JP5112845B2 - 吸収性物品の個装体 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等の吸収性物品が、長手方向に折り畳まれて包装材で包装されている吸収性物品の個装体に関する。
生理用ナプキンやパンティライナー等は、携帯のし易さや、衛生的な状態に保つことを目的として、通常、着用時に肌に当接される面(肌当接面)が内側になるようにして、長手方向に折り曲げられた状態で個別に包装されて市販等されている。
特許文献1には、吸収体を、長手方向に直列した複数の独立セグメントから構成した衛生ナプキンが記載されている。
特表平6−503249公報
個装体中の生理用ナプキン等は、折り畳んだ状態とされているため、生理用ナプキン等を取り出して使用する際に、折りグセが強く残っている場合が多く、吸収体に残る折りグセや肌当接面に生じるシワによって、着用者が違和感を覚えたり、漏れ防止性が低下することがある。
特許文献1の衛生ナプキンは、長手方向に折り畳む際に、独立セグメント間の部位で屈曲させることもできるが、その場合、ナプキンが、独立セグメント間の一つの部位できつく屈曲するため、ナプキンを拡げて使用する際に、肌当接面に生じるシワによりフィット性や漏れ防止性が低下したり、独立セグメントの端部が着用者に当たって違和感を与えたりする恐れがある。
従って、本発明の目的は、吸収性物品にきつい折りグセがつきにくく、吸収性物品の着用中に、優れたフィット性や漏れ防止効果が得られる、吸収性物品の個装体を提供することにある。
本発明は、肌当接面、非肌当接面及びこれら両面間に介在された吸収体を具備する実質的に縦長の吸収性物品が、長手方向に折り畳まれて包装材で包装されている吸収性物品の個装体であって、前記吸収体は、該吸収体の幅方向に延びており且つ該吸収体の全幅に亘らない長さを有する折曲補助手段が、該吸収体の長手方向に位置をずらして複数本形成された折り曲げ領域を有しており、前記吸収性物品が、前記折り曲げ領域が存する部位において折り曲げられている、吸収性物品の個装体を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品の個装体によれば、吸収性物品にきつい折りグセがつきにくく、吸収性物品の着用中に、優れたフィット性や漏れ防止効果が得られる。
図5(b)に示すように、本発明の一実施形態である吸収性物品の個装体は、生理用ナプキン1の個装体10である。図1には、図5(b)に示す個装体10を展開して平面状に拡げた状態が示されている。
本実施形態の個装体10における生理用ナプキン1(以下、単にナプキン1ともいう)は、図1及び図2に示すように、肌当接面を形成する液透過性の表面シート2、非肌当接面を形成する液不透過性(難透過性も含む概念)の裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に介在された吸収体4を具備する。ナプキン1は、実質的に縦長の形状を有している。ナプキン1及び吸収体4の長手方向は、何れも、ナプキン1を着用したときの着用者の前後方向と一致する方向である。
吸収体4並びにその両面を被覆する表面シート2及び裏面シート3は、図1及び図2に示すように積層されて、ナプキン1の幅方向中央部に、ナプキン1の長手方向に亘って延びる本体部分1Aを形成している。表面シート2及び裏面シート3は、吸収体4の周縁より外方に延出しており、ナプキン1の周縁部11において公知の接合手段(接着剤やヒートシール等)により互いに接合されている。ナプキン1の裏面シート3側の面(非肌当接面)には、該ナプキン1を、ショーツ等の下着に固定するための粘着部12が設けられている。
ナプキン1の吸収体4は、図2及び図3に示すように、積層された略同一形状の2枚のシート状吸収体41,42を有する。本発明における「積層」には、層間が接合されている場合及び層間が接合されていない場合の両者が含まれる。
そして、2枚のシート状吸収体41,42それぞれに、図1及び図3に示すように、2つの折り曲げ領域B41,B41(B42,B42)が形成されている。
一方のシート状吸収体41の2つの折り曲げ領域B41,B41は、ナプキン1の着用時に着用者の液排泄部が対向配置される排泄ポイント部P(図1参照)を挟んで、その前後に各一つ形成されており、他方のシート状吸収体42の折り曲げ領域B42,B42も同様に、排泄ポイント部Pを挟んで、その前後に各一つ形成されている。
シート状吸収体41の2つの折り曲げ領域B41,B41それぞれには、図3(a)に示すように、吸収体4の幅方向(Y方向)に延びており且つ該吸収体4の全幅に亘らない長さを有するスリット(折曲補助手段)S1〜S3が、該吸収体4の長手方向(X方向)に位置をずらして3本形成されている。
シート状吸収体42の2つの折り曲げ領域B42,B42それぞれには、吸収体4の幅方向(Y方向)に延びており且つ該吸収体4の全幅に亘らない長さを有するスリット(折曲補助手段)S4〜S7が、該吸収体4の長手方向(X方向)に位置をずらして4本形成されている。
折り曲げ領域は、吸収体の長手方向(X方向)の位置が異なる複数本の折曲補助手段を有するものであれば、それらに加えて、吸収体4の長手方向(X方向)の位置が、何れかの折曲補助手段と同じ位置にある追加の折曲補助手段を有するものであっても良い。
例えば、本実施形態における折り曲げ領域B41は、図4に示す3本のスリットS11,S21,S31を、吸収体の長手方向(X方向)の位置が異なる3本のスリットと考えた場合、これらのスリットS11,S21,S31に加えて、吸収体4の長手方向(X方向)の位置がスリットS11と同じ2本のスリットS12,S13と、吸収体4の長手方向(X方向)の位置がスリットS21と同じ2本のスリットS22,S23と、吸収体4の長手方向(X方向)の位置がスリットS31と同じ2本のスリットS32,S33とを有している。
各折り曲げ領域において、吸収体の長手方向(X方向)に位置をずらして形成された複数本のスリット(折曲補助手段)は、同方向の間隔(折曲補助手段の中心線間の距離)L1(図4参照)が、3〜10mmであることが好ましく、より好ましくは4〜6mmである。
また、各折り曲げ領域において、吸収体の長手方向(X方向)に位置をずらして形成された複数本のスリット(折曲補助手段)は、同方向の分散幅L2又はL2’(図4参照)が、6〜20mmであることが好ましく、より好ましくは4〜12mmである。
また、吸収体の厚みT(図2参照)との関係で言えば、前記間隔(折曲補助手段の中心線間の距離)L1(図4参照)は、吸収体4の厚みTに対して、70〜150%、特に90〜130%であることが好ましく、前記分散幅L2,L2’(図4参照)は、吸収体4の厚みTを2倍した値に対して、90〜150%、特に105〜130%であることが好ましい。
また、各スリット(折曲補助手段)の長さL3,L4,L5(図4参照)は、折り曲げ後の外面側となる面側(本実施形態では表面シート側)から見てそのスリットが設けられた部分における折り曲げ領域B41の全幅W(図4参照)の10〜50%であることが好ましく、20〜40%であることが、吸収体の強度と液移動性の観点から好ましい。
吸収体4の長手方向(X方向)の位置が同じスリット(折曲補助手段)がある場合、それらのスリットの合計長さ(L3+L4+L5)は、それらのスリットが設けられた部分の折り曲げ領域B41の全幅W(図4参照)の40〜90%であることが好ましく、50〜80%であることが同様の観点から好ましい。
また、スリットは、折り曲げ後に外面側となる面側のほうが内面側となる面側に比べ、5〜50%長く形成されていることが、折り曲げをし易くして折グセ等の点から好ましく、吸収体厚みが厚くなるほど前記外面側の長さを大きくすることが同様の観点から好ましい。
吸収体4を構成する2枚のシート状吸収体41,42は、互いの折り曲げ領域B41,B42が重なるように重ね合わされている。図4に示す例においては、一方のシート状吸収体41の折り曲げ領域B41は、吸収体4の長手方向の長さの半分以上が、他方のシート状吸収体42の折り曲げ領域B42と重なっており、他方のシート状吸収体42は、吸収体4の長手方向の長さの全体が、一方のシート状吸収体41の折り曲げ領域B41と重なっている。
本実施形態のナプキン1の個装体10は、例えば以下のようにして得ることができる。
先ず、図1に示すように、縦長矩形状の包装材5上に、ナプキン1を載置する。そして、図5(a)に示すように、そのナプキン1を、包装材5と共に、一方の折り曲げ領域B41,B42が存する部位において長手方向に折り曲げる。次いで、図5(b)に示すように、更にナプキン1を、包装材5と共に、他方の折り曲げ領域B41,B42が存する部位において長手方向に折り曲げる。
そして、このようにして折り畳まれたナプキン1の両側縁から幅方向外方に延出する包装材5の両側部51を、図5(b)に示すように、熱エンボス加工等の公知方法により封止すると共に、タブテープ52を所定箇所に止着することにより、ナプキン1の個装体10が得られる。
本実施形態の生理用ナプキン1の個装体10においては、ナプキン1をその長手方向に離間した2カ所で折り曲げ3つ折り状態に折り畳んである。そして、ナプキン1には、肌当接面同士が直接対向するように長手方向に折り曲げられた2つの折り曲げ部B1,B2が形成されている。「肌当接面同士が直接対向する」とは、肌当接面間に吸収体のような厚みのあるものを介在させないという意味であり、折り畳んだウイング部のみが介在するような場合は、肌当接面同士が直接対向するに含まれる。
本実施形態のナプキン1の個装体10においては、ナプキン1が、折り曲げ部B1,B2の何れにおいても、折り曲げ領域B41,B42を有する部位において折り曲げられており、図6に示すように、各折り曲げ部B1,B2において、吸収体4は、その長手方向に分散された複数の位置(スリットS1〜S6の位置)それぞれにおいてそれぞれ比較的緩やかな角度で曲げられている。そのため、吸収体4を、一カ所のみで急角度に折り曲げた場合とは異なり、ナプキン1や吸収体4に強い折りグセがつかず、肌当接面にもシワが生じにくい。
従って、個装体10からナプキン1を取り出し、ショーツ等の下着に固定して着用した場合、ナプキン1や吸収体4についた折りグセや肌当接面に生じるシワにより、着用者が違和感を覚えたり、漏れが生じることが防止され、優れたフィット性や漏れ防止効果が得られる。図1及び図3中の仮想線CLは、折り曲げ部B1,B2の中心線(図6参照)を示す。
尚、上述した態様でスリットが形成された折り曲げ領域B41(B42)は、吸収体を構成する2枚のシート状吸収体41,42のうち、ナプキン1が長手方向に折り曲げられた折り曲げ部B1,B2それぞれにおける折り曲げ方向の少なくとも外側に位置するシート状吸収体42に形成されていることが好ましく、折り曲げ方向の内側に位置するシート状吸収体41及び折り曲げ方向の外側に位置するシート状吸収体42の両者に形成されていることがより好ましい。
本実施形態の個装体10においては、ナプキン1が長手方向に折り曲げられた折り曲げ部B1,B2それぞれにおける折り曲げ方向の内側に位置するシート状吸収体41と外側に位置するシート状吸収体42の両者に折り曲げ領域B41,B42形成されている。また、図6に示すように、各折り曲げ部B1,B2において、一方のシート状吸収体41のスリットS1〜S3の位置と他方のシート状吸収体41のスリットS4〜S7の位置とが重なっていない。そのため、吸収体4が1カ所のみできつく折れ曲がることを防止でき、ナプキン1や吸収体4についた強い折りグセや肌当接面に生じるシワにより、着用者が違和感を覚えたり、漏れ防止性が低下したりすることを一層効果的に防止することができる。
