JP5071760B2 - ポリエステル系樹脂発泡粒子およびその発泡成形方法 - Google Patents
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Description
使用量が0.01部以下であるとカルボン酸末端の封止効果が無く、10部以上になれば改質剤のブリードアウトによる外観の悪化として不利な結果が生じる。
第2の特徴は、発泡粒子の嵩密度が0.01以上0.3以下であることを特徴とする発泡粒子(請求項2)である。
この嵩密度が0.01以上0.3以下という範囲は、発泡粒子を型内成形という、いわゆる二次成形をする場合の、成形品の密度、強度などに微妙に影響をするから、最適な発泡粒子の嵩密度を調整することが、適正な成形品を製造することになり、この嵩密度が0.01以上0.3以下の範囲が重要な値である。
ある。
第4の特徴は、不活性ガスが二酸化炭素である発泡粒子である(請求項5)。
第6の特徴は、揮発性の不活性ガスを粉末又はペレットに30〜60kgf/cm 2 Gで圧入しながら30〜180分間熟成してから開放することを特徴とする発泡粒子の製造方法(請求項6)である。
不活性ガスとしては、窒素、二酸化炭素などが使用されるが、取り扱い上の便宜性を考慮すれば、大部分が窒素ガスである大気も使用できる。
第7の特徴は、発泡粒子の嵩密度が0.01以上0.3以下であることを特徴とする発泡粒子の製造方法(請求項7)である。
第8の特徴は、発泡粒子を型内成形した成形体(請求項8)である。この型内成形とは、予め高倍率に発泡した発泡粒子を型内容積より多めの量を型内へ投入して、縮小融着する方法もあるだろうが、比較的低発泡倍率の発泡粒子を型内容積より少なめの量を型内へ投入して、次いで二次発泡させる方法のいずれも実施態様に含まれる。
本発明の脂肪族ポリエステルとは、ジオール単位(即ち、ジオール又はその誘導体から形成される構成単位)と、ジカルボン酸単位(即ち、ジカルボン酸又はその誘導体から形成される構成単位)とを必須の構成単位とし、重縮合反応により製造されるものである。ここで、ジオール単位及びジカルボン酸単位については、それぞれ本発明の効果を著しく損なわない限り任意である。
ジオール単位としては、下記式(I)で表わされるジオール又はその誘導体(以下適宜、ジオール及びその誘導体を「ジオール成分」という)から形成されるものが好ましく、ジカルボン酸単位としては下記式(II)で表わされるジカルボン酸又はその誘導体(以下適宜、ジカルボン酸及びその誘導体を「ジカルボン酸成分」という。)から形成されるものが好ましい。
式(I)において、R1は、鎖中に酸素原子を有していてもよい2価の脂肪族炭化水素基を表わす。
また、R1は、鎖状脂肪族炭化水素基であってもよく、脂環式炭化水素基であってもよい。さらに、分岐鎖を有していてもよく、有していなくてもよい。
上記式(I)で表されるジオール及びその誘導体の具体例としては、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が好適に挙げられる。中でも、得られる脂肪族ポリエステルの物性の面から、特に1,4−ブタンジオールまたは1,4−ブタンジオールの混合物が好ましい。
また、p及びp’は、それぞれ独立に、1〜3の整数を表わす。
さらに、q及びq’は、それぞれ0以上の整数を表わす。但し、qとq’とが同時に0であることは無く、一方が0の場合、他方は2以上の整数である。
次に、式(II)で表わされるジカルボン酸について説明する。
式(II)において、R2は、2価の脂肪族炭化水素基を表わし、nは0又は1を表わす。また、R2は、鎖状脂肪族炭化水素基であってもよく、脂環式炭化水素基であってもよい。さらに、R2は、分岐鎖を有していてもよい。
ただし、R2が鎖状脂肪族炭化水素基である場合、R2としては、−(CH2)m−で表わされる2価の鎖状脂肪族炭化水素基であることが好ましい。なお、mは通常1以上、また、通常10以下、好ましくは6以下の整数である。
また、R2が脂環式炭化水素基である場合、R2の炭素数は、通常3以上、好ましくは4以上、また、通常10以下、好ましくは8以下である。
さらに、本発明に好適な脂肪族ポリエステルには、生分解性、材料特性を変える目的で、上記のジオール単位及びジカルボン酸単位の他の構成単位を含有させるようにしてもよい。
ジオール単位及びジカルボン酸単位の他の構成単位としては、例えば、脂肪族オキシカルボン酸単位が挙げられる。この脂肪族オキシカルボン酸単位としては、分子中に1個の水酸基とカルボン酸基を有する脂肪族オキシカルボン酸及びその誘導体(以下適宜、「脂肪族オキシカルボン酸成分」という)により形成される構成単位であれば特に限定は無く、環状のものも、鎖状のものも使用できる。
ラクトン類の具体例としては、ε−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、エナントラクトン等のラクトン;4−メチルカプロラクトン、2,2,4−トリメチルカプロラクトン、3,3,5−トリメチルカプロラクトン等のメチル化ラクトンなどが挙げられる。
さらに、これらの化合物に光学異性体が存在する場合には、D体、L体、またはラセミ体のいずれでもよく、形態としては固体、液体、または水溶液であってもよい。
また、これら脂肪族オキシカルボン酸成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
さらに、本発明に好適な脂肪族ポリエステルにおいては、3官能基以上を有する多官能成分単位として、3官能以上の脂肪族多価アルコール単位、脂肪族多価カルボン酸単位及び脂肪族多価オキシカルボン酸単位からなる群から選ばれる少なくとも一種の単位を存在させることにより、その脂肪族ポリエステルの発泡粒子を用いて得られる型内発泡成形体の収縮を抑制することができ、好ましい。この収縮抑制の理由は明らかではないが、3官能以上の化合物を用いることによる脂肪族ポリエステルの溶融張力の向上が影響しているものと思われる。なお、多官能成分単位は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
また、ポリオールの数平均分子量は200以上が好ましい。200未満であると物性改良効果が小さいからである。更に好ましくは、500以上、最も好ましくは1000以上が好ましい。なお、ポリオールの数平均分子量は、水酸基価から算出される。
