JP6490928B2 - マルチバンドフィルタ - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、マルチバンドフィルタに関する。
近年の無線通信においては、複数の周波数帯域を使用して通信を行うキャリアアグリエーション通信が注目されている。この通信方式に対応するには、複数の通過周波数帯域を持つマルチバンドフィルタが望まれている。しかしながら、複数の周波数帯域に対応したマルチバンドフィルタは、異なる周波数帯域を持つのフィルタを、それぞれのフィルタ間の結合を低減しつつ、複数並列接続して合成するためフィルタのサイズが大きくなっていた。
特開2010−199949号公報
本発明の実施形態の目的は、複数のフィルタを近接して合成した場合でも、帯域外のアイソレーション特性を改善したマルチバンドフィルタを提供することである。
実施形態によれば、第1周波数の信号が入力され、第1容量性部分及び第1誘導性部分を有する第1共振器と、前記第1周波数とは異なる第2周波数の信号が入力され、第2容量性部分及び第2誘導性部分を有する第2共振器と、を備えたマルチバンドフィルタが提供される。前記第1共振器の一外縁と前記第2共振器の一外縁とは平行でありかつ互いにギャップを隔てて対向する。前記第1容量性部分の第1容量成分と前記第2容量性部分の第2容量成分との結合の度合いを容量性結合係数とし、前記第1誘導性部分の第1誘導成分と前記第2誘導性部分の第2誘導成分との結合の度合いを誘導性結合係数とし、前記容量性結合係数と前記誘導性結合係数との差の絶対値を結合係数とするとき、前記容量性結合係数の曲線及び前記誘導性結合係数の曲線は前記ギャップの増大とともにそれぞれ単調に減少しつつ交差し、かつ前記ギャップの大きさは前記結合係数を所定値以下とする範囲とされる。前記所定値は、0.001である。前記第1共振器及び前記第2共振器の形状は、一辺の中央部に欠けた部分を有する枠状の線路であり、前記欠けた部分を両端部とし、前記両端部に対向する部分を対向中央部とし、前記第1共振器の両端部が前記第1容量性部分であり、前記第1共振器の対向中央部が前記第1誘導性部分であり、前記第2共振器の両端部が前記第2容量性部分であり、前記第2共振器の対向中央部が前記第2誘導性部分である。
第1の実施形態に係るマルチバンドフィルタを例示する斜視図である。 第1の実施形態に係るマルチバンドフィルタを例示する等価回路図である。 第1の実施形態における共振器の間の結合を例示する回路図である。 第1の実施形態における共振器の配置を例示するパターン図である。 横軸に図8に示すギャップdをとり、縦軸に結合係数kをとって、第1の実施形態に係る共振器の配置と結合係数kの関係を例示するグラフである。 第1の実施形態における2つの共振器の間に存在する範囲をギャップdと共に例示するパターン図である。 第1の実施形態の第1の比較例における共振器の配置を例示するパターン図である。 横軸に図7に示すギャップdをとり、縦軸に結合係数kをとって、共振器の配置と結合係数kの関係を例示するグラフである。 第1の実施形態の第2の比較例における共振器の配置を例示するパターン図である。 横軸に図9に示すギャップdをとり、縦軸に結合係数kをとって、共振器の配置と結合係数kの関係を例示するグラフである。 第2の実施形態に係るマルチバンドフィルタを例示する斜視図である。 第2の実施形態における共振器の配置を例示するパターン図である。 第3の実施形態に係るマルチバンドフィルタを例示する斜視図である。 第3の実施形態における共振器を例示する斜視図である。 第3の実施形態における共振器を例示する等価回路図である。 第3の実施形態における共振器の配置を例示するパターン図である。 第3の実施形態の第1の比較例における共振器の配置を例示するパターン図である。 第3の実施形態の第2の比較例における共振器の配置を例示するパターン図である。 横軸に周波数をとり、縦軸に伝送量をとって、第3の実施形態に係るマルチバンドフィルタの周波数特性を例示するグラフである。 第4の実施形態に係るマルチバンドフィルタを例示する斜視図である。 第4の実施形態の変形例に係るマルチバンドフィルタを例示する斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
第1の実施形態について説明する。
先ず、本実施形態に係るマルチバンドフィルタの構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るマルチバンドフィルタを例示する斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ1においては、誘電体基板12が設けられている。誘電体基板12の下面上には地導体板11が設けられており、上面上には線路導体部113が設けられている。
以下、本明細書においては、説明の便宜上、XYZ直交座標系を採用する。すなわち図1において、誘電体基板12と地導体板11の接触面に対して平行で、且つ相互に直交する2方向を「X方向」及び「Y方向」とする。また、「X方向」の逆方向を「−X方向」とし、「Y方向」の逆方向を「−Y方向」とする。また、誘電体基板12と地導体板11の接触面に対して垂直な上方向を「Z方向」とし、「Z方向」の逆方向を「−Z方向」とする。
線路導体部113は、分配合成部117、第1フィルタ部161、第2フィルタ部181及び分配合成部147から形成されている。第1フィルタ部161は、第1共振器120及び第1共振器125から形成されている。第2フィルタ部181は、第2共振器130及び第2共振器135から形成されている。
分配合成部117の入出力部114は、誘電体基板12上の−X方向の端部に配置され、分配合成部117の分岐部115は、第1共振器120の両端開放部118の近傍に配置され、分配合成部117の分岐部116は、第2共振器130の両端開放部128の近傍に配置されている。分配合成部147の入出力部144は、誘電体基板112上の他方の端部に配置され、分配合成部147の分岐部145は、第1共振器125の両端開放部123の近傍に配置され、分配合成部147の分岐部146は、第2共振器135の両端開放部133の近傍に配置されている。
分配合成部117においては、誘電体基板12の−X方向側の端縁から配線状の入出力部114がX方向に延び、そのX方向側の端部から、分岐部115及び116が分岐し、Y方向に離隔して配置されている。分岐部115は、入出力部114の一端部からY方向に引き出され、その先で屈曲してX方向に延び、その先で再び屈曲してY方向に延びて終端している。分岐部116は、入出力部114における分岐部115が引き出された端部から、−Y方向に引き出され、その先で屈曲してX方向に延び、その先で再び屈曲してY方向に延びて終端している。分岐部115の終端部と分岐部116の終端部は同じ方向に延びているが、その長さは異なり、分岐部116の終端部は分岐部115の終端部よりも長い。
第1共振器120の形状は、一辺の中央部が欠けた枠状であり、略C字状である。欠けた部分が両端開放部118であり、両端開放部118に対抗する部分が線路中央部119である。各第1共振器120は、その両端開放部118が−X方向、すなわち、分配合成部117側を向くように配置されている。
第1共振器125の形状は、第1共振器120のYZ平面に関する鏡像となっている。また、分配合成部147の形状は、分配合成部117のYZ平面に関する鏡像となっている。
第2共振器130の形状は、第1共振器120と同様に略C字状である。欠けた部分が両端開放部128であり、両端開放部128に対抗する部分が線路中央部129である。第2共振器130の線路中央部129は、第1共振器120の線路中央部119よりも短い。各第1共振器130は、その両端開放部128が分配合成部117側を向くように配置されている。第2共振器135の形状は、第2共振器130のYZ平面に関する鏡像となっている。
分配合成部117は、誘電体基板12の−X方向側の端部上に配置されている。分配合成部117の−X方向側の端部は、誘電体基板12の−X方向側の端縁に達している。一方、分配合成部147は、誘電体基板12のX方向側の端部上に配置されている。分配合成部147のX方向側の端部は、誘電体基板12のX方向側の端縁に達している。そして、第1フィルタ部161及び第2フィルタ部181は、分配合成部117と分配合成部147との間に並列に配置されており、Y方向において相互に離隔している。第2フィルタ部181は、第1フィルタ部161から見て−Y方向側に配置されている。
第1フィルタ部161においては、−X側の部分に例えば3個の第1共振器120が配置されており、X側の部分に例えば3個の第1共振器125が配置されている。これらの合計6個の第1共振器120及び125は、X方向に沿って一列に配列されている。一方、第2フィルタ部181においては、−X側の部分に例えば3個の第2共振器130が配置されており、X側の部分に例えば3個の第2共振器135が配置されている。これらの合計6個の第2共振器130及び135は、X方向に沿って一列に配列されている。分配合成部117、分配合成部147、第1共振器120、第1共振器125、第2共振器130及び第2共振器135は、相互に離隔している。
第1フィルタ部161は、周波数(fc1−df/2)から(fc1+df/2)までの第1通過帯域のためのフィルタである。ただし、第1通過帯域の中心周波数をfc1、第1通過帯域幅をdfとする。
上述の如く、第1共振器120及び第1共振器125は、例えば、1本のマイクロストリップ線路を折り曲げた形状をしており、開放部を有している。マイクロストリップ線路の電気長は、周波数(fc1−df/2)から(fc1+df/2)の範囲内に対応する波長の半分の整数倍の長さとなっている。
第2フィルタ部181は、周波数(fc2−df/2)から(fc2+df/2)までの第1通過帯域とは別の第2通過帯域のためのフィルタである。ただし、第2通過帯域の中心周波数をfc2、第2通過帯域幅をdfとする。
第2共振器130及び第2共振器135は、第1共振器と同様に、例えば、1本のマイクロストリップ線路を折り曲げた形状をしており、開放部を有している。マイクロストリップ線路の電気長は、周波数(fc2−df/2)から(fc2+df/2)の範囲内に対応する波長の半分の整数倍の長さとなっている。
誘電体基板12の材料には、例えば、酸化マグネシウム、サファイアまたはアルミン酸ランタン等の多様な適した材料を用いてよい。線路導体部113は、導電性材料により形成することができる。導電性材料は、例えば、銅や金などの金属、ニオブやニオブすずなどの超電導体又はY系銅酸化物高温超伝電導を含む材料でよい。線路導体部113の導電性材料として超伝電導体を用いることにより、超伝導状態時の回路の通過損失を大幅に下げることができる。
例えば、厚さが約0.5mmで比誘電率が約9.6の酸化マグネシウムからなる誘電体基板12上に、厚さが約500nmで線路幅が約0.4mmのY系銅酸化物高温超伝電導薄膜を形成し、これをマイクロストリップ線路としてもよい。Y系銅酸化物高温超伝電導薄膜の形成には、例えば、レーザー蒸着法、スパッタ法または共蒸着法などを用いることができる。
次に、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ1の動作について説明する。
図2は、本実施形態に係るマルチバンドフィルタを例示する等価回路図である。図2に示す第1フィルタ部261は、図1に示す第1フィルタ部161に相当する。図2に示す第2フィルタ部281は、図1に示す第2フィルタ部181に相当する。図2に示す入出力部217は、図1に示す入出力部117に相当する。図2に示す入出力部247は、図1に示す入出力部147に相当する。
図2に示すように、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ1は、第1通過帯域のための第1フィルタ部261と、第2通過帯域のための第2フィルタ部281と、それらを分配合成する分配合成部217及び247により形成されている。
第1フィルタ部261は、第1通過帯域の周波数fに共振する第1共振器220により形成されている。図2中の左から1番目の第1共振器220と分配合成部217の入出力部215は、信号入力線路との結合を表す外部Q、Qle1で結合されている。図2中の左からi番目の第1共振器220とj番目の第1共振器220は、結合係数klijで結合される。ただし、i及びjは自然数とする。図2中の右から1番目の第1共振器220と分配合成部247の入出力部245は、信号入力線路との結合を表す外部Q、Qle2で結合されている。
分配合成部217は、外部負荷Zを有する外部回路210に接続された入出力部214と、第1フィルタ部261と結合する入出力部215及び第2フィルタ部281と結合する入出力部216とから形成されている。入出力部215は、例えば負荷Z、第1通過帯域の共振周波数fに対応する波長において、位相がθだけ回転した線路長を有している。入出力部216は、例えば負荷Z、第2通過帯域の共振周波数fに対応する波長において、位相がθだけ回転した線路長を有している。
第2フィルタ部281は、第2通過帯域の周波数fに共振する第2共振器230により形成されている。図2中の左から1番目の第2共振器230と分配合成部217の入出力部216は、信号入力線路との結合を表す外部Q、Qhe1で結合されている。図2中の左からi番目の第2共振器230とj番目の第2共振器230は、結合係数khijで結合される。図2中の右から1番目の第2共振器230と分配合成部247の入出力部246は、信号入力線路との結合を表す外部Q、Qhe2で結合されている。
分配合成部247は、外部負荷Zを有する外部回路290に接続された入出力部244と、第1フィルタ部261と結合する入出力部245及び第2フィルタ部281と結合する入出力部246とから形成されている。入出力部245は、例えば負荷Z、第1通過帯域の共振周波数fに対応する波長において、位相がθだけ回転した線路長を有している。入出力部246は、例えば負荷Z、第2通過帯域の共振周波数fに対応する波長において、位相がθだけ回転した線路長を有している。
図2に示す第1フィルタ部261は、図1に示す第1フィルタ部161に相当する。図2に示す第2フィルタ部281は、図1に示す第2フィルタ部181に相当する。従って、第1フィルタ部261及び第2フィルタ部281は、図1に示す第1フィルタ部161及び第2フィルタ部181の様に隣接しているため、第1共振器220と第2共振器230が結合係数kにより結合してしまう。その結果、帯域外のアイソレーションを充分にとることができない。第1共振器220と第2共振器230の結合を小さくするためには、これらの共振器の間の結合係数kは小さい方が望ましい。
図3は、本実施形態における共振器の間の結合を例示する回路図である。
図3に示すように、第1共振器220は、容量性素子Cl1と誘導性素子Ll1で表すことができる。また、第2共振器230は、容量性素子Ch1と誘導性素子Lh1で表すことができる。図3に示す誘導性素子Ll1は、例えば図2に示す誘導性素子Ll11と誘導性素子Ll12を直列に接続したものである。容量性素子Cl1と容量性素子Ch1との間で容量性結合が発生し、誘導性素子Ll1と誘導性素子Lh1との間で誘導性結合が発生する。第1共振器220と第2共振器230の間の結合係数kの大きさは、誘導性結合係数kと容量性結合係数kの差の絶対値で表され、下記数式1のようになる。すなわち、誘導性の結合と容量性の結合は打ち消し合う。
Figure 0006490928
次に、本実施形態の効果について説明する。
図4は、本実施形態における共振器の配置を例示するパターン図である。
図5は、横軸に図4に示すギャップdをとり、縦軸に結合係数kをとって、本実施形態に係る共振器の配置と結合係数kの関係を例示するグラフである。
図6は、本実施形態における2つの共振器の間に存在する範囲をギャップdと共に例示するパターン図である。
図4及び図6に示す第1共振器220は、第1通過帯域の共振周波数fに対応する半波長の電気長を持つループ型の共振器である。図4及び図6に示す第2共振器230は、第2通過帯域の共振周波数fに対応する半波長の電気長を持つループ型の共振器である。第1共振器220の共振状態においては、両端開放部218付近は電界が強くなり、両端開放部218に容量成分が発生する。また、線路中央部219付近は電流が集中し大きくなり、線路中央部219周辺にインダクタンス成分(磁界)が発生する。第2共振器230においても同様である。その結果、両端開放部218と両端開放部228との間で容量性結合が発生し、線路中央部219と線路中央部229との間で誘導性結合が発生する。
図4に示すように、本実施形態における第1共振器220及び第2共振器230においては、両端開放部218の第2共振器230側の端部から線路中央部219へ反時計まわりに沿った最初の屈曲部から次の屈曲部までの直線部と、両端開放部228の第1共振器220側の端部から線路中央部229へ時計まわりに沿った最初の屈曲部から次の屈曲部までの直線部とが、ギャップdだけ離れて配置されている。
このような配置の場合、両端開放部218と両端開放部228との間で容量性結合が発生する。線路中央部219と線路中央部229との間で誘導性結合が発生する。両端開放部218と両端開放部228の間の距離と、線路中央部219と線路中央部229の間の距離には大きな差はない。従って、結合の状態は、容量性結合と誘導性結合とが同程度に混在する状態となる。
図5に示すように、ギャップdを0から増加させると、容量性結合係数k及び誘導性結合係数kは単調に減少する。但し、ギャップdが0のときは、容量性結合係数kの値は誘導性結合係数kの値よりも高く、ギャップdの増加に対する容量性結合係数kの減少の程度は誘導性結合係数kの減少の程度よりも大きいため、図5において、容量性結合係数kを表す直線と誘導性結合係数kを表す直線は交差する。結合係数kは、容量性結合係数kと誘導性結合係数kとの間に上記数式1の関係があるため、容量性結合係数kと誘導性結合係数kが打ち消し合い、結合係数kが極小となる点が存在する。
すなわち、図6に示すように、ギャップdが0からd1の範囲においては、結合は容量性結合が支配的となる。ギャップdが(d1+d2)から(d1+d2+d3)と離れた範囲においては、誘導性結合が支配的となる。そして、ギャップdが(d1)から(d1+d2)の範囲においては、容量性結合と誘導性結合が打ち消し合い、結合係数kが最小となる点が存在する。
そこで、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ1においては、結合係数kが、例えば、10−3≧kとなるような範囲に、第1共振器220及び第2共振器230を配置することにより、両フィルタ部の間の結合係数を低減させて帯域外のアイソレーション特性を改善することができる。
次に、第1の実施形態の第1の比較例について説明する。
図7は、本実施形態の第1の比較例における共振器の配置を例示するパターン図である。
図8は、横軸に図7に示すギャップdをとり、縦軸に結合係数kをとって、共振器の配置と結合係数kの関係を例示するグラフである。
図7に示すように、本実施形態の第1の比較例における共振器は、第1共振器220の線路中央部219と、第2共振器230の線路中央部229とが、ギャップdだけ離れて対向して配置されている。このような配置の場合には、大きな電流が流れる線路中央部219及び線路中央部229が近傍に配置されるので、結合は誘導性結合が支配的となる。そして、図8に示すように、結合係数kは、第1共振器220及び第2共振器230の間のギャップdが広がるほど単調に減少する。
次に、第1の実施形態の第2の比較例について説明する。
図9は、本実施形態の第2の比較例における共振器の配置を例示するパターン図である。
図10は、横軸に図9に示すギャップdをとり、縦軸に結合係数kをとって、共振器の配置と結合係数kの関係を例示するグラフである。
図9に示すように、本実施形態の第2の比較例における共振器は、第1共振器220の両端開放部218と、第2共振器230の両端開放部228とが、ギャップdだけ離れて対向して配置されている。このような配置の場合には、電界が強い両端開放部218及び両端開放部228が近傍に配置されるので、結合は容量性結合が支配的となる。そして、図10に示すように、結合係数kは、ギャップdが広がるほど単調に減少する。
なお、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ1においては、第1共振器220及び第2共振器230として、例えば、1本のマイクロストリップ線路を折り曲げた形状の例を説明したが、これには限定されない。例えば、線路構造としてストリップ線路やコプレーナ線路等であってもよい。共振器構造としては、ヘアピン型、集中定数型、スパイラル型など様々な構造をとることができる。
次に、第2の実施形態について説明する。
図11は、本実施形態に係るマルチバンドフィルタを例示する斜視図である。
図12は、本実施形態における共振器の配置を例示するパターン図である。
図11及び図12に示すように、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ2は、前述の第1の実施形態に係るマルチバンドフィルタ1と比較して、第1共振器120及び第1共振器125に代わって、第1共振器320が設けられている。第1共振器130及び第1共振器135に代わって、第2共振器330が設けられている。また、容量性結合のための結合線路部351が新たに設けられている。さらに、第1共振器320の線路中央部319と、第2共振器330の線路中央部329がギャップdだけ離れて対向して配置されている。
第1共振器320の形状は、図1に示す第1共振器120を、Z方向から見て時計回りに90度回転させた形状となっている。また、第2共振器330の形状は、図1に示す第2共振器130を、Z方向から見て反時計回りに90度回転させた形状となっている。但し、第2共振器330のX方向の部分の長さは、図1に示す第2共振器130のX方向の部分の長さとは異なっている。第2共振器330のY方向の部分の長さは、図1に示す第2共振器130のY方向の部分の長さとは異なっている。
結合線路部351の形状はY方向に延びる直線状である。結合線路部351のY方向側の端部は、隣り合う第1共振器320の−Y方向側の部分の間、及び、分配合成部317と最も分配合成部317側に配置された第1共振器320の−Y方向側の部分との間に配置されている。一方、結合線路部351の−Y方向側の端部は、隣り合う第2共振器330のY方向側の部分の間、及び、分配合成部317と最も分配合成部317側に配置された第2共振器330のY方向側の部分との間に配置されている。
本実施形態における上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ2の動作及び効果について説明する。
本実施形態に係るマルチバンドフィルタ2は、大きな電流が流れる線路中央部319と線路中央部329はギャップdだけ離れている。電界が強い両端開放部318と両端開放部328はギャップdよりも離れている。従って、誘導性結合は容量性結合よりも大きくなり、誘導性結合が支配的となる。
そこで、この誘導性結合を打ち消すため、上述の如く、結合線路部351を第1共振器320及び第2共振器330の近傍に配置する。これにより、結合線路部351と第1共振器320との間に、新たに容量性結合が発生する。また、結合線路部351と第2共振器330との間にも、新たに容量性結合が発生する。これらの新たに発生した容量性結合により、誘導性結合を打ち消し、2つの共振器間の結合係数を小さくすることができるためアイソレーション特性を改善することができる。
本実施形態においては、誘導性結合を打ち消すための結合線路部351を新たに設ければよいため、小型化などにより共振器と共振器との間が非常に狭い場合でも適用できる。
本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、第3の実施形態について説明する。
図13は、本実施形態に係るマルチバンドフィルタを例示する斜視図である。
図14は、本実施形態における共振器を例示する斜視図である。
図15は、本実施形態における共振器を例示する等価回路図である。
図16は、本実施形態における共振器の配置を例示するパターン図である。
図13に示すように、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ3は、前述の第1の実施形態に係るマルチバンドフィルタ1と比較して、分配合成部117に代わって、分配合成部417が設けられている。分配合成部147に代わって、分配合成部447が設けられている。第1共振器120及び第1共振器125に代わって、第1共振器420が設けられている。第1共振器130及び第1共振器135に代わって、第2共振器430が設けられている。
分配合成部417においては、X方向に延びる配線状の入出力部414の一端部から、分岐部415及び416が分岐し、Y方向に離隔して配置されている。分岐部415は、入出力部414の一端部からY方向に引き出され、その先で屈曲してX方向に延び、その先で分岐している。分岐した一方は屈曲してY方向に延びて終端し、もう一方はX方向に延び、その先で屈曲してY方向に延びて終端している。分岐部416は、入出力部414における分岐部415が引き出された端部から、−Y方向に引き出され、その先で屈曲してX方向に延び、その先で分岐している。分岐した一方は屈曲してY方向に延びて終端し、もう一方はX方向に延び、その先で屈曲してY方向に延びて終端している。
分岐部415の終端部と、分岐部416の終端部は同じ方向に延びているが、その長さは異なり、分岐部416の終端部は分岐部415の終端部よりも短い。また、分岐部415には2つの終端部があるが、その長さは同じである。分岐部416には2つの終端部があるが、その長さは同じである。
第1共振器420の形状は、メアンダ形状部477の一端部と櫛形形状部475の一番X方向側の一端部に一番近い屈曲部とが接続され、メアンダ形状部477の他端と櫛形形状部476の一番(−X)方向側の一端部に一番近い屈曲部とが接続された形状をしている。各第1共振器420は、櫛形形状部475から見て、メアンダ形状部477がY方向になるように配置されている。
第2共振器430の形状は、メアンダ形状部487の一端部と櫛形形状部485の一番X方向側の一端部に一番近い屈曲部とが接続され、メアンダ形状部487の他端と櫛形形状部486の一番(−X)方向側の一端部に一番近い屈曲部とが接続された形状をしている。メアンダ形状部487の線路長は、メアンダ形状部474の線路長よりも短い。櫛形形状部485のY方向に延びる線路の長さは、櫛形形状部475のY方向に延びる線路の長さよりも短い。各第2共振器430は、第1共振器420と同じ向きに配置されている。分配合成部447の形状は、分配合成部417のYZ平面に関する鏡像となっている。
第1共振器420の櫛形形状部の−X方向から第1番目の線路と第2番目の線路との間には、分岐部415の1つの終端部が挿入されている。第1共振器420の櫛形形状部の−X方向から第2番目の線路と第3番目の線路との間には、分岐部415の別のもう1つの終端部が挿入されている。
図14に示す部分B1内の櫛形形状部475の端部を開放部481とする。開放部481は開放端であるので、その付近は電界が強くなり、地導体板11との間に容量が発生する。この発生した容量を、図15に示す等価回路内の容量性素子571として示している。同様に、図14に示す部分B2内の櫛形形状部476の開放部482付近は電界が強くなり、地導体板11との間に容量が発生し、これを図15に示す等価回路内の容量性素子572として示している。図14に示す櫛形形状部475と櫛形形状部476との間にも容量が発生し、これを図15に示す等価回路内の容量性素子573として示している。なお、開放部481と開放部482を合わせて開放部489とする。開放部491と開放部492を合わせて開放部499とする。
図14に示す部分А内のメアンダ形状部477の線路長の中間点を、線路中央部484とする。線路中央部付近は電流が大きくなり、線路中央部484周辺に磁界が発生する。これを、図15に示す等価回路内の誘導性素子574として示している。図15に示すように、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ3の第1共振器520は、誘導性素子574、容量性素子571、容量性素子572及び容量性素子573により、半波長共振器として動作する。
図14に示す第1共振器420は、櫛形形状部475及び櫛形形状部476の面積を大きくすることにより容量性を強めることができる。また、図14に示す第1共振器420は、メアンダ形状部477の線路長を長くする、又は、線路幅を細くすることにより誘導性を強めることができる。
本実施形態における上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ3の効果について説明する。
図13及び図16に示すように、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ3においては、第1共振器420及び第2共振器430を下記のように配置する。
第1共振器420において電界が強くなり容量が発生する開放部489と、第2共振器430において電界が強くなり容量が発生する開放部499との距離を距離Dとする。第1共振器420において大きな電流が流れ磁界が発生する線路中央部484と、第2共振器430において大きな電流が流れ磁界が発生する線路中央部494との距離を距離Dとする。第1共振器420と第2共振器430との最短距離を距離Dとする。このとき、下記数式2及び数式3が成り立つようなところに第1共振器420及び第2共振器430を配置する。
Figure 0006490928
Figure 0006490928
上述のような配置の場合、開放部489と開放部499との間で容量性結合が発生する。また、線路中央部484と線路中央部494との間で誘導性結合が発生する。開放部489と開放部499の間の距離Dと、線路中央部484と線路中央部494の間の距離Dには大きな差はない。従って、容量性結合と誘導性結合の両方が混在する。そして、それらの結合の結合係数には、上記数式1の関係があるので、容量性結合と誘導性結合が打ち消しあい、結合係数を低減させることができる。
なお、開放部489と線路中央部494との間の距離DCLとし、線路中央部484と開放部499との間の距離DLCとして、距離DCL、及び、距離DLCのうち少なくとも一方は、距離D、及び、距離Dよりも短いとしてもよい。
次に、第3の実施形態の第1の比較例について説明する。
図17は、本実施形態の第1の比較例における共振器の配置を例示するパターン図である。
図17においては、図16と比較して、第1共振器420がZ方向から見て180度回転している。このような配置の場合、容量が発生する開放部489と開放部499との間の距離が、磁界が発生する線路中央部484と線路中央部494との距離よりも大きくなる。その結果、誘導性結合が支配的になる。これにより、第1共振器420と第2共振器430との結合が極めて強くなる。
次に、第3の実施形態の第2の比較例について説明する。
図18は、本実施形態の第2の比較例における共振器の配置を例示するパターン図である。
図18においては、図16と比較して、第2共振器430がZ方向から見て180度回転している。このような配置の場合、容量が発生する開放部489と開放部499との間の距離が、磁界が発生する線路中央部484と線路中央部494との距離よりも小さくなる。その結果、容量性結合が支配的になる。これにより、第1共振器420と第2共振器430との結合が極めて強くなる。
図19は、横軸に周波数をとり、縦軸に伝送量をとって、本実施形態に係るマルチバンドフィルタの周波数特性を例示するグラフである。
図19に示すように、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ3は、第1の比較例及び第2の比較例と比べて、所望の周波数において、帯域外のアイソレーションが約10dB以上改善している。
また、図14に示す第1共振器420を使用することにより、上述の如く、容易に誘導性又は容量性を強めることができる。その結果、共振器の間の結合係数を制御することができ、結合係数を容易に小さくすることができる。
次に、第4の実施形態について説明する。
図20は、本実施形態に係るマルチバンドフィルタを例示する斜視図である。
図20に示すように、本実施形態に係るマルチバンドフィルタ4は、前述の第3の実施形態に係るマルチバンドフィルタ3と比較して、下記の(а)〜(d)の点が異なっている。
(а)第1共振器720及び第2共振器730の数がそれぞれ2個である。
(b)第2共振器730は、図13に示す前述の第3の実施形態における第2共振器430をZ方向から見て時計回りに180度回転させたパターン図である。
(c)上記(b)に伴い、分岐部716の終端部、及び、分岐部746の終端部が、(−Y)方向に延びている。
(d)結合線路部750が設けられている。
結合線路部750の一端部は、分岐部715のX方向に延びた先の屈曲部の近傍に分岐部715から離れて設けられ、他端部は、分岐部746の(−X)方向に延びた先の屈曲部の近傍に分岐部746から離れて設けられている。結合線路部750は、一端部からX方向に引き出され、その先で屈曲して(−Y)方向に延び、その先で再び屈曲してX方向に延びて終端している。
本実施形態における上記以外の構成は、前述の第3の実施形態と同様である。
入出力部717の分岐部715には電流が流れ、その周辺に磁界が発生する。また、入出力部747の分岐部746にも電流が流れ、その周辺に磁界が発生する。このとき、例えば、小型化のためマルチバンドフィルタ4の第1共振器720及び第2共振器730の数を、それぞれ2つにした場合、入出力部717の分岐部715と入出力部747の分岐部746が近くに配置される。その結果、分岐部715の周辺に発生した磁界により、分岐部746に回り込んで誘導性結合が発生する。
このような場合、図20に示すように、結合線路部750を上述の如く、分岐部715の近傍及び分岐部746の近傍となるように配置する。これにより、結合線路部750の一端部と分岐部715との間に容量性結合が発生する。また、結合線路部750の他端部と分岐部746との間にも容量性結合が発生する。
その結果、分岐部715と分岐部746との間に発生した誘導性結合が打ち消され、帯域外のアイソレーション特性を改善することができる。
次に、第4の実施形態の変形例について説明する。
図21は、本変形例に係るマルチバンドフィルタを例示する斜視図である。
図21に示すように、本変形例に係るマルチバンドフィルタ5は、前述の第4の実施形態に係るマルチバンドフィルタ4と比較して、結合線路部750に代わって、結合線路部850及び851が設けられている点が異なっている。
結合線路部850及び851の形状は、それぞれ、X方向に延びる直線状である。結合線路部850の−X方向側の端部は、分岐部815のX方向に延びた先の屈曲部の近傍に分岐部815から離れて設けられ、X方向側の端部は、分岐部847の−X方向に延びた先の屈曲部の近傍に分岐部847から離れて設けられている。結合線路部851の−X方向側の端部は、分岐部816のX方向に延びた先の屈曲部の近傍に分岐部816から離れて設けられ、X方向側の端部は、分岐部846の−X方向に延びた先の屈曲部の近傍に分岐部846から離れて設けられている。
本変形例における上記以外の構成は、前述の第4の実施形態と同様である。
入出力部817の分岐部815には電流が流れ、その周辺に磁界が発生する。また、入出力部847の分岐部845にも電流が流れ、その周辺に磁界が発生する。このとき、例えば、小型化のためマルチバンドフィルタ5の第1共振器820及び第2共振器830の数を、それぞれ2つにした場合、入出力部817の分岐部815と入出力部847の分岐部845が近くに配置される。その結果、分岐部815の周辺に発生した磁界により、分岐部845に回り込んで誘導性結合が発生する。
このような場合、図21に示すように、結合線路部850を上述の如く、分岐部815の近傍及び分岐部845の近傍となるように配置する。これにより、結合線路部850の一端部と分岐部815との間に容量性結合が発生する。また、結合線路部850の他端部と分岐部845との間にも容量性結合が発生する。その結果、分岐部815と分岐部845との間に発生した誘導性結合が打ち消され、帯域外のアイソレーション特性を改善することができる。
結合線路部851についても同様な理由により、分岐部816と分岐部846との間に発生した誘導性結合が打ち消され、帯域外のアイソレーション特性を改善することができる。
以上説明した複数の実施形態によれば、複数のフィルタを近接して合成した場合でも、帯域外のアイソレーション特性を改善したマルチバンドフィルタを提供することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明及びその等価物の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1:マルチバンドフィルタ、2:マルチバンドフィルタ、3:マルチバンドフィルタ、4:マルチバンドフィルタ、5:マルチバンドフィルタ、11:地導体板、12:誘電体基板、113:線路導体部、114:入出力部、115:分岐部、116:分岐部、117:分配合成部、118:両端開放部、119:線路中央部、120:第1共振器、121:両端開放部、122:線路中央部、123:両端開放部、124:線路中央部、125:第1共振器、126:両端開放部、127:線路中央部、128:両端開放部、129:線路中央部、130:第2共振器、131:両端開放部、132:線路中央部、133:両端開放部、134:線路中央部、135:第2共振器、136:両端開放部、137:線路中央部、144:入出力部、145:分岐部、146:分岐部、147:分配合成部、161:第1フィルタ部、181:第2フィルタ部、210:外部回路、214:入出力部、215:分岐部、216:分岐部、217:分配合成部、218:両端開放部、219:線路中央部、220:第1共振器、228:両端開放部、229:線路中央部、230:第2共振器、244:入出力部、245:分岐部、246:分岐部、247:分配合成部、261:第1フィルタ部、281:第2フィルタ部、290:外部回路、317:分配合成部、318:両端開放部、319:線路中央部、320:第1共振器、328:両端開放部、329:線路中央部、330:第2共振器、347:分配合成部、351:結合線路部、414:入出力部、415:分岐部、416:分岐部、417:分配合成部、420:第1共振器、430:第2共振器、444:入出力部、445:分岐部、446:分岐部、447:分配合成部、471:線路導体部、472:線路導体部、474:線路導体部、477:メアンダ形状部、475:櫛形形状部、476:櫛形形状部、481:開放部、482:開放部、484:線路中央部、487:メアンダ形状部、485:櫛形形状部、486:櫛形形状部、489:開放部、491:開放部、492:開放部、494:線路中央部、499:開放部、520:第1共振器、571:容量性素子、572:容量性素子、573:容量性素子、574:誘導性素子、714:入出力部、715:分岐部、716:分岐部、717:分配合成部、720:第1共振器、730:第2共振器、744:入出力部、745:分岐部、746:分岐部、747:分配合成部、750:結合線路部、814:入出力部、815:分岐部、816:分岐部、817:分配合成部、820:第1共振器、830:第2共振器、844:入出力部、845:分岐部、846:分岐部、847:分配合成部、850:結合線路部、851:結合線路部

Claims (10)

  1. 第1周波数の信号が入力され、第1容量性部分及び第1誘導性部分を有する第1共振器と、
    前記第1周波数とは異なる第2周波数の信号が入力され、第2容量性部分及び第2誘導性部分を有する第2共振器と、
    を備え、
    前記第1共振器の一外縁と前記第2共振器の一外縁とは平行でありかつ互いにギャップを隔てて対向し、
    前記第1容量性部分の第1容量成分と前記第2容量性部分の第2容量成分との結合の度合いを容量性結合係数とし、前記第1誘導性部分の第1誘導成分と前記第2誘導性部分の第2誘導成分との結合の度合いを誘導性結合係数とし、前記容量性結合係数と前記誘導性結合係数との差の絶対値を結合係数とするとき、前記容量性結合係数の曲線及び前記誘導性結合係数の曲線は前記ギャップの増大とともにそれぞれ単調に減少しつつ交差し、かつ前記ギャップの大きさは前記結合係数を所定値以下とする範囲とされ、
    前記所定値は、0.001であり、
    前記第1共振器及び前記第2共振器の形状は、一辺の中央部に欠けた部分を有する枠状の線路であり、
    前記欠けた部分を両端部とし、
    前記両端部に対向する部分を対向中央部とし、
    前記第1共振器の両端部が前記第1容量性部分であり、
    前記第1共振器の対向中央部が前記第1誘導性部分であり、
    前記第2共振器の両端部が前記第2容量性部分であり、
    前記第2共振器の対向中央部が前記第2誘導性部分であるマルチバンドフィルタ。
  2. 第1周波数の信号が入力され、第1容量性部分及び第1誘導性部分を有する第1共振器と、
    前記第1周波数とは異なる第2周波数の信号が入力され、第2容量性部分及び第2誘導性部分を有する第2共振器と、
    を備え、
    前記第1共振器の一外縁と前記第2共振器の一外縁とは平行でありかつ互いにギャップを隔てて対向し、
    前記第1容量性部分の第1容量成分と前記第2容量性部分の第2容量成分との結合の度合いを容量性結合係数とし、前記第1誘導性部分の第1誘導成分と前記第2誘導性部分の第2誘導成分との結合の度合いを誘導性結合係数とし、前記容量性結合係数と前記誘導性結合係数との差の絶対値を結合係数とするとき、前記容量性結合係数の曲線及び前記誘導性結合係数の曲線は前記ギャップの増大とともにそれぞれ単調に減少しつつ交差し、かつ前記ギャップの大きさは前記結合係数を所定値以下とする範囲とされ、
    前記所定値は、0.001であり、
    前記第1誘導性部分及び前記第2誘導性部分は、メアンダ形状部の少なくとも一部をそれぞれ含み、
    前記第1容量性部分及び前記第2容量性部分は、櫛形形状部の少なくとも一部をそれぞれ含むマルチバンドフィルタ。
  3. 前記ギャップの大きさが前記2つの曲線の交差するときのギャップの大きさよりも小さいとき、前記容量性結合係数は前記誘導性結合係数よりも大きい、請求項1又は2に記載のマルチバンドフィルタ。
  4. 前記ギャップの大きさは、前記結合係数が最小となる距離である請求項1〜3のいずれか1つに記載のマルチバンドフィルタ。
  5. 前記第1共振器と前記第2共振器とにそれぞれ容量性結合可能な結合線路部をさらに備えた請求項1〜4のいずれか1つに記載のマルチバンドフィルタ。
  6. 第1周波数の信号が入力され、第1容量性部分及び第1誘導性部分を有する第1共振器と、
    前記第1周波数とは異なる第2周波数の信号が入力され、第2容量性部分及び第2誘導性部分を有する第2共振器と、
    前記第1共振器と前記第2共振器とにそれぞれ容量性結合可能な結合線路部と、
    を備え、
    前記第1共振器の一外縁と前記第2共振器の一外縁とは平行でありかつ互いにギャップを隔てて対向し、
    前記第1容量性部分の第1容量成分と前記第2容量性部分の第2容量成分との結合の度合いを容量性結合係数とし、前記第1誘導性部分の第1誘導成分と前記第2誘導性部分の第2誘導成分との結合の度合いを誘導性結合係数とし、前記容量性結合係数と前記誘導性結合係数との差の絶対値を結合係数とするとき、前記容量性結合係数の曲線及び前記誘導性結合係数の曲線は前記ギャップの増大とともにそれぞれ単調に減少しつつ交差し、かつ前記ギャップの大きさは前記結合係数を所定値以下とする範囲として決定され、
    前記所定値は、0.001であるマルチバンドフィルタ。
  7. 前記結合線路部は、金属、超電導体又はY系銅酸化物高温超伝電導材料を含む請求項またはに記載のマルチバンドフィルタ。
  8. 前記第1共振器及び前記第2共振器は、金属、超電導体又はY系銅酸化物高温超伝電導材料を含む請求項1〜のいずれか1つに記載のマルチバンドフィルタ。
  9. 前記第1共振器、前記第2共振器及び前記結合線路部は、マイクロストリップ線路、ストリップ線路、又は、コプレーナ線路により形成される請求項1〜のいずれか1つに記載のマルチバンドフィルタ。
  10. 第1周波数の信号が入力され、第1容量性部分及び第1誘導性部分を有する第1共振器と、
    前記第1周波数とは異なる第2周波数の信号が入力され、第2容量性部分及び第2誘導性部分を有する第2共振器と、
    を備え、
    前記第1共振器の一外縁と前記第2共振器の一外縁とは平行でありかつ互いにギャップを隔てて対向し、
    前記第1容量性部分の第1容量成分と前記第2容量性部分の第2容量成分との結合の度合いを容量性結合係数とし、前記第1誘導性部分の第1誘導成分と前記第2誘導性部分の第2誘導成分との結合の度合いを誘導性結合係数とし、前記容量性結合係数と前記誘導性結合係数との差の絶対値を結合係数とするとき、前記容量性結合係数の曲線及び前記誘導性結合係数の曲線は前記ギャップの増大とともにそれぞれ単調に減少しつつ交差し、かつ前記ギャップの大きさは前記結合係数を所定値以下とする範囲とされ、
    前記所定値は、0.001であり、
    前記第1共振器及び前記第2共振器の形状は、一辺の中央部に欠けた部分を有する枠状の線路であり、
    前記第1容量性部分は、前記第1共振器の一辺の中央部に欠けた部分と、当該一辺の中央部に欠けた部分に接する枠上の線路を含み、
    前記第2容量性部分は、前記第2共振器の一辺の中央部に欠けた部分と、当該一辺の中央部に欠けた部分に接する枠上の線路を含み、
    前記第1誘導性部分は、前記第1共振器の一辺の中央部に欠けた部分を有する枠状の線路を含み、
    前記第2誘導性部分は、前記第2共振器の一辺の中央部に欠けた部分を有する枠状の線路を含む、マルチバンドフィルタ。
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