JP5970533B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品において、使用時の蒸れやべたつきによる不快感を低減させるために、使用者に清涼感を与える物質(例えば冷感剤)を該吸収性物品に塗布する方法が知られている。例えば、特許文献1には、吸収体の幅方向両側の領域に冷感剤が配置された吸収性物品が開示されている。
特開2010−234027号
特許文献1に記載された吸収性物品によれば、該吸収性物品の使用時に、冷感剤の成分が使用者の肌に接触することにより、使用者に清涼感を与えることができる。
このような吸収性物品は、通常、小さく折り畳まれた状態で包装され使用者の元に提供される。その際、冷感剤が配置された領域と吸収体とが対向するように重ね合わせられることにより、冷感剤が吸収体側に転移してしまう場合がある。冷感剤が吸収体側に転移すると、使用者が吸収性物品を使用(着用)する際に、膣口等、肌の敏感な領域に冷感剤による過度な刺激が作用して、使用者に不快感を与えるおそれがある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、使用者に不快感を与えにくい折り畳み式の吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、液体を吸収する吸収体と、使用者の肌側から前記吸収体を厚さ方向に覆うトップシートと、使用者の非肌側から前記吸収体を前記厚さ方向に覆うバックシートと、を有する吸収性物品であって、前記吸収体の横方向両側部から外側に延出するサイドフラップが設けられ、前記サイドフラップの所定の領域には冷感剤が塗布されており、前記吸収体を覆う前記トップシートの前記肌側の表面と前記サイドフラップの前記肌側の表面とが前記厚さ方向で対向するように、前記サイドフラップを前記横方向の中央側へ折り畳んだときに、前記サイドフラップの前記冷感剤が塗布された前記所定の領域と、前記吸収体の前記横方向の中央線とが、前記厚さ方向において重ならない、ことを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、吸収性物品を使用する際に、使用者の膣口等に対して冷感剤による過度な刺激が与えられることが抑制され、使用者に不快感を与えにくくすることができる。
生理用ナプキン1の構成を説明する平面図である。 生理用ナプキン1の構成を説明する概略断面図である。 図3A及び図3Bは、ナプキン1を折り畳んで個別に包装する方法について説明する図である。 サイドフラップ50を横方向内側に折り畳んだ状態の生理用ナプキン1の平面図である。 図4のC−C断面について表した図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
液体を吸収する吸収体と、使用者の肌側から前記吸収体を厚さ方向に覆うトップシートと、使用者の非肌側から前記吸収体を前記厚さ方向に覆うバックシートと、を有する吸収性物品であって、前記吸収体の横方向両側部から外側に延出するサイドフラップが設けられ、前記サイドフラップの所定の領域には冷感剤が塗布されており、前記吸収体を覆う前記トップシートの前記肌側の表面と前記サイドフラップの前記肌側の表面とが前記厚さ方向で対向するように、前記サイドフラップを前記横方向の中央側へ折り畳んだときに、前記サイドフラップの前記冷感剤が塗布された前記所定の領域と、前記吸収体の前記横方向の中央線とが、前記厚さ方向において重ならない、ことを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、サイドフラップを折り畳んだ際に、該サイドフラップに設けられた冷感剤の成分が、吸収体の中央線を含む領域に転移しにくくなる。これにより、吸収性物品の使用時(着用時)において、使用者の肌に対して冷感剤による過度な刺激が作用することが抑制され、使用者に不快感を与えにくくすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収体には、縦方向に伸びた1対のヒンジ部が形成されており、前記サイドフラップを前記横方向の中央側へ折り畳んだときに、前記サイドフラップの前記冷感剤が塗布された前記所定の領域と、前記1対のヒンジ部に挟まれた領域のうち使用者の膣口と当接する領域とが、前記厚さ方向において重ならない、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、サイドフラップを折り畳んだ際に、該サイドフラップに設けられた冷感剤の成分が、吸収体の使用者の膣口と当接する領域に転移しにくくなる。これにより、吸収性物品の使用時(着用時)において、膣口等、肌の敏感な領域に対して冷感剤による過度な刺激が作用することが抑制され、より使用者に不快感を与えにくくすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記冷感剤は粒子であり、前記冷感剤のうち少なくとも一部は、接着剤によって前記サイドフラップに接合されている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、冷感剤の粒子が接着剤によってサイドフラップにしっかりと接合されるので、吸収性物品の使用時に冷感剤がサイドフラップから離脱したり、冷感剤が移動して予期せぬ箇所に付着したりすることが抑制される。これにより、使用者の肌に予期せぬ刺激が与えられることが抑制され、使用者に不快感を与えにくくなる。
