JP2008132240A - 吸収性物品 - Google Patents

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Shinya Sato
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宏子 川合
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Abstract

【課題】フラップ吸収層を備えた後方フラップを有する吸収性物品において、該フラップ吸収層に吸収された体液を隠蔽して目立たなくすることができる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本体吸収層(21、23)及び本体防漏層22を備えた実質的に縦長の吸収性本体2と、吸収性本体2における少なくとも後方部の両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対の後方フラップ3,3とを有する吸収性物品1であって、後方フラップ3は、フラップ表面シート31、フラップ裏面シート32及びこれらの間に介在するフラップ吸収体33を備えており、フラップ吸収体33は、液が吸収されると、該液の有色成分よりも該液の無色成分の方がフラップ吸収体33の面方向に拡散するようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品には、吸収層及び防漏層を備えた吸収性本体と、該吸収性本体の両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対の後方フラップとを有するものがある。後方フラップとは、吸収性本体から延出した状態で折り返されることなくショーツ等の下着に装着されて用いられるもので、下着のクロッチ部の外面側に折り返されて用いられるウイング部とは異なるものである。
また、後方フラップを有する生理用ナプキンにおいて、後方フラップに吸収層(以下「フラップ吸収層」という)を設け、吸収性本体から溢れた体液を後方フラップにおいて吸収できるようにして、生理用ナプキン全体としての防漏性を向上させる技術が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2000−189459号公報
生理用ナプキンにおいては、吸収された体液(特に経血)を隠蔽して目立たなくすることが望まれているが、特許文献1記載の生理用ナプキンにおいては、フラップ吸収層に吸収された体液を隠蔽することについて何ら考慮されていない。特に、フラップ吸収層は一般的に薄く、吸収された体液が面方向に拡散しやすいため、フラップ吸収層における体液の隠蔽性の向上が望まれている。
従って、本発明の目的は、フラップ吸収層を備えた後方フラップを有する吸収性物品において、該フラップ吸収層に吸収された体液を隠蔽して目立たなくすることができる吸収性物品を提供することにある。
本発明は、本体吸収層及び本体防漏層を備えた実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体における少なくとも後方部の両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対の後方フラップとを有する吸収性物品であって、前記後方フラップは、フラップ表面シート、フラップ裏面シート及びこれらの間に介在するフラップ吸収体を備えており、前記フラップ吸収体は、液が吸収されると、該液の有色成分よりも該液の無色成分の方が該フラップ吸収体の面方向に拡散するようになっている吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、本体吸収層及び本体防漏層を備えた実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体における少なくとも後方部の両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対の後方フラップとを有する吸収性物品であって、前記後方フラップは、フラップ表面シート、フラップ裏面シート及びこれらの間に介在するフラップ吸収体を備えており、前記フラップ吸収体は、前記フラップ表面シート側の上層フラップ吸収体と前記フラップ裏面シート側の下層フラップ吸収体とからなり、該上層フラップ吸収体における液の拡散性よりも該下層フラップ吸収体における液の拡散性の方が大きい吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明によれば、フラップ吸収層を備えた後方フラップを有する吸収性物品において、該フラップ吸収層に吸収された体液を隠蔽して目立たなくすることができる。
以下、本発明の吸収性物品について、その好ましい一実施形態(第1実施形態)に基づき図面を参照しながら説明する。
