JP2003278784A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2003278784A
JP2003278784A JP2002102897A JP2002102897A JP2003278784A JP 2003278784 A JP2003278784 A JP 2003278784A JP 2002102897 A JP2002102897 A JP 2002102897A JP 2002102897 A JP2002102897 A JP 2002102897A JP 2003278784 A JP2003278784 A JP 2003278784A
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武進 川上
Keijiro Suzuki
啓二朗 鈴木
Toshihiro Saito
年弘 斉藤
Tadashi Adachi
忠史 安達
Hiroaki Yamamoto
博昭 山本
Toshiyuki Masuda
利行 増田
Koji Shibata
孝二 柴田
Norioki Tsurumi
典興 鶴見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロータの回転軸とウォーム軸とが連結手段を介
して連結されたモータにおいて、組付け誤差により連結
部分に軸ずれが生じても、その軸ずれによる異音や振動
の発生を抑制することができるモータを提供する。 【解決手段】駆動側回転体35は、回転軸6の連結部6
aと一体回転可能に連結かつ隙間Sを有した遊嵌状態で
連結する連結孔35eを有している。そのため、回転軸
6と駆動側回転体35との間で生じる軸ずれ(駆動側回
転体35の中心軸線に対して回転軸6の中心軸線が傾い
たり、駆動側回転体35の中心軸線に対して回転軸6の
中心軸線が平行な状態で径方向にずれたりすること等)
が許容され、駆動側回転体35と回転軸6との連結部分
に大きな径方向の荷重が生じることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータの回転軸と
ウォーム軸とがクラッチを介して連結されたモータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】パワーウインド装置等に用いられるモー
タとして、図19に示すように、回転軸51を回転する
モータ本体52と、ウォーム軸53を有し負荷側にウォ
ーム軸53の回転駆動力を伝達する減速部54と、回転
軸51とウォーム軸53との間に介在されるクラッチ5
5とを備えたものがある。
【0003】図20に示すように、クラッチ55は、回
転軸51の先端に一体回転可能に連結される駆動側回転
体61と、ウォーム軸53の基端に一体に設けられる従
動側回転体62と、それらの外周を囲って減速部54の
ギヤハウジング56に固定されるカラー63と、従動側
回転体62とカラー63との間に配置される転動体64
とを備えている。そして、このクラッチ55は、駆動側
回転体61が回転すると、転動体64が従動側回転体6
2に設けた制御面62aとカラー63の内周面63aと
の間で挟持されない位置を保つように該転動体64を周
回させるとともに該駆動側回転体61と従動側回転体6
2とが回転方向において係合して該従動側回転体62に
回転駆動力を伝達する一方、負荷側(ウォーム軸53
側)から従動側回転体62が回転しようとすると、従動
側回転体62に設けた制御面62aとカラー63の内周
面63aとの間で転動体64が挟持され、従動側回転体
62の回転が阻止されるようになっている。
【0004】従って、モータ本体52の駆動により回転
軸51が回転すると、その回転駆動力はクラッチ55を
介してウォーム軸53に伝達され、ウインドガラスを昇
降させる。一方、ウインドガラスの自重や振動等、ウイ
ンドガラスに作用する下方向の荷重により負荷側からウ
ォーム軸53が回転しようとすると、クラッチ55の作
動によりウォーム軸53の回転が阻止され、ウインドガ
ラスが不意に下降しないようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
クラッチ55を正常に作動させるために、駆動側回転体
61は従動側回転体62に対してその中心軸線が互いに
一致するように組み付けられる。又、この駆動側回転体
61の中心部には連結孔61aが軸線方向に延びるよう
に形成され、該孔61aに回転軸51の先端に形成され
た連結部51aを圧入することで、回転軸51と駆動側
回転体61とが一体回転可能に連結されている。そのた
め、駆動側回転体61(連結孔61a)の中心軸線と、
回転軸51の中心軸線とが一致するようにモータを組み
立てることが要求されている。
【0006】しかしながら、各組み付け部分の誤差等に
よって、駆動側回転体61と回転軸51との間で軸ずれ
(駆動側回転体61の中心軸線に対して回転軸51の中
心軸線が傾いたり、駆動側回転体61の中心軸線に対し
て回転軸51の中心軸線が平行な状態で径方向にずれた
りすること等)が生じてしまう場合がある。この場合、
上記構成では、駆動側回転体61と回転軸51との連結
部分に大きな径方向の荷重がかかり、この状態で回転す
ると駆動側回転体61と回転軸51との連結部分にて大
きな異音や振動が発生してしまう。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、ロータの回転軸とウ
ォーム軸とが連結手段を介して連結されたモータにおい
て、組付け誤差により連結部分に軸ずれが生じても、そ
の軸ずれによる異音や振動の発生を抑制することができ
るモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、回転軸を回転駆動するモ
ータ本体と、前記モータ本体と組み付けられ、前記回転
軸と略同軸状に駆動連結されるウォーム軸を有する減速
部と、前記回転軸と一体回転する駆動側回転体、及び、
該回転体に対して回転方向において係合可能であって前
記ウォーム軸と一体回転する従動側回転体を備えた連結
手段とを有するモータであって、前記回転軸は、回転方
向において前記駆動側回転体と係合する連結部を有する
とともに、前記駆動側回転体は、前記回転軸の連結部と
一体回転可能に連結かつ遊嵌状態で連結される被連結部
を有している。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のモータにおいて、前記駆動側回転体は、樹脂成形によ
り形成されるのもであって、前記駆動側回転体には、前
記被連結部に一体に設けられて前記回転軸の連結部と回
転方向において直接的に係合する金属製のプレートが備
えられている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のモータにおいて、前記駆動側回転体は、前記金属製の
プレートをインサートして樹脂成形により形成されてい
る。請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の
モータにおいて、前記被連結部は、前記回転軸の連結部
が挿入される連結孔であり、前記プレートは、前記連結
孔内に露出して前記回転軸の連結部と回転方向において
係合すべく前記連結孔と断面略同形状の係合孔を有す
る。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載のモータにおいて、前記駆動側回転
体は、組付け時に前記回転軸から脱落しないように前記
回転軸に対して弾圧保持するための弾性保持部を備えて
いる。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のモータにおいて、前記弾性保持部は、前記駆動側回転
体に対して一体成形されている。請求項7に記載の発明
は、請求項1に記載のモータにおいて、前記連結手段
は、前記回転軸からの回転力を前記駆動側回転体及び前
記従動側回転体を介して前記ウォーム軸に伝達するとと
もに、前記ウォーム軸からの回転力が前記従動側回転体
から前記駆動側回転体に伝達しないように、或いは前記
ウォーム軸からの回転力が前記従動側回転体から前記駆
動側回転体に所定の摩擦力を付与して伝達するように構
成されたクラッチである。
【0013】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
モータ本体の回転軸は回転方向において駆動側回転体と
係合する連結部を有し、その連結部は連結手段を構成す
る駆動側回転体に設けた被連結部に対して一体回転可能
に連結かつ遊嵌状態で連結する。そのため、各組み付け
部分の誤差等によって、組付け時に回転軸と駆動側回転
体との間で生じる軸ずれ(駆動側回転体の中心軸線に対
して回転軸の中心軸線が傾いたり、駆動側回転体の中心
軸線に対して回転軸の中心軸線が平行な状態で径方向に
ずれたりすること等)が許容され、駆動側回転体と回転
軸との連結部分に大きな径方向の荷重が生じることが防
止される。又、回転中に例えばウォーム軸が撓んで駆動
側回転体が傾いて回転軸との間に軸ずれが生じても、同
様に連結部分に大きな径方向の荷重が生じることが防止
される。その結果、回転時に駆動側回転体と回転軸との
連結部分から大きな異音や振動の発生が抑制される。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、樹脂成形
により形成される駆動側回転体には、被連結部に一体に
設けられて回転軸の連結部と回転方向において直接的に
係合する金属製のプレートが備えられる。そのため、こ
の金属製のプレートが回転軸と回転方向において直接的
に係合するので、駆動側回転体における回転軸との連結
部分の剛性が樹脂のみで形成した場合と比べて高くな
る。従って、駆動側回転体の連結部分(被連結部)の軸
線方向長さを短くすることができ、駆動側回転体の軸線
方向の小型化を図ることができる。又、駆動側回転体の
連結部分(被連結部)の軸線方向長さを短くすること
で、駆動側回転体に対する回転軸の傾き角を広く取るこ
とができる。従って、回転軸の傾きが大きい場合であっ
ても、容易に対応できる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、駆動側回
転体は、金属製のプレートがインサートされ樹脂成形に
より形成される。従って、プレートを駆動側回転体に組
み付けるといった煩雑な作業を省略できる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、駆動側回
転体の被連結部は、回転軸の連結部が挿入される連結孔
であり、金属製のプレートは、その連結孔内に露出して
回転軸の連結部と回転方向において係合すべく連結孔と
断面略同形状の係合孔を有する。即ち、駆動側回転体の
被連結部を孔とし、回転軸の連結部を凸状としているの
で、両連結部分を容易に形成、特に連結部は軸線方向に
長い回転軸の端部に形成するので、凸状の方が容易に形
成できる。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、駆動側回
転体には、組付け時に回転軸から脱落しないように回転
軸に対して弾圧保持するための弾性保持部が備えられ
る。即ち、駆動側回転体の被連結部は回転軸との軸ずれ
を許容すべく該回転軸(連結部)と遊嵌合するように構
成されているので、例えば、組付け時に回転軸の連結部
が下方に向いた場合や、駆動側回転体に回転軸から離間
する方向に遠心力が働いた場合等、弾性保持部がなけれ
ば回転軸から駆動側回転体が脱落する。従って、弾性保
持部を設けることにより、このような回転軸からの駆動
側回転体の脱落が防止できるので、モータの組立ての自
由度が向上する。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、弾性保持
部は駆動側回転体に対して一体成形されるので、弾性保
持部を駆動側回転体に組み付けるといった煩雑な作業を
省略できる。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、回転軸か
らの回転力を駆動側回転体及び従動側回転体を介してウ
ォーム軸に伝達するとともに、ウォーム軸からの回転力
が従動側回転体から駆動側回転体に伝達しないように、
或いはウォーム軸からの回転力が従動側回転体から駆動
側回転体に所定の摩擦力を付与して伝達するように構成
されたクラッチを備えたモータにおいて、組付け時に回
転軸と駆動側回転体との間で生じる軸ずれが許容され、
駆動側回転体と回転軸との連結部分に大きな径方向の荷
重が生じることが防止される。又、回転中に例えばウォ
ーム軸が撓んで駆動側回転体が傾いて回転軸との間に軸
ずれが生じても、同様に連結部分に大きな径方向の荷重
が生じることが防止される。その結果、回転時にクラッ
チの連結部分から大きな異音や振動の発生が抑制され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に従って説明する。図1は、パワーウインド
装置の駆動源として用いられる本実施形態のモータ1の
要部断面図を示す。モータ1は、扁平型のモータ本体
2、減速部3及び連結手段としてのクラッチ20を備え
ている。
【0021】図1に示すように、モータ本体2は、ヨー
クハウジング(以下、単にヨークという)4、1対のマ
グネット5、回転軸6、アーマチャ(電機子)7、コン
ミテータ(整流子)8、ブラシホルダ9及びブラシ10
を備えている。
【0022】ヨーク4は略有底扁平円筒状に形成されて
おり、該ヨーク4の内周面には1対のマグネット5が対
向するように固着されている。マグネット5の内側に
は、アーマチャ7が収容されている。アーマチャ7は回
転軸6を有し、その回転軸6の基端部はヨーク4の底部
中央に設けた軸受11により回転可能に支持されてい
る。一方、回転軸6の先端部側の所定部位には、コンミ
テータ8が固定されている。又、回転軸6の先端部に
は、図2〜図4に示すように、円柱形状から平行に面取
りした断面2面幅形状の連結部6aが形成されている。
【0023】ヨーク4の開口部には、該ヨーク4の軸直
交方向断面の長手方向の外側に延びるフランジ部4aが
形成されている。又、ヨーク4の開口部には、ブラシホ
ルダ9が嵌合される。このブラシホルダ9は、ヨーク4
の開口部を略覆う形状のホルダ本体9aと、該ホルダ本
体9aから一体に設けられヨーク4の径方向外側に突出
するコネクタ部9bとを備えている。ホルダ本体9aに
は、コネクタ部9bと図示しない配線で接続され前記コ
ンミテータ8と摺接する一対のブラシ10が保持されて
いる。又、ホルダ本体9aの中央には軸受12が設けら
れ、その軸受12によって前記回転軸6におけるコンミ
テータ8と連結部6aとの間の部位が回転可能に支持さ
れている。
【0024】ここで、前記ブラシ10には、コネクタ部
9bを介して外部電源が供給される。外部電源は、ブラ
シ10、コンミテータ8を介してアーマチャ7に巻装し
たコイル巻線に供給されると、アーマチャ7(回転軸
6)が回転、すなわちモータ本体2が回転駆動するよう
になっている。
【0025】減速部3は、ギヤハウジング21、軸受2
2a,22b、ウォーム軸23、ウォームホイール24
及び出力軸25を備えている。ギヤハウジング21は、
樹脂製であって、そのモータ本体2に固定される側(図
1中、上側)端部(以下、上側端部という)は、ヨーク
4の開口部と対応した扁平型(略長方形)に形成されて
いる。ギヤハウジング21の上側端部には、図4及び図
5に示すように、ブラシホルダ9のホルダ本体9aが嵌
合される嵌合凹部21aが形成されている。嵌合凹部2
1aの周囲には、前記ヨーク4のフランジ部4aが当接
し該ヨーク4を固定するための固定部21bが形成され
ている。固定部21bには、所定の3箇所にネジ挿入孔
21cが形成されている。尚、ネジ挿入孔21cの内部
には、図示しないナットが装着されている。そして、ギ
ヤハウジング21は、ホルダ本体9aを嵌合凹部21a
に嵌合した状態でヨーク4と組み合わされ、ヨーク4の
フランジ部4aに設けられるネジ挿通孔(図示略)及び
ネジ挿入孔21cに3つのネジ13(図1に1つのみ図
示)がそれぞれ挿入されてナットと螺着され、固定部2
1bにヨーク4が固定される。
【0026】ギヤハウジング21には、嵌合凹部21a
の底部中央から凹設され該嵌合凹部21aの長手方向に
長く開口した凹部21dが形成されている。又、ギヤハ
ウジング21には、凹部21dの底部中央から凹設した
円形のクラッチ収容凹部21e、該クラッチ収容凹部2
1eの底部中央から回転軸6の軸線方向に沿って延びる
ように凹設したウォーム軸収容部21f(図2及び図3
参照)が形成されている。又、ギヤハウジング21に
は、ウォーム軸収容部21fの中間部の軸線直交方向
(図1中、右方向)に該ウォーム軸収容部21fと連通
するホイール収容部21gが形成されている。
【0027】又、図4に示すように、クラッチ収容凹部
21eの開口部には、環状のフランジ嵌合凹部21hが
形成されている。フランジ嵌合凹部21hにおける凹部
21dの長手方向両端部には、同長手方向に延びる係合
凹部21iが連続して形成されている。
【0028】又、凹部21dの底部には、2つの台座2
1jが形成されている。各台座21jは、前記係合凹部
21iの周囲にそれぞれ形成されている。即ち、台座2
1jは、係合凹部21iの壁面と連続する壁面を有する
ように略コ字状に形成されている。各台座21jの上面
における凹部21dの短手方向両端部には、円柱形状の
係合突起21kが形成されている。
【0029】又、クラッチ収容凹部21eの底部には、
図2及び図3に示すように、軸受保持部21lが軸直交
方向に撓み可能に突出形成されている。この軸受保持部
21lは、ウォーム軸収容部21fより内径が大きく、
クラッチ収容凹部21eの内径より外径が小さい略円筒
形状に形成されている。又、軸受保持部21lは、軸線
方向にクラッチ収容凹部21eの略中央付近まで延びて
形成されている。又、軸受保持部21lの外周面基端側
には、図2、図3及び図5に示すように、クラッチ収容
凹部21eの内周面と連結されるリブ21mが等角度
(45°)間隔に8個形成されている。
【0030】軸受22a,22bは、金属製で略円筒形
状のすべり軸受(メタル軸受)であって、軸受22aは
軸受保持部21lに内嵌されている。この軸受22aの
内径は、ウォーム軸収容部21fの内径より小さく設定
されている。又、軸受22bは、ウォーム軸収容部21
fの底側(図1中、下側)に内嵌されている。
【0031】ウォーム軸23は、金属材料よりなり、ウ
ォーム軸本体28と、ウォーム軸本体28のモータ本体
2側端部に一体形成された従動側回転体29とからなる
(図4参照)。ウォーム軸本体28は、その中間部にウ
ォーム28aが形成され、その両端部で軸受22a,2
2bに回転可能に支持されてウォーム軸収容部21f内
に収容されている。尚、ウォーム軸23のモータ本体2
側の端面(従動側回転体29の端面)には、後述するボ
ール36が当接する部位に当接部材26が装着されてい
る。この当接部材26は、ボール36と点接触するため
にウォーム軸23の他の部分より硬度の高い(焼き入れ
加工が施された)金属材料で形成されており、該ボール
36との接触部分の過度の磨耗を防止するために設けら
れている。
【0032】ウォームホイール24は、ウォーム28a
と噛合され、ウォーム軸23と直交する方向(図1の紙
面直交方向)の軸中心で回転可能にホイール収容部21
g内に収容されている。そして、出力軸25は、ウォー
ムホイール24の回転に伴って同軸で回転するように該
ウォームホイール24に連結されている。この出力軸2
5は、ウインドガラスを昇降するための公知のウインド
レギュレータ(図示略)と駆動連結される。
【0033】前記回転軸6は、クラッチ20を介してウ
ォーム軸23に連結されている。クラッチ20は、図2
〜図4に示すように、前記従動側回転体29、カラー3
1、複数(3つ)の転動体32、サポート部材33、ス
トッパ34、駆動側回転体35及びボール36を備えて
いる。尚、図3は、図2に対して回転軸6が90°回転
した状態を示しているが、クラッチ20部分の断面は、
図2においては図6に示す駆動側回転体35のB−B断
面図を示し、図3においては図7に示す駆動側回転体3
5のC−C断面図を示している。
【0034】カラー31は、円筒形状の外輪31aと外
輪31aの一端(図2〜図4中、上端)から径方向外側
に延びる環状のフランジ部31bと、フランジ部31b
から180度間隔を有して更に径方向外側に延びる一対
の係合部31cとからなる。カラー31は、その外輪3
1aがクラッチ収容凹部21eに内嵌され、フランジ部
31bがフランジ嵌合凹部21hに嵌合されている。そ
して、係合部31cが係合凹部21iに嵌合されること
で、カラー31の回り止めがなされている。尚、カラー
31の外輪31aは、その他端(図2及び図3中、下
端)が前記軸受保持部21lの先端(図2及び図3中、
上端)位置の近傍まで内嵌され、軸受保持部21lの撓
みを阻害しない。この外輪31aの内側には、前記従動
側回転体29が配置されている。
【0035】前記従動側回転体29は、図4に示すよう
に、ウォーム軸本体28の基端部からモータ本体2側
(回転軸6側)に同軸上に延びる軸部29aと、その軸
部29aから等角度(120°)間隔で径方向外側に延
びる3つの係合凸部29bとを備えている。係合凸部2
9bは、径方向外側に向かうほど周方向の幅が広がるよ
うに形成されている。又、係合凸部29bの径方向外側
面は、図2のA−A断面図である図10に示すように、
カラー31の外輪31aの内周面31dとの距離が回転
方向に変化する制御面41が形成されている。本実施形
態の制御面41は、従動側回転体29の回転方向端部側
ほど、カラー31の内周面31dとの距離が短くなる平
面状に形成されている。従動側回転体29には、図4に
示すように、係合凸部29bの補強リブ29cが設けら
れている。補強リブ29cは、係合凸部29bのウォー
ム軸本体28側端部で周方向に隣り合う係合凸部29b
の周方向端面同士を繋げるように形成されている。
【0036】各転動体32は、樹脂材料にて略円柱形状
に形成され、図10に示すように、係合凸部29bの制
御面41とカラー31の内周面31dとの間に配置され
ている。転動体32の直径は、制御面41の中央部(回
転方向中央部)41aとカラー31の内周面31dの間
隔の長さより小さく、制御面41の側部(回転方向端
部)41b,41cとカラー31の内周面31dの間隔
の長さより大きく設定されている。即ち、転動体32の
直径は、中央部41aと側部41b,41cとの間の中
間部41dと、カラー31の内周面31dの間隔の長さ
と等しく設定されている。
【0037】サポート部材33は、前記各転動体32を
回転可能にかつ略平行に等角度間隔で保持する。詳述す
ると、サポート部材33は、樹脂材よりなり、図2〜図
4に示すように、リング部33aと、3つの内延部33
bと、3対のローラサポート33cと、3つの連結部3
3dとからなる。リング部33aは、外輪31aより径
の大きい円環状に形成されている。3つの内延部33b
は、リング部33aの内周から径方向内側に等角度間隔
で延設されている。各ローラサポート33cは内延部3
3bの径方向内側の周方向両端部から軸線方向に延設さ
れている。各連結部33dは、隣り合うローラサポート
33cを連結するように円弧状に形成されている。又、
各ローラサポート33cの先端には周方向に向い合う一
対の係止凸部33eが形成されている。そして、各転動
体32は、各対のローラサポート33c間で、且つ内延
部33bと係止凸部33eとの間で保持され、リング部
33aに対して周方向及び軸線方向に移動不能に保持さ
れる。このように転動体32を保持したサポート部材3
3は、前述したように転動体32が制御面41とカラー
31の内周面31dとの間に配置されるように、各ロー
ラサポート33cが外輪31aの内側に挿入され、リン
グ部33aがカラー31の軸線方向外側でフランジ部3
1b上に当接されて配置される。
【0038】ストッパ34は、金属製の均一な厚さの板
材から形成されている、ストッパ34は、前記サポート
部材33のリング部33aと略同径の環状に形成された
当接部34aと、その当接部34aから180°間隔で
径方向外側に延びる延設部34bとを備えている。当接
部34aの内外径は、図2及び図3に示すように、前記
カラー31の外輪31aの内外径と略同径に設定されて
いる。延設部34bには固定部34cが形成されてい
る。固定部34cは、前記ギヤハウジング21の係合突
起21kと対応するように、ストッパ34の四隅に形成
されている。そして、ストッパ34は、固定部34cに
係合突起21kが嵌入されることで、該ギヤハウジング
21に固定される。ストッパ34の当接部34aは、サ
ポート部材33のリング部33aの上部(図1中、上
部)に配置される。そして、ストッパ34は、サポート
部材33のリング部33aが当接部34aに当接するこ
とで、該サポート部材33とともに転動体32の軸線方
向の移動を規制している。又、図2〜図4に示すよう
に、各延設部34bの略中央には、規制部34dが形成
されている。規制部34dは、延設部34bの一部を切
り起こすことにより形成されている。規制部34dは、
その先端が前記カラー31の係合部31cと当接し該カ
ラー31の軸線方向の移動を規制している。
【0039】前記駆動側回転体35は、軸部35aと、
軸部35aよりも拡径された円盤部35bと、円盤部3
5bの中央に設けたボール保持部35cとを有してい
る。このボール保持部35cには、ボール36を保持す
るためのボール収容凹部35dが形成されている。この
ボール収容凹部35dにて保持されたボール36は、軸
線方向の両方向においてそれぞれ該ボール36の一部が
突出した状態で保持され、回転軸6の端面及びウォーム
軸23の端面(当接部材26)にそれぞれ当接してい
る。尚、ボール36は、当接部材26と同様、硬度を高
めるために予め焼き入れ加工が施された金属材料からな
る。
【0040】前記駆動側回転体35の軸中心には、軸部
35aの基端(図2及び図3中、上端)から下方のボー
ル保持部35cに向かって延び、一対の平行面を有する
断面2面幅形状の被連結部としての連結孔35eが前記
ボール収容凹部35dと連通するように形成されてい
る。この連結孔35eには、前記回転軸6の連結部6a
が遊嵌されている。つまり、連結孔35eは、前記回転
軸6の連結部6aに対して寸法が相対的に所定値だけ大
きくなるように設定され、相互間に隙間Sが生じるよう
になっている。そして、連結孔35eに回転軸6の連結
部6aが遊嵌されることで、駆動側回転体35と回転軸
6とが一体回転可能に駆動連結されている。
【0041】この場合、連結孔35eには回転軸6の連
結部6aが遊嵌されているので、組付け時に回転軸6と
の間で生じる軸ずれ(駆動側回転体35の中心軸線に対
して回転軸6の中心軸線が傾いたり、駆動側回転体35
の中心軸線に対して回転軸6の中心軸線が平行な状態で
径方向にずれたりすること等)が許容され、駆動側回転
体35と回転軸6との連結部分に大きな径方向の荷重が
生じることが防止される。又、回転中に例えばウォーム
軸23が撓んで駆動側回転体35が傾いて回転軸6との
間に軸ずれが生じても、同様に連結部分に大きな径方向
の荷重が生じることが防止される。その結果、回転時に
連結部分から大きな異音や振動が生じないようになって
いる。尚、駆動側回転体35の中心軸線に対して回転軸
6の中心軸線が傾いた場合、回転軸6はその端面がボー
ル36と点で接触するので、容易に追従可能となってい
る。
【0042】ここで、本実施形態の駆動側回転体35
は、略外形を形成する樹脂内に金属プレート37がイン
サートされ、更に後述する弾性保持部38及び緩衝部4
3を形成すべく弾性力を有するエラストマ樹脂が一体成
形されて構成されている。
【0043】金属プレート37は、図8に示すように、
駆動側回転体35の円盤部35bにインサートされる円
盤部37aと、該円盤部37aから後述する各突設部4
2までそれぞれ放射状に延びる3つの腕部37bとを有
している。金属プレート37は、駆動側回転体35、特
に従動側回転体29と係合して駆動力を伝達する各突設
部42の剛性及び回転軸6の連結部6aと係合して駆動
力を伝達する連結孔35e部分の剛性を向上するために
インサートされている。
【0044】又、金属プレート37の円盤部37a中央
には、前記連結孔35e内に露出する前記連結孔35e
と断面同形状の係合孔としての連結孔37cが形成され
ている。この連結孔37cの内周面は、前記連結孔35
eの内周面と面一となるようになっている。尚、駆動側
回転体35は、図示しない金型に樹脂材料を流し込むこ
とにより形成される。この場合、金属プレート37は、
金型に樹脂を流し込む前に予め金型内に位置決めされて
いる。この位置決めには、該プレート37に設けた連結
孔37cが用いられる。
【0045】そして、この金属プレート37の連結孔3
7cが露出する連結孔35eにおいて、前記回転軸6の
連結部6aと回転方向において係合する。この場合、連
結孔35eは、軸線方向において短いが金属プレート3
7により剛性を向上させているため、軸線方向の大型化
を抑えつつ、回転軸6からの回転駆動力を確実に受ける
ようになっている。又、連結孔35eを軸線方向におい
て短くしたことで、駆動側回転体35に対する回転軸6
の傾き角を広く取ることができる。従って、回転軸6の
傾きが大きい場合であっても、容易に対応することがで
きる。
【0046】又、駆動側回転体35には、連結孔35e
の開口部から連続するように、弾性力を有するエラスト
マ樹脂よりなる弾性保持部38が一体成形されている。
尚、この弾性保持部38が一体成形された軸部35aの
内径は、前記連結孔35eの内径よりも大きく設定され
ている。弾性保持部38は、図6及び図7に示すよう
に、前記連結孔35eの各平面部において内径が若干小
さく設定されている。従って、弾性保持部38は、前記
回転軸6の連結部6aの各平面部にそれぞれ圧接するよ
うになっている。そのため、モータ1の組立て時に駆動
側回転体35を回転軸6に装着した時、弾性保持部38
により駆動側回転体35が回転軸6から脱落しないよう
に弾圧保持され、モータ1の組立て作業性を向上させて
いる。尚、上記したように、駆動側回転体35と回転軸
6との間で軸ずれが生じても、弾性保持部38は弾性変
形するだけであって悪影響を与えるものではない。
【0047】駆動側回転体35の円盤部35bの先端側
(図2中、下側)には、図4、図6及び図7に示すよう
に、径方向外側に延び、その先端から軸線方向に突出す
る略扇形状の突設部42が等角度間隔に複数(3つ)形
成されている。各突設部42は、図10に示すように、
大きい円弧の面がカラー31の内周面31dより若干小
さな径で同内周面31dに沿って形成されている。即
ち、駆動側回転体35は、その突設部42がストッパ3
4の当接部34aの中心孔から軸線方向に挿入可能に形
成されている。突設部42には、径方向内側から突設部
42の中間まで径方向に延びる嵌合溝42a(図10参
照)が形成されている。突設部42は、外輪31a内に
おいて、従動側回転体29の各係合凸部29b間であっ
て、各転動体32(各ローラサポート33c)間に配置
される。
【0048】嵌合溝42aには、弾性力を有するエラス
トマ樹脂よりなる緩衝部43が一体成形されている。
尚、この緩衝部43は、駆動側回転体35の樹脂部の所
定箇所に設けた貫通孔35f(図2及び図6参照)を介
して前記弾性保持部38と連続して設けられている。緩
衝部43には、嵌合溝42aから突設部42の径方向内
側に突出し、周方向に広がる緩衝部位43aが形成され
ている。緩衝部位43aの周方向の幅は、図10に示す
ように、突設部42の内周面の周方向の幅より若干大き
く設定されている。
【0049】緩衝部位43aの一側面(反時計回り側の
面)43bは、駆動側回転体35が従動側回転体29に
対して反時計回り方向(矢印X方向)に所定位置まで回
転すると、係合凸部29bの時計回り側の面の径方向内
側に形成された第1緩衝面29eと当接する。又、突設
部42の径方向内側に形成される一側面(反時計回り側
の面)42bは、駆動側回転体35が前記所定位置より
更に反時計回り方向(矢印X方向)に回転すると、係合
凸部29bの時計回り側の面の径方向外側に形成された
第1当接面29fと当接する。尚、駆動側回転体35
は、緩衝部位43aが周方向に撓む(潰れる)ことによ
り、前記所定位置より更に反時計回り方向(矢印X方
向)に回転する(図11参照)。
【0050】又、緩衝部位43aの他側面(反時計回り
側の面)43cは、駆動側回転体35が従動側回転体2
9に対して時計回り方向(矢印Y方向)に所定位置まで
回転すると、係合凸部29bの反時計回り側の面の径方
向内側に形成された第2緩衝面29gと当接する。又、
突設部42の径方向内側に形成される他側面(時計回り
側の面)42cは、駆動側回転体35が前記所定位置よ
り更に時計回り方向(矢印Y方向)に回転すると、係合
凸部29bの反時計回り側の面の径方向外側に形成され
た第2当接面29hと当接する。尚、駆動側回転体35
は、緩衝部位43aが周方向に撓む(潰れる)ことによ
り、前記所定位置より更に時計回り方向(矢印Y方向)
に回転する。
【0051】尚、各部材32,42,29b,33c
は、図11に示すように、突設部42の一側面42bが
係合凸部29bの第1当接面29fと当接し、突設部4
2の反時計回り側の面の径方向外側に形成された第1押
圧面42dがローラサポート33cと当接した状態(図
11参照)、及び、突設部42の他側面42cが係合凸
部29bの第2当接面29hと当接し、突設部42の時
計回り側の面の径方向外側に形成された第2押圧面42
eがローラサポート33cと当接した状態のそれぞれに
おいて、転動体32が制御面41の中央部41aと対応
した位置に配置されるように各部材32,42,29
b,33cの形状及び寸法が設定されている。
【0052】又、駆動側回転体35の軸部35aには、
リング状をなし回転方向に多極着磁されたセンサマグネ
ット45が一体回転するように装着される。これに対
し、前記ブラシホルダ9には、センサマグネット45の
近傍に位置する部位にホール素子や磁気抵抗素子等の磁
気検出素子46が設けられている。磁気検出素子46
は、センサマグネット45の回転に伴った磁界の変化を
検出し、駆動側回転体35と一体回転する回転軸6の回
転数を検出するために設けられている。
【0053】このようなパワーウインド装置のモータ1
は、モータ本体2が駆動され回転軸6が例えば図10の
反時計回り方向(矢印X方向)に回転すると、回転軸6
とともに駆動側回転体35(突設部42)が同方向(矢
印X方向)に一体回転する。そして、図11に示すよう
に、突設部42の一側面42bが係合凸部29bの第1
当接面29fと当接し、第1押圧面42dがローラサポ
ート33cと当接すると、転動体32が制御面41の中
央部41aと対応した位置(以下、中立位置という)に
配置される。尚、この場合、突設部42の一側面42b
が第1当接面29fに当接する前に、緩衝部位43aの
一側面43bが係合凸部29bの第1緩衝面29eに先
に接触するため、該当接時の衝撃は小さくなる。
【0054】この中立状態では、転動体32は係合凸部
29bの制御面41とカラー31の内周面31dにて挟
持されないため、従動側回転体29はカラー31に対し
て回転可能となる。従って、駆動側回転体35が更に反
時計回り方向に回転すると、その回転力が突設部42か
ら従動側回転体29に伝達され、従動側回転体29が連
れ回りする。尚、このときローラサポート33c(サポ
ート部材33)には第1押圧面42dから同方向(矢印
X方向)の回転力が伝達され、ローラサポート33c
(サポート部材33)は転動体32とともに同方向に移
動する。
【0055】逆に、回転軸6が図10の時計回り方向
(矢印Y方向)に回転すると、上記と同様に、突設部4
2により転動体32が中立位置に配置される。この状態
では、転動体32は係合凸部29bの制御面41とカラ
ー31の内周面31dにて挟持されないため、従動側回
転体29はカラー31に対して回転可能となる。従っ
て、駆動側回転体35の回転力が突設部42から従動側
回転体29に伝達され、従動側回転体29が連れ回りす
る。すると、ウォーム軸23が回転し、その回転に応じ
てウォームホイール24及び出力軸25が回転する。従
って、出力軸25に駆動連結されるウインドレギュレー
タが作動し、ウインドガラスが開閉(昇降)される。
【0056】一方、モータ1が停止している状態で、負
荷側(ウインドガラス側)から出力軸25に荷重がかか
ると、その荷重により従動側回転体29(ウォーム軸2
3)が回転しようとする。そして、従動側回転体29が
図10の時計回り方向(矢印Y方向)に回転されると、
転動体32は係合凸部29bの制御面41の側部41b
側に相対移動する。やがて、図12に示すように、転動
体32が側部41b側の中間部41dとなるまで従動側
回転体29が同方向に回転すると、該転動体32は制御
面41とカラー31の内周面31dで挟持される(ロッ
ク状態となる)。そして、外輪31aが固定されている
ため、従動側回転体29のそれ以上の同方向の回転が阻
止され、駆動側回転体35を連れ回りさせることはな
い。
【0057】逆に、従動側回転体29が上記荷重により
図10の反時計回り方向(矢印X方向)に回転される
と、転動体32は係合凸部29bの制御面41の側部4
1c側に相対移動する。やがて、転動体32が側部41
c側の中間部41dとなるまで従動側回転体29が同方
向に回転すると、該転動体32は制御面41とカラー3
1の内周面31dで挟持される(ロック状態となる)。
そして、外輪31aが固定されているため、従動側回転
体29のそれ以上の同方向の回転が阻止され、駆動側回
転体35を連れ回りさせることはない。
【0058】このように、負荷側(ウインドガラス側)
から出力軸25側に大きな負荷がかかっても、従動側回
転体29の回転は阻止される。従って、出力軸25に連
結されるウインドガラスが自重や振動、外力等によりウ
インドガラスが不意に移動することが防止される。
【0059】このようなパワーウインド装置のモータ1
は、アーマチャ7やブラシホルダ9等を組み付けたヨー
ク4と、ウォーム軸23等を組み付けたギヤハウジング
21とを組み付けると同時にクラッチ20が組み付けら
れる。具体的には、図9に示すように、駆動側回転体3
5は回転軸6に予め装着され、駆動側回転体35以外の
クラッチ20の構成部品はギヤハウジング21に予め組
み付けられている。そして、ヨーク4とギヤハウジング
21とが組み付けられると同時に、駆動側回転体35が
従動側回転体29やサポート部材33等に対して所定位
置に配置され、クラッチ20が完成する。
【0060】この場合、各組み付け部分の誤差等によっ
て、組付け時に駆動側回転体35と回転軸6との間で軸
ずれ(駆動側回転体35の中心軸線に対して回転軸6の
中心軸線が傾いたり、駆動側回転体35の中心軸線に対
して回転軸6の中心軸線が平行な状態で径方向にずれた
りすること等)が生じても、駆動側回転体35の連結孔
35eと回転軸6の連結部6aとが遊嵌合するように各
寸法が設定されているので、その軸ずれが許容され、駆
動側回転体35と回転軸6との連結部分に大きな径方向
の荷重が生じることが防止される。又、回転中に例えば
ウォーム軸23が撓んで駆動側回転体35が傾いて回転
軸6との間に軸ずれが生じても、同様に連結部分に大き
な径方向の荷重が生じることが防止される。その結果、
回転時に駆動側回転体35と回転軸6との連結部分から
大きな異音や振動の発生が抑制される。
【0061】又、この場合、駆動側回転体35の連結孔
35eと回転軸6の連結部6aとが遊嵌するように構成
されているが、連結孔35e内に設けた弾性保持部38
により駆動側回転体35は回転軸6に対して脱落しない
ように弾圧保持される。従って、図9に示すように組み
付け途中で、例えば駆動側回転体35を回転軸6の下方
に装着した状態となる場合や、駆動側回転体35に回転
軸6から離間する方向に遠心力が働いた場合等におい
て、駆動側回転体35が回転軸6から脱落しないように
保持されるので、モータ1の組立て作業が煩雑になるこ
とはない。
【0062】上記したように、本実施形態によれば、以
下の効果を有する。 (1)回転軸6の連結部6aは、駆動側回転体35に設
けた断面2面幅形状の連結孔35eに対して一体回転可
能に連結かつ遊嵌状態で連結する。そのため、各組み付
け部分の誤差等によって、組付け時に回転軸6と駆動側
回転体35との間で生じる軸ずれ(駆動側回転体35の
中心軸線に対して回転軸6の中心軸線が傾いたり、駆動
側回転体35の中心軸線に対して回転軸6の中心軸線が
平行な状態で径方向にずれたりすること等)が許容さ
れ、駆動側回転体35と回転軸6との連結部分に大きな
径方向の荷重が生じることを防止することができる。
又、回転中に例えばウォーム軸23が撓んで駆動側回転
体35が傾いて回転軸6との間に軸ずれが生じても、同
様に連結部分に大きな径方向の荷重が生じることを防止
することができる。その結果、回転時に駆動側回転体3
5と回転軸6との連結部分から大きな異音や振動の発生
を抑制することができる。
【0063】(2)駆動側回転体35は、樹脂成形によ
り形成され、連結孔35e内に露出して回転軸6の連結
部6aと回転方向において直接的に係合すべく連結孔3
5eと断面略同形状の連結孔37cを有した金属プレー
ト37がインサートされている。そのため、この金属プ
レート37に設けた連結孔37cと回転軸6とが回転方
向において係合するので、駆動側回転体35における回
転軸6との連結部分の剛性が樹脂のみで形成した場合と
比べて高くなる。従って、駆動側回転体35の連結部分
(連結孔35e)の軸線方向長さを短くすることがで
き、駆動側回転体35の軸線方向の小型化を図ることが
できる。又、駆動側回転体35の連結部分(連結孔35
e)の軸線方向長さを短くすることで、駆動側回転体3
5に対する回転軸6の傾き角を広く取ることができる。
従って、回転軸6の傾きが大きい場合であっても、容易
に対応することができる。又、金属プレート37をイン
サートすることで、プレート37を駆動側回転体35に
組み付けるといった煩雑な作業を省略することができ
る。
【0064】(3)駆動側回転体35には、組付け時に
回転軸6から脱落しないように回転軸6に対して弾圧保
持するための弾性保持部38が備えられている。即ち、
駆動側回転体35の連結孔35eは回転軸6との軸ずれ
を許容すべく該回転軸6(連結部6a)と遊嵌合するよ
うに構成されているので、例えば、組付け時に回転軸6
の連結部6aが下方に向いた場合や、駆動側回転体35
に回転軸6から離間する方向に遠心力が働いた場合等、
弾性保持部38がなければ回転軸6から駆動側回転体3
5が脱落する。従って、弾性保持部38を設けることに
より、このような回転軸6からの駆動側回転体35の脱
落が防止できるので、モータ1の組立ての自由度を向上
することができる。又、弾性保持部38は駆動側回転体
35に対して一体成形されるので、弾性保持部38を駆
動側回転体35に組み付けるといった煩雑な作業を省略
することができる。更に、弾性保持部38の弾性力によ
り、モータ1の回転時に回転軸6と駆動側回転体35と
の間で発生する振動を抑えることができる。
【0065】(4)回転軸6の連結部6a及び駆動側回
転体35の連結孔35eを断面2面幅形状としたので、
該連結部6a及び連結孔35eを比較的簡単に形成する
ことができるとともに、相互が回転方向において2箇所
で係合するので相互の回転方向の係合を強固とすること
ができる。
【0066】(5)回転軸6の連結部6aを凸状として
いるので、回転軸6と駆動側回転体35の両連結部分を
容易に形成、特に連結部6aは軸線方向に長い回転軸6
の端部に形成するので、凸状の方が容易に形成すること
ができる。
【0067】尚、本発明の実施形態は、以下のように変
更してもよい。 ○上記実施形態では、回転軸6の連結部6a及び駆動側
回転体35の連結孔35eを断面2面幅形状としたが、
回転方向において互いに係合するその他の形状としても
よい。例えば、四角形や六角形といった多角形状であっ
てもよい。
【0068】又、図13及び図14に示すように、回転
軸6の連結部6bを断面星形状としてもよい。即ち、連
結部6bは、断面略台形状に放射状に突出する6つの突
部を有する形状をなしている。これに対し、駆動側回転
体35の連結孔35gも断面星形状をなしており(金属
プレート37の連結孔37dも同様)、上記実施形態と
同様、この駆動側回転体35の連結孔35gと回転軸6
の連結部6bとが遊嵌合するように(隙間Sが生じるよ
うに)、それぞれの寸法が決定されている。つまり、上
記実施形態と同様に、組付け時に回転軸6と駆動側回転
体35との間で生じた軸ずれを許容することができる。
しかも、この連結部6bは、上記実施形態の断面2面幅
形状の連結部6aと比べて強度が高くなる。そのため、
モータ1(モータ本体2)を高出力化した場合等に、こ
のような形状の連結部6bを採用することが望ましい。
【0069】尚、この図13及び図14に示す形態で
は、連結部6bに連続して円筒部6cが回転軸6に形成
されている。これに対し、駆動側回転体35に設けられ
る弾性保持部38aは、その円筒部6cの全周にわたっ
て密着し、モータ1の組付け時に駆動側回転体35が回
転軸6から脱落しないように該回転軸6に対して弾圧保
持するようになっている。この場合、弾性保持部38a
は円筒部6cの全周にわたって密着するので、その弾圧
保持力も大きく、より駆動側回転体35が回転軸6から
脱落し難くなる。
【0070】又、図15に示すように、回転軸6の先端
端面に連結部としての連結凹部6dを設けるとともに、
駆動側回転体35にその連結凹部6dに嵌合する被連結
部としての連結凸部35hを設けるようにしてもよい。
この連結凹部6d及び連結凸部35hは、断面2面幅形
状や四角形や六角形といった多角形状、断面星形状等、
回転方向において互いに係合する形状に形成されてい
る。
【0071】又、連結凸部35hは、その中心部が駆動
側回転体35の大部分と同様に樹脂材料で形成され、該
凸部35hの軸方向略中央部に回転軸6の連結凹部6d
と回転方向において直接的に係合するための金属プレー
ト39が固定されている。金属プレート39は、回転軸
6の連結凹部6dと断面同形状をなしており、上記実施
形態と同様、この金属プレート39と回転軸6の連結凹
部6dとが遊嵌合するように(隙間Sが生じるよう
に)、それぞれの寸法が決定されている。尚、連結凸部
35hの金属プレート39以外の部分には、弾性保持部
40が一体に設けられている。弾性保持部40は、回転
軸6の連結凹部6d内に密着し、モータ1の組付け時に
駆動側回転体35が回転軸6から脱落しないように該回
転軸6に対して弾圧保持するようになっている。
【0072】このように図15に示す形態においても、
上記実施形態と同様に、組付け時に回転軸6と駆動側回
転体35との間で軸ずれが生じた場合、回転軸6の連結
凹部6dと連結凸部35hの金属プレート39とを遊嵌
させているので、その軸ずれを許容することができる。
【0073】○上記実施形態の金属プレート37の形状
はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよ
い。又、上記実施形態では、金属プレート37を駆動側
回転体35にインサートしたが、金属プレート37を組
み付ける構成としてもよい。又、樹脂のみで剛性が十分
であれば、図16に示すように、金属プレート37を省
略してもよい。
【0074】○上記実施形態の弾性保持部38の形状及
び材質はこれに限定されるものではなく、適宜変更して
もよい。例えば、図17に示すように、弾性保持部38
の形状を変更してもよい。即ち、図17に示す形態の弾
性保持部38には、駆動側回転体35の軸方向から見
て、連結孔35eの各直線部分に沿った該保持部38の
各直線部分の中央部に溝38bが形成される。この溝3
8bは、断面矩形状をなし、軸方向に直線状に延びてい
る。そして、このような溝38bを有する本形態の弾性
保持部38も、上記実施形態と同様に、駆動側回転体3
5の略外形を形成する樹脂体に対してエラストマ樹脂を
一体成形することにより構成されるものである。
【0075】ここで、図6に示す上記実施形態では、弾
性保持部38の各直線部分が長い形状をなしている、即
ち成形時のひけが生じ易い形状をなしているため、その
直線部分において成形時にひけが生じないように成形圧
が比較的高く設定されている。そのため、図6に示すよ
うに、弾性保持部38における連結孔35e側の端部T
1にバリ(図示略)が発生する場合がある。すると、弾
性保持部38側から連結孔35eを介してボール36を
ボール収容凹部35dに組み付ける際に、弾性保持部3
8の端部T1に生じたバリが連結孔35e内に大きく突
出してボール36の挿入を妨げ、該ボール36を組み付
け難くする場合がある。
【0076】しかしながら、図17に示す形態のよう
に、弾性保持部38に溝38bを設けると該保持部38
の直線部分が短くなるので、成形時のひけが生じ難い形
状となり、成形圧を若干低くすることが可能である。そ
のため、図17に示すように、弾性保持部38における
連結孔35e側の端部T2にバリ(図示略)が生じ難く
なる。又、仮に弾性保持部38の端部T2にバリが生じ
たとしても、溝38bを設けたことにより、端部T2に
生じたバリが連結孔35e内に大きく突出することがな
くなる。その結果、弾性保持部38側から連結孔35e
を介してボール36をボール収容凹部35dに組み付け
る際に、弾性保持部38の端部T2に生じたバリがボー
ル36の挿入を妨げることを防止することができる。
【0077】又、弾性保持部38を駆動側回転体35に
一体成形したが、駆動側回転体35に組み付ける構成と
してもよい。又、回転軸6に弾性保持部を設けてもよ
い。又、連結部6aが上方を向く状態で組み付ける等、
組付け途中に駆動側回転体35が回転軸6から脱落する
心配がなければ、弾性保持部38を省略してもよい。
【0078】○上記実施形態における回転軸6と駆動側
回転体35との連結部分を拡大した図18に示すよう
に、駆動側回転体35の連結孔35eと回転軸6の連結
部6aとは隙間Sが生じるように遊嵌されているが、そ
の隙間Sに二硫化モリブデンを含有させたグリスGを介
在させてもよい。グリスGに二硫化モリブデンを含有さ
せると、潤滑性能がより優れたものになる。尚、グリス
Gは、例えば、回転軸6と駆動側回転体35との連結前
に該回転軸6の連結部6aに予め塗布しておき、その塗
布後に回転軸6の連結部6aを駆動側回転体35の連結
孔35eに挿入する。
【0079】そして、モータ1の回転開始時等に駆動側
回転体35と回転軸6との間で回転差が生じる場合、そ
の連結孔35eと連結部6aとが衝突する。このとき、
連結孔35eには金属プレート37の連結孔37cが露
出しているため、衝突音が懸念されるが、連結孔35e
(連結孔37c)と連結部6aとの間には二硫化モリブ
デンを含んだグリスGが介在されるので、その衝突音を
極めて小さく抑えることができる。
【0080】○上記実施形態では、従動側回転体29を
ウォーム軸23に一体に形成したが、従動側回転体29
をウォーム軸23と別体とし、互いに組み付けるように
してもよい。
【0081】○上記実施形態のクラッチ20の構成を適
宜変更してもよい。例えば、上記実施形態では、負荷側
からの回転力が従動側回転体29から駆動側回転体35
に伝達しないように従動側回転体29の制御面41とカ
ラー31の内周面31dとの間で転動体32を挟持して
従動側回転体29を回転不能にロックするクラッチ20
を用いたが、例えば制御面41を調整して、従動側回転
体29の制御面41とカラー31の内周面31dとの間
で転動体32を挟持した状態で該転動体32とカラー3
1の内周面31dとで所定の摩擦力を付与しながら従動
側回転体29の回転を許容するクラッチを用いてもよ
い。
【0082】○上記実施形態では、回転軸6とウォーム
軸23とを駆動連結する連結手段としてクラッチ20を
用いたが、クラッチ20以外で回転軸6とウォーム軸2
3とを駆動連結する連結手段を用いてもよい。
【0083】○上記実施形態では、モータ本体2及び減
速部3の構成を適宜変更してもよい。 ○上記実施形態では、モータ1をパワーウインド装置の
駆動源として用いたが、その他の装置の駆動源として用
いてもよい。
【0084】上記各実施形態から把握できる請求項以外
の技術的思想を以下に記載する。 (イ)請求項1〜6のいずれか1項のモータにおいて、
前記回転軸の連結部及び前記駆動側回転体の連結孔は、
断面2面幅形状をなしていることを特徴とするモータ。
このようにすれば、回転軸の連結部及び駆動側回転体の
連結孔を比較的簡単に形成することができるとともに、
相互が回転方向において2箇所で係合するので相互の回
転方向の係合を強固とすることができる。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ロータの回転軸とウォーム軸とが連結手段を介して連結
されたモータにおいて、組付け誤差により連結部分に軸
ずれが生じても、その軸ずれによる異音や振動の発生を
抑制することができるモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のモータの断面図である。
【図2】 モータの要部拡大断面図である。
【図3】 モータの要部拡大断面図である。
【図4】 クラッチ部分の分解斜視図である。
【図5】 ギヤハウジングの平面図である。
【図6】 (a)は、駆動側回転体の平面図、(b)
は、(a)のB−B断面図、(c)は、駆動側回転体の
底面図である。
【図7】 (a)は、駆動側回転体の平面図、(b)
は、(a)のC−C断面図、(c)は、駆動側回転体の
底面図である。
【図8】 金属プレートの斜視図である。
【図9】 クラッチ部分の組立てを説明するための分解
断面図である。
【図10】 図2のA−A断面図である。
【図11】 クラッチの動作を説明するための断面図で
ある。
【図12】 クラッチの動作を説明するための断面図で
ある。
【図13】 別例のモータの要部拡大断面図である。
【図14】 別例の回転軸の斜視図である。
【図15】 別例のモータの要部拡大断面図である。
【図16】 別例のモータの要部拡大断面図である。
【図17】 (a)は、別例の駆動側回転体の平面図、
(b)は、(a)のD−D断面図、(c)は、(b)の
要部拡大断面図である。
【図18】 別例のモータの要部拡大断面図である。
【図19】 従来のモータの断面図である。
【図20】 従来のモータの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2…モータ本体、3…減速部、6…回転軸、6a,6b
…連結部、6d…連結部としての連結凹部、20…連結
手段としてのクラッチ、23…ウォーム軸、29…従動
側回転体、35…駆動側回転体、35e,35g…被連
結部としての連結孔、35h…被連結部としての連結凸
部、37,39…金属プレート、37c,37d…係合
孔としての連結孔、38,38a,40…弾性保持部。
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 年弘 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 (72)発明者 安達 忠史 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 (72)発明者 山本 博昭 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 (72)発明者 増田 利行 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 (72)発明者 柴田 孝二 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 (72)発明者 鶴見 典興 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 3J009 DA11 DA13 EA19 EB17 ED14 FA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を回転駆動するモータ本体と、 前記モータ本体と組み付けられ、前記回転軸と略同軸状
    に駆動連結されるウォーム軸を有する減速部と、 前記回転軸と一体回転する駆動側回転体、及び、該回転
    体に対して回転方向において係合可能であって前記ウォ
    ーム軸と一体回転する従動側回転体を備えた連結手段と
    を有するモータであって、 前記回転軸は、回転方向において前記駆動側回転体と係
    合する連結部を有するとともに、 前記駆動側回転体は、前記回転軸の連結部と一体回転可
    能に連結かつ遊嵌状態で連結される被連結部を有してい
    ることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータにおいて、 前記駆動側回転体は、樹脂成形により形成されるもので
    あって、 前記駆動側回転体には、前記被連結部に一体に設けられ
    て前記回転軸の連結部と回転方向において直接的に係合
    する金属製のプレートが備えられていることを特徴とす
    るモータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のモータにおいて、 前記駆動側回転体は、前記金属製のプレートをインサー
    トして樹脂成形により形成されていることを特徴とする
    モータ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のモータにおい
    て、 前記被連結部は、前記回転軸の連結部が挿入される連結
    孔であり、 前記プレートは、前記連結孔内に露出して前記回転軸の
    連結部と回転方向において係合すべく前記連結孔と断面
    略同形状の係合孔を有することを特徴とするモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモ
    ータにおいて、 前記駆動側回転体は、組付け時に前記回転軸から脱落し
    ないように前記回転軸に対して弾圧保持するための弾性
    保持部を備えていることを特徴とするモータ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のモータにおいて、 前記弾性保持部は、前記駆動側回転体に対して一体成形
    されていることを特徴とするモータ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のモータにおいて、 前記連結手段は、前記回転軸からの回転力を前記駆動側
    回転体及び前記従動側回転体を介して前記ウォーム軸に
    伝達するとともに、前記ウォーム軸からの回転力が前記
    従動側回転体から前記駆動側回転体に伝達しないよう
    に、或いは前記ウォーム軸からの回転力が前記従動側回
    転体から前記駆動側回転体に所定の摩擦力を付与して伝
    達するように構成されたクラッチであることを特徴とす
    るモータ。
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