JP3971162B2 - 生理用ナプキン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキンに係わり、特に後方部における液漏れと、後方部の身体へのフィット性を高めた生理用ナプキンに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば特開2000−189459号公報に記載された生理用ナプキンは、縦方向の後部に、吸収性本体の両側部において側方へ膨らんだ形状のフラップ部が設けられ、幅方向の中央部に吸収体が形成されているとともに、前記フラップ部に前記吸収体とは別の吸収体が設けられている。この生理用ナプキンでは、吸収性本体の後方部特に身体の尻部に滲出した経血を前記フラップ部で吸収でき、その結果、後方部での液の横漏れが防止できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に記載された生理用ナプキンは、後方部において中央部分の吸収体とフラップ部に設けられた吸収体との境界部が容易に変形しやすい構造であるため、着用中、特に就寝中の寝返りなどにより、生理用ナプキンの後方部に捩れ力等が作用すると、まず中央部分の吸収体が変形しやすく、さらにフラップ部が中央側へスライドしまたは中央側に折り返って、フラップ部が中央部分に重なるように変形するおそれがある。
【0004】
前記フラップ部が中央部分の受液側に重なると、後方部での経血の吸収が阻害されて横漏れが生じやすくなり、さらに生理用ナプキンのフィット感が失われ、着用者の尻部に違和感を与えることになる。
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、着用中、特に就寝中における後方のフラップ部が中央部側へ変形するのを防止して、フィット感を損なわず、後方部での横漏れを有効に防止できる生理用ナプキンを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、縦方向に延びる主吸収領域と、前記主吸収領域の両側部に位置する側部領域と、前記主吸収領域と前記側部領域との間の境界領域で縦方向に延びる防漏側壁とが設けられ、前記主吸収領域では、液不透過性の裏面シートと液透過性の表面シートとの間に縦方向に延びる主吸収体が設けられている生理用ナプキンにおいて、
縦方向の後方部では、前記主吸収の少なくとも一部が圧縮されて縦方向に線状に延びる複数の高剛性部が形成され、前記後方部は、前記側部領域が左右両側へ膨んだ後部フラップが形成され、この後部フラップでは前記裏面シートと表面側に位置するシートとの間に副吸収体が介在しており、
前記後方部では、主吸収領域の前記高剛性部が形成された領域、前記境界領域、前記後部フラップの縦方向の剛軟度が、主吸収領域>境界領域>後部フラップであることを特徴とするものである。
【0009】
また、前記防漏側壁は、前記後方部において折り畳まれ、前記後方部よりも前方において受液側から立ち上がり可能とされ、前記後方部の境界領域では、防漏側壁が折り畳まれた部分の10mm幅、または折り畳まれた防漏側壁を含む10mm幅の部分の剛軟度が前記のように規定される。
【0010】
また、前記境界領域と、後部フラップとの境界部には、折り癖部が設けられていることが好ましい。
【0011】
さらに、前記折り癖部では、前記主吸収体と前記副吸収体とが分離されているものとすることができ、さらに、前記副吸収体が複数に分離されているものであってもよい。
【0012】
本発明の生理用ナプキンでは、後部フラップが形成された後方部において、中央部の主吸収領域に高剛性部が設けられているため、生理用ナプキンの捩り力が作用したときに主吸収領域が変形しにくい。また主吸収領域と後部フラップとの境界領域は、防漏側壁が設けられた嵩高な構造となり且つ後部フラップよりも剛軟度が高くなっている。よって、捩り力などが作用したときに、後部フラップが主吸収領域へ重なるように折れたりスライドする変形が生じにくくなる。また後部フラップは変形しやすく装着者の尻部にフィットしやすい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は本発明の生理用ナプキンの実施の形態を示す平面図、図2は図1のII−II線における半断面図、図3は図1のIII−III線における半断面図、図4は他の実施の形態での図3に相当する半断面図、図5は図1の実施の形態における主吸収体と副吸収体の形状を示す透視平面図、図6は他の実施の形態を示す図5に相当する透視平面図である。なお、前記図2、図3、図4は縦方向に延びる中心線O−Oの片側半分の断面図であり、他方の半分は前記各図と対称構造である。
【0015】
図1ないし図3に示す生理用ナプキン1は、縦方向(Y方向)に延びる中心線O−Oを介して左右対称形状である。幅方向の中央部分は、縦方向に延びる所定幅の主吸収領域A、左右両側部は側部領域B,B、前記主吸収領域Aと前記側部領域B,Bとの境界部分が境界領域C,Cである。そして、前記主吸収領域Aのうちの剛軟度が高められている部分が高剛性部A1、A1である。
【0016】
また縦方向では、所定の長さL1の範囲(後に説明する後部フラップおよび前記高剛性部A1が形成されている長さ範囲)が後方部、前記後方部L1よりも前方の残り部分(長さL2)が前方部である。前記長さL2の前方部において、L3の長さの範囲が、後に説明する防漏側壁が立ち上がり可能とされた防漏領域である。なお、前記防漏領域(L3の部分)が前記後方部(L1の部分)の途中まで延び、または後方部(L1の部分)のほぼ全長に渡るまで延びていてもよい。
【0017】
図2と図3に示すように、生理用ナプキンの裏面の全域に液不透過性シートからなる裏面シート2が設けられている。前記裏面シート2上には主吸収体3が設けられている。図5に示すように、前記主吸収体3は、前記主吸収領域Aとその両側部の境界領域C,Cを合わせた幅寸法にほぼ一致しており、且つ縦方向のほぼ全域に渡って設けられている。
【0018】
受液側となる表面側では、前記主吸収体3を覆う液透過性の表面シート4が設けられている。この表面シート4は、前記主吸収領域Aとその両側部の境界領域C,Cを合わせた幅寸法にほぼ一致する幅寸法を有しており、縦方向の全長に渡って設けられている。
【0019】
前記側部領域Bでは、受液側の表面に液不透過性または疎水性のシート5が設けられている。このシート5は、前記主吸収体3の左右両側部の前記境界領域C,Cにおいて、2枚重ねに折り畳まれて、防漏側壁6,6が形成されている。前記防漏側壁6,6では、前記シート5の折り畳み内部に複数本(図では3本)の弾性部材7が挟まれて接着されており、この弾性部材7は前記防漏側壁6,6において縦方向のほぼ全長に設けられている。
【0020】
図3に示すように、前記後方部(L1の部分)では、前記防漏側壁6,6が平坦状に折り畳まれた状態で表面シート4の表面に接着され、または熱融着されており、同様に、前方部(L2の部分)における前記防漏領域(L3の部分)よりも前方の部分で、前記防漏側壁6,6が同様に折り畳まれて表面シート4の表面に接着され、または熱融着されている。また前記防漏領域(L3の部分)では、前記防漏側壁6,6が自由状態である。
【0021】
外力が与えられていない自由状態の生理用ナプキン1は、前記弾性部材7の弾性収縮力によって、受液側が凹状になるように湾曲し、その結果、前記防漏領域(L3の部分)では、防漏側壁6,6が図2に示すように立ち上がる。そして防漏領域(L3の部分)では、防漏側壁6,6が、受液側へ立ち上がる側壁部6aと、前記側壁部6aの上部から自由端(折り返し端)6cが外側へ向くように変形した肌当接部6bと、が形成されている。
【0022】
図2に示すように、生理用ナプキン1の左右両縁部1a,1aで、前記裏面シート2と前記シート5とが接合されている。また図1と図5に示す縦方向の前縁部1bでは、前記裏面シート2と前記表面シート4とが接合され、後縁部1cでも、前記裏面シート2と前記表面シート4とが接合されている。前記接合は、ホットメルト型接着剤による接着、または熱融着(熱シール)などで行われる。
【0023】
図1と図5に示すように、生理用ナプキン1の後方部(L1の部分)では、前記側部領域B,Bがそれよりも前方の部分に比べて左右両側に広がって、その縁部が曲線を描く形状となった後部フラップ8,8が形成されている。また前記前方部(L2の部分)では、前記側部領域B,Bが、左右両側部へ突出してウイング9,9が形成されている。この生理用ナプキン1は、前記ウイング9,9が下着のクロッチ部を挟むように裏側に折り返されて使用される。また前記後部フラップ8,8は装着者の尻部に当てられる。
【0024】
図3および図5に示すように、前記後部フラップ8,8では、前記裏面シート2と表面側に位置するシート5との間に副吸収体11が挟まれている。また、図2と図5に示すように、前記ウイング9,9では、前記裏面シート2と前記シート5とが接合されている。
【0025】
前記生理用ナプキン1では、裏面シート2の外面に、下着に粘着させるための粘着層が設けられている。図2と図3に示すように、前記裏面シート2の外面では、主吸収領域Aのほぼ裏面側において粘着層12aが設けられ、前記後部フラップ8,8に粘着層12b,12bが、前記ウイング9,9に粘着層12c,12cが設けられている。
【0026】
この生理用ナプキン1を装着する際には、前記粘着層12aが、下着のクロッチ部に粘着され、前記粘着層12b,12bが下着の尻当て部側に粘着させられる。そして前記ウイング9,9は下着のクロッチ部の両側部を巻き込むように折り返され、粘着層12c,12cが下着のクロッチ部の外面に粘着される。
【0027】
前記主吸収体3は、エアレイドパルプ、薄葉紙、ポリマーシート、綿状パルプ又は天然セルロース繊維の積層物等の親水性材料又は混合物で形成されており、その幅方向の寸法は50〜100mm程度である。例えば、綿状パルプを坪量200〜500g/m2の範囲で積層し、薄葉紙で被覆した後、密度が50〜120mg/cm3となるようにプレス成形したものである。また前記繊維積層物に高分子吸収材(SAP)を5〜40質量%混合し、前記高分子吸収材の吸収力で主吸収体3内での液体の流動を阻止できるようにしたものであってもよい。
【0028】
図1と図5に示すように、前記主吸収体3では、後方部L1すなわち後部フラップ8,8が設けられている領域において、縦方向に線状に延びる圧縮部(または圧搾部)3a,3aが設けられ、この圧縮部3a,3aの部分およびその周囲部分が高剛性部A1,A1となっている。この線状の圧縮部3a,3aは、前記中心線O−Oを挟んで左右対称位置に1本ずつ(あるいは複数本ずつでも可)形成されており、両圧縮部3a,3aは互いに平行である。
【0029】
圧縮部3aは主吸収領域Aに設けられ、圧縮部3aの幅寸法は2〜5mmである。なお、前記主吸収領域Aの幅寸法は20〜60mmである。
【0030】
前記副吸収体11は、前記主吸収体3と同じ材料で形成される。この場合、副吸収体11の目付けと主吸収体3の目付けが同じであってもよいが、副吸収体11の目付けが主吸収体3の目付けよりも小さいことが好ましい。例えば主吸収体3と副吸収体11が共に親水性の繊維積層物で形成され、前記境界領域Cと側部領域Bとの境界線上で、主吸収体3と副吸収体11とが分離して、両吸収体3と11が同じティッシュペーパで包まれているものである。その結果、境界領域Cと側部領域Bとの境界線上には、吸収体が存在していない折り癖部15,15が形成されている。
【0031】
また、副吸収体11が主吸収体3と異なる材質であり、例えば副吸収体11がスルーエアー方式で形成されたクッション性に富む不織布、親水性フォーム樹脂シート、親水処理されたフォームシートなどで形成されてもよい。
【0032】
前記表面シート4は、疎水性繊維の不織布、疎水性繊維と親水性繊維で形成された不織布、疎水性繊維で形成された開孔不織布、開孔フィルムなどで形成されている。また前記表面シート4は身体へのフィット性を高めるため、嵩高に成形されていてもよく、この場合の嵩高寸法は1〜15mm程度が好ましい。
【0033】
前記裏面シート2は、通気性の樹脂フィルム、疎水性繊維で形成された不織布、前記不織布とフィルムとのラミネート材などで形成されている。
【0034】
防漏側壁6,6を形成するシート5は、疎水性合成繊維で構成された不織布、発泡シート、開孔フィルム、開孔不織布などを用いることができる。またその他の材料としては、疎水性合成繊維に親水処理を施しシート化した不織布、疎水性合成繊維とビスコースレーヨン、アセテートレーヨン、天然セルロース繊維等の親水性繊維混合物が挙げられる。あるいは前記材料で構成した防漏側壁6,6の内部に高分子吸収体をティッシュペーパで被覆したSAPシート、エアレイドパルプ、親水性メルトブロン不織布、パルプシート、レーヨンスパンレース不織布等の吸収性材料を配置させ、防漏側壁6,6に接触した液体を吸収保持できるようにしてもよい。
【0035】
前記弾性部材7は、熱可塑性合成ゴムを主成分としたフィルム状、糸状、ネット状物、若しくは天然ゴムを主成分とした板状、糸状物より選択することができ、自然長から1.1〜2.0倍の範囲内で引き延ばした状態で0.49〜1.47Nの範囲内の力を与えた状態で防漏側壁6,6に接着固定されたものが好ましい。
【0036】
なお防漏側壁6,6の立ち上がり寸法は、側壁部6aの高さが5〜50mm、肌当て部6bの幅寸法が5〜30mmである。
【0037】
図3に示すように、後部フラップ8,8が形成された後方部(L1の部分)では、境界領域Cにおいて防漏側壁6が折り畳まれて積層されている(なお、後方部(L1の部分)の少なくとも一部において防漏側壁6が図2に示すように立ち上がっていてもよい)。よって前記境界領域Cでは断面形状が嵩高となっている。
【0038】
そして、前記後方部(L1の部分)では、主吸収領域Aでの高剛性部A1すなわち圧縮部3aが設けられている領域、後部フラップ8が形成された側部領域B、防漏側壁6が設けられた境界領域Cで剛軟度が相違しており、剛軟度が、高剛性部A1が設けられた領域>境界領域C>後部フラップ8となっている。
【0039】
ここで、前記剛軟度は、横方向(X方向)の幅寸法が10mmで縦方向に延びるように切断された試料を測定したものであり、前記主吸収領域Aでは圧縮部3aを含む10mm幅の試料(圧縮部3aが多数本形成されている場合には10mm幅に複数の圧縮部3aが存在することも有り得る)、前記境界領域Cでは前記防漏側壁6を含む10mm幅の試料である。
【0040】
前記剛軟度は、前記試料を、ガーレ柔軟度試験機(株式会社安田精機製作所製:製品番号311)を用い、JIS L 1096 8.20.1(1999年) A法(ガーレ法)に基づいて測定したものである。この剛軟度は、高剛性部A1が設けられている主吸収領域Aで9.8〜29.4mN、境界領域Cで3.94〜8.8mN、後部フラップが形成された側部領域Bで0.49〜3.43mNの範囲が好ましい。
【0041】
この生理用ナプキンでは、後方部(L1の部分)において、両側方へ膨らむ形状の後部フラップ8,8が形成されており、この部分が装着者の尻部に当てられて、就寝時などにおいて尻部からの経血の横漏れを防止できるようにしている。
【0042】
前記後方部(L1の部分)では、主吸収領域Aに高剛性部A1が設けられているため、主吸収領域Aが折れたり捩れることが少なく、主吸収領域Aが肌から離れたりずれるのを防止できる。
【0043】
前記主吸収領域Aの側方には、防漏側壁6を有して嵩高となり、しかも後部フラップ8よりも剛軟度の高い境界領域Cが位置しているが、この境界領域Cは嵩高であるため肌へのクッション性が高く肌への当りが柔らかい。しかも、境界領域Cは適度な剛軟度を有しているため、主吸収領域Aと重なるように捩れまたはスライドしあるいは折り込まれることが少ない。
【0044】
また後部フラップ8,8には副吸収体11が位置しているため、後部フラップ8に流れた経血を吸収することができ、生理用ナプキン1の横漏れを有効に防止できる。さらに、後部フラップ8は剛軟度が低いために尻部の形に追従してフィットし、また折り癖部15を有するため、尻部の側方への湾曲に追従してフィットしやすい。
【0045】
比較的剛軟度の低い後部フラップ8と主吸収領域Aとの間には、前記のように後部フラップ8よりも剛軟度の高い境界領域Cが存在しているため、後部フラップ8が捩じれたり変形したとしても、主吸収領域Aと重なる状態に変形しづらくなる。よって折れや捩れによって後部フラップ8と主吸収領域Aとが重なることがなく、主吸収領域Aの吸収能力が低下したり、肌への違和感を生じさせることが少ない。
【0046】
