JP4699804B2 - アクリル酸エステル化合物とその製造方法及び製造中間体 - Google Patents

アクリル酸エステル化合物とその製造方法及び製造中間体 Download PDF

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本発明は、有機電子写真感光体、有機EL、有機TFT、有機太陽電池等に用いられる有機半導体材料して有用である新規なアクリル酸エステル化合物に関し、詳しくは分子中に電荷輸送機能(ホール輸送性)を持つ構造単位とアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル官能基を有し、連鎖反応により架橋密度の高い重合体を形成することが可能なアクリル酸エステル化合物とその製造方法及び製造中間体に関する。
電荷輸送機能を有する有機半導体材料は、有機電子写真感光体、有機EL、有機TFT、有機太陽電池等の各種用途において有用である。このような用途に用いられる有機材料、すなわち機能膜形成等においてバインダーとして使用される樹脂に電荷輸送機能を持たせる方法としては、電荷輸送性材料を樹脂中に混合、分散させる方法が最も一般的であり、電子写真感光体ではこの手法が広く採用されている。
しかしながら、単に電荷輸送性材料を樹脂中に混合、分散させるだけでは電荷輸送機能膜の機械的強度や耐熱性を確保するのが難しく特性として十分なものが得られない。したがって、これらの特性を向上するためには電荷輸送性材料とバインダーとして使用される樹脂を結合させて一体化させることが有効な手法である。
このため、近年、電荷輸送性材料と樹脂を一体化させる取り組みが行われており、電荷輸送性構造体に連鎖重合性官能基、例えばラジカル重合性基を結合した電荷輸送性モノマー及びその重合体が種々提案されている。
例えば、二つ以上の連鎖重合性官能基を有する種々の電荷輸送性モノマーが提案されており、これらを電子写真感光体に応用することが提案されている。電荷輸送性モノマーの中でも特にアクリル酸エステル系化合物は架橋性が良好であり多数提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。このような電荷輸送性モノマーを用いることにより、耐析出性、耐摩耗性、耐傷性、感度、残留電位などが改善されるとしている。
また、本出願人は先に、トリフェニルアミン骨格を有するアクリル酸エステル類及びその重合体を提案した(例えば、特許文献3参照。)。このアクリル酸エステル類を用いることにより、電子写真感光体の感度と耐久性の向上が図れる。
電荷輸送性を示すホールの移動度に着目した場合、単純なトリフェニルアミン構造よりも共役系の拡大したアミノビフェニル構造体やアミノ置換スチルベン構造体が高い移動度を示すことが知られており、上記開示電荷輸送性モノマーの内、これらの構造を有したものは特に有用な材料である。このような電荷輸送性モノマーを用いて連鎖重合し、十分に架橋密度の高い3次元架橋膜を形成すれば、傷が付きにくく、硬度や耐熱性の高い膜が得られるので各種有機半導体素子に用いた際に耐久性向上を図ることができる。しかしながら、架橋密度を高めることによって、本来必要とされる電荷輸送性が低下し、十分な機能が得られないという問題がある。
すなわち、これまで提案されてきた多数の電荷輸送性モノマーの場合には、耐摩耗性や耐傷性など各種耐久性や耐熱性の要求に対応できる高架橋密度構造の形成と、良好な電荷輸送特性の発現を両立して達成できるものはなく、両者を満足することのできる新規な化合物の開発が望まれていた。
特開2000−66424号公報 特開2000−206716号公報 特許第3164426号明細書
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、分子中に電荷輸送機能(ホール輸送性)を持つ構造単位と良好な連鎖重合性(例えば、ラジカル重合性)の官能基を有し、他のモノマーとの相溶性や成膜性にも優れ、連鎖反応により摩耗等の機械的耐久性や耐熱性の要求に対応できる高密度な架橋構造の形成と共に、良好な電荷輸送特性の発現を両立することができる新規なアクリル酸エステル化合物とその製造方法及び製造中間体を提供することを目的とする。
なお、本発明における「アクリル酸エステル化合物」は、「アクリル酸エステル官能基及び/又はメタクリル酸エステル官能基を有する化合物」を指すものと定義する。
本発明者らは鋭意検討した結果、分子中にビフェニル構造単位を主要骨格として含む三級アミン構造からなる電荷輸送機能を有するヒドロキシ化合物にアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル官能基を導入することにより、上記課題を解決するアクリル酸エステル化合物が得られることを見出し本発明に至った。以下、本発明について具体的に説明する。
なお、以降の記載において、一般式(1)、(4)で表されるアクリル酸エステル化合物、それらの製造中間体(一般式(5)、(8)で表されるヒドロキシ化合物)、及び、一般式(5)で表されるヒドロキシ化合物を用いて一般式(1)で表されるアクリル酸エステル化合物を製造する方法、及び、一般式(8)で表されるヒドロキシ化合物を用いて一般式(4)で表されるアクリル酸エステル化合物を製造する方法は、参考例としてのものである。
本発明は、下記一般式(1)で表されることを特徴とするアクリル酸エステル化合物である。
Figure 0004699804
(式中、R1、R2は同一または異なってもよく、水素原子またはメチル基を表す。R3、R4、R5、R6は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表す。Ar1は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい縮合多環炭化水素基または置換基を有してもよいヘテロ環基を表し、それぞれの置換基はN、O、CH2、C(CH32を介してアルキル基、アラルキル基、アリール基、縮合多環炭化水素基またはヘテロ環基に結合してもよい。a、b、c、dは同一または異なってもよく0〜4の整数を表す。)
また本発明は、下記一般式(2)で表されることを特徴とするアクリル酸エステル化合物である。
Figure 0004699804
(式中、R7、R8は同一または異なってもよく、水素原子またはメチル基を表す。R9、R10、R11、R12は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。Ar2は置換基を有してもよいアルキレン基、置換基を有してもよいアリーレン基、置換基を有してもよい2価の縮合多環炭化水素基または置換基を有してもよい2価のヘテロ環基を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。13、R14は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基または置換基を有してもよい縮合多環炭化水素基を表し、R13とR14は結合してヘテロ環を形成してもよく、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。e、f、g、hは同一または異なってもよく0〜4の整数を表す。)
また本発明は、下記一般式(3)で表されることを特徴とするアクリル酸エステル化合物である。
Figure 0004699804
(式中、R15、R16は同一または異なってもよく、水素原子またはメチル基を表す。R17、R18、R19、R20、R23、R24は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。21、R22は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基または置換基を有してもよい縮合多環炭化水素基を表し、R21とR22は結合してヘテロ環を形成してもよく、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。i、j、k、l、m、nは同一または異なってもよく0〜4の整数を表す。)
さらに本発明は、下記一般式(4)で表されることを特徴とするアクリル酸エステル化合物である。
Figure 0004699804
(式中、R25、R26は同一または異なってもよく、水素原子またはメチル基を表す。R27、R28、R29、R30は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表す。R31、R32は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基または置換基を有してもよいヘテロ環基を表し、Ar3は置換基を有してもよいアルキレン基、置換基を有してもよいアリーレン基、置換基を有してもよい2価のヘテロ環基または置換基を有してもよい2価の縮合多環炭化水素基を表す。p、q、r、sは同一又は異なってもよく0〜4の整数を表す。)
そして本発明は、前記一般式(1)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造中間体であって、下記一般式(5)で表されるヒドロキシ化合物であることを特徴とするアクリル酸エステル化合物の製造中間体に係るものである。
Figure 0004699804
(式中、R3、R4、R5、R6は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表す。Ar1は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい縮合多環炭化水素基または置換基を有してもよいヘテロ環基を表し、それぞれの置換基はN、O、CH2、C(CH32を介してアルキル基、アラルキル基、アリール基、縮合多環炭化水素基またはヘテロ環基に結合してもよい。a、b、c、dは同一または異なってもよく0〜4の整数を表す。)
また本発明は、前記一般式(2)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造中間体であって、下記一般式(6)で表されるヒドロキシ化合物であることを特徴とするアクリル酸エステル化合物の製造中間体に係るものである。
Figure 0004699804
(式中、R9、R10、R11、R12は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。Ar2は置換基を有してもよいアルキレン基、置換基を有してもよいアリーレン基、置換基を有してもよい2価の縮合多環炭化水素基または置換基を有してもよい2価のヘテロ環基を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。13、R14は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基または置換基を有してもよい縮合多環炭化水素基を表し、R13とR14は結合してヘテロ環を形成してもよく、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。e、f、g、hは同一または異なってもよく0〜4の整数を表す。)
また本発明は、前記一般式(3)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造中間体であって、下記一般式(7)で表されるヒドロキシ化合物であることを特徴とするアクリル酸エステル化合物の製造中間体に係るものである。
Figure 0004699804
(式中、R17、R18、R19、R20、R23、R24は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。21、R22は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基または置換基を有してもよい縮合多環炭化水素基を表し、R21とR22は結合してヘテロ環を形成してもよく、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。i、j、k、l、m、nは同一または異なってもよく0〜4の整数を表す。)
さらに本発明は、前記一般式(4)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造中間体であって、下記一般式(8)で表されるヒドロキシ化合物であることを特徴とするアクリル酸エステル化合物の製造中間体に係るものである。
Figure 0004699804
(式中、R27、R28、R29、R30は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表す。R31、R32は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基または置換基を有してもよいヘテロ環基を表し、Ar3は置換基を有してもよいアルキレン基、置換基を有してもよいアリーレン基、置換基を有してもよい2価のヘテロ環基または置換基を有してもよい2価の縮合多環炭化水素基を表す。p、q、r、sは同一又は異なってもよく0〜4の整数を表す。)
