JP4771756B2 - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP4771756B2
JP4771756B2 JP2005178567A JP2005178567A JP4771756B2 JP 4771756 B2 JP4771756 B2 JP 4771756B2 JP 2005178567 A JP2005178567 A JP 2005178567A JP 2005178567 A JP2005178567 A JP 2005178567A JP 4771756 B2 JP4771756 B2 JP 4771756B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
absorbent
sheet
reinforcing
buffer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005178567A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006346303A (ja
Inventor
あかね 酒井
渡 吉政
和也 西谷
聡 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uni Charm Corp
Original Assignee
Uni Charm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uni Charm Corp filed Critical Uni Charm Corp
Priority to JP2005178567A priority Critical patent/JP4771756B2/ja
Priority to US11/423,567 priority patent/US7727212B2/en
Priority to CN2006100928260A priority patent/CN1879583B/zh
Publication of JP2006346303A publication Critical patent/JP2006346303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4771756B2 publication Critical patent/JP4771756B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/53Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium
    • A61F13/531Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium having a homogeneous composition through the thickness of the pad
    • A61F13/532Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium having a homogeneous composition through the thickness of the pad inhomogeneous in the plane of the pad
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/45Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the shape
    • A61F13/47Sanitary towels, incontinence pads or napkins
    • A61F13/4702Sanitary towels, incontinence pads or napkins having a reinforcing member
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/53Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium
    • A61F13/539Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium characterised by the connection of the absorbent layers with each other or with the outer layers

Description

本発明は、経血を吸収する生理用ナプキンや、おりものを吸収するパンティライナー、または尿吸収パッドなどとして使用され、股間部に装着される吸収性物品に関する。
女性の股間部に装着される吸収性物品は、経血を吸収する生理用ナプキン、おりものを吸収するパンティライナー、または尿吸収パッドなどとして使用される。
この種の吸収性物品が女性の股間部に装着されると、左右の大腿部から吸収性物品を横方向へ圧縮させる力が作用する。この力により吸収性物品は、縦方向中心線から折れ曲がったり、あるいは中央部が身体に向けて凸形状に変形し、あるいは中央部が身体から離れるように凹状に変形しやすくなる。さらには、吸収性物品が大腿部によって左右から挟まれることで、吸収体の幅寸法が縮められ、この圧縮力が吸収体の前方および後方にも及んで、吸収体全体の幅が細くなることもある。吸収性物品がこのように変形すると、吸収体と身体の排泄部との間に隙間が形成されやすく、経血や尿などが吸収性物品の横方向や後方へ漏れるおそれがある。
また、吸収性物品を下着に装着した状態で、所定時間使用後に下着と共に外した際も、凸状や凹状に変形したままとなり、あるいは幅寸法が狭くなったままとなって、吸収体が元の形状に復元できず、使用者に経血や尿が吸収性物品から漏れているのではないか、との不安を与えやすい。
例えば、特許文献1に記載のように、吸収体を凹状に圧縮した圧縮線が形成され、この圧縮線で中央の吸収領域が囲まれた吸収性物品が知られている。この吸収性物品は、股間部に装着されているときに、大腿部からの圧力が圧縮線に集中して作用し、圧縮線で囲まれた中央の吸収領域が身体に向かって凸状に変形して身体に当接しやすくなり、圧縮力が解除されたときには、圧縮線が弾性復元機能を発揮して吸収領域が広がる状態に復元することを期待するものである。しかし、排泄液が吸収されると圧縮線の圧縮力が弱まって弾性機能が低下しやすいため、大腿部からの圧縮力が解除された後に、中央領域が広がるように復元できず、幅寸法が狭くなったままの状態を維持しやすい。その結果、使用中は吸収性物品で広く身体を覆うことができず、経血などの漏れが生じやすくなり、使用後は幅寸法が狭くなっているため、使用者に、経血などが漏れているのではという不安を与えやすい。
以下の特許文献2に記載の生理用ナプキンは、前端部と後端部に、横方向に延びる安定化部材が設けられている。この安定化部材は、横方向へ弾性力を発揮できるものであり、生理用ナプキンが左右から圧縮力を受けたときに、前端部と後端部に位置する安定化部材が圧縮力に対して抵抗力を発揮できるというものである。
しかしながら、前記生理用ナプキンは、前端部と後端部において、横方向からの圧縮力に対して抵抗力を発揮できるが、生理用ナプキンの前後の中間部分は横方向からの圧縮力に対して抵抗力を発揮できず、生理用ナプキンを着用しているときに、前記中間部分において吸収体が横方向へ大きく収縮させられることを避けることができない。
特開平11−33054号公報 特許第3455232号公報
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、股間部に着用されて大腿部で挟まれ、横方向からの圧縮力を受けたときに、その圧縮力が中央に位置する主吸収領域になるべく影響を与えないようにして、主吸収領域と身体の排泄部との密着を維持しやすくし、また大腿部からの圧力が緩和されたときには、元の幅寸法に復元しやすい吸収性物品を提供することを目的としている。
本発明は、吸収体と、吸収体の肌側表面を覆う透液性の表面シートと、吸収体の着衣側表面を覆う裏面シートとを有して、股間部に装着される吸収性物品において、
縦方向中心線上に位置する主吸収領域と、前記主吸収領域の左右両側に位置する緩衝領域と、前記緩衝領域の左右両外側に位置して縦方向に延びる側部補強領域とを有し、横方向への曲げ剛性が、側部補強領域>緩衝領域で、且つ主吸収領域>緩衝領域であることを特徴とするものである。
本発明の吸収性物品は、股間部に装着された状態で、大腿部から横方向の圧縮力を受けると、左右両側に位置する側部補強領域が弾性力を発揮して縦方向中心線に向けて湾曲するような変形を生じやすくなる。この側部補強領域の変形により、その内側に位置する軟質な緩衝領域が圧縮変形するが、主吸収領域は緩衝領域よりも剛性が高いため、緩衝領域が圧縮しても、この圧縮力が主吸収領域に伝達されにくくなる。そのため、主吸収領域の極端な圧縮変形を抑制でき、主吸収領域は比較的広い面積を確保した状態で、身体の排泄部に密着しやすくなる。
本発明は、好ましくは、主吸収領域の前後に位置する緩衝領域と、この緩衝領域の前後の外側に位置して左右の側部補強領域を繋ぐ前方補強領域および後方補強領域を有し、横方向の曲げ剛性が、前方補強領域>緩衝領域で、後方補強領域>緩衝領域である。
前方補強領域と後方補強領域とが設けられていると、左右両側に位置する側部補強領域が、前後において前方補強領域と後方補強領域とで支えられるようになり、大腿部からの圧縮力を受けたときに、側部補強領域は、縦方向の中間部分が縦方向中心線に向かって凸状に湾曲変形しやすくなる。その結果、主吸収領域の両側の緩衝領域が圧縮変形して、吸収体全体の幅寸法が縮められるような変形が生じにくくなる。さらに大腿部からの圧縮力が緩和されたときに、吸収性物品は、元の形状に戻りやすくなる。
本発明は、前記吸収体に、前記主吸収領域と緩衝領域および側部補強領域が形成されているものである。また、前記吸収体に、前記主吸収領域、緩衝領域、側部補強領域、前方補強領域および後方補強領域が設けられているものである。
本発明は、例えば、前記側部補強領域で、前記吸収体を形成する吸収シートが折り曲げられているものである。
あるいは、本発明は、吸収体は、吸収シートと吸収コアとが重ねられて構成され、前記吸収シートの両側部が折り曲げられて側部補強領域が形成され、前記吸収コアを有する部分が前記主吸収領域とされているものである。
また本発明は、側部補強領域では、折り曲げられた吸収シートどうしが接着剤で固定されているものであってもよい。
さらに本発明は、吸収体の目付けは、側部補強領域が緩衝領域よりも大きく、且つ主吸収領域が緩衝領域よりも大きいものとして構成できる。この場合に、吸収体が厚み方向へ圧縮されていると、主吸収領域、緩衝領域および側部補強領域との間の曲げ剛性の差を大きくしやすくなる。
また本発明は、主吸収領域では、前記吸収体の上に上部吸収コアが重ねられているものが好ましい。
主吸収領域において、吸収体に上部吸収コアが重ねられていると、主吸収領域の肌側表面を凸状に形成でき、主吸収領域が身体の排泄部に密着しやすくなる。また主吸収領域が変形しにくくなる。
例えば、本発明は、前方補強領域と後方補強領域では、複数の吸収シートが接着剤を介して固定されているものである。
本発明では、前記側部補強領域では、吸収体が、熱可塑性樹脂を含む補強シートで補強されていることが好ましい。
前記補強シートが設けられていると、側部補強領域が液を吸収した状態で、側部補強領域の曲げ剛性が極端に低下するのを防止できる。
また、本発明は、主吸収領域の後方では、左右両側の側部補強領域の間に、中間補強領域が設けられ、側部補強領域と中間補強領域の間に緩衝領域が設けられているものとすることができる。
吸収性物品の後方部分に、中間補強領域が設けられていると、縦方向の中央部分に作用する圧縮力が後方部分に伝達されても、後方部分が幅方向に圧縮されにくくなる。また、側部補強領域と緩衝領域および中間補強領域が順番に配置されることにより、吸収性物品の後方部分が、臀部の膨らみ形状に沿って変形しやすくなる。
さらに本発明は、前記側部補強領域は、後方部分に非連続部を有しており、横方向の曲げ剛性は、側部補強領域>非連続部とすることが可能である。
前記非連続部が設けられていると、大腿部からの圧縮力によって、吸収性物品の前方部分が圧縮変形したときに、その変形力が後方部分に伝達するのを抑制でき、吸収性物品の後方部分が広がった状態で身体に密着した状態を維持しやすくなる。
また、本発明は、前記吸収体と前記裏面シートとが接着剤を介して固定されており、前記接着剤の単位面積当たりの塗工量は、側部補強領域が緩衝領域よりも多く、且つ主吸収領域が緩衝領域よりも多いものであってもよい。
前記構成では、側部補強領域と主吸収領域において、繊維で構成される吸収体と裏面シートの密着度が高まるため、両領域の曲げ剛性を、緩衝領域よりも高く設定しやすくなる。
本発明の吸収性物品は、股間部に装着され大腿部から圧縮力を受けたときに、主吸収領域が、幅寸法が縮まるように変形しにくくなり、主吸収領域が身体の排泄部に密着しやすくなる。また大腿部からの圧縮力が緩和されると、吸収性物品が元の幅寸法に戻りやすくなる。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキン、パンティライナ−、尿吸収パッドなどとして、女性の股間部に装着されるものであるが、以下の実施の形態では、主に経血を吸収するための生理用ナプキンを例として説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態の生理用ナプキン1を肌側表面から見た平面図、図2は、図1に示す生理用ナプキン1をII−II線で切断し且つ表面シートと側部シートを一部除去した断面斜視図、図3は生理用ナプキン1に設けられている吸収体を示す平面図、図4は吸収体の構成を説明するためのものであり、図3のIV−IV線の断面図、図5は、生理用ナプキン1の吸収体と裏面シートとを接着する接着剤層の塗工量を説明する裏面シートの平面図、図6は図5のVI−VI線断面に相当するものであり、吸収体と裏面シートとの接着状態を示した断面図である。
以下においては、生理用ナプキン1を構成する各要素の2つの表面のうち、身体に向く表面を「肌側表面」と呼び、反対側の表面を「着衣側表面」と呼ぶ。また、生理用ナプキンの長手方向を「縦方向」と呼び、前記縦方向と直交する方向を「横方向」と呼ぶ。各要素の寸法は、特に明記しない限り、縦方向に測定した寸法を「長さ寸法」とし、前記横方向に測定した寸法を「幅寸法」と呼ぶ。
図1に示すように、生理用ナプキン1は、曲線形状の前縁部2と同じく曲線形状の後縁部3を有している。生理用ナプキン1は、縦方向中心線Oyでの長さ寸法が150〜450mm程度の縦長形状である。生理用ナプキン1の両側部の形状は、前方において、左右両側に突出した前方フラップ部4,4と、前記前方フラップ部4,4よりも後方において左右両側に突出した折り返しフラップ部5,5と、前記折り返しフラップ部5,5よりもさらに後方において、左右両側に突出した後方フラップ部6,6とを有している。
生理用ナプキン1は、吸収体20を有している。図1および図3に示すように、吸収体20は、前方へ向けて突曲線形状の前端部20aと、後方へ向けて突曲線形状の後端部20bと、縦方向中心線Oyと平行に直線状に延びる右側端部20cおよび左側端部20dを有している。吸収体20の前端部20aは、生理用ナプキン1の前縁部2よりも内側に位置し、吸収体20の後端部20bは、生理用ナプキン3の後縁部3よりも内側に位置している。
図2に示すように、吸収体20の肌側表面には、上部吸収コア30が設置されており、吸収体20および上部吸収コア30の肌側表面には、液透過性の表面シート11が重ねられている。吸収体20の両側部の肌側表面には側部シート12,12が重ねられている。側部シート12は液透過性であるが、表面シート11よりも液の透過率の低い素材で形成されている。吸収体20の着衣側表面には、液透過性の裏面シート13が重ねられている。
吸収体20の前端部20aと生理用ナプキン1の前縁部2との間では、表面シート11と裏面シート13とがホットメルト型接着剤で接着されており、吸収体20の後端部20bと生理用ナプキン1の後縁部3との間では、表面シート11と裏面シート13とがホットメルト型接着剤で接着され、さらに前縁部2と後縁部3のそれぞれから内側へ所定の幅寸法の範囲で、表面シート11と裏面シート13とが熱シールされている。吸収体20の右側端部20cよりも外側および左側端部20dよりも外側では、側部シート12と裏面シート13とがホットメルト型接着剤で接着されて、前記前方フラップ部4,4、折り返しフラップ部5,5および後方フラップ部6,6が形成されている。また、前記前方フラップ部4,4、折り返しフラップ部5,5および後方フラップ部6,6の周縁部では、側部シート12と裏面シート13とが熱シールされている。
図2に示すように、吸収体20の肌側表面の両側部には表面シート11が重ねられ、さらにその肌側表面に側部シート12が重ねられている。側部シート12,12の対向縁部12a,12aは、縦方向中心線Oyと平行で、縦方向中心線Oyから左右に等距離離れた位置にある。対向縁部12aと対向縁部12aとで挟まれた領域では、表面シート11と吸収体20とが肌側から圧縮されて圧縮部14が形成されている。圧縮部14は、加熱下で表面シート11と吸収体20とを部分的に加圧して、表面シート11と吸収体20とを、物理的にあるいは融着により固定しているものである。圧縮部14は上部吸収コア30を囲むように間欠的に形成されており、圧縮部14で囲まれた領域では、表面シート11が上部吸収コア30と共に肌側に向けて突出している。
図2に示すように、裏面シート13の着衣側表面では、縦方向中心線Oyの左右両側において縦方向に帯状に延びる感圧接着剤層15,15が設けられている。この感圧接着剤層15,15は、生理用ナプキン1の着衣側表面を下着のクロッチ部の内面に固定する固定手段として機能している。また、折り返しフラップ部5,5においても、裏面シート13の着衣側表面にフラップ部感圧接着剤層16,16が設けられている。生理用ナプキン1を使用する前の梱包状態では、前記感圧接着剤層15,15およびフラップ部感圧接着剤層16,16が離型シートで覆われて保護されている。
図4に示すように、吸収体20は、下部吸収シート21と上部吸収シート22、および下部吸収シート21と上部吸収シート22との間に挟まれた下部吸収コア23を有している。
下部吸収シート21と上部吸収シート22は、親水性素材で形成されて液を吸収して保持する機能を有するもの、あるいは液を透過させあるいは拡散する機能を発揮できるように繊維間に空隙を有するものである。例えば、下部吸収シート21と上部吸収シート22が、パルプ繊維と、熱可塑性の合成樹脂繊維と、高吸収性樹脂(SAP)およびアクリル系などのバインダーを含むエアーレイド不織布で形成されている。エアーレイド不織布は、パルプ繊維と合成樹脂繊維をエアーレイド法で積層して繊維ウエッブを形成し、前記繊維ウエッブに高吸収性樹脂とバインダーを含ませ、加圧ローラ間で加圧し、前記バインダーで繊維間を接着させたものである。あるいは、バインダーを含ませず、加熱されたローラ間で加圧し、熱可塑性の合成樹脂繊維の表面を溶融させて繊維間を溶着接合したものであってもよい。熱可塑性の合成樹脂繊維は、ポリエチレン(PE)樹脂繊維、ポリプロピレン(PP)樹脂繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、あるいは芯部がPP樹脂またはPET樹脂で、鞘部がPE樹脂の芯鞘型複合合成繊維などである。
この実施の形態では、下部吸収シート21と上部吸収シート22は、繊維の質量に対して、パルプ繊維が30〜90質量%、合成樹脂繊維が10〜70質量%含まれ、さらに前述の高吸収性樹脂とアクリル系バインダーが含まれた、目付けが100〜500g/mで、密度が0.03〜0.2g/cmのエアーレイド不織布が使用される。
下部吸収シート21および上部吸収シート22を構成する他の素材としては、レーヨン繊維などの再生セルロース繊維、アセテートなどの半合成セルロース繊維、熱可塑性の合成樹脂繊維、親水油剤が塗布された熱可塑性の合成樹脂繊維などで形成された不織布が使用可能であり、サーマルボンディング法で形成されたスルーエアー不織布やポイントボンド不織布、ウォータジェット法やニードルパンチ法で形成されたスパンレース不織布など種々のものを使用することが可能である。さらに、目付けの大きい親水紙や、レーヨン紙、またはこれら紙を重ねたもの、あるいは、パルプ繊維を圧縮したシートパルプなどを使用することもできる。
下部吸収シート21と上部吸収シート22として、合成樹脂繊維を含んだものを使用すると、液を吸収した状態でもシートの剛性が劣化せず、側部補強領域などの曲げ剛性を高く維持できる。
図4に示すように、下部吸収シート21は、右側縁部21aが内側に向くように折り曲げられて幅寸法W1の折り返し部が形成されているとともに、左側縁部21bが内側に折り曲げられて幅寸法W1の折り返し部が形成されている。それぞれの折り返し部では、対面する下部吸収シート21どうしが接着剤24で接着固定されている。上部吸収シート22も同様に、右側縁部22aが内側に向くように折り畳まれて、幅寸法W1の折り返し部が形成され、左側縁部22bが内側に向くように折り畳まれて、幅寸法W1の折り返し部が形成されている。それぞれの折り返し部では、対面する上部吸収シート22どうしが接着剤25で接着されている。さらに、下部吸収シート21の折り返し部と、上部吸収シート22の折り返し部とが、幅寸法W1の範囲で接着剤26で接着固定されている。
接着剤24,25および26は、ホットメルト型の感圧接着剤層である。例えば、スチレン−イソプレン−スチレンのブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンのブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン・ブタジエン−スチレンのブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン・プロピレン−スチレンのブロック共重合体(SEPS)などと、可塑剤と粘着付与剤とで形成される。感圧接着剤は単位面積当たり多くの塗工量で塗工できるため、接着剤24,25,26で接着した部分の剛性を高めることができる。
図3に示すように、下部吸収シート21および上部吸収シート22の折り返し部は、縦方向に均一な幅寸法W1で縦方向の全長に向けて延びており、吸収体20は、右側の折り返し部が形成されている部分が右側部補強領域41となり、左側の折り返し部が形成されている部分が左側部補強領域42となっている。前記幅寸法W1は、3〜15mm程度である。
吸収体20の前部には前方補強領域43が形成されている。前方補強領域43は、吸収体20の前端部20aと境界部43aとの間に形成されている。吸収体の後部には後方補強領域44が形成されている。後方補強領域44は、吸収体20の後端部20bと境界部44aとの間に形成されている。
前方補強領域43と後方補強領域44は、下部吸収シート21と上部吸収シート22の少なくとも一方の繊維の目付けを部分的に大きくすることによっても形成可能であるが、この実施の形態では、前方補強領域43と後方補強領域44が、下部吸収シート21と上部吸収シート22とを、前記接着剤24,25,26と同じホットメルト型の感圧接着剤で互いに接着固定することによって形成されている。
前方補強領域43と後方補強領域44では、下部吸収シート21と上部吸収シート22とが、20〜60g/mの範囲で多めに塗工された感圧接着剤により全面的に接着固定されている。前方補強領域43の境界部43aと、吸収体20の前端部20aとの縦方向の距離は、10〜50mmの範囲であることが好ましく、後方補強領域44の境界部44aと、吸収体20の後端部20bとの縦方向の距離も、10〜50mmの範囲が好ましい。
図3には下部吸収コア23の右縁部23aと左縁部23bとを破線で示している。下部吸収コア23の幅寸法は、所定の長さの範囲で同じであり、その前方において右縁部23aと左縁部23bが徐々に接近しており、後方においても右縁部23aと左縁部23bが徐々に接近している。
下部吸収コア23は、パルプ繊維の積層体が親水性のティッシュペーパで包まれたもの、あるいはパルプ繊維と高吸収性樹脂との積層体が親水性のティッシュペーパで包まれたものである。下部吸収シート21と上部吸収シート22との間に下部吸収コア23が挟まれた状態で、下部吸収シート21、下部吸収コア23よび上部吸収シート22が一緒に加熱下で加圧されて圧縮されている。この圧縮工程により、図3に示すように多数のエンボス部27が形成されている。個々のエンボス部27は小円形や正方形などであり、縦方向と横方向に例えば5〜15mmの間隔を空けて配列している。また、前記エンボス部27に加え、あるいはエンボス部27を形成する代わりに、下部吸収シート21と下部吸収コア23とをホットメルト型接着剤で接着し、下部吸収コア23と上部吸収シート22を、液の透過を妨げない範囲で塗工されたホットメルト型接着剤で接着してもよい。
下部吸収コア23は、目付けが100〜300g/m程度であり、前記エンボス加工により密度が0.05〜0.2g/cmの範囲で、厚みが0.5〜5mmの範囲で形成されることが好ましい。吸収体20は、下部吸収シート21と下部吸収コア23および上部吸収シート22が積層された領域(前記右縁部23aと左縁部23bとで囲まれた領域)が主吸収領域45である。なお、前記上部吸収コア30は平面形状が下部吸収コア23と同じで且つ同じ寸法であり、主吸収領域45において、上部吸収コア30が下部吸収コア23の真上に重ねられている。
吸収体20における主吸収領域45の幅寸法は、20〜50mmであり、長さ寸法は80〜160mm程度である。生理用ナプキン1は、主吸収領域45が女性の排泄部である膣口に対向し、また縦方向の長さ寸法が大きいものでは、主吸収領域45が、膣口から肛門付近、さらにはその後方の臀裂部に対向する。
図1と図3に示すように、この実施の形態では、主吸収領域45は、生理用ナプキン1の横方向基準線Xを中心として前後の同じ距離の範囲に形成されている。横方向基準線Xは、折り返しフラップ部5を前後に二分する仮想線である。生理用ナプキン1を着用するときには、折り返しフラップ部5の形状と圧縮部14のパターンを目安とし、前記横方向基準線Xと縦方向中心線Oyの交点付近が膣口の中心と一致するようにして装着される。
図3に示すように、主吸収領域45と右側部補強領域41との間が、右側緩衝領域46で、主吸収領域45と左側部補強領域42との間が、左側緩衝領域47である。主吸収領域45と境界部43aとの間が前側緩衝領域48であり、主吸収領域45と境界部44aとの間が後側緩衝領域49である。図3に示すように、右側緩衝領域46、左側緩衝領域47、前側緩衝領域48および後側緩衝領域49では、下部吸収シート21と上部吸収シート22の少なくとも一方に、部分的な低密度部50が形成されている。この低密度部50は、下部吸収シート21や上部吸収シート22を、表面に凹凸を有するギヤ形状のロール間に挟み、シートに縦および横方向への部分的な張力を与えることにより形成される。あるいは低密度部50の代わりに、下部吸収シート21と上部吸収シート22の少なくとも一方に切込線を形成してもよい。低密度部50や切込線は、短い直線形状やクロス線形状などのパターンで形成されるが、図3に示すように、縦方向に向けて間隔を空けて配置されていることが好ましい。
以下では、右側部補強領域41と左側部補強領域42を総称して「側部補強領域」と呼び、前方補強領域43と後方補強領域44を総称して「前後補強領域」と呼び、右側緩衝領域46、左側緩衝領域47、前側緩衝領域48および後側緩衝領域49を総称して「緩衝領域」と呼ぶことがある。
吸収体20は、横方向への曲げ剛性が、緩衝領域において最も低く、右側緩衝領域46、左側緩衝領域47、前側緩衝領域48および後側緩衝領域49では、前記曲げ剛性がほぼ等しい。前記曲げ剛性は、側部補強領域>緩衝領域、前後補強領域>緩衝領域であり、且つ主吸収領域>緩衝領域である。好ましくは、曲げ剛性は、側部補強領域>前後補強領域>主吸収領域>緩衝領域、または、側部補強領域>主吸収領域>前後補強領域>緩衝領域である。