かかる吸収性物品であって、前記サイドフラップは、第1のシート部材と第2のシート部材とが前記厚さ方向に積層されることにより構成されており、
前記冷感剤は、積層された前記第1のシート部材と前記第2のシート部材との間に設けられている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、冷感剤と使用者の肌との直接の接触が抑制されるため、使用者の肌に過度の刺激を与えにくくなる。また、第1のシート部材と第2のシート部材との間に冷感剤が保持されるため、冷感剤がそれらのシート部材の外部に漏出する可能性は低く、使用者の肌と直接接触する可能性も低くすることができる。これにより、使用者に不快感を与えにくくすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記第1のシート部材は前記肌側に配置される部材であり、前記第2のシート部材は前記非肌側に配置される部材であり、
前記冷感剤のうち少なくとも一部は、接着剤によって第1のシート部材の前記非肌側の表面に接合されている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、冷感剤が使用者の肌と直接接触することが抑制され、かつ、使用者の肌により近い位置に冷感剤を配置することができる。これにより、使用者に対して適度な清涼感を与えることができる。
かかる吸収性物品であって、前記第1のシート部材は不織布であり、
前記第1のシート部材の前記非肌側の表面における繊維の密度は、前記第1のシート部材の前記肌側の表面における繊維の密度よりも高い、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1のシート部材の繊維の密度の高い側の表面に冷感剤が配置されるため、該冷感剤が不織布の繊維間の隙間を通過して第1のシート部材の肌側に移動することが抑制され、冷感剤が使用者の肌と接触する可能性をより低くすることができるので、使用者に不快感を与えにくくすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記サイドフラップを前記縦方向に伸びる折り曲げ線に沿って前記横方向の中央側へ折り畳んだときに、前記サイドフラップの前記冷感剤が塗布された前記所定の領域と、前記折り曲げ線とが前記厚さ方向において重ならない、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、折り曲げ時に発生する応力等の影響が冷感剤の粒子に作用しにくくなる。したがって、冷感剤粒子の品質が局所的に変化してしまうことが抑制され、冷感剤を均質な状態に保ち易くなる。
かかる吸収性物品であって、前記サイドフラップを前記横方向の中央側へ折り畳んだときに、前記サイドフラップで前記冷感剤が塗布された全ての領域が、前記バックシートの前記厚さ方向の間に配置される、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、厚さ方向において冷感剤がバックシートに挟み込まれた状態となるため、該冷感剤の粒子がナプキン1の外部に漏出する等の問題が生じにくくなる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収体の前記横方向の両端部には前記トップシートが前記厚さ方向に折り重ねられた領域が形成されており、前記サイドフラップを前記横方向の中央側へ折り畳んだときに、前記サイドフラップで前記冷感剤が塗布された前記所定の領域のうち少なくとも一部の領域が、前記トップシートが前記厚さ方向に折り重ねられた領域と前記厚さ方向において重なる、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、トップシートが折り重ねられた領域では、他の領域よりも厚さ方向の厚さが高くなっているため、サイドフラップを折り畳む際に当該トップシートが折り重ねられた領域に冷感剤が接触しやすくなる。したがって、冷感剤の成分は当該折り重ねられた領域に優先的に転移しやすくなり、その他の領域(すなわち吸収体で1対のヒンジ部の間に挟まれた領域)には冷感剤が転移しにくくなる。これにより、使用者に不快感を与えにくくすることができる。
===実施形態===
<生理用ナプキンの構成>
本実施形態に係る吸収性物品の一例として、生理用ナプキン1について説明する。なお、以下の説明では吸収性物品の例として生理用ナプキンについて説明するが、本実施形態の吸収性物品には、所謂おりものシート(例えばパンティライナー)等も含まれており、生理用ナプキンに限定されるものではない。
図1は、生理用ナプキン1の構成を説明する平面図である。図2は、生理用ナプキン1の構成を説明する概略断面図である。また、以下の説明では、図1及び図2に示すように、各方向を定義する。すなわち、生理用ナプキン1の製品長手方向に沿った方向を「縦方向」とする。縦方向は「前側」と「後側」を有する。この「前側」は生理用ナプキン1の使用時において使用者の腹側となる方向であり、「後側」は生理用ナプキン1の使用時において使用者の背側となる方向である。また、縦方向と直交する方向、すなわち製品幅方向に沿った方向を「横方向」とする。また、縦方向及び横方向と直交する方向を「厚さ方向」とし、生理用ナプキン1の着用時に着用者の肌と当接する側(図2において上側)を「肌側」、その逆側(図2において下側)を「非肌側」とする。
生理用ナプキン1(以下、単に「ナプキン1」とも呼ぶ)は、液体を吸収する吸収体10と、使用者の肌側から厚さ方向に吸収体10を覆うトップシート20と、使用者の非肌側から厚さ方向に吸収体10を覆うバックシート30と、吸収体10の横方向外側に設けられたサイドフラップ50とを有する。また、ナプキン1の肌側表面には、ヒンジ部110と孔部120とが形成されている。
吸収体10は、縦方向に沿って長い縦長の部材であり、親水性繊維やパルプ等を含み、体液や排血等の液体を効率的に吸収・保持することができる。吸収体10は、親水性繊維又は紛体をエアレイド法によって積層して形成されても良いし、親水性繊維又は紛体をエアレイド法によってシート状に成形したエアレイドシートであっても良い。
トップシート20は、体液等の液体を透過させる液透過性のシート部材であり、例えば不織布によって形成される。ただし、液体を透過する構造のシート部材であり、かつ、ナプキン1の使用時において使用者の肌と当接する際に安全な部材であれば不織布以外の部材が使用されていても良い。例えば、織布やメッシュシートであっても良い。トップシート20は縦方向及び横方向において吸収体10よりも大きく、吸収体10の全領域を覆うことができる。また、トップシート20と吸収体10との厚さ方向の間には、セカンドシート25が設けられている。セカンドシート25は、トップシート20と同等の部材によって構成される。
トップシート20の一部は、吸収体10の横方向外側に延出することにより、後述するサイドフラップ50を形成する。また、図2に示されるようにトップシート20は、吸収体10の横方向両端部の領域と厚さ方向に重複するΩ折り領域20frにおいて、一旦横方向内側に折り返された後、再び横方向外側に折り返されてそのまま横方向外側に延出している。すなわち、トップシート20はΩ折り領域20frにおいて厚さ方向に折り重ねられた状態となる。なお、Ω折り領域20frが形成された後、当該部分に対して厚さ方向にエンボス加工が施されることにより、折り重ねられたトップシート20同士は厚さ方向に接合されている。このように、トップシート20が折り重ねられることにより、Ω折り領域20frの厚さ方向の厚さは、その他の領域(トップシート20のΩ折り領域20fr以外の領域)の厚さよりも厚くなっている。
バックシート30は、非液透過性のシート部材であり、例えばポリエチレンやプロピレン等を主体としたフィルム、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド、又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムが接合されたシートなどによって形成される。バックシート30が非液透過性であることから、ナプキン1の使用時においてトップシート20を透過して吸収体10によって吸収された液体が下着等の着衣側(非肌側)に染み出すことが抑制される。バックシート30は、トップシート20とほぼ同一の形状であり、ナプキン1の使用時において使用者に違和感を生じさせない程度の柔軟性を有することが望ましい。
バックシート30の一部は、トップシート20と同様に吸収体10の横方向外側に延出することにより、後述するサイドフラップ50を形成する。また、バックシート30の非肌側表面の横方向中央部には、ホットメルト接着剤(以下、HMAとも呼ぶ)等の接着剤が塗布された粘着面31Aが形成されている。同様に、粘着面31Aの横方向両側部(サイドフラップ50の非肌側表面)には粘着面31Bが形成されている(図2参照)。粘着面31A及び31Bは、ナプキン1の使用時においてナプキン1を使用者の下着に貼付して位置がずれないようにするために形成される。なお、ナプキン1の不使用時には、粘着面31A及び31Bが、後述する包装シート60や不図示の保護シートによって覆われている。このような保護シートに覆われている状態では、粘着面31A及び31Bの粘着性は発現しない。
サイドフラップ50は、吸収体10の横方向両側部から外側に延出したトップシート20及びバックシート30を厚さ方向に積層して互いに接合することにより形成されている(図2参照)。但し、サイドフラップ50がトップシート20及びバックシート30とは異なる別の部材によって形成されているのであっても良い。例えば、トップシート20とは異なる第1シート部材、及び、バックシート30とは異なる第2シート部材が積層されることによってサイドフラップ50が構成されているのであっても良い。また、トップシート20とバックシート30との厚さ方向の間には、サイドフラップ50の強度を補強するための補強シート55が設けられている。
サイドフラップ50は、Ω折り領域20frの横方向外側端部において縦方向に延びる折り曲げ線50fを基点として横方向の内側に折り畳むことが可能である。ナプキン1を個別に包装する際には、当該折り曲げ線50fに沿ってサイドフラップ50を折り畳むことにより、ナプキン1をコンパクトに包装することができる。ナプキン1の個別包装については、後で図3を用いて説明する。
本実施形態のサイドフラップ50は、図1に示されるように、吸収体10の縦方向中央よりも前側寄りに設けられた膣口当接領域から横方向の外側に延出するウイング部51と、該膣口当接領域よりも縦方向後側の領域から横方向の外側に延出するヒップフラップ部52とを有する。なお、「膣口当接領域」は、ナプキン1の使用時(着用時)において使用者の膣口と当接する領域である。
ウイング部51は、ナプキン1の使用時に折り曲げ線50fに沿って非肌側に折り曲げられ、粘着面31Bが使用者の下着に貼付されることにより、使用者の股間部においてナプキン1の位置ずれを生じにくくする。
ヒップフラップ部52は、ナプキン1の縦方向後側(背側)において横方向外側に延出して設けられ、ナプキン1の使用時には図1のように横方向に展開した状態で使用することで、使用者の臀部を広く覆うことができる。例えば、使用者が仰向けに寝ている状態で排血等が臀部側に回り込むような場合であっても、ヒップフラップ部52が広範囲に亘って臀部を覆っているため、排血等がナプキン1の外側に漏出しにくくなり、使用者の下着が汚れることを抑制する。
ヒンジ部110は、吸収体10の縦方向に伸びて形成される線状の部位であり、当該ヒンジ部110に沿って吸収体10が横方向に折り曲げられる。ナプキン1を使用(着用)する際には、吸収体10を横方向に収縮させるような力が作用するが、その際、吸収体10がヒンジ部110を基点として折り曲げられることにより、吸収体10が不規則に変形したり表面に不要な皺が発生したりすることが抑制される。つまり、ヒンジ部110は吸収体10の折り曲げガイド部として機能する。これにより、吸収体10は良好な液体吸収性を維持しやすくなる。本実施形態のヒンジ部110は、吸収体10(及びトップシート20)の肌側表面にエンボス加工等によって形成された複数の圧搾溝が所定の間隔で並ぶことによって曲線状に形成されている。なお、図2の断面図では当該圧搾溝が図示されていないが、実際には吸収体の厚さ方向にエンボス加工が施されている。そして、このような曲線状のヒンジ部110が、吸収体10の横方向の中央線を挟んで左右対称に1対形成されている。
1対のヒンジ部110は横方向に所定の間隔を有するように配置されている。ナプキン1の使用時には、吸収体10に対して横方向内側の力が作用することにより、1対のヒンジ部110の間に挟まれた領域が肌側に凸となるように変形して使用者の肌と当接しやすくなるため、排血等の液体を効率よく吸収できるようになるとともに、使用者に良好なフィット感を与えることができる。特に膣口当接領域では、縦方向の中央部付近において1対のヒンジ部110の間隔が広くなっており(図1参照)、排血等の液体を吸収しやすい構造となっている。
また、1対のヒンジ部110に挟まれた領域には、複数の孔部120が形成されている。孔部120は、トップシート20及び吸収体10を厚さ方向に貫通する孔であり、当該孔部120が複数形成されることにより、吸収体10の剛性が部分的に高くなり、型崩れやよれが抑制される。つまり、孔部120が形成されている領域では、孔部120が形成されていない領域と比較して吸収体10が平面形状に保たれやすくなる。また、孔部120が設けられることによってナプキン1使用時の通気性が高くなり、蒸れを生じにくくする効果もある。本実施形態では、ナプキン1の使用時に吸収体10に対して外力が作用した場合であっても、1対のヒンジ部110によって挟まれた領域が平面形状を維持しつつ、上述したような変形(肌側に凸となる変形)が可能となるように、孔部120の配置や数量が決定される。
<冷感領域について>
本実施形態のナプキン1では、サイドフラップ50の所定の領域に冷感剤が塗布された冷感領域CRが形成されている。「冷感剤」は、メントールやカンファー等の清涼剤を核として、その周囲をでんぷん等の水溶性物質によって覆われた多重カプセル構造を有する粒子である。通常時において、冷感剤の核である清涼剤は外部に露出していない。そして、冷感剤に所定量の水分(例えば使用者の汗や水蒸気)が接触すると、水溶性物質が溶解して内部の清涼剤が外部に放出され、使用者に清涼感を与えることができる。冷感剤をこのような多重カプセル構造の粒子とすることで、ナプキン1の使用時に汗による蒸れが生じたとき等に効率よく使用者に清涼感を与えることができる。特に、ナプキン1はヒップフラップ部52の面積が大きいため、使用者の臀部を広く覆うことができる一方で、例えば就寝時など、ナプキン1を長時間使用する場合には使用者の臀部において蒸れが生じやすくなる。このような場合でも、ヒップフラップ部52に冷感領域CRを設けておくことにより、使用者に清涼感を与えて蒸れによる不快感を低減させることができる。
なお、冷感剤の粒子は、多数の細孔に分子を吸着できる多孔質材料によって清涼剤が覆われる構造であっても良い。例えば、清涼剤がシリカゲルやゼオライト等の多孔質材料によって担持され、所定の条件下で水蒸気等と置換されることにより多孔質材料の外部に清涼剤が放出されるのであっても良い。
冷感領域CRは、図1の網掛け部で示されるように、サイドフラップ50の折り曲げ線50fよりも横方向外側の領域に、横方向に所定の幅を有しつつ縦方向に伸びる帯状の領域として形成される。また、図2に示されるように、冷感領域CRはトップシート20の非肌側表面に形成されている。つまり、本実施形態では、サイドフラップ50において積層されているトップシート20とバックシート30との厚さ方向の間に冷感剤が設けられている。これにより、冷感剤と使用者の肌との直接の接触が抑制されるため、使用者に過度の刺激を与えにくくなる。また、上述したように本実施系形態の冷感剤は固形の粒子であるため、仮にトップシート20の肌側表面に冷感領域CRが設けられているとすると、ナプキン1の使用時に冷感剤粒子が冷感領域CRから離脱した場合に、該冷感剤粒子が膣口当接領域などに移動・付着して使用者に不快感を与えるおそれがある。これに対して、冷感領域CRがトップシート20とバックシート30との間に設けられていれば、冷感剤粒子が冷感領域CRから離脱したとしても、離脱した冷感剤粒子はトップシート20とバックシート30との間に保持されやすく、冷感剤が使用者の皮膚と直接接触する可能性は低いため、使用者に不快感を与えにくくなっている。
冷感領域CRを形成するには、トップシート20とバックシート30とを接合する前に、先ず、トップシート20の非肌側表面の所定の領域(図1の網掛け部で示される領域)にホットメルト接着剤(HMA)等の接着剤を帯状に塗布する。接着剤の塗布は、例えば、ナプキン1の製造工程においてトップシート20の基材シートが縦方向(MD方向)に沿って搬送される間に、製造ライン上に設けられたコーター塗工装置からHMAを塗布することにより行われる。この時、図1の網掛け部で示される領域の全体にHMAが塗布される。続いて、HMAが塗布された領域に冷感剤の粒子が塗布される。冷感剤の塗布は、例えば、MD方向に搬送されるトップシート20の基材シートの鉛直上方からHMAが塗布された領域に冷感剤の粒子を散布することによって行われる。これにより、冷感剤の粒子が接着剤(HMA等)によってサイドフラップ50(トップシート20)にしっかりと接合され、ナプキン1の使用時に冷感剤が冷感領域CRから離脱したり、離脱した冷感剤がナプキン1の予期せぬ箇所に付着したりすることを抑制できる。
なお、トップシート20の材料として用いられる不織布は複数の繊維が絡み合って構成されているが、一般に不織布の密度は不織布全体として均一ではなく、不織布を製造する過程で厚さ方向に密度の勾配が生じる。本実施形態では、厚さ方向の肌側よりも非肌側の密度が高くなるように不織布を配置してトップシート20を形成している。すなわち、トップシート20では厚さ方向の肌側表面よりも非肌側表面で密度が高くなっている。これにより、トップシート20で繊維密度の高い非肌側表面に配置された冷感剤の粒子が、不織布の繊維間の隙間を通過して厚さ方向の非肌側から肌側に移動してしまうことが抑制され、冷感領域CRを安定して形成することができる。
続いて、トップシート20とバックシート30とが厚さ方向に接合される。その際、バックシート30の肌側表面(トップシート20と対向する側の面)にも接着剤を塗布しておけば、サイドフラップ50の冷感領域CRに冷感剤の粒子をより強固に接合することができ、また、トップシート20とバックシート30との接合もより強固なものになる。なお、トップシート20とバックシート30とが厚さ方向に接合された後、サイドフラップ50の周縁部にはシール加工が施される。これにより、トップシート20とバックシート30との接合部が剥がれにくくなるとともに、その間に挟み込まれて配置された冷感剤の粒子がサイドフラップ50の外部に漏出することをより抑制しやすくなる。
<ナプキン1の折り畳みについて>
図3A及び図3Bは、ナプキン1を折り畳んで個別に包装する方法について説明する図である。ナプキン1の個別包装には包装シート60が用いられる。包装シート60は、ナプキン1を個別に包装するためのシート状の包装部材であり、ナプキン1の使用時には取り外される部材である。包装シート60の材料としては、例えば、プラスチックフィルム、ナイロンフィルム等の各種フィルムや、不織布、不織布をラミネート加工したフィルム等が用いられる。
ナプキン1を包装する際は、先ず、展開状態のナプキン1(すなわち図1の状態のナプキン1)について、バックシート30の非肌側表面に形成されている粘着面31Aに包装シート60を付着させる。そして、図3Aに示されるようにサイドフラップ50を折り曲げ線50fに沿ってそれぞれ横方向内側に折り畳む。サイドフラップ50を折り畳むことにより、吸収体10の厚さ方向肌側の領域において、ウイング部51及びヒップフラップ部52の肌側表面とトップシート20の肌側表面とが対向する位置関係となる。続いて、ナプキン1及び包装シート60を一体的に縦方向に折り畳む。本実施形態では、縦方向の所定の位置に設定された第1折り目F1及び第2折り目F2においてナプキン1(及び包装シート60)が縦方向に三つ折りにされる。はじめに第1折り目F1にて肌側表面が内側となるようにナプキン1が縦方向に折り畳まれ。次に、第2折り目F2にて、同様に肌側表面が内側となるようにナプキン1が縦方向に折り畳まれる。その後、包装シート60の横方向両端部が縦方向に沿って超音波溶着や熱溶着等の公知のシール手段を用いて接合される。最後に、包装シート60の横方向中央部に固定テープ61が貼付される。固定テープ61は包装シート60の外面に対して剥離可能に貼付されており、これにより、ナプキン1の使用前に包装シート60が剥がれたり、ナプキン1の包装体が展開してしまったりすることが抑制される。このようにして、図3Bに示されるようなコンパクトな形態の包装体が形成される。
使用者がナプキン1を使用する際には、折り畳まれているナプキン1を上述とは逆の手順により展開する。そして、ナプキン1から包装シート60を引き剥がし、露出した粘着面31Aを下着に貼付することにより位置がずれないようにしてナプキン1を着用する。
ところで、ナプキン1を個別に包装する際には、サイドフラップ50が横方向内側に折り畳まれるため(図3A参照)、サイドフラップ50に形成されている冷感領域CRと、吸収体10の肌側表面の一部とが厚さ方向で重複することになる。そして、当該重複する部分では冷感領域CRの冷感剤の成分が吸収体10側に転移して、吸収体10(トップシート20)の肌側表面に付着する場合がある。吸収体10に冷感剤の成分が付着すると、当該吸収体と当接する使用者の肌に冷感剤が直接作用し、強い刺激となって使用者に不快感を与えるおそれがある。これに対して、本実施形態のナプキン1では冷感領域CRと吸収体10との厚さ方向における重複を所定の領域に制限することにより、使用者に不快感を与えにくくしている。以下、この点について説明する。
図4は、サイドフラップ50を横方向内側に折り畳んだ状態の生理用ナプキン1の平面図である。図5は、図4のC−C断面について表した図である。なお、図4では、折り畳まれたサイドフラップ50の冷感領域CRと、ヒンジ部110や孔部120との位置関係を説明するために、実際にはサイドフラップ50に隠れて見えなくなる部分のヒンジ部110及び孔部120についても実線で表示している。
図4及び図5に示されるように、サイドフラップ50を横方向内側に折り畳んだ状態で、冷感領域CR(図4の網掛け部)は吸収体10の横方向両側部に配置されることになる。具体的には、吸収体10の横方向中央線を含む中央領域と厚さ方向において重ならない位置に冷感領域CRが配置されている。特に、膣口当接領域では、吸収体10で1対のヒンジ部110の間に挟まれた領域と厚さ方向において重ならない位置に冷感領域CRが配置されている。上述したように、1対のヒンジ部110の間に挟まれた領域(吸収体10の横方向中央の領域)は、ナプキン1の使用時に使用者の肌と当接する領域である。したがって、当該領域と冷感領域CRとが厚さ方向において重ならないようにすることで、冷感領域CRの冷感剤の成分が吸収体10の1対のヒンジ部110の間に挟まれた領域に転移することを抑制することができる。これにより、使用者に不快感を与えにくくなる。特に、図4に示される膣口当接領域は使用者の膣口と直接接触する部分であるため、1対のヒンジ部110の間に挟まれた領域のうち膣口当接領域と、冷感領域CRとが厚さ方向において重ならないようにすることで、冷感剤による刺激が使用者の膣口部に作用することを抑制することができる。
なお、ナプキン1の縦方向後側の領域では、折り畳まれたヒップフラップ部52に配置されている冷感領域CRが、1対のヒンジ部110の間に挟まれた領域と一部重なっている。しかし、当該領域はナプキン1の使用時において使用者の臀部と当接する領域であるため、膣口当接領域と比較して、冷感剤による刺激が作用しても使用者に不快感を与えにくい。逆に、臀部側では、ヒップフラップ部52によって広範な領域が覆われることにより蒸れが発生しやすくなっているため、吸収体側の一部の領域に冷感剤の成分が転移したとしても、使用者に不快感を与えるのではなく、清涼感を与えやすくなる。したがって、ナプキン1の縦方向後側の領域において、ヒップフラップ部52の冷感領域CRが1対のヒンジ部110の間に挟まれた領域の一部と重複したとしても問題は生じにくい。
また、冷感領域CRは、サイドフラップ50を折り曲げる基点となる折り曲げ線50fと重複しないように形成されている(図4参照)。つまり、サイドフラップ50を横方向内側に折り畳む際に、冷感領域CR自体が折り曲げられることは無い。本実施形態では、トップシート20の所定の領域に粒子状の冷感剤を接着剤で接合することにより、冷感領域CRが形成されている。仮に、冷感領域CRが折り曲げ線50fと重複すると、折り曲げ時に発生する応力等の影響により、当該重複した部分において冷感剤粒子の品質が変化してしまうおそれがある。例えば、折り曲げ時の応力が作用することで冷感剤の核である清涼剤が外部に露出して揮発してしまい、当該部分ではナプキン1の使用時に使用者に対して清涼感を与えることができなくなることなどが考えられる。これに対して、本実施形態の冷感領域CRでは、折り曲げによる応力等が作用することが無いため、冷感領域CRの全領域について冷感剤が均質な状態に保たれ易くなる。
また、ナプキン1の使用時には、ウイング部51が折り曲げ線50fに沿って非肌側に折り返され、当該ウイング部51が形成されている領域(すなわち膣口当接領域)において折り曲げ線50fが使用者の鼠径部(脚部のつけね付近)と当接する状態となる。このとき、冷感領域CRが折り曲げ線50fと重複していると、折り曲げ線50fに沿って使用者の鼠径部に対して冷感剤による刺激が付与され、使用者に不快感を生じさる場合がある。しかし、本実施形態ではウイング部51が形成されている領域においても折り曲げ線50fと冷感領域CRとが厚さ方向に重複していないため、このような鼠径部における不快感を使用者に生じさせにくくなっている。
また、図4及び図5で示されるように、サイドフラップ50を横方向内側に折り畳んだ状態において、冷感領域CRは、少なくともバックシート30によって厚さ方向に挟み込まれている。言い換えると、冷感剤が塗布されている冷感領域CRの全ての部分がバックシート30の厚さ方向の間に配置された状態となる。バックシート30は樹脂フィルム等により構成されているため、サイドフラップ50を折り畳んだ状態で冷感領域CRから冷感剤の粒子が離脱したとしても、当該冷感剤の粒子がバックシート30を通過して、ナプキン1の外部に漏出する等の問題は生じにくい。さらに本実施形態では、冷感領域CRとバックシート30との間に補強シート55が設けられているため、冷感剤の粒子が外部に漏出することをより抑制しやすくなっている。
また、図5に示されるように、サイドフラップ50を横方向内側に折り畳んだ状態において、冷感領域CRの少なくとも一部がΩ折り領域20frと厚さ方向で重なっている。上述したように、Ω折り領域20frはトップシート20が厚さ方向に折り重ねられて形成されているため、当該Ω折り領域20frではトップシート20の他の領域と比較して厚さ方向の厚さが高くなっている(厚くなっている)。したがって、サイドフラップ50を折り畳むと、冷感領域CRは先ずΩ折り領域20frと対向する位置関係となる。したがって、冷感領域CRから吸収体10への冷感剤の成分の転移が発生したとしても、当該冷感剤の成分はΩ折り領域20frに優先的に転移しやすくなる。冷感剤の転移を吸収体10の横方向両端部の領域で優先的に発生させることにより、吸収体10の1対のヒンジ部110間に挟まれた領域には冷感剤が転移しにくくなる。これにより、ナプキン1の使用時において、より使用者に不快感を与えにくくすることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
<冷感領域の形成について>
上述の実施形態では、冷感領域を形成する際に、先ずトップシート20の非肌側表面の所定の領域にHMA等の接着剤を塗布しておき、当該接着剤が塗布された領域に冷感剤の粒子を付着させる方法が説明されていたが、冷感領域の形成方法はこの限りではない。例えば、粒子状ではなく液状の冷感剤を用いて、トップシート20の非肌側表面の所定の領域に当該冷感剤の液体を直接塗布することによって冷感領域が形成されていても良い。また、薄膜状のシート部材にあらかじめ冷感剤を付着させておき、冷感剤が付着した当該シート部材をトップシート20の非肌側表面の所定の領域に貼り付ける方法等であっても良い。
<生理用ナプキン1の折り畳み方法について>
上述の実施形態では、横方向に沿った複数の折り目(図3AにおけるF1及びF2)を基点として生理用ナプキン1が縦方向に折り畳まれる例について説明されていたが、生理用ナプキン1の折り畳み方はこの限りではない。例えば、生理用ナプキン1が縦方向に沿った折り目を基点として横方向に折り畳まれるのであっても良いし、縦方向及び横方向の両方に折り畳まれるのであっても良い。
<ヒンジ部110について>
上述の実施形態では、主に膣口当接領域に配置される1対のヒンジ部110について説明されていたが、ヒンジ部110は、図1に示されるように吸収体10の縦方向のほぼ全領域に亘って形成されている。また、上述の実施形態においてヒンジ部110は複数の圧搾溝が並ぶことによって形成されていたが、全体が繋がった一本の線(曲線)として形成されるのであってもよい。
<孔部120について>
上述の実施形態では、1対のヒンジ部110の間に挟まれる領域に複数の孔部120が形成されていたが、1対のヒンジ部110の間に挟まれる領域において、孔部120が形成される領域と形成されない領域とが設けられるのであっても良い。孔部120が形成されない領域では、孔部120が形成される領域と比較して吸収体10の剛性が低くなるため、孔部120の配置や数を変更することによって、吸収体10の剛性を部分的に調整することができる。例えば、吸収体10の縦方向後側の横方向中央部の領域において孔部120を設けないようにしておけば、当該領域の剛性が低くなり、吸収体10の臀部におけるフィット感を高めることができる。
1 生理用ナプキン(ナプキン)、
10 吸収体、
20 トップシート、20fr Ω折り領域、
25 セカンドシート、
30 バックシート、31A 粘着面、31B 粘着面、
50 サイドフラップ、50f 折り曲げ線、
51 ウイング部、52 ヒップフラップ部、
55 補強シート、
60 包装シート、61 固定テープ、
110 ヒンジ部、
120 孔部、
CR 冷感領域、
F1 第1折り目、F2 第2折り目

Claims (9)

  1. 液体を吸収する吸収体と、使用者の肌側から前記吸収体を厚さ方向に覆うトップシートと、使用者の非肌側から前記吸収体を前記厚さ方向に覆うバックシートと、を有する吸収性物品であって、
    前記吸収体の横方向両側部から外側に延出するサイドフラップが設けられ、前記サイドフラップの所定の領域には冷感剤が塗布されており、
    前記吸収体を覆う前記トップシートの前記肌側の表面と前記サイドフラップの前記肌側の表面とが前記厚さ方向で対向するように、前記サイドフラップを前記横方向の中央側へ折り畳んだときに、
    前記サイドフラップの前記冷感剤が塗布された前記所定の領域と、前記吸収体の前記横方向の中央線とが、前記厚さ方向において重ならない、ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収体には、縦方向に伸びた1対のヒンジ部が形成されており、
    前記サイドフラップを前記横方向の中央側へ折り畳んだときに、
    前記サイドフラップの前記冷感剤が塗布された前記所定の領域と、前記1対のヒンジ部に挟まれた領域のうち使用者の膣口と当接する領域とが、前記厚さ方向において重ならない、ことを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
    前記冷感剤は粒子であり、
    前記冷感剤のうち少なくとも一部は、接着剤によって前記サイドフラップに接合されている、ことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記サイドフラップは、第1のシート部材と第2のシート部材とが前記厚さ方向に積層されることにより構成されており、
    前記冷感剤は、積層された前記第1のシート部材と前記第2のシート部材との間に設けられている、ことを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品であって、
    前記第1のシート部材は前記肌側に配置される部材であり、前記第2のシート部材は前記非肌側に配置される部材であり、
    前記冷感剤のうち少なくとも一部は、接着剤によって前記第1のシート部材の前記非肌側の表面に接合されている、ことを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項5に記載の吸収性物品であって、
    前記第1のシート部材は不織布であり、
    前記第1のシート部材の前記非肌側の表面における繊維の密度は、前記第1のシート部材の前記肌側の表面における繊維の密度よりも高い、ことを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記サイドフラップを、前記吸収体の縦方向に伸びる折り曲げ線に沿って前記横方向の中央側へ折り畳んだときに、
    前記サイドフラップで前記冷感剤が塗布された前記所定の領域と、前記折り曲げ線とが前記厚さ方向において重ならない、ことを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記サイドフラップを前記横方向の中央側へ折り畳んだときに、
    前記サイドフラップで前記冷感剤が塗布された全ての領域が、前記バックシートの前記厚さ方向の間に配置される、ことを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記吸収体の前記横方向の両端部には前記トップシートが前記厚さ方向に折り重ねられた領域が形成されており、
    前記サイドフラップを前記横方向の中央側へ折り畳んだときに、
    前記サイドフラップで前記冷感剤が塗布された前記所定の領域のうち少なくとも一部の領域が、前記トップシートが前記厚さ方向に折り重ねられた領域と前記厚さ方向において重なる、ことを特徴とする吸収性物品。
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