JP4772574B2 - 増幅器および無線通信回路 - Google Patents

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    • H03F3/68Combinations of amplifiers, e.g. multi-channel amplifiers for stereophonics

Description

本発明は、増幅器および無線通信回路に関する。
増幅器は信号を所望の電界強度に増幅するために用いられる。1つの増幅デバイスだけでは所望の電力への増幅を行うことができないときには複数の増幅デバイスを並列接続し、各増幅デバイスの出力電力を同相合成することで所望の電力を得る方法がある。
一方、増幅器に用いられる増幅デバイスは非線形性を持つことから非線形歪みを信号と共に出してしまう問題点がある。この対策としては増幅デバイスを線形性の良い低出力領域で動かす方法があるが、低出力領域では効率が著しく低下する問題点がある。
そこで増幅器を高効率動作させるために非線形の増幅デバイスを並列に接続し、各増幅デバイスを動作させる時間を変えることによって線形出力を行うプッシュプルという方法がある。このほか、非線形の増幅デバイスから出力される歪みを消すためのリニアライザ回路を用いる方法もある。リニアライザ回路の一般的な使用方法としては、あらかじめ増幅デバイスの逆歪みを持つ信号を与えておき、この逆歪みを持つ信号を入力信号に足し合わせたものを増幅器に与えるプレディストーション型リニアライザ回路がある。また、増幅デバイスの出力信号から歪み信号を取り出し、取り出した歪み信号から逆歪み信号を生成し、この逆歪み信号を増幅デバイスの出力信号から差し引くことにより歪み消すフィードフォワード型リニアライザ回路がある。
しかしこれらの方法では付加回路や温度安定化の回路などが必要となる問題点や、増幅器の構成が複雑となり開発時間がかかってしまう問題点があった。また、増幅器の出力には依然として歪みが含まれ、この歪みは増幅器の後段にフィルタを設けても除去することは困難であった。
特開2001−345601公報 特表2002−513227公報
本発明は、信号を低歪みで増幅可能な増幅器、および無線通信回路を提供しようとするものである。
本発明の一態様としての増幅器は、
入力信号を入力する入力端子と、
各々異なる第1〜第iの共振周波数(第1の共振周波数<第2の共振周波数<・・・<第iの共振周波数)を有する第1〜第iの1つの帯域通過型の共振器と、前記第1〜第iの共振器の後段に配置され前記第1〜第iの共振器を通過した信号を増幅する第1〜第iの増幅部と、を含む第1〜第iのブロックと、
前記入力信号を前記第1〜第iの共振器に分配する分配部と、
前記第1〜第iのブロックを通過した信号を合成して合成信号を得る合成部と、
前記合成信号を出力する出力端子と、を備え、
第j(jは1からi−1の間の整数)のブロックは、前記第jのブロックを通過する信号に対し第j+1のブロックを通過する信号と{(180±30)+(360×n)}度(nは0以上の整数)の範囲の位相差をもたせる位相調整部を有する。
本発明の一態様としての無線通信回路は、
送信データを入力する入力端子と、
第1〜第iのブロックと、
前記送信データに送信処理を施して送信信号を生成し、生成した前記送信信号を前記第1〜第iのブロックに与える信号処理回路と、
前記第1〜第iのブロックを通過した信号を合成して合成信号を得る電力合成部と、
前記合成信号を出力する出力端子と、を備え、
前記第1〜第iのブロックは、
前記第1〜第iのブロックを通過する信号の周波数を変換する第1〜第iの1つの周波数変換器と、
前記第1〜第iの周波数変換器にそれぞれ異なる第1〜第iの周波数(第1の周波数<第2の周波数<・・・<第iの周波数)をもつ第1〜第iの基準信号を与える第1〜第iの発振器と、
前記第1〜第iの周波数変換器の後段に配置されて、前記第1〜第iのブロックを通過する信号を増幅する第1〜第iの増幅部と、
前記第1〜第iの周波数と同一周波数の共振周波数をもち、前記第1〜第iの増幅部によって増幅された信号から前記共振周波数に応じた信号を取り出す、第1〜第iの共振器と、を有し、
第j(jは1からi−1の間の整数)および第j+1の発振器は、それぞれ異なる位相をもつ第jおよび第j+1の前記基準信号を第jおよび第j+1の周波数変換器に与えることにより、第jおよび第j+1のブロックを通過する信号に{(180±30)+(360×n)}度(nは0以上の整数)の範囲の位相差をもたせる、
ことを特徴とする。
本発明の無線通信回路は
送信データを入力する入力端子と、
第1〜第iのブロックと、
前記送信データに送信処理を施して送信信号を生成し、生成した前記送信信号を前記第1〜第iのブロックに与える信号処理回路と、
前記第1〜第iのブロックを通過した信号を合成して合成信号を得る電力合成部と、
前記合成信号を出力する出力端子と、を備え、
前記第1〜第iのブロックは、
前記第1〜第iのブロックを通過する信号の周波数を変換する第1〜第iの周波数変換器と、
前記第1〜第iの周波数変換器にそれぞれ異なる第1〜第iの周波数(第1の周波数<第2の周波数<・・・<第iの周波数)をもつ第1〜第iの基準信号を与える第1〜第iの発振器と、
前記第1〜第iの周波数変換器の後段に配置されて、前記第1〜第iのブロックを通過する信号を増幅する第1〜第iの増幅部と、
前記第1〜第iの周波数と同一周波数の共振周波数をもち、前記第1〜第iの増幅部によって増幅された信号から前記共振周波数に応じた信号を取り出す、第1〜第iの帯域通過型の共振器と、を有し、
第j(jは1からi−1の間の整数)のブロックは、前記第jのブロックを通過する信号に対し第j+1のブロックを通過する信号と{(180±30)+(360×n)}度(nは0以上の整数)の範囲の位相差をもたせる位相調整部をさらに有する、
