JP5086532B2 - 転写装置、および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式、静電記録方式、磁気記録方式等の画像形成方式を採用したカラー複写機、カラープリンタ、カラーファクシミリ等の画像形成装置および転写装置に関する。
複写機や印刷機など、転写を要する機器・装置における一般的な転写装置の構成には、例えば静電複写機で言えば、所定の速度で回転しつつトナー像が形成された感光体ドラムあるいは中間転写体(ドラムあるいはベルト)に、バネなどによって対向ローラが所定の接触圧で圧接しており、感光体ドラムあるいは中間転写体と対向ローラとの間に形成されたニップ部(圧接部)を紙が通過する際に、トナー像が紙に転写される様に構成されている。しかし、このような装置では、紙が感光体ドラムあるいは中間転写体と対向ローラの間に突入する衝撃や、紙の先端の食い込みや後端が抜け出る時の、紙の厚み段差によって、感光体ドラム・中間転写体に過渡的負荷変動を与え、それらの回転速度変動が発生してしまう。
また、紙が感光体ドラムあるいは中間転写体と対向ローラの間まで搬送させる搬送ローラ間から抜け出る時、紙上のトナー像を定着させる定着ローラ間に突入するときにも同様に、過渡的負荷変動が与えられ、回転速度変動が発生してしまう。
これにより色ずれや色むらなどの画像品質劣化の問題が生じてしまう。静電複写機以外の装置であっても、例えば、感光体ドラムから紙上へ直接に画像を転写する直接転写方式でも、紙に転写する機能を有する装置であれば同様の問題を抱えている。
それに対して、画像形成装置の転写部において、転写部への紙突入による変動を転写部材ユニット全体を揺動させることで転写圧を変えることなく像担持体や中間転写体に衝撃が伝達されるのを軽減している装置がある(例えば、特許文献1 参照。)が、これは揺動部分を設けるために装置が大型になってしまう。さらに、ニップ部が移動するため転写位置がずれる。転写位置がずれるので単位長さ当たりの画像での転写圧を受ける時間が異なる部位ができるので画像濃度が変動するという問題点がある。
特開2001−265127号公報
本発明の目的は、紙へトナー像を転写する転写部において、トナー像を転写する側の感光体ドラムあるいは中間転写体をパルスモータによってダイレクト駆動または減速駆動させ、過渡的負荷変動タイミングに合わせて駆動電流を増加させることで、過渡的負荷変動に負けず、さらにフライホイール、粘性特性をもつ装置、あるいは運動量を移動する(衝撃エネルギーを可動する部材に移動する)装置を設けることで紙が感光体ドラムあるいは中間転写体と対向ローラの間に突入する衝撃や、紙の先端の食い込みや後端が抜け出る時の衝撃・紙搬送ローラから抜け出る衝撃・紙が定着ローラ間に突入する衝撃による感光体ドラムあるいは中間転写体、直接転写時の紙への変動への変動を軽減させることを可能とすることにある。
請求項1に記載の発明では、駆動源であるパルスモータと、該パルスモータの同軸上で該パルスモータにより直接駆動される駆動ローラにかけられて駆動されるベルト状の像担持体と、該像担持体に対し圧接部にて圧接される少なくとも1つの回転体を有する圧接部材とを有し、前記圧接部に記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、
前記駆動ローラと一体的な同軸の回転軸に衝撃緩和機構を設けるとともに、
前記記録媒体が前記圧接部にて突入あるいは離脱するときに前記像担持体または前記回転体に生ずる過渡的負荷変動のタイミングに合わせて該パルスモータのコイルに印加する駆動電流を上げ、該過渡的負荷変動トルクのピーク値の後に下げる制御を行うこととし、前記パルスモータの角度変動によって発生する画像の位置ずれ画質の許容しきい値内に収まるよう、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で前記パルスモータに通常回転時より大きい前記駆動電流を一時的に供給することにより、前記像担持体に生ずる前記過渡的負荷変動の衝撃を緩和させることとし、
前記衝撃緩和機構は、第1の衝撃緩和機構または衝撃吸収機構からなり、
前記第1の衝撃緩和機構は前記回転軸に設けられたフライホイールと、該フライホイールと前記駆動ローラとの動きの差を小さくさせる補助機構と、からなり、
該衝撃吸収機構は、前記回転軸と同軸上で前記回転軸と一体回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記回転軸に設けられたアウタロータ型軸受けと、該アウタロータ型軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続されて前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構と、を有し、
前記ハウジング内に粘性材料を密封し或いは前記衝撃吸収部と前記ハウジングとの間に前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴムからなる緩衝機構を設けていて、
該衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生がない定常状態のもとでは、
前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧されておりかつ、前記回転軸とは前記アウタロータ型軸受けを介して接続されていて、前記回転軸を介して前記ハウジング、前記当接部、前記バネ機構、前記アウタロータ型軸受け、前記衝撃吸収部、前記支持部材は一体回転し、
前記過渡的負荷変動トルクが発生した状態のもとでは、
この過渡的負荷変動トルクが前記当接部を介して前記衝撃吸収部に伝わり、前記衝撃吸収部は前記当接部と離れ、その後、前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧される前記定常状態に復帰することを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、駆動源であるパルスモータと、該パルスモータの同軸上で該パルスモータにより直接駆動される駆動ローラにかけられて該駆動ローラにより駆動されて記録媒体を搬送し、像担持体に対し転写部にて圧接される記録媒体搬送ベルトを有し、前記転写部に前記記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、
前記駆動ローラと一体的な同軸の回転軸に衝撃緩和機構を設けるとともに、
前記記録媒体が前記転写部にて突入あるいは離脱の少なくとも一方があるときに前記像担持体または前記記録媒体搬送ベルトに生ずる過渡的負荷変動のタイミングに合わせて該パルスモータのコイルに印加する駆動電流を上げ、該過渡的負荷変動トルクのピーク値の後に下げる制御を行うこととし、前記パルスモータの角度変動によって発生する画像の位置ずれ画質の許容しきい値内に収まるよう、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で前記パルスモータに通常回転時より大きい前記駆動電流を一時的に供給することにより、前記像担持体に生ずる前記過渡的負荷変動の衝撃を緩和させることとし、
前記衝撃緩和機構は、第1の衝撃緩和機構または衝撃吸収機構からなり、
前記第1の衝撃緩和機構は前記回転軸に設けられたフライホイールと、該フライホイールと
前記駆動ローラとの動きの差を小さくさせる補助機構と、からなり、
該衝撃吸収機構は、前記回転軸と同軸上で前記回転軸と一体回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記回転軸に設けられたアウタロータ型軸受けと、該アウタロータ型軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続されて前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構と、を有し、
前記ハウジング内に粘性材料を密封し或いは前記衝撃吸収部と前記ハウジングとの間に前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴムからなる緩衝機構を設けていて、
該衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生がない定常状態のもとでは、
前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧されておりかつ、前記回転軸とは前記アウタロータ型軸受けを介して接続されていて、前記回転軸を介して前記ハウジング、前記当接部、前記バネ機構、前記アウタロータ型軸受け、前記衝撃吸収部、前記支持部材は一体回転し、
前記過渡的負荷変動トルクが発生した状態のもとでは、
この過渡的負荷変動トルクが前記当接部を介して前記衝撃吸収部に伝わり、前記衝撃吸収部は前記当接部と離れ、その後、前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧される前記定常状態に復帰することを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流は、前記過渡的負荷変動の発生タイミングより前から徐々に立ち上げ、前記負荷変動発生タイミングが過ぎてから徐々に立ち下げることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の電流値は、画像を前記記録媒体上に印刷する時の位置ずれが画質許容しきい値以内に収まるように緩やかに立ち上げ・立ち下げをすることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の転写装置において、前記記録媒体の突入時における前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記記録媒体を送り出すレジストローラの動作指令から所定の時間経過後とすることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の転写装置において、前記記録媒体の突入時における前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記記録媒体の通過を検出する検出手段を備え、該検出手段により得られる検出信号から所定の時間経過後とすることを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、請求項5または6に記載の転写装置において、前記記録媒体の離脱時における前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、印刷指令に含まれる前記記録媒体長さの情報を時間差に換算するテーブルを用いることを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項6に記載の転写装置において、前記記録媒体の離脱時における前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記検出手段が前記記録媒体前端を検出してから後端を検出するまでの時間差を用いることを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、駆動源であるパルスモータと、該パルスモータの同軸上で該パルスモータにより直接駆動される駆動ローラにかけられて駆動されるベルト状の像担持体と、該像担持体に対し圧接部にて圧接される少なくとも1つの回転体を有する圧接部材とを有し、前記圧接部に記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、
前記駆動ローラと一体的な同軸の回転軸に衝撃緩和機構を設けるとともに、
前記記録媒体が前記転写装置の後段で前記記録媒体上の画像を定着させる定着部へ突入することにより、前記像担持体または前記回転体に生ずる過渡的負荷変動のタイミングに合わせて該パルスモータのコイルに印加する駆動電流を上げ、該過渡的負荷変動トルクのピーク値の後に下げる制御を行うこととし、前記パルスモータの角度変動によって発生する画像の位置ずれ画質の許容しきい値内に収まるよう、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で前記パルスモータに通常回転時より大きい前記駆動電流を一時的に供給することにより、前記像担持体に生ずる前記過渡的負荷変動の衝撃を緩和させることとし、
前記衝撃緩和機構は、第1の衝撃緩和機構または衝撃吸収機構からなり、
前記第1の衝撃緩和機構は前記回転軸に設けられたフライホイールと、該フライホイールと
前記駆動ローラとの動きの差を小さくさせる補助機構と、からなり、
該衝撃吸収機構は、前記回転軸と同軸上で前記回転軸と一体回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記回転軸に設けられたアウタロータ型軸受けと、該アウタロータ型軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続されて前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構と、を有し、
前記ハウジング内に粘性材料を密封し或いは前記衝撃吸収部と前記ハウジングとの間に前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴムからなる緩衝機構を設けていて、
該衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生がない定常状態のもとでは、
前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧されておりかつ、前記回転軸とは前記アウタロータ型軸受けを介して接続されていて、前記回転軸を介して前記ハウジング、前記当接部、前記バネ機構、前記アウタロータ型軸受け、前記衝撃吸収部、前記支持部材は一体回転し、
前記過渡的負荷変動トルクが発生した状態のもとでは、
この過渡的負荷変動トルクが前記当接部を介して前記衝撃吸収部に伝わり、前記衝撃吸収部は前記当接部と離れ、その後、前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧される前記定常状態に復帰することを特徴とする。
請求項10に記載の発明では、駆動源であるパルスモータと、該パルスモータの同軸上で該パルスモータにより直接駆動される駆動ローラにかけられて該駆動ローラにより駆動されて記録媒体を搬送し、像担持体に対し転写部にて圧接される前記記録媒体搬送ベルトを有し、前記転写部に前記記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、
前記駆動ローラと一体的な同軸の回転軸に衝撃緩和機構を設けるとともに、
前記記録媒体が前記転写装置の後段で前記記録媒体上の画像を定着させる定着部へ突入することにより、前記像担持体または前記記録媒体搬送ベルトに生ずる過渡的負荷変動のタイミングに合わせて該パルスモータのコイルに印加する駆動電流を上げ、該過渡的負荷変動トルクのピーク値の後に下げる制御を行うこととし、前記パルスモータの角度変動によって発生する画像の位置ずれ画質の許容しきい値内に収まるよう、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で前記パルスモータに通常回転時より大きい前記駆動電流を一時的に供給することにより、前記像担持体に生ずる前記過渡的負荷変動の衝撃を緩和させることとし、
前記衝撃緩和機構は、第1の衝撃緩和機構または衝撃吸収機構からなり、
前記第1の衝撃緩和機構は前記回転軸に設けられたフライホイールと、該フライホイールと前記駆動ローラとの動きの差を小さくさせる補助機構と、からなり、
該衝撃吸収機構は、前記回転軸と同軸上で前記回転軸と一体回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記回転軸に設けられたアウタロータ型軸受けと、該アウタロータ型軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続されて前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構と、を有し、
前記ハウジング内に粘性材料を密封し或いは前記衝撃吸収部と前記ハウジングとの間に前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴムからなる緩衝機構を設けていて、
該衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生がない定常状態のもとでは、
前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧されておりかつ、前記回転軸とは前記アウタロータ型軸受けを介して接続されていて、前記回転軸を介して前記ハウジング、前記当接部、前記バネ機構、前記アウタロータ型軸受け、前記衝撃吸収部、前記支持部材は一体回転し、
前記過渡的負荷変動トルクが発生した状態のもとでは、
この過渡的負荷変動トルクが前記当接部を介して前記衝撃吸収部に伝わり、前記衝撃吸収部は前記当接部と離れ、その後、前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧される前記定常状態に復帰することを特徴とする。
請求項11に記載の発明では、請求項9または10に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流は、前記過渡的負荷変動の発生タイミングより前から徐々に立ち上げ、前記負荷変動発生タイミングが過ぎてから徐々に立ち下げることを特徴とする。
請求項12に記載の発明では、請求項11に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の電流値は、画像を前記記録媒体上に印刷する時の位置ずれが画質許容しきい値以内に収まるように緩やかに立ち上げ・立ち下げをすることを特徴とする。
請求項13に記載の発明では、請求項9ないし12のいずれか1つに記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記記録媒体を送り出すレジストローラの動作指令から所定の時間経過後とすることを特徴とする。
請求項14に記載の発明では、駆動源であるパルスモータと、該パルスモータの同軸上で該パルスモータにより直接駆動される駆動ローラがかけられて駆動されるベルト状の像担持体と、該像担持体に対し圧接部にて圧接される少なくとも1つの回転体を有する圧接部材とを有し、前記圧接部に記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、
前記駆動ローラと一体的な同軸の回転軸に衝撃緩和機構を設けるとともに、
前記転写装置へ前記記録媒体を搬送する搬送部から前記記録媒体が離脱することにより、前記像担持体または前記回転体に生ずる過渡的負荷変動のタイミングに合わせて該パルスモータのコイルに印加する駆動電流を上げ、該過渡的負荷変動トルクのピーク値の後に下げる制御を行うこととし、前記パルスモータの角度変動によって発生する画像の位置ずれ画質の許容しきい値内に収まるよう、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で前記パルスモータに通常回転時より大きい前記駆動電流を一時的に供給することにより、前記像担持体に生ずる前記過渡的負荷変動の衝撃を緩和させることとし、
前記衝撃緩和機構は、第1の衝撃緩和機構または衝撃吸収機構からなり、
前記第1の衝撃緩和機構は前記回転軸に設けられたフライホイールと、該フライホイールと前記駆動ローラとの動きの差を小さくさせる補助機構と、からなり、
該衝撃吸収機構は、前記回転軸と同軸上で前記回転軸と一体回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記回転軸に設けられたアウタロータ型軸受けと、該アウタロータ型軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続されて前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構と、を有し、
前記ハウジング内に粘性材料を密封し或いは前記衝撃吸収部と前記ハウジングとの間に前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴムからなる緩衝機構を設けていて、
該衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生がない定常状態のもとでは、
前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧されておりかつ、前記回転軸とは前記アウタロータ型軸受けを介して接続されていて、前記回転軸を介して前記ハウジング、前記当接部、前記バネ機構、前記アウタロータ型軸受け、前記衝撃吸収部、前記支持部材は一体回転し、
前記過渡的負荷変動トルクが発生した状態のもとでは、
この過渡的負荷変動トルクが前記当接部を介して前記衝撃吸収部に伝わり、前記衝撃吸収部は前記当接部と離れ、その後、前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧される前記定常状態に復帰することを特徴とする。
請求項15に記載の発明では、駆動源であるパルスモータと、該パルスモータの同軸上で該パルスモータにより直接駆動される駆動ローラにかけられていて該駆動ローラにより駆動されて記録媒体を搬送し、前記像担持体に対し転写部にて圧接される前記記録媒体搬送ベルトとを有し、前記転写部に前記記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、
前記駆動ローラと一体的な同軸の回転軸に衝撃緩和機構を設けるとともに、
前記転写装置へ前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送ローラから前記記録媒体が離脱することにより前記像担持体または前記記録媒体搬送ベルトに生ずる過渡的負荷変動のタイミングに合わせて該パルスモータのコイルに印加する駆動電流を上げ、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記パルスモータの角度変動によって発生する画像の位置ずれ画質の許容しきい値内に収まるよう、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で前記パルスモータに通常回転時より大きい前記駆動電流を一時的に供給することにより、前記像担持体に生ずる前記過渡的負荷変動の衝撃を緩和させることとし、
前記衝撃緩和機構は、第1の衝撃緩和機構または衝撃吸収機構からなり、
前記第1の衝撃緩和機構は前記回転軸に設けられたフライホイールと、該フライホイールと前記駆動ローラとの動きの差を小さくさせる補助機構と、からなり、
該衝撃吸収機構は、前記回転軸と同軸上で前記回転軸と一体回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記回転軸に設けられたアウタロータ型軸受けと、該アウタロータ型軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続されて前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構と、を有し、
前記ハウジング内に粘性材料を密封し或いは前記衝撃吸収部と前記ハウジングとの間に前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴムからなる緩衝機構を設けていて、
該衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生がない定常状態のもとでは、
前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧されておりかつ、前記回転軸とは前記アウタロータ型軸受けを介して接続されていて、前記回転軸を介して前記ハウジング、前記当接部、前記バネ機構、前記アウタロータ型軸受け、前記衝撃吸収部、前記支持部材は一体回転し、
前記過渡的負荷変動トルクが発生した状態のもとでは、
この過渡的負荷変動トルクが前記当接部を介して前記衝撃吸収部に伝わり、前記衝撃吸収部は前記当接部と離れ、その後、前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧される前記定常状態に復帰することを特徴とする。
請求項16に記載の発明では、請求項14または15に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流は、前記過渡的負荷変動の発生タイミングより前から徐々に立ち上げ、前記負荷変動発生タイミングが過ぎてから徐々に立ち下げることを特徴とする。
請求項17に記載の発明では、請求項16に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の電流値は、画像を前記記録媒体上に印刷する時の位置ずれが画質許容しきい値以内に収まるように緩やかに立ち上げ・立ち下げをすることを特徴とする。
請求項18に記載の発明では、請求項14ないし17のいずれか1つに記載の転写装置において、前記記録媒体が離脱するときの前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、印刷指令に含まれる前記記録媒体長さの情報を時間差に換算するテーブルを用い、前記記録媒体を送り出すレジストローラの動作指令から前記換算した時間差に基く所定の時間経過後とすることを特徴とする。
請求項19に記載の発明では、請求項9ないし17のいずれか1つに記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記記録媒体の通過を検出する検出手段を備え、該検出手段により得られる検出信号から所定の時間経過後とすることを特徴とする。
請求項20に記載の発明では、請求項1ないし19のいずれか1つに記載の転写装置において、前記衝撃吸収機構は、正回転方向の衝撃吸収用と逆回転方向の衝撃吸収用の2組からなることを特徴とする。
請求項21に記載の発明では、請求項1ないし20のいずれか1つに記載の転写装置において、前記補助機構は、前記フライホイールと、該フライホイールに対向する回転部材とからなり、両者を磁性材料で形成し、両者のうち一方は、他方に向いた面に永久磁石を一体化させた構成であることを特徴とする。
請求項22に記載の発明では、請求項21記載の転写装置において、前記補助機構は、容器形状に形成された前記フライホイールと、該フライホイールの内側で回転する回転部材とからなり、該回転部材の周囲を粘性材料で充填した構成であることを特徴とする。
請求項23に記載の発明では、請求項1ないし20のいずれか1つに記載の転写装置において、前記補助機構は、前記フライホイールと該フライホイールが取り付けられる軸との間に介在する弾性部材であることを特徴とする。
請求項24に記載の発明では、請求項1ないし23のいずれか1つに記載の転写装置において、前記パルスモータはアウタロータ型モータであることを特徴とする。
請求項25に記載の発明では、請求項2に記載の転写装置において、前記フライホイールは前記アウタロータ型モータのアウタロータを介して前記駆動ローラまたは前記回転体と一体に設けられていることを特徴とする。
請求項26に記載の発明では、請求項24に記載の転写装置において、前記補助機構は前記アウタロータ型モータのアウタロータと一体に設けられていることを特徴とする。
請求項27に記載の発明では、請求項1ないし26のいずれか1つに記載の転写装置において、前記パルスモータの各相へ供給する電流を疑似正弦波とすること特徴とする。
請求項28に記載の発明では、請求項1ないし27のいずれか1つに記載の転写装置において、前記像担持体が、駆動ローラと、少なくとも一つ以上の従動ローラとによって構成されるベルト状像担持体であって、前記従動ローラの少なくとも一つにエンコーダを取り付け、該エンコーダからの計測値を前記モータにフィードバックする装置を有することを特徴とする。
請求項29に記載の発明では、請求項1ないし29のいずれか1つに記載の転写装置を用いた画像形成装置としている。
なお、以下の手段により課題を解決することもできる。
第1の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、該像担持体に対し圧接部にて圧接される少なくとも1つの回転体を有する圧接部材とを有し、前記圧接部に記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記記録媒体が前記圧接部にて突入あるいは離脱するときに前記像担持体または前記回転体に過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記モータに通常回転時より大きい駆動電流を一時的に供給する。
第2の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、回転体により駆動されて記録媒体を搬送し、前記像担持体に対し転写部にて圧接される前記記録媒体搬送ベルトとを有し、前記転写部に前記記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記記録媒体が前記転写部にて突入あるいは離脱の少なくとも一方が生ずるときに前記像担持体または前記記録媒体搬送ベルトに過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記モータに通常回転時より大きい駆動電流を一時的に供給する。
第3の手段では、前記第1または前記第2の手段に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流は、前記過渡的負荷変動の発生タイミングより前から立ち上げ、前記負荷変動発生タイミングが過ぎてから立ち下げる。
第4の手段では、前記第3の手段に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の電流値は、画像を前記記録媒体上に印刷する時の位置ずれが画質許容しきい値以内に収まるように緩やかに立ち上げ・立ち下げをする。
第5の手段では、前記第1ないし前記第4の手段のうちのいずれか1つに記載の転写装置において、前記記録媒体の突入時における前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記記録媒体を送り出すレジストローラの動作指令から所定の時間経過後とする。
第6の手段では、前記第1ないし前記第4の手段のうちのいずれか1つに記載の転写装置において、前記記録媒体の突入時における前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記記録媒体の通過を検出する検出手段を備え、該検出手段により得られる検出信号から所定の時間経過後とする。
第7の手段では、前記第5または前記第6の手段に記載の転写装置において、前記記録媒体の離脱時における前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、印刷指令に含まれる前記記録媒体長さの情報を時間差に換算するテーブルを用いることとする。
第8の手段では、前記第6の手段に記載の転写装置において、前記記録媒体の離脱時における前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記検出手段が前記記録媒体前端を検出してから後端を検出するまでの時間差を用いることとする。
第9の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、該像担持体に対し圧接部にて圧接される少なくとも1つの回転体を有する圧接部材とを有し、前記圧接部に記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記記録媒体が前記転写装置の後段で前記記録媒体上の画像を定着させる定着部へ突入することにより、前記像担持体または前記回転体に過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記モータに通常回転時より大きい駆動電流を一時的に供給する。
第10の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、回転体により駆動されて記録媒体を搬送し、前記像担持体に対し転写部にて圧接される前記記録媒体搬送ベルトとを有し、前記転写部に前記記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記記録媒体が前記転写装置の後段で前記記録媒体上の画像を定着させる定着部へ突入することにより、前記像担持体または前記記録媒体搬送ベルトに過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記モータに通常回転時より大きい駆動電流を一時的に供給する。
第11の手段では、前記第9または前記第10の手段に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流は、前記過渡的負荷変動の発生タイミングより前から立ち上げ、前記負荷変動発生タイミングが過ぎてから立ち下げる。
第12の手段では、前記第11の手段に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の電流値は、画像を前記記録媒体上に印刷する時の位置ずれが画質許容しきい値以内に収まるように緩やかに立ち上げ・立ち下げをする。
第13の手段では、前記第9ないし前記第12の手段のうちのいずれか1つに記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記記録媒体を送り出すレジストローラの動作指令から所定の時間経過後とする。
第14の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、該像担持体に対し圧接部にて圧接される少なくとも1つの回転体を有する圧接部材とを有し、前記圧接部に記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記転写装置へ前記記録媒体を搬送する搬送部から前記記録媒体が離脱することにより、前記像担持体または前記回転体に過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記モータに通常回転時より大きい駆動電流を一時的に供給する。
第15の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、回転体により駆動されて記録媒体を搬送し、前記像担持体に対し転写部にて圧接される前記記録媒体搬送ベルトとを有し、前記転写部に前記記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記転写装置へ前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送ローラから前記記録媒体が離脱することにより前記像担持体または前記記録媒体搬送ベルトに過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記モータに通常回転時より大きい駆動電流を一時的に供給する。
第16の手段では、前記第14または前記第15の手段に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流は、前記過渡的負荷変動の発生タイミングより前から立ち上げ、前記負荷変動発生タイミングが過ぎてから立ち下げる。
第17の手段では、前記第16の手段に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の電流値は、画像を前記記録媒体上に印刷する時の位置ずれが画質許容しきい値以内に収まるように緩やかに立ち上げ・立ち下げをする。
第18の手段では、前記第14ないし前記第17の手段のいずれか1つに記載の転写装置において、前記記録媒体が離脱するときの前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、印刷指令に含まれる前記記録媒体長さの情報を時間差に換算するテーブルを用い、前記記録媒体を送り出すレジストローラの動作指令から前記換算した時間差に基く所定の時間経過後とする。
第19の手段では、前記第9ないし前記第17の手段のうちのいずれか1つに記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記記録媒体の通過を検出する検出手段を備え、該検出手段により得られる検出信号から所定の時間経過後とする。
第20の手段では、前記第1ないし前記第19の手段のうちのいずれか1つに記載の転写装置において、前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体に対し、その負荷変動の衝撃を緩和させる衝撃緩和機構を設ける。
第21の手段では、前記第20の手段に記載の転写装置において、前記衝撃緩和機構は、少なくとも慣性質量とバネ機構とダンピング機構とを有する衝撃吸収機構とする。
第22の手段では、前記第21の手段に記載の転写装置において、前記衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体と同軸で一体となって回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記像担持体または回転体の軸に設けられた軸受けと、該軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続され前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構とを有することとする。
第23の手段では、前記第22の手段に記載の転写装置において、前記衝撃吸収機構は、正回転方向の衝撃吸収用と逆回転方向の衝撃吸収用の2組からなることとする。
第24の手段では、前記第22または前記第23の手段に記載の転写装置において、前記ダンピング機構は、前記ハウジングと、該ハウジング内に密封された粘性材料からなることとする。
第25の手段では、前記第22または前記第23の手段に記載の転写装置において、前記ダンピング機構は、前記衝撃吸収部と、前記ハウジングとの間に、前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴム等からなる緩衝機構を設ける。
第26の手段では、前記第20の手段に記載の転写装置において、前記衝撃緩和機構は前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体と同軸にフライホイール部材を有することとする。
第27の手段では、前記第21ないし前記第25の手段のいずれか1つに記載の転写装置において、前記衝撃緩和機構は、前記衝撃吸収機構の他に、前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体と同軸にフライホイール部材を有することとする。
第28の手段では、前記第26または前記第27の手段に記載の転写装置において、前記衝撃緩和機構は前記フライホイールと前記過渡的変動トルクの発生する像担持体または回転体との動きの差を緩和させる補助機構を有することとする。
第29の手段では、前記第28の手段に記載の転写装置において、前記補助機構は、前記フライホイールと、該フライホイールに対向する回転部材とからなり、両者を磁性材料で形成し、両者のうち一方は、他方に向いた面に永久磁石を一体化させた構成とする。
第30の手段では、前記第28の手段に記載の転写装置において、前記補助機構は、容器形状に形成された前記フライホイールと、該フライホイールの内側で回転する回転部材とからなり、該回転部材の周囲を粘性材料で充填した構成とする。
第31の手段では、前記第28の手段に記載の転写装置において、前記補助機構は、前記フライホイールと該フライホイールが取り付けられる軸との間に介在する弾性部材とする。
第32の手段では、前記第26または前記第27の手段に記載の転写装置において、前記モータはアウタロータ型モータであることを特徴とする。
第33の手段では、前記第32の手段に記載の転写装置において、前記フライホイールは前記アウタロータ型モータのアウタロータと一体に設ける。
第34の手段では、前記第28ないし前記第31の手段のうちのいずれか1つに記載の転写装置において、前記モータはアウタロータ型モータとする。
第35の手段では、前記第34の手段に記載の転写装置において、前記補助機構は前記アウタロータ型モータのアウタロータと一体に設ける。
第36の手段では、前記第1ないし前記第35の手段のうちのいずれか1つに記載の転写装置において、前記モータはパルスモータとする。
第37の手段では、前記第36の手段に記載の転写装置において、前記パルスモータの各相へ供給する電流を疑似正弦波とする。
第38の手段では、前記第1ないし前記第35の手段のうちのいずれか1つに記載の転写装置において、前記モータは超音波モータとする。
第39の手段では、前記第1ないし前記第38の手段のうちのいずれか1つに記載の転写装置において、前記像担持体が、駆動ローラと、少なくとも一つ以上の従動ローラとによって構成されるベルト状像担持体であって、前記従動ローラの少なくとも一つにエンコーダを取り付け、該エンコーダからの計測値を前記モータにフィードバックする装置を有することとする。
第40の手段では、前記第1ないし前記第39の手段のうちのいずれか1つに記載の転写装置を画像形成装置に適用する。
第41の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、該像担持体に対し圧接部にて圧接される少なくとも1つの回転体を有する圧接部材とを有し、前記圧接部に記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記記録媒体が前記圧接部にて突入あるいは離脱するときに前記像担持体または回転体に過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体に対し、その負荷変動の衝撃を緩和させる衝撃緩和機構を設ける。
第42の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、該像担持体に対し圧接部にて圧接される少なくとも1つの回転体を有する圧接部材とを有し、前記圧接部に記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記転写装置へ前記記録媒体を搬送する搬送部から前記記録媒体が離脱することにより前記像担持体または回転体に過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体に対し、その負荷変動の衝撃を緩和させる衝撃緩和機構を設ける。
第43の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、該像担持体に対し圧接部にて圧接される少なくとも1つの回転体を有する圧接部材とを有し、前記圧接部に記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記記録媒体が前記転写装置の後段で前記記録媒体上の画像を定着させる定着部へ突入することにより前記像担持体または回転体に過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体に対し、その負荷変動の衝撃を緩和させる衝撃緩和機構を設ける。