である。
また本発明は、前記一般式(5)で表されるヒドロキシ化合物とアクリル酸クロリドあるいはメタクリル酸クロリドを反応させて得ることを特徴とする前記一般式(1)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造方法に係るものである。
さらに本発明は、前記一般式(6)で表されるヒドロキシ化合物とアクリル酸クロリドあるいはメタクリル酸クロリドを反応させて得ることを特徴とする前記一般式(2)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造方法に係るものである。
さらにまた本発明は、前記一般式(7)で表されるヒドロキシ化合物とアクリル酸クロリドあるいはメタクリル酸クロリドを反応させて得ることを特徴とする前記一般式(3)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造方法に係るものである。
そして本発明は、前記一般式(8)で表されるヒドロキシ化合物とアクリル酸クロリドあるいはメタクリル酸クロリドを反応させて得ることを特徴とする前記一般式(4)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造方法に係るものである。
本発明の前記一般式(1)、(2)、(3)、(4)で表されるアクリル酸エステル化合物は、連鎖重合性(例えば、ラジカル重合性)と電荷輸送性を有し、成膜性や他のモノマーとの相溶性にも優れるため、UV(紫外線)、電子線、放射線等の照射やラジカル開始剤の使用により容易に重合して高密度の架橋膜形成が可能であり、しかも高密度架橋構造を有しながら良好な電荷輸送特性を示す。このため、良好な電荷輸送性と機械的耐久性や耐熱性の要求される各種有機半導体デバイス、例えば前出の有機電子写真感光体、有機EL、有機TFT、有機太陽電池等用の有機機能材料として極めて有用に用いることができる。
また本発明の上記各アクリル酸エステル化合物の製造中間体として、前記一般式(5)、(6)、(7)、(8)で表されるヒドロキシ化合物を用いれば、所定のアクリル酸エステル化合物の分子中に電荷輸送機能(ホール輸送性)を持つ構造単位を容易に導入することができる。すなわち、ヒドロキシ化合物とアクリル酸クロリドあるいはメタクリル酸クロリドを反応させることにより目的の化合物を容易に合成することができる。
以下、本発明の詳細を説明する。
本発明のアクリル酸エステル化合物は、前記一般式(1)で表されることを特徴とする。
一般式(1)におけるR1、R2は水素原子またはメチル基を表し、同一でも異なってもよい。なお、水素原子とメチル基では、連鎖重合性、例えばラジカル重合性に違いが生ずるので、使用環境により適宜選択される。
3、R4、R5、R6の具体例としては、メチル基、エチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、2−プロピルオキシ基等のアルコキシ基、フェニル基、p−トリル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等のアリール基、2−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、ベンゾチオフェン−2−イル基、2−ベンゾチアゾリル基等のヘテロ環基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子を挙げることができる。この中で、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはヘテロ環基はそれぞれ置換基を有していてもよく、その置換基の具体例としては、上述の、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子をそれぞれ挙げることができる。
Ar1の具体例としては、メチル基、エチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基等のアルキル基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、フェニル基、p−トリル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等のアリール基、フルオレニル基等の縮合多環炭化水素基、または2−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、ベンゾチオフェン−2−イル基、2−ベンゾチアゾリル基等のヘテロ環基を挙げることができ、これらは置換基を有していてもよく、その置換基の具体例としては、上述の、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子を挙げることができる。
これらAr1の置換基はN、O、CH2、C(CH32を介してアルキル基、アラルキル基、アリール基、縮合多環炭化水素基またはヘテロ環基に結合してもよい。置換基自体が上述のアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子等の置換基を有していてもよい。
また、本発明のアクリル酸エステル化合物は、前記一般式(2)で表されることを特徴とする。
一般式(2)におけるR5、R6は水素原子またはメチル基を表し、同一でも異なってもよい。上記のように水素原子とメチル基では、連鎖重合性、例えばラジカル重合性に違いが生ずるので、使用環境により適宜選択される。R9、R10、R11、R12の具体例としては、それぞれ前述の一般式(1)で説明した、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基またはハロゲン原子を挙げることができ、このうちアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはヘテロ環基は置換基を有していてもよい。その置換基の具体例としては、上述の、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子を挙げることができる。
