JP4303272B2 - フィルタ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタ回路に関し、例えば無線通信機の送信部に用いる電力増幅器の後段に設けられる帯域制限用フィルタ回路に関する。
従来、フィルタ回路は、例えば導体部分を超電導体により構成した共振器(共振回路)を従属接続させることによって構成される。超電導体は、単位面積当たりに超伝導状態で流すことのできる電流に限界値を持つ。共振器の等価回路はインダクタとキャパシタから成り、損失の効果を考慮する場合には抵抗も追加される。抵抗が無い場合の共振器の共振周波数は下記の式で与えられる。L、Cはそれぞれ共振器のインダクタンスとキャパシタンスである。
f0=(L×C)−1/2
このフィルタ回路では、各共振器間の結合量を表す共振器間結合係数と、入力側および出力側の共振器を励振する量を表す外部Qの値とを適当に決めることによって、通過周波数範囲および阻止域減衰量を決定できる。
このように共振器が従属接続されたフィルタ回路では各共振器に電流が伝播し、各共振器には全ての周波数成分の電流が流れるため、各共振器の耐電力性を大きくする必要がある。このため回路が大型化する問題が生じる。なお、米国特許第6633208号明細書では従属接続型のフィルタ回路において1番目の共振器に最も電流が流れると記述されており、最初の共振器を多波長化して(線路長を半波長×n(nは2以上の整数)にする)、1つの共振器内の電流を分散している。
一方、別のフィルタ回路として、共振器の導体部分を超電導体により構成した共振器を並列接続した並列接続型のフィルタ回路がある(例えば特開2001−345601号公報、特開2004−96399号公報参照)。この並列接続型のフィルタ回路では、隣り合う共振周波数を持つ共振器を通過した信号が互いに逆相をもつように合成することにより、フィルタ特性を実現する。このフィルタ回路では、入力した電力を各共振器に分配するため、全体としての耐電力特性を高くしつつも、各々の共振器の耐電力性は、従属接続型のフィルタ回路に比べて小さくでき、よって回路規模も小さくできる。しかしながら、さらなる回路規模の低減化が要求されていた。
米国特許第6633208号明細書 特開2001−345601号公報 特開2004−96399号公報
本発明は、回路規模を小さく抑えたフィルタ回路を提供する。
本発明の一態様としてのフィルタ回路は、入力信号を入力する入力端子と、第1〜第i
の共振周波数(第1の共振周波数<第2の共振周波数<・・・<第iの共振周波数)をも
つ、伝送線路としての第1〜第iの共振器を有する第1〜第iのブロックと、前記入力信
号を前記第1〜第iのブロックに分配する分配部と、前記第1〜第iのブロックを通過し
た信号を合成して合成信号を得る合成部と、前記合成信号を出力する出力端子と、を備え
、第j(jは1からi−1の間の整数)のブロックは、前記第jのブロックを通過する信号の位相を第j+1のブロックを通過する信号に対しほぼ逆相にする位相調整部を有し、
、群遅延量が大きい共振器は、群遅延量が小さい共振器よりも大きい線路幅をもつ、ことを特徴とする。
本発明の一態様としてのフィルタ回路は、入力信号を入力する入力端子と、第1〜第i
の共振周波数(第1の共振周波数<第2の共振周波数<・・・<第iの共振周波数)をも
つ、伝送線路としての第1〜第iの共振器を有する第1〜第iのブロックと、前記入力信
号を前記第1〜第iのブロックに分配する分配部と、前記第1〜第iのブロックを通過し
た信号を合成して合成信号を得る合成部と、前記合成信号を出力する出力端子と、を備え
、第j(jは1からi−1の間の整数)のブロックは、前記第jのブロックを通過する信
の位相を第j+1のブロックを通過する信号に対しほぼ逆相にする位相調整部を有し、群遅延量が大きい共振器の線路長をその共振周波数の半波長のNd倍、群遅延量が小さい共振器の線路長をその共振周波数の半波長のNd倍としたとき、Nd>Nd(Ndは2以上の整数、Ndは1以上の整数)の関係がある、ことを特徴とする。
本発明の一態様としてのフィルタ回路は、入力信号を入力する入力端子と、第1〜第i
の共振周波数(第1の共振周波数<第2の共振周波数<・・・<第iの共振周波数)をも
つ、伝送線路としての第1〜第iの共振器を有する第1〜第iのブロックと、前記入力信
号を前記第1〜第iのブロックに分配する分配部と、前記第1〜第iのブロックを通過し
た信号を合成して合成信号を得る合成部と、前記合成信号を出力する出力端子と、を備え
、第j(jは1からi−1の間の整数)のブロックは、前記第jのブロックを通過する信
の位相を第j+1のブロックを通過する信号に対しほぼ逆相にする位相調整部を有し、
群遅延量が大きい共振器は、群遅延量が小さい共振器よりも大きい線路幅をもち、前記群遅延量が大きい共振器の線路長をその共振周波数の半波長のNd倍、前記群遅延量が小さい共振器の線路長をその共振周波数の半波長のNd倍としたとき、Nd>Nd(Ndは2以上の整数、Ndは1以上の整数)の関係がある、ことを特徴とする。
本発明により、フィルタ回路の規模を小さく抑えることができる。
図1は本発明に係るフィルタ回路の第1の実施例を示す平面レイアウト図である。
図1にはマイクロストリップ線路型のフィルタ回路が示される。誘電体基板110(例えばサファイア基板、MGO基板など)の表面には、導体ストリップが図示のパターンで形成され、誘電体基板110の裏面にはグランド導体が全面に形成されている。導体ストリップおよびグランド導体(マイクロストリップ線路の導体部分)は、単位面積当たりに超伝導状態で流すことのできる電流に限界値を持つ材料、例えば超電導体により形成されている。このフィルタ回路は例えば冷凍機などに組み込まれる。ここではマイクロストリップ線路型のフィルタ回路の例を示したが、コプレーナ線路型など他の型のフィルタ回路に本発明を適用することも可能である。
入力線路101から入力される信号が電力分配器103によって第1の信号および第2の信号に電力分配される。第1の信号は線路121aを経由して、伝送線路(マイクロストリップ線路)として構成された共振器105、107に伝送される。第2の信号は線路121bを経由して、伝送線路(マイクロストリップ線路)として構成された共振器106、108に伝送される。入力線路101と線路121a、121bとの結合部が電力分配器103に相当する。共振器105、106、107、108はf1,f2,f3,f4の共振周波数を持つ。f1<f2<f3<f4の関係があるとする。すなわち、共振器105、106、107、108は、それぞれ異なる共振周波数で共振する。フィルタ帯域(通過帯域)の両端側における共振器105、108の外部Q(ここでは説明の簡単のため共振器の入力側および出力側の外部Qは同じであるとするが、本発明はこれらが異なる場合も当然含む)は、中心側の共振器106、107のよりも大きく設定されており(共振器105、108の群遅延量は共振器106、107よりも大きい)、これに伴って、共振器105、108の線路幅を、共振器106、107のよりも大きくして共振器105、108の耐電力性を高めている。なお、共振器の共振周波数は、電波を検波するプローブを共振器上部に近づけ、ネットワークアナライザの反射特性を測定することで、測定可能である。これにより幅広の線路を用いた共振器をフィルタ帯域の端に調整することが可能である。また同様にネットワークアナライザを用いた測定により共振器の群遅延量を測定可能である。
共振周波数f2、f4を持つ共振器106、108を通過した信号は線路131を経由して電力合成器104に与えられる。共振周波数f1、f3を持つ共振器105、107を通過した信号は、フィルタ回路の中心周波数においてほぼ180度の電気長を持つ遅延回路(線路)109を経由して電力合成器104に与えられる。この遅延回路109によって共振周波数f1、f3を持つ共振器105、107を通過した信号と、共振周波数f2、f4を持つ共振器106、108を通過した信号との間で、合成点において180度の位相差を実現している。つまり、共振周波数が隣接する共振器を通過した信号同士の間で180度の位相差(逆相)を実現する。後述するように、隣接する信号同士は、完全に逆相でなくても、ほぼ逆相、すなわち(180±30)+360×n度(nは0以上の整数)の範囲の位相差であればよい。遅延回路109による遅延量は、共振器105、107と遅延回路109との間の配置関係(例えば互いに平行する部分の長さ、互いの距離など)を調整することで決定可能である。
電力合成器104は、各共振器105〜108から与えられた信号を電力合成して合成信号を取得し、取得した合成信号を出力線路102から出力する。出力線路102と線路131、109との結合部が電力合成器104に相当する。
電力分配器105における信号の分配および電力合成器104における信号の合成の際のインピーダンス整合は、線路幅を変えたインピーダンス変換回路や、LとCの素子で整合回路を構成することにより実現できる。すなわち、入力線路101の幅と、入力線路101から分岐する2つの線路121a、121bとの幅とを調整することにより分配におけるインピーダンス整合を取る。また、出力線路102の幅と、出力線路102につながる2つの線路109、131の幅とを調整することにより合成におけるインピーダンス整合を取る。
図1のフィルタ回路の等価回路を図2に示す。図2において、図1に示される要素に対応する要素には同一の符号を付してある。
入力端子11は、図1において線路121a、121bと結合する入力線路101の部分に相当する。出力端子12は、図1において線路131、109と結合する出力線路102の部分に相当する。
電力分配部103は共振器105〜108と結合され、共振器105〜108は位相調整部109(1)〜109(4)と従属接続される。
共振器105と位相調整部109(1)とを従属接続したものはブロックBL(1)と称される。同様に、共振器106と位相調整部109(2)とを従属接続したものはブロックBL(2)と称される。共振器107と位相調整部109(3)とを従属接続したものはブロックBL(3)と称される。共振器108と位相調整部109(4)とを従属接続したものはブロックBL(4)と称される。
位相調整部109(1)は、ブロックBL(1)を通過する信号に対し、ブロックBL(2)を通過する信号とほぼ逆相をもたせるように設定されている。位相調整部109(2)は、ブロックBL(2)を通過する信号に対し、ブロックBL(3)を通過する信号とほぼ逆相をもたせるように設定されている。位相調整部109(3)は、ブロックBL(3)を通過する信号に対し、ブロックBL(4)を通過する信号とほぼ逆相をもたせるように設定されている。図1の構成は、例えば位相調整部109(2)、109(4)の設定を0度にし、位相調整部109(1)、109(3)を−(180±30)度にした場合に相当する。位相調整部109(1)、109(3)は図1の遅延回路109に相当する。
以下、図1および図2に示したフィルタ回路において、共振周波数が隣接する共振器を通過した信号の間にほぼ逆相の位相差をもたせていること、共振器105、108の線路幅を共振器106、107のよりも大きくしていること、についてそれぞれ詳細に説明する。
まず、共振周波数が隣接する共振器を通過した信号の間にほぼ逆相の位相差をもたせていることについて説明する。
図5は、2つの一般的な共振器を含むフィルタ回路の例を示す。このフィルタ回路は、入力端子301と、電力分配部303と、2つの共振器(共振回路)305、306と、電力合成部304と、出力端子302と、を備える。共振器305は共振周波数f1をもち、共振器306は共振周波数f2をもつ。結合Mは共振器306と電力合成部304との結合、m(1)は共振器305と電力分配部303との結合、m(2)は共振器305と電力合成部304との結合、mは共振器306と電力分配部303との結合を表す。ここでは誘導的な結合が示されるが、結合は、容量的な結合と誘導的な結合のどちらでも可能であり、併用も可能である。
図6は、図5のフィルタ回路において、結合Mを逆相結合(位相が180度反転する)とし、結合m(1)、m(2)、mを同相結合(位相が変化しない)とした場合における周波数応答を示す。205aは共振器305における周波数応答、205bは共振器306における周波数応答、204は出力端子302における周波数応答(合成信号)を示す。周波数応答204は、2つの共振器305、306の出力信号を逆相で合成した場合の周波数応答であり、2つの共振器305、306の単体の周波数応答205a、205bの和として表される。このように2つの共振器305、306を通過した信号を逆相合成することで所望の周波数応答(合成信号)を得ることができる。周波数応答204に見られる共振周波数f1、f2間のリップル量207は、共振周波数f1とf2の間隔と、各共振器305、306の結合m(1)、m(2)、m、Mを適当な値にすることによって、フィルタ波形に求められる所望の値に調整できる。また結合m(1)、m(2)、mを逆相結合とした場合には結合Mを同相結合とすることで、共振器305、306を通過した信号が逆相合成され、同様に和の合成を実現できる。
図7は、結合m(1)、m(2)、mを同相結合とし、結合Mも同相結合とした場合の周波数応答を示す。
205aは共振器305における周波数応答、205bは共振器306における周波数応答、206は出力端子302における周波数応答(合成信号)を示す。周波数応答206は、2つの共振器305、306の出力信号を同相で合成した場合の周波数応答であり、2つの共振器305、306の単体の周波数応答205a、205bの差として表される。目的帯域における中心周波数付近の信号強度が低くなってしまい所望の信号を得ることができないことが理解される。このように差の合成となるのは、共振器305、306のそれぞれにおいて共振周波数を境にその前後の信号の位相が反転するためである。結合m(1)、m(2)、m、Mを全て逆相結合にした場合にも同様に差の合成となる。
図6の場合では、共振器305、306を通過した2つの信号が合成前において逆相の関係にされるため、共振器305、306で生じた位相の反転が打ち消され、所望の信号を得ることができる。上述したように、合成される2つの信号は、完全に逆相でなくても、ほぼ逆相、すなわち(180±30)+360×n度(nは0以上の整数)の範囲の位相差であれば、所望の信号を得ることができる。
以上の原理に基づき、図1に示すフィルタ回路では、所望の出力信号を得るため、共振周波数が隣接する共振器を通過した信号同士がほぼ逆相になるように遅延回路109を設けている。
次に、図1のフィルタ回路におおいて、共振器105、108の線路幅を共振器106、107のよりも大きくしていることについて説明する。
図3および図4は、図1のフィルタ回路の周波数特性を表す。図3には通過特性(S21特性)を表すグラフ201と、反射特性(S11特性)を表すグラフ202とが示され、図4には群遅延特性を表すグラフ203が示される。なお、図2のようにフィルタ特性として合成を行った場合、各共振器の共振周波数は、反射特性202の結果のピーク位置とは厳密には一致しない。これは波形合成した結果ではそれぞれ他の共振器の影響を受けて摂動があるためである。ただし、順番が入れ替わることは無い。
図1のフィルタ回路では急峻なスカート特性を実現するために、上述したようにフィルタ帯域の両端側における共振器の外部Q(共振器の入力側および出力側の外部Qはここでは同じであるとするが、本発明はこれらが異なる場合も当然含む)を、他の共振器の外部Qよりも大きくしている。すなわちフィルタ帯域の両端側における共振器の入力側に配置される回路に対する該共振器の結合量(結合量は外部Qの逆数として定義される)と、出力側に配置される回路に対する該共振器の結合量との合計は、他の共振器の入力側に配置される回路に対する該共振器の結合量と、出力側に配置される回路に対する該共振器の結合量との合計よりも小さい。このようにしてフィルタ帯域の該両端側の共振器から大きな電流を得るようにしている(図3のグラフ201おける部分201a、201b参照)。つまり、フィルタ帯域の両端側における共振器の外部Qを大きくすると(結合量を小さくすると)、図4に示されるように、フィルタ帯域の両端側での群遅延量が大きくなり、これに比例して、取り出せる電流の値も大きくなる。より詳細には、群遅延量が大きくなると共振器内での信号の滞在時間が長くなるため波の重ね合わせによって、大きな電流値が得られる。
このように、共振器105、108では群遅延量が大きくなる結果、共振器105、108には大きな電流が滞在するため、共振器105、108には他の共振器106、107よりも大きな耐電力性が要求される。逆に言えば、共振器106、107では、共振器105、108ほどの耐電力性は必要とされない。つまり、全ての共振器の耐電力性を高くする必要はなく、群遅延量の大きい共振器のみの耐電力性を高めれば、十分なフィルタ回路の耐電力性を得ることが可能である。本発明者は、この点に着目して、群遅延量の大きい共振器105、108の線路幅のみを、他の共振器106、107のよりも大きくすることで、高い耐電力性をもちつつも、可能な限り回路面積の小さなフィルタ回路を実現した。すなわち、急峻なスカート特性を有する、回路面積の小さいフィルタ回路を実現した。
以下、本発明者が本発明をなすに至った経緯を詳細に説明する。
図8は、一般的な従属接続型のフィルタ回路の構成を示す。このフィルタ回路では、6つの共振器401〜406が従属接続されている。共振器401〜406の導体部分は超電導体により構成されている。このフィルタ回路における各共振器401〜406の電流値を図9に示す。各共振器401〜406の電流値がグラフG401〜G406によって示される。図9のグラフは、図示の横軸の周波数範囲で周波数を順次変更しながらフィルタ回路に信号を入力し各共振器の電流値を計測するシミュレーションにより取得した。
図9から理解されるように、各共振器401〜406には周波数帯域全体の電流が流れるため、各共振器401〜406に流れる電流(グラフの積分値)は大きいものとなる。なおグラフG403から、3番目の共振器403の電流値が最大となっている。共振器に大きな電流を流すためには大きな共振器を用いてより広い範囲に電流を拡散することでピークの電流値を下げることが有効である。しかし、大きな共振器を用いると、フィルタ回路が大型化してしまう。
図10は、一般的な並列接続型のフィルタ回路の構成を示す。このフィルタ回路では、6つの共振器411〜416が並列接続されている。共振器411〜416の導体部分は超電導体により構成されている。各共振器411〜416はそれぞれ同一の耐電力性を有する。共振器415、416がフィルタ帯域の両端側に対応する。このフィルタ回路における各共振器401〜406の電流値を図11に示す。各共振器411〜416の電流値がグラフG411〜G416によって示される。図11のグラフは、図9と同様のシミュレーションにより取得した。
入力信号は、共振器411〜416に分配されるため、1つの共振器に流れる電流(グラフの積分値)は、従属接続型のフィルタ回路における共振器よりも少なくなる。よって、1つ1つの各共振器の耐電力性は、図8のフィルタ回路よりも小さくすることができ、よって、並列接続型のフィルタ回路では、従属接続型のフィルタ回路よりも回路面積を小さくできる。
ここで、図11から理解されるように、並列接続型のフィルタ回路では、フィルタ帯域の両端側における共振器415、416の電流値(G415、G416)は、他の共振器411〜414よりも大きい。また、超電導体を用いた並列接続型のフィルタ回路では、各共振器の電流値に合わせて、各々異なる耐電力性の共振器を使用可能である。本発明者は、この点に着目し、大きな電流が流れる共振器のみ大きい線路幅の線路を用いて耐電力性を高めることで、フィルタ回路における大きな耐電力性と小型化との両立を実現した。
ここで図1に示されるレイアウトの具体的な数値例を図12に示す。
誘電体基板110の誘電率εr=24である。共振器105の線路長は20.26mm、幅は0.8mmである。共振器106の線路長は20.18mm、幅は0.2mmである。共振器107の線路長は20.10mm、幅は0.2mmである。共振器108の線路長は20.02mm、幅は0.8mmである。よって共振器105、108の幅は、共振器106、107の4倍である。遅延回路109の線路長は40mmである。線路131の線路長は20mmである。
図13は本発明に係るフィルタ回路の第2の実施例を示す。
このフィルタ回路は、共振周波数f1、f2、f3、f4をもつ共振器105a,106a,107a,108aを備える。f1<f2<f3<f4の関係がある。フィルタ帯域の端側にくるf1、f4の共振器105a、108aの線路長は半波長のNd倍、フィルタ帯域の中心側にくるf2、f3の共振器106a、107aの線路長は半波長のNd倍に設定している。ただし、Nd>Nd(Ndは2以上の整数、Ndは1以上の整数)である。図13ではNd=2、Nd=1の例が示される。共振器105a、108aの線路長を、半波長の2倍にすることで、耐電力性を半波長の場合の2倍にできる。第1の実施例では線路幅を大きくすることで耐電力性を向上させたが、本実施例では線路長を長くすることで耐電力性を向上させている。
図14は、第1の実施例におけるフィルタ回路の第1の変型例を示す。
このフィルタ回路では共振周波数f1、f2、f3をもつ共振器105b、106b、107bが用いられている。f1<f2<f3の関係がある。フィルタ帯域の両端側に位置する群遅延量の大きい共振器105b、107bの線路幅を、群遅延量の小さい共振器106bの線路幅よりも大きく設定するとともに、共振器105b、107bを1箇所に集中配置している。これによりフィルタ回路のレイアウト設計が容易になる。
図15は、第1の実施例におけるフィルタ回路の第2の変型例を示す。
このフィルタ回路では、共振周波数f1、f2、f3、f4、f5、f6をもつ共振器105c、106c、107c、108c、111c、112cが用いられている。f1<f2<f3<f4<f5<f6の関係がある。フィルタ帯域の両端側に位置する群遅延量が大きい共振器105c、112cを第1の線路幅とし、フィルタ帯域の中心側に位置する群遅延量が小さい共振器107c、108cの線路幅を第1の線路幅より小さい第2の線路幅とし、群遅延量が中程度の共振器106c、111cの線路幅を第1の線路幅より小さく第2の線路幅より大きい第3の線路幅としている。
なお、第1の実施例(図1参照)では共振器106、108と、線路121b、131との結合のために、共振器106、108と線路121b、131とが一部において平行に対向するように配置を行った。共振器105、107と、線路121a、109についても同様である。これに対し、本変型例では、共振器108c、111c、112cと、線路141b、151とが互いに一端において対向するように配置を行っている。共振器105c、106c、107cと、線路141a、209とについても同様である。
図16は、第1の実施例と第2の実施例との組み合わせ例を示す。線路幅と線路長との両方を変更した場合のフィルタ回路の例を示す。
このフィルタ回路では、共振周波数f1、f2、f3、f4をもつ共振器105d、106d、107d、108dが用いられている。f1<f2<f3<f4の関係がある。フィルタ帯域の両端側に位置する群遅延量の大きい共振器105d、108dの線路幅を共振器106d、107dよりも大きくするとともに、共振器105、108dの線路長を半波長の2倍としている。共振器106d、107dの線路長は半波長である。
図17は、第1の実施例におけるフィルタ回路の第3の変型例を示す。
フィルタ帯域の両側に位置する群遅延量の大きい共振器105e、108eの線路幅を、第1の実施例よりも大きくしている。これにより、より高い耐電力性をもつフィルタ回路を実現している。なお、フィルタ帯域の中心側に位置する共振器106e、107eの線路幅は第1の実施例と同一である。また、本変型例では遅延回路309を、入力線路101と、共振器105e、107eとの間に配置している。このように遅延回路は、共振器の入力側および出力側のいずれに配置してもよい。
図18は、第1の実施例におけるフィルタ回路の第4の変型例を示す。
フィルタ帯域の両側に位置する群遅延量の大きい共振器105g、108gは、半波長の長さをもつマイクロストリップ線路におけるストリップ導体を両側から中心にむかうほど幅広くしたものに相当し、ここでは略円形の平面形状を有する。共振モードとしてはTM011モードやTM010モードがある。共振器においては半波長の中心に近いほど電流が集中する。本例ではL1、L2で示す部分が最も電流が集中する。そこで、半波長の中心に近いほど線路幅を大きくすることで、すなわち、電流の集中度合いに応じて線路幅を変更することで、高い耐電力性を実現しつつ、共振器の占める面積を低減できる。多波長化した共振器(半波長×n(nは2以上の整数))の場合は、各半波長の中心に近いほど電流が集中するため、半波長の長さごとに、半波長の長さの両端から中心に向かうほど線路幅を広くすることで、高い耐電力性を実現しつつ、共振器の占める面積を低減できる。
図19は、本発明の一実施例としての無線通信装置の構成を概略的に示す。より詳細には、無線通信装置の送信部の構成が概略的に示されている。
送信すべきデータ500は信号処理回路501に入力され、ディジタル−アナログ変換、符号化及び変調などの処理が施されることにより、ベースバンドあるいは中間周波数 (Intermediate Frequency;IF)帯の送信信号が生成される。
信号処理回路501からの送信信号は周波数変換器(ミキサ)502に入力され、ローカル信号発生器503からのローカル信号と乗算されることによって、無線周波数 (Radio Frequency;RF)帯の信号に周波数変換、すなわちアップコンバートされる。
ミキサ502から出力されるRF信号は電力増幅器504によって増幅された後、帯域制限フィルタ(送信フィルタ)505に入力される。帯域制限フィルタ505としてはこれまで説明したフィルタ回路を用いることができる。この帯域制限フィルタ505で帯域制限を受けて不要な周波数成分が除去された信号は、アンテナ506に供給され、電波として空間に放射される。
本発明のフィルタ回路の第1の実施例を示す平面レイアウト図である。 図1に示した実施例の等価回路図である。 図1に示した実施例の周波数応答特性を示す図である。 図1に示した実施例の群遅延特性を示す図である。 本発明の原理を説明するためのフィルタ回路の構成図である。 図5に示した回路の結合M2が負の場合の周波数応答特性を示す図である。 図5に示した回路の結合M2が正の場合の周波数応答特性を示す図である。 一般的な従属接続型のフィルタ回路を示す図である。 図8のフィルタ回路の各共振器における電流分布を示す図である。 一般的な並列接続型のフィルタ回路を示す図である。 図10のフィルタ回路の各共振器における電流分布を示す図である。 図1に示した各要素の具体的な数値例を示す平面レイアウト図である。 本発明のフィルタ回路の第2の実施例を示す平面レイアウト図である。 第1の実施例の第1の変型例を示す平面レイアウト図である。 第1の実施例の第2の変型例を示す平面レイアウト図である。 第1および第2の実施例を組み合わせた例を示す平面レイアウト図である。 第1の実施例の第3の変型例を示す平面レイアウト図である。 第1の実施例の第4の変型例を示す平面レイアウト図である。 無線通信装置の例を概略的に示す構成図である。
符号の説明
101…入力線路
102…出力線路、
103…電力分配部
104…電力合成部
105〜105g…周波数f1で共振する共振器
106〜106g…周波数f2で共振する共振器
107〜107g…周波数f3で共振する共振器
108〜108g…周波数f4で共振する共振器
111c…周波数f5で共振する共振器
112c…周波数f6で共振する共振器
109…遅延回路
109(1)〜109(4)…位相調整部
110…誘電体基板
11、301…入力端子
12、302…出力端子、
303…電力分配部
304…電力合成部
305…周波数f1で共振する共振器
306…周波数f2で共振する共振器、
401〜406…共振器
500…データ
501…信号処理回路
502…周波数変換器
503…ローカル信号発生器
504…電力増幅器
505…帯域制限フィルタ
506…アンテナ

Claims (14)

  1. 入力信号を入力する入力端子と、
    第1〜第iの共振周波数(第1の共振周波数<第2の共振周波数<・・・<第iの共振
    周波数)をもつ、伝送線路としての第1〜第iの共振器を有する第1〜第iのブロックと

    前記入力信号を前記第1〜第iのブロックに分配する分配部と、
    前記第1〜第iのブロックを通過した信号を合成して合成信号を得る合成部と、
    前記合成信号を出力する出力端子と、を備え、
    第j(jは1からi−1の間の整数)のブロックは、前記第jのブロックを通過する信
    の位相を第j+1のブロックを通過する信号に対しほぼ逆相にする位相調整部を有し、
    群遅延量が大きい共振器は、群遅延量が小さい共振器よりも大きい線路幅をもつ、
    ことを特徴とするフィルタ回路。
  2. 前記群遅延量が大きい共振器の入力側に結合された回路に対する該共振器の結合量と、
    出力側に接続された回路に対する該共振器の結合量との合計は、前記群遅延量が小さい共
    振器の入力側に結合された回路に対する該共振器の結合量と、出力側に接続された回路に
    対する該共振器の結合量との合計よりも小さい、ことを特徴とする請求項1に記載のフィ
    ルタ回路。
  3. 前記伝送線路の導体部分は、超電導体で形成されたことを特徴とする請求項1または2
    に記載のフィルタ回路。
  4. 前記群遅延量の大きい共振器の線路長はその共振周波数の半波長のn(は1以上の整数
    )倍であり、半波長の長さごとに、前記半波長の長さの両端から中心に向かうほど線路幅
    が広いことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のフィルタ回路。
  5. 前記伝送線路はマイクロストリップ線路であることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか一項に記載のフィルタ回路。
  6. 入力信号を入力する入力端子と、
    第1〜第iの共振周波数(第1の共振周波数<第2の共振周波数<・・・<第iの共振
    周波数)をもつ、伝送線路としての第1〜第iの共振器を有する第1〜第iのブロックと

    前記入力信号を前記第1〜第iのブロックに分配する分配部と、
    前記第1〜第iのブロックを通過した信号を合成して合成信号を得る合成部と、
    前記合成信号を出力する出力端子と、を備え、
    第j(jは1からi−1の間の整数)のブロックは、前記第jのブロックを通過する信
    の位相を第j+1のブロックを通過する信号に対しほぼ逆相にする位相調整部を有し、
    群遅延量が大きい共振器の線路長をその共振周波数の半波長のNd倍、群遅延量が小
    さい共振器の線路長をその共振周波数の半波長のNd倍としたとき、Nd>Nd
    Ndは2以上の整数、Ndは1以上の整数)の関係がある、
    ことを特徴とする、フィルタ回路。
  7. 前記群遅延量が大きい共振器の入力側に結合された回路に対する該共振器の結合量と、
    出力側に接続された回路に対する該共振器の結合量との合計は、前記群遅延量が小さい共
    振器の入力側に結合された回路に対する該共振器の結合量と、出力側に接続された回路に
    対する該共振器の結合量との合計よりも小さい、ことを特徴とする請求項6に記載のフィ
    ルタ回路。
  8. 前記伝送線路の導体部分は超電導体で形成されたことを特徴とする請求項6または7に
    記載のフィルタ回路。
  9. 前記伝送線路はマイクロストリップ線路であることを特徴とする請求項6ないし8のい
    ずれか一項に記載のフィルタ回路。
  10. 入力信号を入力する入力端子と、
    第1〜第iの共振周波数(第1の共振周波数<第2の共振周波数<・・・<第iの共振
    周波数)をもつ、伝送線路としての第1〜第iの共振器を有する第1〜第iのブロックと

    前記入力信号を前記第1〜第iのブロックに分配する分配部と、
    前記第1〜第iのブロックを通過した信号を合成して合成信号を得る合成部と、
    前記合成信号を出力する出力端子と、を備え、
    第j(jは1からi−1の間の整数)のブロックは、前記第jのブロックを通過する信
    の位相を第j+1のブロックを通過する信号に対しほぼ逆相にする位相調整部を有し、
    群遅延量が大きい共振器は、群遅延量が小さい共振器よりも大きい線路幅をもち、
    前記群遅延量が大きい共振器の線路長をその共振周波数の半波長のNd倍、前記群遅
    延量が小さい共振器の線路長をその共振周波数の半波長のNd倍としたとき、Nd
    Nd(Ndは2以上の整数、Ndは1以上の整数)の関係がある、
    ことを特徴とするフィルタ回路。
  11. 前記群遅延量が大きい共振器の入力側に結合された回路に対する該共振器の結合量と、
    出力側に接続された回路に対する該共振器の結合量との合計は、前記群遅延量が小さい共
    振器の入力側に結合された回路に対する該共振器の結合量と、出力側に接続された回路に
    対する該共振器の結合量との合計よりも小さい、ことを特徴とする請求項10に記載のフ
    ィルタ回路。
  12. 前記伝送線路の導体部分は、超電導体で形成されたことを特徴とする請求項10または
    11に記載のフィルタ回路。
  13. 前記群遅延量の大きい共振器の線路長はその共振周波数の半波長のn(は1以上の整数
    )倍であり、半波長の長さごとに、前記半波長の長さの両端から中心に向かうほど線路幅
    が広いことを特徴とする請求項10ないし12のいずれか一項に記載のフィルタ回路。
  14. 前記伝送線路はマイクロストリップ線路であることを特徴とする請求項10ないし13
    のいずれか一項に記載のフィルタ回路。
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