第44の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、記録媒体を搬送し、前記像担持体に対し転写部にて圧接される前記記録媒体搬送ベルトとを有し、前記転写部に前記記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記記録媒体が前記圧接部にて突入あるいは離脱するときに前記像担持体または前記記録媒体搬送ベルトに過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体に対し、その負荷変動の衝撃を緩和させる衝撃緩和機構を設ける。
第45の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、記録媒体を搬送し、前記像担持体に対し転写部にて圧接される前記記録媒体搬送ベルトとを有し、前記転写部に前記記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記転写装置へ前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送ローラから前記記録媒体が離脱することにより前記像担持体または前記記録媒体搬送ベルトに過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体に対し、その負荷変動の衝撃を緩和させる衝撃緩和機構を設ける。
第46の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、記録媒体を搬送し、前記像担持体に対し転写部にて圧接される前記記録媒体搬送ベルトを有し、前記転写部に前記記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記記録媒体が前記転写装置の後段で前記記録媒体上の画像を定着させる定着部へ突入することにより前記像担持体または前記記録媒体搬送ベルトに過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体に対し、その負荷変動の衝撃を緩和させる衝撃緩和機構を設ける。
第47の手段では、前記第41ないし前記第46の手段のうちのいずれか1つに記載の転写装置において、前記衝撃緩和機構は、少なくとも慣性質量とバネ機構とダンピング機構とを有する衝撃吸収機構とする。
第48の手段では、前記第47の手段に記載の転写装置において、前記衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体と同軸で一体となって回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記像担持体または回転体の軸に設けられた軸受けと、該軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続され前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構とを有することとする。
第49の手段では、前記第48の手段に記載の転写装置において、前記衝撃吸収機構は、正回転方向の衝撃吸収用と逆回転方向の衝撃吸収用の2組からなることとする。
第50の手段では、前記第48または前記第49の手段に記載の転写装置において、前記ダンピング機構は、前記ハウジングと、該ハウジング内に密封された粘性材料からなることとする。
第51の手段では、前記第48または前記第49の手段に記載の転写装置において、前記ダンピング機構は、前記衝撃吸収部と、前記ハウジングとの間に、前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴム等からなる緩衝機構を設ける。
第52の手段では、前記第41の手段に記載の転写装置において、前記衝撃緩和機構は過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体と同軸にフライホイール部材と、該フライホイール部材と前記過渡的変動トルクの発生する像担持体または回転体との動きの差を緩和させる補助機構を有することとする。
第53の手段では、前記第47ないし前記第51の手段のうちのいずれか1つに記載の転写装置において、前記衝撃緩和機構は、前記衝撃吸収機構の他に、前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体と同軸にフライホイール部材を有することとする。
第54の手段では、前記第53の手段に記載の転写装置において、前記衝撃緩和機構は前記フライホイール部材と前記過渡的変動トルクの発生する像担持体または回転体との動きの差を緩和させる補助機構を有することとする。
第55の手段では、前記第52または前記第54の手段に記載の転写装置において、前記補助機構は、前記フライホイール部材と、該フライホイール部材に対向する回転部材とからなり、両者を磁性材料で形成し、両者のうち一方は、他方に向いた面に永久磁石を一体化させた構成とする。
第56の手段では、前記第54の手段に記載の転写装置において、前記補助機構は、容器形状に形成された前記フライホイール部材と、該フライホイール部材の内側で回転する回転部材とからなり、該回転部材の周囲を粘性材料で充填した構成とする。
第57の手段では、前記第54の手段に記載の転写装置において、前記補助機構は、前記フライホイール部材と該フライホイール部材が取り付けられる軸との間に介在する弾性部材とする。
第58の手段では、前記第52または前記第53の手段に記載の転写装置において、前記モータはアウタロータ型モータとする。
第59の手段では、前記第58の手段に記載の転写装置において、前記フライホイール部材は前記アウタロータ型モータのアウタロータと一体に設ける。
第60の手段では、前記第54ないし前記第57の手段のうちいずれか1つに記載の転写装置において、前記モータはアウタロータ型モータとする。
第61の手段では、前記第60の手段に記載の転写装置において、前記フライホイール部材と補助機構は前記アウタロータ型モータのアウタロータと一体に設ける。
第62の手段では、前記第41ないし前記第61の手段のうちいずれか1つに記載の転写装置において、前記モータはパルスモータとする。
第63の手段では、前記第62の手段に記載の転写装置において、前記パルスモータの各相へ供給する電流を疑似正弦波とする。
第64の手段では、前記第41ないし前記第63の手段のうちいずれか1つに記載の転写装置において、前記モータは超音波モータとする。
第65の手段では、前記第41ないし前記第64の手段のうちいずれか1つに記載の転写装置において、前記像担持体が、駆動ローラと、少なくとも一つ以上の従動ローラとによって構成されるベルト状像担持体であって、前記従動ローラの少なくとも一つにエンコーダを取り付け、該エンコーダからの計測値を前記モータにフィードバックする装置を有することとする。
第66の手段では、前記第41ないし前記第65の手段のうちいずれか1つに記載の転写装置を用いた画像形成装置とする。
第67の手段では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、記録媒体の搬送に関与する回転体とを有し、該像担持体に前記記録媒体を接触通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記記録媒体が前記転写装置に進入してから排出されるまでの間に前記像担持体または前記回転体に過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記モータに通常回転時より大きい駆動電流を一時的に供給することとする。
請求項68に記載の発明では、駆動源であるモータと、該モータにより駆動される像担持体と、記録媒体の搬送に関与する回転体とを有し、該像担持体に前記記録媒体を接触通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、前記記録媒体が前記転写装置に進入してから排出されるまでの間に前記像担持体または前記回転体に過渡的負荷変動トルクが発生しても、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記モータの角度変動が画像の位置ずれを画質の許容しきい値内に収まるよう、前記過渡的負荷変動トルクの発生する像担持体または回転体に対し、その負荷変動の衝撃を緩和させる衝撃緩和機構を設ける。
本発明によれば、転写紙などの記録媒体突入・離脱の変動が存在しても、変動を軽減でき、安定した精度の良い転写装置および画像形成装置を提供することができる。
図1は本発明を適用するベルト式の転写装置の例を示す図である。
同図において符号1はパルスモータ、4は駆動ローラ、5、6は従動ローラ、7は転写ベルト、8は対向ローラ、9は記録媒体としての転写紙をそれぞれ示す。
同図のように駆動ローラ4と同軸となるようにパルスモータ1が取り付けられていて、パルスモータ1が直接駆動ローラ4を駆動させる。駆動ローラ4と従動ローラ5、6に転写ベルト7がかけられている。ここでは図示しない作像部により転写ベルト7上にはトナー像などが作られる。また、駆動ローラ4には圧接部材として対向ローラ8が圧接されており、駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部を転写紙9が通ることで、転写ベルト7上のトナー画像が転写紙9に転写される仕組みとなっている。
図2は転写紙上に生ずるスジ状の画像ムラを説明するための図である。
同図において符号11は黒スジ、12は白スジをそれぞれ示す。
連続で画像を形成すると、転写紙9が圧接部に入る時に突入、あるいは転写後離脱するときの衝撃による過渡的な負荷変動が発生する。これは駆動ローラ4や転写ベルト7、対向ローラ8に転写紙9が当たるなどにより発生する変動もあれば、狭い圧接部が転写紙9の厚さ分だけ広がり、かつ転写紙9が圧接部を離脱するとき起こる変動なども考えられる。ただし、駆動ローラへは転写ベルトを通して衝撃が伝わる。連続通紙時は感光体ドラムから中間転写ベルト7へトナー画像の転写が行われている時に過渡的負荷変動が発生し、駆動ローラ4に回転変動が生ずるため、それがそのまま中間転写ベルト7にも伝わり、たとえば、ブラックの50%濃度のベタ画像を出力した場合、形成画像が転写ベルト方向に長い場合は同一の転写紙の途中に、短い場合は2枚目以降に図2に示すような黒スジ、白スジと呼ぶスジ状の濃い部分11と薄い部分12が出来てしまう。
図28は本発明を適用する転写ベルト装置の例を示す図である。
同図において符号13ないし16は色別の感光体ドラムをそれぞれ示す。その他の符号は既出の図の符号を援用する。以後の図においても同様とする。
パルスモータ1が直接駆動ローラ4を駆動し、駆動ローラ4と従動ローラ5、6に記録媒体搬送ベルトとして機能する転写ベルト7がかけられている点は図1と同様である。転写ベルト7と4つの感光体ドラム13、14、15、16が転写ベルト7に接して取り付けられている。転写紙9は転写ベルト7と感光体ドラム13、14、15、16の間を搬送され、感光体ドラム13、14、15、16上に作られたトナー像が直接に転写紙9へ転写される仕組みとなっている。
この時、連続で画像を通紙すると、転写紙9がニップ部に入る時に突入あるいは通過するときの衝撃による過渡的な負荷変動が発生する。これは感光体ドラム13、14、15、16や搬送ベルトとして機能する転写ベルト7に転写紙9が当たるなどにより発生する変動もあれば、狭いニップ部が転写紙9の厚さ分だけ広がり、かつ転写紙9がニップを通過するとき起こる変動なども考えられる。このような理由により、同図に示す装置においても、同様に図2に示すようなスジ状の濃い部分11と薄い部分12が出来てしまう。
また、4色のトナー画素をそれぞれ4つの感光体ドラム上に形成し、それらを転写ベルト上で重ねてカラー画素を形成する画像形成装置の場合、上記過渡的負荷変動が発生したとき、転写ベルト上で重ねられる画素において、前記過渡的負荷変動を受けている画素と受けてない画素が重ねられる画素が生成され色ずれが発生する。
図29ないし31は転写ベルト装置の参考例を示す図である。
各図において符号2は駆動ギヤ、3は従動ギヤ、20はレジストローラ対、21は定着ローラ対をそれぞれ示す。
各図の共通部分について説明する。
駆動源であるパルスモータ1と同軸となるように駆動ギヤ2が取り付けられている。一方、駆動ローラ4と同軸となるように従動ギヤ3が取りつけられており、駆動ギヤ2と従動ギヤ3が噛み合うことでパルスモータ1の駆動が駆動ローラ4へ伝達される。駆動ローラ4と従動ローラ5、6に転写ベルト7がかけられており、ここでは図示しない感光体ドラムにより転写ベルト7上にはトナー像などが作られる。また、駆動ローラ4には対向ローラ8が圧接されており、駆動ローラ4と対向ローラ8のニップ部を転写紙9が通ることで転写ベルト7上のトナー画像が転写紙9に転写される仕組みとなっている。
図29の構成において、連続で画像を通紙すると、転写紙9がニップ部に入る時に突入あるいは離脱するときの衝撃による過渡的な負荷変動が発生する。これは駆動ローラ4や転写ベルト7、対向ローラ8に転写紙9が当たるなどにより発生する変動もあれば、狭いニップ部が転写紙9の厚さ分だけ広がり、かつ紙がニップを通過するとき起こる変動なども考えられる。ただし、駆動ローラへは転写ベルトを通して衝撃が伝わる。連続通紙時はここでは図示しない感光体ドラムから中間転写ベルト7へトナー画像の転写が行われているため、過渡的負荷変動が発生し駆動ローラ4に回転変動が生ずると、それがそのまま中間転写ベルト7にも伝わり、変動が画像に現れてしまう。
また、図30の構成では転写紙9がレジストローラ対20によりニップ部へ搬送されているが、転写紙9がレジストローラ対20から抜け出る時(搬送部からの離脱)も紙の搬送速度の差分などの影響により過渡的な負荷変動が発生する。この負荷変動は転写紙9を伝達してニップ部へ伝わり、駆動ローラ4を介して転写ベルト7まで伝わる。さらに、図31の構成では転写紙9がニップ部を通過し、定着ローラ対21まで搬送された図であり、定着ローラ対21に転写紙9が突入すると、同様に衝撃による過渡的な負荷変動が発生する。これらの負荷変動も先ほどと同様に画像品質の低下につながってしまう。
以上の構成による実施形態によれば、駆動ローラ4と対向ローラ8のニップ部を紙が通過する時、レジストローラ対20から抜け出る時、定着ローラ対21に突入する時に発生する過渡的負荷変動による駆動ローラの回転変動を抑えるために、パルスモータの駆動が減速手段より伝達されて駆動ローラを等回転角速度制御をしているとき、前記過渡的負荷変動の発生に合わせてパルスモータの発生トルクを増加させて駆動ローラの回転変動を抑制し、さらに過渡的負荷変動による衝撃と振動をダンピングする機能をもつフライホイールをもつ装置を設けて変動を抑えることができる。
図32ないし34は転写ベルト装置のさらに他の参考例を示す図である。
各図の共通部分について説明する。
駆動源であるパルスモータ1と同軸となるように駆動ギヤ2が取り付けられている。一方、駆動ローラ4と同軸となるように従動ギヤ3が取りつけられており、駆動ギヤ2と従動ギヤ3が噛み合うことでパルスモータ1の駆動が駆動ローラ4へ伝達される。駆動ローラ4と従動ローラ5、6に搬送ベルト7がかけられており、搬送ベルト7と4つの感光体ドラム13、14、15、16が搬送ベルト7に接して取り付けられている。転写紙9は搬送ベルト7と感光体ドラム13、14、15、16の間を搬送され、感光体ドラム13、14、15、16で作られたトナー像が直接に転写紙9へ転写される仕組みとなっている。
図32の構成において、連続で画像を通紙すると、転写紙9がニップ部に入る時に突入あるいは離脱するときの衝撃による過渡的な負荷変動が発生する。これは感光体ドラム13、14、15、16や搬送ベルト7に転写紙9が当たるなどにより発生する変動もあれば、狭いニップ部が転写紙9の厚さ分だけ広がり、かつ紙がニップを通過するとき起こる変動なども考えられる。連続通紙時は感光体ドラムから転写紙9へトナー画像の転写が行われている時に過渡的負荷変動が発生し、搬送ベルト7や転写紙9に変動が生ずる。
図33の構成では、転写紙9がレジストローラ対20によりニップ部へ搬送されているが、転写紙9がレジストローラ対20から抜け出る時(搬送部からの離脱)も紙の搬送速度の差分などの影響により過渡的な負荷変動が発生する。この負荷変動は転写紙9を伝達してニップ部へ伝わり、駆動ローラ4を介して転写ベルト7まで伝わる。さらに、図34の構成では、転写紙9がニップ部を通過し、定着ローラ対21まで搬送された図であり、定着ローラ対21に転写紙9が突入すると、同様に衝撃による過渡的な負荷変動が発生する。これらの負荷変動も先ほどと同様に画像品質の低下につながってしまう。
以上示したように、基本的な機構システムとして、転写ベルトを等速移動させるために駆動ローラを歯車等の伝達機構を介すか、あるいは直接にDCモータあるいはパルスモータを結合し、モータ軸、駆動ローラ軸あるいは従動ローラ軸と同軸上に回転型エンコーダなどの回転角度検出器あるいは角速度検出器を設け、前記検出器出力をフィードバックして制御することが広く用いられている。特に従動ローラ軸と同軸上に回転型エンコーダなどの回転角度検出器あるいは角速度検出器を設けた場合は駆動ローラと転写ベルト間のすべりの影響が軽減される。さらにフィードバックなしでパルスモータを用いて駆動ローラを駆動することも行われている。
ここでは、図1の転写ベルト7に対して、パルスモータでエンコーダなどの回転角度検出器あるいは角速度検出器を用いてフィードバック制御する場合について説明する。
図3はパルスモータによる転写ベルト駆動の制御ブロック線図である。
同図において符号21はパルス発生部、22はドライバ、23は回転系を含むプラント、24は回転角もしくは回転角速度の目標値、25は減算器をそれぞれ示す。
パルス発生部21よりパルスモータの駆動速度を決めるパルスが出力される。そのパルスをドライバ22に入力し、このドライバ22では、このパルスに同期してパルスモータが回転するように、例えば三相パルスモータならばパルスモータ内のスター結線あるいはデルタ結線されたコイルへ電流を流し、前記コイルと接続された線を選択して電流を送る機能を持つ。この前記コイルと接続する複数の線がプラント23に入力される。プラント23はパルスモータおよび駆動対象の転写ベルトと駆動ローラと従動ローラなどの回転体、さらには回転型エンコーダを含む系である。この転写ベルトの速度を検出するためにたとえば従動ローラに付した回転型エンコーダによって回転角あるいは回転角速度を計測してその値をフィードバックして減算器25へ入力する。減算器25ではこのフィードバックされた値と目標のベルト速度に対応するあるべき回転型エンコーダ出力の回転角あるいは回転角速度を示す目標値24とが比較され、現在の回転角あるいは回転角速度と、目標回転角あるいは回転角速度と、の偏差が求められる。この偏差をもとにパルス発生回路ではパルスの周波数が制御される。つまりベルト速度が遅い場合はパルスの周波数を高くし、速度が速い場合はパルス周波数を低くする。
図4は三相パルスモータの駆動を説明するための図である。同図(a)はタイミングチャート、同図(b)はスター結線の駆動回路図、同図(c)はデルタ結線の駆動回路図である。
同図において符号31、34、37は各相の入力端子、32、33、35、36、38、39はスイッチングトランジスタ、U、V、Wは互いに120°ずれた位相をそれぞれ示す。
パルスモータの三相をU相、V相、W相とすると、同図(a)ではそれぞれコイルへの入力電流のタイミングチャートをU、V、Wで表すとする。また、U〜Wの縦軸はコイル磁束方向を示しており、中心線の上側と下側では励磁が逆、つまりコイルに流れる電流が逆向きになる。さらに、上の横軸は左から右で時間の経過を示し、T1〜T6の時間タイミングで区分けされているとする。
スター結線した場合の駆動回路図、同図(b)において、スイッチングトランジスタ32、33、34、35、38、39の6つを用い、入力端子31、34、37は電源に接続されている。また、モータコイルの三相、U相、V相、W相はそれぞれCU、CV、CWで示してある。同図(a)の時間タイミングに合わせてスター結線した場合の駆動について説明すると、まず同図(a)の時間T1において、UとVが互いに逆向きで励磁される。この時、同図(b)ではスイッチングトランジスタ32と36がオンになる。そうすることで電源と接続された端子31よりスイッチングトランジスタ32からCU、CV、スイッチングトランジスタ36を通ってグランドに接続されるため、電流が流れ、CU、CVがそれぞれ励磁される。
次に時間T2では、スイッチングトランジスタ38と36がオンになる。そうすることで端子37よりスイッチングトランジスタ38からCW、CV、スイッチングトランジスタ36を通ってグランドに接続されるため、それぞれのコイルが励磁される。
次に時間T3では、スイッチングトランジスタ38と33がオンになる。そうすることで端子37よりスイッチングトランジスタ38からCW、CU、スイッチングトランジスタ33を通ってグランドに接続されるため、それぞれのコイルが励磁される。
次に時間T4では、スイッチングトランジスタ35と33がオンになる。そうすることで端子34よりスイッチングトランジスタ35からCV、CU、スイッチングトランジスタ33を通ってグランドに接続されるため、それぞれのコイルが励磁される。
次に時間T5では、スイッチングトランジスタ35と39がオンになる。そうすることで端子34よりスイッチングトランジスタ35からCV、CW、スイッチングトランジスタ39を通ってグランドに接続されるため、それぞれのコイルが励磁される。
次に時間T6では、スイッチングトランジスタ32と39がオンになる。そうすることで端子37よりスイッチングトランジスタ32からCU、CW、スイッチングトランジスタ39を通ってグランドに接続されるため、それぞれのコイルが励磁される。
この合計6ステップでロータの1歯ピッチ移動したことになる。この6ステップを繰り返すことで回転することになる。
同様にデルタ結線した場合の駆動回路図、同図(c)において、スイッチングトランジスタ32、33、35、36、38、39の6つを用い、入力端子31、34、37は電源に接続されている。また、モータコイルの三相、U相、V相、W相はそれぞれCU、CV、CWで示してある。
デルタ結線の場合、前述したスター結線と同じ駆動回路でスイッチングトランジスタの切り替えにより駆動するが、3相励磁となる。
まず、T1でスイッチングトランジスタ32と36がオンになる。CVは一相分の直列、CUとCWは相直列で、これらは並列となり、励磁する量が異なるが三相全てが励磁する。
次にT2でスイッチングトランジスタ38と36がオンになる。CWは一相分の直列、CVとCUは相直列で、これらは並列となり、励磁する量が異なるが三相全てが励磁する。
次にT3でスイッチングトランジスタ38と33がオンになる。CUは一相分の直列、CVとCWは相直列で、これらは並列となり、励磁する量が異なるが三相全てが励磁する。
次にT4でスイッチングトランジスタ35と33がオンになる。CVは一相分の直列、CUとCWは相直列で、これらは並列となり、励磁する量が異なるが三相全てが励磁する。ただし、スイッチングトランジスタ32と36がオンになったときとは励磁する方向が異なる。
次にT5でスイッチングトランジスタ35と39がオンになる。CWは一相分の直列、CVとCUは相直列で、これらは並列となり、励磁する量が異なるが三相全てが励磁する。ただし、スイッチングトランジスタ38と36がオンになったときとは励磁する方向が異なる。
次にT6でスイッチングトランジスタ32と39がオンになる。CUは一相分の直列、CVとCWは相直列で、これらは並列となり、励磁する量が異なるが三相全てが励磁する。ただし、スイッチングトランジスタ38と33がオンになったときとは励磁する方向が異なる。
この合計6ステップでロータの1歯ピッチ移動したことになる。この6ステップを繰り返すことで回転することになる。
しかし、上で述べた転写圧接部で発生する過渡的負荷変動は、フィードバック制御では変動が発生してから遅れて駆動制御を行うため、この過渡的負荷変動に発生する駆動ローラの過渡的角速度変動補正が間に合わない。つまり、フィードバックループ内には各種時間遅れ要素が入っている。
回転型エンコーダの例としては、ガラス円盤上に回転軸を中心として同心円上に等ピッチのタイミングマークが形成され、この回転盤はローラの回転角あるいは回転角速度を検知するためにローラと一体となって回転するためにローラと同軸上に形成される。これを固定部材に設けられた発光素子と受光素子を使って光学的に検知する。その出力は連続したパルス列となる。したがって回転角度あるいは回転角速度情報は離散的にしか得られないのでここで時間遅れが発生する。さらにこのパルス列の変化によって過渡的負荷変動により発生した回転変動を検知して、パルスモータを駆動するパルス周波数を変換して補正するのであるが、ここでも時間遅れがある。
このことはDCモータに置き換えても同様な議論ができる。つまり回転型エンコーダによって時間遅れが発生し、さらに回転型エンコーダ情報によって過渡的負荷変動による回転変動を検知してフィードバック制御するとき、位相補償回路による時間遅れやDCモータの逆起電力や内部インダクタンスによる電流波形のなまりによる駆動力の遅れが発生する。
本発明によれば、パルスモータは過渡的負荷変動が発生したとき、画質劣化が目立たないレベルの回転角変動に抑えられる。
本発明のような工夫をしてない場合、フィードバックなしで駆動ローラをパルスモータで駆動するときは、転写紙が転写部を通過するとき発生する過渡的負荷変動によって駆動ローラに回転変動が発生し、画質劣化が生ずる。
図5は本発明の第1の実施形態を説明するための一部断面図である。同図(a)は容器形状のフライホイールを示す図、同図(b)は弾性体を介して軸に固定されるフライホイールを示す図である。
同図において符号51はステータ、52はアウタロータ、53は軸受、54、54’は側板、55はフライホイール、56は粘性材料、56’は弾性部材、57は軸受、58は回転部材、59はユニバーサルジョイント、60は駆動ローラ、61は軸受をそれぞれ示す。
第1の実施形態は、駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部を転写紙が通過するとき発生する、過渡的負荷変動による駆動ローラの回転変動を抑えるために、パルスモータによって駆動ローラを等回転角速度制御をしているとき、前記過渡的負荷変動の発生に合わせてパルスモータの発生トルクを増加させて駆動ローラの回転変動を抑制し、さらに過渡的負荷変動による衝撃と振動をダンピングする機能をもつ衝撃緩和機構としてのフライホイールをもつ装置を設けて変動を抑える機構である。
ここでは駆動源であるパルスモータをアウタロータ型の構成としている。同一外形のアウタロータ型とインナーロータ型とを比較すると、アウタロータ型は外側が回転するので回転するロータの慣性モーメントがインナーロータ型より大きくなり等速時に高域の振動があっても回転が安定し、かつ過渡的負荷変動に対しても回転方向の過渡的変動ピークが小さくなるフライホイール効果を大きくすることができる。そしてステータ側にコイルが巻かれるのでインナーロータ側では外側にステータがあり、ロータとステータ間の空隙部がアウタロータ側に比較して発生トルクが小さくなる。言い換えるとアウタロータ側の方が同一駆動電流に対しての駆動トルクが大きくなり、過渡的負荷変動に強くなる。簡単に理由を説明すると、モータサイズが同じだとした場合、インナーロータ型よりもアウタロータ型の方が回転子直径Dが大きくなるので、軸方向長さLとした場合、トルクは一般にDLに比例するため、アウタロータ型の方が駆動トルクが大きくなる。
さらに、後述する負荷変動に対して、駆動ローラにダイレクトにパルスモータを付す際に、歯の数が多いパルスモータであると、負荷変動を抑え込める可能性がある。従って大口径のアウタロータ型のパルスモータであると、歯は多く刻めるため、機械的な分解能を上げることが可能となる。また、歯車ではなくローラで増速する機構を利用して見かけ上の分解能を上げるという方法もある。ただし、すべりの影響を抑えるためにローラ表面の摩擦が大きくなるような工夫が必要である。
同図(a)において、ステータ51は画像形成装置に固定された側板54に固定された軸上に形成され固定されている。
アウタロータ52は側板54に固定された軸上に置かれたアウタロータ型軸受け53を介して設けられ、ステータ51より発生される回転磁界によって回転できる。アウタロータ52は、アウタロータと一体となって回転するモータ回転軸上にあるユニバーサルジョイント59を介して駆動ローラ60とつながっている。駆動ローラ60のもう一端は軸受け61を介して側板54と対向して設けられた側板54’につながっている。
また、アウタロータ52と一体となって回転するモータ回転軸上にこの軸と一体回転する回転部材58とアウタロータ型軸受け57を介して自由回転できる容器形状のフライホイール55が取り付けられている。回転部材58はフライホイール55の容器の内側に収まっており、両者の間の空隙はシリコンなどの粘性材料56で満たされている。回転部材58と粘性材料56はフライホイール55と過渡的変動トルクの発生する回転体との動きの差を緩和させる補助機構の役割をしている。すなわち、駆動ローラ60が等角速度回転をしている時は回転部材58も等角速度回転し、粘性部材56を介してフライホイール55も等角速度回転し、図1における駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部に転写紙が突入するとき発生する衝撃(過渡的な負荷変動)があった場合、フライホイール55は慣性モーメントが大きいので等角速度で相変わらず回転しようとし、軸と一体の回転部材58は衝撃によって過渡的な回転変動を発生し、フライホイール55と回転部材58との間に相対速度が発生するが、粘性部材56のダンピング効果によって前記相対速度が小さくなるように働くので、結果的に過渡的な回転変動のピーク値が小さくなる。さらにこのフライホイール55と回転部材58と粘性部材56、そして軸受け57によって構成される補助機構はパルスモータの振動的な動作を整定する効果がある。
パルスモータのダンピングを改善する補助機構の一つに同図(b)に示す構成がある。ここでも駆動源であるパルスモータをアウタロータ型の構成としている。ステータ51は画像形成装置に固定された側板54に固定された軸上に形成され固定されている。アウタロータ52は側板54に固定された軸上に置かれたアウタロータ型軸受け53を介して設けられ、ステータ51より発生される回転磁界によって回転できる。また、アウタロータ52と一体となって回転するモータ回転軸上にこの軸と一体回転するフライホイール55が、補助機構としてのゴムなどの弾性部材56’を介して取り付けられている。
このように構成することで、図1における駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部を転写紙が突入するとき発生する衝撃(過渡的な負荷変動)があった場合、フライホイール55は慣性モーメントがあり、自由回転しているので等角速度で回転しようとするが、フライホイール55の動きは弾性部材56’の影響により遅れることになる。この遅れたフライホイール55とモータ回転軸の振動位相差でフライホイール55からモータ回転軸が制動され、結果的に過渡的な回転変動のピーク値が小さくなる。さらにこのフライホイール55と弾性部材56’によって構成される補助機構はパルスモータの振動的な動作を整定する効果がある。
図6は慣性モーメントの違いによるモータに生ずる位相差の違いを示す図である。
同図において符号62は通常の基本構成の場合の慣性モーメントによる位相差を表す曲線、63は慣性モーメントを2倍にした場合の位相差を表す曲線をそれぞれ示す。
フライホイールにより、慣性モーメントを大きくした時に、衝撃による変動ピークが小さくなることを簡単に説明する。定常回転しているときの過渡応用特性を求める簡易モデルを以下の式と仮定する。
Figure 0005086532
ここで、Jは慣性モーメント、Dは回転方向のダンピング係数、kは単位角度を移動するのに必要なトルク、θはパルスモータの対向する歯の位相差、Tdはショックトルク(単一矩形波と仮定)である。同図は、この式を用いてシミュレーションで慣性モーメントのみ、値を2倍に変化させ、その他の値は一定として位相差の変化を表したものである。ショックトルクとして想定した単一矩形波はパルスが一つしかない波形である。これを時間tpで加え、その時に負荷変動が発生したとする。慣性モーメントが基本構成の値の時の位相差が曲線62であり、慣性モーメントを2倍にした時の位相差が曲線63である。慣性モーメントが大きくなることでパルスモータの歯の位相差量が小さくなることがシミュレーションで確認できる。
図7は本発明の基本原理を説明するための図である。同図(a)はパルスモータにかかる衝撃を模式的に示した図、同図(b)はモータにかける駆動電流の変化を示す図であり、各図の横軸は対応させてある。
同図において符号71は転写紙突入時の衝撃、72は転写紙離脱時の衝撃、73は転写紙突入時に合わせた駆動電流増加分、74は転写紙離脱時に合わせた駆動電流増加分をそれぞれ示す。
同図(a)は横軸に時間をとり、駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部にて転写紙が突入あるいは離脱することによって発生する衝撃を縦軸として模式的にグラフにしたものである。
転写紙が圧接部へ入る時に衝撃71が発生する。また、転写紙が圧接部から抜ける時には入る時とは逆向きの衝撃72が発生する。この衝撃に合わせてパルスモータへ駆動する実効的な駆動電流(3相のパルスモータであれば3相に流している電流の合計)を同図(b)のように変化させる。同図は横軸を時間、縦軸はモータの実効的な駆動電流を表す。
衝撃71、72による駆動ローラの過渡的な回転変動を抑圧するために駆動電流を73、74のように一時的に増加させる。駆動電流を増加させることによりパルスモータのトルクが増加するため、衝撃71、72が発生しても駆動ローラの過渡的な回転変動を抑えることができる。この駆動電流の変化は、衝撃が発生するタイミングの前から発生させる。転写紙が圧接部に突入するとき、転写ベルト、転写ベルトを介して駆動ローラ、あるいは対向ローラに衝突し衝撃が発生するタイミングがばらつく。さらに転写ベルト、転写ベルトを介して駆動ローラ、あるいは対向ローラの個々に衝突するタイミングもばらつく。したがってばらついても衝撃が発生しているときはパルスモータのトルク増加状態を立ち上げておく必要がある。そして、急激にパルスモータの駆動電流を変化させるとその変化自身で過渡的な回転変動が発生し、これにより駆動ローラが変動し、そして転写ベルトの速度に過渡的な変動が発生するので、濃度むらあるいは色ずれ等の画質劣化を生じる。この劣化を軽減するために電流の増減は時間をかけて行なう。つまり衝撃が発生する前までに画質劣化が生じないようにゆっくり立ち上げ、衝撃が収まるタイミングから画質劣化が生じないようにゆっくり立ち下げる。
一時的な駆動電流増加の開始タイミングは、例えば、レジストローラが転写紙を送り出す動作指令から所定の時間経過後として良い。ただし、それでは遅すぎる場合には、それ以外の情報を利用して良い。
転写紙突入と離脱の間の時間は転写紙の長さによって異なる。転写紙突入のタイミングは上記レジストローラの動作信号等から算出出来るが、離脱時のタイミングは転写紙の長さを考慮しなければならない。転写紙の先端、後端を検出するため転写紙の通過する領域のいずれかに検出手段を設けて転写紙先端、および、後端を検出して両者の時間差を記憶しておくとよい。あるいは先端だけ検出し、転写紙の長さは印刷指令の時点で指定された長さを援用しても良い。その場合は、例えば、記憶装置に転写紙の長さに対する上記時間差を、使用する転写紙の種類分だけテーブルとして記憶させておく。そして、指定された転写紙の長さから、テーブルを参照して必要な時間差を読み出し、駆動制御回路に対し所定のタイミングで先端対応の駆動電流増加を指示した後、上記時間差経過後、後端対応の駆動電流増加を指示する。
本発明は、過渡的変動負荷トルクを軽減させるため、上記のようにモータに与える電流を制御する電気的手法と、図5に示したような衝撃緩和機構を用いる機械的手法の、いずれか、あるいは両方を用いることを特徴としている。
図8はモータのトルク線図、図9はロータとステータの歯の位置関係による動作を説明するための図である。
図8において符号81は駆動電流大の時のトルク曲線、82は駆動電流小の時のトルク曲線、83は過渡的変動負荷トルク、84は定常負荷トルク、85は画質許容しきい値、86は通常駆動電流において定常負荷トルクによる位相差、87は同じく過渡的変動負荷トルクによる位相差、88は増加駆動電流において定常負荷トルクによる位相差、89は同じく過渡的変動負荷トルクによる位相差をそれぞれ示す。
図9において符号90、92はステータ側の歯、91、93はロータ側の歯、94はステータとロータの位相差をそれぞれ示す。
図8と図9はロータとステータの対向する歯(あるいは極)の回転方向のずれ(位相差Δθ)とパルスモータ発生トルクTp、そして駆動電流Iとの関係を模式的に示したものである。パスルモータが以下に述べる正弦的な電流をコイルに流すマイクロステップ駆動をして回転しているとき、ステータからは回転方向に正弦的に磁界の強さが変化している回転磁界(あるいは仮想的には回転磁極)が発生する。負荷がないときはステータから回転方向に正弦的に変化している磁界における磁界の強さのピークがロータの歯と同期して回転する。この状態が回転角度あるいは回転角速度誤差がない状態であり、このように理想的に回転できれば、いままで述べた濃度むらと色ずれによる画質劣化が起きない。
図8、9は説明を容易にするために、回転の定常成分を除き見かけ上停止した状態で示し、回転変動成分だけの動作を説明するようにしている。つまり回転磁界のピーク位置をステータの歯90で示し、対向するロータの歯を91で示す。これはパルスモータの負荷変動によるロータの振れを定性的に議論するときは、図8と図9に描いたあたかもパルスモータが停止しステータの1相のコイルだけに電流を流した状態と等価に議論できる。つまり図9に示したステータ側の磁極90、92が励磁されている場合である。図8の横軸はロータ・ステータ間対向歯(磁極)位相差Δθであり、縦軸は回転方向発生トルクTpである。また、横軸と平衡な線83、84は最大衝撃トルクと定常負荷トルクをそれぞれ示している。位相差Δθ=0のときパルスモータ発生トルクはゼロである。
位相差Δθを図9で説明する。図9の上段90、92はステータ側の一歯(磁極)であり、下段91、93はロータ側の一歯(磁極)である。PM型であれば磁石による磁極と磁性体との対向であり、N極とS極が交互に配置され、磁性体と対向することにより吸引力と反発力でトルクが生まれる。VR型であれば磁性体による歯の対向であり、吸引力のみのトルクが生まれる。ハイブリッド型は磁化された磁性体の歯と磁性体の歯の対向であり、磁石を磁性体が挟み、その磁性体の歯と対向する磁性体の歯とでトルクを生む。
対向する歯(磁極)が磁力によって引き合うあるいは反発することでトルクを発生するため、図9(a)のように位相差Δθがない場合は磁力によって対向する歯間に引き合いがあっても回転方向へはトルクが発生しない。また、同図(b)の様に位相差Δθ94が存在する場合は位相差量Δθに応じて回転方向トルクが発生する。
再び図8において、通常のパルスモータ駆動電流が流れているときのパルスモータ発生トルク曲線が82である。この時、定常負荷トルク84がかかった時の位相差が86であり、最大衝撃トルクが発生した時の位相差が87である。つまり、最大で位相差87までズレが発生してしまう。一方、駆動電流を大きくし発生トルクを大きくしたとき、つまり発生トルク曲線を81のようにした場合、最大衝撃トルクが発生した時の位相差が89となり、位相差の量が小さくて済む。つまり、駆動電流値を上げれば位相差は小さくて済み、画質に影響しない紙上での許容位置ずれをパルスモータ回転角に変換した許容変位角85をあらかじめ設定しておけば必要な駆動電流値が求められる。また、ここでは図示していないマイナス側の衝撃力、発生トルクもプラス側と同様に考えることが出来る。駆動電流値を上げておけば、定常負荷トルク状態では位相差Δθが88しか発生しない。しかし駆動電流を大きい状態に設定するとモータの発熱が大きくなり、また消費電力が大きくなる。モータの発熱があっても信頼性上問題なくするにはパルスモータが大型化する。
図8においてパルスモータ発生トルク曲線の傾きが大きいほど、衝撃トルクに強くなる。この傾きを大きくするには電流を大きくするだけでなく、歯(磁極)のピッチを小さくした構造にパルスモータを製作できれば可能である。このようにすれば、上に述べた電流の実効電流の大きさの制御を不要とすることができる。ただし、この場合必要とする加工精度、組付け精度が高くなりパルスモータコストが上がる。
図10は駆動電流を増加させる駆動制御系のブロック線図である。
同図において符号101は指令値、102はパルス発生部、103は発生パルス、104はドライバ、106はプラントをそれぞれ示す。
同図は、図5の構成で、図7(a)に示す過渡的負荷変動に対して図7(b)に示すように駆動電流を増加させる場合の駆動制御系のブロック線図である。駆動ローラの目標の回転角あるいは回転速度を表す指令値101がパルス発生部102へ入力される。パルス発生部102よりパルスモータの駆動速度を決めるパルスが出力される。そのパルス103をドライバ104に入力し、このドライバ104では、このパルス103に同期してパルスモータが回転するように、例えば三相パルスモータならばパルスモータ内のスター結線あるいはデルタ結線されたコイルへ電流を流す機能を持つ。この前記コイルと接続する複数の線がプラント106に接続されている。プラント106はパルスモータおよび駆動対象の転写ベルトと駆動ローラと従動ローラなどの回転体を含む系である。
この時、それぞれのコイルへの印加する電圧あるいは電流を過渡的な負荷変動のタイミングに合わせて徐々に上げ、ピーク値の後に徐々に下げる。このようにすることで図1の駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部にて転写紙が突入あるいは離脱することによって発生する衝撃に合わせて図7(b)のようにパルスモータの実効的な駆動電流を変化させることができる。ドライバ104からの各相への駆動電圧あるいは駆動電流を元にプラント106に含まれるパルスモータが駆動する。
図11は正弦的電流駆動を用いたモータドライバの場合の駆動制御系のブロック線図である。
同図において符号115は正弦波振幅補正を示す。
駆動ローラの目標の回転角あるいは回転速度を表す指令値111がパルス発生部112へ入力される。パルス発生部112では指令値111にもとづいてパルス113を出力し、それをドライバ114に入力する。
ドライバ114はモータコイルへ電流を送る機能を持ち、接続する複数の線がプラント116に接続されている。このドライバ114では、パルス113に同期してパルスモータが回転するように、例えば三相パルスモータならばスター結線あるいはデルタ結線されたコイルへ選択して電流を流す。三相パルスモータを駆動するときドライバ114ではパルス113に同期してお互いに位相が120度ずれた3つの連続した正弦波が生成され、これに対応した電流値が各コイルに流れる。これは図4(a)における各相のコイルの励磁が矩形ではなく正弦波となっていることに対応する。そして過渡的な負荷変動のタイミングに合わせて、ドライバ114に対し正弦波振幅補正115をかけ、これら正弦波の振幅を大きくし、ピーク値の後に徐々に振幅を下げる。このようにすることで図1の駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部にて転写紙が突入あるいは離脱することによって発生する衝撃を低減できる。つまり図7(b)のようにパルスモータの全駆動電流を変化させることができる。
