JP2007287919A - 温度検出機能付き半導体装置 - Google Patents

温度検出機能付き半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】温度検出用のダイオードのESD耐量を向上させ、かつ温度検出精度も良好な温度検出機能付き半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置11は、NチャネルのMOSFET12と、温度検出用ダイオード13と、第1の保護ダイオード14と、第2の保護ダイオード15とを備えている。第1の保護ダイオード14は、MOSFET12のソースSと、温度検出用ダイオード13のカソードKとの間に接続されている。第2の保護ダイオード15は、MOSFET12のソースSと、温度検出用ダイオード13のアノードAとの間に接続されている。第1の保護ダイオード14は2個のダイオード14a,14bがそれぞれ逆方向に直列接続された構成となっている。第2の保護ダイオード15は2個のダイオード15a,15bがそれぞれ逆方向に直列接続された構成となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子又はその周辺の温度を検出する機能を備えた温度検出機能付き半導体装置に関する。
半導体素子の動作時の異常な温度上昇による破壊を防止するために、半導体素子を含む半導体装置に感熱素子部を設け、半導体装置の温度が異常に上昇した時にその温度上昇を感熱素子部で検出し、その検出信号に基づいて半導体素子の動作を停止させて熱破壊を避けるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
図6(a)に示すように、この半導体装置61は、NチャネルのMOSFET62と、温度検出用ダイオード63と、保護ダイオード64とを備えている。保護ダイオード64は、MOSFET62のソースSと、温度検出用ダイオード63のカソードKとの間に接続されている。温度検出用ダイオード63はn個(nは自然数)のダイオードが直列接続された構成である。保護ダイオード64は2個のダイオード64a,64bがそれぞれ逆方向に直列接続された構成となっている。両ダイオード64a,64bはアノード同士が接続され、カソードがソースSと、温度検出用ダイオード63のカソードKとにそれぞれ接続されている。
温度検出用ダイオード63のアノードAからカソードKに向かって電流が流れることにより温度検出用ダイオード63にダイオードの順方向電圧が発生する。この電圧値は温度依存性があるため、電流値を一定として前記電圧値を検出することにより温度が検出される。
ところで、半導体装置の設計に際しては、通常、静電放電(ESD: Electro Static Discharge )耐量が考慮される。ここで、ESDとは、いわゆる静電気であり、これが半導体装置の端子に加わるとサージ電流が流れる。そして、このサージ電流は、半導体装置を構成する各素子に悪影響を及ぼすことがある。
前記特許文献1に記載の半導体装置61では、温度検出用ダイオード63のアノードA側に静電放電が加えられると、その静電放電に起因する電流は温度検出用ダイオード63を介して流れる。一方、温度検出用ダイオード63のカソードK側に静電放電が加えられると、保護ダイオード64はツェナーダイオードとして機能して、その静電放電に起因する電流は、保護ダイオード64を介してMOSFET62のソース領域へと流れる。MOSFET62は温度検出用ダイオード63に比較して大面積であり、寄生容量も大きいため、静電放電に起因する電流を吸収できる。従って、温度検出用ダイオード63は静電放電から保護される。
また、パワーMOSFETと保護回路とをワイヤボンディングで電気的に接続した半導体集積回路装置において、保護回路内に設けられた温度検出素子を構成するダイオードのカソードと、前記ダイオードのアノードに抵抗を介して接続された電源端子との間に保護ダイオードを接続した構成が開示されている(特許文献2参照。)。そして、保護回路のGNDとパワーMOSFETのソースが接続されている。
特開2005−203446号公報 特開平11−177087号公報
ところが、特許文献1に開示された半導体装置の構成においては、ソースSに対して温度検出用ダイオード63のアノードAが負になるような静電気が加えられたときに、温度検出用ダイオード63の逆方向耐圧分だけ、かかる電圧が高くなり、温度検出用ダイオード63のアノードAとカソードKの間の静電気耐量が下がる。
