JP2002351220A - 画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置の制御方法

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JP2002351220A
JP2002351220A JP2001161395A JP2001161395A JP2002351220A JP 2002351220 A JP2002351220 A JP 2002351220A JP 2001161395 A JP2001161395 A JP 2001161395A JP 2001161395 A JP2001161395 A JP 2001161395A JP 2002351220 A JP2002351220 A JP 2002351220A
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JP2001161395A
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Yoshio Ozawa
義夫 小沢
Eiji Ochiai
英司 落合
Shoichi Sakata
昌一 坂田
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Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二成分現像剤を使用する非接触現像方式の画
像形成装置を制御するにあたり、かぶりの発生を回避
し、残像(ゴースト)の発生を抑制し、鮮明な画像を形
成することができる制御方法の提供。 【解決手段】 トナー5を帯電させて保持するキャリア
4による磁気ブラシ10を発生させる磁気ロール1と、
前記磁気ブラシ10により表面にトナー薄層6を形成す
る現像ロール2とを有し、該トナー薄層によって静電潜
像担持体3上の静電潜像を現像して画像を形成する現像
装置50を備え、前記磁気ロールの周速度を、前記現像
ロールの周速度の1.1〜2.0倍未満とし、一つの画
像を現像してから次の画像の現像を開始するまでの非画
像形成時に、前記現像ロール上の残存トナーを前記磁気
ブラシで回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利
用した複写機、プリンタ、ファクシミリ又はこれらの複
合機等の画像形成装置の制御方法に関し、特に、磁性キ
ャリアを用いて非磁性トナーを帯電させるニ成分現像剤
を使用し、帯電したトナーのみを現像ロール上に保持
し、トナーを飛翔させることにより静電潜像を現像する
非接触現像方式を採用する画像形成装置の制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、非接触現像方式は、一成分現像の
手段として検討されてきたが、近年、高速の画像形成装
置として、例えば、感光体上に複数のカラー画像を順次
に形成する1ドラム色重ね方式用等に検討されてきた。
この1ドラム色重ね方式では、感光体上に正確にトナー
を重ねることにより、色ずれの少ないカラー画像を形成
することが可能で、カラーの高画質化に適した技術とし
て注目されてきた。
【0003】そして、従来の非接触現像方式の一例が、
米国特許第3,866,574号に開示されている。こ
の技術によれば、ドナーロール(現像ロール)上に非磁
性トナーの薄層を形成し、感光体に対し非接触に設置
し、交流電圧によって感光体潜像にトナーを飛翔させて
いる。
【0004】また、従来の非接触現像方式の他の一例
が、米国特許第3,929,098号に開示されてい
る。この技術によれば、磁気ロールを用いてニ成分現像
剤をドナーロールに進ませ、このドナーロール上へトナ
ーを転移させてトナー薄層を形成する現像装置が示され
ている。この例では、二成分現像方式を採用し、ドナー
ロール上への薄層形成は可能なものの、トナー帯電が高
くなった場合に、ドナーロール上のトナーの分離が困難
になり、強い交流電圧を印加することが必要とされる。
しかし、強い交流電圧は、感光体上のトナー薄層を乱し
てしまうので、色重ねには不適当であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては、トナーの帯電制御が複雑であ
り、現像ロールに大きなバイアス電圧(現像電圧)を必
要としていた。このため、現像ロール上に、トナーの消
費領域と非消費領域とが発生し、そのロール上における
トナーの付着状態と、新たに供給されたトナーとの間に
電位差が生じやすい。その結果、前回の現像画像の残像
(ゴースト)が後続の他の画像に重なって現れる現象、
いわゆる履歴現象(メモリ現象)が発生し易いという問
題点があった。
【0006】そこで、履歴現象の発生を防止するため、
種々の技術が開示されている。例えば、特開平11−2
31652号公報には、現像ロール上の現像トナーを掻
き取るための部材と、掻き取られたトナーの回収装置が
開示されている。しかし、掻き取り部材を設けると、ト
ナーに大きな物理的又は電気的なストレスを与え、トナ
ー劣化の要因となる。
【0007】また、特開平3−113474号公報に
は、いわゆるパウダークラウド現像法が提案されてい
る。このパウダークラウド現像法では、ドナーロールと
感光体との間にワイヤーからなる補助電極を設け、この
補助電極に弱い交流電圧を印加することにより、現像さ
れたトナーを乱さずに色重ねすることができる。しか
し、この技術では、補助電極のワイヤーが非常に汚れ易
く、また、ワイヤーが振動すると、画像劣化が発生する
傾向がある。
【0008】また、電子写真学会誌第19刊、第2号
(1981)、pp.44−51には、二成分現像剤を
用いたタッチダウン現像法における現像ロール上のトナ
ー薄層の形成について理論的な考察が記載されている。
しかし、タッチダウン現像法では、現像残トナーと補給
トナーとの入れ替わりが容易でなく、選択現像が発生し
て現像性が低下するおそれがある。
【0009】また、特開平7−72733号公報には、
コピーとコピーとの間や紙間において、現像ロールと磁
気ロールとの間で電位差の極性を反転させ、現像ロール
上のトナーを磁気ロールに回収することにより、トナー
の帯電を安定させる方法が記載されている。しかし、電
位差の極性を反転させると、トナーの帯電が変化して、
いわゆるかぶりが発生するおそれがある。
【0010】また、前記電子写真学会誌には、図7に示
したような図面が開示され、トナー供給能θは、θ=n
・(Vm/Vd)で表され、現像ローラVdの周速に対
して磁気ローラの磁気ブラシの周速Vmを大きくするこ
とによって向上することが記載されている。そして、米
国特許第5,063,875号には、磁気ロールが現像
ロールより2倍から5倍の周速度に設定され、特開平1
1−231652号公報には、磁気ロールが現像ロール
より2倍から3倍の周速度に設定されている。
【0011】しかしながら、現像ロールに対して磁気ロ
ールの周速度を大きくすると、キャリアを磁気吸着して
回転する磁気ロールの回転トルクが大幅にアップすると
ともに、キャリア同士が衝突してキャリアの劣化が加速
され、また、磁気ブラシの高さを規制する規制ブレード
に衝突してトナーが飛散して現像ローラ側へのトナーの
搬送量が少なく、更に、トナーの撹拌量が多くなり、ト
ナーのQ/M(単位質量当たりのトナー帯電量)が高く
なり、現像ロールへの電気的な付着力が大きくなって、
静電潜像担持体へのトナー飛翔量が減少し、十分な画像
濃度が得られないという問題があった。
【0012】特に、複数の静電潜像担持体及び現像装置
を記録媒体(記録紙もしくは中間転写体)の移動方向に
順次並べて配置する複数色の重ね方式によるカラー画像
形成装置においては、色重ねを行う最初の現像装置と、
後段の現像装置とでは、前記記録媒体における画像転写
開始位置が後段の静電潜像担持体に到達するには時間的
にずれがある。そのために、後段の静電潜像担持体と現
像装置の機械的駆動を時間的に遅らせることによって、
色重ねのスタート位置を合致させることが可能である
が、そのように構成すると、構成及び制御動作が複雑に
なる。そして、高速機の場合には所定速度に到達するに
はタイムラグが存在し、短時間で所定速度に到達するの
は高度な技術を必要とする。
【0013】よって、後続の静電潜像担持体と現像装置
の機械的駆動を、最初の静電潜像担持体と現像装置の機
械的駆動と同時に開始し、前記記録媒体の画像転写開始
位置に同期して後続の静電潜像担持体の現像を開始する
ように制御することによって前記後段の静電潜像担持体
と現像装置の機械的駆動速度を所定速度に到達するタイ
ムラグを解消することができる。
【0014】しかしながら、後続の現像装置の駆動を最
初の現像装置の駆動と同じ時間から駆動すると、磁気ロ
ーラも同時に回転させることとなり、トナーの撹拌量が
多くなり、トナーのQ/M(単位質量当たりのトナー帯
電量)が高くなり、現像ロールへの電気的な付着力が大
きくなって、静電潜像担持体へのトナー飛翔量が減少
し、十分な画像濃度が得られないという問題の解消とは
ならない。
【0015】本発明は、上記の問題を解決すべくなされ
たものであり、二成分現像剤を使用する非接触現像方式
の画像形成装置を制御するにあたり、かぶりの発生を回
避しつつ、残像(ゴースト)の発生を抑制して、鮮明な
画像を形成することができる画像形成装置の制御方法の
提供を目的とする。また、本発明の他の目的は、現像装
置のトナーの撹拌量が多くならず、十分な画像濃度が得
られる画像形成装置の制御方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的の達成を図る
ため、本発明の請求項1に係る画像形成装置の制御方法
によれば、現像装置により、静電潜像担持体上の静電潜
像を現像して画像を形成する画像形成装置の制御方法に
おいて、前記現像装置は、トナーを帯電させて保持する
キャリアによる磁気ブラシを発生させる磁気ロールと、
前記磁気ブラシにより表面にトナー薄層を形成する現像
ロールとを有し、該トナー薄層によって前記静電潜像担
持体上の静電潜像を現像して画像を形成するとともに、
前記磁気ロールの周速度を、前記現像ロールの周速度の
1.1〜2.0倍未満とし、一つの画像を現像してから
次の画像の現像を開始するまでの非画像形成時に、前記
現像ロール上の残存トナーを前記磁気ブラシで回収する
ことを特徴とする。
【0017】本発明は、磁気ロールの回転周速度を、前
記現像ロールの周速度の1.1〜2.0倍未満としたの
で、トナーのQ/M(単位質量当たりのトナー帯電量)
が高くなり、トナーの現像ロールへの電気的な付着力が
大きくなって、感光体へのトナー現像量が減少すること
がなく、十分な画像濃度を得ることができる。
【0018】そして本発明によると、磁気ロールの周速
度を現像ロールの周速度よりも速くすれば、磁気ブラシ
が現像ロールに接触する機会を増加させることができる
上、現像ロール上の残存トナーに働く、磁気ブラシによ
る剪断応力が高まり、現像ロール上の残存トナーによる
現像ローラへの圧接力を弱めることができる。その結
果、より効果的に残存トナーを回収することができる。
特に、磁気ロールの周速度を現像ロールの周速度の1.
5〜2.0倍未満とすれば、目視で残像が事実上判別で
きなくなり、残像発生防止効果がより一層顕著となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施の形
態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その
相対配置などは特に特定的な記載がない限りは、この発
明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明
例に過ぎない。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して説明する。まず、図6を参照して、実施の形
態における制御対象の画像形成装置の構成について説明
する。同図において、画像形成装置20は、無端状ベル
ト54が、給紙カセット53からの記録紙を定着装置5
9に向かって搬送可能に配設されている。記録紙を搬送
するベルト54の上側には、ブラック用現像装置50
A、イエロー用現像装置50B、シアン用現像装置50
C及びマゼンタ用現像装置50Dが配設されている。
【0021】これらの現像装置50にはそれぞれ磁気ロ
ール1、該磁気ロール1に近接して現像ロール2が配設
され、該現像ロール2に対面して静電潜像担持体3が配
設され、該静電潜像担持体3の周囲には帯電器56及び
露光器57が配置されている。そして、図示しない制御
回路からプリント開始信号が来ると、現像装置内のキャ
リアとトナーが撹拌され、トナーが摩擦帯電されてキャ
リア表面に付着し、磁気ロール1の表面にキャリアによ
る磁気ブラシが形成され、現像ロール2上にトナーの薄
層が形成される。
【0022】給紙カセット53から記録紙が送りだされ
てベルト54に送られ、その記録紙が各色の静電潜像担
持体3A,3B,3C,3Dに達するタイミングに合う
ように、帯電器56(A,B,C,D)による静電潜像
担持体3の帯電、露光器57(A,B,C,D)からの
画像信号による感光体3への露光と潜像の形成、現像ロ
ール2上のトナーによる該潜像の現像が行われ記録紙が
感光体3に達すると、転写装置58(A,B,C,D)
による転写バイアスが印加され記録紙にトナー像が転写
され、定着装置59で定着され、排紙される。
【0023】次に、静電潜像担持体3と現像装置50内
の磁気ロール1と、現像ロール2との作用を説明する。
図1に示すように、この画像形成装置20は、磁気ロー
ル1と、直径16mmの現像ロール2と、静電潜像担持
体3とを備えている。この磁気ロール1は、トナー5を
帯電させて保持するキャリア4による磁気ブラシ10を
発生させる。また、現像ロール2の表面には、磁気ブラ
シ10から供給されたトナー5によりトナー薄層6が形
成される。そして、静電潜像担持体3は、トナー薄層6
のトナーを静電潜像に応じて選択的に飛翔させて画像形
成を行う。
【0024】また、静電潜像担持体3は、アモルファス
シリコンの感光層を含む、厚さ10〜25μmの感光体
を表面に有している。ここで、図2に静電潜像担持体3
の表面部分拡大図を示す。図2に示すように、この静電
潜像担持体3は、基材31の上に、阻止層32、アモル
ファスシリコン(a−Si)の感光層33及び表面保護
層34を順次に積層して感光体30を構成する。そし
て、ここでは、感光体30の厚さとは、これら阻止層3
2、感光層33及び表面保護層34の厚さの合計Tを指
す。
【0025】なお、感光体の感光層の材料は、アモルフ
ァスシリコンであれば、特に制限されない。アモルファ
スシリコンとしては、例えばa−Si、a−SiC、a
−SiO、a−SiON等の無機材料を挙げることがで
きる。
【0026】また、表面保護層の厚さtは0.3〜5μ
mである。また、表面保護層34の材料としては、a−
SiCのうち、Si(シリコン)とC(炭素)との比率
が特定のものを使用することが望ましい。このようなa
−SiCとしては、a−Si (1−X)(0.3≦
X<1.0)が好ましく、さらに、a−Si(1−X
(0.5≦X≦0.95)がより好ましい。その理
由は、このようなa−SiCは、1012−1013Ω
・cmという特に高い抵抗値を有しており、優れた飽和
帯電電位、耐摩耗性、耐環境性(耐湿性)が得られるた
めである。
【0027】再び図1を参照すると、静電潜像担持体3
と現像ロール2との間に0〜200Vのバイアス電圧V
dclを印加する第一直流用電源部7aと、交流用電源
部7bとからなる電源部7が設けられている。さらに、
交流用電源部7bは、静電潜像担持体3に対して、ピー
ク電圧Vpp=500−2000Vの交流電圧を周波数
f=1〜3kHzで印加する。
【0028】また、磁気ロール1に電圧Vdc2を印加
する第二直流用電源8を設けている。そして、現像ロー
ル2の電位と磁気ロール1の電位との電位差|Vdc2
−Vdc1|が100〜350Vとなるように第一及び
第二直流用電源部7a及び8の電圧を決める。ここで
は、例えば、Vdc2=250V、Vdc1=100
V、|Vdc2−Vdc1|=150Vとするとよい。
【0029】ここで、図3の実験結果グラフを参照し
て、バイアス電圧Vdc1及び電位差|Vdc2−Vd
c1|と現像特性との関係について説明する。図3のグ
ラフの横軸は、電位差|Vdc2−Vdc1|を表し、
縦軸は、バイアス電圧Vdc1を表す。そして、図3に
示すように、バイアス電圧Vdc1が200Vよりも高
いとゴーストが発生する。また、電位差|Vdc2−V
dc1|が100V未満になってもゴーストが発生す
る。一方、電位差|Vdc2−Vdc1|が350Vよ
りも高くなると、かぶりが発生する。したがって、図3
から、バイアス電圧Vdc1が0〜200V、かつ、電
位差|Vdc2−Vdc1|が100−350Vの範囲
内であれば、高品質の画質が得られることが分かる。
【0030】再び図1を参照すると、画像形成の際に
は、磁気ロール1に保持されたキャリア4及びトナー5
からなる現像剤を撹拌しながら、トナー5を適正なレベ
ルに帯電させる。現像剤は、磁気ブラシ10を形成す
る。そして、この磁気ブラシ10は、規制ブレード9を
通過することにより、一定の厚さで現像ロール2に接触
する。ここでは、規制ブレード9と磁気ロール1との間
隙を0.3〜1.5mmとしている。
【0031】また、磁気ロール1と現像ロール2との間
隙も、同様に、0.3〜1.5mmとしている。また、
現像ロール2と静電潜像担持体3との間隙を、50〜4
00μm、好ましくは、200〜300μmとしてい
る。このような間隙や印加電圧条件で、トナー薄層6を
形成すると、トナー薄層6の厚さが10〜50μmとな
る。
【0032】そして、現像ロール2のプロセス線速を7
2mm/sとし、磁気ロール1をその1.8倍の速度で
回転させる。その結果、周速差によるブラシ効果によっ
て、現像残トナーと供給トナーとを容易に入れ替えるこ
とができる。このため、残像の発生を抑制するととも
に、鮮明な画像を形成することができる。
【0033】さらに、本実施の形態では、キャリア4
は、磁性を備えたキャリア芯材と、このキャリア芯材の
表面に重合形成された高分子量ポリエチレン樹脂を含む
被覆層とから構成され、10 〜1012Ωcmの抵
抗値を有し、かつ、60〜100emu/gの飽和磁化
を有する。さらに、ここでは、キャリアの被覆層は、少
なくともその最外毅層として、疎水性シリカ、磁性粉及
び/又は微粒子樹脂を含む層を有している。
【0034】具体的には、キャリア芯材はその表面に微
小な凹凸を有し、被覆層は、この凹凸にエチレン重合触
媒を保持させた後、エチレンガスを導入して重合成長さ
せた重量平均分子量が50000以上の高分子量ポリエ
チレンにより構成して成る。
【0035】このため、極めて高い強度、耐久性を実現
することができる。そして、このキヤリアを用いれば、
キャリアを繰り返し使用しても、キャリアの表面劣化が
少なく、現像ロール上に安定した帯電トナー薄層を形成
することができる。その結果、静電潜像担持体に正確に
現像することが可能となる。さらに、キャリアの耐久性
が高いので、現像機器の機械的寿命が尽きるまで、実質
的にキャリアを交換する必要がなくなる。
【0036】そして、本実施の形態では、複数の画像を
連続形成する際の、一つの画像を現像してから次の画像
の現像を開始するまでの非画像形成期間、現像ロール2
の表面電位と磁気ロール1の表面電位とを等しくした等
電位状態を発生させる。そして、等電位状態下で、現像
ロール2上のトナー層6の残存トナーを磁気ブラシで回
収する。
【0037】なお、非画像形成期間は、例えば、印刷さ
れる画像データに基づいて検出してもよいし、また、例
えば、給紙装置において、記録紙の先端や後端により検
出してもよい。
【0038】本実施の形態では、非画像形成期間に相当
する記録紙の間隔、すなわち、給紙される際の記録紙の
後端から次の記録紙の先端までの間隔を51mmとし
た。一方、現像ロールの直径は16mmであるので、そ
の全周長は、16π=50.27mmとなる。したがっ
て、非画像形成期間の全期間を等電位状態とすれば、等
電位状態を、現像ロール2が少なくともー回転する期間
継続させることができる。
【0039】次に、本実施の形態の効果を評価するた
め、非画像形成期間内で画像ロールと磁気ロールとの表
面電位を零Vとした場合の実施例、及び画像ロールと磁
気ロールとの表面電位を異ならせた場合の比較例による
画像濃度、残像・かぶり状態の程度を実験により求め
た。 [実施例]以下の実施例、比較例1及び比較例2におい
て、それぞれ図4に示す画像パタン11による画像形成
を行った。この画像パタン11においては、矩形のソリ
ッドパタン12と、このソリッドパタン12よりも広い
ハーフトーンパタン13とが、ソリッドパタン12に続
いてハーフトーンパタン13が現像されるように配置さ
れている。ここでは、ハーフトーンパタン13の濃度
を、ソリッドパタン12の濃度の25%とする。25%と
したのは、比較的ゴースト画像が現れ易いためである。
【0040】本実施例では、上述した本実施の形態にお
いて、厚さ14μmのa−Si感光体30を設けた静電
潜像担持体3を用いた。そして、画像形成時には、感光
体30の表面電位を200V、現像ロール2の表面電位
(Vdcl)を50V、磁気ロール2の表面電位(Vd
c2)を200Vとした。また、感光体30と現像ロー
ル2との間には、周波数2.4kHz、ピーク電圧1.
3kVの交流電圧を印加した。また、磁気ロール1を、
現像ロール2の周速度を1.8倍した周速度で回転させ
た。
【0041】そして、本実施例では、非画像形成時に、
下記の表1に示すように、現像ロール2の表面電位(V
dcl)と磁気ロール1の表面電位(Vdc2)とをい
ずれも0Vとして、等電位状態を発生させた。
【0042】[比較例1]また、比較例1においては、非
画像形成期間においても、等電位状態とせずに、画像形
成期間と同一のバイアス電圧を引き続き印加して画像形
成を行った。すなわら、下記の表1に示すように、非画
像形成期間中も、現像ロール2の表面電位(Vdcl)
をDC50Vとし、磁気ロール1の表面電位(Vdc
2)をDC200Vとした。また、現像ロール2と静電
潜像担持体3との間に、画像形成中と同様に交流電圧も
印加した。なお、非画像形成期間に印加するバイアス電
圧以外の現像条件は、実施例と同ーとした。
【0043】[比較例2]また、比較例2においては、非
画像形成期間において、バイアス電圧を反転させて画像
形成を行った。すなわち、下記の表1に示すように、非
画像形成期間中に、現像ロールの表面電位(Vdcl)
をDC200Vとし、磁気ロールの表面電位(Vdc
2)をDC50Vとした。なお、非画像形成期間に印加
するバイアス電圧以外の現像条件は、実施例と同ーとし
た。
【0044】
【表1】
【0045】そして、上述の実施例、比較例1及び比較
例2の現像条件で画像形成を行った評価結果を、下記の
表2に示す。ここでは、初期、100枚目及び1000
枚目の三段階における濃度、残像及び力ブリの発生を確
認した。
【0046】
【表2】
【0047】なお、上記の表2において、濃度の欄の
「○」印は、形成された画像にかすれが認められないこ
とを示す。また、「△」印は、かすれが僅かに認められ
ることを示す。また、上記の表2において、残像及びか
ぶりの欄の「○」印は、形成された画像に残像やかぶり
がそれぞれ認められないことを示す。また、「△」印
は、残像やかぶりが僅かに認められることを示す。ま
た、「×」印は、図5に示すように、残像やかぶりがは
っきり認められることを示す。図5は、図4に示した画
像パタン11を形成した際に、ハーフトーンパタン13
の領域中にソリッドパタン12の残像14が現れた様子
を模式的に示した図である。
【0048】そして、上記の表2に示すように、実施例
においては、初期、100枚目及び1000枚目のいず
れの段階においても、濃度にかすれはなく、残像及びか
ぶりの発生もなく、良好な画像形成ができることが確認
できた。
【0049】これに対して、比較例1においては、非画
像形成期間も画像形成期間中と同一の電位差を印加して
いたため、次第に残像が蓄積されていった。その結果、
上記の表2に示すように、100枚目の段階で残像が僅
かに認められ、さらに、1000枚目の段階では残像が
はっきりと認められた。
【0050】また、比較例2においては、非画像形成期
間の電位差を反転させたため、残像の発生は抑制できた
が、トナーの帯電が変化してかぶりが発生した。すなわ
ち、上記の表2に示すように、100枚目の段階でかぶ
りが僅かに認められ、さらに、1000枚目の段階では
かぶりがはっきりと認められた。
【0051】したがって、上記の表2に示した評価結果
から、非画像形成期間に等電位状態とすることにより、
かぶりの発生を回避しつつ、残像の発生を抑制して鮮明
な画像を形成することができることが分かった。
【0052】上述した実施の形態においては、特定の条
件で構成した例について説明したが、種々の変更を行う
ことができる。例えば、上述した実施の形態において
は、複数の画像を連続形成する際の、一つの画像を現像
してから次の画像の現像を開始するまでの非画像形成期
間を等電位状態とした例について説明したが、単一画像
を形成する際に、画像形成開始前を等電位状態としても
よい。
【0053】また、上述した実施形態では、非画像形成
期間を等電位状態とするにあたり、現像ロールの表面電
圧及び磁気ロールの表面電圧をいずれも0Vとしたが、
この発明では、等電位状態として現像ロールと磁気ロー
ルと表面電圧が互いに等しければよく、必ずしも両表面
電圧を0Vにする必要はない。例えば、等電位状態の際
に現像ロール及び磁気ロールの表面電圧をそれぞれ50
Vとしてもよい。
【0054】また、等電位状態とするためには、例え
ば、現像ロール及び磁気ロールの両方の表面電位を制御
してもよいし、また、例えば、現像ロール及び磁気ロー
ルのうちのー方の表面電位だけを他方の表面電位とー致
させるように制御してもよい。
【0055】また、上述した実施の形態では、非画像形
成期間の全期間を等電位状態とした例について説明した
が、必ずしも全期間を等電位状態としなくともよい。例
えば、非画像形成期間のうちー部分の期間だけを等電位
状態としてもよい。
【0056】一方、色重ね方式、特に本実施の形態に記
載した4色の現像装置を記録紙の搬送方向に配置する画
像形成装置の場合は、最初の位置に配置された現像装置
も後続の現像装置も同時に動作を開始するので、トナー
の撹拌時間は現像装置の数に応じて多くなる。よって、
トナーの撹拌時間の増加による画像形成への影響を調査
した。
【0057】そして、本発明者等は磁気ロールの回転周
速度を、現像ローラの回転周速度の2倍よりも大きくし
た場合は、2倍未満にした場合よりトナーのQ/M(単
位質量当たりのトナー帯電量)が高くなり、トナーの現
像ロールへの電気的な付着力が大きくなって、感光体へ
のトナー現像量が減少し、十分な画像濃度が得られない
ことを見いだした。
【0058】画像ローラと磁気ローラとの周速が1:1
の場合は、部材の製作誤差、駆動速度誤差等によって画
像ローラ表面へのトナーの付着状態がまばらとなった。
一方、高速機が望まれ、大量の画像形成を行う昨今の場
合は、なるべく周速度差が大きいほうが望ましい。その
ためには、画像ローラに対する磁気ローラの周速が2倍
未満〜1.1倍が望ましい。
【0059】かかる技術によると、磁気ブラシが現像ロ
ールに接触する機会を増加させることができる上、現像
ロール上の残存トナーに働く、磁気ブラシによる剪断応
力が高まり、現像ロール上の残存トナーによる現像ロー
ラへの圧接力を弱めることができる。その結果、より効
果的に残存トナーを回収することができ、目視で残像が
事実上判別できなくなり、残像発生防止効果がより一層
顕著となった。
【0060】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
画像形成装置の制御方法によれば、磁気ロールの回転周
速度を、前記現像ロールの周速度の1.1〜2.0倍未
満としたので、トナーのQ/M(単位質量当たりのトナ
ー帯電量)が高くなり、トナーの現像ロールへの電気的
な付着力が大きくなって、感光体へのトナー現像量が減
少することがなく、その結果、かぶりの発生を回避しつ
つ、残像の発生を抑制して、十分な画像濃度を得て鮮明
な画像を形成することができる。
【0061】また、磁気ブラシが現像ロールに接触する
機会を増加させると、現像ロール上の残存トナーに磁気
ブラシによる剪断応力が高まり、現像ロール上の残存ト
ナーによる現像ローラへの圧接力を弱めることができ、
より効果的に残存トナーを回収することができる。特
に、磁気ロールの周速度を現像ロールの周速度の1.5
〜2.0倍未満とすることにより、目視で残像が事実上
判別できなくなり、残像発生防止効果がより一層顕著と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の静電潜像担持体と現像
装置との関係を説明する模式図である。
【図2】 静電潜像担持体の要部一部断面拡大図であ
る。
【図3】 現像条件と現像特性との関係を示すグラフで
ある。
【図4】 画像特性を評価するための画像パターンの模
式図である。
【図5】 残像が発生した様子を示す模式図ある。
【図6】 本発明の実施の形態の画像形成装置の構成を
示す横式図である。
【図7】 現像ローラの周速Vd、磁気ローラの磁気ブ
ラシの周速Vm、及びトナー供給能θとの関係を説明す
る模式図ある。
【符号の説明】
1 磁気ロール 2 現像ロール 3 静電潜像担持体 4 キャリア 5 トナー 6 トナー薄層 9 規制ブレード 10 磁気ブラシ 20 画像形成装置 50 現像装置(A,B,C,D)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 昌一 三重県度会郡玉城町野篠字又兵衛704番地 19 京セラ株式会社三重工場玉城ブロック 内 Fターム(参考) 2H077 AC04 AC12 AD02 AD06 AD11 AD31 AD36 DA01 DA22 DA81 DB08 EA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像装置により、静電潜像担持体上の静
    電潜像を現像して画像を形成する画像形成装置の制御方
    法において、 前記現像装置は、トナーを帯電させて保持するキャリア
    による磁気ブラシを発生させる磁気ロールと、前記磁気
    ブラシにより表面にトナー薄層を形成する現像ロールと
    を有し、該トナー薄層によって前記静電潜像担持体上の
    静電潜像を現像して画像を形成するとともに、 前記磁気ロールの周速度を、前記現像ロールの周速度の
    1.1〜2.0倍未満とし、 一つの画像を現像してから次の画像の現像を開始するま
    での非画像形成時に、前記現像ロール上の残存トナーを
    前記磁気ブラシで回収することを特徴とする画像形成装
    置の制御方法。
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