JP2006243059A - 画像形成装置 - Google Patents

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英向 小西
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Abstract

【課題】 ローラ部品等の振れ及び多数の部品による公差の累積、搬送ベルトの伸縮・振動が生じても、感光体傷を抑制する。
【解決手段】 画像形成装置において、すべての上記感光体3A、3B、3C、3Dと上記搬送ベルト54とは常時接触状態で駆動し、該画像形成の立ち上がり時(画像形成装置の起動時)から上記画像形成の最中までの期間において、上記感光体の表面速度を、上記搬送部材の表面速度より大きくする。これにより、感光体への傷を抑制する。また、上記搬送部材を駆動するモータの回転速度は一定であり、上記感光体を駆動するモータの回転速度を可変する。この理由は、搬送ベルト54の伸縮による振動によって、搬送速度が変動するため、回転速度が安定した感光体の表面速度を可変することとした。
【選択図】 図8

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリやそれらの複合機等の画像形成装置において、感光体を駆動するモータと、感光体のトナー像を転写する転写部材を駆動するモータとが異なる場合において、感光体と転写部材とのニッブにおける感光体への傷の発生を抑制することができる画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置、特に、カラー画像形成装置では、各色に対して、感光体の数がひとつであるか、各色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、黒)の数だけ使用するか応じて、方式が分かれる。
例えば、特許文献1に開示された感光体駆動制御装置では、ひとつの感光体を使用してカラー画像を形成する際、感光体のトナー像を中間転写ベルトに転写し、さらに中間転写ベルトに転写された像を用紙に転写・定着する。この場合、感光体の傷は、感光体と中間転写ベルトとのニッブにおいて生じる。感光体ドラムにはフライホイール等の大きなイナーシャを付与して、感光体ドラムの速度変動を抑えているため、コピー終了時には、中間転写ベルトの停止時間に対して、感光体ドラムの停止時間が長くなる。そのため、ニップ部でこすれが生じる。そこで、コピー終了時に、感光体駆動モータを停止に切替えてから回転体モータを逆転駆動する。これにより、感光体と中間転写ベルトの回転の減衰推移はほぼ同じとなり、双方とも同時に完全停止する。
また、特許文献2に開示された画像形成装置では、色毎に別の感光体を使用してカラー画像を形成する際、感光体のトナー像を転写ベルト上の転写材(用紙)に転写・定着する。この場合、感光体の傷は、感光体と転写ベルトとのニッブにおいて生じる。搬送ベルトは、一定の力で張接される工夫がなされており、たるむことなく一定速度で移動する。しかしながら、画像形成装置が起動/停止を繰り返すことで、感光体ドラムと搬送ベルトの間でスベリが発生する虞れがある。このスベリは、起動時の回転不安定状態において特に発生しやすい。そこで、両者の加速・減速時における表面速度差を排除するとともに、転写工程期間は、一定速度継続状態に制御する。
特開2001−13842号公報(図1、段落0025) 特開2001−282071号公報(図2、段落0011)
しかし、特許文献1、2では、ローラ部品等の振れ及び多数の部品による公差の累積、ベルトの伸縮・振動を考慮していないため、搬送ベルトを一定回転速度で駆動したとしても、感光体と搬送ベルト(転写ベルト)との表面速度差はゼロ(又は一定)とはならない。したがって、画像転写工程中に、感光体と転写ベルト・搬送ベルトとの表面速度差をゼロとし、且つ、搬送ベルト表面速度を一定とするようモータを制御しても、感光体と搬送ベルトとの間の速度差は解消されず、両者のニッブ部でコスレが生じ、感光体に傷がつく。
そこで、本発明は、ローラ部品等の振れ及び多数の部品による公差の累積、搬送ベルトの伸縮・振動が生じても、感光体傷を抑制することを課題としている。
上述した課題を解決するための第1の手段は、トナー像を担持する2以上の感光体を搬送部材流れ方向に沿って配置し、上記感光体に担持したトナー像を転写手段を介して、搬送部材上の記録媒体を介して若しくは直接に順次転写し、カラー画像を形成するように構成した画像形成装置において、すべての上記感光体と上記搬送部材とは常時接触状態で駆動し、該画像形成の立ち上がり時から上記画像形成時までの期間において、上記感光体の表面速度を、上記搬送部材の表面速度より大きい第1の所定値に設定することである。
第2の手段は、第1の手段において、上記搬送部材を駆動するモータの回転速度は一定とし、上記感光体を駆動するモータの回転速度を可変することである。
第3の手段は、第1の手段において、上記画像形成の立ち上がり時から上記画像形成時までの期間において、上記感光体を駆動するモータの回転速度を、最大値から上記第1所定値まで減少させることである。
第4の手段は、第1の手段において、上記画像形成の立ち上がり時において、上記感光体を駆動するモータの回転速度を、上記第1所定値より大きい第2所定値以下とした後、上記画像形成時までの期間において、上記第1所定値まで減少させることである。
第5の手段は、第2の手段において、上記2以上の感光体を駆動する2以上のモータの回転速度を同時に同じ回転速度に可変することである。
第6の手段は、第2の手段において、上記2以上の感光体を駆動する2以上のモータの回転速度を同時に異なる回転速度に可変することである。
第7の手段は、第1の手段において、上記画像は、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックからなる上記トナー像が、上記ひとつの用紙上に合成されたカラー画像であることである。
本発明によれば、ローラ部品等の振れ及び多数の部品による公差、搬送ベルトの伸縮・振動が生じても、感光体傷を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
まず、図1から図7を参照して、本発明の動作原理について説明する。
図1は、本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、用紙搬送ベルトを停止させたまま感光体を駆動した場合の感光体位置を示す。感光体を駆動する以前は、ベルトと感光体とは接触している。この場合、ベルトに伸び変形は生じることはなく、感光体を駆動した後短時間で、ベルトと感光体の間に働く静止摩擦が動摩擦に切り替わる。これにより、ドラムに傷がつくことが少なく、ベルトと感光体とが相対運動を始める。このように、感光体の表面速度がベルトの表面速度より相対的に速い場合は、ドラムに傷がつくことは少ない。なお、図1の縦軸は位置変化であり、位置変化とは停止状態からの移動距離を概略的に表している。
図2は、本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、感光体を停止させたまま用紙搬送ベルトを駆動した場合の用紙搬送ベルト位置を示す。感光体を駆動する以前は、ベルトと感光体とは接触している。この場合、ベルトの駆動を開始しても、すぐにベルトは移動を開始せずに伸びるだけであり、ベルトの駆動開始後ある時間経過してから、静止摩擦から突然に動摩擦に飛躍する。このとき、ドラムに傷がつきやすい。したがって、感光体の表面速度がベルトの表面速度より相対的に遅い場合は、ドラムに傷がつきやすい。なお、図2の縦軸は位置変化であり、位置変化とは停止状態からの移動距離を概略的に表している。
図3は、本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、用紙搬送ベルトの速度変動と感光体の表面速度の関係をシミュレートする。ベルトの速度変動は、ベルトの伸縮、ローラ部品等の振れ及び多数の部品による公差の累積等に起因する。また、速度変動波形は、実際には多数の周波数成分を含むが、ここでは、単振動でシミュレートしている。また、感光体表面速度を一定としている。図示のように、ベルトと感光体の線速差が、例えば、100.25%と設定されているとき、ベルト側の速度変動により、お互いの線速度差が入れ替わり、感光体に傷がつきやすい。
図4は、本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、ベルトと感光体の線速差が入れ替わるときの、ベルトと感光体との間の摩擦状態を示す。ベルトと感光体の線速差が入れ替わる瞬間に、静止摩擦力で、友送りする瞬間が発生する。友送り状態から更にずれが発生するころにはベルトの弾性力が伸びたところを指す。その後、元の曲線に復帰する。この現象は既に説明したととおり、感光体に傷をつけやすい状態と同じである。中途半端に線速度を近づけると、この現象が何度も起こり、極端に感光体が短命化する。なお、図4の縦軸は、ベルト速度と感光体ドラム速度の速度比(感光体ドラム速度をベルト速度で乗算した値)である。
図5は、本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、感光体傷を回避するための用紙搬送ベルトと感光体の表面速度差の設定の一例を示す。当該表面速度差は、実際のベルトの線速度ばらつきよりも余裕を持って、例えば、100.75%程度までずらすとよい。これにより、感光体表面速度は、常にベルト速度より速くなるため、感光体傷を生じることが少ない。
図6は、本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、起動時の用紙搬送ベルトとドラムの速度の関係を示す。これまでは、起動時の挙動を無視してきた。しかし、起動時(感光体の表面電位を上げるためにメインチャージャが所定の高電圧に達するまでの時間)には、ベルトの伸縮がある程度落ち着くまで、速度としては大きな振幅を発生する。よって、先に示した通りの、例えば、100.75%の速度差設定では起動時に、感光体に傷をつける虞れがある。かといって、速度差をさらに大きくして、例えば、101.25%に設定したとすると、印字中に1.25%もの線速差が生まれ、このように大きくずらすと転写不良、色ずれ、ジッタやトルクの上昇などの問題を発生させる。
図7は、本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、起動時の用紙搬送ベルト速度変動を考慮した感光体速度の設定の一例を示す。ここでは、転写不良、色ずれ、ジッタやトルクの上昇などの問題を発生させることなく、感光体速度の設定が行なわれており、起動時には速度差を大きくし、安定までの間、徐々に所定の速度差にする。図示のように、感光体速度は、起動時から印字工程中まで、常にベルト速度より速く設定されている。これにより、印字中の線速差は理想の線速度に固定され、起動時の感光体の劣化も防止することができる。これにより、印字品質を最適なものにできるとともに、感光体の長寿命化に寄与する。ひいては、産業廃棄物の抑制につながることで、環境にも配慮された結果となる。
図8は、本実施形態の画像形成装置に使用する感光体駆動部のブロック図である。
感光体駆動部は、各色のトナー像を形成する感光体3A、3B、3C、3Dと、上記トナー像をひとつの用紙上に順次転写して上記用紙上に画像を形成するため上記用紙を搬送する用紙搬送ベルト(搬送部材)54とを含む。感光体の数は、2以上である。感光体3A、3B、3C、3Dは、それぞれ、例えばブラック、イエロー、シアン、マゼンタ用であるが、順不同であり、その他の色であってもよい。感光体3A、3B、3C、3Dは、それぞれ、モータMA、MB、MC、MDによって駆動され、各モータは、感光体モータ制御部60によって制御される。感光体3A、3B、3C、3Dの材料は、アモルファスシリコン、有機光感光材料等であり、アルミニウム等の基体上に成膜されたものである。用紙搬送ベルト54は、モータMTで駆動されるローラ55により、コピー中はエンドレスに用紙を搬送し、コピー終了により、画像形成装置から用紙を排出して、停止される。用紙搬送ベルト54の材料は、CRゴム等の弾性体である。フルカラーコピーの場合は、用紙と同期させて、感光体3A、3B、3C、3Dにトナー像が順次形成され、各々用紙上に重ねて転写される。ただし、単色コピーの場合は、所望の感光体だけが選択される。搬送ベルトモータ制御部61は、用紙搬送ベルト54の速度を制御する。なお、用紙搬送ベルト54に替えて、中間転写ベルトを使用し、各色のトナー像を感光体から転写した後、コピー用紙に転写してもよい。すべての上記感光体3A、3B、3C、3Dと上記搬送ベルト54とは常時接触状態で駆動し、該画像形成の立ち上がり時(画像形成装置の起動時)から上記画像形成の最中までの期間において、上記感光体3A、3B、3C、3Dの表面速度を、上記搬送部材54の表面速度より大きくする。これにより、感光体3A、3B、3C、3Dに傷をつけることなく、感光体3A、3B、3C、3Dと搬送ベルト54がずれていく。
特に、該画像形成の立ち上がり時(画像形成装置の起動時)から上記画像形成の最中までの期間において、上記感光体3A、3B、3C、3Dの表面速度を、上記搬送部材54の表面速度より大きい第1所定値に設定する。この第1所定値は、例えば、図5に示したように、上記搬送部材54の表面速度の100.75%とするとよい。
また、上記搬送部材54を駆動するモータMTの回転速度は一定であり、上記感光体3A、3B、3C、3Dを駆動するモータMA、MB、MC、MDの回転速度を可変する。この理由は、搬送ベルト54を一定回転数で駆動しても、搬送ベルト54の伸縮等による振動によって、搬送速度が変動するため、回転速度が安定した感光体3A、3B、3C、3Dの表面速度を可変することにより、上記感光体3A、3B、3C、3Dの表面速度を、上記搬送部材54の表面速度より大きくするように制御することとしたものである。
また、上記画像形成の立ち上がり時(画像形成装置の起動時)から上記画像形成の最中までの期間において、上記感光体3A、3B、3C、3Dを駆動するモータMA、MB、MC、MDの回転速度を、最大値から第1所定値まで減少させる。これにより、上記感光体3A、3B、3C、3Dの表面速度を、上記搬送部材54の表面速度より大きく保ったまま、転写不良、色ずれ、ジッタやトルクの上昇を抑制する。
また、上記画像形成の立ち上がり時(画像形成装置の起動時)において、上記感光体3A、3B、3C、3Dを駆動するモータMA、MB、MC、MDの回転速度を、第1所定値より大きい第2所定値以下(例えば図7に示したようにベルト54の表面速度に対して感光体3A、3B、3C、3Dの表面速度を101.25%とする)とした後、前記画像形成持間での期間において、前記第1所定値まで減少させる。この理由は、搬送部材54の速度変動は起動時に最大値を取り、その後次第に減少して定常状態に落ち着くため、起動時にも、上記感光体3A、3B、3C、3Dの表面速度を上記搬送部材54の表面速度より大きく保ちつつ、転写不良、色ずれ、ジッタやトルクの上昇を抑制するためである。
また、感光体3A、3B、3C、3Dを駆動するモータMA、MB、MC、MDの回転速度を同時に同じ回転速度に可変する。
また、感光体3A、3B、3C、3Dを駆動するモータMA、MB、MC、MDの回転速度を同時に異なる回転速度に可変してもよい。例えば、用紙進入側の感光体3Aを最高速で回転させ、3B、3C、3Dの順で回転数を低下させる制御を行なってもよい。
図9は、本実施形態の感光体駆動部を備えた画像形成装置の一例の概念図である。
この画像形成装置20では、無端状ベルト54が、給紙カセット53からの記録紙を定着装置59に向かって搬送可能に配設されており、記録紙を搬送するベルト54の上側には、ブラック用現像装置50A、イエロー用現像装置50B、シアン用現像装置50C及びマゼンタ用現像装置50Dが配設されている。そしてこれらの現像装置50(A、B、C、D)には、それぞれ磁気ローラ1(A、B、C、D)、該磁気ローラ1(A、B、C、D)に近接して現像ローラ2(A、B、C、D)が配設され、該現像ローラ2に対面して感光体3(A、B、C、D)が、さらにこの感光体3の周囲には、帯電器56(A、B、C、D)及び露光装置57(A、B、C、D)が配置されている。上述のように構成したハイブリッド型現像装置を有するタンデム型画像形成装置において、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックなどのそれぞれの色に対応したトナー5とキャリア4からなる2成分現像剤は、現像剤容器51(A、B、C、D)からそれぞれの現像装置50に供給され、磁気ローラ1上に磁気ブラシを形成し、攪拌によってトナー5が帯電される。そして、磁気ローラ1上の磁気ブラシは穂切りブレードによって層規制され、磁気ローラ1に加えられた直流電圧Vdc2と現像ローラ2に加えられた一定直流バイアス電圧Vdc1間の電位差及び交流電圧Vacによって現像ローラ2にトナー5のみの薄層を形成する。そして、図示していない制御回路からプリント開始信号が来ると、まず、帯電器56によって正帯電有機感光体(正OPC)で構成された感光体3が例えば400Vに帯電され、その後、例えば770nmの波長のLEDを用いた露光装置57による露光により、感光体3の露光後電位は約70Vになって潜像が形成される。そしてこの潜像は、現像ローラ2に加えられた一定直流バイアス電圧Vdc1と交流電圧Vacにより、現像ローラ2上のトナー層から感光体3に飛翔したトナーで現像され、トナー像が形成される。そして記録紙が、給紙カセット53から送りだされてベルト54で送られ、その記録紙が感光体3に達したとき、転写装置58(A、B、C、D)による転写バイアスが印加されて記録紙にトナー像が転写され、定着装置59で定着されて排紙される。その後、上記したように、印刷データによって定期的に、交流電圧Vacを印加したまま、磁気ローラ1(A、B、C、D)に直流電圧Vdc2を変化させて現像ローラ上のトナー層を磁気ブラシに回収するトナー剥ぎ取り工程と、その後のトナー層再形成工程を実施する。露光装置57は、半導体レーザ、もしくはLEDを用いることができる。正帯電有機感光体を用いた場合は770nm付近の波長が有効であり、アモルファスシリコン感光体の場合は685nm付近の波長が有効である。正帯電有機感光体(正OPC)を用いた場合、オゾンなどの発生が少なく帯電が安定しており、特に単層構造の正OPCは長期にわたって使用し膜厚が変化した場合においても、感光特性に変化が少なく画質も安定するため、長寿命のシステムには最適である。この他にa−Si感光体を用いることも同様に可能である。長寿命のシステムに用いる場合、正OPCの膜厚を20μmから40μm程度に設定する。20μm以下の場合、膜が減少し10μmに達すると絶縁破壊によって黒点の発生が目だってくる。また、40μm以上に膜厚が厚いと感度が低下し画像低下の要因となる。露光装置11は半導体レーザもしくはLEDを用いたシステムが考えられる。正OPCに対しては770nm付近の波長が有効であり、a−Si感光体では685nm付近の波長が有効である。帯電器12によって静電潜像担持体である正OPC3を400Vに帯電する。その後、770nmの波長のLEDによって露光を行うと露光後電位は70Vに設定される。正OPC3は現像ローラ2に対し、約250μmの空間をもって配置される。この空間にはワイヤー電極等は用いない。現像ローラ2の表面は導電性のアルミニュウムからなる回転体である。回転体の材質としては均一な導電体であれば良く、SUS、導電樹脂被覆、などが適用できる。この導電性回転体には直流電圧Vdc1、交流電圧Vacが重畳され印加される。Vdc1は、例えば、100vであり、Vacは、例えば、Vppが1.5kv、周波数3.0KHz、Duty30%である。交流成分の波形は矩形波が好ましい。これらの重畳されたバイアスを導電性回転体に印加することで、感光体3の潜像に対し良好な現像性と共に、磁気ローラ1に対してのトナー層の回収性が高まり、連続印字の安定性が改善される。連続印字での画像濃度を安定させるためには、定期的に現像ローラからトナーを剥ぎ取り、リフレッシュする必要がある。なお、本発明は、硬度が低く、傷がつきやすいOPCに特に好適である。
本発明は、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリやそれらの複合機等の画像形成装置に利用される。
図1は、本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、用紙搬送ベルトを停止させたまま感光体を駆動した場合の感光体位置を示す。 図2は、本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、感光体を停止させたまま用紙搬送ベルトを駆動した場合の用紙搬送ベルト位置を示す。 本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、用紙搬送ベルトの速度変動と感光体の表面速度の関係をシミュレートする。 本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、用紙搬送ベルトと感光体の線速差が入れ替わるときの、用紙搬送ベルトと感光体との間の摩擦状態を示す。 本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、感光体傷を回避するための用紙搬送ベルトと感光体の表面速度差の設定の一例を示す。 本発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、起動時の用紙搬送ベルトとドラムの速度の関係を示す。 発明の動作原理を説明するタイミングチャートであり、起動時の用紙搬送ベルト速度変動を考慮した感光体速度の設定の一例を示す。 本実施形態の感光体駆動部のブロック図である。 本実施形態の感光体駆動部を備えた画像形成装置の一例の概念図である。
符号の説明
1(A、B、C、D) 磁気ローラ
2(A、B、C、D) 現像ローラ
3(A、B、C、D) 感光体
4 像様露光光
50(A、B、C、D) 現像装置(ブラック用50A、イエロー用50B、シアン用50C及びマゼンタ用50D)
53 給紙カセット
54 用紙搬送ベルト
56(A、B、C、D) 帯電器
57(A、B、C、D)露光装置
59 定着装置
60 感光体モータ制御部
61 搬送ベルトモータ制御部
MA、MB、MC、MD 感光体駆動モータ
MT 搬送ベルト駆動モータ

Claims (7)

  1. トナー像を担持する2以上の感光体を搬送部材流れ方向に沿って配置し、前記感光体に担持したトナー像を転写手段を介して、搬送部材上の記録媒体を介して若しくは直接に順次転写し、カラー画像を形成するように構成した画像形成装置において、
    すべての前記感光体と前記搬送部材とは常時接触状態で駆動し、
    該画像形成の立ち上がり時から前記画像形成時までの期間において、前記感光体の表面速度を、前記搬送部材の表面速度より大きい第1の所定値に設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記搬送部材を駆動するモータの回転速度は一定とし、
    前記感光体を駆動するモータの回転速度を可変することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成の立ち上がり時から前記画像形成時までの期間において、前記感光体を駆動するモータの回転速度を、最大値から前記第1所定値まで減少させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成の立ち上がり時において、前記感光体を駆動するモータの回転速度を、前記第1所定値より大きい第2所定値以下とした後、
    前記画像形成時までの期間において、前記第1所定値まで減少させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記2以上の感光体を駆動する2以上のモータの回転速度を同時に同じ回転速度に可変することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  6. 前記2以上の感光体を駆動する2以上のモータの回転速度を同時に異なる回転速度に可変することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  7. 前記画像は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックからなる前記トナー像が、前記ひとつの用紙上に合成されたカラー画像であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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