また、特許文献1の構成に特許文献2の構成を組み合わせて2つの保護ダイオード64,65を設ける場合、特許文献2ではパワーMOSFETと保護回路のGNDが共通のため、構成としては図6(b)のようになる。即ち、一組の保護ダイオード64は、ソースSと温度検出用ダイオード63のカソードKとの間に接続され、他の一組の保護ダイオード65は温度検出用ダイオード63のアノードAとカソードKとの間に接続される。そのため温度検出素子用のダイオードは、漏れ電流の影響を受けて検出精度が悪くなる。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、温度検出用のダイオードのESD耐量を向上させ、かつ温度検出精度も良好な温度検出機能付き半導体装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、半導体素子と、前記半導体素子又はその周辺の温度を検出するための温度検出用ダイオードとを備えた温度検出機能付き半導体装置である。そして、前記半導体素子は、第1の領域と第2の領域を有し、制御信号に応じて前記第1の領域から前記第2の領域へ流れる電流を制御する半導体素子であり、前記第2の領域と、前記温度検出用ダイオードのカソードとの間に、少なくとも順方向が前記温度検出用ダイオードのカソード側から前記第2の領域に向かう方向となるダイオードを含む第1の保護ダイオードが接続されている。また、前記第2の領域と前記温度検出用ダイオードのアノードとの間に、少なくとも順方向が前記第2の領域側から前記温度検出用ダイオードのアノード側に向かう方向となるダイオードを含む第2の保護ダイオードが接続されている。ここで、「半導体素子の第2の領域」とは、例えば、半導体素子がNチャネルのMOSFETであればソースとなり、半導体素子がPチャネルのMOSFETであればドレインとなる。また、半導体素子がN型のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)であればエミッタとなり、半導体素子がP型のIGBTであればコレクタとなる。
この発明では、温度検出用ダイオードのアノードからカソードに向かって定電流を流すことにより温度検出用ダイオードにダイオードの順方向電圧が発生する。この電圧値は温度依存性があるため、前記電圧値を検出することにより温度が検出される。
特許文献1に記載の半導体装置と異なり、温度検出用ダイオードのアノードと、半導体素子の第2の領域とが第2の保護ダイオードで接続されているため、アノードと前記領域間の静電気耐量が向上する。また、温度検出用ダイオードのアノードとカソードとの間には、半導体素子の第2の領域を介して直列接続された第1の保護ダイオード及び第2の保護ダイオードが並列に接続されることになる。しかし、直列接続された第1の保護ダイオード、第2の保護ダイオードの漏れ電流は、温度検出用ダイオードの検出用電流に比較して大幅に小さく、検出精度を低下させるような悪影響はない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1の保護ダイオードは、複数のダイオードがそれぞれ逆方向に直列に接続された構成となっており、前記第2の保護ダイオードは、順方向が前記第2の領域側から前記温度検出用ダイオードのアノード側に向かう方向となるダイオードで構成されている。この発明では、温度検出用ダイオードのカソードに静電気(静電放電)が加えられた場合を除き、温度検出用ダイオードのカソードから半導体素子側及び、半導体素子側からカソードへは電流が流れないため、温度検出精度がより高くなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に又は請求項2記載の発明において、前記半導体素子が第1の端子、第2の端子及び制御端子を有し、前記温度検出用ダイオードがアノード端子及びカソード端子を有する状態で一つのチップに構成されている。この発明では、半導体装置が1つのチップに構成されているため、プリント配線板等に実装して種々の電子機器に適用することができる。
本発明によれば、温度検出用のダイオードのESD耐量を向上させ、かつ温度検出精度も良好にすることができる。
以下、本発明をNチャネルのMOSFETを備えた半導体装置に具体化した一実施形態を図1及び図2に従って説明する。図1は温度検出機能付き半導体装置としての半導体装置の等価回路図であり、図2は半導体装置の模式部分断面図である。なお、図2において断面のハッチングを省略している。
