JP5110979B2 - 照明光学系およびそれを用いた投射型表示装置 - Google Patents

照明光学系およびそれを用いた投射型表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、光源手段から射出された光束を用いて被照明面を照明する照明光学系に関する。さらにはその照明光学系を用いて被照明面に設けた液晶パネル等の画像表示素子を照明し、画像表示素子からの光をスクリーン等の被投影面に投影する投射型表示装置(液晶プロジェクター等)に関する。
近年、液晶表示素子などの画像表示素子を用いて画像情報に対応して変調された光束を投射レンズによってスクリーンなどに拡大投射する構成のプロジェクタが種々と提案されている。このようなプロジェクタはスクリーンに投射された画像が画面全体に渡って均一に近い明るさを有していることが重要である。
反射型の液晶表示素子を用いた画像投射型(プロジェクター)の照明光学系では、光源手段から射出した光束が放物面リフレクタによって略平行光として射出される。この平行光束は、第1のレンズアレイによって分割および集光され、各分割光束は、第2のレンズアレイの近傍に集光されて光源手段の像(2次光源像)を形成する。各レンズアレイを構成するレンズは、被照明面である液晶パネルと相似形状である矩形を有する。
第2のレンズアレイを射出した複数の分割光束は、コンデンサレンズによって集光され、色分解合成光学系を介して液晶表示素子上で重ね合わされて該液晶表示素子を照明する。
色分解合成光学系には、ダイクロイック膜や偏光分離膜を備えた光学素子(ダイクロイックプリズムや偏光ビームスプリッタ等)が用いられる。
このような照明光学系において、光の利用効率を高めようとすると一般に被照射面に入射する光束の角度分布が大きくなる傾向がある。このため照明光学系内に角度特性の敏感な光学素子を用いたときには、種々と問題が生じてくる。
例えば偏光分離膜(偏光ビームスプリッター)等の光学素子を用いるときがある。
偏光分離膜に光束が入射するとき、偏光分離膜に入射角45°で入射した光束に対する特性に比べて、偏光分離膜に入射角47°や49°で入射した光に対する特性は低くなる。入射角45°からの入射角度のずれが大きい程、特性の低下度合いが大きい。この特性の低下がいわゆる漏れ光の原因となり、画質を低下させる。
この画質の劣化を防ぐべく、光学素子の角度分布に敏感な方向においては角度分布を小さくし、角度分布に敏感な方向においては角度分布を大きくした非対称な光学系を用いた照明光学系が知られている(特許文献1、2)
特開2000−206463号公報 特開平06−75200号公報
特許文献1に開示されている反射型液晶プロジェクタは、光学素子における光束角度分布に敏感な方向において、開口絞りの外形形状を小さくし、光学素子における光束角度分布に鈍感な方向においては、開口絞りの外形形状を大きくしている。
特許文献1では、照明光学系中に設けた第2フライアイレンズの外形形状は実質的に開口絞りとして機能するので、その形状を非対称としている。これにより、光学素子に入射する光束の角度分布が光束角度分布に敏感な方向と鈍感な方向とで非対称にしている。
しかしながら、特許文献1の光学系では、絞りによって入射角を決定しているために明るさの損失が大きくなる傾向があった。
特許文献2の照明光学系においては、液晶パネル面の直前で集光レンズによって光束を収束させるため、集光レンズの後ろにある液晶パネルやダイクロイックミラーなどの角度敏感度の高い光学素子による画質劣化は避けられない。このため液晶パネル上の照度分布も変動し、投射画面上にもムラとなってくる。
本発明は、光学素子の角度分布が敏感な断面において角度分布を小さくしながらも、画像表示素子を均一な明るさで明るく照明する照明光学系の提供と、その照明光学系を用いて明るく高コントラストな画像を投射する投射型表示装置の提供を目的とする。
本発明の照明光学系は、光からの光束を被照射面に導光する照明光学系であって
前記光源からの光束を反射して光束を出射するリフレクタと、
前記照明光学系の光軸を含互いに直交する第1の断面第2の断面において、光束径を互いに異なる圧縮比で圧縮する圧縮系
前記圧縮系から出射する光束の偏光状態を揃えて出射する偏光変換素子と、
前記偏光変換素子を出射した光束が入射する偏光分離面を有し
前記光源からの光束は平行光束とされて前記偏光変換素子に入射しており、
前記第2の断面は、前記偏光分離面の法線と前記照明光学系の光軸とに平行な断面であり、
αを、前記リフレクタの出射面における前記第1の断面での光束幅DXと前記偏光変換素子の入射面における前記第1の断面での光束幅DX’との比DX/DX’、
βを、前記リフレクタの出射面における前記第2の断面での光束幅DYと前記偏光変換素子の入射面における前記第2の断面での光束幅DY’との比DY/DY’ 、
前記第1の断面と前記第2の断面内における被照射面に入射する光束の最大角度から算出されるFナンバーのうち小さい方のFナンバーをFnoとするとき、
0.7≦α/β<1
1.4≦Fno≦3.6
なる条件を満足することを特徴としている。
本発明によれば、光学素子の角度分布が敏感な断面において角度分布を小さくしながらも、画像表示素子を均一な明るさで明るく照明する照明光学系と、その照明光学系を用いて明るく高コントラストな画像を投射する投射型表示装置を実現することができる。
以下、本発明の照明光学系およびそれを有する投射型表示装置の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の照明光学系は、光源手段と、光源手段からの光束を例えば液晶パネルが配置される被照射面に導光する光学系とを有している。
ここで光学系は、光学系の光軸を含む互いに直交する第1の断面と、第2の断面において光束径を互いに異なる圧縮比で圧縮する圧縮系を有している。この圧縮系は、後述する偏光変換素子よりも光源側に配置されている。
更に光束の偏光状態を揃えて出射する偏光変換素子と、偏光変換素子からの光束を集光し、液晶パネルが配置される被照射面に導光するコンデンサレンズとを有している。更に、このコンデンサレンズと反射型液晶パネル等の画像表示素子が配置された被照射面との間の光路中に配置された偏光分離面を含む偏光分離手段を有している。
又、投射型表示装置では、照明光学系と1以上の画像表示素子と画像表示素子の画像を被照射面に投射(投影、投映、投写)する投射光学系を有している。
図1および図2は、本発明の実施例1の照明光学系を用いた投射型表示装置の要部概略図である。
図1、図2においてOEは照明光学系である。1は高圧水銀放電管等の光源手段である。2は楕円形状の反射面を持つ楕円リフレクタ(光束集光手段)である。3と4は光束を複数の光束に分割する第1、第2のフライアイレンズ(第1、第2の光学素子)である。5は入射した偏光又は無偏光の光を所定の直線偏光として出射させる偏光変換素子である。6は偏光変換素子5からの部分光束を被照射面上で重ね合わせるためのコンデンサレンズである。7は偏光ビームスプリッタ(偏光分離手段)である。コンデンサレンズ6は、偏光変換素子5を出射した光で偏光ビームスプリッタ7を介して、被照射面に設けた液晶パネル(画像表示素子)8を照明している。9は液晶パネル8で反射した光を被照射面(スクリーン)に投射する投射レンズ(投射光学系)である。
尚、各部材1〜7は照明光学系OEの一部を構成している。このうち部材3〜7は照明光学系OEを構成する光学系を構成している。
各部材の光学作用について説明する。
光源手段1から放射状に発せられた光束は、楕円リフレクタ2によって収束する光束に変換される。
楕円リフレクタ2で反射された反射光は、第1のフライアイレンズ3で複数の光束に分割される。第1フライアイレンズ3で分割された複数の光束は、第2のフライアイレンズ4を介して偏光変換素子5の光入射面又は光出射面又はこれらの近傍に、複数の2次光源像を形成する。
偏光変換素子5は、図34に示すように複数の偏光分離面5aと、複数の反射面5bと、複数の1/2波長板5cとを有する。各偏光分離5aに入射した光のうち所定の偏光方向を有する偏光成分はこれを透過して偏光変換素子5から射出する。
一方、各偏光分離面5aに入射した光のうち上記所定の偏光方向に直交する偏光方向を有する偏光成分は、該偏光分離面5aで反射し、さらに反射面5bで反射する。そして、1/2波長板5cでその偏光方向が90度変換されて偏光変換素子5から射出する。
こうして、偏光変換素子5は、入射した無偏光光を所定の偏光方向を有する直線偏光に変換して射出する。偏光変換素子5から、所定の偏光方向を有する直線偏光となり射出される光はコンデンサレンズ6に入射する。
コンデンサレンズ6は偏光変換素子5からの複数の分割した光束は、偏光ビームスプリッタ7の偏光分離面7aを透過して反射型の液晶パネル8上で重ね合わされる。これにより、液晶パネル8は均一な光量分布となる照明光束によって照明される。
液晶パネル8において画像変調および反射された光は、偏光ビームスプリッタ7に再入射し、その偏光分離面7aで反射されて、投射レンズ9に導かれる。
投射レンズ9は液晶パネルで形成される画像情報を投射面(スクリーン)に投射する。
本実施例では、照明光学系OEの光軸Oは液晶パネル8のパネル面の中心を垂直に通過している。光軸OをZ軸とする。図3に示すように、光軸(Z軸)と交わる偏光ビームスプリッタ7の偏光分離面7aの法線(N)と、光軸(Z軸)を含む面(図3の紙面)をYZ断面(第2断面)とする。さらに、YZ断面に直交し、光軸を含む断面をXZ断面(第1断面)とする。
これらZ軸、XZ断面およびYZ断面の意味は、後述する以下の各実施例でも同じである。
図1は、XZ面(第1の断面)での各部材の光学配置を示している。このXZ面は、液晶パネル8の長辺方向の断面である。
図2は、YZ面(第2の断面)での各部材の光学配置を示している。このYZ面は、液晶パネル8の短辺方向の断面である。
次に各部材の構成の特徴について説明する。
図3に示すように、偏光ビームスプリッタ7は、照明光学系OEの光軸(Z軸)Oに対して傾いて配置された多層膜からなる偏光分離膜(偏光分離面)7aを備えている。偏光分離面7aの光軸Oに対する傾きθは、45度に設定されているが、この角度θは、40〜50度の範囲であっても良い。
偏光分離膜7aは、特定の角度で入射する光のうち、第1の偏光方向の光を80%以上反射し、第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向の光を80%以上透過するという分離作用を有する。
図4は第1のフライアイレンズ3の要部斜視図である。
図5は第1のフライアイレンズ3の光軸Z近傍のXY面での要部断面図である。
図6は第2のフライアイレンズ4の要部斜視図である。
ここで第1、第2の光学素子を構成する第1、第2のフライアイレンズ3、4は圧縮系を構成している。この圧縮系は、光源手段1(或いは楕円リフレクタ2)と偏光変換素子5との間、言い換えると光源手段1よりも被照射面(液晶パネル等の画像表示素子)側で、偏光変換素子5よりも光源手段側(光源側)に配置されている。
第1のフライアイレンズ3は第1、第2の断面内のうち一方の断面内において負の屈折力を有する。第2のフライアイレンズ4は他方の断面内において第1フライアイレンズ3の屈折力と異なる負の屈折力を有する。
第1および第2のフライアイレンズ3,4はそれぞれ、複数のレンズセル3a、4aが2次元方向に配列されて構成されている。各フライアイレンズ3、4のレンズセル3a、4aの光軸OはZ軸に平行である。
第1のフライアイレンズ3は、図4、図5に示すように、複数のレンズセル3aのうち中心(光軸O上)のレンズセル3aO以外のレンズセル(3a1、3a2〜)の光軸O1、O2は中心軸O1’、O2’に対してX方向外側に偏心している。Y方向には偏心していない。このため、第1のフライアイレンズ3は、楕円リフレクタ2からの光束に対して全体としてXZ断面内において負(凹)レンズ作用(発散作用)を有する。
ここで中心軸O1’、O2’とは、レンズセルの外径中心を通り光軸Oと平行な軸をいう。
次にこれを図5を用いて詳しく説明する。図5には、XZ断面における第1のフライアイレンズ3の光軸O上の中心となるレンズセル3a0と、これにX方向にて隣接する2つのレンズセル(外側レンズセル)3a1,3a2とを示している。
各レンズセル3a1、3a2の中心(外形中心)P1、P2を通過する収束光線r1、r2はレンズセル3a1、3a2を通過後に光軸Oに対して平行な光線となる。
上記の光学作用を持たせるための構成は次のとおりである。外側のレンズセル3a1,3a2の面頂点Q1、Q2を図中に示す光軸O1,O2とレンズセルの面との交点位置とする。また各外側のレンズセル3a1、3a2の中心P1、P2を図中の中心軸O1’,O2’とレンズセルの面との交点の位置とする。
このとき面頂点Q1(Q2)は中心P1(P2)に対して光軸Oから外側に(離れるように)偏心している。
図6に示す第2のフライアイレンズ4の構成は、図4の第1フライアイレンズ3を光軸(Z軸)Oを回転軸として90度回転した状態に相当している。
第2のフライアイレンズ4は、図6、図31に示すように、複数のレンズセル4aのうち中心のレンズセル4aO以外のレンズセル4a1、4a2の光軸O3、O4は中心軸O3’O4’に対してY方向外側に偏心している。X方向には偏心していない。これにより、第2のフライアイレンズ4は、YZ断面において、楕円リフレクタ2からの光束に対して全体として負(凹)のレンズ作用(発散作用)を有する。
このレンズの作用を図31を用いて説明する。図31ではYZ断面における第2のフライアイレンズ2の光軸O上の中心のレンズセル4a0と、これにY方向にて隣接する2つのレンズセル(外側レンズセル)4a1、4a2とを示している。各レンズセル4a1、4a2の中心R1、R2を通過する収束光線r3、r4はレンズセル4a1、4a2を通過後に光軸Oに対して平行な光線となる。
上記の光学作用を持たせるための構成は次のとおりである。外側のレンズセル4a1,4a2の面頂点S1、S2を図中に示す光軸O3,O4とレンズセルの面との交点の位置とする。また各外側のレンズセル4a1、4a2の中心R1、R2を図中の中心軸O3’,O4’とレンズセルの面との交点の位置とする。
このとき面頂点S1(S2)は中心R1、R2に対して光軸Oから外側に偏心している。図31の構成は図5の構成とはレンズセルの向きが入射側と射出側が逆となっている。偏心を与える効果は入射側と射出側とで変わらない。
本実施例では、偏光ビームスプリッタ7における光束角度分布に敏感な方向(YZ断面)での光束角度分布を小さくしている。
これによって液晶パネル8に表示した画像を偏光ビームスプリッタ7を介して投射面に投射するときの投射が像の明るさむらやコントラストの低下を抑制しつつ、明るい画像を投射している。
本実施例では、液晶パネル8のパネル面に対する入射光束の角度分布は、図2の液晶パネル8の短辺方向に平行なYZ断面(第2断面)に比べて、図1の長辺方向に平行なXZ断面(第1断面)の方が大きい。
本実施例では、光源手段1と偏光ビームスプリッタ7との間に圧縮系として第1、第2のレンズアレイ3、4を設けている。そして照明光学系OEにおける互いに直交する第1断面(XZ断面)および第2断面(YZ断面)においてそれぞれ光束を圧縮している。このとき光束の圧縮比(平行化倍率)は、第1断面(XZ断面)の圧縮比αと第2断面(YZ断面)の圧縮比βとで互いに異なっている。
本実施例では、α<βとなっている。
次に第1、第2のレンズアレイ3、4による光束の圧縮作用について説明する。
図7および図8は、図1および図2に示した楕円リフレクタ2から偏光変換素子5までの各部材における光路の拡大図である。第1、第2のレンズアレイ3、4の各レンズセルの中心を通過する楕円リフレクタ2で反射した収束光線を、図7のXZ断面では第1のフライアイレンズ3で光軸Oに対して平行化して出射している。
一方、図8のYZ断面では第2のフライアイレンズ4で光軸Oに対して平行化して出射している。
すなわち、図7のXZ断面においては楕円リフレクタ2と第1のフライアイレンズ3とによって光束の圧縮が行われる。図8のYZ断面においては楕円リフレクタ2と第2のフライアイレンズ4とによって光束の圧縮が行われる。
ここにいう光束の圧縮とは、楕円リフレクタ2で光束幅(光束径)を縮小した後、第1、第2のレンズアレイ3、4の各レンズセルの中心を通過する光を平行化し、出射するまでをいう。光束の圧縮を行う光学部材3、4を圧縮光学系(圧縮系)という。これらは、後述する他の実施例でも同様である。
そして光束の圧縮比とは、楕円リフレクタ2で反射される光束の幅(光軸Oと垂直な方向の幅)Dに対する第1、第2のレンズアレイ3、4を通過した後の幅D’との比D/D’をいう。すなわち、圧縮比とは、圧縮系によって圧縮される前の光束径(光束幅)を、圧縮系によって圧縮された後の光束径(光束幅)で割った値とする。
例えば圧縮比2とは楕円リフレクタ2での反射直後の光束幅Dがレンズアレイを通過した直後の光束幅がD/2となることをいう。
楕円リフレクタ2から射出(反射)する時点でのXZ断面での光束の幅をDX、図8のYZ断面での光束の幅をDYとする。
偏光変換素子5に入射するときの図7のXZ断面での光束の幅をDX’、図8のYZ断面での光束の幅をDY’とする。
このとき、XZ断面の圧縮比をα、YZ断面の圧縮比をβは次のとおりである。
α=DX/DX’
β=DY/DY’
本実施例では、フライアイレンズ3,4からの射出光束が平行光束として偏光変換素子5に入射する。結局、該圧縮比α、βは楕円リフレクタ2と第1、第2のフライアイレンズ3,4までの距離(以下、圧縮距離という)で決まる。
図7に示すように、XZ断面では、光束の圧縮は楕円リフレクタ2と第1のフライアイレンズ3で行われるため、圧縮距離はLである。また、図8に示すように、YZ断面では、光束の圧縮は楕円リフレクタ2と第2のフライアイレンズ4とで行われるため、圧縮距離はLである。つまり、本実施例では、XZ断面とYZ断面とで光束の圧縮比が異なる。具体的には、楕円リフレクタ2の焦点距離fとし、第1のフライアイレンズ3のXZ断面での凹レンズ効果による焦点距離をff1とする。
このとき圧縮比αは
となる。
同様に第2のフライアイ4のYZ断面での凹レンズ効果による焦点距離をff2とする。
このとき圧縮比βは
となる。
更には、
=|f|−|ff1
であり、
=|f|−|ff2
である。
/L<1
であるので、YZ断面での光束の圧縮比βがXZ断面での光束の圧縮比αより大きい。
すなわち、
α/β<1
となっている。
このように、本実施例では、楕円リフレクタ2から収束光束を射出させている。そして楕円リフレクタ2から第1および第2のフライアイレンズ3,4までの距離差を利用して、XZ断面よりもYZ断面で大きな光束圧縮比を得ている。
このため、第2フライアイレンズの形状による絞り効果によって光束角度分布をXZ断面とYZ断面で異なるものとしている装置に比べて明るさの損失が少ない。
本実施例では、偏光ビームスプリッタ7における光束角度分布に敏感な方向(YZ断面方向)での光束角度分布を小さくしている。
これによって偏光ビームスプリッタ7を介して画像を投射するときの投射画像の明るさむらやコントラストの低下を抑制しつつ、明るい画像を投射している。
ここで、照明光学系のFナンバーFno(以降単にFnoと称する)は被照射面に入射する光束の最大角度から算出するものである。即ち偏光変換素子5に入射する光束の幅Dとコンデンサレンズ6の焦点距離fとの商、f/Dで定義する。
光束の幅はDX’>DY’となっているためXZ断面とYZ断面ではFnoが異なる。
これ以降、Fnoという場合は上記で定めたXZ断面とYZ断面内のFnoのうち、値の小さなXZ断面での値とする。
本実施例における投射画像の明るさLは、Fnoと圧縮比α、βとの比α/βにそれぞれ関連している。
以下、圧縮比α/βを単にα/βと称する。
Fnoとα/βの双方に関連して算出される明るさLの度合いを、
L={−1.94*(α/β)+3.86*(α/β)}*(1/Fno)
で表す。Fnoが大きくなる、あるいはα/βが小さくなると明るさLは減少し、投射画像は暗くなることを表している。
図9にFnoとα/βをパラメータとしたときの明るさLの様子を示す。
投射画像のコントラストに関しては、光線の入射角度ごとの漏れ光率から算出する。ここで漏れ光率とは黒を表示する際にもかかわらず投射面(スクリーン)に到達する光の割合である。図10は光線の入射角度ごとの漏れ光率を表したものである。
図の中心が液晶パネル8の法線方向に対応し、外側ほど入射角度が大きく、入射角度が大きいほど漏れ光率が大きくなっている。
漏れ効率のマップの値は入射角度で決まっているので、算出されるコントラストは設計された照明光学系の液晶パネルに対する入射角度を決めるFnoとα/βの双方に関連する。
Fnoとα/βの双方に関連して算出されるコントラストCの度合いを、
C=1−{(1.567*(α/β)2+0.89)*(1/Fno)7/4}
で表す。Fnoが大きくなる、あるいはα/βが小さくなるとコントラストCは増加し、コントラストが高くなることを表している。
図11にFnoとα/βをパラメータとしたときのコントラストCの様子を示す。
明るさLとコントラストCの双方を増加させるということは横軸にL、縦軸にCを取った座標系において明るさLとコントラストCが共に正の方向へ移動する状態である。
図12に横軸を明るさL、縦軸をコントラストCとしたグラフを示す。
図12において、明るければ図の右に位置し、コントラストが高いと図の上に位置する。つまり、より右上である程、明るさLとコントラストCの双方が高いことを示す。
図12において
M10はα/β=1の明るさとコントラストを示す曲線である。
M09はα/β=0.9の明るさとコントラストを示す曲線である。
M085はα/β=0.85の明るさとコントラストを示す曲線である。
M075はα/β=0.75の明るさとコントラストを示す曲線である。
M07はα/β=0.7の明るさとコントラストを示す曲線である。
図12においては、曲線M09が最も右上となり、光束の非対称圧縮によって対称な圧縮である曲線M10に比べて、明るさLとコントラストCの双方が増加している。また、曲線M085についても曲線M10より右上となり、光束の非対称圧縮の効果によって、明るさLとコントラストCが増加している。
一方、曲線M075では曲線M10と比べて、左下となり明るさLとコントラストCが減少している。
つまり、α/βの値を1から減少させ、非対称圧縮にする事で明るさLとコントラストCが増加するが、あるα/βの値をピークに減少する。そして、光束の非対称圧縮による効果を得られるα/βの最小値がある。
ここで本実施例では、評価関数として、明るさLとコントラストCの積W=L*Cを用いる。WはFnoとα/βをパラメータとしてW(Fno,α/β)と表される。明るさLとコントラストCの積Wが大きければより右上に位置するので、W(Fno,α/β)の値が大きいほど明るさLとコントラストCが高くなることを表している。
図13に横軸をFno、縦軸をW(Fno,α/β) としたグラフを示す。
図13において、
W10はα/β=1での明るさとコントラストとの積を示す曲線である。
W09はα/β=0.9での明るさとコントラストとの積を示す曲線である。
W08はα/β=0.8での明るさとコントラストとの積を示す曲線である。
W07はα/β=0.7での明るさとコントラストとの積を示す曲線である。
W06はα/β=0.6での明るさとコントラストとの積を示す曲線である
Fno=2.25での値に注目すると、曲線W07〜W09についてはW10の曲線の値より高く、曲線W06については曲線W10の値より低い。曲線W07〜W09についてさらに詳しく見ると、曲線W08が最大値となっている。
W(Fno=2.25,α/β)の値はα/βを1から小さくすることで増加するが、α/β=0.8をピークにα/βを小さくすると共に減少する。
α/β=0.6近傍でW(Fno=2.25,α/β=1)よりも減少し、非対称圧縮の効果を得られなくなる。
つまり、非対称圧縮の効果を得られるα/βの最小値がある。ここではFno=2.25の例で説明したが、Fnoの値は2.25に限定されるものではない。
尚、Fno=2.25のとき圧縮効果の得られないα/βは約0.63である。
つまり、任意のFnoにおいて、W(Fno,α/β)>W(Fno,α/β=1)となる非対称圧縮効果を得られるα/βの最小値γがある。この最小値γより大きいと非対称圧縮する効果が得られない。
そこで、非対称圧縮をする際はFnoの値に基づいてγ<α/β<1の範囲で行うとよい。
図14において曲線S1は、Fnoごとの最小値γを示している。
最小値γとなる非対称圧縮の比率α/βは図14の曲線より
α/β=−0.18*(Fno)+1.245*(Fno)−1.260
としてFnoの関数として表される。
ここでFno=2.25のときα/β=0.63となる。
よって、非対称圧縮を行う際は
−0.18*(Fno)+1.245*(Fno)−1.260<α/β<1‥(1)
ただし、
1.4≦Fno≦3.6 ‥‥(2)
1<α<β ‥‥(3)
を満足するような範囲で非対称となる圧縮光学系を設定するのが良い。具体的には条件式(1)は
0.7≦α/β<1 ・・・(1c)
とするのが良い。
さらに、W(Fno,α/β)の値を最大とするα/βの最大値γがある。ただし、最大値γはγ<γ<1の範囲にあり、α/βが最大値γの値に近付くほどW(Fno,α/β)の値は増加する。
例えばFno=2.25のときは、図13より最大値γ(α/β)の値は0.80近傍の値となる。
そこで、より望ましい非対称圧縮比の範囲は、γ<γ<γ<γ<1を満たすγ、γでγ≦α/β≦γの範囲とすればよい。
図15の曲線S1〜S4はFnoごとのγ〜γを示している。
より非対称圧縮の効果を得るためには、γはγからγ側へ20%増やした値γ=0.8γ+0.2γとし、γは1からγ側へと20%減らした値γ=0.8+0.2γとするとよい。
γ、γはFnoの関数として
γ=−0.159*(Fno)+1.101*(Fno)−1.006
γ=−0.011*(Fno)+0.082*(Fno)+0.837
と表される。
以上からより望ましくは、γ≦(α/β)≦γより
−0.159*(Fno)+1.101*(Fno)−1.006≦α/β≦−0.011*(Fno)+0.082*(Fno)+0.837 ‥‥‥(1a)
の範囲で圧縮した設定とするとよい。
具体的な値で記載するとすれば、α/βは、0.5より大きく0.95より小さいことが望ましい。より好ましくは、0.6(更に好ましくは0.69)より大きく、及び/又は0.92(更に好ましくは0.89)より小さいことが望ましい。
又、圧縮比α、βは
1.05<α
1.1<β
とするのが良い。
ここで、より好ましくは、αは1.11(更に好ましくは1.23)より大きく、及び/又は1.5(更に好ましくは1.37)より小さいことが望ましい。また、βの値は、より好ましくは1.30(更に好ましくは1.40)より大きく、及び/又は2.30(更に好ましくは2.18)より小さいことが望ましい。
本実施例では照明光学系の基本的な構成部品のみしか示していないが、実際には、光源からの光路を折り曲げるミラーや、熱線カットフィルタおよび偏光板等の各種光学素子も配置される。
また、本実施例では、液晶パネル8を1枚のみ示しているが、実際の一般的なプロジェクタでは、R,G,B色光に対応した3つの液晶パネルが設けられる。偏光ビームスプリッタ7は、これら3つの液晶パネルに対してR,G,B色光の各色の照明光を導き、3つの液晶パネルからの各色画像光を合成する、いわゆる色分解合成光学系の一部を構成する。
次に本発明の照明光学系の実施例1の具体的な光学系の概略図及び数値実施例を示す。
[数値実施例1]
図16(A)、(B)は本発明の照明光学系の数値実施例1のXZ断面とYZ断面の概略図である。
図中の符番で示す部材は図1、図2で示す符番の部材と同じである。以下における数値実施例においても同様である。
楕円リフレクタ 第2焦点距離 f=230mm
楕円リフレクタと第1フライアイレンズ間距離 L=46mm
楕円リフレクタと第2フライアイレンズ間距離 L=87mm
このとき、
第1フライアイレンズの偏心による凹レンズ効果の焦点距離 ff1=-184mm
第2フライアイレンズの偏心による凹レンズ効果の焦点距離 ff2=-143mm
以上からα=|f|/|ff1|=1.25 β=|f|/|ff2|=1.607 α/β=0.78
さらに、
コンデンサレンズの焦点距離 f=100
偏光変換素子入射するXZ断面の光束幅 D=42.5
よって、Fno=f/D=2.35
このとき、γ=0.627、γ=0.703、γ=0.969であり、条件である。
γ<γ<α/β<γ<1を満たしている。
これは、コントラストを重視したバランス設計である。
[数値実施例2]
図17(A)、(B)は本発明の照明光学系の数値実施例2のXZ断面とYZ断面の概略図である。
楕円リフレクタ 第2焦点距離 f=230mm
楕円リフレクタと第1フライアイレンズ間距離L=46mm
楕円リフレクタと第2フライアイレンズ間距離L=80.5mm
このとき、
第1フライアイレンズの偏心による凹レンズ効果の焦点距離 ff1=-184mm
第2フライアイレンズの偏心による凹レンズ効果の焦点距離 ff2=-149.5mm
以上から、α=|f|/|ff1|=1.25 β=|f|/|ff2|=1.538 α/β=0.81
さらに、
コンデンサレンズの焦点距離 f=78.6mm
偏光変換素子入射するXZ断面の光束幅 D=42.5mm
よって、Fno=f/D=1.85
このとき、γ=0.427、γ=0.487、γ=0.951であり、条件である。
γ<γ<α/β<γ<1を満たしている。
これは、数値実施例1に比べて、明るさを重視した設計である。
[数値実施例3]
図18(A)、(B)は本発明の照明光学系の数値実施例3のXZ断面とYZ断面の概略図である。
楕円リフレクタ 第2焦点距離 f=182.4mm
楕円リフレクタと第1フライアイレンズ間距離L=45.6mm
楕円リフレクタと第2フライアイレンズ間距離L=86.6mm
このとき、
第1フライアイレンズの偏心による凹レンズ効果の焦点距離 ff1=-136.8mm
第2フライアイレンズの偏心による凹レンズ効果の焦点距離 ff2=-95.7mm
以上から、α=|f|/|ff1|=1.333 β=|f|/|ff2|=1.906 α/β=0.7
さらに、
コンデンサレンズの焦点距離 f=85mm
偏光変換素子入射するXZ断面の光束幅 D=40.5mm
よって、Fno=f/D=2.1
このとき、γ=0.561、γ=0.605、γ=0.961であり、条件である。
γ<γ<α/β<γ<1を満たしている。
これは、数値実施例2よりコントラストを重視したバランス設計である。
図19、図20は本発明の照明光学系OEの実施例2の要部概略図である。
本発明の実施例2は、実施例1と同様の光学作用を果たす。
図19は該照明光学系OEのXZ断面であり、図1に相当している。図20は照明光学系のYZ断面であり、図2に相当している。実施例2は圧縮光学系が実施例1に比べて異なっている。
本実施例では、放物リフレクタ12からの光束を第3の光学素子としての正レンズ(凸レンズ)13と第1、第2の光学素子としての2つの負シリンドリカルレンズ(凹シリンドリカルレンズ)14、16を用いて圧縮している。
光源手段11から発せられた白色光は、放物リフレクタ12によって平行光束として射出される。
該平行光束は、XZ断面(第1の断面)及びYZ断面(第2の断面)の両者において同一の正の屈折力を持つ(同じで無くても良い)凸レンズ(正レンズ、第3の光学素子)13によって集光作用を受ける。そして、その凸レンズ13を出射した光束が、XZ断面において負の屈折力を有する第1の凹シリンドリカルレンズ(第1の光学素子)14を通過して第1のフライアイレンズ15に入射する。第1のフライアイレンズ15に入射した光束は、複数の光束に分割され、各分割光束は集光される。第1のフライアイレンズ15から射出した光束は、YZ断面において負の屈折力を有する第2の凹シリンドリカルレンズ(第2の光学素子)16に入射する。その第2の凹シリンドリカルレンズを通過した後、第2のフライアイレンズ17を介して偏光変換素子18の光入射面又は光出射面又はそれらの近傍に複数の2次光源像を形成する。
偏光変換素子18から射出した複数の分割光束(所定の偏光方向を有する直線偏光)は、コンデンサレンズ19によって集光され、偏光ビームスプリッタ20を透過して反射型の液晶パネル21上で重ね合わされる。
偏光ビームスプリッタ20には、実施例1で説明したのと同様の偏光分離膜20aが設けられている。
第1および第2のフライアイレンズ15,17はそれぞれ、複数のレンズセルが2次元方向に配列されて構成されている。
図21および図22には、図19および図20に示した放物リフレクタ12から偏光変換素子18までの各部材における光路の拡大図である。放物リフレクタ12から射出した平行光束は、凸レンズ13によって収束光束とされる。
その後、図21のXZ断面では凹レンズ作用を有する第1の凹シリンドリカルレンズ14で平行光束とされる。
一方、図22のYZ断面では、凸レンズ13からの収束光束は、凹レンズ作用を有する第2の凹シリンドリカルレンズ16で平行光束とされる。
すなわち、図21のXZ断面では凸レンズ(第3の光学素子)13と第1の凹シリンドリカルレンズ(第1の光学素子)14とによって、光束の圧縮が行われる。又、図22のYZ断面では凸レンズ13と第2の凹シリンドリカルレンズ(第2の光学素子)16とによってそれぞれ、光束の圧縮が行われる。
ここでXZ断面とYZ断面における光束の圧縮比α、βは次のとおりである。
放物リフレクタ12から射出する時点でのXZ断面の光束の幅をDX、YZ断面の光束の幅をDYとする。偏光変換素子18に入射するXZ断面の光束の幅をDX’、YZ断面の光束の幅をDY’とする。このとき、XZ断面の圧縮比αと、YZ断面の圧縮比βは
α=DX/DX’
β=DY/DY’
である。
本実施例では、放物リフレクタ12から凸レンズ13に平行光束が入射し、凹シリンドリカルレンズ14,16からの射出光束が平行光束として偏光変換素子18に入射する。このため、該圧縮比は凸レンズ13と凹シリンドリカルレンズ14,16までの距離(圧縮距離)で決まる。
図21に示すように、XZ断面での光束の圧縮は、凸レンズ13と第1の凹シリンドリカルレンズ14とで行われるため、圧縮距離はLである。また、図22におけるYZ断面での光束の圧縮は、凸レンズ13と第2の凹シリンドリカルレンズ16とで行われるため、圧縮距離はLである。
つまり、本実施例では、XZ断面とYZ断面とで光束の圧縮比が異なる。具体的には、凸レンズ13の焦点距離fとし、凹シリンドリカルレンズ14のXZ断面での焦点距離をf凹1とすると、
DX/DX’=|f|/|f凹1
となる。
同様に凹シリンドリカルレンズ16のYZ断面での焦点距離をf凹2とすると、
DY/DY’=|f|/|f凹2
となる。
結局、
圧縮比α= DX/DX’=|f|/|f凹1|、
圧縮比β= DY/DY’=|f|/|f凹2
と表される。
更には、
=|f|−|f凹1
であり、
=|f|−|f凹2
である。
/L<1
であるので、YZ断面での光束の圧縮比βがXZ断面での光束の圧縮比αより大きい。すなわち、
α/β<1
となっている。
このように、本実施例では、放物リフレクタ12から射出した平行光束を凸レンズ13で収束光束としている。凸レンズ13から第1および第2の凹シリンドリカルレンズ14,16までの距離差を利用して、XZ断面よりも大きな光束圧縮比をYZ断面で得ている。
このため、実施例1と同様に、第1および第2のフライアイレンズ15,17の厚み増加やこれに伴う照明効率の低下を抑制しつつ、YZ断面で必要な光束圧縮比を実現することができる。
これにより、偏光ビームスプリッタ20における光束角度分布に敏感な方向(YZ断面方向)での光束角度分布を小さくして、投射画像の明るさむらやコントラストの低下を抑制しながら、明るい画像を投射面(スクリーン面)に投射することができる。
本実施例については実施例1に比べて圧縮比αとβを決定する圧縮光学系の構成が異なるだけである。従って実施例1で示した各条件式の関係が成り立つ。
本実施例では、フライアイレンズとは別のレンズとしての凹シリンドリカルレンズを用いた場合について説明した。変形例として、実施例1のようにフライアイレンズのレンズセルを偏心させることで凹レンズ作用を与えてもよい。偏心によって凹レンズ作用を与える場合、部品点数の削減となり、容易に構成することができる。
図32、図33は実施例2において一部を変更したときのXZ断面とYZ断面の要部概略図である。
図32、図33の実施例では、図19、図20の実施例2に比べて第1、第2の凹シリンドリカルレンズ14、16を除去している。それに代わり、図32では第1のフライアイレンズ15の偏心によって凹レンズ作用を持たせている。又、図33では第2のフライアイレンズ17の偏心によって凹レンズ作用を持たせている。
また、フライアイレンズ15、17におけるレンズセル面とは反対側の面に凹シリンドリカル面を設けてもよい。
次に本発明の照明光学系の実施例2の具体的な光学系の概略図及び数値実施例を示す。
[数値実施例4]
図23(A)、(B)は本発明の照明光学系の数値実施例4のXZ断面とYZ断面の概略図である。
凸レンズと第1凹シリンドリカルレンズ間距離 L=16.3mm
凸レンズと第2凹シリンドリカルレンズ間距離 L=45.9mm
このとき、
凸レンズの焦点距離 f=125mm
第1凹シリンドリカルレンズの焦点距離 f凹1=-108.7mm
第2凹シリンドリカルレンズの焦点距離 f凹2=-82.8mm
以上から、α=|f|/|f凹1|=1.15 β=|f|/|f凹2|=1.58 α/β=0.728
さらに、
コンデンサレンズの焦点距離 f=82mm
偏光変換素子入射するXZ断面の光束幅 D=44.3mm
よって、Fno=f/D=1.85
このとき、γ=0.427、γ=0.487、γ=0.951であり、条件である。
γ<γ<α/β<γ<1を満たしている。
これは、数値実施例1に対して明るさを重視した設計である。
[数値実施例5]
図24(A)、(B)は本発明の照明光学系の数値実施例5のXZ断面とYZ断面の概略図である。
凸レンズと第1凹シリンドリカルレンズ間距離 L=19.5 mm
凸レンズと第2凹シリンドリカルレンズ間距離 L=65.1mm
このとき、
凸レンズの焦点距離 f=195mm
第1凹シリンドリカルレンズの焦点距離 f凹1=-175.5mm
第2凹シリンドリカルレンズの焦点距離 f凹2=-129.9mm
以上から、α=|f|/|f凹1|=1.111 β=|f|/|f凹2|=1.502 α/β=0.74
さらに、
コンデンサレンズの焦点距離 f=115mm
偏光変換素子入射するXZ断面の光束幅 D=46.9mm
よって、Fno=f/D=2.45
このとき、γ=0.71、γ=0.737、γ=0.972であり、条件である。
γ<γ<α/β<γ<1を満たしている。
これは、数値実施例1に対してコントラストを重視した設計である。本実施例において好ましくは条件式(1)は、
0.728≦α/β<1 ・・・(1d)
とするのが良い。
図25、図26は本発明の照明光学系の実施例3の要部概略図である。
本発明の実施例3は実施例1と同様の光学作用を果たす。図25は照明光学系OEのXZ断面であり、図1に相当している。図26は照明光学系OEのYZ断面であり、図2に相当している。実施例3は圧縮光学系が実施例1、2と異なっている。
本実施例では両凸形状のトーリックレンズ33と両凹形状のトーリックレンズ34を用いて光束を圧縮している。
本実施例の圧縮系は、第1、第2の断面内において互いに正の屈折力が異なる第4の光学素子33と、第1、第2の断面において互いに負の屈折力が異なる第5の光学素子34とを有している。
ここで第4、第5の光学素子はいずれもトーリックレンズである。
光源手段31から発せられた白色光は、放物リフレクタ32によって平行光束として射出される。
平行光束は、両凸トーリックレンズ33によって収束光束とされ、さらに両凹トーリックレンズ34を透過して第1のフライアイレンズ35に入射する。第1のフライアイレンズ35に入射した光束は、複数の光束に分割され、各分割光束は集光される。第1のフライアイレンズ35から射出した光束は、第2のフライアイレンズ17を介して偏光変換素子37、光入射面又は光出射面又はその近傍に2次光源像を形成する。
偏光変換素子37から射出した複数の分割光束(所定の偏光方向を有する直線偏光)は、コンデンサレンズ38によって集光され、偏光ビームスプリッタ39を透過して反射型の液晶パネル40上で重ね合わされる。偏光ビームスプリッタ39には、実施例1で説明したのと同様の偏光分離膜39aが設けられている。
第1および第2のフライアイレンズ35,36はそれぞれ、複数のレンズセルが2次元方向に配列されて構成されている。
図27および図28には、図25および図26に示した放物リフレクタ32から偏光変換素子37までの各部材における光路の拡大図である。
両凸トーリックレンズ33を通過した光束は収束光束であるが、XZ断面およびYZ断面において凹レンズ作用を有する両凹トーリックレンズ34によって平行光束とされる。
すなわち、XZ断面およびYZ断面の双方において、両凸トーリックレンズ33と両凹トーリックレンズ34とによって光束の圧縮が行われる。
ここでXZ断面とYZ断面における光束の圧縮比α、βは次のとおりである。
放物リフレクタ32から射出する時点でのXZ断面の光束の幅をDX、YZ断面の光束の幅をDYとする。偏光変換素子18に入射するXZ断面の光束の幅をDX’、YZ断面の光束の幅をDY’とする。このとき、XZ断面の圧縮比αと、YZ断面の圧縮比βは
α=DX/DX’
β=DY/DY’
である。
本実施例では、放物リフレクタ12から両凸トーリックレンズ33に平行光束が入射し、両凹トーリックレンズ34からの射出光束が平行光束として偏光変換素子37に入射する。
このため、該圧縮比は、両凸トーリックレンズ33および両凹トーリックレンズ34のXZ断面およびYZ断面での焦点距離で決まる。
具体的には、両凸トーリックレンズ33のXZ断面での焦点距離をT1xとし、YZ断面での焦点距離をT1yとする。また、両凹トーリックレンズ34のXZ断面での焦点距離をT2xとし、YZ断面での焦点距離をT2yとする。
この場合、
DX/DX’=|T1x|/|T2x|となり、DY/DY’=|T1y|/|T2y|
となる。
結局、
圧縮比(圧縮率)α=DX/DX’=|T1x|/|T2x|、
圧縮比(圧縮率)β=DY/DY’=|T1y|/|T2y|
と表される。さらに、トーリックレンズ33、34の焦点距離は、
T1x/T2x>1
T1y/T2y>1
T1x/T1y>1
T2x/T2y>1
の関係にある。
したがって、YZ断面での光束の圧縮比βがXZ断面での光束の圧縮比αより大きい。両凸トーリックレンズ33から両凹レンズ34までの距離L5は同じであるが、各断面の焦点距離によって圧縮比が変わる。
このように、本実施例では、放物リフレクタ32から射出した平行光束を両凸トーリックレンズ33で収束光束としている。
両凸トーリックレンズ33および両凹トーリックレンズ34のXZ断面およびYZ断面での焦点距離の差を利用して、XZ断面よりも大きな光束圧縮比をYZ断面で得ている。このため、実施例1と同様に、第1および第2のフライアイレンズ35,37の厚み増加やこれに伴う照明効率の低下を抑制しつつ、YZ断面で必要な光束圧縮比を実現することができる。
これにより、偏光ビームスプリッタ39における光束角度分布に敏感な方向(YZ断面方向)での光束角度分布を小さくして投射画像の明るさむらやコントラストの低下を抑制しながら、明るい画像を投射面に投射することができる。
また、本実施例についても圧縮比αとβを決定する圧縮光学系の構成が異なるだけであるから実施例1で示した各条件式の関係が成り立つ。
次に本発明の照明光学系の実施例3の具体的な光学系の概略図及び数値実施例を示す。
[数値実施例6]
図29(A)、(B)は本発明の数値実施例6のXZ断面とYZ断面の概略図である。
トーリックレンズ間距離 L=40mm
両凸トーリックレンズのxz断面焦点距離 T1x=200mm
両凸トーリックレンズのyz断面焦点距離 T1y=135.1mm
両凹トーリックレンズのxz断面焦点距離 T2x=160mm
両凹トーリックレンズのyz断面焦点距離 T2y=95.1
以上から、α=|T1x|/|T2x|=1.25 β=|T1y|/|T2y|=1.42 α/β=0.88
さらに、
コンデンサレンズの焦点距離 f=119mm
偏光変換素子入射するXZ断面の光束幅 D10=43.3mm
よって、Fno=f/D10=2.75
このとき、γ=0.803、γ=0.819、γ=0.979であり、条件である。
γ<γ<α/β<γ<1を満たしている。
これは、数値実施例1に比べ、コントラストに比重を置いた設計である。
[数値実施例7]
図30(A)、(B)は本発明の参考例としての数値実施例7のXZ断面とYZ断面の概略図である。
トーリックレンズ間距離 L=60mm
両凸トーリックレンズのxz断面焦点距離 T1x=240mm
両凸トーリックレンズのyz断面焦点距離 T1y=112.1mm
両凹トーリックレンズのxz断面焦点距離 T2x=180mm
両凹トーリックレンズのyz断面焦点距離 T2y=52.1
以上から、α=|T1x|/|T2x|=1.333 β=|T1y|/|T2y|=2.15 α/β=0.62
さらに、
コンデンサレンズの焦点距離 f=85mm
偏光変換素子入射するXZ断面の光束幅 D10=40.6mm
よって、Fno=f/D10=2.1
このとき、γ=0.561、γ=0.605、γ=0.961であり、条件である。
