JP5081585B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5081585B2
JP5081585B2 JP2007285751A JP2007285751A JP5081585B2 JP 5081585 B2 JP5081585 B2 JP 5081585B2 JP 2007285751 A JP2007285751 A JP 2007285751A JP 2007285751 A JP2007285751 A JP 2007285751A JP 5081585 B2 JP5081585 B2 JP 5081585B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
electrode layer
layer
openings
developing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007285751A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009115872A (ja
Inventor
秀樹 小杉
保之 石井
朋子 高橋
山田  正明
一郎 門田
悦典 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007285751A priority Critical patent/JP5081585B2/ja
Priority to US12/261,302 priority patent/US7920812B2/en
Publication of JP2009115872A publication Critical patent/JP2009115872A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5081585B2 publication Critical patent/JP5081585B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0818Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the structure of the donor member, e.g. surface properties
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/06Developing structures, details
    • G03G2215/0634Developing device
    • G03G2215/0636Specific type of dry developer device
    • G03G2215/0651Electrodes in donor member surface
    • G03G2215/0653Microelectrodes in donor member surface, e.g. floating

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、複数の電極を具備するトナー担持体の表面上にて電極間でホッピングさせたトナーを画像形成装置の潜像担持体の潜像に付着させて潜像を現像する現像装置に関するものである。また、かかる現像装置を用いる画像形成装置に関するものである。
従来、現像装置として、現像ローラなどの表面に付着させたトナーを現像に用いるのではなく、特許文献1や特許文献2に記載のように、トナー担持体の表面上でホッピングさせたトナーを現像に用いるものが知られている。
図18は、特許文献1に記載の現像装置におけるトナー担持体としてのトナー搬送基板を示す平面図である。同図において、トナー搬送基板300は、平板状の絶縁性基板301と、これの表面上に形成された複数の短冊状の電極とを有している。これら電極は、A相電極302、B相電極303、及びC相電極304からなり、短手方向に所定の間隔をおいてA相、B相、C相の順で繰り返し並ぶように形成されている。A相電極302同士、B相電極303同士、C相電極304同士は、それぞれ図示しない領域で繋がっている。そして、図示しない電源により、A相電極302には、図19に示すA相パルス電圧Vaが印加される。また、B相電極303には、図19に示すB相パルス電圧Vbが印加される。また、C相電極304には、図19に示すC相パルス電圧Vcが印加される。これらパルス電圧は図示のように互いに位相ずれした周期で発生するものである。かかるパルス電圧が印加されると、トナー搬送基板300の表面上において、図示しないトナーがA相電極302上からB相電極上303へ、B相電極303上からC相電極304上へ、C相電極304上からA相電極上へ、といった具合に順次ホッピングしていく。これにより、トナーがトナー搬送基板303の表面上において図中矢印Aで示す方向に移動していく。そして、図示しない潜像担持体に対向する現像領域でホッピングしたトナーが、潜像担持体の静電潜像に付着する。これにより、静電潜像がトナーによって現像されてトナー像になる。
図20は、特許文献2に記載の現像装置におけるトナー担持体としてのトナー担持ローラ400を示す平面図である。このトナー担持ローラ400は、トナーをホッピングによって現像領域まで搬送するのではなく、ローラの回転によって現像領域まで搬送するものである。具体的には、トナー担持ローラ400は、絶縁性のローラ部401と、これの表面上に形成された複数の短冊状の電極とを有している。そして、ローラ部401の両端面からそれぞれ突出する軸部材406が回転自在に支持されながら、図示しない駆動系によって図中矢印B方向に回転駆動される。ローラ部401の表面上に形成された複数の電極は、複数の第1電極402及び第2電極403からなり、ローラ周面方向に所定の間隔をおいて第1、第2の順で繰り返し並ぶように形成されている。トナー担持ローラ400の軸線方向の一端部には、金属からなる第1フランジ404が固定されており、それぞれ第1電極402の長手方向の一端部に接触している。また、トナー担持ローラ400の軸線方向の他端部には、金属からなる第2フランジ405が固定されており、それぞれ第2電極403の長手方向の他端部に接触している。第1電極402には、ローラ部401とともに回転する第1フランジ404に摺擦する図示しない接点電極を介して、図21に示すパルス電圧が印加される。また、第1電極403は、図示のように、ローラ部401とともに回転する第2フランジ405に摺擦する図示しない接点電極を介して接地されている。これにより、トナー担持ローラ400の表面上において、トナーが第1電極403と第2電極404との間で繰り返しホッピングして、両電極間を往復移動する。このようにして表面上でトナーを往復移動させている状態のトナー担持ローラ400を回転させることで、ホッピングしたトナーを現像領域まで搬送する。
これらの現像装置においては、ホッピングによってトナー担持体の表面に対する吸着力を発揮していないトナーを、トナー担持体の表面上から潜像担持体に転移させる。これにより、従来の1成分現像方式や二成分現像方式では実現が望めなかったほどの低電位現像を実現することができる。例えば、周囲の非画像部との電位差が僅か数十[V]である静電潜像にトナーを選択的に付着させることも可能である。
特開2002−341656号公報 特開2007−133376号公報
しかしながら、これらの現像装置では、何れかの電極に部分的な損傷が発生すると、現像に支障をきたすほど、トナー担持体のトナーホッピング性能を低下させてしまう可能性が高かった。具体的には、トナー担持体としてのトナー搬送基板300やトナー担持ローラ400に形成された短冊状の電極は、短手方向(幅方向)のサイズが数十[μm]程度といった非常に狭幅のものである。電極をこのように狭幅なものにする理由は、トナーを電極上において電極幅方向のどの位置に存在させていたとしても、その位置から隣りの電極上に向けて確実にホッピングさせるためである。トナー担持体の表面には、電極からトナーへの電荷注入を回避する目的から、絶縁性材料からなる表面層を被覆しているが、製造時の精度のバラツキや、部分的な傷付きなどによって表面層に非常に薄厚な箇所を発生させることがある。すると、その薄厚な箇所を介して電極間の突発的な放電を引き起こし、電極を部分的に損傷させることがある。また、メンテナンス時に作業者が誤って工具等をぶつけたりして、電極を部分的に損傷させることもある。これらの部分的な損傷によって狭幅の電極を電気的に断線してしまうと、その損傷箇所よりも電流経路の下流側の箇所に電流が流れ込まなくなる。そして、その下流側の箇所におけるトナーホッピング性能が失われてしまう。例えば、図20に示したトナー担持ローラ400において、複数の第1電極403のうち、矢印Cで示した第1電極403における矢印先端の箇所で部分的な損傷が発生したとする。この場合、その第1電極403における図中A1で示した領域に対して、電源からの電流が供給されなくなる。すると、第1電極403の領域A1におけるトナーホッピング性能が失われて、領域A1上のトナーがホッピングしないでローラ表面に付着したままになってしまう。そして、その第1電極403がローラの回転に伴って現像領域に進入したときには、潜像担持体の潜像に対して十分量のトナーが供給されずに、現像不良を引き起こしてしまう。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、トナー担持体の電極の部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることができる現像装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、自らの表面上に担持したトナーをホッピングさせるトナー担持体を備え、該トナー担持体の表面上でホッピングしているトナーを、該トナー担持体の表面移動に伴って画像形成装置の潜像担持体に対向する現像領域まで搬送し、該現像領域でホッピングしたトナーを該潜像担持体上の潜像に付着させて該潜像を現像する現像装置において、上記トナー担持体の表面に対する法線方向に互いに重なるように積層された第1電極層と第2電極層とを設け、それら電極層のうち、トナー担持体の表面により近い上層の位置に存在する第2電極層に、該トナー担持体の表面移動方向と、該表面移動方向に直交する方向である移動直交方向とにそれぞれマトリクス状に独立して並ぶ複数の開口を、該移動直交方向における上記潜像担持体の潜像担持可能領域の全域に渡って設け、該トナー担持体の表面上のトナーを、トナー担持体表面方向における該第1電極層の全領域のうち、該第2電極層における複数の開口のそれぞれ直下に存在している複数の開口直下箇所と、第2電極層における複数の開口のそれぞれ間に存在している複数の開口間箇所との間でホッピングさせるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、自らの表面上に担持したトナーを所定方向に向けて繰り返しホッピングさせるトナー担持体を備え、該トナー担持体の表面上のトナーを該所定方向に向けての繰り返しのホッピングによって画像形成装置の潜像担持体に対向する現像領域まで移動させ、該現像領域でホッピングしたトナーを該潜像担持体上の潜像に付着させて該潜像を現像する現像装置において、上記トナー担持体の表面に対する法線方向に互いに重なるように積層された3層以上の電極層を設け、それら電極層のうち、該トナー担持体の表面に最も近い最上層の位置に存在する最上位電極層、及び、該トナー担持体の表面から最も離れた最下層の位置に存在する最下位電極層と該最上位電極層との間に存在する中位電極層に、それぞれ、該トナー担持体の表面方向であって且つ上記所定方向と直交する方向に延在する開口を、該所定方向に並べて複数設け、互いに積層方向に対向している最上位電極層開口及び中位電極層開口の直下に存在している最下位電極層箇所である対向開口直下箇所と、該中位電極層における開口間箇所であって且つ該最上位電極層の開口の直下に存在している箇所でもある開口直下箇所との間でトナーをホッピングさせ、該中位電極層の該開口直下箇所と、該最上位電極層における自らの開口の間の箇所である開口間箇所との間でトナーをホッピングさせ、且つ、該最上位電極層の開口間箇所と、該最下位電極層の該対向開口直下箇所との間でトナーをホッピングさせることで、該トナー担持体の表面上でトナーを上記所定方向に移動させるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の現像装置において、絶縁性材料からなる絶縁層を、上記第1電極層と上記第2電極層との間の層として設けるか、あるいは、上記最上位電極層と上記中位電極層との間の層、及び該中位電極層と上記最下位電極層との間の層としてそれぞれ設けるかしたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1の現像装置において、上記第1電極層における、トナー担持体周面の無端移動方向に直交する方向の一端部を、周面方向に延在する無端状の形状にし、上記第2電極層における、トナー担持体周面の無端移動方向に直交する方向の他端部を、周面方向に延在する無端状の形状にし、且つ、該一端部に接触しながら該第1電極層に電圧を導く第1接点電極と、該他端部に接触しながら該第2電極層に電圧を導く第2接点電極とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1の現像装置において、上記トナー担持体として、回転可能な筒状又は円柱状の形状のものであって、且つ上記第1電極層におけるトナー担持体軸線方向の一端部に接触する金属製の第1フランジと、該第1フランジに一体的に形成されて軸受けに回転自在に支持される第1軸部材と、上記第2電極層におけるトナー担持体軸線方向の他端部に接触する金属製の第2フランジと、該第2フランジに一体的に形成されて軸受けに回転自在に支持される第2軸部材とを設けたものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、4又は5の現像装置において、上記第1電極層と上記第2電極層とにそれぞれ供給するための、位相ずれした周期的なパルス電圧を発生させる電源を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の現像装置において、上記第2電極層として、複数の正多角形の上記開口をマトリクス状に並べたハニカム構造のものを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の現像装置において、上記第1電極層と上記第2電極層との電位差の最大値をVmax[V]で示し、且つ、該第2電極層における、正多角形の上記開口と、開口間箇所とのピッチをp[μm]で示した場合に、Vmax/p>1の関係を具備させたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかの現像装置において、上記トナー担持体の表面に、トナーとの摩擦によってトナーに対して正規帯電極性の電荷を与えることができる材料からなる表面層を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、上記現像手段として、請求項1乃至9の何れかの現像装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項10の画像形成装置において、上記現像手段として、請求項1、4、5、6、7又は8の現像装置を用い、且つ、上記第1電極層に供給するためのパルス電圧と、上記第2電極層に供給するためのパルス電圧との和を、パルス電圧の位相にかかわらず、上記潜像担持体の画像部電位と非画像部電位との間の値にするように、上記電源を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項10又は11の画像形成装置において、上記潜像担持体に形成した複数のトナー像を転写体に重ね合わせて転写する転写手段を設けたことを特徴とするものである。
これらの発明のうち、請求項1の発明特定事項の全てを備えるものでは、トナー担持体の表面上のトナーを、第2電極層のマトリクス状に並ぶ複数の開口におけるそれぞれの間に存在する複数の開口間箇所と、第1電極層において第2電極層の複数の開口のそれぞれ直下に存在している複数の開口直下箇所との間でホッピングさせる。複数の開口をマトリクス状に設けた第2電極層において、複数の開口間箇所は互いに編み目のように繋がっているので、何れか1つの開口間箇所が損傷によって開口間方向に破断したとしても、その破断した開口間箇所を除く全ての開口間箇所には、引き続き電圧が供給される。また、破断した開口間箇所においても、電極層材料が残されている領域に対しては、周囲の開口間箇所から電圧が供給される。よって、第2電極層において、何れか1つの開口間箇所が破断しても、その開口間箇所において電極層材料が残されている領域や、他の開口間箇所では、破断が生じていない場合と同様にトナーホッピング性能を良好に維持する。これにより、第2電極層の部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることができる。また、第2電極層の下に存在する第1電極層については、従来のような複数の短冊状の電極を並べた構成ではなく、トナー担持体の表面のほぼ全域に渡って存在する大面積の電極層とすることが可能である。かかる第1電極層では、部分的な損傷が生じたとしても、その損傷箇所以外の部分については、引き続き電圧が印加され続ける。このため、第1電極層において、部分的な損傷が生じたとしても、その損傷箇所を除く領域では、損傷が生じていない場合と同様にトナーホッピング性能を良好に維持する。これにより、第1電極層の部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることができる。以上の結果、第1電極層や第2電極層の部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることができる。
また、請求項2の発明特定事項の全てを備えるものでは、トナー担持体の表面上のトナーを、最下位電極層の対向開口直下箇所と、中位電極層の開口直下箇所との間でホッピングさせ、中位電極層の開口直下箇所と、最上位電極層の開口間箇所との間でホッピングさせ、且つ、最上位電極層の開口間箇所と、最下位電極層の対向開口直下箇所との間でホッピングさせる。これにより、トナー担持体の表面上のトナーを最上位電極層や中位電極層の開口の並び方向に向けて繰り返しホッピングさせて現像領域まで移動させる。即ち、トナー担持体の表面上において、繰り返しのホッピングによるトナーの移動方向は、上位電極層や中位電極層の開口の並び方向となる。そして、最下位電極層における複数の対向開口直下箇所は、特許文献1に記載の現像装置における短冊状のA相電極、B相電極、あるいはC相電極と同様に、繰り返しのホッピングによるトナーの移動方向(開口並び方向)に沿って並んでおりトナーの移動方向と直交する方向に延在した形状になっている。また、中位電極層における複数の開口直下箇所も、繰り返しのホッピングによるトナーの移動方向に沿って並んでおり、トナーの移動方向と直交する方向に延在した形状になっている。更には、上位電極層における複数の開口間箇所も、繰り返しのホッピングによるトナーの移動方向に沿って並んでおり、トナーの移動方向と直交する方向に延在した形状になっている。かかる構成において、複数の開口を設ける必要のない最下位電極層については、請求項1の発明における第1電極層と同様に、トナー担持体の表面のほぼ全域に渡って存在する大面積の電極層とすることが可能である。このため、最下位電極層において、部分的な損傷が生じたとしても、その損傷箇所を除く領域では、損傷が生じていない場合と同様にトナーホッピング性能を良好に維持する。これにより、最下位電極層の部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることができる。また、中位電極層においては、自らの開口における延在方向の両脇にそれぞれ非開口箇所が存在している。これらの非開口箇所は、何れも繰り返しのホッピングによるトナーの移動方向に延在しており、何れか一方の非開口箇所は、トナーの移動方向に並んでいる複数の開口直下箇所に対して、それぞれ開口延在方向の一端側から繋がっている。また、もう一方の非開口箇所は、複数の開口直下箇所に対して、開口延在方向の他端側から繋がっている。このような中位電極層では、従来の短冊状の電極と同様の機能を有する複数の開口直下箇所のうち、何れか1つが部分的な損傷によって短手方向となるトナー移動方向に破断したとしても、その開口直下箇所に対しては、破断箇所を境にして、長手方向となる開口延在方向の両側からそれぞれ電圧が供給される。よって、中位電極層において、何れか1つの開口直下箇所が破断しても、その開口直下箇所は、破断していない場合と同様にトナーホッピング性能を良好に維持する。これにより、中位電極層の部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることもできる。また、最上位電極層においては、中位電極層と同様の理由により、従来の短冊状の電極と同様の機能を有する複数の開口間箇所のうち、何れか1つが部分的な損傷によって短手方向に破断したとしても、その開口間箇所に対しては、破断箇所を境にして、長手方向の両側からそれぞれ電圧が供給される。よって、最上位電極層において、何れか1つの開口間箇所が破断しても、その開口間箇所は、破断していない場合と同様にトナーホッピング性能を良好に維持する。これにより、最上位電極層の部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることもできる。以上の結果、最上位電極層、中位電極層及び最下位電極層の部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることができる。
以下、発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のカラープリンタ(以下、単にプリンタという)の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、潜像担持体としての感光ベルト1を備えている。この感光ベルト1は、無端状のベルト基体と、ベルト基体のおもて側(ループ外面側)の全面に被覆された有機感光層とを具備するものである。そして、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ2と、従動回転可能なテンションローラ3とにより、鉛直方向に一直線上に延在する姿勢で張架されている。駆動ローラ2の回転駆動に伴って、図中反時計回り方向に無端移動するようになっている。
感光ベルト1の図中左側方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の画像をそれぞれ個別に形成する現像装置9Y,M,C,Kが鉛直方向に重なるように並べて配設されている。それぞれの現像装置(10Y,M,C,K)は、現像剤収容器(10Y,M,C,K)と、現像剤担持ロール(15Y,M,C,K)と、コロナチャージャー等からなる帯電装置(20Y,M,C,K)と、トナー担持体たるトナー担持ローラ(30Y,M,C,K)とを有している。また、Y用の現像装置9Yを除く現像装置(9M,C,K)は、それぞれ除電ランプ等を具備する除電装置(21M,C,K)を有している。
帯電装置20Y,M,C,Kは、感光ベルト1のおもて面に向けてコロナ放電を発することで、感光ベルト1のおもて面をトナーの帯電極性と同じ負極性に一様帯電せしめるものである。かかる帯電装置としては、スコロトロンチャージャーを例示することができる。帯電バイアスが印加される帯電ローラ等の帯電部材を感光ベルト1のおもて面に接触あるいは近接せしめながら、帯電部材と感光ベルト1との間に放電を発生させる方式のものを用いてもよい。
除電装置21M,C,Kは、感光ベルト1のおもて面に向けて一様に光照射を行うことで、感光ベルト1のおもて面を除電する。光照射による除電に代えて、交番電圧による放電によってベルト表面を除電する方式のものを用いてもよい。
4つの現像装置9Y,M,C,Kの図中左側方には、図示しない光書込ユニットが配設されている。この光書込ユニットは、レーザーダイオード、ポリゴンミラー、折り返しミラー、結像レンズ等を具備する周知の光学系による光走査を感光ベルト1のおもて面に対して行うことで、感光ベルト1のおもて面にY,M,C,K用の静電潜像を個別に形成することができる。
Y,M,C,K用の現像装置9Y,M,C,Kは、互いに異なる色のトナーを用いる点の他がほぼ同様の構成になっているので、以下、Y用の現像装置9Yについてのみ説明する。
Y用の現像装置9Yの現像剤収容器10Y内には、磁性キャリアと、Yトナーとを含有する2成分現像剤(以下、単に現像剤という)が収容されている。この現像剤は、粒径50[μm]の磁性キャリア粒子に対して、粒径約6[μm]のポリエステルトナー粒子を重量比7〜8[wt%]の割合で混合している。現像剤収容器10Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動される第1搬送スクリュウ11Y,M,C,Kを内包する第1収容室と、図示しない駆動手段によって回転駆動される第2搬送スクリュウ12Y,M,C,Kを内包する第2収容室とを具備している。第1収容室と第2収容室とは、両者間に存在する仕切壁13Yによって仕切られているが、仕切壁13Yの図紙面に直交する方向の両端部にはそれぞれ図示しない開口が設けられており、両収容室はこれら開口を介して互いに連通している。
第1収容室内の第1搬送スクリュウ11Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、第1収容室内の現像剤を図紙面に直交する方向における手前側から奥側へと搬送する。そして、第1収容室の同方向における奥側端部にて、仕切壁13Yに設けられた図示しない開口を通って第2収容室に進入する。なお、第1収容室の底壁には、透磁率センサからなる図示しないトナー濃度センサが配設されており、現像剤は、第1搬送スクリュウ11Yの回転に伴ってこのトナー濃度センサとの対向位置を通過する際に、Yトナー濃度が検知される。
第2収容室内の第2搬送スクリュウ12Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、現像剤を同方向における奥側から手前側へと搬送する。このようにして現像剤を搬送する第2搬送スクリュウ12Yの図中右側方には、現像剤担持ロール15Yが第2搬送スクリュウ12Yと平行な姿勢で配設されている。この現像剤担持ロール15Yは、図中時計回り方向に回転駆動せしめられる非磁性パイプからなる回転スリーブ16Y内に、スリーブと連れ回らないように固定されたマグネットローラ17Yを具備している。第2搬送スクリュウ12Yによって搬送される現像剤の一部は、マグネットローラ17Yの発する磁力によって回転スリーブ16Y表面に汲み上げられる。そして、現像部材たる回転スリーブ16Yと所定の間隙を保持するように配設された図示しないドクターブレードによってその層厚が規制された後、後述するトナー担持ローラ30Yと対向するトナー供給領域まで搬送される。このトナー供給領域では、回転スリーブ16Yの表面上に担持された現像剤内のYトナーがトナー担持ローラ30Yの表面上に供給される。
上記トナー供給領域でトナー担持ローラ30Yに対してYトナーを供給した後の現像剤は、回転スリーブ16Yの回転に伴って第2収容室との対向位置まで移動した後、第2搬送スクリュウ12Y上に戻される。そして、第2収容室内において、図紙面に直交する方向の手前側端部まで搬送されると、仕切壁13Yの図示しない開口を通って第1収容室内に戻る。
上記トナー濃度センサによるYトナー濃度の検知結果は、電圧信号として図示しない制御部に送られる。この制御部はRAM等のデータ記憶手段を備えており、この中にトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像装置に搭載されたC,M,K用のトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるC用Vtref、M用Vtref、K用Vtrefのデータを格納している。Y用の現像装置9Yについては、Y用のトナー濃度センサからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、図示しないY用のトナー供給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。この駆動により、トナー担持ローラ30Yへのトナー供給によってYトナー濃度を低下させた現像剤に対し、第1収容室にて適量のYトナーが供給される。このため、第1収容室内の現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他色用の現像装置(10M,C,K)においても、同様のトナー供給制御が実施される。
トナー担持ローラ30Yは、回転スリーブ16Yから供給されたYトナーを、ローラ部の周面上でホッピングさせながら、図中時計回り方向に回転駆動する。そして、その回転駆動に伴うローラ周面の表面移動より、周面上でホッピングしているYトナーを感光ベルト1に対向する現像領域まで搬送する。
図中反時計回り方向に無端移動せしめられる感光ベルト1は、テンションローラ3に対する掛け回し領域を通過すると、Y用の現像装置9Yにおける帯電装置20Yとの対向位置に進入する。そして、帯電装置20Yによって負極性に一様帯電せしめられた後、上述した光書込ユニットから発せられるレーザー光Lyによる光走査を受けてY用の静電潜像を担持する。その後、Y用の現像装置9Yにおけるトナー担持ローラ30Yとの対向位置であるY用の現像領域に進入する。Y用の現像領域においては、トナー担持ローラ30Yの表面上で飛び上がったYトナーが、感光ベルト1のおもて面に担持されているY用の静電潜像に付着する。これにより、感光ベルト1のおもて面に担持されているY用の静電潜像が現像されてYトナー像になる。
このようにしてYトナー像が形成された感光ベルト1のおもて面は、ベルトの無端移動に伴って、M用の現像装置9Mにおける除電装置21Mとの対向位置に進入して除電された後、帯電装置20Mとの対向位置に進入して負極性に一様帯電せしめられる。その後、上述した光書込ユニットから発せられるレーザー光Lmによる光走査を受けてM用の静電潜像を担持した後、M用の現像装置9Mにおけるトナー担持ローラ30Mとの対向位置であるM用の現像領域に進入する。M用の現像領域においては、トナー担持ローラ30Mの表面上で飛び上がったMトナーが、感光ベルト1のおもて面に担持されているM用の静電潜像に付着する。これにより、感光ベルト1のおもて面に担持されているM用の静電潜像が現像されてMトナー像になって、感光ベルト1の表面上にY,Mの重ね合わせによる2色トナー像が形成される。
以降、同様にして、感光ベルト1のおもて面にC、K用の静電潜像が順次形成されて、Cトナー像、Kトナー像に現像される。これにより、Y,M,C,Kの重ね合わせによる4色トナー像が感光ベルト1のおもて面に形成される。
感光ベルト1の下方には、転写手段たる転写ローラ4が、感光ベルト1における駆動ローラ2に対する掛け回し箇所におもて面側から当接して転写ニップを形成するように配設されている。この転写ローラ4には、図示しない電源によってトナーの帯電極性とは逆極性である正極性の帯電バイアスが印加される。
本プリンタは、記録体たる記録紙を感光ベルト1のおもて面上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで転写ニップに向けて供給するレジストローラ対等の給紙手段を備えている。感光ベルト1の無端移動に伴って転写ニップに進入して記録紙に密着せしめられた4色トナー像は、転写ニップ内に形成される転写電界やニップ圧の作用により、ベルトおもて面から記録紙に転写される。これにより、4色トナー像が記録紙の白色と相まってフルカラートナー像になる。
転写ニップの図中右側方には、記録紙を加熱する手段を備える定着器5が配設されている。転写ニップを通過した記録紙は、この定着器5内を通過する際に、フルカラートナー像が定着せしめられる。そして、定着器5から出た後、機外へと排出される。
次に、本プリンタにおける特徴的な構成について説明する。
図2は、Y用のトナー担持ローラ30Yを示す斜視図である。同図において、トナー担持ローラ30Yは、円柱状のローラ部40Yと、ローラ部40Yの軸線方向における一端部に固定された、金属からなる第1フランジ31Y及び第1軸部材32Yを具備する第1フランジ軸部材33Yと、ローラ部40Yの軸線方向における他端部に固定された金属からなる第2フランジ34Y及び第2軸部材35Yを具備する第2フランジ軸部材36Yとを有している。
図3は、ローラ部40Yを拡大して示す拡大断面図である。また、図4は、ローラ部40Yの軸線方向の一端部を拡大して示す拡大平面図である。図3に示すように、ローラ部40Yは、図4にアクリル樹脂等の絶縁性材料からなるローラ基体41Y、これの周面上に順次積層された第1電極層42Y、絶縁層43Y、第2電極層44Y、表面層45Y等を有している。
第1電極層42Yは、銅、アルミニウム、ステンレス等の金属からなる膜状の層であり、ローラ基体41Yの周面の全域に一様な厚みで形成されている。この第1電極層42Yの上には、ポリイミド等の絶縁性材料からなる絶縁層43Yが約25[μm]の厚みで積層されている。また、この絶縁層43Yの上には、金属からなる第2電極層44Yが積層されている。第1電極層42Yよりも表面により近い上層の位置に存在する第2電極層44Yは、図3や図4に示すように、複数の正六角形の開口a1が蜂の巣状に並ぶハニカム構造になっている。かかる構成の第2電極層44Yにおける複数の開口a1の間に形成される複数の開口間箇所の上や、複数の開口a1の中には、表面層45Yが積層されている。
第2電極層44Yのローラ軸線方向における一端部は、図4に示すように、ローラ部40Yの一端部に固定された金属製の第2フランジ34Yに圧接している。第2電極層44Yには、この第2フランジ34Yを介して、図5に示すB相パルス電圧が印加される。一方、図2や、図6に示すように、ローラ部40Yの軸線方向における他端部には、金属製の第1フランジ31Yが固定されている。この第1フランジ31Yと、第2電極層44Yとの間には、図6に示すように絶縁部材46Yが介在している。これにより、第2電極層44Yと第1フランジ31Yとの絶縁性が確保されている。なお、図4や図6に示した矢印Y方向は、ローラ部40Yの表面移動方向である。また、矢印X方向は、ローラ部44Yの表面に沿いつつ表面移動方向に直交する方向としての移動直交方向である。この移動直交方向は、感光ベルト1の表面上における表面移動方向と直交する方向に対応している。トナー担持ローラ30Yの表面の移動直交方向における第2電極層44Yの開口a1形成領域は、感光ベルト1の表面の移動直交方向における潜像担持可能領域と同等以上の長さになっている。即ち、第2電極層44Yにおいては、複数の開口a1が移動直交方向における感光ベル尾1の潜像担持可能領域の全域に渡って設けられている。
図3に示した一様な厚みの第1電極層42Yのローラ軸線方向における他端部には、第1フランジ31Yが圧接している。第1電極層42Yには、この第1フランジ31Yを介して、図5に示したA相パルス電圧が印加される。第1電極層42Yに印加されるA相パルス電圧と、第2電極層44Yに印加されるB相パルス電圧とは、互いに周期Tのパルスを逆位相で出現させるものである。それぞれのパルス電圧のピーク・ツウ・ピーク電圧(Vpp)は互いに同じであり、パルス中心電圧Vcは、それぞれマイナス極性になっている。
このようなパルス電圧が各電極層に印加されると、ローラ部40Yの周面上に存在するトナー粒子Tが、図3に示すようにホッピングする。詳しくは、ローラ部40Yの表面上のトナーは、第1電極層42Yのローラ表面方向の全領域のうち、第2電極層44Yの複数の開口a1のそれぞれ直下に存在している複数の開口直下箇所と、第2電極層44Yにおける複数の開口a1のそれぞれ間に存在している複数の開口間箇所との間でホッピングする。第2電極層44Yの開口間箇所には、その短手方向の両側にそれぞれ開口a1が存在しているが、開口間箇所の真上に存在するトナーがどちらの開口a1に向けてホッピングするのかは、ランダムとなる。また、第1電極層42Yの開口直下箇所は、第2電極層44Yの開口a1の周囲に存在する6つの開口間箇所によって平面的に取り囲まれるが、第1電極層42Yの開口直下箇所の真上に存在するトナーがそのうちのどの開口間箇所に向けてホッピングするのかもランダムとなる。このため、ローラ部40Yの周面上においては、ランダムな方向にホッピングする無数のトナー粒子により、ほぼ一様なトナークラウドが移動直交方向(ローラ軸線方向)において感光ベルト1の潜像担持可能領域の全域に渡って形成される。
複数の開口a1をハニカム構造のマトリクス状に設けた第2電極層44Yにおいては、1つの開口a1が正六角形状に並ぶ6つの開口間箇所に取り囲まれている(図4)。このようにして開口a1を取り囲む複数の開口間箇所は互いに編み目のように繋がっているので、何れか1つの開口間箇所が損傷によって開口間方向(短手方向)に破断したとしても、その破断した開口間箇所を除く全ての開口間箇所には、引き続きパルス電圧が供給される。また、破断した開口間箇所においても、電極層材料が残されている領域に対しては、周囲の開口間箇所から電圧が供給される。よって、第2電極層44Yにおいて、何れか1つの開口間箇所が破断しても、その開口間箇所において電極層材料が残されている領域や、他の開口間箇所では、破断が生じていない場合と同様にトナーホッピング性能を良好に維持する。これにより、第2電極層44Yの部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることができる。
第2電極層44Yの下に存在する第1電極層42Yは、従来のような複数の短冊状の電極を並べた構成ではなく、トナー担持ローラ30Yにおけるローラ部40Yの表面のほぼ全域に渡って存在する大面積で無開口の電極層となっている。このような第1電極層42Yでは、部分的な損傷が生じたとしても、その損傷箇所以外の部分については、引き続き電圧が印加され続ける。このため、第1電極層42Yにおいて、部分的な損傷が生じたとしても、その損傷箇所を除く領域では、損傷が生じていない場合と同様にトナーホッピング性能を良好に維持する。これにより、第1電極層42Yの部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることができる。
以上の結果、トナー担持ローラ30Yにおけるローラ部40Yの電極層の部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることができる。
なお、第1電極層42Y、第2電極層44Yにそれぞれパルス電圧を印加する例について説明したが、何れか一方の電極層に対しては、もう一方の電極層に印加するパルス電圧のパルス中心値と同じ値の直流電圧を印加してもよい。
また、第2電極層44Yの上には表面層45Yが存在するが、この表面層45Yは透明あるいは光透過性の材料から構成されている。このため、先に図4に示したように、表面層45Yの下に存在する第2電極層44Yは、表面層45Yを通して透けて見える。
上述したように、第1電極層42Yと第2電極層44Yとの間には、絶縁性材料からなる絶縁層を設けている。これにより、第1電極層42Yと第2電極層44Yとの絶縁性を確保することができる。
図2に示したように、トナー担持ローラ30Yは、ローラ部40Yの一端部に固定された第1フランジ軸部材33Yと、ローラ部40Yの他端部に固定された第2フランジ軸部材36Yとを有している。それぞれのフランジ軸部材は、金属製のフランジと軸部材とが一体形成されたものである。第1フランジ軸部材33Yの第1軸部材32Yは、図示しない軸受けによって回転自在に支持されている。第1電極層42Yに対しては、図示しない電源から出力されるA相パルス電圧が、軸受けと、第1フランジ軸部材33Yとを介して印加される。また、第2フランジ軸部材36Yの第2軸部材35Yは、図示しない軸受けによって回転自在に支持されている。第2電極層44Yに対しては、電源から出力されるB相パルス電圧が、軸受けと、第2フランジ軸部材36Yとを介して印加される。
トナー担持体として、回転可能であることから無端移動可能なローラ部周面を有するトナー担持ローラ30Yを用いることで、特許文献1に記載の現像装置とは異なり、ホッピングさせたトナーをホッピングの移動によって現像領域を搬送する必要がなく、ローラ部周面の無端移動によって現像領域まで搬送することができる。
複数の正六角形の開口a1をマトリクス状に並べたハニカム構造の第2電極層44Yにおいては、それぞれの開口a1の間に形成される複数の開口間箇所の開口並び方向のサイズ(開口間サイズ)が互いに同じになる。これにより、開口間サイズが異なることによるホッピング性能のバラツキを回避することができる。
本発明者らは、次に説明するような実験を行った。即ち、図7に示すように、ガラス基板501上にアルミニウムを蒸着することによって、p[μm]のピッチで移動方向に配列された複数の電極521、522、523・・・からなる電極バターン502を形成し、その上に保護層503として厚み約3[μm]、体積抵抗率約1010[Ω・cm]の樹脂コートを施したものを形成してトナー担持体としての基板504を構成し、この基板504の上には、帯電させたトナー粒子Tからなるトナー層を形成する。
このトナー層は、基板504に対して図示しない2成分現像器によってベタ画像を薄層に現像することによって形成した。トナーはポリエステル系の粒径約6[μm]のものを使い、基板504上に薄層に形成された状態でのトナーの帯電量は約−22[μC/g]であった。この状態のトナー層に対して、図8に示すように、奇数番目の電極521、523・・・の集合体である奇数番目電極群に交流電源506から交流電圧を印加する一方で、偶数番目の電極522、524・・・の集合体である偶数番目電極群に前記交流電圧とは逆位相の交流電圧を印加すると、トナーTは奇数番目電極群521、523・・・と偶数番目電極群522、524・・・との間をホッピングして往復移動する。この現象を以下、フレア(あるいはフレア現象)と呼ぶ。また、フレア現象を引き起こしている状態をフレア状態という。
電極521、522、523・・・のピッチがそれぞれ50、100、200及び400[μm]である4種類の基板504を用いて、交流電源506から電極521、522、523・・・に印加する交流電圧のプラス側ピーク値とマイナス側ピーク値との差分の絶対値であるVmax[V]を何点かに振りながら(変えながら)、フレアの活性度を高速度カメラで観察したところ、図9に示すような結果を得た。なお、電極521、522、523・・・の幅と、電極521、522、523・・・の隣同士の距離は、電極521、522、523・・・のピッチの1/2となるようにした。
図9におけるフレアの活性度とは、基板504の表面に張り付いて動かないトナーの様子を観察することで約5段階の官能評価により求められたものである。同図9から、Vmaxやpの値に関わらず、Vmax[V]/p[μm]によってフレアの活性度がほぼ一義的に得られることが確認できる。そして、Vmax[V]/p[μm]>1の時にフレアが活性化し始めて、Vmax[V]/p[μm]>3ではフレアが完全に活性化していることが分かる。
次に、本発明者らは、基板504表面の電気的特性の影響を調べるために、基板504の表面層503の体積抵抗率を何点か振って(変えて)、同様にフレア活性度を確認した。表面層503に用いた材料はシリコーン系樹脂であり、そこに分散されるカーボン微粒子の量を変更することにより、10〜1014[Ω・cm]の体積抵抗率の層(厚みは約5[μm])を形成した。代表的なものとして、電極521、522、523・・・のピッチが50[μm]のものを使って、上述と同様の実験をしたところ、図10に示す結果を得た。
この結果から、表面層3の体積抵抗率が10〜1012[Ω・cm]の範囲にあることが適正であることが確認できる。これは、体積抵抗率が非常に高い表面層503を用いると、飛翔を繰り返すトナーと表面層503との摩擦によって基板504の表面が帯電したままになってしまう。そして、この帯電により、基板504の表面電位が変動して、現像に寄与するバイアスを不安定にしてしまう。また、逆に表面層503の導電性が高すぎると、電極521、522、523・・・間で電荷のリーク(ショート)が発生してしまうために、効率的なバイアス効果が得られなくなるからである。表面層503は、基板504の表面に蓄積した電荷が電極群521、522、523・・・にうまく逃げられるように、適当な抵抗率(体積抵抗率で10〜1012[Ω・cm])となっている必要がある。なお、この体積抵抗率の最適範囲は、図8に示した装置を具備する実験設備を用いた実験によって得られたものである。
本発明者らは、次に、基板504の表面の摩擦帯電特性の影響を調べるために、表面層503をシリコーン系樹脂及びフッ素系樹脂の2種類として上記と同様なフレア活性度観察を行った。表面層503は、カーボン微粒子を微量分散させることにより、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂のいずれのコート層としても体積抵抗率を1011〜1012[Ω・cm]とした。交流電源506から電極521、522、523・・・に交番バイアスを印加してフレア活性度を観察すると、表面層503がシリコーン系樹脂の場合は長時間フレア状態を維持していたが、表面層503がフッ素系樹脂の場合は直ぐにフレアが消滅しトナーが基板504に張り付いたままとなってしまった。
上記観察後に、基板504上のトナーの帯電量を測定したところ、表面層503がシリコーン系樹脂の場合には基板504上のトナーの帯電量は初期に比べて若干の低下がみられただけであったが、表面層503がフッ素系樹脂の場合には基板504上のトナーの帯電量はトナーの電荷がほとんど無くなっていた。試しに、帯電していないトナーをそれぞれの表面層503の表面に擦り付けてみたところ、表面層503がシリコーン系樹脂の場合にはトナーが正規の極性の摩擦電荷を得られたのに対し、表面層503がフッ素系樹脂の場合にはほとんど摩擦電荷を得られないばかりか若干逆の極性となっていた。つまり、フレア現象は、トナーと基板504の表面とが無数回衝突するプロセスであるため、表面層503の材料はトナーの電荷を奪ってしまうものではなく、トナーに正規帯電極性の電荷を与えられる材質であることが好ましいことが理解できる。これは材料の摩擦帯電系列に習うものであり、表面層503の材料としては、例えばガラス系のものや、現像剤のキャリアコートに使用されている材料を用いることが好ましい。
本発明者らは、次に、図11に示す装置を用いた実験を行った。具体的には、基板Eはアルミニウムからなる基板507の上に厚み約20[μm]の樹脂層(これは感光体を想定したもの)508が形成されたものである。基板507は接地され、樹脂層508にはベタ画像相当の0.4[mg/cm]のトナー層が形成されている。このトナー層は図示しない2成分現像器によって樹脂層508に対してベタ現像をすることで形成されたものである。
この基板Eに間隔d[μm]で対向するように基板Fを設置する。この基板Fは上記基板504と同様に構成され、表面層503は以降の作業によってここに転移するトナーの量を光学的な測定装置(反射光濃度測定器)による計測を容易にするように白色のコート層となっている。図9から、Vmax[V]/p[μm]=4であればいずれの条件でも安定なフレアを形成し得ることが解っているので、Vmax[V]/p[μm]=4となる4種の条件を用いて、基板Fへのトナー転移量の現像ギャップ(d[μm])依存性を調べた。すると、図12に示すような結果が得られた。図12のグラフの縦軸は、基板Fにおける表面層503の光学濃度増加量を示しており、表面層503にトナーが全く付着していない状態では、光学濃度増加量が0となる。同グラフにおいて、光学濃度増加量が0よりも大きくなっている結果が含まれているが、これは基板Eの樹脂層508に付着していたトナー層における一部のトナーが基板F上に形成される電界の影響を受けてトナー層から基板Fの表面層503に転移したためである。このような転移が発生すると、重ね合わせ現像において、先行する現像時に潜像担持体(例えば感光体)上に形成されたトナー層のトナーが、後続の現像時に後続色の現像装置内に転移して混色を引き起こしてしまう。また、先行する現像で得られた潜像担持体上の画像を乱してしまう。このような混色や画像の乱れを回避し得るのは、同グラフにおいて光学濃度増加量が0となっている条件である。そして、同グラフにより、かかる条件は、ピッチ間距離pが現像ギャップdより小さいこと、すなわちp<dであることがわかる。
これは、トナー担持体(基板F)上に形成される電界カーテンの影響が、潜像担持体(基板E)上の静電潜像電場やトナー像に対して及ばない条件であると考えることができる。このような条件のもとでは、例えば1200dpiや2400dpiの孤立ドットをスキャベンジなしで正確に現像できるばかりでなく、上述したように、潜像担持体(基板E)上でのトナー像重ねのような作像プロセスを利用する際にも、先に潜像担持体上に形成されているトナー像を乱すこと無く、且つ、現像装置内のトナーの混色を招くことも無く、非常に高画質なトナー像重ねを実現することができる。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる現像装置には、2成分現像方式や1成分現像方式などがある。2成分現像方式は、高速現像に非常に適しており、現在の中速や高速の画像形成装置の主流方式である。この2成分現像方式では、高画質を狙うためには、潜像担持体上の静電潜像との接触部における現像剤の状態を非常に緻密にする必要がある。そのために、現在はキャリア粒子の小径化が進んでおり、商用レベルでは30[μm]程度のキャリアも使われ始めている。
1成分現像方式は、機構が小型軽量になることから、現在の低速の画像形成装置の主流方式である。この1成分現像方式では、現像ローラ等の現像剤担持体の表面に担持したトナーをホッピングさせずに現像に用いる。具体的には、現像ローラ上にトナー薄層を形成するために、ブレードやローラなどのトナー規制部材を現像ローラ上のトナーに当接させ、そのときに現像ローラやトナー規制部材とトナーとの摩擦によってトナーは帯電される。現像ローラ上に薄層に形成された帯電トナー層は、現像部に運ばれて潜像担持体上の静電潜像を現像する。ここでの1成分現像方式には大きく分けて接触型と非接触型があり、前者は現像ローラと潜像担持体とが接触するものであり、後者は現像ローラと潜像担持体とが非接触であるものである。
2成分現像方式と1成分現像方式との欠点を補い合うべく、特開平3−100575号公報に記載のものなどのように2成分現像方式と1成分現像方式とをハイブリッド化したハイブリッド化方式も幾つか提案されている。
高解像度の微小均一ドットを現像する方法としては、例えば特開平3−113474号公報に記載の方式がある。この方式は、上記ハイブリッド化方式に対して、現像部に高周波バイアスを印加したワイヤを設置することにより、現像部でのトナークラウド化を行い、高解像度のドット現像性を実現するものである。
また、特開平3−21967号公報には、最も効率良く、且つ安定なトナークラウドを形成するために、回転ローラ上に電界カーテンを形成する方法が提案されている。
また、進行波電界による電界カーテンで現像剤を搬送する現像装置が特開2003−15419号公報に記載されている。また、現像ローラの周面上にほぼ1層のキャリアをほぼ均等に吸着する複数の磁極を有する現像装置が特開平9−269661号公報に記載されている。また、特開2003−84560号公報には、非磁性トナーを担持する現像剤担持体表面に、絶縁部を介して周期的な導電性電極パターンを設け、該電極に所定のバイアス電位を与えることで現像剤担持体表面近傍に電界勾配を発生せしめ、前記現像剤担持体上に前記非磁性トナーを付着搬送させる現像装置が記載されている。
従来の2成分現像方式では、高画質化に対する要求が益々高まっており、必要とされる画素のドットサイズ自身が現状のキャリア粒子径と同等もしくはそれよりも小さい必要があるために、孤立ドットの再現性という意味では更にキャリア粒子を小さくする必要がある。しかし、キャリア径を小さくしていくと、キャリア粒子の透磁率が低下するために、現像ローラからのキャリア離脱が生じやすくなり、離脱したキャリア粒子が潜像担持体に付着した場合には、キャリア付着そのものによる画像欠陥が生じるだけでなく、それを起点として潜像担持体に傷をつけてしまうなどいろいろな副作用が生じる。
このキャリア離脱を防止するために、材料面からキャリア粒子の透磁率を上げる試みや、現像ローラに内包されるマグネットの磁力を強くする試みが進められているが、低コスト化及び高画質化との兼ね合いの中で開発は困難を極めている。また、小型化の煽りを受けて、現像ローラは益々小径化の一途をたどっていることからも、キャリア離脱を完全に抑止できるような強力な磁場構成を有した現像ローラ設計が困難となっている。
そもそも2成分現像方式は、磁気ブラシと呼ばれる2成分現像剤の穂を静電潜像に対して擦り付けるようにしてトナー像を形成するプロセスであるために、どうしても穂の不均一性によって、孤立ドットの現像性にムラが生じやすい。現像ローラと潜像担持体との間に交番電界を形成することで画質の向上は可能であるが、現像剤の穂のムラといった根本的な画像ムラを完全に消滅させることは困難である。
また、潜像担持体上の現像されたトナー像を転写する工程や、転写後に潜像担持体上に残存するトナーをクリーニングする工程において、転写効率やクリーニング効率を向上させるためには、潜像担持体とトナーとの非静電的付着力を極力下げる必要がある。潜像担持体とトナーとの非静電的付着力を下げる方法としては、潜像担持体表面の摩擦係数を下げることが効果的であることが知られているが、この場合、2成分現像剤の穂が滑らかに現像部をすり抜けてしまうために現像効率やドット再現性が非常に悪くなってしまう。
1成分現像方式では、トナー規制部材により薄層化された現像ローラ上のトナー層は、現像ローラ上に十分に圧接されてしまっているために、現像部での電場に対するトナー応答性が非常に悪い。よって、通常は高画質を得るために、現像ローラと潜像担持体との間に強力な交番電場を形成するのが主流であるが、この交番電場の形成をもってしても静電潜像に対して一定量のトナーを安定して現像することは困難であり、高解像度の微小ドットを均一に現像することは難しい。また、この1成分現像方式は、現像ローラへのトナー薄層形成時にトナーに対して非常に大きなストレスをかけてしまうため、現像装置内を循環するトナーの劣化が非常に早い。トナーの劣化に連れて、現像ローラへのトナー薄層形成の工程でもムラなどが生じやすくなり、1成分現像方式は一般には高速や高耐久の画像形成装置としては向かない。
ハイブリッド化方式(特開平3−100575号公報)では、現像装置そのものの大きさや部品点数は増えてしまうものの、幾つかの課題は克服される。しかし、現像部においてはやはり1成分現像方式と同様の問題があり、つまり高解像度の微小均一ドットを現像することには難が残る。
特開平3−113474号公報に記載の方式は、高安定且つ高画質な現像が実現できるものと考えられるが、現像装置の構成が複雑になる。
また、特開平3−21967号公報に記載の方法は、小型且つ高画質の現像を得るには非常に優れたものと解釈できるが、本発明者らが鋭意研究した結果、理想的な高画質を得るためには、形成する電界カーテンや現像などの条件を限定しなくてはならないことが発見された。すなわち、適正な条件から外れた条件で作像を行ってしまうと、全く効果が得られないばかりか、返って粗悪な画質を提供してしまうことになる。また、この方式はトナー担持体上でホッピングするトナーをトナー担持体の表面移動によって現像領域まで搬送するものであるが、トナー担持体を表面移動させずに、ホッピングよる移動のみによってトナーを現像領域まで搬送する特開2002−341656号公報に記載の方式でも、同様のことが言える。
また、潜像担持体に第一のトナー像が形成され、その上に順次に第二のトナー像、第三のトナー像を形成していくような作像プロセスにおいては、先に潜像担持体上に形成されているトナー像を乱さないような現像方式でなくてはいけない。非接触一成分現像方式や、3−113474号公報に記載のトナークラウド現像方式を用いることで、潜像担持体上に順次に各色トナーを形成していくことは可能であるが、何れの方式も、潜像担持体と現像ローラとの間には交番電界が形成されてしまうために、潜像担持体上に先に形成されたトナー像からトナーの一部が引き剥がされて現像装置に入り込んでしまう。これによって、潜像担持体上の画像が乱されてしまうばかりでなく、現像装置内のトナーが混色するという問題も生じてしまう。これらは高画質画像を得るには致命的であり、この問題を解決する方法としては潜像担持体と現像ローラとの間には交番電場を形成しない方法で、クラウド現像を実現する必要がある。
このようなクラウド現像を実現できる方法としては、先に挙げた特開平3−21967号公報や特開2002−341656号公報に記載の方式が有効と考えられるが、これらに関しては先にも述べた通り、適当な条件の元で利用しないと全く効果が無い。具体的には、条件が不適切であると、トナーをクラウド化させることができなくなる。更には、トナーをクラウド化させたとしても、重ね合わせ現像においては、先行する現像で得られた潜像担持体上のトナー層中のトナーを後続色の現像装置内に転移させ、画像の乱れや混色を引き起こしてしまう。
そこで、本第1実施形態に係るプリンタにおいては、上述した実験の結果に鑑みて、Vmax[V]/p[μm]>1という条件を具備させている。かかる構成では、トナーを確実にクラウド化せしめることができる。よって、本第1実施形態によれば、従来技術よりも高画質を実現でき、且つより小型にできる。
なお、特開2002−341656号公報に記載の方式などの様に、トナー担持体の機械的な駆動を無くし、3相以上の交互電場によってトナーを静電的に搬送し現像する方法においても、上記条件を具備させることで、トナーを確実にクラウド化せしめることが可能であると考えられる。しかしながら、同公報に記載の方法によれば、何かのきっかけで静電搬送できなくなったトナーを起点として、搬送基板上にトナーが堆積してしまい、結果として機能しなくなる問題を抱えてしまう。このような問題を解決すべく、例えば特開2004−286837号公報に記載の方式のように固定搬送基板とその表面を移動するトナー担持体の組合せのような構造も提案されているが、機構が非常に複雑になってしまう。これに対し、本プリンタのように、トナーをホッピングによって電極間で往復移動させながら、トナー担持体の表面移動によって現像領域に搬送する方式では、前述のようなトナーの堆積や機構の複雑化を回避することができる。
図13(a)は、ローラ部40Yを示す縦断面図である。また、図13(b)は、トナー担持ローラ30Yを示す縦断面図である。また、図13(c)は、第1フランジ軸部材33Yを示す斜視図である。ローラ部40Yは、図13(a)に示すように、アクリル樹脂の円柱状のローラ基体の円中心に、ローラ軸線方向の一端側から中央側に向けて窪む軸穴48Yを有している。また、ローラ軸線方向の他端側から中央側に向けて窪む軸穴49Yも有している。ローラ部40Yの軸線方向の一端部に固定される第1フランジ軸部材33Yの第1軸部材32Yは、第1フランジ31Yの両面からそれぞれ突出している。そして、一方の突出軸が、図13(b)に示すように、ローラ部40Yの軸穴48Yに挿入されて嵌合せしめられることで、第1フランジ軸部材33Yがローラ部40Yの一端部に固定されている。第2フランジ軸部材36Yも同様にして、ローラ部40Yの他端部に固定されている。
先に示した図5において、A相パルス電圧とB相パルス電圧とは、互いにVppの値、パルス中心電圧Vc及び周期が同じであり、且つパルス発生の位相が互いに逆位相の関係になっている。このような関係においては、経過時間にかかわらず(位相にかかわらず)、両パルス電圧の和をパルス中心電圧Vcの値にする。そして、本第1実施形態においては、パルス中心電圧Vcが、感光ベルト1の地肌部電位(一様帯電電位)と、潜像電位との間の値になっている。かかる構成では、トナー担持ローラ30Yの表面上でホッピングしたトナーを、両パルス電圧の和と、潜像電位(画像部電位)との電位差によって静電潜像に確実に付着させることができる。また、両パルス電圧の和と、地肌部電位(非画像部電位)との電位差により、トナーの地肌部への付着(地汚れ)の発生を確実に防止することができる。なお、感光ベルト1の一様帯電電位は、−300〜−500[V]である。また、潜像電位は0〜−50[V]である。そして、パルス中心電位は、−100〜−200[V]である。A相パルス電圧やB相パルス電圧の一例として、−400[V]と0[V]のそれぞれをピークに持ち、パルス中心電位が−200[V]であり、周波数が5[kHz]であるAC重畳DCバイアスを例示することができる。
トナーとしては、母材樹脂(トナーの主成分)がポリエステル又はスチレンアクリルからなり、且つ正規帯電極性がマイナス極性(負極性)であるものを用いている。そして、感光ベルト1の一様帯電部(地肌部)と静電潜像とを共にトナーの正規帯電極性と同極性(本例ではマイナス極性)にし、且つ地肌部よりも電位を減衰せしめた静電潜像に対してトナーを選択的に付着させるいわゆる反転現像を行うようになっている。
表面層45Yとしては、その上でホッピングするトナーとの摺擦に伴ってトナーの正規帯電極性側(本例ではマイナス側)への摩擦帯電を促す材料からなるもの、を用いている。即ち、トナーの方が表面層45Y3よりも摩擦帯電系列上でマイナス側に位置しているのである。このような関係を実現し得る表面層45Yの材料としては、シリコーン、ナイロン、メラミン樹脂、アクリル樹脂、PVA、ウレタンなどの有機材料を例示することができる。また、第四級アンモニウム塩やニグシロン系染料などでもよい。また、Ti、Sn、Fe、Cu、Cr、Ni、Zn、Mg、Al等の金属材料でもよい。また、T、SnO、Fe、Fe、CuO、Cr、NiO、ZnO、MgO、Al等の無機材料でもよい。更には、これまでに例示した材料の2つ以上を混合した材料でもよい。
このような表面層45Yを具備する本プリンタにおいては、表面層45Yがホッピングするトナーとの摺擦に伴ってトナーの正規帯電極性側への摩擦帯電を促す。これにより、ホッピングに伴うトナーの帯電量(正規帯電極性)の低下を抑えることで、トナーのホッピング不良による現像不良の発生を抑えることができる。
なお、トナーとして、正規帯電極性がプラス極性(正極性)であるものを用いてもよい。この場合には、表面層45Yとして、トナーとの摺擦に伴ってトナーのプラス極性側への摩擦帯電を促す材料からなるものを用いればよい。
また、トナーの帯電系列とは、トナー母材樹脂(粒子)にシリカ、酸化チタンなどの外添剤を添加したトナー全体としての帯電系列を意味する。帯電系列における序列については、次のようにして調べることが可能である。即ち、トナーを表面層45Y上で所定時間だけ表面層45Yに摺擦せしめた後、そのトナーを吸引して採取する。そして、採取したトナーの帯電量をエレクトロメータで測定する。この測定結果がトナーの負極性への帯電量増加を示すものであれば、トナーの方が表面層45Yよりもマイナス側の帯電系列となる。また、測定結果がトナーの正極性への帯電量増加を示すものであれば、トナーの方が表面層45Yよりもプラス側の帯電系列となる。
Y用のトナー担持ローラ30Yについて説明してきたが、他色用のトナー担持ローラ30M,C,Kも、Y用のものと同様の構成になっている。
次に、第1形態に係るプリンタの各変形例について説明する。なお、以下に特筆しない限り、各変形例に係るプリンタの構成は、第1実施形態と同様である。
[第1変形例]
第1変形例に係るプリンタにおいては、トナー担持ローラ30Y,M,C,Kとして、第1フランジ軸部材や第2フランジ軸部材を設けていないものを用いている。トナー担持ローラ30Y,M,C,Kのローラ部(例えば40Y)の軸線方向の両端面からは、ローラ基体と一体形成されたアクリル樹脂製の軸部材がそれぞれ突出しており、これらが図示しない軸受けによって回転自在に支持される。
Y用のトナー担持ローラ30Yを例にすると、このローラ部40Yの第1電極層42Yは、そのローラ軸線方向の位置にかかわらず、ローラ部40Yの全周に渡って延在する一様な厚みの膜になっている。そして、ローラ軸線方向の一端部においては、その上に絶縁層43Y、第2電極層44Y及び表面層45Yが形成されておらず、ローラ周方向の全周に渡ってリング状に露出している。このリング状に露出している箇所には、プリンタ本体に固定された第1接点電極が接触している。ローラ部40Yが回転すると、固定された第1接点電極と、ローラ部40Yにおける第1電極層42Yのリング状の露出箇所とが摺擦する。第1電極層42Yに対しては、この第1接点電極を介してA相パルス電圧が印加される。
このローラ部40Yの第2電極層44Yは、そのローラ軸線方向の他端部が開口a1を有さずに、ローラ周方向の全周に渡って延在するリング状の形状になっている。そして、その他端部の上には、表面層45Yが形成されておらず、ローラ周方向の全周に渡ってリング状に露出している。このリング状に露出している箇所には、プリンタ本体に固定された第2接点電極が接触している。ローラ部40Yが回転すると、固定された第2接点電極と、ローラ部40Yにおける第2電極層44Yのリング状の露出箇所とが摺擦する。第2電極層44Yに対しては、この第2接点電極を介してB相パルス電圧が印加される。
[第2変形例]
図14は、第2変形例に係るプリンタのY用のトナー担持ローラにおけるローラ部40Yを拡大して示す拡大断面図である。また、図15は、ローラ部40Yの軸線方向の一端部を拡大して示す拡大平面図である。図14において、第1電極層42Yと第2電極層44Yとの間には、絶縁層43Y、シールド電極層47Y及び第2絶縁層48Yが介在している。具体的には、第1電極層42Yの上には、一様な厚みの絶縁層43Yが全面に渡って積層されている。そして、この絶縁層43Yの上には、金属材料からなるシールド電極層47Yが積層されている。このシールド電極層47Yは、図15に示すように、第2電極層44Yにおける個々の開口a1にそれぞれ対応する複数の開口a2を有している。シールド電極層47Yの個々の開口a2は、第2電極層44Yの開口a1よりも小径の正六角形の形状をしており、第2電極層44Yの開口a1の直下に位置している。これにより、第1電極層42には、シールド電極層47Yの開口a2及び第2電極層44Yの開口a1を介して表面層45Yに対向する複数の開口直下箇所が形成されている。シールド電極層47Yの非開口箇所の上や開口a2の内部には、絶縁性材料からなる第2絶縁層48Yが積層されており、この上に、第1実施形態と同様の第2電極層44Yと表面層45Yとが積層されている。
[第3変形例]
図16は、第3変形例に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、1つの現像装置9によって単色画像を形成するものである。潜像担持体としては、ドラム状の感光体71を備えている。現像剤収容器10は、回転スリーブを有しておらず、収容器ケーシングの開口を通して、トナー担持ローラ30の周面の一部が現像剤収容器10の第2収容室内に入り込んでいる。現像剤収容器10は、カスケードを利用してトナー担持ローラ30の表面上に薄いトナー層を形成する。トナー担持ローラ30へのトナー転移率が第1実施形態に比べて低下するが、その分、トナー担持ローラ30の回転速度を高くすることにより、第1実施形態と同様のトナー供給性能を発揮させることが可能である。
[第4変形例]
図17は、第4変形例に係るプリンタを示す概略構成図である。図示のプリンタの現像装置9は、現像剤収容器の代わりに、トナー収容器18を有しており、この中にトナーを収容している。トナー収容器18のケーシングには、開口が設けられており、この開口を通してトナー担持ローラ30の周面の一部がトナー収容器18内に入り込んでいる。トナー収容器18内においては、容器内のトナーがトナー担持ローラ30の表面に載っている。トナー担持ローラ30が回転すると、トナー担持ローラ30の表面上に薄いトナー層が形成される。トナー収容器18内においては、トナー担持ローラ30の表面上に十分量のトナーを載せるように、回転可能なアジテータ19がトナーをトナー担持ローラ30の表面に向けて搬送している。トナー担持ローラ30の表面上に形成された薄いトナー層は、ローラの回転に伴ってトナー収容器18の外に出るのに先立って、メータリングブレード8によって層厚が規制される。
次に、本発明を適用した第2実施形態のプリンタについて説明する。なお、以下に特筆しない限り、第2実施形態に係るプリンタの構成は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態に係るプリンタにおいては、Y,M,C,K用のトナー担持ローラをそれぞれ備えているが、これらトナー担持ローラは、第1実施形態とは異なり、回転不能に固定されている。トナー担持ローラの周面上に担持されているトナーは、周面上を右回りあるいは左回りの一方向に繰り返しホッピングするようになっている。
図22は、第2実施形態に係るプリンタのY用のトナー担持ローラにおけるローラ部40Yを示す拡大断面図である。同図において、絶縁性材料からなるローラ基体41Yの周面の全域には、最下位電極層51Yが一様な厚みで被覆されている。また、この最下位電極層51Yの上には、絶縁性材料からなる絶縁層52Yが一様な厚みで積層されている。更に、この絶縁層52Yの上には、中位電極層53Yが積層されている。この中位電極層53Yは、繰り返しのホッピングによるトナーの移動方向に並ぶ複数の開口a3を有しており、これら開口a3は、トナーの移動方向と直交する移動直交方向に延在する矩形状の形状になっている。図紙面に直交する方向に延在しているのである。これら開口a3の延在方向(長手方向)の長さは、感光ベルトの幅方向における潜像担持可能領域と同等以上になっている。
中位電極層53Yにおける開口間箇所の上や、開口a3の中には、絶縁性材料からなる絶縁層54Yが積層されている。また、この絶縁層54Yの上には、最上位電極層55Yが積層されている。この最上位電極層55Yも、中位電極層53Yと同様に、繰り返しのホッピングによるトナーの移動方向に並ぶ複数の開口a4を有しており、これら開口a4も、トナーの移動方向と直交する移動直交方向に延在する矩形状の形状になっている開口a4の延在方向(長手方向)の長さは、中位電極層53Yの開口a3と同じである。
最上位電極層55Yにおける開口間箇所の上や、開口a4の中には、第1実施形態と同様の表面層45Yが積層されている。
最上位電極層55Yの複数の開口a4における短手方向(トナー移動方向)の長さは、中位電極層53Yの開口a3における短手方向の約2倍になっている。また、最上位電極層55Yの開口a4の数は、中位電極層53Yの開口a3の数と同じになっている。そして、最上位電極層55Yの複数の開口a4と、中位電極層53Yの複数の開口a3とは、互いに1対1の関係で積層方向に対向するようになっており、積層方向の投影像では最上位電極層55Yの開口a4の短手方向長さの約半分が、中位電極層53Yのほぼ全領域に重なっている。
ローラ部40Yを表面側から透視すると、最上位電極層55Yの開口a4と中位電極層53Yの開口a3とが互いに対向している領域において、それら開口を通して最下位電極層51Yの短冊状(矩形状)の対向開口直下箇所S1を眺めることになる。また、この対向開口直下箇所S1における開口短手方向の脇において、最上位電極層55Yの開口a4を通して、中位電極層53Yの短冊状の開口直下箇所S2を眺めることになる。また、この開口直下箇所S2における開口短手方向の脇において、最上位電極層55Yの開口間箇所S3を眺めることになる。中位電極層53Yの短冊状の開口直下箇所S2や、最下位電極層51Yの短冊状の対向開口直下箇所S1は、従来の現像装置における短冊状の電極と同様のサイズになっている。
最下位電極層51Y,中位電極層53Y,最上位電極層55Yには、互いにVppが同じであり且つ位相ずれしたA相パルス電圧,B相パルス電圧,C相パルス電圧が印加される。すると、ローラ部40Yの表面上において、最下位電極層51Yの対向開口直下箇所S1の真上に存在するトナー粒子Tが、図中点線矢印のようにホッピングする。そして、中位電極層53Yの開口直下箇所S2の真上に移動する。次いで、開口直下箇所S2の真上からホッピングして、最上位電極層55Yの開口間箇所S3の真上に移動した後、更にホッピングして、最下位電極層51Yの対向開口直下箇所S1の真上に移動する。このような一連のホッピングの繰り返しにより、トナー粒子Tは、図中右側から左側に移動していき、やがて現像領域に到達する。
複数の開口を設ける必要のない最下位電極層51Yについては、第1実施形態に係るプリンタの第1電極層と同様に、ローラ部40Yの表面のほぼ全域に渡って存在する大面積の電極層とすることが可能である。このため、最下位電極層51Yにおいて、部分的な損傷が生じたとしても、その損傷箇所を除く領域では、損傷が生じていない場合と同様にトナーホッピング性能を良好に維持する。これにより、最下位電極層51Yの部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることができる。
中位電極層53Yにおいては、自らの開口a3における延在方向(長手方向)の両脇にそれぞれ非開口箇所が存在している。これらの非開口箇所は、何れも繰り返しのホッピングによるトナーの移動方向に延在しており、何れか一方の非開口箇所は、トナーの移動方向に並んでいる複数の開口直下箇所S2に対して、それぞれ開口延在方向の一端側から繋がっている。また、もう一方の非開口箇所は、複数の開口直下箇所S2に対して、開口延在方向の他端側から繋がっている。このような中位電極層53Yでは、従来の短冊状の電極と同様の機能を有する複数の開口直下箇所S2のうち、何れか1つが部分的な損傷によって短手方向に破断したとしても、その開口直下箇所S2に対しては、破断箇所を境にして、開口延在方向の両側からそれぞれ電圧が供給される。よって、中位電極層53Yにおいて、何れか1つの開口直下箇所S2が破断しても、その開口直下箇所S2は、破断していない場合と同様にトナーホッピング性能を良好に維持する。これにより、中位電極層53Yの部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることもできる。
最上位電極層55Yにおいては、中位電極層53Yと同様の理由により、従来の短冊状の電極と同様の機能を有する複数の開口間箇所S3のうち、何れか1つが部分的な損傷によって短手方向に破断したとしても、その開口間箇所S3に対しては、破断箇所を境にして、長手方向の両側からそれぞれ電圧が供給される。よって、最上位電極層55Yにおいて、何れか1つの開口間箇所S3が破断しても、その開口間箇所S3は、破断していない場合と同様にトナーホッピング性能を良好に維持する。これにより、最上位電極層55Yの部分的な損傷に起因する現像不良の発生を抑えることもできる。
なお、最上位電極層55Yと最下位電極層51Yとの間に、2層以上の中位電極層を設け、各電極層にそれぞれ互いに位相ずれしたパルス電圧を印加してもよい。この場合、各電極層において、上層から下層に向かう順で開口の短手方向の長さを徐々に小さくしていき、全ての電極層の開口を対向させればよい。
以上、第1実施形態に係るプリンタにおいては、絶縁性材料からなる絶縁層43Yを第1電極層42Yと第2電極層44Yとの間に設けているので、絶縁層43Yによって両電極層の絶縁性を確保することができる。
また、第1実施形態に係るプリンタにおいては、トナー担持体として、回転によって無端移動可能な周面を設けたトナー担持ローラ、を用いている。かかる構成では、トナーの一定方向へのホッピングによらずに、トナー担持体の表面移動によってトナーを現像領域まで搬送することができる。
また、第1実施形態に係るプリンタにおいては、複数の電極層として、開口を具備していない第1電極層42Yと、複数の開口a1を具備する第2電極層44Yとの2つを設けている。かかる構成では、それら2つの電極層間でトナーをホッピングによって往復移動させることができる。
また、第1変形例に係るプリンタにおいては、第1電極層42Yにおける、トナー担持ローラ周面の無端移動方向に直交する方向であるX方向の一端部を、周面方向に延在する無端状の形状にし、第2電極層44Yにおける、X方向の他端部を、周面方向に延在する無端状の形状にし、且つ、その一端部に接触しながら第1電極層42Yに電圧を導く第1接点電極と、その他端部に接触しながら第2電極層44Yに電圧を導く第2接点電極とを設けている。かかる構成では、トナー担持ローラの軸部材を介することなく、それぞれの電極層にパルス電圧を印加することができる。
また、第1実施形態に係るプリンタにおいては、トナー担持体として、回転可能な円柱状の形状のものであって、且つ第1電極層42Yにおける軸線方向(X方向)の一端部に接触する金属製の第1フランジ31Yと、これに一体的に形成されて軸受けに回転自在に支持される金属製の第1軸部材32Yと、第2電極層44Yにおける軸線方向の他端部に接触する金属製の第2フランジ34Yと、これに一体的に形成されて軸受けに回転自在に支持される金属製の第2軸部材35Yとを設けたものを用いている。かかる構成では、第1軸部材32Yを回転自在に支持する軸受けを介して、第1電極層42YにA相パルス電圧を印加することができる。また、第2軸部材35Yを回転自在に支持する軸受けを介して、第2電極層44YにB相パルス電圧を印加することができる。
第1電極層42Yと第2電極層44Yとにそれぞれ供給するための、位相ずれした周期的なパルス電圧を発生させる電源80を設けている。かかる構成では、何れか一方の電極層にだけパルス電圧を印加し、他方の電極層に対しては直流電圧(又は接地)を印加する構成に比べて、より低いVppのパルス電圧でトナーをホッピングさせることができる。
また、第1実施形態に係るプリンタにおいては、第2電極層44Yとして、複数の正多角形の開口a1をマトリクス状に並べたハニカム構造のものを設けている。かかる構成では、それぞれの開口a1の間に形成される複数の開口間箇所の開口間サイズが互いに同じになる。これにより、開口間サイズが異なることによるホッピング性能のバラツキを回避することができる。
また、第1実施形態に係るプリンタにおいては、第1電極層42Yと第2電極層44Yとの電位差の最大値をVmax[V]で示し、且つ、第2電極層44Yにおける、正多角形の開口a1と、開口間箇所とのピッチをp[μm]で示した場合に、Vmax/p>1の関係を具備させているので、トナー担持ローラの表面上において安定したフレアを確実に形成することができる。
また、第1実施形態に係るプリンタにおいては、トナー担持ローラ30Yの表面に、トナーとの摩擦によってトナーに対して正規帯電極性の電荷を与えることができる材料からなる表面層45Yを設けている。かかる構成では、ホッピングするトナーとの摺擦に伴って表面層45Yがトナーに対して正規帯電極性とは逆極性の電荷を与えてしまうことによるホッピング不良の発生を回避することができる。
また、第1実施形態に係るプリンタにおいては、第1電極層42Yに供給するためのA相パルス電圧と、第2電極層44Yに供給するためのB相パルス電圧との和を、パルス電圧の位相にかかわらず、感光ベルトの潜像電位(画像部電位)と地肌部電位(非画像部電位)との間の値にするように、電源80を構成している。かかる構成では、トナー担持ローラ30Yの表面上でホッピングしたトナーを、両パルス電圧の和と、潜像電位との電位差によって静電潜像に確実に付着させることができる。更には、両パルス電圧の和と、地肌部電位との電位差により、トナーの地肌部への付着(地汚れ)の発生を確実に防止することができる。
また、第1実施形態に係るプリンタにおいては、感光ベルト1に形成した複数のトナー像を転写体たる記録紙に重ね合わせて転写する転写手段としての転写ローラ4を設けているので、複数色のトナー像の重ね合わせによるカラートナー像を形成することができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタのY用のトナー担持ローラを示す斜視図。 同トナー担持ローラのローラ部を拡大して示す拡大断面図。 同ローラ部の軸線方向の一端部を拡大して示す拡大平面図。 同トナー担持ローラの各電極に印加されるパルス電圧の波形を示すグラフ。 同ローラ部の軸線方向の他端部を拡大して示す拡大平面図。 実験基板を示す断面図。 同実験基板上でのフレア状態を示す断面図。 同実験基板を用いた実験結果に基づくVmax[V]/p[μm]とフレア活性度との関を示すグラフ。 同実験基板を用いた実験結果に基づく表面層の体積抵抗率とフレア活性度との関係を示すグラフ。 実験装置の概略構成を示す断面図。 同実験装置を用いた実験結果に基づく現像ギャップと基板A上の光学濃度増加分との関係を示すグラフ。 (a)は、同ローラ部を示す縦断面図。(b)は、同トナー担持ローラを示す縦断面図。(c)は、同トナー担持ローラの第1フランジ軸部材を示す斜視図。 第2変形例に係るプリンタのY用のトナー担持ローラにおけるローラ部を拡大して示す拡大断面図。 同ローラ部の軸線方向の一端部を拡大して示す拡大平面図。 第3変形例に係るプリンタを示す概略構成図。 第4変形例に係るプリンタを示す概略構成図。 特許文献1に記載の現像装置におけるトナー搬送基板を示す平面図。 同トナー搬送基板の各電極に印加されるパルス電圧の波形を示すグラフ。 特許文献2に記載の現像装置におけるトナー担持ローラを示す平面図。 同トナー担持ローラの各電極に印加されるパルス電圧の波形を示すグラフ。 第2実施形態に係るプリンタのY用のトナー担持ローラにおけるローラ部を示す拡大断面図。
符号の説明
1:感光ベルト(潜像担持体)
4:転写ローラ(転写手段)
9Y,M,C,K:現像装置
30Y:トナー担持ローラ(トナー担持体)
31Y:第1フランジ
32Y:第1軸部材
34Y:第2フランジ
35Y:第2軸部材
42Y:第1電極層
43Y:絶縁層
44Y:第2電極層
45Y:表面層
51Y:最下位電極層
53Y:中位電極層
55Y:最上位電極層
a1、a2、a3、a4:開口
71:感光体(潜像担持体)
80:電源

Claims (12)

  1. 自らの表面上に担持したトナーをホッピングさせるトナー担持体を備え、該トナー担持体の表面上でホッピングしているトナーを、該トナー担持体の表面移動に伴って画像形成装置の潜像担持体に対向する現像領域まで搬送し、該現像領域でホッピングしたトナーを該潜像担持体上の潜像に付着させて該潜像を現像する現像装置において、
    上記トナー担持体の表面に対する法線方向に互いに重なるように積層された第1電極層と第2電極層とを設け、
    それら電極層のうち、トナー担持体の表面により近い上層の位置に存在する第2電極層に、該トナー担持体の表面移動方向と、該表面移動方向に直交する方向である移動直交方向とにそれぞれマトリクス状に独立して並ぶ複数の開口を、該移動直交方向における上記潜像担持体の潜像担持可能領域の全域に渡って設け、
    該トナー担持体の表面上のトナーを、トナー担持体表面方向における該第1電極層の全領域のうち、該第2電極層における複数の開口のそれぞれ直下に存在している複数の開口直下箇所と、第2電極層における複数の開口のそれぞれ間に存在している複数の開口間箇所との間でホッピングさせるようにしたことを特徴とする現像装置。
  2. 自らの表面上に担持したトナーを所定方向に向けて繰り返しホッピングさせるトナー担持体を備え、該トナー担持体の表面上のトナーを該所定方向に向けての繰り返しのホッピングによって画像形成装置の潜像担持体に対向する現像領域まで移動させ、該現像領域でホッピングしたトナーを該潜像担持体上の潜像に付着させて該潜像を現像する現像装置において、
    上記トナー担持体の表面に対する法線方向に互いに重なるように積層された3層以上の電極層を設け、
    それら電極層のうち、該トナー担持体の表面に最も近い最上層の位置に存在する最上位電極層、及び、該トナー担持体の表面から最も離れた最下層の位置に存在する最下位電極層と該最上位電極層との間に存在する中位電極層に、それぞれ、該トナー担持体の表面方向であって且つ上記所定方向と直交する方向に延在する開口を、該所定方向に並べて複数設け、
    互いに積層方向に対向している最上位電極層開口及び中位電極層開口の直下に存在している最下位電極層箇所である対向開口直下箇所と、該中位電極層における開口間箇所であって且つ該最上位電極層の開口の直下に存在している箇所でもある開口直下箇所との間でトナーをホッピングさせ、該中位電極層の該開口直下箇所と、該最上位電極層における自らの開口の間の箇所である開口間箇所との間でトナーをホッピングさせ、且つ、該最上位電極層の開口間箇所と、該最下位電極層の該対向開口直下箇所との間でトナーをホッピングさせることで、該トナー担持体の表面上でトナーを上記所定方向に移動させるようにしたことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は2の現像装置において、
    絶縁性材料からなる絶縁層を、上記第1電極層と上記第2電極層との間の層として設けるか、あるいは、上記最上位電極層と上記中位電極層との間の層、及び該中位電極層と上記最下位電極層との間の層としてそれぞれ設けるかしたことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1の現像装置において、
    上記第1電極層における、トナー担持体周面の無端移動方向に直交する方向の一端部を、周面方向に延在する無端状の形状にし、
    上記第2電極層における、トナー担持体周面の無端移動方向に直交する方向の他端部を、周面方向に延在する無端状の形状にし、
    且つ、該一端部に接触しながら該第1電極層に電圧を導く第1接点電極と、該他端部に接触しながら該第2電極層に電圧を導く第2接点電極とを設けたことを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1の現像装置において、
    上記トナー担持体として、回転可能な筒状又は円柱状の形状のものであって、且つ上記第1電極層におけるトナー担持体軸線方向の一端部に接触する金属製の第1フランジと、該第1フランジに一体的に形成されて軸受けに回転自在に支持される第1軸部材と、上記第2電極層におけるトナー担持体軸線方向の他端部に接触する金属製の第2フランジと、該第2フランジに一体的に形成されて軸受けに回転自在に支持される第2軸部材とを設けたものを用いたことを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1、4又は5の現像装置において、
    上記第1電極層と上記第2電極層とにそれぞれ供給するための、位相ずれした周期的なパルス電圧を発生させる電源を設けたことを特徴とする現像装置。
  7. 請求項6の現像装置において、
    上記第2電極層として、複数の正多角形の上記開口をマトリクス状に並べたハニカム構造のものを設けたことを特徴とする現像装置。
  8. 請求項7の現像装置において、
    上記第1電極層と上記第2電極層との電位差の最大値をVmax[V]で示し、且つ、該第2電極層における、正多角形の上記開口と、開口間箇所とのピッチをp[μm]で示した場合に、
    Vmax/p>1
    の関係を具備させたことを特徴とする現像装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかの現像装置において、
    上記トナー担持体の表面に、トナーとの摩擦によってトナーに対して正規帯電極性の電荷を与えることができる材料からなる表面層を設けたことを特徴とする現像装置。
  10. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
    上記現像手段として、請求項1乃至9の何れかの現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10の画像形成装置において、
    上記現像手段として、請求項1、4、5、6、7又は8の現像装置を用い、且つ、上記第1電極層に供給するためのパルス電圧と、上記第2電極層に供給するためのパルス電圧との和を、パルス電圧の位相にかかわらず、上記潜像担持体の画像部電位と非画像部電位との間の値にするように、上記電源を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項10又は11の画像形成装置において、
    上記潜像担持体に形成した複数のトナー像を転写体に重ね合わせて転写する転写手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
JP2007285751A 2007-11-02 2007-11-02 現像装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP5081585B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007285751A JP5081585B2 (ja) 2007-11-02 2007-11-02 現像装置及び画像形成装置
US12/261,302 US7920812B2 (en) 2007-11-02 2008-10-30 Development device and image forming apparatus that uses this device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007285751A JP5081585B2 (ja) 2007-11-02 2007-11-02 現像装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009115872A JP2009115872A (ja) 2009-05-28
JP5081585B2 true JP5081585B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=40623827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007285751A Expired - Fee Related JP5081585B2 (ja) 2007-11-02 2007-11-02 現像装置及び画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7920812B2 (ja)
JP (1) JP5081585B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010026333A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ
JP5435336B2 (ja) * 2008-12-15 2014-03-05 株式会社リコー 現像剤担持体、現像装置、画像形成装置及びプロセスユニット
JP5360548B2 (ja) 2009-01-22 2013-12-04 株式会社リコー 作像装置及び画像形成装置
JP5590503B2 (ja) * 2009-06-25 2014-09-17 株式会社リコー 現像装置及び画像形成装置
JP5455022B2 (ja) * 2009-09-18 2014-03-26 株式会社リコー 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP5585095B2 (ja) * 2009-10-23 2014-09-10 株式会社リコー 現像剤担持体の製造方法
JP5477710B2 (ja) * 2010-01-26 2014-04-23 株式会社リコー 現像装置及び画像形成装置
JP2011180364A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Ricoh Co Ltd 現像剤担持体の製造方法、現像剤担持体、現像装置及び画像形成装置
JP5590440B2 (ja) * 2010-03-03 2014-09-17 株式会社リコー 現像装置、画像形成装置及びプロセスユニット
JP5545101B2 (ja) * 2010-03-17 2014-07-09 株式会社リコー 画像形成装置
US9158228B2 (en) 2011-09-16 2015-10-13 Ricoh Company, Ltd. Development device and image forming apparatus incorporating same
JP2013171137A (ja) 2012-02-20 2013-09-02 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US9008556B2 (en) 2012-03-15 2015-04-14 Ricoh Company, Ltd. Development device and image forming apparatus and process unit incorporating same

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59181372A (ja) * 1983-03-31 1984-10-15 Toshiba Corp 現像装置
US5742884A (en) * 1996-05-15 1998-04-21 Xerox Corporation Hybrid scavengeless development using a rigid porous planar electrode member
JP2001139144A (ja) * 1999-11-12 2001-05-22 Canon Inc 粉体搬送装置及び画像形成装置
JP2002341656A (ja) 2001-03-15 2002-11-29 Ricoh Co Ltd 静電搬送装置、現像装置及び画像形成装置
JP2003084504A (ja) 2001-07-06 2003-03-19 Ricoh Co Ltd 現像方法及び現像装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ
JP2003084566A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Ricoh Co Ltd 静電搬送装置
JP4143423B2 (ja) * 2003-01-15 2008-09-03 シャープ株式会社 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2005345494A (ja) 2004-05-31 2005-12-15 Ricoh Co Ltd 現像装置およびプロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP4550501B2 (ja) 2004-07-15 2010-09-22 株式会社リコー 画像形成装置
US7340204B2 (en) 2004-10-25 2008-03-04 Ricoh Company, Ltd. Color image forming apparatus and process cartridge therefor
JP2006251101A (ja) 2005-03-09 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US7526238B2 (en) 2005-03-16 2009-04-28 Ricoh Company, Ltd. Developing device, process cartridge and image forming apparatus moving toner particles by a phase-shifting electric field
US7672604B2 (en) 2005-03-16 2010-03-02 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and image forming method using electrostatic transport and hopping
JP2006308804A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US7412190B2 (en) 2005-06-13 2008-08-12 Ricoh Company, Ltd. Developing apparatus, process cartridge, and image forming apparatus
JP4819424B2 (ja) 2005-07-11 2011-11-24 株式会社リコー 画像形成装置
JP4819426B2 (ja) 2005-07-12 2011-11-24 株式会社リコー 画像形成装置
JP2007133387A (ja) * 2005-10-13 2007-05-31 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP2007133376A (ja) 2005-10-13 2007-05-31 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
US7725056B2 (en) 2006-01-10 2010-05-25 Ricoh Co., Ltd. Triboelectric charging device and field assisted toner transporter
JP4810447B2 (ja) 2006-03-09 2011-11-09 株式会社リコー 画像形成装置
JP4800229B2 (ja) 2006-04-17 2011-10-26 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4698503B2 (ja) 2006-06-27 2011-06-08 株式会社リコー 現像装置及びこれを備える画像形成装置
US7783235B2 (en) 2006-10-13 2010-08-24 Ricoh Company, Ltd. Hopping toner development apparatus and image formation apparatus
US20080089723A1 (en) 2006-10-13 2008-04-17 Takeo Tsukamoto Development apparatus and an image formation apparatus
JP2008233382A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Brother Ind Ltd 現像剤搬送装置及び画像形成装置
US8050601B2 (en) * 2008-01-24 2011-11-01 Xerox Corporation Smart donor rolls using individually addressable piezoelectric actuators

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009115872A (ja) 2009-05-28
US20090123193A1 (en) 2009-05-14
US7920812B2 (en) 2011-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5081585B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5081424B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4800229B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US7702265B2 (en) Developing unit and image forming apparatus
JP2007133376A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2007133387A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2009036929A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2009025431A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2012058601A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2010026333A (ja) 現像装置、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ
JP2007322716A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP5008941B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5114717B2 (ja) 画像形成装置
JP5107174B2 (ja) 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP5483142B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2010020185A (ja) 現像剤担持体、現像装置及び画像形成装置
JP2009204632A (ja) トナー担持体、現像装置及び画像形成装置
JP5348533B2 (ja) 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2007133390A (ja) 現像装置及び画像形成装置
US7899372B2 (en) Developing device and image forming apparatus
JP2009069736A (ja) 画像形成装置
JP5477710B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5294068B2 (ja) 画像形成装置
JP5124388B2 (ja) 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2008129479A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5081585

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees