JP4334364B2 - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は半導体チップを封止するための封止樹脂と封止樹脂の外縁部に複数のリードを備えた半導体装置及び半導体装置の製造方法に関するものである。
半導体チップを封止するための封止樹脂と封止樹脂の外縁部に複数のリードを備えた半導体装置として、例えば封止樹脂から突出したリード部分が短いリードレスタイプ(SON;JEITA ED−7311−13Aや、FQN;JEITA ED−7311−22など)と呼ばれるICパッケージや、封止樹脂から水平方向に突出したリードが下方に折り曲げられ、さらに水平方向に折り曲げられたガルウィングタイプのICパッケージなどがある。
このような半導体装置の製造方法では、リードフレーム上に半導体チップを搭載し、半導体チップの樹脂封止処理を行なった後、封止樹脂バリの除去やはんだメッキなどの外装処理を行ない、その後、リードフレームのリード先端部に対応する部分を切断して半導体装置をリードフレームから切り離す。ガルウィングタイプの半導体装置では、さらにリードを所定の形状に折り曲げるフォーミング工程を行なう。
このように、半導体装置をリードフレームから切り離す前にリードへのはんだメッキ処理を行なうので、半導体装置をリードフレームから切り離した後のリード先端面にはメッキ被膜が形成されておらず、半導体装置を基板などに実装する際にリード先端部のはんだ濡れ性が悪いという問題があった。このような問題はリードレスタイプの半導体装置において特に問題になる。
このような問題に対してリード先端部にメッキ被膜を形成すべく、種々の従来技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、図24に示すように、リード形成時にアウターリード51の先端となる部分にそのリード厚さの2/3程度の深さ及び1mm程度の幅の底部を有する凹部53を設け、切断位置55でアウターリード51を切断することにより、そのリード先端部となる切断面にメッキが付着されるようにした半導体装置用リードフレームが開示されている。図24は切断前のアウターリードの側面図である。アウターリードの先端となる部分に凹部を形成する方法として、エッチング又はコイニングが挙げられている。
また、特許文献2には、リード加工前のリードフレーム素材に、リードの端子になる部分で、かつ基板実装面側に、溝を形成する第1の工程と、この溝を形成したリードフレームの素材の表、裏及び側面に、はんだメッキを形成する第2の工程と、はんだメッキされたリードフレームの溝で切断し、リード形状に加工する第3の工程とを備えたことを特徴とする樹脂封止型半導体装置の製造方法が開示されている。上記溝を形成する方法として、ハーフエッチングが挙げられている。
しかし、特許文献1及び2に示されたように、エッチング(ハーフエッチングを含む)によってリードに凹部又は溝を形成するには、リードを厚み方向に選択的に除去する領域を画定するためのレジスト塗布処理や露光処理、現像処理などの工数がかかり、製造コストの上昇を招くという問題があった。
また、コイニングによってリードに凹部を形成すると凹部形成部分のリード幅が太くなり、リード間でショートしやすくなるという問題があった。
また、特許文献3には、図25に示すように、リード57の先端部が連結部材(図示は省略)をもって相互に連結されているリードフレームのステージ上に半導体チップを搭載して樹脂封止した後、連結部材を切断除去してリード57を曲げ形成する工程を有する半導体装置の製造方法であって、連結部材を切断除去する際に、リード57の先端部57aを細くカットし((A)参照)、リード57を曲げ成形する際に、リード57の先端部57aをプレスして薄くする((B)及び(C)参照)方法が開示されている。図25はリード先端部を示し、(A)はプレス処理前の平面図、(B)はプレス処理後の平面図、(C)はプレス処理後の側面図である。
しかし、プレスによりリードの先端部を薄く加工すると、リードの先端位置が正確には定まらないという問題があった。
また、特許文献4には、予め外部リードの先端に当たる部分に上方より溝を形成したリードフレームを用いるか、又ははんだメッキ前に外部リードの先端にあたる部分に上方より溝を形成するという工程を経ることにより、半導体装置の外部リード先端上方面にはんだメッキされている部分を形成するように形成している。上記溝を形成する方法として、ハーフエッチングと、Vノッチ加工用のパンチを付加した金型を用いる方法が挙げられている。
しかし、上述のように、ハーフエッチングにより上記溝を形成する工程を含むと製造コストの上昇を招くという問題があった。
また、Vノッチ加工用のパンチを付加した金型を用いると、V型の溝の形成位置が正確に定まらないという問題があった。
また、特許文献5には、図26に示すように、リード59の一側面59aにリード59の厚み方向に切れ込み部61を設け、メッキ処理後に切れ込み部61を切断(一点鎖線参照)してリードの先端部とする半導体装置の製造方法が開示されている。図26は切断前のリードの平面図である。切れ込み部61の形成方法として、エッチング又はプレスが挙げられている。
しかし、切れ込み部を形成するための方法としてエッチングを用いると、上述のように製造コストの上昇を招くという問題があった。
また、プレスにより上記切れ込み部を形成すると、リードの変形や切断が起こり、リード間のショートやリードの短絡などを招くという問題があった。
また、特許文献6には、リードの先端に対応する位置にV型のノッチが形成された、樹脂封止終了後のリードフレームに外装処理を施したのち、規定のカッティングラインよりも外側の領域でリードフレームからアウターリードを切り離し、次いで、アウターリードを所定の形状に形成する前又は形成した後に、カッティングライン上のリードした面にノッチ部を形成する。その後、カッティングラインに沿ってアウターリードを切断することにより、リード先端面にノッチ痕によるメッキ被膜を残す半導体装置のリード加工方法が開示されている。
