JP5098264B2 - Mos型パワー素子を有する半導体装置およびそれを備えた点火装置 - Google Patents

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Description

本発明は、MOS型のパワー素子からなるメインセルと共に電流検出セル(以下、センスセルという)が備えられた半導体装置およびそれを備えた点火装置に関するものである。
従来より、IGBTやパワーMOSFETなどの複数のトランジスタセルを有するパワー素子において、チップ内に形成される一部のトランジスタセルの陰極を独立させることでセンスセルとした半導体装置がある(例えば、特許文献1参照)。図7は、この半導体装置におけるパワー素子等の等価回路図である。この図に示されるように、メインセルのIGBT101とセンスセルのIGBT102にてカレントミラー回路が構成され、メインセルのIGBT101に流れるメイン電流に対してカレントミラー比によって決まるセンス電流がセンスセルのIGBT102および電流検出抵抗103に流れるようにすることで、メイン電流の電流値を検出する。このときのメイン電流とセンス電流の電流比は、メインセルとセンスセルの陰極に接続されたトランジスタセル(IGBT101、102)の面積比で決定され、通常は、数百〜数千:1とされ、センスセルのIGBT101に微小電流を流すことでメイン電流を検出している。
このようなパワー素子を備えた半導体装置では、センスセルのトランジスタのゲート電極とメインセルのトランジスタのゲート電極とを分離した構成とされている。
特開平10−326897号公報
しかしながら、上記のようにセンスセルを内蔵したパワー素子は、静電気などの高速サージに弱いという問題がある。具体的には、ゲート電極に高速サージ電流が印加されると、センスセルのトランジスタのゲート−エミッタ間のゲート絶縁膜破壊が起こるという問題がある。これは、センスセルのトランジスタの面積がメインセルのトランジスタ面積に対して極端に小さいために生じる。すなわち、図7中に示したように、センスセルのIGBT102のゲート絶縁膜による容量Csとメインセルのゲート絶縁膜による容量Cmとから、これらそれぞれのインピーダンスは1/jωCs、1/jωCmとして表され、これらが1/jωCs>>1/jωCmの関係になる。このため、センスセルの方がメインセルよりもインピーダンスが高くなり、高速サージ電流がセンスセル側に流れると、それによるゲート電圧の上昇が発生してゲート絶縁膜の破壊に至るのである。
本発明は上記点に鑑みて、センスセルのゲート絶縁膜が高速サージにより破壊されてしまうことを防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、半導体基板(21)内に、ゲート電圧を印加することによってエミッタ−コレクタ間電流を流すように構成されるMOS型のパワー素子からなるメインセルを備えていると共に、該メインセル内においてパワー素子と同じMOS型の素子からなるセンスセルが区画形成されており、さらに、センスセルにおけるエミッタ−コレクタ間に流れるセンス電流を流す電流検出抵抗(6)が備えられた半導体装置であって、メインセルを構成するMOS型のパワー素子のゲート電極(26)とセンスセルを構成するMOS型の素子のゲート電極(26)とが物理的に直接繋げられることで共通化されていることを第1の特徴としている。
このような構成により、高速サージ電流が流れるときには、センスセルとメインセルにおいて物理的に直接繋げられることで共通化されたゲート電極(26)に連続的に高速サージ電流が流れることになる。したがって、CR並列回路の段数が増えた状態になるため、高速サージ電流がセンスセルだけでなくメインセルにも連続的に流れることになり、センスセル側から見たインピーダンスが低減されたことになってセンスセルにおけるMOS型の素子のゲート電位の上昇を抑えることが可能となる。これにより、ゲート電極(26)の電圧上昇に伴いゲート絶縁膜(25)が破壊されてしまうことを防止することが可能となる。
また、本発明では、メインセルを構成するMOS型のパワー素子のゲート電極(26)およびセンスセルを構成するMOS型の素子のゲート電極(26)に対してゲート電圧を印加するためのゲートラナー(30)を有し、センスセルに対してゲートラナー(30)とは反対側にメインセルの一部が備えられ、該メインセルの一部を構成するMOS型のパワー素子のゲート電極(26)とセンスセルを構成するMOS型の素子のゲート電極(26)とが直接繋がることで電気的に接続されていると共に、該メインセルの一部を構成するMOS型のパワー素子のゲート電極(26)の長さ(L2)が1mm以上とされていることを第2の特徴としている。
