JP2004031980A - 複合型mosfet - Google Patents

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Abstract

 【課題】 ドレイン端子がソース端子に対し、正方向にも負方向にも共に高い耐圧を有し、従来のパワーMOSFETと同様のプロセスを用いてワンチップで実現可能な複合型MOSFETを提供する。
 【解決手段】 パワーMOSFET10,11のドレイン同士を接続し、MOSFET10のソース及びゲートをそれぞれ複合型MOSFET60のソース端子0及びゲート端子1とし、MOSFET11のソースをドレイン端子2とする。端子2の電圧が負の場合にMOSFET11をオフ駆動する電圧比較回路50を設け、端子1とMOSFET11のゲートとの間に端子2から回路50を介して端子1へ流れる電流を阻止すると共に端子1の電圧をMOSFET11のゲートに伝える電圧伝達回路51を設ける。正方向の耐圧はMOSFET10により、負方向の耐圧はMOSFET11により得ることができる。
【選択図】 図1

Description

 本発明は複合型MOSFETに係り、特に負のドレイン耐圧をもたせるための負電圧保護回路を有する複合型MOSFETに関する。
 パワーMOSFETは低損失かつ高耐圧で、二次降伏による破壊がないという特徴を持つことから、電力用スイッチ素子として広く使用されているが、パワーMOSFETには、構造上ドレインとソースとの間に寄生ダイオードが存在するために負のドレイン耐圧が得られないという難点がある。この対策として、ソースと、チャネル形成用の基板領域(以下、ボディと称する。)とを分離し、ドレインとソースとの電位関係によりボディ電位をソースまたはドレインと同電位になるように外部から制御することが特開昭55−9444号公報に開示されている。
特開昭55−9444号公報
 しかしながら、前述した従来技術は、ソースとボディを分離する構造とするために、素子の微細化が妨げられる結果、パワーMOSFETのオン抵抗の低減を十分に行なえないという問題点が有った。また、ソースとドレインの電位によってボディ電位を外部から制御する必要が有るという煩わしさも有った。
 そこで、本発明の目的は、オン抵抗を低減するための素子の微細化を妨げることなく、しかもソースとドレインの電位によってボディ電位を外部から制御する必要なく負のドレイン耐圧を持たせることができる負電圧保護回路を有した複合型MOSFETを提供することにある。また、このような負電圧保護回路を有した複合型MOSFETをワンチップで実現した半導体装置やこの複合型MOSFETを用いた逆接続保護機能を有する電池駆動システムを提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために、本発明に係る複合型MOSFETは、第1のMOSFETと第2のMOSFETのドレイン同士、すなわち図1で言えば、パワーMOSFET10とパワーMOSFET11のドレイン同士を接続して、第1のMOSFETのソースをソース端子0とし、第2のMOSFETのソースをドレイン端子2とし、第1のMOSFETのゲートをゲート端子1とした複合型MOSFETであって、前記ドレイン端子の電圧が前記ソース端子の電圧に対して負である間は第2のMOSFETをオフにする負電圧検出駆動手段すなわち電圧比較回路50と、ドレイン端子から負電圧検出駆動手段を介してゲート端子へ流れる電流を阻止すると共に前記ゲート端子に入力された入力電圧信号に応じて第2のMOSFETをオンする入力伝達手段すなわち電圧伝達回路51とを有することを特徴とする。
 上記複合型MOSFETにおいて、前記負電圧検出駆動手段は、ドレイン端子の電圧がソース端子の電圧に対して負であることを検出する検出手段と、該検出手段の出力に応じて前記第2のMOSFETをオフするように駆動する第3のMOSFETすなわちMOSFET12とから構成すれば好適である。
 また、前記検出手段は、図2に示したように、前記ドレイン端子2と前記第2のMOSFETのドレインとの間に接続された第1及び第2の抵抗すなわち抵抗15と抵抗16の直列回路から構成して、第1及び第2の抵抗の接続点を第3のMOSFETのゲートに接続すればよい。
 或いは、前記検出手段は、図3に示すように図2の抵抗15を除去し、前記第3のMOSFETのゲートを前記第2のMOSFETのドレインに抵抗16を介して接続する構成、または抵抗16の抵抗値を0すなわち直接接続する構成であってもよい。
 更に、前記検出手段は、図5に示すように、それぞれ抵抗と少なくとも1つのダイオードを直列接続した第1及び第2の直列回路、すなわち抵抗22とダイオード列20を直列接続した第1の直列回路と、抵抗23とダイオード列21を直列接続した第2の直列回路とから構成して、第1の直列回路と第2の直列回路を直列接続して前記ドレイン端子2と前記ソース端子0との間に接続すると共に、第1の直列回路と第2の直列回路の接続点を第3のMOSFETのゲートに接続する構成とすることができる。更にこの場合、第1及び第2の直列回路を構成する各抵抗の抵抗値を0に設定、すなわち短絡しても良い。
 また、前記入力伝達手段は、抵抗すなわち、図2に示すように、抵抗13と、前記ドレイン端子から前記負電圧検出駆動手段を介してすなわちMOSFET12の寄生ダイオードを介してゲート端子1へ流れる電流を阻止する少なくとも1つのダイオード、図2の場合4個のダイオード列13とからなる直列回路を、ゲート端子1と第2のMOSFETのゲートとの間に接続すれば好適である。
 或いは、前記入力伝達手段は、図4に示すように、ゲート端子1と第2のMOSFETのゲートとの間に接続した抵抗すなわち抵抗14と、該抵抗と前記第3のMOSFETのドレインとの間に接続して前記ドレイン端子2から前記負電圧検出駆動手段を介してゲート端子1へ流れる電流を阻止する少なくとも1つのダイオードすなわちダイオード13とから構成してもよい。
 更に、負電圧検出駆動手段は、ドレイン端子2の電圧がソース端子0の電圧に対して負であることを検出する検出手段と、該検出手段の出力に応じて前記第2のMOSFETをオフするように駆動する第1のスイッチ手段とから構成することができる。この場合、図6に示すように、前記検出手段は、それぞれ抵抗と少なくとも1つのダイオードを直列接続した第1及び第2の直列回路、すなわち抵抗22とダイオード列20を直列接続した第1の直列回路と、抵抗23とダイオード列21を直列接続した第2の直列回路とから構成して、第1の直列回路と第2の直列回路を直列接続して前記ドレイン端子2と前記ソース端子0との間に接続すると共に、第1の直列回路と第2の直列回路の接続点を前記第1のスイッチ手段のゲートに接続すれば好適である。更にこの場合、第1及び第2の直列回路を構成する各抵抗の抵抗値を0に設定、すなわち短絡することもできる。
 前記第1のスイッチ手段は、図6に示すように、ソース同士が接続された第4のMOSFET及び第5のMOSFETすなわちMOSFET12a及びMOSFET12bから構成され、第4のMOSFETのドレインが前記第2のMOSFETのゲートに接続され、第5のMOSFETのドレインが前記ドレイン端子2に接続され、第4及び第5のMOSFETのゲートは前記検出手段に接続、すなわち抵抗22及びダイオード列20の直列回路と抵抗23及びダイオード列21の直列回路の接続点に接続すればよい。
 また、図6に示すように、前記ドレイン端子2に正の電圧が印加された場合にオンして前記第1のスイッチ手段すなわちスイッチ回路SWをオフするように動作する第2のスイッチ手段すなわちスイッチ回路SWを更に設ければ好適である。この場合、前記第2のスイッチ手段は、前記第4のMOSFETのドレインとゲート間に接続されると共にソース同士とゲート同士が接続された第6及び第7のMOSFETすなわちMOSFET23a及びMOSFET23bから構成して、第6及び第7のMOSFETのゲートが前記ドレイン端子2に接続すればよい。
 更に、前記第2のMOSFETのしきい値を、前記第1のMOSFETのしきい値よりも低く設定して複合型MOSFETを構成すれば好適である。
また更に、前記第2のMOSFETの単位面積当たりのオン抵抗を前記第1のMOSFETの単位面積当たりのオン抵抗より低くするために、前記第2のMOSFETのドレイン・ソース間耐圧を、前記第1のMOSFETのドレイン・ソース間耐圧よりも低く設定して複合型MOSFETを構成してもよい。
 また、前記第1〜第3のMOSFETの各ゲート・ソース間にゲート破壊を保護するためのゲート保護ダイオード、すなわち保護ダイオード17,18,19を設けることができる。
また更に、図7に示すように、前記ドレイン端子2に負の電圧を印加した場合に前記ゲート端子1の電圧低下をクランプする少なくとも1つのダイオード、すなわちダイオード列171を前記ゲート端子1と前記ソース端子0との間に設けてもよい。