このようなポリオールを本発明に用いて好適な脂肪族ポリエステル中に導入することによって、重合速度の加速や溶融粘度、溶融張力の向上が達成され、成形加工性が向上する。また、型内発泡成形体の適度な柔軟性、靱性の向上を達成することが可能である。
さらに、多官能成分単位を形成する4官能の脂肪族多価カルボン酸単位の具体例としては、シクロペンタンテトラカルボン酸又はその無水物等から形成される構成単位が挙げられる。
コハク酸を用いたポリエステルとしては、コハク酸−エチレングリコールのポリエステル、コハク酸−1,3−プロパンジールのポリエステル、コハク酸−1、2プロパンジオールのポリエステル、コハク酸−1,4−ブタンジオールのポリエステル、コハク酸−1,5−ペンタンジオールのポリエステル、コハク酸−1,6−ヘキサンジオールのポリエステル、コハク酸−1,4−シクロヘキサンジオールのポリエステル、及びコハク酸−1,4−シクロヘキサンジメタノールのポリエステルなどが例示できる。
同様に、マロン酸、グルタル酸、アゼライン酸、セバシン酸、へプタン二酸、オクタン二酸、ノナン二酸、デカン二酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカンニ酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、オクタデカン二酸、エイコサン二酸、マレイン酸、フマル酸、1,6−シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸等の通常、炭素数が2以上48以下の鎖状或いは脂環式ジカルボン酸と、ジオールの組み合わせのポリエステルが任意に製造することができる。
具体的にそのポリエステルの態様を示すと、2官能のオキシカルボン酸として乳酸を用いると、例えば、ジカルボン酸としてコハク酸を用いたポリエステルとしては、コハク酸−エチレングリコール−乳酸のポリエステル、コハク酸−1,3−プロパンジール−乳酸のポリエステル、コハク酸−1、2プロパンジオール−乳酸のポリエステル、コハク酸−1,4−ブタンジオール−乳酸のポリエステル、コハク酸−1,5−ペンタンジオール−乳酸のポリエステル、コハク酸−1,6−ヘキサンジオール−乳酸のポリエステル、コハク酸−1,4−シクロヘキサンジオール−乳酸のポリエステル、及びコハク酸−1,4−シクロヘキサンジメタノール−乳酸のポリエステルなどが例示できる。
共重合成分の3官能以上の多価アルコールとしてペンタエリスリトールを用いると、例えば、ジカルボン酸としてコハク酸を用いたポリエステルの場合には、コハク酸−エチレングリコール−ペンタエリスリトールのポリエステル、コハク酸−1,3−プロパンジール−ペンタエリスリトールのポリエステル、コハク酸−1、2プロパンジオール−ペンタエリスリトールのポリエステル、コハク酸−1,4−ブタンジオール−ペンタエリスリトールのポリエステル、コハク酸−1,5−ペンタンジオール−ペンタエリスリトールのポリエステル、コハク酸−1,6−ヘキサンジオール−ペンタエリスリトールのポリエステル、コハク酸−1,4−シクロヘキサンジオール−ペンタエリスリトールのポリエステル、及びコハク酸−1,4−シクロヘキサンジメタノール−ペンタエリスリトールのポリエステルなどが例示できる。
3官能以上の多価アルコールを任意に変えて、所望の共重合ポリエステルが製造できる。これらの共重合ポリエステルを鎖延長(カップリング)した高分子量のポリエステルも本発明のポリエステルの範疇に属する。
3官能以上の多価カルボン酸またはその無水物としては、具体的には、プロパントリカルボン酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、シクロペンタテトラカルボン酸無水物等が挙げられ、単独でも、二種以上の混合物として使用することもできる。
勿論、更に2官能のオキシカルボン酸との組み合わせで、例えば、コハク酸−1,4−ブタンジオール−リンゴ酸−乳酸の共重合ポリエステル、コハク酸−アジピン酸−1,4−ブタンジオール−リンゴ酸−乳酸の共重合ポリエステル、コハク酸−1,4−ブタンジオール−リンゴ酸−酒石酸−乳酸の共重合ポリエステル、コハク酸−アジピン酸−1,4−ブタンジオール−リンゴ酸−酒石酸−乳酸の共重合ポリエステル、コハク酸−1,4−ブタンジオール−リンゴ酸−クエン酸−乳酸の共重合ポリエステル、コハク酸−アジピン酸−1,4−ブタンジオール−リンゴ酸−クエン酸−乳酸の共重合ポリエステルとなる。
このように、上記に列挙した各脂肪族ポリエステル反応成分を任意に組み合わせて、所望の脂肪族ポリエステルを製造することができる。
脂肪族ポリエステルの製造方法は、ポリエステルの製造に関する公知の方法が採用できる。また、この際の重縮合反応は、従来から採用されている適切な条件を設定することができ、特に制限されない。また、通常は、エステル化反応を進行させた後、減圧操作を行なうことによってさらに重合度を高めることができる。
例えば脂肪族オキシカルボン酸を反応系に導入する時期及び方法は、ジオール成分とジカルボン酸成分との重縮合反応以前であれば特に限定されず、例えば、(1)あらかじめ触媒を脂肪族オキシカルボン酸溶液に溶解させた状態で混合する方法、(2)原料仕込み時触媒を系に導入すると同時に混合する方法、などが挙げられる。
また、多官能成分単位を形成する化合物の導入時期は、重合初期の他のモノマーやオリゴマーと同時に仕込むようにしてもよく、または、エステル交換反応後、減圧を開始する前に仕込むようにしてもよいが、他のモノマーやオリゴマーと同時に仕込むほうが工程の簡略化の点で好ましい。
また、本発明の目的を損なわない限り、他の触媒の併用を妨げない。なお、触媒は1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
ただし、ジカルボン酸成分とジオール成分とのエステル化反応及び/又はエステル交換反応の反応温度は、下限が通常150℃以上、好ましくは180℃以上、上限が通常260℃以下、好ましくは250℃以下である。また、反応雰囲気は、通常、窒素、アルゴン等の不活性雰囲気下である。さらに、反応圧力は、通常、常圧〜10kPaであるが、中でも常圧が好ましい。また、反応時間は、下限が通常1時間以上であり、上限が通常10時間以下、好ましくは4時間以下である。
また、市販の脂肪族ポリエステル樹脂として、GS−Pla AZ91TN(三菱化学(株)製)、GS−Pla AD92WN(三菱化学(株)製)、ビオノーレ#1001(昭和高分子(株)製)として入手できるものも使用できる。
本発明の発泡粒子は、改質剤(カルボキシル基反応性改質剤)を含有する。改質剤は、生分解性樹脂がその炭素鎖の末端に有するカルボキシル基(カルボキシ末端)を封止することが可能な化合物であれば任意のものを用いることができ、例えば、ポリマーのカルボキシル末端の封止剤として用いられているものを任意に用いることができる。この改質剤を用いることにより、耐加水分解性を向上させることができる。より具体的には、本発明で言う改質剤とは脂肪族ポリエステルの末端カルボキシル基(R−COOH)をカルボジイミド基(−N=C=N−)が反応することにより、カルバモイル基(−NH−C(OOC−R)=N−)となるような化合物を言い、カルボン酸を変性することである。
(カルボジイミド化合物)
カルボジイミド化合物は、分子中に1個以上のカルボジイミド基を有する化合物(ポリカルボジイミド化合物を含む)であり、このようなカルボジイミド化合物は、例えば、触媒として有機リン系化合物又は有機金属化合物を用いて、イソシアネート化合物を70℃以上の温度で、無溶媒又は不活性溶媒中で脱炭酸縮合反応させることにより合成することができる。
本発明においては、ポリカルボジイミド化合物を用いる場合、その重合度は、下限が通常2以上、好ましくは4以上であり、上限が通常40以下、好ましくは、30以下である。重合度が低いと、脂肪族ポリエステル樹脂粒子製造時にカルボジイミド化合物が揮散し効果が低くなる傾向がある。一方、重合度が大きすぎると組成物中における分散性が不十分となり、均一な発泡特性が得られないことがある。
また、イソシアネート化合物としては、例えば、シクロヘキシルイソシアネート、n−ブチルイソシアネート、フェニルイソシアネート、2,6ージイソプロピルフェニルイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイノシアネート、イソホロンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、2,4,6−トリイソプロピルペニルジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
さらに、エポキシド化合物としては、o-フェノールフェニルグリシジルエーテル、ブチルフェニルグリシジルエーテル、レゾルシングリシジルエーテル、ヒドロキノングリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールグリシジルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、N−グリシジルフタルイミド、テレフタル酸ジグリシジルエステル、ビスフェノールA型エポキシ樹脂および/またはノボラック型エポキシ樹脂、エチレン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。この他、グリシジルエステル化合物、グリシジルアミン化合物、グリシジルイミド化合物、脂環式エポキシ化合物等のエポキシ化合物なども、改質剤として挙げられる。
また、オキサゾリン化合物としては、2,2’−m−フェニレンビス(2−オキサゾリン)、2,2’−p−フェニレンビス(2−オキサゾリン)等が挙げられる。
また、上記の使用量の範囲内において、改質剤は、定量的にポリエステル酸末端を封止する量を加えれば良いが、長期安定性や発泡粒子製造時における発泡剤含浸工程における加水分解抑制効果と溶融張力向上効果とを発現するためには、ポリエステル末端に対して改質剤を過剰に存在させることが望ましい。なお、ここで改質剤を過剰に存在させるとは、基材樹脂(即ち、生分解性樹脂及び適宜使用されるその他の樹脂)の酸価を定量的に封鎖できる量以上に改質剤を加えることをいう。
本発明の発泡粒子に改質剤を含有させる具体的な方法に制限は無いが、通常は、生分解性樹脂を含む基材樹脂粒子を製造する何れかの工程において、生分解性樹脂と改質剤とを混合して、発泡粒子に改質剤を含有させるようにする。例えば、生分解性樹脂を二軸混練機等で溶融混練する時に改質剤を同時に練り込んでもよいし、また、溶融している生分解性樹脂系に改質剤を混合させてもよい。なお、ここでいう基材樹脂粒子は、本発明の発泡粒子を製造する際に作製されるもので、この基材樹脂粒子を発泡させることにより本発明の発泡粒子が得られるようになっている。
マスターバッチ中の改質剤の含有量に制限は無いが、通常は1重量%以上、また、通常45重量%以下、好ましくは40重量%以下、より好ましくは35重量%以下である。改質剤の含有量が少なすぎると、マスターバッチとして使用するには適切でなく、また含有量が多すぎると、ゲル化が進行しやすくなる傾向がある。
マスターバッチとして採用される樹脂は特に限定されず、カルボジイミドを含有する市販マスターバッチでもよいが、使用する生分解性樹脂と同様の樹脂を用いて製造されたマスターバッチが好ましい。
本発明の発泡粒子は、核剤を含有する。核剤は、本発明の発泡粒子の製造時に基材樹脂粒子を発泡させるときに核となり気泡径の調節等の目的で用いられるものであり、本発明の効果を著しく損なわないものであれば任意のものを用いることができ、無機系核剤および有機系核剤のいずれをも使用することができる。
なお、これらの核剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
本発明の発泡粒子には、本発明の効果を著しく損なわない範囲で、上記の生分解性樹脂、改質剤及び核剤以外の成分を含有させるようにしてもよい。
例えば、上記の生分解性樹脂以外の樹脂を含有させるようにしてもよく、また、その他の添加剤を含有させるようにしてもよい。
本発明の発泡粒子が含有するその他の樹脂としては、例えば、ポリカプロラクタム、ポリ乳酸、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、液晶ポリマー等の芳香族系ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、SEBS(ポリスチレン−block−ポリ(エチレン−co−ブチレン)−block−ポリスチレン)、SEPS、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン9、ナイロン11、ナイロン13ナイロン4、ナイロン4−6、ナイロン5−6、ナイロン12・ナイロン10−12、アラミド等のポリアミド系樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル等のアクリル樹脂、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ1,3−プロパンジオール、ポリテトラメレングリコール、変性ポリフェニレンエーテル等のポリエーテル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂等とのグラフト共重合体、ブロック共重合体、マルチブロック共重合体、ランダム共重合体なども挙げられる。また、これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
本発明の発泡粒子が含有する添加剤に制限は無いが、例えば、酸化防止剤等の熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤(耐光剤)、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤、離型剤、防曇剤、結晶核剤、可塑剤、着色剤、充填剤、相溶化剤、難燃剤等が挙げられる。
特に、熱安定剤、光安定剤、帯電防止剤、相溶化剤、結晶核剤、充填剤の何れか1種類以上の使用剤を10ppm以上含むことが好ましい。なお、本明細書において「ppm」とは、重量を基準とした比率を表わす。
可塑剤は、本発明の効果を著しく損なわない限り任意のものを用いることができる。その具体例としては、脂肪族モノカルボン酸又はジカルボン酸のアルキルエステル、芳香族モノカルボン酸又はジカルボン酸のアルキルエステル、ジペンタエルスリトールのエステル化物、ポリブタジエン水添加物又はその末端変性物、エポキシ化大豆油などが挙げられる。
さらに、可塑剤の使用量は本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、通常1重量%以上、好ましくは3重量%以上、また、通常50重量%以下、好ましくは20重量%以下である。この範囲の下限を下回ると可塑化効果が小さく十分な柔軟性が得られなくなる虞があり、上限を上回ると組成物の耐熱性が劣ったり、可塑剤のブリードアウトが生じたりする虞がある。
熱安定剤は、本発明の効果を著しく損なわない限り任意のものを用いることができる。その具体例としては、BHT、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、3,3’,3”,5,5’,5”−ヘキサ−tert−ブチル−a,a’,a”−(メシチレン−2,4,6−トリイル)トリ−p−クレゾール、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリス[(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−キシリル)メチル]−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H、3H,5H)−トリオン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H、3H,5H)−トリオン、カルシウムジエチルビス[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ホスホネート、ビス(2,2’−ジヒドロキシ−3,3’−ジ−tert−ブチル−5,5’−ジメチルフェニル)エタン、N,N’−ヘキサン−1,6−ジイルビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオンアミド等のヒンダードフェノール系熱安定剤、トリデシルホスファイト、ジフェニルデシルホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)[1,1−ビフェニル]−4,4’―ジイルビスホスフォナイト、ビス[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−6−メチルフェニル]エチルエステル亜りん酸、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジファスファイト等のリン系熱安定剤、3−ヒドロキシ−5,7−ジ−tert−ブチル−フラン−2−オンとキシレンの反応性生物等のラクトン系熱安定剤、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート等の硫黄系酸化防止剤などが挙げられる。
さらに、熱安定剤の使用量は本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、生分解性樹脂に対して、通常100ppm以上、好ましくは200ppm以上、また、通常5重量部以下、好ましくは1重量部以下、より好ましくは0.5重量部以下である。この範囲の下限を下回ると熱安定剤の効果が小さくなる虞があり、上限を上回ると製造費が高くなりすぎたり、熱安定剤のブリードアウトが生じたりする虞がある。
耐光剤は、本発明の効果を著しく損なわない限り任意のものを用いることができる。その具体例としては、デカンニ酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステル、1,1−ジメチルエチルヒドロペルオキシドとオクタンの反応性生物、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ブチルマロネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、メチル1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]−4−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドトキシフェニル)プロピオニルオキシ]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ポリ[[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]等のヒンダードアミン系安定剤が挙げられる。
紫外線吸収剤は、本発明の効果を著しく損なわない限り任意のものを用いることができる。その具体例としては例えば、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]フェノール等が挙げられる。
また、紫外線吸収剤の使用量も本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、通常100ppm以上、好ましくは200ppm以上、また、通常5重量%以下、好ましくは2重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下である。この範囲の下限を下回ると紫外線吸収剤の効果が小さくなる虞があり、上限を上回ると製造費が高くなりすぎたり、組成物の耐熱性が劣ったり、紫外線吸収剤のブリードアウトが生じたりする虞がある。
相溶化剤は、本発明の効果を著しく損なわない限り任意のものを用いることができる。その具体例としては、脂肪族ポリエステルの末端または主鎖に、エステル基、カルボン酸無水物、アミド基、エーテル基、シアノ基、不飽和炭化水素基、エポキシ基、アクリル基、メタクリル基、芳香族炭化水素基などを反応させたものが挙げられる。
また、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、SEBS、SEPS、ポリスチレン、ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン12、ポリアセタール樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル等のアクリル樹脂、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ1,3−プロパンジオール、ポリテトラメレングリコールのポリマー分子の末端または側鎖に、水酸基、カルボキシル基、エステル基、アルキル基、アルキレン基と反応可能な官能基を有するポリマーなども挙げられる。
充填剤としては、本発明の効果を著しく損なわない限り任意のものを用いることができる。その例としては、滑剤やワックス類、着色するための顔料、耐熱性や剛性を高めるフィラー、さらに発泡成形安定剤などが挙げられる。
さらに、充填剤の使用量は本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、生分解性樹脂100重量部に対して、通常0.01重量部以上、好ましくは0.1重量部以上、より好ましくは1重量部以上、また、通常50重量部以下、好ましくは30重量部以下、より好ましくは10重量部以下である。この範囲の下限を下回ると添加効果が小さくなる虞があり、上限を上回ると発泡特性を悪化させる虞がある。
さらに、上記のように、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤、離型剤、防曇剤、結晶核剤、着色剤、難燃剤などを添加剤として用いてもよい。これらはいずれも、本発明の効果を著しく損なわない限り任意のものを用いることができ、また、その使用量も、本発明の効果を著しく損なわない限り任意である。さらに、これらの添加剤はいずれも、1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
ただし、帯電防止剤及び結晶核剤は、それぞれ、生分解性樹脂に対して、通常100ppm以上、好ましくは200ppm以上、また、通常5重量部以下、好ましくは1重量部以下、より好ましくは0.5重量部以下用いるようにすることが望ましい。この範囲の下限を下回ると添加効果が小さくなる虞があり、上限を上回ると製造費が高くなりすぎたり、組成物の耐熱性が劣ったり、添加剤のブリードアウトが生じたりする虞がある。
本発明の揮発性発泡剤としては、脂肪族ポリエステル樹脂の燃焼を促進するようなものではなく、環境に優しく、しかも取り扱いが比較的安全で、容易な身近なものが推奨される。例えば、二酸化炭素、窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスや圧縮空気を選定したことにある。特に二酸化炭素、窒素などが好ましく、より好ましくは二酸化炭素である。その理由としては樹脂に対する溶解度が高いためである。揮発性発泡剤である二酸化炭素の使用量は、発泡倍率などの事情を考慮してきめる。通常は加圧容器に30〜60kgf/cm2G程度あればよい。窒素が大部分である空気を使用できるが、約20%程度酸素が存在する影響も考慮して決める。発泡倍率は、発泡成形品の強度、気泡の均一性という発泡材料の品質などにも影響するから、生産現場で留意して調整するような事項である。また、これらのガスは単独でも用いて良いが任意の割合で2種以上のガスを用いて良い。例えば、二酸化炭素と圧縮空気などの組み合わせがある。
脂肪族ポリエステル樹脂に、改質剤、核剤などの所望の添加剤を配合した樹脂組成物を通常の溶融押出機を用いて押し出したストランドを、ペレタイザーを用いて、ペレット、または粒子を成形する。これ以外にも慣用の成形方法で、ビーズ、粉末、微粉末のような所定の大きさの樹脂粒子を任意に製造する。通常は、5〜0.5mm程度の範囲に入る粒子であることが好ましい。しかし、その後の発泡成形を考えれば、不活性の揮発性発泡剤の浸漬を考慮して、ペレットサイズは8〜0.01mm程度であるが、最大長径および最小短径の寸法が1〜3mm程度の範囲内に入る程度のペレットが理想的である。ペレットサイズが大きすぎると、発泡剤の浸漬に時間を要することになり、さらに不均一になることもある。
本発明の発泡粒子とは特開平6−248106号公報に記載の発泡性粒子とは異にするものである。一般的な発泡性粒子とはポリスチレン樹脂に低分子有機化合物に代表される発泡剤を含浸させた物を言い、常温常圧下においても発泡性粒子として存在することができる。前述の特許公報は脂肪族ポリエステルの発泡性粒子について記載されており、上記特許は低分子系の有機溶剤を使用し、発泡剤を含浸させた発泡性粒子を特徴とするものである。本発明では揮発性発泡剤である二酸化炭素を使用し、含浸させる工程を含むが常温常圧下においては発泡剤として用いた二酸化炭素が含まれていないものである。
脂肪族ポリエステル樹脂に、核剤などの所望の添加剤を配合した樹脂組成物を通常の溶融押出機を用いて押し出したストランドを、ペレタイザーを用いて、ペレット、または粒子を成形する。これ以外にも慣用の成形方法で、ビーズ、粉末、微粉末のような所定の大きさの樹脂粒子を任意に製造する。通常は、0.01〜8mm程度の範囲、好ましくは0.1〜5mm程度であることが好ましい。しかし、その後の発泡成形を考えれば、不活性の揮発性発泡剤の浸漬を考慮して、最大長径および最小短径の寸法が1〜3mm程度の範囲内に入る程度のペレットが理想的である。粒子の寸法が0.01mmと小さすぎると発泡の程度が正確に定量できないし、8mm以上と大きすぎると、発泡剤の浸漬が難しくなり、均一な発泡体ができにくい。
さらに、融着防止剤の使用量も本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、基材樹脂粒子100重量部に対し、通常0.01重量部〜10重量部である。
さらに、分散助剤の使用量も本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、基材樹脂粒子100重量部に対し、通常は0.001〜5重量部とすることが好ましい。
さらに加圧時間とは、樹脂、温度および撹拌条件を考慮して決めるが、30〜180分程度、好ましくは30〜60分程度熟成すれば足りる。その発泡予備工程を経た後、発泡工程として内容物の突発的な粒子の飛散や水の過沸騰などを防止することに配慮して、100℃以下に、好ましくは90〜98℃程度に温度を下げて、オートクレーブの一端を解放して、樹脂粒子を常温(約25℃)常圧(約1気圧)に放出すれば、発泡粒子が成形できる。この発泡または膨張が、放出と同時に瞬時に行われるので、一種の爆発的な発泡工程という説明もできる。この発泡粒子の嵩密度が0.01以上0.6以下、好ましくは0.01〜0.3程度が好ましい。通常はこのような発泡粒子を予備発泡粒子と呼ぶこともできる。発泡性粒子の放出温度および放出下の環境温度を常温温度以上に或いは常温以下にした温度条件、或いは環境圧力を調節すれば、発泡粒子の発泡倍率を1.5〜40倍、好ましくは3〜30倍程度に制御することができる。発泡粒子の嵩密度が0.01以上0.6以下、好ましくは0.01〜0.3程度が好ましいということは、爆発的な発泡は工程においても、段落0157に示すような、いわゆる最大気泡較差(Dmax)mmが非常に少ない、いわゆる均一寸法の気泡構造を有する発泡粒子となることである。
発泡粒子の嵩密度が0.01以下では、気泡の存在が希薄であり、発泡粒子としての認識ができなくなる。一方、0.6以上、好ましくは0.3以上になると、異常に気泡の寸法が大きい、いわゆる特異気泡の存在が見られるようになり、最も信頼値の高い発泡粒子の嵩密度の最大値は0.3である。このような発泡粒子を型内成形した成形体とすれば、特異気泡の異常な発泡により成形体の部分的な強度低下を防止できるばかりでなく、特に非透水性、気密性を目的とした成形体を成形する場合には、部分的に漏水などがない信頼性の高い非連通気泡の成形体を容易に製造することができる。また、目的により連通気泡の成形体を製造する場合においても、発泡倍率などの調整により、偏りのない均一な連通気泡の成形体を製造することができるために、上記発泡粒子の嵩密度の範囲は、技術的に臨界性のある有意な範囲である。
さらに、脂肪族ポリエステル樹脂粒子は、最終的に成形型に充填し加熱成形する熱成形材料として適するように、ゲル化させることができる。ゲル化のための方法は本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、通常は、架橋剤及び架橋助剤を用いて脂肪族ポリエステル樹脂粒子中の成分を架橋させるようにする。その方法は任意であるが溶融押出機によって製造する樹脂粒子を製造する際に、架橋剤や架橋助剤とともに混合し、架橋体を得ても良いし、樹脂粒子を発泡剤の含浸させる前の工程において混合し、加熱し、架橋体を製造してもよい。
架橋剤は、脂肪族ポリエステル樹脂粒子の架橋が可能な限り任意であるが、通常は、有機過酸化物を用いる。架橋剤として使用できる有機過酸化物の具体例としては、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド;ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート等のパーオキシジカーボネート;t−ブチルパーオキシイソブチレート等のパーオキシエステルなどが挙げられる。なお、架橋剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で用いてもよい。
なお、架橋助剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組合せ及び比率で併用してもよい。
分散媒に制限は無く、架橋が可能な限り任意のものを用いることができる。例えば、水、エチレングリコール、メタノール、エタノールなどが挙げられる。なお、分散媒は1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。さらに、溶媒として水を用いる場合、上記の熱水加熱処理工程において、加熱時に水中に架橋剤及び架橋助剤を共存させて、同時に架橋を行なうようにしても良い。
含浸時の含浸温度に制限は無く任意である。好適な含浸温度は、脂肪族ポリエステル樹脂の種類により異なり一義的に決めることは困難であるが、架橋剤の20時間の半減期を与える温度から5時間の半減期を与える温度までの範囲とすることが好ましい。
また、これに関連し、使用する分散媒として、溶存酸素濃度が通常9.5mg/L以下、好ましくは8.5mg/L以下のものが望ましい。
なお、発泡粒子のゲル分率は、分散媒中において、架橋剤の存在下で脂肪族ポリエステル樹脂粒子をゲル化処理する際の、そのゲル化条件等により調節することができる。
本発明の実施例1の発泡粒子を参考に、その単位面積あたりの気泡の数10個程度の気泡内径(D)をランダムに測定をしてそれを解析すれば以下のとおりになる。
[ 最大気泡較差(Dmax)mm ]
測定回数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 平均
参考実施例1 2 1 3 2 3 4 4 3 2 2 2.6
参考比較例1 6 4 2 1 5 3 4 2 1 8 3.6
参考実施例1の(Dmax)mm=▏n−De▏=▏4−2.6▏=1.4
参考比較例1の(Dmax)mm=▏n−De▏=▏8−3.6▏=4.4
ということに成る。
発泡粒子の気泡構造を、統計的に解析すれば、最大気泡較差(Dmax)mmが0.1〜4程度、好ましくは0.5〜3程度、より好ましくは0.7〜2程度が好ましい。この最大気泡較差(Dmax)が狭い範囲にあるということは、極端に小さい気泡と大きい気泡が混在していないということであり、いわゆる均一な気泡構造が散在するという定量的な指標である。最大気泡較差(Dmax)mmが0.1というように小さいということは、発泡粒子の気泡径が殆ど均一サイズのものに近いということになるが、現実的には技術的に製造が困難である。一方、最大気泡較差(Dmax)mmが4より大きいといことは、大小の気泡が混在する傾向が大きいということであり、二次発泡成形において、連続気泡率(%)、圧縮強度などに影響をして、特に局部的に連続非泡部分、および圧縮強度の違う部分が偏在するという、不安定な発泡成形品になる傾向の要因になる可能性を秘めている。
発泡粒子の嵩密度の範囲は2次加工性、機械的強度や緩衝特性などにすぐれた発泡成形体を得るために任意で決められることであるが通常0,01以上、好ましくは0.05以上である。また0.1以下、より好ましくは0.3以下である。この理由は、によるものである。0.01以下の場合には、高倍率の発泡成形体が得られるものの、発泡体としての機械物性が劣る。一方0.3以上の場合には、発泡倍率が低くいため、樹脂使用量が嵩みコストメリットが得られないことと、十分な緩衝特性が得られないことにおいて支障となる。
本発明の発泡成形品は、国際規格として実用的な試験法である、好気的水系分解試験である、発泡体破片を、好気的水系における分解を、最長6月間調査した場合に、生分解度60%以上という要求をほぼ満たすものであるといえる。同様に好気的コンポスト試験、好気的土壌系分解試験において、市場の生分解性プラスチックに比較して遜色の無い微生物的な分解能を持っていることが確認された。さらに、分解性生成物が土壌や、環境に対して、人畜に悪影響を与えないという有利な点を持っているといえる。
また、発泡成形体の還元粘度保持率は、通常60%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上である。
本発明の発泡成形品は、その使用後の廃棄の工程において、発泡体を加水分解酵素の作用により、その体積を減容化し、廃棄させることができる。処理方法は公知の方法でよいが、水溶液とし排水処理場において処理することもできる。あるいは、コンポストによる堆肥化も可能で有る。
また、この酵素により加水分解をさらに進行させ、モノマーまで分解させることで、モノマー類を回収させることができる。その回収、精製方法は公知の方法を採用することができる。
発泡構造という特有の構造が、空気、水などと接触面積が大きいので、生分解には有利に働く。
用いた測定装置は、自動滴定装置(東亜ディーケーケー(株)オートタイトレーターAUT−50)であった。
試料0.5gを精秤し、ベンジルアルコール25mLが入った試験管中で195℃の加熱浴で9分間加熱し、試料を溶解させる。試料が完全に溶解したことを確認し、氷水中で30秒〜40秒冷却した後、エチルアルコール2mLを加えた。攪拌しながら、試料溶液中にpH電極を入れ、0.01N水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液(10%メタノール液)を用い電位差滴定による中和滴定を開始した。
上記滴定結果より、下記式を用いて酸価(AV値:μeq/g)を計算した。
[数1]
A:測定滴定値(mL)
B:ブランク測定値(mL)
F:0.01N水酸化ナトリウムのベンジルアルコール液の力価
W:試料重量(g)
実施例及び比較例で得られた試料(樹脂)を、フェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン(1:1重量比)中、30℃、溶液濃度0.5g/dLで測定した溶液粘度から還元粘度(ηsp/c)をもとめた。
23℃、相対湿度50%の条件下において2日間、静置した発泡粒子を使用し、1Lのメスシリンダーを用いて嵩密度(g/cm3)を求めた。
発泡粒子の加水分解性の評価は発泡粒子の加水分解前後における酸価および還元粘度の保持率として評価する。得られた発泡粒子を温度50℃、相対湿度90%の条件下に30日間静置しておき、酸価および還元粘度を測定した。さらにそれらの保持率は加水分解後の酸価または還元粘度値を脂肪族ポリエステル樹脂粒子の酸価または還元粘度値で割り、100分率で表した。
発泡粒子を250mm×300mm×50mmの金型に充填し、成形温度を120℃としてスチームで加熱して成形した。得られた型内発泡成形体は大気圧下40℃で48時間養生した。
得られた発泡粒子を次の条件下にて静置したものを金型成形に用い、発泡粒子の成形性の評価とした。
条件Aは発泡粒子を温度25℃、相対湿度50%の条件下で1日間保置したものである。
条件Bは発泡粒子を温度50℃、相対湿度90%の条件下に14日間放置したものである。
上記2条件で得られた成形体の概観を観察し、成形性の評価とした。
◎:概観は平滑、内部には空隙がなく十分な強度がある。○:概観は平滑、内部には空隙がない。△:概観は平滑、内部に少し空隙があり、もろい。×:概観に凹凸があり、空隙が多く非常にもろい。
発泡成形体の密度(g/cm3)は23℃、相対湿度50%の条件下において2日間、静置した成形体の体積(cm3)にて成形体重量(g)を割り算することによって求めた。
<発泡成形体の酸価、還元粘度>
発泡粒子を上記に示す条件Aにて静置し、成形体としたものを測定した。
発泡粒子を上記に示す条件Aにて静置し、成形体としたものを50℃、相対湿度90%の条件下に30日間静置しておき、還元粘度を測定した。この還元粘度値を初期値で割り、100分率で表した。
得られた発泡粒子を鋭利な剃刀で切断をして、断面を倍率100倍のデジタルマイクロスコープにて観察した。
<生分解性試験>
成形体を50mm×50mm×10mmの試験片に切り出し、土壌埋没試験を5ヶ月間実施し、形状維持の有無により判定した。形状維持のできないサンプルは生分解性を良好とした。
脂肪族ポリエステルは市販品のGS−Pla AZ91TN(三菱化学(株)製)、改質剤はカルボジイミド化合物であるカルボジライトHMC−8CA(日清紡製)0.5重量部と、核剤(気泡調整剤)であるタルク(松村産業(株)製、ハイフィラー#12;平均粒径3〜4μm)0.2重量部とを表1に示した配合にて、190℃において二軸混練機にて溶融混練した後、ストランド状に押出し、次いでこのストランドを切断して、直径約1.7mm、長さ約1.9mm、1個当り約3mgの脂肪族ポリエステル樹脂粒子を得た(脂肪族ポリエステル樹脂粒子作製工程)。脂肪族ポリエステル樹脂粒子の酸価および還元粘度を表1に示した。また、表1において、改質剤の欄ではカッコ「[ ]」内の数値が、カルボジイミド化合物の使用量を表わす。
条件Aは温度25℃、相対湿度50%の条件下で1日間静置したものである。
条件Bは温度50℃、相対湿度90%の条件下に14日間静置したものである。
成形性は上記の2条件下にて静置した発泡粒子を用いて金型内にて成形体とする工程において評価した。
得られた型内発泡成形体の酸価(AV値:μeq/g))、還元粘度および嵩密度(g/cm3)は静置条件Aで得られた成形体を測定した。結果を表1に示す。
生分解性試験は土壌埋没試験を行い、5ヶ月後では発泡成形体の形状が無く、生分解性は良好であった。
実施例1の改質剤量0.5重量部を0.3重量部に変更し、それ以外は実施例1と同様にして脂肪族ポリエステル樹脂、発泡粒子および発泡成形体を得た。表1に使用した樹脂、発泡剤、改質剤およびその量、樹脂粒子、発泡粒子および成形体の酸価等の各データをまとめた。
実施例1の改質剤量0.5重量部を1重量部に変更し、それ以外は実施例1と同様にして脂肪族ポリエステル樹脂、発泡粒子および発泡成形体を得た。表1に使用した樹脂、発泡剤、改質剤およびその量、樹脂粒子、発泡粒子および成形体の酸価等の各データをまとめた。
実施例1の改質剤をカルボジライトHMC−8CAからカルボジライトLA−1(日清紡製)に変更し、それ以外は実施例1と同様にして脂肪族ポリエステル樹脂、発泡粒子および発泡成形体を得た。表1に使用した樹脂、発泡剤、改質剤およびその量、樹脂粒子、発泡粒子および成形体の酸価等の各データをまとめた。
実施例1の改質剤をカルボジライトHMC−8CAからスタバックゾールP(ラインケミー社製)に変更し、それ以外は実施例1と同様にして脂肪族ポリエステル樹脂、発泡粒子および発泡成形体を得た。表1に使用した樹脂、発泡剤、改質剤およびその量、樹脂粒子、発泡粒子および成形体の酸価等の各データをまとめた。
実施例1の改質剤をカルボジライトHMC−8CAからスタバックゾールI(ラインケミー社製)に変更し、それ以外は実施例1と同様にして脂肪族ポリエステル樹脂、発泡粒子および発泡成形体を得た。表1に使用した樹脂、発泡剤、改質剤およびその量、樹脂粒子、発泡粒子および成形体の酸価等の各データをまとめた。
参考例1の改質剤量0.5重量部を1重量部に変更し、それ以外は参考例1と同様にして脂肪族ポリエステル樹脂、発泡粒子および発泡成形体を得た。表1に使用した樹脂、発泡剤、改質剤およびその量、樹脂粒子、発泡粒子および成形体の酸価等の各データをまとめた。
実施例1の脂肪族ポリエステルをGS−Pla AZ91TN(三菱化学(株)製)から市販品のビオノーレ#1001(昭和高分子(株)製)に変更し、それ以外は実施例1と同様にして脂肪族ポリエステル樹脂、発泡粒子および発泡成形体を得た。表1に使用した樹脂、発泡剤、改質剤およびその量、樹脂粒子、発泡粒子および成形体の酸価等の各データをまとめた。
実施例1の改質剤量0.5重量部を20重量部に変更し、それ以外は実施例1と同様にして脂肪族ポリエステル樹脂、発泡粒子および発泡成形体を得た。表1に使用した樹脂、発泡剤、改質剤およびその量、樹脂粒子、発泡粒子および成形体の酸価等の各データをまとめた。基材粒子を得る際、押出し器から出るストランド表面はゲルのため荒れていた、さらに発泡粒子および成形体の還元粘度は測定時において測定溶媒に不溶部があり、測定できなかった。
実施例1の発泡粒子製造過程において発泡剤を二酸化炭素から窒素ガスに変更し、それ以外は実施例1と同様にして発泡粒子および発泡成形体を得た。
実施例1の改質剤であるカルボジライトHMC−8CAを加えずに脂肪族ポリエステル樹脂粒子を得た。それ以外は実施例1と同様にして発泡粒子および発泡成形体を得た。
実施例6の改質剤であるカルボジライトHMC−8CAを加えずに脂肪族ポリエステル樹脂粒子を得た。それ以外は実施例1と同様にして発泡粒子および発泡成形体を得た。
特開平6−248106の実施例に準じて発泡性粒子を経由する方法。
実施例2と同様にして得られた脂肪族ポリエステル樹脂粒子を使用し、特開平6−248106の実施例1と同様に発泡性粒子を得て、スチームによる予備発泡粒子を製造した。発泡性粒子は発泡剤の揮発が著しいものであり、経時により発泡剤の含浸量が変化し、発泡粒子を製造するには困難であった。また、得られた発泡粒子は、発泡倍率の低いものであった。さらに生分解性試験に供する成形体が得られず試験は実施できなかった。
特開平6−248106の実施例に準じて発泡性粒子を経由する方法。
比較例2と同様の脂肪族ポリエステル樹脂粒子を使用して特開平6−248106の実施例1と同様に発泡性粒子を得て、スチームによる予備発泡粒子を製造した。発泡性粒子は発泡剤の揮発が著しいものであり、経時により発泡剤の含浸量が変化し、発泡粒子を製造するには困難であった。また、得られた発泡粒子は、発泡倍率の低いものであった。さらに生分解性試験に供する成形体が得られず試験は実施できなかった。
Claims (8)
- 酸価が30μeq/g以下でかつ還元粘度が1.5以上の、ジオール・ジカルボン酸を主成分とする脂肪族ポリエステルと、ポリカルボジイミド基を有する改質剤とを含有し、改質剤の使用量が脂肪族ポリエステル樹脂100重量部に対して0.01重量部から10重量部を添加し、揮発性発泡剤として不活性ガスを使用することを特徴とする発泡粒子。
- 嵩密度が0.01以上0.3以下であることを特徴とする請求項1記載の発泡粒子。
- ジオール・ジカルボン酸を主成分とする脂肪族ポリエステルと、重合度が4以上30以下であるポリカルボジイミド基を有する改質剤を含有する組成物を不活性ガスで発泡させてなることを特徴とする請求項1または2に記載の発泡粒子。
- 不活性ガスが二酸化炭素であることを特徴とする請求項3に記載の発泡粒子。
- 酸価が30μeq/g以下でかつ還元粘度が1.5以上の、ジオール・ジカルボン酸を主成分とする脂肪族ポリエステルと、ポリカルボジイミド基を有する改質剤を含有する組成物の粉末またはペレットに、揮発性発泡剤として不活性ガスを高圧下に圧入し、次いで常圧下へ放出して発泡させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の発泡粒子の製造方法。
- 揮発性の不活性ガスを粉末又はペレットに30〜60kgf/cm2Gで圧入しながら30〜180分間熟成してから開放することを特徴とする請求項5に記載の発泡粒子の製造方法。
- 発泡粒子の嵩密度が0.01以上0.3以下であることを特徴とする請求項5または6に記載の発泡粒子の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の発泡粒子を型内成形した成形体。
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