ことを特徴とする。
本発明により、信号を低歪みで増幅可能な増幅器、および無線通信回路を提供できる。
図1は本発明に係る増幅器の第1の実施例を示すものである。
この増幅器は、入力端子98、電力分配器(分配部)105、ブロックBL(1)〜BL(i)(iは2以上の整数)、電力合成器(電力合成部)106、および出力端子99を備える。ブロックBL(1)〜BL(i)はこれらの入力側において電力分配器105に対し並列に接続され、出力側において電力合成器106に並列に接続されている。
ブロックBL(X)(X=1〜i)は、共振器101(X)、可変位相部(位相調整部)102(X)、可変振幅部(振幅調整部)103(X)、増幅部104(X)、共振器1001(X)を含む。共振器101(X)および共振器1001(X)としては空洞型、誘電体共振器型、半波長のm倍(mは1以上の整数)の伝送線路型、インダクタとキャパシタを用いた集中定数型などがある。共振器101(X)および共振器1001(X)の導体部分として超電導体を用いてもよい。この場合、より急峻な形をもつ信号を取り出すことができる。超電導体を用いた共振器は狭帯域な無線システムに用いて特に有効である。電力分配器105は、入力端子98から入力された入力信号をブロックBL(1)〜BL(i)に分配する。ブロックBL(1)〜BL(i)を通過した信号は電力合成器106において電力合成され、合成信号が出力端子99から出力される。
ブロックBL(1)〜BL(i)における共振器101(1)〜101(i)は互いに異なる共振周波数f1, f2, …, fiを有する。f1< f2 <…< fiの関係があるとし、共振周波数の間隔は一定であっても、一定でなくてもよい。図1では共振周波数の小さい順にブロックが配置されているがブロックの配置順序は任意である。共振器101(1)〜101(i)は、可変位相部102(1)〜102(i)と可変振幅部103(1)〜103(i)とを介して増幅部104(1)〜104(i)に接続されている。可変位相部と可変振幅部と増幅器との接続順序は任意であり、たとえば可変位相部と可変振幅部との位置を入れ替えてもよい。増幅部104(1)〜104(i)の出力は共振器101(1)〜101(i)と同じ共振周波数f1, f2, …, fiを持つ共振器1001(1)〜1001(i)に接続されている。
ここで、ブロックBL(1)〜BL(i)を通過した信号(共振器1001(1)〜1001(i)の出力信号)が、共振周波数の隣り合うブロックどうしで、電力合成器106における電力合成の際(すなわち電力合成点において)、同振幅で(180±30)+360×n度(nは0以上の整数)の範囲の位相差(ほぼ逆相)をもつように、可変位相部102(1)〜102(i)、可変振幅部103(1)〜103(i)は動作設定されている。これにより電力合成器106において各ブロックBL(1)〜BL(i)を通過した信号が適正に合成されることが可能になる。ここで可変位相部102(1)〜102(i)、可変振幅部103(1)〜103(i)の動作設定は外部からの制御信号によって行われる。
動作時、入力端子98から入力された信号は電力分配回路105において共振器101(1)〜101(i)に分配される。共振器101(1)〜101(i)の共振周波数f1, f2, …, fiに応じた信号が共振器101(1)〜101(i)において取り出され、取り出された信号は可変位相部102(1)〜102(i)、可変振幅部103(1)〜103(i)を経て、増幅部104(1)〜104(i)に与えられる。増幅部104(1)〜104(i)へ与えられた信号は、増幅部104(1)〜104(i)の利得に応じて増幅される。増幅の際には相互変調歪みが発生するが、後述する理由により、相互変調歪みは小さく抑制される。増幅部104(1)〜104(i)において増幅された信号は、共振器1001(1)〜1001(i)に与えられ、共振器1001(1)〜1001(i)において、増幅部104(1)〜104(i)で発生した相互変調歪み、可変位相部102(1)〜102(i)および可変振幅部103(1)〜103(i)において能動素子に起因して発生した歪みが取り除かれる。共振器1001(1)〜1001(i)において歪みがとり除かれた信号は電力合成器106に与えられ、電力合成器106において電力合成されて合成信号として出力端子99から出力される。図9に、ある変調信号を図1の増幅器に入力したときの周波数応答の一例を示す。
以下、図1の増幅器についてさらに詳細に説明する。
まず、図2〜図4を用いて、電力合成器106における電力合成について詳細に説明する。
図2は、電力合成の原理を説明するための回路図である。
共振周波数f1をもつ共振器205と、共振周波数f2をもつ共振器206とが並列に接続されている。201は入力端子、202は出力端子、203は電力分配器、204は電力合成器、207aは共振器205を電力分配器203に結合する結合回路、207bは共振器206を電力分配器203に結合する結合回路、208aは共振器205を電力合成器204に結合する結合回路、208bは共振器206を電力合成器204に結合する結合回路である。
図3は、共振器206と結合回路208bとの結合Mが逆相結合(位相が180度反転する)である場合において、入力端子201にある信号を入力したときの周波数応答を示す。302aは共振器205で抽出された信号、302bは共振器206で抽出された信号、301aは出力端子202から出力された信号(合成信号)を示す。図4は、共振器206と結合回路208bとの結合Mが同相結合(位相が変化しない)である場合において、入力端子201に上記ある信号を入力したときの出力端子202の周波数応答を示す。302aは共振器205で抽出された信号、302bは共振器206で抽出された信号、301bは出力端子202から出力された信号を示す。ただし、共振器205と結合回路207aとの結合m(1)、共振器205と結合回路208aとの結合m(2)、共振器206と結合回路207bとの結合mは同相結合であるとする。