γ<γ<α/β<γ<1を満たしている。
これは、明るさとコントラスト双方をバランスした設計である
本発明の実施例1である照明光学系のXZ断面図 実施例1の照明光学系のYZ断面図 実施例1で用いられる偏光ビームスプリッタを示すYZ断面図 実施例1で用いられる第1のフライアイレンズの斜視図 図4の第1のフライアイレンズの光学作用を説明する図 実施例1で用いられる第2のフライアイレンズの斜視図 実施例1におけるリフレクタから偏光変換素子までの光路のXZ断面拡大図 実施例1におけるリフレクタから偏光変換素子までの光路のYZ断面拡大図 照明光学系の明るさの変化をFnoと非対称圧縮比で表した図 照明光学系の入射角度ごとの漏れ光率を表す図 照明光学系のコントラストの変化をFnoと非対称圧縮比で表した図 照明光学系の明るさとコントラストの変化を表した図 照明光学系の明るさとコントラストの積の変化をFnoと非対称圧縮比で表した図 照明光学系のFnoごとに明るさとコントラストの両立に非対称圧縮が有効となる非対称圧縮比と最適な圧縮比を示す図 照明光学系のFnoごとに非対称圧縮のより望ましい範囲を示す図 数値実施例1の構成を表す断面図 数値実施例2の構成を表す断面図 数値実施例3の構成を表す断面図 本発明の実施例2である照明光学系のXZ断面図 実施例2の照明光学系のYZ断面図 実施例2におけるリフレクタから偏光変換素子までの光路のXZ断面拡大図 実施例2におけるリフレクタから偏光変換素子までの光路のYZ断面拡大図 数値実施例4の構成を表す断面図 数値実施例5の構成を表す断面図 本発明の実施例3である照明光学系のXZ断面図。 実施例3の照明光学系のYZ断面図。 実施例3におけるリフレクタから偏光変換素子までの光路のXZ断面拡大図 実施例3におけるリフレクタから偏光変換素子までの光路のYZ断面拡大図 数値実施例6の構成を表す断面図 数値実施例7の構成を表す断面図 図1の第2のフライアイレンズの光学作用を説明する図 本発明の実施例2である照明光学系の変形例を示すXZ断面図 実施例2の照明光学系の変形例を示すYZ断面図 図1の偏光変換素子の要部断面図
符号の説明
1,11,31 光源
2,12,32 リフレクタ
3,15,35 第1のフライアイレンズ
4,17,36 第2のフライアイレンズ
5,18,37 偏光変換素子
6,19,38 コンデンサレンズ
7,20,39 偏光ビームスプリッタ
8,21,40 反射型液晶パネル
9 投射レンズ
13 凸レンズ
14,16 凹シリンドリカルレンズ
33 両凸トーリックレンズ
34 両凹トーリックレンズ

Claims (10)

  1. からの光束を被照射面に導光する照明光学系であって
    前記光源からの光束を反射して光束を出射するリフレクタと、
    前記照明光学系の光軸を含互いに直交する第1の断面第2の断面において、光束径を互いに異なる圧縮比で圧縮する圧縮系
    前記圧縮系から出射する光束の偏光状態を揃えて出射する偏光変換素子と、
    前記偏光変換素子を出射した光束が入射する偏光分離面を有し
    前記光源からの光束は平行光束とされて前記偏光変換素子に入射しており、
    前記第2の断面は、前記偏光分離面の法線と前記照明光学系の光軸とに平行な断面であり、
    αを、前記リフレクタの出射面における前記第1の断面での光束幅DXと前記偏光変換素子の入射面における前記第1の断面での光束幅DX’との比DX/DX’、
    βを、前記リフレクタの出射面における前記第2の断面での光束幅DYと前記偏光変換素子の入射面における前記第2の断面での光束幅DY’との比DY/DY’、
    前記第1の断面と前記第2の断面内における被照射面に入射する光束の最大角度から算出されるFナンバーのうち小さい方のFナンバーをFnoとするとき、
    0.7≦α/β<1
    1.4≦Fno≦3.6
    なる条件を満足することを特徴とする照明光学系。
  2. 前記圧縮系は、
    前記第1、第2の断面内のうち一方において負の屈折力を有する第1の光学素子と、
    他方において前記第1の光学素子の屈折力とは異なる負の屈折力を有する第2の光学素を有することを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  3. 前記圧縮系は、前記光源側から順に
    前記第1、第2の断面内で同一の正の屈折力を有する第3の光学素子と、
    前記第1、第2の断面内のうち一方において負の屈折力を有する第1の光学素子と、
    他方において前記第1の光学素子の屈折力とは異なる負の屈折力を有する第2の光学素を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の照明光学系。
  4. 前記第1、第2の光学素子は、それぞれ複数のレンズセルり成るレンズアレイから成り、該複数のレンズセルのうち一部のレンズセルは偏心していることを特徴とする請求項又はに記載の照明光学系。
  5. 前記圧縮系は、
    前記第1、第2の断面内において互いに正の屈折力が異なる第4の光学素子と、
    前記第1、第2の断面において互いに負の屈折力が異なる第5の光学素子有することを特徴とする請求項1又は2に記載の照明光学系。
  6. 前記第4、第5の光学素子はいずれもトーリックレンズであることを特徴とする請求項の照明光学系。
  7. 前記偏光変換素子からの光束を集光し、前記被照射面に導光するコンデンサレンズ有し、
    前記偏光分離面が、前記コンデンサレンズと前記被照射面との間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の照明光学系。
  8. 前記圧縮系は、前記光からの光束を平行光束として前記偏光変換素子に入射していることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の照明光学系。
  9. 前記圧縮比α、βは
    1.05<α
    1.1<β
    であることを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の照明光学系。
  10. 請求項1乃至いずれかに記載のいずれか1項に記載の照明光学系と、
    1以上の画像表示素子と、
    前記画像表示素子の画像を投射する投射光学系有することを特徴とする投射型表示装置。
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