JP3606798B2 - 画像形成装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ又はこれらの複合機等の画像形成装置に関し、特に、磁性キャリアを用いて非磁性トナーを帯電させる二成分現像剤を使用し、帯電したトナーのみを現像ロール上に保持し、トナーを飛翔させることにより静電潜像を現像する非接触現像方式を採用する画像形成装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、非接触現像方式は、一成分現像の手段として検討されてきたが、近年、高速の画像形成装置として、例えば、感光体上に複数のカラー画像を順次に形成する1ドラム色重ね方式用等に検討されてきた。この1ドラム色重ね方式では、感光体上に正確にトナーを重ねることにより、色ずれの少ないカラー画像を形成することが可能で、カラーの高画質化に適した技術として注目されてきた。
【0003】
そして、従来の非接触現像方式の一例が、米国特許第3,866,574号に開示されている。この技術によれば、ドナーロール(現像ロール)上に非磁性トナーの薄層を形成し、感光体に対し非接触に設置し、交流電圧によって感光体潜像にトナーを飛翔させている。
【0004】
また、従来の非接触現像方式の他の一例が、米国特許第3,929,098号に開示されている。この技術によれば、磁気ロールを用いて二成分現像剤をドナーロールに進ませ、このドナーロール上へトナーを転移させてトナー薄層を形成する現像装置が示されている。この例では、二成分現像方式を採用し、ドナーロール上への薄層形成は可能なものの、トナー帯電が高くなった場合に、ドナーロール上のトナーの分離が困難になり、強い交流電圧を印加することが必要とされる。しかし、強い交流電圧は、感光体上のトナー薄層を乱してしまうので、色重ねには不適当であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術においては、トナーの帯電制御が複雑であり、現像ロールに大きなバイアス電圧(現像電圧)を必要としていた。このため、現像ロール上に、トナーの消費領域と非消費領域とが発生し、そのロール上におけるトナーの付着状態と、新たに供給されたトナーとの間に電位差が生じやすい。その結果、前回の現像画像の残像(ゴースト)が後続の他の画像に重なって現れる現象、いわゆる履歴現象(メモリ現象)が発生し易いという問題点があった。
【0006】
そこで、履歴現象の発生を防止するため、種々の技術が開示されている。例えば、特開平11−231652号公報には、現像ロール上の現像トナーを掻き取るための部材と、掻き取られたトナーの回収装置が開示されている。しかし、掻き取り部材を設けると、トナーに大きな物理的又は電気的なストレスを与え、トナー劣化の要因となる。
【0007】
また、特開平3−113474号公報には、いわゆるパウダークラウド現像法が提案されている。このパウダークラウド現像法では、ドナーロールと感光体との間にワイヤーからなる補助電極を設け、この補助電極に弱い交流電圧を印加することにより、現像されたトナーを乱さずに色重ねすることができる。しかし、この技術では、補助電極のワイヤーが非常に汚れ易く、また、ワイヤーが振動すると、画像劣化が発生する傾向がある。
【0008】
また、電子写真学会誌 第19刊、第2号(1981)、pp.44−51には、二成分現像剤を用いたタッチダウン現像法における現像ロール上のトナー薄層の形成について理論的な考察が記載されている。しかし、タッチダウン現像法では、現像残トナーと補給トナーとの入れ替わりが容易でなく、選択現像が発生して現像性が低下するおそれがある。
【0009】
また、特開平7−72733号公報には、コピーとコピーとの間や紙間において、現像ロールと磁気ロールとの間で電位差の極性を反転させ、現像ロール上のトナーを磁気ロールに回収することにより、トナーの帯電を安定させる方法が記載されている。しかし、電位差の極性を反転させると、トナーの帯電が変化して、いわゆるカブリが発生するおそれがある。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、二成分現像剤を使用する非接触現像方式の画像形成装置を制御するにあたり、カブリの発生を回避しつつ、残像(ゴースト)の発生を抑制して、鮮明な画像を形成することができる技術の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的の達成を図るため、本発明の請求項1に係る画像形成装置の制御方法によれば、トナーを帯電させて保持するキャリアによる磁気ブラシを発生させる磁気ロールと、磁気ブラシから供給されたトナーによりトナー薄層が表面に形成される現像ロールと、トナー薄層のトナーを静電潜像に応じて選択的に飛翔させて画像形成する静電潜像担持体とを備えた画像形成装置を制御するにあたり、複数の画像を連続形成する際の、一つの画像を現像してから次の画像の現像を開始するまでの非画像形成期間、及び/又は、画像形成開始前に、現像ロールの表面電位と磁気ロールの表面電位とを等しくした等電位状態を発生させ、等電位状態下で、現像ロール上の残存トナーを磁気ブラシで回収する方法としてある。
【0012】
このように、本発明の画像形成装置によれば、非画像形成期間及び/又は画像形成開始前に、現像ロールと磁気ロールとの電位差を無くして等電位状態を発生させる。等電位状態としてバイアス電圧差をなくしたことにより、現像ロールにトナーが付着する静電気力がなくなる。その結果、現像ロール上の残存トナーを、現像ロールと磁気ロールとの周速差による磁気ブラシ効果により効率良く磁気ロールに回収することができる。そして、残像トナーの回収とともに、新規トナーの現像ロールへの供給を行うことにより、トナーの入れ替えを容易に行うことができる。このため、現像ロール上に均一厚さのトナー薄層を形成することができる。その結果、残像の原因となる残存トナーを容易に回収することができる。その結果、カブリの発生を回避しつつ、残像の発生を抑制して、鮮明な画像を形成することができる。
【0013】
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明に加えて、等電位状態を、現像ロールが少なくとも一回転する期間継続させる方法としてある。
このように、等電位状態中に現像ロールを一回転以上回転させれば、現像ロールの全周にわたって残存トナーを容易に回収することができる。その結果、より確実にゴーストの発生を抑制することができる。
【0014】
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明に加えて、等電位状態中の磁気ロールの周速度を、現像ロールの周速度の1.5倍以上とする方法としてある。
このように、磁気ロールの周速度を現像ロールの周速度よりも速くすれば、磁気ブラシが現像ロールに接触する機会を増加させることができる上、剪断応力による圧接力を高めることができる。その結果、より効果的に残存トナーを回収することができる。特に、磁気ロールの周速度を現像ロールの周速度の1.5倍以上とすれば、目視で残像が事実上判別できなくなり、残像発生防止効果がより一層顕著となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、実施形態における制御対象の画像形成装置の構成について説明する。
図1に示すように、この画像形成装置は、磁気ロール1と、直径16mmの現像ロール2と、静電潜像担持体3とを備えている。そして、この磁気ロール1は、トナー5を帯電させて保持するキャリア4による磁気ブラシ10を発生させる。また、現像ロール2の表面には、磁気ブラシ10から供給されたトナー5によりトナー薄層6が形成される。そして、静電潜像担持体3は、トナー薄層6のトナーを静電潜像に応じて選択的に飛翔させて画像形成する。
【0016】
また、静電潜像担持体3は、アモルファスシリコンの感光層を含む、厚さ10〜25μmの感光体を表面に有している。
ここで、図2に静電潜像担持体3要部拡大図を示す。図2に示すように、この静電潜像担持体3は、基材31の上に、阻止層32、アモルファスシリコン(a−Si)の感光層33及び表面保護層34を順次に積層した構造を有する。そして、ここでは、感光体30の厚さとは、これら阻止層32、感光層33及び表面保護層34の厚さの合計Tを指す。
【0017】
なお、感光体の感光層の材料は、アモルファスシリコンであれば、特に制限されない。アモルファスシリコンとしては、例えばa−Si、a−SiC、a−SiO、a−SiON等の無機材料を挙げることができる。
【0018】
また、表面保護層の厚さtは0.3〜5μmである。また、表面保護層34の材料としては、a−SiCのうち、Si(シリコン)とC(炭素)との比率が特定のものを使用することが望ましい。このようなa−SiCとしては、a−Si(1−X)CX(0.3≦X<1.0)が好ましく、さらに、a−Si(1−X)CX(0.5≦X≦0.95)がより好ましい。その理由は、このようなa−SiCは、1012〜1013Ω・cmという特に高い抵抗値を有しており、優れた飽和帯電電位、耐摩耗性、耐環境性(耐湿性)が得られるためである。
【0019】
再び図1を参照すると、静電潜像担持体3と現像ロール2との間に0〜200Vのバイアス電圧Vdc1を印加する第一直流用電源部7aと、交流用電源部7bとからなる電源部7が設けられている。さらに、交流用電源部7bは、静電潜像担持体3に対して、ピーク電圧Vpp=500〜2000Vの交流電圧を周波数f=1〜3kHzで印加する。
【0020】
また、磁気ロール1に電圧Vdc2を印加する第二直流用電源8を設けている。そして、現像ロール2の電位と磁気ロール1の電位との電位差|Vdc2−Vdc1|が100〜350Vとなるように第一及び第二直流用電源部7a及び8の電圧を決める。ここでは、例えば、Vdc2=250V、Vdc1=100V、|Vdc2−Vdc1|=150Vとするとよい。
【0021】
ここで、図3の実験結果グラフを参照して、バイアス電圧Vdc1及び電位差|Vdc2−Vdc1|と現像特性との関係について説明する。図3のグラフの横軸は、電位差|Vdc2−Vdc1|を表し、縦軸は、バイアス電圧Vdc1を表す。そして、図3に示すように、バイアス電圧Vdc1が200Vよりも高いとゴーストが発生する。また、電位差|Vdc2−Vdc1|が100V未満になってもゴーストが発生する。一方、電位差|Vdc2−Vdc1|が350Vよりも高くなると、カブリが発生する。したがって、図3から、バイアス電圧Vdc1が0〜200V、かつ、電位差|Vdc2−Vdc1|が100〜350Vの範囲内であれば、高品質の画質が得られることが分かる。
【0022】
再び図1を参照すると、画像形成の際には、磁気ロール1に保持されたキャリア4及びトナー5からなる現像剤を攪拌しながら、トナー5を適正なレベルに帯電させる。現像剤は、磁気ブラシ10を形成する。そして、この磁気ブラシ10は、規制ブレード9を通過することにより、一定の厚さで現像ロール2に接触する。ここでは、規制ブレード9と磁気ロール1との間隙を0.3〜1.5mmとしている。
【0023】
また、磁気ロール1と現像ロール2との間隙も、同様に、0.3〜1.5mmとしている。また、現像ロール2と静電潜像担持体3との間隙を、50〜400μm、好ましくは、200〜300μmとしている。このような間隙や印加電圧条件で、トナー薄層6を形成すると、トナー薄層6の厚さが10〜50μmとなる。
【0024】
そして、現像ロール2のプロセス線速を72mm/sとし、磁気ロール1をその三倍の速度で回転させる。その結果、周速差によるブラシ効果によって、現像残トナーと供給トナーとを容易に入れ替えることができる。このため、残像の発生を抑制するとともに、鮮明な画像を形成することができる。
【0025】
さらに、本実施形態では、キャリア4は、磁性を備えたキャリア芯材と、このキャリア芯材の表面に重合形成された高分子量ポリエチレン樹脂を含む被覆層とから構成され、108〜1012Ωcmの抵抗値を有し、かつ、60〜100emu/gの飽和磁化を有する。さらに、ここでは、キャリアの被覆層は、少なくともその最外殻層として、疎水性シリカ、磁性粉及び/又は微粒子樹脂を含む層を有している。
【0026】
具体的には、キャリア芯材はその表面に微小な凹凸を有し、被覆層は、この凹凸にエチレン重合触媒を保持させた後、エチレンガスを導入して重合成長させた重量平均分子量が50000以上の高分子量ポリエチレンにより構成して成る。
【0027】
このため、極めて高い強度、耐久性を実現することができる。そして、このキャリアを用いれば、キャリアを繰り返し使用しても、キャリアの表面劣化が少なく、現像ロール上に安定した帯電トナー薄層を形成することができる。その結果、静電潜像担持体に正確に現像することが可能となる。さらに、キャリアの耐久性が高いので、現像機器の機械的寿命が尽きるまで、実質的にキャリアを交換する必要がなくなる。
【0028】
そして、本実施形態では、複数の画像を連続形成する際の、一つの画像を現像してから次の画像の現像を開始するまでの非画像形成期間、現像ロール2の表面電位と磁気ロール1の表面電位とを等しくした等電位状態を発生させる。そして、等電位状態下で、現像ロール2上のトナー層6の残存トナーを磁気ブラシで回収する。
【0029】
なお、非画像形成期間は、例えば、印刷される画像データに基づいて検出してもよいし、また、例えば、給紙装置において、印刷用紙の先端や後端により検出してもよい。
【0030】
本実施形態では、非画像形成期間に相当する印刷用紙の間隔、すなわち、給紙される際の印刷用紙の後端から次の印刷用紙の先端までの間隔を51mmとした。一方、現像ロールの直径は16mmであるので、その全周長は、16π=50.27mmとなる。したがって、非画像形成期間の全期間を等電位状態とすれば、等電位状態を、現像ロール2が少なくとも一回転する期間継続させることができる。
【0031】
[実施例]
次に、本実施形態の効果を評価するため、以下の実施例、比較例1及び比較例2において、それぞれ図4に示す画像パタン11による画像形成を行った。この画像パタン11においては、矩形のソリッドパタン12と、このソリッドパタン12よりも広いハーフトーンパタン13とが、ソリッドパタン12に続いてハーフトーンパタン13が現像されるように配置されている。ここでは、ハーフトーンパタン13の濃度を、ソリッドパタン12の濃度の25%とする。25%としたのは、比較的ゴースト画像が現れ易いためである。
【0032】
本実施例では、上述した本実施形態において、厚さ14μmのa−Si感光体30を設けた静電潜像担持体3を用いた。そして、画像形成時には、感光体30の表面電位を200V、現像ロール2の表面電位(Vdc1)を50V、磁気ロール2の表面電位(Vdc2)を200Vとした。また、感光体30と現像ロール2との間には、周波数2.4kHz、ピーク電圧1.3kVの交流電圧を印加した。また、磁気ロール1を、現像ロール2の周速度を3倍した周速度で回転させた。
【0033】
そして、本実施例では、非画像形成時に、下記の表1に示すように、現像ロール2の表面電位(Vdc1)と磁気ロール1の表面電位(Vdc2)とをいずれも0Vとして、等電位状態を発生させた。
【0034】
[比較例1]
また、比較例1においては、非画像形成期間においても、等電位状態とせずに、画像形成期間と同一のバイアス電圧を引き続き印加して画像形成を行った。すなわち、下記の表1に示すように、非画像形成期間中も、現像ロール2の表面電位(Vdc1)をDC50Vとし、磁気ロール1の表面電位(Vdc2)をDC200Vとした。また、現像ロール2と静電潜像担持体3との間に、画像形成中と同様に交流電圧も印加した。
なお、非画像形成期間に印加するバイアス電圧以外の現像条件は、実施例と同一とした。
【0035】
[比較例2]
また、比較例2においては、非画像形成期間において、バイアス電圧を反転させて画像形成を行った。すなわち、下記の表1に示すように、非画像形成期間中に、現像ロールの表面電位(Vdc1)をDC200Vとし、磁気ロールの表面電位(Vdc2)をDC50Vとした。
なお、非画像形成期間に印加するバイアス電圧以外の現像条件は、実施例と同一とした。
【0036】
【表1】
【0037】
そして、上述の実施例、比較例1及び比較例2の現像条件で画像形成を行った評価結果を、下記の表2に示す。ここでは、初期、100枚目及び1000枚目の三段階における濃度、残像及びカブリの発生を確認した。
【0038】
【表2】
【0039】
なお、上記の表2において、濃度の欄の「○」印は、形成された画像にかすれが認められないことを示す。また、「△」印は、かすれが僅かに認めらることを示す。
また、上記の表2において、残像及びカブリの欄の「○」印は、形成された画像に残像やカブリがそれぞれ認められないことを示す。また、「△」印は、残像やカブリが僅かに認められることを示す。また、「×」印は、図5に示すように、残像やカブリがはっきり認められることを示す。図5は、図4に示した画像パタン11を形成した際に、ハーフトーンパタン13の領域中にソリッドパタン12の残像14が現れた様子を模式的に示した図である。
【0040】
そして、上記の表2に示すように、実施例においては、初期、100枚目及び1000枚目のいずれの段階においても、濃度にかすれはなく、残像及びカブリの発生もなく、良好な画像形成ができることが確認できた。
【0041】
これに対して、比較例1においては、非画像形成期間も画像形成期間中と同一の電位差を印加していたため、次第に残像が蓄積されていった。その結果、上記の表2に示すように、100枚目の段階で残像が僅かに認められ、さらに、1000枚目の段階では残像がはっきりと認められた。
【0042】
また、比較例2においては、非画像形成期間の電位差を反転させたため、残像の発生は抑制できたが、トナーの帯電が変化してカブリが発生した。すなわち、上記の表2に示すように、100枚目の段階でカブリが僅かに認められ、さらに、1000枚目の段階ではカブリがはっきりと認められた。
【0043】
したがって、上記の表2に示した評価結果から、非画像形成期間に等電位状態とすることにより、カブリの発生を回避しつつ、残像の発生を抑制して鮮明な画像を形成することができることが分かった。
【0044】
上述した実施の形態においては、本発明を特定の条件で構成した例について説明したが、本発明は、種々の変更を行うことができる。例えば、上述した実施形態においては、複数の画像を連続形成する際の、一つの画像を現像してから次の画像の現像を開始するまでの非画像形成期間を等電位状態とした例について説明したが、本発明では、単一画像を形成する際に、画像形成開始前を等電位状態としてもよい。
【0045】
また、上述した実施形態では、非画像形成期間を等電位状態とするにあたり、現像ロールの表面電圧及び磁気ロールの表面電圧をいずれも0Vとしたが、この発明では、等電位状態として現像ロールと磁気ロールと表面電圧が互いに等しければよく、必ずしも両表面電圧を0Vにする必要はない。例えば、等電位状態の際に現像ロール及び磁気ロールの表面電圧をそれぞれ50Vとしてもよい。
【0046】
また、等電位状態とするためには、例えば、現像ロール及び磁気ロールの両方の表面電位を制御してもよいし、また、例えば、現像ロール及び磁気ロールのうちの一方の表面電位だけを他方の表面電位と一致させるように制御してもよい。
【0047】
また、上述した実施形態では、非画像形成期間の全期間を等電位状態とした例について説明したが、本発明では、必ずしも全期間を等電位状態としなくともよい。例えば、非画像形成期間のうち一部分の期間だけを等電位状態としてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の画像形成装置の制御方法によれば、非画像形成期間又は画像形成開始前に、現像ロールと磁気ロールとの電位差を無くして等電位状態を発生させる。等電位状態としてバイアス電圧差をなくしたことにより、残像の原因となる残存トナーを容易に回収することができる。その結果、カブリの発生を回避しつつ、残像の発生を抑制して、鮮明な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の画像形成装置の構成を示す模式図である。
【図2】静電潜像担持体の要部拡大図である。
【図3】現像条件と現像特性との関係を示すグラフである。
【図4】画像特性を評価するための画像パターンの模式図である。
【図5】残像が発生した様子を示す模式図ある。
【符号の説明】
1 磁気ロール
2 現像ロール
3 静電潜像担持体
4 キャリア
5 トナー
6 トナー薄層
7 AC/DC電源
8 DC電源
9 規制ブレード
10 磁気ブラシ
11 画像パタン
12 ソリッドパタン
13 ハーフトーンパタン
14 残像
30 感光体
31 基材
32 阻止層
33 感光層
34 表面保護層
Claims (3)
- トナーを帯電させて保持するキャリアによる磁気ブラシを発生させる磁気ロールと、
前記磁気ブラシから供給されたトナーによりトナー薄層が表面に形成される現像ロールと、
前記トナー薄層のトナーを静電潜像に応じて選択的に飛翔させて画像形成する静電潜像担持体と
を備えた画像形成装置を制御するにあたり、
複数の画像を連続形成する際の、一つの画像を現像してから次の画像の現像を開始するまでの非画像形成期間、及び/又は、画像形成開始前に、
前記現像ロールの表面電位と前記磁気ロールの表面電位とを等しくした等電位状態を発生させ、
前記等電位状態下で、前記現像ロール上の残存トナーを前記磁気ブラシで回収する
ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 前記等電位状態を、前記現像ロールが少なくとも一回転する期間継続させる
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の制御方法。 - 前記等電位状態中の前記磁気ロールの周速度を、前記現像ロールの周速度の1.5倍以上とする
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置の制御方法。
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