共振器206と結合回路208bとの結合Mが同相結合の場合、すなわち合成する2つの信号が同相である場合、図4のように、目的帯域における中心周波数付近の信号振幅が低くなり所望の信号を得ることができない。これは以下の理由による。増幅デバイスを単に並列接続した従来の増幅器では同相で電力合成を行っていたが、図1の増幅器では、共振器101(1)〜101(i)のそれぞれにおいて共振周波数を境にその前後の信号の位相が反転する。このため、同相で電力合成を行うと、図4のように目的帯域における中心周波数付近の振幅が低くなった信号が得られる。これに対し共振器206と結合回路208bとの結合Mが逆相結合の場合は、共振周波数の隣接する2つの信号同士が合成前において逆相にされるため、図3のように、所望の信号を得ることができる。合成される2つの信号は、完全に逆相でなくても、ほぼ逆相、すなわち(180±30)+360×n度(nは0以上の整数)の範囲の位相差であれば、所望の信号を得ることができる。
以上の原理に基づき、図1に示す増幅器では、所望の出力信号を得るため、共振周波数が隣接するブロックを通過する信号同士がほぼ逆相になるように可変位相部を動作設定している。また電力合成の際は、合成する信号同士の振幅を電力合成点において同一にする必要があるため、この条件を満たすように共振周波数の隣接するブロック同士の可変振幅部を動作設定している。なお、可変振幅部を設けなくとも、合成する2つの信号の振幅を電力合成点において同一にできる場合は可変振幅部を省略してもよい。
次に、増幅部104(1)〜104(i)において発生する相互変調歪みに関して述べる。
図5は、同じ信号レベルをもち互いに周波数の異なる2つの正弦波信号を非線形増幅デバイスに入力したときの出力スペクトルの一例を示す。図中の実線は、入力された2つの正弦波信号を増幅したときの出力信号を示し、破線は2つの正弦波信号に起因して発生した3次相互変調歪みを表す。本図から分かるように、3次相互変調歪みは信号帯域Δf(ここでは2つの正弦波信号の周波数差)の3倍に渡って現れてしまう。信号レベルの違う2つの正弦波信号(一方の正弦波信号の信号強度が図5の場合と同一で、他方の正弦波信号の信号強度がこれよりも小さい)を非線形増幅デバイスに入力したときの出力スペクトルを図6に示す。3次相互変調歪みは図5の場合に比べて大きく低減されたことが理解される。また、図示しないが、5次以上の相互変調歪みに対しても同様である。
図7は、ある帯域をもつ変調信号(該ある帯域の全体にわたって一定の信号強度を有する)を非線形増幅デバイスに入力したときの出力スペクトルの一例を示す。図5と同様に入力信号の帯域の3倍の周波数範囲にわたって相互変調歪みが現れてしまう。一方、図8は、図1においてi=4として、上記ある変調信号を入力端子98から入力した場合に、増幅部104(1)〜104(4)の出力を重ね合わせたスペクトルを示す。
共振器101(1)〜101(4)を通過した各信号は、上記ある変調信号を4つの帯域に分割したものに相当する。各信号はそれぞれ正弦波形に近い形を有し(つまり図8において各信号の信号強度が中心において最も高く中心から離れるほど小さくなる)、また上記ある変調信号の帯域よりも狭い帯域をもつ。このように、各信号は、歪みにくい正弦波形に近い形を有し、かつ狭い帯域をもつため、各信号から生成される相互変調歪みの信号レベルもそれぞれ小さくなり、また各相互変調歪みの信号帯域も狭くなる。したがって増幅部104(1)〜104(4)の出力を合成することで、図7と図8とを比較しても分かるように、歪みの少ない出力信号を得ることが可能となる。ただし、図1では増幅部104(1)〜104(i)の後段に共振器1001(1)〜1001(i)を配置しているため、これらの共振器1001(1)〜1001(i)により、増幅部104(1)〜104(i)において発生した相互変調歪み、可変位相部102(1)〜102(i)および可変振幅部103(1)〜103(i)において能動素子に起因して発生した歪みは除去される。よって、本実施例によれば、歪みが非常に少なくされた出力信号(合成信号)を得ることができる。
図10は、図1の増幅器が目的帯域の信号を通過させ、目的帯域外の信号の通過を阻止することを示す図である。より詳細に、図10は、図1の回路においてi=6とし、増幅部104(1)〜104(6)の利得を0dBとした場合の周波数応答(入力端子98および出力端子99のそれぞれにおける周波数応答)の例を示している。
ここで、入力端子98への入力信号としてはフラットな信号(全周波数帯域において一定の信号強度をもつ信号)を用いている。また、共振器101(1)〜101(6)、1001(1)〜1001(6)の共振周波数f1〜f6は、f1=1.9812GHz, f2=1.988GHz, f3=1.9953GHz, f4=2.0047GHz, f5=2.012GHz, f6=2.0188GHzとしている。また、共振器101(1)〜101(6)を外部回路(共振器を電力分配回路に結合するための結合回路、および共振器を可変位相部に結合するための結合回路)に結合させるための結合Q値(外部結合Q値)はQe=400としている。同様に、共振器1001(1)〜1001(6)を外部回路(共振器を増幅部に結合するための結合回路、および共振器を電力合成器に結合するための結合回路)に結合させるための結合Q値はQe=400としている。ここで共振器の結合度を定義しておく。共振器の入力側の結合Q値をQin、共振器の出力側の結合Q値をQoutとすると、共振器の結合度は、1/(1/Qin+1/Qout)によって表される。たとえば共振器101(1)の結合度は、1/(1/400+1/400)=200である。
