JP4769830B2 - デュアルモードフィルタ及びチューニング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信等の分野で用いられる高周波フィルタに関し、特に、リング型共振器を用い、このリング型共振器に電磁界的な不連続性を生じさせることによって、2つの異なる共振モードを発生させるデュアルモードフィルタとそのチューニング方法に関する。
近年、携帯電話の普及、発展に伴い、高速・大容量の伝送技術が不可欠になってきている。高速・大容量の通信を実現するために、広い周波数帯域を確保する必要があり、無線通信で用いる周波数帯が高周波の方向にシフトしている。そのため、無線通信用のフィルタにとっては、高周波領域においても、所望の通信周波数のみを選択的に通過させ、それ以外の周波数成分を急峻に遮断するフィルタ特性が求められる。また、高周波回路素子を用いた無線通信機器には、小型化、軽量化も強く求められる。
リング型共振器は、1波長、又は波長の整数倍の電気路長を円周とするリングで構成された共振器フィルタとして知られている。リング共振器のスペース効率を上げるために、ひとつの共振器で2つの共振モード(デュアルモード)を発生させて、より急峻なフィルタ特性を得る方法が提案されている(たとえば、特許文献1および2参照)。
特許文献1の構成では、リング型共振器と電磁気的に結合する入力線路および出力線路を互いに直交するように配置し、リング型共振器上の2つの結合点の間、すなわち入力線路との結合点と出力線路との結合点の間にスタブを設けて、これを電磁界的な不連続点(perturbation)とすることによってデュアルモードを発生させている。この方法では、共振器リングの不連続点付近に電流集中が発生するため、耐電力性が悪くなることが懸念される。
特許文献2では、リング型共振器と電磁気的に結合する入力線路および出力線路を、互いに直交するように配置し、入出力線路とリング型共振器との結合点からみて対称となる位置に、共振器リングの外周に沿って分布結合線路を配置する。これによって、リング型共振器にデュアルモードを発生させている。特許許文献2では、分布結合線路の配置位置が結合点からみた対称位置に限定されており、配置の自由度が低い。
特許第3304724号公報 特開2000−209002号公報
本発明は、小型化に寄与することができ、設計の自由度とチューナビリティを高めたデュアルモードフィルタを提供することを課題とする。
良好な実施形態では、デュアルモードフィルタは、
リング型共振器と、
前記リング型共振器と電磁気的に結合するようにリング型共振器に対して互いに直交して配置される入力フィーダおよび出力フィーダと、
前記リング型共振器の内側に位置し、前記入力フィーダおよび出力フィーダの延長線とオーバラップしないように配置されるデュアルモード発生線路と、
を有する。
例えば、前記デュアルモード発生線路は、前記リング型共振器と電磁気的に結合する第1ポートおよび第2ポートと、これらのポート間を接続する円弧状の導波路とで構成される。
良好な実施例では、デュアルモード発生線路のリング型共振器への電磁気的な結合点の少なくとも一方の上方に、デュアルモード発生線路及びリング型共振器に対して垂直方向に移動可能な誘電体部材を配置する。誘電体部材の上下位置を調節することによって、リング型共振器とデュアルモード発生線路との間の容量を変化させ、デュアルモード結合係数を変化させることによってフィルタ特性を調整することができる。
本発明の第2の側面では、デュアルモードフィルタを多段に接続した多段フィルタを提供する。この多段フィルタは、各々が、リング型共振器と、前記リング型共振器と電磁気的に結合するように、前記リング型共振器に対して互いに直交して配置される入力フィーダおよび出力フィーダと、前記入力フィーダと出力フィーダのそれぞれの延長線とオーバラップしないように前記リング型共振器の内側に配置されるデュアルモード発生線路とで構成される共振器を2つ以上多段に接続し、前記2つ以上の共振器において、隣接する2つの共振器は互いに点対称となるように配置されている。隣接するデュアルモード共振器を点対称に配置することによって、急峻な周波数遮断特性を得ることができる。
第3の側面では、共振器フィルタのチューニング方法を提供する。このチューニング方法において、