また、ナプキン1においては、表面シート2と吸収体4との間が、折り曲げ部B1,B2において接合されておらず、また、表面シート2と吸収体4との間も、折り曲げ部B1,B2において接合されていない。具体的には、吸収体4における表面シート2側の面は、図3(a)に示す接着剤47の塗工部位のみにおいて表面シート2と接合されており、シート状吸収体41の折り曲げ領域B41,B41は表面シート2に接合されていない。また、吸収体4における裏面シート3側の面は、図3(b)に示す接着剤48の塗工部位のみにおいて裏面シート3と接合されており、シート状吸収体42の折り曲げ領域B42,B42は裏面シート3に接合されていない。
表面シート2と吸収体4との間及び/又は吸収体4と裏面シート3との間を、このような態様で接合することにより、吸収体4が1カ所できつく折れ曲がることを防止でき、ナプキン1や吸収体4についた強い折りグセや肌当接面に生じるシワにより、着用者が違和感を覚えたり、漏れ防止性が低下したりすることを一層効果的に防止することができる。
また、同様の観点から、2枚のシート状吸収体41,42同士間も、折り曲げ部B1,B2においては接合されていないことが好ましく、ナプキン1の非肌当接面に設けられた、ナプキン1を下着に固定するための粘着部12も、折り曲げ部B1,B2には存在しないことが好ましい。
表面シート2と吸収体4との間、吸収体4と裏面シート3との間、及び吸収体4を構成する2枚のシート状吸収体41,42間を接着剤で接合する場合の接着剤の塗工方法は、それぞれ、スロットコーター等によるべた塗りでも良いが、パターン塗工が好ましい。パターン塗工の塗工パターンの好ましい例としては、スパイラルパターン、ドットパターン、ストライプパターン(縞状パターン)、格子パターン、市松模様状のパターン等が挙げられる。
本実施形態においては、吸収体4を構成する2枚のシート状吸収体41,42として、繊維材料及び吸水性ポリマーを含む吸収性シートを用いている。吸収性シートとしては、湿潤状態の吸水性ポリマーに生じる粘着力や別に添加した接着剤や接着性繊維等を介して、吸水性ポリマーを構成繊維に結合させてなるものが、切れ込みからの吸水性ポリマーの脱落が少ない点等から好ましい。
吸収性シートとしては、例えば、特開平8−246395号公報記載の方法にて製造された吸収性シート、気流に乗せて供給した粉砕パルプ及び吸水性ポリマーを堆積させた後、接着剤(例えば酢酸ビニル系の接着剤、PVA等)で固めた乾式シート、紙や不織布の間にホットメルト接着剤等を塗布した後高吸収性ポリマーを散布して得られた吸収性シート、スパンボンド又はメルトブロー不織布製造工程中に高吸収性ポリマーを配合して得られた吸収性シート等を用いることができる。これらの吸収性シートは、一枚を所定形状に裁断してシート状吸収体として用いることができる。また、吸収性シートを複数枚貼り合わせて多層シートとするか又は一枚の吸収性シートを折り畳むと共にそれらの層間を接着して多層シートとし、そのようにして得た多層シートを、シート状吸収体として用いることもできる。
シート状吸収体41,42にスリットを形成するには、各シート状吸収体41,42を公知の切断手段により切断すれば良いが、吸水性ポリマーを含むシート状吸収体を用いる場合は、吸水性ポリマーが漏れ出すのを防止する観点から、シート状吸収体中に熱可塑性繊維やホットメルト接着剤等の熱融着性材料を含ませておき、切断と同時又は切断の前後に熱融着性材料を溶融させ、溶融した熱融着性材料により、切断面を、吸水性ポリマーが漏れ出さないように封鎖することも好ましい。
尚、吸収体4は、厚みTが0.5〜6mm、特に1〜5mmであることが好ましく、坪量が30〜500g/m2、特に50〜250g/m2のものを用いることが好ましい。吸収体4を構成する個々のシート状吸収体41,42は、厚みが0.5〜4mm、特に1〜3mmのものを用いることが好ましく、坪量が20〜150g/m2、特に40〜80g/m2のものを用いることが好ましい。
吸収体4やシート状吸収体41,42の厚みは、以下のようにして測定される。