図4に示す他の実施の形態では、後方部(L1の部分)において、主吸収体3と副吸収体11とが繋がっており、境界領域Cと後部フラップ8との境界線上において、前記主吸収体3と副吸収体11との境界部で吸収体が圧縮されて、または厚みが減少させられて折り癖部16が形成されている。さらに後部フラップ8の外周縁に沿うように副吸収体11の縁部に圧縮部17が形成されている。
【0047】
経血が後部フラップ8に至り副吸収体11に吸収され、その経血が副吸収体11内または表面を側方へ移動したときに、密度が高くなっている前記圧縮部17に経血が引き付けられて圧縮部17で保持される。よって経血が後部フラップ8からさらに側方へ洩れにくくなる。
【0048】
次に、図6に示すさらに他の実施の形態では、前記後部フラップ8,8に設けられた副吸収体11が分離線で分離され、または圧縮されて折り癖部18が形成されている。この折り癖部18により副吸収体11が縦方向に分割されている。この実施の形態では、副吸収体11が縦方向に向けて湾曲しやすくなり、装着者の尻部の形状にさらに追従して変形しやすくなる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、生理用ナプキンの着用中、特に就寝中における後部フラップの巻き込みを防止でき、主吸収領域の吸収機能が損なわれたり、または、フィット感を損なうことがない。また後部フラップが液吸収機能を有するため、液の横漏れを有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生理用ナプキンの実施の形態を示す平面図、
【図2】図1のII−II線における半断面図、
【図3】図1のIII−III線における半断面図、
【図4】本発明の他の実施の形態の生理用ナプキンを示す図3に相当する半断面図、
【図5】図1に示す生理用ナプキンの主吸収体および副吸収体の形状を示す透視平面図、
【図6】本発明の他の実施の形態の生理用ナプキンを示す図5に相当する透視平面図、
【符号の説明】
1 生理用ナプキン
2 裏面シート
3 主吸収体
3a 圧縮部
4 表面シート
5 シート
6 防漏側壁
7 弾性部材
8 後部フラップ
9 ウイング
11 副吸収体
15 折り癖部
A 主吸収領域
A1 高剛性部
B 側部領域
C 境界領域

Claims (6)

  1. 縦方向に延びる主吸収領域と、前記主吸収領域の両側部に位置する側部領域と、前記主吸収領域と前記側部領域との間の境界領域で縦方向に延びる防漏側壁とが設けられ、前記主吸収領域では、液不透過性の裏面シートと液透過性の表面シートとの間に縦方向に延びる主吸収体が設けられている生理用ナプキンにおいて、
    縦方向の後方部では、前記主吸収の少なくとも一部が圧縮されて縦方向に線状に延びる複数の高剛性部が形成され、前記後方部は、前記側部領域が左右両側へ膨んだ後部フラップが形成され、この後部フラップでは前記裏面シートと表面側に位置するシートとの間に副吸収体が介在しており、
    前記後方部では、主吸収領域の前記高剛性部が形成された領域、前記境界領域、前記後部フラップの縦方向の剛軟度が、主吸収領域>境界領域>後部フラップであることを特徴とする生理用ナプキン。
  2. 前記防漏側壁は、前記後方部において折り畳まれて前記境界領域の表面に取り付けられ、前記後方部よりも前方において受液側から立ち上がり可能とされている請求項1に記載の生理用ナプキン。
  3. 前記境界領域と、前記後部フラップとの境界部には、折り癖部が設けられている請求項1または2に記載の生理用ナプキン。
  4. 前記折り癖部では、前記主吸収体と前記副吸収体とが分離されている請求項3記載の生理用ナプキン。
  5. 前記副吸収体が、横方向に延びる分離線あるいは折り癖部によって縦方向に複数に分離されている請求項1ないし4のいずれかに記載の生理用ナプキン。
  6. 前記側部領域から左右両側部に突出するウイング部が設けられ、前記後部フラップは前記ウイング部よりも後方である請求項1ないし5のいずれかに記載の生理用ナプキン。
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