JP2016120211A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸収性物品の形状を着用者の体の形状に追従させ、吸収性物品の装着感を向上させる。【解決手段】吸収性物品1は、吸収体30とヒップフラップ部50とを有する。吸収体30は、股下領域CA、及び股下領域より後方の後側領域RAに配置されている。ヒップフラップ部50は、後側領域RAにおいて、股下領域CAでの吸収体30の外側縁よりも幅方向Wの外側へ延出している。ヒップフラップ部50は、表面シート10と、表面シート10よりも非肌当接面側に設けられた多数の粒状体を含む粒状層60と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
一般に、着用者の肌に当接する液透過性の表面シートと液不透過性の裏面シートとの間に吸収体が設けられている吸収性物品が知られている。吸収性物品のうち特に生理用ナプキンは下着により着用者の体の方に押し当てられ、着用者の体にフィットされるようにして使用される。
しかしながら、生理用ナプキンの使用時において、例えば下着のサイズや下着の弾性部材の状態、着用者の体勢(例えば起立時や着席時、就寝時の姿勢)によって、生理用ナプキンが着用者の体型にフィットしない場合がある。そして、例えば、着用者にとって下着のサイズが大きすぎる場合等では、排泄口と生理用ナプキンとの間に隙間が空いてしまい、体液が漏れやすくなってしまったり、着用者は体液が漏れてしまうことの不安感を感じてしまったりする。一方、例えば、着用者にとって下着のサイズが小さすぎる場合等では、生理用ナプキンと体とが密着しすぎてしまい、心地よい装着感が損なわれ、着用者は吸収性物品の着用時に違和感を覚えてしまう。
ここで、特許文献1には、着用者の体に対する圧力を分散させる吸収性物品が開示されている。具体的には、特許文献1に記載の吸収性物品は、吸収性ポリマーを含む2層の吸収体コアを有し、2層の吸収体コアの間にビーズ粒等からなる移動補助材が設けられている。特許文献1に記載の吸収性物品の吸収性ポリマーにおいて体液等が吸収されると、2層の吸収体コア同士が向かい合う面に、粘性及び弾性を有するポリマー層が形成される。そして、形成されたポリマー層及びビーズ粒等からなる移動補助材により、2層の吸収体コア同士はそれぞれが向かい合う面に沿ってズレやすくなり、着用者の体に対する圧力を分散させることができる。
特許文献1は、2層の吸収体コア同士が向かい合う領域における圧力の分散を考慮している。しかしながら、特許文献1は、吸収体コアが設けられている領域以外の領域については、何ら考慮していない。特に、特許文献1では、そのような領域における吸収性物品の装着感(フィット性)について考慮されていない。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、吸収性物品の形状を着用者の体の形状に追従させ、吸収性物品の装着感を向上させることを目的とする。
本開示に係る吸収性物品は、吸収体とヒップフラップ部とを有する。吸収体は、股下領域、及び股下領域より後方の後側領域に配置されている。ヒップフラップ部は、後側領域において、股下領域での吸収体の外側縁よりも幅方向の外側へ延出している。ヒップフラップ部は、表面シートと、表面シートよりも非肌当接面側に設けられた多数の粒状体を含む粒状層と、を有する。
別の態様に係る吸収性物品は、吸収体とヒップフラップ部とを有する。吸収体は、股下領域、及び股下領域より後方の後側領域に配置されている。ヒップフラップ部は、後側領域において、股下領域での吸収体の外側縁よりも幅方向の外側へ延出している。ヒップフラップ部は、表面シートと、表面シートよりも非肌当接面側に設けられ、ヒップフラップ部に対する圧力に応じて着用者の体の形状に追従するように変形する層と、を有する。
本実施形態における吸収性物品によれば、吸収性物品の形状を着用者の体の形状に追従させ、吸収性物品の装着感を向上できる。
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品ついて説明する。本発明の吸収性物品は、パンティーライナー(おりものシート)や生理用ナプキンや失禁パッド等の任意の吸収性物品であってよい。以下の実施形態では、吸収性物品の一例として使い捨ての生理用ナプキンについて説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)吸収性物品の全体構成
図1は、一実施形態に係る吸収性物品の肌当接面側から見た平面図である。図2は、図1に示すA2−A2断面に沿った吸収性物品の模式断面図である。図3は、図1に示すA3−A3断面に沿った吸収性物品の模式断面図である。
図1は、一実施形態に係る吸収性物品の肌当接面側から見た平面図である。図2は、図1に示すA2−A2断面に沿った吸収性物品の模式断面図である。図3は、図1に示すA3−A3断面に沿った吸収性物品の模式断面図である。
吸収性物品1は、着用者の排泄口が対向する領域を含む股下領域CAと、股下領域CAよりも着用者の前側に位置する前側領域FAと、股下領域CAよりも着用者の後側に位置する後側領域RAと、を有する。吸収性物品1は、着用者の前側と後側との間を延びる長手方向Lと、長手方向Lに直交する幅方向Wと、を有する。また、吸収性物品1は、股下領域CAに設けられたウイング部40と、後側領域RAに設けられたヒップフラップ部50と、を有する。
吸収性物品1は、表面シート10、裏面シート20及び吸収体30を有する。表面シート10は、1枚又は複数枚のシートから形成されていてよい。表面シート10は、吸収体30が配置された領域とヒップフラップ部50の領域とに跨がって設けられていてよい。なお、表面シート10は、吸収体30が配置された領域と、ヒップフラップ部50の領域とで、互いに異なるシートから形成されていてもよい。
表面シート10の、少なくとも吸収体30の表面を覆う部分は、体液等の液体を透過する液透過性のシートから形成されていてよい。液透過性のシートは、不織布、織布、有孔プラスチックシート、メッシュシート等の材料から形成されていてよい。
裏面シート20は、体液等の液体を透過しない液不透過性のシートであってよい。裏面シート20は、平面視において表面シート10と重なるような大きさを有していてよい。裏面シート20は、ポリエチレンシート、ポリプロピレン等を主体としたラミネート不織布、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド、又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムが接合されたシート等を用いることができる。ここで、吸収性物品1の平面視とは、厚み方向Tにおいて離れた位置から展開状態の吸収性物品1を視認したものである。また、吸収性物品1の展開状態とは、図1に示す状態であり、吸収性物品が折り畳まれていない状態である。
吸収体30は、少なくとも股下領域CA及び後側領域RAに配置されている。吸収体30は、表面シート10と裏面シート20との間に設けられる。本実施形態では、吸収体30は、後側領域RAにおいて、ヒップフラップ部50よりも幅方向Wの内側(中央側)に配置されている。この代わりに、吸収体30は、後側領域RAにおいて、ヒップフラップ部50の領域へ延びていてもよい。
吸収体30は、体液を吸収可能な吸収材料によって形成される。吸収材料は、例えば、親水性繊維、パルプ、高吸水性高分子(SAP)、トウのような繊維集合体のうちの少なくとも1つを含んでいてよい。例えば、吸収体30は、複数層のトウからなる繊維集合体と、SAPと、を含んでいてよい。
吸収体30には、圧搾部32が形成されていてよい。圧搾部32は、吸収体30と表面シート10の両方を圧搾した部分であってよい。一例として、圧搾部32は、吸収体30上で、環状に形成されていてよい。
ウイング部40は、股下領域CAにおいて吸収体30よりも幅方向Wの外側へ延びた部分である。ウイング部40は、着用者の肌とは反対側(非肌当接面側)に折り返し可能に構成されている。ウイング部40は、着用時に下着のクロッチ部の非肌当接面側に折り返される。
ヒップフラップ部50は、後側領域RAにおいて、股下領域CAでの吸収体30の外側縁34よりも幅方向Wの外側へ延出した部分である。ヒップフラップ部50は、下着の肌当接面側に配置され、着用者の肌に接するように構成される。
ヒップフラップ部50は、表面シート10と、表面シート10よりも非肌当接面側に設けられた粒状層60,62と、を有する。好ましくは、吸収性物品1は、この粒状層を、ヒップフラップ部50で幅方向Wの外側に位置する第1の区画60と、第1の区画60に対して幅方向Wの内側に隣接する第2の区画62と、に少なくとも部分的に仕切る仕切部66を有する。第1の区画60は、平面視で吸収体30と重複しない領域に設けられていてよい。
粒状層60,62は、表面シート10と裏面シート20との間に設けられていてよい。好ましくは、ヒップフラップ部50の領域においては、粒状層よりも肌当接面側には、表面シート10のみが設けられている。より好ましくは、第1の区画60の肌当接面側には、表面シート10のみが設けられている。
粒状層60,62は、多数の粒状体を含む。また、粒状層60,62は、多数の粒状体を包む包装体を備えていてよい。粒状体は、例えば、ポリスチレン発泡ビーズやポリオレフィン発泡ビーズのような疎水性の樹脂発泡ビーズであってよい。樹脂発泡ビーズの粒径は直径1〜5mm程度であってよい。粒状体の嵩密度は0.01〜0.1g/cm3であってよい。樹脂発泡ビーズは、一般にクッション又は枕や布団等の寝具で用いられるものであってもよい。粒状層60,62は、例えば親水性繊維、パルプ又はSAP等の吸水性を有する繊維を含み、吸収性を有する繊維と粒状体(樹脂発泡ビーズ)とが互いに接合されていないように構成してもよい。
仕切部66は、多数の粒状体を包む1つの包装体の肌面側の一面と非肌面側の一面とを互いに接合、例えば超音波接合することによって形成することができる。仕切部66は、第1の区画60と第2の区画62とを完全に仕切っていてよい。この代わりに、図1及び図2に示すように、仕切部66は、粒状体が第1の区画60と第2の区画62との間を移動可能なように、第1の区画60と第2の区画62とを部分的に仕切っていてもよい。
本実施形態では、仕切部66は、ヒップフラップ部50と、ヒップフラップ部50よりも幅方向Wの中央側の領域とを区切るように、長手方向Lに沿って形成されている。この代わりに、仕切部66は、ヒップフラップ部50の領域内に形成されていてもよい。また、仕切部66は、ヒップフラップ部50よりも幅方向Wの中央側の領域内に形成されていてもよい。さらに、ヒップフラップ部50は、長手方向Lから傾斜した方向に沿って形成されていてもよい。
本実施形態では、第1の区画60は、ヒップフラップ部50の領域内に配置されている。第1の区画60は、少なくともヒップフラップ部の幅方向Wの外側の領域に配置されている。好ましくは、第1の区画60は、ヒップフラップ部50の幅方向Wの中央よりも中央側へ延びていてよい。また、第1の区画60は、ヒップフラップ部50の領域全域にわたっていてもよい。これに代えて、第1の区画60は、ヒップフラップ部50の領域外まで延びていてもよい。
好ましくは、第1の区画60は、平面視でヒップフラップ部50の幅方向Wの外側へ向かうにつれて先細りした凸部68を有している。言い換えると、幅方向Wの外側に向かうにつれて、凸部68の長手方向Lの幅は狭くなる。第1の区画60の凸部68の幅方向Wの先端は、丸みを帯びた形状を有することが好ましい。
本実施形態では、第2の区画62は、吸収体30の幅方向Wの外側縁34に沿って、前側領域FAから後側領域RAへ長手方向Lに延びている。この代わりに、第2の区画62は、後側領域RAのみに形成されていてもよい。本実施形態では、第2の区画62は、ヒップフラップ部50の領域外に配置されている。この代わりに、第2の区画62の一部が、ヒップフラップ部50の領域内に延びていてもよい。好ましくは、第2の区画62は、平面視で吸収体30と重複した領域に配置されている。
図4は、平面視における第1の区画60内の粒状体の移動の様子を模式的に示している。図4に示す状態は、第1の区画60に対して圧力Fが掛かっている状態である。図4に示すように、粒状体は、圧力の高い部分から他の圧力の低い部分へ向けて移動する。これにより、第1の区画60の中央領域に圧力がかかった場合、粒状体は、第1の区画60の隅へ集まる。このようにして、着用状態において、ヒップフラップ部50の粒状層60は、臀部の形状に合わせて変化する。
図5は、吸収性物品1が着用者に着用された状態(以下、着用状態という。)の図1のA2−A2線に沿った断面を示した断面図である。図1のA2−A2線に相当する位置は、着用状態で、着用者の臀部に相当する。図5に示すように、着用状態では、粒状層60,62に対する圧力に応じて、粒状体は粒状層60,62内で移動する。このとき、粒状層内の一部の粒状体は、仕切部66間の隙間を介して第1の区画60と第2の区画62との間で相互に移動可能であることが好ましい。ヒップフラップ部50の中央領域に着用者の臀部から強い力が加えられたとき、粒状体は、ヒップフラップ部50の外側に相当する粒状層の凸部68に集まる。これにより、吸収性物品1の着用時に、ヒップフラップ部50の外側の領域で粒状層60の厚みが比較的大きくなり、ヒップフラップ部50の外側の領域で吸収性物品1を着用者によりフィットさせることができる。
(2)作用効果
吸収性物品1は、下着等に装着された状態で使用され、着用時に下着によって着用者側に押し当てられる。吸収性物品1のヒップフラップ部50は、着用者の臀部に対向して配置される領域であり、着用状態において着用者の体に接しやすく、着用者の体からの圧力を受けやすい部分である。
吸収性物品1は、下着等に装着された状態で使用され、着用時に下着によって着用者側に押し当てられる。吸収性物品1のヒップフラップ部50は、着用者の臀部に対向して配置される領域であり、着用状態において着用者の体に接しやすく、着用者の体からの圧力を受けやすい部分である。
上記実施形態に係る吸収性物品1は、着用者から受ける圧力に応じて粒状層60,62の形が変化することによって、着用者の体にフィットする。特に、ヒップフラップ部50に設けられた粒状層60内の多数の粒状体が圧力の変化に応じて粒状層60内で移動する。例えば、比較的高い圧力がかかった領域の粒状体は、比較的低い圧力を受けた領域に移動する(図4参照)。このように粒状体が粒状層60内で移動することにより、比較的低い圧力を受けた領域に粒状体が移動し、この移動した粒状体によって着用者側に吸収性物品1を押し当てることができる。比較的低い圧力を受けた領域は、着用者の体に押し当てられ、着用者の体の形状に沿うように吸収性物品1の形状が変化し、着用者と吸収性物品1とが密着し易くなる。よって、着用者の体、特に臀部に対して吸収性物品1をフィットさせることができる。着用者の臀部に対して吸収性物品1がフィットするため、装着感を向上させることができる。
一実施形態によれば、粒状層60は、平面視でヒップフラップ部50の外側へ向かうにつれて先細りした凸部68を有する。ヒップフラップ部50の中央領域に着用者の臀部から強い力が加えられたとき、粒状体は、ヒップフラップ部50の外側に相当する粒状層の凸部68に集まる(図4及び図5参照)。これにより、吸収性物品1の着用時に、ヒップフラップ部50の外側の領域で粒状層60の厚みが比較的大きくなり、ヒップフラップ部50の外側の領域で吸収性物品1を着用者によりフィットさせることができる。これにより、ヒップフラップ部50からの体液の横漏れを抑制することができる。
一実施形態によれば、吸収性物品1は、粒状層を、ヒップフラップ部50で幅方向Wの外側に位置する第1の区画60と、第1の区画60に対して幅方向Wの内側に隣接する第2の区画62と、に少なくとも部分的に仕切る仕切部66を有する。ヒップフラップ部50では、使用者の肌(臀部)は、表面シート10を介して粒状層に当たる。吸収性物品を着用した状態で、ヒップフラップ部50には着用者の臀部からの力を強く受ける。そのため、第1の区画60と第2の区画62とを少なくとも部分的に仕切る仕切部66がない場合、吸収性物品1の着用中に、粒状体の多くが、ヒップフラップ部50の外側に位置する第1の区画60から第2の区画62へ移動する。これにより、ヒップフラップ部50の外側に位置する第1の区画60内の粒状体が不足し、ヒップフラップ部50でのフィット感が低下するおそれがある。本実施形態では、仕切部66によって第1の区画60から第2の区画62への粒状体の移動が抑制又は防止されるので、ヒップフラップ部50でのフィット感の低下を防止することができる。
ヒップフラップ部50の外側の第1の区画60が完全に閉じられている場合、粒状体の移動範囲は第1の区画60内に制限される。この場合、着用者の臀部からヒップフラップ部50の第1の区画60に強い力が加えられたとき、着用者の臀部に対向する部分に多くの粒状体が留まってしまうことがある。その結果、着用者は、臀部に違和感を覚える可能性がある。一実施形態によれば、仕切部66は、粒状体が第1の区画60と第2の区画62との間を移動可能なように、第1の区画60と第2の区画62とを部分的に仕切る。これにより、一部の粒状体は、ヒップフラップ部50の外側の第1の区画60から第2の区画62へ移動することができる。このように第1の区画60内の粒状体の量が適切に調節されるため、着用者の臀部に対向する部分に多くの粒状体が留まることはなく、着用者の違和感を低減できる。なお、この場合であっても、第1の区画60と第2の区画62とを部分的に仕切る仕切部によって第1の区画60から第2の区画62への粒状体の移動を抑制することができるため、ヒップフラップ部50の外側の第1の区画60内の粒状体の不足を防止することができる。
一実施形態によれば、ヒップフラップ部50において粒状層60よりも肌当接面側には、表面シート10のみが設けられている。ヒップフラップ部50における粒状層60の粒状体は、表面シート10のみを介して着用者の体に当たることになる。これにより、ヒップフラップ部50において高いフィット感が得られる。
一実施形態によれば、粒状体は樹脂発泡ビーズ粒である。粒状体が流動性の高い樹脂発泡ビーズ粒であるため、着用時の圧力の変化に応じて、吸収性物品が体の形状に追従しやすくなる。
一実施形態によれば、粒状層60,62は吸水性を有する繊維を含む。これにより、粒状層60,62においても体液の吸収が可能となる。よって、吸収体30の幅方向Wの外側からの体液の漏れを防止することができる。
一実施形態によれば、ヒップフラップ部50は、表面シート10と、表面シート10よりも非肌当接面側に設けられ、ヒップフラップ部50に対する圧力に応じて着用者の体の形状に追従するように変形する層60と、を有する。この層60は、多数の粒状体を含む粒状層に限られず、例えば液体又はゲル状物質を含む層であってもよい。この場合であっても、ヒップフラップ部50は圧力に応じて着用者の体の形状に追従するため、着用者の体にフィットし、ヒップフラップ部50における装着感を向上させることができる。
上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1 :吸収性物品
10 :表面シート
20 :裏面シート
30 :吸収体
32 :圧搾部
40 :ウイング部
50 :ヒップフラップ部
60 :粒状層(第1の区画)
62 :粒状層(第2の区画)
66 :仕切部
CA :股下領域
FA :前側領域
RA :後側領域
L :長手方向
W :幅方向
10 :表面シート
20 :裏面シート
30 :吸収体
32 :圧搾部
40 :ウイング部
50 :ヒップフラップ部
60 :粒状層(第1の区画)
62 :粒状層(第2の区画)
66 :仕切部
CA :股下領域
FA :前側領域
RA :後側領域
L :長手方向
W :幅方向
Claims (8)
- 股下領域、及び前記股下領域より後方の後側領域に配置された吸収体と、
前記後側領域において、前記股下領域での前記吸収体の外側縁よりも幅方向の外側へ延出したヒップフラップ部と、を有し、
前記ヒップフラップ部は、表面シートと、前記表面シートよりも非肌当接面側に設けられた多数の粒状体を含む粒状層と、を有する、吸収性物品。 - 前記粒状層は、平面視で前記ヒップフラップ部の幅方向の外側へ向かうにつれて先細りした凸部を有する、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記粒状層を、前記ヒップフラップ部で前記幅方向の外側に位置する第1の区画と、前記第1の区画に対して前記幅方向の内側に隣接する第2の区画と、に少なくとも部分的に仕切る仕切部を有する、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記仕切部は、前記粒状体が前記第1の区画と前記第2の区画との間を移動可能なように、前記第1の区画と前記第2の区画とを部分的に仕切る、請求項3に記載の吸収性物品。
- 前記ヒップフラップ部において前記粒状層よりも肌当接面側には、前記表面シートのみが設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記粒状体は樹脂発泡ビーズ粒である、請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記粒状層は吸水性を有する繊維を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 股下領域、及び前記股下領域より後方の後側領域に配置された吸収体と、
前記後側領域において、前記股下領域での前記吸収体の外側縁よりも幅方向の外側へ延出したヒップフラップ部と、を有し、
前記ヒップフラップ部は、表面シートと、前記表面シートよりも非肌当接面側に設けられ、前記ヒップフラップ部に対する圧力に応じて着用者の体の形状に追従するように変形する層と、を有する、吸収性物品。
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