JP5059651B2 - モータアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、筐体内にモータ及び減速機構を収容してなるモータアクチュエータに関するものである。
従来、筐体の内部にモータ及び該モータの回転を減速して出力する減速機構が収容されたモータアクチュエータが知られている。例えば特許文献1に記載されたモータアクチュエータにおいては、合成樹脂製の筐体内に配置されるモータは、有底円筒状のヨークハウジングと、該ヨークハウジングの開口部を閉塞するエンドフレームとを備えており、ヨークハウジングの底部中央及びエンドフレームの中央部には、軸方向に沿って外側に突出した軸受収容部がそれぞれ設けられている。各軸受収容部内には、ヨークハウジング内に配置される回転子の回転軸を軸支する円環状の軸受がそれぞれ収容されるとともに、各軸受収容部には、ゴム製のOリングがそれぞれ外嵌されている。そして、モータは、このOリングを介して筐体内に配置されることにより、筐体に対してフローティング支持されている。また、回転軸の先端部には、筐体内に収容された複数の減速ギアとともに減速機構を構成するウォームが取着されている。
特開2005−110489号公報
ところで、近年、部品点数を減少させてモータアクチュエータの製造コストを低減させたいという要望がある。そこで、Oリングの省略を検討すると、モータは、軸受収容部を筐体に対して直接配置することにより筐体内に収容されることになる。この場合、筐体に対するモータのがたつきを防止するために、軸受収容部の外形に応じた凹部を筐体に設けて該凹部内に軸受収容部を圧入することが望ましい。しかしながら、凹部に軸受収容部を圧入する構成とすると、凹部の寸法管理を高精度に行わないと、筐体に対してモータを所望の位置に配置することが困難となる。また、筐体は合成樹脂製であるため、軸受収容部が凹部に圧入される際に凹部が変形して筐体に対するモータの位置がずれてしまう虞がある。そして、筐体に対してモータがずれた位置に配置されると、筐体に対してモータの軸中心(回転軸の回転軸線に同じ)がずれることになるため、回転軸の先端に取着されたウォームと、筐体内に収容された減速ギアとの噛み合い状態が悪くなり、異音が発生する虞がある。また、凹部に軸受収容部を圧入する構成とすると、凹部に軸受収容部を圧入するためにある程度の力を加える必要が出てくるため、筐体に対するモータの組付け性が低下するという問題もある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、筐体に対するモータの軸中心のずれを抑制しつつ筐体に対してモータを直接配置することができるモータアクチュエータを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、第1ケース及び第2ケースを互いに組付けてなる筐体の内部に、回転する回転軸を有するモータと、前記モータの回転力を減速する減速機構とが収容されたモータアクチュエータであって、前記モータは、外側に突出した複数のモータ側支持部を有し、前記第1ケースは、前記第1ケースと前記第2ケースとの組付け方向に沿って前記第2ケースから遠ざかるに連れて互いの間隔が徐々に狭くなるように形成されて前記モータ側支持部が間に配置されるとともに同モータ支持部がそれぞれ当接される少なくとも一対の傾斜部を備えた複数のモータ支持部を有し、前記第2ケースは、対をなす前記傾斜部と協働して前記第2ケースと前記第1ケースとの組付け方向に前記モータ側支持部を挟持して前記モータ支持部と共に前記モータを支持する複数の協働支持部を有し、前記第1ケースには先端面が傾斜する回転防止支持部が立設されるとともに、前記モータのハウジングには前記回転防止支持部の先端面に当接して係合する段部が設けられ、前記段部が前記回転防止支持部の先端面に当接して係合することで前記第1ケースに対する前記モータの周方向の回転が防止されることをその要旨としている。
請求項2に記載の発明は、第1ケース及び第2ケースを互いに組付けてなる筐体の内部に、回転する回転軸を有するモータと、前記モータの回転力を減速する減速機構とが収容されたモータアクチュエータであって、前記モータは、外側に突出した複数のモータ側支持部を有し、前記第1ケースは、前記第1ケースと前記第2ケースとの組付け方向に沿って前記第2ケースから遠ざかるに連れて互いの間隔が徐々に狭くなるように形成されて前記モータ側支持部が間に配置されるとともに同モータ側支持部がそれぞれ当接される少なくとも一対の傾斜部を備えた複数のモータ支持部を有し、前記第2ケースは、対をなす前記傾斜部と協働して前記第2ケースと前記第1ケースとの組付け方向に前記モータ側支持部を挟持して前記モータ支持部と共に前記モータを支持する複数の協働支持部を有し、前記第2ケースには先端面が傾斜する回転防止支持部が立設されるとともに、前記モータのハウジングには前記回転防止支持部の先端面に当接して係合する段部が設けられ、前記段部が前記回転防止支持部の先端面に当接して係合することで前記第2ケースに対する前記モータの周方向の回転が防止されることをその要旨としている。
請求項1及び請求項2に記載の発明の構成によれば、対をなす傾斜部間にモータ側支持部が配置されるとともに、該モータ支持部が対をなす傾斜部のそれぞれに当接されることにより、第1ケースに対するモータの第1ケースと第2ケースとの組付け方向の位置が確定される。また、モータは、第2ケースに設けられた協働支持部と、対をなす前記傾斜部とによって第1ケースと第2ケースとの組付け方向に各モータ側支持部が挟持されることにより、モータ支持部及び協働支持部によって筐体内で支持されている。従って、モータ支持部及び協働支持部によって筐体に対するモータのがたつきが抑制される。そして、筐体に対してモータを直接配置する構成であっても、筐体に設けられた凹部にモータ側支持部を圧入してモータを筐体に固定するわけではないため、筐体に対するモータの軸中心のずれを抑制することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のモータアクチュエータにおいて、前記傾斜部は、前記モータ側支持部と点接触若しくは線接触することをその要旨としている。
同構成によれば、傾斜部とモータ側支持部との接触部分の大きさが小さいため、モータ駆動時に、モータの振動が第1ケースへ伝達されることが抑制される。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のモータアクチュエータにおいて、前記協働支持部は、前記モータ側支持部と点接触若しくは線接触することをその要旨としている。
同構成によれば、協働支持部とモータ側支持部との接触部分の大きさが小さいため、モータ駆動時に、モータの振動が第2ケースへ伝達されることが抑制される。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のモータアクチュエータにおいて、前記協働支持部は、前記傾斜部よりも変形し易いことをその要旨としている。
同構成によれば、協働支持部は、傾斜部に比べて変形し易い。従って、第1ケースと第2ケースとの組付け方向に沿って、協働支持部及びモータ支持部にてモータ側支持部を押圧した場合、協働支持部が変形することによって傾斜部の変形が抑制される。その結果、筐体に対するモータの位置ずれをより抑制することができる。
本発明によれば、筐体に対するモータの軸中心のずれを抑制しつつ筐体に対してモータを直接配置することができるモータアクチュエータを提供できる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)は、本実施形態のモータアクチュエータの概略構成図である。このモータアクチュエータは、車両用空調装置の内外気切換ドア、吹出し口切換ドア、温度調節用のエアミックスドア等の各種ドアを開閉させるためのものである。尚、モータアクチュエータは、各ドアに対してそれぞれ1つずつ設けられる。
図2(a)及び図2(b)に示すように、モータアクチュエータの筐体1は、合成樹脂にて形成されるとともに、互いに組み付けられるケース本体2及びカバー3から構成されている。ケース本体2は、図2(a)における紙面手前側に開口した略四角形の箱状をなすとともに、カバー3は、ケース本体2の開口部を閉塞すべくケース本体2の開口部に応じた形状に形成され、ケース本体2よりも浅い略四角形の箱状をなしている。また、ケース本体2の外周の4箇所には、係合部2aが突出形成されるとともに、カバー3の外周の4箇所には、係合部2aと係合する係合部3aが突出形成されている。そして、ケース本体2とカバー3とは、互いの開口部が対向した状態で互いに近づくように相対移動されて係合部2aと係合部3aとが係合されることにより互いに組み付けられる。
また、ケース本体2の底部2b及びカバー3の上底部3bには、モータ収容凹部2c,3cがそれぞれ凹設されるとともに、筐体1内には、モータ収容凹部2c,3c内にその一部が収容された状態でモータ11(図1(a)参照)が配置されている。
図1(a)に示すように、モータ11は、モータハウジング12の内部に回転子13を回転可能に収容して構成されている。モータハウジング12は、有底円筒状のヨークハウジング14と、該ヨークハウジング14の開口部を閉塞する円板状のエンドフレーム15とから構成されている。ヨークハウジング14の底部中央には、モータ11の軸方向に沿って該ヨークハウジング14の外側に突出した有底円筒状のヨーク側軸受収容部14aが形成されるとともに、該ヨーク側軸受収容部14a内には、円環状の軸受16が収容されている。更に、ヨークハウジング14の底部には、その周縁部の2箇所に段部14b,14cがそれぞれ設けられている。これら段部14b,14cは、ヨークハウジング14の底部中央を通り径方向に延びる直線と平行に延びるように形成されている。また、エンドフレーム15の径方向の中央部には、モータ11の軸方向に沿って外側に突出した有底円筒状のフレーム側軸受収容部15aが形成されるとともに、該フレーム側軸受収容部15a内には、前記軸受16と対をなす円環状の軸受17が収容されている。2つの軸受16,17は何れも金属製である。そして、これら軸受16,17によって回転子13の回転軸13aが軸支されるとともに、回転軸13aにおけるヨークハウジング14の底部側の端部は、ヨーク側軸受収容部14aの底部からモータハウジング12の外部に突出している。尚、ヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aは、回転軸13aと同軸となっている。そして、モータ11には、ケース本体2内に収容されるとともに外部の電源装置に接続されるコネクタアッセンブリ18の2つの給電端子18aを介して電源が供給される。
また、筐体1内には、減速機構21が収容されている。減速機構21は、前記回転軸13aの先端部に該回転軸13aと一体回転可能に取着されたウォーム22、及び該ウォーム22から伝達される回転を減速して出力する第1〜第3減速ギア23〜25よりなる歯車列である。
第1減速ギア23は、図1において紙面垂直方向に延びる円柱状の第1支持軸23aの外周面に、前記ウォーム22に噛合するウォームホイール23bと、該ウォームホイール23bよりも小径の第1歯車部23cとを、第1支持軸23aの軸方向に並ぶように一体に形成してなるものである。この第1減速ギア23は、ケース本体2の底部2bに形成された円筒状の第1減速ギア軸受2d(図2(b)参照)と、カバー3の上底部3bに形成された円筒状の第1減速ギア軸受3d(図2(a)参照)とによって第1支持軸23aの両端部が軸支されることにより、筐体1内で回転可能に支持されている。
また、前記第2減速ギア24は、図1において紙面垂直方向に延びる円柱状の第2支持軸24aの外周面に、前記第1歯車部23cに噛合する第2歯車部24bと、該第2歯車部24bよりも小径の第3歯車部24cとを、第2支持軸24aの軸方向に並ぶように一体に形成してなるものである。そして、第2減速ギア24は、第1減速ギア23と同様に、ケース本体2の底部2bに形成された円筒状の第2減速ギア軸受2e(図2(b)参照)と、カバー3の上底部3bに形成された円筒状の第2減速ギア軸受3e(図2(a)参照)とによって第2支持軸24aの両端部が軸支されることにより、筐体1内で回転可能に支持されている。
また、前記第3減速ギア25は、図1における紙面垂直方向に延びる円柱状の出力軸25aの外周面に、前記第3歯車部24cと噛合する第4歯車部25bを一体に形成してなるものである。そして、第3減速ギア25の出力軸25aは、ケース本体2の底部2bに形成された円筒状の第3減速ギア軸受2f(図2(b)参照)と、カバー3の上底部3bに形成された円筒状の第3減速ギア軸受3f(図2(a)参照)とによって軸支されている。尚、出力軸25aの上端部は、第3減速ギア軸受3fから筐体1の外部に突出するとともに、軸方向から見た形状がD形状をなしている。そして、この出力軸25aの上端部に、前記車両用空調装置の内外気切換ドア、吹出し口切換ドア、エアミックスドア等が連結される。
また、図3に示すように、ケース本体2の底部2bにおけるモータ収容凹部2cの両側には、モータ支持部31,32が立設されている。図4に示すように、モータ支持部31,32は、モータ収容凹部2cに配置されたモータ11の軸方向の両側で、底部2bと垂直をなすように該底部2bと一体に形成されるとともに、その高さは、筐体1内に収容されたモータ11の回転軸線L1を越える高さに設定されている。
また、図3に示すように、各モータ支持部31,32には、先端から基端に向かって支持凹部33がそれぞれ凹設されるとともに、該支持凹部33の底部から更に基端側に延びるスリット34がそれぞれ形成されている。支持凹部33は、回転軸13aの回転軸線L1方向から見た形状が略V字状をなしており、回転軸線L1と直交する方向に対向する一対の傾斜面33a,33b(傾斜部)を備えている。一方のモータ支持部31の一対の傾斜面33a,33bと、他方のモータ支持部32の一対の傾斜面33a,33bとは、ケース本体2の底面からの高さが等しい位置に形成されている。また、一対の傾斜面33a,33bは、平面状をなすとともに、ケース本体2とカバー3との組付け方向に沿ってケース本体2の底部2b側に向かうに連れて(即ち組付け方向に沿ってカバー3から遠ざかるに連れて)互いに近づくように傾斜している。また、各傾斜面33a,33bは、回転軸線L1方向(即ちヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aの突出方向)には傾斜しておらず、回転軸線L1と平行をなしている。
また、2つのモータ支持部31,32には、互いに対向する側面、即ちモータ11側の側面に、基端から先端まで延びる複数の当接部35がそれぞれ一体に形成されている。当接部35は、各モータ支持部31,32において、支持凹部33の両側に2つずつ形成されるとともに、当接部35における長手方向と直交する方向の断面形状(即ち回転軸13aの回転軸線L1と平行な切断面の形状)は半円形状をなしている(図5参照)。また、各当接部35におけるモータ支持部31,32の先端側の端部は、モータ支持部31,32の先端に向かうに連れて徐々にその半径が小さくなるようなテーパ形状をなしている。各当接部35におけるテーパ形状をなす部位は、モータ11がケース本体2に対して配置された状態において、モータ11の回転軸線L1よりも各モータ支持部31,32の先端側に形成されている(図6参照)。
また、モータ収容凹部2cにおけるモータ支持部31側の端部には回転防止支持部2gが立設されるとともに、該回転防止支持部2gの先端面2hは、モータ収容凹部2cの幅方向の一端から他端に向かって傾斜している。
前記モータ11は、前述したようにモータ収容凹部2c内にモータハウジング12の一部が収容されるとともに、ヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aがモータ支持部31,32の対をなす傾斜面33a,33bに当接配置された状態でケース本体2に対して配置されている。ケース本体2に対して配置されたモータ11は、ヨークハウジング14の底部に設けられた前記段部14bが回転防止支持部2gの先端面2hに当接して係合することによりケース本体2に対する周方向(ヨークハウジング14の周方向)の回転が防止されている。また、ヨーク側軸受収容部14aは、有底円筒状をなすため、支持凹部33の一対の傾斜面33a,33bに対してそれぞれ1箇所で線接触した状態となる。同様に、フレーム側軸受収容部15aは、有底円筒状をなすため、支持凹部33の一対の傾斜面33a,33bに対してそれぞれ1箇所で線接触した状態となる(図6参照)。モータ11は、このように、対をなす傾斜面33a,33bにヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aが当接配置されることにより、ケース本体2の底部2bに対するケース本体2とカバー3との組付け方向の位置が確定される。
また、モータ支持部31,32間にモータ11が配置された状態においては、ヨークハウジング14の底部とモータ支持部31に設けられた当接部35とが、ヨーク側軸受収容部14aの径方向の両側で線接触するとともに、エンドフレーム15とモータ支持部32に設けられた当接部35とが、フレーム側軸受収容部15aの径方向の両側で線接触する(図1(b)参照)。従って、図4に示すように、ケース本体2に対するモータ11の回転軸線L1方向の移動は当接部35を有するモータ支持部31,32によって規制される。また、各当接部35における各モータ支持部31,32の先端側の端部に設けられたテーパ形状の部位は、ケース本体2に対して配置されたモータ11の回転軸線L1よりも各モータ支持部31,32の先端側に形成されているため、ケース本体2に対して配置されたモータ11の軸方向の両端面に対し、回転軸線L1と同じ高さまで当接部35が接触することになる。従って、モータ11は、当接部35を有するモータ支持部31,32によって軸方向に安定して支持される。
また、図2(a)に示すように、カバー3の上底部3bにおけるモータ収容凹部3cの両側には、ケース本体2側に突出する協働支持部41,42が立設されている。図4に示すように、協働支持部41,42は、カバー3の上底部3bにおいて、該協働支持部41,42の先端部がケース本体2及びカバー3の組付け方向に前記モータ支持部31,32とそれぞれ対向する位置に形成されるとともに、2つの協働支持部41,42間の間隔は、ヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aを除くモータハウジング12の軸方向長さよりも若干広くなっている。図3及び図4に示すように、各協働支持部41,42は、長方形の板状をなすとともに、その幅は、モータ支持部31,32の幅よりも狭く形成されている。そして、各協働支持部41,42の立設方向の長さは、カバー3がケース本体2に組み付けられた状態において、支持凹部33のヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aの外周面に、各協働支持部41,42の先端が接触する長さに設定されている。また、各協働支持部41,42は、その先端面に、各協働支持部41,42の幅方向の一端から他端まで延びる接触部43を備えている。接触部43は、協働支持部41,42の厚さ方向に沿って切った断面の断面形状が、先端に向かうに連れて徐々に幅が狭くなる三角形状をなしており、その先端部が直線状になっている。接触部43は、このような断面三角形状をなすことにより、ヨーク側軸受収容部14a若しくはフレーム側軸受収容部15aに接触した際に変形し易くなっている。これに対し、前記一対の傾斜面33a,33bは、平面状をなすため、軸受16,17がそれぞれ収容されたヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aが押圧された場合に、接触部43に比べて変形し難い構成となっている。
また、モータ収容凹部3cにおける協働支持部41側の端部には、回転防止支持部3gが立設されている。回転防止支持部3gの先端面3hは、ケース本体2とカバー3とが組付けられた状態において前記回転防止支持部2gの先端面2hと平行をなすようにモータ収容凹部3cの幅方向の一端から他端に向かって傾斜している。
そして、モータ11及び減速機構21が配置されたケース本体2に対してカバー3が組み付けられた状態においては、モータ11は、ヨークハウジング14の底部に設けられた前記段部14cが回転防止支持部3gの先端面3hに当接して係合することによりカバー3に対する周方向(ヨークハウジング14の周方向)の回転が防止されている。また、協働支持部41,42の先端に設けられた接触部43が、各支持凹部33内に配置されたヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aにそれぞれ当接する。各協働支持部41,42の接触部43は、その先端部が線状をなしているため、円筒状のヨーク側軸受収容部14a及び円筒状のフレーム側軸受収容部15aに対し1箇所で点接触する。更に、同状態では、協働支持部41とモータ支持部31の一対の傾斜面33a,33bとが協働して、ケース本体2とカバー3との組付け方向にヨーク側軸受収容部14aを挟持するとともに、協働支持部42とモータ支持部32の一対の傾斜面33a,33bとが協働して、ケース本体2とカバー3との組付け方向にフレーム側軸受収容部15aを挟持する。本実施形態における「組付け方向」は、ケース本体2の底部2bとカバー3の上底部3bとが互いに平行をなした状態でケース本体2及びカバー3が相対移動されるときの移動方向に該当する。また、接触部43は、平面状の傾斜面33a,33bに比べて変形し易く構成されているため、ケース本体2とカバー3との組付け時にヨーク側軸受収容部14a若しくはフレーム側軸受収容部15aに接触部43が押し付けられた場合には、接触部43がヨーク側軸受収容部14a若しくはフレーム側軸受収容部15aの外周面の形状に応じて変形する。これにより、傾斜面33a,33bの変形が抑制される。また、図4に示すように、2つの協働支持部41,42間の間隔は、ヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aを除くモータハウジング12の軸方向長さよりも若干広いため、ケース本体2に対してカバー3が組み付けられた状態においては、協働支持部41,42は、モータハウジング12の軸方向の両端面と非接触となる。
上記のように構成されたモータアクチュエータでは、コネクタアッセンブリ18の給電端子18aを介してモータ11に電源が供給されると、回転子13が回転される。回転子13の回転は、回転軸13aの先端部に取着されたウォーム22から、第1減速ギア23、第2減速ギア24、第3減速ギア25に減速されながら伝達され、出力軸25aから出力される。
上記したように、本実施形態によれば、以下の作用効果を有する。
(1)対をなす傾斜面33a,33b間にヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aがそれぞれ配置されて、軸受収容部14a,15aがそれぞれ各傾斜面33a,33bに当接されることにより、ケース本体2に対するモータ11のケース本体2とカバー3との組付け方向の位置が確定される。そして、モータ11は、カバー3に設けられた協働支持部41,42と、対をなす前記傾斜面33a,33bとによってケース本体2とカバー3との組付け方向に各軸受収容部14a,15aが挟持されることにより、モータ支持部31,32及び協働支持部41,42によって筐体1内で支持されている。従って、モータ支持部31,32及び協働支持部41,42によって筐体1に対するモータ11のがたつきが抑制される。そして、筐体1に対してモータ11を直接配置する構成であっても、筐体に設けられた凹部にモータ側支持部を圧入してモータを筐体に固定するわけではないため、筐体1に対するモータ11の軸中心(回転軸線L1)のずれを抑制することができる。また、支持凹部33は、軸受収容部14a,15aが当接配置されるものであって圧入されるものではないため、対をなす傾斜面33a,33bの寸法管理が容易となる。更に、対をなす傾斜面33a,33bに軸受収容部14a,15aがそれぞれ当接配置されるようにモータ11をケース本体2に対して配置した後にカバー3をケース本体2に組み付けるだけでモータ11が筐体1内で支持されるため、組付け性が良好である。
(2)モータ支持部31の対をなす傾斜面33a,33bは、ヨーク側軸受収容部14aに対し線接触している。同様に、モータ支持部32の対をなす傾斜面33a,33bは、フレーム側軸受収容部15aに対し線接触している。従って、各傾斜面33a,33bと、ヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aとのとの接触部分の大きさが小さいため、モータ11の駆動時に、モータ11の振動がケース本体2へ伝達されることが抑制される。
(3)協働支持部41の接触部43は、ヨーク側軸受収容部14aに対し点接触している。同様に、協働支持部42の接触部43は、フレーム側軸受収容部15aに対し点接触している。従って、各協働支持部41,42と、ヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aとのとの接触部分の大きさが小さいため、モータ11の駆動時に、モータ11の振動がケース本体2へ伝達されることが抑制される。
(4)協働支持部41の先端部に設けられた接触部43は、傾斜面33a,33bに比べて変形し易く構成されている。従って、互いに組み付けられるケース本体2とカバー3において、接触部43と対をなす傾斜面33a,33bとの間の間隔が軸受収容部14a,15aの外径よりも小さい場合には、接触部43が変形することによって傾斜面33a,33bの変形が抑制される。即ち、ケース本体2の底部2bに対する位置を確定するモータ支持部31,32の傾斜面33a,33bの変形が抑制されるため、筐体1に対するモータ11の位置ずれをより抑制することができる。
(5)2つの協働支持部41,42間の間隔は、ヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aを除くモータハウジング12の軸方向長さよりも若干広いため、モータハウジング12は、協働支持部41,42とは非接触となっている。従って、モータ11の駆動時に、モータ11の振動がカバー3へ伝達されることが抑制される。また、ケース本体2に対してカバー3を組付ける際、協働支持部41,42間に容易にモータハウジング12を配置することができる。
(6)モータ支持部31の各傾斜面33a,33bは、ヨーク側軸受収容部14aに対しそれぞれ1箇所で線接触するとともに、モータ支持部32の各傾斜面33a,33bは、フレーム側軸受収容部15aに対しそれぞれ1箇所で線接触している。従って、各傾斜面33a,33bが軸受収容部14a,15aと複数個所で接触する場合に比べて、モータ11の駆動時に、モータ11の振動がケース本体2に伝達されることが一層抑制される。
(7)協働支持部41の接触部43は、ヨーク側軸受収容部14aに対し1箇所で点接触するとともに、協働支持部42の接触部43は、は、フレーム側軸受収容部15aに対し1箇所で点接触している。従って、各協働支持部41,42の接触部43が軸受収容部14a,15aと複数個所で接触する場合に比べて、モータ11の駆動時に、モータ11の振動がカバー3に伝達されることが一層抑制される。
(8)モータハウジング12の軸方向の両端に、軸方向に突出したヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aがそれぞれ形成されている。そして、モータ支持部31,32は、ケース本体2においてモータ11の軸方向の両側に設けられている。従って、モータ11は、筐体1内でモータ支持部31,32及び協働支持部41,42によって軸方向に安定して支持される。また、モータハウジング12に、ヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aとは別に、モータ支持部31,32及び協働支持部41,42にて挟持されるモータ側支持部を突出形成する場合に比べて、モータハウジング12が複雑な形状となることが抑制される。
(9)各モータ支持部31,32は、モータハウジング12の軸方向の端面に線接触する当接部35をそれぞれ有する。従って、当接部35を有するモータ支持部31,32によって、ケース本体2に対するモータ11の軸方向の位置決めを容易に行うことができる。また、当接部35は、モータハウジング12の軸方向の端面に対し線接触するものであるため、モータ11の駆動時に、モータ11の振動が当接部35からケース本体2に伝達されることが抑制される。
(10)各当接部35における各モータ支持部31,32の先端側の端部は、各モータ支持部31,32の先端に向かうに連れて先細となるテーパ形状をなすため、2つのモータ支持部31,32間にモータ11を容易に配置することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、協働支持部41,42の先端部、即ち接触部43の先端部は、直線状をなしているが、協働支持部41,42の先端部の形状はこれに限らない。協働支持部41,42は、ヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aに対し点接触若しくは線接触可能な形状をなしていればよい。例えば、図7に示す協働支持部51の先端部には、回転軸線L1方向から見た形状がフレーム側軸受収容部15a側に開口したV字状をなす押圧凹部51aが形成されている。この押圧凹部51aの内周面には、上記実施形態と同様の断面三角形状の接触部43が設けられている。この場合、接触部43がフレーム側軸受収容部15aの外周面に接触すると(単に当接するだけで接触部43は変形していない状態)、協働支持部51の接触部43は、フレーム側軸受収容部15aの外周面に対し、2箇所で点接触する。このように構成しても、上記実施形態の(3)と同様の作用効果を得ることができるとともに、協働支持部51とフレーム側軸受収容部15aとの接触箇所が2箇所になるため、フレーム側軸受収容部15aから協働支持部51に荷重が加わった場合、当該荷重は2箇所の接触箇所に分散して加えられることになる。また、各協働支持部41,42は、回転軸線L1方向から見て、その先端部がヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aよりも曲率の小さい円弧状の凹形状をなすように形成されてもよい。
・上記実施形態では、各傾斜面33a,33bは平面状をなしているが、各傾斜面33a,33bは、協働支持部41,42と協働してヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aを挟持する際に変形し難い形状であって、ヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aと線接触可能な形状であれば、平面状に限らない。例えば、図8に示す一対の傾斜面61a,61bは、回転軸線L1方向から見た形状がフレーム側軸受収容部15a側に膨らむ円弧状をなす曲面である。また、図9に示す一対の傾斜面62a,62bは、回転軸線L1方向から見た形状がフレーム側軸受収容部15aの外周面の曲率よりも小さい曲率の円弧状に凹んだ形状をなす曲面である。尚、図8及び図9に示す傾斜面61a,61b及び傾斜面62a,62bは、回転軸線L1方向には傾斜しておらず回転軸線L1と平行をなしている。このように構成しても、傾斜面61a,61b及び傾斜面62a,62bは、フレーム側軸受収容部15aに対してそれぞれ1箇所で線接触するため、上記実施形態の(2)と同様の作用効果を得ることができる。
・上記実施形態では、各傾斜面33a,33bは、ヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aの突出方向、即ち回転軸線L1方向には凹凸が無い形状となっている。しかしながら、各傾斜面33a,33bは、協働支持部41,42と協働してヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aを挟持する際に変形し難い形状であれば、各傾斜面33a,33bにおける軸受収容部14a,15aの突出方向(上記実施形態では回転軸線L1方向に同じ)の中央部が突出した形状であってもよい。例えば、各傾斜面33a,33bは、その軸受収容部14a,15aの突出方向(上記実施形態では回転軸線L1方向に同じ)の中央部が突出した断面三角形状に構成されてもよい。また、図10(a)及び図10(b)に示す一対の傾斜面71a,71bは、フレーム側軸受収容部15aの突出方向(回転軸線L1方向)の中央部が膨らんだ円弧状をなしている。尚、図10(b)は、モータ支持部32を先端から基端に向かって傾斜面71bを通るように切断した断面をスリット34側から見た図である。このようにすると、傾斜面71a,71b間に配置されるフレーム側軸受収容部15aの外周面に対して点接触することになるため、モータ11の駆動時に、モータ11の振動がケース本体2に伝達されることが更に抑制される。尚、図8及び図9に示した前記傾斜面61a,61b及び傾斜面62a,62bについても同様に、フレーム側軸受収容部15aの突出方向の中央部が膨らんだ形状としてもよい。
・上記実施形態では、モータ支持部31、32に設けられた当接部35は、該当接部35における長手方向と直交する方向の断面形状(即ち回転軸13aの回転軸線L1と平行な切断面の形状)が半円形状をなしている。しかしながら、モータハウジング12の軸方向の端面と当接部35とが線接触可能であれば、当接部35は、断面半円形状でなくてもよい。例えば、図11(a)及び図11(b)に示す当接部81は、その長手方向と直交する方向の断面形状が三角形状をなしており、モータハウジング12の軸方向の端面と線接触する。このようにしても、上記実施形態の(9)と同様の作用効果を得ることができる。
・上記実施形態では、協働支持部41,42の先端面に設けられた接触部43は、協働支持部41,42の厚さ方向に沿って切った断面の断面形状が、先端に向かうに連れて徐々に幅が狭くなる三角形状をなすように形成されている。しかしながら、接触部43の形状はこれに限らず、傾斜面33a,33bに比べて変形し易い形状であればよい。例えば、接触部43は、各協働支持部41,42の先端部が先細形状となるように、厚さ方向に沿って切った断面の断面形状が台形状等をなすように形成されてもよい。また、各協働支持部41,42は、接触部43を備えない構成であってもよい。協働支持部41,42に接触部43が設けられない場合には、協働支持部41,42の先端が平面状となるため、協働支持部41,42は、ヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aに対して線接触する。
・協働支持部41,42に、モータ支持部31,32に設けられた当接部35と同様の当接部を設けてもよい。この場合、モータ支持部31,32の当接部35は省略してもよい。
・上記実施形態では、モータ支持部31,32に設けられた当接部35は、モータ支持部31,32の先端側の端部がテーパ形状をなしているが、モータ支持部31,32の基端から先端まで同じ断面形状となるように構成されてもよい。また、各当接部35におけるモータ支持部31,32の立設方向の長さも適宜変更してもよい。例えば、上記実施形態では各当接部35におけるテーパ形状をなす部位は、モータ11がケース本体2に対して配置された状態において、モータ11の回転軸線L1よりも各モータ支持部31,31の先端側となる位置に形成されているが、モータ11の回転軸線L1よりも各モータ支持部31,31の基端側(図6において下側)となる位置にテーパ形状をなす部位が位置するように各当接部35を形成してもよい。このようにすると、モータ支持部31,32に対するモータ11の組付けが容易となる。また、各モータ支持部31,32には、支持凹部33の両側にそれぞれ2つずつ当接部35が形成されているが、各モータ支持部31,32に設けられる当接部35の数及び形成箇所はこれに限らない。例えば、当接部35は、各モータ支持部31,32において、支持凹部33の両側に1つずつ設けられてもよいし、それぞれ3つ以上設けられてもよい。また例えば、当接部35は、各モータ支持部31,32の幅方向に沿って延びるように突出形成されてもよい。また、モータ支持部31,32は、当接部35を備えない構成であってもよい。
・上記実施形態では、各モータ支持部31,32には、支持凹部33の底部から各モータ支持部31,32の基端側に向かってスリット34が形成されているが、スリット34は省略してもよい。
・上記実施形態では、ケース本体2にモータ支持部31,32が設けられるとともに、カバー3に協働支持部41,42が設けられている。しかしながら、ケース本体2に協働支持部41,42が設けられ、カバー3にモータ支持部31,32が設けられてもよい。
・上記実施形態では、モータ支持部31,32及び協働支持部41,42にて、モータハウジング12の軸方向の両端部に設けられたヨーク側軸受収容部14a及びフレーム側軸受収容部15aを、ケース本体2及びカバー3の組付け方向に沿って挟持することによりモータ11を筐体1内に固定している。しかしながら、筐体1内にモータ11を固定すべくモータ支持部及び協働支持部にて挟持されるモータ側支持部は、モータ11に複数設けられて筐体1に対するモータ11の位置決めが可能であれば、モータ11における形成場所及び数は上記実施形態のものに限らない。例えば、ヨークハウジング14の底部においてヨーク側軸受収容部14aからずれた位置に回転軸線L1方向に突出するモータ側支持部を少なくとも1つ形成するとともに、エンドフレーム15においてフレーム側軸受収容部15aからずれた位置に回転軸線L1方向に突出するモータ側支持部を少なくとも1つ形成してもよい。また例えば、ヨークハウジング14の外周面において、径方向に突出する第1のモータ側支持部を少なくとも1つ形成するとともに、該第1のモータ側支持部から周方向に所定角度(例えば180°)ずれた位置に径方向に突出する少なくとも1つの第2のモータ側支持部を形成してもよい。そして何れの場合においても、モータ支持部31,32及び協働支持部41,42は、ケース本体2とカバー3との組付け方向に沿ってモータ側支持部を挟持できるように、それぞれモータ側支持部に対応した位置に設けられる。このようにしても、上記実施形態の(1)と同様の作用効果を得ることができる。
・上記実施形態では、車両用空調装置の内外気切換ドア、吹出し口切換ドア、温度調節用のエアミックスドア等の各種ドアを開閉させるためのモータアクチュエータを例に本発明を詳述した。しかしながら、筐体1内にモータ11及び該モータ11の回転を減速する減速機構21が収容される構成のモータアクチュエータであれば、これ以外の装置に用いられるモータアクチュエータに本発明を適用してもよい。
上記実施形態、及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)各傾斜部は、前記モータ側支持部と1箇所で接触することを特徴とすることを特徴とする。同構成によれば、各傾斜部がモータ側支持部と複数個所で接触する場合に比べて、モータ駆動時に、モータの振動が第1ケースへ伝達されることが一層抑制される。
(ロ)前記協働支持部は、前記モータ側支持部と1箇所で接触することを特徴とする。同構成によれば、各協働支持部がモータ側支持部と複数個所で接触する場合に比べて、モータ駆動時に、モータの振動が第2ケースへ伝達されることが一層抑制される。
(ハ)前記モータ側支持部は、前記モータの軸方向の両端部にそれぞれ少なくとも1つずつ形成されるとともに、前記モータ支持部は、前記モータの軸方向の両側に設けられたことを特徴とする。同構成によれば、モータは、筐体内でモータ支持部及び協働支持部によって軸方向に安定して支持される。
(ニ)前記(ハ)に記載のモータアクチュエータにおいて、前記モータは、軸方向に突出し内部に前記回転軸を軸支する軸受が収容された円筒状の軸受収容部をその軸方向の両端部にそれぞれ備えたモータハウジングを有し、前記モータ側支持部は、前記軸受収容部であることを特徴とするモータアクチュエータ。同構成によれば、モータハウジングが複雑な形状となることが抑制される。
(ホ)前記(ハ)又は前記(ニ)に記載のモータアクチュエータにおいて、前記モータは、前記回転軸が内部に配置されるモータハウジングを有し、前記モータ支持部は、前記モータハウジングの軸方向の端面に線接触する当接部を有することを特徴とするモータアクチュエータ。同構成によれば、当接部を有するモータ支持部によって、第1ケースに対するモータの軸方向の位置決めを容易に行うことができる。また、当接部は、モータハウジングの軸方向の端面に対し線接触するものであるため、モータ駆動時に、モータの振動が当接部から第1ケースに伝達されることが抑制される。
(a)はモータアクチュエータの概略構成図、(b)は図1(a)における部分拡大図。 (a)はカバーの平面図、(b)はケース本体の平面図。 モータアクチュエータにおけるモータ付近の分解斜視図。 筐体内に配置されたモータの正面図。 モータ支持部の断面図(図3におけるA−A断面図)。 筐体内に配置されたモータをエンドフレーム側から見た側面図。 別の形態のモータ支持部を示す側面図。 別の形態のモータ支持部を示す側面図。 別の形態のモータ支持部を示す側面図。 (a)は別の形態のモータ支持部の斜視図、(b)は別の形態のモータ支持部の断面図。 (a)は別の形態のモータ支持部の斜視図、(b)は別の形態のモータ支持部の断面図(図11(a)におけるB−B断面図)。
符号の説明
1…筐体、2…第1ケースとしてのケース本体、3…第2ケースとしてのカバー、11…モータ、13a…回転軸、14a…モータ側支持部としてのヨーク側軸受収容部、15a…モータ側支持部としてのフレーム側軸受収容部、21…減速機構、31,32…モータ支持部、33a,33b,61a,61b,62a,62b,71a,71b…傾斜部としての傾斜面、41,42,51…協働支持部。

Claims (5)

  1. 第1ケース及び第2ケースを互いに組付けてなる筐体の内部に、回転する回転軸を有するモータと、前記モータの回転力を減速する減速機構とが収容されたモータアクチュエータであって、
    前記モータは、外側に突出した複数のモータ側支持部を有し、
    前記第1ケースは、前記第1ケースと前記第2ケースとの組付け方向に沿って前記第2ケースから遠ざかるに連れて互いの間隔が徐々に狭くなるように形成されて前記モータ側支持部が間に配置されるとともに同モータ支持部がそれぞれ当接される少なくとも一対の傾斜部を備えた複数のモータ支持部を有し、
    前記第2ケースは、対をなす前記傾斜部と協働して前記第2ケースと前記第1ケースとの組付け方向に前記モータ側支持部を挟持して前記モータ支持部と共に前記モータを支持する複数の協働支持部を有し、
    前記第1ケースには先端面が傾斜する回転防止支持部が立設されるとともに、前記モータのハウジングには前記回転防止支持部の先端面に当接して係合する段部が設けられ、前記段部が前記回転防止支持部の先端面に当接して係合することで前記第1ケースに対する前記モータの周方向の回転が防止されることを特徴とするモータアクチュエータ。
  2. 第1ケース及び第2ケースを互いに組付けてなる筐体の内部に、回転する回転軸を有するモータと、前記モータの回転力を減速する減速機構とが収容されたモータアクチュエータであって、
    前記モータは、外側に突出した複数のモータ側支持部を有し、
    前記第1ケースは、前記第1ケースと前記第2ケースとの組付け方向に沿って前記第2ケースから遠ざかるに連れて互いの間隔が徐々に狭くなるように形成されて前記モータ側支持部が間に配置されるとともに同モータ側支持部がそれぞれ当接される少なくとも一対の傾斜部を備えた複数のモータ支持部を有し、
    前記第2ケースは、対をなす前記傾斜部と協働して前記第2ケースと前記第1ケースとの組付け方向に前記モータ側支持部を挟持して前記モータ支持部と共に前記モータを支持する複数の協働支持部を有し、
    前記第2ケースには先端面が傾斜する回転防止支持部が立設されるとともに、前記モータのハウジングには前記回転防止支持部の先端面に当接して係合する段部が設けられ、前記段部が前記回転防止支持部の先端面に当接して係合することで前記第2ケースに対する前記モータの周方向の回転が防止されることを特徴とするモータアクチュエータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のモータアクチュエータにおいて、
    前記傾斜部は、前記モータ側支持部と点接触若しくは線接触することを特徴とするモータアクチュエータ。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のモータアクチュエータにおいて、
    前記協働支持部は、前記モータ側支持部と点接触若しくは線接触することを特徴とするモータアクチュエータ。
  5. 請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のモータアクチュエータにおいて、
    前記協働支持部は、前記傾斜部よりも変形し易いことを特徴とするモータアクチュエータ。
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