本実施形態の吸収性物品は、生理用ナプキン1であり、図1〜図3に示すように、本体吸収層(21,23)及び本体防漏層22を備えた実質的に縦長の吸収性本体2と、吸収性本体2における少なくとも後方部Bの両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対の後方フラップ3,3と、吸収性本体2における前方部Aの両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対のウイング部4,4とを有している。
吸収性本体2において、「前方部A」とは、使用時において着用者の前方側に位置する部分を意味し、具体的には、吸収性本体2の長手方向中央部よりも前側に位置する部分である。また、「後方部B」とは、使用時において着用者の後方側に位置する部分を意味し、具体的には、吸収性本体2の長手方向中央部よりも後側に位置する部分である。「少なくとも後方部B」とは、後方フラップ3の一部が前方部Aから延出している形態を含む意味である。
また、特に明記のない限り、「長手方向」とは、吸収性物品(吸収性本体2)の長手方向に沿う方向であり、「幅方向」とは、吸収性物品(吸収性本体2)の幅方向に沿う方向である。また、「上面」及び「下面」とは、それぞれ展開状態における上面及び下面のことである。
吸収性本体2は、図2に示すように、本体吸収層(21,23)及び本体防漏層22を備えている。本体吸収層(21,23)は、液透過性の本体表面シート21及び液保持性の本体吸収体23からなる。本体吸収体23は、平面視で略長方形形状を有している。本体吸収体23は、上層本体吸収体23aと下層本体吸収体23bとの積層体からなる。本体表面シート21は、本体吸収体23の上面全域を被覆している。
本体防漏層22は、液不透過性又は撥水性の本体裏面シートからなる。本体裏面シート22は、本体吸収体23の下面全域を被覆している。
吸収性本体2の上面には、図1に示すように、本体表面シート21から本体吸収体23に向けて凹んだ圧搾溝Dが設けられている。圧搾溝Dは、例えばヒートエンボス加工により形成され、本体表面シート21と本体吸収体23とを一体化している。
このように、吸収性本体2は、本体表面シート21、本体吸収体23及び本体裏面シート22の順で積層した積層体からなる。
後方フラップ3は、図1に示すように、吸収性本体2から延出した状態で折り返されることなくショーツ等の下着に装着されて用いられるものである。ただし、後方フラップ3は、生理用ナプキンの個装形態等においてコンパクトにするために吸収性本体2の上面側又は下面側に折り返してもよい。
後方フラップ3を有する生理用ナプキン1の長さ(生理用ナプキンの長手方向に沿う長さ)は、26cm以上、好ましくは30cm以上である。後方フラップ3の(片側の)幅(生理用ナプキンの幅方向に沿う幅)は、1cm以上、好ましくは3cm以上である。後方フラップ3の幅は、個装形態から生理用ナプキンを取り出す際の取り扱い易さや生理用ナプキンの装着し易さの観点から、吸収性本体2の幅よりも短い方が好ましい。本実施形態における後方フラップ3は、後方部Bに配されており、前方部Aから後方部Bに向けて幅が拡がる形状を有している。
後方フラップ3は、図2に示すように、フラップ吸収層(31,33)及びフラップ防漏層32を備えている。フラップ吸収層(31,33)は、液透過性のフラップ表面シート31及び液保持性のフラップ吸収体33からなる。フラップ吸収体33は、平面視で、後方フラップ3を一回り小さくした形状を有している。フラップ表面シート31は、フラップ吸収体33の上面全域を被覆している。
フラップ防漏層32は、液不透過性又は撥水性のフラップ裏面シートからなる。フラップ裏面シート32は、フラップ吸収体33の下面全域を被覆している。
このように、後方フラップ3は、フラップ表面シート31、フラップ吸収体33及びフラップ裏面シート32の順で積層した積層体からなる。
ウイング部4は、下着のクロッチ部の外面側に折り返されて用いられるもので、その位置、平面視形状等が異なる以外は、後方フラップ3と同様の構成を有している。本実施形態におけるウイング部4は、図1に示すように、下底(上底よりも長い辺)が吸収性本体2の側部側に位置する略台形形状を有している。
具体的には、ウイング部4は、図3に示すように、液透過性のウイング表面シート41、液保持性のウイング吸収体43及び液不透過性又は撥水性のウイング裏面シート42の順で積層した積層体からなる。ウイング吸収体43は、平面視で、ウイング部4を一回り小さくした形状を有している。ウイング表面シート41は、ウイング吸収体43の上面全域を被覆している。ウイング裏面シート42は、ウイング吸収体43の下面全域を被覆している。
このように、ウイング部4は、ウイング表面シート41、ウイング吸収体43及びウイング裏面シート42の順で積層した積層体からなる。
吸収性本体2、後方フラップ3及びウイング部4を構成する前記各部材は、それぞれ別体で構成することもできるが、複数の部材を一体的に構成することもできる。
本実施形態においては、図2及び図3に示すように、本体表面シート21、一対のフラップ表面シート31,31及び一対のウイング表面シート41,41は、一つの一体表面シート11から形成されている。また、本体裏面シート22、一対のフラップ裏面シート32,32及び一対のウイング裏面シート42,42は、一つの一体裏面シート12から形成されている。
また、下層本体吸収体23b、一対のフラップ吸収体33,33及び一対のウイング吸収体43,43は、一つの一体吸収体13から形成されている。尚、上層本体吸収体23aと一体吸収体13とは、別体となっている。
別の見方をすると、フラップ吸収体33及びウイング吸収体43は、吸収性本体2に亘って延在し、本体吸収体23の一部(下層本体吸収体23b)と直接的に又は間接的に一体化している。
フラップ吸収体33が吸収性本体2に亘って延在し、本体吸収体23の一部と一体化していると好ましい理由は、次の通りである。フラップ吸収体33においては、体液は、本体吸収体23を介して間接的に又は直接的に、フラップ吸収体33における吸収性本体2近傍の領域に吸収される場合が多い。そのような場合においても、フラップ吸収体33と一体化している本体吸収体23の存在により、フラップ吸収体33における吸収性本体2近傍の領域に吸収された体液は、吸収ポイントから同心円状に徐々に拡散することができるため、後方フラップ3の周縁部から漏れ出しにくい。
尚、フラップ吸収体33と本体吸収体23とが一体化されておらず、それぞれ独立(分離)している場合には、吸収性本体2による液の拡散の影響を受け難い。
また、上層本体吸収体23aと一体吸収体13とは、別体となっている。
一体表面シート11は、上層本体吸収体23a及び一体吸収体13の集合体(23a,13)の上面全域を被覆している。一体表面シート11の周縁部は、集合体(23a,13)の周縁部から延出している。
また、一体裏面シート12は、一体吸収体13の下面全域を被覆している。一体裏面シート12の周縁部は、一体吸収体13の周縁部から延出している。
そして、集合体(23a,13)の周縁部から延出している、一体表面シート11の周縁部と一体裏面シート12の周縁部とは、ヒートシール、ホットメルト接着剤等により接合されている。
後方フラップ3において、フラップ表面シート31及びフラップ裏面シート(フラップ防漏層)32は何れもフラップ吸収体33に接合されている。この接合には、例えばホットメルト接着剤が用いられる。接着剤の塗工形状は、特に制限されず、例えば、面状(いわゆるべた塗り)、スパイラル状、長手方向又は幅方向に延びるストライプ状、Ω状、ドット状である。本実施形態においては、フラップ裏面シート32とフラップ吸収体33とは、フラップ裏面シート32に塗工された接着剤(図示せず)により非連続的に接合されている。
吸収性本体2において、本体裏面シート22は本体吸収体23に接合されている。この接合には、例えばホットメルト接着剤が用いられる。接着剤の塗工形状は、特に制限されず、例えば、面状(いわゆるべた塗り)、スパイラル状、長手方向又は幅方向に延びるストライプ状、Ω状、ドット状である。本実施形態においては、本体裏面シート22と本体吸収体23とは、本体裏面シート22に塗工された接着剤により非連続的に接合されている。
吸収性本体2、後方フラップ3及びウイング部4の下面には、即ち、一体裏面シート12の下面の所定位置には、ズレ止め材として、それぞれ本体粘着部、フラップ粘着部及びウイング粘着部(何れも図示せず)が設けられている。
第1実施形態の生理用ナプキン1においては、フラップ吸収体33は、液が吸収されると、該液の有色成分よりも該液の無色成分の方がフラップ吸収体33の面方向に拡散するようになっている。無色成分は、目視上無色と認められれば、若干色が付いていてもよい。本発明の第1実施形態は生理用ナプキンであるため、経血が前記液に該当し、血球が有色成分に該当し、血漿が無色成分に該当する。
液が吸収されると液の有色成分よりも液の無色成分の方が面方向に拡散するフラップ吸収体33としては、例えば、血液(経血)を、血球と血漿とに分離する機能(以下、血液分離能ともいう)を有する血液分離体が用いられる。血液中の血球は、その大部分が赤血球であるため、血液が吸収された場合において、血球と血漿との分離は、血液の液体成分が血液分離体中を拡散する範囲(三次元的な範囲)に比べて、赤血球の色(赤色)が血液分離体中を拡散する範囲の方が狭く現れる。尚、血球と血漿との分離は、血球と血漿とが完全に2分されることを要求するものではない。
血液分離体としては、ASTM F316−86により測定した細孔径分布において、細孔径6μm以下の細孔の割合が20〜90%であるものを好ましく用いることができる。
赤血球は、中央部が窪んだ円盤状をなしており、直径が6μm、厚みが2μm程度である。細孔径6μm以下の細孔の割合が、ある程度以上であることにより、かかる形態の赤血球が細孔中に効率良く捕捉され、良好な血液分離能が発現される。また、細孔径6μm以下の細孔の割合が100%でないこと、即ち、細孔径6μm超の細孔が存在することは、血液分離体の表面のみならず、その内部においても良好な血液分離能が発揮されるので好ましい。
細孔径6μm以下の細孔の割合は、20〜90%であることがより好ましく、30〜80%であることが更に好ましい。
本実施形態の生理用ナプキン1においては、フラップ吸収体33として、繊維集合体からなる血液分離体を用いている。
細孔径6μm以下の細孔の割合が20%以上である繊維集合体は、例えば、メルトブローン法により製造した繊維集合体や分割型複合繊維を用いて製造した繊維集合体に、カレンダー処理を施す方法により得ることができる。本明細書における繊維集合体は、不織布を含む概念である。メルトブローン法による紡糸、分割型複合繊維の構成成分同士の分割により、繊維径の非常に小さい繊維が得られる。更にそのような繊維からなる繊維集合体にカレンダー処理を施すことにより、血液分離体として好適に用いられる繊維集合体が得られる。また、他の方法により製造した極細繊維(平均繊維径が1〜10μmの繊維)からなる繊維集合体にカレンダー処理を施すことにより、血液分離体を得ることもできる。
上述したカレンダー処理は、カレンダーロールにより繊維集合体に熱及び圧力を加えて、繊維集合体を高密度化する処理である。カレンダーロールの本数及び配置は、特に制限されず、3本のロールの直列型や傾斜型、4本のロールの直列型、逆L型、Z型や、傾斜Z型、5本のロールのZ型やL型等が挙げられる。
カレンダー処理は、以下の条件で行うことが好ましい。
カレンダー処理における温度は、繊維集合体の構成繊維の軟化点以下が好ましい。軟化点以上でカレンダー処理をすると繊維同士の接着が起こり、血液の拡散経路が閉ざされる。カレンダー処理における圧力は、ASTM F316−86により測定した細孔径分布において、繊維集合体における細孔径6μm以下の細孔の割合が20〜90%になるようにすれば特に限定されない。
分割型複合繊維は、例えば、互いに異なる2種類以上の樹脂から構成され、各樹脂が、繊維の長手方向に連続的に配されており且つ該繊維の周方向に交互に配されている繊維であって、熱的作用及び/又は機械的作用によって各樹脂間が分割離間可能なもの等を用いることができる。分割型複合繊維は、4分割〜32分割可能なものを用いることができる。分割型複合繊維は、カレンダー処理を行う前の段階で既に構成樹脂が分離していてもよく、カレンダー処理により構成樹脂を分離させてもよい。
血液分離体としての繊維集合体は、構成繊維の平均繊維径が3〜30μmであることが好ましい。平均繊維径を3μm超とすることで、繊維自体にある程度の強度が得られ、血液分離体に充分な強度が得られる。平均繊維径を30μm以下とすることで、例えば、吸収性物品が生理用ナプキンである場合において、血液分離体の剛性により、着用者が違和感を覚えることを防止することができる。これらの観点から、構成繊維の平均繊維径は5〜15μmであることがより好ましい。
構成繊維の平均繊維径は、以下のようにして測定される。
繊維集合体を液体窒素で凍結させ、鋭利な刃物で切断する。その切断面を走査型電子顕微鏡で倍率800倍〜2000倍に拡大して撮影し、繊維断面の任意の10個所を、撮影写真に示される縮尺ゲージと照らし合わせて繊維径を測定し、平均を取る。
血液分離体としての繊維集合体は、その構成繊維が、合成繊維、再生繊維(半合成繊維)及び天然繊維の何れでもよいが、合成繊維及び/又は再生繊維(半合成繊維)であることが好ましい。特に、繊維強度、コスト、加工性の点から、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン及びエチレン−ビニルアルコール系共重合体から選ばれる一又は二種以上の熱可塑性ポリマーからなる繊維であることが好ましい。
血液分離体としての繊維集合体は、血液分離能が良好に発現する点から、親水性繊維を主体とする繊維集合体であることが好ましい。即ち、血液中の血漿が良好に拡散し、血球と血漿の分離が良好となる。また、繊維集合体の液保持能が向上するため、本実施形態の生理用ナプキン1のように、血液分離体を、液の保持を目的とするフラップ吸収体33として用いる観点からも好ましい。
親水性繊維は、親水化処理剤により親水化された合成繊維の他、親水化処理で処理しなくても元々親水性である再生繊維等も含まれる。繊維集合体中の親水性繊維の含有量は、50%〜100質量%、特に70〜100質量%であることが好ましい。親水性繊維は、2種以上が混合されていてもよい。
親水性繊維としては、親水化処理剤により親水化した合成繊維が好ましい。親水処理剤としては、繊維表面に付着させる表面付着型の処理剤、原料樹脂中に練り込んで用いられる練り込み型の処理剤、及び繊維表面に付着させた処理剤の一部を熱処理等により繊維に固定する表面固定型の処理剤の何れでもよい。これらの中でも、コストや加工性の観点から、表面付着型又は表面固定型の処理剤が好ましい。表面付着型又は表面固定型の処理剤による親水化は、例えば、界面活性剤(アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤等)の水溶液又は親水性高分子(ポリビニルアルコール、アクリルアミド、ポリアクリル酸及びそのアルカリ金属塩、ポリビニルピロリドン等)の水溶液に、繊維集合体を浸して乾燥させ、繊維表面を親水化させる方法が挙げられる。
親水性繊維を主体とする繊維集合体としては、親水性繊維と共に疎水性繊維を含んでいるものも好ましい。疎水性繊維の共存により、液の拡散性が向上し、血液分離体の広い範囲を有効に活用できる。ただし、血液分離体としての繊維集合体中の疎水性繊維の含有量は、30質量%以下、特に20質量%以下であることが好ましい。疎水性繊維としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン等の熱可塑性ポリマーからなる合成繊維であって、親水化処理を施していないものを用いることができる。疎水性繊維は、2種以上を混合して用いることもできる。
血液分離体としての繊維集合体の厚みは、良好な血液分離能を発現させる観点から、49Paの圧力下で0.3mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることが更に好ましい。繊維集合体の厚みの上限は、フラップ吸収体33に要求される吸収容量等との関係で適宜に決定でき、特に制限されないが、吸収性物品の装着時における違和感の防止の点からは、5.0mm以下とすることが好ましい。
繊維集合体の厚みの測定は以下の方法で測定される。
まず、繊維集合体を50mm×50mmの大きさに裁断し、これを測定片とする。測定台上に、この測定片よりも大きなサイズの12.5gのプレートを載置する。この状態でのプレートの上面の位置を測定の基準点Aとする。次にプレートを取り除き、測定台上に測定片を載置し、その上にプレートを再び載置する。この状態でのプレートの正面の位置をBとする。基準点Aと位置Bとの差から繊維集合体の厚みを求める。測定機器にはレーザー変位計〔(株)キーエンス製 CCDレーザー変位センサLK−080〕を用いる。尚、それに代えて、ダイアルゲージ式の厚み計を用いることもできる。その場合も測定圧力を49Paになるように調節する。
血液分離体としての繊維集合体の坪量は、強度と柔軟性の観点から、10〜300g/m2が好ましく、30〜200g/m2が特に好ましい。
血液分離体は、吸収性物品が全体的に柔らかくなり、装着感やフィット性が向上する点から、吸収性ポリマーを含んでいないことが好ましい。
フラップ吸収体33としては、着用者の身体の湾曲形状に対する適合性、着用者の身体の動きに対する追従性等を考慮すると、比較的薄いシート材料からなることが好ましく、着用者の肌への刺激性を低くするため(ドライ感を高めるため)、液保持性が高いことがより好ましい。
フラップ吸収体33の密度は、これに延在している本体吸収体(本実施形態においては、下層本体吸収体23b)の密度よりも高いことが好ましく、0.05〜0.2g/cm3程度高いことが更に好ましい。
フラップ吸収体33の密度をこれと一体化している本体吸収体の密度よりも高くする方法としては、例えば、後方フラップ3のみにロール間において熱及び圧力を加える方法や、フラップ表面シート31とフラップ吸収体33とを熱エンボス加工等により接合する方法がある。
フラップ吸収体33の密度がこれと一体化している本体吸収体の密度よりも高くなっていると、フラップ吸収体33に吸収された体液が、これと一体化している本体吸収体に戻りにくい点で好ましい。
フラップ吸収体33の座屈強度は、ヨレ防止及び装着感向上の観点から、20〜500gであることが好ましく、50〜300gであることが更に好ましい。座屈強度を20g以上とすることにより、後方フラップ3がヨレにくくなり、一方、座屈強度を500g以下とすることにより、後方フラップ3の全体が固くなり過ぎることを防止して、装着時に違和感を感じないようにすることができる。
前記座屈強度は、下記のようにして測定される。
〔座屈強度の測定方法〕
測定は、20℃、65%RH下において、1日以上放置した吸収体を用いて、この温度及び湿度条件下にて行う。
詳細には、吸収体を縦150mm×横30mmに切り出し、これを試料とする。この試料の長手方向端部を、その重ね合わせ部分の幅が5mmとなるように重ね合わせ、輪状とする。その後、上下各1cmの部分を、ステープラーにより針の長さ方向が圧縮方向と直角の方向となるように2箇所固定し、リング状のサンプルを得る。得られたリング状のサンプルを、テンシロン試験機〔商品名「RTC―1210A」(株)オリエンテック製〕の試料台に、試料の長手方向を下面にして設置する。設置後、圧縮試験モードにて測定速度10mm/minで試料を圧縮し、座屈したときの最大強度を求める。別に作成した5つのサンプルについて同様に測定を行い、平均を求めて、座屈強度とする。
前述のフラップ吸収体33の各種物性に関する説明は、ウイング吸収体43の各種物性にも適宜適用される。
生理用ナプキン1の各部の形成材料について説明する。
一体表面シート11(本体表面シート21、フラップ表面シート31、ウイング表面シート41)及び一体裏面シート12(本体裏面シート22、フラップ裏面シート32、ウイング裏面シート42)としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種材料を特に制限なく用いることができる。例えば、表面シートとしては、各種製法による不織布、樹脂フィルムに開孔を形成したもの、これらの積層体等を用いることができる。裏面シートとしては、透湿性を有するか又は有さない熱可塑性樹脂のフィルム、撥水性の不織布、これらの積層体等を用いることができる。
上層本体吸収体23aは、吸収性物品における吸収体として従来から用いられているものを特に制限なく用いることができる。上層本体吸収体23aは、嵩高で、液保持能が高いものが好ましい。
本実施形態の生理用ナプキン1は、後方フラップ3を吸収性本体2から延出した状態で折り返することなくショーツ等の下着に装着し、ウイング部4を下着のクロッチ部の外面側に折り返して用いられる。
詳細には、本実施形態の生理用ナプキン1は、吸収性本体2をショーツのクロッチ部の内面に配設し、後方フラップ3をショーツの内面に配設し、ウイング部4をクロッチ部の外面側に折り返して、吸収性本体2、後方フラップ3及びウイング部4をそれぞれ本体粘着部、フラップ粘着部及びウイング粘着部によりショーツの内面又は外面に止着することにより、位置ズレを防止しながら装着することができる。
そして、本実施形態の生理用ナプキン1においては、吸収性本体2の後方部Bから滲出した液や、吸収されずに流れる液を、後方フラップ3で効果的に吸収できるため、後方部Bからの液漏れ防止性に優れる。
同様に、吸収性本体2の前方部Aから滲出した液や、吸収されずに流れる液を、ウイング部4で効果的に吸収できるため、前方部Aからの液漏れ防止性に優れる。
以上の構成を有する第1実施形態の生理用ナプキン1においては、フラップ吸収体33は、液が吸収されると、該液の有色成分よりも該液の無色成分の方がフラップ吸収体33の面方向に拡散するようになっている。具体的には、フラップ吸収体33は、前記血液分離体から形成されているため、血球よりも血漿の方がフラップ吸収体33の面方向に拡散するようになっている。
従って、フラップ表面シート31を介してフラップ吸収体33に吸収された血液(経血)は、図4に示すように、その中において濾過され、血球K1と血漿K2とに分離する。血漿K2は、フラップ吸収体33中の広い範囲に面方向に拡散する一方で、血球K1は、相対的に狭い範囲にしか面方向に拡散しない。血漿K2は無色であるため、面方向に広い範囲に拡散してもほとんど目立たない。従って、本実施形態の生理用ナプキン1によれば、後方フラップ3において、フラップ吸収体33に吸収された経血を隠蔽して目立たなくすることができる。
次に、本発明の吸収性物品の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、上述した第1実施形態と異なる点を主として説明し、同様の点は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。
第2実施形態の生理用ナプキンは、図5に示すように、第1実施形態に比して、フラップ吸収体33が、フラップ表面シート31側の上層フラップ吸収体33aとフラップ裏面シート32側の下層フラップ吸収体33bとからなり、上層フラップ吸収体33aにおける液の拡散性よりも下層フラップ吸収体33bにおける液の拡散性の方が大きい点が主として異なる。
ここでいう「液の拡散性」は、以下のように測定される。
測定は、20℃、65%RH環境下において、1日以上放置した吸収体を用いて、この温度及び湿度条件下にて行う。
1gの生理食塩水を吸収体の約1cm上方から(10mlビーカーで)滴下した後、1分後の拡散面積を測定する。測定には、各種カメラ(撮影データが電子化されるものが好ましい)によって、1分後の拡散状態を記録するか、又は1分後の拡散状態を目視観察し、その拡散の輪郭をマーキングし、画像解析装置(NEXUS製:NEW QUBE Ver.4.20)を使用して拡散面積を測定する。生理食塩水には、赤色1号や青色2号等の着色剤を0.05〜0.1wt%程度外添して着色してもよいが、生理食塩水は着色剤以上に拡散するため、拡散の輪郭を正確に把握する必要がある。
上層フラップ吸収体33aでの拡散面積は、30cm2以下であることが好ましく、20cm2以下であることが更に好ましい。また、上層フラップ吸収体33aと下層フラップ吸収体33bとの拡散面積の差は、30cm2以上であることが好ましく、50cm2以上であることが更に好ましい。
また、第2実施形態においては、フラップ吸収体33において、上層フラップ吸収体33aにおける液の濡れ性の方が下層フラップ吸収体33bにおける液の濡れ性よりも低いことが好ましい。
ここでいう「液の濡れ性」は、以下のように測定される。
測定は、20℃、65%RH環境下において、1日以上放置した吸収体を用いて、この温度及び湿度条件下にて繊維表面の接触角を測定して行う。前記接触角は、下記のようにして測定される。
<接触角>
接触角計(協和界面科学(株)、CA−Sミクロン2型(倍率300倍)もしくはFACE接触角計:CA−A型)の繊維法にて計測した。カメラ((株)ニコン:D50)を接触角計に所定の方法にてセットし、予め測定サンプルの1本の繊維にピントを合わせておく。この状態から、霧吹きにて水滴を繊維表面に付着させ、付着5秒後にシャッターを切る。撮影画像で、水滴が明瞭(水滴の両端がはっきりしている状態)なもの:5点の接触角(左右で10点)を計測し、平均値を「接触角」とした。
更に、フラップ吸収体33は、上層フラップ吸収体33aに液が吸収されると、上層フラップ吸収体33aにおける液よりも、上層フラップ吸収体33aを介して下層フラップ吸収体33bに吸収された液の方がフラップ吸収体33の面方向に拡散するようになっている。
液の拡散性が小さい上層フラップ吸収体33aとしては、例えば、パルプを積繊し、バインダーで固定した乾式パルプシート〔商品名「JS−50HB」ハビックス(株)製等〕や、湿式吸収紙にエンボス加工したエンボス吸収紙等が挙げられ、そのうち、コストの点からエンボス吸収紙が特に好ましい。
前記エンボス吸収紙は、エンボス加工を施すことにより、吸収紙に厚みを出し、且つ液が1方向に拡散しないようにしたものである。そのエンボスパターンは特に限定されないが、1〜30個/cm2の密度でドット状にエンボス加工されていることが好ましい。
液の拡散性の大きい下層フラップ吸収体33bとしては、繊維集合体に吸収性ポリマーが配合されてなるポリマーシートや、構成繊維間の空間が狭く、密度が高い高密度シートが好ましい。
ポリマーシートにおいては、吸収性ポリマーの膨潤により液透過性や液拡散性が低下しないように、フラップ表面シート31側に吸収性ポリマーが存在しないようにするか、又は比較的膨潤しにくい繊維状の形態の吸収性ポリマー(以下「繊維状ポリマー」ともいう)を使用することが好ましい。繊維状ポリマーを使用した場合には、吸収後の繊維状ポリマーの膨潤によって、ポリマーシートの毛管径が小さくなるため、液が拡散しやすく(液保持性が低下した領域から液を移動させる力が働く)、フラップ吸収体33を有効に使用できる点から好ましい。また、吸収性ポリマーが繊維状であるため、その脱落も起こり難い。
脱落防止の工夫がなされたポリマーシートとしては、例えば、特開平5−38350号公報や特開平8−232189号公報に記載のものが挙げられる。
尚、繊維状ポリマーと同様の効果が得られる吸収性ポリマーは、構成繊維上に吸収性ポリマーの原料を直接配し、重合を行うことにより得ることができる。
フラップ表面シート31側に吸収性ポリマーが存在しないポリマーシートとしては、二枚のシート間に吸収性ポリマーを配置し、粘着剤、ヒートシール、超音波シール等の接合方法により吸収性ポリマーを閉じ込めたものが好ましい。吸収性の高さ及び吸収性ポリマーの脱落し難さの点から、吸収性ポリマーの湿潤時の粘着力を利用する方法が特に好ましい。
また、前記二枚のシートのうち、フラップ表面シート31側のシートとしては、吸収性ポリマーの固定性、液透過性、液保持性の観点から、液透過性を有し、液の一時保持空間として働く嵩高なシートも好ましい。このような嵩高シートとしては、その密度が0.01〜0.05g/cm3の材料を用いることが好ましく、エアレイド法により積繊されて不織布化されたシートや、熱風により嵩回復したヒートボンドタイプの不織布が特に好ましい。このような嵩高シートでは、液の一時保持機能を有すると共に、液の拡散し難さに基づく遮蔽効果を有する。特にフラップ吸収体33においては、吸収される液が本体吸収体23と比較すると非常に少ないため、0.3〜0.5mm程度の厚みがあれば十分に機能の発現が可能となっている。
また、前記高密度シートとしては、パルプ繊維を圧縮したものを用いることもできるが、高密度化した後の柔軟性の点から、レーヨン繊維のような半合成繊維を用いるか、ポリエチレン/ポリプロピレン/ポリエステル等の合成繊維を用いる方が好ましい。シートを高密度化する方法としては、不織布化した後に熱エンボス加工等の圧密化する方法もあるが、液の保持力を高める狭い繊維間を有する繊維構造体とすることができる点から、レーヨン繊維が主体の場合にはスパンレース法、各種合成繊維が主体の場合にはスパンボンド法やメルトブロー法を用いることが好ましい。また、水流等により繊維が分割し、0.1〜0.5dtex程度の繊維径を有する分割型の繊維を使用することも好ましい。高密度シートの密度は、液保持性と柔軟性の点から、0.1〜0.5g/cm3であることが好ましいが、密度が0.2〜0.5g/cm3であると、液の有色成分(赤血球等)の分離ができ、液保持性が一層高まるため更に好ましい。
以上の構成を有する第2実施形態の生理用ナプキン1においては、フラップ吸収体33は、上層フラップ吸収体33aと下層フラップ吸収体33bとからなり、上層フラップ吸収体33aにおける液の拡散性よりも下層フラップ吸収体33bにおける液の拡散性の方が大きくなっている。
そのため、フラップ表面シート31側からフラップ吸収体33に吸収された体液(血液)Kは、図6に示すように、上層フラップ吸収体33aにおいて面方向にあまり拡散しないうちに、速やかに下層フラップ吸収体33bに移行する。その後、下層フラップ吸収体33bに移行した体液Kは、面方向に速やかに拡散する。尚、第2実施形態においては、フラップ吸収体33に吸収された体液は、通常、有色成分と無色成分とに分離することはない。
このように、体液が下層フラップ吸収体33bにおいて面方向に広い範囲に拡散したとしても、フラップ表面シート31側の上層フラップ吸収体33aにおいては、体液は相対的に狭い範囲にしか面方向に拡散しない。そして、後方フラップ3を、フラップ表面シート31側(上面側)から見ると、下層フラップ吸収体33bにおける体液の拡散は、上層フラップ吸収体33aによって隠蔽される。
後方フラップ3における体液の隠蔽は、一般的に、フラップ表面シート31側(上面側)において求められており、フラップ裏面シート32側(下面側)においては求められていない。従って、第2実施形態によれば、効果の奏される原理は異なるが、第1実施形態と同様の効果が奏される。
本発明の吸収性物品は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、下層本体吸収体23bは、図7に示すように、吸収性本体2の幅方向全域に亘っておらず、吸収性本体2の両側部近傍のみに分離して設けられていてもよい。本体吸収体23は、単層構造でも複数構造でもよい。
また、フラップ吸収体33は、図8に示すように、吸収性本体2に亘って延在しておらず、本体吸収体23と一体化していなくてもよい。
本体吸収層は、本体表面シート21と本体吸収体23との積層体に制限されず、両者の機能を併有する一体的な部材から構成することができる。
ウイング部4にはウイング吸収体が設けられていなくてもよい。また、ウイング部4自体がなくてもよい。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンに制限されず、例えば、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッドにも適用することができる。本発明の吸収性物品が装着される下着は、ショーツに制限されない。
図1は、本発明の吸収性物品の第1実施形態としての生理用ナプキンを示す斜視図である。 図2は、図1に示すII−II断面図である。 図3は、図1に示すIII−III断面図である。 図4は、第1実施形態の生理用ナプキンの効果を説明するための模式的部分拡大図である。 図5は、本発明の吸収性物品の第2実施形態としての生理用ナプキンを示す部分拡大断面図である。 図6は、第2実施形態の生理用ナプキンの効果を説明するための模式的部分拡大図(図4対応図)である。 図7は、本発明の吸収性物品の第1の変形例を示す断面図(図2対応図)である。 図8は、本発明の吸収性物品の第2の変形例を示す断面図(図2対応図)である。
符号の説明
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 吸収性本体
21 本体表面シート
22 本体裏面シート(本体防漏層)
23 本体吸収体
23a 上層本体吸収体
23b 下層本体吸収体
3 後方フラップ
31 フラップ表面シート
32 フラップ裏面シート(フラップ防漏層)
33 フラップ吸収体
33a 上層フラップ吸収体
33b 下層フラップ吸収体
4 ウイング部
41 ウイング表面シート
42 ウイング裏面シート
43 ウイング吸収体
A 前方部
B 後方部

Claims (5)

  1. 本体吸収層及び本体防漏層を備えた実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体における少なくとも後方部の両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対の後方フラップとを有する吸収性物品であって、
    前記後方フラップは、フラップ表面シート、フラップ裏面シート及びこれらの間に介在するフラップ吸収体を備えており、
    前記フラップ吸収体は、液が吸収されると、該液の有色成分よりも該液の無色成分の方が該フラップ吸収体の面方向に拡散するようになっている吸収性物品。
  2. 本体吸収層及び本体防漏層を備えた実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体における少なくとも後方部の両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対の後方フラップとを有する吸収性物品であって、
    前記後方フラップは、フラップ表面シート、フラップ裏面シート及びこれらの間に介在するフラップ吸収体を備えており、
    前記フラップ吸収体は、前記フラップ表面シート側の上層フラップ吸収体と前記フラップ裏面シート側の下層フラップ吸収体とからなり、該上層フラップ吸収体における液の拡散性よりも該下層フラップ吸収体における液の拡散性の方が大きい吸収性物品。
  3. 前記フラップ吸収体において、前記上層フラップ吸収体における液の濡れ性の方が前記下層フラップ吸収体における液の濡れ性よりも低い請求項2記載の吸収性物品。
  4. 前記フラップ吸収体は、前記上層フラップ吸収体に液が吸収されると、該上層フラップ吸収体における液よりも、該上層フラップ吸収体を介して前記下層フラップ吸収体に吸収された液の方が該フラップ吸収体の面方向に拡散するようになっている請求項2又は3に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性物品は生理用ナプキンであり、前記液は経血である請求項1〜4の何れかに記載の吸収性物品。
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