JP5081627B2 - フッ素化アルキルフルオロリン酸スルホニウムの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光カチオン重合開始剤やレジスト用光酸発生剤などとして有用な、特にアリール基(芳香環)を有するスルホニウムの新規なフッ素化アルキルフルオロリン酸塩を製造する方法に関する。更に詳しくは、本発明は、所望のスルホニウム塩を高収率にしかも低廃液量で得る新規な製造法に関する。
従来、熱あるいは光、電子線などの活性エネルギー線照射によって酸を発生する光カチオン重合開始剤あるいはレジスト用光酸発生剤としては、ヨードニウム、スルホニウムなどのオニウムあるいは遷移金属錯体をカチオン成分とする塩が知られている。これらの塩のカチオン成分のうち、光カチオン重合開始能が高く、カチオン重合性モノマーなどとの組成物の貯蔵安定性が良く、硬化物の着色の程度が軽いという点から、スルホニウム、特にアリール基(芳香環)を有するスルホニウムを含むものが賞用されている。
一方、それらの塩のアニオン成分としては、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -が知られているが、カチオン重合開始能はアニオンの種類で異なり、BF4 -<PF6 -<AsF6 -<SbF6 -の順に高くなる。しかし、光重合開始能の高いAsおよびSb系のものは、これらの金属が毒性を有するという問題があるため、As系のものは実用化されておらず、またSb系のものも用途が限定されている。このため、光カチオン重合開始剤としては重合開始能の劣るPF6 -塩が一般に利用されているが、PF6 -塩の光カチオン重合開始能はSbF6 -塩の約10分の1であることから、PF6 -塩で満足な硬化速度を得るためにはカチオン重合組成物中への添加量を増やす必要がある。このため、PF6 -塩を用いた場合、硬化物中に開始剤の溶剤あるいは光分解物が残り、硬化物の物性や基材との接着性が損なわれるなどの問題がある。かかる事情から、Sb、Asなどの毒性金属を含まず、高いカチオン重合開始能を有し、カチオン重合性化合物との相溶性がよく、しかもカチオン重合性モノマーなどとの組成物の貯蔵安定性に優れるカチオン重合開始剤が強く求められていた。この要望に応えるものとして本出願人らは特願2004−159921号(本出願時点で未公開)においてフッ素化アルキルフルオロリン酸アニオンを有するスルホニウムやヨードニウムなどのオニウムあるいは遷移金属錯体の塩を提案している。
当該アニオンのスルホニウム塩は、アリール化合物とスルホキシドからスルホニウムのF-、Cl-、Br-、I-などのハロゲンイオン塩;OH-塩;ClO4 -塩;FSO3 -、ClSO3 -、CH3SO3 -、C65SO3 -、CF3SO3 -などのスルホン酸イオン類との塩;HSO4 -、SO4 2-などの硫酸イオン類との塩;HCO3 -、CO3 2-、などの炭酸イオン類との塩;H2PO4 -、HPO4 2-、PO4 3-などのリン酸イオン類との塩;一般式MXmn [式中、Mは元素周期律表のIIIa族またはVa族の元素、Xはハロゲン、Yは水酸基をそれぞれ表し、m、nは、MがIIIa族の場合は、m+n=4かつn=0〜3の整数であり、MがVa族の場合は、m+n=6かつn=0〜2の整数である]で表されるポリハロ金属またはポリハロ半金属のイオン類との塩などを製造し、これをM’[(Rf)aPF6-a](M’はアルカリ金属又はアルカリ土類金属を表す)で表されるフッ素化アルキルフルオロリン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩または4級アンモニウム塩などの水溶液中に加えて複分解させる方法により得ることができる。
上記の製法は、最終目的物を得るのに長時間を要する。特にアリール基を有するスルホニウム塩の場合はその硫酸塩、硫酸水素塩、メタンスルホン酸塩などの製造(たとえば、特許文献1、2、3参照)の段階で大過剰の酸と酸無水物とを必要とし、またその後の工程で使用するフッ素化アルキルフルオロリン酸のアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩の水溶液の濃度は、それらの塩の水に対する溶解性や副生する無機塩の析出を考慮すると低く設定しなければならないため、それらの塩の水溶液を作るのに多量の水が必要となる。その結果、目的のスルホニウム塩を回収した後に大量の廃液が発生するという問題がある。しかもこの廃液はスルホニウムの硫酸塩、硫酸水素塩、メタンスルホン酸塩などの製造段階で用いた大過剰の硫酸、メタンスルホン酸などの酸や酸無水物を含むため強酸性であり、廃棄する際には苛性ソーダなどで中和しなければならず、廃液量がさらに増大するという問題もある。
更には、スルホニウム塩を得る反応で多量の硫酸を使用する場合は原料のアリール化合物または生成物のアリール基のスルホン化が起こり(特許文献1参照)、目的物の収率が低下するという問題や、メタンスルホン酸のように高価なアルキルスルホン酸を使用する場合(特許文献3参照)はコストが高くなるなどの問題もある。
また、スルホキシドとスルフィドからスルホニウムを製造する反応において、得られるスルホニウム塩のアニオンがBF4 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -のようなポリハロ金属又はポリハロ半金属の場合に有効な製造方法(特許文献4参照)が提案されているが、前記アニオンの原料は高価であり、結果として最終的に得られた目的物のコストが高くなるという問題がある。
特開昭61−212554号 特開昭61−100557号 特開平7−82244号 特開2002−241363号
本発明の課題は、As、Sbなどの毒性の高い元素を含有せず、光カチオン重合開始剤や光酸発生剤などとして性能の優れた、特にアリール基を有するスルホニウムのフッ素化アルキルフルオロリン酸塩の製造において、大過剰の酸を使用することなく、直接目的物を製造でき、安価で効率の良い製造方法を提供することである。
本発明者らは上記の課題を解決するため検討の結果、アリール化合物とスルホキシド化合物をフッ素化アルキルフルオロリン酸と脱水剤の存在下に脱水縮合反応させる製造方法を見出し、更に検討を加えて本発明を完成させた。すなわち本発明は以下を提供するものである。
(1)少なくとも1つの炭素原子に水素が結合しているアリール化合物Ar−H(A)と、次式(1)、
Figure 0005081627

[式(1)中、R1、R2は、それらの各々が、互いに同一若しくは異なって、置換されてもよい炭化水素基若しくは置換されてもよいヘテロ環基を表すか、又は双方が直接若しくは−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NH−、−NR’−、−CO−、−COO−、−CONH−、炭素数1〜3のアルキレン基若しくはフェニレン基を介して結合して、置換されていてもよい環構造を形成しており、ここに、R’は炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表す。]で示されるスルホキシド化合物(B)とを、次式(2)、
Figure 0005081627

[式(2)中、Rfは水素原子の80%以上がフッ素原子で置換されたアルキル基を、aはその個数を表し、1〜5の整数であり、ここに、a個のRfは相互にそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。]で表されるフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)と脱水剤(D)の存在下に反応させることを特徴とする次式(3)、
Figure 0005081627