このリード加工方法によれば、リード先端面の形成位置も精密で、かつ安価に形成することができるが、V型のノッチを形成するための金型においてV型のノッチに対応する部分が鋭角に形成されているために金型の寿命が短く、ひいては製造コストの上昇を招くという問題があった。
また、特許文献7には、図27に示すように、専用金型で切断されガルウィング形状に曲げ形成された外部接続用のアウターリード63の、パッドに載置される載置部に、先端の切断面のリード厚を小さくするための傾斜状面65が形成されている半導体装置が開示されている。図27はアウターリード先端部の側面図である。特許文献7では、傾斜状面65を形成する方法としてハーフエッチングが挙げられている。
しかし、上述のように、ハーフエッチングにより上記溝を形成する工程を含むと製造コストの上昇を招くという問題があった。
特許第2936769号公報 特開平6−334090号公報 特開平5−144988号公報 特開平7−30042号公報 特開平7−30043号公報 特開平8−172153号公報 特開平9−232499号公報
本発明は、安価で、かつリード先端のはんだ付着性を向上させることができる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の半導体装置の第1態様は、半導体チップを封止するための封止樹脂と封止樹脂の外縁部に複数のリードを備えた半導体装置であって、上記リードの先端部が半抜き工法により上方へ折り曲げられて上記リードの下面に段差部が形成されており、上記リードにおいて、少なくとも、上記段差部を含む下面、上面、及び先端面を除く側面にメッキ被膜が形成されているものである。
本発明の半導体装置の第2態様は、上記リードの先端部が半抜き工法により下方へ折り曲げられて上記リードの下面に段差部が形成されており、上記リードにおいて、少なくとも、上記段差部を含む下面、上面、及び先端面を除く側面にメッキ被膜が形成されているものである。
本願特許請求の範囲及び本明細書において、半抜き工法とは穴抜きを途中で止めた状態にして凸形状を作る工法をいう。半抜き工法では凸部形成領域の上面から見た面積は加工前と加工後でほぼ同じになる。
本発明の半導体装置の上記リードの先端面において、上面側にダレ面が形成されており、上記ダレ面にも上記メッキ被膜が形成されていてもよいし、下面側にダレ面が形成されており、上記ダレ面にも上記メッキ被膜が形成されていてもよい。
本発明の半導体装置が適用される半導体装置として、例えばリードレスタイプを挙げることができる。ただし、本発明が適用される半導体装置はリードレスタイプに限定されるものではなく、例えばガルウィングタイプの半導体装置など、他の半導体装置にも適用することができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体チップを封止するための封止樹脂と封止樹脂の外縁部に複数のリードを備えた半導体装置を製造するための製造方法であって、切断後のリードの先端に対応する部分が半抜き工法により上方又は下方へ凸状に形成されているリードフレームを用い、半導体チップを上記リードフレームに搭載して樹脂封止処理及びメッキ処理を施した後、上記リードフレームに上方及び下方からそれぞれ切断刃を押し当てて、上記半抜き工法に起因して上記リードの下面に形成された段差部とは間隔をもつ位置で上記リードフレームの凸状部分を切断して半導体装置をリードフレームから切り離す工程を含む。
本発明の半導体装置の製造方法において、上記凸状部分を切断する際に、切断位置に対して封止樹脂側に刃厚をもつ第1切断刃と上記切断位置に対して封止樹脂とは反対側に刃厚をもつ第2切断刃を用い、上記リードフレームに対して上記第1切断刃を裏面側から、上記第2切断刃を上面側から押し当てて上記凸状部分を切断する例を挙げることができる。
本発明の半導体装置の第1態様ではリードの先端部が半抜き工法により上方へ折り曲げられているようにし、第2態様ではリードの先端部が半抜き工法により下方へ折り曲げられているようにしたので、リード先端におけるメッキ被膜形成面積を大きくすることができ、リード先端のはんだ付着性を向上させることができる。さらに、リードの先端は半抜き工法により折り曲げられているので、リードの先端の上面から見た面積は折り曲げられる前とほぼ同じであり、プレスにより薄くした場合のようにはリードの先端の面積が大きくなっておらず、隣り合うリード間のショート等が起こるという不具合は発生しない。さらに、半抜き工法で用いる金型はV型ノッチ形成用の金型のようには細い刃(鋭角部分)を備えていなくてもよいので、消耗が少なく、生産性が高い。
さらに、第2態様ではリードの先端部が下方へ折り曲げられているようにしたので、第2態様をリードレスタイプの半導体装置に適用した場合にリード先端部をパッケージ底面よりも下方側に配置することができ、半導体装置の実装時にパッケージ下に小さなゴミなどが入ってもはんだ付けに影響が出ないようにすることができる。
本発明の半導体装置のリードの先端面において上面側にダレ面が形成されているようにすれば、リードフレームから半導体装置を切り離す際に、切断位置に対して封止樹脂側に刃厚をもち、リードの裏面側から押し当てられる第1切断刃と、上記切断位置に対して封止樹脂とは反対側に刃厚をもち、リードの上面側から押し当てられる第2切断刃を用いてリードの先端面を形成することができる。これにより、特にリードレスタイプの半導体装置をリードフレームから切り離す際にリードの上面側から押し当てる切断刃として刃厚が薄いものを用いなくてもよいので、切断刃の刃厚を厚くして切断刃の寿命を長くすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、本発明の半導体装置のリードの先端面において下面側にダレ面が形成されているようにすれば、ダレ面表面に残存するメッキによりリード先端部のはんだ濡れ性を向上させることができる。
また、本発明の半導体装置をリードレスタイプの半導体装置に適用した場合であっても、安価で、かつリード先端のはんだ付着性を向上させることができる。
本発明の半導体装置の製造方法では、本発明のリードフレームを用い、半導体チップをリードフレームに搭載して樹脂封止処理及びメッキ処理を施した後、リードフレームの凸状部分を切断して半導体装置をリードフレームから切り離す工程を含むようにしたので、リード先端のはんだ付着性を向上させた本発明の半導体装置を安価に製作することができる。
さらに、本発明の半導体装置の製造方法において、上記凸状部分を切断する際に、切断位置に対して封止樹脂側に刃厚をもつ第1切断刃と上記切断位置に対して封止樹脂とは反対側に刃厚をもつ第2切断刃を用い、リードフレームに対して第1切断刃を裏面側から、第2切断刃を上面側から押し当てて上記凸状部分を切断するようにすれば、特にリードレスタイプの半導体装置をリードフレームから切り離す際にリードフレームの上面側に押し当てる切断刃として刃厚が薄いものを用いなくてもよいので、切断刃の刃厚を厚くして切断刃の寿命を長くすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
図1は半導体装置の一実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)はA方向から見た側面図、(C)はB方向から見た側面図、(D)は下面図、(E)は(B)の破線円で囲まれた部分の拡大図である。この実施例では本発明の半導体装置の第1態様をリードレスタイプのSONに適用した。
半導体チップを封止するための封止樹脂1の側面に複数のリード3が設けられている。リード3の一部は封止樹脂1の底面に露出している。例えば、リード3の厚みは0.13mm(ミリメートル)、幅寸法は0.2mm、封止樹脂1からの突出長さは0.2mmであり、隣り合うリード3,3間の距離は0.3mmである。リード3の先端部3aは半抜き工法により例えばリード3の厚みの半分の寸法だけ上方へ折り曲げられており、リード3の下面3bに段差部3cが形成されている。先端部3aの厚み及び幅寸法はリード3の基端部とほぼ同じ、すなわちリード3を半抜き工法により折り曲げる前とほぼ同じである。
リード3の先端面には、下面3b側から上面3d側へ順にダレ面3e、せん断面3f、破断面3g、切断バリ3hが形成されている。リード3において、段差部3cを含む下面3b、上面3d、側面、及びダレ面3eにメッキ被膜(図示は省略)が形成されている。せん断面3fにはメッキ被膜が形成されている場合と形成されていない場合がある。また、切断バリ3hは形成されている場合と形成されていない場合がある。
図2はこの実施例を実装基板に実装した状態のリード部分を示す断面図であり、(A)はリード先端面のせん断面にメッキ被膜が形成されていない場合、(B)はリード先端面のせん断面にメッキ被膜が形成されている場合を示す。
実装基板5上にSONを搭載してリード3と実装基板5の電極(図示は省略)をはんだ接続すると、リード3の段差部3cを含む下面3b及び側面にはんだフィレット7が形成される((A)及び(B)参照)。また、(B)に示すように、リード3の先端面のせん断面3fにメッキ被膜が形成されている場合にはせん断面3fにもはんだフィレット7が形成される。
このように、リード3の先端部3aが上方へ折り曲げられてリード3の下面3bに段差部3cが形成されていることにより、リード先端におけるメッキ被膜形成面積を大きくすることができ、リード先端のはんだ付着性を向上させることができる。
さらに、この実施例では、リード3の先端面においてダレ面3eが下面3b側に形成されているので、リード先端におけるメッキ被膜形成面積をさらに大きくすることができる。
さらに、リード3の先端面において切断バリ3hが上面3d側に形成されているので、実装高さのばらつきを抑制することができる。
図3はリードフレームの一実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)は(A)のA−A位置での断面図である。図4は製造方法の一実施例を説明するための概略工程断面図であり、図3に示したリードフレームを用いて図1に示した半導体装置を製作する工程を示している。まず、図3を参照してリードフレームの実施例について説明する。
リードフレーム9には、半導体チップを搭載するためのダイパッド11と、ダイパッド11に近接して設けられた複数のリード3からなる組が複数形成されている。リード3において、切断後のリードの先端に対応する部分が半抜き工法により上方へ凸状に形成されて裏面3bに凹部13が形成されている。(A)において、凹部13に対応する凸部の図示は省略している。
凹部13の形成領域において、上面から見た面積は加工前と加工後でほぼ同じであり、凹部と凸部の体積はほぼ同じである。この実施例では例えばリード3の厚みの半分の寸法だけ上方へ折り曲げられて凹部13が形成されている。
図4を参照して製造方法の実施例について説明する。
図3を参照して説明したリードフレーム9のダイパッド11上に半導体チップ15を搭載し、半導体チップ15の電極パッド(図示は省略)とリード3をボンディングワイヤ17により電気的に接続する((a)参照)。
半導体チップ15及びボンディングワイヤ17を封止樹脂1により樹脂封止した後、封止樹脂バリの除去やはんだメッキなどの外装処理を行なう((b)参照)。このとき、リードフレーム9の凹部13の内壁にもメッキ被膜が形成される。
リード3の凹部13に対応する切断位置に対して封止樹脂1側に刃厚をもつオス型切断刃19と、上記切断位置に対して封止樹脂1とは反対側に刃厚をもつメス型切断刃21を用い、リードフレーム9に対してオス型切断刃19を上面側から、メス型切断刃21を裏面側から押し当てて凹部13を切断してSONをリードフレーム9から切り離す((c)参照)。図5はリード3近傍及び切断刃を拡大して示す断面図である。
これにより、図1を参照して説明した、リード3の先端部3aが上方へ折り曲げられてリード3の下面3bに段差部3cが形成され、かつ、リード3の先端面においてダレ面3eが下面3b側に形成されたSONを製作することができる。
図6は半導体装置の他の実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)はA方向から見た側面図、(C)はB方向から見た側面図、(D)は下面図、(E)は(B)の破線円で囲まれた部分の拡大図である。この実施例では本発明の半導体装置の第1態様をリードレスタイプのSONに適用した。図1と同じ部分には同じ符号を付す。
この実施例のSONにおいて、封止樹脂1の側面に複数のリード23が設けられている。リード23の一部は封止樹脂1の底面に露出している。リード23の寸法及び配置は例えば図1を参照して説明した実施例と同じである。リード23の先端部23aは半抜き工法により例えばリード23の厚みの半分の寸法だけ上方へ折り曲げられており、リード23の下面23bに段差部23cが形成されている。先端部23aの厚み及び幅寸法はリード23の基端部とほぼ同じ、すなわちリード23を半抜き工法により折り曲げる前とほぼ同じである。
リード23の先端面には、上面23d側から下面23b側へ順にダレ面23e、せん断面23f、破断面23g、切断バリ23hが形成されている。リード23において、段差部23cを含む下面23b、上面23d、側面、及びダレ面23eにメッキ被膜(図示は省略)が形成されている。せん断面23fにはメッキ被膜が形成されている場合と形成されていない場合がある。また、切断バリ23hは形成されている場合と形成されていない場合がある。
図7は図6に示した実施例を実装基板に実装した状態のリード部分を示す断面図であり、(A)はリード下面の段差部にはんだフィレットが形成されている場合、(B)はリード下面の段差部から先端部にわたってはんだフィレットが形成されている場合を示す。
実装基板5上にSONを搭載してリード23と実装基板5の電極(図示は省略)をはんだ接続すると、(A)に示すようにリード23の段差部23cを含む下面23b及び側面に先端部23aを除いてはんだフィレット7が形成される場合と、(B)に示すように先端部23aを含んでリード23の段差部23cを含む下面23b及び側面にはんだフィレット7が形成される場合がある。
このように、リード23の先端部23aが上方へ折り曲げられてリード23の下面23bに段差23cが形成されていることにより、リード先端におけるメッキ被膜形成面積を大きくすることができ、リード先端のはんだ付着性を向上させることができる。
図8は製造方法の他の実施例を説明するための概略工程断面図であり、図3に示したリードフレームを用いて図7に示した半導体装置を製作する工程を示している。図8では図3に示したリードフレームの符号3に替えて符号23を付している。図8を参照して製造方法の実施例について説明する。
図4を参照して説明した上記製造方法の実施例において図4(a)及び(b)を参照して説明した工程と同様にして、リードフレーム9のダイパッド11上に半導体チップ15を搭載し、ボンディングワイヤ17及び封止樹脂1の形成を行なった後、封止樹脂バリの除去やはんだメッキなどの外装処理を行なう((a)及び(b)参照)。
リード23の凹部13に対応する切断位置に対して封止樹脂1側に刃厚をもつオス型切断刃25(第1切断刃)と、上記切断位置に対して封止樹脂1とは反対側に刃厚をもつメス型切断刃27(第2切断刃)を用い、リードフレーム9に対してオス型切断刃25を裏面側から、メス型切断刃27を上面側から押し当てて凹部13を切断してSONをリードフレーム9から切り離す((c)参照)。図9はリード23近傍及び切断刃を拡大して示す断面図である。
これにより、図6を参照して説明した、リード23の先端部23aが上方へ折り曲げられてリード23の下面23bに段差23cが形成されたSONを製作することができる。
さらに、SONをリードフレーム9から切り離すための切断刃として、封止樹脂1側に刃厚をもつオス型切断刃25と、上記切断位置に対して封止樹脂1とは反対側に刃厚をもつメス型切断刃27を用いているので、図4を参照して説明した製造方法の実施例で用いたオス型切断刃19に比べてオス型切断刃25及びメス型切断刃27の刃厚を厚くすることができる。例えばリードの突出長さが0.2mmのSONを製作する場合に、図4に示したオス型切断刃19として刃厚が0.2mmよりも薄いものを用いる必要があり、オス型切断刃19が折れやすく、かつ磨耗しやすいという問題があったが、この実施例によればオス型切断刃25及びメス型切断刃27の刃厚を厚くすることができるので、切断刃の寿命を長くすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
図10は半導体装置のさらに他の実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)はA方向から見た側面図、(C)はB方向から見た側面図、(D)は下面図、(E)は(B)の破線円で囲まれた部分の拡大図である。この実施例では本発明の半導体装置の第2態様をリードレスタイプのSONに適用した。図1と同じ部分には同じ符号を付す。
この実施例のSONにおいて、封止樹脂1の側面に複数のリード31が設けられている。リード31の一部は封止樹脂1の底面に露出している。リード31の寸法及び配置は例えば図1及び図6を参照して説明した実施例と同じである。リード31の先端部31aは半抜き工法により例えばリード31の厚みの半分の寸法だけ下方へ折り曲げられており、リード31の下面31bに段差部31cが形成されている。先端部31aの厚み及び幅寸法はリード31の基端部とほぼ同じ、すなわちリード31を半抜き工法により折り曲げる前とほぼ同じである。
リード31の先端面には、下面31b側から上面31d側へ順にダレ面31e、せん断面31f、破断面31g、切断バリ31hが形成されている。リード31において、段差部31cを含む下面31b、上面31d、側面、及びダレ面31eにメッキ被膜(図示は省略)が形成されている。せん断面31fにはメッキ被膜が形成されている場合と形成されていない場合がある。また、切断バリ31hは形成されている場合と形成されていない場合がある。
図11は図10に示した実施例を実装基板に実装した状態のリード部分を示す断面図であり、(A)はリード先端面のせん断面にメッキ被膜が形成されていない場合、(B)はリード先端面のせん断面にメッキ被膜が形成されている場合を示す。
実装基板5上にSONを搭載してリード31と実装基板5の電極(図示は省略)をはんだ接続すると、リード31の段差部31cを含む下面31b及び側面にはんだフィレット7が形成される((A)及び(B)参照)。また、(B)に示すように、リード31の先端面のせん断面31fにメッキ被膜が形成されている場合にはせん断面31fにもはんだフィレット7が形成される。
さらに、リード31の先端部31aは下方に折り曲げられているので、SONを実装基板5上に搭載した状態で封止樹脂1の下面と実装基板5の表面との間に例えば10〜100μm(マイクロメートル)の間隔が形成される。
このように、リード31の先端部31aが下方へ折り曲げられてリード31の下面31bに段差部31cが形成されていることにより、リード先端におけるメッキ被膜形成面積を大きくすることができ、リード先端のはんだ付着性を向上させることができる。
さらに、この実施例では、リード31の先端面においてダレ面31eが下面31b側に形成されているので、リード先端におけるメッキ被膜形成面積をさらに大きくすることができる。
さらに、SONを実装基板5上に搭載した状態で封止樹脂1の下面と実装基板5の表面との間に間隔を形成することができるので、封止樹脂1下に小さなゴミ33などが入ってもはんだ付けに影響が出ないようにすることができる。
図12はリードフレームの他の実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)は(A)のB−B位置での断面図である。図13は製造方法のさらに他の実施例を説明するための概略工程断面図であり、図12に示したリードフレームを用いて図10に示した半導体装置を製作する工程を示している。まず、図12を参照してリードフレームの実施例について説明する。
リードフレーム35には、半導体チップを搭載するためのダイパッド11と、ダイパッド11に近接して設けられた複数のリード31からなる組が複数形成されている。リード31において、切断後のリードの先端に対応する部分が半抜き工法により下方へ凸状に形成されて裏面31bに凸部37が形成されている。(A)において、凸部37に対応する凹部の図示は省略している。
凸部37の形成領域において、上面から見た面積は加工前と加工後でほぼ同じであり、凹部と凸部の体積はほぼ同じである。この実施例では例えばリード31の厚みの半分の寸法だけ下方へ折り曲げられて凸部37が形成されている。
図13を参照して製造方法の実施例について説明する。
図4を参照して説明した上記製造方法の実施例において図4(a)及び(b)を参照して説明した工程と同様にして、リードフレーム35のダイパッド11上に半導体チップ15を搭載し、ボンディングワイヤ17及び封止樹脂1の形成を行なった後、封止樹脂バリの除去やはんだメッキなどの外装処理を行なう((a)及び(b)参照)。
リード31の凸部37に対応する切断位置に対して封止樹脂1側に刃厚をもつオス型切断刃19と、上記切断位置に対して封止樹脂1とは反対側に刃厚をもつメス型切断刃21を用い、リードフレーム9に対してオス型切断刃19を上面側から、メス型切断刃21を裏面側から押し当てて凸部37を切断してSONをリードフレーム9から切り離す((c)参照)。図14はリード31近傍及び切断刃を拡大して示す断面図である。
これにより、図10を参照して説明した、リード31の先端部31aが下方へ折り曲げられてリード31の下面31bに段差部31cが形成され、かつ、リード31の先端面においてダレ面31eが下面31b側に形成されたSONを製作することができる。
図15は半導体装置のさらに他の実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)はA方向から見た側面図、(C)はB方向から見た側面図、(D)は下面図、(E)は(B)の破線円で囲まれた部分の拡大図である。この実施例では本発明の半導体装置の第2態様をリードレスタイプのSONに適用した。図1と同じ部分には同じ符号を付す。
この実施例のSONにおいて、封止樹脂1の側面に複数のリード39が設けられている。リード39の一部は封止樹脂1の底面に露出している。リード39の寸法及び配置は例えば図1を参照して説明した実施例と同じである。リード39の先端部39aは半抜き工法により例えばリード39の厚みの半分の寸法だけ上方へ折り曲げられており、リード39の下面39bに段差部39cが形成されている。先端部39aの厚み及び幅寸法はリード39の基端部とほぼ同じ、すなわちリード39を半抜き工法により折り曲げる前とほぼ同じである。
リード39の先端面には、上面39d側から下面39b側へ順にダレ面39e、せん断面39f、破断面39g、切断バリ39hが形成されている。リード39において、段差部39cを含む下面39b、上面39d、側面、及びダレ面39eにメッキ被膜(図示は省略)が形成されている。せん断面39fにはメッキ被膜が形成されている場合と形成されていない場合がある。また、切断バリ39hは形成されている場合と形成されていない場合がある。
図16は図15に示した実施例を実装基板に実装した状態のリード部分を示す断面図である。
実装基板5上にSONを搭載してリード39と実装基板5の電極(図示は省略)をはんだ接続すると、リード39の段差部39cを含む下面39b及び側面にはんだフィレット7が形成される。
さらに、リード39の先端部39aは下方に折り曲げられているので、SONを実装基板5上に搭載した状態で封止樹脂1の下面と実装基板5の表面との間に例えば10〜100μmの間隔が形成される。
このように、リード39の先端部39aが下方へ折り曲げられてリード39の下面39bに段差部39cが形成されていることにより、リード先端におけるメッキ被膜形成面積を大きくすることができ、リード先端のはんだ付着性を向上させることができる。
さらに、SONを実装基板5上に搭載した状態で封止樹脂1の下面と実装基板5の表面との間に間隔を形成することができるので、封止樹脂1下に小さなゴミ33などが入ってもはんだ付けに影響が出ないようにすることができる。
図17は製造方法のさらに他の実施例を説明するための概略工程断面図であり、図12に示したリードフレームを用いて図15に示した半導体装置を製作する工程を示している。図17では図15に示したリードフレームの符号31に替えて符号39を付している。図17を参照して製造方法の実施例について説明する。
図4を参照して説明した上記製造方法の実施例において図4(a)及び(b)を参照して説明した工程と同様にして、リードフレーム35のダイパッド11上に半導体チップ15を搭載し、ボンディングワイヤ17及び封止樹脂1の形成を行なった後、封止樹脂バリの除去やはんだメッキなどの外装処理を行なう((a)及び(b)参照)。
リード39の凸部37に対応する切断位置に対して封止樹脂1側に刃厚をもつオス型切断刃25(第1切断刃)と、上記切断位置に対して封止樹脂1とは反対側に刃厚をもつメス型切断刃27(第2切断刃)を用い、リードフレーム35に対してオス型切断刃25を裏面側から、メス型切断刃27を上面側から押し当てて凸部37を切断してSONをリードフレーム35から切り離す((c)参照)。図18はリード39近傍及び切断刃を拡大して示す断面図である。
これにより、図15を参照して説明した、リード39の先端部39aが下方へ折り曲げられてリード39の下面39bに段差39cが形成されたSONを製作することができる。
さらに、図6を参照して説明した上記製造方法の実施例と同様に、SONをリードフレーム35から切り離すための切断刃として、封止樹脂1側に刃厚をもつオス型切断刃25と、上記切断位置に対して封止樹脂1とは反対側に刃厚をもつメス型切断刃27を用いているので、オス型切断刃25及びメス型切断刃27の刃厚を厚くして切断刃の寿命を長くすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
上記実施例では本発明をSONに適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばQFNなど、SON以外のリードレスタイプの半導体装置や、ガルウィングタイプの半導体装置に適用することができる。以下に、本発明をガルウィングタイプの半導体装置に適用した実施例を説明する。
図19は半導体装置のさらに他の実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)は側面図、(C)は(B)の破線円で囲まれた部分の拡大図である。この実施例では本発明の半導体装置の第1態様をガルウィングタイプの半導体装置に適用した。
半導体チップを封止するための封止樹脂1の側面に複数のリード41が設けられている。リード41は封止樹脂1の側面から水平方向に突出して設けられ、先端部が下方に折り曲げられ、さらに水平方向に折り曲げられている。リード41の先端部41aは、図1を参照して説明した実施例のリード3の先端部3aと同様の構成を備えており、半抜き工法により例えばリード41の厚みの半分の寸法だけ上方へ折り曲げられてリード41の下面41bに段差部41cを備え、リード41の先端面に下面41b側から上面41d側へ順にダレ面41e、せん断面41f、破断面41g、切断バリ41hを備えている。先端部41aの厚み及び幅寸法はリード41の基端部とほぼ同じ、すなわちリード41を半抜き工法により折り曲げる前とほぼ同じである。
図20は図19に示した実施例を実装基板に実装した状態のリード部分を示す断面図であり、(A)はリード先端面のせん断面にメッキ被膜が形成されていない場合、(B)はリード先端面のせん断面にメッキ被膜が形成されている場合を示す。
実装基板5上に半導体装置を搭載してリード41と実装基板5の電極(図示は省略)をはんだ接続すると、リード41の段差部41cを含む下面41b及び側面にはんだフィレット7が形成される((A)及び(B)参照)。また、(B)に示すように、リード41の先端面のせん断面41fにメッキ被膜が形成されている場合にはせん断面41fにもはんだフィレット7が形成される。
このように、ガルウィングタイプの半導体装置においても、上記SONの実施例と同様に、リード41の先端部41aが上方へ折り曲げられてリード41の下面41bに段差部41cが形成されていることにより、リード先端におけるメッキ被膜形成面積を大きくすることができ、リード先端のはんだ付着性を向上させることができる。
さらに、この実施例では、リード41の先端面においてダレ面41eが下面41b側に形成されているので、リード先端におけるメッキ被膜形成面積をさらに大きくすることができる。
さらに、リード41の先端面において切断バリ41hが上面41d側に形成されているので、実装高さのばらつきを抑制することができる。
図21はリードフレームのさらに他の実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)は(A)のC−C位置での断面図である。図22は製造方法の一実施例を説明するための概略工程断面図であり、図21に示したリードフレームを用いて図19に示した半導体装置を製作する工程を示している。まず、図21を参照してリードフレームの実施例について説明する。
リードフレーム43には、半導体チップを搭載するためのダイパッド11と、ダイパッド11に近接して設けられた複数のリード41と、リード41のダイパッド11近傍の端部を支持するためのタイバー45からなる組が複数形成されている。リード41において、切断後のリードの先端に対応する部分が半抜き工法により上方へ凸状に形成されて裏面41bに凹部47が形成されている。(A)において、凹部47に対応する凸部の図示は省略している。
凹部47の形成領域において、上面から見た面積は加工前と加工後でほぼ同じであり、凹部と凸部の体積はほぼ同じである。この実施例では例えばリード41の厚みの半分の寸法だけ上方へ折り曲げられて凹部47が形成されている。
図22を参照して製造方法の実施例について説明する。
図4を参照して説明した上記製造方法の実施例において図4(a)及び(b)を参照して説明した工程と同様にして、リードフレーム43のダイパッド11上に半導体チップ15を搭載し、ボンディングワイヤ17及び封止樹脂1の形成を行なった後、封止樹脂バリの除去やはんだメッキなどの外装処理を行なう((a)及び(b)参照)。
リード41の凹部47に対応する切断位置に対して封止樹脂1側に刃厚をもつオス型切断刃49と、上記切断位置に対して封止樹脂1とは反対側に刃厚をもつメス型切断刃50を用い、リードフレーム43に対してオス型切断刃49を上面側から、メス型切断刃50を裏面側から押し当てて凹部47を切断して半導体装置をリードフレーム43から切り離す((c)参照)。図23はリード41近傍及び切断刃を拡大して示す断面図である。図示は省略するが、切断刃49,50には図21に示したタイバー45を切断するための刃も設けられており、リード41の切断と同時にタイバー45も切断される。ここで、ガルウィングタイプの半導体装置の場合はSONの場合とは異なり切断位置が封止樹脂1とは十分な間隔をもって設けられているので、オス型切断刃49として、図4を参照して説明した上記製造方法の実施例で用いたオス型切断刃19よりも刃厚が厚いものを用いることができる。
その後、リード41を所定のガルウィング形状に加工することにより、図19を参照して説明した、リード41の先端部41aが上方へ折り曲げられてリード41の下面41bに段差部41cが形成され、かつ、リード41の先端面においてダレ面41eが下面41b側に形成されたガルウィングタイプの半導体装置を製作することができる。
図19から図23を参照して説明した上記実施例は、ガルウィングタイプの半導体装置であって、リード41の先端部41aが図1から図5を参照して説明した実施例のリード3の先端部3aと同様の構成をもつもの、その半導体装置の製造方法及びそれに用いられるリードフレームを説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。ガルウィングタイプの半導体装置において、リードの先端部の構成について、図6から図9を参照して説明した実施例のリード23の先端部23aと同様の構成、図10から図14を参照して説明した実施例のリード31の先端部31aと同様の構成、図15から図18を参照して説明した実施例のリード39の先端部39aと同様の構成を適用することもでき、それらの実施例と同様の作用効果を得ることができる。半導体装置の製造方法及びリードフレームについても同様である。
以上、本発明の実施例を説明したが、寸法、形状及び配置などは一例であり、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
半導体装置の一実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)はA方向から見た側面図、(C)はB方向から見た側面図、(D)は下面図、(E)は(B)の破線円で囲まれた部分の拡大図である。 同実施例を実装基板に実装した状態のリード部分を示す断面図であり、(A)はリード先端面のせん断面にメッキ被膜が形成されていない場合、(B)はリード先端面のせん断面にメッキ被膜が形成されている場合を示す。 リードフレームの一実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)は(A)のA−A位置での断面図である。 製造方法の一実施例を説明するための概略工程断面図である。 同実施例におけるリード切断時のリード近傍及び切断刃を拡大して示す断面図である。 半導体装置の他の実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)はA方向から見た側面図、(C)はB方向から見た側面図、(D)は下面図、(E)は(B)の破線円で囲まれた部分の拡大図である。 同実施例を実装基板に実装した状態のリード部分を示す断面図であり、(A)はリード下面の段差部にはんだフィレットが形成されている場合、(B)はリード下面の段差部から先端部にわたってはんだフィレットが形成されている場合を示す。 製造方法の他の実施例を説明するための概略工程断面図である。 同実施例におけるリード切断時のリード近傍及び切断刃を拡大して示す断面図である。 半導体装置のさらに他の実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)はA方向から見た側面図、(C)はB方向から見た側面図、(D)は下面図、(E)は(B)の破線円で囲まれた部分の拡大図である。 同実施例を実装基板に実装した状態のリード部分を示す断面図であり、(A)はリード先端面のせん断面にメッキ被膜が形成されていない場合、(B)はリード先端面のせん断面にメッキ被膜が形成されている場合を示す。 リードフレームの他の実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)は(A)のB−B位置での断面図である。 製造方法のさらに他の実施例を説明するための概略工程断面図である。 同実施例におけるリード切断時のリード近傍及び切断刃を拡大して示す断面図である。 半導体装置のさらに他の実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)はA方向から見た側面図、(C)はB方向から見た側面図、(D)は下面図、(E)は(B)の破線円で囲まれた部分の拡大図である。 同実施例を実装基板に実装した状態のリード部分を示す断面図である。 製造方法のさらに他の実施例を説明するための概略工程断面図である。 同実施例におけるリード切断時のリード近傍及び切断刃を拡大して示す断面図である。 半導体装置のさらに他の実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)は側面図、(C)は(B)の破線円で囲まれた部分の拡大図である。 同実施例を実装基板に実装した状態のリード部分を示す断面図であり、(A)はリード先端面のせん断面にメッキ被膜が形成されていない場合、(B)はリード先端面のせん断面にメッキ被膜が形成されている場合を示す。 リードフレームのさらに他の実施例を示す図であり、(A)平面図、(B)は(A)のC−C位置での断面図である。 製造方法の他の実施例を説明するための概略工程断面図である。 同実施例におけるリード切断時のリード近傍及び切断刃を拡大して示す断面図である。 従来技術における切断前のアウターリードの側面図である。 他の従来技術におけるリード先端部を示す図であり、(A)はプレス処理前の平面図、(B)はプレス処理後の平面図、(C)はプレス処理後の側面図である。 さらに他の従来技術における切断前のリードの平面図である。 さらに他の従来技術におけるリード先端部の側面図である。
符号の説明
1 封止樹脂
3,23,31,39,41 リード
3a,23a,31a,39a,41a リードの先端部
3b,23b,31b,39b,41b リードの下面
3c,23c,31c,39c,41c リード下面の段差部
3d,23d,31d,39d,41d リードの上面3d
3e,23e,31e,39e,41e ダレ面
3f,23f,31f,39f,41f せん断面
3g,23g,31g,39g,41g 破断面
3h,23h,31h,39h,41h 切断バリ
5 実装基板
7 はんだフィレット
9 リードフレーム
11 ダイパッド
13 凹部
15 半導体チップ
17 ボンディングワイヤ
19 オス型切断刃
21 メス型切断刃
25 オス型切断刃
27 メス型切断刃
33 ゴミ
35 リードフレーム
37 凸部
43 リードフレーム
45 タイバー
47 凹部
49 オス型切断刃
50 メス型切断刃

Claims (7)

  1. 半導体チップを封止するための封止樹脂と封止樹脂の外縁部に複数のリードを備えた半導体装置において、
    前記リードの先端部が半抜き工法により上方へ折り曲げられて前記リードの下面に段差部が形成されており、
    前記リードにおいて、少なくとも、前記段差部を含む下面、上面、及び先端面を除く側面にメッキ被膜が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体チップを封止するための封止樹脂と封止樹脂の外縁部に複数のリードを備えた半導体装置において、
    前記リードの先端部が半抜き工法により下方へ折り曲げられて前記リードの下面に段差部が形成されており、
    前記リードにおいて、少なくとも、前記段差部を含む下面、上面、及び先端面を除く側面にメッキ被膜が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記リードの先端面において上面側にダレ面が形成されており、前記ダレ面にも前記メッキ被膜が形成されている請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記リードの先端面において下面側にダレ面が形成されており、前記ダレ面にも前記メッキ被膜が形成されている請求項1又は2に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体装置はリードレスタイプである請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 半導体チップを封止するための封止樹脂と封止樹脂の外縁部に複数のリードを備えた半導体装置の製造方法において、
    切断後のリードの先端に対応する部分が半抜き工法により上方又は下方へ凸状に形成されているリードフレームを用い、半導体チップを前記リードフレームに搭載して樹脂封止処理及びメッキ処理を施した後、前記リードフレームに上方及び下方からそれぞれ切断刃を押し当てて、前記半抜き工法に起因して前記リードの下面に形成された段差部とは間隔をもつ位置で前記リードフレームの凸状部分を切断して半導体装置をリードフレームから切り離す工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記凸状部分を切断する際に、切断位置に対して封止樹脂側に刃厚をもつ第1切断刃と前記切断位置に対して封止樹脂とは反対側に刃厚をもつ第2切断刃を用い、前記リードフレームに対して前記第1切断刃を裏面側から、前記第2切断刃を上面側から押し当てて前記凸状部分を切断する請求項に記載の半導体装置の製造方法。
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