JP5056817B2 - 回転機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに相違する値を有する電圧を印加する複数の電圧印加手段と回転機の端子との間を選択的に開閉するスイッチング素子を備える電力変換回路を操作することで前記回転機の制御量を制御する回転機の制御装置に関する。
この種の制御装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、モデル予測制御を行うものもある。この装置では、まず、各サンプリングタイミングk、k+1、…k+N−1(N≧1)のスイッチング状態のシーケンスを仮設定した場合のサンプリングタイミングk〜k+Nにおけるトルクの軌跡を予測する。次に、サンプリングタイミングk+N−1〜k+Nにおけるトルクの軌跡に基づき、外挿によってトルクのその後の軌跡を予測する。次に、外挿によって予測されるトルクが所定の範囲から外れるまでに要するサンプリング回数nに基づき、上記スイッチングシーケンスの仮設定によって定まるスイッチング状態の切替数を除算する。そして、この除算値が最小となるスイッチングシーケンスにおけるサンプリングタイミングkのスイッチング状態をサンプリングタイミングkの実際のスイッチング状態として決定する。これにより、スイッチング状態の切替数を制限することができるとしている。
特開2006−175697号公報
上記除算値は、トルクの外挿値が所定の範囲から外れるようになるまでの期間が長いほど小さい値となる。このため、サンプリングタイミングk〜k+N−1におけるスイッチング状態の切替総数が多いスイッチングシーケンスであっても、外挿値が大きい場合には上記除算値が小さくなる。このため、上記装置では、スイッチング状態の切替数を必ずしも十分に制限できることにはならない。特に、外挿によるトルクの挙動の予測精度が必ずしも高くないことなどから、上記装置では、トルクについての精度の低い予測に基づきスイッチング状態の切替数を評価する重み付けを可変としていることとなり、スイッチング状態の切替数を抑制する処理として信頼性に問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、モデル予測制御によるスイッチング状態の切替数を好適に抑制することのできる回転機の制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、およびその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、互いに相違する値を有する電圧を印加する複数の電圧印加手段と回転機の端子との間を選択的に開閉するスイッチング素子を備える電力変換回路を操作することで前記回転機の制御量を制御する回転機の制御装置において、前記制御量は、前記回転機を流れる電流、前記回転機のトルク、前記回転機の磁束の少なくとも1つであり、前記電力変換回路の操作状態の仮設定に応じた前記制御量を予測する予測手段と、前記予測手段によって予測された制御量に基づき、前記電力変換回路の次回の操作状態を決定して前記電力変換回路を操作する操作手段とを備え、前記操作手段は、前記電力変換回路の次回の操作状態の決定に際し、該次回の操作状態によって実現されると予測される制御量とその指令値との乖離度合いが所定の範囲内となることを条件に現在の操作状態からの前記スイッチング素子のスイッチング状態の切替数を制限する制限手段を備えることを特徴とする。
上記発明では、次回の操作状態によって実現されると予測される制御量とその指令値との乖離度合いが所定の範囲内となることを条件にスイッチング状態の切替数を制限するため、制御量の制御性の低下を抑制しつつもスイッチング状態の切替を好適に抑制することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制限手段は、前記電力変換回路の現在の操作状態を次回の操作状態として前記予測手段によって予測される前記制御量とその指令値との乖離度合いが前記所定の範囲内にある場合、前記次回の操作状態を前記現在の操作状態に決定することを特徴とする。
上記発明では、操作状態の変更がなされる頻度を好適に低減することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記予測手段は、前記電力変換回路の現在の操作状態とのスイッチング状態の切替数が小さいものについて選択的に前記制御量を予測するものであって且つ、該予測された制御量についての前記乖離度合いが所定の範囲内とならないことを条件に前記切替数の大きいものについての前記制御量を予測するものであり、前記制限手段は、前記予測手段によって制御量が予測された操作状態の中から前記電力変換回路の次回の操作状態を決定することを特徴とする。
上記発明では、スイッチング状態の切替数が小さいものが次回の操作状態として優先的に検討されるため、スイッチング状態の切替数を適切に抑制することができる。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の発明において、前記予測手段は、前記電力変換回路の現在の操作状態を次回の操作状態として仮設定することで前記制御量を予測する第1予測手段と、該第1予測手段によって予測される制御量とその指令値との乖離度合いが所定の範囲にないことを条件に前記次回の操作状態として現在の操作状態以外の操作状態を仮設定して前記制御量を予測する第2予測手段とを備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記所定の範囲を、前記回転機の電気角速度、前記回転機のトルク、前記回転機を流れる電流、および前記回転機の温度の少なくとも1つに応じて可変設定することを特徴とする。
上記発明では、様々な要求要素に応じた制御性能を満たすように所定の範囲を設定することが可能となる。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、前記電圧印加手段は、直流電源の正極および負極であり、前記電力変換回路は、前記直流電源の正極および負極と前記回転機の端子とを選択的に接続するスイッチング素子を備え、前記所定の範囲を、前記電力変換回路の出力電圧の変調率に応じて可変設定することを特徴とする。
上記発明では、様々な要求要素に応じた制御性能を満たすように所定の範囲を設定することが可能となる。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明において、前記回転機を流れる電流のうち前記回転機の電気角速度の逆数である基本周波数よりも高い周波数成分を予め定められたレベル内にフィードバック制御すべく、前記所定の範囲を操作することを特徴とする。
