JPS5821441B2 - 誘電体共振器↓−共平面形線路結合回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は誘電体共振器−甚平面形線路結合回路に関する
。

従来の誘電体共振器−甚平面形線路結合回路としては第
１図、第２図に示すごとき構成の結合回路が知られてい
る。

第１図はスロット線路４の上に誘電体共振器２を設置し
た場合であり、図において１は誘電体基板、３は接地導
体である。

マイクロストリップ線路を入出力線路として基板を実装
した場合、第２図に示すように甚平面形線路が形成され
た面は、基板の下側にくる場合が多く、共振器が基板に
吊り下った状態となり、共振周波数の微調が難しくなる
。

ここで５は遮へい外部導体、６は周波数微調用ネジであ
る。

また、接地導体板上に共振器を置くため誘電体と導体と
を接着せざるを得す、これにより導体損の影響が生じ、
共振器の無負荷Ｑが劣化するという欠点があった。

本発明はこれらの欠点を除去するため、甚平面形線路と
誘電体共振器との結合回路を改良したもので、以下図面
について詳細に本発明を説明する。

第３図は本発明の誘電体共振器−甚平面形線路結合回路
の実施例を示すもので、誘電体基板１の上面に穴７を設
け、該穴に誘電体共振器２を挿入固着すると共に、前記
の誘電体基板１の下面に、スロット線路４を形成するよ
うに接地導体３を設け、装置全体を遮蔽外部導体５で密
閉すると共に、該遮蔽外部導体５の上面に周波数微調ネ
ジ６を取りつける。

スロット線路４と共振器２との結合方法は第１図の従来
の場合と同様で磁界結合を用いている。

本発明は上述のように甚平面形線路３と誘電体共振器２
との結合を誘電体基板１を介して行っているため、基板
上に共振器を固定する場合には誘電体相互の接着による
ことができるので、従来の導体損の影響を除くことがで
きる。

また、加工などを容易に行うことができ、第３図に示す
ように誘電体基板１に穴をあけることにより共振器２を
挿入もしくは埋めこむことができ、スロット線路４と共
振器３との結合を穴７の深さにより自由に変えることも
可能である。

また、第８図に示すように共振器が基板の上にくるため
回路構成上容易に共振周波数の微調が可能である。

なお第３図ではスロット線路との結合を示しているが、
同様に他の甚平面形線路、例えばコプレナー線路などと
の結合も可能である。

以上説明したように、本発明の誘電体共振器−甚平面形
線路結合回路によれば、甚平面形線路の存在しない誘電
体面上に穴を設け、この穴の中に誘電体共振器を設置し
ているため、接地導体による導体損の影響がなく、穴の
深さにより結合度を変えることができ、また実装上便利
な構造であり、共振周波数の微調も容易であるなどの効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来の誘電体共振器−甚平面形線路
結合回路、第３図は本発明の誘電体共振器−甚平面形線
路結合回路の実施例を示す。 １・・・・・・誘電体基板、２・・・・・・誘電体共振
器、３・・・・・・接地導体、４・・・・・・スロット
線路、５・・・・・・遮へい外部導体、６・・・・・・
周波数微調用ネジ、７・・・・・・穴。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 甚平面形線路とこれと結合する誘電体共振器とから
   なる結合回路において、誘電体基板において導体の存在
   しない面に、前記の誘電体共振器を埋め込むための穴を
   設け、かつその中に該誘電体共振器を取り付けることを
   特徴とする誘電体共振器−甚平面形線路結合回路。