厚みの測定には、KES−G5システム(カトーテック製)を使用する。KES−G5システムは、計測プログラムと測定本体から構成されている。測定プログラムの条件は、試料:布・フィルム、SENS:2、力計の種類:1kg、SPEED RANGE:0.1−2cm/sec(0.2mm/sec)、DEF感度:5mm/、加圧面積2cm2、測定荷重:5.0(上限荷重50gf/cm2)、繰り返し回数1回で計測する。測定サンプルは30mm〜100mmの範囲の矩形状とすることが好ましく、測定は異なるサンプル(十分に大きなサンプルでは異なる場所)で5回実施して各々の計測でT0を得、その平均値を厚みとする。
表面シート2、裏面シート3、包装材5の形成材料としては、それぞれ、生理用ナプキン等の吸収性物品の個装体に従来用いられている各種公知の材料を特に制限なく用いることができる。
例えば、表面シート2としては、エアスルー不織布、ヒートエンボス不織布、スパンボンド不織布等の不織布からなるものや、それに開孔処理を施したシート、開孔フィルム等を好ましく用いることができる。裏面シート3としては、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布、紙等とのラミネート材料等が好ましく用いられる。裏面シート3として、通気性シートを用いることもできる。包装材5としては、不織布や、樹脂フィルム、紙、これらの積層体等を用いることができる。
裏面シート3としては、ナプキン1の長手方向と同方向に伸縮性を有するものを用いることも好ましい。裏面シート3として用い得る好ましい伸縮性シートとしては、ウレタンやメタロセン触媒を用いて得られるポリオレフィン樹脂から得られるフィルム等や、ポリエステル系の弾性フィルムが挙げられる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず種々変更が可能である。
例えば、2枚のシート状吸収体41,42それぞれの折り曲げ領域B41,B42に形成するスリットは、上述した配置に限られず多様な態様で配置することができる。例えば、図7(a)に示すような態様で、表面シート2側のシート状吸収体41にスリットS1〜S3を形成すると共に、裏面シート3側のシート状吸収体42にスリットS4〜S7を形成しても良い。また、図7(b)のスリットS2のように、吸収体4の長手方向の同じ位置にスリットを一本のみ設けても良い。更に、図7(c)に示すスリットS40〜S42ように、折り曲げ部の中心線CLから離れるに従って、スリットの間隔やスリットの長さを漸増させることもできる。
また、シート状吸収体41に、図4に示すシート状吸収体41のスリットのうち、スリットS11,S22及びS33のみを形成したり、S12,S22及びS32のみを形成したり、S11,S13,S22,S31及びS33のみを形成しても良い。
また、スリットは、吸収体4の幅方向に完全に平行なものに限られず、吸収体4の幅方向に対してある程度の角度を有するもの(例えば、角度15度以下)や、緩やかな円弧状をなすもの等であっても良い。
また、吸収体4は、2枚のシート状吸収体41,42からなるものに代えて、一枚のシート状吸収体からなるものであっても良い。また、吸収体4として、パルプ繊維等の親水性繊維の集合体又はそれに吸水性ポリマーを保持させてなる吸収性コアを、ティッシュへーパーや不織布等からなる通液性の高い被覆シートで被覆してなるもの等を用いることもできる。また、2枚のシート状吸収体41,42の一方のみ、例えば折り曲げ部の折り曲げ方向の外側に位置するシート状吸収体42のみが、上述したような構成の折り曲げ領域を有するものであっても良い。
また、ナプキン1等の吸収性物品が、長手方向に折り曲げられて肌当接面同士が直接対向する折り曲げ部を複数有する場合、その総ての折り曲げ部に、上述した構成の折り曲げ領域が存在することが好ましいが、一つあるいは一部の折り曲げ部のみに、上述した構成の折り曲げ領域が存在していても良い。
また、個装体は、吸収性物品がその長手方向に1カ所又は3カ所以上で折り曲げられてなるものであっても良い。また、折曲補助手段として、スリットに代えて、エンボスによる溝、線状に並べた多数の貫通孔等を形成することもでき、スリット、エンボス、貫通孔を併用することもできる。この場合、スリットの場合と同様、折り曲げ後に外面側となる面側のほうが内面側となる面側に比べ、5〜50%円相当径が長く形成されていることが好ましい。円相当径は、様々な形状について面積を基準として円の直径に変換する手法であり、エンボスの場合には底部の面積と外面部における上部の面積を比較し、開孔の場合は、底部径と上部径を比較し算出する。
また、本発明における吸収性物品は、生理用ナプキンの他、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等であっても良い。
また、上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
図1は、本発明の一実施形態である生理用ナプキンの個装体を、生理用ナプキン及び包装材を平面状に拡げた状態として示す一部破断平面図である。 図1のII−II線模式断面図である。 図1に示す生理用ナプキンの吸収体を、該吸収体を構成する2枚のシート状吸収体に分離して示す図であり、(a)は、2枚のシート状吸収体のうち、表面シート側に位置するシート状吸収体の表面シート側の面を示し、図3(b)は、裏面シート側に位置するシート状吸収体の裏面シート側の面を示す平面図である。 図1に示す生理用ナプキンの吸収体の一部を拡大して示す平面図である。 図5は、図1の個装体の製造工程を示す概略図であり、図5(a)は包装材上に生理用ナプキンを載置して一カ所で折り曲げた状態、図5(b)は、更に折り曲げた後、生理用ナプキンの側縁部から延出する包装材をシールした状態(個装体)を示す図である。 図5のIII−III線に沿う吸収体の断面を示す模式図である。 本発明の他の実施形態におけるスリットの形成態様を示す平面図である。
符号の説明
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 シート状吸収体
B41,B41 シート状吸収体の折り曲げ領域
S1〜S3,S11〜13,S21〜S23,S31〜S33 スリット(折曲補助手段)
42 シート状吸収体
B42,B42 シート状吸収体の折り曲げ領域
S4〜S7 スリット(折曲補助手段)
5 包装材
B1,B2 ナプキンの折り曲げ部
10 生理用ナプキンの個装体(吸収性物品の個装体)

Claims (5)

  1. 肌当接面、非肌当接面及びこれら両面間に介在された吸収体を具備する実質的に縦長の吸収性物品が、一又は複数の折り曲げ部で長手方向に折り畳まれて包装材で包装されている吸収性物品の個装体であって、
    前記吸収体は、該吸収体の幅方向に延びており且つ該吸収体の全幅に亘らない長さを有する折曲補助手段が、該吸収体の長手方向に位置をずらして複数本形成された折り曲げ領域を、前記吸収性物品の前記折り曲げ部に有している、吸収性物品の個装体。
  2. 前記吸収性物品は、前記折り曲げ部として、前記肌当接面同士が直接対向するように長手方向に折り曲げられた折り曲げ部を一又は複数有しており、総ての該折り曲げ部に、前記折り曲げ領域が位置している、請求項1記載の吸収性物品の個装体。
  3. 前記折曲補助手段がスリット、エンボスによる溝、又は多数の貫通孔である請求項1又は2記載の吸収性物品の個装体
  4. 前記吸収体は、積層された2枚のシート状吸収体を有し、前記吸収性物品の折り曲げ方向の外側に位置するシート状吸収体に、前記折り曲げ領域が形成されている、請求項1〜3の何れか1項記載の吸収性物品の個装体。
  5. 前記吸収体は、積層された2枚のシート状吸収体を有し、2枚の該シート状吸収体それぞれに、前記折り曲げ領域が形成されており、一方のシート状吸収体と他方のシート状吸収体とで、前記折曲補助手段の位置が重なっていない、請求項1〜の何れか1項記載の吸収性物品の個装体。
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