JP5093428B2 - 疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材 - Google Patents

疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材 Download PDF

Info

Publication number
JP5093428B2
JP5093428B2 JP2012530020A JP2012530020A JP5093428B2 JP 5093428 B2 JP5093428 B2 JP 5093428B2 JP 2012530020 A JP2012530020 A JP 2012530020A JP 2012530020 A JP2012530020 A JP 2012530020A JP 5093428 B2 JP5093428 B2 JP 5093428B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium alloy
base material
fatigue strength
oxygen
fatigue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012530020A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012108319A1 (ja
Inventor
健一 森
秀樹 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2012530020A priority Critical patent/JP5093428B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5093428B2 publication Critical patent/JP5093428B2/ja
Publication of JPWO2012108319A1 publication Critical patent/JPWO2012108319A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/16Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of other metals or alloys based thereon
    • C22F1/18High-melting or refractory metals or alloys based thereon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C14/00Alloys based on titanium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/02Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working in inert or controlled atmosphere or vacuum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/16Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of other metals or alloys based thereon
    • C22F1/18High-melting or refractory metals or alloys based thereon
    • C22F1/183High-melting or refractory metals or alloys based thereon of titanium or alloys based thereon

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Description

本発明は、表層に硬化層を有することから他部材との接触部や摺動部に使用される場合に耐摩耗性を有し、かつ、優れた疲労強度を示す耐摩耗性チタン合金部材に関する。
軽量、高比強度で耐食性に優れたチタン合金は、航空機用途のほか、自動車部品、民生品等の広範な用途に利用されている。中でも強度延性バランスに優れているTi−6Al−4Vは、その代表例である。一方で、普及拡大を妨げる要因のひとつであるコスト高を軽減するために、添加元素として安価なFeを利用して、Ti−6Al−4Vを代替可能な特性を有する合金が開発されてきた。
また、チタン合金は、耐摩耗性に劣るため、他部材との接触部や摺動部に用いる場合に問題になる。自動車のエンジン部品に用いられる製品の耐摩耗性を改善する方法として、特許文献1には、表面に酸化スケールを形成させる方法が開示されている。しかし、酸化スケール層にき裂が入りやすくなり、また、表面のスケールが剥離するなどして表面凹凸が大きくなりやすく、そのような耐摩耗処理をしない場合に比べて部材の疲労強度が大きく低下するという課題がある。
また、自動車の内燃機関などの高温環境で使用する部材には、耐クリープ性や疲労特性が良好である必要がある。非特許文献1、2、特許文献2、3、8においては、チタン合金の耐クリープ性を改善するためにSi添加する技術が開示されている。しかしながら、Siを多量に添加すると、α相やβ相に固溶しきれないSiがチタンのシリサイドを生成し、熱処理中や高温での使用中に粗大化し、疲労破壊の起点になることで疲労強度が低下する。成分、温度によって変動するが、Ti−Siの二元系におけるSiの固溶量は700℃で0.2%程度であり、Ti−5%Al−2%Feのα+β合金では700℃で0.1%程度しか固溶しない。そのため、疲労強度が問題となる用途においては、Si添加量を0.25%未満とするなどの制約があった。
非特許文献1および非特許文献2に記載のTi−6Al−1.7Fe−0.1Si合金
は、高強度、高剛性の合金であるが、Al添加量が多く、熱間加工性に劣るという課題があった。また、480℃までの高温環境における耐クリープ性の向上のためにSiが添加されているが、その添加量は0.13%までに抑えられている。
特許文献2には、従来のAl−Fe系チタン合金と同等でかつ安定したばらつきの少ない疲労強度と、それよりも高い熱間加工性を有するα+β型チタン合金として、Al:4.4%以上5.5%未満、Fe:0.5%以上1.4%未満からなる合金が開示されている。しかし、耐摩耗性を付与した状態での疲労強度については触れられていない。また、Si添加量については疲労強度が低下するとの理由で0.25%未満とされている。
特許文献3には、従来のAl−Fe系チタン合金と同等の疲労強度とそれよりも高い熱間あるいは冷間加工性を有するチタン合金として、Al:4.4%以上5.5%未満、Fe:1.4%以上2.1%未満からなる合金が開示されている。しかし、耐摩耗性を付与した状態での疲労強度については触れられていない。また、Si添加量については疲労強度が低下するとの理由で0.25%未満とされている。
特許文献4には、工業的に安価に製造でき、Ti−6Al−4V合金と同等以上の機械的性質を有するα+β型チタン合金として、Al:5.5〜7.0%、Fe:0.5〜4.0%、O:0.5%以下からなる合金が開示されている。しかし、Al添加量が多く熱間および冷間加工性に劣り、さらに、高Fe時にはFe偏析による特性の不均一性や、ヤング率低下による部材としての剛性低下という課題があった。
特許文献5には、Ti−6Al−4Vよりも強度が高く、鋳造性に優れた鋳造用α+β型チタン合金として、Al:5.0〜7.0%、Fe+Cr+Ni:0.5〜10.0%、C+N+O:0.01〜0.5%、鋳造ままの状態で引張強さが890MPa以上、融点が1650℃以下からなるチタン合金が開示されている。このチタン合金は、溶融時の良好な流動性と凝固後の優れた強度を得られる合金であるが、凝固組織が粗大になりやすく疲労強度に劣るという課題があった。
特許文献6には、Al:4.4〜5.5%、Fe:1.4〜2.1%、Mo:1.5〜5.5%、Si:0.1%未満で、Ti−6Al−4Vと同等以上の室温強度、疲労強度を有する高強度α+β型合金が開示されている。特許文献7には、その合金を用いたエンジンバルブが開示されており、表層に酸化物等の硬質層を形成し、耐摩耗性を向上させる技術が開示されている。しかし、特許文献6、7に記載のチタン合金は、高価で価格変動の大きいMoを多量に含むため、低コストで安定的に製造することが難しいという課題があった。また、このチタン合金は、Moを多量に含むため、比重がTi−6Al−4Vよりも高く、ヤング率もTi−6Al−4Vと同等であり、剛性を必要とする部材における軽量化効果の点で不十分であった。
特許文献8には、チタン合金バルブの製造方法について開示されており、α+β型チタン合金としてTi−6Al−4V合金バルブを窒素と酸素の雰囲気中で加熱して表層を酸化及び窒化する方法が開示されている。これは、フェース部、端部表面の耐摩耗性を向上させるものであるが、Ti−6Al−4V合金を使用するためコスト高であり、また、剛性及び耐疲労特性は不十分であった。
特許文献9には、Ti−6Al−4V合金の加工性を改善したTi合金として、Al当量が3〜6.5%であり、且つ全率固溶型β安定化元素の少なくとも1種をMo当量で2.0〜4.5%と、共析型β安定化元素をFe当量で0.3〜2%含有させることが開示されているが、全率固溶型β安定化元素としてのMo、V、Ta、Nb等が高コストであるため、コスト高となるという欠点を有していた。
特許文献10には、Al:5.5〜6.5%、Sn:1.5〜3.0%、Zr:0.7〜5.0%、Mo:0.3〜3.0%、Si:0.15超0.50%などの成分からなる耐熱チタン合金が開示されている。このようにSiを多量に添加する理由は、500〜600℃以上の温度域での使用を想定し、耐クリープ性を向上させるためである。特許文献8に記載のチタン合金は、その温度域で高温強度を得るためにSn、Zr、Moを多量に添加しており、合金コストが高いことに加えて熱間加工性が非常に悪く、製造コストが高いという課題があった。また、Zrは(Ti・Zr)xSiyの形でシリサイドを形成しやすくする元素であり、疲労強度の低下を招きやすいという問題があった。さらに、特許文献8では、耐摩耗性について充分な検討は行われていず、例えば、耐摩耗性の向上を狙って特許文献6にあるように硬化層を形成した場合、前に記載したようにシリサイドが形成されてしまうことによって疲労特性が大幅に低下してしまうことが懸念される。
特許文献11には、低強度のTi合金に酸素を固溶した硬化層を有するバルブが開示されており、素材のTi合金としては、Ti−Fe:0.04〜2.40%−O:0.08〜0.20%が開示されている。しかしながら、母材強度が不十分なため、高強度、高疲労強度が要求される用途の使用は困難であるという欠点を有していた。
特開昭62−256956号公報 特許第3076697号公報 特許第3076696号公報 特許第3306878号公報 特開2010−7166号公報 特開2005−320618号公報 特開2007−100666号公報 特開平6−041715号公報 特開2000−273598号公報 特開平2−22435号公報 特開平7−269316号公報
P.Bania, Metallugy and Technology of Practical Titanium Alloys, p.9, TMS, Warrendale, PA (1994) F.H.FROES and I.L.CAPLAN, TITANIUM’92 SCIENCE AND TECHNOLOGY, p.2787
従来、Moを添加することなく、チタン合金における耐摩耗性と疲労特性を同時に満たす技術は開示されていなかった。
チタン合金部材の耐摩耗性を向上させるためには、例えば、表層部に、酸化、窒化、炭化により硬化層を形成させる耐摩耗処理を施すことが考えられる。しかし、このような耐摩耗処理を行うと、部材の疲労強度が低下するという課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を有利に解決して、従来合金よりも疲労強度の優れた耐摩耗性チタン合金部材を低コストで提供するものである。
本発明者らは、上記目的を達成するために、強化元素として、VやMoよりも安価なFe、および、少量の添加でも強化能が高いSi、を添加して、熱間加工性への影響と、耐摩耗性を向上させるために表層に酸素の固溶した硬化層を形成したチタン合金の疲労強度とを鋭意調査した。
本発明者らは、工業的に安価に製造するための熱間加工性の指標を、β変態温度1000℃以下、900℃におけるβ相比率40%以上とした。これらを指標とした理由は、一般に、インゴットからビレットに鍛造加工する際や、素材から部品形状に熱間加工する際には、変形能の高いβ単相域に加熱され、加工中にβ変態温度以下の2相域まで温度低下する。加熱温度が1000℃を超えると、酸化による表面性状の悪化やスケール生成による歩留低下、切削負荷の増加により大幅な生産コスト上昇につながる。また、加工中の温度低下によってβ相の比率が40%を下回ると、加工中に割れが発生しやすくなるためである。
酸素が固溶した硬化層は、例えば、熱間圧延における加工により部材形状に成形された後のチタン合金の表層に、熱拡散法によって酸素を固溶させる、または窒素、炭素のいずれか1種あるいは2種と、酸素とを固溶させることにより形成できる。
本発明者らは、チタン合金の疲労強度については、表層に酸素が固溶した硬化層を形成した場合の疲労強度が、従来のTi−6Al−4V合金の疲労強度である330MPaを10%上回る360MPa以上であることを指標とした。
その結果、Al、Fe、OおよびSiの成分範囲を適量に調整することで、疲労強度、熱間加工性、耐摩耗性に優れたチタン合金を製造可能なことを見出すにいたった。
本発明の要旨とするところは、以下のとおりである。
(1)質量%で、Al:4.5%以上5.5%未満、Fe:1.3%以上2.3%未満、Si:0.25%以上0.50%未満、O:0.08%以上0.25%未満含有し、残部チタン及び不可避不純物からなるチタン合金母材の表層に、酸素が固溶した硬化層を有することを特徴とする疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材。
(2)前記硬化層は、前記母材の表層に、窒素、炭素のいずれか1種あるいは2種と、酸素とが固溶したものであることを特徴とする上記(1)に記載の疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材。
(3)前記硬化層は、断面のビッカース硬度が表面から10μm深さにおいて450HV以上であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材。
本発明のチタン合金部材は、従来のチタン合金を上回る耐摩耗性、疲労強度、熱間加工性を有し、かつ安価である。このことから、本発明のチタン合金部材は、従来の高強度チタン合金よりも、自動車用のエンジンバルブ、コンロッド等の摺動部の部材としての産業上の用途が拡大し、その軽量、高強度の特性により自動車等の燃費向上等の効果を幅広く得ることが可能になる。また、本発明のチタン合金部材は、摺動部の部品をはじめとして、広範な利用が可能であり、その効果を幅広く得ることが可能になることから、産業上の効果は計り知れない。
以下、本発明について詳しく説明する。
開発においては、先に低コストFe含有高強度α+β型チタン合金として開発されたTi−5%Al−1〜2%Fe系合金をベースとして、Si、酸素添加による強度、ヤング率、β変態温度への影響を調査した。
その結果、Siおよび酸素は、ともに強度およびヤング率を向上させるが、酸素添加はβ変態温度を高くする効果が大きいのに対し、Siはβ変態温度に影響しないことがわかった。Feはβ変態温度とヤング率をともに低下させる。
次に、耐摩耗性の評価方法について述べる。耐摩耗性は、丸棒部材の軸方向に引張荷重300MPaを加えた上で、部材表面に、荷重98N(10kgf)、振動周波数500Hzの条件でSCM435材を衝突させ、加振回数1×10回後の、表面におけるき裂の有無で評価した。
次に、疲労強度について述べる。疲労強度は、チタン合金を試験片形状に加工した後に、後述する耐摩耗処理を行って母材の表層に酸素が固溶した硬化層を形成させた試験片を用い、小野式回転曲げ疲労試験により1×10回における破断強度により評価した。
その結果、母材の表層に硬化層を有する場合、硬化層が無い場合に比べて、母材のSi含有量が0.25%未満の時には、100〜150MPa程度疲労強度が低下するものの、母材のSi含有量が0.25%以上の時には、疲労強度が向上する現象が見られた。
通常、チタン合金からなる母材の表層に硬化層が有る場合、表層に硬化層が無い場合と比較して疲労強度が低下する。この理由は不明であるが、表層部に微小な亀裂が生成しやすくなり、疲労の起点になるためではないかと考えられる。
母材の表層に硬化層がある場合に、母材のSi添加量を増やしていくと疲労強度が向上する機構は不明であるが、あえて推察すると以下のような機構が考えられる。一般的な疲労強度の評価に用いられる1×10回程度の繰返し試験では、チタン合金の疲労破壊は表層を起点として発生する。とくに、表層にシリサイドの粗大な析出物等があると、そこを起点に破壊が発生するとされている。
今回、チタン合金からなる母材のSi含有量が0.25%以上である試験片の断面表層部の微視組織を詳しく調査した。その結果、酸素が固溶して硬化層が形成されている母材の表層部には、シリサイドの存在しない層が見られた。これは、α安定化元素である酸素が硬化層を形成するための酸化処理によって外部から侵入したことで、α相の比率が増加してβ相の領域が減少し、β安定化元素であるSiがスケール中あるいは母材内部に移動したためと考えられる。シリサイドの存在しない層の深さは、酸素が濃化された硬化層の深さよりも浅いが、少なくとも表面から3μm以上あり、疲労き裂の起点になることを回避するには充分であると考えられる。
ここでシリサイドは、通常はEPMAのマッピング分析によってSiの濃化として観察される。より詳細には、透過電子顕微鏡による電子線回折を行う必要がある。今回のSi含有量が0.25%以上のチタン合金からなる母材の表層に硬化層を有する試験片の場合、母材内部に存在するシリサイドは0.1μm以上の大きさであることが確認された。
以上述べたように、Si含有量が0.25%以上のチタン合金からなる母材の表層に酸素が固溶した硬化層がある場合には、表層部のSiが希薄化し、表層部のシリサイドの形成が抑制されて疲労破壊の起点にならなくなり、一方で、母材中のSiは母材の強度向上に寄与する。よって、疲労強度の低下が抑制され、疲労強度が向上するものと考えられる。
また、Feを含有し、Si含有量が0.25%以上のチタン合金からなる母材の表層に酸素が固溶した硬化層が形成されて、α相の比率が増加してβ相の領域が減少する場合、Feのα相への固溶量が著しく小さいために固溶強化能が著しく低下するのに対し、Siのα相への固溶量はFeよりも大きく固溶強化能の低下が抑制されることも、疲労強度の向上に寄与しているものと考えられる。
硬化層を形成する元素は、酸素に限定されず、硬化層は、母材の表層に、窒素、炭素のいずれか1種あるいは2種と、酸素とが固溶したものであってもよい。窒素、炭素は酸素と同様にチタン中に固溶するα安定化元素であり、チタン合金中において、酸素と同様の機構が作用すると考えられる。
本発明の第1の実施態様のチタン合金部材では、母材の構成元素の含有比率と、母材の表層に酸素の固溶した硬化層が形成されていることを規定している。
Alは、α安定化元素であり、α相に固溶することで含有量の増加にしたがってチタン合金部材の強度が増す。しかし、母材がAlを5.5%以上含有すると、熱間加工性が劣化する。そこで、母材のAlの含有量は4.5%以上5.5%未満とした。Alの含有量の上限値は5.3%未満がより好ましい。また、Alの含有量の下限値は4.8%以上がより好ましい。
Feは、共析型のβ安定化元素であり、β相に固溶することで含有量の増加にしたがってチタン合金部材の室温強度が増し、β変態温度を低下させる。強度の確保およびβ変態温度の低下のため、母材は1.3%以上のFeを含有する必要がある。しかし、母材がFeを2.3%以上含有すると、大型インゴットで溶製する際に偏析が問題となる。そこで、母材のFeの含有量は1.3%以上2.3%未満とした。Feの含有量の上限値は2.1%未満がより好ましい。また、Feの含有量の下限値は1.5%以上が好ましく、1.6%以上とすることがより好ましい。
Siは、β安定化元素であり、含有量の増加にしたがって強度が増す。耐摩耗性を付与した場合の疲労強度を確保するため、母材がSiを0.25%以上含有する必要がある。
一方で、母材がSiを0.50%以上含有すると靭性が低下する。そこで、母材のSiの含有量は0.25%以上0.50%未満とした。Siの含有量の上限値は0.45%未満がより好ましい。また、母材強度を高めるためには、Siの含有量の下限値は0.28%以上がより好ましい。
Oは、α相を強化する元素である。その効果を発現させるには、母材のOの含有量を0.05%以上とする必要がある。しかし、Oを0.25%以上含有するとα2相の生成を促進して脆化したり、β変態温度が上昇して熱処理コストを上昇させたりする。このため、母材のOの含有量を0.05%以上0.25%未満とした。好ましくは、0.08%以上0.22%未満である。より好ましくは、0.12%以上0.20%未満である。
本発明の第2の実施態様のチタン合金部材では、硬化層を、母材の表層に、窒素、炭素のいずれか1種あるいは2種と、酸素とが固溶したものとしている。
酸素、窒素、炭素は、いずれもチタン中に固溶するα安定化元素であり、表層に固溶することで表層のSi濃度を低下させ、シリサイドの生成を抑制することにより、疲労強度低下を抑制すると考えられる。
本発明の第3の実施態様のチタン合金部材では、硬化層を、断面のビッカース硬度が表面から10μm深さにおいて450HV以上であるものとしている。
硬化層の硬度および深さは、断面を鏡面研磨して荷重10gfでビッカース硬度を測定する。表層から酸素が侵入するため、表面の硬さが最大となり母材内部になるほど硬さが低下する。硬化層の表面から10μm深さにおけるビッカース硬度は、HV450以上であることが好ましく、HV500以上であることがより好ましい。上記硬化層のビッカース硬度がHV450以上である場合、母材の表層に硬化層を設けたことによる耐摩耗性向上効果が、より一層効果的に得られる。
本発明のチタン合金部材においては、母材の微視組織が針状組織であることが好ましい。母材の微視組織が針状組織である場合、耐クリープ性に優れたチタン合金部材となる。また、母材の微視組織が針状組織である場合、耐摩耗性を付与する硬化層を形成するための酸化処理等の耐摩耗処理を高温で行う際における部材のクリープ変形が抑制されたものとなる。
本発明のチタン合金部材は、優れた疲労強度および耐摩耗性を具備することができる。
本発明のチタン合金部材は、通常用いられるチタン合金の製造方法および表面処理方法によって製造できる。本発明のチタン合金部材の代表的な製造工程は次のとおりである。
まず、スポンジチタン、合金素材を原料として、真空中でアーク溶解または電子ビーム溶解し、水冷銅鋳型に鋳造する溶解法により、不純物の混入を抑えて、本発明のチタン合金部材の母材の成分の鋳塊とする。ここで、Oは、溶解の際、例えば酸化チタンまたは酸素濃度の高いスポンジチタンを用いることで添加できる。この鋳塊を950℃以上のα+β域あるいはβ域に加熱後、ビレット形状に鍛造して表面切削し、950℃以上の加熱温度にて、熱間圧延する。このことにより、本発明のチタン合金部材の形状の一例である例えばφ12〜20mmの棒材とされた母材が得られる。
次に、本発明のチタン合金部材の形状とされた母材の表層に、酸素を固溶させる耐摩耗処理または、窒素、炭素のいずれか1種あるいは2種と、酸素とを固溶させる耐摩耗処理を行う。耐摩耗処理においては、例えば、熱拡散法による酸化、浸炭、窒化を必要に応じて組み合わせて用いることができる。耐摩耗処理として、熱拡散法を行う場合、具体的には例えば、酸化は空気など酸素含有ガス中で、窒化は窒素を主体とする窒素含有ガス中で、浸炭は二酸化炭素、一酸化炭素、メタン等の炭素含有ガス中で、700℃から900℃で1時間から8時間保持する熱処理を行う方法を用いることが好ましい。耐摩耗処理を行うことにより、母材の表層に、酸素が固溶した硬化層を有する本発明のα+β型のチタン合金部材が得られる。
本実施形態においては、母材の表層に酸素の固溶した硬化層を形成する耐摩耗処理を行う前に、チタン合金部材の形状とされた母材をβ変態温度以上の温度に加熱し、その後、空冷以上の速度で冷却する(溶体化処理)を行うことが好ましい。溶体化処理を行うことにより、母材の旧β相中にα相が析出して、母材の微視組織が針状組織となる。したがって、耐摩耗処理を行う前に溶体化処理を行うことで、耐摩耗処理を行うことによる部材のクリープ変形を抑制できる。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
(実施例1)
表1に示す素材No.1〜12の成分のチタン合金を真空アーク溶解法により製造し、それぞれ約200kgの鋳塊とした。これら鋳塊をそれぞれ鍛造および熱間圧延して直径15mmの丸棒を得た。
Figure 0005093428
素材No.1〜15の丸棒に対し、表2に示すβ変態温度+60℃の温度で20分間加熱して炉内に窒素ガスを吹き込むことにより冷却する溶体化処理を行い、微視組織を針状組織とした。その後、丸棒を加工して、平行部径4mm、標点距離20mm、直径15mmの疲労試験片の形状の母材を得た。その後、800℃、1時間の大気中の熱処理により、母材の表層に酸素が固溶した硬化層を形成する耐摩耗処理を行い、疲労試験片を得た。
Figure 0005093428
このようにして得られたNo.1〜15の疲労試験片について、以下に示す条件で疲労
試験を行い、以下に示すように評価した。その結果を表2に示す。
疲労試験は、小野式回転曲げ疲労試験にて、最大応力360MPa、応力比R=−1,3600rpm、室温にて、1×10回まで行った。1×10回まで破断しなかった場合を○、破断した場合を×と評価した。
また、No.1〜15の疲労試験片について、母材の900℃におけるβ相の比率を以下に示すようにして測定した。同じ素材から切り出した試料を、900℃で1時間保持した後に水冷し、断面ミクロ組織の初析α相と変態β相の面積を測定してその比率から求めた。その結果を表2に示す。
また、No.1〜15の疲労試験片について、熱間圧延における加工性を以下に示すようにして評価した。すなわち、熱間圧延において割れが生じなかった場合を○、割れが生じた場合を×と評価した。その結果を表2に示す。
No.1〜8が本発明例、No.9〜15はいずれかの素材の成分(母材の構成元素)
が本発明範囲をはずれている比較例である。本発明範囲からはずれる数値にアンダーラインを付している。
No.1〜8の本発明例は、いずれも、β変態温度1000℃以下、母材の900℃におけるβ相の比率40%以上、熱間加工による割れ無し、耐摩耗処理後の疲労強度360MPa以上で、良好な熱間加工性および疲労強度を示した。
比較例のNo.9はAl含有量が下限値をはずれており、No.10はFe含有量が下限値を外れており、いずれも耐摩耗処理後の疲労強度が不足であった。また、比較例のNo.11はAl量が上限値をはずれSi量が下限を外れており、熱間加工性および疲労強度が不足であった。No.12はSi量が下限値をはずれており、耐摩耗処理後の疲労強度が不足であった。No.13はAl量が上限値をはずれ、熱間加工性が不足であった。No.14はO量が上限値をはずれており、No.10、No.11、No.13、No.14はβ変態温度が1000℃超であり、母材の900℃におけるβ相の比率が40%未満であるため、熱間加工性が不足であった。No.15はSi量が上限値を外れており、疲労強度が不足であった。
(実施例2)
試験片No.16〜19には、表1の素材No.5の丸棒を用いた。試験片No.20には比較のため、Ti−6Al−4Vの圧延丸棒を用いた。
素材No.5の丸棒に対し、実施例1と同様の溶体化処理を行い、微視組織を針状組織とし、実施例1と同様の形状に加工した母材を得た。その後、炭素含有ガス雰囲気中で770℃、5時間の熱処理をおこなうことで母材の表層に炭素および酸素の固溶した硬化層を形成する耐摩耗処理を行い、No.16の疲労試験片を得た。
試験片No.16と同様にして得られた実施例1と同様の形状の母材に、微量の酸素を含む窒素ガス雰囲気中で770℃、5時間の酸窒化処理を行うことで、母材の表層に窒素および酸素の固溶した硬化層を形成する耐摩耗処理を行い、No.17の疲労試験片を得た。
素材No.5の丸棒に対し、β変態温度−30℃の温度で60分間加熱して空冷する溶体化処理を行い、微視組織を初析α相と変態β相からなる混合組織とし、実施例1と同様の形状に加工した母材を得た。その後、大気雰囲気中で760℃、1時間の酸化処理をおこなうことで母材の表層に酸素の固溶した硬化層を形成する耐摩耗処理を行い、No.18の疲労試験片を得た。
試験片No.18と同様にして得られた実施例1と同様の形状の母材に、硬化層を形成する耐摩耗処理を行わず、表面を疲労試験片の形状に加工した際の研削ままとしたNo.19の疲労試験片を得た。
Ti−6Al−4Vの圧延丸棒に対し、β変態温度+60℃の温度で20分間加熱して空冷する溶体化処理を行い、実施例1と同様の形状に加工した母材を得た。その後、大気雰囲気中で800℃、1時間の酸化処理をおこなうことで母材の表層に酸素の固溶した硬化層を形成する耐摩耗処理を行い、No.20の疲労試験片を得た。
No.16〜20の疲労試験片について、上述した耐摩耗性の評価方法により評価した。その結果、割れの生じなかったものを○、割れを生じたものを×として表3に示す。
Figure 0005093428
本発明の試験片No.16〜18では割れが生じなかった。これに対し、表面に硬化層を有しない試験No.19と、母材の成分が本発明範囲から外れている試験片No.20では割れが生じた。
また、No.16〜18の疲労試験片について、実施例1と同様にして、疲労試験を行い評価した。その結果を表3に示す。
試験片No.16〜18は、いずれも、耐摩耗処理後の疲労強度360MPa以上で、良好な疲労強度を示した。
(実施例3)
試験片No.21〜23には、表1の素材No.5の丸棒を用いた。
素材No.5の丸棒に対し、実施例1と同様の溶体化処理を行い、微視組織を針状組織とし、実施例1と同様の形状に加工した母材を得た。その後、大気中で下記に示す温度および時間の熱処理をおこなうことで、母材の表層に酸素の固溶した硬化層を形成する耐摩耗処理を行った。
No.21の試験片は、740℃、1時間の熱処理を行った例であり、表4に示すように10μm深さのビッカース硬度は420HVであった。No.22の試験片は、770℃、1時間の熱処理を行った例であり、10μm深さのビッカース硬度は470HVであった。No.23の試験片は、800℃、1時間の熱処理を行った例であり、10μm深さのビッカース硬度は530HVであった。
なお、試験片No.21〜23のビッカース硬度は、試験片の断面を鏡面研磨して荷重
10gfの条件で測定した。
Figure 0005093428
試験片No.21〜23について、上述した評価方法により耐摩耗性を評価した。また、各試験片No.21〜23について、耐摩耗性の評価前後での摩耗量を測定した。さらに、各試験片No.21〜23について、実施例1と同様にして、疲労試験を行い評価した。その結果を表4に示す。
耐摩耗性の評価の結果、試験片No.21〜23は、いずれも割れを生じなかったが、摩耗量は、No.21が50μm超、No.22が20〜50μm未満、No.23が20μm未満であった。疲労強度はいずれの試験片も360MPa以上で良好な疲労強度を示した。

Claims (3)

  1. 質量%で、Al:4.5%以上5.5%未満、Fe:1.3%以上2.3%未満、Si:0.25%以上0.50%未満、O:0.08%以上0.25%未満含有し、残部チタン及び不可避不純物からなるチタン合金母材の表層に、酸素が固溶した硬化層を有することを特徴とする疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材。
  2. 前記硬化層は、前記母材の表層に、 窒素、炭素のいずれか1種あるいは2種と、酸素とが固溶したものであることを特徴とする請求項1に記載の疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材。
  3. 前記硬化層は、断面のビッカース硬度が表面から10μm深さにおいて450HV以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材。
JP2012530020A 2011-02-10 2012-02-01 疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材 Active JP5093428B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012530020A JP5093428B2 (ja) 2011-02-10 2012-02-01 疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011027253 2011-02-10
JP2011027253 2011-02-10
JP2012530020A JP5093428B2 (ja) 2011-02-10 2012-02-01 疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材
PCT/JP2012/052265 WO2012108319A1 (ja) 2011-02-10 2012-02-01 疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5093428B2 true JP5093428B2 (ja) 2012-12-12
JPWO2012108319A1 JPWO2012108319A1 (ja) 2014-07-03

Family

ID=46638535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012530020A Active JP5093428B2 (ja) 2011-02-10 2012-02-01 疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP2674506B1 (ja)
JP (1) JP5093428B2 (ja)
KR (1) KR101492356B1 (ja)
CN (1) CN103348029B (ja)
WO (1) WO2012108319A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014027677A1 (ja) * 2012-08-15 2014-02-20 新日鐵住金株式会社 強度および靭性に優れた省資源型チタン合金部材およびその製造方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5874707B2 (ja) * 2013-04-17 2016-03-02 新日鐵住金株式会社 高強度、高ヤング率を有し疲労特性、衝撃靭性に優れるチタン合金
EP3202952B1 (en) * 2014-09-30 2022-06-22 Nippon Steel Corporation Titanium cast product unlikely to exhibit surface defects and method of manufacturing the same
KR20170045273A (ko) * 2014-09-30 2017-04-26 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 표면 결함이 발생하기 어려운 열간 압연용 티타늄 주조편 및 그 제조 방법
EP3178584A4 (en) 2014-09-30 2018-03-14 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Cast titanium slab for use in hot rolling and exhibiting excellent surface properties after hot rolling, even when omitting blooming and purifying steps, and method for producing same
EA201790491A1 (ru) * 2014-09-30 2017-07-31 Ниппон Стил Энд Сумитомо Метал Корпорейшн Титановая отливка для горячей прокатки и способ ее изготовления
JP6226087B2 (ja) 2014-11-28 2017-11-08 新日鐵住金株式会社 チタン合金部材およびチタン合金部材の製造方法
CN107002181B (zh) * 2014-11-28 2018-10-26 新日铁住金株式会社 具有高强度、高杨氏模量且疲劳特性、冲击韧性优异的钛合金
CN104818408B (zh) * 2015-05-20 2017-08-15 南京工业大学 一种高强度Ti‑Al‑Fe‑Si合金及其制备方法
CN106637049A (zh) * 2017-01-03 2017-05-10 中山源谥真空科技有限公司 一种纯钛或钛合金及其表面硬化方法
KR101963118B1 (ko) * 2017-08-16 2019-03-29 한국기계연구원 변태유기소성을 이용하여 고강도 및 고성형성을 갖는 타이타늄 합금
KR101963428B1 (ko) * 2017-10-13 2019-03-28 한국기계연구원 타이타늄 합금 및 타이타늄 합금의 제조방법
JP7107501B2 (ja) * 2018-07-11 2022-07-27 株式会社オー・ケー・シー β型チタン合金及びその製造方法
CN109182840A (zh) * 2018-09-25 2019-01-11 西安西工大超晶科技发展有限责任公司 一种低成本中强钛合金材料及其制备方法
CN112853152A (zh) * 2020-12-30 2021-05-28 西安西工大超晶科技发展有限责任公司 一种900MPa强度级别低成本钛合金材料及其制备方法
CN114480914A (zh) * 2021-11-10 2022-05-13 新疆湘润新材料科技有限公司 一种装甲用钛合金材料及其制备方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0762474A (ja) * 1993-08-30 1995-03-07 Nippon Steel Corp α+β型チタン合金
JPH0770676A (ja) * 1993-08-31 1995-03-14 Nippon Steel Corp α+β型チタン合金
JPH1150227A (ja) * 1997-07-28 1999-02-23 Mitsubishi Materials Corp Ti合金またはTi合金製機械部品の表面酸化膜形成方法
JP2002097914A (ja) * 2000-07-18 2002-04-05 Fuji Oozx Inc チタン合金製エンジンバルブ及びその製造方法
JP2005089834A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Nippon Steel Corp 電熱線用チタン合金及びその製造方法
JP2007100666A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Nippon Steel Corp 高強度チタン合金製自動車用エンジンバルブ

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62256956A (ja) 1986-04-30 1987-11-09 Honda Motor Co Ltd チタン系製品の表面処理方法
JPH0222435A (ja) 1988-07-11 1990-01-25 Nkk Corp 耐熱チタン合金
JP3306878B2 (ja) 1991-06-04 2002-07-24 大同特殊鋼株式会社 α+β型Ti合金
US5219521A (en) * 1991-07-29 1993-06-15 Titanium Metals Corporation Alpha-beta titanium-base alloy and method for processing thereof
JPH0641715A (ja) 1992-05-25 1994-02-15 Nippon Steel Corp チタン合金バルブの製造方法
JPH07269316A (ja) 1994-03-31 1995-10-17 Nippon Steel Corp 低強度チタン合金製吸気エンジンバルブ
JP2000273598A (ja) 1999-03-24 2000-10-03 Kobe Steel Ltd 加工性に優れた高強度コイル冷延Ti合金板の製法
JP4264411B2 (ja) 2004-04-09 2009-05-20 新日本製鐵株式会社 高強度α+β型チタン合金
JP2010007166A (ja) 2008-06-30 2010-01-14 Daido Steel Co Ltd 鋳造用α+β型チタン合金及びこれを用いたゴルフクラブヘッド

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0762474A (ja) * 1993-08-30 1995-03-07 Nippon Steel Corp α+β型チタン合金
JPH0770676A (ja) * 1993-08-31 1995-03-14 Nippon Steel Corp α+β型チタン合金
JPH1150227A (ja) * 1997-07-28 1999-02-23 Mitsubishi Materials Corp Ti合金またはTi合金製機械部品の表面酸化膜形成方法
JP2002097914A (ja) * 2000-07-18 2002-04-05 Fuji Oozx Inc チタン合金製エンジンバルブ及びその製造方法
JP2005089834A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Nippon Steel Corp 電熱線用チタン合金及びその製造方法
JP2007100666A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Nippon Steel Corp 高強度チタン合金製自動車用エンジンバルブ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014027677A1 (ja) * 2012-08-15 2014-02-20 新日鐵住金株式会社 強度および靭性に優れた省資源型チタン合金部材およびその製造方法
JP5477519B1 (ja) * 2012-08-15 2014-04-23 新日鐵住金株式会社 強度および靭性に優れた省資源型チタン合金部材およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2674506A1 (en) 2013-12-18
KR20130099226A (ko) 2013-09-05
CN103348029B (zh) 2016-03-30
EP2674506B1 (en) 2017-04-12
CN103348029A (zh) 2013-10-09
EP2674506A4 (en) 2016-06-01
KR101492356B1 (ko) 2015-02-10
WO2012108319A1 (ja) 2012-08-16
JPWO2012108319A1 (ja) 2014-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5093428B2 (ja) 疲労強度に優れた耐摩耗性チタン合金部材
RU2441089C1 (ru) КОРРОЗИОННО-СТОЙКИЙ СПЛАВ НА ОСНОВЕ Fe-Cr-Ni, ИЗДЕЛИЕ ИЗ НЕГО И СПОСОБ ИЗГОТОВЛЕНИЯ ИЗДЕЛИЯ
JP5328694B2 (ja) 耐熱性に優れたチタン合金製自動車用エンジンバルブ
JP6226087B2 (ja) チタン合金部材およびチタン合金部材の製造方法
JP4902280B2 (ja) 粉末鍛造部材、粉末鍛造用混合粉末および粉末鍛造部材の製造方法ならびにそれを用いた破断分割型コンロッド
JP5633489B2 (ja) Ni基合金およびNi基合金の製造方法
JP6475053B2 (ja) 二相系ステンレス鋼線およびねじ製品ならびに二相系ステンレス鋼線の製造方法
JP4517095B2 (ja) 高強度チタン合金製自動車用エンジンバルブ
JP5477519B1 (ja) 強度および靭性に優れた省資源型チタン合金部材およびその製造方法
JPWO2018003823A1 (ja) オーステナイト系ステンレス鋼
JP5412914B2 (ja) 破壊靭性に優れた高強度α+β型チタン合金およびその製造方法
JP4987615B2 (ja) 高温疲労強度および耐クリープ性に優れた耐熱部材用チタン合金
RU108037U1 (ru) ИЗДЕЛИЕ ИЗ КОРРОЗИОННО-СТОЙКОГО СПЛАВА НА ОСНОВЕ Fe-Cr-Ni
JP6602462B2 (ja) クロム基二相合金および該二相合金を用いた製造物
JP5228708B2 (ja) 耐クリープ性および高温疲労強度に優れた耐熱部材用チタン合金
JP5782753B2 (ja) 高Cr高Ni合金管の製造方法および高Cr高Ni合金
JP5737498B2 (ja) Ta及びAlが添加されたNi3(Si,Ti)系金属間化合物合金で形成された耐熱軸受及びその製造方法
JP4923996B2 (ja) 耐熱ばね及びその製造方法
WO2018066303A1 (ja) Cr基二相合金製造物およびその製造方法
JP6485692B2 (ja) 高温強度に優れた耐熱合金およびその製造方法と耐熱合金ばね
JP5522998B2 (ja) 耐熱合金
JP5218897B2 (ja) チタン合金
JP6213014B2 (ja) β型チタン合金及びその製造方法
JP7166594B2 (ja) Mo-Si-Ti-C系合金およびMo-Si-Ti-C系合金の製造方法
JP6841441B2 (ja) Mo−Si−B系合金、Mo−Si−B系合金の製造方法および摩擦撹拌接合用ツール

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120903

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5093428

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350