JP2001345601A - フィルタ回路 - Google Patents

フィルタ回路

Info

Publication number
JP2001345601A
JP2001345601A JP2001019479A JP2001019479A JP2001345601A JP 2001345601 A JP2001345601 A JP 2001345601A JP 2001019479 A JP2001019479 A JP 2001019479A JP 2001019479 A JP2001019479 A JP 2001019479A JP 2001345601 A JP2001345601 A JP 2001345601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resonator
block
filter circuit
delay unit
resonators
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001019479A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kayano
博幸 加屋野
Fumihiko Aiga
史彦 相賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001019479A priority Critical patent/JP2001345601A/ja
Priority to US09/810,479 priority patent/US6518854B2/en
Priority to EP01302499A priority patent/EP1148576A3/en
Publication of JP2001345601A publication Critical patent/JP2001345601A/ja
Priority to US10/210,084 priority patent/US6759930B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/213Frequency-selective devices, e.g. filters combining or separating two or more different frequencies
    • H01P1/2135Frequency-selective devices, e.g. filters combining or separating two or more different frequencies using strip line filters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S505/00Superconductor technology: apparatus, material, process
    • Y10S505/70High TC, above 30 k, superconducting device, article, or structured stock

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型かつ耐電力特性に優れたフィルタ回路を
提供することである。 【解決手段】 、互いに共振周波数の異なる第1及び第
2共振器(15,16)と、前記第1共振器(15)を
含む第1ブロック(101)と、前記第2共振器(1
6)を含む第2ブロック(102)と、入力信号を前記
第1ブロック及び第2ブロックへ分配する入力端子(1
1)と、前記第1ブロック及び第2ブロックを通過した
信号を合成して出力する出力端子(12)を有し、前記
第1ブロックはさらに遅延器(18)を備え、前記遅延
器は、前記第1ブロックを通過する信号と前記第2ブロ
ックを通過する信号との位相差をほぼ逆相にすることを
特徴とするフィルタ回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば無線を用い
る通信機(携帯無線端末、基地局など)の帯域制限を行
うためのフィルタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、帯域制限用フィルタ回路は、例え
ば図23に示すように、共振器153a,153b,1
53cをカスケード(縦続)接続させることによって構
成されていた。図23の共振器の等価回路はインダクタ
とキャパシタからなり、損失の効果を考慮する場合には
抵抗も追加される。
【0003】抵抗がほとんど無いと仮定した場合の共振
器の共振周波数f0は下式で与えられる。
【0004】f0=1/{2π√(L・C)} ただし、L,Cはそれぞれ共振器のインダクタンスとキャ
パシタンスである。
【0005】フィルタ回路では、共振器を縦続接続し、
それぞれの共振器の結合量を表す共振器間結合係数M2,
3と、入出力部で共振器を励振する量を表す外部Q(共
振器間結合係数M1,M4)の値を適当に決めることによ
って、フィルタ回路としての通過周波数範囲や阻止域減
衰量を決定できる。
【0006】フィルタ回路の例として、マイクロストリ
ップ線路を用いた構成例を図24に示す。マイクロスト
リップ導体161,162,163a,163b及び1
63cが誘電体基板164の表面に設けられている。誘
電体基板164の裏面には接地導体(不図示)が設けら
れている。これらマイクロストリップ導体、誘電体基板
及び接地導体によってマイクロストリップ線路が構成さ
れている。そして、入力端子及び出力端子のためのマイ
クロストリップ導体161,162を誘電体基板164
の主面に設け、さらに、この入力および出力側の励振用
の線路161,162間に使用周波数帯の半波長の長さ
を有する3つのマイクロストリップ導体163a,16
3b,163cを1/4波長毎ずらして配置することに
より、3つの共振器が構成される。すなわち、共振器の
構成要素は例えばマイクロストリップ導体163aとこ
の周辺の誘電体(誘電体基板164及び露出している部
分(空気))である。それぞれの共振器の間隔が共振器
間結合係数の量を決定する。入力および出力側の励振用
の線路161,162は、共振器と所望の外部Qを実現
する距離に置かれて配置される。
【0007】これらのフィルタ回路の多くは、すべての
共振器が縦続接続されて構成されており、フィルタ回路
を通過する電力は、すべての共振器をほぼ同じ電力量で
通過してしまう。
【0008】ただし共振器には損失効果があるため、そ
の損失によってわずかに通過電力量が異なる。そのため
大電力を通過させるフィルタ回路では損失による発熱が
生じ放熱構造を有することが重要となる。したがって、
マイクロストリップ線路のような分布定数回路をフィル
タ回路に用いた場合、回路構成を小さくできるという利
点はあるが、回路構成を小さくすると損失が大きくな
り、よって、放熱特性が悪くなるという問題があった。
【0009】このため、サイズが小型、かつ、低損失を
実現するために、マイクロストリップ導体に超伝導体を
用いたマイクロストリップラインフィルタ回路がある。
このマイクロストリップラインでは図25に示すような
電気力線を生じる。即ち、マイクロストリップ導体17
1と接地導体172の間の誘電体173に生じる電気力