Ar2の具体例としてはメチレン基、1,2−エチレン基等のアルキレン基を、1,2−フェニレン、1,4−フェニレン、4,4’−ビフェニレン、2,6−ナフチレン等のアリーレン基を、フルオレニリデン等の2価の縮合多環炭化水素基を、2,5−チエニレン、2,5’−ジチエニレン等の2価のヘテロ環基を挙げることができる。これらは置換基を有していてもよく、その置換基の具体例としては、前述の、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子をそれぞれ挙げることができる。アリーレン基としては、フェニル基が酸素原子またはCH2、C(CH3)等の2価の基により結合された2価の基であってもよい。
13、R14の具体例としては、上述のアルキル基、ベンジル基、1−ナフチルメチル基等のアラルキル基、上述のアリール基、上述のヘテロ環基または上述の縮合多環炭化水素基、あるいはR13とR14が結合して形成されたカルバゾール基等のヘテロ環基を挙げることができ、それぞれ置換基を有していてもよい。その置換基の具体例としては、上述の、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子をそれぞれ挙げることができる。
また、本発明のアクリル酸エステル化合物は、前記一般式(3)で表されることを特徴とする。
一般式(3)におけるR15、R16は水素原子またはメチル基を表し、同一でも異なってもよい。上記同様に水素原子とメチル基では、連鎖重合性、例えばラジカル重合性に違いが生ずるので、使用環境により適宜選択される。
17、R18、R19、R20、R23、R24の具体例としては、前述の、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基またはハロゲン原子を挙げることができ、このうちアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはヘテロ環基は置換基を有していてもよい。その置換基の具体例としては、前述の、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子を挙げることができる。
21、R22の具体例としては、前述の、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基または縮合多環炭化水素基を挙げることができ、それぞれ置換基を有していてもよい。その置換基の具体例としては、前述の、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子を挙げることができる。
さらに、本発明のアクリル酸エステル化合物は、前記一般式(4)で表されることを特徴とする。
一般式(4)におけるR25、R26は水素原子またはメチル基を表し、同一でも異なってもよい。前記同様に水素原子とメチル基では、連鎖重合性、例えばラジカル重合性に違いが生ずるので、使用環境により適宜選択される。
27、R28、R29、R30の具体例としては、前述の、
アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基またはハロゲン原子をそれぞれ挙げることができ、このうちアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはヘテロ環基は置換基を有していてもよい。その置換基の具体例としては、前述の、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子をそれぞれ挙げることができる。
31、R32の具体例としては、前述の、アルキル基、アラルキル基、アリール基またはヘテロ環基を挙げることができ、それぞれ置換基を有していてもよい。その置換基の具体例としては、前述の、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子をそれぞれ挙げることができる。
Ar3の置換基を有してもよいアルキレン基の具体例としては下記一般式(A−1)〜(A−6)で示されるものを、置換基を有していてもよいアリーレン基及び置換基を有してもよい2価の縮合多環炭化水素基の具体例としては下記一般式(A−7)〜(A−17)で示されるものを挙げることができる。
Figure 0004699804
ここで、R21は水素原子、または置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロ環またはハロゲン原子を表し、yは0〜4の整数を表す。R21の具体例としては前述のアルキル基、前述のアルコキシ基、前述のアリール基、前述のヘテロ環、前述のハロゲン原子を挙げることができる。
前記一般式(1)〜(4)で表される本発明のアクリル酸エステル化合物の具体例を以下に示すが、本発明は何らこれら例示の化合物に限定されるものではない。
先ず、前記一般式(1)〜(3)で表される本発明のアクリル酸エステル化合物を下記一般式(B−1)〜(B−57)に示す。
Figure 0004699804
Figure 0004699804
Figure 0004699804
Figure 0004699804
Figure 0004699804
Figure 0004699804
Figure 0004699804
Figure 0004699804
Figure 0004699804
Figure 0004699804
Figure 0004699804
次に、前記一般式(4)で表される本発明のアクリル酸エステル化合物を下記一般式(C−1)〜(C−33)に示す。
Figure 0004699804
Figure 0004699804
Figure 0004699804
Figure 0004699804
Figure 0004699804
前記一般式(1)〜(4)で表される本発明のアクリル酸エステル化合物は、新規物質であり、それぞれ前記一般式(5)〜(8)で表されるヒドロキシ化合物を製造中間体に用い、これらの中間体とアクリル酸クロリドあるいはメタクリル酸クロリドを反応させることにより合成することができる。
例えば、以下の手順でヒドロキシ化合物を合成し、得られたヒドロキシ化合物とアクリル酸クロリドあるいはメタクリル酸クロリドを反応させて本発明のアクリル化合物あるいはメタクリル化合物を容易に合成することができる。
<ヒドロキシ化合物の合成>
下記反応式(a)に示すようにメトキシ化合物(E−1)を原料とし、これを従来知られている方法を用いて脱メチル化し、ヒドロキシ化合物(E−2)を合成することができる(「脱メチル化によるヒドロキシ化合物の合成工程」)。
なお、反応式(a)中の化合物の構造式は省略しており、E−2は一般式(5)〜(8)で示したヒドロキシ化合物が有する構造式のものを示し、E−1は相当する構造式のメトキシ化合物を示す。
Figure 0004699804
(式中、Rは一般式(5)〜(8)で示したR3〜R6、R9〜R12、R17〜R20、R27〜R30と同義である。)
すなわち、上記の具体的な脱メチル化の方法としては、濃塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、トリフルオロ酢酸、ピリジン塩酸塩、ヨウ化マグネシウムエーテラート、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素等の酸を用いる方法、あるいは水酸化カリウム、グリニャール試薬、ナトリウム−ブタノール、リチウム−ビフェニル、ヨウ化リチウム−コリジン、リチウムジフェニルフォスフィド−THF、ナトリウムチオラート−DMFなどの塩基、あるいは有機金属試薬による方法がある。
これらの方法の中では、特に三臭化ホウ素、ナトリウムチオラート−DMFを用いた方法が有効であるが、本願発明の中間体であるヒドロキシ化合物を得るための合成方法は、これらに限定されるものではない。具体的な合成例については後述の実施例に示す。
上記合成により得られる本発明のヒドロキシ化合物は、前記一般式(5)〜(8)で表されることを特徴とし、一般式(5)〜(8)におけるR3〜R6、R9〜R12、R17〜R20、R27〜R30の具体例は、前記一般式(1)〜(4)で示したものと同様である。
<アクリル化合物、あるいはメタクリル化合物の合成>
下記反応式(b)に示すようにヒドロキシ化合物(E−2)を製造中間体として用い、例えばアクリル酸エステル化合物(E−3)を合成するには、従来知られているエステル化法を用いて同様に合成することができる(「アクリル化、あるいはメタクリル化工程」)。なお、反応式(b)中の各化合物の構造式は省略しており、E−2は一般式(5)〜(8)で示したヒドロキシ化合物が有する構造式のものを、E−3は一般式(1)〜(4)で示したアクリル酸エステル化合物が有する構造式のものを示す。
Figure 0004699804
(式中、Rは一般式(1)〜(4)、(5)〜(8)で示したR3〜R6、R9〜R12、R17〜R20、R27〜R30と、R’は一般式(1)〜(4)で示したR1、R2、R7、R8、R15、R16、R25、R26と同義である。)
すなわち、上記の具体的なアクリル化あるいはメタクリル化の方法としては、ヒドロキシ化合物(E−2)と、アクリル酸あるいはメタクリル酸、またはこれらカルボン酸のエステル化合物、酸ハロゲン化物または酸無水物とを反応させる方法がある。
例えば、ヒドロキシ化合物(E−2)とアクリル酸とをp−トルエンスルフォン酸等のエステル化触媒と共に有機溶媒中で脱水しながら加熱撹拌することで合成できる。また、ヒドロキシ化合物とアクリル酸クロリドとを有機溶媒中アルカリ存在下で反応させることによっても容易に合成できる。この反応時に用いられるアルカリとしては、例えば水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ、またはその水溶液、トリエチルアミン、ピリジン等のアミン系塩基を使用することができる。反応に用いられる有機溶媒としては、トルエン等の炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、あるいはクロロホルム等のハロゲン系溶媒等が使用できる。具体的な合成例については後述の実施例に示す。
本発明の前記一般式(1)、(2)、(3)、(4)で表されるアクリル酸エステル化合物は、分子中にナフチレン基が2個結合した共役系の拡大したトリアリールアミン構造を有するため、ホールの移動度が高く良好な電荷輸送機能を発揮すると共に、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル官能基が導入されているため、良好な連鎖重合性、例えばラジカル重合性を示す。したがって、紫外線(UV)、電子線、放射線等の照射やラジカル開始剤の使用により容易に高い架橋密度の硬化樹脂膜の形成が可能であり成膜性にも優れ、摩耗等の機械的耐久性や耐熱性の要求にも対応でき、しかもこれと両立して良好な電荷輸送特性を発揮することが可能である。このような優れた性質により、有機電子写真感光体、有機EL、有機TFT、有機太陽電池等各種有機半導体デバイス用の有機機能材料として極めて有用である。
また、本発明のアクリル酸エステル化合物は、他のモノマーとの相溶性も良好であり、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパンアルキレン変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキシ変性(以降、EO変性と略記する)トリアクリレート、トリメチロールプロパプロピレンオキシ変性(以降、PO変性と略記する)トリアクリレート、トリメチロールプロパンカプロラクトン変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンアルキレン変性トリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、グリセロールトリアクリレート、グリセロールエピクロロヒドリン変性トリアクリレート、グリセロールEO変性トリアクリレート、グリセロールPO変性トリアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールカプロラクトン変性ヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、アルキル化ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、アルキル化ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、アルキル化ジペンタエリスリトールトリアクリレート、ジメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、リン酸EO変性トリアクリレート、2,2,5,5,−テトラヒドロキシメチルシクロペンタノンテトラアクリレート等が挙げられる。
これらのモノマーは単一あるいは複数用いて本発明のアクリル酸エステル化合物に混合してもよく、目的とする要求特性等に合せて選択することができる。これらのモノマーの混合量は目的によっても異なるが、例えば電子写真感光体の電荷輸送層に応用する場合、通常アクリル酸エステル化合物との混合比(重量%)で0.01%〜1500%、好ましくは1%〜500%程度である。