正弦的電流駆動法としてマイクロステップ駆動法が知られている。通常のフルステップ駆動時のステップ角の各相の電流を階段状に ステップで増加・減少させて相間でロータを吸引する力を徐々に変える方法である。マイクロステップ駆動においてステップ数を多くすることにより、滑らかな正弦波へと近づけることが可能となる。
図12はPWM信号発生回路について説明するための図である。
同図において符号121、122は入力端子、123、124は抵抗、125はコンパレータ、126、127は電源端子、128は出力をそれぞれ示す。
モータの駆動電流を基本的なPWM(パルス幅変調)制御で駆動することが一般的である。コンパレータ125にプラス側電源を端子126、マイナス側電源を端子127に接続する。比較する前記正弦波を図示しない絶対値回路(マイナス信号をプラス信号に変える回路)を通した絶対値信号を入力端子121より抵抗123を介して入力し、一定周波数(一般的には20kHz近傍の値が選ばれる)の三角波を入力端子122より抵抗124を介して入力する。コンパレータ125は入力端子121と入力端子122の比較を行ない、例えば入力端子121の方が電圧値が高ければH信号、低ければL信号の2値を出力する演算器である。したがって一定周期で前記正弦波入力の振幅に応じてパルスデューティが変化するパルス列が得られる。前記正弦波の振幅が大きいとパルスデューティの大きいパルスが得られる。コンパレータ125から得られたパルス出力128をパルスモータ駆動に用いる。図4(b)のスター結線において、コイルCUを正弦波PWM駆動するとき、前記正弦波入力信号が正のときはスイッチングトランジスタ32を駆動し、前記正弦波入力信号が負のときはスイッチングトランジスタ33を駆動すればよい。
図13はマイクロステップ駆動における磁極(歯)の対向状態を説明するための図である。
同図において符号131,132は互いに隣接する歯、133はそれらに対向する歯、θoは位相差をそれぞれ示す。
マイクロステップ駆動をして、正弦的な電流をコイルに流して駆動する場合、三相式パルスモータの方が二相式パルスモータに比較して低振動に有利なパルスモータである。したがって、高画質な画像形成装置を実現するには三相式パルスモータが適する。
しかし、ここでは説明を簡単にするため、2相式パルスモータにおけるマイクロステップ駆動についての原理を説明する。
例として、4分割のマイクロステップ駆動を行なった時の一歯の動きの例を同図(a)から同図(e)に示す。各相のコイルへは4段階の振幅(各段階の振幅をここでは1段、2段、3段、4段と呼ぶ)の電流が流れる。同図(a)から同図(e)において、上段の131、132は隣り合ったステータの歯であり、下段の133はロータの一歯である。
同図(a)において、ステータ側の左側の歯131、右側の歯132、ロータ側の歯133があり、歯131と歯133が向かい合っており、位相差はなく、電流が4段流れており、4段分の吸引力がかかっている。ここで、同図(e)に位相差137で示すように一歯の位相差をθoとする。次に同図(b)に移り、歯131から3段、歯132から1段の電流が流れることで吸引力も電流に比例して変化するため、歯133が θo/4ずれる。さらに同図(c)に移り、歯131から2段、歯132から2段の電流が流れることで吸引力も電流に比例して変化するため、歯133がθo/2ずれる。同図(d)では、歯131から1段、歯132から3段の電流が流れることで吸引力も電流に比例して変化するため、歯133が3θo/4ずれる。最後には同図(e)のように歯131から0段、歯132から4段の電流が流れる状態となり、最初の状態に戻る。これが4分割のマイクロステップ駆動である。
この場合、位相差θoをステップ角としているので、ロータは電流が1階段ずつ変化するごとにθo/4ずつ歩進、つまりステップ角が4分割されていることとなり、この分割数を増加させて、電流波形を正弦波に近づけることができる。そのような波形を疑似正弦波と呼ぶことにする。
図14はマイクロステップの駆動回路について説明するための図である。
同図において符号141ないし144はスイッチ、145はオペアンプ、146はモータコイル、147は逆起電圧防止回路、148、149は抵抗、150ないし153は抵抗、155はオペアンプ、156、157は抵抗をそれぞれ示す。
ここではVR型2相式パルスモータあるいはPM型あるいはハイブリッド型で固定子磁極を励磁するコイルを2本の線を一緒に巻くバイフィラ巻き、すなわちコイルを二つ用意して、一方のコイルを通電した場合と、他方のコイルを通電した場合で極性が逆になるユニポーラ方式で駆動する一相分の階段波発生回路について説明する。また、簡単な説明とするためにここでは4分割ステップの場合について説明する。
図13において電圧−V0 をスイッチ141から144の一端に加える。スイッチ141から144のもう一端はそれぞれ抵抗150から抵抗153を介して一つに接続され、加算回路構成となっているオペアンプ155の−端子と接続される。また、オペアンプ155の−端子から抵抗148を介してグランドと接続される。オペアンプ155の+端子は抵抗156を介してグランドと接続される。ここでは抵抗150から抵抗153までの抵抗値は全て同じとする。オペアンプ155の出力端子はオペアンプ145の+端子へ入力され、抵抗157を介してオペアンプ155の−端子と接続される。オペアンプ145の出力端子はトランジスタのベースと接続され、エミッタはオペンプ145の−端子と接続され、また、抵抗149を介してグランドと接続される。コレクタはモータコイル146と逆起電圧防止回路147とに接続され、入力電圧Vccと接続される。これは良く知られた電流源型増幅器であり、オペアンプ145の+入力電圧をVref、抵抗149の抵抗値をRoとすると、モータコイル146に流れる電流IはI=Vref/Roとなる。
スイッチ141からスイッチ144までを全てオフにすると、オペアンプ155への入力は抵抗148を介したグランドのみとなるため、オペアンプ145の+端子はグランドレベルとなるので、モータコイルには電流が流れない。
スイッチ141のみオンされた場合、抵抗150に電圧−Voが印加され、それに応じた電圧がオペアンプ145の+端子に入力され、この電圧に応じた電流がモータコイル146に流れる。次にスイッチ141とスイッチ142がオンされた場合、抵抗150と抵抗151に電圧−Voが印可され、オペアンプ155の出力にはスイッチ141のみがオンの時と比べて2倍の電圧が現れる。それにより、モータコイル146にも2倍の電流が流れる。同様にスイッチ141からスイッチ143までがオンされるとモータコイル146には3倍、4つのスイッチ全てがオンされるとモータコイル146には4倍の電流が流れる。全てのスイッチをオンした後、一つ一つスイッチをオフにすることで、モータコイル146に流れる電流を4段階で階段状に増減させることが可能となる。
ここでは4分割ステップとしたが、分割数を多くすることでモータコイルに流す電流を限りなく正弦波に近づけることが可能となる。
以上のように、パルスモータのコイルの各相へ正弦波に近い形の疑似正弦波振幅の電流を加えることで、発生するトルクをほぼ一定にすることができる。
図15は転写ベルト装置の従動ローラに回転型エンコーダを取り付けた状態を示す図である。
同図において符号10は回転型エンコーダを示す。
本構成は基本的には図1に示した構成と同じである。駆動ローラ4と同軸にパルスモータ1が取り付けられていて、パルスモータ1が直接駆動ローラ4を駆動する。駆動ローラ4と従動ローラ5、6に転写ベルト7がかけられている。この従動ローラ6と同軸に、転写ベルト移動速度計測用の回転型エンコーダ10が取り付けられている。また、この例では従動ローラ6に回転型エンコーダを取り付けているが、従動ローラ5に取り付ける構成としても良い。その他の構成は図1と同じである。
図16は回転型エンコーダによるフィードバック制御を行う駆動制御系のブロック線図である。
同図は、図5の構成で、図7に示す過渡的負荷変動に対して駆動電流を増加させ、さらに従動ローラに付した回転型エンコーダによって回転角あるいは回転角速度を計測し、フィードバック制御を行う場合の駆動制御系のブロック線図である。回転型エンコーダを付した従動ローラの目標の回転角、あるいは回転角速度を表す指令値161とフィードバックされた回転角、あるいは回転角速度の値とが減算器168で比較され、現在の回転角、あるいは回転角速度と、目標回転角、あるいは目標回転角速度との偏差が求められる。この偏差をもとにパルス発生部162よりパルスモータの駆動速度を決めるパルス163が出力される。そのパルス163をドライバ164に入力し、このドライバ164では、このパルス163に同期してパルスモータが回転するように、例えば三相パルスモータならば、パルスモータ内のスター結線、あるいはデルタ結線されたコイルへ電流を流す機能を持つ。
この時、それぞれのコイルへの印加する電圧を、過渡的な負荷変動のタイミングに合わせて徐々に上げ、ピーク値の後に徐々に下げる。このようにすることで、図15の駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部にて転写紙が突入あるいは離脱することによって発生する衝撃に合わせて、図7(b)のようにパルスモータの実効的な駆動電流を変化させることができる。
前記コイルと接続する複数の線がプラント166へ入力される。プラント166はパルスモータおよび駆動対象の転写ベルトと駆動ローラと従動ローラなどの回転体、さらには回転型エンコーダを含む系である。プラント166において、従動ロ―ラに付した回転型エンコーダによって回転角あるいは回転角速度を計測してその値をフィードバックすることで制御される。
このように、過渡的負荷変動に対して駆動電流を増加させる機能を付したパルスモータと、フライホイールによる慣性モーメント効果に加え、従動ローラの回転角あるいは回転角速度を回転型エンコーダで計測したフィードバックをさらに加えることで、駆動ローラと対向ローラの圧接部にて転写紙が突入、あるいは離脱などによる過渡的負荷変動や等速駆動時の高域の振動抑制のみならず、駆動ローラとベルト間で発生するすべりがあっても回転型エンコーダを付した従動ローラとベルト間ですべりが起きなければ、駆動ローラとベルト間で発生するすべりの影響を抑制できるベルト駆動制御系となる。従動ローラでは、従動ローラ軸回りの慣性モーメントを小さくする等してローラとベルト間ですべりが起きない構成を実現できる。
また、図5の構成で、図7(a)に示す過渡的負荷変動に対してPWM駆動を用い、さらに従動ローラに付した回転型エンコーダによって回転角あるいは回転角速度を計測し、フィードバック制御を行う場合の駆動制御系も構成できる。ブロック線図は図16と見かけ上同じなので、説明は同図を援用する。
回転型エンコーダを付した従動ローラの目標の回転角、あるいは回転角速度を表す指令値161とフィードバックされた回転角あるいは回転角速度の値とが減算器168で比較され、現在の回転角あるいは回転角速度と目標回転角あるいは目標回転角速度との偏差が求められる。この偏差をもとにパルス発生部162よりパルスモータの駆動速度を決めるパルス163が出力される。そのパルス163をドライバ164に入力し、ドライバ164はモータコイルへ電流を送る機能を持ち、接続する複数の線がプラント166に接続されている。このドライバ164では、パルス163に同期してパルスモータが回転するように、例えば三相パルスモータならばスター結線あるいはデルタ結線されたコイルへ電流を流す。
ドライバ164では前述したように前記パルス3に同期して発生する正弦波とPWMをするための三角波の比較により、デューティを変化させたパルスを作り、モータの各相へ駆動電流を流しているが、過渡的な負荷変動のタイミングに合わせて正弦波の振幅を大きくし、ピーク値の後に徐々に振幅を下げる。このようにすることで図1の駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部にて転写紙が突入あるいは離脱することによって発生する衝撃に合わせてPWMのパルスデューティを大きくし、図7(b)のようにパルスモータの全駆動電流を変化させることができる。
このようにプラント166に含まれる駆動ローラや転写ベルトや従動ローラが駆動され、従動ロ―ラに付した回転型エンコーダによって回転角あるいは回転角速度を計測してその値をフィードバックすることで制御される。
従来技術のように、フィーバックによって衝撃による過渡的負荷変動から生ずる回転角、あるいは回転角速度変動を検知する方式では、時間遅れがあって、結果的に衝撃による影響を抑えられず画質劣化を生じた。しかし、本発明によれば、衝撃が発生する前にそれに耐えるパルスモータのトルクを発生しているので、時間遅れの問題が発生しない。そして、パルスモータを使っているので、入力のパルス周波数に応じた回転角速度に制御できる。定常的な負荷変動、過渡的な負荷変動、あるいは駆動電流の可変によって、回転角、あるいは回転角速度が変動するが、本発明のように、その変動が画質の劣化に結びつかないように、上に述べたようなパルスモータの駆動電流値の設定と電流の制御を行えば、画質劣化が起きない。さらにアウタロータ型のパルスモータを使えば、大きいトルクが発生でき、かつロータのフライホイール効果により、高域の振動による影響が低減でき、かつ衝撃による回転変動のピークが押えられる。
さらに粘性効果とフライホイール効果をもたせる装置を付すことによって、パルスモータの振動的な動きが抑制され、かつ衝撃に対しての回転変動のピークの低減と、振動を速やかに減衰させることができる。
図35、36は参考例を説明するための図である。図35は図5(a)の変形、図36は図5(b)の変形をそれぞれ示す図である。
両図において符号62は駆動ギヤ、63は従動ギヤをそれぞれ示す。
基本的な考え方は第1の実施形態と同じであるが、本変形ではモータ出力軸と駆動ローラが同軸でない場合に適用できる構成になっている。
図5と共通部分は説明が重複するが、図35の動作と効果の簡単な説明をする。
ステータ61は画像形成装置に固定された側板54に固定された軸上に形成され固定されている。アウタロータ52は側板54に固定された軸上に置かれたアウタロータ型軸受け53を介して設けられ、ステータ51より発生される回転磁界によって回転できる。アウタロータ52は、アウタロータと一体となって回転する駆動ギヤ62を駆動し、駆動ギヤ62は従動ギヤ63と噛み合うことでローラ回転軸上にあるユニバーサルジョイント59を介して駆動ローラ60とつながっている。駆動ローラ60のもう一端は軸受け61を介して側板54と対向して設けられた側板54’につながっている。また、駆動ローラ60と一体となって回転するローラ回転軸上にこの軸と一体回転するロータ58とアウタロータ型軸受け57を介して自由回転できるフライホイール55が取り付けられている。このフライホイール55とロータ58の空隙はシリコンなどの粘性部材56で満たされている。駆動ローラ60が等角速度回転をしている時はロータ58も等角速度回転し、粘性部材56を介してフライホイール55も等角速度回転し、図1における駆動ローラ4と対向ローラ8のニップ部を転写紙が突入するとき発生する衝撃(過渡的な負荷変動)があった場合、フライホイール55は慣性モーメントが大きいので等角速度で相変わらず回転しようとし、ロータ58は衝撃によって過渡的な回転変動を発生し、フライホイール55とロータ58との間に相対速度が発生するが、粘性部材56のダンピング効果によって前記相対速度が小さくなるように働くので、結果的に過渡的な回転変動のピーク値が小さくなる。さらにこのフライホイール55とロータ58と粘性部材56、そして軸受け57によって構成される装置はパルスモータの振動的な動作を整定する効果がある。
次に、図36の動作と効果の簡単な説明をする。
ステータ51は画像形成装置に固定された側板54に固定された軸上に形成され固定されている。アウタロータ52は側板54に固定された軸上に置かれたアウタロータ型軸受け53を介して設けられ、ステータ51より発生される回転磁界によって回転できる。また、アウタロータ52と一体となって回転する駆動ギヤ62が取り付けられており、駆動ギヤ62は従動ギヤ63と噛み合うことで駆動を伝達する。従動ギヤ63はローラ回転軸上にあるユニバーサルジョイント59を介して駆動ローラ60とつながっている。駆動ローラ60のもう一端は軸受け61を介して側板54と対抗して設けられた側板54’につながっている。また、駆動ローラ60と一体となって回転するローラ回転軸上にこの軸と一体回転するフライホイール55がゴムなどの弾性体56’を介して取り付けられている。
このように構成することで、図1における駆動ローラ4と対向ローラ8のニップ部を転写紙が突入するとき発生する衝撃(過渡的な負荷変動)があった場合、フライホイール55は慣性モーメントがあり、自由回転しているので等角速度で回転しようとするが、フライホイール55の動きは弾性体56’の影響により遅れることになる。この遅れたフライホイール55とモータ回転軸の振動位相差でフライホイール55からモータ回転軸が制動され、結果的に過渡的な回転変動のピーク値が小さくなる。さらにこのフライホイール55と弾性体56’によって構成される装置はパルスモータの振動的な動作を整定する効果がある。
図17は本発明の第2の実施形態を説明するための一部断面図である。同図(a)はモータ回りの構成を示す断面図、同図(b)は磁性体ロータの正面図である。
同図において符号171はステータ、172はアウタロータ、173は軸受、174、174’は側板、175はフライホイール、176は磁性体回転部材、177は永久磁石、178、179、181は軸受、180は駆動ローラをそれぞれ示す。
本実施形態は、駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部を紙が通過するとき発生する、過渡的負荷変動による駆動ローラの回転変動を抑えるために、パルスモータによって駆動ローラを等回転角速度制御しているとき、前記過渡的負荷変動の発生に合わせてパルスモータの発生トルクを増加させて駆動ローラの回転変動を抑制し、さらに過渡的負荷変動による衝撃と振動をダンピングする補助機構をもつ磁性体フライホイールを設けて、変動を抑える衝撃緩和機構とした。
本実施形態では、駆動源であるパルスモータをアウタロータ型の構成としている。ステータ171は、画像形成装置に固定された側板174に固定された軸上に形成され固定されている。アウタロータ172は、側板174に固定された軸上に置かれたアウタロータ型軸受け173を介して設けられ、ステータ171より発生される回転磁界によって回転できる。アウタロータ172は、アウタロータと一体となって回転するモータ回転軸上にあるユニバーサルジョイント179を介して駆動ローラ180とつながっている。駆動ローラ180のもう一端は軸受け181を介して側板174と対向して設けられた側板174’につながっている。アウタロータ172と一体となって回転するモータ回転軸上にこの軸と一体回転する磁性体回転部材176と、軸受け178を介して自由回転できる磁性体フライホイール175が取り付けられている。磁性体回転部材176には永久磁石177が取り付けられている。磁性体フライホイール175に対する永久磁石177が取り付けられた磁性体回転部材176は、フライホイールと過渡的変動トルクの発生する回転体との動きの差を緩和させる補助機構を構成している。
同図(b)に永久磁石177の一つの構成例を示す。磁性体回転部材176と同心の円筒状に永久磁石177をN極とS極を交互に2極ずつ配置し固着する。永久磁石177が磁性体フライホイール175を磁気的に引きつけることが可能ならば、他の構成でも良い。
駆動ローラ180が等角速度回転をしている時は磁性体回転部材176も等角速度回転し、磁性体回転部材176と同一回転中心で永久磁石177も回転するため、永久磁石177の磁力により磁性体フライホイール175も等角速度回転する。図1における駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部に転写紙が突入するとき発生する衝撃(過渡的な負荷変動)があった場合、磁性体フライホイール175は慣性モーメントがあり、自由回転しているので等角速度で相変わらず回転しようとし、磁性体回転部材176は衝撃によって過渡的な回転変動を発生し、磁性体フライホイール175と磁性体回転部材176との間に相対速度が発生するが、永久磁石177の磁力によるダンピング効果によって前記相対速度が小さくなるように働くので、結果的に過渡的な回転変動のピーク値が小さくなる。さらにこの磁性体フライホイール175と磁性体回転部材176と永久磁石177によって構成される装置はパルスモータの振動的な動作を整定する効果がある。
ここでは磁性体回転部材176に永久磁石177を取り付けた構造としたが、磁性体フライホール175側に永久磁石177を取り付ける構成としても効果は同じである。
図37は第2の実施形態の変形である参考例を説明するための図である。
同図において符号182は駆動ギヤ、183は従動ギヤをそれぞれ示す。
本構成の動作と効果を簡単に説明する。
アウタロータ172は側板174に固定された軸上に置かれたアウタロータ型軸受け173を介して設けられ、ステータ171より発生される回転磁界によって回転できる。アウタロータ172は、アウタロータと一体となって回転する駆動ギヤ162を駆動し、駆動ギヤ182は従動ギヤ183と噛み合うことでローラ回転軸上にあるユニバーサルジョイント179を介して駆動ローラ180とつながっている。駆動ローラ180のもう一端は軸受け181を介して側板174と対向して設けられた側板174’につながっている。また、アウタロータ72と一体となって回転するモータ回転軸上にこの軸と一体回転する磁性体ロータ176と軸受け178を介して自由回転できる磁性体フライホイール175が取り付けられている。磁性体ロータ176には永久磁石177が取り付けられている。永久磁石177の一つの例としては、磁性体ロータ176と同一回転中心で円筒上に永久磁石177をN極とS極を交互に2極ずつ配置する。永久磁石177が磁性体フライホイール175を磁気的に引きつけることが可能ならば、他の構成でも良い。
駆動ローラ180が等角速度回転をしている時は磁性体ロータ176も等角速度回転し、磁性体ロータ176と同一回転中心で永久磁石177も回転するため、永久磁石177の磁力により磁性体フライホイール175も等角速度回転する。図1における駆動ローラ4と対向ローラ8のニップ部を転写紙が突入するとき発生する衝撃(過渡的な負荷変動)があった場合、磁性体フライホイール175は慣性モーメントがあり、自由回転しているので等角速度で相変わらず回転しようとし、磁性体ロータ176は衝撃によって過渡的な回転変動を発生し、磁性体フライホイール175と磁性体ロータ176との間に相対速度が発生するが、永久磁石177の磁力によるダンピング効果によって前記相対速度が小さくなるように働くので、結果的に過渡的な回転変動のピーク値が小さくなる。さらにこの磁性体フライホイール175と磁性体ロータ176と永久磁石177によって構成される装置はパルスモータの振動的な動作を整定する効果がある。
ここでは磁性体ロータ176に永久磁石177を取り付けた構造としたが、磁性体フライホール175に永久磁石177を取り付ける構成としても効果は同じであるため可能である。
図18は第2の実施形態の衝撃緩和機構の変型例を説明するための一部断面図である。
同図において符号176’は磁性体回転部材、177’は永久磁石をそれぞれ示す。その他の符号は図17に示した符号を援用する。
図示は省略したが、アウタロータ172の右方向には、図17に示したのと同様、ユニバーサルジョイントを介して駆動ローラ等が接続されている。
ステータ171は画像形成装置に固定された側板174に固定された軸上に形成され固定されている。アウタロータ172は側板174に固定された軸上に置かれたアウタロータ型軸受け173を介して設けられ、ステータ171より発生される回転磁界によって回転できる。アウタロータ172の外周上に一体となって回転する円板型の磁性体回転部材176’と円板型の永久磁石177’が設けられ、アウタロータ172と側板174の間に軸受け178を介して磁性体フライホイール175が取り付けられている。
永久磁石177’が設けられた磁性体回転部材176’が磁性体フライホイール175に対して補助機構を構成している。
図示しない駆動ローラが等角速度回転をしている時はアウタロータ172の外周上にある磁性体回転部材176’と永久磁石177’も回転するため、永久磁石177の磁力により磁性体フライホイール175も等角速度回転する。図1における駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部に転写紙が突入するとき発生する衝撃(過渡的な負荷変動)があった場合、磁性体フライホイール175は慣性モーメントがあり、自由回転しているので等角速度で相変わらず回転しようとし、磁性体回転部材176’は衝撃によって過渡的な回転変動を発生し、磁性体フライホイール175と磁性体回転部材176’との間に相対速度が発生するが、永久磁石177’の磁力によるダンピング効果によって前記相対速度が小さくなるように働くので、結果的に過渡的な回転変動のピーク値が小さくなる。さらにこの磁性体フライホイール175と磁性体回転部材176’と永久磁石177’によって構成される補助機構はパルスモータの振動的な動作を整定する効果がある。
ここでは磁性体回転部材176’に永久磁石177’を取り付けた構造としたが、磁性体フライホール175側に永久磁石177を取り付ける構成としても効果は同じである。
磁性体回転部材176’はアウタロータ172の外周上とせず、アウタロータ172の側面(同図において左側)に貼り付けるように一体化しても良い。
図19は第2の実施形態の衝撃緩和機構の他の変型例を説明するための図である。
同図において符号191は支持体、192は軸受、193は非磁性体、195は磁性体、196は磁性体フライホイール、197は永久磁石をそれぞれ示す。
同図はアウタロータ172が断面されていない。アウタロータ172に隠れて図示しないステータは、画像形成装置の側板174に固定された軸上に形成され固定されている。アウタロータ172は側板174に固定された軸上に置かれたアウタロータ型軸受け(図示しない)を介して設けられ、ステータより発生される回転磁界によって回転できる。アウタロータ172は、アウタロータと一体となって図示しない回転するモータ回転軸上にあるユニバーサルジョイントを介して駆動ローラとつながっている。また、アウタロータ172の外周上に一体となって回転する円筒状の非磁性体193と円筒状の磁性体195が取り付けられている。非磁性体193はパルスモータの磁気回路と磁性体によるダンピング機構との磁気的な干渉を少なくするために設けられている。また、アウタロータ172と一体となって回転するモータ回転軸上に軸受け192と円板状支持体191を介して自由回転できる円筒状の磁性体フライホイール196とそれに付された円筒状の永久磁石197が取り付けられている。円筒状の磁性体195と、磁性体フライホイール196に付された円筒状の永久磁石197が補助機構を形成している。
図示しない駆動ローラが等角速度回転をしている時はアウタロータ172の外周上にある磁性体195と非磁性体193も回転するため、永久磁石197の磁力により磁性体フライホイール196も等角速度回転する。図1における駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部に転写紙が突入するとき発生する衝撃(過渡的な負荷変動)があった場合、磁性体フライホイール196は慣性モーメントがあり、自由回転しているので等角速度で相変わらず回転しようとし、磁性体195は衝撃によって過渡的な回転変動を発生し、磁性体フライホイール196と磁性体195との間に相対速度が発生するが、永久磁石197の磁力によるダンピング効果によって前記相対速度が小さくなるように働くので、結果的に過渡的な回転変動のピーク値が小さくなる。さらにこの磁性体フライホイール196と磁性体195と永久磁石197によって構成される補助機構はパルスモータの振動的な動作を整定する効果がある。
ここでは磁性体フライホイール196に永久磁石197を取り付けた構造としたが、磁性体195側に永久磁石197を取り付ける構成としても効果は同じである。
アウタロータ172の外周上の非磁性体193と磁性体195を設けずに、アウタロータ172と一体となって回転するモータ回転軸上に、軸受け192と円板状支持体191を介して自由回転できる円筒状の磁性体フライホイール196のみを設けた構成としても良い。ただし、この時はパルスモータの構成を、アウタロータ172に永久磁石を用いたPM型あるいはHB(ハイブリッド)型パルスモータとし、ロータからの漏洩磁束を用いることが出来る。
図示しない駆動ローラが等角速度回転をしている時はアウタロータ172の磁力により磁性体フライホイール196も等角速度回転する。図1における駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部に転写紙が突入するとき発生する衝撃(過渡的な負荷変動)があった場合、磁性体フライホイール196は慣性モーメントがあり、自由回転しているので等角速度で相変わらず回転しようとし、アウタロータ172は衝撃によって過渡的な回転変動を発生し、磁性体フライホイール196とアウタロータ172との間に相対速度が発生するが、アウタロータ172からの漏洩磁力によるダンピング効果によって前記相対速度が小さくなるように働くので、結果的に過渡的な回転変動のピーク値が小さくなる。
図20は第3の実施形態に用いる衝撃緩和機構の1つである衝撃吸収機構の基本原理を説明するための図である。同図(a)は物体衝突前、同図(b)は物体衝突後のそれぞれの状態を説明するための図である。
同図において符号201は物体、202は固定物体、203は衝撃吸収部、204はダンピング機構、205はバネ機構、206は固定部をそれぞれ示す。
本実施形態は、駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部を、転写紙が通過するとき発生する過渡的負荷変動による、駆動ローラの回転変動を抑えるために、パルスモータによって駆動ローラを等回転角速度制御しているとき、前記過渡的負荷変動の発生に合わせてパルスモータの発生トルクを増加させて、駆動ローラの回転変動を抑制し、さらに過渡的負荷変動による衝撃と振動をダンピングする機能をもつ、衝撃吸収機構をもつ装置を設けて変動を抑える機構とした。
図20(a)のように、固定された固定部206に、ダンピング機構204とバネ機構205とを並列に介して慣性質量である衝撃吸収部203が取り付けられている。衝撃吸収部203は、固定されている物体202へバネ機構205のバネ力により接している。そこへ任意の運動量を持った物体201が物体202へ向かって移動してくる。この物体201が物体202と衝突した後の状態が同図(b)である。物体201の質量をm、速度をvとすると、物体201の持つ運動量はmvとなる。衝突後は物体202を介して衝撃吸収部203に運動量がつたわり、衝撃吸収部203の質量をm’、速度をv’とすると運動量はm’v’となる。この時、衝突して物体202に押しつける力が働く時間を0とするときはmv−m’v’=0より、物体201の運動量は衝撃吸収部203に全て伝わり、物体202は振動発生が起きず全く動かない。物体201の運動量が衝撃吸収部203の運動量へと移り、固定部206との間に設けられたダンピング機構204とバネ機構205により衝撃吸収部203の運動量は減衰され、そして衝撃吸収部203が再びバネ力により物体202と接する際にもダンピング機構により衝撃が小さくなり、静かに接する。
図21は第3の実施形態の機構を説明するための図である。同図(a)は衝撃吸収機構の正面図、同図(b)は同側面図、同図(c)は変型例を示す正面図である。
同図において符号211はパルスモータ、212は駆動ローラ、213は衝撃吸収部、214はハウジング、215はバネ、216、217はアウタロータ型軸受け、218は衝撃吸収部、219は当接部、220は延長軸、221はバネ、222はバネ係止部、223は当接部、224、225は支持部材、230、231は緩衝機構をそれぞれ示す。
本実施形態は図20に示した基本原理の衝撃吸収機構を2組用いて、それぞれ正回転、逆回転の衝撃を吸収するように構成されている。
駆動源であるパルスモータ211の回転軸上に、ここでは図示しないユニバーサルジョイントを介して駆動ローラ212とが取り付けられている。
駆動ローラ212のもう一端には延長軸220が設けられている。この延長軸220と一体回転するハウジング214とハウジング214の内部に当接部219、バネ係止部222、当接部223が取り付けられており、さらに、この延長軸220にアウタロータ型軸受け216と217にはそれぞれ支持部材224と支持部材225が取り付けられており、さらにその先に衝撃吸収部218と衝撃吸収部213が取り付けられ、衝撃吸収部218と衝撃吸収部213が軸受け216、217を中心にそれぞれ自由回転できる構成となっている。
衝撃吸収部218はバネ215とつながっており、バネ215のもう一端はバネ係止部222とつながっている。同様に衝撃吸収部213はバネ221とつながっており、バネ221のもう一端はバネ係止部222とつながっている。衝撃吸収部218は当接部223にバネ215によって押しつけられており、衝撃吸収部213は当接部219にバネ221によって押しつけられている。
また、ハウジング214の内部は衝撃吸収部213または衝撃吸収部218の過渡的な変動に対してのダンピング効果を持たせるためにシリコン等の粘性部材が充填されている。あるいはバネ221やバネ215と並列にダッシュポットあるいはゴム等の緩衝機構を設けてもよい。
同図(c)は同図(a)の機構にさらに緩衝機構を加えた例を示す図である。
バネ215と並列に緩衝機構(ダンピング機構)としてゴムによる緩衝機構230、またバネ221と並列に緩衝機構としてゴムよる緩衝機構231を設ける。衝撃吸収部213、または衝撃吸収部218の過渡的な変動に対してのダンピング効果をゴムによる緩衝機構230、または231により持たせることか可能となる。このような構成とすることにより、ハウジング214にシリコン等の粘性部材を充填するための気密性を持たせない構成とすることも可能である。
図1における駆動ローラ4と対向ローラ8の圧接部に転写紙が突入するとき発生する衝撃(過渡的な負荷変動)があった場合、衝撃によって駆動ローラ212に定常状態とは異なる過渡的な運動量を受け、それが当接部219、または当接部223を介して衝撃吸収部213、または衝撃吸収部218へ運動量が伝わる。衝撃吸収部213、または衝撃吸収部218の運動量はバネ221またはバネ215により運動量が消費され、さらに粘性部材あるいはゴム材のダンピング効果により衝撃吸収部213、または衝撃吸収部218はゆっくりと当接部219または当接部223と再び接するので、結果的に過渡的な回転変動のピーク値が小さくなる。
また、衝撃吸収機構は前述した通常のフライホイールや磁性体フライホイールなどと併用することで、パルスモータの振動的な動きが抑制されつつ、衝撃による過渡的負荷変動の低減効果が高くなり、振動の減衰も速やかに行なうことができる。
図38は第3の実施形態の変形である参考例を説明するための図である。同図(a)は衝撃吸収機構の正面図、同図(b)は同側面図である。
同図において符号209は駆動ギヤ、210は従動ギヤをそれぞれ示す。
駆動源であるパルスモータ211の回転軸と同軸となるように駆動ギヤ209が取り付けられている。駆動ギヤ209は従動ギヤ210と噛み合うことで駆動が伝達され、従動ギヤ210はここでは図示しないユニバーサルジョイントを介して駆動ローラ212と同軸となるように取り付けられている。
駆動ローラ212のもう一端には延長軸220が設けられている。この延長軸220と一体回転するハウジング214とハウジング214の内部に固定部219、バネ係止部222、当接部223が取り付けられており、さらに、この延長軸220にアウタロータ型軸受け216と217にはそれぞれ支持部材224と支持部材225が取り付けられており、さらにその先に衝撃吸収部218と衝撃吸収部213が取り付けられ、衝撃吸収部218と衝撃吸収部213が軸受け216、217を中心にそれぞれ自由回転できる構成となっている。
衝撃吸収部218はバネ215とつながっており、バネ215のもう一端はバネ係止部222とつながっている。同様に衝撃吸収部213はバネ221とつながっており、バネ221のもう一端はバネ係止部222とつながっている。衝撃吸収部218は当接部223にバネ215によって押しつけられており、衝撃吸収部213は当接部219にバネ221によって押しつけられている。
また、ハウジング214の内部は衝撃吸収部213または衝撃吸収部218の過渡的な変動に対してのダンピング効果を持たせるためにシリコン等の粘性部材が充填されている。あるいはバネ221やバネ215と並列にダッシュポットあるいはゴム等のダンピング機構を設けてもよい。
本構成において、図21(c)に示す変形例を適用できることは言うまでもない。
以上の構成によれば、図21に示した実施形態と同様な効果を得ることができる。
また、衝撃吸収機構は前述した通常のフライホイールや磁性体フライホイールなどと併用することで、パルスモータの振動的な動きが抑制されつつ、衝撃による過渡的負荷変動の低減効果が高くなり、振動の減衰も速やかに行うことができる。
図22は本発明を画像形成装置に適用した例を説明するための図である。
同図において符号301は中間転写ベルト、302は駆動ローラ、303は従動ローラ、304は対向ローラをそれぞれ示す。その他の符号は説明中で直接引用する。
本適用例は、カラー複写機からなる画像形成装置の例である。像担持体としての転写体は、閉ループ状のPI基材の中間転写ベルトである。この中間転写ベルト301は、3本のローラによって支持され、駆動モータ(図示せず)によって矢印A方向に回動する。3本のローラはそれぞれ駆動モータより駆動が伝達されて駆動する駆動ローラ302、中間転写ベルト301にテンションを与える対向ローラ304、連れ回りする従動ローラ303とから構成されている。
中間転写ベルト301を含む中間転写ユニット323は、ブラック・イエロー・マゼンタ・シアンの各色の感光体ドラム324〜327を含み、帯電器・露光手段としての露光光学系・現像器を含む感光体ドラムユニット305〜308、転写バイアスを印加する転写器318〜321、記録媒体である転写紙へ転写する2次転写ローラ312、ゴム等をブレード状に形成した中間転写ベルトクリーニング手段317、が設けられている。
感光体ドラム324〜427を含む感光体ドラムユニット305〜308において、露光光学系は、レーザ駆動回路により階調変換手段からの各色の画像信号を順次に光強度変調やパルス幅変調をして、その変調信号で半導体レーザを駆動することにより露光光線を得て、この露光光線により感光体を走査して、感光体上に各色の画像信号に対応する静電潜像を順次に形成する。また、各現像器は、それぞれの現像色に対応したトナーを収納しており、感光体上の各色の画像信号に対応した静電潜像に応じたタイミングで、感光体上の静電潜像をトナーにより現像して各色の画像とすることで、4色重ねの画像によるフルカラー画像を形成する。形成されたフルカラー画像は、中間転写ベルト301を挟んで設けられた転写器318〜321に転写バイアスを印加することで感光体上から中間転写ベルト301上へと転写される。また、中間転写ベルトクリーニング手段317は、つねに中間転写ベルト301上に接しており、中間転写ベルト301上の残トナーを取り除いている。中間転写ベルトクリーニング手段317は、中間転写ベルト301をクリーニングする時のみ中間転写ベルト301に接し、中間転写ベルト301から記録媒体である転写紙に転写されずに残ったトナーを除去する。転写紙は、記録紙カセット309から給紙ローラ310により1枚ずつ用紙搬送路311に送り出される。転写手段としての2次転ローラ312は、中間転写ベルト301上のフルカラー画像を紙に転写するものであり、中間転写ベルト301上のフルカラー画像を紙に転写するための転写バイアスを2次転ローラ312に印加し、転写紙にフルカラー画像を転写する。
定着器315は、内部に熱源を有するヒートローラ313と、加圧ローラ314とから構成され、紙上に転写されたフルカラー画像をヒートローラ313と、加圧ローラ314との紙挟持回転に伴い、圧力と熱を転写紙に加えて、転写紙にフルカラー画像を定着させてフルカラー画像を形成する。
以上のように構成された本適用例について、以下その動作を説明する。ここで、静電潜像の現像は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順で行われるものとして説明を進める。
感光体ドラムユニット308において、感光体ドラム327は図示しない駆動源により駆動されており、この状態でまず、帯電器に数kV程度の高電圧が図示しない電源装置から印加され、帯電器が感光体ドラム327の表面を一様に数百V程度に帯電させ、感光体ドラム327に露光光学系からブラックの画像信号に対応したレーザビームの露光光線が照射され、感光体ドラム327は露光光線が照射された部分の電荷が消えて静電潜像が形成される。
一方、ブラック現像器は所定のタイミングで感光体ドラム327に当接される。ブラック現像器内のブラックトナーは負の電荷が予め与えられており、感光体ドラム327上の露光光線の照射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にのみブラックトナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現像が行われる。ブラック現像器により感光体ドラム327の表面に形成されたブラックトナー像は、感光体ドラム327と中間転写ベルト301が接し、転写器321に転写バイアスが印加されることで感光体ドラム327上から中間転写ベルト301へ転写される。感光体ドラム327から中間転写ベルト301に転写されなかった残留トナーは、感光体クリーニング手段により除去され、さらに除電器によって感光体ドラム327上の電荷が除去される。
シアン、マゼンタ、イエローの各色についても同様の工程でそれぞれの色の画像が感光体ドラム上に形成され、先に中間転写ベルト301に転写されたブラック画像に位置を合わせて順次重ね転写されていく。
中間転写ベルト301上に形成された4色フルカラー画像は、駆動ローラ302と2次転ローラ312の転写部まで搬送される。2次転ローラには数kV程度の高電圧が電源装置から印加されることで、記録紙カセット309から用紙搬送経路311に沿って搬送されてきた転写紙へ一括して転写される。
続いて紙は定着器315に送られ、ここでヒートローラ313と加圧ローラ314とによる挟持圧、ヒートローラ313の熱によってフルカラー画像が定着されて排紙ローラ316により排紙トレイへ排出される。
2次転写で中間転写ベルト301から転写紙上へ転写されなかった中間転写ベルト301上の残留トナーは、中間転写体クリーニング手段317により除去される。中間転写体クリーニング手段317は、常に中間転写ベルト301に接しており、転写されずに残った残留トナーを除去している。以上の一連の動作によって1枚分のフルカラー画像形成が終了する。
このようなカラー複写機においては、転写部に紙が突入する際の負荷変動が、後続の画像形成における4色の重ね合わせの精度に大きく影響するため、特に中間転写ベルト301の高精度駆動が望まれる。
そこで、本適用例では、中間転写ベルト301の駆動が、図1あるいは図15に示した構成の駆動装置に、第1ないし第3の実施形態のいずれかを適用した構成により行われる。この構成によれば、転写部に転写紙が突入する際の負荷変動が発生しても、中間転写ベルトへの変動伝達が減少し、高精度な紙搬送駆動を行うことができ、高品質な画像を得ることができる。
図23は本発明を画像形成装置に適用した他の例を説明するための図である。
同図において符号401は像担持体としての感光体、402ないし404は感光体搬送ローラ、405は帯電器、406は露光光学系(以下LSUという)、407ないし410は現像器、411は中間転写ユニット、417は転写ドラム、424は中間ベルトをそれぞれ示す。その他の符号は説明中で直接引用する。
本適用例は、カラー複写機からなる画像形成装置の例である。像担持体としての感光体401は、閉ループ状のベルト基材の外周面上に、有機光半導体(OPC)等の感光層が薄膜状に形成された感光体ベルトである。この感光体401は、3本の感光体搬送ローラ402〜404によって支持され、駆動モータ(図示せず)によって矢印A方向に回動する。
感光体401の周りには、矢印Aで示す感光体401の回転方向へ順に、帯電器405、露光手段としてのLSU406、ブラック,イエロー,マゼンタ,シアンの各色の現像器407〜410、中間転写ユニット411、感光体クリーニング手段412及び除電器413が設けられている。帯電器405は、数kV程度の高電圧が図示しない電源装置から印加され、感光体401の帯電器405に対向した部分を帯電して一様な帯電電位を与える。
LSU406は、レーザ駆動回路(図示せず)により階調変換手段(図示せず)からの各色の画像信号を、順次に光強度変調やパルス幅変調して、その変調信号で半導体レーザ(図示せず)を駆動することにより露光光線414を得、この露光光線414により感光体401を走査して感光体401上に各色の画像信号に対応する静電潜像を順次に形成する。
各現像器407〜410は、それぞれの現像色に対応したトナーを収納しており、感光体401上の各色の画像信号に対応した静電潜像に応じたタイミングで、選択的に感光体401に当接し、感光体401上の静電潜像をトナーにより現像して各色の画像とすることで、4色重ねの画像によるフルカラー画像を形成する。
中間転写ユニット411は、アルミニウム等の金属の素管に導電性の樹脂等からなるベルト状のシートを巻いた中間転写体としての転写ドラム417と、ゴム等をブレード状に形成した中間転写体クリーニング手段418とからなり、中間転写体417上に4色重ねの画像が形成されている間は中間転写体クリーニング手段418が中間転写体417から離間している。中間転写体クリーニング手段418は、中間転写体417をクリーニングする時のみ中間転写体417に当接し、中間転写体417から記録媒体としての転写紙419に転写されずに残ったトナーを除去する。転写紙は、転写紙カセット420から給紙ローラ421により1枚ずつ用紙搬送路422に送り出される。
転写手段としての転写ユニット423は、中間転写体417上のフルカラー画像を転写紙419に転写するものであり、導電性のゴム等をベルト状に形成した転写ベルト424と、中間転写体417上のフルカラー画像を転写紙419に転写するための転写バイアスを、中間ベルト424に印加する転写器425と、転写紙419にフルカラー画像が転写された後に、転写紙419が中間転写体417に静電的に張り付くのを防止するように、バイアスを中間転写体417に印加する分離器426とから構成されている。
定着器427は、内部に熱源を有するヒートローラ428と、加圧ローラ429とから構成され、転写紙419上に転写されたフルカラー画像を、ヒートローラ428と加圧ローラ429との記録紙挟持回転に伴い圧力と熱を転写紙419に加えて、転写紙419にフルカラー画像を定着させてフルカラー画像を形成する。
以上のように構成された本適用例について、以下その動作を説明する。ここで、静電潜像の現像は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順で行われるものとして説明を進める。
感光体401と中間転写体417は、それぞれの駆動源(図示せず)により、矢印A、B方向にそれぞれ駆動される。この状態で、まず、帯電器405に数kV程度の高電圧が電源装置(図示せず)から印加され、帯電器405が感光体401の表面を一様に数百V程度に帯電させ、感光体401にLSU406からブラックの画像信号に対応したレーザビームの露光光線414が照射され、感光体401は露光光線414が照射された部分の電荷が消えて静電潜像が形成される。
一方、ブラック現像器407は所定のタイミングで感光体401に当接される。ブラック現像器407内のブラックトナーは負の電荷が予め与えられており、感光体401上の露光光線414の照射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にのみブラックトナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現像が行われる。ブラック現像器407により感光体401の表面に形成されたブラックトナー像は、中間転写体417に転写される。感光体401から中間転写体417に転写されなかった残留トナーは感光体クリーニング手段412により除去され、さらに除電器413によって感光体401上の電荷が除去される。
次に、帯電器405が感光体401の表面を一様に数百V程度に帯電させる。感光体401にLSU406からシアンの画像信号に対応したレーザビームの露光光線414が照射され、感光体401は露光光線414が照射された部分の電荷が消えて静電潜像が形成される。
以下ブラックの場合と同様に、シアントナーによってシアントナー像が感光体401上に形成され、中間転写体417に転写される。感光体401のクリーニング等も同様に行われる。
さらに、マゼンタ。イエローに関して同様の工程を経て、中間転写体417上に4色の画像が重ねられる。
中間転写体417上に形成されたフルカラー画像は、それまで中間転写体417から離間していた転写ユニット423が中間転写体417に接触し、転写器425に数kV程度の高電圧が電源装置(図示せず)から印加されることで、記録紙カセット420から用紙搬送路422に沿って搬送されてきた転写紙419へ転写器425により一括して転写される。
分離器426には転写紙419を引き付ける静電力が働くように電圧が電源装置から印加され、転写紙419が中間転写体417から剥離される。続いて、転写紙419は、定着器427に送られ、ここでヒートローラ428と加圧ローラ429とによる挟持圧、ヒートローラ428の熱によってフルカラー画像が定着されて排紙ローラ430により排紙トレイ431へ排出される。
また、転写ユニット423により転写紙419上に転写されなかった中間転写体417上の残留トナーは中間転写体クリーニング手段418により除去される。中間転写体クリーニング手段418は、フルカラー画像が得られるまで中間転写体417から離間した角変位にあり、フルカラー画像が転写紙419に転写された後に中間転写体417に接触して中間転写体417上の残留トナーを除去する。以上の一連の動作によって1枚分のフルカラー画像形成が終了する。
このようなカラー複写機においては、転写部に紙が突入する際の負荷変動が、後続の画像形成における4色の重ね合わせの精度に大きく影響するため、特に像担持体401、転写ドラム417、中間ベルト424の高精度駆動が望まれる。
そこで、本適用例では、像担持体401、転写ドラム417、中間ベルト424の駆動が、図1あるいは図15に示した構成の駆動装置に、第1ないし第3の実施形態のいずれかを適用した構成により行われる。この構成によれば、転写部に転写紙が突入する際の負荷変動が発生しても、中間転写ベルトへの変動伝達が減少し、高精度な紙搬送駆動を行うことができ、高品質な画像を得ることができる。
図24は本発明を画像形成装置に適用したさらに他の例を説明するための図である。
同図において符号521は画像形成ユニット、522は像担持体としての感光体、523は帯電装置、524は現像装置、525はクリーニング装置、527は露光手段としての光書き込み装置をそれぞれ示す。
この適用例は、タンデム方式の画像形成装置の例である。本適用例においては、複数色、例えばブラック(以下Bkと表記する)、マゼンタ(以下Mと表記する)、イエロー(以下Yと表記する)、シアン(以下Cと表記する)の各画像をそれぞれ形成する複数の画像形成ユニット521Bk、521M、521Y、521C(以下521Bk〜Cと略記する。他の符号についても同様)が垂直方向に配列され、この画像形成ユニット521Bk〜521Cは、それぞれドラム状の感光体からなる感光体522Bk〜522C、帯電装置(例えば接触帯電装置)523Bk〜C、現像装置524Bk〜C、クリーニング装置525Bk〜Cなどから構成される。
感光体522Bk〜Cは、無端状搬送直接転写ベルト526と対向して垂直方向に配列され、搬送直接転写ベルト526と同じ周速で回転駆動される。この感光体522Bk〜Cは、それぞれ、帯電装置523Bk〜Cにより均一に帯電された後に、光書き込み装置527Bk〜Cによりそれぞれ露光されて静電潜像が形成される。
光書き込み装置527Bk〜Cは、それぞれBk、M、Y、C各色の画像信号により、半導体レーザ駆動回路で半導体レーザを駆動して、半導体レーザからのレーザビームをポリゴンミラー529Bk〜Cにより偏向走査し、このポリゴンミラー529Bk〜Cからの各レーザビームを図示しないfθレンズやミラーを介して感光体522Bk〜Cに結像することにより、感光体522Bk〜Cを露光して静電潜像を形成する。
この感光体522Bk〜C上の静電潜像は、それぞれ現像装置524Bk〜Cにより現像されてBk、M、Y、C各色のトナー像となる。したがって、帯電装置523Bk〜C、光書き込み装置527Bk〜C及び現像装置524Bk〜Cは、感光体522Bk〜C上にBk、M、Y、C各色の画像(トナー像)を形成する画像形成手段を構成している。
一方、普通紙、OHPシートなどの転写紙は装置の下部に設置された、給紙カセットを用いて構成された給紙装置530から転写紙搬送路に沿ってレジストローラ531に給紙され、レジストローラ531は1色目の画像形成ユニット(転写紙に最初に感光体上の画像を転写する画像形成ユニット)521Bkにおける感光体522Bk上のトナー像とタイミングを合わせて転写紙を搬送直接転写ベルト526と感光体522Bkとの転写圧接部へ送出する。
搬送直接転写ベルト526は垂直方向に配列された駆動ローラ532及び従動ローラ533に掛け渡され、駆動ローラ532が図示しない駆動部により回転駆動されて搬送直接転写ベルト526が感光体522Bk〜Cと同じ周速で回転する。レジストローラ531から送り出された転写紙は、搬送直接転写ベルト526により搬送され、感光体522Bk〜C上のBk、M、Y、C各色のトナー像が、コロナ放電器からなる転写手段524Bk〜Cにより形成される電界の作用で、順次に重ねて転写されることにより、フルカラー画像が形成されると同時に、搬送直接転写ベルト526に静電的に吸着されて確実に搬送される。
この転写紙は、分離チャージャからなる分離手段536により徐電されて搬送直接転写ベルト526から分離された後に定着装置537によりフルカラー画像が定着され、排紙ローラ538により本実施例の上部に設けられている排紙部539へ排出される。また、感光体522Bk〜Cは、トナー像転写後にクリーニング装置525Bk〜Cによりクリーニングされて次の画像形成動作に備える。
このようなカラー複写機においては、転写部に転写紙が突入する際の負荷変動が搬送直接転写ベルト526の最終画像の品質に大きく影響し、より高精度な搬送直接転写ベルト526の駆動が望まれる。そこで、本適用例では、搬送直接転写ベルト526の駆動が図1あるいは図15に示した構成の駆動装置に、第1ないし第3の実施形態のいずれかを適用した構成により行われる。この構成によれば、転写部に転写紙が突入する際の負荷変動が発生しても、中間転写ベルトへの変動伝達が減少し、高精度な紙搬送駆動を行うことができ、高品質な画像を得ることができる。
図25は本発明を画像形成装置に適用したさらに他の例を説明するための図である。
同図において符号8は駆動用モータ、601は読み取られる原稿、602は原稿が載置される原稿台、603は原稿に光を照射する原稿照明系、604は反射光の光軸、605は読み取り用の素子、606は結像レンズ、607は全反射ミラー、608は光電変換ユニット、609、610は副走査駆動用のプーリ、611はワイヤ、612はイメージスキャナのハウジングをそれぞれ示す。
本適用例は、画像読取装置の走行体駆動装置の例である。
原稿を読み取るための光電変換ユニット608は、駆動用のモータ8をハウジング612に固定して、ワイヤ611とプーリ609、610など電動機の駆動力を伝達する手段を用いて、原稿601の副走査方向に駆動する。このとき蛍光灯などの読み取り用照明系603で、原稿台602上の原稿601を照明し、その反射光束(光軸を604に示す)を複数のミラー607で折り返し、結像レンズ606を介して、CCD605などのイメージセンサの受光部に原稿601の像を結像するようになっている。そして、この光電変換ユニット608により、原稿601の全面を走査することにより、原稿全体を読み取る。また、読み取り開始変位を示すセンサ613は原稿601の端部の下部に設置されていて、光電変換ユニット608は、ホームポジションAから読み取り開始変位Bの間に立ち上り等速の定常状態になるように設計されていて、A点に達した後読み取りを開始するようになっている。
そこで、本適用例では、光電変換ユニット608の駆動が図1あるいは図15に示した構成の駆動装置に、第1ないし第3の実施形態のいずれかを適用した構成により行われる。この構成によれば、画像読取装置の走行体の駆動の精度が向上して高精度な走行体駆動を行うことができ、高品質な読み取り画像を得ることができる。
図26は進行波方式超音波モータの動作原理図である。
同図において符号701は弾性体、702は摩擦材、703は弾性体、704は圧電セラミック、705は振動体の波の進行方向、706は楕円軌跡、707は移動体の進行方向をそれぞれ示す。
圧電セラミック704と金属等の弾性体703を貼り合わせて振動体を構成し、振動体にバネなどの手段により加圧接触して、摩擦材702と弾性体701で構成された移動体を設置する。摩擦材702は摩擦低減のためであり、耐摩擦の素材が望ましい。圧電セラミック704には図示しない2組の駆動電極が形成され、それぞれ所定の位相差を持った交流電圧を印加すると、振動体にたわみ振動の進行波が励振され、振動体の表面の点は楕円軌跡706を描いて運動する。移動体は進行波の波頭でのみ振動体と接触し、楕円軌跡706により摩擦駆動されて進行波の進行方向と逆の方向に移動する。移動速度は交流電圧の周波数の調整で可変できる。駆動電流を増すと、進行波の振幅が大きくなるため摩擦力が増し、駆動トルクが大きくなる。パルスモータと駆動原理が異なるだけで、インナロータ型もアウタロータ型も構成可能である。
超音波モータはこのような動作原理から、摩擦駆動であるため基本的な保持トルクが大きいので、本発明の各実施形態において説明したパルスモータの代わりに用いると非常に有効である。すなわち、転写紙の突入変動が転写部で発生し、駆動ローラへ伝達されても、駆動電流を負荷変動に合わせて増減させることでさらに保持トルクが増え、負荷に対して変動の発生量を抑えることが可能となる。
図27は回転体駆動制御方法を実行するのに使用するコンピュータの一例であるパーソナルコンピュータを示す図である。
同図において符号801はパーソナルコンピュータ、802は記録媒体用駆動装置、803は記録媒体、804はキーボードをそれぞれ示す。
記録媒体803には、パーソナルコンピュータ801に制御演算を実行させるためのプログラムが格納されている。パーソナルコンピュータ801は、この記録媒体803に格納されているプログラムを実行することにより、本制御方法を実行できる。かかるプログラムとしては、具体的には、コンピュータによって回転体を回転駆動するための制御プログラム、コンピュータによって画像形成装置の感光体ドラム駆動装置を制御するための制御プログラム、コンピュータによって画像形成装置の転写ドラム駆動装置を制御するための制御プログラム,コンピュータによって画像読み取り装置の走行体駆動装置を制御するための制御プログラム等がある。
本発明を適用するベルト式の転写装置の例を示す図である。 転写紙上に生ずるスジ状の画像ムラを説明するための図である。 パルスモータによる転写ベルト駆動の制御ブロック線図である。 三相パルスモータの駆動を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態を説明するための一部断面図である。 慣性モーメントの違いによるモータに生ずる位相差の違いを示す図である。 本発明の基本原理を説明するための図である。 モータのトルク線図である。 ロータとステータの歯の位置関係による動作を説明するための図である。 駆動電流を増加させる駆動制御系のブロック線図である。 正弦的電流駆動を用いたモータドライバの場合の駆動制御系のブロック線図である。 PWM信号発生回路について説明するための図である。 マイクロステップ駆動における磁極(歯)の対向状態を説明するための図である。 マイクロステップの駆動回路について説明するための図である。 転写ベルト装置の従動ローラに回転型エンコーダを取り付けた状態を示す図である。 回転型エンコーダによるフィードバック制御を行う駆動制御系のブロック線図である。 本発明の第2の実施形態を説明するための一部断面図である。 第2の実施形態の衝撃緩和機構の変型例を説明するための一部断面図である。 第2の実施形態の衝撃緩和機構の他の変型例を説明するための図である。 第3の実施形態に用いる衝撃緩和機構の1つである衝撃吸収機構の基本原理を説明するための図である。 第3の実施形態の機構を説明するための図である。 本発明を画像形成装置に適用した例を説明するための図である。 本発明を画像形成装置に適用した他の例を説明するための図である。 本発明を画像形成装置に適用したさらに他の例を説明するための図である。 本発明を画像形成装置に適用したさらに他の例を説明するための図である。 進行波方式超音波モータの動作原理図である。 回転体駆動制御方法を実行するのに使用するコンピュータの一例であるパーソナルコンピュータを示す図である。 本発明を適用する転写ベルト装置の例を示す図である。 参考例としての転写ベルト装置の例を示す図である。 参考例としての転写ベルト装置の例を示す図である。 参考例としての転写ベルト装置の例を示す図である。 参考例としての転写ベルト装置の例を示す図である。 参考例としての転写ベルト装置の例を示す図である。 参考例としての転写ベルト装置の例を示す図である。 第1の実施形態の変形である参考例を説明するための図である。 第1の実施形態の変形である参考例を説明するための図である。 第2の実施形態の変形である参考例を説明するための図である。 第3の実施形態の変形である参考例を説明するための図である。
符号の説明
1 パルスモータ
4 駆動ローラ
7 転写ベルト
8 対向ローラ
51 ステータ
52 アウタロータ
55 フライホイール
58 回転部材
176 磁性体回転部材
177 永久磁石
213、218 衝撃吸収部
215、221 バネ
219、223 当接部
230、231 緩衝機構

Claims (29)

  1. 駆動源であるパルスモータと、該パルスモータの同軸上で該パルスモータにより直接駆動される駆動ローラにかけられて駆動されるベルト状の像担持体と、該像担持体に対し圧接部にて圧接される少なくとも1つの回転体を有する圧接部材とを有し、前記圧接部に記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、
    前記駆動ローラと一体的な同軸の回転軸に衝撃緩和機構を設けるとともに、
    前記記録媒体が前記圧接部にて突入あるいは離脱するときに前記像担持体または前記回転体に生ずる過渡的負荷変動のタイミングに合わせて該パルスモータのコイルに印加する駆動電流を上げ、該過渡的負荷変動トルクのピーク値の後に下げる制御を行うこととし、前記パルスモータの角度変動によって発生する画像の位置ずれ画質の許容しきい値内に収まるよう、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で前記パルスモータに通常回転時より大きい前記駆動電流を一時的に供給することにより、前記像担持体に生ずる前記過渡的負荷変動の衝撃を緩和させることとし、
    前記衝撃緩和機構は、第1の衝撃緩和機構または衝撃吸収機構からなり、
    前記第1の衝撃緩和機構は前記回転軸に設けられたフライホイールと、該フライホイールと前記駆動ローラとの動きの差を小さくさせる補助機構と、からなり、
    該衝撃吸収機構は、前記回転軸と同軸上で前記回転軸と一体回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記回転軸に設けられたアウタロータ型軸受けと、該アウタロータ型軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続されて前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構と、を有し、
    前記ハウジング内に粘性材料を密封し或いは前記衝撃吸収部と前記ハウジングとの間に前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴムからなる緩衝機構を設けていて、
    該衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生がない定常状態のもとでは、
    前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧されておりかつ、前記回転軸とは前記アウタロータ型軸受けを介して接続されていて、前記回転軸を介して前記ハウジング、前記当接部、前記バネ機構、前記アウタロータ型軸受け、前記衝撃吸収部、前記支持部材は一体回転し、
    前記過渡的負荷変動トルクが発生した状態のもとでは、
    この過渡的負荷変動トルクが前記当接部を介して前記衝撃吸収部に伝わり、前記衝撃吸収部は前記当接部と離れ、その後、前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧される前記定常状態に復帰することを特徴とする転写装置。
  2. 駆動源であるパルスモータと、該パルスモータの同軸上で該パルスモータにより直接駆動される駆動ローラにかけられて該駆動ローラにより駆動されて記録媒体を搬送し、像担持体に対し転写部にて圧接される記録媒体搬送ベルトを有し、前記転写部に前記記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、
    前記駆動ローラと一体的な同軸の回転軸に衝撃緩和機構を設けるとともに、
    前記記録媒体が前記転写部にて突入あるいは離脱の少なくとも一方があるときに前記像担持体または前記記録媒体搬送ベルトに生ずる過渡的負荷変動のタイミングに合わせて該パルスモータのコイルに印加する駆動電流を上げ、該過渡的負荷変動トルクのピーク値の後に下げる制御を行うこととし、前記パルスモータの角度変動によって発生する画像の位置ずれ画質の許容しきい値内に収まるよう、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で前記パルスモータに通常回転時より大きい前記駆動電流を一時的に供給することにより、前記像担持体に生ずる前記過渡的負荷変動の衝撃を緩和させることとし、
    前記衝撃緩和機構は、第1の衝撃緩和機構または衝撃吸収機構からなり、
    前記第1の衝撃緩和機構は前記回転軸に設けられたフライホイールと、該フライホイールと
    前記駆動ローラとの動きの差を小さくさせる補助機構と、からなり、
    該衝撃吸収機構は、前記回転軸と同軸上で前記回転軸と一体回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記回転軸に設けられたアウタロータ型軸受けと、該アウタロータ型軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続されて前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構と、を有し、
    前記ハウジング内に粘性材料を密封し或いは前記衝撃吸収部と前記ハウジングとの間に前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴムからなる緩衝機構を設けていて、
    該衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生がない定常状態のもとでは、
    前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧されておりかつ、前記回転軸とは前記アウタロータ型軸受けを介して接続されていて、前記回転軸を介して前記ハウジング、前記当接部、前記バネ機構、前記アウタロータ型軸受け、前記衝撃吸収部、前記支持部材は一体回転し、
    前記過渡的負荷変動トルクが発生した状態のもとでは、
    この過渡的負荷変動トルクが前記当接部を介して前記衝撃吸収部に伝わり、前記衝撃吸収部は前記当接部と離れ、その後、前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧される前記定常状態に復帰することを特徴とする転写装置。
  3. 請求項1または2に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流は、前記過渡的負荷変動の発生タイミングより前から徐々に立ち上げ、前記負荷変動発生タイミングが過ぎてから徐々に立ち下げることを特徴とする転写装置。
  4. 請求項3に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の電流値は、画像を前記記録媒体上に印刷する時の位置ずれが画質許容しきい値以内に収まるように緩やかに立ち上げ・立ち下げをすることを特徴とする転写装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の転写装置において、前記記録媒体の突入時における前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記記録媒体を送り出すレジストローラの動作指令から所定の時間経過後とすることを特徴とする転写装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の転写装置において、前記記録媒体の突入時における前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記記録媒体の通過を検出する検出手段を備え、該検出手段により得られる検出信号から所定の時間経過後とすることを特徴とする転写装置。
  7. 請求項5または6に記載の転写装置において、前記記録媒体の離脱時における前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、印刷指令に含まれる前記記録媒体長さの情報を時間差に換算するテーブルを用いることを特徴とする転写装置。
  8. 請求項6に記載の転写装置において、前記記録媒体の離脱時における前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記検出手段が前記記録媒体前端を検出してから後端を検出するまでの時間差を用いることを特徴とする転写装置。
  9. 駆動源であるパルスモータと、該パルスモータの同軸上で該パルスモータにより直接駆動される駆動ローラにかけられて駆動されるベルト状の像担持体と、該像担持体に対し圧接部にて圧接される少なくとも1つの回転体を有する圧接部材とを有し、前記圧接部に記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、
    前記駆動ローラと一体的な同軸の回転軸に衝撃緩和機構を設けるとともに、
    前記記録媒体が前記転写装置の後段で前記記録媒体上の画像を定着させる定着部へ突入することにより、前記像担持または前記回転体に生ずる過渡的負荷変動のタイミングに合わせて該パルスモータのコイルに印加する駆動電流を上げ、該過渡的負荷変動トルクのピーク値の後に下げる制御を行うこととし、前記パルスモータの角度変動によって発生する画像の位置ずれ画質の許容しきい値内に収まるよう、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で前記パルスモータに通常回転時より大きい前記駆動電流を一時的に供給することにより、前記像担持体に生ずる前記過渡的負荷変動の衝撃を緩和させることとし、
    前記衝撃緩和機構は、第1の衝撃緩和機構または衝撃吸収機構からなり、
    前記第1の衝撃緩和機構は前記回転軸に設けられたフライホイールと、該フライホイールと
    前記駆動ローラとの動きの差を小さくさせる補助機構と、からなり、
    該衝撃吸収機構は、前記回転軸と同軸上で前記回転軸と一体回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記回転軸に設けられたアウタロータ型軸受けと、該アウタロータ型軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続されて前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構と、を有し、
    前記ハウジング内に粘性材料を密封し或いは前記衝撃吸収部と前記ハウジングとの間に前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴムからなる緩衝機構を設けていて、
    該衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生がない定常状態のもとでは、
    前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧されておりかつ、前記回転軸とは前記アウタロータ型軸受けを介して接続されていて、前記回転軸を介して前記ハウジング、前記当接部、前記バネ機構、前記アウタロータ型軸受け、前記衝撃吸収部、前記支持部材は一体回転し、
    前記過渡的負荷変動トルクが発生した状態のもとでは、
    この過渡的負荷変動トルクが前記当接部を介して前記衝撃吸収部に伝わり、前記衝撃吸収部は前記当接部と離れ、その後、前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧される前記定常状態に復帰することを特徴とする転写装置。
  10. 駆動源であるパルスモータと、該パルスモータの同軸上で該パルスモータにより直接駆動される駆動ローラにかけられて該駆動ローラにより駆動されて記録媒体を搬送し、像担持体に対し転写部にて圧接される前記記録媒体搬送ベルトを有し、前記転写部に前記記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、
    前記駆動ローラと一体的な同軸の回転軸に衝撃緩和機構を設けるとともに、
    前記記録媒体が前記転写装置の後段で前記記録媒体上の画像を定着させる定着部へ突入することにより、前記像担持体または前記記録媒体搬送ベルトに生ずる過渡的負荷変動のタイミングに合わせて該パルスモータのコイルに印加する駆動電流を上げ、該過渡的負荷変動トルクのピーク値の後に下げる制御を行うこととし、前記パルスモータの角度変動によって発生する画像の位置ずれ画質の許容しきい値内に収まるよう、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で前記パルスモータに通常回転時より大きい前記駆動電流を一時的に供給することにより、前記像担持体に生ずる前記過渡的負荷変動の衝撃を緩和させることとし、
    前記衝撃緩和機構は、第1の衝撃緩和機構または衝撃吸収機構からなり、
    前記第1の衝撃緩和機構は前記回転軸に設けられたフライホイールと、該フライホイールと前記駆動ローラとの動きの差を小さくさせる補助機構と、からなり、
    該衝撃吸収機構は、前記回転軸と同軸上で前記回転軸と一体回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記回転軸に設けられたアウタロータ型軸受けと、該アウタロータ型軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続されて前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構と、を有し、
    前記ハウジング内に粘性材料を密封し或いは前記衝撃吸収部と前記ハウジングとの間に前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴムからなる緩衝機構を設けていて、
    該衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生がない定常状態のもとでは、
    前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧されておりかつ、前記回転軸とは前記アウタロータ型軸受けを介して接続されていて、前記回転軸を介して前記ハウジング、前記当接部、前記バネ機構、前記アウタロータ型軸受け、前記衝撃吸収部、前記支持部材は一体回転し、
    前記過渡的負荷変動トルクが発生した状態のもとでは、
    この過渡的負荷変動トルクが前記当接部を介して前記衝撃吸収部に伝わり、前記衝撃吸収部は前記当接部と離れ、その後、前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧される前記定常状態に復帰することを特徴とする転写装置。
  11. 請求項9または10に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流は、前記過渡的負荷変動の発生タイミングより前から徐々に立ち上げ、前記負荷変動発生タイミングが過ぎてから徐々に立ち下げることを特徴とする転写装置。
  12. 請求項11に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の電流値は、画像を前記記録媒体上に印刷する時の位置ずれが画質許容しきい値以内に収まるように緩やかに立ち上げ・立ち下げをすることを特徴とする転写装置。
  13. 請求項9ないし12のいずれか1つに記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記記録媒体を送り出すレジストローラの動作指令から所定の時間経過後とすることを特徴とする転写装置。
  14. 駆動源であるパルスモータと、該パルスモータの同軸上で該パルスモータにより直接駆動される駆動ローラがかけられて駆動されるベルト状の像担持体と、該像担持体に対し圧接部にて圧接される少なくとも1つの回転体を有する圧接部材とを有し、前記圧接部に記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、
    前記駆動ローラと一体的な同軸の回転軸に衝撃緩和機構を設けるとともに、
    前記転写装置へ前記記録媒体を搬送する搬送部から前記記録媒体が離脱することにより、前記像担持または前記回転体に生ずる過渡的負荷変動のタイミングに合わせて該パルスモータのコイルに印加する駆動電流を上げ、該過渡的負荷変動トルクのピーク値の後に下げる制御を行うこととし、前記パルスモータの角度変動によって発生する画像の位置ずれ画質の許容しきい値内に収まるよう、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で前記パルスモータに通常回転時より大きい前記駆動電流を一時的に供給することにより、前記像担持体に生ずる前記過渡的負荷変動の衝撃を緩和させることとし、
    前記衝撃緩和機構は、第1の衝撃緩和機構または衝撃吸収機構からなり、
    前記第1の衝撃緩和機構は前記回転軸に設けられたフライホイールと、該フライホイールと前記駆動ローラとの動きの差を小さくさせる補助機構と、からなり、
    該衝撃吸収機構は、前記回転軸と同軸上で前記回転軸と一体回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記回転軸に設けられたアウタロータ型軸受けと、該アウタロータ型軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続されて前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構と、を有し、
    前記ハウジング内に粘性材料を密封し或いは前記衝撃吸収部と前記ハウジングとの間に前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴムからなる緩衝機構を設けていて、
    該衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生がない定常状態のもとでは、
    前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧されておりかつ、前記回転軸とは前記アウタロータ型軸受けを介して接続されていて、前記回転軸を介して前記ハウジング、前記当接部、前記バネ機構、前記アウタロータ型軸受け、前記衝撃吸収部、前記支持部材は一体回転し、
    前記過渡的負荷変動トルクが発生した状態のもとでは、
    この過渡的負荷変動トルクが前記当接部を介して前記衝撃吸収部に伝わり、前記衝撃吸収部は前記当接部と離れ、その後、前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧される前記定常状態に復帰することを特徴とする転写装置。
  15. 駆動源であるパルスモータと、該パルスモータの同軸上で該パルスモータにより直接駆動される駆動ローラにかけられていて該駆動ローラにより駆動されて記録媒体を搬送し、前記像担持体に対し転写部にて圧接される前記記録媒体搬送ベルトとを有し、前記転写部に前記記録媒体を通過させて該記録媒体へ画像を転写する転写装置において、
    前記駆動ローラと一体的な同軸の回転軸に衝撃緩和機構を設けるとともに、
    前記転写装置へ前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送ローラから前記記録媒体が離脱することにより前記像担持体または前記記録媒体搬送ベルトに生ずる過渡的負荷変動のタイミングに合わせて該パルスモータのコイルに印加する駆動電流を上げ、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で、前記パルスモータの角度変動によって発生する画像の位置ずれ画質の許容しきい値内に収まるよう、該過渡的負荷変動トルクのピーク値で前記パルスモータに通常回転時より大きい前記駆動電流を一時的に供給することにより、前記像担持体に生ずる前記過渡的負荷変動の衝撃を緩和させることとし、
    前記衝撃緩和機構は、第1の衝撃緩和機構または衝撃吸収機構からなり、
    前記第1の衝撃緩和機構は前記回転軸に設けられたフライホイールと、該フライホイールと前記駆動ローラとの動きの差を小さくさせる補助機構と、からなり、
    該衝撃吸収機構は、前記回転軸と同軸上で前記回転軸と一体回転するハウジングと、該ハウジング内に設けられた当接部と、前記回転軸に設けられたアウタロータ型軸受けと、該アウタロータ型軸受けに支持部材を介して回動自在に設けられた慣性質量を有する衝撃吸収部と、該衝撃吸収部に一端を接続し他端を前記ハウジングに設けたバネ係止部に接続されて前記衝撃吸収部を前記当接部に押圧するバネ機構と、を有し、
    前記ハウジング内に粘性材料を密封し或いは前記衝撃吸収部と前記ハウジングとの間に前記バネ機構と並列にダッシュポットあるいはゴムからなる緩衝機構を設けていて、
    該衝撃吸収機構は、前記過渡的負荷変動トルクの発生がない定常状態のもとでは、
    前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧されておりかつ、前記回転軸とは前記アウタロータ型軸受けを介して接続されていて、前記回転軸を介して前記ハウジング、前記当接部、前記バネ機構、前記アウタロータ型軸受け、前記衝撃吸収部、前記支持部材は一体回転し、
    前記過渡的負荷変動トルクが発生した状態のもとでは、
    この過渡的負荷変動トルクが前記当接部を介して前記衝撃吸収部に伝わり、前記衝撃吸収部は前記当接部と離れ、その後、前記衝撃吸収部は前記バネ機構により前記当接部に押圧される前記定常状態に復帰することを特徴とする転写装置。
  16. 請求項14または15に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流は、前記過渡的負荷変動の発生タイミングより前から徐々に立ち上げ、前記負荷変動発生タイミングが過ぎてから徐々に立ち下げることを特徴とする転写装置。
  17. 請求項16に記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の電流値は、画像を前記記録媒体上に印刷する時の位置ずれが画質許容しきい値以内に収まるように緩やかに立ち上げ・立ち下げをすることを特徴とする転写装置。
  18. 請求項14ないし17のいずれか1つに記載の転写装置において、前記記録媒体が離脱するときの前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、印刷指令に含まれる前記記録媒体長さの情報を時間差に換算するテーブルを用い、前記記録媒体を送り出すレジストローラの動作指令から前記換算した時間差に基く所定の時間経過後とすることを特徴とする転写装置。
  19. 請求項9ないし17のいずれか1つに記載の転写装置において、前記通常回転時より大きい駆動電流の立ち上げタイミングは、前記記録媒体の通過を検出する検出手段を備え、該検出手段により得られる検出信号から所定の時間経過後とすることを特徴とする転写装置。
  20. 請求項1ないし19のいずれか1つに記載の転写装置において、前記衝撃吸収機構は、正回転方向の衝撃吸収用と逆回転方向の衝撃吸収用の2組からなることを特徴とする転写装置。
  21. 請求項1ないし20のいずれか1つに記載の転写装置において、前記補助機構は、前記フライホイールと、該フライホイールに対向する回転部材とからなり、両者を磁性材料で形成し、両者のうち一方は、他方に向いた面に永久磁石を一体化させた構成であることを特徴とする転写装置。
  22. 請求項21記載の転写装置において、前記補助機構は、容器形状に形成された前記フライホイールと、該フライホイールの内側で回転する回転部材とからなり、該回転部材の周囲を粘性材料で充填した構成であることを特徴とする転写装置。
  23. 請求項1ないし20のいずれか1つに記載の転写装置において、前記補助機構は、前記フライホイールと該フライホイールが取り付けられる軸との間に介在する弾性部材であることを特徴とする転写装置。
  24. 請求項1ないし23のいずれか1つに記載の転写装置において、前記パルスモータはアウタロータ型モータであることを特徴とする転写装置。
  25. 請求項2に記載の転写装置において、前記フライホイールは前記アウタロータ型モータのアウタロータを介して前記駆動ローラまたは前記回転体と一体に設けられていることを特徴とする転写装置。
  26. 請求項24に記載の転写装置において、前記補助機構は前記アウタロータ型モータのアウタロータと一体に設けられていることを特徴とする転写装置。
  27. 請求項1ないし26のいずれか1つに記載の転写装置において、前記パルスモータの各相へ供給する電流を疑似正弦波とすることを特徴とする転写装置。
  28. 請求項1ないし27のいずれか1つに記載の転写装置において、前記像担持体が、駆動ローラと、少なくとも一つ以上の従動ローラとによって構成されるベルト状像担持体であって、前記従動ローラの少なくとも一つにエンコーダを取り付け、該エンコーダからの計測値を前記モータにフィードバックする装置を有することを特徴とする転写装置。
  29. 請求項1ないし28のいずれか1つに記載の転写装置を用いたことを特徴とする画像形成装置
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