上記発明では、高調波電流を確実に抑制することができることから、鉄損を確実に抑制することができる。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の発明において、前記操作手段によって用いられることが既に決定された操作状態を入力として前記予測手段による予測に用いる初期値を予測する初期値取得手段を更に備えることを特徴とする。
電力変換回路の操作状態を仮設定した場合の仮設定期間における制御量を高精度に予測する上では、上記仮設定の採用時点(操作状態の更新タイミング)に極力近似した時点での予測処理の初期値(制御量または制御量を算出可能な物理量)を得ることが望まれる。ただし、制御量の予測を実際に操作がなされる時点よりも前に行う必要があるため、この時点またはこの時点に極力近似した時点での初期値を検出によって求めることは不可能または困難である。この点、上記発明では、初期値取得手段を備えることで、予測手段の予測に用いられる初期値を極力適切な値とすることができる。このため、モデル予測制御による制御量の予測を高精度に行うことができる。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記初期値取得手段は、前記制御量および該制御量を算出可能な物理量のいずれかの検出値を入力とし、前記操作手段による次回の操作状態の更新タイミングにおける前記制御量および該制御量を算出可能な物理量のいずれかを予測するものであることを特徴とする。
上記発明では、次回の操作状態の更新タイミングにおける制御量および該制御量を算出可能な物理量のいずれかを予測手段の予測のための初期値とすることができるため、予測手段による制御量の予測を高精度に行うことができる。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記操作手段は、前記電力変換回路の操作状態を制御周期毎に更新するものであり、前記予測手段は、前記初期値取得手段による予測値を初期値として用いて、前記操作手段による次回の操作状態の更新タイミングから1制御周期経過時の制御量を予測する手段を備えることを特徴とする。
上記発明では、操作手段による操作状態の決定を、次回の操作状態の更新タイミングから1制御周期経過時の制御量に基づき行うことができるため、操作手段による操作状態の決定を好適に行うことができる。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明において、前記初期値取得手段は、前記操作状態についての前回の更新タイミングにおいて採用された操作状態と、該前回の更新タイミングに同期して検出された前記いずれかの値とに基づき、前記前回の更新タイミングから1制御周期経過した時点における前記制御量および該制御量を算出可能な物理量のいずれかを予測することを特徴とする。
上記発明では、初期値取得手段による処理を、予測手段の備える上記1制御周期経過時の制御量を予測する手段による処理と略同一とすることが可能となる。そしてこの場合には、初期値取得手段の設計が容易となったり、予測手段と初期値取得手段とで処理手段を一部共有化できたりするメリットがある。
請求項1記載の発明は、請求項1〜1のいずれか1項に記載の発明において、前記電圧印加手段は、直流電源の正極および負極であり、前記電力変換回路は、前記直流電源の正極および負極と前記回転機の端子とを選択的に接続するスイッチング素子を備えることを特徴とする。
上記発明では、電力変換回路の構造を簡素化することができる。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるインバータの操作状態を示す図。 同実施形態にかかるモデル予測制御の処理手順を示す流れ図。 同実施形態の効果を示す図。 同実施形態の効果を示す図。 同実施形態の効果を示す図。 第2の実施形態にかかるモデル予測制御の処理手順を示す流れ図。 第3の実施形態にかかるスイッチング制限優先閾値の設定処理の手順を示す流れ図。 第4の実施形態にかかるスイッチング制限優先閾値の設定処理の手順を示す流れ図。 第5の実施形態にかかるモデル予測制御の処理手順を示す流れ図。 第6の実施形態にかかるモデル予測制御の処理手順を示す流れ図。 第7の実施形態にかかるシステム構成図。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる回転機の制御装置をハイブリッド車の制御装置に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるモータジェネレータの制御システムの全体構成を示す。モータジェネレータ10は、3相の永久磁石同期モータである。また、モータジェネレータ10は、突極性を有する回転機(突極機)である。詳しくは、モータジェネレータ10は、埋め込み磁石同期モータ(IPMSM)である。
モータジェネレータ10は、インバータIVを介して高電圧バッテリ12に接続されている。インバータIVは、スイッチング素子Sup,Sunの直列接続体と、スイッチング素子Svp,Svnの直列接続体と、スイッチング素子Swp,Swnの直列接続体とを備えており、これら各直列接続体の接続点がモータジェネレータ10のU,V,W相にそれぞれ接続されている。これらスイッチング素子Sup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnとして、本実施形態では、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が用いられている。そして、これらにはそれぞれ、ダイオードDup,Dun,Dvp,Dvn,Dwp,Dwnが逆並列に接続されている。
本実施形態では、モータジェネレータ10やインバータIVの状態を検出する検出手段として、以下のものを備えている。まずモータジェネレータ10の回転角度(電気角θ)を検出する回転角度センサ14を備えている。また、モータジェネレータ10の各相を流れる電流iu,iv,iwを検出する電流センサ16を備えている。更に、インバータIVの入力電圧(電源電圧VDC)を検出する電圧センサ18を備えている。
上記各種センサの検出値は、図示しないインターフェースを介して低電圧システムを構成する制御装置20に取り込まれる。制御装置20では、これら各種センサの検出値に基づき、インバータIVを操作する操作信号を生成して出力する。ここで、インバータIVのスイッチング素子Sup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnを操作する信号が、操作信号gup,gun,gvp,gvn,gwp,gwnである。
上記制御装置20は、モータジェネレータ10のトルクを要求トルクTrに制御すべく、インバータIVを操作する。詳しくは、要求トルクTrを実現するための指令電流となるようにインバータIVを操作する。すなわち、本実施形態では、モータジェネレータ10のトルクが最終的な制御量となるものであるが、トルクを制御すべく、モータジェネレータ10を流れる電流を直接の制御量としてこれを指令電流に制御する。特に、本実施形態では、モータジェネレータ10を流れる電流を指令電流に制御すべく、インバータIVの操作状態を複数通りのそれぞれに設定した場合についてのモータジェネレータ10を流れる電流を予測し、上記操作状態のうち予測電流が指令電流に近くなるものをインバータIVの実際の操作状態として採用する制御(モデル予測制御)を行う。
詳しくは、電流センサ16によって検出された相電流iu,iv,iwは、dq変換部22において、回転座標系の実電流id,iqに変換される。また、角度センサ14によって検出される電気角θは、速度算出部23の入力となり、これにより、回転速度(電気角速度ω)が算出される。一方、指令電流設定部24は、要求トルクTrを入力とし、dq座標系での指令電流idr,iqrを出力する。これら指令電流idr,iqr、実電流id,iq、および電気角速度ωは、モデル予測制御部30の入力となる。モデル予測制御部30では、これら入力パラメータに基づき、インバータIVの操作状態を規定する電圧ベクトルViを決定し、操作部26に入力する。操作部26では、入力された電圧ベクトルViに基づき、上記操作信号を生成してインバータIVに出力する。
ここで、インバータIVの操作状態を表現する電圧ベクトルは、図2に示す8つの電圧ベクトルとなる。例えば、低電位側のスイッチング素子Sun,Svn,Swnがオン状態となる操作状態(図中、「下」と表記)を表現する電圧ベクトルが電圧ベクトルV0であり、高電位側のスイッチング素子Sup,Svp,Swpがオン状態となる操作状態(図中、「上」と表記)を表現する電圧ベクトルが電圧ベクトルV7である。これら電圧ベクトルV0,V7は、モータジェネレータ10の全相を短絡させるものであり、インバータIVからモータジェネレータ10に印加される電圧がゼロとなるものであるため、ゼロベクトルと呼ばれている。これに対し、残りの6つの電圧ベクトルV1〜V6は、上側アームおよび下側アームの双方にオン状態となるスイッチング素子が存在する操作パターンによって規定されるものであり、非ゼロベクトルと呼ばれている。なお、図2(b)に示すように、電圧ベクトルV1、V3,V5のそれぞれがU相、V相、W相の正側にそれぞれ対応している。
次に、モデル予測制御部30の処理の詳細について説明する。先の図1に示す操作状態設定部31では、インバータIVの操作状態を設定する。ここでは、先の図2に示した電圧ベクトルV0〜V7をインバータIVの操作状態として設定する。dq変換部32では、操作状態設定部31によって設定された電圧ベクトルをdq変換することで、dq座標系の電圧ベクトル(vd,vq)を算出する。こうした変換を行うべく、操作状態設定部31における電圧ベクトルV0〜V7を、例えば、先の図2において、「上」を「VDC/2」として且つ「下」を「−VDC/2」とすることで表現すればよい。この場合、例えば、電圧ベクトルV0は、(−VDC/2、−VDC/2、−VDC/2)となり、電圧ベクトルV1は、(VDC/2、−VDC/2、−VDC/2)となる。
予測部33では、電圧ベクトル(vd、vq)と、実電流id,iqと、電気角速度ωとに基づき、インバータIVの操作状態を操作状態設定部31によって設定される状態とした場合の電流id,iqを予測する。ここでは、下記(c1)、(c2)にて表現される電圧方程式を、電流の微分項について解いた下記の状態方程式(式(c3)、(c4))を離散化し、1ステップ先の電流を予測する。
vd=(R+pLd)id −ωLqiq …(c1)
vq=ωLdid (R+pLq)iq +ωφ …(c2)
pid
=−(R/Ld)id +ω(Lq/Ld)iq +vd/Ld …(c3)
piq
=−ω(Ld/Lq)id−(Rd/Lq)iq+vq/Lq−ωφ/Lq…(c4)
ちなみに、上記の式(c1)、(c2)において、抵抗R、微分演算子p、d軸インダクタンスLd,q軸インダクタンスLqおよび電機子鎖交磁束定数φを用いた。
上記電流の予測は、後述する場合を除き、操作状態設定部31によって設定される複数通りの操作状態のそれぞれについて行われる。
一方、操作状態決定部34では、予測部33によって予測された電流ide,iqeと、指令電流idr,iqrとを入力として、インバータIVの操作状態を決定する。ここでは、操作状態設定部31によって設定された操作状態のそれぞれを評価関数Jによって評価し、評価のもっとも高かった操作状態を選択する。この評価関数Jとして、本実施形態では、評価が低いほど値が大きくなるものを採用する。具体的には、評価関数Jを、指令電流ベクトルIdqr=(idr,iqr)と、予測電流ベクトルIdqe=(ide,iqe)との差の内積値に基づき算出する。これは、指令電流ベクトルIdqrと予測電流ベクトルIdqeとの各成分の偏差が正、負の双方の値となり得ることに鑑み、値が大きいほど評価が低いことを表現するための一手法である。これにより、指令電流ベクトルIdqrと予測電流ベクトルIdqeとの各成分の差が大きいほど、評価が低くなる評価関数Jを構築することができる。
ただし、こうした態様にて決定される操作状態は、インバータIVのスイッチング状態の切替数を低減するうえでは必ずしも適切なものとならない。そこで本実施形態では、操作状態決定部34において、前回の操作状態を今回の操作状態に仮設定した場合の指令電流ベクトルIdqrと予測電流ベクトルIdqeとの偏差が所定以下の場合には、評価関数Jによらずに前回の操作状態を今回の操作状態として決定する。
図3に、本実施形態にかかるモデル予測制御の処理手順を示す。この処理は、所定周期(制御周期Tc)で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、電気角θ(n)と、実電流id(n),iq(n)とを検出するとともに、前回の制御周期で決定された電圧ベクトルV(n)を出力する。続くステップS12においては、1制御周期先における電流(ide(n+1),iqe(n+1))を予測する。これは、上記ステップS10によって出力された電圧ベクトルV(n)によって、1制御周期先の電流がどうなるかを予測する処理である。ここでは、上記の式(c3)、(c4)にて表現されたモデルを前進差分法にて制御周期Tcで離散化したものを用いて、電流ide(n+1)、iqe(n+1)を算出する。この際、電流の初期値として、上記ステップS10において検出された実電流id(n),iq(n)を用いるとともに、dq軸上の電圧ベクトルとして、電圧ベクトルV(n)を、上記ステップS10において検出された電気角θ(n)によってdq変換したものを用いる。
続くステップS14〜S16では、次回の制御周期における電圧ベクトルV(n+1)を今回の制御周期における電圧ベクトルV(n)とした場合について、2制御周期先の電流を予測する処理を行う。すなわち、ステップS14において電圧ベクトルV(n+1)を電圧ベクトルV(n)とし、続くステップS16において、上記ステップS12と同様にして予測電流ide(n+2)、iqe(n+2)を算出する。ただし、ここでは、電流の初期値として、上記ステップS12において算出された予測電流ide(n+1),iqe(n+1)を用いるとともに、dq軸上の電圧ベクトルとして、電圧ベクトルV(n+1)を、上記ステップS10において検出された電気角θ(n)にωTcを加算した角度によってdq変換したものを用いる。
続くステップS18においては、指令電流ベクトルIdqr=(idr,iqr)と予測電流ベクトルIdqe(n+2)=(ide(n+2)、iqe(n+2))との差のノルム(偏差edq(n+2))がスイッチング制限優先閾値eth以下であるか否かを判断する。この処理は、次回の制御周期における電圧ベクトルV(n+1)として、今回の制御周期における電圧ベクトルV(n)を用いるか否かを判断するものである。ここで、スイッチング制限優先閾値ethは、要求トルクTrと電気角速度ωとに応じて可変設定される。
ここで、トルクは、モータジェネレータ10を流れる電流の大きさと相関を有するパラメータである。同一の偏差edqであっても電流が大きいほど指令値に対する誤差の割合(精度)が相違する。このため、モータジェネレータ10の運転状態にかかわらずどれだけ精度を同一とすることを望むかに応じて、要求トルクTrに基づきスイッチング制限優先閾値ethを設定する。また、電流はスイッチング損失と相関を有するものであるため、この観点からスイッチング制限優先閾値ethを設定してもよい。一方、電気角速度ωは、モータジェネレータ10の鉄損と相関を有するパラメータである。すなわち、電気角速度ωが大きいほどモータジェネレータ10の鉄損が大きくなる。このため、電気角速度ωの増加に起因したモータジェネレータ10の鉄損の増加を抑制したい度合いに応じて、電気角速度ωに応じたスイッチング制限優先閾値ethを設定する。
ステップS18において否定判断される場合、次回の制御周期における電圧ベクトルV(n+1)として今回の制御周期における電圧ベクトルV(n)を用いることが適切でないと判断し、ステップS20に移行する。ステップS20では、次回の制御周期における電圧ベクトルV(n+1)を、電圧ベクトルV0〜V7のうち前回の電圧ベクトルV(n)以外のそれぞれに仮設定した場合について、電流の予測処理を行う。この処理は、ステップS16の処理の要領で行うことができる。
続くステップS22では、次回の制御周期における電圧ベクトルV(n+1)を決定する処理を行う。ここでは、上記評価関数Jを最小化する電圧ベクトルを最終的な電圧ベクトルV(n+1)とする。すなわち、ステップS20の処理によって、電圧ベクトルV0〜V7のうち前回の制御周期における電圧ベクトルV(n)以外のそれぞれについての予測電流ide(n+2),iqe(n+2)が算出されている。このため、これら7通りの予測電流ide(n+2),iqe(n+2)と上記ステップS16の処理によって予測される予測電流ide(n+2),iqe(n+2)とを用いて、評価関数Jの値を8つ算出することができる。
ステップS22の処理が完了する場合や、ステップS18において肯定判断される場合、ステップS24に移行する。ステップS24においては、電圧ベクトルV(n),V(n+1)を、それぞれ電圧ベクトルV(n−1),V(n)とし、電気角θ(n)を電気角θ(n−1)とし、実電流id(n),iq(n)を、それぞれ実電流id(n−1)、iq(n−1)とする。
なお、ステップS24の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
図4〜図6に、上記処理の効果を示す。図4では、トルクおよび電気角速度ωによって定まる3つの動作点のそれぞれについて、三角波比較PWM処理によるスイッチング状態の切替数に対する本実施形態のスイッチング状態の切替数の低減割合を示したものである。図示されるように、3つの動作点のいずれにおいても本実施形態の方がスイッチング状態の切替数を低減できている。ちなみに、図の縦軸および横軸のそれぞれは、モータジェネレータ10の許容最大トルクと許容最大電気角速度とに対する割合にてスケーリングされている。
図5では、三角波比較PWM処理と本実施形態の処理とについての電気角速度ωに対するスイッチング状態の切替数と損失とを示す。図示されるように、電気角速度ωが大きくなるほど、本実施形態の処理の方が、スイッチング状態の切替数や損失を低減する上で有利であることがわかる。ちなみに、図の横軸は、三角波比較PWM処理による制御性が過度に低下しない上限の電気角速度を基準にスケーリングされている。
図6は、全電圧ベクトルV0〜V7のうち評価関数Jによって最も高く評価される電圧ベクトルを最終的な電圧ベクトルとして決定する場合との比較結果である。図6(a)に示すように、評価関数Jのみを用いる場合(対策前)よりも本実施形態(対策後)の方がスイッチング状態の切替数を格段に低減することができている。図6(b)および図6(c)は、相電流iu,iv,iwの位相とともに、電圧ベクトルの推移を示したものである。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)インバータIVの現在の操作状態を次回の操作状態とした場合の予測電流ide,iqeとその指令電流idr,iqrとの偏差edqが、スイッチング制限優先閾値eth以下である場合、次回の操作状態を現在の操作状態に決定した。これにより、操作状態の変更がなされる頻度を好適に低減することができる。
(2)インバータIVの現在の操作状態を次回の操作状態とした場合の予測電流ide,iqeとその指令電流idr,iqrとの偏差edqが、スイッチング制限優先閾値eth以下でない場合に限って、他の電圧ベクトルを検討した。これにより、演算負荷を低減することができる。
(3)スイッチング制限優先閾値ethを、モータジェネレータ10の電気角速度とトルクとに応じて可変設定した。これにより、様々な要求要素に応じた制御性能を満たすように上記閾値を設定することが可能となる。
(4)用いられることが既に決定された操作状態を入力として次回の制御周期における電圧ベクトルV(n+1)の決定に用いる予測電流ide(n+2)、iqe(n+2)の予測に用いる初期値を予測した。これにより、予測電流ide(n+2)、iqe(n+2)を高精度に予測することができる。
(5)次回の操作状態の更新タイミングn+1から1制御周期Tc経過時の電流の予測値に基づき、更新タイミングn+1における操作状態を決定した。これにより、インバータIVの操作状態を好適に決定することができる。
(6)次回の更新タイミングにおける操作状態の設定に応じた電流予測の初期値の予測処理に用いる電流を、前回の更新タイミングにおいて検出された電流(id(n),iq(n))とした。これにより、次回の更新タイミングにおける操作状態の設定に伴う電流の予測処理と、その予測に用いる電流の初期値の予測処理とを、略同一とすることが可能となる。このため、予測処理手段の設計が容易となったり、処理手段(演算プログラム)を一部共有化できたりするメリットがある。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図7に、本実施形態にかかるモデル予測制御の処理手順を示す。この処理は、所定周期(制御周期Tc)で繰り返し実行される。なお、図7において、先の図3に示した処理に対応した処理については、便宜上同一のステップ番号を付している。
本実施形態では、ステップS18aにおいて、スイッチング制限優先閾値ethを、モータジェネレータ10を流れる電流I、電気角速度ω、およびモータジェネレータ10の温度Temに基づき可変設定する。ここで、モータジェネレータ10の電流は、上述したように、同一の偏差edqであっても指令値に対する誤差の割合(精度)を変動させるパラメータである。このため、モータジェネレータ10の運転状態にかかわらずどれだけ精度を同一とすることを望むかに応じて、電流Iに基づきスイッチング制限優先閾値ethを設定する。また、電流はスイッチング損失と相関を有するものであるため、この観点からスイッチング制限優先閾値ethを設定してもよい。また、温度Temは、モータジェネレータ10の銅損と相関を有するパラメータである。温度Temが高いほどモータジェネレータ10の銅損が大きくなるため、銅損を抑制したい度合いに応じて、温度Temに基づきスイッチング制限優先閾値ethを設定する。
以上説明した本実施形態によっても、先の第1の実施形態の上記各効果に準じた効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、スイッチング制限優先閾値ethを、変調率Mに応じて可変設定する。
図8に、本実施形態にかかるスイッチング制限優先閾値ethの設定処理の手順を示す。この処理は、制御装置20によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS30において、インバータIVの操作状態の更新タイミングであるか否か(電圧ベクトルV(n)の出力タイミングであるか否か)を判断する。そして、更新タイミングであると判断される場合、ステップS32において、今回採用された電圧ベクトルV(n)を入力として変調率Mを算出する。これは、例えば電圧ベクトルの単純移動平均処理によって算出されるベクトルのノルムと電源電圧VDCとに基づき行うことができる。ちなみに、変調率Mとは、インバータIVの出力電圧についての基本波成分のフーリエ係数のことである。ここで、基本波成分とは、モータジェネレータ10の電気角速度ωを用いて「2π/ω」の周波数を有する正弦波のことである。また、上記フーリエ係数の算出に際しては、基本波の振幅中心とインバータIVの出力電圧の変動幅の中央値とを一致させている。続くステップS34では、スイッチング制限優先閾値ethを変調率Mに応じて可変設定する。
なお、ステップS34の処理が完了する場合や、ステップS30において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によっても、先の第1の実施形態の上記各効果に準じた効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、モータジェネレータ10を流れる電流の高調波成分を上限値にフィードバック制御すべくスイッチング制限優先閾値ethを操作する。
図9に、本実施形態にかかるスイッチング制限優先閾値ethの設定処理の手順を示す。この処理は、制御装置20によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS40において、モータジェネレータ10の各相を流れる電流の検出値(相電流iu,iv,iw)を取得する。続くステップS42では、高調波電流Δiu、Δiv,Δiwを算出する。ここでは、指令電流iur,ivr,iwrと相電流iu,iv,iwとのそれぞれの差として高調波電流Δiu、Δiv,Δiwを算出する。ちなみに、指令電流iur,ivr,iwrは、dq軸上の指令電流idr,iqrを3相変換することで算出することができる。
続くステップS44では、高調波電流実効値相当量Ihfを算出する。本実施形態では、高調波電流実効値相当量Ihfを、高調波電流Δiu、Δiv,Δiwのそれぞれの絶対値の和を、一電気角周期に渡って積分することで算出する。続くステップS46においては、高調波電流実効値相当量Ihfを上限値Ithにフィードバック制御するための操作量として、スイッチング制限優先閾値ethの補正量Δethを算出する。続くステップS48においては、スイッチング制限優先閾値ethを補正量Δethによって補正する。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記各効果に準じた効果に加えて、更に以下の効果を得ることができる。
(7)高調波電流を予め定められたレベル内にフィードバック制御すべく、スイッチング制限優先閾値ethを操作した。これにより、高調波電流を確実に抑制することができることから、鉄損を確実に抑制することができる。
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図10に、本実施形態にかかるモデル予測制御の処理手順を示す。この処理は、制御装置20によって、所定周期(制御周期Tc)で繰り返し実行される。なお、図10において、先の図3に示した処理に対応した処理については、便宜上同一のステップ番号を付している。
本実施形態では、スイッチング制限優先閾値ethを、指令電流idr,iqrに対する偏差edqの割合を示す値として、これを固定値とする。すなわち、ステップS18bにおいて、偏差edq(n+2)の2乗を、指令電流idr,iqrのノルムの2乗で除算した値の平方根がスイッチング制限優先閾値eth以下であるか否かを判断する。
以上説明した本実施形態によっても、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)、(4)〜(6)の効果に準じた効果に加えて、更に以下の効果を得ることができる。
(8)予測電流ide(n+2),iqe(n+2)と指令電流idr,iqrとの差の指令電流idr,iqrに対する割合についての許容範囲として、スイッチング制限優先閾値ethを設定した。これにより、スイッチング制限優先閾値ethを固定値としても、電流の制御精度を略一定の水準に維持することができる。
(第6の実施形態)
以下、第6の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、偏差edq(n+2)がスイッチング制限優先閾値eth以下とならないことを条件に、スイッチング状態の切替数が小さいものから段階的に偏差edq(n+2)を算出する。
図11に、本実施形態にかかるモデル予測制御の処理手順を示す。この処理は、制御装置20によって、所定周期(制御周期Tc)で繰り返し実行される。なお、図11において、先の図3に示した処理に対応した処理については、便宜上同一のステップ番号を付している。
この一連の処理では、ステップS12の処理の完了後、電圧ベクトルを指定するパラメータiを「0」とする。続くステップS14では、次回の制御周期における電圧ベクトルV(n+1)と今回の制御周期における電圧ベクトルV(n)との差のノルムがパラメータiと等しくなるように、電圧ベクトルV(n+1)を設定する。そして、こうして設定された電圧ベクトルV(n+1)について、予測電流ide(n+2)、iqe(n+2)を算出する。続くステップS18では、偏差edq(n+2)がスイッチング制限優先閾値eth以下であるか否かを判断する。そして、スイッチング制限優先閾値eth以下でない場合、パラメータiが「3」でないことを条件に(ステップS17)、パラメータiをインクリメントし(ステップS19)、ステップS14に戻る。
一方、ステップS18においてスイッチング制限優先閾値eth以下であると判断される場合、ステップS21に移行し、スイッチング制限優先閾値eth以下となる電圧ベクトルが複数あるか否かを判断する。この処理は、パラメータiが「0」または「3」でない場合、この条件を満たす電圧ベクトルが複数あることに鑑みてなされるものである。そして、ステップS21において複数あると判断される場合や、ステップS17においてパラメータiが「3」であると判断される場合には、ステップS22に移行する。ステップS22においては、評価関数Jを利用して電圧ベクトルを決定する。すなわち、ステップS21において肯定判断される場合には、スイッチング制限優先閾値eth以下となる複数の電圧ベクトルのうちのいずれかを評価関数Jによって最終的な電圧ベクトルに決定する。一方、ステップS17において肯定判断される場合には、電圧ベクトルV0〜V7のいずれかを評価関数Jによって最終的な電圧ベクトルに決定する。
なお、ステップS22の処理が完了する場合や、ステップS21において否定判断される場合には、ステップS24に移行する。
以上説明した本実施形態によっても、先の第1の実施形態の上記各効果に準じた効果を得ることができる。
(第7の実施形態)
以下、第7の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、トルクと磁束とを直接の制御量とし、これらの指令値と予測値とを入力としてインバータIVの操作状態を決定する。
図12に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図12において、先の図1に示した処理に対応する処理については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、トルク/磁束予測部37では、予測電流ide,iqeに基づき、モータジェネレータ10の磁束ベクトルΦとトルクTとを予測する。ここで、磁束ベクトルΦ=(Φd、Φq)は、下記の式(c5)、(c6)にて予測され、トルクTは、下記の式(c7)にて予測される。
Φd=Ld・id+φ …(c5)
Φq=Lq・iq …(c6)
T=P(Φd・iq−Φq・id) …(c7)
ちなみに、上記の式(c7)においては、極対数Pを用いている。
一方、磁束マップ38では、要求トルクTrに基づき、指令磁束ベクトルΦrを設定する。ここで、指令磁束ベクトルΦrは、要求トルクTrを満たすもののうち、例えば最小の電流で最大のトルクが得られる最大トルク制御を実現する等の要求によって設定されるものである。
操作状態決定部34aでは、評価関数Jに基づき最終的な操作状態を決定する。ここで、評価関数Jは、予測トルクTeと要求トルクTrとの差と、予測磁束ベクトルΦeと指令磁束ベクトルΦrとの各成分の差とに基づき定量化される。詳しくは、これらの差の2乗のそれぞれに重み係数α、βを乗算した値同士の和に基づき決定される。ここで、重み係数α、βは、トルクと磁束との大きさが相違することに鑑みたものである。すなわち例えば、トルクの数値の方が大きくなる単位設定をする場合、トルク偏差の方が大きくなりやすいため、重み係数α、βを用いない場合には、磁束の制御性が低い電圧ベクトルであっても評価がさほど低くならない等のデメリットが生じるおそれがある。このため、重み係数α、βを、評価関数Jの複数の入力パラメータの絶対値の大きさの相違を補償する手段として用いる。
なお、評価関数Jの入力となる予測トルクTeと予測磁束ベクトルΦeとは、上記第1の実施形態の要領で予測された電流を初期値として用いて算出されるものである。すなわち、本実施形態では、トルクや磁束を直接検出するハードウェア手段を備えないため、トルクや磁束を算出可能な物理量である電流に基づきこれら制御量であるトルクや磁束を算出している。そして、次回の更新タイミングn+1におけるインバータIVの操作状態の仮設定に応じたトルクや磁束の予測処理に際して、次回の更新タイミングn+1における電流の予測値を初期値として用いる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
<スイッチング制限優先閾値ethについて>
・スイッチング制限優先閾値ethの可変設定のための入力パラメータとしては、上記第1〜4、6、7の実施形態で例示したパラメータおよびその組み合わせに限らない。モータジェネレータ10の温度、モータジェネレータ10を流れる電流、トルクT、電気角速度ω、および変調率Mの少なくとも1つに応じて可変設定すればよい。
同様に、高調波電流実効値相当量Ihfを上限値Ith以下にフィードバック制御するための操作量としてのスイッチング制限優先閾値ethについても、上記第1の実施形態に例示したものに限らず、上記少なくとも1つに応じて可変設定されるものであってよい。もっとも、これに限らず、スイッチング制限優先閾値ethをフィードバック補正量による補正処理を除けば固定されるものとしてもよい。
・上記各実施形態では、スイッチング制限優先閾値ethを、指令電流ベクトルIdqrと予測電流ベクトルIdqeとの差のノルムについての閾値としたがこれに限らない。例えば、上記一対のベクトルについてのd軸成分の差とq軸成分の差とのそれぞれについて各別に閾値を設定してもよい。
・上記第1〜3、5〜7の実施形態におけるスイッチング制限優先閾値ethを、上記第4の実施形態において例示した手法に基づき高調波電流を抑制することができる値に適合してもよい。
<スイッチング状態の切替制限手法について>
・上記各実施形態では、現在の電圧ベクトルV(n)を用いて予測される制御量と指令値との差が所定の範囲内であるなら、それ以外の電圧ベクトルを用いた制御量の予測を行わないようにしたが、これに限らない。例えば、毎回、電圧ベクトルV0〜V7の全てについて制御量の予測を行ってもよい。この場合、現在の電圧ベクトルV(n)を用いた場合の偏差が所定の範囲内にない場合に評価関数Jに基づき電圧ベクトルを決定するようにすればよい。
・予測される制御量と指令値との偏差が所定の範囲内となることを条件にスイッチング状態の切替数を制限する手法としては、所定の範囲内となる場合にスイッチング状態の切替数が最小となるものを最終的な電圧ベクトルとして決定するものに限らない。例えば、所定の範囲内となるもののうちスイッチング状態が最小となるものと次に小さくなるものとについて評価関数Jによる評価が高い方を最終的な電圧ベクトルとして決定してもよい。またこれに代えて、偏差にスイッチング状態の切替数に応じた重み係数を乗算することで構成される評価関数Jを用いて評価が高い方を最終的な電圧ベクトルとして決定してもよい。
<モデル予測手法について>
・上記第1〜5,7の実施形態では、現在の電圧ベクトルV(n)を用いた場合の偏差edq(n+2)の絶対値がスイッチング制限優先閾値ethよりも大きい場合、電圧ベクトルV0〜V7のうちの残りの全てのそれぞれについて制御量を予測したが、これに限らない。例えば、残りの電圧ベクトルにゼロベクトルV0,V7の双方が含まれる場合、それらについては一方のみについて制御量を予測してもよい。同様に、上記第6の実施形態において、ゼロベクトルV0,V7については一方のみについて制御量を予測するなどの変更をしてもよい。
・上記各実施形態では、インバータIVの操作状態についての次の更新タイミング(1制御周期先のタイミング)におけるインバータIVの操作による制御量を予測したがこれに限らない。例えば数制御周期先の更新タイミングにおけるインバータIVの操作による制御量まで順次予測することで、1制御周期先の更新タイミングにおける操作状態を決定してもよい。この場合であっても、1制御周期先の更新タイミングにおける制御量の予測値と指令値との差が所定の範囲内にある場合には、スイッチング状態の切替を制限することは有効である。
・上記各実施形態では、電流の検出タイミングをインバータIVの操作状態の更新タイミングに同期させたがこれに限らない。例えば、時系列的に隣接する各一対の更新タイミング間の中央のタイミングにおいて電流を検出するようにしてもよい。この場合であっても、次回の更新タイミングにおける操作状態の設定に伴う電流の予測の初期値として、次回の更新タイミングにおける電流を上記検出された電流に基づき予測することは有効である。
・上記各実施形態では、インバータIVの操作状態の更新タイミングから1制御周期先の制御量を予測したがこれに限らない。例えば、操作状態の更新タイミングから1制御周期経過するまでの期間内の中間の時点における制御量を予測してもよい。
・連続系でのモデルを離散化する手法としては、前進差分法等の差分法を用いるものに限らない。例えば、N(≧2)段階の線形多段階法や、ルンゲ・クッタ型公式等を用いるものであってもよい。
・電流を予測するために用いるモデルとしては、鉄損を無視したモデルに限らず、これを考慮したモデルであってもよい。
・電流等を予測するために用いるモデルとしては、基本波を前提としたモデルに限らない。例えば、インダクタンスや誘起電圧について高次成分を含むモデルを用いてもよい。また、電流等の予測手段としては、モデル式を用いるものに限らず、マップを用いるものであってもよい。この際、マップの入力パラメータとしては、電圧(vd、vq)および電気角速度ωであってもよく、また温度等を更に含めてもよい。なお、ここでマップとは、入力パラメータについての離散的な値に対応した出力パラメータの値が記憶された記憶手段のこととする。
<制御量について>
・指令値と予測値とに基づきインバータIVの操作を決定するために用いる制御量としては、トルクおよび磁束と、電流とのいずれかに限らない。例えば、トルクのみまたは磁束のみであってもよい。また例えば、トルクおよび電流であってもよい。ここで、制御量を電流以外とする場合等において、センサによる直接の検出対象を電流以外としてもよい。
・上記各実施形態では、回転機の究極の制御量(予測対象であるか否かにかかわらず、最終的に所望の量とされることが要求される制御量)を、トルクとしたが、これに限らず、例えば回転速度等としてもよい。
<その他>
・上記第3の実施形態では、選択される都度の電圧ベクトルV(n)に基づき変調率を算出したが、これに限らない。例えば、上記の式(c1)、(c2)から微分演算子pの項を削除したものを用いて算出される電圧ベクトルのノルムに基づき算出してもよい。
・上記第4の実施形態では、3つの相全ての高周波電流に基づき高周波電流実効値を算出したが、これに限らず、いずれか1相または2相の高周波電流に基づき算出してもよい。また、回転座標系の電流に限らず、d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方に基づき高周波電流実効値を算出してもよい。
・回転機としては、埋め込み磁石同期機に限らず、表面磁石同期機や、界磁巻線型同期機等、任意の同期機であってよい。更に、同期機にも限らず、誘導モータ等、誘導回転機であってもよい。
・回転機としては、ハイブリッド車に搭載されるものに限らず、電気自動車に搭載されるものであってもよい。また、回転機としては車両の主機として用いられるものに限らない。
・直流電源としては、高電圧バッテリ12に限らず、例えば高電圧バッテリ12の電圧を昇圧するコンバータの出力端子であってもよい。
・互いに相違する値を有する電圧を印加する複数の電圧印加手段と回転機の端子との間を選択的に開閉するスイッチング素子を備える電力変換回路としては、インバータIVに限らない。例えば、回転機の端子に3つ以上の互いに相違する値の電圧を印加する電圧印加手段と回転機の端子とを選択的に開閉するスイッチング素子を備えるものであってもよい。なお、回転機の端子に3つ以上の互いに相違する値の電圧を印加するための電力変換回路としては、例えば上記特許文献1に例示されているものがある。
10…モータジェネレータ、12…高電圧バッテリ(直流電源の一実施形態)、14…制御装置(回転機の制御装置の一実施形態)。

Claims (12)

  1. 互いに相違する値を有する電圧を印加する複数の電圧印加手段と回転機の端子との間を選択的に開閉するスイッチング素子を備える電力変換回路を操作することで前記回転機の制御量を制御する回転機の制御装置において、
    前記制御量は、前記回転機を流れる電流、前記回転機のトルク、前記回転機の磁束の少なくとも1つであり、
    前記電力変換回路の操作状態の仮設定に応じた前記制御量を予測する予測手段と、
    前記予測手段によって予測された制御量に基づき、前記電力変換回路の次回の操作状態を決定して前記電力変換回路を操作する操作手段とを備え、
    前記操作手段は、前記電力変換回路の次回の操作状態の決定に際し、該次回の操作状態によって実現されると予測される制御量とその指令値との乖離度合いが所定の範囲内となることを条件に現在の操作状態からの前記スイッチング素子のスイッチング状態の切替数を制限する制限手段を備えることを特徴とする回転機の制御装置。
  2. 前記制限手段は、前記電力変換回路の現在の操作状態を次回の操作状態として前記予測手段によって予測される前記制御量とその指令値との乖離度合いが前記所定の範囲内にある場合、前記次回の操作状態を前記現在の操作状態に決定することを特徴とする請求項1記載の回転機の制御装置。
  3. 前記予測手段は、前記電力変換回路の現在の操作状態とのスイッチング状態の切替数が小さいものについて選択的に前記制御量を予測するものであって且つ、該予測された制御量についての前記乖離度合いが所定の範囲内とならないことを条件に前記切替数の大きいものについての前記制御量を予測するものであり、
    前記制限手段は、前記予測手段によって制御量が予測された操作状態の中から前記電力変換回路の次回の操作状態を決定することを特徴とする請求項1または2記載の回転機の制御装置。
  4. 前記予測手段は、前記電力変換回路の現在の操作状態を次回の操作状態として仮設定することで前記制御量を予測する第1予測手段と、該第1予測手段によって予測される制御量とその指令値との乖離度合いが所定の範囲にないことを条件に前記次回の操作状態として現在の操作状態以外の操作状態を仮設定して前記制御量を予測する第2予測手段とを備えることを特徴とする請求項2または3記載の回転機の制御装置。
  5. 前記所定の範囲を、前記回転機の電気角速度、前記回転機のトルク、前記回転機を流れる電流、および前記回転機の温度の少なくとも1つに応じて可変設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  6. 前記電圧印加手段は、直流電源の正極および負極であり、
    前記電力変換回路は、前記直流電源の正極および負極と前記回転機の端子とを選択的に接続するスイッチング素子を備え、
    前記所定の範囲を、前記電力変換回路の出力電圧の変調率に応じて可変設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  7. 前記回転機を流れる電流のうち前記回転機の電気角速度の逆数である基本周波数よりも高い周波数成分を予め定められたレベル内にフィードバック制御すべく、前記所定の範囲を操作することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  8. 前記操作手段によって用いられることが既に決定された操作状態を入力として前記予測手段による予測に用いる初期値を予測する初期値取得手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  9. 前記初期値取得手段は、前記制御量および該制御量を算出可能な物理量のいずれかの検出値を入力とし、前記操作手段による次回の操作状態の更新タイミングにおける前記制御量および該制御量を算出可能な物理量のいずれかを予測するものであることを特徴とする請求項8記載の回転機の制御装置。
  10. 前記操作手段は、前記電力変換回路の操作状態を制御周期毎に更新するものであり、
    前記予測手段は、前記初期値取得手段による予測値を初期値として用いて、前記操作手段による次回の操作状態の更新タイミングから1制御周期経過時の制御量を予測する手段を備えることを特徴とする請求項9記載の回転機の制御装置。
  11. 前記初期値取得手段は、前記操作状態についての前回の更新タイミングにおいて採用された操作状態と、該前回の更新タイミングに同期して検出された前記いずれかの値とに基づき、前記前回の更新タイミングから1制御周期経過した時点における前記制御量および該制御量を算出可能な物理量のいずれかを予測することを特徴とする請求項10記載の回転機の制御装置。
  12. 前記電圧印加手段は、直流電源の正極および負極であり、
    前記電力変換回路は、前記直流電源の正極および負極と前記回転機の端子とを選択的に接続するスイッチング素子を備えることを特徴とする請求項1〜1のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
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