以下、合成例及び評価例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(合成例1)
〔N,N−ジ−p−トリル−N´,N´−ビス(4´−ヒドロキシビフェニル−4−イル)ベンジジンの合成〕
攪拌装置、温度計、冷却管をつけた反応容器に、N,N−ジ−p−トリル−N´,N´−ビス(4´−メトキシビフェニル−4−イル)ベンジジン2.73g、塩化メチレン100mlを入れ、氷冷下で1Mの三臭化ホウ素の塩化メチレン溶液10mlを滴下し、更に同温度で3時間反応を行なった。その後、反応液を氷水に注ぎ込み、塩化メチレンで抽出した。有機層を水洗した後、分離し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製しして目的の生成物を得た(収量2.53g)。
(合成例2)
〔例示化合物(B−35)の合成〕
攪拌装置、温度計、冷却管、滴下漏斗をつけた反応容器に、N,N−ジ−p−トリル−N´,N´−ビス(4´−ヒドロキシビフェニル−4−イル)ベンジジン2.44g、トリエチルアミン1.22g、テトラヒドロフラン50mlを入れ、室温で攪拌した。そこへ塩化アクリロイル1.0ml、テトラヒドロフラン2.0mlの混合液を滴下した。その後、30分間室温で反応を行った。反応終了後、反応液を氷水へ注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:トルエン単独)により精製して目的物を得た(収量1.92g)。
目的物の諸元を以下に示す。
融点=113.5〜115.5℃
APCI−MS:m/z=500
塩化メチレン中のUV吸収スペクトル:λmax=357nm、ε=66600M-1cm-1
HPLC純度(254nm)=97.8%
IR測定データ:図1の赤外吸収スペクトル図(IRデータNo.1)に示す。
(合成例3)
〔N,N´−ジフェニル−N,N´−ビス(4´−ヒドロキシビフェニル−4−イル)−3,3´−ジメチルベンジジンの合成〕
攪拌装置、温度計、冷却管をつけた反応容器に、N,N´−ジフェニル−N,N´−ビス(4´−メトキシビフェニル−4−イル)−3,3´−ジメチルベンジジン6.04g、塩化メチレン200mlを入れ、氷冷下で三臭化ホウ素の塩化メチレン溶液30mlを滴下し、更に同温度で6時間反応を行なった。その後、反応液を氷水に注ぎ込み、クロロホルムで抽出した。有機層を水洗した後、分離し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:トルエン/酢酸エチル=9/1)により精製して目的物を得た(収量5.47g)。
(合成例4)
〔例示化合物(C−15)の合成〕
攪拌装置、温度計、冷却管、滴下漏斗をつけた反応容器に、N,N´−ジフェニル−N,N´−ビス(4´−ヒドロキシビフェニル−4−イル)−3,3´−ジメチルベンジジン4.92g、トリエチルアミン2.19g、テトラヒドロフラン50mlを入れ、室温で攪拌した。そこへ塩化アクリロイル2.2g、テトラヒドロフラン3.0mlの混合液を滴下した。その後、1時間室温で反応を行った。反応終了後、反応液を氷水へ注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:トルエン/シクロヘキサン=7/3)により精製して目的物を得た(収量4.32g)。
目的物の諸元を以下に示す。
状態:アモルファス状
APCI−MS:m/z=757
塩化メチレン中のUV吸収スペクトル:λmax=329.5nm、ε=67200M-1cm-1
HPLC純度(254nm)=98.1%
IR測定データ:図2の赤外吸収スペクトル図(IRデータNo.2)に示す。
以上に示した脱メチル化反応により合成されるヒドロキシ化合物を製造中間体に用い、これとアクリル酸クロリドを反応させることによって前記一般式(1)〜(4)で表される本発明のアクリル酸エステル化合物が容易に製造されることが分る。
上記反応により前出の他の例示化合物(B−1)〜(B−57)、(C−1)〜(C−33)も容易に製造される。なお、アクリル酸クロリドの代りにメタクリル酸クロリドを用いて反応させた場合にも同様に本発明のアクリル酸エステル化合物が容易に製造できる。
[評価例1]
<硬化膜からの溶出量>
上記合成例2、4で合成した例示化合物B−35、例示化合物C−15及び下記比較用の化合物(Ref−1)〜(Ref−7)を用いて以下の塗工液(A)〜塗工液(I)を調製し、これら塗工液9種をアルミ板上にブレード塗工して指触乾燥後、下記条件にて紫外線を照射し、それぞれ厚さ5μmの硬化膜を作製した。得られた硬化膜をテトラヒドロフランに7日間浸漬し、硬化膜からの溶出量を測定した。評価結果を下記表1に示す。
以下、「部」は全て「重量部」を示す。
〈塗工液A〉
例示化合物B−35: 10部
トリメチロールプロパントリアクリレート: 10部
重合開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン): 1部
テトラヒドロフラン: 84部
〈塗工液B〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物B−35の代りに、例示化合物C−15を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Bを調製した。
〈塗工液C〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物B−35の代りに、比較化合物として下記化合物(I)[Ref−1]を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Cを調製した。
Figure 0004699804
〈塗工液D〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物B−35の代りに、比較化合物として下記化合物(II)[Ref−2]を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Dを調製した。
Figure 0004699804
〈塗工液E〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物B−35の代りに、比較化合物として下記化合物(III)[Ref−3]を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Eを調製した。
Figure 0004699804
〈塗工液F〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物B−35の代りに、比較化合物として下記化合物(IV)[Ref−4]を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Fを調製した。
Figure 0004699804
〈塗工液G〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物B−35の代りに、比較化合物として下記化合物(V)[Ref−5]を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Gを調製した。
Figure 0004699804
〈塗工液H〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物B−35の代りに、比較化合物として下記化合物(VI)[Ref−6]を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Hを調製した。
Figure 0004699804
〈塗工液I〉
塗工液Aにおいて用いた例示化合物B−35の代りに、比較化合物として下記化合物(VII)[Ref−7]を使用する以外は全て塗工液Aと同様の組成で塗工液Iを調製した。
Figure 0004699804
<硬化膜形成のための紫外線照射条件>
ランプ:メタルハライドランプ 160W/cm
照射距離:120mm
照射強度:500mW/cm2
照射時間:60秒
Figure 0004699804
上記評価結果から、本発明のアクリル酸エステル化合物は、比較例に示した従来知られている電荷輸送性モノマーと比べて溶出量が少なく、連鎖重合により架橋密度の高い硬化膜が形成されていることが分る。このような高密度架橋構造により、各種有機半導体デバイス用の有機機能材料として適用する場合に要求される摩耗や傷等に対する機械的耐久性や耐熱性の向上に応えることができる。
[評価例2]
<電荷輸送性評価>
アルミ板上に下記組成の下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工液を順次、塗布、乾燥することにより、0.3μmの下引き層、0.3μmの電荷発生層、20μmの電荷輸送層を形成して9種類の感光体(1)〜(10)を作製した。電荷輸送層用塗工液の場合には、塗布、乾燥後に連鎖重合により架橋構造を形成した。
なお、9種類の感光体における電荷輸送層用塗工液の組成分として、それぞれ前記合成例において合成した本発明の例示化合物(B−35)、(C−15)、及び上記硬化性評価において用いた(Ref−1)〜(Ref−7)の各アクリル化合物を用いた。
〈下引き層用塗工液〉
ポリアミド樹脂(CM−8000:東レ社製): 2部
メタノール : 49部
ブタノール : 49部
〈電荷発生層用塗工液〉
下記構造式(VIII)のビスアゾ顔料 : 2.5部
ポリビニルブチラール(XYHL:UCC社製): 0.5部
シクロヘキサノン : 200部
メチルエチルケトン : 80部
Figure 0004699804
〈電荷輸送層用塗工液:(1)〜(9)〉
ビスフェノールZポリカーボネート
(パンライトTS−2050、帝人化成社製) : 10部
電荷輸送性モノマー(表2に示すアクリル酸エステル化合物): 10部
テトラヒドロフラン : 80部
1%シリコーンオイルのテトラヒドロフラン溶液
(KF−50−100CS、信越化学工業社製) :0.2部
上記により得られた感光体(1)〜(9)について、市販の静電複写紙試験装置[(株)川口電機製作所製EPA−8200型]を用い、半減露光量と残留電位から電荷輸送性を評価した。
すなわち、暗所で−6kVのコロナ放電により−800Vに帯電せしめた後、タングステンランプ光を感光体表面での照度が4.5luxになるように照射して、電位が1/2になるまでの時間(秒)を求め、半減露光量E1/2 (lux・sec)を算出した。また、露光30秒後の残留電位(−V)を求めた。なお、半減露光量が小さいほど感度が良く、残留電位が小さいほど電荷のトラップが少ないことを表す。
評価結果を下記表2に示す。
Figure 0004699804
上記評価結果から、従来のアクリル化合物を用いた比較の感光体(3)〜(9)に比べて、本発明のアクリル酸エステル化合物を用いた感光体(1)及び(2)は、半減露光量が小さく感度が良好であり、残留電位が無く電荷のトラップの無いことが明確であり良好な電荷輸送性を示すことが分る。
以上の評価例1(硬化膜からの溶出量)及び評価例2(電荷輸送性評価)から、連鎖反応により機械的耐久性や耐熱性に対応できる高密度な架橋構造の形成と共に、良好な電荷輸送特性の発現を両立することができるのは本発明のアクリル酸エステル化合物であり、従来公知の電荷輸送性モノマーの場合にはいずれも両立を達成することができない。
したがって、本発明のアクリル酸エステル化合物は前記各種有機半導体デバイスを提供するための材料として極めて有効である。
合成例2において得られた例示化合物(B−35)の赤外吸収スペクトル図(IRデータNo.1)である。 合成例4において得られた例示化合物(C−15)の赤外吸収スペクトル図(IRデータNo.2)である。

Claims (6)

  1. 下記一般式(2)で表されることを特徴とするアクリル酸エステル化合物。
    Figure 0004699804

    (式中、R7、R8は同一または異なってもよく、水素原子またはメチル基を表す。R9、R10、R11、R12は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。Ar2は置換基を有してもよいアルキレン基、置換基を有してもよいアリーレン基、置換基を有してもよい2価の縮合多環炭化水素基または置換基を有してもよい2価のヘテロ環基を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。13、R14は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基または置換基を有してもよい縮合多環炭化水素基を表し、R13とR14は結合してヘテロ環を形成してもよく、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。e、f、g、hは同一または異なってもよく0〜4の整数を表す。)
  2. 下記一般式(3)で表されることを特徴とするアクリル酸エステル化合物。
    Figure 0004699804

    (式中、R15、R16は同一または異なってもよく、水素原子またはメチル基を表す。R17、R18、R19、R20、R23、R24は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。21、R22は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基または置換基を有してもよい縮合多環炭化水素基を表し、R21とR22は結合してヘテロ環を形成してもよく、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。i、j、k、l、m、nは同一または異なってもよく0〜4の整数を表す。)
  3. 下記一般式(2)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造中間体であって、下記一般式(6)で表されるヒドロキシ化合物であることを特徴とするアクリル酸エステル化合物の製造中間体。
    Figure 0004699804

    Figure 0004699804

    (式中、一般式(2)におけるR 7 、R 8 は同一または異なってもよく、水素原子またはメチル基を表す。一般式(2)及び一般式(6)におけるR 9 、R10、R11、R12は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。Ar2は置換基を有してもよいアルキレン基、置換基を有してもよいアリーレン基、置換基を有してもよい2価の縮合多環炭化水素基または置換基を有してもよい2価のヘテロ環基を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。13、R14は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基または置換基を有してもよい縮合多環炭化水素基を表し、R13とR14は結合してヘテロ環を形成してもよく、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。e、f、g、hは同一または異なってもよく0〜4の整数を表す。)
  4. 下記一般式(3)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造中間体であって、下記一般式(7)で表されるヒドロキシ化合物であることを特徴とするアクリル酸エステル化合物の製造中間体。
    Figure 0004699804

    Figure 0004699804

    (式中、一般式(3)におけるR 15 、R 16 は同一または異なってもよく、水素原子またはメチル基を表す。一般式(3)及び一般式(7)におけるR 17 、R18、R19、R20、R23、R24は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。21、R22は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基または置換基を有してもよい縮合多環炭化水素基を表し、R21とR22は結合してヘテロ環を形成してもよく、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。i、j、k、l、m、nは同一または異なってもよく0〜4の整数を表す。)
  5. 下記一般式(6)で表されるヒドロキシ化合物とアクリル酸クロリドあるいはメタクリル酸クロリドを反応させて得ることを特徴とする下記一般式(2)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造方法。
    Figure 0004699804

    Figure 0004699804

    (式中、一般式(2)におけるR 7 、R 8 は同一または異なってもよく、水素原子またはメチル基を表す。一般式(2)及び一般式(6)におけるR 9 、R 10 、R 11 、R 12 は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。Ar 2 は置換基を有してもよいアルキレン基、置換基を有してもよいアリーレン基、置換基を有してもよい2価の縮合多環炭化水素基または置換基を有してもよい2価のヘテロ環基を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。R 13 、R 14 は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基または置換基を有してもよい縮合多環炭化水素基を表し、R 13 とR 14 は結合してヘテロ環を形成してもよく、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。e、f、g、hは同一または異なってもよく0〜4の整数を表す。)
  6. 下記一般式(7)で表されるヒドロキシ化合物とアクリル酸クロリドあるいはメタクリル酸クロリドを反応させて得ることを特徴とする下記一般式(3)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造方法。
    Figure 0004699804

    Figure 0004699804

    (式中、一般式(3)におけるR 15 、R 16 は同一または異なってもよく、水素原子またはメチル基を表す。一般式(3)及び一般式(7)におけるR 17 、R 18 、R 19 、R 20 、R 23 、R 24 は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基またはハロゲン原子を表し、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。R 21 、R 22 は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロ環基または置換基を有してもよい縮合多環炭化水素基を表し、R 21 とR 22 は結合してヘテロ環を形成してもよく、それぞれの置換基はアルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子である。i、j、k、l、m、nは同一または異なってもよく0〜4の整数を表す。)
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