前記曲げ剛性は次のように定義される。側部補強領域、前後補強領域、主吸収領域および緩衝領域と同じ構造のもので、且つ横方向の幅寸法と縦方向の長さ寸法がそれぞれ同じとなる試料を作成する。これら試料を片持ち支持して自由端を横方向へ曲げ変形するのに必要な力の大小が前記曲げ剛性の大小に対応する。具体的には、前記試料を幅寸法が25mm、長さ寸法が38mmとなるように製作し、株式会社安田精機製作所製の「ガーレー剛軟度試験機」を使用し、試料の長さ方向の端から6.3mmの位置で試験機に固定し、試料の固定部から25mm離れた位置に錘の付いた振り子を通過させ、振り子が試料をはじくのに必要となる力を前記試験機で測定した値である。
側部補強領域の横方向の曲げ剛性は、3.92mN(400mg)以上であることが好ましく、前後補強領域の横方向の曲げ剛性も3.92mN(400mg)以上であることが好ましい。これら補強領域での曲げ剛性の上限は、7.84mN(800mg)程度が好ましい。緩衝領域の曲げ剛性は、3.92mN(400mg)未満であることが好ましく、さらに好ましくは2.94mN(300mg)未満である。緩衝領域の曲げ剛性の下限は0.98mN(100mg)程度である。また、主吸収領域45と緩衝領域との曲げ剛性の差は1.47mN(150mg)以上であることが好ましい。
側部補強領域の曲げ剛性が3.92mN(400mg)以上であると、股間部に装着された状態で、吸収体20が大腿部から横向きの圧縮力を受けたときに、右側部補強領域41と左側部補強領域42が、縦方向中心線Oyに向けて湾曲変形しやすくなり、また大腿部からの圧力が除去されたときに、吸収体20が元の形状に復元しやすくなる。主吸収領域45と緩衝領域との曲げ剛性の差が1.47mN(150mg)以上であると、大腿部によって右側部補強領域41と左側部補強領域42が、縦方向中心線Oyに向けて湾曲変形させられたときに、右側緩衝領域46と左側緩衝領域47が圧縮し、主吸収領域45に作用する圧力が緩和され、主吸収領域45が変形しにくくなる。
図2に示す上部吸収コア30は、前記下部吸収コア23の真上に位置し、前記緩衝領域とは重ならないように配置されている。上部吸収コア30は、液の透過を妨げない塗工量で塗工されたホットメルト型接着剤を介して、上部吸収シート22の上に接着固定されていてもよいし、前述した圧縮部14で囲まれることにより、動かないように位置決めされているものであってもよい。
上部吸収コア30は、液を吸収して保持できるパルプ層31を有している。パルプ層31は、パルプ繊維と高吸収性樹脂とで構成され、目付けは200〜400g/m程度である。パルプ層31はカバー層32で包まれている。カバー層32は、液を透過可能なものであり、例えば芯部がPET樹脂で鞘部がPE樹脂の芯鞘型複合合成繊維で形成された目付けが20〜50g/m程度で、密度が0.01〜0.05g/cm程度のスルーエアー不織布である。あるいは、カバー層32が親水性のティッシュペーパであってもよい。
上部吸収コア30の下面(上部吸収シート22と対向する面)および左右両側面は、透液制御シート33で覆われている。透液制御シート33は、パルプ層31に与えられた液を吸収体20に過剰に移行させず、パルプ層31内に液を保持できるようにし、また、パルプ層31内の液の量がパルプ層31の液吸収容量を越えたときに、その液を吸収体20に与えるように制御している。またパルプ層31に保持された液が、上部吸収コア30の両外側へ流出するのを抑制する機能を発揮する。なお、パルプ層31の肌側表面は、透液制御シート33で覆われていない。
透液制御シート33は、多数の液透過孔が形成された樹脂フィルムや、液透過性の不織布を複数枚重ねて構成したもの、あるいは樹脂フィルムと不織布のラミネート材などで形成される。
表面シート11は、親水性で液透過性であれば、どのようなものであってもよい。例えば表面シート11は、スルーエアー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、あるいは多数の液透過孔が形成された不織布、多数の液透過孔が形成された樹脂フィルム、または多数の液透過孔が形成された樹脂フィルムと液透過性の不織布とのラミネート材などで形成される。側部シート12は、多数の液透過孔が形成された樹脂フィルム、液透過孔を有するスパンボンド不織布などで形成される。
裏面シート13は液遮断性であり、PE樹脂やPP樹脂で形成された樹脂フィルムで形成される。または微細なフィラーを含み、フィラーの周囲に通気性で液不透過性の小孔が形成された通気性樹脂フィルムであってもよい。
図5は、裏面シート13のみを示す平面図で、図6は吸収体20と裏面シート13とが接着されている状態を示す図5のVI−VI線の断面に相当する断面図である。
図6に示すように、裏面シート13と、吸収体20の下部吸収シート21は、ホットメルト型の感圧接着剤55で接着固定されている。実際の接着固定では、下部吸収シート21の着衣側表面に、接着剤55が図5に示すパターンで塗工されて、下部吸収シート21と裏面シート13とが接着固定される。
接着剤55の塗工パターンは、密塗工領域56と粗塗工領域57とを有している。接着剤55の塗工密度は、密塗工領域56が粗塗工領域57よりも高い。例えば、密塗工領域56では、接着剤55が30〜50g/mの塗工量で面状に塗工される。粗塗工領域57では、接着剤55がスパイラル状で5〜15g/mの塗工量で塗工されている。または、粗塗工領域57では、接着剤55が櫛歯状、波状、またはドット状のパターンで塗工される。
粗塗工領域57は、主に右側緩衝領域46から後側緩衝領域49の下に形成され、また左側緩衝領域47から後側緩衝領域49の下に形成されている。前記緩衝領域では、下部吸収シート21と裏面シート13との接着境界において、下部吸収シート21を構成する繊維が動きやすい。逆に右側部補強領域41、左側部補強領域42、前方補強領域43、後方補強領域44および主吸収領域45では、下部吸収シート21と裏面シート13とが全面的に接着されているため繊維が動きにくい。このような構成によっても、緩衝領域の曲げ剛性を低く、主吸収領域45とそれぞれの補強領域の曲げ剛性を高く設定することができる。
この生理用ナプキン1は、裏面シート13の着衣側表面に設けられた感圧接着剤層15を介して下着のクロッチ部の内面に接着固定され、折り返しフラップ部5,5が下着のクロッチ部の両側縁部を挟むようにして折り返され、折り返しフラップ部5,5がフラップ部感圧接着剤層16によって、下着の外面に接着固定される。
この生理用ナプキン1が下着のクロッチ部に固定されたときの幅寸法は、吸収体20の幅寸法にほぼ一致し、その幅寸法が50〜100mm程度である。一方、女性の股間部幅、すなわち両側の大腿部の距離の最小値は20〜40mm程度である。したがって、生理用ナプキン1を股間部に装着した状態で体が動くと、生理用ナプキン1に対して左右両側から縦方向中心線Oyに向かう圧縮力が作用する。図7(A)は、前記圧縮力が作用する前の吸収体20を示し、図7(B)は前記圧縮力が作用したときの吸収体20を模式的に示している。
図7(B)に示すように、大腿部からの圧縮力は、右側部補強領域41と左側部補強領域42に作用する。右側部補強領域41と左側部補強領域42は、横方向への曲げ剛性が高く、しかも右側部補強領域41と左側部補強領域42は、前方において前方補強領域43で繋がれ、後方においても後方補強領域44でつながれている。前方補強領域43と後方補強領域44は、曲げ剛性が高いため、右側部補強領域41と左側部補強領域42の全体が互いに接近するように変形しにくく、右側部補強領域41と左側部補強領域42が、縦方向中心線Oyに向けて凸状に湾曲しやすくなる。
吸収体20は、下部吸収コア23が設けられている主吸収領域45において、右側緩衝領域46および左側緩衝領域47よりも曲げ剛性が高くなっており、さらに吸収体20の主吸収領域45の上に上部吸収コア30が重ねられてさらに剛性が高くなっている。そのため、右側部補強領域41と左側部補強領域42が湾曲したときに、右側緩衝領域46と左側緩衝領域47が圧縮変形しやすくなり、主吸収領域45に作用する圧縮力が緩和されて、主吸収領域45は圧縮されることなく、また圧縮されてもその幅寸法の減少がわずかでなる。よって、主吸収領域45は、常に広い面積で膣口に密着しやすくなる。
大腿部からの圧縮力が解除されると、右側部補強領域41と左側部補強領域42の弾性復元力によって、吸収体20が図7(A)に示す元の形状または寸法に戻りやすくなる。特に前方補強領域43と後方補強領域44を有しているため、圧縮力が解除されたときに、吸収体20の全体が幅細となった変形状態を維持することなく、全体の幅寸法が広がるように復元しやすくなる。例えば、生理用ナプキン1を使用している途中で下着を引き下げたときに、吸収体20が図7(A)に示す状態に復元しやすいため、着用者が、生理用ナプキン1が広がっている状態を目視したときに、横方向などへの経血の漏れが生じていないという安心感を得ることができる。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。
以下の実施の形態において、前記第1の実施の形態の生理用ナプキン1と同じ構成部分には生理用ナプキン1と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図8(A)(B)(C)は、吸収体の側部、すなわち右側部補強領域41の構成の他の実施の形態を示す部分断面図である。
図8(A)に示す吸収体120Aでは、下部吸収シート21の折り返し部と、上部吸収シート22の折り返し部との間に補強シート121が挟まれて、両折り返し部と補強シート121とがホットメルト型の感圧接着剤層によって接着されている。補強シート121は、少なくとも一部に合成樹脂を含む液透過性シートである。合成樹脂を含む液透過性シートで補強シート121を形成すると、右側部補強領域41に経血などが与えられて湿潤状態となっても、右側部補強領域41の曲げ剛性が低下しにくくなる。補強シート121は左側部補強領域42にも設けられる。また、前方補強領域43および後方補強領域44において、下部吸収シート21と上部吸収シート22との間に補強シート121を挟むことも可能である。
補強シート121は、PE、PP、PET樹脂で形成された繊維、または前記樹脂の2種で形成された複合合成繊維などで構成された不織布、または多数の液透過孔が形成された不織布である。または、坪量が20〜35g/m程度で厚みが0.5〜1.5mm程度の樹脂フィルムに多数の液透過孔が形成されたものである。
図8(B)に示す吸収体120Bでは、前記補強シート121が、下部吸収シート21の折り返し部の下面と、上部吸収シート22の折り返し部の上面のそれぞれに重ねられて接着されている。図8(C)に示す吸収体120Cでは、補強シート121が、下部吸収シート21の下面と吸収体20の側縁および上部吸収シート22の上面を覆うように設けられて、接着されている。図8(C)に示すように、吸収体20の側縁が補強シート121で覆われていると、この補強シート121の液透過性能をやや低下させておくことにより、吸収体20に吸収されている経血が側方へ漏れ出るのを防止しやすくなる。
図9(A)(B)は、第2の実施の形態の吸収体220Aの製造工程を示す断面図である。
図9(A)に示すように、吸収体220Aを形成する下部吸収コア223は、パルプ繊維と高吸収性樹脂との混合層、またはパルプ繊維とレーヨン繊維と高吸収性樹脂との混合層、あるいはパルプ繊維と合成樹脂繊維と高吸収性樹脂との混合層である。下部吸収コア223では、主吸収領域に対応する部分223aと、右側部補強領域に対応する部分223b、および左側部補強領域に対応する部分223cにおいて目付けが高く、緩衝領域に対応する部分223d,223eで目付けが低く構成されている。また下部吸収コア223は、親水性で且つ液透過性の被覆シート221で包まれている。被覆シート221は、スルーエアー不織布のように合成樹脂繊維を含む不織布で構成される。合成樹脂繊維を含む被覆シート221を使用すると、吸収体220Aの湿潤時において、全体の曲げ剛性を高めることができる。ただし、被覆シート221は、他の不織布や親水性のティッシュペーパで構成されてもよい。
図9(A)に示す下部吸収コア223と被覆シート221を厚み方向へ圧縮し、さらに主吸収領域45となる部分において、被覆シート221と下部吸収コア223とをエンボス部227において加圧圧縮して図9(B)に示す吸収体220Aを形成する。図9(B)に示す吸収体220Aは、右側部補強領域41と左側部補強領域42の曲げ剛性を、右側緩衝領域46と左側緩衝領域47の曲げ剛性よりも高くでき、主吸収領域45の曲げ剛性も緩衝領域46,47の曲げ剛性よりも高くできる。
図10(B)は吸収体220Bを示す断面図である。図10(A)に示す下部吸収コア223は、図9(A)に示したものと同じであり、下部吸収コア223の下面と上面に被覆シート221,221が個別に重ねられている。そして、厚み方向へ圧縮することにより、前記吸収体220Bが形成される。
図11は、第3の実施の形態の生理用ナプキンに使用される吸収体320Aを示す平面図である。
この吸収体320Aは、図3と図4に示す吸収体20と同様に、下部吸収シート21、上部吸収シート22および下部吸収コア23とで構成されている。また、下部吸収シート21の両側部が折り返され、且つ上部吸収シート22の両側部が折り返されて互いに接着され、右側部補強領域41と左側部補強領域42が形成されている。主吸収領域45には下部吸収コア23が設けられ、前方補強領域43と後方補強領域44では、下部吸収シート21と上部吸収シート22とが、感圧接着剤で接着固定されている。
この吸収体320Aでは、主吸収領域45よりも後方に中間補強領域343,344が設けられている。中間補強領域343は、右側部補強領域41から内側へ延び、主吸収領域45とは距離を空けて後方補強領域44に連続している。他方の中間補強領域344は、左側部補強領域42から内側に延び、主吸収領域45とは距離を空けて後方補強領域44に連続している。そして、両中間補強領域343,344と主吸収領域45および後方補強領域44で囲まれている部分が後側緩衝領域349である。また、右側部補強領域41と中間補強領域343および後方補強領域44で囲まれた部分が後方緩衝領域346であり、左側部補強領域42と中間補強領域344と後方補強領域44とで囲まれた部分が後方緩衝領域347である。
前記中間補強領域343と中間補強領域344は、下部吸収シート21と上部吸収シート22とを感圧接着剤を介して接着固定することで形成される。または図8(A)(B)(C)に示す補強シート121を介在させて接着することで形成される。あるいは下部吸収シート21と上部吸収シート22の少なくとも一方の目付けを増加させることで形成することも可能である。
前記中間補強領域343と344を設けることにより、吸収体320Aの後方領域における横方向の曲げ剛性を高めることができる。よって、生理用ナプキンを着用したまま着座姿勢で足組みをし、吸収体320Aに捻り力が作用したような場合にも、吸収性320Aが捻られた状態から元の形状に復元しやすくなる。また吸収体320Aの後方部分では、横方向に、右側部補強領域41、後方緩衝領域346、中間補強領域343、後側緩衝領域349、中間補強領域344、後方緩衝領域347、左側部補強領域42が交互に配置され、すなわち剛性の高い部分と剛性の低い部分が交互に配置されているため、吸収体320Aの後方部分が、臀部の表面の丸みに追従して変形しやすくなる。
しかも、中間補強領域343と中間補強領域344は、縦方向中心線Oyから左右に距離を開けて配置されており、縦方向中心線Oy上に、軟質な後側緩衝領域349が位置しているため、後側緩衝領域349が、肛門の窪みや臀裂部内に入るように変形しやすくなる。
図12に示す吸収体320Bは、第3の実施の形態の吸収体320Aの変形例である。
図12に示す吸収体320Bは、右側部の前方に右側部補強領域341aが、後方に右側部補強領域341bが形成され、その間に非連続部348が形成されている。吸収体320Bの左側部には、前方に左側部補強領域342aが、後方に左側部補強領域342bが形成され、その間に非連続部348が形成されている。非連続部348は、それぞれの側部補強領域よりも曲げ剛性が低くなっている。そして、中間補強領域343が、前方に位置する右側部補強領域341aと後方補強領域44とを連結するように形成され、中間補強領域344が、前方に位置する左側部補強領域342aと後方補強領域44とを連結するように形成されている。
上記吸収体320Bは、右側部補強領域と左側部補強領域に非連続部348が形成されているが、この非連続部348は、横方向基準線Xよりも後方に設けられている。そのため、大腿部から前方部分に作用した圧縮力による変形が、非連続部348で遮断されて後方へ伝達されにくくなり、吸収体320Bの後方部分の圧縮変形を抑制できる。したがって、吸収体320Bの後方部分は、広げられた状態で身体に密着しやすくなる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。
前記各実施の形態では、吸収体に側部補強領域と主吸収領域と緩衝領域を形成しているが、側部補強領域と主吸収領域と緩衝領域を形成しているものが吸収体ではなくてもよい。例えば、下部吸収シート21と上部吸収シート22の代わりに、液を保持する機能が低いが、液を拡散させたり透過させることが可能な、低密度の不織布などを使用することができる。
また、生理用ナプキンの裏面シート13と表面シート11との間において、主吸収領域45に液吸収層を設け、この液吸収層から左右に離れた位置に、縦方向に延びる側部補強部材を設けて側部補強領域を形成し、液吸収層の前方へ離れた位置に、側部補強部材どうしをつなぐ前方補強部材を設けて前方補強領域を形成し、液吸収層の後方へ離れた位置に側部補強部材どうしをつなぐ後方補強部材を設けて後方補強領域を形成してもよい。このように、主吸収領域と各補強領域を別体のものとして構成できる。この場合、緩衝領域は裏面シートと表面シートで形成される。あるいは、裏面シートと表面シートとの間に、軟質な不織布などを介在させて緩衝領域を形成してもよい。
前記補強部材は、エアーレイド不織布、厚い不織布、発泡樹脂材料などで形成される。
(実施例)
吸収体によって、主吸収領域、側部補強領域、前方補強領域と後方補強領域および緩衝領域を形成した。
吸収体には、図3と図4に示した下部吸収シートと上部吸収シートを用いた。下部吸収シートと上部吸収シートは、パルプ繊維が65質量%、合成樹脂繊維30質量%、アクリル系のバインダーを5質量%含み、目付けが80g/m、密度が0.08g/cmのエアーレイド不織布で形成した。上部吸収シートと下部吸収シートの両側部をそれぞれ、幅寸法W1が5mmとなるように折り畳み、折り畳んだシート内面どうしをアクリル系のホットメルト型の感圧接着剤で接着した。接着剤の塗工量を30g/mとした。さらに、図4の実施の形態と同様に、下部吸収シートの折り返し部と上部吸収シートの折り返し部を前記感圧接着剤(塗工量30g/m)を用いて接着し側部補強領域を形成した。
前方補強領域と後方補強領域は、下部吸収シートと上部吸収シートの前端から内側へ10mmの範囲、および後端から内側へ10mmの範囲で、上部吸収シートと下部吸収シートを前記感圧接着剤(塗工量30g/m)を用いて接着して形成した。
下部吸収シートと上部吸収シートの間に吸収コアを挟んで主吸収領域を形成した。吸収コアは、パルプ繊維90質量%と、高吸収性樹脂10質量%とを含む目付けが200g/mのものであり、温度95℃で3920kPa(40kgf/cm)で1秒間加圧したものを用いた。
主吸収領域と、左右両側の側部補強領域との間に、前記下部吸収シートと上部吸収シートとから成る緩衝領域を形成し、主吸収領域と前方補強領域との間および主吸収領域と後方補強領域との間にも、前記下部吸収シートと上部吸収シートとから成る緩衝領域を形成した。それぞれの緩衝領域では、下部吸収シートと上部吸収シートのそれぞれを、ギヤ形状のロールを用いて部分的に引き伸ばし、低密度部を多数形成した。低密度部は、幅が1mm、長さが3mmで、縦方向に2mmの間隔を空けてミシン目状に配列したものでこのミシン目が横方向へ3mmの間隔を空けて形成されたものである。
前記下部吸収シートと上部吸収シートおよび前記吸収コアを、裏面シートと表面シートとの間に挟み、前記各素材と裏面シート、および前記各素材と表面シートを、3g/mで塗工したホットメルト型接着剤で固定した。裏面シートは、坪量23.5g/mのポリエチレン樹脂フィルムで形成し、表面シートは、坪量25g/mで開口率が27%となるように多数の液透過孔を形成したポリエチレン樹脂フィルムで形成した。このポリエチレン樹脂フィルムは親水油剤を1質量%含むものを使用した。
上記側部補強領域と前方補強領域および後方補強領域、さらに前記緩衝領域を形成している吸収体の外形と、主吸収領域の外形は図1と図3に示した実施の形態とほぼ同じであり、吸収体全体の前端から後端までの長さ寸法を230mm、幅寸法を75mmとした。主吸収領域は、長さ寸法を80mm、幅寸法を35mmとした。生理用ナプキンの全体の寸法は、長さ寸法を260mm、折り返しフラップ部での幅寸法を150mmとした。
横方向への曲げにおけるガーレー剛性値は、側部補強領域が4.9mN(500mgf)、前方補強領域と後方補強領域が3.14mN(320mgf)、緩衝領域が1.54mN(162mgf)であった。この曲げ剛性値は、各領域と同じ構造の試料を幅寸法25mm、長さ寸法38mmとして、前述のガーレー剛軟度試験機(株式会社安田精機製作所製)で測定した値である。
(比較例1)
パルプ繊維の積層体で全体が均一な厚みで形成された吸収体を有する従来の生理用ナプキンを使用した。吸収体の両側部を幅寸法25mm、長さ寸法38mmで切断して測定した横方向への曲げ剛性(ガーレー剛性値)は5.15mN(526mgf)であった。
(比較例2)
パルプ繊維とアクリル系バインダーで形成されたエアーレイド不織布で全体が均一な厚みで形成された吸収体を有する従来の生理用ナプキンを使用した。吸収体の両側部を幅寸法25mm、長さ寸法38mmで切断して測定した横方向への曲げ剛性(ガーレー剛性値)は1.95mN(199mgf)であった。
(比較例3)
側部補強領域が存在しておらず、前方補強領域と後方補強領域を有する生理用ナプキンを試作した。実施例1の両側部補強領域を除去したものを比較例3とした。
(試験方法)
実施例および比較例を生理用ショーツのクロッチ部の内面に装着し、アクリル樹脂製の可動下半身ドールに、生理用ショーツを着用させ、両大腿部を、20m/分の速度での歩行と同じように動かした。1分間動かした後に、実施例と比較例に人工経血を7ミリリットル/分の流量で5ミリリットル与え、さらに30分間ドールを動かした。
(試験結果)
実施例は、縒れや皺がほとんど生じず、試験後にほとんど元の形状に復元できた。比較例1は厚い吸収体を使用したため縒れや皺は少ないが、縦方向中心線が表面シート方向に凸となるように変形し、試験後に元の吸収体の形状に復元できなかった。比較例2と比較例3は、試験後に吸収体に縒れと皺が発生し、また吸収体の縦方向の中央部分の幅寸法が狭まったまま復元できなかった。
なお、人工経血は、グリセリン(和光純薬工業株式会社製)320gと、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩(和光純薬工業株式会社製)32gと、塩化ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)16gと、炭酸水素ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)16gと、食用色素製剤(光洋プロダック株式会社製)の赤色102号を312g、赤色2号を8g、黄色5号を8g、さらにイオン交換水4リットルとで構成されたもので、粘度が22〜26mPa・sのものを使用した。
第1の実施の形態の吸収性物品である生理用ナプキンを示す平面図、 図1の生理用ナプキンをII−II線で切断した断面斜視図、 生理用ナプキンに使用されている吸収体の平面図、 図3の吸収体をIV−IV線で切断した断面図、 前記生理用ナプキンの吸収体と裏面シートとの接着構造を示す平面図、 吸収体と裏面シートとの接着構造を示す断面図、 (A)(B)は、生理用ナプキンの変形特性を示す説明図、 (A)(B)(C)は、第1の実施の形態の生理用ナプキンに用いられている吸収体の他の実施の形態を示す部分断面図、 (A)(B)は、第2の実施の形態の吸収体の製造工程を示す断面図、 (A)(B)は、第2の実施の形態の吸収体の変形例の製造工程を示す断面図、 本発明の第3の実施の形態の吸収体を示す平面図、 本発明の第3の実施の形態の吸収体の変形例を示す平面図、
符号の説明
1 生理用ナプキン
11 表面シート
12 側部シート
13 裏面シート
14 圧縮部
20 吸収体
21 下部吸収シート
22 上部吸収シート
23 下部吸収コア
30 上部吸収コア
41 右側部補強領域
42 左側部補強領域
43 前方補強領域
44 後方補強領域
45 主吸収領域
46 右側緩衝領域
47 左側緩衝領域
48 前側緩衝領域
49 後側緩衝領域
50 低密度部
55 感圧接着剤
120A,120B,120C 吸収体
121 補強シート
220A,220B 吸収体
223 下部吸収コア
221 被覆シート
320A,320B 吸収体
343,344 中間補強領域

Claims (13)

  1. 吸収体と、吸収体の肌側表面を覆う透液性の表面シートと、吸収体の着衣側表面を覆う裏面シートとを有して、股間部に装着される吸収性物品において、
    縦方向中心線上に位置する主吸収領域と、前記主吸収領域の左右両側に位置する緩衝領域と、前記緩衝領域の左右両外側に位置して縦方向に延びる側部補強領域とを有し、
    前記主吸収領域、緩衝領域および側部補強領域は、前記吸収体に形成されており、
    前記吸収体は、吸収コアと、該吸収コアの肌側に配置される上部吸収シートと、該吸収コアの着衣側に配置される下部吸収シートと、を含んで構成され、
    前記主吸収領域は、前記吸収体における前記吸収コアが配置された部分により構成され、
    前記側部補強領域は、前記上部吸収シートの両側部および前記下部吸収シートの両側部がそれぞれ折り曲げられて構成され、
    前記緩衝領域は、前記吸収コアが配置されていない位置における、折り曲げられておらず且つ接合されていない前記上部吸収シートおよび前記下部吸収シートにより構成されると共に、該緩衝領域を構成する部分の前記上部吸収シートおよび前記下部吸収シートのうちの少なくとも一方に低密度部が形成されており、
    横方向への曲げ剛性が、側部補強領域>緩衝領域で、且つ主吸収領域>緩衝領域であることを特徴とする吸収性物品。
  2. 主吸収領域の前後に位置する緩衝領域と、この緩衝領域の前後の外側に位置して左右の側部補強領域を繋ぐ前方補強領域および後方補強領域を有し、横方向の曲げ剛性が、前方補強領域>緩衝領域で、後方補強領域>緩衝領域である請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体と前記裏面シートとは、前記下部吸収シートの着衣側表面に接着剤が塗工されて接着されており、
    前記下部吸収シートの着衣側表面には、前記接着剤が所定の塗工密度で塗工される密塗工領域と、該接着剤が該密塗工領域より低い塗工密度で塗工される粗塗工領域と、が形成され、
    前記粗塗工領域は、前記緩衝領域の着衣側の位置に形成される請求項1記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体に、前記主吸収領域、緩衝領域、側部補強領域、前方補強領域および後方補強領域が設けられている請求項2記載の吸収性物品。
  5. 側部補強領域では、折り曲げられた吸収シートどうしが接着剤で固定されている請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 吸収体の目付けは、側部補強領域が緩衝領域よりも大きく、且つ主吸収領域が緩衝領域よりも大きい請求項ないしのいずれかに記載の吸収性物品。
  7. 吸収体が厚み方向へ圧縮されている請求項記載の吸収性物品。
  8. 主吸収領域では、前記吸収体の上に上部吸収コアが重ねられている請求項ないしのいずれかに記載の吸収性物品。
  9. 前方補強領域と後方補強領域では、複数の吸収シートが接着剤を介して固定されている請求項2または4記載の吸収性物品。
  10. 前記側部補強領域では、吸収体が、熱可塑性樹脂を含む補強シートで補強されている請求項ないしのいずれかに記載の吸収性物品。
  11. 主吸収領域の後方では、左右両側の側部補強領域の間に、中間補強領域が設けられ、側部補強領域と中間補強領域の間に緩衝領域が設けられている請求項1ないし10のいずれかに記載の吸収性物品。
  12. 前記側部補強領域は、後方部分に非連続部を有しており、横方向の曲げ剛性は、側部補強領域>非連続部である請求項1ないし11のいずれかに記載の吸収性物品。
  13. 前記吸収体と前記裏面シートとが接着剤を介して固定されており、前記接着剤の単位面積当たりの塗工量は、側部補強領域が緩衝領域よりも多く、且つ主吸収領域が緩衝領域よりも多い請求項1ないし12のいずれかに記載の吸収性物品。
JP2005178567A 2005-06-17 2005-06-17 吸収性物品 Expired - Fee Related JP4771756B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005178567A JP4771756B2 (ja) 2005-06-17 2005-06-17 吸収性物品
US11/423,567 US7727212B2 (en) 2005-06-17 2006-06-12 Absorbent article for sanitary napkin
CN2006100928260A CN1879583B (zh) 2005-06-17 2006-06-16 吸收性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005178567A JP4771756B2 (ja) 2005-06-17 2005-06-17 吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006346303A JP2006346303A (ja) 2006-12-28
JP4771756B2 true JP4771756B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=37518094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005178567A Expired - Fee Related JP4771756B2 (ja) 2005-06-17 2005-06-17 吸収性物品

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7727212B2 (ja)
JP (1) JP4771756B2 (ja)
CN (1) CN1879583B (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2619574A1 (en) * 2005-08-19 2007-02-22 The Procter & Gamble Company Absorbent article
JP5164390B2 (ja) * 2007-02-02 2013-03-21 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP5164602B2 (ja) * 2008-02-25 2013-03-21 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP5543099B2 (ja) * 2008-11-28 2014-07-09 大王製紙株式会社 吸収性物品
JP5649361B2 (ja) * 2010-08-02 2015-01-07 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP5719652B2 (ja) * 2011-03-24 2015-05-20 株式会社リブドゥコーポレーション 吸収性物品
US9394637B2 (en) 2012-12-13 2016-07-19 Jacob Holm & Sons Ag Method for production of a hydroentangled airlaid web and products obtained therefrom
JP6202967B2 (ja) * 2013-09-30 2017-09-27 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP6442274B2 (ja) * 2014-12-24 2018-12-19 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
AU2015395524B2 (en) 2015-05-15 2020-08-20 Kimberley-Clark Worldwide, Inc. Absorbent article with contoured fit
GB2556857B (en) 2015-11-30 2021-10-13 Kimberly Clark Co Absorbent core layer and absorbent personal care article containing such layer
JP6226947B2 (ja) * 2015-12-29 2017-11-08 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
GB2571896B (en) * 2017-01-31 2023-02-01 Procter & Gamble Shaped nonwoven fabrics and articles including the same
KR102164776B1 (ko) * 2017-03-31 2020-10-13 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 삼출물 관리층을 구비한 흡수 용품
KR102560555B1 (ko) 2017-03-31 2023-07-28 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 삼출물 관리층을 구비한 흡수 용품
WO2018183672A1 (en) 2017-03-31 2018-10-04 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent article with an exudate management layer
US10577722B2 (en) 2017-06-30 2020-03-03 The Procter & Gamble Company Method for making a shaped nonwoven
EP3644930A1 (en) 2017-06-30 2020-05-06 The Procter and Gamble Company Shaped nonwoven
JP6585751B2 (ja) * 2018-02-26 2019-10-02 ユニ・チャーム株式会社 低体重児用おむつ
CN112566595B (zh) * 2018-08-14 2022-04-29 尤妮佳股份有限公司 一次性尿布
JP7351922B2 (ja) * 2019-03-18 2023-09-27 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 高視覚解像度を呈する成形不織布

Family Cites Families (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3639199A (en) * 1969-04-21 1972-02-01 Cons Paper Bahamas Ltd Reinforced laminate product
US4886513A (en) * 1987-07-06 1989-12-12 Kimberly-Clark Corporation Absorbent pad with reinforcing member to resist deformation
US6171291B1 (en) * 1990-10-29 2001-01-09 The Procter & Gamble Company Generally thin, flexible, sanitary napkin with central absorbent hump
US5591150A (en) * 1991-07-23 1997-01-07 The Procter And Gamble Company Sanitary napkin having a resilient body-conforming portion
MY114230A (en) * 1992-07-23 2002-09-30 Procter & Gamble Absorbent article having resilient center
NZ250889A (en) * 1993-02-22 1996-05-28 Mcneil Ppc Inc Absorbent pad: double layer with embossed garment facing layer
US5360421A (en) * 1993-08-16 1994-11-01 Revelle David W Absorbent textile garment with bicomponent textile liner
CA2134268C (en) * 1994-06-13 2005-10-04 Frederich Oma Lassen Absorbent article having a body-accommodating absorbent core
US5578025A (en) * 1994-07-06 1996-11-26 The Procter & Gamble Company Sanitary napkin having stiffening side stabilizers
US5624423A (en) * 1994-11-30 1997-04-29 Kimberly-Clark Corporation Absorbent article having barrier means and medial bulge
US5545156A (en) * 1994-12-22 1996-08-13 Kimberly-Clark Corporation Absorbent article having a preformed member
JP2909882B2 (ja) * 1995-06-13 1999-06-23 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 吸収性物品
JP3053561B2 (ja) * 1995-10-19 2000-06-19 ユニ・チャーム株式会社 生理用ナプキン
US6284943B1 (en) * 1996-12-13 2001-09-04 The Procter And Gamble Company Absorbent article having increased flexibility in use
US6007528A (en) 1996-12-31 1999-12-28 The Procter & Gamble Company Sanitary napkin having stabilized members in the end regions
TW538745U (en) * 1997-05-29 2003-06-21 Kao Corp Absorbent article
SE509537C2 (sv) * 1997-06-24 1999-02-08 Moelnlycke Ab Absorberande alster med förbättrad kroppskontakt
AU742352B2 (en) * 1998-03-06 2001-12-20 Mcneil-Ppc, Inc. Sanitary absorbent article with flaps capable of gathering the undergarment
JP3868628B2 (ja) 1998-06-25 2007-01-17 花王株式会社 吸収性物品
JP3406232B2 (ja) * 1998-11-06 2003-05-12 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
US6217563B1 (en) * 1999-02-12 2001-04-17 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Three-dimensional, inward leg gather disposable garment
US6492574B1 (en) * 1999-10-01 2002-12-10 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Center-fill absorbent article with a wicking barrier and central rising member
US6486379B1 (en) * 1999-10-01 2002-11-26 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent article with central pledget and deformation control
JP3781617B2 (ja) * 2000-08-29 2006-05-31 花王株式会社 吸収性物品
JP4315606B2 (ja) * 2001-03-09 2009-08-19 花王株式会社 使い捨ておむつ
JP3693565B2 (ja) * 2000-11-13 2005-09-07 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
JP3971162B2 (ja) * 2000-11-21 2007-09-05 ユニ・チャーム株式会社 生理用ナプキン
US6629965B2 (en) * 2000-12-08 2003-10-07 Sca Hygiene Products Ab Sanitary napkin
JP4117158B2 (ja) * 2001-07-12 2008-07-16 ユニ・チャーム株式会社 生理用ナプキン
JP4051208B2 (ja) * 2002-01-31 2008-02-20 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型の使い捨て着用物品
JP4246446B2 (ja) * 2002-06-07 2009-04-02 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP4495405B2 (ja) 2002-06-14 2010-07-07 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP4180866B2 (ja) 2002-09-09 2008-11-12 ユニ・チャーム株式会社 弾性復元部を有する吸収性物品およびその製造方法
JP4180865B2 (ja) 2002-09-09 2008-11-12 ユニ・チャーム株式会社 可撓軸を備えた吸収性物品
JP4323786B2 (ja) 2002-12-05 2009-09-02 ユニ・チャーム株式会社 縦長の圧縮溝を備えた吸収性物品
JP4152760B2 (ja) 2003-01-29 2008-09-17 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品およびその製造方法
JP4476611B2 (ja) 2003-05-29 2010-06-09 ユニ・チャーム株式会社 生理用ナプキン
JP4476563B2 (ja) 2003-05-29 2010-06-09 ユニ・チャーム株式会社 生理用ナプキン
CA2603262A1 (en) * 2005-04-04 2006-10-12 The Procter & Gamble Company Disposable garment
USD548337S1 (en) * 2005-05-11 2007-08-07 The Procter & Gamble Company Sanitary napkin
MX2007014914A (es) * 2005-06-02 2008-02-14 Procter & Gamble Articulo absorbente con elemento reforzador cruzado.

Also Published As

Publication number Publication date
US7727212B2 (en) 2010-06-01
CN1879583A (zh) 2006-12-20
US20060287636A1 (en) 2006-12-21
JP2006346303A (ja) 2006-12-28
CN1879583B (zh) 2011-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4771756B2 (ja) 吸収性物品
JP5922875B2 (ja) 吸収性物品
JP4313097B2 (ja) 吸収性物品およびその製造方法
US8927803B2 (en) Absorbent article
JP4979424B2 (ja) 吸収性物品
JP4648698B2 (ja) 生理用ナプキン
KR101661386B1 (ko) 흡수성 물품
JP4180865B2 (ja) 可撓軸を備えた吸収性物品
JP4278962B2 (ja) 吸収体及び前記吸収体を用いた吸収性物品
JP5014604B2 (ja) 生理用ナプキン
JP4554275B2 (ja) 生理用ナプキン
WO2010117015A1 (ja) 吸収性物品
JP5030548B2 (ja) 生理用ナプキン及びその製造方法
TWI603722B (zh) Absorbent article
JP2004350908A (ja) 生理用ナプキン
WO2006104024A1 (ja) 吸収性物品
JP2005334296A (ja) 生理用ナプキン
JP2003010240A (ja) 生理用ナプキン
KR20020069174A (ko) 일회용 체액 흡수성 물품
JP4913383B2 (ja) 吸収性物品
JP5631124B2 (ja) 失禁用ライナー
JP2003088550A (ja) 生理用ナプキン
WO2017169391A1 (ja) 吸収性物品
JP4128164B2 (ja) 吸収性物品の個装体
WO2004049998A1 (ja) 液獲得層を有する吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4771756

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees