JP2006109541A - 電力変換器の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 3レベル変換器において、高速な電流制御応答を可能としながら、高調波抑制が可能かつスイッチング周波数が大幅に変動することのないPWM制御方式を実現する。
【解決手段】 3レベル変換器の電流指令と出力電流との偏差に基づいて電流偏差ベクトルの角度θΔiを演算し、電力変換器の電圧基準ベクトルV*の属する領域を演算し、この領域Vzと電流偏差ベクトルの角度θΔiと自身の出力中のスイッチング指令ベクトルSWとに基づいて、電圧基準ベクトルV*の属する領域Vzの3個の頂点の中から、電流偏差を減少させる電圧ベクトルを選択し、この電圧ベクトルとなるスイッチング信号から、ゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わる一連のスイッチングシーケンスを生成する。このスイッチングシーケンスにより出力されるスイッチング信号に基づいて自己消弧形スイッチング素子を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自己消弧形スイッチング素子を有し、交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器の制御装置に関する。
交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器(以下、3レベル変換器という)は、交流側各相が2レベルの電圧値を出力可能な電力変換器(以下、2レベル変換器という)に比べ、交流側に出力される電圧の含有高調波が少ない点で有利である。また、3レベル変換器は、正側及び負側アームにおいて自己消弧形スイッチング素子が2個直列となるため、出力電圧の高圧化を図れる利点もある。3レベル変換器の一例は特許文献1に記載されている。
図11は従来の3レベル変換器の主回路構成及びその制御装置の代表例を示す模式図である。この3レベル変換器は、直流電力の授受を行うための直流端子P,Nと、各直流端子P,N間の直流電圧を正側直流電圧と負側直流電圧に分割するための2つの直流平滑コンデンサ1,2と、各直流平滑コンデンサ1,2により分割された正側及び負側直流電圧が加えられる中性点クランプ式3相ブリッジ回路3と、この3相ブリッジ回路3から出力される交流電力の授受を行うための3相交流端子U,V,Wとを備えている。なお、中性点クランプ式3相ブリッジ回路3は、IEGT(Injection Enhanced Gate Transistor)又はGTO(Gate Turn-Off thyristor)等の自己消弧形スイッチング素子とダイオードで構成されている。
係る3レベル変換器は、直流端子P,Nを直流電源に接続し、交流端子U,V,Wに接続されたモータ等の負荷に交流電力を供給する3レベルインバータとして用いる場合と、交流端子U,V,Wを交流電源に接続し、直流端子P,Nに接続されたインバータ等の負荷に直流電力を供給する3レベルコンバータとして用いる場合とがある。これら3レベルインバータと3レベルコンバータとは、呼び方が異なるだけで、構成、基本動作及び解決課題が共通するので、本願明細書では両者を区別せずに3レベル変換器と呼ぶ。
一方、図11に示す制御装置は、3相の電流指令値iu*,iv*,iw*及び電流検出器4により検出される電流検出値iu,iv,iwから3相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を演算する電流制御回路5と、3相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*から三角波比較方式のパルス幅変調(PWM)を行うことにより自己消弧形スイッチング素子のオン/オフ信号を演算する三角波PWM回路6と、このオン/オフ信号に対応するゲート信号を3相ブリッジ回路3の自己消弧形スイッチング素子のゲートに入力するゲート回路7とを備えている。
これにより、制御装置は、3レベル変換器の交流側各相の出力電流iu,iv,iwを電流指令値iu*,iv*,iw*に追従させるように、3相ブリッジ回路3のスイッチング素子を制御する。また、3レベル変換器の制御方式には、前述の三角波比較方式PWM以外に、電圧空間ベクトルを導入し、スイッチング動作の自由度を高めた方式も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
以上のような3レベル変換器の制御装置は、いずれも電流制御回路5が出力する3相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に従って、PWM制御回路(三角波PWM回路6)が制御周期当たりの平均値として3レベル変換器の出力電圧を制御する。従って、電流制御の応答を高めるためには制御周期を短くする必要が生じ、結果として、スイッチング素子のスイッチング周波数を高める必要がある。
しかしながら、スイッチング素子にはスイッチング周波数の上限値が規定されており、またスイッチング周波数を高めることは、3レベル変換器のスイッチング損失を増加させることにもつながる。よって、電流制御応答を高めることには限界がある。
一方、2レベル変換器においては、高速な電流応答を得られる制御方式として、電流ヒステリシスバンドによるPWM制御法がある。図12はこのPWM制御法が適用された2レベル変換器の主回路構成及びその制御装置の一例を示す模式図である。この2レベル変換器は、直流電力の授受を行うための直流端子P,Nと、各直流端子P,N間の直流電圧を平滑化するための直流平滑コンデンサ1と、直流平滑コンデンサ1により平滑化された直流電圧が加えられる3相ブリッジ回路8と、この3相ブリッジ回路8から出力される交流電力の授受を行うための3相交流端子U,V,Wとを備えている。なお、3相ブリッジ回路8は、GTO,IEGT等の自己消弧形スイッチング素子とダイオードとから構成されている。
制御装置は、前述した各回路5,6に代えて、電流検出器4とゲート回路7との間に減算器9U,9V,9W、ヒステリシスコンパレータ10U,10V,10W及び論理回路11を備えている。
ここで、減算器9U,9V,9Wは、それぞれ3相の電流指令値iu*,iv*,iw*及び電流検出器4により検出される電流検出値iu,iv,iwとを入力し、電流偏差Δiu,Δiv,Δiwをヒステリシスコンパレータ10U,10V,10Wに出力する。
ヒステリシスコンパレータ10U、10V、10Wは、この電流偏差Δiu、Δiv、Δiwを入力して、その値が設定されたヒステリシス幅(hys/2)を超えていたら出力を論理値“1”に変更し、(−hys/2)を下回っていたら出力を論理値“0”に変更する。なお、ヒステリシスコンパレータ10U、10V、10Wの出力は3相ブリッジ回路8の各相のPWM信号Uo、Vo、Woであり、論理回路11に入力される。
論理回路11は、論理値“1”又は“0”をもつPWM信号Uo、Vo、Woが入力されると、PWM信号Uo、Vo、Wo及びその論理反転信号に、所定のオンディレイタイム処理を行い、3相ブリッジ回路8の自己消弧形スイッチング素子のオン/オフ信号を出力する。論理回路11の出力はゲート回路7を介して3相ブリッジ回路8の自己消弧形スイッチング素子のゲートへ与えられる。
このような制御装置の動作は単純には図13により説明可能である。すなわち、回路の動作は、破線で示した正弦波の電流指令値iu*の上下に、点線で示した各(hys/2)のヒステリシス幅を有する。ここで、電流iuが正方向へ変化して電流指令値(iu*+hys/2)に達すると、ヒステリシスコンパレータ10U,10V,10Wの出力が論理値“0”となって3相ブリッジ回路8の負側のスイッチング素子をオンして交流負荷に負電圧を印加して、電流iuを負方向へ変化させる。
また、電流iuが負方向へ変化して電流指令値(iu*−hys/2)に達すると、3相ブリッジ回路8の正側のスイッチング素子をオンして交流負荷に正電圧を印加して電流iuを正方向へ変化させる。
以上により、制御装置は、電流iuを電流基準iu*の±hys/2のヒステリシス幅内に収めるように制御する。コンパレータのゲインはほぼ無限大といってよいから、超高速の電流制御応答が得られる。但し、同じくコンパレータのゲインがほぼ無限大ということから、スイッチング周波数を制限するためのヒステリシス幅が必要である。最大のスイッチング周波数は交流負荷の漏れインピーダンス、直流電源電圧、自己消弧形素子のスイッチング速度等とヒステリシス幅によって定まる。
このように電流制御応答が非常に高速であるという長所を有するにもかかわらず、ヒステリシスバンドPWM制御が最近あまり用いられなくなってきている。この理由には次の(1),(2)等がある。
(1)運転状態によって、スイッチング周波数が大きく変化する。
(2)三角波比較PWM制御等に比べ、同一スイッチング周波数での電流リプルが著しく大きい。
なお、変調周波数が変化すると、騒音・ラジオノイズ対策が困難となる。また、変換器の設計は最高スイッチング周波数に合わせるので、スイッチング周波数が変動する場合、装置の大型化を招く。最高スイッチング周波数を下げるためにヒステリシスバンド幅を大きくすると、電流リプルが増大する。電流リプルの増大は高調波含有率の増大につながるだけでなく、スイッチング素子の電流定格に電流リプル分だけマージンを持たせる必要があるので、非常に不利である。
一方、上述したヒステリシスバンドPWM制御の欠点を補い、高速な電流制御応答を得られる方式が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
図14はこの方式が適用された2レベル変換器及びその制御装置の一例を示す模式図である。この制御装置は、図12に示したヒステリシスコンパレータ10U,10V,10Wに代えて、ベクトル角演算回路12、スイッチングシーケンス論理回路13及びシーケンス起動回路14を、減算器9U,9V,9Wと論理回路11との間に備えている。ここで、減算器9U,9V,9Wは、電流偏差Δiu,Δiv,Δiwをベクトル角演算回路12及びシーケンス起動回路14に出力する。
ベクトル角演算回路12は、この電流偏差Δiu,Δiv,Δiwに基づいて、電流偏差ベクトルΔiの角度θΔiを求め、得られた電流偏差ベクトル角θΔiをスイッチングシーケンス論理回路13に入力する。
シーケンス起動回路14は、減算器9U,9V,9Wから入力された電流偏差Δiu,Δiv,Δiwおよび現在出力中のスイッチング指令ベクトルSWに基づいてシーケンス起動信号Seqをスイッチングシーケンス論理回路13に入力する。
スイッチングシーケンス論理回路13は、ベクトル角演算回路12から入力された電流偏差ベクトル角θΔiと、シーケンス起動回路14から入力されたシーケンス起動信号Seqとに基づいて動作し、スイッチング指令ベクトルSW=(swu,swv,sww)をシーケンス起動回路14及び論理回路11に出力する。
論理回路11は、このスイッチング指令ベクトルSWに基づいて、3相ブリッジ回路8の自己消弧形スイッチング素子のオン/オフ信号を出力する。論理回路11の出力はゲート回路7を介して3相ブリッジ回路8の相当する自己消弧形スイッチング素子のゲートへ与えられる。図14に示す制御装置の詳細な動作は、特許文献3に述べられているので、記載を省略するが、結果として、高速な電流制御応答が可能でありながら、高調波抑制が可能かつスイッチング周波数が大幅に変動することの無いPWM制御が得られる。
特開昭56−74088号公報 特許第3229897号公報 特許第3267524号公報
しかしながら、以上のような特許文献3に記載の電力変換器の制御装置は、変換器として2レベル変換器を対象としており、3レベル変換器には対応していない。
本発明は上記実情を考慮してなされたもので、3レベル変換器において、高速な電流制御応答を可能としながら、高調波抑制が可能かつスイッチング周波数が大幅に変動することのないPWM制御方式を実現した電力変換器の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、自己消弧形スイッチング素子を有して交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器に対し、前記電力変換器の出力電流が電流指令に追従するよう制御する,電力変換器の制御装置であって、前記電流指令と前記出力電流との偏差を演算する電流偏差演算回路と、この電流偏差演算回路からの偏差に基づいて電流偏差ベクトルの角度を演算するベクトル角演算回路と、前記電力変換器の電圧基準ベクトルに基づいて、電圧基準ベクトルの属する領域を演算するベクトル領域演算回路と、このベクトル領域演算回路で演算された領域と前記ベクトル角演算回路で演算された電流偏差ベクトルの角度と自身の出力中のスイッチング信号とに基づいて、前記電圧基準ベクトルの属する領域の3個の頂点の中から、電流偏差を減少させる電圧ベクトルを選択し、この電圧ベクトルとなるスイッチング信号から、ゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わる一連のスイッチングシーケンスを生成するスイッチングシーケンス論理回路とを具備し、前記スイッチングシーケンス論理回路から出力されるスイッチング信号に基づいて前記自己消弧形スイッチング素子を制御する,電力変換器の制御装置である。
第2の発明は、自己消弧形スイッチング素子を有して交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器に対し、前記電力変換器の出力電流が電流指令に追従するよう制御する,電力変換器の制御装置であって、前記電流指令と前記出力電流との偏差を演算する電流偏差演算回路と、この電流偏差演算回路からの偏差に基づいて電流偏差ベクトルの角度を演算するベクトル角演算回路と、前記電力変換器の交流側に接続された電圧源の電圧ベクトルを演算する電圧ベクトル演算回路と、この電圧ベクトル演算回路で演算された電圧ベクトルに基づいて、電圧ベクトルの属する領域を演算するベクトル領域演算回路と、このベクトル領域演算回路で演算された領域と前記ベクトル角演算回路で演算された電流偏差ベクトルの角度と自身の出力中のスイッチング信号とに基づいて、前記電圧ベクトルの属する領域の3個の頂点の中から、電流偏差を減少させる電圧ベクトルを選択し、この電圧ベクトルとなるスイッチング信号から、ゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わる一連のスイッチングシーケンスを生成するスイッチングシーケンス論理回路とを具備し、前記スイッチングシーケンス論理回路から出力されるスイッチング信号に基づいて前記自己消弧形スイッチング素子を制御する,電力変換器の制御装置である。
第3の発明は、自己消弧形スイッチング素子を有して交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器に対し、前記電力変換器の出力電流が電流指令に追従するよう制御する,電力変換器の制御装置であって、前記電流指令と前記出力電流との偏差を演算する電流偏差演算回路と、この電流偏差演算回路からの偏差に基づいて電流偏差ベクトルの角度を演算するベクトル角演算回路と、前記交流側各相が出力している電圧値に対応する出力電圧ベクトルを演算する出力電圧ベクトル演算回路と、この出力電圧ベクトル演算回路で演算された出力電圧ベクトルに基づいて、出力電圧ベクトルの属する領域を演算するベクトル領域演算回路と、このベクトル領域演算回路で演算された領域と前記ベクトル角演算回路で演算された電流偏差ベクトルの角度と自身の出力中のスイッチング信号とに基づいて、前記出力電圧ベクトルの属する領域の3個の頂点の中から、電流偏差を減少させる電圧ベクトルを選択し、この電圧ベクトルとなるスイッチング信号から、ゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わる一連のスイッチングシーケンスを生成するスイッチングシーケンス論理回路とを具備し、前記スイッチングシーケンス論理回路から出力されるスイッチング信号に基づいて前記自己消弧形スイッチング素子を制御する,電力変換器の制御装置である。
(作用)
従って、第1〜第3の発明は以上のような手段を講じたことにより、スイッチングシーケンス論理回路が、演算された領域と演算された電流偏差ベクトルの角度と自身の出力中のスイッチング信号とに基づいて、電圧基準ベクトルの属する領域の3個の頂点の中から、電流偏差を減少させる電圧ベクトルを選択し、この電圧ベクトルとなるスイッチング信号から、ゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わる一連のスイッチングシーケンスを生成し、制御装置がスイッチングシーケンス論理回路から出力されるスイッチング信号に基づいて自己消弧形スイッチング素子を制御する。
このため、3レベル変換器において、電流偏差ベクトルの変化分が電圧基準ベクトルとそれが属する領域の頂点との差分に対応する小さい変化分に抑制されることにより、電流偏差ベクトルの急峻な変化を無くしているので、高調波を抑制可能となっている。
また、3レベル変換器において、一連のスイッチングシーケンスがゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わるので、過渡状態において、遠く離れた非ゼロ電圧ベクトルが要求される場合でも、ゼロベクトルを経由して容易に非ゼロ電圧ベクトルに移行できるので、高速な電流制御応答が可能となっている。
さらに、シーケンス論理回路を一定周期毎に起動することにより、回転数が低い場合に(対応して逆起電力が小さくなってゼロベクトルの期間が延びる状態に)おけるスイッチング周波数の低下を抑制できるので、スイッチング周波数が大幅に変動することがない。
従って、3レベル変換器において、高速な電流制御応答を可能としながら、高調波抑制が可能かつスイッチング周波数が大幅に変動することのないPWM制御方式を実現した電力変換器の制御装置を提供することができる。
以上説明したように本発明によれば、3レベル変換器において、高速な電流制御応答を可能としながら、高調波抑制が可能かつスイッチング周波数が大幅に変動することのないPWM制御方式を実現した電力変換器の制御装置を提供できる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る3レベル変換器及びその制御装置の構成を示す模式図であり、図14と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分について主に述べる。なお、以下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
すなわち、本実施形態は、図14に示した電力変換器の制御装置を3レベル変換器に対応させたものであり、3レベル変換器としては図11に示した構成が用いられている。
3レベル変換器の制御装置としては、図14に示した電流検出器4、減算器9U,9V,9W、ベクトル角演算回路12、論理回路11及びゲート回路7に加え、図14に示した2レベル変換器用の各回路13,14に代えて、3レベル変換器用のスイッチングシーケンス論理回路20、シーケンス起動回路21及びベクトル領域演算回路22を備えている。
ここで、スイッチングシーケンス論理回路20は、ベクトル角演算回路12の出力する電流偏差ベクトル角θΔiと、シーケンス起動回路21の出力するシーケンス起動信号Seqと、ベクトル領域演算回路22の出力するベクトル領域信号Vzとに基づいて動作し、スイッチング指令ベクトル(スイッチング信号)SW=(swu,swv,sww)を論理回路11及びシーケンス起動回路21に出力するものである。
補足すると、スイッチングシーケンス論理回路20は、ベクトル領域演算回路22で演算された領域Vzとベクトル角演算回路12で演算された電流偏差ベクトルの角度θΔiと自身の出力中のスイッチング指令ベクトルSWとに基づいて、電圧基準ベクトルV*の属する領域Vzの3個の頂点の中から、電流偏差を減少させる電圧ベクトルを選択し、この電圧ベクトルとなるスイッチング信号から、ゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わる一連のスイッチングシーケンスを生成する機能をもっている。
ここで、「電圧…ベクトルの属する領域Vzの3個の頂点」等について図2を用いて説明する。図2中、内部が計24個の小三角形領域に分割された大六角形は、3レベル変換器が出力可能な電圧ベクトルを空間ベクトルとして表現したものである。各小三角形領域の頂点が3レベル変換器が出力可能な電圧ベクトルを表し、3相各相がそれぞれ正電圧、ゼロ電圧、負電圧の3レベルの電圧値を出力できるので、計27個(=3)の電圧ベクトルが存在する。例えば(1,0,−1)は、U相が正電圧、V相がゼロ電圧、W相が負電圧となる電圧ベクトルを表している。各小三角形の頂点のうち、大六角形の外側の辺上にあるものは1通りの電圧ベクトルしか持たないが、原点Oでは3通り、残りの頂点では2通りの電圧ベクトルをそれぞれ持っている。このとき、電圧ベクトルVの周囲の3個の頂点を結んだ閉領域が当該電圧ベクトルVの属する領域Vzである。
シーケンス起動回路21は、減算器9U,9V,9Wから個別に受ける電流偏差Δiu,Δiv,Δiwおよび現在出力中のスイッチング指令ベクトルSWに基づいてシーケンス起動信号Seq“1”又は“0”をスイッチングシーケンス論理回路20に出力するものである。
シーケンス起動信号Seqは、電流偏差ベクトルΔiの絶対値がある値を超えて、かつ現在のスイッチング指令ベクトルSWが所定の条件を満たす場合、又は前回起動した時点よりある時間が経過した場合のいずれかの条件が成立した場合に“1”となる。シーケンス起動信号Seqは一連のスイッチングシーケンスが完了した後、“0”にクリアされる。
ベクトル領域演算回路22は、3レベル変換器の交流側電圧基準ベクトルV*が入力されると、電圧基準ベクトルV*が電圧空間ベクトル上のどの領域に属するかを表すベクトル領域信号Vzをスイッチングシーケンス論理回路20に出力するものである。
次に、以上のように構成された3レベル変換器の制御装置の動作を説明する。
いま、減算器9U,9V,9Wは、それぞれ入力される3相の電流指令値iu*,iv*,iw*から、電流検出器4による電流検出値iu,iv,iwを減算し、得られた電流偏差Δiu,Δiv,Δiwをベクトル角演算回路12及びシーケンス起動回路21に出力する。
ベクトル角演算回路12は、この電流偏差Δiu,Δiv,Δiwに基づいて、電流偏差ベクトルΔiの角度θΔiを求め、得られた電流偏差ベクトル角θΔiをスイッチングシーケンス論理回路20に入力する。
また、ベクトル領域演算回路22は、3レベル変換器の交流側電圧基準ベクトルV*が入力されると、電圧基準ベクトルV*が電圧空間ベクトル上のどの領域に属するかを表すベクトル領域信号Vzをスイッチングシーケンス論理回路20に出力する。例えば電圧ベクトルVが図2のような位置にある場合、電圧ベクトルVをベクトル領域演算回路22に入力すると、ベクトル領域信号Vzがスイッチングシーケンス論理回路20に出力される。
スイッチングシーケンス論理回路20は、シーケンス起動回路21からのシーケンス起動信号Seqが“1”となった場合に、このベクトル領域信号Vzと電流偏差ベクトル角θΔiと自身の出力中のスイッチング指令ベクトルSWとに基づいて、電圧基準ベクトル*の属する領域の3個の頂点の中から、電流偏差を減少させる電圧ベクトルを選択し、この電圧ベクトルとなるスイッチング信号から、ゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わる一連のスイッチングシーケンスを生成し、スイッチング指令ベクトルSW=(swu,swv,sww)を更新する。
更新後のスイッチング指令ベクトルSWとしては、ベクトル領域信号Vzによって示される小三角形の3個の頂点の中から、電流偏差ベクトル角θΔiの情報を元に、電流偏差を減少させることができる電圧ベクトルが選択されている。電圧ベクトルの選択については、一連のスイッチングシーケンス論理に従うが、高調波低減やスイッチング周波数低減等、目的に応じたスイッチングシーケンス論理を自由に設計することが可能である。
論理回路11は、スイッチングシーケンス論理回路20から入力されるスイッチング指令ベクトルSWに基づいて、中性点クランプ式3相ブリッジ回路3の自己消弧形スイッチング素子のオン/オフ信号をゲート回路7に出力する。ゲート回路7は、このオン/オフ信号を中性点クランプ式3相ブリッジ回路3の相当する自己消弧形スイッチング素子のゲートへ与える。
上述したように第1の実施形態によれば、スイッチングシーケンス論理回路10が、演算された領域Vzと演算された電流偏差ベクトルの角度Δθiと自身の出力中のスイッチング指令ベクトルSWとに基づいて、電圧基準ベクトルV*の属する領域の3個の頂点の中から、電流偏差を減少させる電圧ベクトルを選択し、この電圧ベクトルとなるスイッチング信号から、ゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わる一連のスイッチングシーケンスを生成し、制御装置がスイッチングシーケンス論理回路20から出力されるスイッチング信号に基づいて自己消弧形スイッチング素子を制御する。
このため、3レベル変換器において、電流偏差ベクトルの変化分が電圧基準ベクトルV*とそれが属する領域の頂点との差分に対応する小さい変化分に抑制されることにより、電流偏差ベクトルの急峻な変化を無くしているので、高調波を抑制可能となっている。
また、3レベル変換器において、一連のスイッチングシーケンスがゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わるので、過渡状態において、遠く離れた非ゼロ電圧ベクトルが要求される場合でも、ゼロベクトルを経由して容易に非ゼロ電圧ベクトルに移行できるので、高速な電流制御応答が可能となっている。
さらに、スイッチングシーケンス論理回路20を一定周期毎に起動することにより、回転数が低い場合に(対応して逆起電力が小さくなってゼロベクトルの期間が延びる状態に)おけるスイッチング周波数の低下を抑制できるので、スイッチング周波数が大幅に変動することがない。
従って、3レベル変換器において、高速な電流制御応答を可能としながら、高調波抑制が可能かつスイッチング周波数が大幅に変動することのないPWM制御方式を実現した電力変換器の制御装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態に係る3レベル変換器及びその制御装置の構成を示す模式図である。
すなわち、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、電圧基準ベクトルV*に代えて電圧ベクトルVsを用いるため、3レベル変換器の交流側に接続された電圧源の電圧ベクトルVsを演算する電圧ベクトル演算回路を備えている。電圧ベクトルVsの演算手法の一例としては、誘起電圧オブザーバ等が挙げられる。
これに伴い、ベクトル領域演算回路22は、電圧ベクトル演算回路23で演算された電圧ベクトルVsに基づいて、電圧ベクトルVsの属する領域を演算し、得られたベクトル領域信号Vzをスイッチングシーケンス論理回路20に出力するものとなっている。
以上のような構成としても、第1の実施形態と同様に、3レベル変換器において、高速な電流制御応答を可能としながら、高調波抑制が可能かつスイッチング周波数が大幅に変動することのないPWM制御方式を実現した電力変換器の制御装置を提供することができる。
(第3の実施形態)
図4は本発明の第3の実施形態に係る3レベル変換器及びその制御装置の構成を示す模式図である。
すなわち、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、電圧基準ベクトルV*に代えて出力電圧ベクトルVoを用いるため、3レベル変換器が交流側に出力している出力電圧ベクトルVoを演算する出力電圧ベクトル演算回路24を備えている。出力電圧ベクトルVoは、例えば3レベル変換器の出力電圧を検出することにより演算可能であり、また、スイッチング指令ベクトルSWに平均化する処理を加えても演算可能である。
これに伴い、ベクトル領域演算回路22は、出力電圧ベクトル演算回路24で演算された出力電圧ベクトルVoに基づいて、出力電圧ベクトルVoの属する領域を演算し、得られたベクトル領域信号Vzをスイッチングシーケンス論理回路20に出力するものとなっている。
以上のような構成としても、第1の実施形態と同様に、3レベル変換器において、高速な電流制御応答を可能としながら、高調波抑制が可能かつスイッチング周波数が大幅に変動することのないPWM制御方式を実現した電力変換器の制御装置を提供することができる。
(第4の実施形態)
図5は本発明の第4の実施形態に係る3レベル変換器及びその制御装置の構成を示す模式図である。
すなわち、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、スイッチングが特定の素子に集中することを防止する観点から、スイッチングシーケンス論理回路20が前回出力していたスイッチング指令ベクトル(スイッチング信号)SWoldを保持し、このスイッチング指令ベクトルSWoldをスイッチングシーケンス論理回路20に入力するラッチ回路25を備えている。
これに伴い、スイッチングシーケンス論理回路20は、このラッチ回路25から入力される前回のスイッチング指令ベクトルSWoldに基づいて、特定のスイッチング素子にスイッチングが集中しないように一連のスイッチングシーケンスを生成するものとなっている。
以上のような構成によれば、第1の実施形態の効果に加え、スイッチングが特定の素子に集中してしまうことを防止する等の効果を得ることができる。
なお、本実施形態は、第1の実施形態に適用した場合について説明したが、これに限らず、図6又は図7に示すように、第2又は第3の実施形態についても適用でき、同様に、第2又は第3の実施形態の効果に加え、スイッチングが特定の素子に集中することを防止することができる。
(第5の実施形態)
図8は本発明の第5の実施形態に係る3レベル変換器及びその制御装置の構成を示す模式図である。
すなわち、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、3レベル変換器で問題となる直流中性点電位の変動を防止する観点から、3レベル変換器の直流側中性点電位を検出し、得られた中性点電位検出値Vnpをスイッチングシーケンス論理回路20に入力する中性点電位検出回路26を備えている。
これに伴い、スイッチングシーケンス論理回路20は、この中性点電位検出回路26から入力される中性点電位検出値Vnpに基づいて、中性点電位の変動量を抑制するように一連のスイッチングシーケンスを生成するものとなっている。
以上のような構成によれば、第1の実施形態の効果に加え、3レベル変換器で問題となる直流中性点電位の変動を防止する効果を得ることができる。
なお、本実施形態は、第1の実施形態に適用した場合について説明したが、これに限らず、図9又は図10に示すように、第2又は第3の実施形態についても適用でき、同様に、第2又は第3の実施形態の効果に加え、3レベル変換器で問題となる直流中性点電位の変動を防止することができる。
また、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る3レベル変換器及びその制御装置の構成を示す模式図である。 同実施形態における電圧ベクトルを説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る3レベル変換器及びその制御装置の構成を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る3レベル変換器及びその制御装置の構成を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る3レベル変換器及びその制御装置の構成を示す模式図である。 同実施形態における変形例の構成を示す模式図である。 同実施形態における変形例の構成を示す模式図である。 本発明の第5の実施形態に係る3レベル変換器及びその制御装置の構成を示す模式図である。 同実施形態における変形例の構成を示す模式図である。 同実施形態における変形例の構成を示す模式図である。 従来の3レベル変換器の主回路構成及びその制御装置の代表例を示す模式図である。 従来のPWM制御法が適用された2レベル変換器の主回路構成及びその制御装置の一例を示す模式図である。 図12の制御装置の動作を説明するための波形図である。 従来の2レベル変換器及びその制御装置の一例を示す模式図である。
符号の説明
1,2・・・直流平滑コンデンサ、3・・・中性点クランプ式3相ブリッジ回路、4・・・電流検出器、7・・・ゲート回路、9U,9V,9W・・・減算器、11・・・論理回路、12・・・ベクトル角演算回路、20・・・スイッチングシーケンス論理回路、21・・・シーケンス起動回路、22・・・ベクトル領域演算回路、23・・・電圧ベクトル演算回路、24・・・出力電圧ベクトル演算回路、25・・・ラッチ回路、26・・・中性点電位検出回路。

Claims (5)

  1. 自己消弧形スイッチング素子を有して交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器に対し、前記電力変換器の出力電流が電流指令に追従するよう制御する,電力変換器の制御装置であって、
    前記電流指令と前記出力電流との偏差を演算する電流偏差演算回路と、
    この電流偏差演算回路からの偏差に基づいて電流偏差ベクトルの角度を演算するベクトル角演算回路と、
    前記電力変換器の電圧基準ベクトルに基づいて、電圧基準ベクトルの属する領域を演算するベクトル領域演算回路と、
    このベクトル領域演算回路で演算された領域と前記ベクトル角演算回路で演算された電流偏差ベクトルの角度と自身の出力中のスイッチング信号とに基づいて、前記電圧基準ベクトルの属する領域の3個の頂点の中から、電流偏差を減少させる電圧ベクトルを選択し、この電圧ベクトルとなるスイッチング信号から、ゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わる一連のスイッチングシーケンスを生成するスイッチングシーケンス論理回路とを具備し、
    前記スイッチングシーケンス論理回路から出力されるスイッチング信号に基づいて前記自己消弧形スイッチング素子を制御することを特徴とする電力変換器の制御装置。
  2. 自己消弧形スイッチング素子を有して交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器に対し、前記電力変換器の出力電流が電流指令に追従するよう制御する,電力変換器の制御装置であって、
    前記電流指令と前記出力電流との偏差を演算する電流偏差演算回路と、
    この電流偏差演算回路からの偏差に基づいて電流偏差ベクトルの角度を演算するベクトル角演算回路と、
    前記電力変換器の交流側に接続された電圧源の電圧ベクトルを演算する電圧ベクトル演算回路と、
    この電圧ベクトル演算回路で演算された電圧ベクトルに基づいて、電圧ベクトルの属する領域を演算するベクトル領域演算回路と、
    このベクトル領域演算回路で演算された領域と前記ベクトル角演算回路で演算された電流偏差ベクトルの角度と自身の出力中のスイッチング信号とに基づいて、前記電圧ベクトルの属する領域の3個の頂点の中から、電流偏差を減少させる電圧ベクトルを選択し、この電圧ベクトルとなるスイッチング信号から、ゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わる一連のスイッチングシーケンスを生成するスイッチングシーケンス論理回路とを具備し、
    前記スイッチングシーケンス論理回路から出力されるスイッチング信号に基づいて前記自己消弧形スイッチング素子を制御することを特徴とする電力変換器の制御装置。
  3. 自己消弧形スイッチング素子を有して交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器に対し、前記電力変換器の出力電流が電流指令に追従するよう制御する,電力変換器の制御装置であって、
    前記電流指令と前記出力電流との偏差を演算する電流偏差演算回路と、
    この電流偏差演算回路からの偏差に基づいて電流偏差ベクトルの角度を演算するベクトル角演算回路と、
    前記交流側各相が出力している電圧値に対応する出力電圧ベクトルを演算する出力電圧ベクトル演算回路と、
    この出力電圧ベクトル演算回路で演算された出力電圧ベクトルに基づいて、出力電圧ベクトルの属する領域を演算するベクトル領域演算回路と、
    このベクトル領域演算回路で演算された領域と前記ベクトル角演算回路で演算された電流偏差ベクトルの角度と自身の出力中のスイッチング信号とに基づいて、前記出力電圧ベクトルの属する領域の3個の頂点の中から、電流偏差を減少させる電圧ベクトルを選択し、この電圧ベクトルとなるスイッチング信号から、ゼロベクトルとなるスイッチング信号で終わる一連のスイッチングシーケンスを生成するスイッチングシーケンス論理回路とを具備し、
    前記スイッチングシーケンス論理回路から出力されるスイッチング信号に基づいて前記自己消弧形スイッチング素子を制御することを特徴とする電力変換器の制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電力変換器の制御装置において、
    前記スイッチングシーケンス論理回路が前回出力していたスイッチング信号を保持し、このスイッチング信号を前記スイッチングシーケンス論理回路に入力するラッチ回路を備え、
    前記スイッチングシーケンス論理回路は、このラッチ回路から入力される前回のスイッチング信号に基づいて、特定のスイッチング素子にスイッチングが集中しないように前記一連のスイッチングシーケンスを生成することを特徴とする電力変換器の制御装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電力変換器の制御装置において、
    前記電力変換器の直流側中性点電位を検出し、得られた中性点電位検出値を前記スイッチングシーケンス論理回路に入力する中性点電位検出回路を備え、
    前記スイッチングシーケンス論理回路は、この中性点電位検出回路から入力される検出値に基づいて、中性点電位の変動量を抑制するように前記一連のスイッチングシーケンスを生成することを特徴とする電力変換器の制御装置。
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