図10においては、横軸を周波数、縦軸をS11パラメータ(=反射信号電圧/入力信号電圧)とする座標系に描かれたグラフ(反射特性グラフ)G11(入力端子98における周波数応答)と、横軸を周波数、縦軸をS21パラメータ(=出力信号電圧/入力信号電圧)とする座標系に描かれたグラフ(通過特性グラフ)G21(出力端子99における周波数応答)とが示される。これらの特性グラフG11、G21から理解されるように、本実施例によれば、目的帯域の信号が通過させられ、非目的帯域の信号の大部分は通過が阻止されている(入力端子T1に反射している)。ここでは増幅部104(1)〜104(6)の利得を0dbとした例を示したが、増幅部104(1)〜104(6)の利得を大きくすることで、特性グラフG11、G21はそれに合わせて、上下にシフトした形で得られる。このように本実施例によれば目的帯域の信号を低歪みで増幅して出力し、非目的帯域の信号の通過を阻止することが理解される。
図11は、4つの共振器101(1)〜101(4)、4つの共振器1001(1)〜1001(4)を配置し、各ブロックで共振器の結合Q値Qeが異なる(各ブロックで共振器の結合度が異なる)場合の周波数応答(入力端子98および出力端子99のそれぞれにおける周波数応答)の例を示す。
ただし、図10の場合と同様に、増幅部104(1)〜104(4)の利得は0dBとし、共振器101(1)、1001(1)の共振周波数f1=1.988GHz, 共振器101(2)、1001(2)の共振周波数f2=1.9958GHz, 共振器101(3)、1001(3)の共振周波数 f3=2.0042GHz, 共振器101(4)、1001(4)の共振周波数f4=2.012GHzとしている。また 共振器101(1)、1001(1)、101(4)、1001(4)の結合Q値はQe1,Qe4=500, 共振器101(2)、1001(2)、101(3)、1001(3)の結合Q値はQe2,Qe3=400としている。すなわち、目的帯域の両端における共振器の結合Q値を高くしている(結合度を高くしている)。このように、目的帯域の両端における共振器の結合Q値を高くすることにより、S11パラメータのグラフG11a、S21パラメータのグラフG21aからも理解されるように、目的帯域外の減衰量を大きくできる。第sの共振器および第tの共振器は第jの共振器であってもよい。
図12は、増幅部104(1)〜104(i)の具体的な構成の一例を示す。
ここでは増幅デバイスとして電界効果型トランジスタ401を用いた例が示される。電界効果型トランジスタ401はソース接地されている。電界効果型トランジスタ401のゲート側には入力整合回路402が接続され、ドレイン側には出力整合回路403が接続される。バイアス回路404aの一端が電界効果型トランジスタ401のゲート側に接続され、他端がゲート端子408に接続される。バイアス回路404bの一端が電界効果型トランジスタ401のドレイン側に接続され、他端がドレイン端子407に接続される。バイアス回路404aとしては、ここでは抵抗が用いた例が示され、バイアス回路404bとしては、ここではインダクタを用いた例が示される。405は入力端子、406は出力端子である。ゲート端子408に負電圧、ドレイン端子407に正電圧を印加し、入力端子405から信号を入力し、出力端子406から出力信号を得る。
図13は電界効果型トランジスタ401におけるI-V(ドレイン電流−ドレイン電圧)カーブを表している。このI-Vカーブから理解されるように、ゲート電圧を変えることでトランジスタの電流を可変にできる。また、図中の矢印のようにトランジスタの動作点を変えることによって消費電力を変更できる。線形性を得たい場合にはA級でトランジスタを動作させ、効率を得たい場合にはB級でトランジスタ動作させる。その中間の特性が必要となる場合にはAB級動でトランジスタを動作させる。これにより増幅デバイス自身の消費電力を制御可能となる。また、増幅部104(1)〜104(i)に入力される信号のエネルギー密度に合わせて増幅部104(1)〜104(i)におけるトランジスタの動作点を設定することにより高い動作効率を実現できる。この方法は特に変調方式が時間に応じて異なる場合に有効である。たとえば、ある時間はQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調、別な時間はGMSK(Gaussian filtered Minimum Shift Keying)変調、のように周波数軸上のエネルギー分布が変わるような場合にトランジスタの動作点を変更することで各変調方式において効率劣化の少ない増幅が可能となる。また、バイポーラ系のデバイスを用いる場合にはベース電圧を変えることで同様の効果を得ることができる。
図14は本発明に係る増幅器の第2の実施例を示すものである。
この増幅器は、図1における可変位相部として遅延回路(遅延器)107(1)〜107(4)を用いることによって、隣り合う共振周波数をもつ各ブロックを通過する信号が電力合成点において(180±30)+360×n度(nは0以上の整数)の範囲の位相差をもつようにしている。たとえば共振器101(1)〜101(4)のそれぞれにおいて180°の位相遅れが生じるとした場合、遅延回路107(2)、107(4)で180°の位相遅れを生じさせ、遅延回路107(1)、107(3)で0°の位相遅れを生じさせる。このように、能動素子(トランジスタ)を含まない遅延回路を用いることで、より歪みの少ない信号を得ることができる。図1では、出力側に共振器1005(1)〜1005(i)を配置してより小さな歪みを実現していたが、本例では出力側に共振器は配置していない。比較的歪みの仕様が厳しくない場合には、出力側の共振器を省略した構成でも、通信に支障をきたさない程度の出力信号を得ることができる。
図15は、図14の増幅部104(1)〜104(4)で発生する高調波に対する対策として、電力合成器106の後段にローパスフィルタ108を配置したものである。電力合成器106で得られた合成信号をローパスフィルタ108に入力することにより各増幅部で発生した高調波をカットできる。ローパスフィルタをバンドパスフィルタに置き換えても、ローパスフィルタの場合と同じ効果を得ることができる。なお、ローパスフィルタまたはバンドパスフィルタを図1の構成に追加することも当然に可能である。
図16は本発明に係る増幅器の第3の実施例を示すものである。
ここでは、増幅部104(1)〜104(5)においてそれぞれ増幅デバイスの段数が異なる例が示される。増幅部104(2)は、2段に従属接続された増幅デバイス1004a、1004bを含む。増幅部104(3)は、3段に従属接続された増幅デバイス1004c、1004d、1004eを含む。増幅部104(4)は、2段に従属接続された増幅デバイス1004f、1004gを含む。増幅部104(1)および増幅部104(5)は単一の増幅デバイスのみを含む。第sの増幅部および第tの増幅部は第jの増幅部であってもよい。一般に、変調信号(通信信号)は、図7に示したように帯域に均等にエネルギーを分散させた信号もあれば、中心周波数付近のエネルギーが大きく帯域の端ではエネルギーが小さい信号もある。そこで各増幅部104(1)〜104(5)における増幅デバイスの段数を、各々の信号レベルの大きさに合わせて決定する。これにより、各ブロックにおいて増幅デバイスを最適な効率で動かすことが可能となる。またこれにより可変振幅部103(1)〜103(5)の可変幅も小さくできる。
図17は、各増幅部においてそれぞれ異なるサイズ(出力電力レベル)の増幅デバイス(トランジスタ)を用いた例を示す。より詳細には、各増幅部において最終段の増幅デバイスのサイズが異なっている。増幅部104(1)は、同じサイズの2つの増幅デバイス1009a、1009bを有する。増幅部104(2)は、異なるサイズの2つの増幅デバイス1100a、1100bを有し、後段の増幅デバイス1100bのサイズは、前段の増幅デバイス1100a、および増幅部104(1)における増幅デバイス1009bよりも大きい。増幅部104(3)は、同じサイズの2つの増幅デバイス1101a、1101bを有し、後段の増幅デバイス1101bのサイズは、増幅部104(2)における増幅デバイス1100bよりも小さい。第sの増幅部および第tの増幅部は第jの増幅部であってもよい。変調信号(通信信号)を共振器101(1)〜101(3)によって周波数軸上で複数の帯域に分割し、各分割された信号を増幅する際、帯域の広い信号に対しては大きな増幅エネルギーが必要となる。そこで、信号の帯域の大きさに合わせて、また信号レベルの大きさにあわせて、適切なサイズの増幅デバイスを増幅部に配置することによって効率良く増幅デバイスを動作させることができる。
以上のように、図16および図17を用いて説明したように、増幅デバイスの段数およびサイズを増幅器ごとに変えることにより効率よく増幅デバイスを動作させることができる。これについてさらに詳細に説明すると以下の通りである。
現在ヨーロッパを中心に世界的に利用されている携帯電話システムの1つにGSM(Global System for Mobile Communications)がある。このGSMで用いられている変調方式であるGMSK(Gaussian filtered Minimum Shift Keying)、およびBluetooth(登録商標)で用いられているGFSK(Gaussian filtered Frequency Shift Keying)では狭帯域伝送のためにガウシアンフィルタを用いてサイドローブを切っている(帯域制限を行っている)。このため変調信号としては中心周波数部分のエネルギー密度が高い分布を持っている。一例としてGFSKを用いた場合の変調信号の例を図18に示す。横軸は中心周波数であり、規格化した値を用いている。BT=0.3、BT=0.5、BT=1.0の場合の信号が示される。BT(Bandwidth Time)はガウシアンフィルタの正規化帯域幅を表しており、BTの値が小さくなると帯域幅が広がることを意味している。BTの値が小さいほど、中心周波数部分においてエネルギー密度が高くなっている。BT=0.3のような信号を増幅器への入力信号として用い、周波数軸上で分割した場合、中心周波数付近の帯域の増幅部と、端付近の帯域の増幅部とでは出力電力レベルが大きく異なる。このため、各帯域で同じサイズの増幅デバイスで増幅すると、端の帯域における増幅部の効率が悪くなってしまう。そこでたとえば、変調信号のエネルギー分布に合わせて出力電力レベルの異なる増幅デバイスを用いて増幅を行うことによって、全体の増幅効率を高くすることが可能となる。たとえば、同じ結合Qをもつ4つの共振器を入力側に用いる場合には、4つの分割帯域のうち両端の帯域に対応するブロックでは、増幅部で使用する増幅デバイスとして、他のブロックの増幅部で使用する増幅デバイスの出力電力レベルの80%程度のものを利用する。
図19は本発明に係る増幅器の第4の実施例を示すものである。
増幅部104(1)〜104(4)は、自身の動作のオンオフ(動作状態、非動作状態)を切り替える切替部をもっている。外部制御装置109により制御信号を発し、その制御信号に応答して増幅部104(1)〜104(4)が自身の動作状態を切替部を用いて切り替える。動作状態を切り替え可能な増幅器の構成例を図20に示す。図12におけるドレイン端子407とバイアス回路404bとの間に切替部としてのスイッチ409が設けられる。外部制御装置109からコントロール端子410に与える電圧(外部制御信号)によってドレイン端子407からの電源供給をスイッチ409がオン/オフすることで電界効果型トランジスタ401の動作状態を切り替えることができる。この構成のほかに、ゲート側の負電圧を電界効果型トランジスタ401がピンチオフ状態になる値に切り替えることにより電界効果型トランジスタ401をオフにする構成もある。図19に示した増幅器を用いて、動作させる増幅部の数を変更しつつ行ったシミュレーション結果(通過特性)を図21に示す。横軸は周波数で、縦軸はS21パラメータである。4つの増幅部104(1)〜104(4)を全て動作させた場合のシミュレーション結果がグラフG111で示され、3つの増幅部104(2)〜104(4)のみを動作させた場合のシミュレーション結果がグラフG112で示され、2つの増幅部104(3)、104(4)のみを動作させた場合のシミュレーション結果がグラフG113で示される。グラフG111〜G113から理解されるように、送信すべき信号帯域に合わせて必要な増幅部のみを動作させることで所望の出力信号を得ることができる。つまり、本構成によれば、帯域幅の異なる信号に対しても高い効率での動作を維持することが可能となる。
図22は本発明に係る増幅器の第5の実施例を示すものである。
この増幅器は、増幅部104(1)〜104(4)の出力側に高調波処理回路112(1)〜112(4)を有する。増幅部104(1)〜104(4)における相互変調歪みは前述した理由により小さくされるものの、増幅部104(1)〜104(4)によってクリッピングされた信号エネルギーは高調波となって出力される。そこで、増幅部104(1)〜104(4)の出力側に高調波処理回路112(1)〜112(4)を設けることによって増幅部104(1)〜104(4)の効率を高くすることが可能となる。高調波処理回路の例としては、偶数次の高調波をショート、奇数次の高調波をオープンにすることでF級動作を行う回路が可能であり、理想的には100%の効率を実現できる。このような回路を各増幅部の出力側に接続することで各増幅部を効率の高い状態で動作させることができる。
図23は本発明に係る増幅器の第6の実施例を示すものである。
この増幅器では、各共振器がそれぞれ遅延手段を含んでいる。共振周波数が隣り合う共振器同士は、(0.5+K)波長(Kは0以上の整数)共振器とL波長(Lは1以上の整数)共振器である。図23ではK=0、L=1の場合の例が示される。具体的に、共振器113(1)はその共振周波数f1の半波長の伝送線路をもつ半波長共振器、共振器114(1)はその共振周波数f2の波長の伝送線路をもつ1波長共振器、共振器113(2)はその共振周波数f3の半波長の伝送線路をもつ半波長共振器、共振器114(2)はその共振周波数f4の波長の伝送線路をもつ1波長共振器である。隣接する共振器が上記のKとLに関する条件を満たせば各共振器はどのような伝送路長の共振器でもよい。たとえば共振器113(1)は0.5波長共振器、共振器114(1)は1波長共振器、共振器113(1)は1.5波長共振器、共振器114(2)は2波長共振器でもよい。
図24および図25を用いて、以上までに説明した増幅器(図1、図14、図15、図16、図17、図19、図22、図23)を無線通信装置へ組み込んだ例を説明する。
図24は、無線通信装置における送信部の構成例を概略的に示す。送信すべきデータ500は信号処理回路501に入力され、ディジタル−アナログ変換、符号化及び変調などの送信処理が施されることにより、ベースバンドあるいは中間周波数 (Intermediate Frequency;IF)帯の送信信号が生成される。信号処理回路501で生成された送信信号は周波数変換器(ミキサ)502に入力され、ローカル信号発生器503からのローカル信号と乗算されることによって、無線周波数 (Radio Frequency;RF)帯の信号に周波数変換、すなわちアップコンバートされる。ミキサ502から出力されるRF信号は、本提案に係わる増幅器としての電力増幅器(PA:Power Amplifier)504によって増幅された後、帯域制限フィルタ(送信フィルタ)505に入力される。電力増幅器504により増幅されたRF信号はこのフィルタ505において帯域制限を受けて不要な周波数成分が除去された後、アンテナ506から電波として空間に放射される。本提案に係わる増幅器504において不要な周波数成分が除去可能な場合は、帯域制限フィルタ505は設けなくともよい。
図25は、無線通信装置における受信部の構成例を概略的に示す。アンテナ506で受信された信号は帯域制限フィルタ(受信フィルタ)508に入力され、この受信フィルタ508で帯域制限を受けて不要な周波数成分が除去された後、本提案に係わる増幅器としての低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)507に入力される。低雑音増幅器507で増幅された信号は、ミキサ502に入力され、ローカル信号発生器503からのローカル信号と乗算されることによって、ベースバンドあるいは中間周波数に変換される。この変換により低い周波数となった信号は信号処理回路501に入力され、復調処理が施されることにより、受信データ509が出力される。低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)507において、不要な周波数成分が除去可能な場合は、帯域制限フィルタ508は設けなくともよい。
図26は本発明に係る無線通信回路の一実施例を示す。
この無線通信回路は、入力端子91、信号処理回路501、ブロックBL(101)〜BL(103)、電力合成器106、出力端子92を備える。ブロックBL(101)〜BL(103)は、ミキサ502(1)〜502(3)、発信器503(1)〜503(3)、増幅部104(1)〜104(3)、共振器1001(1)〜1001(3)を有する。ブロックBL(101)〜BL(103)はその入力側において信号処理回路501に並列に接続されている。ブロックBL(101)〜BL(103)はその出力側において電力合成器106に並列に接続されている。
信号処理回路501は、入力端子91から入力されたデータに、ディジタル−アナログ変換、符号化及び変調などの送信処理を施して、ベースバンドあるいは中間周波数 (Intermediate Frequency;IF)帯の送信信号を生成し、生成した送信信号をブロックBL(101)〜BL(103)に与える。なお、各ブロック(101)〜BL(103)に与えられる送信信号は同一である。
ブロック502(1)〜502(3)におけるミキサ502(1)〜502(3)は、発信器503(1)〜503(3)からの基準信号を用いて、信号処理回路501から与えられた送信信号を無線周波数(Radio Frequency;RF)帯にアップコンバートする。各無線周波数の信号は増幅器104(1)〜104(3)において増幅された後、共振器1001(1)〜共振器1001(3)に与えられる。ここで、発信器503(1)〜503(3)の発振周波数は、共振器1001(1)〜1001(3)の共振周波数と同一としている。つまり発振器503(1)〜503(3)の発振周波数は全て異なっている。また、共振器1001(1)〜1001(3)を配置していることにより、各ブロックを通過した信号は、隣り合う共振周波数のブロックどうしで、電力合成器106における電力合成点において同振幅で(180±30)+360×n度(nは0以上の整数)の範囲の位相差をもつ必要がある。このため、発振器503(1)〜503(3)にはこのような条件を満たすような振幅および位相で発振させている。もし発振器503(1)〜503(3)を同位相で発振させる場合には、たとえば、図27に示すように、ミキサ502(1)〜502(3)と増幅部104(1)〜104(3)との間に位相を調整するための可変位相部102(1)〜102(3)を配置する必要がある。可変位相部として遅延回路を用いてもよい。
共振器1001(1)〜1001(3)は、増幅部104(1)〜104(3)から与えられた信号から自身の共振周波数に応じた信号を取り出して電力合成器106に与える。この際、ミキサ502(1)〜502(3)および増幅部104(1)〜104(3)において能動素子の非線形性に起因して発生した歪みは共振器1001(1)〜1001(3)において除去され、このように歪みが除去された信号が電力合成器106に与えられる。
電力合成器106は、共振器1001(1)〜1001(3)から与えられた信号を合成して合成信号を取得し、取得した合成信号を出力端子92から出力する。出力端子92から出力された合成信号は、たとえばフィルタを介して、アンテナ(図24参照)から電波として空間に放射される。ここで、ミキサ502(1)〜502(3)による周波数変換時に生じた歪みは共振器1001(1)〜1001(3)において除去されるため、出力信号に重畳されない。これは図24の構成と異なる大きな特徴である。
図28は、電力分配器105の構成例として、マイクロストリップ線路を用いた2分配ウィルキンソン型分配器を2段構成とした4分配器を示す。
50オームの線路601の一端に、入力ポート1が設けられ、他端に70.7オームの1/4波長の2つの線路602(1)、602(2)の一端が接続される。線路602(1)、602(2)の他端どうしは50オームの抵抗603で接続され、これにより2分配器が構成される。この2分配器を2段構成にすることで4分配器が実現される。2段目における各1/4波長の線路605(1)〜605(4)には50オーム線路606(1)〜606(4)の一端が接続され、50オーム線路606(1)〜606(4)の他端には、出力ポート2〜5が設けられる。607、608は50オームの抵抗である。2〜5を入力ポート、1を出力ポートとすれば、図28に示す構成を、合成器として利用可能である。
図29は、アイソレーション特性を犠牲に低損失重視で4分配器を構成した例を示す。
50オームの線路601の一端に、入力ポート11が設けられ、他端に100オームの1/4波長の4つの線路604(1)〜604(4)の一端が接続される。線路604(1)〜604(4)の他端には50オーム線路609(1)〜609(4)が接続される。50オーム線路609(1)〜609(4)の出力側には出力ポート12〜15が設けられる。
図30は、図1における電力分配器105と共振回路101(1)〜101(i)(i=4とする)とを分波器として構成例を示す。
分波回路41は終端部において共振周波数f1で共振する共振回路701(図1の共振器101(1)に相当)を持つ。共振回路701はポート20から入力した信号に基づき共振し、共振信号が結合回路711(図1では共振器101(1)を可変位相部102(1)に結合する結合回路に相当)を介してポート21から出力される。共振周波数f2の共振器702(図1の共振器102(2)に相当)は、共振周波数f1の共振回路701の位置から共振周波数f2の1/4波長(λg2/4)ずれた位置において分波回路41に結合される。共振器702は結合回路712(図1では共振器101(2)を可変位相部102(2)に結合する結合回路に相当)と結合され、共振器702における共振信号は結合回路712を介してポート22から出力される。同様に共振周波数f3の共振器703は、共振回路701の位置から共振周波数f3の3/4波長(3λg3/4)ずれた位置において分波回路41に結合される。共振器703は結合回路713(図1では共振器101(3)を可変位相部102(3)に結合する結合回路に相当)と結合され、共振器703における共振信号は結合回路713を介してポート23から出力される。共振周波数f4の共振器704は、共振回路701の位置から共振周波数f4の5/4波長(5λg4/4)ずれた位置において分波回路41に結合される。共振器704は結合回路714と結合され、共振器704における共振信号は結合回路714を介してポート24から出力される。
本発明の増幅器の一実施例を示す構成図である。 電力合成の原理を説明するための図である。 逆相合成時の周波数応答特性を示す図である。 同相合成時の周波数応答特性を示す図である。 非線形増幅デバイスに同レベルの2つの正弦波信号を入れたときの出力周波数応答特性を示す図である。 非線形増幅デバイスにレベルの異なる2つの正弦波信号を入れたときの出力周波数応答特性を示す図である。 非線形増幅デバイスに変調信号を入れたときの出力周波数応答特性を示す図である。 図1(i=4)の回路に変調信号を入れたときの増幅デバイス端の出力周波数応答特性を示す図である。 図1の回路に変調信号を入れたときの各増幅部の出力周波数応答特性を示す図である。 図1(i=6)の回路の出力周波数応答特性を示す図である。 図1(i=4)の回路の出力周波数応答特性を示す図である。 増幅部の具体的な構成例を示す回路図である。 電界効果型トランジスタにおけるI-Vカーブを表す図である。 本発明の増幅器の一実施例を示す構成図である。 本発明の増幅器の一実施例を示す構成図である。 本発明の増幅器の一実施例を示す回路図である。 本発明の増幅器の一実施例を示す回路図である。 GFSKを用いた場合の変調信号を示す図である。 本発明の増幅器の一実施例を示す構成図である。 増幅部の具体的な構成例を示す回路図である。 図19に示した実施例の出力周波数応答特性を示す図である。 本発明の増幅器の一実施例を示す構成図である。 本発明の増幅器の一実施例を示す構成図である。 本発明の一実施例の増幅器を無線通信装置の送信部に適用した場合の構成例を示す図である。 本発明の一実施例の増幅器を無線通信装置の受信部に適用した場合の構成例を示す図である。 本発明の無線通信回路の一実施例を示す構成図である。 本発明の無線通信回路の他の一実施例を示す構成図である。 電力分配器の構成例を示す図である。 電力分配器の他の構成例を示す図である 分波器の構成例を示す図である。
符号の説明
101(1)〜101(i)…共振器
102(1)〜102(i)…可変位相部(位相調整部)
103(1)〜103(i)…可変振幅部(振幅調整部)
104(1)〜104(i)、1004a〜1004g…増幅部
105…電力分配器(分配部)
106…電力合成器(電力合成部)
107(1)〜107(4)…遅延回路
108…ローパスフィルタ
109…外部制御装置
112(1)〜112(4)…高調波処理回路
113(1)、113(2)…0.5波長共振器
114(1)、114(2)…1波長共振器
1100b…サイズの大きな増幅デバイスを含む増幅部
1009a、1009b、1100a、1101a、1101b…サイズの小さな増幅デバイスを含む増幅部
201…入力端子
202…出力端子
203…電力分配器
204…電力合成器
205…共振周波数f1で共振する共振回路
206…共振周波数f2で共振する共振回路
207a、207b、208a、208b…結合回路
301a、302b…2つの共振回路で抽出された信号を電力合成した信号
302a、302b…共振回路で抽出された信号
303…信号
401…増幅デバイス(トランジスタ)
402…入力整合回路
403…出力整合回路
404a、404b…バイアス回路
405…入力端子
406…出力端子
407…正電源端子(コレクタ端子)
408…負電源端子(ゲート端子)
409…スイッチ
410…制御端子(コントロール端子)
501…信号処理回路
502、502(1)〜502(3)…周波数変換器(ミキサー)
503、503(1)〜503(3)…ローカル信号発生器
504…電力増幅器
505…帯域制限フィルタ、
506…アンテナ
507…低雑音増幅器
601、606(1)〜606(4)、609(1)〜609(4)…50オームの線路
602(1)、602(2)、605(1)〜605(4)、604(1)〜604(1)…1/4波長線路
603、607、608…抵抗
701…共振回路
702〜704…共振器
711〜714…結合回路
41…分波回路
1〜5、11〜15、20〜24…ポート
BL(1)〜BL(i)…ブロック
BL(101)〜BL(103)…ブロック
G11、G11a…S11パラメータのグラフ
G21、G21a、G111〜G113…S21パラメータのグラフ

Claims (1)

  1. 送信データを入力する入力端子と、
    第1〜第iのブロックと、
    前記送信データに送信処理を施して送信信号を生成し、生成した前記送信信号を前記第1〜第iのブロックに与える信号処理回路と、
    前記第1〜第iのブロックを通過した信号を合成して合成信号を得る電力合成部と、
    前記合成信号を出力する出力端子と、を備え、
    前記第1〜第iのブロックは、
    前記第1〜第iのブロックを通過する信号の周波数を変換する第1〜第iの1つの周波数変換器と、
    前記第1〜第iの周波数変換器にそれぞれ異なる第1〜第iの周波数(第1の周波数<第2の周波数<・・・<第iの周波数)をもつ第1〜第iの基準信号を与える第1〜第iの発振器と、
    前記第1〜第iの周波数変換器の後段に配置されて、前記第1〜第iのブロックを通過する信号を増幅する第1〜第iの増幅部と、
    前記第1〜第iの周波数と同一周波数の共振周波数をもち、前記第1〜第iの増幅部によって増幅された信号から前記共振周波数に応じた信号を取り出す、第1〜第iの共振器と、を有し、
    第j(jは1からi−1の間の整数)および第j+1の発振器は、それぞれ異なる位相をもつ第jおよび第j+1の前記基準信号を第jおよび第j+1の周波数変換器に与えることにより、第jおよび第j+1のブロックを通過する信号に{(180±30)+(360×n)}度(nは0以上の整数)の範囲の位相差をもたせる、
    ことを特徴とする無線通信回路。
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