誘電体基板上に形成されるリング型共振器の内側に、前記リング型共振器と電磁気的に結合する第1及び第2のポートとこれらのポート間を接続する円弧状の導波路を含むデュアルモード発生線路を配置して共振器フィルタを形成し、
前記デュアルモード発生線路の電気長、線路幅、及び前記デュアルモード発生線路と前記リング型共振器との結合量のうちの少なくとも一つを変化させて前記共振器フィルタの特性を調整する。
良好な実施例では、前記第1及び第2のポートの少なくとも一方と前記リング型共振器との前記結合部の上方に、誘電体ブロックを配置し、
前記誘電体ブロックを、前記ポート及び前記リング型共振器に対して垂直方向に移動して、前記共振器フィルタの特性を調整する
工程をさらに含む。
設計の自由度が高く、急峻なフィルタ特性を有するデュアルモードフィルタが実現される。また、簡単な構成で、フィルタ特性を調整することが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の良好な実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るデュアルモード共振器フィルタを構成するリング型共振器の概略構成図である。図1(a)に示すように、共振器フィルタは、リング型共振器12と、このリング型共振器に対して互いに直交するように配置され、それぞれリング型共振器と電磁気的に結合する入力フィーダ13aおよび出力フィーダ13bと、リング型共振器12の内側に配置されるデュアルモード発生線路15を有する。デュアルモード発生線路15は、入出力フィーダ13a、13bの延長線X、Yとオーバラップしないように配置されている。
図1(b)に示すように、デュアルモード発生線路15は、リング型共振器12と電磁気的に結合する第1ポート15aおよび第2ポート15bと、これら2つのポートの間を接続する円弧状の導波路15cを有する。デュアルモード発生線路15の電気長Leqは、第1ポート15aおよび第2ポート15bの開き角を90°未満の範囲内で変えることによって変更できる。あるいは、第1ポート15aと第2ポート15bの開き角を固定にして、導波路15cの曲率を変えることによっても変更できる。ここで、電気長Leqは、第1ポート15aとリング型共振器12との間の電磁気的な結合点C1と、第2ポート15bとリング型共振器12との間の電磁気的な結合点C2との間の線路長である。
より具体的には、デュアルモード発生線路15の電気長Leqは、リング型共振器12の円周の1/4よりも小さい範囲で設定される。たとえば、第1ポート15aと第2ポート15b間の開き角度に対応するリング型共振器12の弧の長さ以上、かつリング型共振器12の円周の1/4未満に設定する。開き角度としては、36°以上、90°未満が望ましい。開き角度が36°よりも小さくなると、デュアルモード発生線路とリング共振器との電気的なカップリングが得にくくなるからである。
第1ポート15aと第2ポート15bの結合位置を固定にした場合、たとえば、開き角度45°で固定にした場合でも、リンク型共振器12が、所望周波数の信号の1波長分を円周として設計される場合は、デュアルモード発生線路15の電気長Leqと、デュアルモード発生線路15の幅(すなわち、導波路15cの幅)W1の少なくとも一方を変えることにより、デュアルモード発生線路15とリンク共振器12とのカップリング(結合)を調整することができる。デュアルモード発生線路15の長さを長くすることによりバンドパスフィルタの通過周波数帯域幅を大きくすることができる。デュアルモード発生線路15(導波路15c)の幅W1を狭くすることによっても帯域幅を変化させることができる。また、後述するように、デュアルモード発生線路15とリンク型共振器12との結合容量を変えることによっても調整可能である。
デュアルモード発生線路15の配置位置は、入出力フィーダ13a、13bの延長線X、Yとオーバラップしない限り、任意の位置に配置することができるが、入力フィーダ13aの延長線Xを0°としたときに、中心位置が45°±nπ/2の位置にあるように配置されるのが望ましい。したがって、図2(a)、図2(b)、図2(c)にそれぞれ示すように、135°(45°+π/2)、225°(45°±π)、315°(45°+3π/2又は45°−π/2)の位置であってもよい。もっとも、入出力フィーダ13a、13bの延長線X,Yとオーバラップしなければよいので、デュアルモード発生線路15の中心線が45°±nπ/2から外れて配置されてもよい。
デュアルモード発生線路の配置例としては、入力フィーダの延長線上を0°としたときに、45°±nπ/2(nは自然数)の位置にデュアルモード発生線路の中心が位置するように配置するのが望ましいが、互いに直交する入出力フィーダの延長線とオーバラップしないかぎり、45°の位置から中心がずれていてもよい。
図1に戻って、図1(a)において、入力フィーダ13aを伝搬してきた信号(キャリア波)は、リング型共振器12と電磁気的に結合し、リング型共振器12に沿って時計方向と反時計方向に均等に伝搬する。キャリア波の電界強度は、入力フィーダ13aとリング型共振器12との結合部で最も大きい。たとえば時計周り方向を考えると、入力フィーダに対して3π/2位相のずれた位置に配置される出力フィーダ13bでは、リング型共振器12のみを伝搬してきた電磁波の電界は最も小さくなり、結合することなく通過する。しかし、デュアルモード発生線路15の第1ポート15aはリング型共振器12と電磁気的に結合することから、リング型共振器を伝搬してきた電磁波の一部は、第1ポートから導波路15cへと伝搬する。この電磁波は、さらに第2ポート15bでリング型共振器12に結合して出力フィーダ13bに向かって伝搬する。この意味で、デュアルモード発生線路15は、帰還路として機能する。
今、デュアルモード発生線路15の電気長がλ/8、これに対向するリング型共振器12の円弧部分の電気長もλ/8とすると、出力フィーダ13bに現われる反射波の位相は、入力フィーダ13aとの結合部分から2πずれており、電界強度は最も強くなる。したがって、デュアルモード発生線路15により反射された成分は、出力フィーダ13bと結合して、共振器から出力される。
反時計回りに伝搬した電磁波についても同様のことが起こり、デュアルモード発生線路15で反射した成分が出力フィーダ13bに出力される。これは、リング型共振器12に2つの直交する共振モードが生じることを意味する。2つの共振モードの結合の大小は、後述するように、デュアルモード発生線路15の電気長Leq、線路幅W1、およびデュアルモード発生線路15とリング型共振器12の結合容量の少なくともひとつによって調整される。
デュアルモード発生線路15はリング型共振器12の内側に配置されていることから、スペース効率がよく小型化に有利である。また、リング型共振器12もデュアルモード発生線路15も円弧に形成されていることから、エッジに沿って多少の電流密度が集中するとしても、そのような電流密度の集中も全体に均等に分散され、局所的な電流密度の集中を回避することができる。したがって耐電力特性が向上する。
図3は、高周波フィルタ装置10としてパッケージングされたデュアルモードフィルタを示す概略図である。図3(a)の断面図および図3(b)の平面図に示すように、リング型共振器12、入出力フィーダ13a、13b、およびデュアルモード発生線路15は、誘電体基板11上の同一平面上に形成されている。誘電体基板11の裏面には、全面にグランド膜14が形成されており、いわゆるマイクロストリップ構造をとっている。なお、入出力フィーダ13a、13b、リング型共振器12、デュアルモード発生線路15を上下のグランド膜で挟むいわゆるトリプレート構造を採用しても発明の本質には影響しないので、任意の伝送線路構造を採用することができる。
高周波フィルタ装置10は、たとえば5GHz帯のバンドパスフィルタとして用いられ、リング型共振器12の電気長は、この帯域での所望のキャリア波長と一致するように構成されている。リング型共振器12は、良導体、あるいは超伝導材料で形成される。超伝導材料は、高周波領域においても表面抵抗が非常に小さいので、低損失、高Q値の共振器が期待できる点で有利である。その場合、超伝導材料としては、YBCO(Y−Ba−Cu−O)、RBCO(R−Ba−Cu−O;R元素としてYに代えて、Nd、Gd、Sm、Hoを用いる)、BSCCO(Bi−Sr−Ca−Cu−O)、PBSCCO(Pb−Bi−Sr−Ca−Cu−O)、CBCCO(Cu−Bap−Caq−Cur−Ox、1.5<p<2.5、2.5<q<3.5、3.5<r<4.5)等を用いることができる。入出力フィーダ13a、13bやデュアルモード発生線路15も、リング型共振器12と同じ超伝導材料で、同じ工程で形成することができる。
具体的な作製例としては、(100)結晶面が現われている0.5mm厚のMgO誘電体基板11の両面に、PLD法により膜厚100nmのYBCO超伝導薄膜を形成し、片面をグラント面14とし、他方の面に、フォトリソグラフィとウェットエッチングにより、リング型共振器12、入出力フィーダ13a、13b、およびデュアルモード発生線路15を形成する。
このような共振器パターンが形成された誘電体基板11は、パッケージ本体30aに収容され、上蓋30bにより密閉される。パッケージ30は、たとえば、金メッキされた銅のシールドケースである。誘電体基板11の裏面のグランド面14は、パッケージ本体30aの底面と接触している。入出力フィーダ13a、13bは、図示しない接続電極を介して、たとえば金(Au)のワイヤボンディングでパッケージ本体30aの入出力コネクタ35a、35bにそれぞれ接続される。入出力コネクタ35a、35bからは同軸ケーブル(不図示)が延びる。超伝導材料でリング型共振器12等が構成される場合は、高周波フィルタはパッケージ30ごと真空冷却チャンバ内に保持される。
図4Aは、図1の構成のリング型共振器12において、デュアルモード発生線路15の導波路長を変えたときのフィルタ特性の変化を示すグラフであり、図4Bは、図4Aのサークルで囲んだ部分Aの拡大グラフである。
デュアルモード発生線路15の第1ポート15aおよび第2ポート15bの位置を、図1(a)のように、開き角度45°に固定し、かつ、入力フィーダ13aの延長線Xから45°の回転位置にデュアルモード発生線路15の中心が位置するように配置して、導波路15cの長さを2.61mm(0.115λ)、3.47mm(0.153λ)、4.11mm(0.182λ)と変化させてシミュレーションを行った。これらの導波路長は、いずれもλ/8近傍で、λ/4よりも小さい範囲内である。なお、YBCOで形成するリング型共振器12の半径を3.5mm、線幅を0.5mmに設定している。図4Aから、いずれの長さにおいても、デュアルモードおよび減衰極の発生により、急峻な周波数遮断特性が得られることがわかる。
また、図4Bの拡大グラフから分かるように、導波路15cの長さを調整することによって、中心周波数と帯域幅を調整できることがわかる。より具体的には、デュアルモードのうち、高周波数f2側のピーク位置は変わらないが、低周波数f1側のピーク位置がより低周波数側へとシフトすることがわかる。
図5は、比較例として、デュアルモード発生線路15の第1ポートと第2ポートの開き角を90°、すなわち電気長Leqをλ/4に設定したときのフィルタ特性である。図4Aや図4Bの特性と異なり、減衰極が見られず、高周波側に不要な共振が現われることがわかる。したがって、所望の周波数のみを効果的に通過させたい場合は、デュアルモード発生線路15の電気長をλ/4よりも小さい範囲で設定するのが望ましい。ただし、Leqが小さくなりすぎると、リング共振器12とデュアルモード発生線路15が接近しすぎて寄生容量が発生し、互いに共振する恐れがあるので、λ/10以上、λ/4未満であるのが望ましい。
図6は、導波路長を変化させたときの結合係数kの変化を示すグラフである。デュアルモード発生時の2つの異なる共振周波数をf1、f2(f1<f2)とすると、共振間結合係数kは、
k=(f22−f12)/(f22+f12
で表わされる。
導波路15cの長さを長くしていくと、結合係数kが大きくなり、すなわち、2つの直交モード間の結合が強くなり、共振モード間の間隔が拡がり、通過帯域が広くなる(低周波側の特性がより低周波側へとシフトする)。しがたって、デュアルモード発生線路15の電気長を設計で制御することにより、所望のフィルタ特性を達成することができる。
図7は、リング型共振器12の内側での、デュアルモード発生線路15の配置位置によるフィルタ特性の変化を示すグラフである。図4A,図4Bとシミュレーションと同様の条件で、デュアルモード発生線路15の中心位置を、45°、135°、225°、315°と変化させたシミュレーションを行った。実線で示すカーブaは、45°の位置に配置したフィルタ特性、一点鎖線で示すカーブcは、225°(45°+π)の位置に配置したフィルタ特性、点線のカーブbは、135°または315°の位置に配置したフィルタ特性である。いずれの場合も、入出力フィーダ13a、13bの延長線X、Yとはオーバラップしないように配置されている。
図7のグラフからわかるように、デュアルモード発生線路15の配置位置の自由度はきわめて高いことがわかる。ただし、所望周波数の近傍での不要周波数の除去に厳しい条件が要求されるときは、45°または225°の位置、すなわち45°±nπ(nは自然数)の位置に配置するのが望ましい。
図8は、デュアルモード発生線路15の線路幅W1を変化させたときのフィルタ特性の変化を示す図である。図8(a)において、リング型共振器12の内側に配置されるデュアルモード発生線路15の長さを6.00mmに設定し、幅W1を、0.25mm、0.50mm、0.75mm、1.00mmと増大させていくと、図8(b)のように、帯域幅が拡がる方向に伝送特性が変化する。
図9は、デュアルモード発生線路15の結合幅W2を変えることによって、デュアルモード発生線路15とリング型共振器12の間の結合量を変化させたときのフィルタ特性の変化を示す図である。図9(a)において、結合幅W2は、ポート15aが(又はポート15b)がリング型共振器12に対向する結合部の幅である。このときの線路長は、6.00mm、ポート15とリング型共振器12との間のギャップは75μmである。結合幅W2を1.0mm、1.5mm、2.0mmと変えていくと、高周波側での特性の変化はわずかであるが、低周波側の特性が低い方へシフトし、その結果、帯域幅が広くなる。
このように、デュアルモード発生線路15の電気長Leq、線路幅W1、デュアルモード発生線路15とリング型共振器12との間の結合量(たとえば結合幅W2)の少なくとも一つを変化させることによって、フィルタ特性を設計段階で所望の値に設定することができる。
図10は、図1の共振器を多段にしたときの多段フィルタの構成例を示す。この例では、2つのリング型共振器12A、12Bを用い、これらの共振器を、結合線路13cを介して電磁気的に結合している。リング型共振器2A、デュアルモード発生線路15A、および入力フィーダ13aを第1の共振器、リング型共振器2B、デュアルモード発生線路15B、出力フィーダ13bと第2の共振器とすると、第1の共振器と第2の共振器は、結合線路13cの中心に対して点対称に配置されている。
リング型共振器12Aから見ると、結合線路13cは出力フィーダとなり、リング型共振器12Bから見ると、結合線路13cは入力フィーダとなるので、基本構成は図1と同様であるが、多段に構成したことによって、スペース効率が向上する。また、第1の共振器と第2の共振器を点対称に配置したことによって、通過帯域の両側に非常に急峻な減衰極を得ることができ、周波数遮断特性に優れたフィルタが実現される。3段以上の多段フィルタにするときも同様に、隣接する2つの共振器が互いに点対称となるように接続することによって、デュアルモードを有する急峻なフィルタ特性を実現することができる。各リング型共振器12の内側にデュアルモード発生線路15が形成されていることから、多段の数が増えるほどスペース効率が良くなり、小型化に有利である。
図11は、本発明の第2実施形態の高周波フィルタ装置を構成するデュアルモードフィルタの概略図である。上述した実施形態では、デュアルモード発生線路15の導波路長、線路幅W1、結合量(結合幅W2)の少なくとも一つを変化させて、設計段階でフィルタ特性を調整した。しかし、所望の信号波長(周波数)に合わせてデュアルモード発生線路15を設計しても、実際に製品として作製したときに、パターニング精度誤差や、誘電体基板11の基板厚のばらつきに起因して、製品間にばらつきが生じる場合がある。そのようなときは、パターニング後に製品間での特性を揃えるために、各製品での微調整が必要になってくる。
そこで、第2実施形態では、デュアルモード発生線路15のリング型共振器12への電磁気的な結合点C1、C2(図1(b)参照)の少なくとも一方の上方に、誘電体ブロックを配置し、デュアルモード発生線路15とリング型共振器12に対して垂直移動可能に移動可能に保持することによって、パターニング後のフィルタ特性の微調整を可能にする。
図11の例では、デュアルモード発生線路15の第1ポート15aとリング型共振器12の間、及び第2ポート15bとリング型共振器12の間で、これらパターンの上方にそれぞれ誘電体部ブロック51a、51bを配置する。この例では、誘電体ブロック51として直方体のブロックを用いているが、円柱ブロック、楕円形の円筒ブロックなど、ポートとリング型共振器12との間の結合部をカバーできる形状であれば、任意の形状を用いることができる。誘電体ブロック51の材料としては、MgO、SrTiO3、TiO2、Al2O3等を用いる。
デュアルモード発生線路15とリング型共振器12は、第1実施形態と同様に、誘電体基板11の両面に、スパッタ法またはPLD法によりエピタキシャルYBCO膜を形成し、片面のみフォトリソグラフィとウェットエッチングでパターニングすることによって形成されている。ここでは、5GHz帯のフィルタの作製例として、厚さ0.5mmのMgO基板11上に、リングの半径3.5mm、線幅0.5mmの共振器を形成している。
図12(a)は、図11のB−B’断面図である。誘電体ブロック51は、誘電体基板11上に形成されたデュアルモード発生線路15とリング型共振器12に対して垂直方向に移動可能に保持されている。デュアルモード発生線路15とリング型共振器12との契合部において、誘電体ブロック51の高さ位置を変えることによって、ポート15a(又は15b)と、リング型共振器12との間の容量を変化させて、結合係数のみを変化させることができる。
図12(b)に示すように、誘電体ブロック51の高さ位置は、たとえば、パッケージ60の上蓋60bに取り付けられたねじ式のトリマ55によって調整することができる。この場合、誘電体ブロック51は、トリマ55に接続される支持ロッド53によって、パッケージ60内に保持される。パッケージ60の上蓋60aに、誘電体ブロック51の駆動手段としてのトリマ55を設けたことを除いて、その他のパッケージ構成は第1実施例と同様である。なお、誘電体ブロック51の高さ位置を調整する駆動手段は、ねじ式のトリマ55に限定されず、アクチュエータを用いてもよい。
図13は、誘電体ブロック51を配置したときのフィルタ特性を示す図である。図13(a)に示すように、図11の構成のデュアルモード発生線路15のポート15a、15bとリング型共振器12とのギャップ上に、直径0.5mm、高さ1mmの円柱形のMgO単結晶誘電体ブロック51a、51bを配置し、その高さ位置を変えてフィルタ特性をシミュレーションする。比較例として、誘電体ブロック51a、51bを配置しないときのフィルタ特性もシミュレーションする。
図13(b)に示すように、誘電体ブロック51の共振器12とデュアルモード発生線路15に対する高さ位置を、0.1〜0.5mmの範囲で変えることによって、フィルタ特性を変化させることができる。誘電体ブロック51を配置しない場合(グラフ中の実線)と比較して、誘電体ブロック51を高さ0.5mmの位置から共振器12及びデュアルモード発生線路15に対して0.1mmの位置まで近づけていくと、結合係数が変化して、低周波数側の特性がより低い側にシフトすることがわかる。
なお、図13のように、誘電体ブロック51をデュアルモード発生線路15とリング型共振器12との電磁気的な結合点の上方に配置する構成は、図10の多段フィルタにも適用可である。この場合は、多段に組まれた複数の共振器間のフィルタ特性を揃えるという効果も得ることができる。
以上述べたように、本発明によれば急峻なフィルタ特性を有し、設計自由度および/またはチューナビリティが高いデュアルモードフィルタが実現される。また、簡易な構成で、共振器パターンの形成後にフィルタ特性の微調整が可能になる。
最後に、以上の説明に関して、以下の付記を開示する。
(付記1)
リング型共振器と、
前記リング型共振器と電磁気的に結合するように、前記リング型共振器に対して互いに直交して配置される入力フィーダおよび出力フィーダと、
前記リング型共振器の内側に位置し、前記入力フィーダおよび出力フィーダの延長線とオーバラップしないように配置されるデュアルモード発生線路と、
を有することを特徴とするデュアルモードフィルタ。
(付記2)
前記デュアルモード発生線路は、その中心が、前記入力フィーダの延長線を0°として45°±nπ/2(nは自然数)の位置に配置されることを特徴とする付記1に記載のデュアルモードフィルタ。
(付記3)
前記デュアルモード発生線路は、前記リング型共振器とそれぞれ電磁気的に結合する第1ポートおよび第2ポートと、これらのポート間を接続する円弧状の導波路と、で構成されることを特徴とする付記1又は2記載のデュアルモードフィルタ。
(付記4)
前記デュアルモード発生線路の、前記リング型共振器への電磁気的な2つの結合点間の長さは、前記リング型共振器の円周の1/4よりも小さいことを特徴とする付記1に記載のデュアルモードフィルタ。
(付記5)
前記第1ポートと第2ポートの開き角度は、36°以上で90°未満であることを特徴とする付記3に記載のデュアルモードフィルタ。
(付記6)
前記リング型共振器、デュアルモード発生線路、入力フィーダおよび出力フィーダは、誘電体基板の第1の面に形成され、前記第1の面と反対側の第2の面にグランド層が形成されていることを特徴とする付記1〜5のいずれかに記載のデュアルモードフィルタ。
(付記7)
前記デュアルモード発生線路の前記リング型共振器への電磁気的な結合点の上方に位置し、前記デュアルモード発生線路及び前記リング型共振器に対して垂直方向に移動可能に配置される誘電体部材、
をさらに有することを特徴とする付記1に記載のデュアルモードフィルタ。
(付記8)
前記第1ポートと前記リング型共振器との間と、前記第2ポートと前記リング型共振器との間の少なくとも一方に位置し、前記デュアルモード発生線路と前記リング型共振器とに対して垂直方向に移動可能に配置される誘電体部材、
をさらに有することを特徴とする付記3に記載のデュアルモードフィルタ。
(付記9)
前記誘電体部材を前記垂直方向に駆動する駆動手段、
をさらに有することを特徴とする請求項7または8に記載のデュアルモードフィルタ。
(付記10)
リング型共振器と、
前記リング型共振器と電磁気的に結合するように、前記リング型共振器に対して互いに直交して配置される入力フィーダおよび出力フィーダと、
前記入力フィーダと出力フィーダのそれぞれの延長線とオーバラップしないように前記リング型共振器の内側に配置されるデュアルモード発生線路と、
で構成される共振器を2つ以上多段に接続した多段フィルタであって、
前記2つ以上の共振器において、隣接する2つの共振器は互いに点対称となるように配置されていることを特徴とする多段フィルタ。
(付記11)
前記デュアルモード発生線路は、その中心が前記入力フィーダの延長線を0°として45°±nπ/2(nは自然数)の位置に配置されることを特徴とする付記10に記載の多段フィルタ。
(付記12)
デュアルモード発生線路15のリング型共振器12への電気的な2点の接続点間の長さは、対応するリング型共振器の円周の1/4未満であることを特徴とする付記10又は11に記載の多段フィルタ。
(付記13)
誘電体基板上に形成されるリング型共振器の内側に、前記リング型共振器と電磁気的に結合する第1及び第2のポート及びこれらのポート間を接続する円弧状の導波路を含むデュアルモード発生線路を配置して共振器フィルタを形成し、
前記デュアルモード発生線路の電気長、線路幅、及び前記デュアルモード発生線路と前記リング型共振器との結合量のうちの少なくとも一つを変化させて前記共振器フィルタの特性を調整する
ことを特徴とするチューニング方法。
(付記14)
前記第1及び第2のポートの少なくとも一方と前記リング型共振器との前記結合部の上方に、誘電体ブロックを配置し、
前記誘電体ブロックを、前記ポート及び前記リング型共振器に対して垂直方向に移動して、前記共振器フィルタの特性を調整する
ことを特徴とする付記13に記載のチューニング方法。
本発明の一実施形態に係るデュアルモードフィルタの概略構成図である。 図1のデュアルモードフィルタの変形例を示す図である。 図1のデュアルモードフィルタをパッケージングした状態を示す概略図である。 デュアルモード発生線路の導波路長を変化させたときのフィルタ特性を示すグラフである。 図4Aのグラフのサークル部分Aを拡大したグラフである。 比較例として、デュアルモード発生線路の電気長をλ/4にしたときのフィルタ特性を示すグラフである。 デュアルモード発生線路の導波路長を変化させたときの結合係数kの変化を示すグラフである。 リング型共振器内側に配置されるデュアルモード発生線路の配置位置を変えたときのフィルタ特性を示すグラフである。 デュアルモード発生線路の幅W1を変えたときのフィルタ特性を示す図である。 デュアルモード発生線路とリング型共振器との間の結合量を変えたときのフィルタ特性を示す図である。 多段フィルタの構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るデュアルモードフィルタの概略上面図である。 図9のデュアルモードフィルタの断面構成図である。 デュアルモード発生線路とリング型共振器との結合点(電気的な接続点)の上方に誘電体ブロックを配置して位置調整したときのフィルタ特性の測定グラフである。
符号の説明
10 デュアルモードフィルタ(高周波フィルタ装置)
11 誘電体基板
12、12A、12B リング型共振器
13a、13b 入力フィーダおよび出力フィーダ
13c 結合線路
14 グランド層
15、15A、15B デュアルモード発生線路
15a 第1ポート
15b 第2ポート
15c 導波路
30,60 パッケージ
51 誘電体ブロック(誘電体部材)
55 トリマ(駆動手段)
53 支持ロッド
Leq デュアルモード発生線路の電気長
W1 導波路の幅
W2 結合幅

Claims (10)

  1. リング型共振器と、
    前記リング型共振器と電磁気的に結合するように、前記リング型共振器に対して互いに直交して配置される入力フィーダおよび出力フィーダと、
    前記リング型共振器の内側に位置し、前記入力フィーダおよび出力フィーダの延長線とオーバラップしないように配置されるデュアルモード発生線路と、
    を有し、
    前記デュアルモード発生線路は、前記リング型共振器とそれぞれ電磁気的に結合する第1ポートおよび第2ポートと、これらのポート間を接続する円弧状の導波路と、で構成されることを特徴とするデュアルモードフィルタ。
  2. 前記デュアルモード発生線路は、その中心が、前記入力フィーダの延長線を0°として45°±nπ/2(nは自然数)の位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載のデュアルモードフィルタ。
  3. 前記デュアルモード発生線路の、前記リング型共振器への電磁気的な2つの結合点間の長さは、前記リング型共振器の円周の1/4よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のデュアルモードフィルタ。
  4. 前記第1ポートと第2ポートの開き角度は、36°以上で90°未満であることを特徴とする請求項に記載のデュアルモードフィルタ。
  5. リング型共振器と、
    前記リング型共振器と電磁気的に結合するように、前記リング型共振器に対して互いに直交して配置される入力フィーダおよび出力フィーダと、
    前記リング型共振器の内側に位置し、前記入力フィーダおよび出力フィーダの延長線とオーバラップしないように配置されるデュアルモード発生線路と、
    を有し、
    前記デュアルモード発生線路の前記リング型共振器への電磁気的な結合点の上方に位置し、前記デュアルモード発生線路及び前記リング型共振器に対して垂直方向に移動可能に配置される誘電体部材、
    をさらに有することを特徴とするデュアルモードフィルタ。
  6. 前記第1ポートと前記リング型共振器との間と、前記第2ポートと前記リング型共振器との間の少なくとも一方に位置し、前記デュアルモード発生線路と前記リング型共振器とに対して垂直方向に移動可能に配置される誘電体部材、
    をさらに有することを特徴とする請求項に記載のデュアルモードフィルタ。
  7. 前記誘電体部材を前記垂直方向に駆動する駆動手段、
    をさらに有することを特徴とする請求項5または6に記載のデュアルモードフィルタ。
  8. リング型共振器と、
    前記リング型共振器と電磁気的に結合するように、前記リング型共振器に対して互いに直交して配置される入力フィーダおよび出力フィーダと、
    前記入力フィーダと出力フィーダのそれぞれの延長線とオーバラップしないように前記リング型共振器の内側に配置されるデュアルモード発生線路と、
    で構成される共振器を2つ以上多段に接続した多段フィルタであって、
    前記2つ以上の共振器において、隣接する2つの共振器は互いに点対称となるように配置されていることを特徴とする多段フィルタ。
  9. 誘電体基板上に形成されるリング型共振器の内側に、前記リング型共振器と電磁気的に結合する第1及び第2のポート及びこれらのポート間を接続する円弧状の導波路を含むデュアルモード発生線路を配置して共振器フィルタを形成し、
    前記デュアルモード発生線路の電気長、線路幅、及び前記デュアルモード発生線路と前記リング型共振器との結合量のうちの少なくとも一つを変化させて前記共振器フィルタの特性を調整する
    ことを特徴とするチューニング方法。
  10. 前記第1及び第2のポートの少なくとも一方と前記リング型共振器との間の前記結合部の上方に、誘電体ブロックを配置し、
    前記誘電体ブロックを、前記ポート及び前記リング型共振器に対して垂直方向に移動して、前記共振器フィルタの特性を調整する
    ことを特徴とする請求項に記載のチューニング方法。
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