JP4577062B2 - インバータ制御装置 - Google Patents

インバータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4577062B2
JP4577062B2 JP2005092574A JP2005092574A JP4577062B2 JP 4577062 B2 JP4577062 B2 JP 4577062B2 JP 2005092574 A JP2005092574 A JP 2005092574A JP 2005092574 A JP2005092574 A JP 2005092574A JP 4577062 B2 JP4577062 B2 JP 4577062B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
switching
vector
deviation
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005092574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006280055A (ja
Inventor
隆弘 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005092574A priority Critical patent/JP4577062B2/ja
Priority to US11/389,245 priority patent/US7221122B2/en
Publication of JP2006280055A publication Critical patent/JP2006280055A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4577062B2 publication Critical patent/JP4577062B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/0004Control strategies in general, e.g. linear type, e.g. P, PI, PID, using robust control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、3相ブリッジ回路からなるインバータを、検出した電流が指令電流に追従するようにスイッチングベクトルを選択して制御する電流指令値追従型のインバータ制御装置に関する。
従来より、電動機を駆動するインバータを制御するために用いるインバータ制御装置の一つとして、3相ブリッジ回路からなるインバータを検出した電流が指令電流に追従するようにスイッチングベクトルを選択して制御する電流指令値追従型のものが知られており、一般的に図12に示す構成を有する。
なお、図12は、インバータ制御装置の構成を示すブロック図、及びインバータ制御装置の制御対象となるインバータの構成を示す回路図である。
まず、制御対象となるインバータ101は、直流電源103と、直流電源103に接続された電源線を流れる主電流を平滑化するコンデンサ105と、電源線を介して直流電源103から電源供給を受けて、負荷となる電動機MGの各相U,V,Wの巻線に通電電流を供給する3相ブリッジ回路107と、3相ブリッジ回路107から各相U,V,Wに供給される通電電流の大きさをそれぞれ検出する電流検出回路109とを備えている。
3相ブリッジ回路7は、それぞれに還流用のダイオードが逆並列に接続された6個のスイッチング素子SWa〜SWfからなり、直流電源103の正極と負極との間に、直列接続された一対のスイッチング素子SWを並列に3組接続することで構成された周知のものであり、各対のスイッチング素子SWの接続部分がモータ各相U,V,Wの巻線に接続されている。
次に、インバータ制御装置110は、電流検出回路109での検出電流iu,iv,iwと与えられた電流指令値iu*,iv*,iw*との偏差(電流偏差)を表す偏差信号du,dv,dwを検出する電流偏差検出部111と、電流偏差検出部111にて検出された偏差信号du,dv,dwに従って、スイッチングベクトルSVを決定するスイッチングベクトル決定部113と、スイッチングベクトル決定部113にて決定されたスイッチングベクトルSVに従って、3相ブリッジ回路7を構成する各スイッチング素子SWa〜SWfをスイッチングするための駆動信号UP,UN,VP,VN,WP,WNを生成する駆動信号生成部117とを備えている。
なお、XPはX(X=U,V,P)相の正極側に接続されたスイッチング素子SWp(SWa,SWc,SWe)、XNはX相の負極側に接続されたスイッチング素子SWn(SWb,SWd,SWf)に対する駆動信号である。
そして、駆動信号生成部117は、各相に対応する一対のスイッチング素子SWp,SWnを、一方がオン、他方がオフとなり、しかも、そのオンオフ状態を反転させる時には、一時的に両スイッチング素子SWp,SWnともオフとなるデッドタイムが挿入されるように駆動信号を生成する。
また、スイッチングベクトルSVは、各相U,V,Wに対応したスイッチング素子SWのスイッチング状態を並べたものであり、各相U,V,Wに対応する正極側のスイッチング素子SWpがオンの場合を「1」、負極側のスイッチング素子SWnがオンの場合を「0」で表す。つまり、スイッチングベクトルは、8(=23 )種類存在する。
そして、スイッチングベクトルSVを用いてインバータ101を駆動した場合、「1」に設定された相では、電流が増加方向に変化し、「0」に設定された相では、電流が減少方向に変化する。但し、「000」「111」で示されるスイッチングベクトルSV(以下「ゼロベクトル」と称する。)を用いてインバータ101を駆動した場合、各相間に電位差が発生しないため、各相の電流の変化が抑制されることになる。
また、インバータ制御装置110では、スイッチングベクトルSVを変更するか否かを判断する際には、ノイズ等によって無用なスイッチングが行われることがないように、通常、偏差の大きさを判定する判定しきい値にヒステリシスを持たせている。そして、検出電流が指令値より予め設定された許容値ΔI以上大きくなると、電流が減少方向に変化し、検出電流が指令値より許容値ΔI以上小さくなると、電流が増加方向に変化するようにスイッチングベクトルSVを適宜選択するようにされている。
ところで、このような電流制御型のインバータ制御装置では、電動機MGの低回転時にスイッチング回数が増加することが知られている。
これは、電動機MGにて発生する逆起電力が小さい低回転時には、電動機MG各相の駆動コイルに流れる電流、即ち検出電流iu,iv,iwは、ゼロベクトル以外のスイッチングベクトルに対して非常に大きく変化し、一方、電流指令値iu*,iv*,iw*は、変化率の非常に小さな低周波波形となる。従って、スイッチング素子SWp,SWnのオンオフ状態が切り替わった時に検出される検出電流iu,iv,iwの変化量は、判定しきい値のヒステリシス幅ΔIを瞬時に超えてしまうことになり、その結果、過大又は過小な電流が流れる状態が短い周期で繰り返されるため、スイッチング回数が増加するのである。
なお、スイッチング回数の増加は、スイッチング損失の増大を招き、スイッチング素子SWa〜SWfとして使用可能な素子が大容量のものに限定されることになるため、インバータ101を設計する際の自由度も制約されるという問題があった。
なお、判定しきい値のヒステリシス幅ΔIを大きく取れば、スイッチング回数を若干減少させることが可能であるが、駆動コイルに流れる電流の電流歪みが大きくなるという問題があった。
また、このような低回転時に損失を増大させてしまうインバータ制御装置は、特に、ハイブリッド車の動力源として使用する電動機等のように、電動機を低回転から高回転までの広い回転範囲で動作させる用途には、好適に用いることができないという問題もあった。
これに対して、電流偏差を用いて表される電流偏差ベクトルが、電流制御の精度に応じて定まる誤差領域内にある時にはゼロベクトルを選択するように構成された電流制御型のインバータ制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このように、ゼロベクトルを積極的に利用すれば、電流に対する過剰な制御が抑制され、スイッチング回数を減少させることができるため、上記問題を解消できる可能性がある。
特開2000−316284号公報
ところで、近年では、インバータ制御装置を安価に構成するために、インバータ制御装置を構成する各部の処理を、電動機制御マイクロプロセッサ内に実装し、マイクロプロセッサによるデジタル制御で実現することが主流である。
この場合、インバータ制御装置の応答性はマイクロプロセッサの制御周期、特に、アナログ信号として入力される電流検出値をデジタル値に変換するAD変換器のサンプリング周期の制限を受ける。装置を安価に構成する必要が有る場合、普通は数μs程度のサンプリング周期のものが用いられる。
このような実装形態を前提とした場合、特許文献1に記載の装置では、電動機低回転時には、ゼロベクトルが選択されず、スイッチング回数を減少させることができないという問題があった。
即ち、上述したように電動機の低回転時には、制御周期の間に電流が大きく変化してしまうため、電流偏差が誤差領域内に入っている状態を検出することができず、その結果、ゼロベクトルが選択されることがないためである。
本発明は、上記問題点を解決するために、検出した電流が指令電流に追従するようにスイッチングベクトルを選択してインバータを制御する電流指令値追従型のインバータ制御装置において、電動機低回転時のスイッチング回数を低減することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた第一発明のインバータ制御装置では、電流偏差検出手段が、インバータによって駆動される電動機の駆動コイルに流れる電流を検出してなる電流検出値と、与えられた電流指令値との偏差を各相毎に検出し、その電流偏差検出手段での検出結果に基づいて、スイッチングベクトル決定手段が、偏差が小さくなるようにスイッチングベクトルを定期的に決定する。
すると、選択手段が、スイッチングベクトル決定手段がスイッチングベクトルを決定してから予め設定された保持時間を経過するまでの間は、スイッチングベクトル選択手段にて決定されたスイッチングベクトルを選択し、保持時間を経過してからスイッチングベクトル決定手段が新たにスイッチングベクトルを決定するまでの間は、電動機の各相間の電圧をゼロとするためのスイッチングベクトルであるゼロベクトルを選択する。
そして、インバータ駆動手段が、選択手段にて選択されたスイッチングベクトルに従ってインバータを駆動する。
このように、本発明のインバータ制御装置によれば、検出電流の大きさに関係なくゼロベクトルが選択されるため、検出電流の電流変化率が大きい時でも、ゼロベクトルが選択される割合を確実に増加させることができる。その結果、電動機低回転時におけるスイッチング回数、ひいてはスイッチング損失を低減させることができ、また、インバータを構成するスイッチング素子として使用可能な素子の制約も緩和されるため、インバータ設計時の自由度を高めることができる。
本発明のインバータ制御装置は、保持時間設定手段が、電動機の回転速度及びトルクに基づいて保持時間を可変設定するように構成してもよい。
具体的には、電動機の回転速度やトルクが大きくなるほど、保持時間を長くすればよい。そして、この保持時間を、スイッチングベクトル決定手段がスイッチングベクトルを決定する周期より長くした場合には、ゼロベクトルが挿入されることなく、スイッチングベクトルを決定する毎に、その決定されたスイッチングベクトルによってインバータが制御されることになる。換言すれば、ゼロベクトルを挿入する必要がない電動機高回転域でも、問題なく使用することができる。
従って、本発明のインバータ制御装置によれば、電動機を低回転から高回転まで広い回転速度で使用する用途に好適に用いることができる。
なお、保持時間設定手段は、保持時間をテーブル参照により設定することが望ましい。この場合、保持時間の設定を短時間で行うことができる。
ところで、電流偏差検出手段は、例えば、偏差の検出結果を、偏差の絶対値が予め設定された第1規定値より小さいことを示す第1中間レベル、電流検出値が電流指令値より第1規定値以上大きいことを示す過大レベル、電流検出値が電流指令値より第1規定値以上小さいことを示す過小レベルのいずれかにて示す第1比較手段により構成してもよい。
この場合、スイッチングベクトル決定手段は、例えば、電流偏差検出手段での検出結果が3相とも中間レベルにある場合に、ゼロベクトルを選択し、3相の内2相が中間レベルにある場合に、前回の決定と同じスイッチングベクトルを選択するように構成することが考えられる。但し、スイッチングベクトル決定手段でのスイッチングベクトルの選択方法は、これに限るものではない。
次に、第二発明のインバータ制御装置では、電流偏差検出手段が、インバータによって駆動される電動機の各相に流れる電流を検出してなる電流検出値と、与えられた電流指令値との偏差を各相毎に検出し、その電流偏差検出手段での検出結果に基づいて、スイッチングベクトル決定手段が、偏差が小さくなるようにスイッチングベクトルを決定する。
すると、選択手段が、予め設定されたゼロベクトル選択条件が未成立である間は、スイッチングベクトル選択手段にて決定されたスイッチングベクトルを選択し、ゼロベクトル選択条件が成立している間は、電動機の各相間の電圧をゼロとするためのスイッチングベクトルであるゼロベクトルを選択する。
そして、インバータ駆動手段が、選択手段にて選択されたスイッチングベクトルに従ってインバータを駆動する。
但し、電流偏差検出手段では、第1比較手段が、偏差の検出結果を、偏差の絶対値が予め設定された第1規定値より小さいことを示す第1中間レベル、電流検出値が電流指令値より第1規定値以上大きいことを示す過大レベル、電流検出値が電流指令値より第1規定値以上小さいことを示す過小レベルのいずれかにて示すと共に、第2比較手段が、偏差の検出結果を、偏差の絶対値が、第1規定値より小さな値に設定された第2規定値より小さいことを示す第2中間レベルにあるか否かにて示す。
また、選択手段は、電流偏差検出手段での検出結果が3相とも第1中間レベルにあり、且つ3相のいずれかが第2中間レベルから第2中間レベル以外に変化してから、3相のいずれかが第1中間レベル以外に変化するまでの間、ゼロベクトル選択条件が成立したものとする。
このように、本発明のインバータ制御装置では、全相の偏差が第1中間レベルにある時に、選択手段がゼロベクトルを選択する割合が増大するため、スイッチング回数を減少させることができ、第一発明と同様の効果を得ることができる。
この場合、スイッチングベクトル決定手段は、例えば、電流偏差検出手段での検出結果が3相とも第2中間レベルにある場合に、ゼロベクトルを選択し、3相とも前記第1中間レベルにあり、且つ少なくとも1相が第2中間レベル以外にある場合、または3相の内2相が第1中間レベルにあるときには、前回の決定と同じスイッチングベクトルを選択するように構成することが考えられる。但し、スイッチングベクトル決定手段でのスイッチングベクトルの選択方法は、これに限るものではない。
また、本発明のインバータ制御装置では、規定値設定手段が、第1規定値及び第2規定値を、電動機の回転速度及びトルクに基づいて設定するように構成してもよい。
この場合、第2規定値を第1規定値より大きくすれば、選択手段にてゼロベクトルが選択されることがなく、スイッチングベクトルを決定する毎に、その決定されたスイッチングベクトルによって駆動されることになる。
具体的には、電動機の回転速度やトルクが大きくなるほど、第2規定値を大きくすればよい。そして、この第2規定値を第1規定値より大きくした場合には、選択手段にてゼロベクトルが選択されることがなく、ゼロベクトルを挿入する必要がない電動機高回転域でも、問題なく使用することができる。
なお、規定値設定手段は、第1及び第2規定値を、テーブル参照により設定することが望ましい。この場合、第1及び第2規定値の設定を短時間で行うことができる。
また、第一及び第二発明のインバータ制御装置において、インバータ駆動手段は、同一相に接続された一対のスイッチング素子のスイッチング状態を切り替える時に、両スイッチング素子が同時にオフするデッドタイムを付加することが望ましい。
この場合、同一相に接続された一対のスイッチング素子が同時にオンして短絡してしまうことを確実に防止することができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用された実施形態のインバータ制御装置の構成を示すブロック図、及びインバータ制御装置の制御対象となるインバータの構成を示す回路図である。
図1に示すように、制御対象となるインバータ1は、直流電源3と、直流電源3に接続された電源線を流れる主電流を平滑化するコンデンサ5と、電源線を介して直流電源3から電源供給を受けて、負荷となる電動機MGの各相U,V,Wの駆動コイルに通電電流を供給する3相ブリッジ回路7と、電動機MGの回転位置を検出する回転位置検出回路8と、3相ブリッジ回路7から各相U,V,Wに供給される通電電流の大きさをそれぞれ検出する電流検出回路9とを備えている。
3相ブリッジ回路7は、6個のスイッチング素子SWa〜SWfからなり、直流電源3の正極と負極との間に、直列接続された一対のスイッチング素子SWp(SWa,AWc,SWe),SWn(SWb,SWd,SWf)を並列に3組接続することで構成された周知のものであり、各対のスイッチング素子SWp,SWnの接続部分がモータ各相U,V,Wの巻線に接続されている。なお、各スイッチング素子SWa〜SWfには、それぞれ還流ダイオードが逆並列に接続されている。
以下では、各相U,V,Wにそれぞれ対応した一対のスイッチング素子SWp,SWnをスイッチング素子対PSU(SWaとSWb),PSV(SWcとSWd),PSW(SWeとSWf)と称する。
このように構成されたインバータ1では、スイッチング素子対PSU,PSV,PSWは、いずれも一方がオン、他方がオフとなるように駆動され、正極側のスイッチング素子SWpがオンした相では、その相の駆動コイルに流れる電流は増加方向に変化し、また、負極側のスイッチング素子SWnがオンした相では、その相の駆動コイルに流れる電流は減少方向に変化する。但し、正極側のスイッチング素子SWpの全てが同時にオンしている場合、又は負極側のスイッチング素子SWnの全てが同時にオンしている場合には、各相間に電位差が発生しないため、各相の電流の大きさは電動機の逆起電圧による。
次に、インバータ制御装置10は、電流検出回路9にて検出された検出電流iu,iv,iwと与えられた電流指令値iu*,iv*,iw*との偏差(電流偏差)du,dv,dwを検出する電流偏差検出部11と、電流偏差検出部11にて検出された偏差信号du,dv,dwに従って、スイッチングベクトルSVを決定するスイッチングベクトル決定部13と、スイッチングベクトル決定部13にて決定されたスイッチングベクトルSV又は各相間の電圧をゼロにするスイッチングベクトルであるゼロベクトルのいずれかを出力スイッチングベクトルSVoとして選択する出力SV選択部15と、出力SV選択部15にて選択された出力スイッチングベクトルSVoに従って、3相ブリッジ回路7を構成する各スイッチング素子SWa〜SWfをスイッチングするための駆動信号UP,UN,VP,VN,WP,WNを生成する駆動信号生成部17と、電流検出回路9にて検出された検出電流iu,iv,iw、及び回転位置検出回路8にて検出された検出位置Pに従って、出力SV選択部15が出力スイッチングベクトルSVoを選択する際に用いる保持時間TKを設定する保持時間設定部19とを備えている。
このうち、電流偏差検出部11は、図2(a)に示すように、3段階の出力レベルを有する3個の3レベルコンパレータ11a〜11cからなる。このうち、コンパレータ11aは、U相の電流指令値iu*及び電流検出値iuを入力として、両者間の偏差(iu*−iu)の大きさに対応したレベルを有する偏差信号duを出力し、コンパレータ11bは、V相の電流指令値iv*及び電流検出値ivを入力として、両者間の偏差(iv*−iv)に対応したレベルを有する偏差信号dvを出力し、コンパレータ11cは、W相の電流指令値iw*及び電流検出値iwを入力として、両者間の偏差(iw*−iw)に対応したレベルを有する偏差信号dwを出力する。
なお、偏差信号dx(x=u,v,w)は、図2(b)に示すように、予め設定された電流の大きさを規定値ΔIとして、ix*−ix<−ΔIのときにはdx=0(過小レベル)、|ix*−ix|≦ΔIのときにはdx=1(中間レベル)、ix*−ix>ΔIのときにはdx=2(過大レベル)となる。
次に、スイッチングベクトル決定部13は、図3(a)に示すベクトル決定テーブルを備えており、図4に示すフローチャートに従って、スイッチングベクトルSVを決定するスイッチングベクトル決定処理を実行する。
なお、スイッチングベクトルSV(出力スイッチングベクトルSVoも同様)は、各相U,V,Wに対応したスイッチング素子対PSU,PSV,PSWのスイッチング状態を並べたものであり、正極側のスイッチング素子SWp(SWa,SWc,SWe)がオンの場合を「1」、負極側のスイッチング素子SWn(SWb,SWd,SWf)がオンの場合を「0」で表す。つまり、スイッチングベクトルSVは、図3(b)に示すように、8種類(V0〜V7)存在する。特に、正極側のスイッチング素子SWpの全てがオンの場合を表す「000」(=V0),負極側のスイッチング素子SWnの全てがオンの場合を表す「111」(=V7)で示されるスイッチングベクトルSVを、以下ではゼロベクトルと称し、その他のベクトルV1〜V6を非ゼロベクトルとも称する。
また、ベクトル決定テーブルは、図3(a)に示すように、基本的には、偏差信号du,dv,dwがいずれも同一レベルにある場合に、ゼロベクトルV0が選択され、偏差信号du,dv,dwのいずれか二つが「1」である場合に、前回の決定と同じスイッチングベクトルSVを選択し、その他の場合は、偏差信号が0である相は電流を減少方向に変
化させ、偏差信号が2である相は電流を増加方向に変化させるためのスイッチングベクトルSVを選択するように構成されている。但し、ベクトル決定テーブル上では、ゼロベクトルとしてV0のみが割り当てられている。
そして、スイッチングベクトル決定処理は、定期的(本実施形態では10μs)に起動され、本処理が起動されると、図4に示すように、まず、電流偏差検出部11が出力する偏差信号du,dv,dwに従い、ベクトル決定テーブルを参照してスイッチングベクトルSVを取得する(S110)。
そして、S110にて取得したスイッチングベクトルSVがゼロベクトルV0であるか否かを判断し(S120)、ゼロベクトルV0であれば、出力SV選択部15が選択している出力スイッチングベクトルSVoを参照し、値が1である要素の数が1個以下であるか否かを判断する(S130)。
出力スイッチングベクトルSVoの要素で値が1であるものの数が1個以下でなければ(2個以上であれば)、S110にて取得したスイッチングベクトルSV、即ちオール0のゼロベクトルV0を、オール1のゼロベクトルV7に変更して(S140)、本処理を終了する。
また、先のS120にて、取得したスイッチングベクトルSVがゼロベクトルV0ではない(非ゼロベクトルである)と判定された場合、又は先のS130にて、出力スイッチングベクトルSVoの要素で値が1であるものの数が1個以下であると判定された場合は、そのまま本処理を終了する。
つまり、S110にて取得されたスイッチングベクトルSVがゼロベクトルV0の場合は、現在の出力スイッチングベクトルSVoの要素で値に応じて、0が過半数である場合はゼロベクトルV0、1が過半数である場合はゼロベクトルV7を選択することにより、スイッチング素子SWa〜SWfのスイッチング回数が必要最小限となるようにされている。
次に、出力SV選択部15は、スイッチングベクトル決定部13にて決定されたスイッチングベクトルSVと、保持時間設定部19にて設定される保持時間TKとに基づき、図5に示すフローチャートに従って、駆動信号生成部17に供給する出力スイッチングベクトルSVoを選択する出力SV選択処理を実行する。
本処理では、図5に示すように、まず、出力スイッチングベクトルSVoとして、スイッチングベクトル決定部13にて決定されたスイッチングベクトルSVを選択する(S210)。
次に、保持時間設定部19から保持時間TKを取得し(S220)、計時用のタイマーをスタートさせる(S230)。
そして、タイマーをスタートさせてから保持時間TKが経過したか否かを判断し(S240)、保持時間TKを経過していなければ、タイマーをスタートさせてから予め設定された選択時間TSが経過したか否かを判断する(S250)。なお、選択時間TSは、例えば、スイッチングベクトル決定部13がスイッチングベクトルSVを決定する周期と同じ長さに設定される。そして、選択時間TSを経過していなければ、S240に戻り、一方、選択時間TSを経過していれば(取得した保持時間TKが選択時間TSより長い場合)、後述するS260〜S290の処理を実行することなくS210に戻る。
先のS240にて、保持時間TKが経過したと判断されると(取得した保持時間TKが選択時間TSより短い場合)、現在の出力スイッチングベクトルSVoの要素で値が1のものが1個以下であるか否かを判断し(S260)、1個以下であれば、出力スイッチングベクトルSVoとして、オール0のゼロベクトルV0を選択し(S270)、2個以上であれば、出力スイッチングベクトルSVoとして、オール1のゼロベクトルV7を選択する(S280)。
その後、タイマーをスタートさせてから選択時間TSが経過するまで待機し(S290)、選択時間TSが経過すると、S210に戻って、上述したS210〜S280の処理を繰り返し実行する。
なお、保持時間設定部19は、電流検出回路9にて検出された検出電流iu,iv,iwから電動機MGのトルクを算出すると共に、回転位置検出回路8にて検出された検出位置Pから電動機MGの回転速度を算出し、これらトルクと回転速度とに従い、予め設定されたテーブルを用いて保持時間TKを設定する。但し、保持時間TKは、トルクや回転速度が大きくなるほど長くなり、トルクや回転速度が予め設定されたしきい値を越えると、選択時間TSより長くなるようにされている。つまり、選択時間TS毎に、スイッチングベクトルSVによって出力スイッチングベクトルSVoが更新され、特に、TK<TSとなる低負荷時や低回転時には、その更新後に保持時間TKが経過した時点でゼロベクトルV0又はV7の挿入が行われるようにされている。
次に、駆動信号生成部17では、出力スイッチングベクトルSVoに従って、駆動信号UP,UN,VP,VN,WP,WNを生成する。なお、これら駆動信号のうち、XP(但し、X=U,V,P)は、X相の正極側に接続されたスイッチング素子SWpを駆動するものであり、XNはX相の負極側に接続されたスイッチング素子SWnを駆動するものである。
そして、駆動信号生成部17は、スイッチング素子対PSU,PSV,PSWのオンオフ状態を反転させる時には、そのスイッチング素子対PSU,PSV,PSWを構成する一対のスイッチング素子SWp,SWnが一時的に両方ともオフとなるデッドタイムを挿入し、直流電源3に接続された電源線を短絡してしまうことがないようにされている。
このように構成されたインバータ制御装置10を用いてインバータ1を制御した時の動作例を図6に示すタイミング図に沿って説明する。但し、ここでは、保持時間TKが選択時間TSより短い値に設定される低回転時の場合を示す。
まず、タイミングt1では、検出電流iu,iv,iwと電流指令値iu*,iv*,iw*との関係から、偏差信号は(du,dv,dw)=(2,2,0)となる。このため、スイッチングベクトル決定部13の出力であるスイッチングベクトル(以下「決定スイッチングベクトル」と称する)はSV=V6(=「110」)となり、このとき出力SV選択部15の出力である出力スイッチングベクトルもSVo=V6となる。これにより、U相,V相の駆動コイルに流れる電流は増加し、W相の駆動コイルに流れる電流は減少する。
タイミングt1から保持時間TKが経過したタイミングt2では、出力SV選択部15にて、現在の出力スイッチングベクトルSVo=V6から最小のスイッチング回数で生成されるゼロベクトルであるV7が選択されることにより、出力スイッチングベクトルはSVo=V7となる。これにより、各相の駆動コイルに流れる電流の変化が抑制される。
タイミングt1から選択時間TSが経過したタイミングt3では、偏差信号は(du,dv,dw)=(1,1,1)となるため、決定スイッチングベクトルはSV=V7となり、出力スイッチングベクトルもSVo=V7となる。つまり、このタイミングでスイッチングは発生せず、各相の駆動コイルに流れる電流の変化が抑制された状態が維持される。
タイミングt3から保持時間TKが経過したタイミングt4では、現在の出力スイッチングベクトルSVo=V7から最小のスイッチング回数で生成されるゼロベクトルであるV7が選択されることにより、出力スイッチングベクトルはSVo=V7に維持される。つまり、このタイミングでスイッチングは発生せず、各相の駆動コイルに流れる電流の変化が抑制された状態が維持される。
タイミングt4から選択時間TSが経過したタイミングt5、及びタイミングt5から更に選択時間TSが経過したタイミングt7では、いずれも偏差信号は(du,dv,dw)=(1,1,1)となる。このため、タイミングt3と全く同様の動作となり、また、これらのタイミングt5,t7から保持時間TKが経過したタイミングt6,t8も、タイミングt4と全く同様の動作となる。
タイミングt7から選択時間TSが経過したタイミングt9では、偏差信号は(du,dv,dw)=(2,1,0)となるため、決定スイッチングベクトルはSV=V4(=「100」)となり、決定スイッチングベクトルもSVo=V4となる。つまり、このタイミングではスイッチングが発生し、U相の駆動コイルに流れる電流は増加し、V相,W相の駆動コイルに流れる電流は減少する。
なお、保持時間TKが選択時間TSより長い値に設定される高回転時には、選択時間TSが経過する毎に、スイッチングベクトル決定部13にて決定されるスイッチングベクトルSVが、そのまま出力スイッチングベクトルSVoとなる。
以上説明したように、インバータ制御装置10では、選択時間TSが経過する毎に、出力スイッチングベクトルSVoが、スイッチングベクトル決定部13で決定されたスイッチングベクトルSVによって更新される。そして、保持時間TKが選択時間TSより小さな値に設定される電動機MGの低回転時には、検出電流iu,iv,iwの大きさに関係なく、出力スイッチングベクトルSVoの更新タイミングから保持時間TKが経過した時点で、出力スイッチングベクトルSVoとしてゼロベクトルV0,V7が選択される。
従って、インバータ制御装置10によれば、電動機MGの低回転時に確実にゼロベクトルV0,V7が挿入されるため、各相の駆動コイルに流れる電流の変化を抑制することができ、特に、選択時間TSの間に規定値ΔIを超えてしまうような大きな電流変化を減少させることができる。その結果、電動機MGの低回転時におけるインバータ1のスイッチング回数、ひいてはスイッチング損失を低減することができ、また、スイッチング損失が小さくなることから、インバータ1を構成するスイッチング素子SWa〜SWfとして比較的低容量のものを使用することができ、使用可能な素子の制約も緩和されるため、インバータ設計時の自由度を高めることができる。
また、インバータ制御装置10では、電動機MGのトルクや回転速度に応じて保持時間TKを可変設定し、高回転時には、保持時間TKを選択時間TSより長く設定することで、ゼロベクトルの挿入が行われないようにされているため、ゼロベクトルV0,V7を挿入する必要がない高回転時にも問題なく使用することができる。
つまり、インバータ制御装置10は、電動機MGを低回転から高回転まで広い回転速度で使用する必要がある場合に好適に用いることができる。
なお、本実施形態では、出力スイッチングベクトルSVoの更新タイミング(即ち選択時間TS)が一定値にされているが、保持時間TKと同様に、電動機MGの回転速度やトルクに応じて可変設定されるように構成してもよい。
また、本実施形態において、電流偏差検出部11が電流偏差検出手段、特にコンパレータ11a〜11cが第1比較手段、スイッチングベクトル決定部13がスイッチングベクトル決定手段、出力SV選択部15が選択手段、駆動信号生成部17がインバータ駆動手段、保持時間設定部19が保持時間設定手段に相当する。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
本実施形態では、インバータ制御装置の構成が第1実施形態のものと異なっているだけであるため、このインバータ制御装置を中心に説明する。
本実施形態におけるインバータ制御装置20は、図7に示すように、電流検出回路9にて検出された検出電流iu,iv,iwと与えられた電流指令値iu*,iv*,iw*とに基づいて第1偏差信号H1(du1,dv1,dw1)、及び第2偏差信号H2(du2,dv2,dw2)を生成する電流偏差検出部21と、電流偏差検出部21にて生成された第1及び第2偏差信号H1,H2に従って、スイッチングベクトルSVを決定するスイッチングベクトル決定部23と、スイッチングベクトル決定部23にて決定されたスイッチングベクトルSV又は各相間の電圧をゼロにするスイッチングベクトルであるゼロベクトルのいずれかを出力スイッチングベクトルSVoとして選択する出力SV選択部25と、出力SV選択部25にて選択された出力スイッチングベクトルSVoに従って、3相ブリッジ回路7を構成する各スイッチング素子SWa〜SWfをスイッチングするための駆動信号UP,UN,VP,VN,WP,WNを生成する駆動信号生成部27と、電流検出回路9にて検出された検出電流iu,iv,iw、及び回転位置検出回路8にて検出された検出位置Pに従って、電流偏差検出部21が第1及び第2偏差信号H1,H2を生成する際に用いる第1及び第2規定値ΔI1,ΔI2を設定する規定値設定部29とを備えている。
このうち、電流偏差検出部21は、図8(a)に示すように、第1実施形態の電流偏差検出部11と同様に構成された3個の3レベルコンパレータ21a〜21cと、これらコンパレータ21a〜21cとしきい値が異なる以外は同様に構成された3個の3レベルコンパレータ21d〜21eからなる。
このうち、コンパレータ21a,21dは、U相の電流指令値iu*及び電流検出値iuを入力として、両者間の偏差(iu*−iu)の大きさに対応したレベルを有する第1偏差信号du1,第2偏差信号du2を出力し、コンパレータ21b,21eは、V相の電流指令値iv*及び電流検出値ivを入力として、両者間の偏差(iv*−iv)に対応したレベルを有する第1偏差信号dv1,第2偏差信号dv2を出力し、コンパレータ11c,11fは、W相の電流指令値iw*及び電流検出値iwを入力として、両者間の偏差(iw*−iw)に対応したレベルを有する第1偏差信号dw1,第2偏差信号dw2を出力する。
なお、コンパレータ21a〜21cのしきい値となる第1規定値をΔI1、コンパレータ21d〜21fのしきい値となる第2規定値をΔI2とすると、図8(b)に示すように、第1偏差信号dx1(x=u,v,w)は、ix*−ix<−ΔI1のときにはdx1=0(過小レベル)、|ix*−ix|≦ΔI1のときにはdx1=1(中間レベル)、ix*−ix>ΔI1のときにはdx1=2(過大レベル)となる。また、第2偏差信号dx2は、ix*−ix<−ΔI2のときにはdx2=0(過小レベル)、|ix*−ix|≦ΔI2のときにはdx2=1(中間レベル)、ix*−ix>ΔI2のときにはdx2=2(過大レベル)となる。但し、図8(b)では、ΔI1>ΔI2である場合を示している。
なお、規定値設定部29は、電流検出回路9にて検出された検出電流iu,iv,iwから電動機MGのトルクを算出すると共に、回転位置検出回路8にて検出された検出位置Pから電動機MGの回転速度を算出し、これらトルクと回転速度とに従い、予め設定されたテーブルを用いて第1及び第2規定値ΔI1,ΔI2を設定する。ここでは、第1規定値ΔI1を固定値とし、第2規定値ΔI2が、トルクや回転速度が大きくなるほど大きな値となり、トルクや回転速度が予め設定されたしきい値を越えると、第1規定値ΔI1より第2規定値ΔI2の方が大きくなるようにされている。
次に、スイッチングベクトル決定部23は、図9に示すベクトル決定テーブルを備えており、図4に示した第1実施形態と同じフローチャートに従って、スイッチングベクトルSVを決定するスイッチングベクトル決定処理を実行する。
なお、スイッチングベクトルSV(出力スイッチングベクトルSVoも同様)は、第1実施形態の場合と同様に定義された8種類(V0〜V7)からなる。
また、ベクトル決定テーブルは、図9(a)に示すように、基本的には、偏差信号du,dv,dwを第1偏差信号du1,dv1,dw1に置き換えたものである。但し、第1偏差信号du1,dv1,dw1がいずれも「1」(中間レベル)にある場合には、図9(b)に示す補助テーブルに従ってスイッチングベクトルを選択するようにされている。
なお、補助テーブルでは、第2偏差信号du2,dv2,dw2がいずれも「1」(中間レベル)である場合には、ゼロベクトルV0を選択し、第2偏差信号du2,dv2,dw2がそれ以外のパターンである場合には、前回の決定と同じスイッチングベクトルSVを選択するように構成されている。
次に、出力SV選択部25は、スイッチングベクトル決定部13にて決定されたスイッチングベクトルSVと、規定値設定部29にて設定される第1及び第2規定値ΔI1,ΔI2とに基づき、図10に示すフローチャートに従って、駆動信号生成部27に供給する出力スイッチングベクトルSVoを選択する出力SV選択処理を実行する。
