JP4774343B2 - 画像転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像転写装置及び画像形成装置に係り、特に駆動源に接続された駆動ローラと、少なくとも1つの従動ローラと、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに掛け渡されて駆動されると共に、未定着画像が形成される像担持体ベルトとを備えてなり、前記ベルト担持体と、前記駆動ローラ又は前記従動ローラとに対向して配置された転写ローラとの間に圧接部が形成され、記録媒体が前記圧接部を通過して、前記像担持体ベルトから未定着画像が転写される画像転写装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置の画像転写装置として中間転写ベルトを使用するものがある。このような画像転写装置では、中間転写ベルトには未定着トナー像が形成されて、所定の速度で回転・搬送されている。そして、中間転写ベルトには転写ローラがバネなどで所定の接触圧で圧接され、中間転写ベルトと転写ローラとの間にはニップ部が形成される。画像転写装置では、前記ニップ部に転写用紙を通過させ、中間転写ベルトに形成された未定着トナー像を転写用紙に転写するように構成されている。
このような画像転写装置では、中間転写ベルトはモータ等で駆動される駆動ローラ、及び従動ローラに掛け渡されて駆動されており、転写ローラは、中間転写ベルトに圧接されるに際して駆動ローラ又は駆動ローラ以外の対向ローラに対向して配置される。このような構成により、転写ローラと中間転写ベルトとの間にはニップ部が形成される。
中間転写ベルトが駆動されると、転写ローラも回転し、この状態で、転写ローラと中間転写ベルトとの間のニップ部に転写用紙が搬送されると、転写用紙はローラ回転の接線方向に移動する。ここで、転写ローラには、中間転写ベルトの表面に形成されたトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これにより中間転写ベルトの表面に当接しながら紙の表面に中間転写ベルト上のトナー像が転写される。
このとき、ニップ部の入口側領域では中間転写ベルトと紙とによってくさび状のギャップが区画形成される。その際、転写ローラには、転写電圧が印加されているので、転写ローラに対向配置された駆動ローラ又は対向ローラと転写ローラとの圧接部の近傍に位置する転写用紙の部分もトナーの帯電極性と逆極性に帯電する。このため、中間転写ベルト上のトナーが、転写用紙の表面に静電的に飛び散って付着する。このような現象は「トナー散り」とも称せられているが、かかる「トナー散り」が発生すると、圧接部を通過した転写材表面には、転写されたトナー像のまわりに飛び散ったトナーがにじんだ状態で付着し、これによってトナー像の画質が劣化することとなる。
このような「トナー散り」を防止するため、前記駆動ローラ又は対向ローラと転写ローラの対向角度をずらしたり、転写ローラや保持ローラの前側(下流側)に部材を設けたりすることによって、転写用紙が圧接部よりも中間転写ベルト搬送方向上流側の表面に当接し始めるように構成することが考えられる。このようにすれば、圧接部の近傍に至った用紙が、転写ローラに印加された電圧の影響を受けて帯電したとき、紙は既に中間転写ベルトの表面に密着しているので、中間転写ベルト表面のトナーが紙に飛翔することはなく、あるいは飛翔するトナー量は極めて少なくなる。このようにしてトナー散りの発生を抑えることができる。
しかし、このような構成とした転写装置では、用紙が中間転写ベルトと転写ローラなどの密着部に突入する衝撃、又は密着部を紙の厚み分だけ押し広げることによる負荷によって、中間転写ベルトに過渡的負荷変動を与え、回転速度変動が発生してしまうこととなる。
このような現象に対して、特許文献1には、転写用紙が転写部圧接部へ突入する際、紙突入によって発生する負荷変動に応じて転写ローラを揺動させることで衝撃を吸収し、圧接方向に対する揺動方向を一定とすることで転写性能も劣化させない構成が開示されている。
また、特許文献2には、転写用紙が圧接部に突入する際に発生する衝撃に同期させてモータに与える駆動電流を通常状態よりも一時的に増加させることで、瞬間的なトルク変動に対して位相差変動を小さく抑える構成が開示されている。
特開2001−265127号公報 特開2006−85153号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、転写ローラが揺動してしまうことで、実際に転写される位置が異なってしまうために位置ずれ等による画像劣化が発生してしまう可能性がある。また、像担持体がベルトであり、用紙がニップ部に突入する前に紙とベルトが衝突する場合は、この構成ではベルトの変動に対しては何もできないため紙衝突の影響を避けることができないという欠点がある。
また、特許文献2に記載のものは、しかし、本方式は駆動源がステッピングモータという構成に限定されてしまうため、その他の駆動源、例えばDCモータでは構成できないという欠点がある。
そこで、本発明は、記録媒体にトナー像を転写するに際して、記録媒体の圧接部への突入あるいは突出のタイミングで発生する過渡的負荷変動を転写部まで伝達させないものとし、記録媒体による衝撃に起因する変動を軽減することにある。
請求項1の発明は、駆動源に接続された駆動ローラと、少なくとも1つの従動ローラと、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに掛け渡されてトナー像が保持されて駆動される像担持体ベルトとを備えてなり、前記像担持体ベルトと、前記駆動ローラ又は前記従動ローラとに対向して配置された転写ローラとの間に圧接部が形成され、記録媒体が前記圧接部を通過して、前記像担持体ベルトからトナー像が転写される画像転写装置において、前記記録媒体と前記像担持体ベルトとの接触、又は接触及び離間を検知する接離検知手段と、前記接離検知手段の出力を受け前記圧接部より像担持体ベルトの搬送方向の上流において像担持体ベルトの搬送経路を変更する搬送路変更装置と、を備えることを特徴とする画像転写装置である。
請求項2の発明は、駆動源に接続された駆動ローラと、少なくとも1つの従動ローラと、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに掛け渡されてトナー像が保持されて駆動される像担持体ベルトとを備えてなり、前記像担持体ベルトと、前記駆動ローラ又は前記従動ローラとに対向して配置された転写ローラとの間に圧接部が形成され、記録媒体が前記圧接部を通過して、前記像担持体ベルトからトナー像が転写される画像転写装置において、前記記録媒体と前記像担持体ベルトとの接触、又は接触及び離間を検知してする接離検知手段と、前記接離検知手段の出力を受け前記圧接部より像担持体ベルトの搬送方向の上流において、像担持体ベルトにかかる張力を調整するベルト調整機構と、備えることを特徴とする画像転写装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の画像転写装置において、前記圧接部から前記像担持体ベルトの搬送方向の上流側に前記像担持体ベルトの案内部材を備え、前記記録媒体が前記案内部材部分から前記圧接部分までの区間で、前記像担持体ベルトと接触するようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明は、駆動源に接続された駆動ローラと、少なくとも1つの従動ローラと、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに掛け渡されてトナー像が保持されて駆動される像担持体ベルトとを備えてなり、前記像担持体ベルトと、前記駆動ローラ又は前記従動ローラとに対向して配置された転写ローラとの間に圧接部が形成され、前記圧接部において、前記転写ローラの圧接力付与方向が前記像担持ベルトの搬送方向の上流側に向けてずれて構成され、又は、前記転写ローラの配置位置が駆動ローラ又は従動ローラに対して搬送方向の上流側へ位置がずれて配置されて構成され、前記記録媒体が前記圧接部を通過して、前記像担持体ベルトトナー像が転写される画像転写装置において、前記記録媒体の圧接部への浸入又は記録媒体の前記転写ローラへの接触及び離間を検知する接離検知手段と、前記接離検知手段の出力を受け前記圧接部より像担持体ベルトの搬送方向の上流において像担持体ベルトの搬送経路を変更する搬送路変更装置と、を備えることを特徴とする画像転写装置である。
請求項5の発明は、駆動源に接続された駆動ローラと、少なくとも1つの従動ローラと、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに掛け渡されてトナー像が保持されて駆動される像担持体ベルトとを備えてなり、前記像担持体ベルトと、前記駆動ローラ又は前記従動ローラとに対向して配置された転写ローラとの間に圧接部が形成され、前記圧接部において、前記転写ローラの圧接力付与方向が前記像担持ベルトの搬送方向の上流側に向けてずれて構成され、又は、前記転写ローラの配置位置が駆動ローラ又は従動ローラに対して搬送方向の上流側へ位置がずれて配置されて構成され、前記記録媒体が前記圧接部を通過して、前記像担持体ベルトトナー像が転写される画像転写装置において、前記記録媒体の圧接部への浸入又は記録媒体の前記転写ローラへの接触及び離間を検知して接離検出信号を発生する接離検知手段と、前記接離検知手段の出力を受け前記圧接部より像担持体ベルトの搬送方向の上流において、像担持体ベルトにかかる張力を調整するベルト調整機構と、を備えることを特徴とする画像転写装置である。
請求項6の発明は、請求項1、3又は4記載の画像転写装置において、前記接離検知手段は、前記記録媒体が前記像担持体ベルトと接触又は接離することを検知する検知部材を備え、前記搬送路変更装置は、前記像担持体ベルトの搬送経路を所定の位置に保持する経路部材と、前記検知部材及び前記経路部材に支持部材で接続され直線方向に移動可能な基準部材と、前記支持部材の支点となる支点部材とを備えることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項2、3、又は、5記載の画像転写装置において、前記接離検知手段は、前記記録媒体が前記像担持体ベルトと接触又は接離することを検知する検知部材を備え、前記搬送路変更装置は、前記像担持体ベルトの張力を部分的に任意で保持する張力部材と、前記検知部材及び前記張力部材に支持部材で接続され直線方向に移動可能な基準部材と、前記支持部材の支点となる支点部材とを備えることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1、3、又は、4記載の画像転写装置において、前記接離検知手段は、前記記録媒体が前記像担持体ベルトと接触又は接離することで移動される像担持体ベルトと共に移動する検知部材を備え、前記搬送路変更装置は、前記像担持体ベルトの搬送経路を保持する経路部材と、前記検知部材及び前記経路部材に支持部材で接続され回転方向に移動可能な基準部材とを備えることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項2、3、又は、5記載の画像転写装置において、前記接離検知手段は、前記記録媒体が前記像担持体ベルトと接触又は接離することで移動される像担持体ベルトと共に移動する検知部材を備え、前記搬送路変更装置は、前記像担持体ベルトの張力を部分的に保持する張力部材と、前記検知部材及び前記張力部材に支持部材で接続され回転方向に移動可能な基準部材とを備えることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項6又は7記載の画像転写装置において、前記基準部材から前記検知部材側の支点部材までの距離と、前記基準部材から前記経路部材側又は前記張力部材側の支点部材までの距離とを異ならせることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項6又は7記載の画像転写装置において、前記基準部材から前記検知部材側の支点部材までの距離と、前記基準部材から前記経路部材側又は前記張力部材側の支点部材までの距離とを異ならせることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項8又は9記載の画像転写装置において、前記基準部材の回転中心から取り付け位置までの距離を前記検知部材側の支持部材と前記経路部材又は前記張力部材側の支持部材とで異ならせることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1乃至5のいずれか記載の画像転写装置において、前記像担持体ベルトの搬送経路あるいは像担持体ベルトの張力を異ならせるプロファイルを前記接離検知手段の検知した情報に対応して設定していることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項6乃至11のいずれか記載の画像転写装置において、前記検知部材から前記経路部材あるいは前記張力部材へ駆動を伝達する基準部材の駆動伝達経路に、粘性部材を配置したことを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1乃至13のいずれか記載の画像転写装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明に係る画像定着装置及び画像形成装置によれば、紙の突入あるいは突出タイミングで発生する過渡的負荷変動を感光体ドラムとベルトの接する1次転写部まで伝達させることがなくなり、記録媒体が像担持体ベルトに触れたり、又は抜け出たりすることにより発生する衝撃による変動を軽減させることができるという効果がある。
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の各実施例が適用される画像転写装置を示す斜視図である。画像転写装置は、図1に示すように、駆動ローラ4は、ギヤ3と同軸となるよう取り付けられている。駆動源であるモータ1はギヤ2と同軸となるように取り付けられており、モータ1は、ギヤ2、ギヤ3を介して駆動ローラ4を駆動させる。駆動ローラ4とテンションローラ5と従動ローラ6、従動ローラ10に駆動対象の像担持体ベルトである転写ベルト7が掛け渡されており、テンションローラ5によって一定の張力がかかるようになっている。
モータ1のモータ種類に関しては特別な制約はなく、例えばパルスモータであれば一定パルスを入力し、例えばブラシレスDCモータであれば内部FG信号などよりモータを高精度に駆動する方法がある。また、ここでは図示していないが、ロータリーエンコーダなどをギヤ3と同じ側、あるいはギヤ3と反対側の駆動ローラ4端部、又は従動ローラ6、従動ローラ10、さらにテンションローラ5と同軸となる位置に取り付け、このエンコーダ信号から転写ベルト7の駆動状態を計測してモータ1を制御する方法によって高精度駆動を達成する方法としてもよい。
さらに、図示しないが転写ベルト7の表面あるいは裏面、などに回転状態が計測可能となるスケールとそのスケールから転写ベルト7の駆動状態を検出可能なセンサを設け、そこから転写ベルト7の駆動状態を計測してモータ1を制御するようにしてもよい。
この画像転写装置において、図示しない作像部により転写ベルト7上にはトナー像などが作られる。また、駆動ローラ4には転写ローラ8が圧接され圧接部であるニップ部が形成されており、駆動ローラ4と転写ローラ8のニップ部を記録媒体である用紙9が通ることで転写ベルト7上のトナー画像が用紙9に転写される仕組みとなっている。ここでは駆動ローラ4と対向する位置に転写ローラ8が設けられているが、従動ローラ6や従動ローラ10と対向する構成でもよい。
このとき、連続で画像を通紙すると、用紙9がニップ部に入るときに突入あるいは通過するときの衝撃による過渡的な負荷変動が発生する。この負荷変動発生の原因の1つに、転写ベルト7に用紙9が当たることにより発生する変動がある。連続通紙時は転写ベルト7から用紙9への転写が行われると同時に、ここでは図示しない感光体ドラムから転写ベルト7へトナー画像の転写も行われているため、用紙9のニップ部への突入による過渡的負荷変動は感光体ドラムからの1次転写にも影響を及ぼす。
図2は印刷の不具合を示す模式図である。例えば、ブラックの50%濃度のベタ画像を出力した場合、形成画像が転写ベルト方向に長い場合は同一の紙の途中に、短い場合は2枚目以降に図2に示すようなスジ状の濃い部分71と薄い部分72ができてしまう。また、4色のトナー画素をそれぞれ4つの感光体ドラム上に形成し、それらを転写ベルト上で重ねてカラー画素を形成する画像形成装置の場合、上記過渡的負荷変動が発生したとき、転写ベルト上で重ねられる画素において、前記過渡的負荷変動を受けている画素と受けてない画素が重ねられる画素が生成され色ずれが発生する。
転写ベルトへ用紙が接触する必要は転写プロセスの関係から必要とされるものである。転写ベルトから紙へトナー像を転写するために、転写ローラには、中間転写ベルトの表面に形成されたトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これにより中間転写ベルトの表面に当接しながら移動する紙の表面に中間転写ベルト上のトナー像が転写される。しかし、このとき、用紙が突入する入口側の領域には中間転写ベルトと紙とによってくさび状のギャップが区画形成される。その際、転写ローラには、前述の転写電圧が印加されているので、転写ベルト側の駆動ローラと転写ローラとのニップ部の近傍に位置する紙の部分もトナーの帯電極性と逆極性に帯電する。このため、中間転写ベルト上のトナーが、紙の表面に静電的に飛び散って付着する。このような現象は「トナー散り」とも称せられているが、かかるトナー散りが発生すると、ニップ部を通過した紙表面には、転写されたトナー像のまわりに、上述のように飛び散ったトナーがにじんだ状態で付着し、これによってトナー像の画質が劣化する。
そこで、ニップ部よりも転写ベルト搬送方向上流側の個所で用紙が転写ベルトの表面に当接し始めるように構成することが考えられる。このようにすれば、ニップ部の近傍に至った用紙が、転写ローラに印加された電圧の影響を受けて帯電したとき、紙は既に転写ベルトの表面に密着しているので、転写ベルト表面のトナーが紙に飛翔することはなく、あるいは飛翔するトナー量は極めて少なくなる。このようにしてトナー散りの発生を抑えることができる。
このような理由から、転写ベルト上の画像が紙へ転写される転写部において、用紙がニップ部へ到達する前に転写ベルトに触れる構成となり、用紙が給紙装置より搬送され、転写ベルトに触れることでベルトが加速又は減速され、負荷変動が発生する。
基本的な機構システムとして、転写ベルトを等速移動させるために駆動ローラを歯車等の伝達機構を介すか、あるいは直接にDCモータあるいはパルスモータを結合し、モータ軸、駆動ローラ軸あるいは従動ローラ軸と同軸上に回転型エンコーダなどの回転角度検出器あるいは角速度検出器を設け、前記検出器出力をフィードバックして制御することが広く用いられている。特に従動ローラ軸と同軸上に回転型エンコーダなどの回転角度検出器あるいは角速度検出器を設けた場合は駆動ローラと転写ベルト間のすべりの影響が軽減される。
実施例に係る画像転写装置は、図1に示した転写ベルト7に対して、従動ローラ6に取り付けられたエンコーダ37によって回転角度あるいは角速度を用いてフィードバック制御するものである。図3は各実施例が適用される画像転写装置の概略構成を示す断面図である。
画像転写装置は、従動ローラ6と同軸となるようにエンコーダ37を設け、エンコーダ37から回転角度あるいは角速度情報が演算部38へ入力される。演算部38では転写ベルト駆動の目標値が設定されており、計測された回転角度あるいは角速度との比較が行われ、新しい駆動信号が生成される。生成された新しい駆動信号はドライバ39へ入力され、このドライバ39では駆動信号に応じてモータの加減速制御が行われる。つまり転写ベルト速度が遅い場合は増速し、速度が速い場合は減速する。これがここで示した駆動制御系である。
しかし、用紙が転写ベルトと接触することで発生する過渡的負荷変動はフィードバック制御では変動が発生してから遅れて駆動制御を行うため、この過渡的負荷変動に発生する駆動ローラの過渡的角速度変動補正が間に合わない。また、フィードバックループ内には各種時間遅れ要素が入っている。回転型エンコーダの例としては、ガラス円盤上に回転軸を中心として同心円上に等ピッチのタイミングマークが形成され、この回転盤はローラの回転角あるいは回転角速度を検知するためにローラと一体となって回転するためにローラと同軸上に形成される。これを固定部材に設けられた発光素子と受光素子を使って光学的に検知する。その出力は連続したパルス列となる。したがって回転角度あるいは回転角速度情報は離散的にしか得られないのでここで時間遅れが発生する。さらに回転型エンコーダ情報によって過渡的負荷変動による回転変動を検知してフィードバック制御するとき、位相補償回路による時間遅れやDCモータの逆起電力や内部インダクタンスによる電流波形のなまりによる駆動力の遅れが発生する。
以下、第1の実施例に係る画像転写装置について説明する。第1実施例に係る画像転写装置は、駆動ローラ4と転写ローラ8と、転写ベルト7とで形成されるニップ部を用紙が通過するときに、用紙が転写ベルトに接触することで発生する過渡的負荷変動による転写ベルトの回転変動を抑えるために、用紙9が転写ベルト7に接触することで、駆動ローラ4と駆動ローラ4よりもベルト搬送上流部のローラ間の転写ベルト7の搬送経路を変更させた度合いに応じて、ベルト搬送方向の上流部にて転写ベルト7の搬送経路を変更する装置を設けて変動を抑える。
図4は第1実施例に係る画像転写装置の構成を示す断面図である。第1実施例に係る画像転写装置は、図1及び図3に示した画像転写装置と同じ構成となっており、同じ構成要素については同じ符号を付している。駆動ローラ4と転写ローラ8で構成されるニップ部のベルト搬送方向上流部のベルト内側に紙接触センサ11が設けられている。この紙接触センサ11の検出した偏差情報は演算ドライバ部12に入力される。演算ドライバ部12は、紙接触センサ11からの偏差情報に応じて、後段に接続されたアクチュエータ13への駆動信号を算出・出力を行う。また、紙接触センサ11からの出力信号にはノイズや、ベルト回転駆動時のばたつきなど、本来検出したい紙接触以外の情報も含まれてしまっているため、ローパスフィルタや平均化手法などによって、必要とする情報のみを取り出すためのデータ処理なども行う。アクチュエータ13にはベルトの搬送経路を変更するための経路変更部14が機械的に接合されている。アクチュエータ13は例えば通常の電気モータが使用できる。また、直線的な駆動が必要な場合にはソレノイドやギヤ、リニアモータなどを採用することができる。
以上の構成とした画像転写装置において、紙の突入による過渡的負荷変動が生じたときの挙動について説明する。図5は画像転写装置の挙動を示す拡大図である。ニップ部に用紙が通紙していない一定回転駆動時のベルトの一部分の状態を図5(a)に示す。この状態で用紙9はまだベルトに触れておらず、紙接触センサ11と経路変更部14は基準位置にある。
図5(b)に用紙9が搬送され転写ベルト7に触れた初期の状態を示す。用紙9が搬送されると、用紙9の先端が転写ベルト7に触れ、転写ベルト7をわずかに内側へ押し込む。これによって転写ベルト7の経路が符号20の位置から21の位置へ変化する。このとき、紙接触センサ11は用紙9の接触部分に設けられた構成の場合には紙の押し込みに応じて力を受け、又は図5(b)に示すように位置を変化させる。
この変化によって転写ベルト7には負荷が加わりベルトの速度が低下して速度変動が発生し、この変動がベルトを伝達して画像形成部まで影響を及ぼしてしまう。このとき、紙接触センサ11の検出結果に基づき、経路変更部14が図5(c)に示すように移動することでベルト搬送経路を符号21の位置から符号22の位置へと変化させる。これによってベルト搬送経路の全体として用紙9がない状態と同一とすることができる。
また、用紙9が転写ベルト7に与える負荷についても経路変更部14の作用によって急峻な変化からなだらかなら変化とすることが可能となり、転写ベルト7を搬送するモータ1の駆動制御の補正が間に合う負荷変動に軽減することが可能となる。また、経路変更部14が経路を変更する度合いは、紙接触センサ11の検出に基づいているため、ベルト駆動システム全体に悪影響を及ぼすことはない。また、紙の形状(凹凸など)に応じて、逐一、経路を変更する構成とすることができる。また、紙接触センサ11の検出信号に対して、経路変更部14の駆動プロファイルを変更・最適化することでさらに変動を抑えることが可能となる構成とすることができる。さらに、用紙9が転写ベルト7から離れる瞬間には、前述の動作と逆の動作を行うことによって、用紙9が転写ベルト7から離れるときに発生する負荷変動に対しても同様に、変動を軽減することが可能となる。
画像転写装置を初期状態に戻す場合は紙の先端と後端にて互いに逆の処理が行われるために自動的に紙接触センサ11と経路変更部14は基準位置まで戻される。また、用紙9による一連の動作でない場合には、画像形成に影響を及ぼさないように画像形成を行っていないタイミングで戻す構成が望ましい。また、戻すのに要する時間を調整することで、非作像時に限定する必要はない。
なお、紙接触センサ11を設ける代わりに、用紙9がニップ部へ到達するタイミング(レジストローラの回転が始動するタイミング)から、用紙がベルトへ接触することを予測するようにしてもよい。本発明では、紙の接触を直接センサで検出する場合と、このように間接的に検出する場合とが実現可能である。ただし、直接求めた方が、正確に用紙がベルトに接触するタイミングを検出できるので、ベルトにかかる負荷変動をより効果的に軽減できる。
図6は第1実施例の変形例を示す断面図である。この例ではニップ部の手前にベルト搬送補正部を設けている。図4に示す構成と同じ要素については同じ符号を付している。この例では、ニップ部のベルト搬送方向上流部において、ベルトの搬送をローラ間の直線から異ならせるためにベルト補正部30を設けている。プロセス条件などにおいて、用紙がニップ部に到達する以前にベルトと用紙が接触する構成とすることで、ニップ部手前でベルト上のトナーが静電的に紙へ飛び散って付着するトナー散りを防ぐことができる。しかし、確実にベルトと紙はニップ部手前において接触され、さらにベルト補正部30による補正度合いによっては紙とベルトとの搬送方向の角度差が大きく、用紙がベルトへ突き当たる衝撃が大きくなる。このような構成であった場合にも、紙とベルトが最初に接触する部分に紙接触センサ11を設け、アクチュエータ13によって駆動する経路変更部14によって搬送路の調整を行うことで、用紙がベルトに接触することで発生する負荷変動を抑えることが可能になる。ここで、経路変更部14をベルト補正部30よりもベルト搬送方向で上流側に設けているが、ベルト補正部30とニップ部の間の区間に設ける構成としてもよい。
図7は第1実施例の他の変形例を示す断面図である。この例では、前述のベルト補正部30を設けるのではなく、ニップ部で転写ローラがベルト搬送方向の上流側にずれた構成としている。これはプレニップ部と呼ばれるものを保有する構成であり、まずはベルトと転写ローラでニップ部を形成し、その後に駆動ローラ、ベルト、転写ローラでニップ部を形成する。この例もまた、プロセスにおいて完全なニップ部の前にベルトと紙を接触させプレニップを設けることでニップ部の電圧印加の制御を行いやすくするために構成されている。この構成では、まずはベルトと転写ローラで構成されるプレニップ部に用紙が搬送されるため、確実にベルトは紙によって押し込まれ負荷となる。この用紙が押し込まれる部分に紙接触センサ11を設け、アクチュエータ13によって駆動する経路変更部14によって搬送路の調整を行うことで、用紙がベルトに接触することで発生する負荷変動を抑えることが可能になる。
以上説明したように、実施例1によれば、転写ベルトに用紙が触れることによる負荷変動が発生しても、紙接触センサの検出量に応じて転写ベルトの搬送経路を一時的に変化させ、転写ベルトに加わる負荷を軽減する効果により、過渡的負荷変動による影響を抑え、高精度に駆動することができる。
以下、第2の実施例に係る画像転写装置について説明する。本例では、画像転写装置は駆動ローラ4と、転写ローラ8との間に転写ベルト7を介して形成されるニップ部を用紙9が通過するときに、用紙9が転写ベルト7に接触することで発生する過渡的負荷変動による転写ベルト7の回転変動を抑えるため、用紙9が転写ベルト7に接触することで、駆動ローラ4と、駆動ローラ4よりもベルト搬送上流部のローラ間の転写ベルト7の張力を変更させた度合いに応じて、ベルト搬送方向の上流部にてベルトの張力を変更する装置を設けて変動を抑える。
図8は第2実施例に係る画像転写装置の断面図である。本例では画像転写装置の基本的な構成は実施例1に示した画像転写装置と同様となっており、図中同じ構成要素については同じ符号を付してある。駆動ローラ4と転写ローラ8の間に転写ベルト7を介して形成されるニップ部の、ベルト搬送方向上流部のベルト内側には紙接触センサ11が設けられている。この紙接触センサ11の検出した偏差情報は演算ドライバ部12に入力され、演算ドライバ部12では、紙接触センサ11から送られてくる偏差情報に応じて、後段に接続されたアクチュエータ13への駆動入力信号を算出・出力を行う。
また、紙接触センサ11からの出力信号にはノイズや、ベルト回転駆動時のばたつきなど、本来検出したい紙接触以外の情報も含まれてしまっているため、ローパスフィルタや平均化手法などによって、必要とする情報のみを取り出すためのデータ処理なども行う。アクチュエータ13にはバネ15を介してベルトの張力を変更するための張力変更部16が機械的に接合されている。アクチュエータ13でバネ15の一端の位置を変化させることでバネ15から張力変更部16を介してベルトへ印加させる張力を変化させる。アクチュエータ13として通常の電気モータを用いることができる。また、直線的な駆動が必要な場合にはソレノイドやギヤ、リニアモータなどを使用することができる。
以上の構成とした画像転写装置において、紙の突入による過渡的負荷変動が生じたときの挙動について説明する。図9は第2実施例に係る画像転写装置の挙動を示す拡大図である。ニップ部に用紙が通紙していない一定回転駆動時のベルトの一部分の状態を図9(a)に示す。ここで用紙9はまだ転写ベルト7に触れておらず、紙接触センサ11と張力変更部16、バネ15、バネ固定部28は基準位置にある。ここで用紙9が搬送され、転写ベルト7に触れた初期の状態を図9(b)に示す。用紙9の先端がベルトに触れ、転写ベルト7をわずかに内側へ押し込む。これによって転写ベルト7の経路が符号20の位置から符号21の位置へ変化する。このとき、紙接触センサ11は用紙9の接触部分に設けられた構成の場合には紙の押し込みに応じて力を受ける、又は図9(b)に示すように位置を変化させる。この変化によって転写ベルト7には負荷が加わり転写ベルト7の速度が低下して速度変動が発生し、この変動が転写ベルト7を伝達して画像形成部まで影響を及ぼしてしまう。
このとき、紙接触センサ11の検出結果に基づき、バネ固定部28の固定位置を変化させることでバネ15の張力を変化させて図9(c)に示すようにベルト搬送経路を21から24へと変化させる。これによって部分的にベルト張力のバランスを用紙9がない状態と同一とすることが可能となる。また、用紙9が転写ベルト7に与える負荷についても張力変更部16の作用によって急峻な変化からなだらかなら変化とすることが可能となり、転写ベルト7を搬送するモータでの駆動制御の補正が間に合う負荷変動に軽減することが可能となる。また、張力変更部16が張力を変更する度合いは、紙接触センサ11の検出に基づいているため、ベルト駆動システム全体に悪影響を及ぼすことはない。また、紙の形状(凹凸など)に応じて、逐一、張力を変更する構成としてもよい。また、紙接触センサ11の検出信号に対して、張力変更部16の駆動プロファイルを変更・最適化することでさらに変動を抑えることが可能となる構成でもよい。さらに、用紙9が転写ベルト7から離れる瞬間には、前述の動作の逆を行うことによって、用紙が離れるときに発生する負荷変動に対しても同様に、変動を軽減することが可能となる。
画像転写装置を初期状態に戻す場合は、紙接触センサ11とバネ固定部28は基準位置まで戻される。このとき、画像形成に影響を及ぼさないように画像形成を行っていないタイミングで戻す構成が望ましい。また、戻すのに要する時間を調整することで、非作像時に限定する必要はない。また、1枚の紙で突入のタイミングと突出のタイミングとで1サイクルの構成とすれば、用紙が1枚通紙し終われば初期状態に戻る構成とすることも可能である。
実施例2が実施例1と異なるのは、実施例1においては、転写ベルト7の搬送経路を全体として同じ搬送量とするのに対して、実施例2においては、転写ベルト7の張力を一定にする点である。この相違は、転写ベルト7の位置を一定とするか転写ベルト7の速度を一定とするかという差異であり、目的とする画像品質に応じて使い分けることが望ましい。
なお、紙接触センサ11を設ける代わりに、用紙がニップ部へ到達するタイミング(レジストローラの回転が始動するタイミング)から、用紙が転写ベルト7へ接触することを予測するようにしてもよい。直接センサで検出する場合と、このように間接的に検出する場合と両方含まれる。ただし、直接求めた方が、正確に用紙が転写ベルト7に接触するタイミングを検出できるので、転写ベルト7にかかる負荷変動をより効果的に軽減できる。
図10は第2実施例の変形例を示す断面図である。この例では、ニップ部の手前にベルト搬送補正部を設けている。図8に示す構成と同じ要素については同じ符号を付している。この例では、ニップ部のベルト搬送方向上流部において、ベルトの搬送をローラ間の直線から異ならせるためにベルト補正部30が設けている。用紙9と転写ベルト7が最初に接触する部分に紙接触センサ11を設け、アクチュエータ13によって駆動する張力変更部16によって搬送路の調整を行うことで、用紙が転写ベルト7に接触することで発生する負荷変動を抑えることが可能になる。ここで、張力変更部16をベルト補正部30よりもベルト搬送方向で上流側に設けているが、ベルト補正部30とニップ部の間の区間に設ける構成としてもよい。
図11第2実施例の他の変形例を示す断面図である。この例では、前述のベルト補正部30を設けるのではなく、ニップ部で転写ローラがベルト搬送方向の上流側にずれた構成としている。この例では、まずは転写ベルト7と転写ローラで構成されるプレニップ部に用紙が搬送されるため、確実に転写ベルト7は用紙9によって押し込まれ負荷となる。この用紙9が押し込まれる部分に紙接触センサ11を設け、アクチュエータ13によって駆動する張力変更部16によって搬送路の調整を行うことで、用紙が転写ベルト7に接触することで発生する負荷変動を抑えることが可能になる。
以上説明したように、実施例2によれば、転写ベルト7に用紙が触れることによる負荷変動が発生しても、紙接触センサの検出量に応じて転写ベルト7の張力を一時的に変化させ、転写ベルト7に加わる負荷を軽減する効果により、過渡的負荷変動による影響を抑え、高精度に駆動することができる。
以下、第3の実施例に係る画像転写装置について説明する。本例では、駆動ローラ4と転写ローラ8との間に、転写ベルト7を介して構成されるニップ部を用紙9が通過するときに、用紙9が転写ベルト7に接触することで発生する過渡的負荷変動による転写ベルト7の回転変動を抑えるために、用紙が転写ベルト7に接触することで、駆動ローラと駆動ローラよりもベルト搬送上流部のローラ間のベルトの搬送経路を変更させた度合いに応じて、ベルト搬送方向の上流部にて転写ベルト7の搬送経路を変更する機械構成を設けて変動を抑える。
図12は第3実施例に係る画像転写装置を示す断面である。本例では画像転写装置の基本的な構成は実施例2に示した画像転写装置と同様となっており、図中同じ構成要素については同じ符号を付してある。本例では、駆動ローラ4と転写ローラ8で構成されるニップ部の、ベルト搬送方向上流部のベルト内側に紙接触検知ローラ23が設けられている。この紙接触検知ローラ23は、用紙9の接触により転写ベルト7越しに押され、押された分の偏差を支持部材26を介して基準ローラ24に伝える。基準ローラ24は支持部材26で押された分だけ回転し、同様に基準ローラ24に取り付けられた支持部材25を回転させる。支持部材25の基準ローラ24と逆側にはベルトと接した経路変更ローラ27が設けられており、支持部材25の回転に応じて経路変更ローラ27は移動し、それによって転写ベルト7との接し方が変わり転写ベルト7の搬送経路が変更される。
本例に係る画像転写装置において、用紙9が突入した場合の過渡的負荷変動が生じたときの挙動は実施例1と同様であるのでその詳細名説明は省略する。
ここで、実施例3に係る画像転写装置を構成する紙接触検知ローラ23、基準ローラ24及び経路変更ローラ27の構成について説明する。図13は第3実施例に係る画像転写装置の検知ローラ、基準ローラ及び経路変更ローラの構成を示す断面図である。図13(a)は構成図、図13(b)は動作図を示す。図中図12に示した部材と同じ部材には同一の符号を付してある。ここでは、図13(b)を中心に説明する。まず紙接触検知ローラ23に相当する個所に用紙9が転写ベルト7越しに接触し、符号23の位置から符号23’の位置へと押し込まれと、それによって支持部材26を介して基準ローラ24が押される。基準ローラ24は水平又は垂直方向へは固定されているが、自由に回転できる構成となっているので、矢印に示す方向へ回転して符号24から符号24’の状態に変化する。基準ローラ24には支持部材25も取り付けられており、それと一体となる経路変更ローラ27も同時に動き、符号27から符号27’の位置に移動する。この一連の動作により、転写ベルト7に用紙9が接触して転写ベルト7を押し込んだ量と同じ量、同時タイミングで、転写ベルト7搬送方向の上流部で経路変更ローラ27が作動し、用紙9の突入による過渡的負荷変動の影響を軽減することが可能となる。
なお、本例では、用紙9が転写ベルト7に接触して押し込むことによって応答するため、押し込みが戻れば全て状態が元に戻るので画像転写装置を初期の状態へと戻す動作については考慮する必要がない。
なお、図14に示すように、支持部材25と経路変更ローラ27の代わりにバネ32と張力ローラ33を設けるようにして、用紙が転写ベルト7と接触する度合いに応じて転写ベルト7の張力を変更する方式の構成とすることで、実施例2の変形例とすることができる。
以上説明したように、実施例3に係る画像転写装置によれば、転写ベルト7に用紙9が触れることによる負荷変動が発生しても、特別なセンサを設けることなく、用紙9が転写ベルト7へ接触する量に応じて転写ベルト7の搬送経路を一時的に変化させ、転写ベルト7に加わる負荷を軽減する効果により、過渡的負荷変動による影響を抑え、高精度に駆動することができる。
以下、第4の実施例に係る画像転写装置について説明する。本例では、駆動ローラ4と転写ローラ8の間に転写ベルト7を介して構成されるニップ部を用紙9が通過するときに、用紙9が転写ベルト7に接触することで発生する過渡的負荷変動による転写ベルトの回転変動を抑えるために、用紙9が転写ベルト7に接触することで、駆動ローラと駆動ローラよりもベルト搬送上流部のローラ間の転写ベルト7の搬送経路を変更させた度合いに応じて、ベルト搬送方向の上流部にて転写ベルト7の搬送経路を変更する機械構成を設けて変動を抑える。
図15は、第4実施例に係る画像転写装置を示す断面図である。本例に係る画像転写装置は、その基本的構成は実施例1の画像転写装置と同様となっており、同じ構成要素については同じ符号を付してある。本例では、駆動ローラ4と転写ローラ8の間で構成されるニップ部の、ベルト搬送方向上流部の転写ベルト7内側に紙接触検知ローラ20が設けられている。この紙接触検知ローラ20は、用紙9の接触により転写ベルト7越しに押され、押された分の偏差を支持部材21と支点部材19によって、支持部材21の紙接触検知ローラ20とは逆側に設けられた基準ローラ18を移動させる。基準ローラ18は決められた方向、例えば水平方向のみ移動可能で、その他の方向へは固定されている。この基準ローラ18には支持部材22も設けられており、支点部材17を介して経路変更ローラ16が取り付けられており、基準ローラ18の動きに応じて経路変更ローラ16も移動し、それによって転写ベルト7との接し方が変わり転写ベルト7の搬送経路が変更される。
本例に係る画像転写装置において、用紙9が突入した場合の過渡的負荷変動が生じたときの挙動は実施例1と同様であるのでその詳細名説明は省略する。
ここで、実施例4の画像転写装置の検知ローラや基準ローラ、経路変更ローラについて説明する。図16は画像転写装置の検知ローラや基準ローラ、経路変更ローラを示す断面図である。図16(a)は構成図、図16(b)は動作図を示す。図中図15に示した部材と同じ部材には同一の符号を付してある。ここでは図16(b)を中心に説明する。まず紙接触検知ローラ20部分に用紙9が転写ベルト7越しに接触し、符号20から符号20’の位置へと押し込まれ、この動作によって支点部材19を中心に支持部材21が、てこの動作を起こし、所定方向にのみ移動が可能となるように構成された基準ローラ18が移動して、符号18の位置から符号18’の位置へと移動する。基準ローラ18の別の一端に取り付けられた支持部材22も同様に、支点部材17を中心にてこの動作を起こし、支持部材22の反対側に構成された経路変更ローラ16も同時に符号16の位置から符号16’の位置へと移動する。この一連の動作により、転写ベルト7に用紙9が接触して転写ベルト7を押し込んだ量と同じ量、同時タイミングで、転写ベルト7搬送方向の上流部で経路変更ローラ16が動作を行い、用紙9の突入による過渡的負荷変動の影響を軽減することが可能となる。
なお、本例では、用紙9が転写ベルト7に接触して押し込むことによって応答するため、押し込みが戻れば全て状態が元に戻るので画像転写装置を初期の状態へと戻す動作については考慮する必要がない。
また、図17に示すように、支持部材25と経路変更ローラ27の代わりにバネ31と張力ローラ34を設けるようにして、用紙9が転写ベルト7と接触する度合いに応じて転写ベルト7の張力を変更する方式の構成とすることで、実施例2の変形例とすることができる。
以上説明したように、実施例4によれば、転写ベルト7に用紙9が触れることによる負荷変動が発生しても、特別なセンサを設けることなく、用紙9が転写ベルト7へ接触する量に応じて転写ベルト7の搬送経路を一時的に変化させ、転写ベルト7に加わる負荷を軽減する効果により、過渡的負荷変動による影響を抑え、高精度に駆動することができる。
なお上記各実施例では、転写ベルトに用紙が接離したことを、接離検知手段として作動するセンサや紙接触検知ローラで直接検出して経路変更部や経路変更ローラを駆動するようにしたが、接離検知手段としては用紙の圧接部への侵入タイミングを予測するものとして構成することができる。この場合、用紙の位置や他の機構部の作動状態を検出することにより、用紙の侵入タイミングを予測して経路変更部や経路変更ローラを駆動するようにする。
以下本発明の第5の実施例について説明する。図18は第5実施例に係る画像形成装置を示す断面図である。この実施例は、上述した画像転写装置を備えた画像形成装置としてカラー複写機図である。転写ベルトである中間転写ベルト41は、閉ループ状のPI基材の無端ベルト部材として構成される。この中間転写ベルト41は、3本のローラ42,43,44によって支持されている。3本のローラ42,43,44はそれぞれ駆動ローラ42、中間転写ベルト41にテンションを与える対向ローラ44、連れ回りする従動ローラ43として構成されている。駆動ローラ42は駆動モータ(図示せず)によって駆動され、中間転写ベルト41は矢印A方向に回動する。
中間転写ベルト41を含む中間転写ユニット63は、ブラック・イエロー・マゼンタ・シアンの各色の感光体ドラム64,65,66、67を含み、帯電器・露光手段としての露光光学系・現像器を含む感光体ドラムユニット45、46,47,48、転写バイアスを印加する転写器58、59,60,61、記録媒体である用紙9へ転写する2次転写ローラ52、ゴム等をブレード状に形成した中間転写体クリーニング手段57が配置されている。
感光体ドラム64,65,66、67を含む感光体ドラムユニット45、46,47,48において、露光光学系はレーザ駆動回路により階調変換手段からの各色の画像信号を順次に光強度変調やパルス幅変調をして、その変調信号で半導体レーザを駆動することにより露光光線を得て、この露光光線により感光体を走査して感光体上に各色の画像信号に対応する静電潜像を順次に形成する。また、各現像器は、それぞれの現像色に対応したトナーを収納しており、感光体上の各色の画像信号に対応した静電潜像に応じたタイミングで感光体上の静電潜像をトナーにより現像して各色の画像とすることで4色重ねの画像によるフルカラー画像を形成する。形成されたフルカラー画像は中間転写ベルト41を挟んで設けられた転写器58、59,60,61に転写バイアスを印可することで感光体上から中間転写ベルト41上へと転写される。また、中間転写体クリーニング手段57は、常に中間転写ベルト41上に接しており、中間転写ベルトクリーニング手段57上の残トナーを取り除いている。中間転写ベルトクリーニング手段57は、中間転写ベルト41をクリーニングするときのみ中間転写ベルト41に接し、中間転写ベルト41から記録媒体である紙に転写されずに残ったトナーを除去する。用紙9は、記録紙カセット49から給紙ローラ50により1枚ずつ用紙搬送路51に送り出される。転写手段としての2次転写ローラ52は、中間転写ベルト41上のフルカラー画像を紙に転写するものであり、中間転写ベルト41上のフルカラー画像を紙に転写するための転写バイアスを2次転写ローラ52に印加し、用紙9にフルカラー画像を転写する。
定着器55は、内部に熱源を有するヒートローラ53と、加圧ローラ54とから構成され、紙上に転写されたフルカラー画像をヒートローラ53と加圧ローラ54との紙挟持回転に伴い圧力と熱を紙に加えて紙にフルカラー画像を定着させてフルカラー画像を形成する。
以上のように構成された第5の実施例について、以下その動作を説明する。ここで、静電潜像の現像は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順で行われるものとして説明を進める。
感光体ドラムユニット48において、駆動源(図示しない)により、駆動されており、この状態でまず、帯電器に数kV程度の高電圧が電源装置から印可され、帯電器が感光体ドラム67の表面を一様に数百V程度に帯電させ、感光体ドラム67に露光光学系からブラックの画像信号に対応したレーザビームの露光光線が照射され、感光体ドラム67は露光光線が照射された部分の電荷が消えて静電潜像が形成される。
一方、ブラック現像器は所定のタイミングで感光体ドラム67に当接される。ブラック現像器内のブラックトナーは負の電荷が予め与えられており、感光体ドラム67上の露光光線の照射により電荷がなくなった部分(静電潜像部分)にのみブラックトナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現像が行われる。ブラック現像器により感光体ドラム67の表面に形成されたブラックトナー像は、感光体ドラム67と中間転写ベルト41が接し、転写器61に転写バイアスが印可されることで感光体ドラム67上から中間転写ベルト41へ転写される。感光体ドラム67から中間転写ベルト41に転写されなかった残留トナーは感光体クリーニング手段により除去され、さらに除電器によって感光体ドラム67上の電荷が除去される。
感光体ドラムユニット47において、駆動源(図示しない)により、駆動されており、この状態でまず、帯電器に数kV程度の高電圧が電源装置から印可され、帯電器が感光体ドラム66の表面を一様に数百V程度に帯電させ、感光体ドラム66に露光光学系からシアンの画像信号に対応したレーザビームの露光光線が照射され、感光体ドラム66は露光光線が照射された部分の電荷が消えて静電潜像が形成される。
一方、シアン現像器は所定のタイミングで感光体ドラム66に当接される。シアン現像器内のシアントナーは負の電荷が予め与えられており、感光体ドラム66上の露光光線の照射により電荷がなくなった部分(静電潜像部分)にのみシアントナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現像が行われる。シアン現像器により感光体ドラム66の表面に形成されたシアントナー像は、感光体ドラム66と中間転写ベルト41が接し、転写器60に転写バイアスが印可されることで感光体ドラム66上から中間転写ベルト41へ転写される。感光体ドラム66から中間転写ベルト41に転写されなかった残留トナーは感光体クリーニング手段により除去され、さらに除電器によって感光体ドラム66上の電荷が除去される。
感光体ドラムユニット46において、駆動源(図示しない)により、駆動されており、この状態でまず、帯電器に数kV程度の高電圧が電源装置から印可され、帯電器が感光体ドラム65の表面を一様に数百V程度に帯電させ、感光体ドラム65に露光光学系からマゼンタの画像信号に対応したレーザビームの露光光線が照射され、感光体ドラム65は露光光線が照射された部分の電荷が消えて静電潜像が形成される。
一方、マゼンタ現像器は所定のタイミングで感光体ドラム65に当接される。マゼンタ現像器内のマゼンタトナーは負の電荷が予め与えられており、感光体ドラム65上の露光光線の照射により電荷がなくなった部分(静電潜像部分)にのみマゼンタトナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現像が行われる。シアン現像器により感光体ドラム65の表面に形成されたマゼンタトナー像は、感光体ドラム65と中間転写ベルト41が接し、転写器59に転写バイアスが印可されることで感光体ドラム65上から中間転写ベルト41へ転写される。感光体ドラム65から中間転写ベルト41に転写されなかった残留トナーは感光体クリーニング手段により除去され、さらに除電器によって感光体ドラム65上の電荷が除去される。
さらに、感光体ドラムユニット45において、駆動源(図示しない)により、駆動されており、この状態でまず、帯電器に数kV程度の高電圧が電源装置から印可され、帯電器が感光体ドラム64の表面を一様に数百V程度に帯電させ、感光体ドラム64に露光光学系からイエローの画像信号に対応したレーザビームの露光光線が照射され、感光体ドラム64は露光光線が照射された部分の電荷が消えて静電潜像が形成される。
一方、イエロー現像器は所定のタイミングで感光体ドラム64に当接される。イエロー現像器内のイエロートナーは負の電荷が予め与えられており、感光体ドラム64上の露光光線の照射により電荷がなくなった部分(静電潜像部分)にのみイエロートナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現像が行われる。イエロー現像器により感光体ドラム64の表面に形成されたイエロートナー像は、感光体ドラム64と中間転写ベルト41が接し、転写器58に転写バイアスが印可されることで感光体ドラム64上から中間転写ベルト41へ転写される。感光体ドラム64から中間転写ベルト41に転写されなかった残留トナーは感光体クリーニング手段により除去され、さらに除電器によって感光体ドラム64上の電荷が除去される。
中間転写ベルト41上に形成された4色フルカラー画像は、駆動ローラ42と2次転写ローラ52の転写部まで搬送される。2次転写ローラ52には数kV程度の高電圧が電源装置から印可されることで、記録紙カセット49から用紙搬送路51に沿って搬送されてきた紙へ一括して転写される。
続いて紙は定着器55に送られ、ここでヒートローラ53と加圧ローラ54とによる挟持圧、ヒートローラ53の熱によってフルカラー画像が定着されて排紙ローラ56により排紙トレイ58へ排出される。
また、中間転写ベルト41より2次転写で紙上へ転写されなかった中間転写ベルト41上の残留トナーは中間転写体クリーニング手段57により除去される。中間転写体クリーニング手段57は、常に中間転写ベルト41に接しており、転写されずに残った残留トナーを除去している。以上の一連の動作によって1枚分のフルカラー画像形成が終了する。
このようなカラー複写機においては、転写部に用紙9が突入する際の負荷変動が4色の重ね合わせの精度に大きく影響するため、特に中間転写ベルト41の高精度駆動が望まれる。
そこで、この第5の実施例では、画像転写装置を上述した実施例1の画像転写装置としている。
第5の実施例によれば、中間転写ベルト41は実施例1の画像転写により駆動されるのでニップ部に用紙9が突入する際の負荷変動が発生しても、中間転写ベルトへの変動伝達が減少し、高精度な紙搬送駆動を行うことができ、高品質な画像を得ることができる。
各実施例が適用される画像転写装置を示す斜視図である。 印刷の不具合を示す模式図である。 各実施例が適用される画像転写装置の概略構成を示す断面図である。 第1実施例に係る画像転写装置を示す断面図である。 第1実施例に係る画像転写装置の挙動を示す拡大図である。 第1実施例の変形例を示す断面図である。 第1実施例の他の変形例を示す断面図である。 第2実施例に係る画像転写装置を示す断面図である。 第2実施例に係る画像転写装置の挙動を示す拡大図である。 第2実施例の変形例を示す断面図である。 第2実施例の他の変形例を示す断面図である。 第3実施例に係る画像転写装置を示す断面である。 第3実施例に係る画像転写装置の検知ローラ、基準ローラ及び経路変更ローラの構成を示す断面図である。 検知ローラ、基準ローラ及び経路変更ローラの変形例の構成を示す断面図である。 第4実施例に係る画像転写装置を示す断面図である。 第4実施例に係る画像転写装置の検知ローラや基準ローラ、経路変更ローラを示す断面図である 検知ローラ、基準ローラ及び経路変更ローラの変形例の構成を示す断面図である。 第5実施例に係る画像形成装置を示す断面図である。
符号の説明
1 モータ
2 ギヤ
3 ギヤ
4 駆動ローラ
5 テンションローラ
6 従動ローラ
7 転写ベルト
8 転写ローラ
9 用紙
10 従動ローラ
11 紙接触センサ
12 演算ドライバ部
13 アクチュエータ
14 経路変更部
15 バネ
16 経路変更ローラ
17 支点部材
18 基準ローラ
19 支点部材
20 紙接触検知ローラ
21 支持部材
22 支持部材
23 紙接触検知ローラ
24 基準ローラ
25 支持部材
26 支持部材
27 経路変更ローラ
28 バネ固定部
30 ベルト補正部
31 バネ
32 バネ
33 張力ローラ
34 張力ローラ
37 エンコーダ
38 演算部
39 ドライバ
41 中間転写ベルト
42 駆動ローラ
43 従動ローラ
44 対向ローラ
46 感光体ドラムユニット
47 感光体ドラムユニット
48 感光体ドラムユニット
49 記録紙カセット
50 給紙ローラ
51 用紙搬送路
52 2次転写ローラ
53 ヒートローラ
54 加圧ローラ
55 定着器
56 排紙ローラ
57 中間転写体クリーニング手段
58 転写器
59 転写器
60 転写器
61 転写器
63 中間転写ユニット
64 感光体ドラム
65 感光体ドラム
66 感光体ドラム
67 感光体ドラム
68 排紙トレイ

Claims (14)

  1. 駆動源に接続された駆動ローラと、少なくとも1つの従動ローラと、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに掛け渡されてトナー像が保持されて駆動される像担持体ベルトとを備えてなり、前記像担持体ベルトと、前記駆動ローラ又は前記従動ローラとに対向して配置された転写ローラとの間に圧接部が形成され、記録媒体が前記圧接部を通過して、前記像担持体ベルトからトナー像が転写される画像転写装置において、
    前記記録媒体と前記像担持体ベルトとの接触、又は接触及び離間を検知する接離検知手段と、
    前記接離検知手段の出力を受け前記圧接部より像担持体ベルトの搬送方向の上流において像担持体ベルトの搬送経路を変更する搬送路変更装置と、
    を備えることを特徴とする画像転写装置。
  2. 駆動源に接続された駆動ローラと、少なくとも1つの従動ローラと、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに掛け渡されてトナー像が保持されて駆動される像担持体ベルトとを備えてなり、前記像担持体ベルトと、前記駆動ローラ又は前記従動ローラとに対向して配置された転写ローラとの間に圧接部が形成され、記録媒体が前記圧接部を通過して、前記像担持体ベルトからトナー像が転写される画像転写装置において、
    前記記録媒体と前記像担持体ベルトとの接触、又は接触及び離間を検知してする接離検知手段と、
    前記接離検知手段の出力を受け前記圧接部より像担持体ベルトの搬送方向の上流において、像担持体ベルトにかかる張力を調整するベルト調整機構と、
    備えることを特徴とする画像転写装置。
  3. 前記圧接部から前記像担持体ベルトの搬送方向の上流側に前記像担持体ベルトの案内部材を備え、
    前記記録媒体が前記案内部材部分から前記圧接部分までの区間で、前記像担持体ベルトと接触するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像転写装置。
  4. 駆動源に接続された駆動ローラと、少なくとも1つの従動ローラと、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに掛け渡されてトナー像が保持されて駆動される像担持体ベルトとを備えてなり、前記像担持体ベルトと、前記駆動ローラ又は前記従動ローラとに対向して配置された転写ローラとの間に圧接部が形成され、
    前記圧接部において、前記転写ローラの圧接力付与方向が前記像担持ベルトの搬送方向の上流側に向けてずれて構成され、又は、前記転写ローラの配置位置が駆動ローラ又は従動ローラに対して搬送方向の上流側へ位置がずれて配置されて構成され、前記記録媒体が前記圧接部を通過して、前記像担持体ベルトトナー像が転写される画像転写装置において、
    前記記録媒体の圧接部への浸入又は記録媒体の前記転写ローラへの接触及び離間を検知する接離検知手段と、
    前記接離検知手段の出力を受け前記圧接部より像担持体ベルトの搬送方向の上流において像担持体ベルトの搬送経路を変更する搬送路変更装置と、
    を備えることを特徴とする画像転写装置。
  5. 駆動源に接続された駆動ローラと、少なくとも1つの従動ローラと、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに掛け渡されてトナー像が保持されて駆動される像担持体ベルトとを備えてなり、前記像担持体ベルトと、前記駆動ローラ又は前記従動ローラとに対向して配置された転写ローラとの間に圧接部が形成され、
    前記圧接部において、前記転写ローラの圧接力付与方向が前記像担持ベルトの搬送方向の上流側に向けてずれて構成され、又は、前記転写ローラの配置位置が駆動ローラ又は従動ローラに対して搬送方向の上流側へ位置がずれて配置されて構成され、前記記録媒体が前記圧接部を通過して、前記像担持体ベルトトナー像が転写される画像転写装置において、
    前記記録媒体の圧接部への浸入又は記録媒体の前記転写ローラへの接触及び離間を検知して接離検出信号を発生する接離検知手段と、
    前記接離検知手段の出力を受け前記圧接部より像担持体ベルトの搬送方向の上流において、像担持体ベルトにかかる張力を調整するベルト調整機構と、
    を備えることを特徴とする画像転写装置。

  6. 前記接離検知手段は、前記記録媒体が前記像担持体ベルトと接触又は接離することを検知する検知部材を備え、
    前記搬送路変更装置は、前記像担持体ベルトの搬送経路を所定の位置に保持する経路部材と、前記検知部材及び前記経路部材に支持部材で接続され直線方向に移動可能な基準部材と、前記支持部材の支点となる支点部材とを備えることを特徴とする請求項1、3又は4記載の画像転写装置。
  7. 前記接離検知手段は、前記記録媒体が前記像担持体ベルトと接触又は接離することを検知する検知部材を備え、
    前記搬送路変更装置は、前記像担持体ベルトの張力を部分的に任意で保持する張力部材と、前記検知部材及び前記張力部材に支持部材で接続され直線方向に移動可能な基準部材と、前記支持部材の支点となる支点部材とを備えることを特徴とする請求項2、3、又は、5記載の画像転写装置。
  8. 前記接離検知手段は、前記記録媒体が前記像担持体ベルトと接触又は接離することで移動される像担持体ベルトと共に移動する検知部材を備え、
    前記搬送路変更装置は、前記像担持体ベルトの搬送経路を保持する経路部材と、
    前記検知部材及び前記経路部材に支持部材で接続され回転方向に移動可能な基準部材とを備えることを特徴とする請求項1、3、又は、4記載の画像転写装置。
  9. 前記接離検知手段は、前記記録媒体が前記像担持体ベルトと接触又は接離することで移動される像担持体ベルトと共に移動する検知部材を備え、
    前記搬送路変更装置は、前記像担持体ベルトの張力を部分的に保持する張力部材と、前記検知部材及び前記張力部材に支持部材で接続され回転方向に移動可能な基準部材とを備えることを特徴とする請求項2、3、又は、5記載の画像転写装置。
  10. 前記基準部材から前記検知部材側の支点部材までの距離と、前記基準部材から前記経路部材側又は前記張力部材側の支点部材までの距離とを異ならせることを特徴とする請求項6又は7記載の画像転写装置。
  11. 前記基準部材の回転中心から取り付け位置までの距離を前記検知部材側の支持部材と前記経路部材又は前記張力部材側の支持部材とで異ならせることを特徴とする請求項8又は9記載の画像転写装置。
  12. 前記像担持体ベルトの搬送経路あるいは像担持体ベルトの張力を異ならせるプロファイルを前記接離検知手段の検知した情報に対応して設定していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の画像転写装置。
  13. 前記検知部材から前記経路部材あるいは前記張力部材へ駆動を伝達する基準部材の駆動伝達経路に、粘性部材を配置したことを特徴とする請求項6乃至11のいずれか記載の画像転写装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか記載の画像転写装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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