[式(3)中のR1、R2 は上記定義に同じであり、Arは少なくとも1つの炭素原子に水素が結合している前記アリール化合物Ar−H(A)から水素が脱離したアリール基を表し、Rf及びaは上記定義に同じである。]で示されるフッ素化アルキルフルオロリン酸アニオンを対イオンとして有するスルホニウム塩の製造方法。
(2)アリール化合物(A)が、置換されていてもよい少なくとも1個のアリールチオ基を有するものである、上記1の製造方法。
(3)式(1)中、R1およびR2が、置換されていてもよいフェニル基である、上記1または2の製造方法。
(4)フッ素化アルキルフルオロリン酸(C)が、H[(CF3CF23PF3]、H[(CF3CF2CF23PF3]、H[((CF32CFCF23PF3]及びH[((CF32CFCF22PF4]よりなる群より選ばれるものである、上記1ないし3のいずれかの製造方法。
(5)脱水剤(D)が無水酢酸である、上記1ないし4のいずれかの製造方法。
(6)フッ素化アルキルフルオロリン酸(C)が、該アリール化合物(A)、該スルホキシド化合物(B)、該脱水剤(D)及び溶媒の少なくとも1種を含んでなる反応系に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属のフッ素化アルキルフルオロリン酸塩と硫酸とを添加することによって該反応系内で発生させられるものである、上記1ないし5のいずれかの製造方法。
(7)該フッ素化アルキルフルオロリン酸塩が、Li、K及びNaよりなる群より選ばれる少なくとも1種のアルカリ金属のフッ素化アルキルフルオロリン酸塩である、上記6の製造方法。
本発明によれば、As、Sbなどの毒性の高い元素を含有せず、光カチオン重合開始剤や光酸発生剤などとして性能の優れた、特にアリール基を有するスルホニウムフッ素化アルキルフルオロリン酸塩を、大過剰の酸を使用することなく、安価で効率良く製造することができる。
本発明において、少なくとも1つの炭素原子に水素原子が結合しているアリール化合物(A)(Ar−Hと略記する)としては、ベンゼンなどの単環式芳香族炭化水素またはナフタレン、アントラセン、フェナントレン、ピレン、クリセン、ナフタセン、ベンズアントラセン、アントラキノン、フルオレン、ナフトキノンなどの縮合多環式芳香族炭化水素が挙げられ、炭素数が6〜30のもの並びに酸素、窒素、硫黄などのヘテロ原子を1〜3個有するヘテロ環化合物(ヘテロ原子はそれぞれ同一であっても異なってもよい)、例えばチオフェン、フラン、ピロール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジンなどの単環式ヘテロ環化合物またはインドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、キナゾリン、カルバゾ−ル、アクリジン、フェノチアジン、フェナジン、キサンテン、チアントレン、フェノキサジン、フェノキサチイン、クロマン、イソクロマン、ジベンゾチオフェン、キサントン、チオキサントン、ジベンゾフランなどの縮合多環式ヘテロ環化合物が挙げられ、炭素数が4〜30のものである。
上記炭素数6〜30の芳香族炭化水素または炭素数4〜30のヘテロ環化合物は、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールチオカルボニル、アシロキシ、アリールチオ、アルキルチオ、アリール、ヘテロ環、アリールオキシ、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキレンオキシ、アミノ、シアノ、ニトロの各基およびハロゲンからなる群より選ばれる少なくとも1種で置換されていてもよい。
上記置換基の具体例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクダデシルなど炭素数1〜18の直鎖アルキル基;イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、イソヘキシルなど炭素数1〜18の分岐アルキル基;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど炭素数3〜18のシクロアルキル基;ヒドロキシル基;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ヘキシルオキシ、デシルオキシ、ドデシルオキシなど炭素数1〜18の直鎖状または分岐のあるアルコキシル基;アセチル、プロピオニル、ブタノイル、2−メチルプロピオニル、ヘプタノイル、2−メチルブタノイル、3−メチルブタノイル、オクタノイル、デカノイル、ドデカノイル、オクタデカノイルなど炭素数2〜18の直鎖状または分岐のあるアルキルカルボニル基;ベンゾイル、ナフトイルなど炭素数7〜11のアリールカルボニル基;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、オクチロキシカルボニル、テトラデシルオキシカルボニル、オクタデシロキシカルボニルなど炭素数2〜19の直鎖状または分岐のあるアルコキシカルボニル基;フェノキシカルボニル、ナフトキシカルボニルなど炭素数7〜11のアリールオキシカルボニル基;フェニルチオカルボニル、ナフトキシチオカルボニルなど炭素数7〜11のアリールチオカルボニル基;アセトキシ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキシ、イソプロピルカルボニルオキシ、ブチルカルボニルオキシ、イソブチルカルボニルオキシ、sec−ブチルカルボニルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ、オクチルカルボニルオキシ、テトラデシルカルボニルオキシ、オクタデシルカルボニルオキシなど炭素数2〜19の直鎖状または分岐のあるアシロキシ基;フェニルチオ、2−メチルフェニルチオ、3−メチルフェニルチオ、4−メチルフェニルチオ、2−クロロフェニルチオ、3−クロロフェニルチオ、4−クロロフェニルチオ、2−ブロモフェニルチオ、3−ブロモフェニルチオ、4−ブロモフェニルチオ、2−フルオロフェニルチオ、3−フルオロフェニルチオ、4−フルオロフェニルチオ、2−ヒドロキシフェニルチオ、4−ヒドロキシフェニルチオ、2−メトキシフェニルチオ、4−メトキシフェニルチオ、1−ナフチルチオ、2−ナフチルチオ、4−[4−(フェニルチオ)ベンゾイル]フェニルチオ、4−[4−(フェニルチオ)フェノキシ]フェニルチオ、4−[4−(フェニルチオ)フェニル]フェニルチオ、4−(フェニルチオ)フェニルチオ、4−ベンゾイルフェニルチオ、4−ベンゾイル−2−クロロフェニルチオ、4−ベンゾイル−3−クロロフェニルチオ、4−ベンゾイル−3−メチルチオフェニルチオ、4−ベンゾイル−2−メチルチオフェニル、4−(4−メチルチオベンゾイル)フェニルチオ、4−(2−メチルチオベンゾイル)フェニルチオ、4−(p−tert−ブチルベンゾイル)フェニルチオなど炭素数6〜20のアリールチオ基;メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、tert−ペンチルチオ、オクチルチオ、デシルチオ、ドデシルチオなど炭素数1〜18の直鎖状または分岐のあるアルキルチオ基;フェニル、トリル、ジメチルフェニル、ナフチルなど炭素数6〜10のアリール基;チエニル、フラニル、ピラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、キノリル、イソキノリル、キノキサリニル、キナゾリニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、キサンテニル、チアントレニル、フェノキサジニル、フェノキサチイニル、クロマニル、イソクロマニル、ジベンゾチエニル、キサントニル、チオキサントニル、ジベンゾフラニルなど炭素数4〜20のヘテロ環基;フェノキシ、ナフチルオキシなど炭素数6〜10のアリールオキシ基;メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、sec−ブチルスルフィニル、tert−ブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニル、イソペンチルスルフィニル、ネオペンチルスルフィニル、tert−ペンチルスルフィニル、オクチルスルフィニルなど炭素数1〜18の直鎖状または分岐のあるアルキルスルフィニル基;フェニルスルフィニル、トリルスルフィニル、ナフチルスルフィニルなど炭素数6〜10のアリールスルフィニル基;メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、ネオペンチルスルホニル、tert−ペンチルスルホニル、オクチルスルホニルなど炭素数1〜18の直鎖状または分岐のあるアルキルスルホニル基;フェニルスルホニル、トリルスルホニル(トシル基)、ナフチルスルホニルなど炭素数の6〜10のアリールスルホニル基;一般式(4)
Figure 0005081627

(式中、Qは水素原子またはメチル基を表し、kは1〜5の整数を表す)で示されるアルキレンオキシ基;無置換のアミノ基並びに炭素数1〜5のアルキルおよび/または炭素数6〜10のアリールでモノ置換もしくはジ置換されているアミノ基(炭素数1〜5のアルキル基の具体例としてはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルなどの直鎖アルキル基;イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチルなどの分岐アルキル基;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルなどのシクロアルキル基が挙げられる。炭素数6〜10のアリール基の具体例としてはフェニル、ナフチルなどが挙げられる);シアノ基;ニトロ基;フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲンなどが挙げられる。
これらのアリール化合物(A)のより具体的な例としては、ベンゼン及びトルエン、エチルベンゼン、クメン、tert−ブチルベンゼン、キシレン、ドデシルベンゼン、ニトロベンゼン、ベンゾニトリル、フェノール、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、フルオロベンゼン、アニソール、エトキシベンゼンなどのベンゼン誘導体;ナフタレン及び1−メチルナフタレン、2−メチルナフタレン、1、2’−ビナフチル、1−フェニルナフタレン、2−フェニルナフタレン、1−メトキシナフタレン、2−エトキシナフタレン、1−ナフトール、2−ナフトールなどのナフタレン誘導体;アントラセン及び9,10−ジメトキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジメトキシアントラセン、2−tert−ブチル−9,10−ジメトキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジメトキシアントラセン、9−メトキシ−10−メチルアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2−tert−ブチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジエトキシアントラセン、9−エトキシ−10−メチルアントラセン、9,10−ジブトキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジブトキシアントラセン、2−tert−ブチル−9,10−ジブトキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジブトキシアントラセン、9−ブトキシ−10−メチルアントラセン、9,10−ジプロポキシアントラセン、9,10−ジベンジルオキシアントラセン、ジフェニルアントラセン、9−メトキシアントラセン、9−エトキシアントラセン、9−メチルアントラセン、9−ブロモアントラセン、9−メチルチオアントラセン、9−エチルチオアントラセンなどのアントラセン誘導体;フェナントレン;ナフタセン;ピレン;ビフェニル;ビフェニレン;ベンジルフェニルエーテル、ジフェニルエーテル、4−フェノキシフェノールなどのアリールエーテル誘導体;メチルフェニルスルホン、ジフェニルスルホンなどのアリールスルホン誘導体;アセトフェノン及びアセチルアセトフェノン、2−フェニルアセトフェノンなどのアセトフェノン誘導体;ベンゾフェノン及び4−メチルベンゾフェノンなどのベンゾフェノン誘導体;チオアニソール、エチルチオベンゼン、ベンジルフェニルスルフィド、フェナシルフェニルスルフィド、ジフェニルスルフィド、(2−メチルフェニル)フェニルスルフィド、(4−メチルフェニル)フェニルスルフィド、2,2’−ジトリルスルフィド、2,3’‐ジトリルスルフィド、4,4’‐ジトリルスルフィド、(2−フェニルチオ)ナフタレン、9−フェニルチオアントラセン、(3−クロロフェニル)フェニルスルフィド、(4−クロロフェニル)フェニルスルフィド、3,3’−ジクロロジフェニルスルフィド、(3−フルオロフェニル)フェニルスルフィド、(4−フルオロフェニル)フェニルスルフィド、3,3’−ジフルオロジフェニルスルフィド、(3−ブロモフェニル)フェニルスルフィド、2,2’−ジブロモジフェニルスルフィド、3,3’−ジブロモジフェニルスルフィド、4,4’−ジクロロジフェニルスルフィド、4,4’−ジブロモジフェニルスルフィド、4,4’−ジフルオロフェニルスルフィド、(2−メトキシフェニル)フェニルスルフィド、4,4’−ジフェニルチオベンゾフェノン、4,4’−ジフェニルチオジフェニルエーテル、4,4’−ジフェニルチオビフェニル、(4−フェニルチオフェニル)フェニルスルフィド、(4−ベンゾイルフェニル)フェニルスルフィド、(2−クロロ−4−ベンゾイルフェニル)フェニルスルフィド、(2−メチルチオ−4−ベンゾイルフェニル)フェニルスルフィド、4−(4−tert−ブチルベンゾイル)フェニルフェニルスルフィド、4−(4−メチルベンゾイル)フェニルフェニルスルフィドなどのスルフィド誘導体;ベンゾフラン;ベンゾチオフェン;フェノチアジン;キサンテン;チアントレン;フェノキサチイン;ジベンゾチオフェン;キサントン;チオキサントン及び2−イソプロピルチオキサントン、2−メトキシチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントンなどのチオキサントン誘導体;ジベンゾフラン;ビチオフェン;ビフランなどが挙げられる。
これらのアリール化合物(A)のうち、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールチオカルボニル、アシロキシ、アリールチオ、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、アルキレンオキシ、ニトロの各基およびハロゲンで置換されてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素またはアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールチオカルボニル、アシロキシ、アリールチオ、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、アルキレンオキシ、ニトロの各基およびハロゲンで置換されてもよいヘテロ原子として酸素、硫黄を1〜2個有する炭素数4〜30のヘテロ環化合物が好ましく、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールカルボニル、アリールチオ、アリール、アリールオキシおよびハロゲンで置換されてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素またはアルキル、ヒドロキシル、アルコキシルおよびハロゲンで置換されてもよいヘテロ原子として酸素と硫黄を1〜2個有する炭素数4〜30のヘテロ環化合物が特に好ましい。
上記アリール化合物(A)のうち、ベンゼン、フェノール、フルオロベンゼン、トルエン、tert-ブチルベンゼン、アニソール、ベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、ジフェニルスルフィド、(4−クロロフェニル)フェニルスルフィド、2−フェニルチオナフタレン、9−フェニルチオアントラセン、(4−フェニルチオフェニル)フェニルスルフィド、4,4’−ジフェニルチオビフェニル、(4−ベンゾイルフェニル)フェニルスルフィド、(2−クロロ−4−ベンゾイルフェニル)フェニルスルフィド、4,4’−ジフェニルチオベンゾフェノン、(4−ベンゾイルフェニル)フェニルスルフィド、4−(4−tert−ブチルベンゾイル)フェニルフェニルスルフィド、チアントレン、チオキサントン、フェノキサチイン、ジベンゾチオフェン、チオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジベンゾフラン、ビチオフェンが特に好ましい。これらのアリール化合物(A)は、1種のものを単独で使用してもよく、また2種以上を併用してもよい。
式(1)で表されるスルホキシド化合物(B)において、式中のR1、R2はそれらの各々が、互いに同一もしくは異なって、置換されてもよい炭化水素基もしくは置換されてもよいヘテロ環基を表す。ここで炭化水素基ならびにヘテロ環基の置換基の例としては、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールチオカルボニル、アシロキシ、アリールチオ、アルキルチオ、アリール、ヘテロ環、アリールオキシ、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキレンオキシ、アミノ、シアノ、ニトロの各基およびハロゲンが挙げられ、これらより選ばれる少なくとも1種で置換されていてもよい。またR1、R2は、双方が直接または-O-、-S-、-SO-、-SO2-、-NH-、-NR’-、-CO-、-COO-、-CONH-、炭素数1〜3のアルキレンもしくはフェニレン基を介して結合して、置換されてもよい環構造を形成している場合(ここにR’は、炭素数1〜5のアルキル基もしくは炭素数6〜10のアリール基を表す)、それらの置換基の例は、R1、R2の各々について上記定義したものと同じであり、それらより選ばれる少なくとも1種によって置換されていてもよい。
上記において炭化水素基としては炭素数6〜30のアリール基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基または炭素数2〜30のアルキニル基が挙げられ、炭素数6〜30のアリール基の具体例としては、フェニルなどの単環式アリール基およびナフチル、アントラセニル、フェナンスレニル、ピレニル、クリセニル、ナフタセニル、ベンズアントラセニル、アントラキノリル、フルオレニル、ナフトキノリルなどの縮合多環式アリール基が挙げられる。
上記炭化水素基の炭素数1〜30のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクダデシルなどの直鎖アルキル基、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、イソヘキシルなどの分岐アルキル基、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのシクロアルキル基、ベンジル、ナフチルメチル、アントラセニルメチル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチルのようなアラルキル基が挙げられる。
上記炭化水素基の炭素数2〜30のアルケニル基としては、ビニル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−1−プロペニル、1−デセニル、2−デセニル、8−デセニル、1−ドデセニル、2−ドデセニル、10−ドデセニルなどの直鎖状または分岐状のもの、2−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニルなどのシクロアルケニル基、あるいはスチリル、シンナミルのようなアリールアルケニル基が挙げられる。
上記炭化水素基の炭素数2〜30のアルキニル基としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、1,1−ジメチル−2−プロピニル、1−ぺンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−デシニル、2−デシニル、8−デシニル、1−ドデシニル、2−ドデシニル、10−ドデシニルなどの直鎖状または分岐状のもの、あるいはフェニルエチニルなどのアリールアルキニル基が挙げられる。
上記の炭素数4〜30のヘテロ環基としては、酸素、窒素、硫黄などのヘテロ原子を1〜3個(これらは同一であっても異なっていてもよく)含むものが挙げられ、具体例としてはチエニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルなどの単環式ヘテロ環基またはインドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、キノリル、イソキノリル、キノキサリニル、キナゾリニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、キサンテニル、チアントレニル、フェノキサジニル、フェノキサチイニル、クロマニル、イソクロマニル、ジベンゾチエニル、キサントニル、チオキサントニル、ジベンゾフラニルなどの縮合多環式ヘテロ環基が挙げられる。
上記において、R1、R2は置換基を有していてよく、置換基の例としては、アリール化合物(A)が有していてよい置換基について上記したのと同じものが挙げられる。
上記においてR1、R2の双方が直接、または−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NH−、−NR’−(R’は炭素数1〜5のアルキル基もしくは炭素数6〜10のアリール基である。アルキル基の具体例としてはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルなどの直鎖アルキル基;イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチルなどの分岐を有するアルキル基;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルなどのシクロアルキル基が挙げられる。アリール基の具体例としてはフェニル、ナフチルなどが挙げられる。)、−CO−、−COO−、−CONH−、炭素数1〜3のアルキレンもしくはフェニレン基を介して、結合して環構造を形成していてもよく、そのようなものの例としては、下記のものが挙げられる。
Figure 0005081627

上記において、Lは−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NH−、−NR’−、−CO−、−COO−、または−CONH−、を表し、ここにR’は前記の定義と同じである。
これらのスルホキシド化合物(B)の代表例としては、ジメチルスルホキシド、メチルエチルスルホキシド、テトラメチレンスルホキシド、ベンジルスルホキシドなどのジアルキルスルホキシド;フェナシルフェニルスルホキシド、ベンジルフェニルスルホキシド、メチルフェニルスルホキシド、ブチルフェニルスルホキシド、メチル−2−ナフチルスルホキシド、メチル−9−アントラセニルスルホキシドなどのモノアリールスルホキシド;ジフェニルスルホキシド、ジベンゾチオフェン−1−オキシド、(4−メチルフェニル)フェニルスルホキシド、p−トリルスルフィド、ビス(4−メトキシフェニル)スルホキシド、(4−メチルチオ)フェニルフェニルスルホキシド、(4−フェニルチオフェニル)フェニルスルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−フルオロフェニル)スルホキシド、ビス(4−クロロジフェニル)スルホキシド、フェノキサチイン−10−オキシド、チアンスレン−5−オキシド、チオキサントン−10−オキシド、2−イソプロピルチオキサントン−10−オキシドなどのジアリールスルホキシドが挙げられる。
上記のスルホキシド化合物のうち、R1、R2の少なくとも一方が置換基を有してもよい炭素数6〜20のアリール基であるものが好ましく、R1、R2の両方が置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基(ジアリールスルホキシド)、または上記R1とR2の両方が置換基を有してもよい炭素数6〜20のアリール基であって、その双方が直接もしくは−O−、−S−、−SO−、−CO−もしくは炭素数1〜3のアルキレンを介して結合して環構造を形成したものが、特に好ましい。これらの好ましいスルホキシド化合物(B)のうち、ジフェニルスルホキシド、ジ(p−トリル)スルホキシド、ビス(4−メトキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−フルオロフェニル)スルホキシド、ビス(4−クロロジフェニル)スルホキシド、フェノキサチイン−10−オキシド、チアンスレン−5−オキシド、チオキサントン−10−オキシド、2−イソプロピルチオキサントン−10−オキシド、ジベンゾチオフェン−S−オキシドが特に好ましい。
これらのスルホキシド化合物は、1種のものを使用してもよく、または2種以上を併用してもよい。これらは市販のものや別途合成したものを使用してもよく、また、所望によりスルホニウム塩を製造する前工程として反応系内で該当するスルフィド化合物を過酸化水素等の過酸化物により酸化することにより発生させてもよい。
本発明において、式(2)で表されるフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)の式中、Rfはフッ素原子で置換されたアルキル基を表し、好ましい炭素数は1〜8である。アルキル基の具体例としてはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、オクチルなどの直鎖アルキル基;イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの分岐を有するアルキル基;さらにシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのシクロアルキル基などが挙げられ、アルキル基の水素原子がフッ素原子に置換された割合[(置換によりアルキル基に導入されたフッ素原子数)/(置換前のアルキル基の水素原子数)×100]は、通常、カチオン重合開始能が優れる80%以上、好ましくは90%以上である。
上記のRfのうちさらに好ましいRfは次の一般式(5)、(6)および(7)で表される。
Figure 0005081627

[式(5)および(6)中、gおよびiは0〜3の整数であり、i+g=3である。]
Rfとしては、CF3CF2、(CF32CF、CF3CF2CF2、CF3CF2CF2CF2、(CF32CFCF2が特に好ましい。
上記、式(2)中のaはRfの個数を示し、1〜5の整数である。a個のRfはそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、Rfの個数aは2〜4が好ましく、2または3が特に好ましい。
上記のフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)のうち、具体的には、H[(CF3CF22PF4]、H[(CF3CF23PF3]、H[((CF32CF)2PF4]、H[((CF32CF)3PF3]、H[((CF32CF)2PF4]、H[(CF3CF2CF22PF4]、H[(CF3CF2CF23PF3]、H[((CF32CFCF22PF4]、H[((CF32CFCF23PF3]、H[(CF3CF2CF2CF22PF4]およびH[(CF3CF2CF2CF23PF3]が好ましく、H[(CF3CF23PF3]、H[(CF3CF2CF23PF3]、H[((CF32CFCF23PF3]およびH[((CF32CFCF22PF4]がさらに好ましく、H[(CF3CF23PF3]、H[(CF3CF2CF23PF3]、H[((CF32CFCF23PF3]およびH[((CF32CFCF22PF4]が特に好ましい。
上記のフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)は、そのままで、あるいは、水和物やジエチルエーテル錯体等の錯体の形で、更には水溶液、あるいは酢酸等の有機酸やジエチルエーテル等の有機溶剤の溶液として使用することができる。
上記のフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)は、アリール化合物(A)とスルホキシド化合物(B)の反応前あるいは反応中に、反応系内あるいは反応系外で発生させてもよい。フッ素化アルキルフルオロリン酸(C)を発生させる方法としては、例えば、下記一般式(8)で表されるフッ素化アルキルホスホラン
Figure 0005081627

(式中、Rfは上記定義に同じ、n=1〜5の整数を表す)とフッ化水素とを反応させる方法、上記の式(2)で表されるフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)のアルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム塩と硫酸、リン酸、塩酸等の無機酸とを反応させる方法などが挙げられる。
上記のフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)塩のアルカリ金属としてはLi、Na、Kなどが挙げられ、アルカリ土類金属としてはMg、Caなどが挙げられ、4級アンモニウムとしては、テトラヒドロアンモニウムやテトラメチルアンモニウム、エチルトリメチルアンモニウム、ジエチルジメチルアンモニウム、トリエチルメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、トリメチル−n−プロピルアンモニウム、トリメチルイソプロピルアンモニウム、トリメチル−n−ブチルアンモニウム、トリメチルイソブチルアンモニウム、トリメチル−t−ブチルアンモニウム、トリメチル−n−ヘキシルアンモニウム、ジメチルジ−n−プロピルアンモニウム、ジメチルジイソプロピルアンモニウム、ジメチル−n−プロピルイソプロピルアンモニウム、メチルトリ−n−プロピルアンモニウム、メチルトリイソプロピルアンモニウムなどが挙げられる。
上記式(8)のフッ素化アルキルフルオロホスホランとフッ化水素を反応させる方法としては、例えば、ジエチルエーテルのような非反応性溶媒に、通常、0〜30℃で冷却下、フッ素化アルキルフルオロホスホランを徐々に仕込んだ後、0〜30℃で、通常、当量のフッ化水素を温水で加熱してガス状で吹き込む方法あるいは0〜10℃程度に冷却した液状で滴下する方法が挙げられる。フッ素化アルキルフルオロホスホランとフッ化水素の水溶液とを反応させてもよいが、アリール化合物(A)とスルホキシド化合物(B)との反応時、脱水剤を多く使う必要があるため好ましくない。
フッ素化アルキルホスホランとフッ化水素の反応モル比は、通常、1:(0.8〜1.2)、好ましくは1:1である。
上記のフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)のアルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム塩と無機酸たとえば、硫酸を反応させる方法としては、まず塩を酢酸等の有機酸、無水酢酸等の有機酸無水物、アセトニトリルなどの極性有機溶媒あるいはこれらの混合物中に加えて溶解または分散させ、ついで硫酸を滴下して反応させる方法が挙げられる。溶媒として水を併用してもよいが多量に使うことはアリール化合物(A)とスルホキシド(B)との反応時に脱水剤を多く使う必要があるため好ましくない。
上記のフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)のアルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム塩と無機酸の使用量は、通常、理論量でよいが、無機酸量を理論の0.5〜4倍の範囲で変化させても良好な結果が得られる。例えば、K[(CF3CF23PF3]と硫酸との反応の場合の理論量は、1モルの塩に対して、硫酸0.5モルであるが、硫酸量を0.5〜4モルの範囲で変化させてもよい。硫酸が0.5モル未満の場合、必要量のH[(CF3CF23PF3]が発生しない場合がある。硫酸が4.0モルを超える場合は、アリール化合物(A)あるいはスルホキシド化合物(B)のスルホン化が起こり、また廃液量が増えるため好ましくない。硫酸の濃度としては、20%以上、好ましくは50%以上、更に好ましくは70%以上である。
この反応における反応温度は、通常、0〜80℃、好ましくは、20〜60℃である。
上記のフッ素化アルキルフルオロリン酸アニオン(C)のアルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム塩と、硫酸、リン酸、塩酸等の無機酸とを反応させる方法において特に、Li、NaまたはK塩と硫酸とを反応させる方法が、簡便で好ましい。
脱水剤(D)としては、五酸化リン、オキシ塩化リン、ポリリン酸等の無機酸化物や無水酢酸、無水プロピオン酸、無水フタル酸等の有機酸無水物などが挙げられる。これらの脱水剤は、1種のものを使用してもよく、また2種以上を併用してもよい。これらのうち、無水酢酸等の有機酸無水物が好ましく、入手の容易さから無水酢酸が特に好ましい。
本発明の製造方法において、アリール化合物(A)とスルホキシド化合物(B)のモル比は、通常、アリール化合物(A)1モルに対し、スルホキシド化合物(B)0.5〜3.0モル、好ましくは、0.7〜1.5モル、さらに好ましくは0.8〜1.2モルである。1モルのアリール化合物(A)に対してスルホキシド化合物(B)が0.5モル未満では、目的のスルホニウム塩の収率が低くなり、3.0モルを超えると、必要以上にスルホキシド化合物(B)を使用することになり、コスト高となる。
本発明の製造方法において、フッ素化アルキルフルオロリン酸(C)の使用量は、アリール化合物(A)とスルホキシド化合物(B)のうち当量数の少ない方の化合物1当量に対し理論量の1当量でよいが、反応速度を上げるために少し過剰であることが好ましい。すなわちフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)の当量は、アリール化合物(A)とスルホキシド化合物(B)のうち当量数の少ない方の化合物1当量に対し通常、1.0〜1.5当量、好ましくは、1.0〜1.3当量である。アリール化合物(A)とスルホキシド化合物(B)のうち当量数の少ない方の化合物1当量に対して、フッ素化アルキルフルオロリン酸(C)が1.0当量未満では、得られるスルホニウム塩の収率が低下し、また、1.5当量を超えてフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)を増やしてもコストが高くなるのみである。
本発明の反応は、アリール化合物(A)とスルホキシド化合物(B)との脱水縮合であり、反応系内に過剰の水分があると反応が遅くなり、収率が低下するため、脱水剤(D)の存在下で行う必要がある。脱水剤(D)の使用量は、反応系内の水分、つまりアリール化合物(A)とスルホキシド化合物(B)の反応により生成する水分と反応原料中の水分の合計量に対して2倍当量もしくはそれよりも少し過剰に使用する。例えば、無水酢酸を脱水剤として使用する場合、その使用量は、反応系内の水分1当量に対し、通常、1.5〜4.5当量、好ましくは2.0〜3.5当量の範囲である。脱水剤(D)の使用量が1.5当量より少ないと反応率の低下や反応時間が長時間となってしまう。使用量が3.5当量を超えると必要以上に脱水剤を使用することになり、コスト高となるし、反応後の廃液量が増えるなど問題がある。
本発明の反応は、溶媒の存在下に行ってもよい。この溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類;ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、ジターシャリーブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ヘキサヒドロピラン、ジオキサンなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタン等の塩素系溶剤類;蟻酸、酢酸、プロピオン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸等の有機酸;無水酢酸、無水プロピオン酸等の有機酸無水物;アセトニトリル、ニトロメタンなどの極性有機溶媒などが挙げられる。これらの溶媒は、1種のものを使用してもよく、また2種以上を併用してもよい。これらの溶媒のうち好ましいものは、エーテル類、塩素系有機溶剤、有機酸、有機酸無水物、ニトリル類およびその他の極性有機溶媒であり、特に好ましいのは、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、酢酸、無水酢酸、アセトニトリルである。
溶媒の使用量は、アリール化合物(A)、スルホキシド化合物(B)、フッ素化アルキルフルオロリン酸(C)、脱水剤(D)および溶媒の合計質量に基づき、通常、0〜80質量%、好ましくは20〜60質量%である。
本発明の製造方法において、各原料の仕込み順序には特に制限はないが、通常、まず脱水剤(D)、必要により溶媒を仕込み、スルホキシド化合物(B)を投入して混合溶解した後に、フッ素化アルキルフルオロリン酸(C)を徐々に投入し、ついでアリール化合物(A)を投入する。
フッ素化アルキルフルオロリン酸(C)を反応系内で発生させる場合は、たとえば溶媒を仕込んだ後に、まずフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)を発生させる反応を行い、ついでこの溶液にスルホキシド化合物(B)を投入して混合溶解し、脱水剤(D)とアリール化合物(A)を仕込んでもよく、あるいは、脱水剤(D)、必要により溶媒を仕込み、アリール化合物(A)、スルホキシド化合物(B)を仕込んだ後に、フッ素化アルキルフルオロリン酸(C)を発生させる原料を仕込んでもよい。
本発明における反応温度は、通常、−30℃〜120℃、好ましくは、0℃〜100℃、特に、10〜80℃である。反応時間は、反応温度、反応濃度、攪拌の程度によるが、通常、0.5〜24時間、好ましくは、1〜10時間である。
本発明の製造方法では、分子内に1個のスルホニオ基を持つモノスルホニウム塩が主生成物であるが、分子内に2個のスルホニオ基をもつビススルホニウム塩も少量生成することがある。このものも光カチオン重合開始剤や半導体レジストなどのリソグラフィー用の光酸発生剤として有用な成分である。
本発明の反応においては、脱水剤や溶媒として使用した有機酸無水物、酢酸、ジエチルエーテル等の溶媒は、反応後に、常圧または減圧下、留去することにより容易に回収することができる。
これらを回収する際の温度は、通常、40〜120℃、好ましくは50〜80℃である。温度が120℃を超えると、目的のスルホニウム塩が分解する恐れがある。回収した脱水剤や溶媒は再使用することができる。
本発明の製造法において反応液から所望のスルホニウム塩を回収する方法は、得られたスルホニウム塩の性質により異なるが、例えば、反応液に水を投入するか、あるいは反応液を水に投入して、目的物を析出させ、析出物が固体の場合は、濾過、水洗、次いで乾燥する方法、析出物が液状の場合は、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、トルエン、キシレン、エーテル等の有機溶剤を用いて一旦抽出し、水洗後、分液した有機層を濃縮、乾燥する方法などがある。また析出物が固体の場合であっても上記のように有機溶剤で抽出してもかまわない。得られたスルホニウム塩は、必要により、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;ジクロロメタン等の塩素系溶剤類;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素類などの1種または2種以上の混合溶剤で洗浄するか、あるいはこれらの溶剤の1種または2種以上の混合溶剤で再結晶させるか、または上記溶剤洗浄と再結晶の操作を任意に組み合わせて行い、純度を向上させることができる。
以下、実施例を参照して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明がそれら実施例により限定されることは意図しない。
(実施例1)[4−(フェニルチオ)フェニル]ジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロリン酸塩の製造
100mlの反応容器に、アセトニトリル14.6gとトリス(ペンタフルオロエチル)ジフルオロホスホラン14.5g(34.0mmol)を仕込み、均一に混合した後、0〜5℃でフッ化水素0.68g(34.0mmol)を滴下した。この溶液に、あらかじめ、アセトニトリル10.3gにジフェニルスルホキシド6.2g(30.7mmol)、ジフェニルスルフィド5.7g(30.5mmol)、無水酢酸9.7g(95.0mmol)を溶解した溶液を、10〜20℃で滴下し、30分攪拌した。その後40℃で7時間反応させた後、反応液を室温まで冷却し、30gのジクロロメタンを加えて混合した。この溶液を60gの水で洗浄した後、有機層を水20gでさらに3回洗浄した。ついでジクロロメタンを溜去して、淡黄色の固形物25.9gを得た。
得られた固形物は、19F−NMR、1H−NMRと赤外吸収スペクトルから、目的の[4−(フェニルチオフェニル)]ジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル) トリフルオロリン酸塩および微量の原料を含んでいた。HPLCの分析結果から、純度は94%であった(収率:97%)。
洗浄後に回収された水層を中和したところ23.6gの40%水酸化ナトリウム水溶液を要した。
(実施例2)[4−(フェニルチオ)フェニル]ジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロリン酸塩の製造
100mlの反応容器に、トリス(ペンタフルオロエチル) トリフルオロリン酸カリウム 18.3g(37.8mmol)、アセトニトリル14.1g仕込み、攪拌混合した後に、濃硫酸3.8g(38.7mmol)を滴下し、30分間攪拌した。
この溶液に、ジフェニルスルホキシド6.2g(30.7mmol)と無水酢酸9.7g(95.0mmol)を予め均一に溶解しておいた溶液を室温で投入し、次いでジフェニルスルフィド5.9g(31.7mmol)を滴下した。45℃で6時間反応させた後、反応液を室温まで冷却し、30gのジクロロメタンを加えて混合した。この溶液を60gの水で洗浄した後、有機層を水20gでさらに3回洗浄した。ついでジクロロメタンを溜去して、淡黄色の固形物24.8gを得た。
得られた固形物は、19F−NMR、1H−NMRと赤外吸収スペクトルから、目的の(4−フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル) トリフルオロリン酸塩であることが確認され、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の分析結果から、純度は96%であった(収率95%)。
洗浄後に回収された水層を中和したところ23.8gの40%水酸化ナトリウム水溶液を要した。
(実施例3)[4−(フェニルチオ)フェニル]ジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロリン酸塩の製造
100mlの反応容器に、ジフェニルスルフィド5.9g(31.7mmol)、ジフェニルスルホキシド6.2g(30.7mmol)、アセトニトリル14.1g、無水酢酸9.7g(95.0mmol)、トリス(ペンタフルオロエチル) トリフルオロリン酸カリウム 18.3g(37.8mmol)を仕込み、30分間攪拌混合した。この溶液に、液温が45℃以下になるように調節しながら濃硫酸3.8g(38.7mmol)を滴下した。45℃で6時間反応させた後、反応液を室温まで冷却し、30gのジクロロメタンを加えて混合した。この溶液を60gの水で洗浄した後、有機層を水20gでさらに3回洗浄した。ついでジクロロメタンを溜去して、淡黄色の固形物25.1gを得た。
得られた固形物は、19F−NMR、1H−NMRと赤外吸収スペクトルから、目的の[4−(フェニルチオ)フェニル]ジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル) トリフルオロリン酸塩および微量の原料を含んでいた。HPLCの分析結果から、純度は96%であった(収率:96%)。
この固形物にトルエン40gを加えて溶解させ、ヘキサン370g を加えて10℃まで冷却したところ、結晶が析出した。結晶をろ別し、ヘキサンにてかけ洗いを行った後、減圧乾燥して21.3gの目的物の白色結晶を得た(純度:98%以上)。
洗浄後に回収された水層を中和したところ23.5gの40%水酸化ナトリウム水溶液を要した。
(実施例4)[4−(フェニルチオ)フェニル]ジフェニルスルホニウムトリス(ヘプタフルオロプロピル) トリフルオロリン酸塩の製造
トリス(ペンタフルオロエチル) トリフルオロリン酸カリウム18.3gをトリス(ヘプタフルオロプロピル) トリフルオロリン酸カリウム24.0g(37.8mmol)、ジクロロメタン30gを酢酸エチル30gとした以外は実施例3と同様にして、[4−(フェニルチオ)フェニル]ジフェニルスルホニウムトリス(ヘプタフルオロプロピル)トリフルオロリン酸塩28.5gを得た(収率94%、純度98%)。
洗浄後に回収された水層を中和したところ23.7gの40%水酸化ナトリウム水溶液を要した。
(実施例5)4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロリン酸塩の製造
ジフェニルスルフィド5.9gをアニソール3.4gとした以外は実施例3と同様にして、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロリン酸塩22.0gを得た(収率93%、純度98%)。
洗浄後に回収された水層を中和したところ23.7gの40%水酸化ナトリウム水溶液を要した。
(実施例6)4−ジベンゾチエニルジフェニルスルホニウムスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロリン酸塩の製造
ジフェニルスルフィド5.9gをジベンゾチオフェン5.8gとした以外は実施例3と同様にして、4−ジベンゾチエニルジフェニルスルホニウムスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロリン酸塩24.7gを得た(収率94%、純度96%)。
洗浄後に回収された水層を中和したところ23.6gの40%水酸化ナトリウム水溶液を要した。
(実施例7)7−(2−イソプロピル)チオキサントニルジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロリン酸塩の製造
ジフェニルスルフィド5.9gを2−イソプロピルチオキサントン16.1g、ジクロロメタン30gを50g、有機層洗浄用水20gを25gとした以外は実施例3と同様にして、7−(2−イソプロピル)チオキサントニルジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロリン酸塩として34.2gを得た(混合物として収率93%、純度95%)。
洗浄後に回収された水層を中和したところ23.6gの40%水酸化ナトリウム水溶液を要した。
(比較例1)[4−(フェニルチオ)フェニル]ジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロリン酸塩の製造
100mlの反応容器に、ジフェニルスルホキシド7.7g(38.1mmol)、ジフェニルスルフィド5.9g(31.7mmol)、メタンスルホン酸27.3g(284.1mmol)を仕込み、均一に混合した後、無水酢酸5.0g(49.0mmol)を滴下した。40〜50℃で5時間反応後、室温まで冷却した。この反応溶液をトリス(ペンタフルオロエチル) トリフルオロリン酸カリウムの20%水溶液79.0g(32.6mmol)の入った容器に滴下し、室温で1時間よく攪拌した。析出した茶色のやや粘調な固形物をろ過し、これを45mlの水で3回洗浄した後、減圧乾燥して茶色の固形物23.9gを得た(収率60%)。
得られた固形物は、19F−NMR、1H−NMRと赤外吸収スペクトルから、主成分は(4−フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロリン酸塩であり、その他ビススルホニウム塩、未反応原料および多種類の構造不明の化合物を含有していた。またHPLCの分析結果から、純度は65%であった。
反応および洗浄後に回収された水層を中和したところ34.4gの40%水酸化ナトリウム水溶液を要した。
(比較例2)[4−(フェニルチオ)フェニル]ジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロリン酸塩の製造
100mlの反応容器に濃硫酸36.8g(375.2mmol)とジフェニルスルホキシド2.05g(10.1mmol)を加えて溶解し、この溶液に氷で冷却しながらジフェニルスルフィド1.80g(9.7mmol)をゆっくり滴下し、室温で1時間攪拌した。
次にトリス(ペンタフルオロエチル) トリフルオロリン酸カリウム4.94g(10.2mmol)を水60gに溶解した溶液中に氷60gを加え、これに反応液を氷水で冷却しながら徐々に投入したところ、白色の固体が析出した。これをろ過し、18gの水で4回洗浄後、減圧乾燥して、白色粉末5.4gを得た。
得られた白色粉末を、19F−NMR、1H−NMRと赤外吸収スペクトルから、予想したスルホニオ基を1固有する(4−フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル) トリフルオロリン酸塩ではなく、主成分はスルホニオ基を2固有するビススルホニウム体であり、少量の原料および構造不明の化合物を含有していた。HPLCの分析結果から、ビススルホニウム体の純度は85%であった。
また、上記の濾過で分離した際の濾液を分析したところ、ジフェニルスルフィドのスルホン化物が含まれていることが確認された。
反応および洗浄後に回収された水層を中和したところ74.1gの40%水酸化ナトリウム水溶液を要した。
実施例1〜7および比較例1〜2の結果を表−1に示す。この表から、本発明の製造方法は、目的のスルホニウム塩の収率、純度が高く、また廃液発生量が少ないことが分かる。
Figure 0005081627

本発明は、As、Sbなどの毒性の高い元素を含有せず、光カチオン重合開始剤や光酸発生剤などとして性能の優れた、特にアリール基を有するスルホニウムフッ素化アルキルフルオロリン酸塩の製造において、大過剰の酸を使用することなく直接目的物を製造でき且つ安価で効率の良い製造方法として、有利に利用することができる。

Claims (8)

  1. 少なくとも1つの炭素原子に水素が結合しているアリール化合物Ar−H(A)と、次式(1)、
    Figure 0005081627
    [式(1)中、R、Rは、それらの各々が、互いに同一若しくは異なって、置換されてもよい炭化水素基若しくは置換されてもよいヘテロ環基を表し、それらのR 、R は、直接若しくは−O−、−S−、−SO−、−SO−、−NH−、−NR’−、−CO−、−COO−、−CONH−、炭素数1〜3のアルキレン基若しくはフェニレン基を介して結合して、置換されていてもよい環構造を形成していてもよく、ここに、R’は炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表す。]で示されるスルホキシド化合物(B)とを、次式(2)、
    Figure 0005081627
    [式(2)中、Rfは水素原子の80%以上がフッ素原子で置換されたアルキル基を、aはその個数を表し、1〜5の整数であり、ここに、a個のRfは相互にそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。]で表されるフッ素化アルキルフルオロリン酸(C)と脱水剤(D)の存在下に反応させることを特徴とする次式(3)、
    Figure 0005081627
    [式(3)中のR、R
    は上記定義に同じであり、Arは少なくとも1つの炭素原子に水素が結合している前記アリール化合物Ar−H(A)から水素が脱離したアリール基を表し、Rf及びaは上記定義に同じである。]で示されるフッ素化アルキルフルオロリン酸アニオンを対イオンとして有するスルホニウム塩の製造方法。
  2. アリール化合物(A)が、置換されていてもよい少なくとも1個のアリールチオ基を有するものである、請求項1の製造方法。
  3. 式(1)中、RおよびRが、置換されていてもよいフェニル基である、請求項1または2の製造方法。
  4. フッ素化アルキルフルオロリン酸(C)が、H[(CFCFPF]、H[(CFCFCFPF]、H[((CFCFCFPF]及びH[((CFCFCFPF]よりなる群より選ばれるものである、請求項1ないし3のいずれかの製造方法。
  5. 脱水剤(D)が無水酢酸である、請求項1ないし4のいずれかの製造方法。
  6. フッ素化アルキルフルオロリン酸(C)が、該アリール化合物(A)、該スルホキシド化合物(B)、該脱水剤(D)及び溶媒の少なくとも1種を含んでなる反応系に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属のフッ素化アルキルフルオロリン酸塩と硫酸とを添加することによって該反応系内で発生させられるものである、請求項1ないし5のいずれかの製造方法。
  7. 該フッ素化アルキルフルオロリン酸塩が、Li、K及びNaよりなる群より選ばれる少なくとも1種のアルカリ金属のフッ素化アルキルフルオロリン酸塩である、請求項6の製造方法。
  8. 該炭化水素基が,炭素数6〜30のアリール基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基及び炭素数2〜30のアルキニル基よりなる群より選ばれるものであり、ヘテロ環基が,ヘテロ原子を1〜3個含む炭素数4〜30のヘテロ環基である,請求項1ないし7の何れかの製造方法。
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