 前記いずれか1つの複合型MOSFETにおいて、図9に示すように、前記第1のMOSFETの温度を検出する温度検出素子と、この検出温度が所定の温度に達したことを検出する回路すなわち温度検出に使用するダイオード列30を備えた温度比較回路55と、所定の温度に達したことを検出した場合に前記第1のMOSFETのドレイン電流を制限する回路すなわちパワーMOSFET10のゲート電圧を制限する電圧伝達回路54とから構成される過熱保護回路を更に設けることができる。また、前記第1のMOSFETのドレイン電流を検出する電流検出回路すなわち電流比較回路56と、このドレイン電流が所定の電流値を越えないように前記第1のMOSFETのゲート電圧を制限する回路すなわち電圧伝達回路54とから構成される過電流保護回路を設けることもできる。更に、前記ドレイン端子2の電圧が所定の電圧に達した場合に前記第1のMOSFETをオンさせて前記ドレイン端子2の電圧が所定の電圧を越えないように制限する過電圧保護回路すなわち電圧比較回路53を設けてもよい。
 前記第1のMOSFETと前記第2のMOSFETを、図10に示すように、ドレイン基板すなわち低抵抗n形シリコン半導体基板100を共有する縦型MOSFETで構成すれば好適である。
 また、前記各ダイオード及び各抵抗を多結晶シリコン層で形成すると共に各MOSFETと同一半導体チップ上に形成することができる。更に、前記第1のMOSFETと第2のMOSFETとの間に、前記第1のMOSFETのボディ用p形拡散層108よりも深いn形拡散層103を形成してもよい。或いは、図13に示すように前記第1のMOSFETと第2のMOSFETとの間に、前記第1のMOSFETのボディ用p形拡散層108よりも浅いn形拡散層111と、この浅いn形拡散層111と電位を等しくした高耐圧化のためのフィールドプレートとを形成してもよい。更にまた、前記第2のMOSFETを形成する直下のドレイン領域の不純物濃度を、図11に示すように、前記第1のMOSFETを形成するドレイン領域の不純物濃度よりも高く、すなわちn形エピタキシャル層101よりも濃度の高い高濃度n形埋込み層102またはn形ウエル拡散層を設けることができる。
 前記温度検出素子を、図14に示すように、前記第1のMOSFETのソース端子用パッド1007に隣接するアクティブ領域上に形成すれば好適である。
また、前記電流検出回路を同一半導体チップ上に形成してもよい。
 更に、図14に示すように、前記第1のMOSFETのアクティブ領域1004上にソース端子用パッド1007を設け、前記第2のMOSFETのアクティブ領域1005上にドレイン端子用パッド1008を設けることができる。
 前記いずれかの複合型MOSFETを形成した半導体チップ1000を、図14に示すように、ソース端子用リード線1001及びドレイン端子用リード線1002が隣接する半導体チップの辺とは異なる辺にゲート端子のリード線が隣接するようにゲート端子用リード線1003を設けたパッケージに実装すれば好適である。この場合、パッケージは前記第1のMOSEFETのドレインと前記第2のMOSFETのドレインを短絡させる金属層1014を有すれば更に好適である。また、この金属層1014を放熱フィン1015に接続したパッケージを用いてもよい。
 前記いずれかの複合型MOSFETを用いて、図15及び図16に示すように、複合型MOSFETのゲート端子1にゲート駆動回路81を接続し、ドレイン端子2とソース端子0との間に電池82と負荷84を接続することにより、逆接続保護機能付き電池駆動システムを構築することができる。
 前述した説明から明らかなように、本発明によれば、ソースとボディとを接続した通常のMOSFET構造を用いて負電圧保護回路を内蔵する複合型MOSFETを構成したことにより、従来のようにボディ電位をソース・ドレイン電圧の関係により外部から切り換え制御する必要を無くして、負のドレイン耐圧を持たせることができ、しかもオン抵抗を低減するための素子の微細化も行うことができる。
 また、本発明に係る複合型MOSFETは3端子構成とすることができるため、従来の単体パワーMOSFETと同様に使用することができる。
更に、この複合型MOSFETを使用して電池駆動システムを構築した場合、複合型MOSFET自体が負方向の耐圧も有するため、外付けに耐圧確保の為のダイオードなどの保護回路を設けることなく、ドレイン・ソース間に配置する電池を誤って逆に接続した場合でも破壊を阻止する逆接続保護機能付き電池駆動システムを容易に実現することができる。従って、耐圧確保の為のダイオードを付加した場合のような順方向電圧降下分の損失のない、非常に低抵抗な電子スイッチを構成することができるという効果を奏する。
 本発明に係る複合型MOSFETによれば、第1及び第2のMOSFETのドレイン同士を接続し、第1のMOSFETのソースを複合型MOSFETのソース端子とし、第2のMOSFETのソースを複合型MOSFETのドレイン端子とすることにより、上記二つのMOSFETにそれぞれ内蔵されるドレイン・ソース間のダイオードは互いに逆方向に接続されることになる。このため、下記のように構成し、適切に制御することにより、本発明に係る複合型MOSFETのドレイン端子・ソース端子間は正負共に耐圧を持たせることができる。すなわち、第1のMOSFETのゲートを新たに複合型MOSFETのゲート端子とすると共に、このゲート端子と第2のMOSFETのゲートとの間に入力伝達手段を設け、更にドレイン端子とソース端子間の電圧或いはドレイン端子と第1のMOSFETのドレイン間の電圧を入力とし出力を第2のMOSFETのゲートに接続した負電圧検出駆動手段を設ける。
 この複合型MOSFETのドレイン端子に正の電圧を印加し、ゲート端子にしきい値以上の電圧を印加すれば、第1のMOSFETがオンすると共に、入力伝達手段を介して第2のMOSFETも十分オンし、複合型MOSFETとしても正常にオン動作する。ゲート端子の電位をゼロボルトにすると、ドレイン端子に正の電圧を印加してもソース端子側に接続配置した第1のMOSFETが遮断状態になるため、複合型MOSFETとしても遮断状態となる。このとき入力伝達手段は、ドレイン端子から負電圧検出駆動手段を介してゲート端子へ流れる電流を阻止するように動作する。
 一方、複合型MOSFETのドレイン端子に負の電圧が印加されると、第1のMOSFETのドレイン・ボディ間の寄生ダイオードに電流が流れるが、負電圧検出駆動手段は、この電流が流れることにより生じる負電位を検出し、複合型MOSFETのドレイン端子側に接続配置した第2のMOSFETのゲートを遮断するように駆動する。従って、ドレイン端子に負電圧が印加された場合には、第2のMOSFETがドレイン端子とソース端子間の電流を遮断し、複合型MOSFETとしても遮断状態となり、負の耐圧を有することになる。
 負電圧検出駆動手段は、第1及び第2の抵抗の直列回路等からなる検出手段と、検出手段の出力に応じて第2のMOSFETをオフするように駆動する第3のMOSFETとから構成され、検出手段はドレイン端子がソース端子に対して負の電位となった場合に第1のMOSFETの寄生ダイオードを介してソース端子の電圧、或いは第1のMOSFETの寄生ダイオードを介して流れる電流により生じる電圧を、第3のMOSFETのゲートに印加して第3のMOSFETをオンするように動作する。第3のMOSFETは、前記検出手段の印加電圧によってオンすることにより、第2のMOSFETのゲート・ソース間の電位をしきい値以下にして第2のMOSFETをオフするように動作する。
 また、第4及び第5のMOSFETからなる第1のスイッチ手段は、ドレイン端子の電位がソース端子に対して正の電圧が印加されている場合に、第5のMOSFETがオフするように電圧が第1の直列回路と第2の直列回路により設定する。第1のスイッチ手段の第5のMOSFETがオフすることにより、複合型MOSFETのドレイン端子とゲート端子間の耐圧の向上とリーク電流の低減を図ることができる。
 更に、ドレイン端子に正の電圧が印加されている場合にオンして第1のスイッチ手段をオフするように設けた第2のスイッチ手段は、ドレイン端子とソース端子間電位が不安定でも確実に第1のスイッチ手段をオフすることができるので、第1のスイッチ手段の誤動作を防止する。
 第2のMOSFETのしきい値を、第1のMOSFETのしきい値よりも低く設定することにより、ゲート端子から入力伝達回路を介して駆動される第2のMOSFETのゲート電圧が実効的に低下しても、第2のMOSFETを十分駆動できるので複合型MOSFETのオン抵抗を低減することができる。
 また、第1〜第3のMOSFETのゲート・ソース間に設けたゲート保護ダイオードは、ゲート酸化膜の損傷を抑え信頼性を向上する。
また更に、ゲート端子の電圧低下をクランプするダイオードは、ドレイン端子に負の電圧が印加された場合にゲート端子の電圧低下を所定値で抑えるため、ゲート端子に接続されるゲート駆動回路の破壊を防止できる。
 過熱保護回路及び過電流保護回路は、それぞれ第1のMOSFETの温度及び電流を検出し、所定の温度或いは所定の電流を越えないように第1のMOSFETのゲート電圧を制限する動作をし、過電圧保護回路は複合型MOSFETがオフしている場合にドレイン端子電圧をモニタし、ドレインに印加される電圧が所定の電圧を越える場合に複合型MOSFETをオンしてドレイン端子電圧を下げるように動作する。
 第1のMOSFETと第2のMOSFETに二重拡散型の縦型パワーMOSFETを用い、低抵抗のシリコン半導体基板を共通のドレイン基板とすることにより、第1及び第2のMOSFETのドレインを配線により接続することが不要となる。
 また、第1及び第2のMOSFETは二重拡散型の縦型パワーMOSFETを用い、第3のMOSFET等その他の制御用MOSFETは横型MOSFETを用い、ダイオードと抵抗は多結晶シリコン素子を用いることにより、従来のパワーMOSFETプロセスでワンチップに複合型MOSFETを実現することができる。更に、第1のMOSFETと第2のMOSFETの間に設けた深いn形拡散層は、第1のMOSFETのp形ボディ領域と第2のMOSFETのp形ボデイ領域との間に存在する寄生pnpトランジスタ動作や寄生サイリスタ動作を阻止する。この結果、複合型MOSFETのドレイン・ソース間耐圧劣化又は少数キャリアの蓄積効果による遅延を防止できる。
 第2のMOSFET直下の低濃度ドレイン領域を第1のMOSFET直下の低濃度ドレイン領域よりも高濃度にすることにより、複合型MOSFETの耐圧を低下させることなく、オン抵抗の低減を図ることができる。
 前記過熱保護回路の温度検出素子を、第1のMOSFETのソース端子用パッドに隣接するアクティブ領域上に形成することにより、温度検出素子は負荷短絡異常時に複合型MOSFETの最も温度が高くなる場所に近くなるので、検出感度が向上し信頼性を高くできる。
 また、第1のMOSFETのアクティブ領域上にソース端子用パッドを設け、第2のMOSFETのアクティブ領域上にドレイン端子用パッド設けることにより、トランジスタ動作しない不要なパッド専用領域を設けることなくパッド下の半導体領域も有効にトランジスタ動作領域として利用でき、それだけオン抵抗またはチップ面積を低減できる。
 パッケージのゲート端子用リード線をチップの片側の側面にまで延在させたことにより、上記複合型MOSFETの半導体チップを実装する場合に、ソース用ボンディングワイヤとドレイン用ボンディングワイヤを太く短くできる上に、マルチワイヤボンディングも容易となる。
 また、複合型MOSFETの半導体チップをパッケージに実装する際に、導電性の金属層に載せることにより、第1のMOSFETのドレインと第2のMOSFETのドレインとの間の寄生抵抗が低減できると共に、ドレイン電流の分布も一様となるため個々のMOSFET部でのオン抵抗も低減できる。更に、この金属層を放熱フィンに接続させることによりパッケージの熱抵抗が低減できる。
 上記いずれかの複合型MOSFETを用いて電池駆動システムを構築することにより、電池の逆接続時の破壊を防止するための外付け回路を特に設けなくとも、複合型MOSFET自体が負電圧保護機能を内蔵しているため、逆接続保護機能付きの電池駆動システムを、オン抵抗を犠牲にすることなく容易に実現することができる。
 以下、本発明に係る複合型MOSFETの好適な幾つかの実施例につき、図面を用いて詳細に説明する。
 図1は、本発明に係る複合型MOSFETの一実施例を示すブロック回路図である。図1において、参照符号60は負電圧保護回路を有する複合型MOSFETを示し、この複合型MOSFET60は2つのパワーMOSFET10,11と、電圧比較回路50及び電圧伝達回路51とから構成される。パワーMOSFET10のドレインとパワーMOSFET11のドレインとを接続し、パワーMOSFET10のソースを複合型MOSFET60のソース端子0とし、パワーMOSFET10のゲートを複合型MOSFET60のゲート端子1とし、パワーMOSFET11のソースを複合型MOSFET60のドレイン端子2とする。電圧比較回路50の反転入力端子はパワーMOSFET10,11のドレイン接続部のa側またはソース端子0のb側に接続し、非反転入力端子はドレイン端子2に接続し、出力はパワーMOSFET11のゲートに接続する。尚、パワーMOSFET10はオンしている場合には数十mΩと非常に低オン抵抗で電圧降下は少なく、オフしてドレイン・ソース間に逆方向の電圧が印加されている場合には寄生ダイオードの順方向電圧程度の電位差しかないので、反転入力端子がa側に接続されていても実質的にソース端子0の電位を測定していることになる。電圧伝達回路51の入力はゲート端子1に接続され、出力はパワーMOSFET11のゲートに接続される。なお、パワーMOSFET10,11のソースはそれぞれのボディと接続されている。
 このように構成される複合型MOSFET60は、次のように動作する。複合型MOSFET60のゲート端子1がゼロボルトでは、パワーMOSFET10がオフ状態となるため、ドレイン端子2とソース端子0とは遮断される。このとき、電圧伝達回路51はドレイン端子2からゲート端子1へ電圧比較回路50を介して流れるリーク電流を遮断または制限するように働く。ゲート端子1が高電位になると、パワーMOSFET10がオンする。このとき、電圧伝達回路51を介してパワーMOSFET11のゲート電圧も高電圧になりオンする結果、複合型MOSFET60として見てもオンした状態になる。ドレイン端子2が負電位となった場合、すなわちソース端子0の電圧よりドレイン端子2の電圧が下がると、電圧比較回路50はパワーMOSFET11をオフするように駆動する。このため、ドレイン端子2が負になった場合にもソース端子0からドレイン端子2への電流はパワーMOSFET11により遮断され、複合型MOSFET60のドレイン耐圧が確保される。なお、ドレイン端子2とソース端子0間の電圧を正方向に増加する場合には、電圧比較回路50の出力も常に正方向に増加する。
 従来、パワーMOSFET10を単独で使用した場合には、ドレイン・ボディ間に寄生ダイオードがあるためドレイン電圧をソース電圧より5V程度以上下げると過電流が流れ、熱的に破壊するという問題があったが、本実施例の複合型MOSFETによれば、負電圧に対する耐圧を確保できるため過電流が流れて破壊することを阻止することができる。本実施例の複合型MOSFETは、通常のパワーMOSFETを2個使用するため、その分オン抵抗は高くなるが、上記したようにドレインに負電圧が印加されても破壊することがない負電圧保護機能付きパワーMOSFETとして動作する。なお、パワーMOSFETは前述した従来技術のようにソース・ボディを分離していないので微細化が可能であり、チップサイズの低減及びオン抵抗の低減は前記従来技術のソースとボディを分離する場合に比べて容易である。
 図2は、本発明に係る複合型MOSFETの別の実施例を示す回路図である。なお、図2において図1に示した実施例1と同一の構成部分については、同一の参照符号を付して説明する。
 図2において複合型MOSFET61は、それぞれドレイン耐圧60V、オン抵抗が50mΩのパワーMOSFET10,11(パワーMOSFET11はドレイン耐圧30Vでもよい)と、ドレイン耐圧が20VのMOSFET12とから構成される。パワーMOSFET10,11のドレイン同士を接続し、パワーMOSFET10のソースを複合型MOSFET61のソース端子0とし、パワーMOSFET10のゲートを複合型MOSFET61のゲート端子1とし、パワーMOSFET11のソースを複合型MOSFET61のドレイン端子2としている。なお、本実施例は、図1における電圧比較回路50の反転入力端子が、a側に接続されている場合の具体的な一回路構成例である。
 MOSFET12のソースはドレイン端子2に接続され、ドレインはパワーMOSFET11のゲートに接続されると共にダイオード列13と2kΩの抵抗14の直列回路を介してゲート端子1に接続される。MOSFET12のゲートは、10kΩの抵抗15を介してドレイン端子2に接続されると共に5kΩの抵抗16を介してパワーMOSFET11のドレインに接続される。尚、ダイオード列13の寄生抵抗が大きく、順方向電流特性に抵抗14を挿入したのに匹敵する抵抗分が現れる場合には、抵抗14を省略することも可能である。
 更に、パワーMOSFET10,11及びMOSFET12のゲート・ソース間にはそれぞれ耐圧±20Vの保護ダイオード17,18及び19が接続される。本実施例では、ダイオード列13は耐圧が10Vの素子を4つ直列に接続してある。勿論、耐圧が40Vのダイオードであれば1つでも良い。また、各MOSFET10,11,12のソースはそれぞれのボディと接続されている。ここで、MOSFET12と抵抗15,16は電圧比較回路50を構成し、ダイオード13と抵抗14は電圧伝達手段51を構成する。このように構成される複合型MOSFET61の動作につき、以下説明する。
 ゲート端子1に正の電圧(例えば10V)が印加されるとパワーMOSFET10とパワーMOSFET11は共にオンするため、複合型パワーMOSFET61のオン抵抗は100mΩとなる。この時、パワーMOSFET10のオン抵抗は50mΩと低いためパワーMOSFET10のドレイン電圧は低い。また、パワーMOSFET11のドレイン・ソース間電圧は抵抗15と抵抗16により分割されてMOSFET12のゲートに印加されるが、パワーMOSFET11のオン抵抗も50mΩと低いためMOSFET12はオフになる。このため、ゲート端子1からドレイン端子2へのリーク電流は遮断される。このように、パワーMOSFET10,11がオンの場合には、外部から信号を印加することなく自動的にMOSFET12はオフしている。
 ゲート端子1をゼロボルトにすると、パワーMOSFET10がオフになるため、ドレイン端子2が高電位でもドレイン端子2とソース端子0の間は遮断される。本実施例の複合型MOSFET61の正のドレイン耐圧は、パワーMOSFET10のドレイン耐圧により決まり60Vである。ただし、ダイオード13はドレイン端子2の電圧VDDがダイオード13の耐圧BV13(=40V)以上になると降伏するため、ドレイン端子2からゲート端子1へは、次式で表されるリーク電流が流れる。なお、式中で抵抗14,15,16の抵抗値はそれぞれR,R,Rと表す。
 (VDD−BV13−Vf12)/R≦10mA …(1)
ここで、Vf12はMOSFET12のドレイン・ボディ間のダイオードの順方向電圧降下である。式(1)から、ダイオード列13の耐圧がパワーMOSFET10のドレイン耐圧より低い場合に、抵抗14の抵抗値Rを適当に選ぶことによりドレイン端子2からゲート端子1へのリーク電流を低減できることが分かる。尚、ダイオード列13をゲート端子1とMOSFET12のドレインとの間に挿入したことにより、複合型MOSFET61のドレイン端子とゲート端子間の耐圧を少なくともダイオード列13の耐圧分は確保している。
 ドレイン端子2の電圧VDDが負になった場合には、ソース端子0からパワーMOSFET10のドレイン・ボディ間ダイオード(順方向電圧降下をVf10とする)、抵抗15および抵抗16を通りドレイン端子2に次式で表される電流が流れる。
 (−VDD−Vf10)/(R+R)≦2mA …(2)
この式(2)で表される電流が抵抗15に流れることにより生じる電圧で、外部から信号を印加することなく自動的にMOSFET12がオンし、パワーMOSFET11をオフ状態にする。本実施例の複合型MOSFET61の負のドレイン耐圧は、MOSFET12のゲート・ソース間耐圧により決まり、上記数値例では、MOSFET12のゲート・ソース間の保護ダイオード19の耐圧が−20Vであるから(R+R)/R倍すなわち1.5倍されて−30Vである。ゲート端子1からドレイン端子2には、抵抗14を通り近似的に次式で表される電流が流れる。
 (VGS−VDD−Vf13)/(R+RON12) …(3)
ここでRON12はMOSFET12のオン抵抗である。式(3)よりゲート端子1からドレイン端子2に流れる電流の上限値は、ゲート端子1とソース端子0間の電圧VGSが0Vの時に約15mA、VGSが20Vの場合でも約25mAである。このため、ドレイン端子2に−30Vまで印加されても発熱により素子が破壊することはない。すなわち、本実施例の複合型MOSFET61では正のドレイン耐圧が60V、負のドレイン耐圧が−30Vを達成することができる。ここでは、負のドレイン電圧を正のドレイン電圧より半分程度の低い値を仮定して計算しているが、これはバッテリが逆接続された場合にはパワーMOSFETのドレインソース間には高電圧が印加されないためである。本試算により、複合型MOSFET61のドレイン・ソース間に配置する12Vまたは24Vの電池を誤って逆に接続した場合でも、破壊を防止できるという効果が有ることが確認できる。尚、式(3)から抵抗14にはドレイン端子2の電圧が負になった場合の、ゲート端子1からドレイン端子2への電流を低減する効果も有ることが明らかである。
 また、パワーMOSFET11のしきい値はパワーMOSFET10のしきい値と同じに設定しても構わないが、パワーMOSFET11を駆動するゲート電圧はダイオード列13により実効的に低下するので、パワーMOSFET10のしきい値よりも低く設定する方が、パワーMOSFET11のオン抵抗を低減する上で望ましい。なお、本実施例で用いた抵抗値、耐圧値、オン抵抗値等の数値は一例であって、これに限るものでないことは言うまでもない。
 従来技術で説明したソースとボディとを分離し、ソースとドレインの電位関係により外部からの制御信号でボディ電位を切り換え制御して負のドレイン耐圧を持たせる場合は、ソースとボディとを接続した通常のパワーMOSFETに比べて、チップサイズがかなり大きくなり微細化が困難である。これに対して本発明に係る複合型MOSFETは、外部から制御信号を印加する必要がなく、自動的に負のドレイン耐圧を持たせることができる。しかも、この複合型MOSFETはソースとボディとを接続した通常のパワーMOSFETを使う構成なので、微細化が可能な構造であるから、微細プロセスを用いればチップサイズ或いはオン抵抗を更に小さくすることもできる。
 図3は、本発明に係る複合型MOSFETのまた別の実施例を示す回路図である。図3において、図2に示した実施例2と同一構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例の複合型MOSFET62は、抵抗15を除去して簡略化している点が実施例2の複合型MOSFET61と相違する。なお、本実施例は、図1における電圧比較回路50の反転入力端子が、a側に接続されている場合の回路構成例である。
 本実施例の場合、抵抗15がないため、ゲート端子2が負になった場合にMOSFET12のゲートに実施例2の場合と比べて高い電圧が印加される。このため、パワーMOSFET11を遮断する能力を向上できるという効果がある。ゲート端子2の低下によりダイオード19が降伏した後には、抵抗16にダイオード19の下記式(4)で示されるブレークダウン電流I19が流れる。これにより、ダイオード19と抵抗16からなるパスの耐圧を確保する。
 I19=(−VDD−Vf10−BV19)/R …(4)
ここで、BV19はダイオード19の耐圧である。I19の最大値を実施例2の場合と同じ2mAとした場合には、ダイオード19と抵抗16からなるパスの耐圧も実施例2の場合と同じ30Vとなる。このように実施例2と同様に、外部からの信号を印加することなく、ドレイン端子が負になった場合にはMOSFET12を自動的にオンできると共に、複合型MOSFET62に負の耐圧を持たせることができる。
 尚、ドレイン端子2が負になったときに、負方向耐圧としてダイオード19の耐圧を越える電圧値が要求されない場合には、抵抗16を短絡してMOSFET12のゲートとパワーMOSFET11,12のドレインとを直接接続しても良い。
 図4は、本発明に係る複合型MOSFETの更に別の実施例を示す回路図である。図4において、図3に示した実施例3と同一構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例の複合型MOSFET63は、パワーMOSFET11のゲートをダイオード列13と抵抗14との接続点に接続配置している点が実施例3と相違する。なお、本実施例は、図1における電圧比較回路50の反転入力端子が、a側に接続されている場合の回路構成例である。
 本実施例においても、実施例2,3で説明した式(1),式(2)及び式(4)が成立する。本実施例の構成では、ダイオード列13に用いるダイオード数を増加すると、複合型MOSFET63のドレイン端子2が負になった場合に、パワーMOFET11をオフしにくくなるが、ゲート端子1からパワーMOSFET11のゲートへの電圧伝達速度が速くなり、電圧降下も減少する。このため、実施例3の場合に比べて高速・低電圧駆動に適するという利点が有る。従って、ダイオード列13の数並びに接続場所は、上記特性を考慮して選択すればよい。尚、図4ではダイオード列13のダイオード数が1個の場合を示した。また、ドレイン端子2が負になった場合の負方向耐圧として、ダイオード19の耐圧を越える電圧値が要求されない場合、抵抗16を短絡してもよいのは実施例3と同様である。
 図5は、本発明に係る複合型MOSFETのまた更に別の実施例を示す回路図である。図5において、図2に示した実施例2と同一構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例の複合型MOSFET64は、MOSFET12のゲートがダイオード列20と抵抗22の直列回路を介してドレイン端子2に接続されると共に抵抗23とダイオード列21の直列回路を介してソース端子0に接続されている点が、実施例2の構成と相違する。なお、本実施例は、図1における電圧比較回路50の反転入力端子が、b側に接続されている場合の回路構成例である。
 このように構成される複合型MOSFET64において、ダイオード列20,21はドレイン端子2の正方向の耐圧を確保するために設けられ、抵抗23はドレイン端子2の負方向の耐圧をMOSFET12のゲート・ソース間耐圧よりも高くするために設けられている。また、抵抗22は、ドレイン端子2が負になった場合にMOSFET12をオンさせ、ゲート端子1からドレイン端子2へのリーク電流を低減するために設けてある。なお、本実施例の複合型MOSFET64においても図2の実施例と同様の効果を有することは勿論である。また、抵抗22とダイオード20の直列回路は、本実施例の複合型MOSFET64がオンしてドレイン端子2がソース端子0の電位とほぼ等しくなった時に、ゲート端子1からドレイン端子2へ流れる電流を速やかに低減するためにMOSFET12を直ちにオフする必要がない場合には省略することができ、ダイオード列21の耐圧が十分高い場合には抵抗23を短絡しても良い。更に、ダイオード列21は1個のダイオードで所要の耐圧が充分あれば、図5に示したように複数個のダイオードを用いて直列接続する必要はない。
 図6は、本発明に係る複合型MOSFETの別の実施例を示す回路図である。図6において、図5に示した実施例5と同一構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例の複合型MOSFET65は、ソース同士とゲート同士を接続したMOSFET12aとMOSFET12bからなるスイッチ回路SWをMOSFET12の代わりに接続配置すると共に、ソース同士とゲート同士を接続したMOSFET23aとMOSFET23bからなるスイッチ回路SWをMOSFET12aのドレイン・ゲート間に接続し、MOSFET23a,23bのゲートをドレイン端子2に接続配置している点が、実施例5と相違する。なお、本実施例は、図1における電圧比較回路50の反転入力端子が、b側に接続されている場合の回路構成例である。
 このように構成した複合型MOSFET65において、スイッチ回路SWはゲート端子1がゼロボルトでドレイン端子2の電圧が高電位のときにオフとなるように抵抗22,23の各抵抗値およびダイオード列20,21を設定しておく。また、スイッチ回路SWは、ドレイン端子の電位が高電位の時にはオンするので、スイッチ回路SWのMOSFET12bのゲート・ソース間電位をしきい値以下にしてスイッチ回路SWが確実にオフできるように働く。従って、ドレイン端子2とソース端子0間の電位が不安定で誤動作しやすい場合でもスイッチ回路SWを確実にオフできる。スイッチ回路SWがオフすることにより、ドレイン端子2とゲート端子1との耐圧を実施例5のMOSFET12の寄生ダイオードの順方向電圧だけの場合よりも、MOSFET12bのドレイン・ソース間耐圧分の電圧だけ、この場合約20V耐圧を高くできるので、ダイオード列13に用いるダイオードの数を2個減らして高速・低電圧駆動させることができる。
 勿論、ドレイン端子2に負の電圧が印加された場合には、スイッチ回路SWがオンし、スイッチ回路SWがオフするので、パワーMOSFET11がオフしてドレイン端子2からソース端子0へ流れる電流を遮断するので、複合型MOSFET65の負のドレイン耐圧が確保される。なお、本実施例の複合型MOSFET65では上記2組のスイッチ回路SW,SWは各々2個のMOSFETのソース同士を接続しているが、ドレイン同士を接続しても同様の効果を得ることができる。また、抵抗22とダイオード20の直列回路は、本実施例の複合型MOSFET65がオンしてドレイン端子2がソース端子0の電位とほぼ等しくなった時に、ゲート端子1からドレイン端子2へ流れる電流を速やかに低減するためにスイッチ回路SWを直ちにオフする必要がない場合には省略することができ、ダイオード列21の耐圧が十分高い場合には抵抗23を短絡しても良いことは実施例5と同様である。更に、ダイオード列21は1個のダイオードで所要の耐圧が得られ、しかもスイッチ回路SWの動作が上記したように設定できる場合には、複数個のダイオードの直列接続とする必要はない。
 図7は、本発明に係る複合型MOSFETのまた別の実施例を示す回路図である。図7において、図2に示した実施例2と同一構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例の複合型MOSFET66は、端子4,5を設けてダイオード列13の代わりに、1個で耐圧60Vが得られるバルクのpn接合ダイオード131を接続している点及び保護ダイード17の代わりにダイオード列171を用いている点が相違する。なお、本実施例は、図1における電圧比較回路50の反転入力端子が、a側に接続されている場合の回路構成例である。
 このように複合型MOSFET66を構成することにより、本回路構成を集積化する場合にはダイオード131のチップと図7中に破線で囲った回路部分のチップとのマルチチップとなる。なお、これまでの実施例1〜実施例6の回路構成例はワンチップでも実現可能である。従って、本実施例の場合には、ダイオード131を他の素子と同一半導体チップ上に共存させることが困難となるけれども、ゲート端子1に印加した電圧が他の実施例よりも少ないゲート電圧降下でパワーMOSFET11に印加することができる。このため、パワーMOSFET11のオン抵抗を下げやすくなるという効果がある。勿論、本実施例のダイオード131を同一パッケージに実装して、他の実施例と同様に3端子の複合型MOSFET66として使用することが可能である。その場合、端子3及び端子4はそれぞれのチップ上にボンディングパッドとして設け、ボンディングワイヤで接続できるように構成してもよい。
 また、パワーMOSFET10のゲート保護用のダイオードとしてダイオード列171を用いているが、このダイオード列171は実施例2〜実施例6の保護ダイオード17と比較すると負のゲート耐圧を確保するためのダイオード部が除去されている。これは、次のような目的による。図2に示した実施例2で説明したようにドレイン端子2に−30Vの負電圧が印加されると、ゲート端子1から15mA程度の電流が流れる。しかし、複合型MOSFET66のゲート端子1に接続されるゲート駆動回路(不図示)に15mA以上の電流供給能力がない場合には、ドレイン端子2に印加されるドレイン電圧が負になると共にゲート駆動回路の出力電圧も下がり、最悪の場合にはゲート駆動回路が破壊する恐れがある。そこで、ドレイン端子2に印加される電圧が負になった時にゲート端子1の電圧を−1V程度にクランプしてゲート端子1に接続されるゲート駆動回路を保護するために、パワーMOSFET10のゲート保護用ダイオードとして負のゲート耐圧を確保するためのダイオード部分を除去したダイオード列171を用いている。なお、本実施例においても、負のドレイン耐圧を有し、実施例2と同様の効果が得られることは言うまでもない。また、抵抗15,16については実施例3,4で述べたように、場合によっては、抵抗15を削除したり、抵抗16を短絡したりすることができ、抵抗14については実施例2で述べたように、外付けのダイオード131の順方向の抵抗分が抵抗14の抵抗値に相当する程度有る場合には省略することができる。
 図8は、本発明に係る複合型MOSFETの更に別の実施例を示すブロック回路図である。図8において、図1に示した実施例1と同一構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例の複合型MOSFET70は、過熱保護回路、過電流保護回路、及び過電圧保護回路を内蔵させることにより、図1〜図7に示した複合型MOSFET60〜66の信頼性向上を図るようにしたもので、パワーMOSFET10をパワーMOSFET10aと10bに分割してパワーMOSFET10aのソースをソース端子0とすると共に、電圧比較回路53、電圧伝達回路54、温度比較回路55、及び電流比較回路56を新たに設けている点が図1のブロック回路図と相違する。ここで、パワーMOSFET10bの大きさはパワーMOSFET10aの1/kとする。
 パワーMOSFET10a,10bのゲートと電圧伝達回路51との接続点と、ゲート端子1との間に電圧伝達回路54が挿入され、この電圧伝達回路54には電圧比較回路53、温度比較回路55、及び電流比較回路56の各出力が印加されるように構成される。なお、実施例1と同様に、電圧比較回路50の反転入力端子はパワーMOSFET10,11のドレイン接続部のa側またはソース端子0のb側に接続し、非反転入力端子はドレイン端子2に接続し、出力はパワーMOSFET11のゲートに接続する。
 電圧伝達回路54は、ゲート端子1に印加されたゲート電圧を次段に伝達する働きの他に、温度比較回路55および電流比較回路56の動作時に、ゲート端子1とパワーMOSFET10a,10bのゲートとの間に電圧降下を生じさせる働きをする。
 温度比較回路55は、チップ温度、特にパワーMOSFET10a領域のチップ温度Tchipをモニタして、チップ温度Tchipが臨界温度Tmaxに達した場合にパワーMOSFET10aをオフしてドレイン電流IDSを遮断するように動作し、チップ温度の上昇を抑える過熱保護回路として働く。また、電流比較回路56は、ソース端子0へ流れるドレイン電流IDSの1/kの電流と最大ドレイン電流IDSmaxの1/kの電流とを比較することにより、ドレイン電流IDSが最大ドレイン電流IDSmax以下になるように制御する過電流保護回路として働く。更に、電圧比較回路53は、複合型MOSFET70がオフ状態でのドレイン端子2の電圧VDDをモニタし、ドレイン端子2の電圧VDDが規定の最大ドレイン電圧VDDmax以上になった場合に、パワーMOSFET10のゲート電圧を上げてオンさせることにより、ドレイン端子2の電圧が規定電圧以上になるのを防止する過電圧保護回路として働く。このように各種保護回路は、パワーMOSFET10に対して働くことにより、複合型MOSFET70の保護を行うことができる。なお、本実施例の複合型MOSFET70も負のドレイン耐圧を有することは勿論である。
 図9は、本発明に係る複合型MOSFETのまた更に別の実施例を示す回路図である。図9において、図8に示した実施例8と同一構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符号を付して説明する。図9は、図8に示したブロック回路の具体的回路構成の一例である。
 本実施例の複合型MOSFET71では、電圧比較回路50はゲート・ソース間に保護ダイオード19を有するMOSFET12から構成され、図8に示した電圧比較回路50の反転入力端子がa側に接続されている場合の回路構成例である。尚、抵抗16は、負方向耐圧として保護ダイオード19の耐圧を越える電圧値が要求されない場合には短絡しても良い。電圧伝達回路51はダイオード列13と抵抗14との直列回路から構成され、電圧比較回路53はダイオード列28とダイオード列29の直列回路から構成され、電圧伝達回路54は抵抗34から構成される。なお、ダイオード列28はドレイン端子2に規定以上の高電圧が印加されそうになると、パワーMOSFET10をオンさせる過電圧保護ダイオードとして働き、ダイオード列29はゲート端子1からドレイン端子2へのリーク電流を防止する働きをする。勿論、ダイオード列13,28,29は、それぞれ1個のダイオードで所要の耐圧が得られる場合にはダイオード1個で構成しても良いし、ダイオード列13の順方向の抵抗分が大きく抵抗14の抵抗値に相当する程度有る場合は抵抗14を省略することができる。
 また、温度比較回路55は、MOSFET27、ダイオード列30、ダイオード31、抵抗33及び抵抗35から構成され、ゲート端子1とソース端子0との間に接続された抵抗33とダイオード31の直列回路は、ゲート端子1に電圧が印加されるとダイオード31と抵抗33の接続点に定電圧Vを発生する。この定電圧Vは、ダイオード31と並列接続されたダイオード列30と抵抗35の直列回路に加えられる。チップ温度が上昇すると、温度検出用のダイオード列30の順方向電圧が低下し、所定の温度以上に上昇すると、ダイオード列30と抵抗35の接続点を介して印加されるゲート電圧がMOSFET27のしきい値を越え、MOSFET27がオンすることにより、パワーMOSFET10が遮断する。
 更に、電流比較回路56は、MOSFET26と抵抗32とから構成される。MOSFET10bのソースと複合型MOSFETのソース端子0との間に接続された抵抗32には、MOSFET10aの1/k(ここで、kの値は例えば1000)のドレイン電流が流れる。MOSFET26のソース・ゲート間に、この抵抗32を接続し、ドレインをMOSFET10のゲートに接続することにより、ドレイン電流IDSが規定電流以上流れると抵抗32の両端の電圧が高くなり、MOSFET26のゲート電圧が上昇してドレイン電流IDSを制限するように働く。
 本実施例の複合型MOSFET71も実施例8と同様に負のドレイン耐圧を有すると共に、上記各種保護回路を有する。なお、本実施例の場合には保護ダイオード19とMOSFET12と抵抗14の素子定数によっては、ダイオード28,29がなくても過電圧保護が働くようにすることができる。
 図10は、図1〜図5および図7〜図9に示した本発明に係る複合型MOSFETを構成するパワーMOSFET10,11,MOSFET12およびシリコンダイオード列13の一実施例を示す断面構造図である。図10において、参照符号100はアンチモン又は砒素を不純物とする低抵抗、例えば0.02Ω・cm(アンチモン)又は0.002Ω・cm(砒素)のn形シリコン半導体基板を示し、この半導体基板100上に1〜2Ω・cmのn形エピタキシャル層101が10μm形成されている。パワーMOSFET10の形成部分は、50nmのゲート酸化膜106上に形成した多結晶シリコンゲート層107aのパターン間に、5μm程度の深いp形拡散層104、ボディとなる2μm程度のp形拡散層108、ボディとアルミ電極層113とのオーミックコンタクトをとるための例えば深さ0.5μm,ドーズ量1×1015cm−2(ボロン)の高濃度p形拡散層110、ソース用の0.4μm,ドーズ量1×1016cm−2(砒素)の高濃度n形拡散層111が形成され、多結晶シリコンゲート層107a上には絶縁層112を介してソース電極となるアルミ電極層113が形成されている。ドレインはn形エピタキシャル層101、n形半導体基板100を用い、ドレイン電極となるドレイン電極層115をn形半導体基板100の裏面全面に形成することにより、縦型のパワーMOSFET10を構成している。
 シリコンダイオード列13の形成部分は、厚さ1μmの絶縁膜105上に形成した多結晶シリコンを用いて、中心がドーズ量1×1015cm−2(ボロン)の高濃度p形領域層107d、その周辺にドーズ量5×1013cm−2(ボロン)の低濃度p形領域層107cを介してドーズ量1×1016cm−2(砒素)の高濃度n形領域層107bをリング状に設けている。このため、pn接合の切れ目での耐圧低下がないという特徴がある。これを複数個形成してアルミ電極パターンでつないでダイオード列13を構成してもよいし、さらに外側に107d,107c,107bのリングを繰り返し形成してダイオード列13を構成してもよい。
 MOSFET12形成部分は、p形拡散層104領域にボディとなるp形拡散層108、ボディとアルミ電極層113とのオーミックコンタクトをとるための高濃度p形拡散層110、ソース用の高濃度n形拡散層111によりソースを形成し、p形拡散層104領域上にゲート酸化膜106を介して多結晶シリコンゲート層107aでゲート電極を構成する。ドレイン層はp形拡散層104領域にドレイン耐圧向上のためのドーズ量5×1012cm−2(リン)の低濃度n形拡散層109と高濃度n形拡散層111により構成し、ドレイン電極は高濃度n形拡散層111の表面よりアルミ電極層113によって取り出し、横型のMOSFET12を構成する。
 パワーMOSFET11は、パワーMOSFET10と同様の構造の縦型パワーMOSFETを構成し、ドレイン層100,ドレイン電極115は共通である。両者のパワーMOSFET10,11のそれぞれのp形ボディ領域108との間に存在する寄生pnpトランジスタ動作やサイリスタ動作を、絶縁膜105の下部に半導体基板100に達する程度の深い、シート抵抗5Ω/□の低抵抗の高濃度n形拡散層103を形成することにより、防止している。また、この深い低抵抗の高濃度n形拡散層103により、出力(ドレイン端子2)とグラウンド(ソース端子0)との間の耐圧劣化およびn形エピタキシャル層101へ少数キャリアが蓄積することによるスイッチングの遅延を防止している。
 このように縦型パワーMOSFET10,11、横型MOSFET12、シリコンダイオード列13等を構成すると共に、多結晶シリコン抵抗を用いることにより前記各実施例で説明した負電圧保護回路を有する複合型MOSFETを、従来と同様のパワーMOSFETプロセスにより実現することができる。使用する縦型パワーMOSFETの構造はソース・ボディを分離しないタイプでよいから、微細プロセスを用いて低オン抵抗化を図ることも容易である。なお、参照符号114は表面保護用の絶縁膜であり、後述するパッド部分を除いてチップ表面全面を覆っている。また、上記拡散層の抵抗率や拡散深さ等の数値は一例であって、これに限るものではなく、必要とする耐圧やオン抵抗等に応じて適宜変更可能であることは言うまでもない。
 図11は、図1〜図5および図7〜図9に示した本発明に係る複合型MOSFETを構成するパワーMOSFET10,11,MOSFET12およびシリコンダイオード列13の別の実施例を示す断面構造図である。図11において、図10に示した実施例10と同一構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例ではパワーMOSFET11のドレイン領域に拡散係数の大きいリンを用いたシート抵抗100Ω/□の高濃度n形埋込み層102を設けている点が、図10に示した構造と相違する。
 このように構成することにより、パワーMOSFET11の耐圧は低下するがオン抵抗を低減することができるので、複合型MOSFETのオン抵抗も低減する。図2の実施例で説明した数値例では、パワーMOSFET11のドレイン耐圧は、抵抗15及び抵抗16により−30Vしか掛からないように設定してあるので、パワーMOSFET10のドレイン耐圧より30V低くても構わない。従って、複合型MOSFETの所要耐圧を低下させることなく(この場合、正方向に60Vのドレイン耐圧を確保して)、オン抵抗の低減を図ることができる。
 本実施例では、パワーMOSFET11直下のn形エピタキシャル層101を低抵抗化するために、わき上がり速度の速いりんの高濃度n形埋込層102を用いたが、パワーMOSFET11形成部分のn形エピタキシャル層101の表面から深いn形ウエル拡散層を設けたり、パワーMOSFET11のn形エピタキシャル層101の厚さだけを薄くしても同様の効果を得ることができる。なお、本実施例では負のドレイン耐圧が正のドレイン耐圧より低くて良い場合であり、逆に正のドレイン耐圧が負のドレイン耐圧より低くて良い場合には、パワーMOSFET10直下のドレイン領域の低抵抗化を行なえば良い。
 図12は、図6に示した本発明に係る複合型MOSFETを構成するパワーMOSFET10,11、およびMOSFET12aのまた別の実施例を示す断面構造図である。図12において、図11に示した実施例11と同一構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例では図6の制御用MOSFET12aとパワーMOSFET11との間も高濃度n形拡散層103と高濃度n形埋込層102で仕切っている点が、図11に示した構造と相違する。
 図6の回路構成の場合には、MOSFET12aのボディ104とn形エピタキシャル層101と周辺のp形拡散層104やp形拡散層108で構成される寄生pnpトランジスタが動作し得るが、この寄生素子の動作やn形エピタキシャル層101への正孔蓄積効果による特性劣化を高濃度n形層102,103で仕切ることにより抑制することが可能である。理想的には、全ての制御用MOSFETが高濃度n形拡散層102,103で仕切られていることが望ましいが、これができない場合にはボディ104を共有するMOSFET12aとMOSFET12b並びにMOSFET24aとMOSFET24bをそれぞれ高濃度n形拡散層103と高濃度n形埋込層102(または高濃度n形基板100)で仕切るだけでも上記抑制効果がある。
 図13は、図1乃至図9に示した本発明に係る複合型MOSFETを構成するパワーMOSFET10,11,MOSFET12の一実施例を示す断面構造図である。実施例10では深い低抵抗の高濃度n形拡散層103を新たに設けることによりパワーMOSFET10のソースとパワーMOSFET11のソースとの間のパンチスルー耐圧を60V以上に設定し、出力(ドレイン端子2)とグラウンド(ソース端子0)との間の耐圧劣化を防止していた。これに対し本実施例では、高濃度n形拡散層103の代わりに浅い低抵抗の高濃度n形拡散層111を用いることにより、プロセスコストの増加をせずにパンチスルー耐圧向上を達成するように構成している。
 本実施例の場合には、浅い低抵抗の高濃度n形拡散層111の周辺での電界集中によるドレイン端子とソース端子間の耐圧劣化を防止するために、電界緩和用のフィールドプレート113aを設ける。このフィールドプレート113aとしては、n形拡散層111に接続された導電層もしくは略同電位の導電層であれば、アルミ電極層でなくても構わない、例えばドーピングした低抵抗の多結晶シリコン層を用いることもできる。ただし、本実施例の場合、例えばパワーMOSFET10のp形拡散層からn形エピタキシャル層101に注入された正孔の蓄積によるパワーMOSFET11の遮断速度の遅延や寄生サイリスタ動作の発生の可能性があるが、これらの問題は、パワーMOSFET10とパワーMOSFET11との間にMOSFET12等の保護回路部を配置して、両素子の距離を離すことにより解決できる。
 図14は、本発明に係る複合型MOSFETの更に別の実施例を示す実装平面図である。本実施例では、図8及び図9に示した過熱保護回路等を有する回路構成の複合型MOSFET71を形成した半導体チップを実装する場合について説明する。
 図14において、参照符号1000は複合型MOSFETチップを示し、複合型MOSFETチップ1000上の領域1004は、例えば図10〜図12で示した断面構造を有する縦型パワーMOSFET10の形成領域、領域1005は縦型パワーMOSFET11の形成領域、領域1006はその他の制御回路形成領域である。この複合型MOSFETチップ1000を、ソース端子用リード線1001、ドレイン端子用リード線1002、ゲート端子用リード線1003とは分離された導電性の金属層1014上に載置する。金属層1014は、パッケージの絶縁基板1016上に形成され、放熱フィン1015領域まで延在して放熱フィン1015と接続されている。温度検出用素子1013は、負荷短絡等の異常時にパワーMOSFET11よりも温度が上昇するパワーMOSFET10が形成される領域1004上の、特に最も温度が高くなるアクティブ領域上のソースパッド1007に隣接する場所に形成する。
 ゲート端子用リード線1003は、ゲート用ボンディングワイヤ1012をソース用ボンディングワイヤ1010及びドレイン用ボンディングワイヤ1011とは異なった方向から配線するために、ソース端子用リード線1001およびドレイン端子用リード線1002が隣接する複合型MOSFETチップ1000の辺と異なる辺にまで曲げて延在させた構造としている。尚、図14において参照符号1007,1008,1009はそれぞれソースパッド,ドレインパッド,ゲートパッドを示し、各パッドは図10〜図13の断面構造図で示した最上面の表面保護用の絶縁膜114を除去してアルミ電極層113を露出させている領域である。ソースパッド1007及びドレインパッド1008は、パワーMOSFETのソース及びチャネル拡散層を形成する領域、いわゆるアクティブ領域上に設けることにより、パッド下部の半導体層も有効に素子領域として使用できるので、その分、オン抵抗またはチップ面積を小さくすることができる。
 このような配置構成とすることにより、本実施例では以下に述べるような効果がある。複合型MOSFETチップ1000を各端子用リード線1001,1002,1003とは分離された金属層1014上に載置することにより、縦型のパワーMOSFET10とパワーMOSFET11のドレイン同士の接続を金属層1014で接続できると共に、各パワーMOSFET10,11内でのドレイン電流が均一に流れるためそれぞれのオン抵抗もMOSFETのサイズに見合った低い値を得ることができる。更に、金属層1014を放熱フィン1015領域まで延在させて接続したことにより、パッケージの熱抵抗を低減することができる。
 また、温度検出用感熱素子1013を、縦型パワーMOSFET11よりも温度が上昇する縦型パワーMOSFET10の形成領域1004上のソースパッド1007に隣接する場所に設けたことにより、感熱素子の検出感度が向上し信頼性を高くすることができる。
 また更に、ゲート端子用リード線1003を曲げて、チップ片側の側面にまで延在させたことにより、ソース用ボンディングワイヤ1010とドレイン用ボンディングワイヤ1011を太くかつ短くできる上に、マルチワイヤボンディングも容易に行うことができる。従って、大電流動作時のボンディングワイヤ自体の抵抗による影響を非常に小さくすることが可能となる。
 図15は、本発明に係る複合型MOSFETを適用した逆接続保護機能付き電池駆動システムの一実施例を示すブロック図である。図15において、図1に示した実施例1と同一構成部分については、同一の参照符号を付して説明する。この逆接続保護機能付き電池駆動システムは、本発明に係るドレインの負電圧保護回路を有する複合型MOSFET60のゲート端子1とソース端子0との間に電池83を電源とするゲート駆動回路81を接続し、ドレイン端子2に負荷84を介して電池82の正電極側を接続し、ソース端子0に電池82の負電極側を接続した構成となっている。
 このように構成することにより、複合型MOSFET60は電池82から負荷84への電流供給をゲート駆動回路81の出力に応じてスイッチング制御することができると共に、誤って電池を逆接続した場合でも破壊することがない。複合型MOSFET60の具体的構成例として、図2に示した複合型MOSFET61を使用した場合には、たとえ電池82を誤って逆接続してもその時に流れる電流は25mA以下と低くできるため、素子や負荷を破壊することがない。
 従来技術で説明したソースとボディとを分離し、ソースとドレインの電位関係により外部からの信号でボディ電位を切り換え制御して負のドレイン耐圧を持たせるパワーMOSFETを用いて同様のスイッチング制御を行うシステムを構築する場合、回路構成が複雑となるばかりでなく、ソースとボディとを接続した通常のパワーMOSFETに比べて素子の微細化も困難である。これに対して本発明に係る複合型MOSFET60を用いる場合、外部からの制御信号の印加の必要なく自動的に負のドレイン耐圧を持たせることができるので電池82の逆接続に耐えることができ、回路構成がシンプルとなる。この複合型MOSFETは、通常のパワーMOSFETと同じ構成なので微細化が容易な構造であるから、微細プロセスを用いればチップサイズを更に小さくすることも可能である。
 また、通常のパワーMOSFETを用いて同様のスイッチング制御を行うシステムを構築する場合、ドレイン・ボディ間の寄生ダイオードのために、電池82の電極を誤って逆に接続するとパワーMOSFETに大電流が流れて熱により破壊してしまうので、これを防止するためパワーMOSFETと直列にダイオードを接続していた。しかし、その場合にはパワーMOSFETにダイオードの順方向電圧降下分(約0.7V)の損失をなくすことができないため、低損失の電子スイッチを実現できないという欠点が有った。これに対し、本実施例の逆接続保護機能付き電池駆動システムによれば、出力端子(ドレイン端子2)とグラウンド端子(ソース端子0)間の主電流経路にパワーMOSFET10,11だけを使用する構成であるので、オン抵抗の低いパワーMOSFETを使用することによりスイッチ部での電圧降下を0.4V以下と低く低損失にすることができる。しかも、逆接続保護を行うために設けたパワーMOSFET11を駆動するための外付け回路は不要であり、通常のパワーMOSFETを使用する場合と同じ回路構成(ただし、直列接続する逆接続保護ダイオードは不要)により逆接続保護を行うことができる。
 更に、本実施例の逆接続保護機能付き電池駆動システムで使用する複合型MOSFETは、従来の縦型パワーMOSFETのプロセスによりワンチップで実現できるため、低コストで小型実装が可能である。従って、従来電子スイッチ化が図れなかった分野においても、信頼性の高い逆接続保護機能を有する電池駆動システムを構築することができる。
 図16は、本発明に係る複合型MOSFETを適用した逆接続保護機能付き電池駆動システムの別の実施例を示すブロック図である。図16において、図15に示した実施例15と同一構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例では、端子3及び端子4を有し、かつ、パワーMOSFET11のゲートと端子4との間に抵抗14を備えた複合型MOSFET80を用い、端子4とゲート端子1間に例えば60Vの負方向耐圧を持たせるためのダイオード131を接続し、ゲート端子1とソース端子0間にクランプ用ダイオード36を接続し、ゲート端子1と端子3とを接続している点が、実施例15と相違する。
 このように構成することにより、ゲート端子1に印加した電圧をダイオード131の1個分という少ない電圧降下でパワーMOSFET11のゲートに印加することができ、パワーMOSFET11のオン抵抗を下げやすくなる。また、ダイオード36は、ドレイン端子2に印加される電圧が負になった時にゲート端子1の電圧を−1V程度にクランプしてゲート端子1に接続されるゲート駆動回路81を保護する。すなわちゲート駆動回路81に、電池82が逆接続されたときにゲート端子1からドレイン端子2へ流れる電流を供給できる十分な電流供給能力がない場合、ゲート駆動回路81の出力電圧も下がり、最悪の場合にはゲート駆動回路81が破壊する恐れがあるが、これをクランプ用ダイオード36により防止することができる。なお、図7に示した実施例7のようにパワーMOSFET10のゲート・ソース間にダイオード列171を内蔵させた場合には、このクランプ用ダイオード36は不要である。勿論、誤って電池82を逆接続した場合にも複合型MOSFET80は負のドレイン耐圧を有するので、この電池駆動システムが破壊することはない、すなわち、逆接続保護機能を有する。
 また、ダイオード列171を内蔵した複合型MOSFETチップとダイオード131を同一パッケージに実装して、3端子の複合型MOSFETとしたものを使用することが可能である。更に、本実施例の逆接続保護機能付き電池駆動システムも実施例14と同様に、使用する複合型MOSFETは従来と同様の縦型パワーMOSFETのプロセスでマルチチップもしくは少ない外付け部品を用いて実現できるため小型実装が可能である。尚、ゲートに接続された抵抗14は、外付けのダイオード131の順方向の抵抗成分が大きく抵抗14の抵抗値と同程度となる場合には省略してもよい。
 以上、本発明に係る複合型MOSFETの好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更をなし得ることは勿論である。例えば、上記実施例ではnチャネルの複合型MOSFETの場合を例に説明したが、極性を変えることによりpチャネルの複合型MOSFETを実現できることは言うまでもない。
本発明に係る複合型MOSFETの第1の実施例を示すブロック図である。 本発明に係る複合型MOSFETの第2の実施例を示す回路図である。 本発明に係る複合型MOSFETの第3の実施例を示す回路図である。 本発明に係る複合型MOSFETの第4の実施例を示す回路図である。 本発明に係る複合型MOSFETの第5の実施例を示す回路図である。 本発明に係る複合型MOSFETの第6の実施例を示す回路図である。 本発明に係る複合型MOSFETの第7の実施例を示す回路図である。 本発明に係る複合型MOSFETの第8の実施例を示すブロック図である。 本発明に係る複合型MOSFETの第9の実施例を示す回路図である。 本発明に係る複合型MOSFETを構成する主要素子の一実施例を示す断面構造図である。 本発明に係る複合型MOSFETを構成する主要素子の別の実施例を示す断面構造図である。 本発明に係る複合型MOSFETを構成する主要素子のまた別の実施例を示す断面構造図である。 本発明に係る複合型MOSFETを構成する主要素子の更に別の実施例を示す断面構造図である。 本発明に係る複合型MOSFETを形成した半導体チップを実装する一実施例を示す実装平面図である。 本発明に係る複合型MOSFETを用いて構成した逆接続保護機能付き電池駆動システムの一実施例を示すブロック図である。 本発明に係る複合型MOSFETを用いて構成した逆接続保護機能付き電池駆動システムの別の実施例を示すブロック図である。
符号の説明
 0…複合型MOSFETのソース端子、
 1…複合型MOSFETのゲート端子、
 2…複合型MOSFETのドレイン端子、
10,10a,10b…パワーMOSFET、
11…パワーMOSFET、
12,12a,12b…MOSFET、
13,20,21,131,171…ダイオード列、
17,18,19,36…保護ダイオード、
14,15,16,20,22…抵抗、
24a,24b,26,27…MOSFET、
50,53…電圧比較回路、
51,54…電圧伝達回路、
55…温度比較回路、
56…電流比較回路、
60,61,62,63…複合型MOSFET、
64,65,66…複合型MOSFET、
70,71,80…複合型MOSFET、
81…ゲート駆動回路、
82,83…電池、
84…負荷、
100…高濃度n形シリコン基板、
101…n形エピタキシャル層、
102…n形埋込層、
103,111…高濃度n形拡散層、
104…p形拡散層、
105,111,112…絶縁層、
106…ゲート酸化膜、
107a…高濃度n形多結晶シリコンゲート層、
107b…高濃度n形多結晶シリコン層、
107c…高濃度p形多結晶シリコン層、
107d…低濃度p形多結晶シリコン層、
108…p形拡散層(ボディ)、
110…高濃度p形拡散層、
113…アルミ電極層、
113a…アルミ電極層(フィールドプレート)、
115…ドレイン金属電極層、
1000…複合型MOSFETチップ、
1001…ソース端子用リード線、
1002…ドレイン端子用リード線、
1003…ゲート端子用リード線、
1004…縦型パワーMOSFET10形成領域、
1005…縦型パワーMOSFET11形成領域、
1006…制御回路形成領域、
1007…ソースパッド、
1008…ドレインパッド、
1009…ゲートパッド、
1010…ソース電極用ボンディングワイヤ、
1011…ドレイン電極用ボンディングワイヤ、
1012…ゲート電極用ボンディングワイヤ、
1013…温度検出用感熱素子、
1014…パッケージの金属層、
1015…パッケージの放熱フィン、
1016…パッケージの絶縁基板。

Claims (4)

  1.  第1外部端子と、
     第2外部端子と、
     それぞれ第1端子、第2端子及び制御端子を有し、前記第1端子はそのボディに接続され、同じ導電型である第1及び第2のMOSFETとを有し、
     前記第1のMOSFETは、その第1端子を前記第1外部端子に接続し、
     前記第2のMOSFETは、その第1端子を前記第2外部端子に接続し、その第2端子を前記第1のMOSFETの第2端子に接続し、
     前記第1のMOSFETの制御端子と第1端子との間に第1の保護ダイオードを設け、
     前記第2のMOSFETの制御端子と第1端子との間に第2の保護ダイオードを設けた半導体装置。
  2.  請求項1において、
     前記半導体装置は前記第2外部端子となる電極層が形成された半導体装置。
  3.  請求項1または2において、
     前記第1の保護ダイオード及び前記第2の保護ダイオードは多結晶シリコンダイオードである半導体装置。
  4.  請求項1または3において、
     前記半導体装置は、温度検出用のダイオードを有する半導体装置。
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