線174は図示するようになり、信号電力が通過する線
路(マイクロストリップ導体171)の断面のエッジに
電界が集中する。
【0010】このためこのエッジの部分に電流が集中し
てしまい、大きな電力を通す場合には、数ワットの電力
でエッジを流れる電流は超伝導体が持つ臨界電流密度の
限界値を超えてしまい、超伝導特性を破壊してしまうと
いう問題点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のフィルタ回路では通過周波数範囲を変えるために複
数の共振器を縦続接続することによって構成していた。
しかしこのような縦続接続のフィルタ回路では大きな電
力が通過する場合に、全ての共振器を大きな電力が通過
してしまうために大きな耐電力特性をとる必要があると
いう問題点があった。
【0012】また、特にマイクロストリップライン共振
器を用いたフィルタ回路では大きな電力が通過する際に
マイクロストリップ導体のエッジに電流が集中するた
め、超伝導体を使うと臨界電流密度を超えてしまい超伝
導特性を破壊する問題点があった。
【0013】そこで、本発明では、上記のような従来技
術の欠点を除去し、小型かつ耐電力特性に優れたフィル
タ回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、互いに共
振周波数の異なる第1及び第2共振器(15,16)
と、前記第1共振器(15)を含む第1ブロック(10
1)と、前記第2共振器(16)を含む第2ブロック
(102)と、入力信号を前記第1ブロック及び第2ブ
ロックへ分配する入力端子(11)と、前記第1ブロッ
ク及び第2ブロックを通過した信号を合成して出力する
出力端子(12)を有し、前記第1ブロックはさらに遅
延器(18)を備え、前記遅延器は、前記第1ブロック
を通過する信号と前記第2ブロックを通過する信号との
位相差をほぼ逆相にすることを特徴とするフィルタ回路
である。
【0015】第2の発明は、前記遅延器は第1遅延器で
あり、前記第2ブロック(102)は第2遅延器(1
9)を備えることを特徴とする第1の発明記載のフィル
タ回路である。
【0016】第3の発明は、前記遅延器は、前記第1共
振器よりも前記入力端子側に設けられていることを特徴
とする第2の発明記載のフィルタ回路である。
【0017】第4の発明は、前記遅延器は、前記第1共
振器よりも前記出力端子側に設けられていることを特徴
とする第2の発明記載のフィルタ回路である。
【0018】第5の発明は、前記第1及び第2共振器
が、マイクロストリップ線路によって構成されているこ
とを特徴とする第2の発明記載のフィルタ回路である。
【0019】第6の発明は、前記第1及び第2共振器
が、コプレーナー線路によって構成されていることを特
徴とする第2の発明記載のフィルタ回路である。
【0020】第7の発明は、前記第1及び第2共振器
が、集中定数回路によって構成されていることを特徴と
する第2の発明記載のフィルタ回路である。
【0021】第8の発明は、共振周波数を変更可能な第
1及び第2共振器と、前記第1共振器を含む第1ブロッ
クと、前記第2共振器を含む第2ブロックと、入力信号
を前記第1ブロック及び第2ブロックへ分配する入力端
子と、前記第1ブロック及び第2ブロックを通過した信
号を合成して出力する出力端子を有し、前記第1ブロッ
クはさらに遅延器を備え、前記第1及び第2共振器の少
なくとも一方の共振周波数が、外部から受け取る制御信
号によって変更されることを特徴とするフィルタ回路。
【0022】第9の発明は、前記第1及び第2共振器
は、接地導体と、この接地導体上に設けられた誘電体基
板と、この誘電体基板上に所定の形に形成された導体
と、この導体を覆う誘電体膜と、この誘電体膜上に設け
られ、かつ、前記制御信号に応じて電圧がかかる電圧印
加素子で構成されていることを特徴とする第8の発明記
載のフィルタ回路である。
【0023】第10の発明は、前記誘電体基板上には、
さらに前記導体と異なる他の導体(701,702,7
04)が設けられ、この他の導体上にも前記誘電体膜を
介して前記電圧印加素子を設けることを特徴とする第9
の発明記載のフィルタ回路である。
【0024】本発明は、共振周波数が異なる共振器同士
(共振器が3つ以上の場合は共振周波数が隣接する共振
器同士)を所定の位相差を生ずる遅延器を設けることに
より、前記共振器同士がほぼ逆相の関係になるようにし
た。
【0025】したがって、上記遅延器によりほぼ逆相の
関係が実現でき、分布定数回路や集中定数回路の共振器
を用いた場合でも共振器を並列接続して構成できる小型
かつ耐電力特性に優れたのフィルタ回路が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。
【0027】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るフィルタ回路の概略ブロック図であ
る。説明の便宜上、共振周波数f1を持つ共振器15と
遅延器18とが縦続接続したものを第1ブロック101
という。同様に、共振周波数f 2を持つ共振器16と遅
延器19とが縦続接続したものを第2ブロック102、
共振周波数f3を持つ共振器17と遅延器20とが縦続
接続したものを第3ブロック103とする。図1のフィ
ルタ回路は、入力端子11と、出力端子12と、この入
出力端子間の並列接続部に設けられた電力分配手段13
及び電力合成手段14に各々並列に接続された前記第1
乃至第3ブロック101〜103で構成されている。電
力分配手段13は入力端子からの入力信号を第1,第2
及び第3ブロックへ分配し、電力合成手段は第1,第2
及び第3ブロックをそれぞれ通過した信号を合成し、出
力端子へ出力する。図1には、共振器が15,16,1
7の3つ描かれているが、本実施形態はこれに限定され
るものではなく、所望の通過帯域フィルタを作る場合に
は、この通過帯域内の共振周波数の数がm個であれば、
共振器はm個(mは2以上の整数)あればよい。同様に
遅延器もm個あればよい。
【0028】共振器15,16,17は、異なる共振周
波数を有する共振器であり、それぞれf1,f2,…,f
mの共振周波数を有する。尚、各共振器の共振周波数
1,f 2,…,fmは、等間隔であっても不等間隔であ
ってもよい。
【0029】ここで、共振周波数f1,f2,…,f
mが、f1<f2<…<fmの関係を満たす場合について説
明する。まず、f1<f2<…<fmの関係の設計例につ
いて説明する。共振周波数f0は共振器のインダクタン
スL及びキャパシタンスCによって式(1)のように定
まる。ただし、抵抗はほとんど無いと仮定した。
【0030】 f0=1/{2π√(L・C)} …(1) 従って、複数の共振器のインダクタンスL又はキャパシ
タンスCの少なくとも一方をそれぞれ適宜定めることに
よって、f1<f2<…<fmの関係を満たすことができ
る。
【0031】そして、遅延器18,19,20は、共振
周波数が隣接するブロック同士(101と102,10
2と103)の位相差の関係がほぼ逆相になるようにす
るための遅延器である。ここで、ほぼ逆相とはほぼ18
0°を意味する。例えば、第1ブロック101に対し
て第2ブロック102は位相がほぼ180°遅れ、さら
に、第2ブロック102に対して第3ブロック103は
位相がほぼ180°遅れる場合、また、第2ブロック
102に対して第1ブロック101及び第3ブロック1
03がそれぞれほぼ180°遅れる場合などがある。
【0032】尚、隣接するブロック間の位相差は、ほぼ
逆相の関係を満たしていれば、さらに360°×n(n
は0以上の整数)異なっていてもよい。また、ほぼ18
0°とは後述するように180°±30°の範囲をい
い、この範囲であればほぼ逆相として扱える。
【0033】したがって隣接するブロック間の位相差X
は一般的には式(2)で表すことができる。
【0034】 150°+360°×n≦X≦210°+360°×n …(2) ここでnは0以上の整数である。
【0035】各共振器の相互結合度Mi(i=1〜m)
は全て同相結合とした。本実施形態は、逆相結合が無い
ので、立体回路以外の分布定数回路及び集中定数回路に
おいても結合を実現することができる。尚、図1では、
各共振器の入力側および出力側の結合量を同じにしてい
るが、異なる結合量においても本実施形態を適用でき
る。
【0036】図2は、図1のフィルタ回路の入力端子1
1から出力端子12における周波数レスポンス特性の波
形図である。この波形21は共振器の共振周波数帯f1
〜fm間において通過特性を有する。
【0037】図2において、フィルタ回路の周波数レス
ポンスの特性曲線21における通過範囲と帯域外減衰量
は、各共振器15,16,17の相互結合度miの値を
それぞれ適当に選ぶことによって実現される。
【0038】図3は、本実施形態に係るフィルタ回路の
動作原理を説明するための説明図である。ここでは、電
力分配手段33,電力合成手段34に各々並列に接続さ
れた2つの共振器15,16について説明する。
【0039】共振周波数f1を持つ共振器15に縦続接
続された遅延器18と共振周波数f2を持つ共振器16
に縦続接続された遅延器19とは、式(2)の位相差関
係を持っている。即ち、共振器15と遅延器18からな
る第1ブロック101と、共振器16と遅延器19から
なる第2ブロック102とは互いにほぼ逆相の関係であ
る(図3(a))。また、図3(b)に示すように、第
2ブロック102に遅延器19が無くても、第1ブロッ
ク101の遅延器18’を通過する通過前後の信号の位
相差が式(2)の位相差関係を持つことによって、第1
ブロック101と第2ブロック102は式(2)の位相
差関係を持つことができる。
【0040】このほぼ逆相の場合の周波数レスポンス特
性を図4に示す。この場合のフィルタ回路全体の特性曲
線41は、2つの遅延器18,19の位相差が式(2)
の条件を満たす場合には、共振器15単体の周波数レス
ポンスの特性曲線42と共振器16単体の周波数レスポ
ンスの特性曲線43との和として得られる。
【0041】フィルタ回路全体の特性曲線41に見られ
るf1とf2の間のリップルは、f1とf2の間隔及び1
5,16の間の相互結合度M1、M2を適当な値にするこ
とにより好ましいフィルタ波形に求められるリップル量
に調整できる。例えば、リップル量を3dB以下にすれ
ば、共振周波数帯f1〜f2間において通過特性を有す
る。このリップル量を3dB以下にするためには、第1
ブロック101と第2ブロック102との位相差が式
(2)で示したように逆相(180°)から−30°〜
+30°の範囲にあれば良い。
【0042】また、共振周波数f1を有する共振器15
に縦続接続された遅延器18と共振周波数f2を持つ共
振器16に縦続接続された遅延器19が、(360°×
n)±30°(nは0以上の整数)の範囲の位相差関係
を持つ場合、すなわち第1のブロック101と第2のブ
ロック102がほぼ同相の場合の周波数レスポンスを図
5に示す。
【0043】この場合のフィルタ回路全体の特性曲線5
1は、2つの遅延器18,19の位相差が上記条件(3
60°×n)±30°(nは0以上の整数)の範囲を満
たす場合には、共振器15単体の周波数レスポンスの特
性曲線52と共振器16単体の周波数レスポンス53と
の差として得られる。相互結合度によるリップル量の調
整には限度があるため、ほぼ同相の場合は共振周波数帯
1〜f2間全体において通過特性を有することはできな
い。
【0044】図1や図3のような回路構成にすることに
よって、共振器の通過電力を分割して通すことになるの
で、従来の共振器を縦続接続する場合に比べて耐電力特
性が優れる利点がある。このような特徴は、超伝導体を
用いたマイクロストリップライン型のフィルタ回路に適
用する場合に大きな優位性があり、従来不可能であっ
た、マイクロストリップライン型の小型フィルタで数ワ
ット以上の大きな耐電力特性を有するフィルタ回路を実
現することが可能となる。
【0045】(第1の実施形態の具体例)マイクロスト
リップライン型のフィルタ回路に本実施形態を適用した
場合の構成例を、図6および図7に示す。図6はエンド
カップル型のフィルタ回路であり、図7はサイドカップ
ル型のフィルタ回路である。
【0046】図6の例では、誘電体基板60の主面に入
力端子61,出力端子62,電力分配手段63,電力合
成手段64が設けられている。誘電体基板(比誘電率ε
r=24)60の裏面には接地導体(不図示)が設けら
れている。図1の共振器に相当するものは、使用波長帯
の半波長の長さで構成されているマイクロストリップ導
体65,66,67とこれらの周辺の誘電体(誘電体基
板60及び露出している部分(空気))である。図1の
遅延器に相当するものがマイクロストリップ導体68,
69,70であり、隣接ライン(68と69、69と7
0)の間で半波長の差を有する。
【0047】これによって、f2の共振周波数を持つ共
振器66は、f1の共振周波数を持つ共振器65及びf3
の共振周波数を持つ共振器67と180度の位相差を実
現している。また、入力端子61から入った電力は電力
分配手段63を経て、各共振器65,66,67に入
り、再び電力合成手段64を経て電力を合成し、出力端
子62に接続される。
【0048】尚、電力合成手段64はマイクロストリッ
プ導体68,69,70が出会う点として表せる。この
ように、図1のような等価回路図ではなく、図6のよう
な具体例では電力合成手段64と出力端子62はほぼ同
じものとみなせることに注意すべきである。同様に、電
力分配手段63と入力端子61もほぼ同じものとみなせ
ることに注意すべきである。
【0049】ここで、使用周波数帯を2GHzとした場
合、マイクロストリップ導体の幅は全て0.2mmであ
り、マイクロストリップ導体の長さは、65が20.0
2mm、66が20.10mm、67が20.18m
m、68が20mm、70が20mmである。また、マ
イクロストリップ導体の材料としては、Cu,Ag,A
u,超伝導体(YBCO)等が挙げられる。誘電体基板
の材料としては、サファイア,アルミナ,LaAl
3,MgO,SrTiO3等が挙げられる。
【0050】なお、電力分配手段及び電力合成手段の分
岐におけるインピーダンス整合を取る場合には図7に示
すようにマイクロストリップ導体の幅を変えることによ
り実現する。共振器や遅延器を構成するマイクロストリ
ップ導体の幅が図6と同じ0.2mmであるのに対し、
入力端子71及び出力端子72となるマイクロストリッ
プ導体の幅は0.8mmである。尚、主要なマイクロス
トリップ導体の長さは、75が20.02mm、76が
20.10mm、78が20mmである。
【0051】図7の例では、共振器として半波長の共振
器75,76を用いており、遅延器としては隣接ライン
の間で半波長の差を有する伝送線路78,79を用いて
いる。
【0052】これによって、f2の共振周波数を持つ共
振器76は、f1の共振周波数を持つ共振器75と18
0度の位相差を実現している。入力端子71から入った
電力は電力分配手段73を経て、各共振器75,76に
入り、再び電力合成手段74を経て電力を合成し、出力
端子72から出力される。
【0053】図8は図6の変形例であり、図6の遅延器
68の変わりに遅延器81としてメアンダーラインを用
いている。このメアンダーラインを用いることによって
大きな遅延量を実現することができる。また、マイクロ
ストリップ導体等から構成されている各共振器65,6
6,67の共振周波数の高さの順番は式(2)の遅延差
条件を満足すればよく、任意の順番で構成してもよい。
【0054】図9は、図6の変形例であり、コプレーナ
線路のフィルタ回路に本実施形態を適用した場合であ
る。図6と同じ符号については図6の説明を参照してい
ただき、ここでは省略する。図6と異なる点は、誘電体
基板60の主面(導体65等が設けられている側)に接
地導体83を設けている点である。
【0055】図10は、図7の変形例であり、プレーナ
線路のフィルタ回路に本実施形態を適用した場合であ
る。図7と同じ符号については図7の説明を参照してい
ただき、ここでは省略する。図7と異なる点は、線状の
導体75,76の代わりに円状の導体85,86を設け
ている点である。
【0056】図11は、図1のフィルタ回路を集中定数
回路で構成した場合の具体例を示す図である。半導体基
板(例えばGaAs基板)204上に、キャパシタとイ
ンダクタでそれぞれ構成された共振器(共振周波数
1)205及び共振器(共振周波数f2)206、さら
にAu配線等で構成された遅延器203が設けられてい
る。共振器205及び遅延器203を縦続接続したブロ
ックと共振器206を、入力端子201と出力端子20
2の間で並列接続している。
【0057】このように、共振器としては異なる形状の
共振器を用いて実現する場合、あるいは、分布定数回路
と集中定数回路を並列接続して組み合わせて実現する場
合にも本実施形態を適用することができる。
【0058】図12は図1の変形例に係るフィルタ回路
の概略ブロック図である。図1では遅延器を出力側に設
けていたが、入力側に設けても良い。図12では、図1
における遅延器を入力側に持つ場合であり、前記位相差
条件を満たすことで図1と同様にフィルタ回路を構成す
ることができる。即ち、入力端子11と出力端子12の
間に電力分配手段13と電力合成手段14が設けられて
いる。図1の第1ブロック101に相当するものが遅延
器98と共振器95を縦続接続したブロックであり、第
2ブロック102に相当するものが遅延器99と共振器
96を縦続接続したブロックであり、第3ブロック10
3に相当するものが遅延器100と共振器97を縦続接
続したブロックである。
【0059】図13は、図12の例で、マイクロストリ
ップラインを用いたサイドカップル型のフィルタ回路に
適用した場合の構成例を示した図である。尚、遅延器と
共振器を縦続接続したブロックは2つの場合を示してい
る。
【0060】入力端子11から2つに電力を分配し、1
つはすぐに共振器96(共振周波数f2)に電磁界結合
を用いて接続され、もう一方は遅延量180°の遅延器
98を介して共振器95(共振周波数f1)に同様に接
続されている。これらの出力は電力として合成され、出
力端子12に出力される。
【0061】図14は、図1の変形例であり、遅延器1
18,119,120を入力側と出力側の混在した位置
に配置した場合のフィルタ回路の概略ブロック図であ
る。部品番号115〜120の各部品は、図12の部品
番号95〜100の各部品と同様である。
【0062】図15は、図1に係るフィルタ回路の更に
他の変形例を示す。同図では、a番目とa+1番目の遅
延器(126と127)が360°×j±30°(jは
0以上の整数)の範囲の位相差関係にある場合、すなわ
ち第2ブロック102と第3ブロック103がほぼ同相
であり、他のブロックは隣接するブロック同士がほぼ逆
相になる場合である。このときの周波数レスポンス特性
は、図16の131に示すように所望帯域内に不通過帯
域を実現することが可能となる。また、不通過帯域を複
数実現する場合には、上記条件を満たす組み合わせを複
数作ることによって実現できる。
【0063】図17は、図1に係るフィルタ回路の更に
他の変形例を示す概略ブロック図である。同図では、複
数の縦続接続された共振器145a,145bにさらに
遅延器148を縦続接続したブロックを図1の第1ブロ
ック101に相当するものとしている。共振周波数毎の
電力分布が判明している場合には、通過電力分布の大き
さに応じて、遅延器と縦続接続する共振器の数を変えて
構成することができる。この図のように構成することに
より、並列接続された共振器内の電力集中を少ない遅延
器数で平均化することができる利点がある。
【0064】(第2の実施形態)図18は本発明の第2
の実施形態に係るフィルタ回路の概略ブロック図であ
る。図1と同じ記号は図1の説明を参照していただき、
ここでは省略する。図1と異なる点は、共振器415,
416,417は周波数可変の機能を持ち、制御装置4
11からの制御信号を受けて、それぞれ独立に共振周波
数を可変することができる点である。そして、図1と同
様に説明の便宜上、共振器415と遅延器418とが縦
続接続したものを第1ブロック501という。同様に、
共振器416と遅延器19とが縦続接続したものを第2
ブロック502、共振器417と遅延器20とが縦続接
続したものを第3ブロック503とする。
【0065】図19は図18の構成例で第1の設定にし
た場合の周波数レスポンス特性図である。第1の設定
は、共振器の共振周波数を異なる値(f1,f2,…,
m)に調整し、かつ、図1と同様に隣接するブロック
間の位相差が式(2)で表せるようにした場合である。
この時の入力端子11から出力端子12における周波数
レスポンス特性601を図19に示す。共振ピークを全
て異なる値(波形は602,603,604)にして周
波数軸上に並べたときにはフィルタ回路として最大の通
過帯域幅を得ることができる。
【0066】図20は図18の構成例で第2の設定にし
た場合の周波数レスポンス波形図である。第2の設定
は、フィルタ回路としての通過帯域幅を狭い方向に制御
するための設定である。例えば、(360°×n)±3
0°の範囲の位相差を持つすなわちほぼ同相の共振器同
士(f2,f3)を共振器レベルの通過帯域幅の10%の
範囲内に共振周波数f2,f3,f4を調整すると、ほぼ
同相の波形が重なり合い、互いに打ち消される。さら
に、共振周波数f4も重ね合わせる。すると、f2
3,f4の波形は613のような一本の波形になる。他
の共振器(共振周波数がf2,f3,f4以外のもの)は
図1と同様に隣接するブロック間の位相差が式(2)で
表せるようにした(波形は612,614)場合であ
る。この時の入力端子11から出力端子12における周
波数レスポンス波形は611になる。すなわち、図18
の制御装置411により共振周波数f2,f3,f4を重ね
合わせる(613)ことによってフィルタ回路としての
通過帯域幅を狭い方向に制御することが可能となる。
【0067】図21は図18の構成例で第3の設定にし
た場合の周波数レスポンス波形図である。第3の設定
は、第2の設定同様フィルタ回路としての通過帯域幅を
狭い方向に調整するための方法であり、ほぼ同相の共振
器同士(f2,f4)を共振器レベルの通過帯域幅の10
%の範囲内に調整すると、お互いをお互いが打ち消しあ
う効果を用いることで共振周波数f2,f4の共振波形の
効果を小さくする(波形は623)ことが可能となり、
他の共振器(共振周波数がf2,f4以外のもの)は図1
と同様に隣接するブロック間の位相差が式(2)で表せ
るようにした(波形は612,614)場合である。こ
れにより周波数レスポンスに寄与する共振周波数の数を
減らすことで通過帯域幅を狭い方向に調整することが可
能となる。この時の入力端子11から出力端子12にお
ける周波数レスポンス波形は621になる。
【0068】従来図である図23のように共振器をn段
縦続接続したフィルタ回路で中心周波数と通過帯域幅を
可変するためには、各共振器の共振周波数と外部Q及び
共振器間結合係数の2n+1個の調整が必要であった。
【0069】しかし、本実施形態を適用することによっ
て各共振器の共振周波数の調整で通過帯域幅の調整が可
能であり、n個の調整で実現することができる。そし
て、制御回路からの制御信号線も従来は2n+1個必要
であったものをn個と少なくすることができる。本実施
形態の適用例としては、基地局に超伝導体を用いたフィ
ルタ回路を使う場合が挙げられる。このフィルタ回路は
超伝導体を用いるため、冷凍機内に実装する必要があ
る。本実施形態を適用することにより、従来例に比べて
この冷凍機内に制御信号線からの熱侵入が小さくなり、
より小さな冷凍機で駆動することも可能となる。
【0070】また、第1の実施形態と同様にフィルタ回
路を構成する共振器は半波長マイクロストリップライン
型共振器や誘電体共振器など集中定数型、分布定数型の
どの方式の共振器においても同様にフィルタ回路を構成
することが可能である。
【0071】(第2の実施形態の具体例)図22に周波
数可変機能を持つ半波長マイクロストリップライン型共
振器を用いた例を示す。図22(a)は上面図であり、
図6に相当する(ただし誘電体膜714及び電圧印加素
子715は省略)。また、図22(b)は共振器711
周辺の断面図である。図22(b)の共振器711は図
22(a)の導体705,706,707に相当する。
【0072】誘電体基板713の両面につけられた導体
の一方を共振器711に加工し、共振器711上に電圧
を印加することによって誘電率の変化する誘電体膜71
4をつけ、その上に電圧印加素子715(材料はSrRuO
3)を配置させる。誘電体基板713として代表的な材
料はMgO, SrTiO3, LaAlO3などがあげられる。導体711
としては超伝導体を用いることで非常に低損失な特性の
フィルタ回路を実現することが可能となる。超伝導体と
して代表的なものはイットリウム系、ビスマス系、タリ
ウム系などの酸化物やNbSnなどが知られている。製造方
法としてはMOCVD法、スパッタリング法、レーザー
アブレーション法、液相成長法などがある。また、電圧
を印加することで誘電率の変わる誘電体膜714の材料
としては強誘電体が知られており、SrTiO3, BaxSr1-xTi
O3などがある。図18の制御装置411からの制御信号
に応じて電圧印加素子715に電圧がかかり、共振器7
11上の誘電体膜714の誘電率が変化し、共振器71
1の伝播定数が変わることで共振周波数を変化させるこ
とが可能となる。このフィルタ回路を加工する手順の一
つの方法としては、誘電体基板の両面に導体をレーザー
アブレーション法で付け、一面を図22(a)のレイア
ウトのようにパターンを加工する。その上に誘電体膜7
14を同じレーザーアブレーション法により付け、最後
に電圧印加素子715をスパッタリング法で製膜し電極
として加工することによってフィルタ回路を製造するこ
とが可能となる。
【0073】尚、電圧印加素子715は共振器となる導
体(705,706,707)の上に設けると説明した
が、本実施形態はこれに限定されるものではなく、誘電
体基板713上に設けられた他の導体(入力端子となる
導体701,出力端子となる702,遅延器となる70
4)の上に設けてもよい。このようにすることによっ
て、共振器となる導体と他の導体との間の強誘電体71
4の比誘電率が変化することにより、相互結合度Mを変
えることができる。さらに、第1及び第2の実施形態は
適宜組み合せて実施しても良い。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、小型かつ耐電力特性に
優れたフィルタ回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係るフィルタ回路の概略ブ
ロック図。
【図2】 図1の入力端子11から出力端子12におけ
る周波数レスポンス特性の波形図。
【図3】 第1の実施形態に係るフィルタ回路の動作原
理を説明するための説明図。
【図4】 図3が逆相である場合の周波数レスポンス特
性の波形図。
【図5】 図3が同相である場合の周波数レスポンス特
性の波形図。
【図6】 図1の具体例を示した図。
【図7】 図1の他の具体例を示した図。
【図8】 図6の変形例を示した図。
【図9】 図6の変形例を示した図。
【図10】 図7の変形例を示した図。
【図11】 図1の具体例を示した図。
【図12】 図1の変形例に係るフィルタ回路の概略ブ
ロック図。
【図13】 図12の例をマイクロストリップラインに
より構成した場合を示す図。
【図14】 図1の変形例に係るフィルタ回路の概略ブ
ロック図。
【図15】 図1の変形例に係るフィルタ回路の概略ブ
ロック図。
【図16】 図15の場合の周波数レスポンス特性の波
形図。
【図17】 図1の変形例に係るフィルタ回路の概略ブ
ロック図。
【図18】 第2の実施形態に係るフィルタ回路の概略
ブロック図。
【図19】 図18において入力端子11から出力端子
12における周波数レスポンスの特性図。
【図20】 図18において入力端子11から出力端子
12における周波数レスポンスの特性図。
【図21】 図18において入力端子11から出力端子
12における周波数レスポンスの特性図。
【図22】 図18の具体例を示した図。
【図23】 従来の共振器の概略ブロック図。
【図24】 図23の回路をマイクロストリップライン
により構成した例を示す図。
【図25】 図24の構成における電気力線の状態を説
明するための図。
【符号の説明】
11,61,71,201,701 入力端子 12,62,72,202,702 出力端子 13,33,63,73 電力分配手段 14,34,64,74 電力合成手段 15,16,17,65,66,67,75,76,8
5,86,95,96,97,115,116,11
7,121,122,123,124,145,14
6,147,205,206,415,416,41
7,705,706,707,711 共振器 18,19,20,68,69,70,78,79,8
1,98,99,100,118,119,120,1
25,126,127,128,148,149,15
0,203,704 遅延器 60,713 誘電体基板 83,712 接地導体 101,102,103,104,501,502,5
03 共振器を含むブロック 204 半導体基板 411 制御装置 714 誘電体膜 715 電圧印加素子

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに共振周波数の異なる第1及び第2
    共振器と、 前記第1共振器を含む第1ブロックと、 前記第2共振器を含む第2ブロックと、 入力信号を前記第1ブロック及び第2ブロックへ分配す
    る入力端子と、 前記第1ブロック及び第2ブロックを通過した信号を合
    成して出力する出力端子を有し、 前記第1ブロックはさらに遅延器を備え、 前記遅延器は、前記第1ブロックを通過する信号と前記
    第2ブロックを通過する信号との位相差をほぼ逆相にす
    ることを特徴とするフィルタ回路。
  2. 【請求項2】 前記遅延器は第1遅延器であり、 前記第2ブロックは第2遅延器を備えることを特徴とす
    る請求項1記載のフィルタ回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延器は、前記第1共振器よりも前
    記入力端子側に設けられていることを特徴とする請求項
    2記載のフィルタ回路。
  4. 【請求項4】 前記遅延器は、前記第1共振器よりも前
    記出力端子側に設けられていることを特徴とする請求項
    2記載のフィルタ回路。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2共振器が、マイクロス
    トリップ線路によって構成されていることを特徴とする
    請求項2記載のフィルタ回路。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2共振器が、コプレーナ
    ー線路によって構成されていることを特徴とする請求項
    2記載のフィルタ回路。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2共振器が、集中定数回
    路によって構成されていることを特徴とする請求項2記
    載のフィルタ回路。
  8. 【請求項8】 共振周波数を変更可能な第1及び第2共
    振器と、 前記第1共振器を含む第1ブロックと、 前記第2共振器を含む第2ブロックと、 入力信号を前記第1ブロック及び第2ブロックへ分配す
    る入力端子と、 前記第1ブロック及び第2ブロックを通過した信号を合
    成して出力する出力端子を有し、 前記第1ブロックはさらに遅延器を備え、 前記第1及び第2共振器の少なくとも一方の共振周波数
    が、外部から受け取る制御信号によって変更されること
    を特徴とするフィルタ回路。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2共振器は、接地導体
    と、この接地導体上に設けられた誘電体基板と、この誘
    電体基板上に所定の形に形成された導体と、この導体を
    覆う誘電体膜と、この誘電体膜上に設けられ、かつ、前
    記制御信号に応じて電圧がかかる電圧印加素子で構成さ
    れていることを特徴とする請求項8記載のフィルタ回
    路。
  10. 【請求項10】 前記誘電体基板上には、さらに前記導
    体と異なる他の導体が設けられ、 この他の導体上にも前記誘電体膜を介して前記電圧印加
    素子を設けることを特徴とする請求項9記載のフィルタ
    回路。
JP2001019479A 2000-03-30 2001-01-29 フィルタ回路 Pending JP2001345601A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001019479A JP2001345601A (ja) 2000-03-30 2001-01-29 フィルタ回路
US09/810,479 US6518854B2 (en) 2000-03-30 2001-03-19 Filter circuit and a superconducting filter circuit
EP01302499A EP1148576A3 (en) 2000-03-30 2001-03-19 A filter circuit and a superconducting filter circuit
US10/210,084 US6759930B2 (en) 2000-03-30 2002-08-02 Filter circuit and a superconducting filter circuit

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-95531 2000-03-30
JP2000095531 2000-03-30
JP2001019479A JP2001345601A (ja) 2000-03-30 2001-01-29 フィルタ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001345601A true JP2001345601A (ja) 2001-12-14

Family

ID=26588980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001019479A Pending JP2001345601A (ja) 2000-03-30 2001-01-29 フィルタ回路

Country Status (3)

Country Link
US (2) US6518854B2 (ja)
EP (1) EP1148576A3 (ja)
JP (1) JP2001345601A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007174438A (ja) * 2005-12-23 2007-07-05 Toshiba Corp フィルタ回路及びフィルタを備えた無線通信システム
JP2007288434A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Toshiba Corp 増幅器および無線通信回路
US7295090B2 (en) 2004-06-28 2007-11-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Filter circuit
JP2009077331A (ja) * 2007-09-25 2009-04-09 Toshiba Corp 増幅器、無線送信装置および無線受信装置
US7676252B2 (en) 2006-09-15 2010-03-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Filter circuit having plural resonator blocks with a phase adjustment unit
US7855620B2 (en) 2005-07-04 2010-12-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Filter circuit device having parallel connected resonator groups with cascade connected delay circuits and radio communication device formed therefrom
US8005451B2 (en) 2006-12-08 2011-08-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Filter circuit and radio communication apparatus
US8040203B2 (en) 2008-09-11 2011-10-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Filter circuit and radio communication device
WO2018087802A1 (ja) * 2016-11-08 2018-05-17 三菱電機株式会社 マルチバンドフィルタ

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6748022B1 (en) * 1999-07-06 2004-06-08 Harold R. Walker Single sideband suppressed carrier digital communications method and system
DE10208666A1 (de) 2002-02-28 2003-09-04 Marconi Comm Gmbh Bandpassfilter mit parallelen Signalwegen
JP3705257B2 (ja) * 2002-08-30 2005-10-12 株式会社村田製作所 並列多段型帯域通過フィルタ
JP2004112668A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Toshiba Corp 共振器及びフィルタ
CN100392910C (zh) * 2005-11-25 2008-06-04 中国科学院物理研究所 一种铁电薄膜可调带通滤波器
US7511500B2 (en) * 2006-02-27 2009-03-31 The Penn State Research Foundation Detecting quadrupole resonance signals using high temperature superconducting resonators
JP4445533B2 (ja) * 2007-08-28 2010-04-07 株式会社東芝 フィルタ回路、無線通信装置および信号処理方法
TWI422151B (zh) * 2011-03-01 2014-01-01 Univ Kun Shan 四頻帶通濾波器
KR20130038023A (ko) * 2011-10-07 2013-04-17 한국전자통신연구원 고리형 공진기 및 필터
US9236895B1 (en) * 2014-05-09 2016-01-12 Clearwire Ip Holdings Llc Phase filter for radio frequency (RF) signals
JP6490928B2 (ja) * 2014-09-08 2019-03-27 株式会社東芝 マルチバンドフィルタ
US11211676B2 (en) 2019-10-09 2021-12-28 Com Dev Ltd. Multi-resonator filters
CN114639932B (zh) * 2022-03-25 2022-10-14 电子科技大学 一种微带差分带通滤波器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2716733A (en) * 1950-05-10 1955-08-30 Exxon Research Engineering Co Variable bandwidth band-pass filter
FR1354860A (fr) * 1962-12-19 1964-03-13 Thomson Houston Comp Francaise Filtre de bande à déphasage linéaire
JPH0812961B2 (ja) * 1989-05-02 1996-02-07 株式会社村田製作所 並列多段型帯域通過フィルタ
US5184096A (en) * 1989-05-02 1993-02-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Parallel connection multi-stage band-pass filter comprising resonators with impedance matching means capacitively coupled to input and output terminals
EP0755577A1 (en) * 1994-04-14 1997-01-29 E.I. Du Pont De Nemours And Company High power high-temperature superconductive filters
DE19620932C1 (de) * 1996-05-24 1997-08-21 Bosch Gmbh Robert Planarer Filter mit ferroelektrischen und/oder antiferroelektrischen Elementen

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7295090B2 (en) 2004-06-28 2007-11-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Filter circuit
US7855620B2 (en) 2005-07-04 2010-12-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Filter circuit device having parallel connected resonator groups with cascade connected delay circuits and radio communication device formed therefrom
JP2007174438A (ja) * 2005-12-23 2007-07-05 Toshiba Corp フィルタ回路及びフィルタを備えた無線通信システム
US7840196B2 (en) 2005-12-23 2010-11-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Filter circuit and radio communication system comprising filter
JP2007288434A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Toshiba Corp 増幅器および無線通信回路
US7528652B2 (en) 2006-04-14 2009-05-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Amplifying device and radio communication circuit
US7676252B2 (en) 2006-09-15 2010-03-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Filter circuit having plural resonator blocks with a phase adjustment unit
US8005451B2 (en) 2006-12-08 2011-08-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Filter circuit and radio communication apparatus
JP2009077331A (ja) * 2007-09-25 2009-04-09 Toshiba Corp 増幅器、無線送信装置および無線受信装置
US8040203B2 (en) 2008-09-11 2011-10-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Filter circuit and radio communication device
WO2018087802A1 (ja) * 2016-11-08 2018-05-17 三菱電機株式会社 マルチバンドフィルタ
JPWO2018087802A1 (ja) * 2016-11-08 2019-03-07 三菱電機株式会社 マルチバンドフィルタ
US10813212B2 (en) 2016-11-08 2020-10-20 Mitsubishi Electric Corporation Multiband filter

Also Published As

Publication number Publication date
EP1148576A3 (en) 2003-01-29
US20020186092A1 (en) 2002-12-12
US6759930B2 (en) 2004-07-06
EP1148576A2 (en) 2001-10-24
US20010029241A1 (en) 2001-10-11
US6518854B2 (en) 2003-02-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001345601A (ja) フィルタ回路
US6122533A (en) Superconductive planar radio frequency filter having resonators with folded legs
US7825751B2 (en) Resonant circuit, filter circuit, and antenna device
US7397330B2 (en) Filter and radio communication device using the same
US5442330A (en) Coupled line filter with improved out-of-band rejection
US5888942A (en) Tunable microwave hairpin-comb superconductive filters for narrow-band applications
US5496796A (en) High Tc superconducting band reject ferroelectric filter (TFF)
US6525630B1 (en) Microstrip tunable filters tuned by dielectric varactors
US5451567A (en) High power ferroelectric RF phase shifter
WO1998000880A9 (en) Planar radio frequency filter
US6593833B2 (en) Tunable microwave components utilizing ferroelectric and ferromagnetic composite dielectrics and methods for making same
US6823201B2 (en) Superconducting microstrip filter having current density reduction parts
EP0755577A1 (en) High power high-temperature superconductive filters
JP3866716B2 (ja) フィルタ
JP4630891B2 (ja) フィルタ回路および無線通信装置
JP4679618B2 (ja) フィルタ回路および無線通信装置
KR20100135272A (ko) 초소형 모놀리식 전자기 공진기
JP4225661B2 (ja) 超伝導フィルタ
KR100313893B1 (ko) 협대역 초전도 대역 통과 필터
RU2320057C1 (ru) Микрополосковый трансформатор сопротивлений
Ayad et al. Design of dual-mode SIR bandpass filter based on shorting pin for wireless communication applications
JP2003218415A (ja) トンネル接合素子を用いた同調回路および超伝導集積回路
Singh et al. Wideband, compact microstrip band stop filter for triband operations
US20080242549A1 (en) Superconducting filter device
JPH03224302A (ja) 無反射終端回路

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040910

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050107