JP3562228B2 - 摩擦ローラ式変速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種機械装置に組み込んで、減速或は増速しつつ回転運動を伝達する摩擦ローラ式変速機の改良に関し、小型・軽量化並びに低コスト化を図れ、しかも組み付け精度の確保も容易な構造を実現するものである。
【0002】
【従来の技術】
摩擦ローラ式変速機は、遊星歯車式等の歯車式変速機に比べて、高速で運転した場合にも発生する騒音が小さい。この為、例えば摩擦ローラ式変速機を電動モータの出力部に組み付けて減速機として使用し、この電動モータの回転運動を減速すると共にトルクを増大させる構造が、例えば特開平8−210455号公報に記載されている。又、伝達すべきトルクの大きさに応じて、各ローラの周面同士の当接圧を変化させる事により、高い伝達効率を確保できる構造として、米国特許第4709589号明細書には、図2〜4に示す様な摩擦ローラ式変速機が記載されている。この従来の摩擦ローラ式変速機は、有底円筒状の本体1とこの本体1の基端開口部を塞ぐ蓋体2とから成る固定のハウジング3内に中心ローラ4の内半部(図2の右半部)を、上記蓋体2の略中央部に形成した通孔5を通じて挿入している。尚、この通孔5は、上記蓋体2の中心から、少しだけ外れた位置に設けている。又、上記中心ローラ4の外半部(図2の左半部)で上記蓋体2から突出した部分には、第一の回転軸である入力軸6の端部を結合固定している。
【0003】
又、上記ハウジング3の内側で上記中心ローラ4の周囲部分には、3本の枢軸7a、7b、7cを、それぞれこの中心ローラ4と平行に配置している。即ち、これら各枢軸7a、7b、7cの一端部(図2の左端部)を上記蓋体2に支持すると共に、他端部(図2の右端部)を連結板8に支持している。従って、図2〜4に示した従来構造では、上記蓋体2が、上記複数本の枢軸7a、7b、7cの一端部を支持する為の支持基板としての機能を兼ね備えている。尚、上記3本の枢軸7a、7b、7cのうち、図3〜4の上部中央に位置する1本の枢軸7aは、その両端部を上記蓋体2及び連結板8に形成した嵌合孔に圧入固定若しくはがたつきなく挿入している。従って、この枢軸7aが、上記ハウジング3内で円周方向或は直径方向に変位する事はない。
【0004】
これに対して、図3〜4の下部左右両側に位置する残り2本の枢軸7b、7cは、両端部を上記蓋体2及び連結板8に対し、上記ハウジング3の円周方向及び直径方向に亙る若干の変位自在に支持している。この為に、上記蓋体2及び連結板8の一部で上記枢軸7b、7cの両端部に整合する部分には、図4に示す様に、上記両枢軸7b、7cの外径よりも大きな内径を有する支持孔9、9を形成し、これら各支持孔9、9に、上記両枢軸7b、7cの両端部を緩く係合させている。そして、これら各枢軸7a、7b、7cの中間部周囲に、それぞれが中間ローラであるガイドローラ10及びウェッジローラ11a、11bを、それぞれラジアルニードル軸受12により、回転自在に支持している。尚、上記連結板8は、上記蓋体2の内面(上記ガイドローラ10及びウェッジローラ11a、11bを設置した空間側の面で、図2の右面)の一部で、上記ガイドローラ10及びウェッジローラ11a、11bから外れた位置に突設した突部13、13に突き当て、連結ボルト14、14により、上記蓋体2に連結固定している。
【0005】
又、上記ハウジング3の内側で上記ガイドローラ10及びウェッジローラ11a、11bを囲む部分には、円環状の外輪15を、回転自在に設けている。この外輪15の内周面中央部は直径方向内方に突出させる事により、土手状の凸部16とし、この凸部16の内周面を第二の円筒面17としている。そして、この第二の円筒面17と、上記ガイドローラ10及びウェッジローラ11a、11bの外周面である第三の円筒面18、18とを当接自在としている。又、上記外輪15には、結合ブラケット19の外径側端部を外嵌固定し、この結合ブラケット19の中心部に、第二の回転軸である出力軸20の内端部を結合固定している。この出力軸20は、前記ハウジング3を構成する本体1の中央部に形成した第二の通孔21を回転自在に挿通して、このハウジング3外に突出させている。
【0006】
上記ガイドローラ10及びウェッジローラ11a、11bの外周面である、上記各第三の円筒面18、18は、それぞれ前記中心ローラ4の外周面に設けた第一の円筒面22と、上記外輪15の内周面に設けた上記第二の円筒面17とに当接させている。上記中心ローラ4の中心と上記出力軸20及び外輪15の中心とは互いに偏心している。即ち、前述の様に、上記中心ローラ4を挿通する通孔5は、上記ハウジング3の中心から少しだけ外れた位置に設けているのに対して、上記出力軸20を挿通する第二の通孔21は、上記ハウジング3の中心に設けている。又、この第二の通孔21の内側に回転自在に支持した出力軸20と外輪15とは、互いに同心である。従って、上記中心ローラ4と上記外輪15及び出力軸20とは、上記通孔5のハウジング3の中心からのずれ量δ(図2参照)分だけ、互いに偏心している。そして、上記中心ローラ4の外周面に設けた上記第一の円筒面22と上記外輪15に設けた上記第二の円筒面17との間に存在して上記ガイドローラ10及びウェッジローラ11a、11bが設けられた環状空間23の幅寸法が、このδ分の偏心量に見合う分だけ、円周方向に亙り不同になっている。
【0007】
この様に、上記環状空間23の幅寸法を円周方向に亙り不同にした分、上記ガイドローラ10及びウェッジローラ11a、11bの外径を異ならせている。即ち、上記外輪15に対して中心ローラ4が偏心している側(図3〜4の下側)に位置するウェッジローラ11a、11bの径を、互いに同じとすると共に比較的小径にしている。これに対し、上記外輪15に対して中心ローラ4が偏心しているのと反対側(図3〜4の上側)に位置するガイドローラ10の径を、上記両ウェッジローラ11a、11bよりも大きくしている。そして、これら3個の、それぞれが中間ローラであるガイドローラ10及びウェッジローラ11a、11bの外周面である第三の円筒面18、18を、上記第一、第二の円筒面22、17に当接させている。
【0008】
尚、それぞれが中間ローラである、上記1個のガイドローラ10及び2個のウェッジローラ11a、11bのうち、ガイドローラ10を支持した枢軸7aは、前述の様に、上記ハウジング3内に固定している。これに対して、ウェッジローラ11a、11bを支持した枢軸7b、7cは、やはり前述した様に上記ハウジング3内に、円周方向及び直径方向に亙る若干の変位を自在に支持している。従って、上記ウェッジローラ11a、11bも、上記ハウジング3内で円周方向及び直径方向に亙り若干の変位自在である。そして、前記蓋体2のシリンダ孔24、24内に装着した圧縮コイルばね25、25等の弾性材により、上記各ウェッジローラ11a、11bを支持した枢軸7b、7cを、これら各枢軸7b、7cに回転自在に支持したウェッジローラ11a、11bを前記環状空間23の幅の狭い部分に向け移動させるべく、弾性的に軽く押圧している。
【0009】
上述の様に構成される従来構造の摩擦ローラ式変速機の場合、入力軸6に結合した中心ローラ4の回転は、この中心ローラ4の外周面である第一の円筒面22と、ガイドローラ10及びウェッジローラ11a、11bの外周面である第三の円筒面18、18との当接部である、各内径側当接部26、26を介して、これらガイドローラ10及びウェッジローラ11a、11bに伝わる。更に、これらガイドローラ10及びウェッジローラ11a、11bの回転は、上記各第三の円筒面18、18と前記外輪15の内周面に設けた第二の円筒面17との当接部である、各外径側当接部27、27を介して、この外輪15に伝わる。そして、この外輪15に結合固定した前記出力軸20が回転する。
【0010】
上記中心ローラ4が図3〜4の時計方向(又は反時計方向)に、外輪15が同じく反時計方向(又は時計方向)に、それぞれ回転すると、図3〜4の右側の枢軸7b(又は左側の枢軸7c)に回転自在に支持したウェッジローラ11a(又は11b)が、上記第一、第二の円筒面22、17同士の間に存在する環状空間23内で、この環状空間23の幅の狭い部分(図3〜4の下側中央部分)に向け移動する。この結果、上記枢軸7b(又は7c)に回転自在に支持したウェッジローラ11a(又は11b)の外周面である第三の円筒面18が、上記第一の円筒面22と第二の円筒面17とを強く押圧する。そして、当該ウェッジローラ11a(又は11b)に関する第三の円筒面18と上記第一の円筒面22との当接部である内径側当接部26、及び、当該ウェッジローラ11a(又は11b)に関する第三の円筒面18と上記第二の円筒面17との当接部である外径側当接部27の当接圧が高くなる。
【0011】
上記1個のウェッジローラ11a(又は11b)に関する内径側、外径側両当接部26、27の当接圧が高くなると、上記中心ローラ4と外輪15とのうちの少なくとも一方の部材が、組み付け隙間、或は弾性変形等に基づき、それぞれの直径方向に亙り僅かに変位する。この結果、残り2個の中間ローラである、ガイドローラ10及びウェッジローラ11b(又は11a)の外周面である第三の円筒面18、18と上記中心ローラ4の外周面である第一の円筒面22との当接部である2個所の内径側当接部26、26、及びこれらウェッジローラ11b(又は11a)及びガイドローラ10の外周面である第三の円筒面18、18と外輪15の内周面である第二の円筒面17との当接部である2個所の外径側当接部27、27の当接圧が高くなる。
【0012】
上記1本の枢軸7b(又は7c)に回転自在に支持したウェッジローラ11a(又は11b)を、上記環状空間23内でこの環状空間23の幅の狭い部分に向け移動させようとする力は、上記中心ローラ4から上記外輪15に伝達するトルクの大きさに応じて変化する。即ち、上記中心ローラ4の駆動トルクが大きくなる程、上記ウェッジローラ11a(又は11b)を上記環状空間23の幅の狭い部分に向け移動させようとする力が大きくなる。そして、この力が大きくなる程、上記各内径側、外径側両当接部26、27の当接圧が大きくなる。逆に言えば、上記駆動トルクが小さい場合には、これら各内径側、外径側両当接部26、27の当接圧が小さい。
【0013】
尚、図2〜4に示した構造の場合には、入力軸6が何れの方向にも回転する可能性がある為、2個のウェッジローラ11a、11bを設けているが、入力軸の回転方向が一定であれば、ウェッジローラを1個のみ設け、他の中間ローラをガイドローラとする事もできる。この場合に、ウェッジローラとガイドローラとを1個ずつ、合計2個の中間ローラを設け、これら2個の中間ローラを、中心ローラに関して直径方向反対側から少しだけずれた位置に配置する事もできる。又、入力軸と出力軸とを逆にすれば、増速機として使用する事も可能である。更に、伝達すべきトルクに関係なく、内径側、外径側両当接部26、27の当接圧を一定にしたままで良ければ、総ての中間ローラをガイドローラとする事も可能である。但し、ウェッジローラを設けない場合には、伝達すべきトルクに応じた最適の当接圧を得られない為、このトルクが変動する場合に伝達効率が低くなるだけでなく、中心ローラの外周面と外輪の内周面との間に複数の中間ローラを、必要とする当接圧を確保しつつ組み付ける作業が面倒になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述の様に構成され作用する、従来から知られている摩擦ローラ式変速機は、この摩擦ローラ式変速機を介して動力を出し入れする機械装置への組み付け性を考慮していない。この為、実際に上記摩擦ローラ式変速機を機械装置に組み付ける際には、組み付け用のブラケット等が必要になる。この結果、組み付け作業が面倒になるだけでなく、摩擦ローラ式変速機を組み込んだ各種機械装置の小型・軽量化並びに低コスト化が難しくなる。しかも、上記組み付け用ブラケットを設ける分、上記機械装置に対する上記摩擦ローラ式変速機の組み付け精度の確保も難しくなる。
本発明の摩擦ローラ式変速機は、この様な事情に鑑みて、小型・軽量化並びに低コスト化を図れ、しかも組み付け精度の確保も容易な構造を実現すべく発明したものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の摩擦ローラ式変速機は、前述した従来の摩擦ローラ式変速機と同様に、第一の回転軸と、この第一の回転軸の端部にこの第一の回転軸と同心に固定され、外周面を第一の円筒面とした中心ローラと、内周面を第二の円筒面として上記中心ローラの周囲に、この中心ローラに対する相対回転を自在に設けた外輪と、この外輪と同心で一端部をこの外輪に結合固定した第二の回転軸と、上記第一の円筒面と上記第二の円筒面との間の環状空間内に、上記第一の回転軸と平行に配置された複数本の枢軸と、これら各枢軸により回転自在に支持され、それぞれの外周面を第三の円筒面とした複数個の中間ローラと、上記複数本の枢軸の一端部を支持する為の支持基板と、上記外輪及びこれら各中間ローラを納める有底円筒状でこの支持基板に結合固定され、円筒状の周壁部の軸方向に関してこの支持基板と反対側の端部に設けられた底板部に形成した通孔に上記第二の回転軸を挿通したハウジングとを備え、上記支持基板のほぼ中央部に設けた通孔内に上記第一の回転軸を回転自在に支持している。
【0016】
特に、本発明の摩擦ローラ式変速機に於いては、上記支持基板の外周寄り部分を上記ハウジングの直径方向外方にまで延長して延長部とし、この延長部を、このハウジング及び上記支持基板を固定部分に結合固定する為の取付フランジとして機能させる
【0017】
【作用】
上述の様に構成する本発明の摩擦ローラ式変速機によれば、摩擦ローラ式変速機を組み込んだ機械装置の小型・軽量化並びに低コスト化を図れ、しかも組み付け精度の確保も容易な構造を実現できる。
即ち、摩擦ローラ式変速機を構成するハウジング及び支持基板を、上記機械装置に対して直接結合固定自在となり、取り付け用ブラケットを省略する事に基づく小型・軽量化並びに低コスト化を図れ、しかも組み付け精度の確保も可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本発明の特徴は、小型・軽量化並びに低コスト化を図れ、しかも組み付け精度の確保も容易な構造を実現すべく、摩擦ローラ式変速機の構成部品を、この摩擦ローラ式変速機を組み付けるべき機械装置に取り付ける部分の構造にある。中心ローラ4と、外輪15aと、ガイドローラ10を含む複数個の中間ローラとにより構成する摩擦ローラ式変速機本体部分の構造及び作用は、前述の図2〜4に示した米国特許第4709589号明細書等に記載されて従来から知られている摩擦ローラ式変速機と同様である。又、上記摩擦ローラ式変速機本体部分の構造及び作用は、本発明の要旨ではない。従って、従来構造と同等部分に関する説明は省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分、並びに図2〜4に示した従来構造と異なる部分を中心に説明する。尚、図1は、前述した図2とは逆に、ガイドローラ10が図中下側に位置する状態で示している。
【0019】
上記中心ローラ4を回転駆動する為の駆動手段である電動モータ28は、有底円筒状のケーシング29の中心部に、第一の回転軸に相当する回転駆動軸30を、回転自在に支持している。又、上記摩擦ローラ式変速機本体部分を納めるハウジング31も、有底円筒状に形成している。そして、このハウジング31の端部開口と上記ケーシング29の端部開口とを互いに対向させ、支持基板32を介して互いに突き合わせている。そして、この支持基板32と上記ケーシング29とを複数本のねじ33により、上記支持基板32と上記ハウジング31とをやはり複数本のねじ34により、それぞれ結合固定している。この為に、上記ケーシング29の開口端部には、外向フランジ状の鍔部35を形成し、上記複数本のねじ33を、この鍔部35に形成したねじ孔36に螺合し更に緊締している。又、上記複数本のねじ34を、上記ハウジング31の周壁部37に形成したねじ孔38に螺合し更に緊締している。
【0020】
上記支持基板32の外周寄り部分は、上記鍔部35の外周縁よりも直径方向外方に延長する事により、延長部39としている。そして、この延長部39を、取付フランジとして機能させている。即ち、上記延長部39の複数個所を軸方向に挿通したねじ40、40を、支持ブロック41等の固定部分に設けたねじ孔に螺合し更に緊締して、上記支持基板32を上記支持ブロック41に結合固定している。尚、上記支持ブロック41としては、例えば被駆動装置となる第二段の減速機のハウジングを利用できる。上記延長部39の片面と上記支持ブロック41の端面との対向する部分には、環状凹溝の如き係合凹部42と環状突条の如き係合凸部43とを設けて、互いに係合させている。これら係合凹部42と係合凸部43との係合に基づき、上記支持基板32の直径方向に亙る位置決めを図っている。
【0021】
又、上記支持基板32の中央部に形成した通孔5には、前記回転駆動軸30の先端部(図1の右端部)にこの回転駆動軸30と一体に設けた、前記中心ローラ4を挿通している。そして、この中心ローラ4の基端部(図1の左端部)を転がり軸受44により上記通孔5内に、上記回転駆動軸30の基端部を別の転がり軸受45により前記ケーシング29の底部内面に、それぞれ回転自在に支持している。上記回転駆動軸30の中間部外周面にはロータ46を、上記ケーシング29の内周面にはステータ47を、それぞれ固定する事により、前記電動モータ28を構成している。
【0022】
更に、前記ハウジング31を構成する底板部48のほぼ中央部には、この底板部48の両面同士を連通させる、第二の通孔21aを形成している。上記底板部48の外面(図1の右面)には円筒部49を、上記第二の通孔21aを囲む状態で形成している。これら円筒部49及び第二の通孔21aの中心軸は、上記回転駆動軸30及び中心ローラ4の中心軸に対して、δだけ偏心している。この点は、前述の図2〜4に示した従来構造の場合と同様である。そして、上記円筒部49及び第二の通孔21aの内側に、第二の回転軸である出力軸20aを、転がり軸受50により、回転自在に支持している。上記出力軸20aは、有底円筒状の外輪15aを構成する底板部51の外面中心部に、この外面に対して直角に結合固定している。
【0023】
上述の様に構成する本発明の摩擦ローラ式変速機によれば、摩擦ローラ式変速機を組み込んだ機械装置の小型・軽量化並びに低コスト化を図れ、しかも組み付け精度の確保も容易な構造を実現できる。即ち、前記支持基板32の外周寄り部分に設けた延長部39に挿通したねじ40、40により上記支持基板32を、上記機械装置を構成する支持ブロック41に対して直接結合固定する為、取り付け用ブラケットを省略する事に基づく小型・軽量化並びに低コスト化を図れる。しかも、組み付け精度の確保も可能になる。
【0024】
又、図示の例では、摩擦ローラ式変速機に隣接させて、駆動手段である電動モータ28を設け、上記支持基板32に、この電動モータ28を構成するケーシング29の開口部を塞ぐ蓋板としての機能と、摩擦ローラ式変速機の本体部分を収納するハウジング31の開口部を塞ぐ蓋板としての機能とを合わせ持たせている。この為、摩擦ローラ式変速機を組み込んだ機械装置全体としての構成部品の数を低減できる。そして、この機械装置全体としての小型・軽量化並びに低コスト化を図れる。更に、上記電動モータ28の回転駆動軸30及び摩擦ローラ式変速機の中心ローラ4を、上記2種類の蓋板としての機能を合わせ持った、1枚の支持基板32に回転自在に支持している為、これら回転駆動軸30及び中心ローラ4の支持精度を高度に維持できる。
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【発明の効果】
本発明の摩擦ローラ式変速機は、以上に述べた通り構成され作用するので、部品点数の削減に基づき、摩擦ローラ式変速機を組み込んだ各種機械装置の小型・軽量化並びに低コスト化を図れ、しかも組み付け精度の確保も容易な構造を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す断面図。
【図2】従来構造の1例を示す断面図
【図3】図2のA−A断面図
【図4】同B−B断面図
【符号の説明】
1 本体
2 蓋体
3 ハウジング
4 中心ローラ
5 通孔
6 入力軸
7a、7b、7c 枢軸
8 連結板
9 支持孔
10 ガイドローラ
11a、11b ウェッジローラ
12 ラジアルニードル軸受
13 突部
14 連結ボルト
15、15a 外輪
16 凸部
17 第二の円筒面
18 第三の円筒面
19 結合ブラケット
20、20a 出力軸
21、21a 第二の通孔
22 第一の円筒面
23 環状空間
24 シリンダ孔
25 圧縮コイルばね
26 内径側当接部
27 外径側当接部
28 電動モータ
29 ケーシング
30 回転駆動軸
31 ハウジング
32 支持基板
33 ねじ
34 ねじ
35 鍔部
36 ねじ孔
37 周壁部
38 ねじ孔
39 延長部
40 ねじ
41 支持ブロック
42 係合凹部
43 係合凸部
44 転がり軸受
45 転がり軸受
46 ロータ
47 ステータ
48 底板部
49 円筒部
50 転がり軸受
51 底板部

Claims (2)

  1. 第一の回転軸と、この第一の回転軸の端部にこの第一の回転軸と同心に固定され、外周面を第一の円筒面とした中心ローラと、内周面を第二の円筒面として上記中心ローラの周囲に、この中心ローラに対する相対回転を自在に設けた外輪と、この外輪と同心で一端部をこの外輪に結合固定した第二の回転軸と、上記第一の円筒面と上記第二の円筒面との間の環状空間内に、上記第一の回転軸と平行に配置された複数本の枢軸と、これら各枢軸により回転自在に支持され、それぞれの外周面を第三の円筒面とした複数個の中間ローラと、上記複数本の枢軸の一端部を支持する為の支持基板と、上記外輪及びこれら各中間ローラを納める有底円筒状でこの支持基板に結合固定され、円筒状の周壁部の軸方向に関してこの支持基板と反対側の端部に設けられた底板部に形成した通孔に上記第二の回転軸を挿通したハウジングとを備え、上記支持基板のほぼ中央部に設けた通孔内に上記第一の回転軸を回転自在に支持した摩擦ローラ式変速機に於いて、上記支持基板の外周寄り部分を上記ハウジングの直径方向外方にまで延長して延長部とし、この延長部を、このハウジング及び上記支持基板を固定部分に結合固定する為の取付フランジとして機能させる事を特徴とする摩擦ローラ式変速機。
  2. 摩擦ローラ式変速機に隣接させて、駆動手段と被駆動装置との少なくとも一方を設け、支持基板に、これら駆動手段と被駆動装置との何れか一方の構成部品としての機能を合わせ持たせた、請求項1に記載した摩擦ローラ式変速機。
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