図1に示すように、半導体装置11は、半導体素子としてのNチャネルのMOSFET12と、温度検出用ダイオード13と、第1の保護ダイオード14と第2の保護ダイオード15とを備えている。MOSFET12はパワーMOSFETであり、ゲート端子12Gに入力される信号(制御信号)に従って主電流(第1の領域としてのドレインDから第2の領域としてのソースSへ流れる電流)を制御する。
温度検出用ダイオード13はn個(nは自然数)のダイオードが直列接続された構成である。第1の保護ダイオード14は、MOSFET12のソースSと、温度検出用ダイオード13のカソードKとの間に接続されている。即ち、MOSFET12のソースS及びドレインDの領域のうちMOSFET12の使用状態において接地側となる領域と、温度検出用ダイオード13のカソードKとの間に第1の保護ダイオード14が接続されている。第1の保護ダイオード14は2個のダイオード14a,14bがそれぞれ逆方向に直列接続された構成となっている。この実施形態では両ダイオード14a,14bはアノード同士が接続され、カソードがソースSと、温度検出用ダイオード13のカソードKとにそれぞれ接続されている。
また、第2の保護ダイオード15は、MOSFET12のソースSと、温度検出用ダイオード13のアノードAとの間に接続されている。即ち、MOSFET12のソースS及びドレインDの領域のうちMOSFET12の使用状態において接地側となる領域と、温度検出用ダイオード13のアノードAとの間に第2の保護ダイオード15が接続されている。
第2の保護ダイオード15は2個のダイオード15a,15bがそれぞれ逆方向に直列接続された構成となっている。この実施形態では両ダイオード15a,15bはアノード同士が接続され、カソードがソースSと、温度検出用ダイオード13のアノードAとにそれぞれ接続されている。
半導体装置11は、半導体素子としてのMOSFET12が制御端子としてのゲート端子12G、第2の端子としてのソース端子12S及び第1の端子としてのドレイン端子12Dを有し、温度検出用ダイオード13がアノード端子13A及びカソード端子13Kを有する状態で一つのチップに構成されている。
図2に示すように、半導体装置11は、N型のシリコンからなる半導体基板21を備え、半導体基板21の片面(図2において上面)にドレイン領域を構成するN型のエピタキシャル層22が設けられている。エピタキシャル層22の半導体基板21と反対側の面(図2において上面)には、P型のチャネル領域23が設けられている。チャネル領域23の表面(図2において上面)の一部にN型のソース領域24が設けられている。チャネル領域23の表面にはエピタキシャル層22の上面からソース領域24の上面に達するようにゲート酸化膜26が形成されており、ゲート酸化膜26の表面(図2において上面)にゲートポリシリコン層27が形成されている。
エピタキシャル層22の上面の温度検出用ダイオード13、第1の保護ダイオード14及び第2の保護ダイオード15が形成される部分にはP型の半導体層28が形成され、半導体層28の表面を覆うように絶縁膜29が形成されている。絶縁膜29上にN型ポリシリコン層30とP型ポリシリコン層31とが互いに接触する状態で交互に偶数個(本実施形態では2つずつ)並んで形成された第1の部分と、2つのN型ポリシリコン層30と1つのP型ポリシリコン層31とが互いに接触する状態で交互に並んで形成された第2の部分とが設けられている。
前記第1の部分を構成する互いに接触して交互に並んだN型ポリシリコン層30及びP型ポリシリコン層31のうち、一方の端(図2における左端)から順に並んだN型ポリシリコン層30、P型ポリシリコン層31及びN型ポリシリコン層30の3個の組が第1の保護ダイオード14を構成する。即ち、第1の保護ダイオード14は、2個のダイオード14a,14bのアノード同士が接続される状態で、逆方向に直列に接続された構成となっている。第1の保護ダイオード14は配線32によりソースSに接続されている。
また、前記第1の部分を構成する互いに接触して交互に並んだN型ポリシリコン層30及びP型ポリシリコン層31のうち、図2における右端から左側に順に並んだ偶数個(図2では図示の都合上2個のみ図示)のP型ポリシリコン層31及びN型ポリシリコン層30が温度検出用ダイオード13を構成する。温度検出用ダイオード13の左端のN型ポリシリコン層30は、第1の保護ダイオード14の右端のN型ポリシリコン層30として共用されるようになっている。即ち、温度検出用ダイオード13と第1の保護ダイオード14とはカソード同士が接続された構成となっている。
前記第2の部分を構成する互いに接触して交互に並んだN型ポリシリコン層30及びP型ポリシリコン層31のうち、一方の端(図2における左端)から順に並んだN型ポリシリコン層30、P型ポリシリコン層31及びN型ポリシリコン層30が第2の保護ダイオード15を構成する。即ち、第2の保護ダイオード15も、2個のダイオード15a,15bのアノード同士が接続される状態で、逆方向に直列に接続された構成となっている。第2の保護ダイオード15は配線32によりソースSに接続され、配線33により温度検出用ダイオード13のアノードAに接続されている。
なお、チャネル領域23、ソース領域24の露出表面を覆うようにソース電極(図示せず)が形成されている。また、半導体基板21の裏面(図2の下面)にはドレイン電極(図示せず)が形成されている。
次に、前記のように構成された半導体装置11の作用について説明する。
半導体装置11はゲート端子12Gが制御部(図示せず)に接続され、ソース端子12Sが接地され、ドレイン端子12Dが電源(図示せず)に接続されて、温度検出用ダイオード13のアノード端子13Aに定電流源(図示せず)から一定の電流が供給される状態で使用される。
MOSFET12はゲート端子12Gに入力される信号に従って主電流を制御する。ドレイン端子12Dの電位がソース端子12Sの電位より高く、ゲート端子12Gの電位がソース端子12Sの電位より高くなるようにゲート電圧が印加され、ゲート電圧が閾値電圧を超えると、MOSFET12がオン状態となる。
温度検出用ダイオード13のアノードAからカソードKに向かって電流が流れることにより温度検出用ダイオード13にダイオードの順方向電圧が発生する。この電圧値は温度依存性があるため、電流値を一定として前記電圧値を検出することにより温度が検出される。なお、温度検出用ダイオード13の電流/電圧特性の温度依存性に関するデータは予め求められている。
温度検出用ダイオード13のアノードA側に静電気(静電放電)が加えられると、その静電気に起因する電流は温度検出用ダイオード13を介して流れる。一方、温度検出用ダイオード13のカソードK側に静電気が加えられると、第1の保護ダイオード14はツェナーダイオードとして機能して、その静電気に起因する電流は、第1の保護ダイオード14を介してMOSFET12のソース領域24へと流れる。MOSFET12は温度検出用ダイオード13に比較して大面積であり、寄生容量も大きいため、静電気に起因する電流を吸収できる。
また、特許文献1に記載の半導体装置と異なり、温度検出用ダイオード13のアノードAと、MOSFET12の接地側となる領域であるソースSとが第2の保護ダイオード15で接続されている。そのため、ソースSに対して温度検出用ダイオード13のアノードAが負になるような静電気が加えられたときに、その静電気に起因する電流は第2の保護ダイオード15を介してアノードA側に流れ、温度検出用ダイオード13のアノードAとソースSと間の静電気耐量が向上する。
従って、温度検出用ダイオード13のアノードA側に静電気が加えられた場合、温度検出用ダイオード13のカソードK側に静電気が加えられた場合、及びソースSに対して温度検出用ダイオード13のアノードAが負になるような静電気が加えられた場合のいずれの場合においても、静電気耐量が向上する。
また、温度検出用ダイオード13のアノードAとカソードKとの間には、MOSFET12のソースSを介して直列接続された第1の保護ダイオード14及び第2の保護ダイオード15が並列に接続される。しかし、直列接続された第1の保護ダイオード14、第2の保護ダイオード15の漏れ電流は、温度検出用ダイオード13の検出用電流に比較して大幅に小さく、検出精度を低下させるような悪影響はない。
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1)半導体装置11に設けられたMOSFET12のソースSと、温度検出用ダイオード13のカソードKとの間に第1の保護ダイオード14が接続され、MOSFET12のソースSと、温度検出用ダイオード13のアノードAとの間に第2の保護ダイオード15が接続されている。第1の保護ダイオード14は、少なくとも順方向が温度検出用ダイオード13のカソードK側からソースSに向かう方向となるダイオード14aを含み、第2の保護ダイオード15は、少なくとも順方向がソースS側から温度検出用ダイオード13のアノードA側に向かう方向となるダイオード15bを含む。従って、温度検出用ダイオード13のアノードA側に静電気が加えられた場合、温度検出用ダイオード13のカソードK側に静電気が加えられた場合、及びソースSに対して温度検出用ダイオード13のアノードAが負になるような静電気が加えられた場合のいずれの場合においても、静電気耐量が向上する。また、ソースSを介して直列接続された第1の保護ダイオード14、第2の保護ダイオード15の漏れ電流は、温度検出用ダイオード13の検出用電流に比較して大幅に小さく、検出精度を低下させるような悪影響はない。その結果、温度検出用ダイオード13のESD耐量を向上させ、かつ温度検出精度も良好にすることができる。
(2)第1の保護ダイオード14は、2個のダイオード14a,14bがそれぞれ逆方向に直列に接続された構成となっており、第2の保護ダイオード15も2個のダイオード15a,15bがそれぞれ逆方向に直列に接続された構成となっている。従って、温度検出用ダイオード13のカソードKに静電気が加えられた場合を除き、温度検出用ダイオード13のカソードKからMOSFET12側及び、MOSFET12からカソードKへは電流が流れないため、温度検出精度がより高くなる。
(3)半導体装置11は、MOSFET12がゲート端子12G、ドレイン端子12D及びソース端子12Sを有し、温度検出用ダイオード13がアノード端子13A及びカソード端子13Kを有する状態で一つのチップに構成されている。従って、半導体装置11をプリント配線板等に実装して種々の電子機器に適用することができる。
(4)半導体素子としてはNチャネルのMOSFET12が使用されており、第1の保護ダイオード14はMOSFET12のソースSと、温度検出用ダイオード13のカソードKとの間に接続され、第2の保護ダイオード15はMOSFET12のソースSと、温度検出用ダイオード13のアノードAとの間に接続されている。従って、NチャネルのMOSFET12において、前記(1)〜(3)効果が得られる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 図3(a),(b)に示すように、第1の保護ダイオード14は前記実施形態と同じ構成で、第2の保護ダイオード15としてアノードがソースS側に接続され、カソードが温度検出用ダイオード13のアノードAに接続される構成としてもよい。即ち、第2の保護ダイオード15は1個のN型ポリシリコン層30及び1個のP型ポリシリコン層31で構成される。この場合も、前記実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
○ 図4(a),(b)に示すように、第1の保護ダイオード14は、カソードがソースS側に接続され、アノードが温度検出用ダイオード13のカソードKに接続される構成とし、第2の保護ダイオード15は、アノードがソースS側に接続され、カソードが温度検出用ダイオード13のアノードAに接続される構成としてもよい。この構成では第1の保護ダイオード14と温度検出用ダイオード13とはポリシリコン層を共用せず、第1の保護ダイオード14のアノードを構成するP型ポリシリコン層31は温度検出用ダイオード13のカソードKを構成するN型ポリシリコン層30に配線34により接続されている。この構成でも図3(a),(b)に示す半導体装置11とほぼ同様の効果が得られる。
○ 第1の保護ダイオード14を、2個のダイオード14a,14bのカソード同士が接続される状態で、逆方向に直列に接続された構成としてもよい。また、第2の保護ダイオード15を、2個のダイオード15a,15bのカソード同士が接続される状態で、逆方向に直列に接続された構成としてもよい。
○ 第1の保護ダイオード14を構成するダイオード14a,14bの数及び第2の保護ダイオード15を構成するダイオード15a,15bの数は、それぞれ1個に限らず複数個でもよい。また、逆方向に直列に接続されて第1の保護ダイオード14を構成するダイオード14a,14bは、それぞれ1個ずつに限らない。例えば、ダイオード14aと同じ向きに接続されるダイオードあるいはダイオード14bと同じ向きに接続されるダイオードをそれぞれ複数としたり、一方の向きのダイオードを1個にするとともに他方の向きのダイオードを複数個としたりしてもよい。第2の保護ダイオード15の場合も同様である。
○ 半導体素子はMOSFET12に限らず、IGBTに適用してもよい。IGBTに適用する場合は、例えば、図5に示すように、P型半導体基板35上にN型半導体層36が設けられる点を除いて、MOSFET12と同じ構成となる。ただし、IGBT37の場合は、MOSFET12においてソースと呼ばれた電極がエミッタと呼ばれ、ドレイン呼ばれた電極がコレクタと呼ばれ、ソース領域はエミッタ領域と呼ばれる。そのため、IGBT37は、コレクタ端子37C、エミッタ端子37E及びゲート端子37Gを備える。この場合も、IGBTにおいて、前記実施形態の(1)〜(3)等と同様な効果が得られる。
○ 半導体素子としてIGBT37を使用する構成においても、図3及び図4に示す構成と同様な第1の保護ダイオード14及び第2の保護ダイオード15を設けてもよい。
○ Nチャネル型の半導体装置に代えて、Pチャネル型の半導体装置としてもよい。この場合、N型の不純物とP型の不純物とを逆に用いればよい。例えば、MOSFET12の場合、半導体基板21をP型、エピタキシャル層22をP型、チャネル領域23をN型、ソース領域24をP型とする。そして、第1の保護ダイオード14はMOSFET12のドレインDと、温度検出用ダイオード13のカソードKとの間に接続され、第2の保護ダイオード15はMOSFET12のドレインDと、温度検出用ダイオード13のアノードAとの間に接続される。
○ 半導体装置11は、1個の半導体素子と温度検出用ダイオード13とが1つのチップとして一体化された構成に限らず、複数の半導体素子を含む半導体装置に一体化された構成としてもよい。
○ 半導体素子として、トレンチゲート構造のMOSFETやIGBTに適用してもよい。
○ 半導体素子として、MOSFETやIGBT以外の半導体素子例えば、バイポーラトランジスタ、静電誘導トランジスタに適用してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記半導体素子はMOSFETである。
(2)請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記半導体素子はIGBTである。
一実施形態の半導体装置の等価回路図。 同じく半導体装置の模式部分断面図。 (a)は別の実施形態の半導体装置の等価回路図、(b)は同じく半導体装置の模式部分断面図。 (a)は別の実施形態の半導体装置の等価回路図、(b)は同じく半導体装置の模式部分断面図。 別の実施形態の半導体装置の模式部分断面図。 (a)は従来技術の半導体装置の等価回路図、(b)は従来技術を組み合わせた場合の半導体装置の等価回路図。
符号の説明
A…アノード、D…第1の領域としてのドレイン、K…カソード、S…第2の領域としてのソース、11…半導体装置、12…半導体素子としてのMOSFET、12G…制御端子としてのゲート端子、12D…第1の端子としてのドレイン端子、12S…第2の端子としてのソース端子、13…温度検出用ダイオード、13A…アノード端子、13K…カソード端子、14…第1の保護ダイオード、14a,14b,15a,15b…ダイオード、15…第2の保護ダイオード、37…半導体素子としてのIGBT。

Claims (3)

  1. 半導体素子と、前記半導体素子又はその周辺の温度を検出するための温度検出用ダイオードとを備えた温度検出機能付き半導体装置であって、
    前記半導体素子は、第1の領域と第2の領域を有し、制御信号に応じて前記第1の領域から前記第2の領域へ流れる電流を制御する半導体素子であり、
    前記第2の領域と、前記温度検出用ダイオードのカソードとの間に、少なくとも順方向が前記温度検出用ダイオードのカソード側から前記第2の領域に向かう方向となるダイオードを含む第1の保護ダイオードが接続されるとともに、前記第2の領域と前記温度検出用ダイオードのアノードとの間に、少なくとも順方向が前記第2の領域側から前記温度検出用ダイオードのアノード側に向かう方向となるダイオードを含む第2の保護ダイオードが接続されていることを特徴とする温度検出機能付き半導体装置。
  2. 前記第1の保護ダイオードは、複数のダイオードがそれぞれ逆方向に直列に接続された構成となっており、前記第2の保護ダイオードは、順方向が前記第2の領域側から前記温度検出用ダイオードのアノード側に向かう方向となるダイオードで構成されている請求項1に記載の温度検出機能付き半導体装置。
  3. 前記半導体素子が第1の端子、第2の端子及び制御端子を有し、前記温度検出用ダイオードがアノード端子及びカソード端子を有する状態で一つのチップに構成されている請求項1又は請求項2に記載の温度検出機能付き半導体装置。
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