JP5089265B2 - アクリル酸エステル化合物、その製造中間体、及びアクリル酸エステル化合物の製造方法 - Google Patents

アクリル酸エステル化合物、その製造中間体、及びアクリル酸エステル化合物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5089265B2
JP5089265B2 JP2007166694A JP2007166694A JP5089265B2 JP 5089265 B2 JP5089265 B2 JP 5089265B2 JP 2007166694 A JP2007166694 A JP 2007166694A JP 2007166694 A JP2007166694 A JP 2007166694A JP 5089265 B2 JP5089265 B2 JP 5089265B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
acrylic ester
ester compound
formula
compound represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007166694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009001538A (ja
Inventor
裕二 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007166694A priority Critical patent/JP5089265B2/ja
Publication of JP2009001538A publication Critical patent/JP2009001538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5089265B2 publication Critical patent/JP5089265B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、有機電子写真感光体、有機EL、有機TFT、有機太陽電池等に適用される有機半導体材料として有用なアクリル酸エステル化合物に関するものである。
詳しくは、分子中に電荷輸送機能(ホール輸送性)を有する構造単位とアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル官能基とを有し、連鎖反応により架橋密度の高い重合体を形成することが可能なアクリル酸エステル化合物に関するものである。
電荷輸送機能を有している有機半導体材料は、有機電子写真感光体、有機EL、有機TFT、有機太陽電池等の、有機デバイス用半導体膜形成材料として有用なものとして、従来から研究が行われている。
このように、有機材料からなる樹脂に電荷輸送機能を持たせる方法としては、機能膜形成等においてバインダーとして使用される樹脂中に電荷輸送性材料を分散させる方法が知られており、特に電子写真感光体の技術分野において利用されている。
しかしながら、単に、電荷輸送性材料を樹脂中に混合し分散させるのみでは、かかる電荷輸送機能膜の充分な機械的強度や耐熱性を確保することは困難であり、実用的な材料の特性の観点からは劣ったものとなる場合が多い。
上記問題に鑑みて、従来においては、電荷輸送機能膜の材料特性を向上させるために、電荷輸送性材料とバインダーとして使用される樹脂との間に化学結合を形成し、一体化させる手法が行われていた。
例えば、電荷輸送性材料にラジカル重合性基を結合した電荷輸送性モノマー、及びその重合体に関する技術が提案されている。
具体的には、二つ以上の連鎖重合性官能基を具備している電荷輸送性モノマーについての提案、及びこれを電子写真感光体に応用する技術についての提案がなされている。
電荷輸送性モノマーの中でも特にアクリル酸エステル系化合物は架橋性が良好であり、従来から多数の技術提案がなされている(例えば、下記特許文献1乃至4参照。)。
このような化学結合によって材料特性の向上を図った電荷輸送性モノマーを適用することにより、耐析出性、耐摩耗性、耐傷性、感度、残留電位等の改善を図っていた。
また、芳香族三級アミン骨格を具備するアクリル酸エステル類、及びその重合体、ならびにこれを利用した電子写真感光体についての技術提案もなされている(例えば、下記特許文献5乃至7参照。)。
これらに示されているアクリル酸エステル類を適用することにより、電子写真感光体の感度と耐久性の向上効果が得られることが確かめられている。
ところで、電荷輸送性を示すホールの移動度に着目した場合、単純なトリフェニルアミン構造よりも、共役系の拡大したアミノビフェニル構造体やアミノ置換スチルベン構造体の方が、高い移動度を示すことが知られている。
すなわち、前述した電荷輸送性モノマーにおいては、特に、共役系の拡大したアミノビフェニル構造体やアミノ置換スチルベン構造体を有しているものが特に特性上優れている。
前述のように、電荷輸送性モノマーを適用し、ラジカル重合等を利用して連鎖重合させ、架橋密度が充分に高い3次元架橋膜を形成すれば、耐久性に優れ、傷が付きにくく、硬度や耐熱性も高い膜を形成することができ、各種有機半導体素子に適用した際、優れた耐久性が得られる。
しかしながら、ラジカル連鎖重合による架橋密度を高め耐久性の向上効果が得られる一方において、電荷輸送性材料として要求される本来の機能である電荷輸送性が低下してしまうという問題が発生する。
すなわち、従来の電荷輸送性モノマーは、摩耗や傷などに対する耐久性や耐熱性の向上については、多くの技術提案がなされていたが、高架橋密度構造の形成と同時に、良好な電荷輸送特性の発現を両立して達成したものについては、未だ提案がなされておらず、両者の特性を満足した電荷輸送性材料についての要望が高まっていた。
特開2000−66424号公報 特開2000−66425号公報 特開2000−206716号公報 特開2004−212959号公報 特許第3164426号公報 特許第3194392号公報 特許第3286704号公報
そこで本発明においては、上述した従来技術の問題点に鑑みて、分子中に電荷輸送機能(ホール輸送性)を具備する構造単位と、良好な連鎖重合性(例えば、ラジカル重合性)を実現可能な官能基とを有しており、他のモノマーとの相溶性や成膜性に優れ、連鎖反応によって耐摩耗性等の機械的耐久性や耐熱性の向上を実現できる高密度な架橋構造が形成可能で、かつ良好な電荷輸送特性の発現をも実現することのできるアクリル酸エステル化合物を得ることを目的とした。
鋭意検討した結果、分子中にジフェニルスチリル基構造を主要骨格として含み芳香族三級アミン構造からなる電荷輸送機能を有するヒドロキシ化合物にアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル官能基を導入することにより、上記課題を解決するアクリル酸エステル化合物が得られることを見出し本発明に至った。
請求項1の発明においては、下記構造式(1)で表されることを特徴とするアクリル酸エステル化合物を提供する。
Figure 0005089265
請求項2の発明においては、下記構造式(2)で表わされることを特徴とするアクリル酸エステル化合物を提供する。
Figure 0005089265
請求項3の発明においては、請求項1に記載の構造式(1)で表わされるアクリル酸エステル化合物の製造中間体であって、下記式(1’)で表わされるヒドロキシ化合物であることを特徴とするアクリル酸エステル化合物の製造中間体を提供する。
Figure 0005089265
請求項4の発明においては、請求項2に記載の構造式(2)で表わされるアクリル酸エステル化合物の製造中間体であって、下記式(2’)で表わされるヒドロキシ化合物であることを特徴とするアクリル酸エステル化合物の製造中間体を提供する。
Figure 0005089265
請求項5の発明においては、請求項1に記載のアクリル酸エステル化合物の製造方法であって、前記式(1’)で表わされるヒドロキシ化合物と、アクリル酸クロリド、あるいはメタクリル酸クロリドを反応させる工程により作製することを特徴とする、前記構造式(1)で表わされるアクリル酸エステル化合物の製造方法を提供する。
請求項6の発明においては、請求項2に記載のアクリル酸エステル化合物の製造方法であって、前記式(2’)で表わされるヒロドキシ化合物と、アクリル酸クロリド、あるいはメタクリル酸クロリドを反応させる工程により作製することを特徴とする、前記構造式(2)で表わされるアクリル酸エステル化合物の製造方法を提供する。
請求項1、2の、それぞれの発明に係る前記構造式(1)、(2)で表わされるアクリル酸エステル化合物は、良好な連鎖重合性(例えば、ラジカル重合性)と電荷輸送性とを有しており、成膜性に優れ、他のモノマーとの相溶性も良好であるため、UV(紫外線)、電子線、放射線等の照射やラジカル開始剤の使用により容易に重合して高密度の架橋膜形成が可能であり、かつ、高密度架橋構造を有しながら良好な電荷輸送特性を示すものである。
このため、本発明のアクリル酸エステル化合物は、良好な電荷輸送性と機械的耐久性や耐熱性の要求される各種有機半導体デバイス、例えば前出の有機電子写真感光体、有機EL、有機TFT、有機太陽電池等用の有機機能材料として極めて有用に用いることができる。
また、本発明の上記各アクリル酸エステル化合物の製造中間体として、前記式(1’)、式(2’)で表されるヒドロキシ化合物を用いれば、所定のアクリル酸エステル化合物の分子中に電荷輸送機能(ホール輸送性)を持つ構造単位を容易に導入することができる。
すなわち、ヒドロキシ化合物とアクリル酸クロリドあるいはメタクリル酸クロリドを反応させることにより目的の化合物を容易に合成することができる。
本発明の第一のアクリル酸エステル化合物は、下記式(1)で表されることを特徴とする。
Figure 0005089265
前記式(1)中のArの具体例としては、フェニル基、p−トリル基、m,p−トリル基、o,p−トリル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、ビフェニル基等が挙げられる。
Rは水素原子またはメチル基を表す。
なお、水素原子とメチル基では、連鎖重合性、例えばラジカル重合性に違いが生ずるので、使用環境により適宜選択される。
また、本発明の第二のアクリル酸エステル化合物は、下記式(2)で表されることを特徴とする。
Figure 0005089265
前記式(2)中のArの具体例としては、フェニル基、p−トリル基、m,p−トリル基、o,p−トリル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、ビフェニル基等が挙げられる。
Rは水素原子またはメチル基を表す。
なお、水素原子とメチル基では、連鎖重合性、例えばラジカル重合性に違いが生ずるので、使用環境により適宜選択される。
前記式(1)に示した第一のアクリル酸エステル化合物の具体的な構成例について、下記〔表1〕に、Ar、Rの置換基を示す。
Figure 0005089265
Figure 0005089265
Figure 0005089265
Figure 0005089265
前記式(1)、(2)で表わされる、本発明のアクリル酸エステル化合物は、それぞれ、前記式(3)、(4)で表されるヒドロキシ化合物を製造中間体に用いて、これらの中間体と、アクリル酸クロリドあるいはメタクリル酸クロリドと、反応させることにより合成することができる。
具体的には、下記に示す手順によりヒドロキシ化合物を合成し、得られたヒドロキシ化合物とアクリル酸クロリドあるいはメタクリル酸クロリドとを反応させることにより合成できる。
<ヒドロキシ化合物の合成>
下記反応式に示すように、メトキシ化合物を原料とし、これを従来知られている方法を用いて脱メチル化し、ヒドロキシ化合物を合成する(「脱メチル化によるヒドロキシ化合物の合成工程」)。
Figure 0005089265
但し、上記反応式中、Xは−CH=CH−もしくは-CH2CH2-を表す。
Arは置換基を有してもよいアリール基を表す。
上述した脱メチル化方法としては、具体的に、濃塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、トリフルオロ酢酸、ピリジン塩酸塩、ヨウ化マグネシウムエーテラート、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素等の酸を用いる方法、あるいは水酸化カリウム、グリニャール試薬、ナトリウム−ブタノール、リチウム−ビフェニル、ヨウ化リチウム−コリジン、リチウムジフェニルフォスフィド−テトラヒドロフラン、ナトリウムチオラート−ジメチルホルムアルデヒド等の塩基、あるいは有機金属試薬による方法がある。
これらの方法の中では、特に三臭化ホウ素、ナトリウムチオラート−ジメチルホルムアルデヒドを用いた方法が有効である。
本発明の、アクリル酸エステル化合物の中間体である所定のヒドロキシ化合物を得るための合成方法は、上記方法に限定されるものではない。
<アクリル化合物、あるいはメタクリル化合物の合成>
下記反応式に示すように、ヒドロキシ化合物を製造中間体として用い、本発明のアクリル酸エステル化合物を合成するためには、従来公知のエステル化法を用いて合成できる(「アクリル化、あるいはメタクリル化工程」)。
Figure 0005089265
但し、上記反応式中、Xは、−CH=CH-もしくは-CH2CH2-を表す。
Arは置換基を有してもよいアリール基を表す。
Rは水素原子またはメチル基を表す。
上記反応式に示したアクリル化あるいはメタクリル化の方法としては、ヒドロキシ化合物と、アクリル酸あるいはメタクリル酸、またはこれらカルボン酸のエステル化合物、酸ハロゲン化物または酸無水物とを反応させる方法がある。
例えば、ヒドロキシ化合物とアクリル酸とをp−トルエンスルフォン酸等のエステル化触媒と共に有機溶媒中で脱水しながら加熱撹拌することで合成できる。
また、ヒドロキシ化合物とアクリル酸クロリドとを有機溶媒中アルカリ存在下で反応させることによっても容易に合成できる。
この反応工程において用いるアルカリとしては、例えば水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ、またはその水溶液、トリエチルアミン、ピリジン等のアミン系塩基等が挙げられる。
反応に用いられる有機溶媒としては、トルエン等の炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、あるいはクロロホルム等のハロゲン系溶媒等が挙げられる。
本発明に係る、上記式(1)、(2)で表されるアクリル酸エステル化合物は、分子中にジフェニルスチリル基が結合し共役系の拡大したトリアリールアミン構造を有するため、ホールの移動度が高く良好な電荷輸送機能を発揮すると共に、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル官能基が導入されているため、良好な連鎖重合性、例えばラジカル重合性を示すという特徴を有している。
上記特徴を有していることにより、紫外線(UV)、電子線、放射線等の照射やラジカル開始剤の使用により容易に高い架橋密度の硬化樹脂膜の形成が可能であり成膜性にも優れ、摩耗等の機械的耐久性や耐熱性の要求にも対応でき、しかもこれと両立して良好な電荷輸送特性を発揮することが可能である。
このような優れた性質を有していることにより、有機電子写真感光体、有機EL、有機TFT、有機太陽電池等各種有機半導体デバイス用の有機機能材料として極めて有用である。
また、本発明のアクリル酸エステル化合物は、他のモノマーとの相溶性が良好であるという特徴も有している。
相溶可能なモノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパンアルキレン変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキシ変性(以降、EO変性と略記する)トリアクリレート、トリメチロールプロパプロピレンオキシ変性(以降、PO変性と略記する)トリアクリレート、トリメチロールプロパンカプロラクトン変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンアルキレン変性トリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、グリセロールトリアクリレート、グリセロールエピクロロヒドリン変性トリアクリレート、グリセロールEO変性トリアクリレート、グリセロールPO変性トリアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールカプロラクトン変性ヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、アルキル化ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、アルキル化ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、アルキル化ジペンタエリスリトールトリアクリレート、ジメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、リン酸EO変性トリアクリレート、2,2,5,5,−テトラヒドロキシメチルシクロペンタノンテトラアクリレート等が挙げられる。
これらのモノマーは、単独で、あるいは複数組み合わせて本発明のアクリル酸エステル化合物に混合してもよく、目的とする要求特性等に合せて選択可能である。
まあ、モノマーの混合量は、目的によっても異なるが、例えば電子写真感光体の電荷輸送層に応用する場合、通常アクリル酸エステル化合物との混合比(重量%)で0.01%〜1500%、好ましくは1%〜500%程度である。
以下、本発明のアクリル酸エステル化合物の具体的合成と、その特性の評価について例を挙げて説明する。但し、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。
(合成例1)
〔4-(2,2-ジフェニルエチニル)-N-(4-メチルフェニル)-N-(4-ヒドロキシ-4’-スチルベン)-ベンゼンアミンの合成〕
攪拌装置、温度計、冷却管をつけた反応容器に、4-(2,2-ジフェニルエチニル)-N-(4-メチルフェニル)-N-(4-メトキシ-4’-スチルベン)-ベンゼンアミン:4.88g、ナトリムチオラート:2.0g、脱水ジメチルホルムアルデヒド:100mlを入れ、アルゴンガス雰囲気下にて120℃で5時間反応を行った。
その後、反応液を氷水に注ぎ込み、塩化メチレンで抽出した。
有機層を水洗した後、分離し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒:トルエン/酢酸エチル=9/1)で精製し、目的の生成物を得た(収量4.61g、黄色アモルファス)。
この合成された生成物の質量分析を行った結果、大気圧化学イオン化法によりイオン化してネガティブで求めた単位電荷あたりの質量は、m/z=554であり、分子量−1(プロトン脱離)の値に一致した。
(合成例2)
〔例示化合物1の合成〕
攪拌装置、温度計、冷却管、滴下漏斗をつけた反応容器に、4-(2,2-ジフェニルエチニル)-N-(4-メチルフェニル)-N-(4-ヒドロキシ-4’-スチルベン)-ベンゼンアミン:4.50g、トリエチルアミン:1.90g、脱水テトラヒドロフラン:100mlを入れ、氷冷下で攪拌した。続いて塩化アクリロイル:1.55gを滴下した。
その後、30分間室温で反応を行った。
反応終了後、反応液を氷水へ注ぎ込み、塩化メチレンで抽出した。
有機層を水洗した後、分離し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒:トルエン/c−Hex=1/1)で精製し、目的の生成物を得た(収量4.36g、黄色結晶、融点140.5〜141.5℃、赤外吸収スペクトルを図1に示す。)。
この合成された生成物の質量分析を行った結果、大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量は、m/z=610であり、分子量+1(プロトン付加)の値に一致した。
(合成例3)
〔4-(2,2-ジフェニルエチニル)-N-(4-メチルフェニル)-N-(4-ヒドロキシ-4’-エチニルベンゼン)-ベンゼンアミンの合成〕
攪拌装置、温度計、冷却管をつけた反応容器に、4-(2,2-ジフェニルエチニル)-N-(4-メチルフェニル)-N-(4-メトキシ-4’-エチニルベンゼン)-ベンゼンアミン:3.64g、脱水塩化メチレン:50mlを入れ、氷冷下で撹拌した。
続いて、1Mの三臭化ホウ素の塩化メチレン溶液:7mlを滴下し、更に同温度で3時間反応を行った。
その後、反応液を氷水に注ぎ込み、塩化メチレンで抽出した。
有機層を水洗した後、分離し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒:トルエン)で精製し、目的の生成物を得た(収量3.84g、黄色アモルファス、赤外吸収スペクトルを図2に示す。)。
この合成された生成物の質量分析を行った結果、大気圧化学イオン化法によりイオン化してネガティブで求めた単位電荷あたりの質量は、m/z=556であり、分子量−1(プロトン脱離)の値に一致した。
(合成例4)
〔例示化合物11(表2)の合成〕
攪拌装置、温度計、冷却管、滴下漏斗をつけた反応容器に、4-(2,2-ジフェニルエチニル)-N-(4-メチルフェニル)-N-(4-ヒドロキシ-4’-エチニルベンゼン)-ベンゼンアミン:3.75g、トリエチルアミン:1.52g、脱水テトラヒドロフラン:100mlを入れ、氷冷下で攪拌した。
続いて、塩化アクリロイル:1.22gを滴下した。
その後、30分間室温で反応を行った。
反応終了後、反応液を氷水へ注ぎ込み、塩化メチレンで抽出した。
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:トルエン)により精製し、目的物を得た(収量2.56g、黄色アモルファス、赤外吸収スペクトルを図3に示す。)。
この合成された生成物の質量分析を行った結果、大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量は、m/z=612であり、分子量−1(プロトン脱離)の値に一致した。
上述において説明した脱メチル化反応により合成される前記一般式(3)、(4)で表されるヒドロキシ化合物を製造中間体に用い、これとアクリル酸クロリドを反応させることによって前記一般式(1)、(2)で表される本発明のアクリル酸エステル化合物が容易に製造される。
更に、上記反応により前出〔表1〕、〔表2〕に示した例示化合物1〜20も、同様に容易に製造されることが確かめられた。
なお、アクリル酸クロリドの代りにメタクリル酸クロリドを用いて反応させた場合にも同様に本発明のアクリル酸エステル化合物が容易に製造できた。
(評価例1)
<硬化膜からの溶出量>
上記合成例2、4で生成した、表1中の例示化合物1、表2中の例示化合物11及び下記比較用の化合物(I)〜(VII)を用いて、以下の塗工液(A)〜塗工液(I)を調製した。
これらの塗工液:9種を、アルミ板上にブレード塗工して指触乾燥後、下記条件にて紫外線を照射し、それぞれ厚さ5μmの硬化膜を作製した。
作製された硬化膜をテトラヒドロフランに7日間浸漬し、硬化膜からの溶出量を測定した。
評価結果を下記表3に示す。
以下、「部」は全て「重量部」を示す。
〈塗工液A〉
例示化合物1: 10部
トリメチロールプロパントリアクリレート: 10部
重合開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン): 1部
テトラヒドロフラン: 84部
〈塗工液B〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物1に代えて、例示化合物11を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Bを調製した。
〈塗工液C〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物1に代えて、比較化合物として下記化合物(I)を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Cを調製した。
Figure 0005089265
〈塗工液D〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物1に代えて、比較化合物として、下記化合物(II)を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Dを調製した。
Figure 0005089265
〈塗工液E〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物1に代えて、比較化合物として下記化合物(III)を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Eを調製した。
Figure 0005089265
〈塗工液F〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物1に代えて、比較化合物として下記化合物(IV)を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Fを調製した。
Figure 0005089265
〈塗工液G〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物1に代えて、比較化合物として下記化合物(V)を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Gを調製した。
Figure 0005089265
〈塗工液H〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物1に代えて、比較化合物として下記化合物(VI)を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Hを調製した。
Figure 0005089265
〈塗工液I〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物1に代えて、比較化合物として下記化合物(VII)を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Iを調製した。
Figure 0005089265
<硬化膜形成のための紫外線照射条件>
ランプ:メタルハライドランプ 160W/cm2
照射距離:120mm
照射強度:500mW/cm2
照射時間:60秒
Figure 0005089265
上記表3の評価結果から、本発明のアクリル酸エステル化合物は、比較例に示した従来知られている電荷輸送性モノマーと比べて溶出量が少なく、連鎖重合により架橋密度の高い硬化膜が形成されていることが確かめられた。
このような高密度架橋構造により、各種有機半導体デバイス用の有機機能材料として適用する場合に要求される摩耗や傷等に対する機械的耐久性や耐熱性の向上に応えることができる。
(評価例2)
<電荷輸送性評価>
アルミ板上に下記組成の下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工液を順次、塗布、乾燥することにより、0.3μmの下引き層、0.3μmの電荷発生層、20μmの電荷輸送層を形成して9種類の感光体(1)〜(9)を作製した。
なお、9種類の感光体における電荷輸送層用塗工液の組成分として、それぞれ前記合成例において合成した本発明の例示化合物1、11及び上記硬化性評価において用いた化合物(I)〜(VII)の各アクリル化合物を用いた。
〈下引き層用塗工液〉
ポリアミド樹脂(CM−8000:東レ社製): 2部
メタノール : 49部
ブタノール : 49部
〈電荷発生層用塗工液〉
下記構造式(VIII)のビスアゾ顔料 : 2.5部
ポリビニルブチラール(XYHL:UCC社製): 0.5部
シクロヘキサノン : 200部
メチルエチルケトン : 80部
Figure 0005089265
〈電荷輸送層用塗工液:(1)〜(9)〉
ビスフェノールZポリカーボネート
(パンライトTS−2050、帝人化成社製):10部
電荷輸送性モノマー(表4に示すアクリル酸エステル化合物):10部
テトラヒドロフラン : 80部
1%シリコーンオイルのテトラヒドロフラン溶液
(KF−50−100CS、信越化学工業社製) :0.2部
上記により得られた感光体(1)〜(9)について、市販の静電複写紙試験装置[(株)川口電機製作所製EPA−8200型]を用い、半減露光量と残留電位から電荷輸送性を評価した。
すなわち、暗所で−6kVのコロナ放電により−800Vに帯電せしめた後、タングステンランプ光を感光体表面での照度が4.5luxになるように照射して、電位が1/2になるまでの時間(秒)を求め、半減露光量E1/2 (lux・sec)を算出した。
また、露光30秒後の残留電位(−V)を求めた。なお、半減露光量が小さいほど感度が良く、残留電位が小さいほど電荷のトラップが少ないことを表す。
評価結果を下記表4に示す。
Figure 0005089265
上記評価結果から、従来のアクリル化合物を用いた比較の感光体(3)〜(9)に比べて、本発明のアクリル酸エステル化合物を用いた感光体(1)及び(2)は、半減露光量が小さく感度が良好であり、残留電位が無く電荷のトラップの無いことが明確であり良好な電荷輸送性を示すことが確かめられた。
上述した評価例1(硬化膜からの溶出量)及び評価例2(電荷輸送性評価)から、連鎖反応により機械的耐久性や耐熱性に対応できる高密度な架橋構造の形成と共に、良好な電荷輸送特性の発現を両立することができるのは本発明のアクリル酸エステル化合物であり、従来公知の電荷輸送性モノマーの場合にはいずれも両立を達成することができない。従って、本発明のアクリル酸エステル化合物は前記各種有機半導体デバイスを提供するための材料として極めて有効であることが確認された。
合成例2において得られた化合物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)であり、横軸は波数(cm-1)を示し、縦軸は透過度(%)を示す。 合成例3において得られた化合物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)であり、横軸は波数(cm-1)を示し、縦軸は透過度(%)を示す。 合成例4において得られた化合物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)であり、横軸は波数(cm-1)を示し、縦軸は透過度(%)を示す。

Claims (6)

  1. 下記構造式(1)で表されることを特徴とするアクリル酸エステル化合物。
    Figure 0005089265
  2. 下記構造式(2)で表わされることを特徴とするアクリル酸エステル化合物。
    Figure 0005089265
  3. 請求項1に記載の構造式(1)で表わされるアクリル酸エステル化合物の製造中間体であって、
    下記式(1’)で表わされるヒドロキシ化合物であることを特徴とするアクリル酸エステル化合物の製造中間体。
    Figure 0005089265
  4. 請求項2に記載の構造式(2)で表わされるアクリル酸エステル化合物の製造中間体であって、
    下記式式(2’)で表わされるヒドロキシ化合物であることを特徴とするアクリル酸エステル化合物の製造中間体。
    Figure 0005089265
  5. 請求項1に記載のアクリル酸エステル化合物の製造方法であって、
    前記式(1’)で表わされるヒドロキシ化合物と、アクリル酸クロリド、あるいはメタクリル酸クロリドを反応させる工程により作製することを特徴とする、前記構造式(1)で表わされるアクリル酸エステル化合物の製造方法。
  6. 請求項2に記載のアクリル酸エステル化合物の製造方法であって、
    前記式(2’)で表わされるヒロドキシ化合物と、アクリル酸クロリド、あるいはメタクリル酸クロリドを反応させる工程により作製することを特徴とする、前記式構造式(2)で表わされるアクリル酸エステル化合物の製造方法。
JP2007166694A 2007-06-25 2007-06-25 アクリル酸エステル化合物、その製造中間体、及びアクリル酸エステル化合物の製造方法 Expired - Fee Related JP5089265B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166694A JP5089265B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 アクリル酸エステル化合物、その製造中間体、及びアクリル酸エステル化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166694A JP5089265B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 アクリル酸エステル化合物、その製造中間体、及びアクリル酸エステル化合物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009001538A JP2009001538A (ja) 2009-01-08
JP5089265B2 true JP5089265B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=40318343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007166694A Expired - Fee Related JP5089265B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 アクリル酸エステル化合物、その製造中間体、及びアクリル酸エステル化合物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5089265B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3690633B2 (ja) * 1998-05-29 2005-08-31 株式会社リコー 電子写真感光体
JP2002221810A (ja) * 2001-01-25 2002-08-09 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、これを用いた画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2002268258A (ja) * 2001-03-12 2002-09-18 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、及びそれを用いたプロセスカートリッジ
JP4079350B2 (ja) * 2002-04-17 2008-04-23 株式会社リコー 電子写真感光体、これを搭載した画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP4117736B2 (ja) * 2003-06-13 2008-07-16 株式会社リコー トリアリールアミン高分子化合物、電子写真感光体用塗料、電子写真感光体、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP4046336B2 (ja) * 2003-08-01 2008-02-13 株式会社リコー 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP4056063B2 (ja) * 2003-09-02 2008-03-05 株式会社リコー 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2005215025A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009001538A (ja) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6127130B2 (ja) 新規のオキシムエステルフルオレン化合物、およびこれを含む光重合開始剤、並びにフォトレジスト組成物
KR101963931B1 (ko) 흑색 감광성 수지 조성물, 이를 이용한 블랙매트릭스 및 이를 구비한 화상 표시 장치
JP2020015745A (ja) ビニル基含有フルオレン系化合物
CN109388025B (zh) 着色感光性树脂组合物、包含该组合物的滤色器和包含该滤色器的显示装置
TW201233690A (en) Fluorine-containing polymerizable resin, active energy ray-curable composition using the same and cured product thereof
JP2014139642A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP5549844B2 (ja) 新規メチロール化合物とアルデヒド化合物、及び該メチロール化合物の製法
JP2002293762A (ja) モノアクリレートフルオレン化合物、該化合物を含有する組成物、及びその硬化物
JP4699804B2 (ja) アクリル酸エステル化合物とその製造方法及び製造中間体
JP4699803B2 (ja) アクリル酸エステル化合物とその製造方法及び製造中間体
JP5089265B2 (ja) アクリル酸エステル化合物、その製造中間体、及びアクリル酸エステル化合物の製造方法
JP5273431B2 (ja) 新規なアクリル酸エステル化合物、その製造中間体、及びその製造方法
JP3892926B2 (ja) カリックスアレーン誘導体及びそれを含有する硬化性樹脂組成物
JP4368788B2 (ja) アクリル酸エステル化合物及びその製造中間体
JP4593199B2 (ja) アクリル酸エステル化合物及びその製造方法
JP7124560B2 (ja) 電荷輸送性ポリエステル樹脂
JP5266747B2 (ja) アクリル酸エステル化合物及びその製造方法
JP4813089B2 (ja) アクリル酸エステル化合物及びアクリル酸エステル化合物混合体
JP2001302578A (ja) 重合性液晶化合物及びそれらを利用した電荷輸送材料
JP2008081682A (ja) (メタ)アクリロイルオキシナフタレン化合物を含有する光硬化性組成物およびその硬化方法
JP3147192B2 (ja) ポリカーボネートオーバーコーティングを有する光導電性像形成部材
JP7167552B2 (ja) 電荷輸送性樹脂及び電荷輸送性樹脂の製造方法
KR20160071994A (ko) 흑색 감광성 수지 조성물, 이를 이용한 블랙매트릭스 및 이를 구비한 화상 표시 장치
KR20160121623A (ko) 신규한 플루오렌일 옥심 에스테르 화합물, 이를 포함하는 광중합 개시제 및 포토레지스트 조성물
KR101991838B1 (ko) 신규 1,3-벤조디아졸 베타-옥심 에스테르 화합물 및 이를 포함하는 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120813

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120911

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5089265

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees