JP7090420B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
前記本体吸収体とフラップ吸収体とが連続する一体の吸収体によって構成され、前記フラップ吸収体の肌側にシート材が配設されるとともに、前記シート材には前記フラップ吸収体と重なる領域に表裏を貫通する多数の開孔が設けられ、前記フラップ吸収体と本体吸収体とに跨る領域の肌側面に、非肌側に窪ませた圧搾溝が、前記フラップ吸収体から前記本体吸収体に向けて後方に傾斜する方向に延びるとともに、吸収性物品の長手方向に間隔を空けて複数形成されているとともに、前記圧搾溝は左右対で設けられ、左右の圧搾溝が吸収性物品の幅方向中央部に所定の離隔幅を有するように配置されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1~図3に示されるように、ポリエチレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなど(以下、まとめて体液ともいう。)を速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、前記吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも体液排出部Hを含むナプキン長手方向の所定の区間内において肌側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSを形成する、肌当接面側の両側部に長手方向のほぼ全長に亘って設けられたサイド不織布7、7とを備え、かつ前記吸収体4の周囲においては、その上下端縁部では前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール、超音波シール等の接合手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール、超音波シール等の接合手段によって接合され、ほぼ体液排出部Hに相当する吸収体側部位置に左右一対のウイング状フラップW、Wが形成されるとともに、これより後部側(臀部側)の後部両側部にそれぞれ外方に延出する後部フラップWB、WBが形成されたものである。なお、図示例では、前記吸収体4の形状保持および拡散性向上のために、前記吸収体4をクレープ紙又は不織布などからなる被包シート5で囲繞しているが、この被包シート5は設けなくてもよい。また、図示しないが、前記透液性表面シート3の非肌側に隣接して、前記透液性表面シート3とほぼ同形状の親水性の不織布などからなるセカンドシートを配設してもよい。
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、蒸れ防止の観点から透湿性を有するものを用いるのが望ましい。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。前記不透液性裏面シート2の非肌側面(外面)にはナプキン長手方向に沿って1または複数条の粘着剤層(図示せず)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に固定するようになっている。前記不透液性裏面シート2としては、プラスチックフィルムと不織布とを積層させたポリラミ不織布を用いてもよい。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえば綿状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。前記吸収体4の目付は、300~750g/m2、好ましくは300~400g/m2とするのがよい。
前記透液性表面シート3の幅寸法は、図2の横断面図に示されるように、本体吸収体10の幅寸法よりも若干長めとされ、体液排出部Hを含むナプキン長手方向の所定の区間内において本体吸収体10を覆うだけに止まるとともに、前記フラップ吸収体11が配設された後部区間において前記フラップ吸収体11の内側を若干覆うだけに止まり、それより外方側は前記透液性表面シート3とは別のサイド不織布7、具体的には経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの目的に応じて、適宜の撥水処理または親水処理を施した不織布素材を用いて構成されたサイド不織布7が配設されている。
上記形態例では、フラップ吸収体11の肌側にサイド不織布7が配設されていたが、前記サイド不織布7を配設せずに、透液性表面シート3を生理用ナプキン1の外縁まで延在させ、前記透液性表面シート3の所定の領域に前記開孔13を設けるようにしてもよい。
Claims (6)
- 後部両側部にそれぞれ外方に延出する後部フラップを有し、着用者の体液排出部を含む領域に配設された本体吸収体と、前記後部フラップに配設されたフラップ吸収体とを備えた生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッドのいずれかの吸収性物品であって、
前記本体吸収体とフラップ吸収体とが連続する一体の吸収体によって構成され、前記フラップ吸収体の肌側にシート材が配設されるとともに、前記シート材には前記フラップ吸収体と重なる領域に表裏を貫通する多数の開孔が設けられ、前記フラップ吸収体と本体吸収体とに跨る領域の肌側面に、非肌側に窪ませた圧搾溝が、前記フラップ吸収体から前記本体吸収体に向けて後方に傾斜する方向に延びるとともに、吸収性物品の長手方向に間隔を空けて複数形成されているとともに、前記圧搾溝は左右対で設けられ、左右の圧搾溝が吸収性物品の幅方向中央部に所定の離隔幅を有するように配置されていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記圧搾溝は、前記フラップ吸収体から前記本体吸収体に向けた方向に対して連続的又は間欠的に延びている請求項1記載の吸収性物品。
- 前記圧搾溝は、前記フラップ吸収体から前記本体吸収体に向けて徐々に溝幅が小さくなる平面形状で形成されている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記圧搾溝は、前記フラップ吸収体から前記本体吸収体に向けて徐々に溝深さが深くなるように形成されている請求項1~3いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記開孔の平面形状は、円形からなるか、前記フラップ吸収体から前記本体吸収体に向けて後方に傾斜する方向に長い略楕円形からなる請求項1~4いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記開孔の平面形状が、前記フラップ吸収体から前記本体吸収体に向けた方向に長い略楕円形からなり、前記開孔の長軸方向と前記圧搾溝の延びる方向とがほぼ一致している請求項1~5いずれかに記載の吸収性物品。
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