本処理では、図10に示すように、まず、第1偏差信号du1,dv1,dw1がいずれも「1」であるか否かを判断する(S310)。
第1偏差信号du1,dv1,dw1の中で、一つでも「1」以外の値のものが存在すれば、ゼロベクトル選択モードをオフに設定し(S380)、出力スイッチングベクトルSVoとして、スイッチングベクトル決定部23にて決定されたスイッチングベクトルSVを選択して(S390)、S310に戻る。
一方、第1偏差信号du1,dv1,dw1がいずれも「1」であれば、ゼロベクトル選択モードがオンに設定されているか否かを判断し(S320)、ゼロベクトル選択モードがオンに設定されていなければ、第2偏差信号du2,dv2,dw2の履歴を調べることにより、いずれかが一つでも値が「1」から「1」以外に変化したものが存在するか否かを判断する(S330)。
そのような変化をした第2偏差信号du2,dv2,dw2が一つもなければ、ゼロベクトル選択モードをオフに設定し(S380)、出力スイッチングベクトルSVoとして、スイッチングベクトル決定部23にて決定されたスイッチングベクトルSVを選択して(S390)、S310に戻る。
また、第2偏差信号du2,dv2,dw2のいずれかが「1」から「1」以外に変化したのであれば、ベクトル選択モードをオンに設定する(S340)。
そして、現在の出力スイッチングベクトルSVoの要素で値が1のものが1個以下であるか否かを判断し(S350)、1個以下であれば、出力スイッチングベクトルSVoとして、オール0のゼロベクトルV0を選択し(S360)、2個以上であれば、出力スイッチングベクトルSVoとして、オール1のゼロベクトルV7を選択して(S370)、S310に戻る。
また、先のS320にて、ゼロベクトル選択モードがオンに設定されていると判定された場合は、S350に以降して、上述したように、現在の出力スイッチングベクトルSVoに基づいて選択したゼロベクトルV0又はV7により、出力スイッチングベクトルSVoを更新して(S350〜S370)、S310に戻る。
なお、第1規定値ΔI1より第2規定値ΔI2の方が大きい場合には、S330では常に否定判定されるため、ゼロベクトル選択モードがオンに設定されることがない。
次に、駆動信号生成部27は、出力スイッチングベクトルSVoに従って、駆動信号UP,UN,VP,VN,WP,WNを生成するものであり、第1実施形態の駆動信号生成部17と全く同様であるため、説明を省略する。
このように構成されたインバータ制御装置20を用いてインバータ1を制御した時の動作例を図11に示すタイミング図に沿って説明する。但し、ここでは、第1規定値ΔI1より第2規定値ΔI2の方が小さな値に設定される低回転時の場合を示す。また、以下では、指令値ix*を中心として第1規定値ΔI1によって規定されるix*−ΔI1からix+ΔI1の範囲を第1ヒステリシス領域、指令値ix*を中心として第2規定値ΔI2によって規定されるix*−ΔI2からix+ΔI2の範囲を第2ヒステリシス領域とよぶものとする。
まず、タイミングt11では、第1偏差信号が(du1,dv1,dw1)=(2,0,1)、第2偏差信号が(du2,dv2,dw2)=(2,0,1)となる。このため、スイッチングベクトル決定部23の出力であるスイッチングベクトル(以下「決定スイッチングベクトル」と称する)はSV=V4(=「100」)となる。この時、出力SV選択処理ではS320にて否定判定され、ゼロベクトル選択モードがオフになるため、出力SV選択部25の出力である出力スイッチングベクトルもSVo=V4となる。
これにより、U相の駆動コイルに流れる電流は増加し、V相,W相の駆動コイルに流れる電流は減少する。その結果、U相及びV相の検出電流iu,ivが、第1ヒステリシス領域外から領域内に入るが、その時点では、出力SV選択処理のS340にて否定判定されるため、出力スイッチングベクトルSVoに変化はない。
次に、タイミングt12では、第1偏差信号が(du1,dv1,dw1)=(1,1,1)、第2偏差信号が(du2,dv2,dw2)=(0,0,2)となる。つまり、U相及びW相の検出電流iu,iwが、第2ヒステリシス領域を横切って領域内から領域外に出ており、出力SV選択処理のS330にて肯定判定されるため、ゼロベクトル選択モードがオンになる。このとき、現在の出力スイッチングベクトルSVo=V4から最小のスイッチング回数で生成されるゼロベクトルであるV0が、新たな出力スイッチングベクトルSVoとして選択される。これにより、各相の駆動コイルに流れる電流の変化が抑制される。
その後、タイミングt13までの間は、第1偏差信号が(du1,dv1,dw1)=(1,1,1)であり、且つゼロベクトル選択モードがオンに設定されているため、出力SV選択処理のS320,S330で肯定判定される。その結果、出力スイッチングベクトルはSVo=V0のまま保持される。
タイミングt13では、第1偏差信号が(du1,dv1,dw1)=(2,1,1)、第2偏差信号が(du2,dv2,dw2)=(2,0,0)となる。このため、決定スイッチングベクトルSVは、現在の出力スイッチングベクトルSVoを保持するもの、即ちSV=V0となる。また、この時、出力SV選択処理のS320にて否定判定され、ゼロベクトル選択モードがオフになるため、出力スイッチングベクトルもSVo=V0となる。
タイミングt14では、第1偏差信号が(du1,dv1,dw1)=(2,1,0)、第2偏差信号が(du2,dv2,dw2)=(2,0,0)となり、決定スイッチングベクトルはSV=V4となる。この時、出力SV選択処理ではS320にて否定判定され、ゼロベクトル選択モードがオフになるため、出力スイッチングベクトルもSVo=V4となる。
これにより、U相の駆動コイルに流れる電流は増加し、V相,W相の駆動コイルに流れる電流は減少する。
タイミングt15では、第1偏差信号が(du1,dv1,dw1)=(1,1,1)、第2偏差信号が(du2,dv2,dw2)=(0,1,0)となる。つまり、U相の検出電流iuが、第2ヒステリシス領域を横切って領域内から領域外に出ており、出力SV選択処理のS330にて肯定判定されるため、ゼロベクトル選択モードがオンになる。このとき、現在の出力スイッチングベクトルSVo=V4から最小のスイッチング回数で生成されるゼロベクトルであるV0が、新たな出力スイッチングベクトルSVoとして選択される。これにより、各相の駆動コイルに流れる電流の変化が抑制される。
なお、保持時間TKが選択時間TSより長い値に設定される高回転時には、出力SV選択処理のS340で必ず否定判定されるためゼロベクトル選択モードがオンになることがなく、その結果、選択時間TSが経過する毎に、スイッチングベクトル決定部13にて決定されるスイッチングベクトルSVが、そのまま出力スイッチングベクトルSVoとなる。
以上説明したように、インバータ制御装置20では、検出電流iu,iv,iwが全て第1ヒステリシス領域内にあり、且つ、いずれか一つでも第2ヒステリシス領域を横切って領域内から領域外に出ると、以後、検出電流iu,iv,iwの全てが第1ヒステリシス領域内にある間は、ゼロベクトル選択モードをオンにして、出力スイッチングベクトルSVoとしてゼロベクトルV0又はV7を選択し続けるようにされている。
従って、インバータ制御装置20によれば、検出電流iu,iv,iwがいずれも第1ヒステリシス領域内に留まった状態、ひいては出力スイッチングベクトルSVoとしてゼロベクトルV0又はV7が選択され続ける状態を長く維持することができる。
しかも、第1及び第2規定値ΔI1,ΔI2は、電動機MGが低回転であるほど、第1ヒステリシス領域内であり且つ第2ヒステリシス領域外である領域が広くなるように設定されるため、電動機MGが低回転であるほど、検出電流iu,iv,iwがいずれも第1ヒステリシス領域内に留まった状態がより維持され易くなる。
その結果、第1実施形態の場合と同様に、電動機MGの低回転時におけるインバータ1のスイッチング回数、ひいてはスイッチング損失を低減することができ、また、スイッチング損失が小さくなることから、インバータ1を構成するスイッチング素子SWa〜SWfとして比較的低容量のものを使用することができ、使用可能な素子の制約も緩和されるため、インバータ設計時の自由度を高めることができる。
また、高回転時には、第1規定値ΔI1より第2規定値ΔI2を大きな値に設定することで、ゼロベクトル選択モードがオンになることがないようにされており、ゼロベクトルを挿入する必要のない高回転時でも問題なく使用することができるため、インバータ制御装置20は、電動機MGを低回転から高回転まで広い回転速度で使用する必要がある場合に好適に用いることができる。
なお、本実施形態では、第1規定値ΔI1を固定値としたが、第2規定値ΔI2と同様に、電動機MGの回転速度やトルクに応じて可変設定されるように構成してもよい。
また、本実施形態において、電流偏差検出部21が電流偏差検出手段、特にコンパレータ21a〜21cが第1比較手段、コンパレータ21d〜21fが第2比較手段、スイッチングベクトル決定部23がスイッチングベクトル決定手段、出力SV選択部25が選択手段、駆動信号生成部27がインバータ駆動手段、規定値設定部29が規定値設定手段に相当する。
第1実施形態のインバータ制御装置の構成を示すブロック図、及びその制御対象となるインバータの構成を示す回路図。 第1実施形態における電流偏差検出部の構成を示す回路図、及び3レベルコンパレータの動作を示す説明図。 第1実施形態におけるスイッチングベクトル決定部が使用するベクトル決定テーブルの構成、及びスイッチングベクトルと3相出力との対応関係を示す説明図。 第1実施形態におけるスイッチングベクトル決定部が実行する処理の内容を示すフローチャート。 第1実施形態における出力SV選択部が実行する処理の内容を示すフローチャート。 第1実施形態のインバータ制御装置を用いてインバータを制御した時の動作例を示すタイミング図。 第2実施形態のインバータ制御装置の構成を示すブロック図、及びその制御対象となるインバータの構成を示す回路図。 第2実施形態における電流偏差検出部の構成を示す回路図、及び3レベルコンパレータの動作を示す説明図。 第2実施形態におけるスイッチングベクトル決定部が使用するベクトル決定テーブルの構成を示す説明図。 第2実施形態における出力SV選択部が実行する処理の内容を示すフローチャート。 第2実施形態のインバータ制御装置を用いてインバータを制御した時の動作例を示すタイミング図。 従来のインバータ制御装置の構成を示すブロック図、及びその制御対象となるインバータの構成を示す回路図。
符号の説明
1…インバータ、3…直流電源、5…コンデンサ、7…3相ブリッジ回路、8…回転位置検出回路、9…電流検出回路、10,20…インバータ制御装置、11,21…電流偏差検出部、11a〜11c,21a〜21f…3レベルコンパレータ、13,23…スイッチングベクトル決定部、15,25…出力SV選択部、17,27…駆動信号生成部、19…保持時間設定部、29…規定値設定部、MG…電動機、SWa〜SWf…スイッチング素子。

Claims (10)

  1. 3相ブリッジ回路からなるインバータを、検出した電流が指令電流に追従するようにスイッチングベクトルを選択して制御する電流指令値追従型のインバータ制御装置であって、
    前記インバータによって駆動される電動機の駆動コイルに流れる電流を検出してなる電流検出値と、与えられた電流指令値との偏差を各相毎に検出する電流偏差検出手段と、
    該電流偏差検出手段での検出結果に基づいて、前記偏差が小さくなるように前記スイッチングベクトルを定期的に決定するスイッチングベクトル決定手段と、
    該スイッチングベクトル決定手段がスイッチングベクトルを決定してから予め設定された保持時間を経過するまでの間は、前記スイッチングベクトル選択手段にて決定されたスイッチングベクトルを選択し、前記保持時間を経過してから前記スイッチングベクトル決定手段が新たにスイッチングベクトルを決定するまでの間は、電動機の各相間の電圧をゼロとするためのスイッチングベクトルであるゼロベクトルを選択する選択手段と、
    該選択手段にて選択されたスイッチングベクトルに従って、前記インバータを駆動するインバータ駆動手段と、
    を備えることを特徴とするインバータ制御装置。
  2. 前記電動機の回転速度及びトルクに基づいて前記保持時間を可変設定する保持時間設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のインバータ制御装置。
  3. 前記保持時間設定手段は、前記保持時間をテーブル参照により設定することを特徴とする請求項2に記載のインバータ制御装置。
  4. 前記電流偏差検出手段は、
    前記偏差の検出結果を、該偏差の絶対値が予め設定された第1規定値より小さいことを示す第1中間レベル、前記電流検出値が前記電流指令値より第1規定値以上大きいことを示す過大レベル、前記電流検出値が前記電流指令値より第1規定値以上小さいことを示す過小レベルのいずれかにて示す第1比較手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインバータ制御装置。
  5. 前記スイッチングベクトル決定手段は、前記電流偏差検出手段での検出結果が3相とも前記中間レベルにある場合に、前記ゼロベクトルを選択し、3相の内2相が前記中間レベルにある場合に、前回の決定と同じスイッチングベクトルを選択することを特徴とする請求項4に記載のインバータ制御装置。
  6. 3相ブリッジ回路からなるインバータを、検出した電流が指令電流に追従するようにスイッチングベクトルを選択して制御する電流指令値追従型のインバータ制御装置であって、
    前記インバータによって駆動される電動機の駆動コイルに流れる電流を検出してなる電流検出値と、与えられた電流指令値との偏差を各相毎に検出する電流偏差検出手段と、
    該電流偏差検出手段での検出結果に基づいて、前記偏差が小さくなるように前記スイッチングベクトルを決定するスイッチングベクトル決定手段と、
    予め設定されたゼロベクトル選択条件が未成立である間は、前記スイッチングベクトル選択手段にて決定されたスイッチングベクトルを選択し、前記ゼロベクトル選択条件が成立している間は、電動機の各相間の電圧をゼロとするためのスイッチングベクトルであるゼロベクトルを選択する選択手段と、
    該選択手段にて選択されたスイッチングベクトルに従って、前記インバータを駆動するインバータ駆動手段と、
    を備え
    前記電流偏差検出手段は、
    前記偏差の検出結果を、該偏差の絶対値が予め設定された第1規定値より小さいことを示す第1中間レベル、前記電流検出値が前記電流指令値より第1規定値以上大きいことを示す過大レベル、前記電流検出値が前記電流指令値より第1規定値以上小さいことを示す過小レベルのいずれかにて示す第1比較手段と、
    前記偏差の検出結果を、該偏差の絶対値が前記第1規定値より小さい第2規定値より小さいことを示す第2中間レベルにあるが否かにて示す第2比較手段と、
    からなり、
    前記選択手段は、
    前記電流偏差検出手段での検出結果が3相とも前記第1中間レベルにあり、且つ3相のいずれかが前記第2中間レベルから該第2中間レベル以外に変化してから、3相のいずれかが前記第1中間レベル以外に変化するまでの間、前記ゼロベクトル選択条件が成立したものとすることを特徴とするインバータ制御装置。
  7. 前記スイッチングベクトル決定手段は、前記電流偏差検出手段での検出結果が3相とも前記第2中間レベルにある場合に、前記ゼロベクトルを選択し、3相とも前記第1中間レベルにあり、且つ少なくとも1相が前記第2中間レベル以外にある場合、または3相の内2相が前記第1中間レベルにあるときには、前回の決定と同じスイッチングベクトルを選択することを特徴とする請求項6に記載のインバータ制御装置。
  8. 前記第1規定値及び第2規定値を、前記電動機の回転速度及びトルクに基づいて設定する規定値設定手段を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載のインバータ制御装置。
  9. 前記規定値設定手段は、前記第1及び第2規定値を、テーブル参照により設定することを特徴とする請求項8に記載のインバータ制御装置。
  10. 前記インバータ駆動手段は、同一相に接続された一対のスイッチング素子のスイッチング状態を切り替える時に、両スイッチング素子が同時にオフするデッドタイムを付加することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のインバータ制御装置。
JP2005092574A 2005-03-28 2005-03-28 インバータ制御装置 Expired - Fee Related JP4577062B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005092574A JP4577062B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 インバータ制御装置
US11/389,245 US7221122B2 (en) 2005-03-28 2006-03-27 Inverter control device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005092574A JP4577062B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 インバータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006280055A JP2006280055A (ja) 2006-10-12
JP4577062B2 true JP4577062B2 (ja) 2010-11-10

Family

ID=37034546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005092574A Expired - Fee Related JP4577062B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 インバータ制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7221122B2 (ja)
JP (1) JP4577062B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4379427B2 (ja) 2006-04-03 2009-12-09 株式会社デンソー 多相回転電機の制御装置
JP5056817B2 (ja) 2009-08-25 2012-10-24 株式会社デンソー 回転機の制御装置
JP5871981B2 (ja) * 2014-03-24 2016-03-01 株式会社ソディック パワーアンプ
JP2015186340A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 株式会社ソディック サーボモータのパワーアンプ
WO2015147019A1 (ja) * 2014-03-24 2015-10-01 株式会社ソディック サーボモータ用のパワーアンプ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10174453A (ja) * 1996-12-13 1998-06-26 Toshiba Corp インバータ制御装置
JP2000316284A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI116647B (fi) * 2004-06-17 2006-01-13 Vacon Oyj Vaihtosuuntaajan pulssinleveysmodulaattorin ohjaus

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10174453A (ja) * 1996-12-13 1998-06-26 Toshiba Corp インバータ制御装置
JP2000316284A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006280055A (ja) 2006-10-12
US20060214623A1 (en) 2006-09-28
US7221122B2 (en) 2007-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10158317B2 (en) Control apparatus for AC motor
JP4715677B2 (ja) 3相回転機の制御装置
JP4577062B2 (ja) インバータ制御装置
JP2009153254A (ja) 回転機の制御装置
JP4784491B2 (ja) モータ駆動装置
JP4999500B2 (ja) Pwm制御装置
JP2006034086A (ja) モータ駆動装置、モータ駆動方法及び電子装置
JP2006121877A (ja) モータ制御装置
JP2003209976A (ja) Pwmインバータ装置及びその電流検出方法
WO2020059814A1 (ja) モータ制御装置、モータシステム及びインバータ制御方法
JP2018148689A (ja) 電力変換器制御装置
JP3677804B2 (ja) インバータ制御装置
JPH07147782A (ja) インバータ装置
CN112567620B (zh) 逆变装置
US10581366B2 (en) Calculation apparatus and processing apparatus
WO2020059815A1 (ja) モータ制御装置、モータシステム及びインバータ制御方法
JP2006109541A (ja) 電力変換器の制御装置
JP2007097394A (ja) 電力変換器
JP6471670B2 (ja) 電力制御方法、及び、電力制御装置
JP2019054620A (ja) 同期電動機の制御装置及び制御方法
JP2008109790A (ja) 電力変換装置
JP7254480B2 (ja) モータ駆動システム、モータ駆動方法、及び車両
JP4126609B2 (ja) 2相変調モータ制御装置
JP4493431B2 (ja) インバータ制御装置
JP2005253268A (ja) インバータの制御装置、制御プログラム及び制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100809

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees