JP5066833B2 - 半導体パッケージの製造方法 - Google Patents

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本発明は半導体パッケージの製造方法に関し、特に樹脂バリ除去技術を利用した半導体パッケージの製造方法に関する。
近年、半導体パッケージの小型化に伴い、その製造方法については簡素且つ確実な製造プロセスの構築が求められている。
半導体パッケージの製造においては、半導体チップとリードのボンディングが完了した後、半導体チップ及びリードを成形用金型内部に設置し、溶解した樹脂を注入し、半導体チップ及びリードをモールドで包囲することにより半導体パッケージを作製するのが一般的である。
図12は半導体パッケージの概略図である。
半導体パッケージ100は、半導体チップ110(図中の点線)の周囲がモールド120により包囲され、そのモールド120間にリード130が挿入されている。
リード130は、半導体チップ110の電極部に電気的に接続され、半導体チップ110へ電気信号を送信し、または半導体チップ110からの電気信号を取り出す機能を有する。従って、リード130の加工については、精密な加工技術が必要になる。例えば、高精度プレス加工等によって、ボンディング前にパターニングされている。
また、リード130は、製造工程において、その剛性を高めるために、隣接するリード130間に補助橋であるダイバ131が形成されている場合がある。このダイバ131は、最終的にリード130から取り除かれる。
ところで、モールド120の形成は、上下に分割された成形用金型で半導体チップ110、リード130、ダイバ131を挟持し、溶解した樹脂を成形用金型内部に流入・成形することによって行う。そして、溶解した樹脂を高圧プレスで封止して、モールド120が形成される。
図13は成形用金型が半導体チップ及びリードを挟持する状態を示す要部断面図である。
この図では、リード130部分が上金型140、下金型141で挟持された状態の断面図を示している。また、半導体チップ110は、成形用金型内部に設置されており、点線で示されている。
上述したように、モールド120は、溶解した樹脂を高圧プレスで封止することにより形成する。しかし、成形用金型内部に余分な空間があると、そこへ溶解した樹脂が回り込む場合がある。
例えば、図13に示す成形用金型内部には、上金型140、下金型141、リード130によって取り囲まれた空間部150が存在する。
このような空間部150が成形用金型内部に存在すると、成形中に空間部150に溶解した樹脂が流出し、空間部150、即ちリード130間に樹脂バリが形成する場合がある。
図14は樹脂バリが形成した状態のリード部分の断面図である。
上述したように、図13に示す空間部150に溶解した樹脂が流出した結果、リード130間に樹脂バリ160が形成している。このような樹脂バリ160がリード130間に残存すると発塵の要因になり、半導体パッケージとしての生産性が低下する。そのためモールド120の形成後に樹脂バリ160を除去する必要がある。
例えば、モールド120の形成後に、樹脂バリ160をプレスにより取り除く方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この開示例ではプレス後の樹脂バリがリード間に残存し、ウォータージェット等の洗浄が必要になる場合がある。
これに対し、打ち抜きにより樹脂バリ160を取り除く方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。この方法によれば、樹脂バリは打ち抜きによりリード間に残存しないので、後工程での洗浄が不要になる。
特開2004−158594号公報 特許第2589184号公報
しかしながら、図14に示すリード130は、予め金属製平板の打ち抜きにより作製されている。このため、リード130上部の両端は直角にはならず、打ち抜きの結果、ダレ部132を形成している。このようなダレ部132が形成すると、成形中にダレ部132上面にまで溶解した樹脂が回り込み、ダレ部132上面にも樹脂バリ160aが形成する。
このような場合、ダレ部132が形成したリード130面から樹脂バリ160を打ち抜くと、ダレ部132上面の樹脂バリ160aがダレ部132上面に残存するという問題が生じている。そのプロセスを以下に説明する。
図15〜図17は樹脂バリの打ち抜き工程を示す要部断面図である。
図15は打ち抜き前の要部断面図である。
先ず、ダレ部132上面にまで樹脂バリ160aが形成したリード130を打ち抜き台170上に設置し、樹脂バリ160上面に打ち抜きパンチ171を設置する。
図16は打ち抜き中の要部断面図である。
次に、図16の上方から下方へ向かい、打ち抜きパンチ171をリード130間に貫通させ、樹脂バリ160aを打ち抜く。このとき樹脂バリ160は、打ち抜きパンチ171によって押し出され、図16の下方に向かって除去される。
図17は打ち抜き後の要部断面図である。
前工程で樹脂バリ160は除去されたが、ダレ部132上面の樹脂バリ160aの位置は、打ち抜きパンチ171の短手方向の外側に位置するため、打ち抜きパンチ171で樹脂バリ160aの全てを除去することができない。また、高圧プレスで形成された樹脂バリ160aはダレ部132上面に強く密着している。その結果、ダレ部132上面に樹脂バリ160aが付着したまま残存する。
このように樹脂バリ160aがダレ部132上面に残存すると、その後にブラシがけ等の2次加工によって樹脂バリ160aをダレ部132上面から除去する必要があり、その結果、リード130が損傷する。リード130が損傷すると、半導体パッケージの品質が向上せず、生産性が悪くなるという問題が生じる。
また、打ち抜きパンチ171については、樹脂バリ160を切削するために、打ち抜きパンチ171をリード130間に挿入した際のクリアランスの確保が常時必要になる。その結果、半導体パッケージを製造する際の生産性が向上しないという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、品質が良好になり、生産性が向上する半導体パッケージの製造方法を提供することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために、リードの打ち抜き形成時に主面にダレ部が形成された前記リードを成形用金型に挟持し、前記成形用金型の内部に溶解した樹脂を流入し、半導体パッケージを形成する半導体パッケージの製造方法において、前記成型用金型と前記ダレ部を含む前記リード、前記リードを連結するダイバに囲まれた空間部に生じる樹脂バリの前記主面側の表面に凹部を形成し、流入した前記樹脂が硬化した後に、前記空間部の前記樹脂バリを、打ち抜きにより前記凹部が形成された側から反対側に押圧して歪曲させて除去することを特徴とする半導体パッケージの製造方法が提供される。
この半導体パッケージの製造方法により、半導体パッケージを形成する半導体パッケージの製造方法において、リードの打ち抜き形成時に主面にダレ部が形成されたリードは成形用金型に挟持され、成形用金型の内部に溶解した樹脂が流入され、成型用金型とダレ部を含むリード、リードを連結するダイバに囲まれた空間部に生じる樹脂バリの主面側の表面に凹部が形成され、流入した樹脂が硬化した後に、空間部の樹脂バリが打ち抜きにより凹部が形成された側から反対側に押圧されて歪曲して除去される。
また、本発明では、上記課題を解決するために、リードの打ち抜き形成時に主面にダレ部が形成された前記リードを成形用金型に挟持し、前記成形用金型の内部に溶解した樹脂を流入し、半導体パッケージを形成する半導体パッケージの製造方法において、前記成型用金型と前記ダレ部を含む前記リード、前記リードを連結するダイバに囲まれた空間部に生じる樹脂バリの前記主面の反対側の表面に凹部を形成し、流入した前記樹脂が硬化した後に、前記空間部の前記樹脂バリを、打ち抜きにより前記主面側から前記凹部が形成された側に押圧して歪曲させて前記凹部から裂いて除去することを特徴とする半導体パッケージの製造方法が提供される。
この半導体パッケージの製造方法により、半導体パッケージを形成する半導体パッケージの製造方法において、リードの打ち抜き形成時に主面にダレ部が形成されたリードは成形用金型に挟持され、成形用金型の内部に溶解した樹脂が流入され、成型用金型とダレ部を含むリード、リードを連結するダイバに囲まれた空間部に生じる樹脂バリの主面の反対側の表面に凹部が形成され、流入した樹脂が硬化した後に、空間部の樹脂バリが、打ち抜きにより主面側から凹部が形成された側に押圧されて歪曲して凹部から裂かれて除去される。
本発明では、半導体パッケージを形成する半導体パッケージの製造方法において、リードの打ち抜き形成時に主面にダレ部が形成されたリードを成形用金型に挟持し、成形用金型の内部に溶解した樹脂を流入し、成型用金型とダレ部を含むリード、リードを連結するダイバに囲まれた空間部に生じる樹脂バリの主面側の表面に凹部を形成し、流入した樹脂が硬化した後に、空間部の樹脂バリを打ち抜きにより凹部が形成された側から反対側に押圧して歪曲させて除去するようにした。
また、本発明では、半導体パッケージを形成する半導体パッケージの製造方法において、リードの打ち抜き形成時に主面にダレ部が形成されたリードを成形用金型に挟持し、成形用金型の内部に溶解した樹脂を流入し、成型用金型とダレ部を含むリード、リードを連結するダイバに囲まれた空間部に生じる樹脂バリの主面の反対側の表面に凹部を形成し、流入した樹脂が硬化した後に、空間部の樹脂バリを、打ち抜きにより主面側から凹部が形成された側に押圧して歪曲させて凹部から裂いて除去するようにした。
これらにより、半導体パッケージの製造方法において、その生産性が向上し、そのような方法によって製造された半導体パッケージの品質が良好になる。
以下、本発明の実施形態の概要を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は樹脂バリ除去工程の基本原理を示すフロー図である。
先ず、半導体パッケージを構成する所定の部材を成形用金型に挟持する。この際、リード間に形成される樹脂バリ表面に凹部を形成するため、予め成形用金型に凸状の部分を形成しておく(ステップS0)。樹脂バリ表面に形成される凹部は、反対面に貫通しない。
次に、半導体チップの電極部とリードをボンディングした後、半導体チップ及びリードを成形用金型内部に設置する(ステップS1)。次いで、溶解した樹脂を成形用金型内部に流入し(ステップS2)、成形加工により樹脂を硬化させ、モールドを形成する。この際、樹脂バリに凹部が形成される(ステップS3)。そして、凹部が形成した樹脂バリを打ち抜きパンチで打ち抜く(ステップS4)。そして、半導体パッケージが完成する。
このような半導体パッケージの製造工程によれば、樹脂バリの除去を確実且つ簡素に行うことができる。また、打ち抜きパンチをリード間に挿入した際の微狭なクリアランスの確保が不要になる。その結果、半導体パッケージの品質、生産性が向上する。
次に、樹脂バリ除去工程の具体例を図1に示すフローと共に図面を参照しながら説明する。
最初に、半導体パッケージのリード間に樹脂バリが生成される工程から説明する。
図2は成形用金型が半導体チップ及びリードを挟持する工程を示す要部断面図である。
先ず、成形用金型の上金型30には、予め凸状の部分である凸部50が形成されている(ステップS0)。
次に、半導体チップ10、リード20とのボンディングが終了した後に、これらを成形用金型内部に配置する。そして、リード20を上金型30、下金型31で挟持する(ステップS1)。
半導体チップ10は、成形用金型内部に設置されており、点線で示している。ここでのリード20の寸法は、例えば、厚みが0.3mmであり、隣接するリード間の距離が1.5mmであり、ピッチが2.54mmである。
また、成形用金型内部には、上金型30、下金型31、リード20及びリード20を連結するダイバ(不図示)によって四方が取り囲まれる空間部40が形成される。
上述したように上金型30には凸部50が設けられており、凸部50を空間部40の上側から空間部40の一部に突出させている。
そして、半導体チップ10、リード20を上金型30、下金型31に挟持させた状態で、溶解した樹脂、例えば熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を成形用金型内部に流入する(ステップS2)。
図3は樹脂バリ生成工程を示す要部図である。
図3(A)は樹脂バリが生成された半導体パッケージの要部図である。
半導体パッケージ1は、半導体チップ10(図の点線)の上下をモールド60により封止され、モールド60からはリード20が導出されている。リード20は、モールド60内部で半導体チップ10の電極部と電気的に接続されている。
モールド60から外に導出されたリード20の中途には、リード20の剛性を高めるためのダイバ21が形成されている。
上述したように、図2に示す上金型30、下金型31、リード20及びダイバ21によって取り囲まれる空間部40には、溶解した樹脂が流出する。
樹脂が硬化した後、図3(A)に示すモールド60、リード20及びダイバ21によって取り囲まれた部分には、樹脂バリ70が生成する(ステップS3)。
図3(B)は樹脂バリが生成されたリード部の断面図である。この図は、図3(A)のB−Bの位置に対応している。
樹脂バリ70は、リード20間に生成され、その上面に凹部51が形成されている。この凹部51は、図2に示す上金型30の凸部50に対応して形成されたものである。即ち、凹部51は、リード20を打ち抜き形成する際に生じるダレ部22の在る面に形成されている。
ここでの凹部51の断面形状は矩形状である。凹部51の寸法は例えば、深さが0.2mmで、幅が0.9mmである。尚、樹脂バリ70は、リード20のダレ部22上面にまで回り込み、樹脂バリ70aがダレ部22上面に生成している。
図3(C)は樹脂バリが生成されたダイバ及びモールド部の断面図である。この図は、図3(A)のC−Cの位置に対応している。
樹脂バリ70は、ダイバ21とモールド60間に生成され、その上面に凹部51が形成されている。この凹部51は、図2に示す上金型30の凸部50に対応して形成されたものである。
ここでの凹部51の断面形状は矩形状である。凹部51の寸法は、例えば、深さが0.2mmで、幅が0.8mmである。尚、樹脂バリ70は、ダイバ21のダレ部22上面にまで回り込み、樹脂バリ70bがダレ部22上面に生成している。
即ち、凹部51の形状は、深さ0.2mm、縦幅0.9mm、横幅0.8mmの直方体状に凹部を形成している。
次に、この凹部51を形成した樹脂バリ70を半導体パッケージ1から打ち抜きにより取り除く工程について説明する。
図4〜図6は樹脂バリの打ち抜き工程を示す要部断面図である。
図4は打ち抜き前の工程を示す要部断面図である。
リード20部分を打ち抜き台80上に設置し、樹脂バリ70上に、打ち抜きパンチ81を設置する(ステップS4)。
ここで、樹脂バリ70の凹部51が形成された面と打ち抜きパンチ81は対向させる。即ち、打ち抜きパンチ81は、樹脂バリ70の凹部51が形成された面から挿入させる。
尚、ここでの打ち抜きパンチ81の幅は、凹部51の幅(0.9mm)よりも大きく、リード20間(1.3mm)、ダイバ21−モールド60間(1.0mm)の距離以下であればよい。従って、打ち抜きパンチ81をリード20間に挿入した際の微狭なクリアランス(10〜100μm)は設けない。即ち、図中のAは、打ち抜きパンチ81の幅が凹部51の幅よりも大きく、リード20間、ダイバ21−モールド60間の距離以下であるように調整する。このように、打ち抜きパンチ81の短手方向の幅は、凹部51の開口部より大きく、図2に示す空間部40の平面形状より小さくなるように調整する。
図5は打ち抜き開始の工程を示す要部断面図である。
打ち抜きパンチ81を樹脂バリ70に押圧し、樹脂バリ70の打ち抜きを開始する。
ここで、樹脂バリ70には凹部51が形成されている。従って、樹脂バリ70の容積は凹部51が形成されていないときに比べ、凹部51部分の容積だけ減少している。その結果、樹脂バリ70の形状的な剛性は樹脂バリ70に凹部51が形成されていないときに比べ低下している。
このような樹脂バリ70の凹部51が形成されている面から、打ち抜きパンチ81で樹脂バリ70を押圧すると、図に示すように樹脂バリ70全体が押圧されることにより、一旦歪曲する。
図6は打ち抜き中の工程を示す要部断面図である。
図6の上方から下方へ打ち抜きパンチ81をリード20間に挿入し、樹脂バリ70の打ち抜きをする。
上述したように、樹脂バリ70全体が打ち抜きパンチ81による押圧により一旦歪曲する。樹脂バリ70全体が歪曲すると、ダレ部22に付着していた樹脂バリ70aがダレ部22から剥離しやすくなり、打ち抜き中にダレ部22に付着していた樹脂バリ70aが樹脂バリ70の中心方向に向かって引き込まれるように共に移動する。
図7は打ち抜き後の工程を示す要部断面図である。
打ち抜きパンチ81を貫通させ、樹脂バリ70をリード20から除去する(ステップS5)。ここで、ダレ部22上面の樹脂バリ70aは、樹脂バリ70と共に、一体となってリード20間から除去される。即ち、ダレ部22に付着した樹脂バリ70aは、打ち抜きにより残存することはなく、樹脂バリ70として一体となってリード20間から除去することができる。
尚、図3に示すダイバ21のダレ部22に付着した樹脂バリ70bについても、本実施形態の打ち抜きにより残存することはなく、樹脂バリ70として一体となってダイバ21−モールド60間から除去することができる。
そして、ダイバ21をリード20から除去し、半導体パッケージ1が完成する。
このような方法によれば、リード及びダイバのダレ部上面に形成した樹脂バリが打ち抜き後にダレ部上面に残ることはない。その結果、その後のブラシがけ等の2次加工が不要になり、リードの損傷を防止することができる。
また、打ち抜きパンチをリード間に挿入した際の微狭なクリアランスの確保が不要になり、クリアランスの管理等の無駄な工程を省くことができる。
即ち、上記の実施例によれば、半導体パッケージの品質、半導体パッケージの製造工程における生産性が向上する。
尚、上記の説明では、凹部の形状の断面を矩形状としたが、その断面形状は矩形状以外のものであってよい。例えば、図2に示す凸部50の形状を変えることにより半円状、多角状、U字状にしてもよい。また、V字状になるように凹部の側面にテーパを形成してもよい。
また、図3の説明では矩形状の凹部の寸法の一例として、深さ0.2mm、縦幅0.9mm、横幅0.8mmとしたが、特にこれらの寸法に限定する必要はない。例えば、深さが0.1mm以上、0.3mm未満であり、リード間距離1.3mmに対し、その縦幅が0.1mm以上0.9mm未満、ダイバ−モールド間距離1.0mmに対し、その横幅が0.1mm以上0.8mm未満でもよい。
ここで、樹脂バリに形成させる凹部の数については、特に一つに限らない。即ち、樹脂バリに形成させる凹部の数については、樹脂バリ表面に少なくとも一つ形成させればよい。
図8は樹脂バリに形成する凹部が2条の溝状である状態を説明する要部断面模式図である。
この図では、一例として凹部52の断面形状をV字状とし、凹部52は、リード20を打ち抜き形成する際に生じるダレ部22の在る面の、リード20間に2条の溝状に形成され状態を示している。そして、樹脂バリ71は、凹部52が形成された側から打ち抜きによって除去される。
打ち抜きの際には、打ち抜きパンチ82を用い、その位置については2条の溝間を押圧させることで、樹脂バリ71を除去する。このときの打ち抜きパンチ82の短手方向の幅は、2条の溝間の距離より小さくさせる。
このように、樹脂バリ71に形成させる凹部52の数を複数形成させることにより、樹脂バリ71の形状的な剛性は樹脂バリ71に凹部52が形成されていないときに比べ低下し、ダレ部22に付着した樹脂バリ71aは、打ち抜きにより残存することはなく、樹脂バリ71として一体となってリード20間から除去される。
例えば、リード間距離が1.3mm以上に幅広くなる場合には、複数個の凹部を形成させることで、ダレ部22に付着した樹脂バリ71aは、打ち抜きにより残存することはなく、樹脂バリ71として一体となってリード20間から除去される。
尚、このような複数の凹部52を形成させた場合の凹部52の断面形状は、V字状に限らず、それぞれを半円状、多角状、U字状にしてもよい。
また、樹脂バリ上面に形成した凹部は、その上面だけに限らず、その下面に凹部を形成してもよい。その結果、打ち抜く方向によらず、確実に樹脂バリを剥離することができる。
図9〜図11は樹脂バリ下面に凹部を形成させた樹脂バリの打ち抜き工程を示す要部断面図である。
図9は下面に凹部を形成させた樹脂バリの打ち抜き前の工程を示す要部断面図である。
リード20部分を打ち抜き台80上に設置し、樹脂バリ72上に、打ち抜きパンチ83を設置する。
ここで、凹部53は、リード20間の中央に溝状に形成され、リード20を打ち抜き形成する際に生じるダレ部22の在る面とは反対の面に形成されている。
尚、打ち抜きパンチ83の短手方向の幅は、凹部53の開口部より大きく、図2に示す空間部40の平面形状より小さくなるように調整する。
図10は下面に凹部を形成させた樹脂バリの打ち抜き中の工程を示す要部断面図である。
図10の上方から下方へ打ち抜きパンチ83をリード20間に挿入し、凹部53が形成されていない側から打ち抜きによって樹脂バリ72の打ち抜きをする。
ここで、樹脂バリ72全体が打ち抜きパンチ83による押圧により一旦歪曲する。樹脂バリ72全体が歪曲すると、凹部53に亀裂が生じ、ダレ部22に付着していた樹脂バリ72aがダレ部22から剥離しやすくなる。そして、打ち抜き中にダレ部22に付着していた樹脂バリ72aが樹脂バリ72に向かって引き込まれるように共に移動する。
図11は下面に凹部を形成させた樹脂バリの打ち抜き後の工程を示す要部断面図である。
打ち抜きパンチ83を貫通させ、樹脂バリ72をリード20から除去する。ここで、ダレ部22上面の樹脂バリ72aは、樹脂バリ72と共に、一体となってリード20間から除去される。即ち、ダレ部22に付着した樹脂バリ72aは、打ち抜きにより残存することはなく、樹脂バリ72として一体となってリード20間から除去することができる。
このように、樹脂バリを打ち抜く際に、凹部を形成させた結果、凹部を形成させていないときに比べ、形状的な剛性が低下し、樹脂バリが打ち抜きパンチによる押圧により容易に剥離する程度に、少なくとも樹脂バリ上面または樹脂バリ下面に、所定の凹部が形成されていればよい。
これにより、半導体パッケージの製造方法において、その生産性が向上し、そのような方法によって製造された半導体パッケージの品質が良好になる。
樹脂バリ除去工程の基本原理を示すフロー図である。 成形用金型が半導体チップ及びリードを挟持する工程を示す要部断面図である。 樹脂バリ生成工程を示す要部図であり、(A)は樹脂バリが生成された半導体パッケージの要部図であり、(B)は樹脂バリが生成されたリード部の断面図であり、(C)は樹脂バリが生成されたダイバ及びモールド部の断面図である。 打ち抜き前の工程を示す要部断面図である。 打ち抜き開始の工程を示す要部断面図である。 打ち抜き中の工程を示す要部断面図である。 打ち抜き後の工程を示す要部断面図である。 樹脂バリに形成する凹部が2条の溝状である状態を説明する要部断面模式図である。 下面に凹部を形成させた樹脂バリの打ち抜き前の工程を示す要部断面図である。 下面に凹部を形成させた樹脂バリの打ち抜き中の工程を示す要部断面図である。 下面に凹部を形成させた樹脂バリの打ち抜き後の工程を示す要部断面図である。 半導体パッケージの概略図である。 成形用金型が半導体チップ及びリードを挟持する状態を示す要部断面図である。 樹脂バリが形成した状態のリード部分の断面図である。 打ち抜き前の要部断面図である。 打ち抜き中の要部断面図である。 打ち抜き後の要部断面図である。
符号の説明
1、100 半導体パッケージ
10、110 半導体チップ
20、130 リード
21、131 ダイバ
22、132 ダレ部
30、140 上金型
31、141 下金型
40、150 空間部
50 凸部
51、52、53 凹部
60、120 モールド
70、70a、70b、71、71a、72、72a、160、160a 樹脂バリ
80、170 打ち抜き台
81、82、83、171 打ち抜きパンチ

Claims (10)

  1. リードの打ち抜き形成時に主面にダレ部が形成された前記リードを成形用金型に挟持し、前記成形用金型の内部に溶解した樹脂を流入し、半導体パッケージを形成する半導体パッケージの製造方法において、
    前記成型用金型と前記ダレ部を含む前記リード、前記リードを連結するダイバに囲まれた空間部に生じる樹脂バリの前記主面側の表面に凹部を形成し、
    流入した前記樹脂が硬化した後に、前記空間部の前記樹脂バリを、打ち抜きにより前記凹部が形成された側から反対側に押圧して歪曲させて除去することを特徴とする半導体パッケージの製造方法。
  2. 前記樹脂バリの打ち抜きには、打ち抜きパンチを用い、前記打ち抜きパンチは、前記凹部の開口部より大きく、前記空間部の平面形状より小さいことを特徴とする請求項1記載の半導体パッケージの製造方法。
  3. 前記凹部は、前記リード間に2条の溝状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体パッケージの製造方法。
  4. 前記樹脂バリの打ち抜きには、打ち抜きパンチを用い、前記打ち抜きパンチは、前記2条の溝間を押圧することを特徴とする請求項3記載の半導体パッケージの製造方法。
  5. リードの打ち抜き形成時に主面にダレ部が形成された前記リードを成形用金型に挟持し、前記成形用金型の内部に溶解した樹脂を流入し、半導体パッケージを形成する半導体パッケージの製造方法において、
    前記成型用金型と前記ダレ部を含む前記リード、前記リードを連結するダイバに囲まれた空間部に生じる樹脂バリの前記主面の反対側の表面に凹部を形成し、
    流入した前記樹脂が硬化した後に、前記空間部の前記樹脂バリを、打ち抜きにより前記主面側から前記凹部が形成された側に押圧して歪曲させて前記凹部から裂いて除去することを特徴とする半導体パッケージの製造方法。
  6. 前記凹部を、前記リード間の中央に溝状に形成することを特徴とする請求項5記載の半導体パッケージの製造方法。
  7. 前記樹脂バリの打ち抜きには、打ち抜きパンチを用い、前記打ち抜きパンチは、前記凹部の開口部より大きく、前記空間部の平面形状より小さいことを特徴とする請求項6記載の半導体パッケージの製造方法。
  8. 前記樹脂バリを打ち抜いた後に前記ダイバを前記リードから除去することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体パッケージの製造方法。
  9. 前記樹脂の材質が熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体パッケージの製造方法。
  10. 前記樹脂バリに形成される前記凹部の断面形状は、矩形状、半円状、矩形以外の多角状、V字状、U字状であることを特徴とする請求項1、3、5、6のいずれか一項に記載の半導体パッケージの製造方法。
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