様の
効果を得ることができる。
【0063】次に、第8の実施形態に係る誘電体同軸共
振器の構成について、図10を参照して説明する。図1
0の(a)は誘電体同軸共振器の貫通孔の一方の開口面
を示した正面図であり、(b)は貫通孔の軸に平行な平
面で切った断面図である。図10において、1は誘電体
ブロック、7は外導体、8は内導体、9は付加電極、1
1は貫通孔、71,81は超伝導体膜、72,82は金
属膜である。本実施形態に用いる誘電体、超伝導体、金
属は第1の実施形態に示したものと同じである。
【0064】図10に示す誘電体同軸共振器は、貫通孔
11の開放面に内導体8に導通する付加電極9が形成さ
れており、超伝導体膜81と金属膜82は貫通孔11の
内面全面に形成されている。他の構成は図8に示した誘
電体同軸共振器と同じである。ここで、付加電極9は超
伝導体で形成されている。このように付加電極9を形成
することにより、第7の実施形態の場合と同様に、共振
周波数の調整が容易に行え、温度依存性のない共振周波
数を有する誘電体同軸共振器を容易に構成することがで
きる。
【0065】次に、第9の実施形態に係るマイクロスト
リップ共振器の構成について、図11を参照して説明す
る。図11の(a)はマイクロストリップ共振器の上面
図であり、(b)はその側面図であり、(c)はその正
面図である。図11において、1は誘電体基板、2は共
振電極、3は接地電極、21,31は超伝導体膜、2
2,32は金属膜、9は付加電極である。本実施形態に
用いる誘電体、超伝導体、金属は第1の実施形態に示し
たものと同じである。
【0066】誘電体基板1の一方の主面には、超伝導体
膜21と金属膜22とが誘電体基板1の表面から順に積
層形成された共振電極2が形成されている。誘電体基板
1の他方の主面には、超伝導体膜31と金属膜32とが
積層形成された接地電極3が全面に形成されている。
【0067】このように、共振電極2の長辺の長さを使
用周波数における1/2波長の整数倍とすることで、共
振電極2の長辺方向の両端を開放端とする共振器を構成
している。
【0068】また、共振電極2の一方の開放端には、超
伝導体からなる付加電極9が所定の形状で形成されてい
る。付加電極9は共振電極2の超伝導体膜21と一体化
しており、電極形成時に同時に形成される。
【0069】付加電極9を形成することにより、共振電
極2における超伝導体膜21の面積を金属膜22よりも
広くすることができるため、前述の各実施形態と同様
に、温度依存性のない共振周波数を得ることができる。
【0070】なお、本実施形態では、一方の開放端にの
み付加電極を形成したが、両方の開放端に付加電極を形
成してもよい。また、本実施形態では、共振電極の両側
面に付加電極を接続する形状で形成しているが、一方の
側面にのみ接続する形状であってもよい。
【0071】また、共振電極の一方の端部をスルーホー
ル等で接地電極に導通して短絡端とし、共振電極の長辺
の長さを使用周波数における1/4波長の奇数倍とした
マイクロストリップ共振器の開放端に、同様の付加電極
を形成してもよい。
【0072】次に、第10の実施形態に係るマイクロス
トリップ共振器の構成について、図12を参照して説明
する。図12の(a)はマイクロストリップ共振器の上
面図であり、(b)はその側面図であり、(c)はその
正面図である。図12において、1は誘電体基板、2は
共振電極、3は接地電極、21,31は超伝導体膜、2
2,32は金属膜、9は付加電極、10は接続電極であ
る。本実施形態に用いる誘電体、超伝導体、金属は第1
の実施形態に示したものと同じである。
【0073】図12に示すマイクロストリップ共振器
は、共振電極2の一方の開放端に、超伝導体からなる接
続電極10を介して、超伝導体と金属とを積層してなる
付加電極9を形成したものであり、他の構成は図11に
示した共振器と同じである。付加電極9の超伝導体およ
び接続電極10は共振電極2の超伝導体膜21と一体化
しており、電極形成時に同時に形成される。同様に、付
加電極9の金属膜は共振電極2の金属膜22と同時に形
成される。
【0074】このような構成とすることにより、第9の
実施形態と同様の効果を得られるとともに、付加電極を
金属膜と超伝導体膜との複合電極で形成することによ
り、面積比の調整が更に詳細にでき、低温動作時と高温
動作時とでの共振周波数の設定を容易且つ高精度に行え
る。これにより、更に高精度に温度依存性のない共振周
波数を得ることができる。なお、付加電極9には電流が
ほとんど流れず、導体損失がほとんど発生しないので、
付加電極9は積層電極以外に超伝導体膜や金属膜であっ
てもよい。
【0075】なお、本実施形態についても、第9の実施
形態と同様に付加電極および接続電極の形成位置を変え
ることができ、1/4波長共振器に適用してもよい。
【0076】次に、第11の実施形態に係るマイクロス
トリップフィルタの構成について、図13を参照して説
明する。図13はマイクロストリップフィルタの外観斜
視図である。図13において、1は誘電体基板、2a〜
2dは共振電極、3は接地電極、21,31は超伝導体
膜、22,32は金属膜、101a,101bは入出力
電極である。本実施形態に用いる誘電体、超伝導体、金
属は第1の実施形態に示したものと同じである。
【0077】誘電体基板1の一方の主面には、超伝導体
膜21と金属膜22とを積層形成してなる共振電極2a
〜2dがそれぞれ所定の間隔を置いて形成されている。
これらの共振電極2a〜2dの長辺方向の長さは使用周
波数における略1/2波長であり、金属膜22は超伝導
体膜21よりも短く形成されている。誘電体基板1の他
方の主面には、超伝導体膜31と金属膜32とを積層形
成してなる接地電極3が全面に形成されている。これに
より、誘電体基板1と接地電極3と各共振電極2a〜2
dとでそれぞれマイクロストリップ共振器を構成してい
る。
【0078】また、共振電極2aと共振電極2dのぞれ
ぞれの近傍には、超伝導体膜からなる入出力電極101
a,101bが形成されており、それぞれ、共振電極2
a,2dからなる共振器に結合している。
【0079】このような構成とすることにより、共振電
極2a〜2dのそれぞれからなる四段の共振器と入出力
電極とからなるマイクロストリップフィルタを構成する
ことができる。このフィルタに用いる共振器は前述のよ
うに共振周波数に温度依存性がないため、フィルタの減
衰特性も温度依存性をなくすことができる。このよう
に、広温度範囲で優れた減衰特性を有するマイクロスト
リップフィルタを構成することができる。
【0080】なお、本実施形態では、共振電極の構成を
第1の実施形態に示したものと同様としたが、第2、第
9、第10の実施形態に示した共振電極および付加電極
を用いて構成してもよい。
【0081】また、本実施形態では、入出力電極に超伝
導体膜を用いたが、金属膜や、金属膜と超伝導体膜を積
層した積層電極や、金属と超伝導体を混合した複合電極
膜を用いてもよい。
【0082】また、本実施形態では、二つの入出力電極
を備えたフィルタを示したが、二つの入出力電極と一つ
の共用電極を備えたマイクロストリップデュプレクサを
構成することもできる。
【0083】次に、第12の実施形態に係る誘電体同軸
フィルタの構成について、図14を参照して説明する。
図14は誘電体同軸フィルタの外観斜視図である。図1
4において、1は誘電体ブロック、7は外導体、8a〜
8fは内導体、11a〜11fは貫通孔、12は結合
孔、102a,102bは入出力電極である。本実施形
態に用いる誘電体、超伝導体、金属は第1の実施形態に
示したものと同じである。
【0084】誘電体ブロック1の内部に、或一面からこ
れに対向する一面にかけて、複数の貫通孔11a〜11
fを設けており、これら貫通孔11a〜11fのそれぞ
れの内面には、内導体8a〜8fが形成されている。内
導体8a〜8fは貫通孔11a〜11fの内面に超伝導
体膜と金属膜とを順に積層した積層電極で形成されてい
る。ここで、超伝導体膜は貫通孔11a〜11fの両開
口面間の内面全体に形成されているが、金属膜は両開口
面から所定の深さだけ内側の位置の間の内面にのみ形成
されている。また、貫通孔11a〜11fの軸長(誘電
体ブロックの長さ)は使用周波数における略1/2波長
の長さで形成されている。
【0085】誘電体ブロック1の外面には、貫通孔11
a〜11fの開口面を除く四面にかけて略全面に外導体
7が形成されている。この外導体7は誘電体ブロック1
の外面に超伝導体と金属とを順に積層した積層電極で形
成されている。また、誘電体ブロック1の貫通孔11a
〜11fの一方の開口面には、それぞれ隣り合う貫通孔
間に所定の深さの結合孔12が形成されている。
【0086】このように、各内導体8a〜8fの開口端
は開放端となるので、各内導体8a〜8fと誘電体ブロ
ック1と外導体7とで、それぞれ1/2波長共振器が構
成されており、それぞれの共振器は結合孔12により結
合し、六段の共振器が構成されている。
【0087】この誘電体ブロック1の外面に、それぞれ
内導体8a,8fからなる共振器に結合する入出力電極
102a,102bが形成されており、誘電体ブロック
全体で一体型の誘電体同軸フィルタが構成されている。
ここで、入出力電極102a,102bは外導体7と同
じ構造である。
【0088】このような構成とすることにより、温度依
存性のない共振器でフィルタを構成できるため、温度依
存性のない優れた通過特性を有する誘電体同軸フィルタ
を構成することができる。
【0089】なお、本実施形態では、1/2波長共振器
を用いた例を示しているが、一方の開口端が短絡端であ
る1/4波長共振器を用いてもよく、開放端に付加電極
を形成した構造の共振器を用いてもよい。
【0090】また、複数の入出力電極と共用電極とを誘
電体ブロックの外面に形成した、デュプレクサや、トリ
プレクサ等の複合フィルタ装置についても、同様の電極
構成を適用することができ、同様の効果を得ることがで
きる。
【0091】次に、第13の実施形態に係る低温受信装
置について、図15を参照して説明する。図15は低温
受信装置の概要図である。図15において、90はフィ
ルタ、91はLNA(低雑音増幅器)、92は断熱高周
波ケーブル、93は冷却装置、94は冷却ステージ、9
5は真空断熱ケース、96a,96bはハーメチックコ
ネクタである。
【0092】フィルタ90とLNA91とを、互いに断
熱高周波ケーブル92により接続した状態で、冷却ステ
ージ94上に設置している。冷却装置93は冷却ステー
ジ94に接続し、冷却ステージ94を所定の温度に冷却
する。これら、フィルタ90、LNA91、冷却ステー
ジ94を、真空断熱ケース95内に設置し、フィルタ9
0、LNA91を常時、一定の低温に制御している。
【0093】また、フィルタ90はハーメチックコネク
タ96aに、LNA91はハーメチックコネクタ96b
に、それぞれ断熱高周波ケーブル92で接続し、これら
ハーメチックコネクタ96a,96bを介して、外部回
路に接続している。
【0094】ハーメチックコネクタ96aを介して外部
回路から受信した信号は、断熱高周波ケーブル92を介
し、フィルタ90に伝送される。フィルタ90では、必
要な周波数帯の信号のみを通過し、断熱高周波ケーブル
92を介し、LNAに伝送する。LANでは、伝送され
た信号を増幅し、断熱高周波ケーブル92とハーメチッ
クコネクタ96bを介して、次段の外部回路に出力す
る。
【0095】冷却装置93により、全体を超伝導体の臨
界温度より低くすることにより、フィルタの主たる電極
が超伝導体膜になるため、導体損失を低減することがで
き、優れた通信特性を備える受信装置を構成することが
できる。
【0096】図15に示したフィルタ90には、前述の
実施形態に示したフィルタを用いることができる。何ら
かの原因で、冷却装置93が機能しなくなると、全体の
温度が上昇する。電極の温度が臨界温度以上となると、
前記金属膜が主たる電極として作用するため、損失が増
加するものの、超伝導体膜だけの電極を設けた場合に比
べて、損失増加は低く抑えられる。しかも、超伝導体膜
を金属膜よりも広い面積で形成しているので、フィルタ
の周波数特性が略一定に保たれる。
【0097】なお、低温送信装置についても、フィルタ
と増幅器の組合せで構成されているので、前述の低温受
信装置と同様の構造で構成することができる。送信機能
と受信機能の両方を含む送受信装置についても同様であ
る。
【0098】なお、本実施形態では、フィルタの出力部
に増幅器を接続したものを示したが、逆に、フィルタの
入力部に増幅器を接続したものにも同様に適用できる。
【0099】次に、第14の実施形態に係る通信装置に
ついて、図16を参照して説明する。図16は通信装置
のブロック図である。図16において、ANTは送受信
アンテナ、DPXはデュプレクサ、BPFa、BPFb
はそれぞれ帯域通過フィルタ、AMPa、AMPbはそ
れぞれ増幅回路、MIXa、MIXbはそれぞれミキ
サ、OSCはオシレータ、SYNはシンセサイザ、IF
は中間周波信号である。MIXaはSYNから出力され
る周波数信号をIF信号で変調し、BPFaで送信周波
数の帯域のみを通過させ、AMPaはこれを電力増幅
し、DPXを介しANTより送信する。AMPbはDP
Xから出力される信号を電力増幅し、BPFbで受信周
波数帯域のみを通過させる。MIXbはSYNより出力
される周波数信号とBPFbから出力される受信信号と
をミキシングして中間周波信号IFを出力する。
【0100】図16に示したデュプレクサDPXには、
前述の実施形態に示した構造のデュプレクサ、およびフ
ィルタを用いることができる。また、フィルタBPF
a,BPFbにも、前述の実施形態に示した構造のフィ
ルタを用いることができる。また、BPFa+AMP
a、およびAMPb+BPFbの組合せには、前述の実
施形態に示した構造の低温送信装置および低温受信装置
を用いることができる。このようにして、優れた通信特
性を有する通信装置を構成することができる。
【0101】
【発明の効果】この発明によれば、電極を超伝導体膜と
金属膜とを積層した積層電極で構成し、超伝導体膜が主
たる導体部として作用する、臨界温度より低い低温動作
時での共振周波数と、金属膜が主たる導体部として作用
する、臨界温度以上の高温動作時での共振周波数とが略
等しくなるように、前記超伝導体膜と前記金属膜のそれ
ぞれの形成位置、形状または寸法を定めたことにより、
超伝導体膜が超伝導状態から非超伝導状態へ遷移するよ
うな広い温度範囲で略一定の共振周波数特性を示す共振
器を構成することができる。
【0102】また、この発明によれば、積層電極におけ
る超伝導体膜よりも金属膜を狭い面積で形成することに
より、広い温度範囲で略一定の共振周波数特性を示す共
振器を構成することができるとともに、電極の形成が容
易となる。
【0103】また、この発明によれば、電極を、超伝導
体と金属との混合による複合電極と、超伝導体膜とから
構成し、前記複合電極の超伝導体および前記超伝導体膜
が主たる導体部として作用する、臨界温度より低い低温
動作時での共振周波数と、前記複合電極の金属が主たる
導体部として作用する、臨界温度以上の高温動作時での
共振周波数とが略等しくなるように、前記複合電極と前
記超伝導体膜のそれぞれの形成位置、形状または寸法を
定めたことにより、温度に依存せず略一定の共振周波数
を得られる共振器を構成することができる。また、積層
電極を用いないため、容易な構造の共振器を形成するこ
とができる。
【0104】また、この発明によれば、超伝導体膜で共
振器の開放端近傍に付加容量を与える電極を形成するこ
とにより、超伝導体膜の臨界温度より低い低温動作時に
おける共振周波数を、金属膜が主たる導体部として作用
する高温動作時での共振周波数に容易に合わせることが
でき、その調整も可能となる。
【0105】また、この発明によれば、積層電極または
複合電極で付加容量を与える電極を形成し、超伝導体膜
で付加容量を与える電極と共振器の開放端とを接続する
電極を形成することにより、低温動作時における共振周
波数と、高温動作時での共振周波数とを更に容易且つ高
精度に合わせることができる。
【0106】また、この発明によれば、誘電体の誘電率
を負の温度係数を有するものとすることにより、超伝導
体膜の表面リアクタンスの温度特性が、誘電体の誘電率
の温度特性により打ち消されて、共振器の共振周波数の
温度依存性が更に抑えられる。
【0107】また、この発明によれば、前記共振器を複
数組配置するとともに、所定の共振器に結合する入出力
手段を設けてフィルタを構成することにより、広い温度
範囲で減衰特性を一定にすることができる。
【0108】また、この発明によれば、前記共振器を複
数組配置するとともに、所定の共振器に結合する入出力
手段を設けてデュプレクサを構成することにより、広い
温度範囲で減衰特性を一定にすることができる。
【0109】また、この発明によれば、前記フィルタま
たはデュプレクサを複数組備えて複合フィルタ装置を構
成することにより、広い温度範囲で減衰特性を略一定に
することができる。
【0110】また、この発明によれば、前記フィルタ、
デュプレクサ、または複合フィルタ装置と、前記フィル
タ、デュプレクサ、複合フィルタ装置の入力部または出
力部に接続する増幅器とを冷凍機に備えることで、安定
した伝送特性を有する送受信装置を構成することができ
る。
【0111】また、この発明によれば、前記フィルタ、
デュプレクサ、複合フィルタ装置、または送受信装置を
備えることで、安定した通信特性を有する通信装置を構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るマイクロストリップ共振
器の上面図、および断面図
【図2】第1の実施形態に係る共振器の共振周波数の温
度特性図
【図3】第2の実施形態に係る共振器に用いる誘電体の
誘電率の温度特性図
【図4】第2の実施形態に係る共振器の共振周波数の温
度特性図
【図5】第3の実施形態に係るマイクロストリップ共振
器の上面図、および断面図
【図6】第4の実施形態に係る開放円形TMモード共振
器の上面図および側面断面図
【図7】第5の実施形態に係る誘電体同軸共振器の断面
【図8】第6の実施形態に係る誘電体同軸共振器の断面
【図9】第7の実施形態に係る誘電体同軸共振器の正面
図および断面図
【図10】第8の実施形態に係る誘電体同軸共振器の正
面図および断面図
【図11】第9の実施形態に係るマイクロストリップ共
振器の上面図、側面図および正面図
【図12】第10の実施形態に係るマイクロストリップ
共振器の上面図、側面図および正面図
【図13】第11の実施形態に係るマイクロストリップ
フィルタの外観斜視図
【図14】第12の実施形態に係る誘電体同軸フィルタ
の外観斜視図
【図15】第13の実施形態に係る低温受信装置の概要
【図16】第14の実施形態に係る通信装置のブロック
【図17】従来のマイクロストリップ共振器の上面図、
および断面図
【図18】従来の共振器の共振周波数の温度特性図
【符号の説明】
1−誘電体基板、誘電体ブロック 2,2a〜2d−共振電極 23,33−複合電極膜 3−接地電極 4−上面電極 5−下面電極 7−外導体 8,8a〜8f−内導体 9−付加電極 10−接続電極 11,11a〜11f−貫通孔 12−結合孔 21,31,41,51,71,81−超伝導体膜 22,32,42,52,72,82−金属膜 101a,101b,102a,102b−入出力電極 90−フィルタ 91−LNA 92−断熱高周波ケーブル 93−冷却装置 94−冷却ステージ 95−真空断熱ケース 96a,96b−ハーメチックコネクタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体と該誘電体に形成した電極とから
    なり、該電極の形成位置、形状、寸法によって共振周波
    数が定まる共振器において、 前記電極が超伝導体膜と金属膜とを積層した積層電極で
    あり、 前記超伝導体膜が主たる導体部として作用する、臨界温
    度より低い低温動作時での共振周波数と、前記金属膜が
    主たる導体部として作用する、臨界温度以上の高温動作
    時での共振周波数とが略等しくなるように、前記超伝導
    体膜と前記金属膜のそれぞれの形成位置、形状または寸
    法を定めたことを特徴とする共振器。
  2. 【請求項2】 前記金属膜の形成面積を前記超伝導体膜
    の形成面積よりも狭くしてなる請求項1に記載の共振
    器。
  3. 【請求項3】 誘電体と該誘電体に形成した電極とから
    なり、該電極の形成位置、形状、寸法によって共振周波
    数が定まる共振器において、 前記電極が、超伝導体と金属との混合による複合電極
    と、超伝導体膜とからなり、 前記複合電極の超伝導体および前記超伝導体膜が主たる
    導体部として作用する、臨界温度より低い低温動作時で
    の共振周波数と、前記複合電極の金属が主たる導体部と
    して作用する、臨界温度以上の高温動作時での共振周波
    数とが略等しくなるように、前記複合電極と前記超伝導
    体膜のそれぞれの形成位置、形状または寸法を定めたこ
    とを特徴とする共振器。
  4. 【請求項4】 前記超伝導体膜で前記共振器の開放端近
    傍に付加容量を与える電極を形成してなる請求項1、2
    または3に記載の共振器。
  5. 【請求項5】 前記金属膜、前記超伝導体膜、または超
    伝導体と金属とを混合した複合電極膜により付加容量を
    与える電極を形成し、該付加容量を与える電極と前記共
    振器の開放端近傍とを接続する接続電極を超伝導体膜で
    形成してなる請求項1〜3のいずれかに記載の共振器。
  6. 【請求項6】 前記誘電体の誘電率が負の温度係数を有
    する請求項1〜5のいずれかに記載の共振器。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の共振器
    を複数組備えるとともに、所定の共振器に結合する複数
    の入出力手段を設けてなるフィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の共振器
    を複数組備えるとともに、所定の共振器に結合する複数
    の入出力手段を設けてなるデュプレクサ。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のフィルタ、または請求
    項8に記載のデュプレクサを複数組備えた複合フィルタ
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載のフィルタ、請求項8
    に記載のデュプレクサ、または請求項9に記載の複合フ
    ィルタ装置と、該フィルタ、デュプレクサ、または複合
    フィルタ装置の入力部または出力部に接続した増幅器
    と、これらを前記臨界温度より低く冷却する冷凍機とを
    備えた送受信装置。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載のフィルタ、請求項8
    に記載のデュプレクサ、請求項9に記載の複合フィルタ
    装置、または請求項10に記載の送受信装置を備えた通
    信装置。
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