JP3696788B2 - モータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータに係り、特にウォーム軸の撓みに対して軸受の偏磨耗が低減できるモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パワーウインド装置等に用いられるモータは、モータ本体と該モータ本体の回転を減速する減速部とを備えており、互いに連結されている。減速部を構成するギヤハウジングには、モータ本体の回転軸と同軸状に連結されるウォーム軸、及びウォーム歯車に噛合するウォームホイールがそれぞれ回転可能に収容される。上記ウォーム軸はギヤハウジングに固定される2つの軸受によって、その両端でギヤハウジングに対して回転可能に支持される。
【0003】
このモータは、モータ本体の回転軸が回転駆動されるとウォーム軸が回転し、ウォーム軸が回転するとウォームホイールがウォーム軸の回転を減速する。すると、ウォームホイールに緩衝部材を介して連結された出力軸が回転し、外部の負荷に回転力を伝達する。上記のようなモータは、出力軸が低速、高トルクで回転することから種々の装置に用いられる。
【0004】
しかしながら、上記モータは、駆動中に出力軸側で過負荷が加わった場合等、ウォーム軸がモータ本体から伝達される回転力及びウォームホイール側の過負荷により、ウォーム軸がその軸と直交方向(ウォームホイールが配設される側と略反対の方向)に大きな力を受けて撓むことがある。そして、ウォーム軸の撓みにより、ウォーム軸を支持する円筒状の軸受(メタル軸受)に偏磨耗が生じたり、モータ本体の回転軸にも撓みが伝わり、結果、モータの効率を低下させるばかりでなく、騒音の発生を引き起こす原因となる。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、出力側からの過負荷によりウォーム軸を支持する軸受の偏磨耗を低減し、ギヤハウジングの変形を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ウォームホイールに噛合するウォーム軸とモータ本体の回転軸とを、軸ずれを許容可能な連結部材を介して連結し、前記ウォーム軸の両端を前記モータ本体に固定されるギヤハウジングに保持された軸受によって支持するモータであって、前記連結部材は、前記回転軸の回転力を前記ウォーム軸に伝達し、前記ウォーム軸の回転力を前記回転軸に非伝達するクラッチであり、前記両軸受は、軸受孔の内周面が軸方向にその内周が一定となる内筒部、及び該内筒部の軸方向一側に形成され軸方向端部に向かって内径が拡開する開口部を有し、かつ前記各開口部が互いに対向するように配置されていることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載のモータにおいて、前記開口部を、端部に向かって傾きが複数回又は連続して変化する可変開口部としたことを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のモータにおいて、前記モータ本体側の軸受を保持する軸受保持部を、前記ギヤハウジングに突設したことを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、ウォームホイールに噛合するウォーム軸とモータ本体の回転軸とを、軸ずれを許容可能な連結部材を介して連結し、前記ウォーム軸の両端を前記モータ本体に固定されるギヤハウジングに保持された軸受によって支持するモータであって、前記両軸受は、軸受孔の内周面が軸方向にその内周が一定となる内筒部、及び該内筒部の軸方向一側に形成され軸方向端部に向かって内径が拡開する開口部を有し、かつ前記各開口部が互いに対向するように配置されており、前記モータ本体側の軸受を保持する軸受保持部を、前記ギヤハウジングに突設したことを特徴としている。
【0013】
(作用)請求項1に記載の発明によれば、両軸受は、軸受孔の内周面が軸方向にその内周が一定となる内筒部、及び該内筒部の軸方向一側に形成され軸方向端部に向かって内径が拡開する開口部を有し、かつ前記各開口部が互いに対向するように配置されている。そのため、ウォーム軸がモータ本体の回転軸により回転駆動された際、ウォームホイール側の過負荷により軸直交方向(ウォームホイールが配設される側と略反対の方向)に大きな力を受けて撓むことがあっても、ウォーム軸両端が、開口部の内周面に追従できる。そのため、撓みが生じたウォーム軸に倣って支持可能となり軸受の偏磨耗が低減される。しかも、ウォーム軸の撓みによるウォーム軸と回転軸との軸ずれは、連結部材により許容され回転軸に伝わることがない。よって、回転軸を支持する軸受の偏摩耗を抑制できる。
【0014】
また、連結部材は、回転軸の回転力をウォーム軸に伝達し、ウォーム軸の回転力を回転軸に非伝達するクラッチであるため、ウォーム軸側からの過負荷によりモータ本体の回転軸が逆転することを阻止できる。これは特に自動車のパワーウインドウやサンルーフに用いると好適である。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、開口部を、端部に向かって傾きが複数回又は連続して変化する可変開口部とした撓みが生じたウォーム軸に対し、両軸受は常に近似的に面で当接することができる。すなわち、軸受は撓んだウォーム軸の両端側を常に面接触した状態でウォーム軸を回転可能に支持する。
【0016】
請求項3及び請求項4に記載の発明によれば、モータ本体側の軸受を保持する軸受保持部を、ギヤハウジングに突設したため、軸受保持部が軸直交方向に撓み可能とされる。よって、ウォーム軸が撓んでも、軸受保持部及び軸受がウォーム軸の撓みに追従して傾くため、軸受の軸方向端部に局部的に集中した大きな力が加わらない。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図11に従って説明する。
図1はモータの要部断面図を示す。モータは、モータ本体1と、減速部2と、クラッチ3とを備えている。モータ本体1は略有底円筒形状のヨーク4と、ヨーク4に対して固定された軸受5a,5bと、軸受5a,5bに回転可能に支持された回転軸6と、回転軸6に固定された電機子10とを備える。回転軸6の先端部には、断面D字状の嵌合部6aが形成されている。
【0021】
減速部2は、ギヤハウジング7と、第1軸受8及び第2軸受9と、ウォーム軸11と、ウォームホイール12と、出力軸13とを備える。ギヤハウジング7は樹脂製であって、その一端部がヨーク4にネジ止めされる。
【0022】
ギヤハウジング7には、一端部から回転軸6の軸線方向に沿って延びるようにウォーム軸収容部14が形成されている。また、ギヤハウジング7には、ウォーム収容部14の中間部の軸線直交方向に該ウォーム収容部14と連通するホイール収容部15が形成されている。
【0023】
ギヤハウジング7のウォーム軸収容部14の一端部には、図3に示すように、該ウォーム軸収容部14より内径の大きい凹部16が形成されている。
【0024】
凹部16の底部には、軸受保持部17が軸直交方向に撓み可能に突出形成されている。この軸受保持部17は、ウォーム軸収容部14より内径が大きく、凹部16の内径より外径が小さい略円筒形状に形成されている。また、軸受保持部17は、軸線方向に凹部16の略中央付近まで延びて形成されている。また、軸受保持部17の一端部(図3中、左側端部)内周とウォーム軸収容部14内周とを繋ぐ面(以下、軸受保持底面)17aは、軸受保持部17の外周と凹部16内周とを繋ぐ底面より突出する側(図3中、右側)に位置している。
【0025】
軸受保持部17の外周面基端側(図1及び図3中、左側)には、図2に示すように、凹部16の内周面と連結されるリブ18が等角度(45°)間隔に8個形成されている。このリブ18により軸受保持部17の撓む量が所定の値に設定されている。また、軸受保持部17の外周面先端側には略三角形状の歯溝からなるセレーション19が形成されている。
【0026】
第1軸受8は、多孔質材よりなり内部に潤滑油が含浸された、いわゆる含油軸受であり、その一端部が軸受保持底面17aと当接するまで軸受保持部17に内嵌されている。第1軸受8は、多数の図示しない空孔を有する多孔質の焼結金属にて略円筒状に形成されており、各空孔内には潤滑油が充填されている。また、図4及び図6に示すように、第1軸受8の軸受孔82は軸線方向に貫通されており、軸受孔82の内周面84は、軸方向一端側(ウォーム20に対向しない側)において軸線方向にその内径が一定となる円筒部86と、円筒部86の反対側(ウォーム20に対向する側)に設けられ軸方向に沿って円筒部86から離間するほどその内径が大きくなる可変開口部88とを有している。
【0027】
そして、この可変開口部88は、第1〜第3テーパ部88A,88B,88Cから構成されている。しかも、図5に示すように、円筒部86に隣接した第1テーパ部88Aから外方向に向かうに従い、その第1〜第3テーパ部88A〜88Cの各テーパ角度θ1〜θ3が徐々に大きくなるようにしている。つまり、第1テーパ部88Aのテーパ角度をθ1、第2テーパ部88Bのテーパ角度をθ2、第3テーパ部88Cのテーパ角度をθ3とすれば、θ1<θ2<θ3の関係となる。
【0028】
なお、円筒部86から第1〜第3テーパ部88A〜88Cへスムーズに傾けさせるために、各境界部分は曲面となるように仕上げられている。また、軸受孔89の内周面84には、空孔を潰しその表面を緻密状態にした目潰し部89が形成されている。
【0029】
上記第1軸受8と同様、第2軸受9も含油軸受とされている。つまり、多孔質の焼結金属にて略円筒状に形成されており、各空孔内には潤滑油9が充填されている。ウォーム軸収容部14の底側(図1中、左側)に内嵌されている。また、図7に示すように、第2軸受9の軸受孔92は軸線方向に貫通されており、軸受孔92の内周面94は、軸方向他端側(ウォーム20に対向しない側)において軸線方向にその内径が一定となる円筒部96と、円筒部96の反対側(ウォーム20に対向する側、即ち、図7中右側)に設けられ軸方向に沿って円筒部96から離間するほどその内径が大きくなる可変開口部98とを有している。
【0030】
そして、可変開口部98は、第1〜第3テーパ部98A,98B,98Cから構成され、第1テーパ部98Aのテーパ角度をθ4、第2テーパ部98Bのテーパ角度をθ5、第3テーパ部98Cのテーパ角度をθ6とすれば、θ4<θ5<θ6の関係となるように設定されている。
【0031】
ウォーム軸11は、上記第1軸受8及び第2軸受9の各可変開口部88,98側がウォーム20を挟むようにして互いに対向した状態で回転可能に支持されており、モータ本体1側一端部には、断面略四角形状の係合凹部11aが形成されている。
【0032】
一方、ウォームホイール12はウォーム20と噛合され、ウォーム軸11と直交する方向(図1の紙面直交方向)の軸中心で回転可能にホイール収容部15内に収容されている。そして、出力軸13はウォームホイール12の回転に伴って同軸で回転するように該ウォームホイール12に連結されている。
【0033】
回転軸6は、連結部材を成すクラッチ3を介してウォーム軸11に連結されている。クラッチ3は、図9に示すように、クラッチハウジング21と、駆動側回転体22と、ボール23と、従動側回転体24と、複数(3つ)の転動体25と、リング26とを備えている。
【0034】
駆動側回転体22は、樹脂材にて形成され、軸部22a及び軸部22aよりも拡径された円盤部22bを有している。この駆動側回転体22の中心部には、略球状の軸心孔22cが形成されている。この軸心孔22cの基端側(図9の下側)には断面略D字状の嵌合孔22dが形成されている。この嵌合孔22dは、図3に示すように、前記回転軸6の嵌合部6aに回転不能に連結固定される。
【0035】
また、この嵌合部22dには回転軸6(嵌合部6a)が嵌挿される開口部側に向かって漸次拡開するテーパ部22eが設けられる。円盤部22bの先端側(図9の上側)には、外周面に沿って軸方向と平行に突出する突設部31が等角度間隔に複数(3つ)形成されている。突設部31の内壁面(径方向内側の面)には、図10に示すように、中心側に向かって突出する突出片31aが形成されている。そして、各隣接する突出片31aの間には、等角度毎に扇形状に形成され、中心軸で互いに連通した複数(3つ)の係合溝32が形成されている。この突設部31には、外側に開放された開口部33が形成されている。 ボール23は金属製であり、図3に示すように、軸心孔22cに回転可能、かつ脱落不能に収容にされる。
【0036】
従動側回転体24は、円盤部24a、及び円盤部24aの中心部においてその先端側(図9の上側)に断面略四角形状に突出する嵌合部24bを有している。この嵌合部24bは、図3に示すように、ウォーム軸11の係合凹部11aに回転不能に連結固定される。円盤部24aには、図10に示すように、径方向外側にのびる略扇形状に形成された係合凸部34が等角度間隔に複数(3つ)形成されている。この係合凸部34は、前記係合溝内に回転可能に収容される。なお、この従動側回転体24は、軸心孔22cに収容されたボール23と点接触するため、その回転が円滑なものとされる。各係合凸部34の外周面には、両側から中央部に向かって肉薄となるように直線的に切り欠いた制御面34aが形成されている。従動側回転体24を収容した駆動側回転体22は、クラッチハウジング21の内周面との間に若干の隙間を有して同クラッチハウジング21に回転可能に内装される。
【0037】
クラッチハウジング21は、図9に示すように、略円筒形状の外輪部21a及び底部21bにより形成され、その底部21b中央には軸心孔21cが形成されている。この軸心孔21cには、駆動側回転体22の軸部22aが回転可能に挿通される。また、外輪部21aの内周面開口側には、複数の略三角形状の歯溝からなるセレーション21dが形成されている。そして、そのセレーション21dは、図3に示すように、外輪部21aの開口側端部がリブ18と当接される位置まで前記軸受保持部17のセレーション19に外嵌される。また、図10に示すように、外輪部21aの内周面、開口部33の第1及び第2面33a,33b及び係合凸部34の制御面34aとで形成される空間には、転動体25が配設される。転動体25は金属材、若しくは樹脂材にて成形される。
【0038】
転動体25は円柱体であって、その中心軸線がクラッチ3の軸中心と平行になるように配設されている。この転動体25の直径は、制御面34の中央部と外輪部21aの内周面間の間隔より短く、制御面34aの端部と外輪部21aの内周面間の間隔より長く設定されている。
【0039】
従動側回転体24の先端側(図9の上側)には、リング26が配置される。このリング26は樹脂材よりなり、クラッチハウジング21の外輪部21aに圧入固定される。これにより転動体25の軸線方向の移動が規制される。上記クラッチ3では、駆動側回転体22が図11(a)において矢印方向(時計回り側の面)34bが突出片31aの一側面(時計回り側の面)31bと当接し押圧される。逆に、駆動側回転体22が反時計回り方向に回転すると、係合凸部34の他側面(時計回り側の面)34cが突出片31aの他側面(反時計回り側の面)31cと当接し押圧される。なお、これらの場合、転動体25は開口部33に押圧されて制御面34aの中央部と対応した位置に配置されるため、従動側回転体24の回転が阻止されることはない。よって、従動側回転体24は、従動側回転体22と共に回転する。
【0040】
一方、従動側回転体24が図11(b)に示すように、矢印方向(反時計回り方向)に回転すると、転動体25が制御面34aの端部側に相対移動し、転動体25が制御面34aと外輪部21aの内周面とくさび効果により挟持される。つまり、ロック状態となる。逆に、従動側回転体24が時計回り方向に回転する場合も同様に、転動体25が制御面34aの端部側に相対移動し、転動体25が制御面34aと外輪部21aの内周面で挟持される。そして、外輪部21aは減速部2(軸受保持部17)に固定されるため、従動側回転体24のそれ以上の回転は阻止され、従動側回転体22を連れ回りさせることはない。
【0041】
また、このクラッチ3では、駆動側回転体22の外周面とクラッチハウジング21の内周面との間に径方向の若干の隙間があり、駆動側回転体22がクラッチハウジング21に対して径方向へ移動することが所定範囲(隙間分)許容されている。そして、嵌合孔22dのテーパ部22eにより、回転軸6が嵌合孔22dの中心軸線に対して傾くことが所定範囲(テーパ部22eの傾き分)許容されている。すなわち、このクラッチ3は、回転軸6とウォーム軸11との軸ずれ(径方向の移動と傾き)を所定範囲許容する。
【0042】
上記のように構成されたモータは、モータ本体1の回転軸6が回転駆動されると、その回転力がクラッチ3を介してウォーム軸11に伝達され、ウォーム軸11が回転し、ウォームホイール12がウォーム軸11の回転速度より遅く、高トルクで回転する。すると、ウォームホイール12の回転に伴って出力軸13が回転し、外部の負荷に回転力を伝達する。
【0043】
このような駆動中に出力側で過負荷が加わると、ウォーム軸11は回転軸6から伝達される回転力とウォームホイール12側の過負荷により、その中間部分が軸直交方向(図1中、略矢印X方向)に大きな力を受けて撓むことになる。このとき、ウォーム軸11を回転支持する第1軸受8及び第2軸受9は、それぞれ軸受孔82,92の内周面84,94に可変開口部88,98が形成されており、この可変開口部88,98は、第1〜第3テーパ部88A〜88C,98A〜98Cを備えている。
【0044】
しかも、円筒部86,96に隣接した第1テーパ部88A,98Aからウォーム20に向かうに従い、その第1〜第3テーパ部88A〜88C,98A〜98Cの各テーパ角度θ1〜θ3,θ4〜θ6が徐々に大きくなるようにしている。すなわち、ウォーム20を挟むようにして、かつ各第3テーパ部88C及び第3テーパ部98Cが互いに軸方向に対向するように配置されているため、ウォーム軸11の撓みに対し、軸受8,9の内周面がウォーム軸11の外周面に常に近似的に面で当接し確実に回転支持できる。よって、軸受8,9の偏磨耗が低減され、結果、モータ効率の低下や騒音の発生が防止される。
【0045】
また、クラッチ3では、回転軸6とウォーム軸11との軸ずれ(径方向の移動と傾き)を所定範囲許容する。よって、撓みによるウォーム軸11と回転軸6との軸ずれが吸収される。これにより、モータ駆動中に出力軸13に回転力が加わった場合等、ウォーム軸11が撓んでも、その撓みに応じて回転軸6が撓むことは所定範囲で防止される。よって、回転軸6を支持する他の軸受5a,5bに偏磨耗を生じさせない。
【0046】
上記実施の形態において、ウォーム軸11とモータ本体1の回転軸6との間に、軸の連結部材としてのクラッチ3を設けたモータを例にとって説明したが、これに限らず、クラッチ3が無く、ウォーム軸11と回転軸6とが一体形成された軸に対して軸受8,9を設けて回転支持させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るモータの要部断面図である。
【図2】本実施形態のギヤハウジングの側面図である。
【図3】本実施形態のモータの要部拡大断面図である。
【図4】第1軸受の断面図である。
【図5】第1軸受の断面図である。
【図6】図4のA−A断面図である。
【図7】第2軸受の断面図である。
【図8】第2軸受の断面図である。
【図9】本実施形態のクラッチの分解斜視図である。
【図10】本実施形態のクラッチの要部断面図である。
【図11】(a)本実施形態のクラッチの動作を説明するための説明図。(b)同じく、クラッチの動作を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…モータ本体、3…連結部材としてのクラッチ、6…回転軸(モータ回転軸)、8…第1軸受、
9…第2軸受、11…ウォーム軸、12…ウォームホイール、20…ウォーム、86,96…内筒部、
88,98…可変開口部、
Claims (4)
- ウォームホイールに噛合するウォーム軸とモータ本体の回転軸とを、軸ずれを許容可能な連結部材を介して連結し、前記ウォーム軸の両端を前記モータ本体に固定されるギヤハウジングに保持された軸受によって支持するモータであって、
前記連結部材は、前記回転軸の回転力を前記ウォーム軸に伝達し、前記ウォーム軸の回転力を前記回転軸に非伝達するクラッチであり、
前記両軸受は、軸受孔の内周面が軸方向にその内周が一定となる内筒部、及び該内筒部の軸方向一側に形成され軸方向端部に向かって内径が拡開する開口部を有し、かつ前記各開口部が互いに対向するように配置されていることを特徴とするモータ。 - 前記開口部を、端部に向かって傾きが複数回又は連続して変化する可変開口部としたことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
- 前記モータ本体側の軸受を保持する軸受保持部を、前記ギヤハウジングに突設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータ。
- ウォームホイールに噛合するウォーム軸とモータ本体の回転軸とを、軸ずれを許容可能な連結部材を介して連結し、前記ウォーム軸の両端を前記モータ本体に固定されるギヤハウジングに保持された軸受によって支持するモータであって、
前記両軸受は、軸受孔の内周面が軸方向にその内周が一定となる内筒部、及び該内筒部の軸方向一側に形成され軸方向端部に向かって内径が拡開する開口部を有し、かつ前記各開口部が互いに対向するように配置されており、
前記モータ本体側の軸受を保持する軸受保持部を、前記ギヤハウジングに突設したことを特徴とするモータ。
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