このように、センスセルに対してゲートラナー(30)とは反対側にメインセルの一部が備えられるようにし、かつ、該メインセルの一部を構成するMOS型のパワー素子のゲート電極(26)の長さ(L2)が1mm以上となるようにすれば、高速サージ電流が流れるときのCR並列回路の段数がより多くなるような構造にできる。このため、ゲート電極(26)の電圧上昇に伴いゲート絶縁膜(25)が破壊されてしまうことを防止することが可能となる。
この場合、ゲートラナー(30)とセンスセルとの間において、メインセルの一部を構成するMOS型のパワー素子のゲート電極(26)の長さ(L4)が1mm以上とされるようにすれば、さらに、高速サージ電流がメインセルによって構成される数多い段数のCR並列回路を通じてから、センスセルに流れることになる。このため、センスセルが高速サージ電流の影響を受け難く、ゲート絶縁膜(25)が破壊されてしまうことを防止することが可能となる。
例えば、ゲートラナー(30)からストライプ状にゲート電極(26)が延設されるようにし、該ゲート電極(26)の少なくとも1本をメインセルを構成するMOS型のパワー素子のゲート電極(26)とセンスセルを構成するMOS型の素子のゲート電極(26)として用いるようにすれば良い。
また、センスセルがメインセルに囲まれるように配置されるような構造とすることができ、この場合、センスセルがメインセルの中央位置に配置されるようにすることもできる。
上記の半導体装置は、例えば、電流検出抵抗(6)に流れるセンス電流を検出する電流検出回路(9)と、電流検出回路(9)の検出結果に基づいて、半導体装置におけるメインセルのパワー素子およびセンスセルの素子のゲート電圧を制御する制御回路(3)とを備え、半導体装置におけるメインセルのパワー素子により、点火コイル(4)への通電を制御し、点火プラグ(11)の放電を制御するように構成されている点火装置に適用される。もちろん、点火装置以外の負荷駆動装置に対して上記の半導体装置を適用することもできる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の一実施形態が適用された半導体装置が備えられた負荷駆動装置として、車両用の点火装置を例に挙げて説明する。図1に、本実施形態における点火装置1の回路構成図を示し、この図に基づいて説明する。
図1に示されるように、点火装置1には、スイッチIC2と制御回路IC3とが備えられている。これらスイッチIC2と制御回路IC3とは別々(もしくは同一)のチップで構成されている。
スイッチIC2は、点火コイル4の1次巻線4aへの通電のスイッチング制御を行うためのものである。このスイッチIC2には、IGBT5a、5bが備えられている。
IGBT5aは、点火コイル4の1次巻線4aへの通電のスイッチング制御を行うために用いられるメインセルとして形成されたものである。また、IGBT5bは、メインセル側のIGBT5aに流される電流量を検出するために用いられるセンスセルとして形成されたものである。これら各セルのIGBT5a、5bへのゲート電圧は、制御回路IC3からの制御信号によって行われるようになっている。
メインセルのIGBT5aのコレクタ端子に負荷となる点火コイル4の1次巻線4aが接続され、エミッタ端子にGNDが接続されている。また、センスセルのIGBT5bのコレクタ端子は、メインセルのIGBT5bのコレクタ端子と共通化されており、エミッタ端子は電流検出抵抗6を通じて制御回路IC3に接続されている。これにより、エミッタ端子に接続された電流検出抵抗6の両端電圧、すなわちメインセルのIGBT5aに流れる電流に比例して流れる正孔電流および電子電流からなるセンス電流(Is)に基づき発生する電圧が制御回路IC3にフィードバックされるようになっている。
なお、スイッチIC2には、温度センサ7が備えられている。この温度センサ7は、IGBT5a、5bの発熱に伴うスイッチIC2の温度上昇を検出し、制御回路IC3にフィードバックするものである。これにより、スイッチIC2の温度に応じてゲート電圧が調整され、IGBT5a、5bの温度特性補償が行われるようになっている。
一方、制御回路IC3は、エンジンECU8から送られてくる点火信号をスイッチIC2におけるIGBT5a、5bの制御信号として伝える役割を果たすものである。この制御回路IC3には、過電流保護などを行う入力保護回路部1aと定電流制御回路9と過昇温停止回路10とが備えられ、これらにより点火コイル4の1次巻線4aに流されるコイル電流およびスイッチIC2の温度に基づいてIGBT5a、5bの制御信号を調整できるようになっている。
定電流制御回路9は、センスセル側のIGBT5bから、電流検出抵抗6に流れるセンス電流によって発生する電圧を入力し、その大きさに基づいて各IGBT5a、5bのゲート電圧を調整するものである。例えば、定電流制御回路9は、電流検出抵抗6の両端電圧の変化に基づいて各IGBT5a、5bのゲート電圧を調整する。そして、定電流制御回路9は、制御回路IC3を構成するチップの温度に基づいて各IGBT5a、5bのゲート電圧を調整できるようになっている。
この定電流制御回路9は、例えば、参照電圧を形成する電源部とコンパレータおよび参照電圧の電圧値を温度補正するための温度特性を有するダイオード等によって構成される。これらの構成により、ダイオードの温度特性によって温度補正された参照電圧と電流検出抵抗6の両端電圧とを比較し、ゲート電圧調整用の出力を発生させる。
過昇温停止回路10は、スイッチIC2に備えられた温度センサ7の検出信号を入力し、この検出信号に基づき、スイッチIC2の温度が所定温度に達すると、IGBT5a、5bを停止させるように各ゲート電圧を調整するものである。
以上のような構成により点火装置1が構成されている。そして、エンジンECU8からの点火信号が制御回路IC3を介してスイッチIC2に伝えられるように構成され、さらに、スイッチIC2におけるメインセル側のIGBT5a、5bのコレクタ端子に点火コイル4の1次巻線4aが接続されると共に、点火コイル4の2次巻線4bがプラグ11に接続されることで、点火装置1によるプラグ11の放電タイミングの制御が行われるようになっている。
続いて、本実施形態の点火装置1におけるスイッチIC2に備えられるIGBT5a、5bの具体的な構成について説明する。
図2(a)は、メインセルおよびセンスセルにおけるIGBT5a、5bのレイアウトを示した平面図である。図2(b)は、図2(a)におけるA−A’断面図である。なお、図2(a)は、図中左側に示したスイッチIC2中におけるIGBT5a、5bの形成領域の一部を拡大したものに相当しているが、IGBT5a、5bの主となる構成要素のレイアウトのみを示してある。
これらの図に示されるように、IGBT5a、5bは、P+型基板21の上にN-型ドリフト層22が形成され、N-型ドリフト層22の表層部にP型ボディ層23が形成されていると共に、P型ボディ層23の表層部にN+型エミッタ層24が形成されている。
P型ボディ層23は、P+型基板21の表層部において複数個備えられ、それぞれが一方向に延設されることでストライプ状に並べられた構成となっている。そして、複数並べられたもの一本一本の両側それぞれがIGBT5a、5bの構成されるセルとされ、複数本のセルのうちの一本もしくは複数本について、そのうちの一部がIGBT5bとされるセンスセル、残りがIGBT5aとされるメインセルとされる。
+型エミッタ層24は、P型ボディ層23の表層部においてN−型ドリフト層22から離間するように形成されており、P型ボディ層23の延設方向に沿って延設されている。基本的には、N+型エミッタ層24は各P型ボディ層23に対して2本ずつ形成されており、2本のN+型エミッタ層24それぞれがP型ボディ層23と同等の長さとされているが、センスセルとメインセルとを分離すべく、センスセルとメインセルとの境界位置においては、N+型エミッタ層24が分断されている。
また、N+型エミッタ層24およびN-型ドリフト層22との間に位置するP型ボディ層23の表層部をチャネル領域とし、その表面にはゲート絶縁膜25を介してゲート電極26が形成されている。ゲート電極26は、図2(a)に示したように、各P型ボディ層23やN+型エミッタ層24に沿って延設され、これらと同様にストライプ状に並べられている。そして、上述したように、N+型エミッタ層24は、メインセルとセンスセルとに分割されているが、そのN+型エミッタ層24に沿って延設されたゲート電極26は、メインセルとセンスセルとで分割されておらず、メインセルとセンスセルとで物理的に直接繋げられることで共通化された構造とされている。つまり、ストライプ状に並べられたゲート電極26のうち、少なくとも一本がセンスセルとメインセルとで共有化されており、その共有化されたゲート電極26は、物理的に繋がっていて電気的に接続された状態とされている。
各ゲート電極26の一端にゲートランナー30が接続されており、このゲートランナー30を通じて各ゲート電極26にゲート電圧が印加される。そして、高速サージ時には、このゲートランナー30を通じて高速サージ電流がゲート電極26に流れることになる。
各ゲート電極26の長手方向の長さは、センスセルにおけるゲート電極26の長さをL1とし、メインセルのうちセンスセルに対してゲートランナー30とは反対側におけるゲート電極26の長さをL2とすると、L1が50μm以上かつ500μm以下とされており、L2が1mm以上かつ10mm以下とされている。
さらに、ゲート電極26を覆うように層間絶縁膜27が形成されていると共に、図示していないが、層間絶縁膜27を覆うようにエミッタ電極28が形成され、層間絶縁膜27に形成されたコンタクトホール27aを通じて、エミッタ電極28がN+型エミッタ層24およびP型ボディ層23に電気的に接続された構成となっている。そして、P+型基板21の裏面側にコレクタ電極29が形成され、IGBT5a、5bが構成されている。
エミッタ電極28は、メインセルにおけるIGBT5aのエミッタ電極28aとセンスセルにおけるIGBT5bのエミッタ電極28bとで分離されており、図2(a)に示されるように、エミッタ電極28bがエミッタ電極28aによって囲まれた状態とされている。
このように、スイッチIC2に備えられるIGBT5a、5bが構成されている。このように構成されたメインセルにおけるIGBT5aおよびセンスセルにおけるIGBT5bでは、上述したように、ゲート電極26をメインセルとセンスセルとで分割しておらず、メインセルとセンスセルとで共通化された構造としている。すなわち、これらIGBT5a、5bの等価回路を示すと図3のようになる。
このため、高速サージ電流が流れるときには、センスセルとメインセルにおいて物理的に繋げられ共通化されたゲート電極26に連続的に高速サージ電流が流れることになる。具体的には、ゲート電極26の内部抵抗をrg、ゲート絶縁膜25による容量をCgsとすると、本実施形態の回路構成に高速サージ電流が流れたときの様子は、図4(a)の回路模式図のように示される。また、参考として、従来の回路構成において高速サージ電流が流れたときの様子も図4(b)の回路模式図に示す。
従来の回路構成の場合には、図4(b)中の矢印で示したように高速サージ電流がセンスセル側に集中してしまうため、センスセルにおけるIGBTのゲート電位が上昇してしまっていた。しかしながら、本実施形態の回路構成の場合には、CR並列回路の段数が増えたと状態になるため、図4(a)中の矢印で示したように高速サージ電流がセンスセルだけでなくメインセルにも連続的に流れることになる。このため、センスセル側から見たインピーダンスが低減されたことになってセンスセルにおけるIGBT5bのゲート電位の上昇を抑えることが可能となる。これにより、ゲート電極26の電圧上昇に伴いゲート絶縁膜25が破壊されてしまうことを防止することが可能となる。
さらに、本実施形態では、メインセルのIGBT5aのゲート電極26のうち、センスセルのIGBT5bのゲート電極26と物理的に繋げられて共通化されるものに関して、センスセルよりもゲートランナー30の反対側に位置する部分の長さL2を1mm以上に設定している。このため、高速サージ電流が流れるときのCR並列回路の段数がより多くなるような構造にでき、より上記効果を得ることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して半導体装置のうちのメインセルとセンスセルの構造を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは異なる部分についてのみ説明する。
図5は、メインセルおよびセンスセルにおけるIGBT5a、5bのレイアウトを示した平面図である。なお、図は、図中左側に示したスイッチIC2中におけるIGBT5a、5bの形成領域の一部を拡大したものに相当しているが、IGBT5a、5bの主となる構成要素のレイアウトのみを示してある。
この図に示されるように、第1実施形態と同様、各ゲート電極26の一端にゲートランナー30が接続されているが、このゲートランナー30から離れた位置、例えばスイッチIC2の中央部において、メインセルに囲まれるようにセンスセルが形成されている。具体的には、各ゲート電極26の長手方向の長さは、センスセルにおけるゲート電極26の長さをL3とし、メインセルのうちセンスセルとゲートランナー30の間に位置しているゲート電極26の長さをL4、メインセルのうちセンスセルに対してゲートランナー30とは反対側におけるゲート電極26の長さをL5とすると、L3が50μm以上かつ500μm以下とされており、L4、L5が1mm以上かつ10mm以下とされている。
このように、本実施形態のIGBT5a、5bが構成されている。このように構成されたメインセルにおけるIGBT5aおよびセンスセルにおけるIGBT5bでも、第1実施形態と同様に、ゲート電極26をメインセルとセンスセルとで分割しておらず、メインセルとセンスセルとで共通化された構造としている。このため、これらIGBT5a、5bの等価回路を示すと上記図3のようになる。
そして、ゲート電極26の内部抵抗をrg、ゲート絶縁膜25による容量をCgsとすると、本実施形態の回路構成に高速サージ電流が流れたときの様子は、図6の回路模式図のように示される。
したがって、本実施形態の回路構成の場合には、高速サージ電流がメインセルによって構成される数多い段数のCR並列回路を通じてから、センスセルに流れることになる。このため、センスセルが高速サージ電流の影響を受け難く、ゲート絶縁膜25が破壊されてしまうことを防止することが可能となる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、MOS型のパワー素子としてIGBTを例に挙げて説明したが、他のMOS型のパワー素子、例えば図2における半導体基板としてのP+型基板21の導電型をN型にしたパワーMOSFETに対しても本発明を適用することが可能である。このようなパワーMOSFETとした場合には、電子電流からなるセンス電流に基づいてメイン電流の値を検出することになる。
また、上記各実施形態では、第1導電型としてN型、第2導電型としてP型の半導体装置を例に挙げて説明したが、これら各導電型が反対となるMOS型のパワー素子であっても本発明を適用することが可能である。
また、センスセルの位置に関しても、様々に変更可能であり、第2実施形態のように、メインセルに囲まれるようにスイッチIC2の中央位置に配置しても良いし、スイッチIC2のうちゲートランナー30の反対側の位置においてセンスセルを配置しても良い。また、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせ、第2実施形態の構造において、メインセルのうちセンスセルに対してゲートランナー30とは反対側におけるゲート電極26の長さL5が、第1実施形態で示した長さL2の関係を満たすようにすれば、よりゲート絶縁膜25の破壊防止効果を得ることが可能となる。
本発明の第1実施形態における点火装置1の回路構成図である。 (a)は、メインセルおよびセンスセルにおけるIGBT5a、5bのレイアウトを示した平面図であり、(b)は、(a)におけるA−A’断面図である。 IGBT5a、5bの等価回路である。 (a)、(b)は、それぞれ、第1実施形態の回路構成と従来の回路構成において、高速サージ電流が流れたときの様子を示した回路模式図である。 メインセルおよびセンスセルにおけるIGBT5a、5bのレイアウトを示した平面図である。 本発明の第2実施形態の回路構成において、高速サージ電流が流れたときの様子を示した回路模式図である。 従来の半導体装置におけるパワー素子等の等価回路図である。
符号の説明
1…点火装置、2…スイッチIC、3…制御回路IC、4…点火コイル、4a…1次巻線、4b…2次巻線、5a…メインセルのIGBT、5b…センスセルのIGBT、6…電流検出抵抗、7…温度センサ、9…定電流制御回路、10…過昇温停止回路、21…P+型基板、22…N-型ドリフト層、23…P型ボディ層、24…N+型エミッタ層、25…ゲート絶縁膜、26…ゲート電極、27…層間絶縁膜、28…エミッタ電極、29…コレクタ電極、30…ゲートランナー。

Claims (7)

  1. 半導体基板(21)内に、ゲート電圧を印加することによってエミッタ−コレクタ間電流を流すように構成されるMOS型のパワー素子からなるメインセルを備えていると共に、該メインセル内において前記パワー素子と同じMOS型の素子からなるセンスセルが区画形成されており、さらに、前記センスセルにおけるエミッタ−コレクタ間に流れるセンス電流を流す電流検出抵抗(6)が備えられた半導体装置であって、
    前記メインセルを構成する前記MOS型のパワー素子のゲート電極(26)および前記センスセルを構成する前記MOS型の素子のゲート電極(26)に対してゲート電圧を印加するためのゲートランナー(30)を有し、
    前記メインセルを構成する前記MOS型のパワー素子のゲート電極(26)と前記センスセルを構成する前記MOS型の素子のゲート電極(26)とが物理的に直接繋げられることで共通化されていると共に、前記センスセルに対して前記ゲートランナー(30)とは反対側に前記メインセルの一部が備えられ、該メインセルの一部を構成する前記MOS型のパワー素子のゲート電極(26)と前記センスセルを構成する前記MOS型の素子のゲート電極(26)とが直接繋がることで電気的に接続されていると共に、該メインセルの一部を構成する前記MOS型のパワー素子のゲート電極(26)の長さ(L2)が1mm以上かつ10mm以下とされ、前記センスセルを構成する前記MOS型の素子のゲート電極(26)の長さ(L1)が50μm以上かつ500μm以下とされており、前記ゲート電極(26)に対して高速サージ電流が印加されたときに前記センスセルのゲート電圧上昇を抑えることで前記センスセルを構成する前記MOS型の素子のゲート絶縁膜(25)の破壊を防止することを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板(21)内に、ゲート電圧を印加することによってエミッタ−コレクタ間電流を流すように構成されるMOS型のパワー素子からなるメインセルを備えていると共に、該メインセル内において前記パワー素子と同じMOS型の素子からなるセンスセルが区画形成されており、さらに、前記センスセルにおけるエミッタ−コレクタ間に流れるセンス電流を流す電流検出抵抗(6)が備えられた半導体装置であって、
    前記メインセルを構成する前記MOS型のパワー素子のゲート電極(26)および前記センスセルを構成する前記MOS型の素子のゲート電極(26)に対してゲート電圧を印加するためのゲートラナー(30)を有し、
    前記センスセルに対して前記ゲートラナー(30)とは反対側に前記メインセルの一部が備えられ、該メインセルの一部を構成する前記MOS型のパワー素子のゲート電極(26)と前記センスセルを構成する前記MOS型の素子のゲート電極(26)とが直接繋がることで電気的に接続されていると共に、該メインセルの一部を構成する前記MOS型のパワー素子のゲート電極(26)の長さ(L2)が1mm以上かつ10mm以下とされ、前記センスセルを構成する前記MOS型の素子のゲート電極(26)の長さ(L1)が50μm以上かつ500μm以下とされており、前記ゲート電極(26)に対して高速サージ電流が印加されたときに前記センスセルのゲート電圧上昇を抑えることで前記センスセルを構成する前記MOS型の素子のゲート絶縁膜(25)の破壊を防止することを特徴とする半導体装置。
  3. 前記ゲートラナー(30)と前記センスセルとの間にも前記メインセルの一部が配置されており、該メインセルの一部を構成する前記MOS型のパワー素子のゲート電極(26)の長さ(L4)が1mm以上とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記ゲートラナー(30)からストライプ状にゲート電極(26)が延設されており、該ゲート電極(26)の少なくとも1本を前記メインセルを構成する前記MOS型のパワー素子のゲート電極(26)と前記センスセルを構成する前記MOS型の素子のゲート電極(26)として用いていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記センスセルは、前記メインセルに囲まれるように配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体装置。
  6. 前記センスセルは、前記メインセルの中央位置に配置されていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  7. 請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体装置と、
    前記電流検出抵抗(6)に流れる前記センス電流を検出する電流検出回路(9)と、
    前記電流検出回路(9)の検出結果に基づいて、前記半導体装置における前記メインセルの前記パワー素子および前記センスセルの前記素子のゲート電圧を制御する制御回路(3)とを備え、
    前記半導体装置における前記メインセルの前記パワー素子により、点火コイル(4)への通電を制御し、点火プラグ(11)の放電を制御するように構成されていることを特徴とする点火装置。
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